JP2012061035A - ゴルフクラブセット - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明はゴルフクラブセットに係り、ロフト角14°〜35°のゴルフクラブ、例えばフェアウェイウッド、ユーティリティ、ロングアイアンを含む、ヘッド幅が50mm以上のヘッドを備えたゴルフクラブを含むゴルフクラブセットに於て、ロフト角14°〜35°を有する前記ゴルフクラブに着目し、アドレス時に構えやすく、且つ当該ゴルフクラブ内でロフト角が大きくなることによるフックボールの防止を図ったゴルフクラブセットを提供することを目的とする。
【解決手段】 ロフト角14°〜35°のゴルフクラブを含むゴルフクラブセットに於て、ロフト角14°〜35°の前記ゴルフクラブのフェースプログレッションを、ロフト角が大きいゴルフクラブがロフト角の小さいゴルフクラブのフェースプログレッションを超えない範囲で略一定とし、重心アングルを、ロフト角が大きいゴルフクラブになるに従って小さくすると共に、重心距離を、ロフト角が大きいゴルフクラブになるに従って長くした。
【選択図】 図1

Description

本発明はゴルフクラブセットに係り、詳しくはセット中にロフト角14°〜35°の複数本のゴルフクラブを含むゴルフクラブセットに関する。
従来、ゴルフクラブセットには、複数本のウッドクラブからなるウッドセットと、複数本のアイアンクラブからなるアイアンセット、及びこれら両方のセットを合わせたフルセットがある。
また、昨今、ウッドクラブとアイアンクラブの中間的な中空のヘッド形状を備えた所謂ユーティリティゴルフクラブが提案され、このユーティリティゴルフクラブは単品として市販されることは勿論、これらをロフト角等を変えたセットとして、更には、これらをセット内に組み込んだゴルフクラブセットも市販されている。
ところで、従来、この種のゴルフクラブセットの問題点として、ロフト角が大きい高番手のゴルフクラブは、低番手のゴルフクラブに比べフェースプログレッション(シャフト軸線に対するリーディングエッジの突出量)が大きくなりやすい欠点があった。
斯様にフェースプログレッションが大きくなると、アドレス時にリーディングエッジが前方に突き出た状態となるため、違和感があって構え難いという問題がある。また、フェースプログレッションが大きいと、打ち出し角が大きくなって打球が吹き上がり飛距離が伸びない欠点も指摘されている。
そこで、斯かる不具合を解決するため、特許文献1には、低番手から高番手へとフェースプログレッションを小さくしたゴルフクラブセットが開示されている。このゴルフクラブヘッドによれば、従来に比しアドレス時に高番手のゴルフクラブが構えやすくなり、また、高番手のゴルフクラブの打ち出し角を抑制し、ロフト角の効果による番手に適した打ち出し角が得られるため、番手毎の適切な飛距離と弾道が得られる。
また、この種のゴルフクラブセットの更なる問題点として、シャフトの長さが長く、重心アングル(シャフト軸線の垂直線とフェイス面中央のリーディングエッジに接する接線とのなす角度)が小さい低番手のゴルフクラブは、アドレス時に高番手のゴルフクラブに比しヘッド(フェース面)が外方向に開きやすく、打球が右方向へ曲がってしまう(スライス)傾向があった。
そこで、特許文献2には、高番手から低番手へ向かって、重心アングルを徐々に大きくしたゴルフクラブセットが提案されている。而して、この従来例によれば、斯様に重心アングルを変化させることで、打球時に低番手側のフェース面が内方向に閉じやすくなるため、低番手側の打球の方向性のバラツキが減少することとなった。
更に、特許文献3には、例えばロングアイアンを除くアイアンクラブセットに少なくとも1種類以上の異種クラブを加えたゴルフクラブセットに於て、セット内で、重心距離(シャフト軸線からヘッドの重心までの垂線の長さ)の急激な変化をなくして打ちやすいセットとなるように、アイアンクラブセット内の高番手から低番手へと減少する重心距離の延長上に、異種クラブの重心距離を設定したゴルフクラブセットが提案されている。
