JP2012066258A - 鋳造装置及び鋳造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本明細書が開示する鋳造装置は、金型4、6、スリーブ20、プランジャ30(プランジャチップ32)、プランジャリング36を備える。プランジャチップ32の先端面41には、プランジャリング36を遊嵌するための凸部37が形成されている。プランジャリング36は、その外周がスリーブ20内周面と接する形状に成形されている。プランジャリング36は、上記凸部37に遊嵌しているだけであって凸部37に固定はされていない。即ち、プランジャリング36は、プランジャ30を前進させて溶融金属をスリーブ20から金型4、6へ射出した後プランジャ30を後退させる際に凸部37から離脱するように凸部37に取り付けられている。
【選択図】図1
Description
さらなる効果を奏する。即ち、プランジャを前進させて溶湯を射出した後、凸部の前面(頂面)に接する溶湯(スリーブ先端に残存する溶湯)を冷却し、凝固を促進させることができる。
(形態1) 金型は、プランジャリングを鋳造するためのキャビティ(リングキャビティ)を備える。この構成によると、製品を鋳造する毎に、同時にプランジャリングが鋳造される。鋳造されたプランジャリングを、次回以降の鋳造時に使用することができる。使い捨て用のプランジャリングを予め多数準備しておく必要がない。
(形態2) プランジャリングの2つの端面のうちプランジャと対向する側の端面が、プランジャリングが凸部に遊嵌された際に、プランジャの先端面と隙間無く接する。プランジャによってスリーブ内の溶融金属を押出す際、溶融金属がプランジャの後ろ側に回り込むのはよろしくない。この構成によると、溶融金属の押出し時において、プランジャリングのプランジャと対向する側の端面と、プランジャの先端面との間に溶融金属が入り込むことがない。そのため、溶融金属の押出し時において、溶融金属がプランジャの後ろ側に回り込むことがない。
図面を参照して第1実施例の鋳造装置2を説明する。本実施例の鋳造装置2は、圧力を加えて金型に溶融金属(溶湯)を射出して製品を鋳造する装置(ダイカストマシン)である。図1に示すように、鋳造装置2は、主な部品として、固定金型4と、固定金型に密着及び離間する可動金型6と、固定金型4に固定されるスリーブ20と、スリーブ20内を往復移動するプランジャ30と、そのプランジャ30の先端に遊嵌されているプランジャリング36とを備える。本実施例の鋳造装置2は、スリーブ20がその長手方向を略水平にして備えられ、スリーブ20内をプランジャ30が水平方向に往復移動する横型の鋳造装置である。なお、図1では、実施例を理解し易くするため、金型4、6とスリーブ20は断面を示しているが、プランジャ30とプランジャリング36は側面図で示している点に留意されたい。図3、図4も同様である。
上述の通り、プランジャリング36の外径は、スリーブ20の内径とほぼ同じ径に形成されている。そのため、プランジャリング36をスリーブ20内に嵌め込めば、プランジャリング36は、プランジャ30なしでも安定する。そのため、まず、作業者は、スリーブ20内にプランジャリング36を嵌め込む。次いで、コントローラは、プランジャ30を、凸部37にプランジャリング36が遊嵌される位置まで前進させる。即ち、プランジャリング36をスリーブ20内でプランジャ30の前方に配置する。なおこのとき、プランジャリング36とプランジャ30は、図1に示すように、溶湯供給孔22よりも後方(プランジャ往復移動における後方)に位置する。この位置は、プランジャ30が最も後退した位置(後退端)に相当する。これにより、図1に示す姿の鋳造装置2が完成し、製品の鋳造の準備が完了する。
図1に示すように、コントローラは、可動盤を動作させることによって、金型を閉じ(可動金型6を固定金型4に密着させ)、2つの金型4、6の間に湯道8、製品キャビティ10、リングキャビティ12、オーバーフロー空間14を形成する。前述したように、プランジャチップ32の凸部37の柱状部38と、プランジャリング36の表面36aは共に溶湯供給孔22より後方に位置する。この状態で、溶湯供給装置(図示省略)によって、溶湯供給孔22から、スリーブ20内に溶湯Hを供給する。
次いで、図3に示すように、コントローラは、プランジャ30を前進端(図3に示す位置)まで前進させる。このとき、プランジャ30に押されてプランジャリング36も前進する。プランジャ30が前進すると、プランジャチップ32の先端面によってスリーブ20内の溶湯Hが押される。スリーブ20内の溶湯Hは、湯道孔24及び湯道8を介して、製品キャビティ10、リングキャビティ12、オーバーフロー空間14へと射出される。射出された溶湯Hは、製品キャビティ10、リングキャビティ12、オーバーフロー空間14のそれぞれの内部に充填される。このとき、図3に示すように、押される溶湯Hの一部が、プランジャリング36と凸部37の間のクリアランス45内にも侵入する。
所定時間が経過し、上記の各部の溶湯が凝固すると、コントローラは、可動盤を動作させて、金型を開く(図4参照)。金型を開いた後(或いは金型を開くと同時に)、コントローラは、プランジャ30をさらに前進させる。こうして、プランジャ30が、製品50、プランジャリング52、方案部51を固定金型4から押し出す。
図5を参照して、第1実施例と異なる点を中心に、第2実施例の鋳造装置について説明する。第2実施例の鋳造装置は、プランジャリング36の中心孔の内壁42に、溝44が形成されている点で第1実施例と相違する。図5に示すように、溝44は、凸部37に向けて開口しているが、プランジャリング36の表面36aや裏面36bには開口していない。本実施例の溝44は、リングキャビティ12内でプランジャリングが鋳造される際に一緒に形成される。
