JP2012063288A - 通電試験用プローブ及びプローブ組立体 - Google Patents

通電試験用プローブ及びプローブ組立体 Download PDF

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Abstract

【課題】延在部と台座部又は補強部材との境界部に作用する力を分散させて、プローブの針先部の破断を防止する。
【解決手段】通電試験用プローブは、台座部を備える針本体部と、前記台座部から延びる針先部とを含む。前記台座部は、少なくとも下方に開放する凹所であって、その開放面に対向する奥面領域と、該奥面領域の各端に連続しかつ該奥面領域から前記凹所の開放端に達する側面領域とにより規定される凹所を備える。前記針先部は、前記台座部に埋め込まれ又は嵌め込まれて結合された結合部と、前記凹所から下方に延びる延在部とを備える。前記延在部は、前記奥面領域から各側面領域に渡って前記凹所に接する境界部とを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体ウエーハに作り込まれた多数の半導体集積回路の通電試験に用いるプローブ及びこのプローブが組み込まれたプローブ組立体に関する。
半導体ウエーハに作り込まれた多数の半導体集積回路は、各チップに分離されるに先立ち、仕様書通りに製造されているか否かの通電試験を受ける。この通電試験には、各半導体集積回路である被検査体の電極に接続される通電試験用プローブを備える電気的接続装置が用いられ、該電気的接続装置を経て被検査体はテスタの電気回路に接続される。
この電気的接続装置に用いられる従来のプローブの1つとして、板状の針本体部と、該針本体部に設けられ、被検査体の電極に当接される針先部とを備えるものがある(例えば、特許文献1参照)。前記針本体部は、プローブ基板へ取り付けられる矩形の取付け部と、該取付け部の一側から下方に延びる連結部と、前記取付け部の下側を前記連結部から前後方向に延びる一対のアーム部と、該両アーム部の先端を結合すべく該アーム部に一体に形成された台座部とを備える。また、前記針先部は、前記台座部に埋め込まれ又は嵌め込まれて結合された結合部と、該結合部に連続して前記台座部から下方へ伸びる延材部とを有する。
特許文献1のプローブによれば、前記針本体部を高靱性の導電材料で形成し、該針本体部の台座部の下端に設けられる針先部を硬度に優れた金属材料で形成することが提案されている。針本体部を靭性に優れた金属材料で形成することにより、プローブの針先部が被検査体の電極に押し付けられたとき、針本体部のアーム部の弾性変形を高めて針先部を適正かつ確実に前記電極に接続させることができる。
また、前記アーム部に前記した弾性変形を生じさせるオーバドライブ力が作用すると、前記アーム部の弾性変形に伴い、前記針先部の針先が電極上を滑るが、この針先部を高硬度材料で形成することにより、針先の摩耗が抑制され、プローブの耐久性が高まる。
ところで、上記のようなプローブを多数備えた電気的接続装置を用いて、1つのウエーハ上の多数のチップ領域を複数回に分けてチップ領域毎に通電試験をする場合、オーバドライブ力がプローブに作用した状態で、チップ領域から外れた一部のプローブの針先がウエーハの傾斜縁に接触することがある。この場合、針先がウエーハの傾斜縁に沿って外方へ案内されると、そのプローブの針先部は曲げ力を受ける。また、半導体ウエーハの表面を覆うパッシベーション膜の電極を露出させる開口縁部のエッジにプローブの針先が接触すると、その針先部は同様の曲げ力を受けることがある。
これらの曲げ力は、針先部における延在部と台座部との境界部に作用して、その境界部において針先部が破断する原因となり得る。特許文献1のプローブにおいては、延在部と台座部との境界部が一直線状になっているから、上記した曲げ力が作用すると、一直線状の境界部、特にその中央領域に曲げ力が集中的に作用して針先部の破断を招く。
このような針先部の破断を防止するための通電試験用プローブの1つとして、前記台座部と、前記延在部との境界部に補強部材が設けられた通電試験用プローブがある。(特許文献2)。
この通電試験用プローブでは、前記針先部を前記針先補強部に向けて変形させる曲げ力が作用したとき、前記針先補強部が、その曲げ力の一部を受けることにより、前記境界部に作用する曲げ力を低減させ、前記針先部への補強効果をもたらす。
しかし、この従来技術では、前記延在部と前記台座部との境界部に作用する曲げ力は低減するが、前記延在部と前記補強部材との境界部に新たに曲げ力が作用するから、前記延在部と前記補強部材との境界部においてプローブが破断する恐れがある。
国際公開第2006/075408号パンフレット 特開2008−82718号公報
そこで、本発明の目的は、延在部と台座部又は補強部材との境界部に作用する力を分散させて、針先部の破断を防止することにある。
本発明に係る通電試験用プローブは、針本体部と、該針本体部に設けられた板状の台座部であって、左右方向を厚さ方向とする台座部と、該台座部から下方に延びる針先部であって、下端が被検査体に当接される先端とされた針先部とを含む。前記台座部は、少なくとも下方に開放する凹所であって、その開放面に対向する奥面領域と、前後方向における前記奥面領域の各端に連続しかつ該奥面領域から前記凹所の開放端に達する側面領域とにより規定される凹所を備える。
該針先部は、前記台座部より硬質の材料で製作されており、また前記台座部に埋め込まれ又は嵌め込まれて結合された結合部と、前記凹所から下方に延びる板状の延在部とを備える。前記延在部は、前記奥面領域から各側面領域に渡って前記凹所に接する境界部と、前記先端とを備え、また前記凹所の厚さ寸法よりも小さい厚さ寸法を有する。
前記奥面領域及び前記側面領域は、前後方向に延びる1つの弧面を共同して形成していてもよく、また前記延在部は、左右方向における前記凹所のほぼ中央に位置されていてもよい。
本発明に係るプローブ組立体は、複数のプローブランドを下面に備えるプローブ基板と、前記プローブランドに取り付けられた複数のプローブとを含み、前記複数のプローブは、上記のような通電試験用プローブを備える。
前記プローブは、前記プローブランドに片持ち梁状に取り付けられていてもよい。
本発明によれば、前記台座部及び前記延在部の境界部は、前記延在部が前記凹所の前記奥面領域及び各側面領域から延びるように、前記延在部と前記凹所とにより形成されている。これにより、前後方向における前記境界部の寸法が一直線状の場合に比較して長くなる。
これにより、前記針先部が左右方向の力(曲げ力)を受けると、その曲げ力はその長い前記境界部の全域に分散して作用する。その結果、前記境界部に作用する曲げ力の集中が緩和されるから、前記プローブが前記台座部と前記延在部との境界部において破壊されることが防止される。
本発明に係る通電試験用プローブを備える電気的接続装置の一実施例を、その一部を破断して示す模式図である。 本発明に係るプローブの一実施例を示す図であり、(A)は正面図であり、(B)は前方(台座部方向)から見た側面図である。 図2に示すプローブの針先部及びその近傍を拡大して示す斜視図であり、(B)は(A)から延在部を取り除いた状態を示す図である。 図2(A)における4−4線に沿って得た断面図の針先部及びその近傍の拡大図である。 本発明に係る通電試験用プローブの製造工程を示す説明図である。 図1に示す電気的接続装置により検査される半導体ウエーハとプローブとの関係を示す説明図である。 前後方向の力を針先部に与えた場合に生じる応力の分布を示す図である。 プローブにオーバドライブを作用させた状態で左右方向の力を針先部に与えた場合に生じる応力の分布を示す図である。 本発明に係る通電用プローブの他の実施例による、凹所及び延在部の種々の形状を拡大して示す概略図である。 (A)及び(B)は、それぞれ、本発明に係るプローブの第2及び第3の実施例を示す概略図であり、(C)は(A)及び(B)に共通する針先部及びその近傍10Cの拡大図である。
[用語について]
本発明においては、図2(A)において、アーム部の長手方向を台座部側が前方となり、かつ連結部側が後方となる前後方向(X方向)といい、板状プローブの厚さ方向を左右方向(Y方向)といい、針先部が延びる上下方向を針先の先端側が下方となる上下方向(Z方向)という。
しかし、本発明でいう上記の上下方向は、電気的接続装置を組み付けた試験装置に受けられる被検査体の姿勢により現実の上下方向と異なる。したがって、本発明における上下方向は、試験装置に配置された被検査体の姿勢に応じて、上記上下方向が現実の上下方向、水平方向、水平方向に対し傾斜する斜めの方向、及び上記上下が逆となる方向となるように使用してもよい。
