JPH1133146A - ゴルフクラブヘッド - Google Patents

ゴルフクラブヘッド

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Publication number
JPH1133146A
JPH1133146A JP9192828A JP19282897A JPH1133146A JP H1133146 A JPH1133146 A JP H1133146A JP 9192828 A JP9192828 A JP 9192828A JP 19282897 A JP19282897 A JP 19282897A JP H1133146 A JPH1133146 A JP H1133146A
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JP
Japan
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face
point
head
hosel
golf club
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JP9192828A
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English (en)
Inventor
Masanobu Minami
雅修 南
Tamotsu Utsuno
保 宇津野
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Maruman Golf Co Ltd
Original Assignee
Maruman Golf Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、フェースとホーゼル部を改善した
新規なゴルフクラブヘッドに関する。 【解決手段】 トー、ヒール、フェース、フェースを形
成する前方壁、頂部壁、側面壁およびソール壁を有する
シェルを備えるゴルフクラブ・ヘッドと、前記ヘッドに
取り付けられたホーゼルから構成されるゴルフクラブヘ
ッドにおいて、ゴルフクラブヘッドを平面で見て、フェ
ース上部曲線とヒール側フェース側部曲線との交叉する
点(P1)が、ホーゼルの長手方向の軸線と平行なフェ
ース側外周線(基準線)よりもサイドソール側に位置
し、かつホーゼルの外周線(基準線)がヒール側フェー
ス側部曲線とホーゼルの長手方向の軸線と平行なフェー
ス側外周線(基準線)との交叉する点(P2)まで概ね
直線で繋がっている構造を有するゴルフクラブヘッド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フェースとホーゼ
ル部を改善した新規なゴルフクラブヘッドに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ゴルフクラブヘッドの最近の変容は著し
いものがあり、ここ数年ゴルフクラブはクラブ長さも長
く、またヘッド自体も大きくなってきている。特に、ヘ
ッド体積の大型化を図る目的から、極めて薄い壁厚を有
する金属製のゴルフクラブヘッドが開発されてきてい
る。しかしながら、このようなゴルフクラブヘッドは、
ボール打球時にメタルウオールの割れ、捩じれ、および
それに伴う破断の問題を提起している。これらの問題に
対し、最適の壁厚を維持しインパクト時にフェースから
誘起される衝撃波をメタルヘッド壁中に分散させるよう
にしている。また、クラブ長さが長くなるとヘッドスピ
ードが加速され、飛距離が伸びるという反面、ヘッドの
スイートスポットに当たる確率が低下することは否めな
い。そこで、前述のヘッドの大型化に併せて物理的にヘ
ッドの重心周りの慣性モーメントを大きくし、ワイド・
スイートエリアに改善することで飛距離と方向性の両者
を満足する製品の開発が望まれている。
【0003】しかし、前述の長くてヘッドの大きなゴル
フクラブには弾道が目標よりも右に外れやすい、もしく
はスライスボールがでやすいという欠点がある。この原
因として、以下の2つの現象、すなわち、 1)ゴルファーがグリップ部を支点としてクラブを回転
させる動きに合わせ、クラブ自体もこの動きに追随する
が、クラブの長いものほどその追随に遅れが生じる、 2)ゴルファーがシャフト軸周りにヘッドを回転させる
動きに合わせ、ヘッド自体もこの動きに追随するが、ヘ
