JP2012063123A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】野菜などの貯蔵物を収納する収納ケースに対して好適な温度で冷却されて湿度が比較的高い貯蔵物の収納空間を実現することが可能な冷蔵庫を提供する。
【解決手段】冷蔵庫1は、野菜室20と、収納ケース30と、切り欠き部41を有し収納ケース30の上面に取り付ける小物ケース40と、切り欠き部41に対応する箇所に取り付ける縦型ケース50と、貯蔵物の収納空間である貯蔵物収納部31と、小物ケース40と縦型ケース40との各々が有し切り欠き部41に対応する箇所で互いが近接して対向し合う形で立った状態に設けた壁部と、切り欠き部41に対応する箇所で小物ケース40と縦型ケース50との間に設けて当該間における空気の流通を阻止するパッキン47と、収納ケース30における縦型ケース50の取り付け箇所に設けて縦型ケース50の壁部の形状に沿った形をなして上下方向に延びる内部リブ部33と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、野菜などの貯蔵物を収納する収納ケースを備えた冷蔵庫に関する。
従来、冷蔵庫は扉により前面が開閉される複数の貯蔵室を備えている。貯蔵室の種類としては一般的に冷蔵室、冷凍室、野菜室を備えている。そして、野菜室の多くは野菜室の前面を通して前後にスライドし、扉と一体的に野菜室に対して出し入れされる収納ケースを備え、この収納ケース内に貯蔵物としての野菜などを収納する。このような冷蔵庫の例を特許文献1及び2に見ることができる。
特許文献1に記載された冷蔵庫は上段より冷凍室、冷蔵室、野菜室が順に配置され、引き出し式の野菜室の内部に収納容器(収納ケース)が設けられている。収納容器の内部には収納容器の後側上部に配置された小物容器が備えられている。そして、その小物容器は収納容器の前後方向長さより短くなっている。
特許文献2に記載された冷蔵庫は上段より冷蔵室、野菜室、冷凍室が順に配置され、引き出し式の野菜室の内部に野菜容器(収納ケース)が設けられている。野菜容器の内部には野菜容器を上下に区分する小物ケースが備えられている。そして、その小物ケースは幅寸法が野菜容器の幅寸法より短くなっている。
特開平11−94456号公報(第2頁−第3頁、第2図) 特開2004−20114号公報(第3頁−第5頁、第1図)
近年、野菜の鮮度を維持するために湿度が比較的高い野菜室を構成することが冷蔵庫に求められている。このため、野菜室の収納ケース内の野菜が貯蔵された空間を閉塞させ、野菜に冷気が直接吹き付けられることを防止して間接冷却することが望まれている。そして、収納ケースを好適な温度で冷却することにより湿度が比較的高いことに起因する結露の発生を抑制し、結露水によって野菜が傷むことを防止する必要もある。
収納ケースは前面、背面、左右側面、底面が壁部として構成されているので、これらの壁部と野菜室との間に積極的に冷気を流通させ、野菜に冷気が直接吹き付けられないようにして間接冷却することが容易である。しかしながら一方、収納ケースの上面は野菜などを出し入れするために開口として構成されているので、この上面開口に関して野菜が貯蔵された空間をいかにして閉塞させて間接冷却するかということが重要である。
ここで前述のように、特許文献1に記載された冷蔵庫は収納ケースの上部に収納ケースの前後方向長さより短い小物容器を備え、特許文献2に記載された冷蔵庫は収納ケースの上部に収納ケースの幅寸法より短い小物ケースを備えている。したがって、小物容器や小物ケースより下方に設けられた野菜などの主たる収納空間が小物容器や小物ケースで閉塞されるわけではなく、収納ケースの上面開口と連通する形になる。その結果、収納空間内の野菜に冷気が直接吹き付けられて乾燥が早まり、野菜の鮮度が低下し易くなる可能性がある。
さらに、野菜室を開放して収納ケースを引き出すと小物容器や小物ケースより下方に設けられた野菜などの収納空間に外気が一気に流入することになる。これにより、収納ケース内の低温、高湿度な収納空間を保持し難く、冷却のためのエネルギーの浪費にも繋がる虞がある。
