JP2012061532A - 丸鋸切断機 - Google Patents

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Abstract

【課題】廃棄する残材の長さを短くすることができ、ワークの切断加工を高精度に行うことができるシンプルな構成の丸鋸切断機を提供する。
【解決手段】ワークWの切断時、主バイス機構52は、ワークWを切断位置Pの出側近傍で把持固定し、送りバイス機構66は、ワークWを切断位置Pの入側近傍で把持固定する。制御装置は、パーツW1が切り出され徐々に短くなるワークWの後端位置を検出する光電センサ82を有する。光電センサ82は、切断位置Pから基準値L0以上離れた送りバイス機構66近傍に、送りバイス機構66がワークWの搬入方向に往復するのと一体に移動可能に取り付けられる。制御装置は、光電センサ82の検出結果から認識したワークWの長さL1と、残材の最小長さとして設定された基準値L0を比較し、ワークWの長さLが基準値L0以下になると切断動作を停止させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、長尺の被切断材であるワークから定寸の切断材であるパーツを連続して切り出す丸鋸切断機に関する。
従来から、ワークを切断位置に搬入する送り機構と、切断位置を横切って前進後退する円盤形の丸鋸刃とを備え、ワークの搬入と切断加工を交互に繰り返し、定寸のパーツを連続して切り出す丸鋸切断機が使用されている。このような丸鋸切断機は、例えば超硬鋸刃を使用すると切断能力が高く、非常に効率よく作業を行うことができるが、切断時に丸鋸刃とワークの間に大きな切削抵抗が生じてワークが振動しやすいので、切断精度が低下したり、切断面にバリが発生したり、丸鋸刃が早期に破損したりするおそれがある。従って、切断中のワークの振動を抑えるため、丸鋸刃が通過する切断位置に近い入側のワーク部分と出側のワーク部分をしっかり固定する構造が必要である。
例えば、特許文献1に開示されている切断装置は、ワークを切断位置の入側及び出側で把持する主バイス機構と、ワークを把持してこれを切断位置に搬送する送材バイス機構とを備え、送材バイス機構の固定バイスと可動バイスのワーク把持部の形状に改善を加えたものである。以下、この種のバイス機構を備えた丸鋸切断機である従来の丸鋸切断機10の詳細な構成と動作について、図13〜図17の模式図を用いて説明する。
従来の丸鋸切断機10は、図13に示すように、切断時にワークWを把持する主バイス機構12を備えている。主バイス機構12は、固定台14上に設けられ、丸棒状のワークWの一方の側面(図13における左側の側面)に当接可能に配置された入側及び出側基準バイス16a,16bと、他の側面(図13における右側の側面)に当接可能に配置された入側及び出側可動バイス18a,18bを備えている。入側基準バイス16aは、図示しない丸鋸刃が通過する切断位置Pに対し、ワークWが搬入される入側の近傍に配置され、出側基準バイス16bは出側の近傍に配置されている。入側可動バイス18aは、ワークWを挟んで入側基準バイス16aと対面し、出側可動バイス18bは、出側基準バイス16bと対面する位置に設けられている。ここでは、入側及び出側可動バイス18a,18bは、丸鋸刃と干渉しないようU字状に一体化され、油圧シリンダ20により、各基準バイス16a,16bに対して開閉駆動される。
ワークWを把持して切断位置Pに搬入する送りバイス機構22は、固定の送材台24上に設けられた往復台26、往復台26上に設けられた送りバイス取付台28、送りバイス取付台28上に設けられた基準バイス30及び可動バイス32で構成されている。
往復台26は、送材台24上の図示しないガイドレールに沿って、ワークWの搬入方向に往復可能に設けられている。送りバイス取付台28は、往復台26上をワークWの幅方向にスライド可能に設けられており、往復台26に一端が固定されたバネ34,36により左右側方から付勢されている。また、送りバイス取付台28に対して、左右方向に強い付勢を加えることができる油圧シリンダ38が設けられている。