このように、従来、ゴルフクラブセットに関する様々な提案がなされている。
特開2009−247399号公報 特開平5−177016号公報 特開2001−299967号公報
特許文献1のゴルフクラブセットのように、番手が下がるに従いフェースプログレッションを小さくすれば、従来に比しアドレス時に高番手側のゴルフクラブが構えやすくなる。
しかし、斯様に番手が下がるに従い、即ち、ロフト角が大きくなるに従いフェースプログレッションを小さくすると、ボールの打点位置が後方へと移動する。
このため、スイングのタイミング(フェースローテーション)を各番手で同じにした場合、高番手側のタイミングでスイングすると、低番手のゴルフクラブでは、タイミングが早くフェースが開いた状態(右に向いた状態)で打球することになり、右に打ち出されたりスライスボールになりやすい。
反対に、低番手側のタイミングでスイングすると、高番手のゴルフクラブほどヘッドターンが早く、図8に示すように高番手のゴルフクラブ1は、フェース面3が閉じた状態(左に向いた状態)でボール5を打球するため、左に打ち出されたりフックボールになりやすい欠点があった。
一方、特許文献2の従来例は、番手が上がるに従い重心アングルを大きく設定して打球の方向性の改善を図っているが、打球方向のバラツキにはフェースプログレッションが大きく関わっている。このため、重心アングルのみを調整しても、フェースプログレッションが重心アングルと反対に小さくなると、打球の方向性がバラツキやすくなることが指摘されている。
更に、特許文献3の従来例の如く、番手が上がるに従い重心距離を短くしても、仮に低番手側のゴルフクラブの重心アングルが大きいと、フェースが閉じた状態(左に向いた状態)でボールを打球しやすく、而も、重心距離が短いためにヘッドが返しやすい(左に向けやすい)ことも相俟って、更にフェースが左を向き、打球方向のバラツキをなくすことが難しいのが実情であった。
このように、従来、ゴルフクラブセットの問題点に対する様々な提案されているが、未だ、この種のゴルフクラブセットに関し、様々な課題が残されている。
本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、ロフト角14°〜35°のゴルフクラブ、例えばフェアウェイウッド、ユーティリティ、ロングアイアンを含む、ヘッド幅が50mm以上のヘッドを備えたゴルフクラブを含むゴルフクラブセットに於て、特にアベレージゴルファーが方向性を安定させ難いフェアウェイウッドから6番アイアン程度のロフト角14°〜35°を有する前記ゴルフクラブに着目し、アドレス時に構えやすく、且つ当該ゴルフクラブ内でロフト角が大きくなることによるフックボールの防止を図ったゴルフクラブセットを提供することを目的とする。
斯かる目的を達成するため、請求項1に係る発明は、ロフト角14°〜35°のゴルフクラブを含むゴルフクラブセットに於て、ロフト角14°〜35°の前記ゴルフクラブのフェースプログレッションを、ロフト角が大きいゴルフクラブがロフト角の小さいゴルフクラブのフェースプログレッションを超えない範囲で略一定とし、重心アングルを、ロフト角が大きいゴルフクラブになるに従って小さくすると共に、重心距離を、ロフト角が大きいゴルフクラブになるに従って長くしたことを特徴とする。
そして、請求項2に係る発明は、請求項1に記載のゴルフクラブセットに於て、ロフト角14°〜35°の前記ゴルフクラブのヘッドのヘッド幅とヘッド長さを略一定にしたことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、ロフト角が大きくなるに従い重心アングルを小さくし、且つ重心距離を長くしたことの相乗効果によって、ロフト角が大きくなることによるフックボールの防止が可能となった。
そして、請求項2に係る発明によれば、ロフト角14°〜35°のゴルフクラブのヘッドのヘッド幅とヘッド長さを略一定にすることで、更に構えやすくなる利点を有する。
