JP2020082175A - ダイカスト鋳造装置 - Google Patents

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昭寛 渡辺
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昭寛 渡辺
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【課題】ダイカスト鋳造装置における鋳造時のバリの発生を抑制する。【解決手段】ダイカスト鋳造装置は、減圧装置に接続され、キャビティと連通するオーバーランナー部を有し、前記オーバーランナー部は、所定の注入圧力により溶湯が注入された場合に、オーバーランナー部の容積を増大させる容積増大手段33を備えることを特徴とする。前記したダイカスト鋳造装置において、前記容積増大手段は、オーバーランナー部に連通する連通空間36と、前記連通空間内に配置され、一端部をオーバーランナー部に露出し、前記連通空間内で往復移動可能な移動部材34と、前記移動部材の他端部を前記オーバーランナー部に向けて、前記注入圧力より低い維持圧力で押圧する圧力供給手段35とを備えていてもよい。【選択図】図3

Description

本発明は、キャビティに溶湯を高圧で注入して鋳造製品を製造するためのダイカスト鋳造装置に関する。
従来より、キャビティに溶湯を高圧で注入して鋳造製品を製造するためのダイカスト鋳造装置がある。ダイカスト鋳造装置は、固定型と可動型とを備え、固定型に対して可動型を重ね合わせることにより鋳造製品の形状をしたキャビティが形成され、キャビティ内の溶湯が凝固することで鋳造製品が製造される。
ところで、ダイカスト鋳造においては、溶湯をキャビティ内で短時間に充填するため、充填時にキャビティ内の空気が溶湯内に巻き込まれ、鋳造製品がガスを含有した状態で冷却されてガス欠陥が生じてしまうことがある。その対策として、減圧鋳造と称されるように、キャビティに対して真空引きしながら溶湯を注入される。
そのようにすれば、鋳造製品への空気の巻き込みを防止するとともに、溶湯圧力の高まりによるバリの発生を抑制することができる。例えば、特許文献1に記載の減圧鋳造用金型を利用した減圧鋳造では、鋳造製品が形成されるキャビティに連通するオーバーフローランナーを介してキャビティが減圧装置に接続され、真空引きしながら溶湯が注入される。
特開2013−173163号公報
しかし、上述のようなダイカスト鋳造装置では、ガス欠陥を防止することはできても、キャビティやオーバーフローランナーから溶湯が漏れ出すことにより発生するバリを十分に抑制することができず、さらなる改善が必要となっていた。特に、そのようなバリが発生すると、キャビティやオーバーフローランナーの周囲に積層されることで、型開きや型破壊の原因となるため、金型交換の頻度が高くなってしまうという課題があった。
本発明は、上記のような課題に鑑み、ダイカスト鋳造装置におけるバリの発生を抑制する。
(1)本発明に係るダイカスト鋳造装置は、減圧装置に接続され、キャビティと連通するオーバーランナー部を有し、前記オーバーランナー部は、所定の注入圧力により溶湯が注入された場合に、オーバーランナー部の容積を増大させる容積増大手段を備えることを特徴とする。
このようなダイカスト鋳造装置によれば、減圧された状態で、キャビティから余剰の溶湯が注入圧力でオーバーランナー部に流れ込む。流れ込んだ溶湯は、注入圧力を維持したままではオーバーランナー部から漏れ出してしまうところ、本発明のダイカスト鋳造装置では、オーバーランナー部は、容積を増大させる容積増大手段を備えるため、溶湯が注入圧力で流れ込むことにより、オーバーランナー部の容積が増大し、オーバーランナー部内の圧力上昇が抑制される。これにより、オーバーランナー部から溶湯が漏れ出バリが形成されることを防止できる。
(2)前記したダイカスト鋳造装置において、前記容積増大手段は、オーバーランナー部に連通する連通空間と、前記連通空間内に配置され、一端部をオーバーランナー部に露出し、前記連通空間内で往復移動可能な移動部材と、前記移動部材の他端部を前記オーバーランナー部に向けて、前記注入圧力より低い維持圧力で押圧する圧力供給手段とを備えていてもよい。
このようなダイカスト鋳造装置によれば、溶湯が注入された際に、オーバーランナー部に一端部を露出する移動部材が注入圧力を受ける。移動部材は他端部を維持圧力で押圧されているが、維持圧力は溶湯の注入圧力より低いため、注入圧力によって、移動部材は他端部側に移動し、オーバーランナー部の容積を増大することができる。これにより、オーバーランナー部の容積を増大させ、溶湯がオーバーランナー部から漏れ出すことを抑制できる。
(3)前記したダイカスト鋳造装置において、前記移動部材は型開き方向に移動可能とされていてもよい。そのようにすれば、容積増大手段により増大した容積部分に流入した溶湯が凝固した後にアンダーカットになることなく、鋳造製品が取出しの際に容易に離型できる。