基準バイス30は、ワークWの一方の側面(図13における左側の側面)に当接可能な位置に配置され、送りバイス取付台28上に固定されている。可動バイス32は、ワークWを挟んで基準バイス30と対面する位置に、ワークWの他方の側面(図13における右側の側面)に当接可能に配置され、油圧シリンダ40により、基準バイス30に対して開閉駆動される。
次に丸鋸切断機10の動作を説明する。図13は、図示しない丸鋸刃が切断位置PをワークWの左側から右側に横切り、ワークWの基端部を切断した後の様子を示している。
切断中、ワークWは、主バイス機構12によって把持固定される。主バイス機構12は、切断位置Pに近いワークWの入側の側面を入側基準バイス16a及び入側可動バイス18aで把持し、ワークWの出側の側面を出側基準バイス16b及び出側可動バイス18bで把持し、ワークWをしっかり固定する。このとき、送りバイス機構22は、往復台26が固定台14に近接した位置にあり、ワークWを把持せずに解放している。送りバイス取付台28は、油圧シリンダ38による付勢が停止し、バネ34,36の付勢によって基準バイス30がワークWの左側面に弱く接して保持さる。
可動バイス32は、油圧シリンダ40によって開かれ、ワークWの右側面から離間している。送りバイス機構22がワークWを解放しているのは、ワークWの終端部分に生じている端曲がりW2による不具合を回避するためである。ここで、端曲がりとは、ワークWの終端部分が長手方向の軸線に対して僅かに変形し直線が出ていない部分のことをいう。端曲がりW2による不具合については後で述べる。
丸鋸刃がワークWを横切って切断し、初期位置(図13におけるワークWの左側方)に戻ると、図13に示すように、主バイス機構12の入側及び出側可動バイス18a,18bを油圧シリンダ20によって開き、送りバイス機構22の可動バイス32を油圧シリンダ40によって開き、ワークWの基端部分から切り出されたパーツW1が搬出される。このとき、送りバイス機構22は、可動バイス32を油圧シリンダ40によって閉じて、一時的にワークWを把持している。
次に、送りバイス機構22がワークWを解放し、図14に示すように、ワークWの新たな基端部分を切断位置Pの出側まで搬入するための動作に移行する。まず、送りバイス機構22が、ワークWを解放した状態で、パーツW1の長さに相当する距離Aだけ定寸後退する。そして、油圧シリンダ38によって送りバイス取付台28及び基準バイス30をワークWの左側面に向けて付勢すると共に、油圧シリンダ40によって可動バイス32をワークWの右側面に向けて付勢し、ワークWを基準バイス30及び可動バイス32で把持する。
次に、図15に示すように、ワークWを把持した状態で、送りバイス機構22が距離Aだけ定寸前進する。そして、ワークWの基端部分が切断位置Pの出側まで搬入されると、図16に示すように、送りバイス機構22がワークWを解放し、主バイス機構12がワークWをしっかりと把持固定し、丸鋸刃による切断を行う。
図13〜図16の動作を繰り返すと徐々にワークWの残り長さが短くなり、やがてワークW後端の端曲がりW2の部分が、送りバイス機構22によって把持されて送り出される。この後、図17に示すように、ワークWは、主バイス機構12により端曲がりW2が生じていない基端部分を把持固定され、端曲がりW2が生じている後端部分は、送りバイス機構22による把持が解放されている。従って、ワークWに端曲がりW2があっても、切断時のワークWの位置決めを適正に行うことができ、端曲がりによる寸法不良の発生を防いでいる。
以上のように、丸鋸切断機10は、切断中のワークWの振動を抑えるため、丸鋸刃が通過する切断位置Pの入側のワーク部分及び出側のワーク部分を主バイス機構22によってしっかりと固定する共に、ワークWの端曲がりW2の影響を受けずに適正にワークWを位置決めするため、切断時に送りバイス機構22がワークWを解放する構造を備えている。
また、帯鋸盤に適した技術であるが、特許文献2の図5に開示されている切断機の材料送り装置は、基台上の主バイスに対し、送材方向に前進・後進自在な送りバイスが設けられ、送りバイスが長尺ワークの基端部分を挟持し前進することによってワークを切断位置に送り、切断時、帯鋸が通過する切断位置の入側のワーク部分を送りバイスで、切断位置の出側のワーク部分を主バイスで各々固定する構造を備えている。