[実施例1]
図1を参照するに、試験装置10は、半導体ウエーハに形成された複数の集積回路を平板状被検査体12とし、それらの被検査体12を一回で、又は複数回に分けて試験する電気的試験に用いられる。各被検査体12は、その上面に複数の電極12aを有する。
試験装置10は、電極12aを上方に向けた状態で被検査体12を取り外し可能に保持するチャックトップ14と、チャックトップ14上に載置された被検査体12と試験用の電気回路とを電気的に接続する電気的接続装置16とを含む。
試験のための電気信号は、応答信号を得るべく被検査体12(集積回路)に供給する試験信号(電圧、電流)と、その電気信号に対する被検査体12(集積回路)からの応答信号とを含む。
チャックトップ14は、既知の検査ステージに備えられたものであり、また被検査体12を電極12aが上方に向けられた状態に及び解除可能に保持する上面を有する。チャックトップ14への被検査体12の保持は、例えば真空吸着とすることができる。
チャックトップ14と電気的接続装置16とは、X方向及びY方向へ延びるXY面内、並びにXY面に垂直のZ方向の3方向に三次元的に相対的に移動されると共に、Z方向へ伸びるθ軸線の周りに角度的に相対的に回転される。一般的には、チャックトップ14が電気的接続装置16に対し、三次元的に移動されると共に、θ軸線の周りに角度的に回転される。
電気的接続装置16は、平坦な下面を有する補強部材18と、補強部材18の下面に保持された円形平板状の配線基板20と、配線基板20の下面に配置されたプローブ組立体22と、プローブ組立体22を配線基板20に取り付ける取り付けリング28とを含む。プローブ組立体22は、配線基板20の下面に配置された円形平板状のプローブ基板24と、プローブ基板24の下面に配置された複数のプローブ26とを含む。プローブ基板24は、取り付けリング28により配線基板20の下面に取り付けられている。
補強部材18は、ステンレス板のような金属材料で製作された公知のものである(例えば、特開2008−145238号公報参照)。そのような補強部材18は、プローブ基板24とほぼ同じ直径寸法を有する外側の環状部と、該環状部の内側を周方向に伸びる内側の取付け部と、前記環状部及び前記取付け部を一体的に結合する複数の連結部と、前記環状部から半径方向外方へ延びる複数の延長部とを有する。図示の例では、補強部材18は、環状部から内側の箇所が上方に突出した状態に示されている。
配線基板20は、図示の例では、ガラス入りエポキシ樹脂のような電気絶縁性樹脂により円板状に製作された公知の配線基板である。そのような配線基板20は、前記した試験用電気回路に対する試験信号の受け渡しをするように試験用電気回路に電気的に接続される複数の第1の端子(図示せず)を上面外周縁部に有し、それら端子に接続された複数の導電路(図示せず)を内部に有する。
配線基板20は、さらに、プローブ基板24に電気的に接続される複数の第2の端子(図示せず)を下面に有する。各第2の端子は、前記した導電路に電気的に接続されている。
プローブ基板24は、図示の例では、セラミックにより円形平板状に形成されたセラミック基板30と、ポリイミド樹脂のような電気絶縁性樹脂により円形平板状に形成されて、セラミック基板30の下面に積層されたフレキシブル多層シート32とを備える。
上記のようなプローブ基板24は、配線基板20の第2の端子に電気的に接続された複数の配線(図示せず)を内部に備えると共に、それら内部配線に電気的に接続された複数のプローブランド(図示せず)を下面に備える。各プローブ26は、これが少なくとも下方へ延びる状態に、前記プローブランドに取り付けられている。
補強部材18と配線基板20とは、補強部材18の下面と配線基板20の上面とを互いに当接させた状態に、複数のねじ部材(図示せず)により同軸的に結合されている。これに対し、プローブ基板24は、プローブ26が下方となるように、取り付けリング28と複数のねじ部材(図示せず)とを用いて配線基板20の下面に取り付けられている。
配線基板20とプローブ基板24との間に電気接続器を配置し、配線基板20の導電路とプローブ基板24の内部配線とをその電気接続器により電気的に接続してもよい。そのような電気接続器は、例えば、特開2008−145238号公報に記載されている公知のものを用いることができる。
各プローブ26は、図2に示すように、例えばニッケル又はニッケルクロム合金のような金属材料からなる平板状の針本体部34と、例えばロジウムのような硬質金属材料からなる針先部36とを備える。これら両部34、36は、共に比較的良好な導電性を示す。ニッケル又はニッケルクロム合金からなる針本体部34は、針先部36を構成するロジウムよりも靭性に富み、他方、このロジウムは針本体部34を構成する前記金属材料よりも硬度が高い。
針本体部34は、前記した金属材料の他、例えばニッケルリン合金、ニッケルタングステン合金、ニッケルコバルト合金のようなニッケル合金、燐青銅、パラジウムコバルト合金のような靭性に優れた高靱性の金属材料で形成してもよい。また、針先部36は、ロジウム以外の高硬質金属材料で形成してもよい。針先部36をロジウムより硬質金属材料で形成する場合、針本体部34をロジウムで形成してもよい。
針本体部34は、図2(A)に示すように、前後方向が長さ方向となる矩形の取付け部38と、取付け部38の後側の一側から下方に延びる連結部40と、取付け部38の下縁の下側を連結部40から前方へ延びるアーム部42、42と、アーム部42、42の延長端に連結された台座部44とを備える。本実施例において、プローブ26は、クランク状に形成された板状のプローブである。取付け部38の上縁は、半田のような熱溶融性の接合材により前記プローブランドに接合されて、プローブ基板24に片持ち梁状に装着されている。
図示の例では、アーム部42、42は、取付け部38の高さ方向(上下方向)へ相互に間隔をおいて平行に延びており、また両アーム部42、42の延長端を連結する台座部44は、一対のアーム部42から見て取付け部38が位置する側と反対側(すなわち、下方)へ延びている。針先部36は、その一部を台座部44の下部に埋め込まれて支持されている。
台座部44は、図2〜4に示すように、その下縁に下方及び前後方向に開放する凹所46を含む。凹所46は、下方に開放した仮想的な面を矩形の開放面48とし、その開放面48の前後方向における両端を開放端50としている。凹所46は、開放面48に対向する奥面領域52と、前後方向における奥面領域52の端に連続しかつ奥面領域52から開放端50に達する2つの側面領域54、54とにより規定されている。
針先部36は、図4に示すように、台座部44に埋め込まれて結合された結合部56と、結合部56に連続して下方へ延びる延在部58と、延在部58の下端で電極12aに当接する先端60とを備える。針先部36は、図3に示すように凹所46と接する4辺により規定される矩形の面を結合部56と延在部58との境界面59としており、これにより、境界面59を形成する4辺のうち、台座部44の厚さ方向(すなわち、左右方向)に間隔をおいた一対の辺が台座44に対する一対の境界部62、62として規定される。
本実施例においては、奥面領域52及び側面領域54が前後方向に連続して延びる1つの弧面を共同して形成しているから、境界部62,62は、一方の開放端50から他方の開放端50まで奥面領域52及び側面領域54に沿って連続的に延びる曲線とされている。
このように、境界部62が一方の開放端50から他方の開放端50を直線で結ぶ仮想的な線の寸法より長い線分とされると、両開放端50を直線で結ぶ仮想線を境界部とする場合に比べ、境界部62に作用する曲げ力が分散されるから、境界部62へ作用する力の集中が緩和される。その結果、針先部36が境界部62で破壊することが防止される。
本実施例では、境界部62,62は、一方の開放端50から他方の開放端50まで角部を有することなく延びる曲線となっている。これにより、針先部36は、一般に角部に生じる力の集中を受けることなく、均一に曲げ力を分散して受けることができる。本実施例では、延在部58が左右方向における凹所46のほぼ中央に形成されているが、延在部58は、左右方向における凹所46のどちらか一方に偏って形成されていてもよい。
プローブ22の製造方法の一実施例を図5を参照して以下に説明する。