ッドの大きいものほどその追随に遅れがが生じる、とい
うことが考えられているが、何れもゴルファーの動きと
それに追随するクラブの動きの時間的な「ずれ」が要因
である。
【0004】このような現象を改善するため、予めヘッ
ドのフェースの向きを左方向、すなわちフックフェース
に設定しておくようなゴルフクラブが開発された。これ
は、図2に示すように、ヘッドのフェースの向きαを打
球方向に対してほぼ2〜4°予め傾斜させ設定したもの
である。ここで前述のヘッドのフェースの向きα(°)
とは、アドレス時のゴルフクラブシャフトと地面(基
台)とのなす角度を50°に設定した場合に、フェース
面中央部におけるシャフト軸線と直交する法線に対する
フェース面の法線ベクトルのなす角度である。しかしな
がら、このフックフェースは、ゴルファーに視覚的また
は心理的に「構えにくい」と感じさせる問題が依然とし
て残っている。すなわち、アドレスした際にクラブヘッ
ドのフェースが目標に対して正対しているかの疑問を惹
起する。これがために依然として目標を補足できないば
かりか、目標到達点を確保できないという事態に直面し
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、スイン
グ中におけるウッドヘッドの動きを解析した結果、次の
ようなことが判明した。先ず、ウッドヘッドの重心はシ
ャフト軸から離れた点に位置し、スイング中に発生する
遠心力はヘッド重心に作用し、図3に示すようにヘッド
はそれに反応した3つの動きをする。
【0006】1)ヘッドのトー(先端)が「お辞儀」を
するような動きによるライ角の変化。・・・・・ 図3(a) 2)ヘッドのサイドソール側(後ろ側)が「お辞儀」を
するような動きによるロフト角の変化。
【0007】・・・・・ 図3(b) 3)ヘッドのフェースが「閉じよう」とする動きによる
フェース向きの変化。・・・・・ 図3(c) この3つの動きは、弾道もしくは打点に以下のような影
響を与える。 1)この動きが大きいものほど打点がトー側の方にずれ
る。
【0008】2)この動きが大きいものほど打ち出し角
度が高くなる。 3)この動きが大きいものほど打ち出し角度が左方向に
なる。 また、これとは別に、これまでの本発明者らの研究によ
り、重心距離が長いものほどスイートスポットで打った
時の飛距離が大きくなることが判明している。これは、
インパクト時にヘッドがシャフト軸周りの回転を行って
いることに起因する。重心距離が長いものほどインパク
ト時のスイートスポット点の速度が速くなるため飛距離
が伸びるのである。
【0009】更に研究を重ねた結果、本発明者らは、上
述の3つの動きは図3(b)に示すように、ヘッドの重
心がシャフト軸を原点として何処に位置するかで動く大
きさが変化することが判明した。 1)重心距離が長いほど大きくなる。 2)シャフト軸からの重心深さが大きいほど、大きくな
る。
【0010】3)重心アングルが大きいほど、大きくな
る。 ところで、重心アングルは、重心距離とシャフト軸から
の重心深さの関係から一義的に決まる。つまり、重心距
離が同一ならば、重心深さが大きい方が重心アングルが
大きくなるし、重心深さが同一ならば重心距離が短い方
が重心アングルは大きくなる。従って、重心アングルを
設計することは、重心距離とシャフト軸からの重心深さ
の関係を設計することに等しい。
【0011】本発明は、先ず、前述したように、重心距
離を長くするためにホーゼルの取り付け位置(ネック
部)をヒール側にずらした構造としたものであり、ま
た、シャフト軸(ホーゼル軸)からの重心深さを深くす
るために前記ネックの取り付け位置をフェース側にずら
した構造としたものである。この構造は、所謂グースネ
ックと言われるものに近いが、グースネック構造はネッ
クとヘッド・フェースの繋がりが非直線的で、構えくい
という問題があるため、本発明者らは、グースネックと
同様の機能を維持しながら、このグースネックの抱える
問題を解決するため、更にネックとフェース輪郭を直線
的に繋ぐ形状としたものである。
【0012】すなわち、本発明は、重心距離も長くし、
重心深さも深くし、かつ重心アングルも大きくし、フェ
ース向きもスクエアにし、使用時に視覚的または心理的
に構えやすいと感じさせる、という考え方のもとに開発
されたもので、その要旨は次の通りである。 (1)トー、ヒール、フェース、フェースを形成する前
方壁、頂部壁、側面壁およびソール壁を有するシェルを
備えるゴルフクラブ・ヘッドと、前記ヘッドに取り付け