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、野菜などの貯蔵物を収納する収納ケースに対して貯蔵物に冷気が直接吹き付けられることを防止しながら好適な温度で冷却されて湿度が比較的高い貯蔵物の収納空間を実現することが可能な冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、冷蔵庫において、扉により前面が開閉される貯蔵室と、前記貯蔵室の前面を通して出し入れされる上面を開口した収納ケースと、平面視の一部を切り欠いた切り欠き部を有するとともに前記収納ケースの上面に取り付けられる第1小物ケースと、前記収納ケースにおける前記第1小物ケースの前記切り欠き部に対応する箇所に取り付けられる第2小物ケースと、前記収納ケースの内部に設けられて前記第1小物ケース及び前記第2小物ケースによって閉塞される貯蔵物の収納空間である貯蔵物収納部と、前記第1小物ケースと前記第2小物ケースとの各々が有するものであって前記切り欠き部に対応する箇所で互いが近接して対向し合う形で立った状態に設けられた壁部と、前記切り欠き部に対応する箇所で前記第1小物ケースと前記第2小物ケースとの間に設けられて当該間における空気の流通を阻止するシール部材と、前記収納ケースにおける前記第2小物ケースの取り付け箇所に設けられて前記第2小物ケースの前記壁部の形状に沿った形をなして上下方向に延びる内部リブ部と、を備えることを特徴としている。
この構成によれば、収納ケースの内部において、例えば野菜などの収納空間である貯蔵物収納部が第1小物ケースと第2小物ケースとで閉塞されるので、貯蔵物収納部の野菜に冷気が直接吹き付けられることがなく、貯蔵室を開放しても貯蔵物収納部に外気が一気に流入することもない。また、第1小物ケースの切り欠き部に対応する箇所における第1小物ケース及び第2小物ケース各々が有する互いが近接して対向し合う形の壁部と、シール部材と、内部リブ部との働きにより第1小物ケースと第2小物ケースとの間の空気のシール性能が向上するので、貯蔵物収納部の冷気が外部に流出し難く且つ湿度が比較的高くなる。
また、上記構成の冷蔵庫において、前記第1小物ケースの背面に設けられて前記収納ケースの背面に沿って下方向に延びる背面リブ部を備えることを特徴としている。
この構成によれば、収納ケース及び第1小物ケースの背面において収納ケースと第1小物ケースとの間の空気のシール性能が向上するので、さらに貯蔵物収納部の冷気が外部に流出し難く且つ湿度が比較的高くなる。
また、上記構成の冷蔵庫において、前記第1小物ケースは前記切り欠き部に対応する箇所で前記第2小物ケースの一部の上方に被さることを特徴としている。
この構成によれば、第1小物ケースと第2小物ケースとの間において空気の流通経路が一層狭くなる。これにより、空気のシール性能が一層向上し、貯蔵物収納部の冷気が外部に流出し難く且つ湿度が比較的高くなる。
また、上記構成の冷蔵庫において、前記収納ケースと前記第1小物ケースとの各々が前記切り欠き部に対応する箇所の近傍に有するものであって前記第1小物ケースを前記収納ケースに取り付けたとき互いに係合する突起部を備えるとともに、前記第1小物ケースを前記収納ケース上でスライドさせて互いの前記突起部を係合させるときに前記第1小物ケースを持ち上げる斜面を前記突起部の少なくとも一方が有することを特徴としている。
この構成によれば、第1小物ケースを収納ケース上でスライドさせて互いの突起部を係合させるとき、突起部の斜面作用によって切り欠き部に対応する箇所において第1小物ケースが持ち上げられる。これにより、第1小物ケースが切り欠き部に対応する箇所で第2小物ケースの一部の上方に被さる場合、第1小物ケースを収納ケース上でスライドさせて取り付けても第2小物ケースに衝突しないようにすることができ、空気のシール性能の向上が図られた貯蔵物収納部の形成が容易になる。
また、上記構成の冷蔵庫において、前記貯蔵室が野菜室であって、前記収納ケース及び前記第1小物ケース及び前記第2小物ケースが前記野菜室の内部に設置されることを特徴としている。
