JP5342418B2 - 電気的試験用プローブ及びこれを用いた電気的接続装置 - Google Patents

電気的試験用プローブ及びこれを用いた電気的接続装置 Download PDF

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本発明は、半導体集積回路のような平板状被検査体の電気的試験に用いるプローブ及びこれを用いた電気的接続装置に関する。
半導体ウエーハに作り込まれた多数の半導体集積回路は、各チップに分離されるに先立ち、一般的に、仕様書通りに製造されているか否かの電気的試験を受ける。この電気的試験には、各半導体集積回路である被検査体の電極に接続される複数のプローブを備えるプローブカードのようなプローブ組立体、すなわち電気的接続装置が用いられ、被検査体は電気的接続装置を経てテスタに接続される。
この種の電気的接続装置に用いられるプローブの1つとして、板状のプローブ主体部、すなわち針主体部と、該針主体部に設けられて被検査体の電極に当接される針先部とを備える板状プローブがある(例えば、特許文献1,2参照)。針主体部は、プローブ基板への取付け部とされるフット部と、該フット部からプローブ基板に沿って横方向へ伸びるアーム部と、該アーム部の先端部から下方へ突出する台座部とを備える。針先部は台座部に設けられている。
上記のようなプローブを用いる電気的接続装置は、複数の板状プローブを針主体部がこれの厚さ方向に対向する状態に、基板に並列的に配置している。
この種のプローブを基板に接合する接合装置は、複数のプローブを支持部材に支持している。そのような接合装置において、プローブは、先ずその上下を逆にされた状態で一対のフィンガー部材(ハンドプレート)に挟持され、次いでフット部がプローブ基板の所定のプローブランドの上方に位置する箇所までフィンガー部材により搬送され、次いでフィンガー部材によりプローブランドに押圧され、その状態で半田のような導電性及び溶融性を有する熱接合材によりプローブランドに接合される(特許文献2参照)。
特許文献1のプローブは、針主体部、特にフット部をフィンガー部材により把持される。これに対し、特許文献2のプローブは、針主体部に一体的に設けられた板状の被把持部(ハンドリングプレート)をフィンガー部材により把持される。
プローブをプローブランドに取り付けるとき、フィンガー部材の挟持力(把持力)が弱すぎると、プローブが接合装置の支持部材又は電気的接続装置のプローブランドに押圧されたとき、プローブがフィンガー部材に対しアーム部の手方向(前後方向=X方向)に変位し、フィンガー部材の挟持力(把持力)が強すぎると、プローブがプローブランドに押圧されたとき、プローブがフィンガー部材に対しプローブの厚さ方向(Y方向)に変位する。
上記のようにプローブがフィンガー部材に対し変位すると、各プローブの針先が目的とするプローブランドに対し、正規の位置から変位した状態に取り付けられる。そのような電気的接続装置では、試験時にプローブの針先が被検査体の電極に正しく押圧されないから、正しい試験結果を得ることができない。
また、特許文献2のプローブは、プローブをプローブランドに取り付けた後に、被把持部を折損しなければならないから、余分な被把持部を設けなければならないのみならず、被把持部の折損時に、隣りの既に接合されている既設のプローブの姿勢を変化させ、極端な場合にはその既設のプローブを折損してしまう。
特開2004−340654号公報 特開2009−68967号公報
本発明の目的は、フィンガー部材に対するプローブの変位を低減することにある。
本発明に係るプローブは、板状の針主体部及び該針主体部の先端部から下方へ突出する針先部を含む。前記針主体部は、これの厚さ方向の両側及び下方に開放する切り欠きであって、前後方向における長さ寸法が下方側ほど大きくなる部位を有する。
前記切り欠きは、弧状、V字状、U字状、W字状、M字状及びホームベース状を含むグループから選択された形状を有する。
前記針主体部は、基板に取り付けられる上端部と下端部とを有するフット部と、該フット部の下端部から横に延びるアーム部と、該アーム部の先端部から下方へ突出する台座部とを備えることができ、また前記切り欠きは前記フット部の下端部に設けられていることができ、さらに前記針先部は前記台座部から下方へ突出している。