また、斯様にヘッドのヘッド長さを略一定にしたことで、長いほどフェースが開いて打球したり、また、短いとフェースが閉じて打球する等のイメージをなくし、同じフィーリングでスイングすることができる利点を有し、ヘッドのヘッド幅を略一定にしたことで、幅が広いと水平にスイング(レベルスイング)したり、狭いと上からスイング(ダウンブロー)したりする意識が働くことがなく、同じフィーリングでスイングすることができる利点を有する。
請求項1及び請求項2の一実施形態に係るゴルフクラブセットに含まれる4本のユーティリティゴルフクラブのヘッドの側面図である。 4本のユーティリティゴルフクラブの重心アングルや重心距離等の数値を示す説明図である。 ユーティリティゴルフクラブのヘッドの正面図である。 ユーティリティゴルフクラブのヘッドの側面図である。 ユーティリティゴルフクラブのヘッドの横断面図である。 ユーティリティゴルフクラブのヘッドの底面図である。 4本のユーティリティゴルフクラブのヘッドの底面図である。 高番手側のゴルフクラブのフェースが閉じた状態での打球時のボールの打球方向を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1(a)、(b)、(c)、(d)は、夫々、図2に示すようにロフト角21°、24°、27°、30°を有する4本のユーティリティゴルフクラブU#21、U#24、U#27、U#30のヘッド7、9、11、13を示し、請求項1及び請求項2の一実施形態に係る本実施形態のゴルフクラブセットは、複数本のウッドクラブとアイアンクラブ等からなるゴルフクラブセットのうち、アイアンセットから打ち難い1番〜6番を除外して、図1(a)、(b)、(c)、(d)に示す4本のユーティリティゴルフクラブU#21、U#24、U#27、U#30を組み入れたゴルフクラブセットである。
図3乃至図6は図1(b)のユーティリティゴルフクラブU#24のヘッド9を示し、以下、ヘッド9の構成を説明するが、その他のヘッド7、11、13の構成は当該ヘッド9と略同一の構成であるため、それらの説明は省略する。
図中、15はフェース部17やソール部19、サイド部21がステンレス合金等で一体に鋳造された中空なヘッド本体で、ヘッド本体15の上部に形成された図示しない開口部に、別途製造されたクラウン部23が固着されて中空外殻体構造のヘッド9が形成されている。
また、図5に示すようにヘッド本体15のヒール部25側内周に、当該ヒール部25に沿って上下方向にシャフト止着孔27が貫通する筒状のシャフト止着部29が形成されており、図3に示すようにシャフト止着部29はヘッド本体15の上方へ突出してホーゼル部31を形成している。そして、シャフト止着孔27に、樹脂製のソケット33を介して繊維強化樹脂製のシャフト35が、ヘッド本体15の上方からソール部19に向かって挿着されている。尚、ヘッド本体のフェース部に開口部を形成し、当該開口部にフェース部材を固着してもよい。
図2はユーティリティゴルフクラブU#21、U#24、U#27、U#30の(1)ライ角(度)、(2)ロフト角(度)、(3)ヘッド容積(mm3)、(4)ヘッド長さ(mm)、(5)ヘッド幅(mm)、(6)ヘッド高さ(mm)、(7)重心アングル(度)、(8)重心距離(mm)、(9)重心高さ(mm)の詳細を示している。
周知のように、
[1]ライ角とは、図3の如くヘッド15が接する基準水平面Rとシャフト軸線Sとのなす角度をいい、図2及び図3に示すようにユーティリティゴルフクラブU#24のライ角αは61.5°とされている。そして、従来と同様、ユーティリティゴルフクラブU#21からユーティリティゴルフクラブU#24、U#27、U#30へと番手が下がるに従い、図2に示すようにライ角αは、61°、61.5°、62°、62.5°と順次大きく設定されている。
[2]ロフト角とは、図4の如くシャフト軸線Sを基準としたフェース面17aの上向きの角度をいい、図2及び図4に示すようにユーティリティゴルフクラブU#24のロフト角βは24°とされている。そして、従来と同様、ユーティリティゴルフクラブU#21からユーティリティゴルフクラブU#24、U#27、U#30へと番手が下がるに従い、図1及び図2に示すようにロフト角βは、21°、24°、27°、30°と順次大きく設定されている。
