JP2009139088A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷蔵庫において、安価な構成で、容器内への冷気の供給を良好にしつつ、冷気を供給する風路の通風抵抗を低減して省エネを図ること。
【解決手段】上から冷蔵室、冷凍室、野菜室を備えた冷蔵庫本体と、前記冷凍室の背部に冷却器を有する冷却器室を区画形成する仕切部材と、該仕切部材に設けられて前記冷凍室に冷気を吐出する冷気吐出ダクトと、前記冷凍室に設けられて食品が収納される下段容器と、該下段容器の上方に設けられて食品が収納され、かつ該下段容器よりも浅い上段容器と、を有し、前記上段容器の背面壁は前記下段容器の上面開口に臨むように設けられ、前記冷気吐出ダクトの吐出口は前記上段容器の背面壁に対向して、かつ前記下段容器の背面壁のフランジ部後壁よりも前方に位置するように設けられことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、冷凍室内に複数の容器を有する冷蔵庫に関する。
近年、冷凍食品の多様化に伴い、冷蔵庫における冷凍室内にも高さ寸法の異なる複数の容器を設置するようになってきている。例えば、特開2005−83681号公報(特許文献1)及び特開2005−83687号公報(特許文献2)にその例が示されている。
以下、図5及び図6を参照しながら、従来技術となる冷凍室内に高さ寸法の異なる複数の容器が設置された冷蔵庫を説明する。図5は従来の冷蔵庫の縦断面図、図6は図5のB−B断面図である。
冷蔵庫本体1は冷蔵温度室2と冷凍温度室5とを備えている。冷蔵温度室2は冷蔵室3と野菜室4とより構成され、冷凍温度室5は第2の冷凍室6と第1冷凍室7とより構成されている。なお、この第2の冷凍室6は、急速冷凍室6aと、急速冷凍室6aの横に並置した製氷室6bとから構成されている。
冷凍温度室2には、冷凍食品(食材)の収納高さ寸法に合わせ4段階に区分した容器1、12、13、14を配設してある。容器11の深さ(高さ寸法)を70mm〜100mm未満とし、容器12の深さを40mm〜70mmとし、容器13の深さを100mm〜150mmとし、容器14の深さを150mm〜200mmとすることにより、冷凍食品の収納効率を向上すると共に、使い勝手を良くしてある。
また、冷却器9を有する冷却器室10にて生成した冷気を、送風機26を介して、冷凍温度室5と冷却器室10とを区画する仕切部材20の前面に設けた冷気吐出ダクト21、22、23、24からそれぞれの容器11、12、13、14内に吐出することにより、貯蔵食品を所定の時間内に所定の温度に冷却できるように構成していた。
そして、容器14は、図6に示すように、扉側に設けた引出し枠17に懸架されて、引出し枠17に設けた可動ローラ17aが冷蔵庫本体1に設けたレール1c内を前後にスライドすることにより、冷蔵庫本体1に対して前後にスライド可能に構成してある。
容器13は、容器14の側面壁の上方に作られたフランジ部14bに懸架されて、容器14と冷蔵庫本体1とに対して前後にスライド可能に構成してある。また、容器13は、容器14と同時に引き出した後、引き出された容器14のフランジ部14bと冷蔵庫本体1に設けたレール1bとを利用して後方にスライド可能となるように構成してある。
容器12は、冷蔵庫本体1に設けたレール1a内を前後にスライドすることにより、他の容器13、14の位置に関係無く、冷蔵庫本体1に対して前後にスライド可能に構成してある。
特開2005−83681号公報 特開2005−83687号公報