本発明に係る電気的接続装置は、上記のような複数のプローブと、該プローブが前記針主体部の上端部において取り付けられた基板とを含む。
本発明に係るプローブは、少なくとも一方のフィンガー部材に設けられた凸部を切り欠き部に受け入れた状態に、フィンガー部材に把持されて、基板に押圧される。プローブは、フィンガー部材に把持されるとき、接合装置の支持部材に押圧され、また基板に接合されるとき、その基板に押圧される。
本発明のプローブにおいて、切り欠き部は、針主体部の厚さ方向の両側及び下方に開放しており、また前後方向における長さ寸法が下方側ほど大きくなる部位を有する。このため、プローブは、フィンガー部材に挟持(把持)されて、接合装置の支持部材又は電気的接続装置の基板に押圧されることにより、フィンガー部材に対し前後方向へ変位して、フィンガーに対する位置決めが行われる。また、プローブは、両フィンガー部材により狭持されることにより、左右方向への位置決めをされると共に、左右方向への変位を防止される。
上記の結果、本発明によれば、フィンガー部材に対する、プローブの位置決めが行われると共に、変位が抑制される。
本発明に係る電気的接続装置の一実施例を示す図である。 本発明に係るプローブの一実施例を示す図である。 図2に示すプローブの針先部及びその近傍の拡大図である。 図3における4−4線に沿って得た断面図である。 切り欠き部の他の実施例を示す説明図であり、フィンガー部材の側面を示す。 プローブを把持するフィンガー部材のプローブ把持状態の工程を示す説明図であって、(A)は一方のフィンガー部材の側面を示し、(B)は両フィンガー部材の正面を示す。 プローブを把持するフィンガー部材のプローブ把持状態の図6に続く工程を示す説明図であって、(A)は一方のフィンガー部材の側面を示し、(B)は両フィンガー部材の正面を示す。 プローブを基板に取り付ける行程を説明するための図であって、(A)はプローブを挟持したフィンガー部材が目的とするプローブランドの上方に移相された状態を示し、(B)はフィンガー部材がプローブをプローブランドに押圧した状態を示す。 プローブを基板に取り付ける図8に示す行程に続く行程を説明するための図であって、(A)はプローブをプローブランドのレーザ光を用いて接合する状態を示し、(B)はフィンガー部材がプロの挟持を解除して上昇された状態を示す。 フィンガー部材とプローブとによる位置決め作用を説明するための図である。 プローブの製造方法の各工程を示す説明図である。 プローブの製造方法の図11に示す行程に続く各工程を示す説明図である。
10 試験装置
12 半導体ウエーハ
12a 集積回路の電極
14 チャックトップ
16 電気的接続装置
20 補強部材
22 配線基板
24 プローブ基板
26 プローブ
28 取り付けリング
30 セラミック基板
32 多層シート
34 フット部
36 アーム部
38 台座部
40 針先部
42 針先
44 導電性材料
46,46a〜46e 切り欠き
50a,50b 接続装置のハンド
52,54 フィンガー部材
[用語について]
本発明においては、図2において、左右方向(アーム部の長手方向)を針先側が前方となる前後方向(X方向)といい、紙背方向(板状プローブの厚さ方向)を左右方向(Y方向)といい、上下方向を針先側が下方となる上下方向(Z方向)という。
しかし、本発明でいう上記上下方向は、電気的接続装置を組み付けた試験装置に受けられる被検査体の姿勢により現実の上下方向と異なる。したがって、本発明における上下方向は、試験装置に配置された被検査体の姿勢に応じて、上記上下方向が現実の、上下方向、水平方向、水平方向に対し傾斜する斜めの方向、及び上記上下が逆となる方向となるように使用してもよい。
[試験装置、電気的接続装置及びプローブ]
図1を参照するに、試験装置10は、半導体ウエーハ12に形成された複数の集積回路を平板状被検査体とし、それらの被検査体を一回で、又は複数回に分けて試験する電気的試験に用いられる。各被検査体は、その上面に複数の電極12aを有する。
図1を参照するに、試験装置10は、電極12aを上方に向けた状態に半導体ウエーハ12を取り外し可能に保持するチャックトップ14と、チャックトップ14に受けられたウエーハ12(特に、被検査体)と試験用の電気回路とを電気的に接続する電気的接続装置16とを含む。