また、同じく、特許文献2の図1に開示されている切断機の材料送り装置は、基台上の主バイスに対し、送材方向に前進・後進自在な送りバイスが設けられ、送りバイスが長尺ワークの基端部分を挟持し前進することによってワークを切断位置に送り、切断時、帯鋸が通過する切断位置の入側のワーク部分を主バイスで、切断位置の出側のワーク部分を送りバイスで各々固定する構造を備えている。
特開平10−6132号公報 特開昭61−30316号公報
従来の丸鋸切断機10は、構造上の制約により、ワークWの残材の長さを一定以下にすることができないという問題がある。送りバイス機構22は、ワークWの基端部分を切断した後、新たな基端部分を切断位置Pまで搬入する動作を行うが、ワークWの残りの長さが、主バイス機構12の入側基準バイス16aや入側可動バイス18aの長さと、送りバイス機構22の基準バイス30や可動バイス32がワークを掴む長さとの合計長さよりも短くなると、ワークWを搬入することができない。従って、廃棄する残材の長さを上記の合計長さよりも短くすることができず、廃棄する残材を一定以下に削減することができなかった。
また、特許文献2の図1及び図5に開示されている帯鋸盤用の切断機の材料送り装置は、残材の長さを比較的短くすることが可能である。しかし、一般に、帯鋸盤は丸鋸切断機よりも高精度の加工に対応するものではなく、上記の端曲がりの問題についても全く考慮されていない。従って、終端部分の端曲がりが顕著なワークが搬入されても、端曲がりが小さいワークと区別せず一律に切断加工を行うので、端曲がりの影響でワークが傾いて位置決めされることによって寸法不良のパーツが製造され、それが良品のパーツに混じってしまうおそれがあった。
さらに、特許文献2の図1に開示されている切断機の材料送り装置の場合、鋸刃がワークを切断し初期位置に戻るとき、鋸刃の側面がワークに接触しないようにするための機構(以下、スプレッド機構と称する。)を設けるのが容易ではないという問題があった。
この発明は、上記背景技術に鑑みて成されたもので、廃棄する残材の長さを短くすることができ、ワークの切断加工を高精度に行うことができるシンプルな構成の丸鋸切断機を提供することを目的とする。
この発明は、長尺のワークを幅方向に横切って切断する丸鋸刃と、切断時に前記ワークを把持固定する主バイス機構と、前記ワークの基端側を把持し、前記丸鋸刃が横切る切断位置に向けて当該ワークを搬入する送りバイス機構と、前記ワークから定寸のパーツを切り出すよう前記各部材を制御する制御装置とを備えた丸鋸切断機であって、前記ワークの切断時、前記主バイス機構は、当該ワークを切断位置の出側近傍で把持固定し、前記送りバイス機構は、当該ワークを前記切断位置の入側近傍で把持固定し、前記制御装置は、パーツが切り出され徐々に短くなる前記ワークの残り長さを検出するセンサ素子を有し、当該センサ素子の検出結果に基づいて当該ワークの残り長さが所定の基準値以下になると切断動作を停止させる丸鋸切断機である。
前記センサ素子は、前記ワークの搬入路に向けて光を照射することによって前記ワークの後端位置を検出する光電センサであり、前記光電センサは、前記切断位置から前記送りバイス機構の側に前記基準値以上離れた位置に、前記送りバイス機構が前記ワークの搬入方向に往復するのと一体に移動するよう取り付けられている。
前記主バイス機構による把持が解除されると切り出された前記パーツが自重により落下搬出されるパーツ搬出部が設けられ、前記制御装置は、前記丸鋸刃が前記ワークを切断した後、前記主バイス機構による把持を解除すると共に、前記送りバイス機構による把持状態を維持したまま前記送りバイス機構を入側に移動させることによって入側の前記ワークを前記丸鋸刃から離間させ、その後、前記丸鋸刃を初期位置に後退させる制御を行う。
この発明の丸鋸切断機は、ワークを切断する時、切断位置の出側近傍のワーク部分を主バイス機構で把持固定し、切断位置の入側近傍のワーク部分を送りバイス機構で把持固定するので、切断中のワークの振動を確実に抑え、効率よく高精度に切断加工を行うことができる。しかも、送りバイス機構は、ワークの基端部分を把持して切断位置の直近まで移動できるので、ワークの残り長さが短くなっても搬入が容易である。従って、従来の丸鋸切断機に比べ、廃棄される残材の長さを格段に短くすることができる。