先ず、図5(A)に示すように、フォトマスク72が、ステンレス製の平坦な表面を有する基台70上に、従来よく知られたフォトレジスト層への選択露光及び現像処理により形成される。フォトマスク72は、針本体部34の厚さ方向(すなわち、左右方向)における一方側の本体部分を模る凹所73を有する。
次いで、図5(A)に示すように、フォトマスク72から露出する基台70の表面部分(すなわち、凹所73)に例えばニッケルクロムのような高靱性の金属材料74が電気メッキ法により堆積される。この金属材料74の堆積により、図5(B)に示すように、針本体部34の取付け部38、連結部40、一対のアーム部42及び台座部44を備える針本体部34の一部が、基台70上に、針本体部34の厚さ寸法の例えばほぼ3分の1の厚さに形成される。
次いで、図5(C)に示すように、針先部36のための凹所77を有するフォトマスク76が、フォトマスク72及び金属材料74の上に形成される。凹所77は、フォトマスク72及び金属材料74のうち、針先部36の平面形状に対応した所定の領域を部分的に露出させるように形成される。
次いで、ロジウムのような高硬質金属材料78が、フォトマスク76から露出する領域(すなわち、凹所77)に、電気メッキ法により所定の厚さに堆積される。この金属材料78の堆積により、図5(B)に示すように、針先部36の結合部56及び延在部58が、それぞれ、フォトマスク72及び金属材料74上に形成される。
次いで、フォトマスク76が除去され、図5(E)に示すように、新たにフォトマスク80が形成される。フォトマスク80は、針本体部34の残部を形成するために、金属材料74及び高硬質金属材料78のうち、針本体部34の平面形状に対応した領域を露出させる凹所81を有する。フォトマスク80により露出される領域(すなわち、凹所81)には、前記したと同様の高靱性の金属材料82が堆積される。
上記の結果、針本体部34の残部が形成されて、図5(F)に示すように、図2〜4に示すような針本体部34及び針先部36を備えるプローブ26が基台70上に形成される。
次いで、プローブ26を取り巻くフォトマスク72、80が除去された後、プローブ26が基台70上から剥離される。
上記のように、フォトリソグラフィー技術及び電気メッキ法による金属材料の堆積のような堆積技術により製造されるプローブ26は、少なくとも台座部44延在部58、結合部56を板状に形成することができる。上記の説明では、一回の製造プロセスで1つのプローブが製作されるように説明しているが、実際には一回の製造プロセスで複数のプローブが製作される。
上記のようなプローブ26を多数備えた電気的接続装置16を用いて、1つのウエーハ上の多数のチップ領域(被検査体12)を複数回に分けてチップ領域毎に通電試験をする場合に生じる問題ついて、図6を参照して以下に説明する。
先ず、図6に示すように、一部のプローブ26がチップ領域を外れて、プローブ26の針先部36が被検査体12の傾斜縁12bに接触することがある。
この状態で、各プローブ26の針先(先端)がアーム部42を弾性変形させるオーバドライブ力により被検査体12に押し付けられると、傾斜縁12bに対応するプローブ26の針先部36が傾斜縁12bによりプローブ26の厚さ方向(左右方向)に押される。このときの押圧力により、そのプローブ26の針先部36は、左右方向への比較的強い曲げ力を受ける。
しかし、本発明に係るプローブ26においては、境界部62が凹所46の奥面領域52及び各側面領域54により弧状に形成されるから、弧状の境界部62は、境界部が直線である場合に比べて長い。このため、針先部36が左右方向の力(前記曲げ力)を受けても、境界部62は、その長い境界部62の全域にこの曲げ力が分散して作用する。その結果、境界部62に作用する力の集中が緩和され、境界部62におけるプローブ26の破壊が防止される。
特に、上記のプローブ26のように、凹所46が針先部36の先端側に開放する弧状の凹所である場合、以下のような解析結果から境界部62に作用する力の集中がより緩和され、境界部62におけるプローブ26の破壊が防止される。
[解析結果1]
台座部の厚さ方向(すなわち、左右方向)への曲げ力をプローブが受けた場合に作用する応力を解析した結果を図7の概略図を用いて説明する。
図7(A)は、台座部104と延在部108との境界部110が一直線状の従来のプローブ100についての解析結果を示し、図7(B)は、台座部112と延在部116との境界部118が上記のような弧状の凹所46を有するプローブ102についての解析結果を示す。
前記したような曲げ力は、チップ領域から外れた一部のプローブ26の先端60がウエーハの傾斜縁12bに接触した場合に、又はウエーハの表面を覆うパッシベーション膜の電極を露出させる開口縁部のエッジにプローブ26の針先が接触した状態で、図6に示すようなオーバドライブ力がプローブ26に作用する場合に発生する。
図7において、黒抜き矢印は曲げ力の方向を、また黒抜き矢印の先は前記曲げ力の力点を示し、ハッチング及び黒抜き部分は曲げ力により作用する応力の強度分布を示す。これらは、ハッチングの線密度が高いほど応力が大きく、さらに黒抜き部分が最も応力が大きい(すなわち、濃い黒に見える部分ほど応力が大きい)ことを示す。なお、ここでは曲げ力はY方向に作用する。
図7(A)に示すように、従来のプローブ100の針先部は、台座部104に結合された結合部106と、結合部106から延びる延在部108と、台座部104及び延在部108により規定される境界部110とを含む。このプローブ100の境界部110は、台座部104(実際には、結合部106)と延在部108との境界に直線状に存在する。
このプローブ100が前記曲げ力を受けると、針先部が結合部106において台座部104に支持されているから、延在部108と境界部110とに曲げ力が作用する。特に、境界部110には、黒抜き部分として示すように、集中した強い力が境界部110の中央部に作用する。一般に、このような応力の集中部分において、プローブ100が破壊される。境界部110に生じる応力値は、前述した曲げ力の力点に曲げ力が作用して、この力点が5μm変位した場合、(a)及び(b)点において、それぞれ、11773MPa及び12083MPaを示し、プローブ100に生じる応力値は、(b)点において最大であった。
一方、図7(B)に示すように、上記した弧状の凹所46を有するプローブ102の針先部は、プローブ100の針先部と同様に、台座部112に結合された結合部114と、結合部114から延びる延在部116と、台座部112及び延在部116の境界部118とを含む。しかし、プローブ102は、弧状の凹所46を台座部112に有するから、境界部118が台座部112及び延在部116により弧状になる点で、直線状の境界部を有するプローブ100と異なる。
このプローブ102がプローブ100の受けた曲げ力と同じ曲げ力を受けると、上記したプローブ100と同様に、延在部116と境界部118とに曲げ力が作用する。特に、境界部118には、黒抜き部分として示されるような強い力が作用する。
しかし、境界部118に作用する力の強度分布は、上記したプローブ100の場合と異なり、黒抜き部分が点在するように境界部118全体に広がっている。また、その応力値は、プローブ100と同じ曲げ力が作用した場合、(c)及び(d)点において、それぞれ、6882MPa及び7404MPaを示した。プローブ102に作用する応力は(d)において最大であったが、この(d)点の応力値は、プローブ100の(a)及び(b)点における応力値より小さい。
上記の解析結果から明らかなように、プローブ100が前記曲げ応力を受けたとき、プローブ100に作用する曲げ力は、境界部110のうち、力点からの距離が最短である境界部110の中央部に集中する。
これに対し、プローブ102の場合、これに前記曲げ力が作用したとき、境界部118が針先部36の先端側に開放する弧状であるから、力点から境界部118上の各点までの距離の差が、プローブ100の場合と同種の距離の差に比べ、小さい。これによりプローブ102に作用する曲げ力は、境界部118上の各点に分散して作用する。
上記の結果、プローブ100及び102に生じる最大応力は、それぞれ、12083MPa及び7404MPaを示し、プローブ102に作用する最大応力は、曲げ力が分散されて作用するから、プローブ100に作用する最大応力に比較して小さい。
上記の解析結果から、前記曲げ力が作用したとき、プローブ102はプローブ100に対して破断がより確実に防止されることが明確となった。
[解析結果2]
次に、プローブ100又は102がオーバドライブ力を受けた状態で、さらに前後方向(X方向)に第2の曲げ力を受けた場合に作用する応力を解析した結果を図8の概略図を用いて説明する。