この構成によれば、冷蔵庫の野菜室において、野菜などの収納空間である貯蔵物収納部の空気のシール性能が一層向上し、貯蔵物収納部の冷気が外部に流出し難く且つ湿度が比較的高くなる。
本発明の構成によれば、収納ケースの野菜などの収納空間である貯蔵物収納部が第1小物ケースと第2小物ケースとで閉塞され、さらに空気のシール性能も向上する。これにより、貯蔵物に冷気が直接吹き付けられることを防止しながら好適な温度で冷却されて湿度が比較的高い貯蔵物の収納空間を実現することが可能な冷蔵庫を提供することができる。
本発明の実施形態に係る冷蔵庫の垂直断面側面図である。 図1の冷蔵庫の野菜室部分を示す部分拡大垂直断面側面図である。 図2に示す野菜室の収納ケースの上面図である。 図3に示す収納ケースのIV−IV線における垂直断面正面図である。 図3に示す収納ケースの斜視図である。 図5に示す収納ケースの小物ケースの斜視図である。 図6に示す小物ケースの上面図である。 図7の小物ケースと収納ケースとの係合部を示す部分拡大垂直断面正面図である。 図8と同様の小物ケースと収納ケースとの係合部を示す部分拡大垂直断面正面図にして、係合途中の状態を示すものである。 図3に示す収納ケースの垂直断面側面図である。 図10の収納ケースの円XI内を示す部分拡大垂直断面正面図である。 図10の収納ケースの円XII内を示す部分拡大垂直断面正面図である。 図5に示す収納ケースの縦型ケースの斜視図である。 図3に示す収納ケースの上面図にして、縦型ケースのみを取り付けた状態を示すものである。 収納ケースの諸構成が野菜の乾燥度に及ぼす影響を示す表である。
以下、本発明の実施形態を図1〜図15に基づき説明する。
最初に、本発明の実施形態に係る冷蔵庫について、図1を用いてその構造の概略を説明する。図1は冷蔵庫の垂直断面側面図である。
冷蔵庫1は、図1に示すように断熱構造の本体2を備え、本体2内部に食品等の貯蔵室として上方から順に冷蔵室3、上側冷凍室4、下側冷凍室5、及び野菜室20を設けている。冷蔵室3と上側冷凍室4との間は仕切り部6によって仕切られ、上側冷凍室4と下側冷凍室5との間は仕切り部7によって仕切られ、下側冷凍室5と野菜室20との間は仕切り部8によって仕切られている。
冷蔵室3の前面の開口部3aは断熱構造の回動式の扉3bによって開閉される。上側冷凍室4の前面の開口部4aは断熱構造の引き出し式の扉4bによって開閉される。同様に、下側冷凍室5の前面の開口部5aも断熱構造の引き出し式の扉5bによって開閉される。扉4bと上側冷凍室4内部の側壁との間、及び扉5bと下側冷凍室5内部の側壁との間には前後方向に延びて摺動する案内部(図示せず)が各々設けられている。これにより、扉4bと扉5bとを前後にスムーズにスライドさせることができる。
野菜室20は前面の開口部20aが断熱構造の引き出し式の扉20bによって開閉される貯蔵室である。扉20bと野菜室20内部の側壁との間には前後方向に延びて摺動する案内部(図示せず)が設けられている。これにより、扉20bを前後にスムーズにスライドさせることができる。また、野菜室20はその内部に扉20b及び案内部に対して着脱自在な収納ケース30を備えている。収納ケース30は扉20bと一体的に野菜室20前面の開口部20aを通して前後にスライドして出し入れされる。
本体2の背面下部のコーナー部には機械室9が形成され、ここに冷蔵庫1の各貯蔵室内を冷却するための冷媒を圧縮する圧縮機10が配置されている。
続いて、野菜室20とその周辺の詳細な構成について、図2を用いて説明する。図2は冷蔵庫1の野菜室20部分を示す部分拡大垂直断面側面図である。
野菜室20の扉20bの背面には、図2に示すように野菜室20前面の開口部20aを全周にわたってぐるりと取り囲む形でガスケット20cが装着されている。ガスケット20cは扉20bの輪郭形状に対応する形状で構成されており、扉20bを閉鎖したときその全周にわたって開口部20a周囲の本体2に当接する。これにより、野菜室20の独立した断熱空間を形成することができ、外部の空気の影響を受けることなく野菜室20内の温度や湿度を好適に保持することができる。