られたホーゼルから構成されるゴルフクラブヘッドにお
いて、前記ゴルフクラブヘッドを平面で見て、フェース
上部曲線とヒール側フェース側部曲線との交叉する点
(P1)が、ホーゼルの長手方向の軸線と平行なフェー
ス側外周線(基準線)よりもサイドソール側に位置し、
かつ前記ホーゼルの外周線(基準線)がヒール側フェー
ス側部曲線とホーゼルの長手方向の軸線と平行なフェー
ス側外周線(基準線)との交叉する点(P2)まで概ね
直線で繋がっている構造を有するゴルフクラブヘッド。
【0013】(2)トー、ヒール、フェース、フェース
を形成する前方壁、頂部壁、側面壁およびソール壁を有
するシェルを備えるゴルフクラブ・ヘッドと、前記ヘッ
ドに取り付けられたホーゼルから構成されるゴルフクラ
ブヘッドにおいて、前記ゴルフクラブヘッドを平面で見
て、フェース上部曲線とヒール側フェース側部曲線との
交叉する点(P1)が、ホーゼルの長手方向の軸線と平
行なフェース側外周線(基準線)よりもサイドソール側
に位置し、かつ前記ホーゼルの外周線(基準線)がヒー
ル側フェース側部曲線とホーゼルの長手方向の軸線と平
行なフェース側外周線(基準線)との交叉する点(P
2)まで概ね直線で繋がっていると共に、前記P2点が
前記P1点よりフェース側に位置する構造を有するゴル
フクラブヘッド。
【0014】(3)トー、ヒール、フェース、フェース
を形成する前方壁、頂部壁、側面壁およびソール壁を有
するシェルを備えるゴルフクラブ・ヘッドと、前記ヘッ
ドに取り付けられたホーゼルから構成されるゴルフクラ
ブヘッドにおいて、前記ゴルフクラブヘッドを平面で見
て、フェース上部曲線とヒール側フェース側部曲線との
交叉する点(P1)が、ホーゼルの長手方向の軸線と平
行なフェース側外周線(基準線)よりもサイドソール側
に位置すると共に、ヒール側フェース側部曲線とホーゼ
ルの長手方向の軸線と平行なフェース側外周線(基準
線)との交叉する点(P2)が、前記P1点よりフェー
ス側に位置し、かつ前記ホーゼルの外周線(基準線)が
前記P2点まで概ね直線で繋がっていると共に、ヒール
側フェース側部曲線とホーゼルの長手方向の軸線とヒー
ル側ソール壁との交叉する点(P3)から前記P1点ま
での距離(Hp1)が、前記P3点か前記P2点までの
距離(Hp2)より長い構造を有するゴルフクラブヘッ
ド。
【0015】(4)トー、ヒール、フェース、フェース
を形成する前方壁、頂部壁、側面壁およびソール壁を有
するシェルを備えるゴルフクラブ・ヘッドと、前記ヘッ
ドに取り付けられたホーゼルから構成されるゴルフクラ
ブヘッドにおいて、前記ゴルフクラブヘッドを平面で見
て、フェース上部曲線とヒール側フェース側部曲線との
交叉する点(P1)が、ホーゼルの長手方向の軸線と平
行なフェース側外周線(基準線)よりもサイドソール側
に位置すると共に、ヒール側フェース側部曲線とホーゼ
ルの長手方向の軸線と平行なフェース側外周線(基準
線)との交叉する点(P2)が、前記P1点よりフェー
ス側に位置し、かつ前記ホーゼルの外周線(基準線)が
前記P2点まで概ね直線で繋がっていると共に、前記ホ
ーゼルの長手方向の軸線とヒール側ソール壁との交叉す
る点(P3)から前記P1までの距離(Hp1)が、前
記P3点から前記P2点までの距離(Hp2)より長
く、更に、前記ゴルフクラブヘッドをヒール側からの側
面で見て、前記P3点が前記P2点のほぼ直線上に位置
する構造を有するゴルフクラブヘッド。
【0016】(5)トー、ヒール、フェース、フェース
を形成する前方壁、頂部壁、側面壁およびソール壁を有
するシェルを備えるゴルフクラブ・ヘッドと、前記ヘッ
ドに取り付けられたホーゼルから構成されるゴルフクラ
ブヘッドにおいて、前記ゴルフクラブヘッドを平面で見
て、フェース上部曲線とヒール側フェース側部曲線との
交叉する点(P1)が、ホーゼルの長手方向の軸線と平
行なフェース側外周線(基準線)よりもサイドソール側
に位置すると共に、ヒール側フェース側部曲線とホーゼ
ルの長手方向の軸線と平行なフェース側外周線(基準
線)との交叉する点(P2)が、前記P1点よりフェー
ス側に位置し、かつ、前記ホーゼルの外周線(基準線)
が前記P2点まで概ね直線で繋がっていると共に、前記
P1点と前記P2点を結ぶ線で構成される領域が、ホー
ゼルの長手方向の軸線に対して5°〜60°傾斜する角
度を有し、前記ホーゼルの長手方向の軸線とヒール側ソ
ール壁との交叉する点(P3)から前記P1点までの距
離(Hp1)が、前記P3点から前記P2点までの距離