図8(A)及び(C)は、一直線状の境界部110を備える従来のプローブ100についての解析結果を示し、図8(B)及び(D)は、弧状の境界部118を備えるプローブ102ついての解析結果を示す。
図8において、ハッチング部分は第2の曲げ力により生じる応力の強度分布を示す。これは、ハッチングの線密度が高いほど応力値が大きい(すなわち、濃い黒に見える部分ほど応力値が大きい)ことを示す。また、図8(A)〜(D)は、プローブ100について延在部108及び境界部110のみを、プローブ102について延在部116及び境界部118のみを概略的に平面図として示す。
図8(A)及び(B)は、それぞれ、プローブ100及び102において、オーバドライブ量を80μmとした場合の解析結果であり、図8(C)及び(D)は、それぞれ、プローブ100及び102において、オーバドライブ量を160μmとした場合の解析結果である。すなわち、図8(A)と(B)とがオーバドライブ量を80μmとしてプローブ100及び102が比較され、また図8(C)と(D)とがオーバドライブ量を160μmとしてプローブ100及び102が比較される。
図8(A)及び(B)を比較すると、(a)点及びこれに対応する(g)点の応力値は、それぞれ、388MPa及び479MPaを示し、(c)点及びこれに対応する(i)点の応力値は、それぞれ、509MPa及び528MPaを示し、(b)点及びこれに対応する(h)点の応力値は、それぞれ、433MPa及び426MPaを示した。これらから明らかなように、対応する各点における応力値はほぼ同程度であった。また、図8(A)及び(B)に示すように、応力の強度分布は延在部108及び116において同様の分布であった。
図8(C)及び(D)を比較すると、(d)点及びこれに対応する(j)点の応力値は、それぞれ、413MPa及び388MPaを示し、(e)点及びこれに対応する(k)点の応力値は、それぞれ、606MPa及び642MPaを示し、(f)点及びこれに対応する(l)点の応力値は、それぞれ、844MPa及び812MPaを示した。これらから明らかなように、対応する各点における応力値はほぼ同程度であった。また、図8(C)及び(D)に示すように、応力の強度分布は延在部108及び116において同様の分布であった。
すなわち、図8の解析結果より、プローブ100又は102にオーバドライブ力及び第2の曲げ力により生じる応力においては、従来のプローブ100と本発明に係るプローブ102とで殆ど差異が無いことが明確になった。
上記の解析結果1及び2において、図7及び図8の解析結果より、プローブ102は、プローブ100に対して、前記曲げ力(左右方向の力)について破断がより確実に防止され、前記第2の曲げ力(前後方向の力)ついて差異がないことが明確になった。これにより、プローブ102は、針先部の破断を防止するという目的においてプローブ100よりも有利であることが明確になった。
[他の実施例]
図9(A)〜(D)は、凹所46及び延在部58から形成される境界部62を備えるプローブ26の変形例を示す。図6(A)及び(B)に示すプローブ26a及び26bは、それぞれ、半円の弧状、V字状の境界部62a及び62bを有する。これらの境界部62a及び62bは、凹所46a(又は46b)の一方の開放端50から他方の開放端50まで延びており、延在部58a(又は58b)は、凹所46a(又は46b)の奥面領域52a(又は52b)及び側面領域54a(又は54b)の全域から延びるように形成されている。
図6(C)及び(D)に示すプローブ26c及び26dは、それぞれ一対の側面領域54c、54cが平行なコの境界部62c及び一対の側面領域54d、54dの間隔が凹所の奥ほど狭くなるコ字状の境界部62dを有する。これらの境界部62c及び62dは一方の側面領域54c(又は54d)の途中から他方の側面領域54c(又は54d)の途中まで延びており、延在部58c(又は58d)は、凹所46c(又は46d)の奥方向に後退した部分から延びるように形成されている。
プローブ26a及び26bにおいて、延在部58a及び58bは、図6(C)及び(D)に示すプローブ26c又は26dのように、凹所46a(又は46b)の奥方向に後退した部分から延びるように形成されていてもよい。また、プローブ26c及び26dにおいて、延在部58c及び58dは、図6(A)及び(B)に示すプローブ26a又は26bのように、凹所46c(又は46d)の全域から延びるように形成されていてもよい。また、凹所46は、境界部62がW字状のような他の形状であってもよい。
本発明は、図2に示すような片持ち梁状に取り付けられるプローブ26のみならず、図10(A)及び(B)に示すような従来よく知られた垂直プローブ120又はスパイラルスプリング型プローブ122に適用することができる。これらのプローブ120及び122は、プローブ26と同様に、フォトリソグラフィー技術、堆積技術、及びレーザ加工のような加工技術により製作される。
垂直プローブ120は、前後方向又は左右方向のいずれか一方に湾曲された針本体部124と、針本体部124の下端から延びる針先部126とを備える。針本体部124は、プローブ26の台座部44と同様の形状を有する台座部128を含む。針先部126は、台座部128の下端から下方に延びている。
スパイラルスプリング型プローブ122は、スパイラル形状の針本体部130と、針本体部130の下端から延びる針先部132とを備える。針本体部124は、プローブ26の台座部44又は垂直プローブ120の台座部128と同様の形状を有する台座部134を含む。針先部132は、台座部134の下端から下方に延びている。
垂直プローブ120又はスパイラルスプリング型プローブ122に共通な針先部及びその近傍領域aを拡大して図10(C)に示す。垂直プローブ120又はスパイラルスプリング型プローブ122は、それぞれ同様の台座部128及び134を備える。これら台座部128及び134は、それぞれ凹所136を有する。針先部126(又は132)は、台座部128(又は134)に埋め込まれ、又は嵌め込まれて結合された結合部138と、延在部140とを備える。延在部140は、凹所136から延びるように形成されている。
垂直プローブ120及びスパイラルスプリング型プローブ122は、台座部128(又は134)及び針先部126(又は132)において、それぞれ上記のようなプローブ26の台座部44及び針先部36に対応して、同様の関係を有する。
本発明は、上記実施例に限定されず、特許請求の範囲に記載された趣旨を逸脱しない限り、種々に変更することができる。
12 被検査体
22 プローブ組立体
26,100,102 プローブ
34,124,130 針本体部
36,126,132 針先部
44,104,112,128,134 台座部
46,136 凹所
48 開放面
50 開放端
52 奥面領域
54 側面領域
56,106,114,138 結合部
58,108,116,140 延在部
60 先端
62,110,118 境界部
120 垂直プローブ
122 スパイラルスプリング型プローブ
本発明は、半導体ウエーハに作り込まれた多数の半導体集積回路の通電試験に用いるプローブ及びこのプローブが組み込まれたプローブ組立体に関する。
半導体ウエーハに作り込まれた多数の半導体集積回路は、各チップに分離されるに先立ち、仕様書通りに製造されているか否かの通電試験を受ける。この通電試験には、各半導体集積回路である被検査体の電極に接続される通電試験用プローブを備える電気的接続装置が用いられ、該電気的接続装置を経て被検査体はテスタの電気回路に接続される。
この電気的接続装置に用いられる従来のプローブの1つとして、板状の針本体部と、該針本体部に設けられ、被検査体の電極に当接される針先部とを備えるものがある(例えば、特許文献1参照)。前記針本体部は、プローブ基板へ取り付けられる矩形の取付け部と、該取付け部の一側から下方に延びる連結部と、前記取付け部の下側を前記連結部から前後方向に延びる一対のアーム部と、該両アーム部の先端を結合すべく該アーム部に一体に形成された台座部とを備える。また、前記針先部は、前記台座部に埋め込まれ又は嵌め込まれて結合された結合部と、該結合部に連続して前記台座部から下方へ伸びる延部とを有する。
特許文献1のプローブによれば、前記針本体部を高靱性の導電材料で形成し、該針本体部の台座部の下端に設けられる針先部を硬度に優れた金属材料で形成することが提案されている。針本体部を靭性に優れた金属材料で形成することにより、プローブの針先部が被検査体の電極に押し付けられたとき、針本体部のアーム部の弾性変形を高めて針先部を適正かつ確実に前記電極に接続させることができる。
