JPH0850144A - 電極探針 - Google Patents

電極探針

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JPH0850144A
JPH0850144A JP20598794A JP20598794A JPH0850144A JP H0850144 A JPH0850144 A JP H0850144A JP 20598794 A JP20598794 A JP 20598794A JP 20598794 A JP20598794 A JP 20598794A JP H0850144 A JPH0850144 A JP H0850144A
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JP
Japan
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electrode probe
electrode
probe
spherical
test object
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JP20598794A
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English (en)
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Isato Nakamura
勇人 中村
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N PII S KK
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N PII S KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電極探針の先端部の球面形状の機械的精度を
向上させることにより、電極探針の被験物に対しての加
圧接触時に発生する不安定要因を小さく抑えて、精度の
高い電気的特性の検出が可能な電気的特性検出装置を提
供する。 【構成】 微小径の球面が形成された先端部が被験物2
5に接触して被験物25との間で電気的導通を行う電極
探針13と、電極探針13の基端部に接続されて被験物
25から検出値を検出又は演算値を演算する電気回路
と、電気回路に接続されて検出値又は演算値を表示する
表示装置とを備える電気的特性検出装置において、電極
探針13の先端部に電極探針13の本体部13Bとは別
体の球状体13Aを固定してこの球状体13Aが微小径
の球面を形成するよう電極探針13を構成する。 【効果】 球状体のみ単体で製造する方が球面の精度を
向上させることができることから、電極探針の先端部の
微小径の球面の機械的精度を従来よりも高くすることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電極探針を使用して比
抵抗や導電性等の電気的特性を検出する電気的特性検出
装置に関し、特にその電極探針の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の電気的特性検出装置としては、例
えば、半導体や電子材料の比抵抗又は面抵抗の測定、半
導体や電子部品の電気的特性評価、電子基板の導通・通
電テスト、又は拡がり抵抗測定等に用いる電気的特性検
出装置がある。
【0003】このような従来の電気的特性検出装置は電
極探針を有し、その電極探針は図10に符号50で示す
ように、本体部50bが直径0.4〜0.5mmの太さ
Dを有し、テーパ形状を有するその先端部に半径Rが1
00μmの球面50aを有している。電極探針50の球
面50aは、太さDの本体部50bから一体で形成され
ており、その球面形状の加工は機械加工や電解研磨等の
方法で行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の電気的特性検出装置においては、電極探針5
0の先端部の球面50aは電極探針50の本体部50b
と一体の同じ材料により形成され、その加工は、電極探
針50の本体部50bと一体で機械加工や電解研磨等の
方法で行われているため、その機械的精度は半径Rの1
00μmに対して±10μm位が限度である。このよう
な機械的精度は電極探針50と被験物との接触状態に大
きな影響を与える。すなわち、このような従来の電気的
特性検出装置の電極探針50の球面50aのように機械
的精度が低いと、電極探針50の被測定物に対しての加
圧接触時に不安定要因を発生させてしまい、精度の高い
計測が不可能となるという問題がある。
【0005】そこで本発明は、電極探針の先端部の球面
形状の機械的精度を向上させることにより、電極探針の