(Hp2)より長くし、更に、前記ゴルフクラブヘッド
をヒール側からの側面で見て、前記P3点が前記P2点
のほぼ直線上に位置する構造を有するゴルフクラブヘッ
ド。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明を図面を以て詳細に
説明する。図1(a)に従来のウッド型ゴルフクラブヘ
ッドを示し、トー1、ヒール2、フェース3、フェース
を形成する前方壁4、頂部壁5およびソール壁6を有す
るシェル7、および前記ヘッドに取り付けられたホーゼ
ル8から構成される。さらに、従来からヘッドのフェイ
ス向きを予め左方向、即ちフックフェイスに設定してお
くと弾道が右へ行きにくいということが判っていたの
で、初心者や非力な人を使用対象とするウッド型ゴルフ
クラブヘッドはフックフェイスに設定しておくのが通例
であった。このフックフェイスのウッド型ゴルフクラブ
ヘッドを図1(b)に示す。又、ホーゼルの部分をフェ
イス側にずらした、いわゆるグースネックと呼ばれてい
る構造も経験的に弾道が右に行きにくいということが言
われていたので、初心者や非力な人を使用対象とするウ
ッド型ゴルフクラブヘッドにはグースネック構造に設計
されたものもあった。このグースネック構造のウッド型
ゴルフクラブを図1(c)に示す。尚、このグースネッ
ク構造のウッド型ゴルフクラブに対しても、より使いや
すさを向上させるようにフックフェイスに設定されたも
のがあった。
【0018】ところで、最近のゴルフクラブ仕様の変化
は著しいものがあり、クラブ全長は長く、ヘッドは大き
く、総重量は軽くなってきている。これはクラブが長い
方がヘッドスピードが増加すること、クラブが軽い方が
振りやすくヘッドスピードも増加すること、ヘッドが大
きい方がスィートスポットを外して打っても弾道変化が
少ないこと(いわゆるスィートエリアが広いこと)が理
論的背景として考えられている。そして、このクラブ仕
様の変化にあわせて、従来は初心者や非力な人に限られ
ていた設計手法であるフックフェイスを全てのゴルファ
ーに対して用いざるを得なくなっている。その理由は、
クラブが長く、又ヘッドが大きくなるに従い、ゴルファ
ーの動き、すなわちスイングとそれに追随するクラブの
動きの時間的なずれが大きくなる、いわゆる「振り遅
れ」といわれる現象が生じる為である。図2(a)と
(b)はこの振り遅れ現象を説明するための図であり、
各々ゴルフクラブとヘッドを物理学で言う「剛体振り
子」にモデル化したものである。
【0019】図2(a)はゴルフクラブをモデル化した
図である。ゴルフクラブ全体はスイング中に、グリップ
部を支点とした剛体振り子のような運動をする。図2
(a)において、点Ocは剛体振り子の支点であり、点
Gcはクラブの重心位置を示し、Lcは点Ocから点G
cまでの距離である。ここで、点Ocはゴルファーがク
ラブのグリップを持った時、右手と左手を連結する部分
に相当し、グリップ後端から100mmの位置にある。ま
た、クラブの重量はMcであり、点Oc周りのクラブの
慣性モーメントはIcである。このときクラブの振り子
運動の周期Tcは、
【0020】
【数1】
【0021】で表される。また、図2(b)はゴルフク
ラブのヘッドをモデル化した図である。ヘッドはスイン
グ中に、シャフト軸を中心としてその周りを剛体振り子
のように回転しようとする運動をする。図2(b)にお
いて、点Ohは剛体振り子の支点であり、点Ghはヘッ
ドの重心位置を示し、Lhは点Ohから点Ghまでの距
離である。ここで点Ohはシャフト軸そのものに相当す
る。また、ヘッドの重量はMhであり、点Oh周りのヘ
ッドの慣性モーメントはIhである。このときヘッドの
振り子運動の周期Thは、
【0022】
【数2】
【0023】で表される。前記式1で表されるクラブの
剛体振り子周期Tcについて、クラブの長さによる違い
を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】表1から、クラブが長くなるほど周期が遅
くなることが判る。具体例として、最近の主流となりつ
つある45インチのクラブでは従来一般的であった43
インチ長さのクラブに対し2%周期が遅い。これは45
インチのクラブと43インチのクラブを同じスイングで
打った場合、スイングに対してのクラブ全体の追随性が
45インチの方が悪いことを示す。追随性が悪いという
ことは、ゴルファーがボールを打とうと思った瞬間、ク
ラブの先端にあるヘッドがボールの地点に到達していな