また、前記アーム部に前記した弾性変形を生じさせるオーバドライブ力が作用すると、前記アーム部の弾性変形に伴い、前記針先部の針先が電極上を滑るが、この針先部を高硬度材料で形成することにより、針先の摩耗が抑制され、プローブの耐久性が高まる。
ところで、上記のようなプローブを多数備えた電気的接続装置を用いて、1つのウエーハ上の多数のチップ領域を複数回に分けてチップ領域毎に通電試験をする場合、オーバドライブ力がプローブに作用した状態で、チップ領域から外れた一部のプローブの針先がウエーハの傾斜縁に接触することがある。この場合、針先がウエーハの傾斜縁に沿って外方へ案内されると、そのプローブの針先部は曲げ力を受ける。また、半導体ウエーハの表面を覆うパッシベーション膜に形成された、電極を露出させる開口縁部のエッジにプローブの針先が接触すると、その針先部は同様の曲げ力を受けることがある。
これらの曲げ力は、針本体部の台座部分と、該台座部分から伸長する延在部との境界部に作用して、その境界部において針先部が破断する原因となり得る。特許文献1のプローブにおいては、延在部と台座部との境界部が一直線状になっているから、上記した曲げ力が作用すると、一直線状の境界部、特にその中央領域に曲げ力が集中的に作用して針先部の破断を招く。
このような針先部の破断を防止するための通電試験用プローブの1つとして、前記台座部と、前記延在部との境界部に補強部材が設けられた通電試験用プローブがある。(特許文献2)。
この通電試験用プローブでは、前記針先部を前記針先補強部に向けて変形させる曲げ力が作用したとき、前記針先補強部が、その曲げ力の一部を受けることにより、前記境界部に作用する曲げ力を低減させ、前記針先部への補強効果をもたらす。
しかし、この従来技術では、前記延在部と前記台座部との境界部に作用する曲げ力は低減するが、前記延在部と前記補強部材との境界部に新たに曲げ力が作用するから、前記延在部と前記補強部材との境界部においてプローブが破断する恐れがある。
国際公開第2006/075408号パンフレット 特開2008−82718号公報
そこで、本発明の目的は、延在部と台座部又は補強部材との境界部に作用する力を分散させて、針先部の破断を防止することにある。
さらに、本発明の他の目的は、針本体部と針先部との境界部に作用する力を分散させて、針先部の破断を防止することにある。
本発明に係る通電試験用プローブは、針本体部と、該針本体部に設けられた板状の台座部であって、左右方向を厚さ方向とする台座部と、該台座部から下方に延びる針先部であって、下端が被検査体に当接される先端とされた針先部とを含む。前記台座部は、少なくとも下方に開放する凹所であって、その開放面に対向する中央領域と、前後方向における前記中央領域の各端に連続しかつ該中央領域から前記凹所の開放端に達する側方領域とにより規定される凹所を備える。
該針先部は、前記台座部より硬質の材料で製作されており、また前記台座部に埋め込まれ又は嵌め込まれて結合された結合部と、前記凹所から下方に延びる板状の延在部とを備える。前記延在部は、前記中央領域から各側方領域に渡って前記凹所に接する境界部と、前記先端とを備え、また前記凹所の厚さ寸法よりも小さい厚さ寸法を有する。
前記中央領域及び前記側方領域は、前後方向に延びる1つの弧面を共同して形成していてもよく、また前記結合部は、左右方向における前記凹所のほぼ中央に位置されていてもよい。
本発明に係るプローブ組立体は、複数のプローブランドを下面に備えるプローブ基板と、前記プローブランドに取り付けられた複数のプローブとを含み、前記複数のプローブは、上記のような通電試験用プローブを備える。
前記プローブは、前記プローブランドに片持ち梁状に取り付けられていてもよい。
本発明のさらに他の態様に係るプローブは、針本体部と、該針本体部の一端に設けられた、内面を有する凹所と、該凹所に受け入れられた部分を有する針先部とを含み、前記内面は、中央領域、該中央領域の両側の2つの側方領域からなり、前記針先部の前記部分は、前記中央領域及び前記2つの側方領域の少なくとも一方に位置している。
前記針先部の前記部分が位置する、前記中央領域及び前記側方領域の区域は、前記中央領域及び前記側方領域の並ぶ第1の方向に沿って弧状となっていてもよい。
前記針先部は前記内面に垂直な板状であってもよく、前記針先部の前記部分は、前記内面で前記第1の方向と直交する第2の方向における前記内面の中央に位置してもよい。
本発明のさらに他の態様に係るプローブ組立体は、複数のプローブであって各プローブは針本体部と、該針本体部の一端に設けられた、内面を有する凹所と、該凹所に受け入れられた部分を有する針先部とを含み、前記内面は、中央領域、該中央領域の両側の2つの側方領域からなり、前記針先部の前記部分は、前記中央領域及び前記2つの側方領域の少なくとも一方に位置している、複数のプローブと、該プローブが取り付けられたプローブ基板とを含む。
本発明によれば、前記台座部及び前記延在部の境界部は、前記延在部が前記凹所の前記中央領域及び各側方領域から延びるように、前記延在部と前記凹所とにより形成されている。これにより、前後方向における前記境界部の寸法が一直線状の場合に比較して長くなる。
これにより、前記針先部が左右方向の力(曲げ力)を受けると、その曲げ力はその長い前記境界部の全域に分散して作用する。その結果、前記境界部に作用する曲げ力の集中が緩和されるから、前記プローブが前記台座部と前記延在部との境界部において破壊されることが防止される。
さらに本発明によれば、プローブの針先部は、凹所の内面と経て連続することから、前記針本体部と前記針先部との境界部に作用する力は前記内面で好適に分散される。したがって、前記境界部での前記針先部の破断を良好に防止することができる。
本発明に係る通電試験用プローブを備える電気的接続装置の一実施例を、その一部を破断して示す模式図である。 本発明に係るプローブの一実施例を示す図であり、(A)は正面図であり、(B)は前方(台座部方向)から見た側面図である。 図2に示すプローブの針先部及びその近傍を拡大して示す斜視図であり、(B)は(A)から延在部を取り除いた状態を示す図である。 図2(A)における4−4線に沿って得た断面図の針先部及びその近傍の拡大図である。 本発明に係る通電試験用プローブの製造工程を示す説明図である。 図1に示す電気的接続装置により検査される半導体ウエーハとプローブとの関係を示す説明図である。 左右方向の力を針先部に与えた場合に生じる応力の分布を示す図である。 プローブにオーバドライブを作用させた状態で前後方向の力を針先部に与えた場合に生じる応力の分布を示す図である。 本発明に係る通電用プローブの他の実施例による、凹所及び延在部の種々の形状を拡大して示す概略図である。 (A)及び(B)は、それぞれ、本発明に係るプローブの第2及び第3の実施例を示す概略図であり、(C)は(A)及び(B)に共通する針先部及びその近傍10Cの拡大図である。
[用語について]
本発明においては、図2(A)において、アーム部の長手方向を台座部側が前方となり、かつ連結部側が後方となる前後方向(X方向)といい、板状プローブの厚さ方向を左右方向(Y方向)といい、針先部が延びる上下方向を針先の先端側が下方となる上下方向(Z方向)という。
しかし、本発明でいう上記の上下方向は、電気的接続装置を組み付けた試験装置に受けられる被検査体の姿勢により現実の上下方向と異なる。したがって、本発明における上下方向は、試験装置に配置された被検査体の姿勢に応じて、上記上下方向が現実の上下方向、水平方向、水平方向に対し傾斜する斜めの方向、及び上記上下が逆となる方向となるように使用してもよい。
[実施例1]
図1を参照するに、試験装置10は、半導体ウエーハに形成された複数の集積回路を平板状被検査体12とし、それらの被検査体12を一回で、又は複数回に分けて試験する電気的試験に用いられる。各被検査体12は、その上面に複数の電極12aを有する。
試験装置10は、電極12aを上方に向けた状態で被検査体12を取り外し可能に保持するチャックトップ14と、チャックトップ14上に載置された被検査体12と試験用の電気回路とを電気的に接続する電気的接続装置16とを含む。
試験のための電気信号は、応答信号を得るべく被検査体12(集積回路)に供給する試験信号(電圧、電流)と、その電気信号に対する被検査体12(集積回路)からの応答信号とを含む。