(1)上記の各実施例では、プランジャリング36は、金型で鋳造される製品と同じ金属製(例えばアルミニウム)である。これに代えて、プランジャリング36を、合金鋼製等、製品と異なる金属製としてもよい。その場合、プランジャリング36を使い捨てとせず、再利用可能としてもよい。
(2)上記の各実施例では、溶湯押出後のプランジャリング36が方案部51に固着され、プランジャ30が後退する際に方案部51に固着したまま凸部37から離脱する場合の例を説明した。これに代えて、溶湯押出後のプランジャリング36が方案部51に固着されない構成としてもよい。その場合、プランジャリング36は、プランジャ30が後退する際に凸部37から脱落することとしてもよい。
(3)上記の各実施例では、金型にリングキャビティ12を備え、製品の鋳造を行う毎に、プランジャリング36も同時に鋳造される場合の例を説明した。これに代えて、金型にリングキャビティ12を備えず、プランジャリング36を、金型とは別の他の金型で、あるいは鋳造でない製法で作ってもよい。
(4)上記の各実施例では、まず、スリーブ20内にプランジャリング36を嵌め込み、次いで、プランジャ30を、凸部37にプランジャリング36が遊嵌される位置まで前進させる例を説明した。これに代えて、スリーブ20内に挿入する前のプランジャ30の凸部37に、予めプランジャリング36を遊嵌させておき、プランジャリング36が遊嵌された状態のプランジャ30をスリーブ20内に挿入して前進させてもよい。
(5)第2実施例では、プランジャリング36の中心孔がテーパ状になっているとともに、溝44を有している。プランジャリング36は、テーパでない円筒状の中心孔を有し、その中心孔の内壁に溝が形成されている構造であってもよい。溝が形成されていれば、中心孔がテーパでなくとも「抜け止め」の効果が得られる。
36:プランジャリング、36a:表面、36b:裏面、37:凸部、38:柱状部、40:テーパ部、41:先端面、42:内壁、44:溝、45:クリアランス、50:製品、51:方案部、52:新プランジャリング、53:係止部、60:供給路、62:排出路、64:冷却媒体流路、H:溶湯
Claims (6)
- 金型と、
金型に送るための溶融金属を一時的に溜めておくスリーブと、
先端面に凸部が形成されており、往復可能にスリーブ内に配置されているプランジャと、
スリーブ内でプランジャ前方に置かれているとともに外周がスリーブ内周面と接しているプランジャリングと、
を備えており、
プランジャリングは、プランジャが前進するときに前記凸部に遊嵌しながらプランジャに押されて前進し、プランジャが後退するときにプランジャから離脱することを特徴とする鋳造装置。 - 前記凸部は、その根元から先端に向けて漸次縮径していることを特徴とする請求項1に記載の鋳造装置。
- プランジャリングの内径が、プランジャ先端側から後端側に向けて漸次拡径していることを特徴とする請求項1又は2に記載の鋳造装置。
- プランジャリングの内周面に溝が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の鋳造装置。
- 前記凸部の内部に冷却媒体を通す空間が形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の鋳造装置。
- スリーブに供給された溶融金属をプランジャによって金型内へ射出する鋳造方法であり、
外周がスリーブ内周面と接するプランジャリングとプランジャリングに遊嵌する凸部を先端に備えたプランジャをスリーブ内に配置する工程と、
スリーブ内に溶融金属を供給する工程と、
プランジャを前進させて溶融金属を金型内へ射出する工程と、
スリーブ先端空間に残留する溶融金属にプランジャリングを固着させたまま、プランジャからプランジャリングを離脱させてプランジャを後退させる工程と、
を備えることを特徴とする鋳造方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114101626A (zh) * | 2021-11-30 | 2022-03-01 | 张俊杰 | 一种全自动伺服铸铝机 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB895859A (en) * | 1959-02-23 | 1962-05-09 | Nat Lead Co | Method and apparatus for cold-chamber pressure die-casting |
JPH0641953U (ja) * | 1992-11-16 | 1994-06-03 | 本田技研工業株式会社 | 高圧鋳造用プランジャチップ |
JP2002059250A (ja) * | 2000-08-08 | 2002-02-26 | Honda Motor Co Ltd | 金属マトリックス複合材の注湯装置 |
US20090139683A1 (en) * | 2005-10-12 | 2009-06-04 | Andre Muller | Multi-Piece Piston for a Cold Chamber Casting Machine |
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2010
- 2010-09-21 JP JP2010210652A patent/JP5644311B2/ja not_active Expired - Fee Related
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