被験物に対しての加圧接触時に発生する不安定要因を小
さく抑えて、精度の高い電気的特性の検出が可能な電気
的特性検出装置を提供することを課題とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、微小径の球面が形成された先端部が被験物
に接触して被験物との間で電気的導通を行う電極探針
と、前記電極探針の基端部に接続されて被験物から検出
値を検出又は演算値を演算する電気回路と、前記電気回
路に接続されて前記検出値又は演算値を表示する表示装
置とを備える電気的特性検出装置において、前記電極探
針の先端部に電極探針の本体部とは別体の球状体を固定
してこの球状体が前記微小径の球面を形成するよう電極
探針を構成したものである。
【0007】
【作用】このような構成の電極探針によれば、電極探針
の先端部を被験物に接触して被験物との間で電気的導通
を行い、電極探針に接続された電気回路により被験物か
ら検出した検出値、又はこの検出値から演算した演算値
を表示装置に表示させることにより、電気的特性検出装
置は被験物の電気的特性を検出してその検出値、又はこ
の検出値から演算した演算値を表示装置の表示により知
らせることができる。
【0008】そして、前記電極探針の先端部には電極探
針の本体部とは別体の球状体を固定することにより、こ
の球状体が前記微小径の球面を形成するようにしたた
め、球状体のみ単体で製造する方が球面の精度を向上さ
せることができることから、その球状体の球面の精度は
前記従来の電極探針の球面よりも機械的精度を高くする
ことができ、電極探針の先端部の微小径の球面の機械的
精度を従来よりも高くすることができる。このため、電
極探針の被験物に対しての加圧接触時に発生する不安定
要因を小さく抑えることができ、精度の高い検出を実現
することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基づい
て説明する。図1ないし図8は、本発明による電極探針
の第1実施例を示す図である。
【0010】図1は、電気的特性検出装置の一部を構成
する略円柱状のプローブヘッド11を示す側面図であ
り、このプローブヘッド11の被験物(被測定物)に接
近する先端部(図中下端部)には、図1のプローブヘッ
ド11のII矢視図である図2に示すように、4本の電
極探針13が設けられている。図1のプローブヘッド1
1の後端部(図中右端部)には、電極探針13の各々を
図示してない回路と接続する電線コード15が束ねて保
持されている。
【0011】電極探針13は図3に示すように、プロー
ブヘッド11の先端部に4本(13a〜13d)設けら
れていて、各々はその先端部がテーパ形状となって尖っ
て形成されている。プローブヘッド11内において電極
探針13a〜13dの各々の図中上端部には板バネが設
けられていて、電極探針13a〜13dの先端部を被験
物に対して所定の加圧力で接触させることができるよう
になっている。
【0012】電極探針13a〜13dの各々には前記電
線コード15を介して、図4に示すような、電気的特性
検出装置の一部を構成する電気回路が接続されている。
すなわち電極探針13aと13dとの間には電源17、
抵抗18、及び電流検出部20が設けられており、電極
探針13bと13cとの間には電圧検出部22が設けら
れている。
【0013】電極探針13はその先端部には図5に示す
ように、電極探針13の本体部13Bとは別体で、本体
部13Bとは別に製造された球状体13Aが溶接により
固定され、電極探針13の本体部13Bとこれに溶接に
より固定された球状体13Aとにより電極探針13全体
が形成されている。電極探針13の本体部13Bはその
径Dが0.4〜0.5mmであり、球状体13Aの半径
Rは100μmで、その100μmに対しての精度は±
2.5μmである。
【0014】このように球状体13Aはその精度が10
0μmに対して±2.5μmであるが、これは従来の電
極探針10の球面10aの100μmに対して±10μ
mの精度よりもかなり高い精度であり、球状体13Aを
本体部13Bとは別に製造することにより初めて可能と
なる高い精度である。
【0015】球状体13Aの球面がこのように高い精度
になると、被験物との接触圧やその材質が同じ場合は接
触面積も電極探針13a〜13dは皆均一となり、この
ため電気的な接触抵抗や電気又は電子の導通性も均一と
することができ、電極探針の被験物に対しての加圧接触
時に発生する不安定要因を小さく抑えることができて、
精度の高い検出を実現することができる。ちなみに電極
探針13の球状体13A,本体部13Bの材質として
は、タングステンカーバイト(TC)又はオスミウム
(OS)が用いられる。
【0016】次にこのような実施例に係る電気的特性検
出装置の動作について説明する。図6に示すように、図