いということで、いわゆる振り遅れと言われる現象を引
き起こし、弾道が目標よりも右の方向へずれてしまう。
【0026】次に、前記式2で表されるヘッドの剛体振
り子周期Thについて、ヘッドの大きさによる違いを表
2に示す。なお、ヘッド体積そのものはThを決める要
素ではないが、一般にヘッド体積とLhの間には相関関
係があることが判っており、一般にゴルファーは「ヘッ
ド体積が大きいと振り遅れる」という表現を用いるた
め、ここではこの表現に準じてヘッドの大きさによるT
hの違いを説明する。
【0027】
【表2】
【0028】表2からヘッドが大きくなるほど(正確に
はLhが長くなるほど)周期が遅くなることが判る。具
体例として最近の主流となりつつある250ccのヘッド
は従来一般的であった200ccのヘッドに対し実に7%
周期が遅い。これは250ccのヘッドと200ccのヘッ
ドを同じスイングで打った場合、スイングに対してのヘ
ッドの追随性が250ccのヘッドの方が悪いことを示
す。追随性が悪いということは、ゴルファーがボールを
打とうと思った瞬間、ヘッドがボールの地点に到達して
いないということで、いわゆる振り遅れと言われる現象
を引き起こし、弾道が目標よりも右の方向へずれてしま
う。
【0029】以上の内容からも明かなように、最近のク
ラブ長さが長くヘッドが大型化しているゴルフクラブは
物理的に弾道が目標よりも右にはずれてしまいやすい特
性を持っている。この物理的な特性はゴルファーの技量
を問わずに影響を及ぼすものであるので、多くのゴルフ
クラブ開発者はこれを解消するために、広く一般的にフ
ックフェースの設計手法を取り入れている。これは図3
に示すように、ヘッドのフェースの向きαを打球方向に
対してほぼ2〜4度傾斜させて設定する手法である。こ
こで前述のヘッドのフェース向きα(°)とは、アドレ
ス時のゴルフシャフトと地面(基台)とのなす角度を5
0°に設定した場合に、フェース面中央部におけるシャ
フト軸線と直交する座標軸に対してフェース面の法線ベ
クトルのなす角度である。フックフェースに設定するこ
とにより、前述の振り遅れ現象により打球が目標より右
方向に飛び出すのを防ぐことができる。また、過去の経
験から図1(c)に示すようなグースネック構造もフッ
クフェースと同じような効果を示すことが判っているの
で、稀にグースネック構造が採用されることもある。
【0030】最近の、クラブ長さが長くヘッドの大きな
ゴルフクラブは、ヘッドのフェース向きをフックフェー
ス又はグースネック構造に設定することにより、従来の
ゴルフクラブに比べ飛躍的に飛距離が出るようになり扱
いやすくなっている。しかしながら、フックフェース又
はグースネック構造のヘッドには視覚的又は心理的な作
用により、使用者に「構えにくい」と感じさせる問題が
依然として残っている。すなわち、アドレスした際にク
ラブヘッドのフェースが目標に対して正対しているかの
疑問を惹起する。これがため依然として目標を補足でき
ないばかりか、目標到達点を確保できないという事態に
直面している。これを、ゴルフ技量の異なる7人の被験
者について試験を行ない確認した。
【0031】試験は、図4(a)に示すように、被験者
に打球目標を示し、その目標に対しボールを打ちだすよ
うに構えさせた。さらに、図4(b)に示すように、前
述の段取りに従い構えた時の右足踵と左足踵を結ぶ線
(アドレス向き)が、ボール中心と打球目標点を結ぶ線
に対してなす角度γを測定した。また、測定において、
アドレス向きが目標に対して左を向いている場合はγを
正の値で記録し、右を向いている場合はγを負の値で記
録した。又、試験はフェースが予め目標に対し左を向い
たフックフェースのクラブ(図3においてα=3°)
と、フェースが目標に対し正対しているスクェアフェー
スのクラブ(図3においてα=0°)、グースネックの
クラブの3本を用いた。試験は各被験者各クラブ毎に7
回ずつ行ないその測定値のばらつきを評価した。この試
験の結果を表3に示す。
【0032】
【表3】
【0033】この試験結果から、被験者の技量を問わ
ず、グースネックのヘッドを構える場合のアドレス向き
のばらつきが最も大きく、次にフックフェースのヘッド
を構える場合のアドレス向きのばらつきが大きかった。
又この傾向は技量が下級になるほど顕著になるというこ
とが確認できた。ゴルフのスポーツ特性上、アドレス向
きがばらつくことは打球落下点位置が大きくばらつくこ
とに直結するため、フックフェースやグースネックのヘ