一方、下側冷凍室5の後部には冷却器11が備えられている。冷却器11は圧縮機10で圧縮した冷媒を膨脹させて周囲の空気から熱を奪うものである。送風機(図示せず)によって冷却器11に送り込まれた空気は冷却器11で熱が奪われ冷気となる。冷気は野菜室20の後部上方に設けられた吐出口21から野菜室20内に送り込まれる。吐出口21は収納ケース30の後方に備えられ、野菜室20の背面20dに沿って下方向に冷気を吐出する。なお、図2における白抜き矢印は冷気の流れを示している。
冷気の戻り口22は収納ケース30より前方の野菜室20の上面20eに備えられている。野菜室20内に送り込まれた冷気は戻り口22から野菜室20の外部へと流出する。このため、野菜室20の内壁面と収納ケース30の外壁面との間であって、収納ケース30の左右側方及び下方及び前方に冷気流通部23が備えられている。なお、図では収納ケース30の左右側方の冷気流通部23の描画を省略している。
冷気流通部23は野菜室20内において図2に示す白抜き矢印のとおり吐出口21から戻り口22まで冷気を流通させる。これにより、収納ケース30の左右側方及び下方及び前方に関して冷気流通部23の働きによって積極的に冷気を流通させて収納ケース30が間接冷却される。なお、戻り口22から野菜室20の外部へと流出した冷気は仕切り部8の内部を通って他の箇所へ移動する。
続いて、野菜室20に備えられた収納ケース30の詳細な構成について、図2に加えて図3〜図14を用いて説明する。
図3は収納ケース30の上面図、図4は図3に示す収納ケース30のIV−IV線における垂直断面正面図、図5は収納ケース30の斜視図である。なお、図5では収納ケース30を破線で描画している。図6は収納ケース30の小物ケースの斜視図、図7は小物ケースの上面図、図8は小物ケースと収納ケースとの係合部を示す部分拡大垂直断面正面図、図9は図8と同様の小物ケースと収納ケースとの係合部を示す部分拡大垂直断面正面図にして、係合途中の状態を示すものである。図10は収納ケース30の垂直断面側面図、図11は図10の収納ケース30の円XI内を示す部分拡大垂直断面正面図、図12は図10の収納ケース30の円XII内を示す部分拡大垂直断面正面図である。図13は収納ケース30の縦型ケースの斜視図、図14は収納ケース30の上面図にして、縦型ケースのみを取り付けた状態を示すものである。
収納ケース30は、図2〜図5に示すように上面を開口した略箱形状をなし、樹脂成型により形成されている。収納ケース30は扉20bの背面側に取り付けられている。また、収納ケース30は図2〜図5において二点鎖線で囲んだ内部に野菜などの貯蔵物の収納空間である貯蔵物収納部31を備えている。
さらに、収納ケース30には第1小物ケースとしての小物ケース40と、第2小物ケースとしての縦型ケース50とが取り付けられている。
小物ケース40は、図5〜図7に示すように樹脂成型により形成されてトレイ形状をなし、収納ケース30の上面に載置されている。小物ケース40の内部は深さが比較的浅い上段部40aと比較的深い下段部40bとで区分されている。小物ケース40の前側、正面から見て右側の角部には平面視の一部を矩形に切り欠いた切り欠き部41が設けられている。そして、小物ケース40は切り欠き部41において、図4及び図6に示すように立った状態に設けられた前壁部42及び左壁部43を備えている。
小物ケース40は、図4〜図6に示すようにその周囲上端部から外側下方に向かって延びる折れ曲がり部44を備えている。折れ曲がり部44は小物ケース40の上端部から底部までの長さより短い長さで下方に向かって延び、この箇所に使用者が手を掛けて小物ケース40を収納ケース30に対して着脱したり、持ち運んだりすることができる。
また、小物ケース40は、図7に示すようにその左右の縁部に突起部45を備えている。正面から見て右側の突起部45は小物ケース40の切り欠き部41の近傍に備えられている。突起部45は、図8に示すように小物ケース40の下端に下方に向かって凸となる形で設けられている。なお、図8及び図9は左方が収納ケース30の前方を、右方が後方を示している。