上記従来の冷蔵庫では、冷却器室10の冷気を冷気吐出ダクト21、22、23、24からそれぞれの容器容器11、12、13、14内に吐出することにより、貯蔵食品を所定の時間内に所定の温度に冷却しているが、容器11、12、13、14内の貯蔵食品をできるだけ均一に冷却できるように、且つ、冷気吐出口23aより吐出された冷気ができるだけ容器中央の貯蔵食品に近くなるようにするために、冷気吐出ダクト23の長さL2を長くしていた。従って、冷気吐出ダクト23の長さL2が長い分だけ冷気吐出ダクト23の風路抵抗が大きくなり、冷気を循環させるための送風機26の入力が余分に必要となると言う課題があった。
また、冷凍温度室5の奥底部においては、圧縮機27等を設置する機械室28を構成する立上り壁面28aが庫内に突出しているために、下段容器14の背壁14aが仕切部材20よりδ1寸法分だけ庫内側に位置してしまう。従って、下段容器14を冷却するための冷気吐出ダクト24は、その長さ寸法L3が長くならざるを得ないので、冷気吐出ダクト24の通風抵抗が大きくなり、冷気を循環させるための送風機26の入力が余分に必要となると言う課題があった。
また、冷凍室全体の戻り冷気通路である下段容器14の下面と冷凍温度室5の底面との間に設けた冷気通路7cの設置高さ位置が、冷却器の下面9aよりH1寸法(H1>零)だけ下にあるので、冷気通路7cから冷却器室10に戻る戻り冷気に重力が働き、重力に抗して冷気を上昇循環させるための送風機26の入力が余分に必要となり、省エネ上不利となる問題があった。
本発明の第1の目的は、安価な構成で、容器内への冷気の供給を良好にしつつ、冷気を供給する風路の通風抵抗を低減して省エネを図ることができる冷蔵庫を提供することにある。
さらに、上記従来の冷蔵庫では、容器13は、側面壁13cの上端に設けられた摺動部13bが容器14の側面壁14cの上端に設けられたフランジ部14bに前後にスライド可能なように懸架されているので、側面壁13cと側面壁14cとが重複する。このため、容器13、14の材料費が図6に示すH2寸法部において重複する分だけ高くなると言う課題があった。また、同時に、側面壁13cと側面壁14cとが重複するため、容器13の幅寸法W2が側面壁14cがある分だけ小さくなり、容器13の食品収納量が少なくなってしまうと言う課題があった。
本発明の第2目的は、上記本発明の第1の目的に加えて、容器同士の側壁の重複をなくして材料費の節約を図ると共に容器の収納容積を増大できる冷蔵庫を提供することにある。
前述の第1の目的を達成するための本発明の第1の態様は、上から冷蔵室、冷凍室、野菜室を備えた冷蔵庫本体と、前記冷凍室の背部に冷却器を有する冷却器室を区画形成する仕切部材と、該仕切部材に設けられて前記冷凍室に冷気を吐出する冷気吐出ダクトと、前記冷凍室に設けられて食品が収納される下段容器と、該下段容器の上方に設けられて食品が収納され、かつ該下段容器よりも浅い上段容器と、を有し、前記上段容器の背面壁は前記下段容器の上面開口に臨むように設けられ、前記冷気吐出ダクトの吐出口は前記上段容器の背面壁に対向して、かつ前記下段容器の背面壁のフランジ部後壁よりも前方に位置するように設けられ、前記吐出口から吐出された冷気は前記背面壁に導かれて前記下段側容器内に入ることを特徴とする。
また、前述の第2の目的を達成するために、前記上段容器及び前記下段容器の食品収納部を構成する夫々の側壁は水平方向で重複せずに上下に位置するように配置したことを特徴とする。
本発明の第1の態様によれば、安価な構成で、容器内への冷気の供給を良好にしつつ、冷気を供給する風路の通風抵抗を低減して省エネを図ることができる冷蔵庫を提供することができる。