示していない台の上に載置された被験物25の上に電気
的特性検出装置のプローブヘッド11を配置して、その
プローブヘッド11の電極探針13を被験物25の上面
に適当な圧力をかけて接触させる。このときの電気的配
線状態を概略的に示すと図7に示すようになる。
【0017】本実施例では、被験物25は例えばシリコ
ンイオン注入処理を施したウエハーで、このウエハーの
面抵抗の測定を電気的特性検出装置により行うものとす
る。電極探針13a〜13dの各々の中心軸相互間の距
離S1,S2,S3は各々1000μmに設定される。
電極探針13aと13dが被験物25に接触することに
より電源17,抵抗18,及び電流検出部20を含む回
路が閉回路に構成される。
【0018】このため電源17の高電位側から電極探針
13d,被験物25,電極探針13a,電流検出部2
0,抵抗18を通って低電位側に電流が流れ、電極探針
13dから被験物25を通って電極探針13aに向かっ
て電流が流れる。このとき電流は被験物25上を磁力線
のように平面上の種々の経路に沿って流れるが、もちろ
ん電極探針13a〜13dを結ぶ一直線上に沿っても電
流が流れる。
【0019】このため電極探針13cと被験物25の接
触点と、電極探針13bと被験物25の接触点との間に
は電圧降下が生じ、この降下した電位差を電圧検出部2
2が検出する。この電圧検出部22が検出した電位差と
電流検出部20が検出した電流値から図示しない演算装
置が面抵抗値を演算して、その面抵抗値が図示しない表
示装置により表示される。
【0020】電圧検出部22が検出した電位差をV、電
流検出部20が検出した電流値をIとすると、面抵抗値
ρは次のような式により演算して求めることができる。 ρ=4.532V/I
【0021】このようにして得られた面抵抗値をグラフ
に示したのが図8である。同図はそのような面抵抗値の
測定を40回繰り返して行い、これにより求められた各
々の面抵抗値を、本発明の第1実施例に係る電極探針1
3により求められた値(黒丸のプロット)と、従来の電
極探針50により求められた値(白丸のプロット)とで
比較して示したものである。同グラフは横軸に測定回
数、縦軸に求められた面抵抗値(単位はΩ/□)をとっ
たものである。
【0022】図8のグラフによれば、本発明に係る電気
的特性検出装置が求めた面抵抗値の平均値は527.2
25Ω/□(スクウェア)で、その標準偏差は0.24
5%である。これに対し従来の電気的特性検出装置が求
めた面抵抗値の平均値は521.8Ω/□で、その標準
偏差は0.752%である。このように本発明に係る電
気的特性検出装置が求めた面抵抗値の標準偏差の方が従
来のその標準偏差より著しく小さく、本発明に係る電極
探針による面抵抗値の測定の方が精度が著しく高いこと
が分かる。
【0023】また図7におけるS1〜S3各々の距離の
精度が悪いと測定誤差が大きくなるが、この精度も従来
の電極探針50のようにその球面50aの機械的精度が
悪いとそれに応じて悪くなり、本発明の電極探針13の
球状体13Aのようにその機械的精度が高いとそれに応
じて高くなる。この点からも、本発明の電極探針の測定
誤差は小さくなって精度の高い測定が実現できることに
なる。
【0024】図9は本発明の第2実施例に係る電極探針
を示す図である。同図に示す第2実施例は本発明を精密
電極探針33に適用したものである。この第2実施例に
係る精密電極探針33は、その長さLが10〜40m
m、本体部33Bの太さDが0.1〜0.6mmφであ
る。その精密電極探針33の先端部bには球状体33A
が溶接により固定され、この球状体33Aの半径Rは5
0〜200μmφに形成されている。
【0025】このような精密電極探針33は主として、
電子回路(被験物)の検査、解析等に用いるものであ
る。特殊な回路特性に対応するため、タングステン
(W,超硬合金)、オスミウム合金(OS)、パラジウ
ム合金(P)、タングステンカーバイド(TC)等の各
種材料を用いることができ、形状もその先端部を各種角
度で曲げて形成することができる。
【0026】なお上記第1実施例においては電極探針1
3を4本用いる4針式のものについて説明したが、本発
明はその他に、2針式,3針式にも適用することができ
ると共に、5針式等の多針式のものにも適用することが
できる。またプローブヘッドの形状においても、上記第
1実施例のような円柱形状の他に、方形ヘッド等の他の
形状に形成することができる。
【0027】また上記実施例においては、電極探針13
の球状体13Aを本体部13Bに溶接により固定したも
のについて説明したが、導電性等、電気的特性の検出に
影響を与えない方法であれば、溶接以外の他の方法によ
り固定するようにしてもよい。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
極探針の先端部に電極探針の本体部とは別体の球状体を