チャックトップ14は、既知の検査ステージに備えられたものであり、また被検査体12を電極12aが上方に向けられた状態に及び解除可能に保持する上面を有する。チャックトップ14への被検査体12の保持は、例えば真空吸着とすることができる。
チャックトップ14と電気的接続装置16とは、X方向及びY方向へ延びるXY面内、並びにXY面に垂直のZ方向の3方向に三次元的に相対的に移動されると共に、Z方向へ伸びるθ軸線の周りに角度的に相対的に回転される。一般的には、チャックトップ14が電気的接続装置16に対し、三次元的に移動されると共に、θ軸線の周りに角度的に回転される。
電気的接続装置16は、平坦な下面を有する補強部材18と、補強部材18の下面に保持された円形平板状の配線基板20と、配線基板20の下面に配置されたプローブ組立体22と、プローブ組立体22を配線基板20に取り付ける取り付けリング28とを含む。プローブ組立体22は、配線基板20の下面に配置された円形平板状のプローブ基板24と、プローブ基板24の下面に配置された複数のプローブ26とを含む。プローブ基板24は、取り付けリング28により配線基板20の下面に取り付けられている。
補強部材18は、ステンレス板のような金属材料で製作された公知のものである(例えば、特開2008−145238号公報参照)。そのような補強部材18は、プローブ基板24とほぼ同じ直径寸法を有する外側の環状部と、該環状部の内側を周方向に伸びる内側の取付け部と、前記環状部及び前記取付け部を一体的に結合する複数の連結部と、前記環状部から半径方向外方へ延びる複数の延長部とを有する。図示の例では、補強部材18は、環状部から内側の箇所が上方に突出した状態に示されている。
配線基板20は、図示の例では、ガラス入りエポキシ樹脂のような電気絶縁性樹脂により円板状に製作された公知の配線基板である。そのような配線基板20は、前記した試験用電気回路に対する試験信号の受け渡しをするように試験用電気回路に電気的に接続される複数の第1の端子(図示せず)を上面外周縁部に有し、それら端子に接続された複数の導電路(図示せず)を内部に有する。
配線基板20は、さらに、プローブ基板24に電気的に接続される複数の第2の端子(図示せず)を下面に有する。各第2の端子は、前記した導電路に電気的に接続されている。
プローブ基板24は、図示の例では、セラミックにより円形平板状に形成されたセラミック基板30と、ポリイミド樹脂のような電気絶縁性樹脂により円形平板状に形成されて、セラミック基板30の下面に積層されたフレキシブル多層シート32とを備える。
上記のようなプローブ基板24は、配線基板20の第2の端子に電気的に接続された複数の配線(図示せず)を内部に備えると共に、それら内部配線に電気的に接続された複数のプローブランド(図示せず)を下面に備える。各プローブ26は、これが少なくとも下方へ延びる状態に、前記プローブランドに取り付けられている。
補強部材18と配線基板20とは、補強部材18の下面と配線基板20の上面とを互いに当接させた状態に、複数のねじ部材(図示せず)により同軸的に結合されている。これに対し、プローブ基板24は、プローブ26が下方となるように、取り付けリング28と複数のねじ部材(図示せず)とを用いて配線基板20の下面に取り付けられている。
配線基板20とプローブ基板24との間に電気接続器を配置し、配線基板20の導電路とプローブ基板24の内部配線とをその電気接続器により電気的に接続してもよい。そのような電気接続器は、例えば、特開2008−145238号公報に記載されている公知のものを用いることができる。
各プローブ26は、図2に示すように、例えばニッケル又はニッケルクロム合金のような金属材料からなる平板状の針本体部34と、例えばロジウムのような硬質金属材料からなる針先部36とを備える。これら両部34、36は、共に比較的良好な導電性を示す。ニッケル又はニッケルクロム合金からなる針本体部34は、針先部36を構成するロジウムよりも靭性に富み、他方、このロジウムは針本体部34を構成する前記金属材料よりも硬度が高い。
針本体部34は、前記した金属材料の他、例えばニッケルリン合金、ニッケルタングステン合金、ニッケルコバルト合金のようなニッケル合金、燐青銅、パラジウムコバルト合金のような靭性に優れた高靱性の金属材料で形成してもよい。また、針先部36は、ロジウム以外の高硬質金属材料で形成してもよい。針先部36をロジウムより硬質金属材料で形成する場合、針本体部34をロジウムで形成してもよい。
針本体部34は、図2(A)に示すように、前後方向が長さ方向となる矩形の取付け部38と、取付け部38の後側の一側から下方に延びる連結部40と、取付け部38の下縁の下側を連結部40から前方へ延びるアーム部42、42と、アーム部42、42の延長端に連結された台座部44とを備える。本実施例において、プローブ26は、クランク状に形成された板状のプローブである。取付け部38の上縁は、半田のような熱溶融性の接合材により前記プローブランドに接合されて、プローブ基板24に片持ち梁状に装着されている。
図示の例では、アーム部42、42は、取付け部38の高さ方向(上下方向)へ相互に間隔をおいて平行に延びており、また両アーム部42、42の延長端を連結する台座部44は、一対のアーム部42から見て取付け部38が位置する側と反対側(すなわち、下方)へ延びている。針先部36は、その一部を台座部44の下部に埋め込まれて支持されている。
台座部44は、図2〜4に示すように、その下縁に下方及び前後方向に開放する凹所46を含む。凹所46は、下方に開放した仮想的な面を矩形の開放面48とし、その開放面48の前後方向における両端を開放端50としている。凹所46は、開放面48に対向する中央領域52と、前後方向における中央領域52の端に連続しかつ中央領域52から開放端50に達する2つの側方領域54、54とにより規定されている。図示の例では、凹所46の中央領域52及び側方領域54、54の区域は、中央領域52及び側方領域54、54が並ぶ方向に弧状である
針先部36は、図4に示すように、台座部44に埋め込まれて結合された結合部56と、結合部56に連続して下方へ延びる延在部58と、延在部58の下端で電極12aに接触する先端60とを備える。針先部36は、図3に示すように凹所46と接する4辺により規定される矩形の面を結合部56と延在部58との境界面59としており、これにより、境界面59を形成する4辺のうち、台座部44の厚さ方向(すなわち、左右方向)に間隔をおいた一対の辺が台座44に対する一対の境界部62、62として規定される。
本実施例においては、中央領域52及び側方領域54が前後方向すなわちに中央領域52及び側方領域54が並ぶ第1の方向へ連続して延びる1つの弧面を共同して形成しているから、境界部62,62は、一方の開放端50から他方の開放端50まで中央領域52及び側方領域54に沿って連続的に延びる曲線とされている。また、凹所46の中央領域52及び側方領域54、54の前記区域に延在部58が位置し、針先部36は、凹所46の内面に直角であり、該内面の前記第1の方向と直交する第2の方向における前記内面の中央に位置する。
このように、境界部62が一方の開放端50から他方の開放端50を直線で結ぶ仮想的な線の寸法より長い線分とされると、両開放端50を直線で結ぶ仮想線を境界部とする場合に比べ、境界部62に作用する曲げ力が分散されるから、境界部62へ作用する力の集中が緩和される。その結果、針先部36が境界部62で破壊することが防止される。
本実施例では、境界部62,62は、一方の開放端50から他方の開放端50まで角部を有することなく延びる曲線となっている。これにより、針先部36は、一般に角部に生じる力の集中を受けることなく、均一に曲げ力を分散して受けることができる。本実施例では、延在部58が左右方向における凹所46のほぼ中央に形成されているが、延在部58は、左右方向における凹所46のどちらか一方に偏って形成されていてもよい。
プローブ26の製造方法の一実施例を図5を参照して以下に説明する。
先ず、図5(A)に示すように、フォトマスク72が、ステンレス製の平坦な表面を有する基台70上に、従来よく知られたフォトレジスト層への選択露光及び現像処理により形成される。フォトマスク72は、針本体部34の厚さ方向(すなわち、左右方向)における一方側の本体部分を模る凹所73を有する。
次いで、図5(A)に示すように、フォトマスク72から露出する基台70の表面部分(すなわち、凹所73)に例えばニッケルクロムのような高靱性の金属材料74が電気メッキ法により堆積される。この金属材料74の堆積により、図5(B)に示すように、針本体部34の取付け部38、連結部40、一対のアーム部42及び台座部44を備える針本体部34の一部が、基台70上に、針本体部34の厚さ寸法の例えばほぼ3分の1の厚さに形成される。