(4)前記したダイカスト鋳造装置は、前記容積増大手段を備えたオーバーランナー部が形成された入子構造となっていてもよい。このようなダイカスト鋳造装置によれば、オーバーランナー部が入子構造となっているため、溶湯が凝固するオーバーランナー部を容積増大装置と一体的に容易に交換可能となる。
本発明は、ダイカスト鋳造装置におけるバリの発生を抑制することができる。
本発明の実施形態に係るダイカスト鋳造装置の概略図を示す。 図1に示すダイカスト鋳造装置のオーバーランナー構造部における可動型部の平面図を示す。 図2におけるA−Aの断面図を示す。
本発明の実施形態に係るダイカスト鋳造装置1について、図1〜図3を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るダイカスト鋳造装置1の概略を示す側断面図である。図1に示すように、ダイカスト鋳造装置1は、例えばハイプレッシャーダイカスト製品を鋳造する装置であり、射出機構10と、金型構造部20と、オーバーランナー構造部30と、減圧装置40とを備える。
射出機構10は、金型構造部20に接続する筒状の射出スリーブ11と、射出駆動部(図示なし)によって射出スリーブ11内を進退し、射出スリーブ11内に供給される溶湯(例えば、アルミニウム等の金属)を押し出すプランジャ12とを有する。射出スリーブ11には、金型構造部20に接続する側と反対側に射出スリーブ11内に溶湯を供給するための溶湯供給口(図示なし)が設けられている。
射出機構10は、プランジャ12が金型に向けて押圧されることにより、所定の注入圧力によりキャビティに溶湯を注入する。注入圧力として、例えば、数十MPaの圧力が印加される。
金型構造部20は、固定型21と、固定型21に対向するように配置された可動型22とを備える。固定型21と可動型22は、それぞれ、固定プラテン25と可動プラテン26に固着され、可動型22は固定型21に対して進退可能とされており、固定型21と可動型22とが重ねられて当接することで鋳造製品の形状に対応したキャビティ20sが形成される。本実施形態において、固定型21と可動型22とは、横方向に対向して配置されており、横方向に型開き可能である。
オーバーランナー構造部30は、固定型部31と可動型部32とを備え、金型構造部20の可動型22が固定型21に対して進退するのに連動して、可動型部32が固定型部31に対して進退する。本実施形態において、固定型部31と可動型部32とは、金型構造部20の可動型22が固定型21と連動するため、型開き方向に対向して配置されている。
オーバーランナー構造部30において、固定型部31と可動型部32とが重ねられて当接することで、金型構造部20のキャビティ20sに連通するオーバーランナー部30sが形成される。また、オーバーランナー構造部30は、入子構造となっており、固定型部31および可動型部32は、それぞれ、固定型21と可動型22に対して着脱可能となっている。すなわち、オーバーランナー部30sは、金型構造部20から容易に交換可能な構造となっている。なお、固定型部31および可動型部32は、合金工具鋼材のような高強度の金属材料から形成されている。
減圧装置40は、オーバーランナー部30sに接続される真空バルブ41と、真空バルブ41に接続される真空ポンプ42とを備え、オーバーランナー部30sを介して金型構造部20のキャビティ20s内を減圧することができる。これにより、溶湯注入時にキャビティ20s内に溶湯が注入された際に空気が溶湯に巻き込まれることにより生じるガス欠陥を抑制することができる。なお、真空バルブ41は、固定型部31に内蔵されていてもよい。
本発明の実施形態に係るオーバーランナー構造部30は、金型構造部20のキャビティ20sに連通するオーバーランナー部30sと、オーバーランナー部30sの容積を増大することができる複数の容積増大手段33とを備える。これらについて、図2および図3を用いてさらに詳細に説明する。なお、図2は、ダイカスト鋳造装置1のオーバーランナー構造部30における可動型22と可動型部32の平面図を示し、図3は、図2におけるA−Aの断面図を示す。
図2に示すように、オーバーランナー部30sは、可動型部32において凹所に形成され、キャビティ20sに連通し(図2の矢印Dを参照)、溶湯が流れ込む。また、オーバーランナー部30sは、減圧装置40により真空引きされた状態でキャビティ20s内を溶湯が円滑に流れ出てガス欠陥が生じないように前記した凹所が所定の形状に形成されている。
オーバーランナー部30sを形成する凹所は、ガス欠陥が生じないようにできれば、どのような形状であってもよい。なお、減圧装置40は、固定型部31に接続しており(図1を参照)、閉じた状態でオーバーランナー部30sを減圧する。
図3に示すように、容積増大手段33は、オーバーランナー部30sに連通する連通空間36と、連通空間36内に配置された移動部材34と、移動部材34をオーバーランナー部30s側に押圧する圧力供給手段35とを備える。