試験のための信号は、応答信号を得るべくウエーハ12(集積回路)に供給する電気信号(電圧、電流)と、その電気信号に対するウエーハ12(集積回路)からの応答信号等の試験信号とを含む。
チャックトップ14は、既知の検査ステージに備えられたものであり、またウエーハ12を電極12aが上方に向けられた状態に取り外し可能に保持する上面を有する。チャックトップ14へのウエーハ12の保持は、例えば真空吸着とすることができる。
チャックトップ14と電気的接続装置16とは、水平面内のX方向及びY方向、並びに水平面(XY面)に垂直のZ方向の3方向に三次元的に相対的に移動されると共に、Z方向へ伸びるθ軸線の周りに角度的に相対的に回転される。一般的には、チャックトップ14が電気的接続装置16に対し、三次元的に移動されると共に、Z方向へ伸びるθ軸線の周りに角度的に回転される。
電気的接続装置16は、平坦な下面を有する補強部材20と、補強部材20の下面に保持された円形平板状の配線基板22と、配線基板22の下面に配置された円形平板状のプローブ基板24と、プローブ基板24の下面に配置された複数のプローブ26と、プローブ基板24を配線基板22に取り付ける取り付けリング28とを含む。
補強部材20は、ステンレス板のような金属材料で製作された公知のものである(例えば、特開2008−145238号公報参照)。そのような補強部材20は、外側の環状部と、該環状部の内側を周方向に伸びる内側の取付部、環状部及び取付部を一体的に連結する複数の連結部と、環状部から半径方向外方へ延びる複数の延長部とを有する。図示の例では、補強部材20は、プローブ基板24とほぼ同じ直径寸法を有する環状部から内側の箇所が上方に突出した状態に示されている。
例えば、特開2008−145238号公報に記載されているように、補強部材20の上側に補強部材20の熱変形を抑制する環状の熱変形抑制部材、又は配線基板の上方の空間を覆うカバーを配置してもよいし、その熱変形抑制部材の上に前記したカバーを配置してもよい。
配線基板22は、図示の例では、ガラス入りエポキシ樹脂のような電気絶縁樹脂により円板状に製作された公知の印刷配線基板である。そのような配線基板22は、前記した試験用電気回路に対する試験信号の受け渡しをするように試験用電気回路に電気的に接続される複数の第1の端子(図示せず)を上面外周縁部に有し、それら端子に接続された複数の導電路(図示せず)を内部に有する。
配線基板22は、さらに、プローブ基板24に電気的に接続される複数の複数の第2の端子(図示せず)を下面に有する。各第2の端子は、前記した導電路に電気的に接続されている。
プローブ基板24は、図示の例では、セラミックにより形成されたセラミック基板30と、ポリイミド樹脂のような電気絶縁性樹脂によりセラミック基板30の下面に形成されたフレキシブル多層シート32とを備える。
上記のようなプローブ基板24は、配線基板22の第2の端子に電気的に接続された複数の内部配線(図示せず)を有すると共に、それら内部配線に電気的に接続された複数のプローブランド(図示せず)を下面(多層シート32の下面)に備える。
補強部材20と配線基板22とは、補強部材20の下面と配線基板22の上面とを互いに当接させた状態に、複数のねじ部材(図示せず)により同軸的に結合されている。これに対し、プローブ基板24は、プローブ26が下方となるように、取り付けリング28と複数のねじ部材(図示せず)とを用いて配線基板22の下面に取り付けられている。
配線基板22とプローブ基板24との間に電気接続器を配置し、配線基板22の導電路とプローブ基板24の内部配線とをその電気接続器により電気的に接続してもよい。そのような電気接続器は、例えば、特開2008−145238号公報に記載されている公知のものを用いることができる。
各プローブ26は、図2〜図4に示すように、上下方向へ伸びる取付部、すなわちフット部34と、フット部34の下部からフット部34の延在方向と交差する横方向(前後方向)へ伸びるアーム部36と、アーム部36の先端部から下方へ突出する台座部38と、台座部38から下方へ突出する針先部40とを含む。
図示の例では、フット部34、アーム部36及び台座部38は、平板状の針主体部を形成している。針先部40の下端部は、横断面積が最も小さい下端をウエーハ12の集積回路の電極に押圧される針先42とされている。