さらに、この発明の丸鋸切断機は、残材の最小長さである基準値を予め設定し、連続的に切断加工が行われているワークの残り長さをセンサ素子で検出し、その検出結果から得られるワークの残り長さを上記基準値と比較し、当該ワークの残りの切断回数を制限するので、パーツの寸法不良の発生を防止し、かつ、廃棄される残材の長さも極力短くすることができる。
また、センサ素子として光電センサを使用し、その光電センサを、送りバイス機構がワークの搬入方向に往復するのと一体に移動可能な所定の位置に取り付けることによって、ワークの残り長さを精度よく検出し、残材の長さを無駄なく短くすることができる。
さらに、丸鋸刃を保護するためのスプレッド機構を、パーツの自重で落下搬出させるパーツ搬出部と、送りバイス機構を用いてワークを丸鋸刃から離間させる制御とを組み合わせて構成することによって、格別な装置を付加することなく安価に実現することができる。
この発明の丸鋸切断機の一実施形態の外観を示す平面図である。 この実施形態の外観を示す正面図である。 この実施形態の各バイス機構が切断の後にワーク及びパーツの把持固定を解除する動作を説明する模式図である。 この実施形態の送りバイス機構が定寸後退しワークを把持する動作を説明する模式図である。 この実施形態の送りバイス機構がワークを搬入する動作を説明する模式図である。 この実施形態の各バイス機構が切断の前にワークを把持固定する動作を説明する模式図である。 この実施形態の各バイス機構が切断の後にワーク及びパーツの把持固定を解除する動作を説明する模式図である。 この実施形態の送りバイス機構が定寸後退する途中で、光電センサがワークの後端位置を検出した状態を説明する模式図である。 この実施形態の送りバイス機構が定寸後退しワークを把持する動作を説明する模式図である。 この実施形態の送りバイス機構がワークを搬入する動作を説明する模式図である。 この実施形態の各バイス機構が切断の前にワークを把持固定する動作を説明する模式図である。 この実施形態の各バイス機構が最後の切断の前にワークを把持固定する動作を説明する模式図である。 従来の丸鋸切断機の各バイス機構が切断の後にワーク及びパーツの把持固定を解除する動作を説明する模式図である。 従来の丸鋸切断機の送りバイス機構が定寸後退しワークを把持する動作を説明する模式図である。 従来の丸鋸切断機の送りバイス機構がワークを搬入する動作を説明する模式図である。 従来の丸鋸切断機の主バイス機構が切断の前にワークを把持固定する動作を説明する模式図である。 従来の丸鋸切断機の主バイス機構が切断の前に最後のワークを把持固定する動作を説明する模式図である。
以下、本発明の一実施形態の丸鋸切断機50について、図1〜図12に基づいて説明する。丸鋸切断機50は、例えば、丸棒状の長尺のワークWが搬入され、ワークWから定寸のパーツW1を連続して切り出す丸鋸切断機である。ここで、ワークWの後端部分には端曲がりW2が生じており、説明の便宜のため、図面ではやや誇張して表わしてある。
丸鋸切断機50は、図1、図2に示すように、切断中にワークWを把持する主バイス機構52を備えている。主バイス機構52は、固定台54に設けられ、ワークWの一方の側面(図1における左側の側面)に当接可能に配置された基準バイス56と、他の側面(図1における右側の側面)に当接可能に配置された可動バイス58を備えている。基準バイス56は、丸鋸刃60が通過する切断位置Pに対し、ワークWが搬入される出側近傍に配置されている。可動バイス58は、ワークWを挟んで基準バイス56と対面する位置に設けられ、図示しない油圧シリンダ62によって、基準バイス56対して開閉駆動される。基準バイス56と可動バイス58との間の床部分には、ワークWから切断されたパーツW1を搬出するパーツ搬出部64が設けられている。ここでは、パーツ搬出部64は、切断位置Pの出側近傍から外に向かって低くなる傾斜面である。
ワークWを把持して切断位置Pの出側まで搬入する送りバイス機構66は、固定の送材台68上に設けられた往復台70、往復台70上に設けられた基準バイス72及び可動バイス74で構成されている。往復台70は、送材台68上の図示しないガイドレールに沿って、ワークWの搬入方向に往復可能に設けられている。基準バイス72は、ワークWの一方の側面(図1における左側の側面)に当接可能な位置に設けられ、往復台70に固定されている。可動バイス74は、ワークWを挟んで基準バイス72と対面する位置に、ワークWの他方の側面(図1における右側の側面)に当接可能に設けられ、図示しない油圧シリンダにより、基準バイス72に対して開閉駆動される。