このため、図1及び図3に示すように、各ユーティリティゴルフクラブU#21、U#24、U#27、U#30に於て、ヘッド7、9、11、13のリーディングエッジEの最先端とボール5の打点Pとの間の距離Q1、Q2、Q3、Q4は、ロフト角βが大きくなるに従い長く(Q1<Q2<Q3<Q4)なる。
[3]ヘッド容積とはヘッドの容積をいう。ヘッドは大きさを表すのに複雑な形状で計算し難いため、水の体積が1cc=1mm3であることを利用してヘッドの大きさを表している。
図2に示すようにユーティリティゴルフクラブU#24のヘッド容積は122mm3とされ、従来と同様、ユーティリティゴルフクラブU#21からユーティリティゴルフクラブU#24、U#27、U#30へと番手が下がるに従い、図2に示すようにヘッド容積は、125mm3、122mm3、119mm3、116mm3と順次小さく設定されている。
[4]ヘッド長さとは、図3に示すようにヘッド9のトゥ・ヒール方向の長さをいい、図2に示すようにユーティリティゴルフクラブU#24のヘッド長さLは99mmとされている。ヘッドのトゥ・ヒール方向の長さは、ライ角60°でフェースをスクェアに合わせて設置した状態で、トゥ側の起点をソール面から垂直に0.475インチに該当する箇所とし、ヒール側はソール面に垂直な面とぶつかる箇所として測る。
[5]ヘッド幅とは、図4の如くヘッド9のリーディングエッジEの最先端からヘッド9の最後端までの長さをいい、図2に示すようにユーティリティゴルフクラブU#24のヘッド幅Mは59.4mmとされている。
[6]ヘッド高さとは、図4の如く基準水平面Rからヘッド9の最高点までの高さをいい、図2に示すようにユーティリティゴルフクラブU#24のヘッド高さHは37.4mmとされている。
[7]重心アングルとは、図6の如くシャフト軸線Sに対する垂直線S-1とフェイス面17a中央のリーディングエッジEに接する接線Xとのなす角度をいい、図2に示すようにユーティリティゴルフクラブU#24の重心アングルγ2は19°とされている。
[8]重心距離とは、図3の如くヘッド9の重心Gとシャフト軸線Sを垂直に結んだ垂線の長さをいい、図2に示すようにユーティリティゴルフクラブU#24の重心距離Nは35mmとされている。
[9]重心高さとは、図4の如く基準水平面Rから重心Gまでの高さをいい、図2に示すようにユーティリティゴルフクラブU#24の重心高さTは15.5mmとされている。
また、従来周知のように、図4に示すシャフト軸線SからリーディングエッジEまでの突出量をフェースプログレッションFPという。そして、ユーティリティゴルフクラブU#21、U#24、U#27、U#30のクラブ長は、ロフト角βが大きくなるに従い短くなっている。
図5に示すようにユーティリティゴルフクラブU#24は、ヘッド本体15のサイド部21のバッグ側内周に厚肉部37を設けて、前記重心アングルγ、重心距離Nが調整、設定されている。そして、他のユーティリティゴルフクラブU#21、U#27、U#30は、前記厚肉部37に代え、または斯かる厚肉部37と共に、図5の二点鎖線で示す厚肉部39をヘッド本体15のサイド部21のトゥ側内周に設け、更には、前記厚肉部37、39に代え、または斯かる厚肉部37、39と共に、図5の破線で示す厚肉部41をサイド部21のヒール側内周に設けることで、個々に重心アングルや重心距離が調整、設定されている。また、図示しないが、ヘッドの形状を変形させて重心アングルや重心距離の調整、設定も可能である。
そして、本実施形態は、既述した構成に加え、ロフト角が大きくなることによるフックボールの防止を図るため、以下の如き特徴を有している。
先ず、図2に示すように本実施形態は、
(a)総てのユーティリティゴルフクラブU#21、U#24、U#27、U#30のヘッド7、9、11、13のヘッド長さL、ヘッド幅M、ヘッド高さHを略一定とすると共に、図1に示すように、