また、本発明の第2の態様によれば、安価な構成で、容器内への冷気の供給を良好にしつつ、冷気を供給する風路の通風抵抗を低減して省エネを図ることができ、しかも、容器同士の側壁の重複をなくして材料費の節約を図ると共に容器の収納容積を増大できる冷蔵庫を提供することができる。
本発明の一実施形態を示す冷蔵庫の縦断面図である。 図1の冷蔵庫の扉と容器を除いて内部を示す正面図である。 図1の要部の拡大断面図である。 図3のA−A線断面図である。 従来例を示す冷蔵庫の縦断面図である。 図5のB−B線断面図である。
以下、本発明の一実施形態の冷蔵庫について、図1から図3を参照しながら説明する。
まず、図1及び図2を参照しながら、本実施形態の冷蔵庫の全体構成関して説明する。図1は本発明の一実施形態を示す冷蔵庫の縦断面図、図2は図1の冷蔵庫の扉と容器を除いて内部を示す正面図である。
この冷蔵庫本体30は、上から順に、冷蔵温度室35の一つを形成する冷蔵室36、冷凍温度室31、冷蔵温度室35の他の一つを形成する野菜室37を備えている。
冷凍温度室31は、その上部に、急速冷凍容器41を設けた急速冷凍室32と、急速冷凍室32の横に並置した製氷室33と、急速冷凍室32及び製氷室33の下方に配置された冷凍室34とから構成される。
冷蔵室36には片開きまたは両開きの扉36Aが設けられている。また、急速冷凍室32、製氷室33、冷凍室34、野菜室37には、引出式扉32A、33A、34A、37Aが設けられている。
冷凍室34は、図1に示すように、その背部に、冷却器61を有する冷却器室62を仕切部材50により区画形成してあり、仕切部材50には冷気通路50aが設けてある。冷凍室34内には、上にゆく程、その容器深さを浅くし且つ傾斜面43a、42aを緩やかにし且つ横幅を広くした3段重ねの上段容器42、中段容器43、及び下段容器44を備えている。
上段容器42内は、仕切部材50の冷気通路50aと連通した吐出口52aより吐出された冷気により所定の温度に冷却するように構成してある。吐出口52aは、急速冷凍室32と冷凍室34とを区画する横仕切39の後方投影面内で、且つ、仕切部材50に設けた冷気吐出ダクト52の庫内側に設けてある。換言すれば、冷凍室34の上段容器42内は、冷凍室34とその上方に設けた急速冷凍室32とを区画する横仕切39のために、デッドスペースとなった部分を有効活用して設けた冷気吐出ダクトの吐出口52aより吐出された冷気により所定の温度に冷却するように構成してある。
また、上段容器42は、その背壁をその下段側容器(中段容器)43の上面開口に臨む傾斜面42aと成している。傾斜面42aに対向させて冷気吐出ダクト53の吐出口53aを設け、吐出口53aより吐出された冷気を、傾斜面42aを利用して中段容器43内に導いて、中段容器43内を所定の温度に冷却するように構成してある。
中段容器43は、その背壁をその下段側容器(下段容器)44の上面開口に臨む傾斜面43aと成している。傾斜面43aに対向させて冷気吐出ダクトの吐出口54aを設け、吐出口54aより吐出された冷気を、傾斜面43aを利用して矩形状の下段容器44内に導いて、矩形状下段容器44内を所定の温度に冷却するように構成してある。
冷凍室34の庫内形状は、矩形状下段容器44が設置できるように、ほぼ矩形状に形成してある。つまり、冷却器室62の下方に設けた圧縮機65等を設置する機械室66を構成する立上り壁面66aが、冷凍室庫内に突出しないように構成してある。例えば、従来例で示した図5のような、冷凍室庫内に突出した立上り壁面28aを形成しないように、冷凍室34の背部は、ほぼ矩形状を成す冷却器室62に対応するように構成してある。本実施形態では、冷蔵庫本体30の背面側底部に機械室66を形成し、機械室66の前方に野菜室37を配置し、機械室66の上方に冷凍室31を配置している。