切断中にワークWを上下方向に把持固定するため、基準バイス76及び可動バイス78を有する縦バイス機構80が設けられている。基準バイス76は、送りバイス機構66の基準バイス72及び可動バイス74の間の床部分であって、切断位置Pの入側近傍の位置に固定台54と一体に固定され、ワークWの下面を支持する。可動バイス78は、ワークWを挟んで基準バイス76に対面する位置にワークWの上面に当接可能に設けられ、図示しない油圧シリンダにより、基準バイス76に対して開閉駆動される。この可動バイス78は、主バイス機構52の可動バイス58が開閉するのと同位相で開閉駆動される。
また、丸鋸切断機50は、ワークWから定寸のパーツW1を連続して切り出すよう各バイス機構52,66,80を制御する図示しない制御装置を備えている。また、この制御装置は、パーツW1が切り出され徐々に短くなるワークWの後端位置を検出するセンサ素子である光電センサ82を有している。光電センサ82は、ここでは、投光器82aと受光器82bとで成る透過型の光電センサが用いられ、図1に示すように、投光器82aが往復台70上の基準バイス72の側方(図1における上側)に、受光器82bが往復台70上の可動バイス74の側方(図1における上側)に、それぞれがワークWを挟んで互いに対面する位置に取り付けられている。光電センサ82は、投光器82aと受光器82bの間の光軸がワークWによってさえぎられているか否かでワークWの後端位置を検出する。
制御装置は、光電センサ82の検出結果に基づいてワークWの残り長さを算出する。また、制御装置には、予め廃棄すべき残材の最小長さである基準値L0が設定されており、ワークWの残り長さと基準値とを比較し、ワークWの残り長さが基準値L0以下になる前に切断動作を停止させる制御を行う。また、光電センサ82の取付位置は、切断位置Pから上記の基準値L0以上の離れた位置である。
次に丸鋸切断機50の動作について、図3〜12の模式図を用いて説明する。なお、この模式図では縦バイス機構80が省略されており、以下の説明においても省略する。図3は、図示しない丸鋸刃60が切断位置PをワークWの左側から右側に横切り、ワークWの基端部を切断した後の様子を示している。切断中、切断位置Pに近いワークWの出側の側面を主バイス機構52の基準バイス56及び可動バイス58によって把持し、ワークWの入側の側面を送りバイス機構60の基準バイス72及び可動バイス74によって把持し、ワークWをしっかり固定する。
丸鋸刃60がワークWを横切って切断が終了すると、まず、図3に示すように、出側の可動バイス58を油圧シリンダ62によって開き、ワークWの基端部分から切り出されたパーツW1が、パーツ搬出部64の傾斜面を通り自重より落下搬出される。それとほぼ同時に、送りバイス機構66が、ワークWを把持したまま切断位置Pから離れる方向に僅かに移動し、入側のワークWを丸鋸刃60から離間させ、丸鋸刃60がワークWに接触することなく初期位置に後退する。丸鋸刃60が初期位置に戻ると、ワークWを把持している送りバイス機構66が切断直後の位置に復帰する。このようなスプレッド機構により、丸鋸刃60がワークWに擦れて破損しないように保護されている。ワークWが切断直後の位置に復帰すると、図3に示すように、可動バイス74が油圧シリンダ76によって開かれ、ワークWを解放する。
送りバイス機構66がワークWを解放すると、ワークWの新たな基端部分を切断位置Pの出側まで搬入するための動作に移行する。まず、図4に示すように、送りバイス機構66が、ワークWを解放した状態で、定寸のパーツW1の長さに相当する距離Aだけ定寸後退する。このとき、ワークWの残り長さが十分長いので、光電センサ82がワークWの後端を検出することはない。送りバイス機構66が定寸後退すると、油圧シリンダ76によって可動バイス74を閉じ、基準バイス72及び可動バイス74がワークWを把持する。このとき、ワークWの残り長さが十分長いので、端曲がりW2は送りバイス機構66に把持されず外に位置している。