(b)ユーティリティゴルフクラブU#21、U#24、U#27、U#30の総てのフェースプログレッションFPを同一寸法にしている。
このように、総てのユーティリティゴルフクラブU#21、U#24、U#27、U#30のヘッド7、9、11、13のヘッド長さLを略一定にした理由は、長いほどフェースが開いて打球したり、また、短いとフェースが閉じて打球する等のイメージをなくし、同じフィーリングでスイングすることができるからである。
同様に、総てのヘッド7、9、11、13のヘッド幅Mを略一定にした理由は、幅が広いと水平にスイング(レベルスイング)したり、狭いと上からスイング(ダウンブロー)したりする意識が働くことがなくなり、同じフィーリングでスイングすることができるからである。
そして、総てのヘッド7、9、11、13のヘッド高さHを略一定にした理由は、重心高さの変化が少なくでき、重心アングル、重心距離の調整が行いやすいからである。
更に、本実施形態は、前記厚肉部37、39、41をヘッド7、9、11、13の内周に適宜設けることで、図2及び図7(a)、(b)、(c)、(d)に示すように、
(c)ユーティリティゴルフクラブU#21からユーティリティゴルフクラブU#24、U#27、U#30へとロフト角βが大きくなるに従って、重心アングルγを小さくする(γ1>γ2>γ3>γ4)と共に、
(d)ユーティリティゴルフクラブU#21からユーティリティゴルフクラブU#24、U#27、U#30へとロフト角βが大きくなるに従い、重心距離Nを長くしたことを特徴としている。
そして、斯様に重心アングルγや重心距離Nが変化することで、図2に示すようにユーティリティゴルフクラブU#21からユーティリティゴルフクラブU#30へとロフト角βが大きくなるに従い、重心高さHが高くなっている。
本実施形態はこのように構成されており、図1に示すようにユーティリティゴルフクラブU#21、U#24、U#27、U#30のフェースプログレッションFPは一定であるため、アドレス時にボール5の位置が一定となる。従って、従来に比し番手によるアドレス姿勢の変化が少なく、構えやすくなる。
ところが、図1に示すように、ユーティリティゴルフクラブU#21からユーティリティゴルフクラブU#24、U#27、U#30へとロフト角βが大きくなるに従い、ボール5の打点Pが後方へ移動し、ヘッド7、9、11、13のリーディングエッジEの最先端と打点Pとの間の距離Q1、Q2、Q3、Q4は、ロフト角βが大きくなるほど長くなる。
そして、斯様にロフト角βが大きくなると、重量のあるフェース面17aが後方に位置するため、従来では重心が後方へ移動して重心アングルが大きくなり、打球時にフェース面17aが左を向いた状態(閉じた状態)で打球してしまう傾向にあった。
しかし、前記(c)で記載したように本実施形態は、ユーティリティゴルフクラブU#21からユーティリティゴルフクラブU#24、U#27、U#30へとロフト角βが大きくなるに従い、重心アングルγを小さくした。
従って、本実施形態によれば、ロフト角βがヘッド7からヘッド9、11、13へと大きくなるに従い、ヘッドターンがし難くなり、打球時にフェース面17aが左を向いた状態になり難くなる。
また、従来、重心距離が短いと、ヘッドターンが早くなってフェース面が閉じた状態でボールを打球しやすくなる。
しかし、前記(d)で記載したように本実施形態は、ユーティリティゴルフクラブU#21からユーティリティゴルフクラブU#24、U#27、U#30へとロフト角βが大きくなるに従い、重心距離Nを長くしたため、ロフト角βがヘッド7からヘッド9、11、13へと大きくなっても、ヘッドターンがし難くなり、打球時にフェース面17aが左を向いた状態になり難くなる。
従って、本実施形態によれば、ロフト角βが異なる4本のユーティリティゴルフクラブU#21、U#24、U#27、U#30に於て、ロフト角βが大きくなるに従い重心アングルγを小さくし、且つ重心距離Nを長くしたことの相乗効果によって、ロフト角βが大きくなることによるフックボールの防止が可能となった。