一方、収納ケース30に対して図2〜図5に示す所定の位置に小物ケース40を取り付けたとき小物ケース40の突起部45に係合する突起部32が収納ケース30にも備えられている(図8参照)。収納ケース30の突起部32は、図8に示すように収納ケース30の上面に上方に凸となる形で設けられている。また、収納ケース30の突起部32はその後部に比較的緩やかな傾斜を有する斜面32aを有している。
ここで、図9の矢印で示すように、小物ケース40を前方に向かって収納ケース30上でスライドさせて互いの突起部45及び突起部32を係合させるとき、突起部32の斜面32aの斜面作用により突起部45、すなわち小物ケース40が一旦持ち上がる。そして、小物ケース40の突起部45が収納ケース30の突起部32の箇所を通過すると、図8に示すように小物ケース40が下降して所定の位置に取り付けられる。これにより、小物ケース40を収納ケース30上でスライドさせて取り付けても縦型ケース50に衝突しないようにすることができ、空気のシール性能の向上が図られた貯蔵物収納部31を容易に形成することが可能である。
また、小物ケース40は、図7、図10、及び図11に示すようにその背面であって下段部40bに対応する領域に背面リブ部46を備えている。背面リブ部46は、図11に示すように収納ケース30の背面に沿って下方に向かって所定長さで延びている。背面リブ部46は収納ケース30上面に小物ケース40を載置するときに互いが当接する当接面における隙間を収納ケース30及び小物ケース40の後方に対してカバーしている。
縦型ケース50は、図3〜図5に示すように収納ケース30の内部であって小物ケース40の切り欠き部41に対応する箇所に配置されている。縦型ケース50は樹脂成型により形成され、収納ケース30の内底面から上部まで、すなわち小物ケース40の切り欠き部41まで届くように延びる比較的縦長の上面を開口した略箱形状をなしている。
図13に示すように、縦型ケース50の前後左右の四方は各々立った状態に設けられた前壁部51、後壁部52、左壁部53、及び右壁部54で構成されている。図4及び図5に示すように、縦型ケース50の後壁部52の上部は小物ケース40の前壁部42と互いに近接して対向し合う形となり、縦型ケース50の左壁部53の上部は小物ケース40の左壁部43と互いに近接して対向し合う形となっている。これにより、縦型ケース50の後壁部52と小物ケース40の前壁部42との間S1(図12参照)と、縦型ケース50の左壁部53と小物ケース40の左壁部43との間S2(図4参照)とにおいて各々の隙間の間隔が狭く、その狭い隙間を構成している領域が上下方向に比較的長いので空気の流通に抵抗が生じる。したがって、貯蔵物収納部31内の冷気が外部に流出し難くさせることができる。
また、小物ケース40及び縦型ケース50を収納ケース30に取り付けたとき、縦型ケース50の後壁部52及び左壁部53の上端部は小物ケース40の切り欠き部41の折れ曲がり部44の下端部に近接している。そして、図3及び図14に示すように、小物ケース40の切り欠き部41の折れ曲がり部44が縦型ケース50の後壁部52及び左壁部53の上端部の上方に被さり、上方から見た平面視で重なっている。これにより、小物ケース40と縦型ケース50との間において空気の流通経路が一層狭くなるので、空気のシール性能を一層向上させて貯蔵物収納部31の冷気を外部に流出し難くさせることができ、且つ湿度を比較的高くさせることが可能である。
このような構成の縦型ケース50に対応して、図4〜図6に示すように小物ケース40の切り欠き部41の前壁部42に近接する折れ曲がり部44の下端部には空気のシール部材であるパッキン47が備えられている。パッキン47は、図12に示すように折れ曲がり部44の下端部に取り付けられてさらに下方に向かって延び、縦型ケース50の後壁部52に当接している。このように切り欠き部41において小物ケース40の折れ曲がり部44と縦型ケース50の後壁部52との間S3に設けられ、パッキン47はこの間S3における空気の流通を阻止している。