次に、図5に示すように、ワークWを把持した状態で、往復台70が距離Aだけ定寸前進する。そして、ワークWの基端部分が切断位置Pの出側まで搬入されると、図6に示すように、送りバイス機構66がワークWを把持したまま、主バイス機構52もワークWをしっかりと把持固定し、丸鋸刃60による切断を行う。
図3〜図6の動作を繰り返して定寸のパーツW1を連続して切り出すうちに、ワークWの長さが徐々に短くなる。ワークWの長さがある程度短くなると、まず、図7に示すように、ワークWからパーツW1を切断し、上述のスプレッド動作を行い、図3と同様に、油圧シリンダ76によって可動バイス74を開き、ワークWを解放する。
送りバイス機構66がワークWを解放すると、ワークWの新たな基端部分を切断位置Pの出側まで搬入するための動作に移行する。まず、送りバイス機構66が、ワークWを解放した状態で距離Aだけ定寸後退しようとする。すると、図8に示すように、送りバイス機構66が距離Aよりも短い距離Bだけ後退したところで、ワークWの後端部分が投光器82aと受光器82bと間を通過し、光電センサ82によりワークWの後端位置が検出される。
ワークWの後端位置を検出されると、制御装置は、送りバイス機構66の形状、光電センサ82の取り付け位置、光電センサ82が検出したワークWの後端位置の情報に基づきワークWの長さL1を算出する。例えば、図8の場合、送りバイス機構66が後退した距離Bと、往復台70の先端部から光電センサ82までの距離Cと、切断位置Pから往復台70の先端位置までの距離Dとを合算することにより、ワークWの長さL1を算出することができる。
その後、送りバイス機構66が距離Aまで定寸後退すると、図9に示すように、油圧シリンダ76によって可動バイス74を閉じ、基準バイス72及び可動バイス76でワークWを把持する。このとき、ワークWの端曲がりW2の部分が可動バイス76に当接するので、ワークWが搬入方向に対して若干傾いた状態で把持される。
次に、図10に示すように、ワークWを把持した状態で、送りバイス機構66が距離Aだけ定寸前進する。そして、ワークWの基端部分を切断位置Pの出側まで搬入すると、図11に示すように、送りバイス機構66がワークWを把持したまま、主バイス機構52がワークWをしっかりと把持固定し、丸鋸刃60によって切断が行われる。このとき、把持固定されているワークWが若干傾いているものの、端曲がりに対して残材のワークWの長さが相対的に長いので、切り出されたパーツW1は所定の寸法精度を満足している。
切断加工を続け、さらにワークWの長さが短くなると、図12に示すように、切断時、送りバイス機構66と主バイス機構52に把持固定されたワークWの傾きが徐々に大きくなり、一定の限度を超えると寸法不良のパーツW1が製造されることになる。そこで、一定限度を超えたところで、ワークWの切断加工を止めることになる。この判断を行うために、制御装置には、寸法不良のパーツW1が発生しないワークWの最小長さ、すなわち残材として廃棄すべき最小長さが基準値L0として設定されている。そして、光電センサ82の検出結果に基づいて算出したワークWの長さL1と、上記基準値L0とを比較し、ワークWの残り長さLが基準値L0以下になった時点で切断動作を停止させる。
この丸鋸切断機50の場合、図8に示すように、光電センサ82がワークWの後端位置を検出した時点の残材の長さ(B+C+D)を基に、制御装置が、ワークWの切断を行う残り回数kを決定する。例えば、残り回数kを、次の式(1)、式(2)の条件を満たす最大の値にすれば、端曲がりW2によるパーツW1の寸法不良の発生を防止し、廃棄する残材の長さLを最短にすることができる。
Figure 2012061532
Figure 2012061532
以上説明したように、丸鋸切断機50は、ワークWを切断する時、切断位置Pの出側近傍のワークWを主バイス機構52で把持固定し、切断位置の入側近傍のワークWを送りバイス機構66で把持固定するので、切断中のワークWの振動を確実に抑え、効率よく高精度に切断加工を行うことができる。さらに、ワークWの基端部分を把持した送りバイス機構66が切断位置Pの直近まで移動できるので、ワークWの長さが短くなっても搬入が容易である。従って、従来の丸鋸切断機10に比べ、廃棄する残材の長さLを格段に短くすることができる。