次いで、図5(C)に示すように、針先部36のための凹所77を有するフォトマスク76が、フォトマスク72及び金属材料74の上に形成される。凹所77は、フォトマスク72及び金属材料74のうち、針先部36の平面形状に対応した所定の領域を部分的に露出させるように形成される。
次いで、ロジウムのような高硬質金属材料78が、フォトマスク76から露出する領域(すなわち、凹所77)に、電気メッキ法により所定の厚さに堆積される。この金属材料78の堆積により、図5(D)に示すように、針先部36の結合部56及び延在部58が、それぞれ、フォトマスク72及び金属材料74上に形成される。
次いで、フォトマスク76が除去され、図5(E)に示すように、新たにフォトマスク80が形成される。フォトマスク80は、針本体部34の残部を形成するために、金属材料74及び高硬質金属材料78のうち、針本体部34の平面形状に対応した領域を露出させる凹所81を有する。フォトマスク80により露出される領域(すなわち、凹所81)には、前記したと同様の高靱性の金属材料82が堆積される。
上記の結果、針本体部34の残部が形成されて、図5(F)に示すように、図2〜4に示すような針本体部34及び針先部36を備えるプローブ26が基台70上に形成される。
次いで、プローブ26を取り巻くフォトマスク72、80が除去された後、プローブ26が基台70上から剥離される。
上記のように、フォトリソグラフィー技術及び電気メッキ法による金属材料の堆積のような堆積技術により製造されるプローブ26は、少なくとも台座部44延在部58、結合部56を板状に形成することができる。上記の説明では、一回の製造プロセスで1つのプローブが製作されるように説明しているが、実際には一回の製造プロセスで複数のプローブが製作される。
上記のようなプローブ26を多数備えた電気的接続装置16を用いて、1つのウエーハ上の多数のチップ領域(被検査体12)を複数回に分けてチップ領域毎に通電試験をする場合に生じる問題ついて、図6を参照して以下に説明する。
先ず、図6に示すように、一部のプローブ26がチップ領域を外れて、プローブ26の針先部36が被検査体12の傾斜縁12bに接触することがある。
この状態で、各プローブ26の針先(先端)がアーム部42を弾性変形させるオーバドライブ力により被検査体12に押し付けられると、傾斜縁12bに対応するプローブ26の針先部36が傾斜縁12bによりプローブ26の厚さ方向(左右方向)に押される。このときの押圧力により、そのプローブ26の針先部36は、左右方向への比較的強い曲げ力を受ける。
しかし、本発明に係るプローブ26においては、境界部62が凹所46の中央領域52及び各側方領域54が並ぶ方向に弧状となるように形成されるから、弧状の境界部62は、境界部が直線である場合に比べて長い。このため、針先部36が左右方向の力(前記曲げ力)を受けても、境界部62は、その長い境界部62の全域にこの曲げ力が分散して作用する。その結果、境界部62に作用する力の集中が緩和され、境界部62におけるプローブ26の破壊が防止される。
特に、上記のプローブ26のように、凹所46が針先部36の先端側に開放する弧状の凹所である場合、以下のような解析結果から境界部62に作用する力の集中がより緩和され、境界部62におけるプローブ26の破壊が防止される。
[解析結果1]
台座部の厚さ方向(すなわち、左右方向)への曲げ力をプローブが受けた場合に作用する応力を解析した結果を図7の概略図を用いて説明する。
図7(A)は、台座部104と延在部108との境界部110が一直線状の従来のプローブ100についての解析結果を示し、図7(B)は、台座部112と延在部116との境界部118が上記のような弧状の凹所46を有するプローブ102についての解析結果を示す。
前記したような曲げ力は、チップ領域から外れた一部のプローブ26の先端60がウエーハの傾斜縁12bに接触した場合に、又はウエーハの表面を覆うパッシベーション膜の電極を露出させる開口縁部のエッジにプローブ26の針先が接触した状態で、図6に示すようなオーバドライブ力がプローブ26に作用する場合に発生する。
図7において、黒抜き矢印は曲げ力の方向を、また黒抜き矢印の先は前記曲げ力の力点を示し、ハッチング及び黒抜き部分は曲げ力により作用する応力の強度分布を示す。これらは、ハッチングの線密度が高いほど応力が大きく、さらに黒抜き部分が最も応力が大きい(すなわち、濃い黒に見える部分ほど応力が大きい)ことを示す。なお、ここでは曲げ力はY方向に作用する。
図7(A)に示すように、従来のプローブ100の針先部は、台座部104に結合された結合部106と、結合部106から延びる延在部108と、台座部104及び延在部108により規定される境界部110とを含む。このプローブ100の境界部110は、台座部104(実際には、結合部106)と延在部108との境界に直線状に存在する。
このプローブ100が前記曲げ力を受けると、針先部が結合部106において台座部104に支持されているから、延在部108と境界部110とに曲げ力が作用する。特に、境界部110には、黒抜き部分として示すように、集中した強い力が境界部110の中央部に作用する。一般に、このような応力の集中部分において、プローブ100が破壊される。境界部110に生じる応力値は、前述した曲げ力の力点に曲げ力が作用して、この力点が5μm変位した場合、(a)及び(b)点において、それぞれ、11773MPa及び12083MPaを示し、プローブ100に生じる応力値は、(b)点において最大であった。
一方、図7(B)に示すように、上記した弧状の凹所46を有するプローブ102の針先部は、プローブ100の針先部と同様に、台座部112に結合された結合部114と、結合部114から延びる延在部116と、台座部112及び延在部116の境界部118とを含む。しかし、プローブ102は、弧状の凹所46を台座部112に有するから、境界部118が台座部112及び延在部116により弧状になる点で、直線状の境界部を有するプローブ100と異なる。
このプローブ102がプローブ100の受けた曲げ力と同じ曲げ力を受けると、上記したプローブ100と同様に、延在部116と境界部118とに曲げ力が作用する。特に、境界部118には、黒抜き部分として示されるような強い力が作用する。
しかし、境界部118に作用する力の強度分布は、上記したプローブ100の場合と異なり、黒抜き部分が点在するように境界部118全体に広がっている。また、その応力値は、プローブ100と同じ曲げ力が作用した場合、(c)及び(d)点において、それぞれ、6882MPa及び7404MPaを示した。プローブ102に作用する応力は(d)において最大であったが、この(d)点の応力値は、プローブ100の(a)及び(b)点における応力値より小さい。
上記の解析結果から明らかなように、プローブ100が前記曲げ応力を受けたとき、プローブ100に作用する曲げ力は、境界部110のうち、力点からの距離が最短である境界部110の中央部に集中する。
これに対し、プローブ102の場合、これに前記曲げ力が作用したとき、境界部118が針先部36の先端側に開放する弧状であるから、力点から境界部118上の各点までの距離の差が、プローブ100の場合と同種の距離の差に比べ、小さい。これによりプローブ102に作用する曲げ力は、境界部118上の各点に分散して作用する。
上記の結果、プローブ100及び102に生じる最大応力は、それぞれ、12083MPa及び7404MPaを示し、プローブ102に作用する最大応力は、曲げ力が分散されて作用するから、プローブ100に作用する最大応力に比較して小さい。
上記の解析結果から、前記曲げ力が作用したとき、プローブ102はプローブ100に対して破断がより確実に防止されることが明確となった。
[解析結果2]
次に、プローブ100又は102がオーバドライブ力を受けた状態で、さらに前後方向(X方向)に第2の曲げ力を受けた場合に作用する応力を解析した結果を図8の概略図を用いて説明する。
図8(A)及び(C)は、一直線状の境界部110を備える従来のプローブ100についての解析結果を示し、図8(B)及び(D)は、弧状の境界部118を備えるプローブ102ついての解析結果を示す。