矩形状下段容器44の背面壁44dを、機械室66を構成する立上り壁面66aより、図1に示すように、δ2寸法だけ箱体背面側、つまり、冷却器室62側に位置させることにより、下段容器44内に冷気を吐出する冷気吐出ダクト54の長さ寸法を、例えば、従来例の図5で示したような冷気吐出ダクト24より短くできる構成にしてある。
冷凍室底面34aは、ほぼ水平に設けた矩形状下段容器44下面との間に冷凍室全体の戻り冷気通路34cを形成しており、冷気通路34cの高さ位置は、冷却器下面61aとほぼ同一の高さに成るように構成してある。つまり、従来例の図5で示した冷気通路7cと冷却器の下面9aとの高さH1寸法相当の落差をほぼ零として、戻り冷気に働く重力の影響を小さくする構成にしてある。
送風機63は冷却器室62にて生成した冷気を、冷凍温度室31、冷蔵室36、野菜室37等に強制循環する。
次に、上記構成における冷却動作について説明する。
冷却器室62により生成された冷気は、送風機63の運転により、図1に示すように、仕切部材50の冷気通路50a内に吐出される。冷気通路50a内に吐出された冷気は、仕切部材50内で冷凍温度室冷却用冷気と冷蔵温度室冷却用冷気とに分流される。以下、冷蔵室36と野菜室37を纏めて表現するときは冷蔵温度室35と表す。
冷凍温度室冷却用冷気は、仕切部材50に設けられた冷気吐出ダクト51、52、53、54のそれぞれの吐出口51a、52a、53a、54aより容器41、42、43、44内に吐出されて、容器内を所定の温度に冷却する。
冷凍温度室31内の複数の容器41、42、43、44内を所定の温度に冷却した冷気は、各容器41、42、43、44の前壁にそれぞれ設けられた通風路41f、42f、43f、44fを通って降下して、冷凍室底面34a上に設けられた冷凍室の戻り冷気通路34cを通り、仕切部材50の下方に設けられた吸込口34dを通って冷却器室62に戻る。
一方、仕切部材50内で分流された冷蔵温度室35冷却用冷気は、冷気通路50aと連通するダンパー装置64を通り、ダンパー装置64によりその流量を制御されて、図2に示すように、冷蔵室冷気通路36aと冷蔵室冷気通路36aから分岐する野菜室冷気通路37aとに分流する。
冷蔵室冷気通路36aを通った冷気は、図1に示すように、冷蔵室冷却口36bから吐出されて、冷蔵室36内を所定の温度に冷却する。冷蔵室36内を所定の温度に冷却した冷気は、横仕切38に設けた冷蔵帰還路36cを通り、図2に示すように、仕切部材50に設けた冷蔵帰還路36dを通って冷蔵戻り口36eより冷却室62に戻る。
野菜室冷気通路37aに分流された冷気は、図2に示すように、仕切部材50に設けた野菜室冷気通路37bを降下して、野菜室冷却口37cから吐出されて、野菜室37内を所定の温度に冷却する。野菜室37内を所定の温度に冷却した冷気は、横仕切40に設けた野菜帰還路37dを通って冷却室62に戻る。
次に、図3を参照しながら、冷凍室34に関してさらに具体的に説明する。図3は図1の要部の拡大断面図である。
仕切部材50は、図3に示すように、冷凍室34と冷却器室62とを区画し、その内部に冷気通路50aを形成するものである。この仕切部材50と一体若しくは別体に冷気吐出ダクト53を備えている。この冷気吐出ダクト53は、冷気通路50aと連通して冷気を中段容器43内に吐出するものである。冷気吐出ダクト53の庫内側先端には、上段容器42の傾斜面42aに対向するように、且つ、吐出した冷気が傾斜面42aに導かれて上段容器42の下方に設置した中段容器43内に入るように、冷気吐出ダクトの吐出口53aを設けてある。