また、端曲がりW2のあるワークWが投入された場合でも、ワークWの残り長さLが基準値L0以下にならないうちに切断加工を停止させることによって、パーツW1の寸法不良の発生を防止し、かつ、廃棄する残材の長さLを極力短くすることができる。従来の丸鋸切断機10が有する送りバイス機構22に比べ、非常にシンプルな構造の送りバイス機構66を使用することができ、装置が安価になる。
その他、センサ素子として、ワークWの搬入路に向けて側方から光を照射してワークWの有無を検出する光電センサ82を使用し、その光電センサ82を、切断位置Pから基準値L0以上離れた位置に、送りバイス機構66がワークWの搬入方向に往復するのと一体に移動するよう取り付けることによって、ワークWの長さL1を精度よく検出し、廃棄する残材の長さLを無駄なく短くすることができる。
さらに、丸鋸刃60を保護するためのスプレッド機構を、パーツW1の自重で落下搬出させるパーツ搬出部64と、送りバイス機構66を用いてワークWを丸鋸刃60から離間させる制御とを組み合わせて構成することによって、シンプルで安価に実現することができる。
なお、この発明の丸鋸切断機は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、ワークの長さL1を検出するためのセンサ素子は、上記の光電センサに限定されず、一定以上の精度で検出が可能なものであれば、各種の非接触式の位置センサ、接触式の位置センサなどから自由に選択することができる。
また、ワーク搬入時、ワーク側面が各部材に擦れることを防止するため、ワークを主バイス機構の基準バイス等から離間させるためフローティング機構を付加してもよい。これにより、ワーク側面に傷が付くなどの問題を回避することができる。
また、主バイス機構の基準バイス及び可動バイスにおけるワークを把持する部分の形状及び大きさ、送りバイス機構の基準バイス及び可動バイスにおけるワークを把持する部分の形状及び大きさは、長尺のワークの外形、重さ、側面の形状などに合わせて適宜変更することができる。
10,50 丸鋸切断機
52 主バイス機構
56 基準バイス
58 可動バイス
60 丸鋸刃
64 パーツ搬出部
66 送りバイス機構
70 往復台
72 基準バイス
74 可動バイス
82 光電センサ

Claims (3)

  1. 長尺のワークを幅方向に横切って切断する丸鋸刃と、切断時に前記ワークを把持固定する主バイス機構と、前記ワークの基端側を把持し、前記丸鋸刃が横切る切断位置に向けて当該ワークを搬入する送りバイス機構と、前記ワークから定寸のパーツを切り出すよう前記各部材を制御する制御装置とを備えた丸鋸切断機において、
    前記ワークの切断時、前記主バイス機構は、当該ワークを切断位置の出側近傍で把持固定し、前記送りバイス機構は、当該ワークを前記切断位置の入側近傍で把持固定し、
    前記制御装置は、パーツが切り出され徐々に短くなる前記ワークの残り長さを検出するセンサ素子を有し、当該センサ素子の検出結果に基づいて当該ワークの残り長さが所定の基準値以下になると切断動作を停止させることを特徴とする丸鋸切断機。
  2. 前記センサ素子は、前記ワークの搬入路に向けて光を照射することによって前記ワークの後端位置を検出する光電センサであり、
    前記光電センサは、前記切断位置から前記送りバイス機構の側に前記基準値以上離れた位置に、前記送りバイス機構が前記ワークの搬入方向に往復するのと一体に移動するよう取り付けられている請求項1記載の丸鋸切断機。
  3. 前記主バイス機構による把持が解除されると切り出された前記パーツが自重により落下搬出されるパーツ搬出部が設けられ、
    前記制御装置は、前記丸鋸刃が前記ワークを切断した後、前記主バイス機構による把持を解除すると共に、前記送りバイス機構による把持状態を維持したまま前記送りバイス機構を入側に移動させることによって入側の前記ワークを前記丸鋸刃から離間させ、その後、前記丸鋸刃を初期位置に後退させる制御を行う請求項1又は2記載の丸鋸切断機。
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