また、上記構成の縦型ケース50に対応して、図14に示すように収納ケース30内部には内部リブ部33が2箇所に備えられている。内部リブ部33は縦型ケース50の取り付け箇所であって、収納ケース30内部の前側の右角部に配置された縦型ケース50の壁部の右後方角部55と左前方角部56とに近接して設けられている。2箇所の内部リブ部33は各々縦型ケース50壁部の右後方角部55と左前方角部56との形状に沿った形、すなわち上下方向に延びる側面が曲面で構成された略三角柱形状をなしている。内部リブ部33は、図4に示すように収納ケース30の内底面から小物ケース40の切り欠き部41に近接する箇所まで上下方向に延びている。
上記の小物ケース40と縦型ケース50とによって、収納ケース30の内部で例えば野菜などの貯蔵物の収納空間である貯蔵物収納部31がその外部に対して閉塞される。これにより、貯蔵物収納部31の野菜に冷気が直接吹き付けられることがなく、野菜室20を開放しても貯蔵物収納部31に外気が一気に流入することもない。
そして、上記収納ケース30の諸構成が貯蔵物収納部31の高湿度化に及ぼす影響として、貯蔵物収納部31に野菜を一定期間放置したときの効果について図15を用いて説明する。図15は収納ケース30の諸構成が野菜の乾燥度に及ぼす影響を示す表である。
なお、貯蔵物収納部31の高湿度化については野菜の乾燥度で評価した。野菜の乾燥度とは、貯蔵物収納部31に野菜を一定期間放置するその前後において各々重さを測定して放置前の重さに対する放置後の減少した重さの割合、すなわち水分減少率のことを意味する。野菜の乾燥度ができるだけ低くなるように収納ケース30を構成することにより野菜の鮮度が長く維持されることを期待できる。
ここでは、本発明に係る図15に示す4通りの収納ケース30の構成に対して各々ホウレン草4束(約150g/束)を投入して3日間放置した。そして、ホウレン草の投入前後において各々重さを測定して乾燥度を算出した。ホウレン草各束の乾燥度の平均値をそのときの野菜室20の乾燥度とした。なお、図15の(1)に示した構成は収納ケース30に小物ケース40のみを載置して縦型ケース50を載置しなかった構成であり、これを評価基準(比較例)とした。この構成の野菜室20の乾燥度は15%であった。
図15によると、(2)に示した構成は収納ケース30に小物ケース40と縦型ケース50とを載置した構成であって野菜室20の乾燥度は14.9%であった。収納ケース30に小物ケース40のみを載置した構成に対して縦型ケース50を載置したことによる野菜室20の乾燥度に及ぼす影響は小さいことが確認できた。
図15の(3)に示した構成は収納ケース30に小物ケース40と縦型ケース50とを載置してパッキン47及び内部リブ部33を設けた構成であって野菜室の乾燥度は12.0%であった。収納ケース30に小物ケース40と縦型ケース50とを載置した構成に対して乾燥度が2.9%も低下し、パッキン47及び内部リブ部33を設けることによる野菜室20の乾燥度に及ぼす影響は大きいことが確認できた。
図15の(4)に示した構成は収納ケース30に小物ケース40と縦型ケース50とを載置してパッキン47及び内部リブ部33及び背面リブ部46を設けた構成であって野菜室の乾燥度は10.6%であった。収納ケース30に小物ケース40と縦型ケース50とを載置してパッキン47及び内部リブ部33を設けた構成に対して乾燥度が1.4%も低下し、背面リブ部46を設けることによる野菜室20の乾燥度に及ぼす影響は大きいことが確認できた。
このようにして、小物ケース40の切り欠き部41に対応する箇所における小物ケース40及び縦型ケース50各々が有する互いが近接して対向し合う形の前壁部42及び後壁部52、左壁部43及び左壁部53と、パッキン47と、内部リブ部33との働きにより小物ケース40と縦型ケース50との間の空気のシール性能が向上するので、貯蔵物収納部31の冷気が外部に流出し難く且つ湿度が比較的高くなる。また、小物ケース40の背面リブ部46の働きにより収納ケース30及び小物ケース40の背面において収納ケース30と小物ケース40との間の空気のシール性能が向上するので、さらに貯蔵物収納部31の冷気が外部に流出し難く且つ湿度が比較的高くなる。