この冷気吐出ダクト53の吐出口53aの位置は、吐出口53aから吐出された冷気が中段容器43の背面側に回りこむことの無いように、中段容器43の背面壁の後方に作られたフランジ部後壁43cより、前方(庫内側)に成るように構成してある。つまり、図3に示す冷気吐出ダクト53の吐出口53aとフランジ部後壁43cとの距離寸法L5を零以上と成るように設定してある。
また、仕切部材50と一体若しくは別体に冷気吐出ダクト54を備えている。この冷気吐出ダクト54は、冷気通路50aと連通して冷気を下段容器44内に吐出するものである。冷気吐出ダクト54の庫内側先端には、中段容器43の傾斜面43aに対向するように、且つ、吐出した冷気が傾斜面43aに導かれて中段容器43の下方に設置した下段容器44内に入るように、冷気吐出ダクト54の吐出口54aを設けてある。
この冷気吐出ダクト54の吐出口54aの位置は、吐出口54aから吐出された冷気が下段容器44の背面側に回りこむことの無いように、下段容器44の背面壁の後方に作られたフランジ部後壁44cより、前方(庫内側)に成るように構成してある。つまり、図3に示す冷気吐出ダクトの吐出口54aとフランジ部後壁44cとの距離寸法L6を零以上と成るように設定してある。
また、上段容器42内に冷気を吐出する冷気吐出ダクト52の吐出口52aと、上段容器42の背面壁の後方に作られたフランジ部後壁42cとの距離寸法L4を、零以上に設定することにより、吐出口52aから吐出された冷気が上段容器42の背面側に回りこむことの無いように構成してある。つまり、図3に示す冷気吐出ダクト52の吐出口52aとフランジ部後壁42cとの距離寸法L4を零以上と成るように設定してある。
本実施形態では、以上のように構成されているので、冷気吐出ダクト53、54の吐出口53a、54aより吐出された冷気が、傾斜面42a、43aに導かれて中段容器43、下段容器44内に吐出される。このように、傾斜面42a、43aが冷気吐出ダクト53、54を図3に示すδ5寸法分、δ6寸法分伸ばすことと同様の働きをするので、そのδ5寸法分、δ6寸法分だけ冷気吐出ダクトが短くできる。従って、その分通風抵抗が低減できるので、冷気の流れがスムーズとなり、冷気を循環送風する送風機入力等の増加が少なくなり、省エネを図ることが可能な冷蔵庫を提供できる。また、冷気吐出ダクトが短くできるので、その分ダクトを構成する材料費が低減できるので、製造コスト上有利な冷蔵庫を提供できる。
次に、図4を参照しながら、冷凍室34に関してさらに具体的に説明する。図4は図3のA−A断面図である。
各容器42、43、44は、その食品収納部を構成する側壁42s、43s、44sを水平方向で重複せずに上下に間隔をあけて位置するように配置している。これにより、容器どおしの側壁の重複をなくして、材料費の節約を図ると共に容器の収納容積を増大できる冷蔵庫を提供することが可能である。
引出し枠71は冷凍室34の開口前面に設けた引出し式扉34Aに背面側に突出するように設けられている。この引出し枠71は下段容器44の上部フランジ部44gを懸架しており、これにより下段容器44が引出し枠71に支持される。引出し枠71に設けた可動ローラ72が冷蔵庫本体30に設けたレール73内を前後にスライドすることにより、扉冷蔵庫本体30に対して前後にスライド可能に構成してある。
中段容器43は、下段容器44の上部フランジ44gに置載されて、下段容器44と一緒に前後に移動できるように構成してある。また、下段容器44と中段容器43を一緒に引き出した後、下段容器44は引き出した状態のままにして、中段容器43のみを、下段容器の上部フランジ44gと冷蔵庫本体30に設けたレール74を利用して、後方にスライドできるように構成してある。