また、前記(a)で記載したように本実施形態は、総てのユーティリティゴルフクラブU#21、U#24、U#27、U#30のヘッド7、9、11、13のヘッド長さL、ヘッド幅M、ヘッド高さHを略一定としたため、ヘッド7、9、11、13が同一形状となって、更に構えやすくなる利点を有する。
而も、斯様に7、9、11、13のヘッド長さLを略一定にしたことで、長いほどフェースが開いて打球したり、また、短いとフェースが閉じて打球する等のイメージをなくし、同じフィーリングでスイングすることができる利点を有し、ヘッド7、9、11、13のヘッド幅Mを略一定にしたことで、幅が広いと水平にスイング(レベルスイング)したり、狭いと上からスイング(ダウンブロー)したりする意識が働くことがなく、同じフィーリングでスイングすることができる利点を有する。更に、総てのヘッド7、9、11、13のヘッド高さHを略一定としたことで、重心高さの変化が少なくでき、重心アングル、重心距離の調整が行いやすい利点を有する。
尚、上述したように前記実施形態は、総てのヘッド7、9、11、13のヘッド幅Mを同一にしたが、ユーティリティゴルフクラブU#21からユーティリティゴルフクラブU#24、U#27、U#30へとロフト角が大きくなるに従い、ヘッド幅Mを0.5〜2.0mmの範囲で小さくしてもよい。
斯様にロフト角が大きくなるに従いヘッド幅Mを小さくすることで、重心アングルを小さくしやすく、また、ロフト角が大きくなるほどクラブ長が短くなり、上から打ち込み(ダウンブロー)やすいがソールの抜けがよくなる利点を有する。
また、前記実施形態は、ユーティリティゴルフクラブU#21、U#24、U#27、U#30のフェースプログレッションFPを一定にしたが、フェースプログレッションを、ロフト角が大きいゴルフクラブがロフト角の小さいゴルフクラブのフェースプログレッションを超えない範囲で略一定であればよく、ロフト角が大きくなるに従い、フェースプログレッションを小さくしてもよい。
而して、斯かる本実施形態によっても、前記実施形態と同様、所期の目的を達成することが可能で、ロフト角が大きくなることによるフックボールの防止が可能となる。
更に、前記実施形態は、ロフト角14°〜35°を有する4本のユーティリティゴルフクラブU#21、U#24、U#27、U#30を有するゴルフクラブセットに本発明を適用したが、例えばロフト角14°〜35°を有する複数本のロングアイアンを含むゴルフクラブセットにも適用可能である。
U#21、U#24、U#27、U#30 ユーティリティゴルフクラブ
5 ボール
7、9、11、13 ヘッド
15 ヘッド本体
17 フェース部
17a フェース面
19 ソール部
21 サイド部
23 クラウン部
25 ヒール部
27 シャフト止着孔
29 シャフト止着部
31 ホーゼル部
35 シャフト
37、39、41 厚肉部
α ライ角
β ロフト角
γ 重心アングル
E リーディングエッジ
FP フェースプログレッション
H ヘッド高さ
L ヘッド長さ
M ヘッド幅
N 重心距離
P 打点
R 基準水平面
S シャフト軸線
S-1 垂直線
T 重心高さ
X 接線

Claims (2)

  1. ロフト角14°〜35°のゴルフクラブを含むゴルフクラブセットに於て、
    ロフト角14°〜35°の前記ゴルフクラブのフェースプログレッションを、ロフト角が大きいゴルフクラブがロフト角の小さいゴルフクラブのフェースプログレッションを超えない範囲で略一定とし、
    重心アングルを、ロフト角が大きいゴルフクラブになるに従って小さくすると共に、
    重心距離を、ロフト角が大きいゴルフクラブになるに従って長くしたことを特徴とするゴルフクラブセット。
  2. ロフト角14°〜35°の前記ゴルフクラブのヘッド幅とヘッド長さの少なくともいずれか一方を、略一定にしたことを特徴とする請求項1に記載のゴルフクラブセット。
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