本発明の実施形態の構成によれば、収納ケース30の野菜などの収納空間である貯蔵物収納部31が小物ケース40と縦型ケース50とで閉塞され、さらに空気のシール性能も向上する。これにより、野菜に冷気が直接吹き付けられることを防止しながら好適な温度で冷却されて湿度が比較的高い貯蔵物収納部31を実現することが可能な冷蔵庫1を提供することができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
例えば、上記実施形態では背面リブ部46は小物ケース40の背面であって下段部40bに対応する領域に設けたが、上段部40aに対応する領域、或いはそれら両方に設けても構わない。また、パッキン47を小物ケース40の切り欠き部41の前壁部42に近接する折れ曲がり部44に設けたが、左壁部43に近接する折れ曲がり部44、或いはそれら両方に設けても構わない。
そして、小物ケース40を収納ケース30上でスライドさせたとき小物ケース40を持ち上げる収納ケース30の突起部32に設けた斜面32aは小物ケース40の突起部45に設けても構わないし、それら突起部の両方に設けても構わない。
本発明は、野菜などの貯蔵物を収納する収納ケースを備えた冷蔵庫において利用可能である。
1 冷蔵庫
2 本体
20 野菜室(貯蔵室)
30 収納ケース
31 貯蔵物収納部
32 突起部
33 内部リブ部
40 小物ケース(第1小物ケース)
41 切り欠き部
42 前壁部
43 左壁部
44 折れ曲がり部
45 突起部
46 背面リブ部
47 パッキン(シール部材)
50 縦型ケース(第2小物ケース)
52 後壁部
53 左壁部
55 右後方角部
56 左前方角部

Claims (5)

  1. 扉により前面が開閉される貯蔵室と、
    前記貯蔵室の前面を通して出し入れされる上面を開口した収納ケースと、
    平面視の一部を切り欠いた切り欠き部を有するとともに前記収納ケースの上面に取り付けられる第1小物ケースと、
    前記収納ケースにおける前記第1小物ケースの前記切り欠き部に対応する箇所に取り付けられる第2小物ケースと、
    前記収納ケースの内部に設けられて前記第1小物ケース及び前記第2小物ケースによって閉塞される貯蔵物の収納空間である貯蔵物収納部と、
    前記第1小物ケースと前記第2小物ケースとの各々が有するものであって前記切り欠き部に対応する箇所で互いが近接して対向し合う形で立った状態に設けられた壁部と、
    前記切り欠き部に対応する箇所で前記第1小物ケースと前記第2小物ケースとの間に設けられて当該間における空気の流通を阻止するシール部材と、
    前記収納ケースにおける前記第2小物ケースの取り付け箇所に設けられて前記第2小物ケースの前記壁部の形状に沿った形をなして上下方向に延びる内部リブ部と、
    を備えること特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記第1小物ケースの背面に設けられて前記収納ケースの背面に沿って下方向に延びる背面リブ部を備えることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記第1小物ケースは前記切り欠き部に対応する箇所で前記第2小物ケースの一部の上方に被さることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記収納ケースと前記第1小物ケースとの各々が前記切り欠き部に対応する箇所の近傍に有するものであって前記第1小物ケースを前記収納ケースに取り付けたとき互いに係合する突起部を備えるとともに、
    前記第1小物ケースを前記収納ケース上でスライドさせて互いの前記突起部を係合させるときに前記第1小物ケースを持ち上げる斜面を前記突起部の少なくとも一方が有することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  5. 前記貯蔵室が野菜室であって、前記収納ケース及び前記第1小物ケース及び前記第2小物ケースが前記野菜室の内部に設置されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
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