つまり、下段容器44内の貯蔵食品の出し仕入れがし易いように、下段容器44の上方にある中段容器43を、下段容器44に対して前後にスライドできる構成にしてある。そのため、スライド中に、中段容器43が下段容器44に対して横ずれを生じる恐れがある。そこで、下段容器44と中段容器43との重合部が横ずれしないように、下段容器44の上部フランジ44gから横ずれ防止片44hを立ち上げて、容器同士の横ずれを防止するように構成してある。この横ずれ防止片44hの立ち上がり寸法H3を、例えば、15mm前後に小さくすることにより、材料費を節約しつつ横ずれ防止が可能である。
なお、上段容器42はその上部フランジ42g部を、冷蔵庫本体30に設けたレール75内を前後にスライドすることにより、他の容器43、44の位置に関係無く、冷蔵庫本体30に対して前後にスライド可能に構成してある。
本実施形態では、上述したように、中段容器43と下段容器44の重合部は横ずれ防止片44hの15mm前後としたので、従来例で示した図6の側面壁13cと側面壁14cとのダブリが少ないので、容器材料費の節約できる冷蔵庫を提供できる。また、容器同士の側面壁のダブリが少ないので、中段容器43の幅寸法W3の減少分の少ない冷蔵庫を提供できる。また、下段容器44の全体高さが、従来より小さくできるので、下段容器自身の材料費低減と共に、成形用金型代低減のできる冷蔵庫を提供できる。
また、中段容器43側面壁の大きさが、下段容器44に覆われることなく、ほぼ全体が露出するので、中段容器43を目視し易くすると共に、外観上からその容器深さ寸法を推測可能にすることができる。
以上説明した本実施形態における構成及び効果を纏めると次の通りである。
冷凍室に3段重ねの容器を設けた冷蔵庫において、上段、中段容器の背壁を傾斜面と成し、冷凍室と冷却器室とを区画する仕切部材に設けた冷気吐出ダクトの吐出口を、傾斜面に対向させて設け、吐出冷気を傾斜面を利用して下側容器内に導くようにしたので、容器背壁に設けた傾斜面が吐出冷気を導いて、冷気吐出ダクト寸法を伸ばした時と同様の働きをするので、その分、冷気吐出ダクトが短くできる。従って、通風抵抗が低減できるので、冷気の流れがスムーズとなり、冷気を循環送風する送風機入力等の増加が少ないので、省エネ上有利な冷蔵庫を提供できる。また、冷気吐出ダクトが短くできるので、その分ダクトを構成する材料費が低減できるので、製造コスト上有利な冷蔵庫を提供できる。
また、容器を引出式扉と共に引き出したとき、容器背壁に設けた傾斜面上に貯蔵された貯蔵食品が、食品自身に働く重力により傾斜面を落下して、容器の前方に移動し易いので、容器の奥にある貯蔵食品の取り出しが容易となる冷蔵庫を提供できる。
また、冷気吐出ダクトの吐出口の位置は、上、中、下段容器の背面壁の後方に作られたフランジ部後壁より、前方に位置しているので、吐出された冷気が容器の後方外側に回りこむことが無いので、冷気のショートサッキットが少ない冷蔵庫を提供できる。
また、下段容器は矩形状容器とし、容器の背面壁の後方に作られたフランジ部後壁を、冷気吐出ダクトの吐出口より冷却器室側としたので、下段容器背壁と仕切部材との距離が近くなるので、冷気吐出ダクトの仕切部材よりの突出寸法が小さくできる。従って、冷気吐出ダクトの通風抵抗が低減でき、省エネ上有利な冷蔵庫を提供できる。また、深さの深い下段容器が矩形状であり、従来例のような庫内への凸部がないので、使い易く、且つ、内容積効率の良い冷蔵庫を提供できる。