各プローブ26は、その針先42が下方に突出した状態に、フット部34の上端部において、半田のような導電性接合材を用いる接合技術により、前記したプローブランドに片持ち梁状に固定されている。
図1に示す例では、10程度のプローブ26を示しているにすぎないが、実際には、例えばウエーハ12が300mmの直径寸法を有する場合、2万を超える多数のプローブ26が設けられている。それらのプローブ26の針先42の高さ位置は、同じ位置とされている。
各プローブ26の針主体部を形成している、フット部34、アーム部36及び台座部38は、針先部40より高い脆性を有するニッケル(Ni)や、ニッケル・ボロン合金(Ni:B合金)のような高靭性材料で製作されている。
これに対し、針先部40は、針主体部より高い硬度を有する導電性材料で製作されている。針先部40用の導電性材料として、ロジウム、タングステン、コバルト、及びそれらとニッケルとの合金(ニッケル合金)を挙げることができる。
針先部40を形成している導電性材料44は、図4に示すように、一部44a、44bを台座部38にその一部として一体化させ、残部44cを台座部38から下方に突出させて、針先部40としたクランクの形状を有する。このため、台座部38は、ニッケル・ボロン合金に加えて、導電性材料44の残部44bによっても形成されているが、主たる材料はニッケル又はニッケル・ボロン合金である。
図2に示すように、プローブ26は、また、針主体部の厚さ方向の両側及び下方に開放しかつ前後方向における長さ寸法が下方側ほど大きくなる切り欠き46をフット部34の下端部に有する。切り欠き46は、図示の例では、V字状の形状を有する。しかし、切り欠き46は、図5に示すように、弧状46a、U字状46b、M字状46c、W字状46d、ホームベース状46e等、少なくとも一部の前後方向における長さ寸法が下方側ほど大きくなる形状を有していればよい。
[プローブを基板に接合する方法及び装置]
図6及び図7を参照するに、接合装置は、一対のハンド50a及び50bと、プローブ基板24にプローブ26を取り付けるための一対のフィンガー部材52及び54を含む。
フィンガー部材52及び54は、それぞれ、一方及び他方のハンド50a及び50bに取り付けられる取付部52a及び54aと、取付部52a及び54aから斜め下方へ延びる延在部52b及び54bと、第1の延在部52b及び54bの下端に上下方向へ延びる状態に取り付けられた、対向する第2の延在部52c及び54cと、第2の延在部52c及び54cの対向する面に設けられた凸部52d及び54dとを備える。
凸部52dは角柱状の形状を有する。凸部52dの下端部は、プローブ26の切り欠き部46に対応する形状を有しており、したがって前後方向への長さ寸法が下方側ほど大きくなるV字状の部位56とされている。凸部54dは、部位56と同じ厚さ寸法を有しかつ左右方向に延在する板の形状を有しており、また第2の延在部52cと共同してプローブ26のフット部34を把持するように把持部54cの下端部に設けられている。
プローブ26をプローブ基板24に接合するに先だって、複数のプローブは、上下を逆にした状態に接合装置の支持部材60(図6(A)参照)に支持されている。各プローブ26は、導電性の接合材としての半田(図示せず)がフット部34の上部に付着されている。
プローブ26をプローブ基板24に接合するとき、先ず、フィンガー部材52及び54は、図6(B)に示すように凸部52d及び54dを離間させた状態で、図6(A)に示すようにV字状の部位56がプローブ26の切り欠き46の上方に位置する位置まで移動される。
次いで、フィンガー部材52及び54は、下降されつつ、相寄る方向に相対的に移動される。これにより、図7(A)及び(B)に示すように、フィンガー部材52及び54は、プローブ26を第2の延在部52cの下端部と凸部54cとにより上下を逆にした状態に挟持する。
フィンガー部材52及び54がプローブ26を挟持するとき、プローブ26がフィンガー部材52及び54に対し変位していると、フィンガー部材52及び54は、部位56を切り欠き46に挿入しつつ下降されて、プローブ26を支持部材60に押圧する。