移動部材34は、一端をオーバーランナー部30sの底面に露出させ、他端に向けて直線状に延在する円柱状の延在部34aと、延在部34aより径の大きい円柱状のフランジ部34bと、フランジ部34bより径の小さい円柱状の柄部34cとを備える。延在部34a、フランジ部34bおよび柄部34cは、軸心を同一に連続して一体的に形成されている。
連通空間36は、移動部材34が所定の範囲で移動可能となるように、オーバーランナー部30sに連通しながら可動型22に向けて直線状に延在する円柱状の延在空間36aと、延在空間36aより径の大きい円柱状のフランジ空間36bと、フランジ空間36bより径の小さい円柱状の柄空間36cとを備える。延在空間36a、フランジ空間36bおよび柄空間36cは、軸心を同一にして連通している。
延在空間36a、フランジ空間36bおよび柄空間36cは、それぞれ、延在部34a、フランジ部34bおよび柄部34cに対して、わずかに大きく形成されているため、移動部材34は、連通空間36内を往復移動可能とされている。
圧力供給手段35は、従来よく知られるガススプリングにより構成されている。圧力供給手段35は、オーバーランナー部30sに溶湯が注入される注入圧力よりも低い維持圧力で移動部材34を押圧して維持する。これにより、移動部材34は、溶湯が注入されるまでは、オーバーランナー部30sの底面部に移動部材34の一端が面一となるように連通空間36内に位置し、溶湯が注入された場合は、オーバーランナー部30sの容積を拡大するように、他端方向へ移動する。
図3においては、説明を容易にするために、図の左側の移動部材34は、他端方向へ移動した状態を示し、図の右側の移動部材34は、オーバーランナー部30sの底面部に移動部材34の一端が面一となるように移動した状態を示す。ただし、本来は、複数の移動部材34は、それぞれ、溶湯が注入されるまでは、オーバーランナー部30sの底面部に移動部材34の一端が面一となるように位置し、溶湯の注入に応じて、ほぼ同時に、他端方向へ移動する。
左側の移動部材34は、他端側に移動することにより、右側の移動部材34と比較して、オーバーランナー部30sの底部の下側に空隙tが形成される。この空隙tによりオーバーランナー部30sの容積が増大し、溶湯が空隙tに流れ込むことで溶湯の注入圧力が緩和され、オーバーランナー部30sの側部に漏れ出すバリが抑制される。
また、溶湯が凝固した後に、型を開いて鋳造製品を取り出す際に、容積増大手段33の移動部材34は、一端方向に移動して、空隙tにおいて凝固した製品材料の一部を押し出す。これにより、オーバーランナー部にて凝固した製品材料を容易に取り出すことができるようになる。
本発明の実施形態において、移動部材34は、延在部34a、フランジ部34bおよび柄部34cからなり、移動部材34が移動する連通空間36は、延在空間36a、フランジ空間36bおよび柄空間36cからなる形態について説明した。しかし、移動部材34は、連通空間36内で、オーバーランナー部30sの容積を拡大するように移動すれば、他の形状であってもよく、また、連通空間36は、移動部材34が所定の移動範囲で移動できる形状であれば、他の形状であってもよい。
本実施の形態において、圧力供給手段35は、ガススプリングである形態について説明した。しかし、圧力供給手段35は、移動部材34に所定の圧力を供給できれば、コイルバネ等の他の押圧手段であってもよい。
本実施形態において、容積増大手段30は、可動型部32に設けられる形態について説明した。しかし、容積増大手段30は、固定型部31に設けられてもよい。
本実施形態において、固定型部31および可動型部32が入子構造である形態について説明した。しかし、金型構造部20における固定型21および可動型22のキャビティ20sを形成する部分が入子構造であってもよい。
本発明の実施形態において、固定型部31と可動型部32とは、横方向に型開き可能である形態について説明した。しかし、固定型部31と可動型部32とは、上下方向に対向するように配置され、上下方向に型開き可能であってもよい。
以上、本発明の具体的な態様の例を、上記の実施形態により説明したが、本発明は、当該実施形態に限定されるものではない。
1 ダイカスト鋳造装置
10 射出機構
20 金型構造部
20s キャビティ
30 オーバーランナー構造部
30s オーバーランナー部
33 容積増大手段
34 移動部材
35 連通空間
36 圧力供給手段
40 減圧装置

Claims (1)

  1. 減圧装置に接続され、キャビティと連通するオーバーランナー部を有し、
    前記オーバーランナー部は、所定の注入圧力により溶湯が注入された場合に、オーバーランナー部の容積を増大させる容積増大手段を備えることを特徴とする、ダイカスト鋳造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021225138A1 (ja) 2020-05-07 2021-11-11 Ntn株式会社 クラッチユニット

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