また、容器深さを、上にゆく程浅くした3段重ね容器の下段容器背壁を、機械室を構成する立上り壁面より箱体背面側に位置させたので、下段容器背壁と箱体背面側にある冷却器室との距離が近くなるので、冷気吐出ダクトの長さ寸法が小さくできる。従って、通風路抵抗が低減できるので、冷気の流れがスムーズとなり、冷気を循環送風する送風機入力等の増加が少ないので、省エネ上有利な冷蔵庫を提供できる。
また、ほぼ水平に設けた下段容器下面と、冷凍室底面との間に冷凍室全体の戻り冷気通路を設け、戻り冷気通路の高さ位置を、冷却器下面とほぼ同じ高さとしたので、戻り冷気に働く重力が低減できるので、冷気を循環送風する送風機入力等の増加が少ないので、省エネ上有利な冷蔵庫を提供できる。
また、従来例のような高低差のある長い吸込みダクトが無いので、戻り冷気通路から冷却器室内へ戻る時の風路抵抗が少ない冷蔵庫を提供できる。
また、3段容器の下段容器が扉側に設けた引出し枠に懸架され、中段容器は上記下段容器の上部フランジを利用して、後方にスライド可能とし、上段容器は内箱側壁に設けたレール上をスライド可能にすると共に、中段容器と下段容器の重合部は横ずれ防止片の15mm前後としたので、容器材料費の節約できる冷蔵庫を提供できる。また、容器どうしの側面壁の重複がないので、中段容器の幅寸法の減少分の少ない冷蔵庫を提供できる。また、下段容器の全体高さが、従来より小さくできるので、下段容器自身の材料費低減と共に、成形用金型代低減のできる冷蔵庫を提供できる。
30…冷蔵庫本体、31…冷凍温度室、32…急速冷凍室、33…製氷室、34…冷凍室、34a…冷凍室底面、34c…冷凍室の戻り冷気通路、34d…吸込口、35…冷蔵温度室、36…冷蔵室、36a…冷蔵室冷気通路、36b…冷蔵室冷却口、36c、36d…冷蔵帰還路、36e…冷蔵戻り口、37…野菜室、37a、37b…野菜室冷気通路、37c…野菜室冷却口、37d…野菜帰還路、38、39、40…横仕切、41…急速冷凍容器、41f、42f、43f、44f…通風路、42…上段容器、42a、43a…傾斜面、42b、43b…傾斜面下部、42c、43c、44c…フランジ部後壁、42g、43g、44g…上部フランジ部、43…中段容器、44…下段容器、44d…下段容器の背面壁、44h…横ずれ防止片、50…仕切部材、50a…仕切部材の冷気通路、51,52,53、54…冷気吐出ダクト、51a、52a、53a、54a…冷気吐出ダクトの吐出口、61…冷却器、62…冷却器室、63…送風機、64…ダンパー装置、65…圧縮機、71…引出し枠、72…可動ローラ、73,74,75…レール。

Claims (2)

  1. 上から冷蔵室、冷凍室、野菜室を備えた冷蔵庫本体と、
    前記冷凍室の背部に冷却器を有する冷却器室を区画形成する仕切部材と、
    該仕切部材に設けられて前記冷凍室に冷気を吐出する冷気吐出ダクトと、
    前記冷凍室に設けられて食品が収納される下段容器と、
    該下段容器の上方に設けられて食品が収納され、かつ該下段容器よりも浅い上段容器と、を有し、
    前記上段容器の背面壁は前記下段容器の上面開口に臨むように設けられ、
    前記冷気吐出ダクトの吐出口は前記上段容器の背面壁に対向して、かつ前記下段容器の背面壁のフランジ部後壁よりも前方に位置するように設けられ、前記吐出口から吐出された冷気は前記背面壁に導かれて前記下段側容器内に入ることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 請求項1において、前記上段容器及び前記下段容器の食品収納部を構成する夫々の側壁は水平方向で重複せずに上下に位置するように配置したことを特徴とする冷蔵庫。
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