図8において、ハッチング部分は第2の曲げ力により生じる応力の強度分布を示す。これは、ハッチングの線密度が高いほど応力値が大きい(すなわち、濃い黒に見える部分ほど応力値が大きい)ことを示す。また、図8(A)〜(D)は、プローブ100について延在部108及び境界部110のみを、プローブ102について延在部116及び境界部118のみを概略的に平面図として示す。
図8(A)及び(B)は、それぞれ、プローブ100及び102において、オーバドライブ量を80μmとした場合の解析結果であり、図8(C)及び(D)は、それぞれ、プローブ100及び102において、オーバドライブ量を160μmとした場合の解析結果である。すなわち、図8(A)と(B)とがオーバドライブ量を80μmとしてプローブ100及び102が比較され、また図8(C)と(D)とがオーバドライブ量を160μmとしてプローブ100及び102が比較される。
図8(A)及び(B)を比較すると、(a)点及びこれに対応する(g)点の応力値は、それぞれ、388MPa及び479MPaを示し、(c)点及びこれに対応する(i)点の応力値は、それぞれ、509MPa及び528MPaを示し、(b)点及びこれに対応する(h)点の応力値は、それぞれ、433MPa及び426MPaを示した。これらから明らかなように、対応する各点における応力値はほぼ同程度であった。また、図8(A)及び(B)に示すように、応力の強度分布は延在部108及び116において同様の分布であった。
図8(C)及び(D)を比較すると、(d)点及びこれに対応する(j)点の応力値は、それぞれ、413MPa及び388MPaを示し、(e)点及びこれに対応する(k)点の応力値は、それぞれ、606MPa及び642MPaを示し、(f)点及びこれに対応する(l)点の応力値は、それぞれ、844MPa及び812MPaを示した。これらから明らかなように、対応する各点における応力値はほぼ同程度であった。また、図8(C)及び(D)に示すように、応力の強度分布は延在部108及び116において同様の分布であった。
すなわち、図8の解析結果より、プローブ100又は102にオーバドライブ力及び第2の曲げ力により生じる応力においては、従来のプローブ100と本発明に係るプローブ102とで殆ど差異が無いことが明確になった。
上記の解析結果1及び2において、図7及び図8の解析結果より、プローブ102は、プローブ100に対して、前記曲げ力(左右方向の力)について破断がより確実に防止され、前記第2の曲げ力(前後方向の力)ついて差異がないことが明確になった。これにより、プローブ102は、針先部の破断を防止するという目的においてプローブ100よりも有利であることが明確になった。
[他の実施例]
図9(A)〜(D)は、凹所46及び延在部58から形成される境界部62を備えるプローブ26の変形例を示す。図(A)及び(B)に示すプローブ26a及び26bは、それぞれ、半円の弧状、V字状の境界部62a及び62bを有する。これらの境界部62a及び62bは、凹所46a(又は46b)の一方の開放端50から他方の開放端50まで延びており、延在部58a(又は58b)は、凹所46a(又は46b)の中央領域52a(又は52b)及び側方領域54a(又は54b)の全域から延びるように形成されている。
(C)及び(D)に示すプローブ26c及び26dは、それぞれ一対の側方領域54c、54cが平行なコの境界部62c及び一対の側方領域54d、54dの間隔が凹所の奥ほど狭くなるコ字状の境界部62dを有する。これらの境界部62c及び62dは一方の側方領域54c(又は54d)の途中から他方の側方領域54c(又は54d)の途中まで延びており、延在部58c(又は58d)は、凹所46c(又は46d)の奥方向に後退した部分から延びるように形成されている。
プローブ26a及び26bにおいて、延在部58a及び58bは、図(C)及び(D)に示すプローブ26c又は26dのように、凹所46a(又は46b)の奥方向に後退した部分から延びるように形成されていてもよい。また、プローブ26c及び26dにおいて、延在部58c及び58dは、図(A)及び(B)に示すプローブ26a又は26bのように、凹所46c(又は46d)の全域から延びるように形成されていてもよい。また、凹所46は、境界部62がW字状のような他の形状であってもよい。すなわち、針先部36の延在部58(58a、58b、58c、58d)は中央領域52(52a、52b、52c、52d)と、両側方領域54(54a、54b、54c、54d)のいずれか一方とに位置すればよい。
本発明は、図2に示すような片持ち梁状に取り付けられるプローブ26のみならず、図10(A)及び(B)に示すような従来よく知られた垂直プローブ120又はスパイラルスプリング型プローブ122に適用することができる。これらのプローブ120及び122は、プローブ26と同様に、フォトリソグラフィー技術、堆積技術、及びレーザ加工のような加工技術により製作される。
垂直プローブ120は、前後方向又は左右方向のいずれか一方に湾曲された針本体部124と、針本体部124の下端から延びる針先部126とを備える。針本体部124は、プローブ26の台座部44と同様の形状を有する台座部128を含む。針先部126は、台座部128の下端から下方に延びている。
スパイラルスプリング型プローブ122は、スパイラル形状の針本体部130と、針本体部130の下端から延びる針先部132とを備える。針本体部130は、プローブ26の台座部44又は垂直プローブ120の台座部128と同様の形状を有する台座部134を含む。針先部132は、台座部134の下端から下方に延びている。
垂直プローブ120又はスパイラルスプリング型プローブ122に共通な針先部及びその近傍領域を拡大して図10(C)に示す。垂直プローブ120又はスパイラルスプリング型プローブ122は、それぞれ同様の台座部128及び134を備える。これら台座部128及び134は、それぞれ凹所136を有する。針先部126(又は132)は、台座部128(又は134)に埋め込まれ、又は嵌め込まれて結合された結合部138と、延在部140とを備える。延在部140は、凹所136から延びるように形成されている。
垂直プローブ120及びスパイラルスプリング型プローブ122は、台座部128(又は134)及び針先部126(又は132)において、それぞれ上記のようなプローブ26の台座部44及び針先部36に対応して、同様の関係を有する。
本発明は、上記実施例に限定されず、特許請求の範囲に記載された趣旨を逸脱しない限り、種々に変更することができる。
12 被検査体
22 プローブ組立体
26,100,102 プローブ
34,124,130 針本体部
36,126,132 針先部
44,104,112,128,134 台座部
46,136 凹所
48 開放面
50 開放端
52 中央領域
54 側方領域
56,106,114,138 結合部
58,108,116,140 延在部
60 先端
62,110,118 境界部
120 垂直プローブ
122 スパイラルスプリング型プローブ

Claims (5)

  1. 針本体部と、該針本体部に設けられた板状の台座部であって、左右方向を厚さ方向とする台座部と、該台座部から下方に延びる針先部であって、下端が被検査体に当接される先端とされた針先部とを含み、
    前記台座部は、少なくとも下方に開放する凹所であって、その開放面に対向する奥面領域と、前後方向における前記奥面領域の各端に連続しかつ該奥面領域から前記凹所の開放端に達する側面領域とにより規定される凹所を備え、
    該針先部は、前記台座部より硬質の材料で製作されており、また前記台座部に埋め込まれ又は嵌め込まれて結合された結合部と、前記凹所から下方に延びる板状の延在部であって、前記凹所の厚さ寸法よりも小さい厚さ寸法を有する延在部とを備え、
    前記延在部は、前記奥面領域から各側面領域に渡って前記凹所に接する境界部と、前記先端とを備える、通電試験用プローブ。
  2. 前記奥面領域及び前記側面領域は、前後方向に延びる1つの弧面を共同して形成している、請求項1に記載の通電試験用プローブ。
  3. 前記結合部は、左右方向における前記凹所のほぼ中央に位置されている、請求項1又は2に記載の通電試験用プローブ。
  4. 複数のプローブランドを下面に備えるプローブ基板と、前記プローブランドに取り付けられた複数のプローブとを含み、
    前記複数のプローブは、請求項1から3のいずれか一項に記載の通電試験用プローブである、プローブ組立体。
  5. 各プローブは、片持ち梁状に前記プローブランドに取り付けられている、請求項4に記載のプローブ組立体。
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