次いで、フィンガー部材52及び54は、図8(A)に示すように、上下を逆にした状態のプローブ基板24の所定の(プローブ26が接合されていない)プローブランド58の上方に移動された後、図8(B)に示すようにプローブ26のフット部34の上端をプローブランド58に押圧する。
次いで、上記状態で図9(A)に示すように、レーザ光62が斜め上方からプローブ26のフット部34、特に半田が付着されている部位に針先部40の側と反対の側に照射される。これにより、フット部34に付着されている半田が溶融して、フット部34からプローブランド58に向けて流下する。溶融した半田は、レーザ光62の照射が停止されることにより、冷却されて固化する。その結果、プローブ26はフット部34においてプローブランド58に接合される。
その後、図9(B)に示すように、フィンガー部材52及び54は、プローブ26の把持を解除し、所定の位置まで上昇されて、次のプローブ26の把持、接合のために把持位置に移動される。
ところで、図10(A)に点線で示すように、フィンガー部材52及び54が下降されつつプローブ25を挟持するとき、又はフット部34をプローブランド58に押圧するとき、部位56が切り欠き46に正しく受け入れられていないことがある。
しかし、プローブ26を挟持すべくフィンガー部材52及び54が下降しつつフット部34を支持部材60に押圧するとき、又はプローブ26を接合すべくフット部34をプローブランド58に押圧するとき、プローブ26は、図10(A)に実線で示すように、切り欠き46及び部位56の相互作用により、フィンガー部材52,54又はプローブランド58に対し変位する。
これにより、プローブ26は、図10(B)に示すように、フィンガー部材52,54に対し前後方向へ変位して、フィンガー部材52,54に対する位置決めが行われ、また両ィンガー部材52,54により狭持されることにより、左右方向への位置決めをされると共に、左右方向への変位を防止される。その結果、フィンガー部材53,54及びプローブランド58に対する、プローブ26の位置決めが行われると共に、変位が抑制される。
上記の結果、プローブ26によれば、フィンガー部材52及び54を正しく移動させることにより、プローブ26をフィンガー部材52,54及びプローブランド58に対して正しく位置決めることができる。
部位56は、V字状である必要はなく、切り欠き46が、図得5に示すように、V字状、弧状、U字状、M字状、W字状、ホームベース状のいずれであっても、U字状、ホームベース状等、切り欠き部46の大きさに応じた適宜な他の形状とすることもできる。
[プローブの製造方法]
次に、図11及び12を参照して、プローブ26の製造方法について説明する。説明及び図面の簡素化のために、以下の例では、同時に形成される多数のプローブを代表する1つのプローブについて説明する。
先ず、図11(A)に示すように、シリコンウエーハ等が基台70として準備され、接着層72が基台70の上面に形成され導電層74が接着層72の上面に形成される。接着層72は、基台70と導電層74と結合性を高めるのもである。また導電層74は、銅のようにエッチング処理により除去可能の金属材料を用いたものである。
接着層72及び導電層74は、フォトリソグラフィー技術及び堆積技術を用いて形成することができる。フォトリソグラフィー技術は、フォトレジスト層の作成、そのフォトレジスト層への露光、そのフォトレジストのエッチングを行って、目的とする堆積物を模る凹所をフォトレジストに形成する公知の技術である。堆積技術も、エレクトロフォーミング(電鋳法)、スパッタリング、蒸着等として知られた公知の薄膜形成技術である。
次いで、図11(B)に示すように、プローブ26の金属材料44を形成するための犠牲層76がフォトリソグラフィー技術及び堆積技術を用いて導電層74の上面に形成される。犠牲層76の材料として、銅を用いることができる。
次いで、図11(C)に示すように、プローブ26の針本体部の一部を形成するための金(Au)のような高導電性材料層78がフォトリソグラフィー技術及び堆積技術を用いて導電層74の上面に形成される。
次いで、図11(D)に示すように、接合材としての半田の付着性(濡れ性)を改善する金(Au)のような付着性改善層80が、導電層74の上面にあって、フット部32の上部に対応する箇所に、フォトリソグラフィー技術及び堆積技術を用いて形成される。