固定することにより、この球状体が微小径の球面を形成
するようにしたため、球状体のみ単体で製造する方が球
面の精度を向上させることができることから、その球状
体の球面の精度は従来の電極探針の球面よりも機械的精
度が高くなって、電極探針の先端部の微小径の球面の機
械的精度を高くすることができる。このため、電極探針
の被験物に対しての加圧接触時に発生する不安定要因を
小さく抑えることができ、精度の高い検出を実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る電極探針を用いた電
気的特性検出装置の一部を構成するプローブヘッド11
を示す側面図である。
【図2】図1に示すプローブヘッド11のII矢視図で
ある。
【図3】図2に示す電極探針13の詳細拡大図である。
【図4】本発明の第1実施例に係る電極探針を用いた電
気的特性検出装置の一部を構成する電気回路を示す回路
図である。
【図5】図3に示す電極探針13の一部破断拡大図であ
る。
【図6】本発明の第1実施例に係る電極探針を用いた電
気的特性検出装置の動作を説明する図である。
【図7】本発明の第1実施例に係る電極探針を用いた電
気的特性検出装置の動作を説明する図である。
【図8】本発明の第1実施例に係る電極探針を用いた面
抵抗値の測定結果を示すグラフである。
【図9】本発明の第2実施例に係る精密電極探針33を
示す図であり、図9(a)は精密電極探針33の側面
図、図9(b)は図9(a)における精密電極探針33
の先端部bの拡大図である。
【図10】従来の電極探針50の先端部の拡大図であ
る。
【符号の説明】
11 プローブヘッド 13,13a〜13d 電極探針 13A 球状体 13B 本体部 15 電線コード 17 電源 18 抵抗 20 電流検出部 22 電圧検出部 25 被験物 33 精密電極探針 33A 球状体 33B 本体部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微小径の球面が形成された先端部が被験
    物に接触して被験物との間で電気的導通を行う電極探針
    と、 前記電極探針の基端部に接続されて被験物から検出値を
    検出又は演算値を演算する電気回路と、 前記電気回路に接続されて前記検出値又は演算値を表示
    する表示装置と、 を備える電気的特性検出装置において、 前記電極探針の先端部に電極探針の本体部とは別体の球
    状体を固定してこの球状体が前記微小径の球面を形成す
    ることを特徴とする電極探針。
JP20598794A 1994-08-08 1994-08-08 電極探針 Pending JPH0850144A (ja)

Priority Applications (1)

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JP20598794A JPH0850144A (ja) 1994-08-08 1994-08-08 電極探針

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JP20598794A JPH0850144A (ja) 1994-08-08 1994-08-08 電極探針

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JPH0850144A true JPH0850144A (ja) 1996-02-20

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003507744A (ja) * 1999-08-23 2003-02-25 アーテーゲー、テスト、ジステムス、ゲゼルシャフト、ミット、ベシュレンクテル、ハフツング、ウント、コンパニー、コマンディット、ゲゼルシャフト 回路基盤テスターのパターンアダプター用テストニードル
US6646455B2 (en) 1997-07-24 2003-11-11 Mitsubishi Denki Kabsuhiki Kaisha Test probe for semiconductor devices, method of manufacturing of the same, and member for removing foreign matter
JP2010249538A (ja) * 2009-04-10 2010-11-04 Nps Inc 4探針プローブ及びそれを用いた抵抗率測定装置
JP2012063288A (ja) * 2010-09-17 2012-03-29 Micronics Japan Co Ltd 通電試験用プローブ及びプローブ組立体

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