次いで、図11(E)に示すように、プローブ26の金属材料層44として作用する高硬度材料層82が、導電層74及び犠牲層76の、プローブ26の金属材料層44に対応する箇所に、フォトリソグラフィー技術及び堆積技術を用いて形成される。高硬度材料層82のための材料として、ロジウム(Rh)を用いることができる。高硬度材料層82は、犠牲層76及び高導電性材料層78との接触している。
次いで、図11(F)に示すように、プローブ26の針主体部の主要箇所として作用する高靱性材料層84が、導電層74及び76の、プローブ26の金属材料層44に対応する箇所に、フォトリソグラフィー技術及び堆積技術を用いて形成される。高靱性材料層84のための材料として、ニッケル・リン合金(Ni・P合金)を挙げることができる。
次いで、図11(G)に示すように、高靱性材料層84の上面が研磨により平坦化されて、プローブ26の針主体部が所定の厚さ寸法に仕上げられる。
次いで、図12(A)に示すように、接合材としての半田の付着性(濡れ性)を改善する金(Au)のような付着性改善層86が、付着性改善層80と一体となるように、高靱性材料層84の上面、両側面及び後端面にあって、フット部32の上部及び上面に対応する箇所に、フォトリソグラフィー技術及び堆積技術を用いて形成される。
次いで、図12(B)に示すように、接着層72及び導電層74の一部がエッチングにより除去されて、基台70と高導電性材料層78との間に空間88が形成される。これにより、基台70からの最終的なプローブ26の剥離が容易になる。
次いで、図12(C)に示すように、形成された堆積物90が熱処理をされる。この熱処理は、堆積物90を高温槽内において200°C以上及び400°C未満の温度で、1時間から2時間の間加熱された後、高温槽内で常温まで自然冷却することにより、行うことができる。
次いで、図12(D)に示すように、接合材としての半田92が付着性改善層86上に形成される。これにより、プローブ26が完成される。
次いで、図12(E)に示すように、接着層72及び導電層74は、それらの一部を残してエッチングにより除去される。これにより、基台70からのプローブ26の剥離がさらに容易になる。
その後、プローブ26が基台70から剥離される。そのように製作されたプローブにおいて、針主体部は、高導電性材料層78、付着性改善層80、86、高硬度材料層82の一部、及び高靱性材料層84で形成されており、また、半田92をフット部34の上部の一方の面に有する。
半田をプローブ26に付着させない場合、堆積物90の熱処理は、堆積物90を基台70から剥離した後に行ってもよい。
上記の実施例では、プローブ基板36を配線基板22に取り付けているが、配線基板22を省略してもよいし、プローブ26を配線基板22に取り付けて、プローブ基板36を省略し、配線基板22自体をプローブ基板として用いてもよい。
本発明は、上記実施例に限定されず、特許請求の範囲に記載された趣旨を逸脱しない限り、種々に変更することができる。

Claims (2)

  1. 板状の針主体部及び該針主体部の先端部から下方へ突出する針先部を含むプローブであって、
    前記針主体部は、これの厚さ方向の両側及び下方に開放する切り欠きであって、前後方向における長さ寸法が下方側ほど大きくなる部位を有し、
    前記切り欠きは、弧状、V字状、U字状、W字状、M字状及びホームベース状を含むグループから選択された形状を有し、
    前記針主体部は、基板に取り付けられる上端部と下端部とを有するフット部と、該フット部の下端部から横に延びるアーム部と、該アーム部の先端部から下方へ突出する台座部とを備え、前記切り欠きは前記フット部の下端部に設けられており、前記針先部は前記台座部から下方へ突出している、電気的試験用プローブ。
  2. 請求項1に記載のプローブと、
    該プローブが前記針主体部の上端部において取り付けられた基板とを含む、電気的接続装置。
JP2009273320A 2009-12-01 2009-12-01 電気的試験用プローブ及びこれを用いた電気的接続装置 Active JP5342418B2 (ja)

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