ッドがアドレス向きのばらつきを大きくしてしまうこと
は、実用上大きな問題となる。この問題点は以前から指
摘されていたものの、フックフェースやグースネックの
利点を維持したまま問題点を解決する手段は見いだされ
てはいなかった。
【0034】本発明者らは、この問題点を次のような方
法で解決した。 1)フックフェース又はグースネックの利点、すなわち
クラブの物理特性的に必然的に発生する振り遅れ現象に
より打球が目標より右へ飛び出すのを防止することを、
スイング中にヘッドに遠心力が作用する結果生じるヘッ
ドの動きを従来品よりも大きくすることで解決し、フェ
ース向きをスクェアに設定することを可能にした。
【0035】2)ヘッドのホーゼル部分とフェース部分
の繋がりを概ね直線的に設定することで、視覚的又は心
理的に構えやすさを感じさせるようにした。ここで言う
「スイング中にヘッドに遠心力が作用する結果生じるヘ
ッドの動き」とは、次の3つの動きである。その第一
は、図5(a−1)に示すように、スイング中に発生す
る遠心力Fによりヘッド重心が下方に引っ張られる結
果、図5(a−2)に示すようにヘッドが静止位置Aを
維持することなくトー側(先端側)が「お辞儀」をする
ように位置Bまで移動する現象で、通常トーダウン現象
といわれるものである。この現象は重心距離(L)が長
いものほど大きくなる。トーダウン現象が大きいヘッド
ほどインパクト時にボールはフェースのトー側(先端
側)に当り易くなる。
【0036】第二は、図5(b−1)に示すように、ス
イング中に発生する遠心力Fによりヘッド重心が下方に
引っ張られる結果、図5(b−2)に示すようにヘッド
が静止位置Aを維持することなくサイドソール側(後方
側)が「お辞儀」をするように位置Bまで移動する現象
である。このため、インパクト時のロフト角(β2)は
静止時のロフト角(β1)より大きくなる。この現象が
大きいほど打球の打ち出し角度は高くなり、弾道も高く
なるのでゴルファーには「ボールの上がりやすいヘッ
ド」という印象を与える。この現象はシャフト軸からの
重心深さ(D)が長いものほど大きくなる。
【0037】第三は、図5(c−1)に示すように、ス
イング中に発生する遠心力Fによりヘッド重心が下方に
引っ張られる結果、図5(c−2)に示すようにヘッド
が静止位置Aを維持することなくフェース面が「閉じよ
う」とするように位置Bまで移動する現象である。この
現象が大きなヘッドほど打球の打ち出し角度は左方向に
なる。この現象は、重心アングル(θ)が大きなものほ
ど大きくなる。
【0038】また、前述の3つの動きはヘッドスピード
が速いほど大きくなる。このような動きは、スイング中
に発生する遠心力がヘッド重心に作用するために発生す
る動きで、所謂自然発生的な動きであり、ゴルファーの
操作意思に従う動きではない。従って、これらの動きの
大きさを調整することにより、ゴルファーのミスをカバ
ーすることが可能となるが、動きの大きさを調整すると
いうことは重心距離、シャフト軸からの重心深さ、重心
アングルをゴルファーのヘッドスピードに合わせて設定
することにほかならない。
【0039】前述の3つの動きは図1(a)に示した従
来構造のヘッドにも発生している。しかし、従来構造で
は重心距離、シャフト軸からの重心深さ、重心アングル
の設定範囲が限られており、前述の3つの動き、とりわ
け第3の動きとして記述した「フェースが閉じようとす
る動き」が前述の「振り遅れの原因となるクラブの物理
特性」に対して小さく、振り遅れにより弾道が目標より
右方向にずれてしまう現象を解消することができないの
で、図1(b)に示すようなフックフェースに設定せざ
るを得なかったのである。
【0040】一方、図1(c)に示すようなグースネッ
ク構造の前述の3つの動きは図1(a)もしくは図1
(b)に示す構造のヘッドよりも大きく、ある程度まで
振り遅れ現象をカバーできる可能性がある。しかし、表
(3)に示すようにアドレス向きのばらつきが非常に大
きく発生するために、実用的ではない。図6に本発明に
かかるクラブ・ヘッドをウッドクラブ・ヘッドを一例と
して示した。図6(a)は平面図、図6(b)は正面図
および図6(c)は側面図である。
【0041】図6(a),(b)および(c)におい
て、クラブヘッドを構成する各部位は従来のものとほぼ
同一である。すなわち、本発明によるクラブヘッドもト
ー1、ヒール2、フェース3、フェースを形成する前方
壁4、頂部壁5、側面壁およびソール壁6を有するシェ
ル7、および前記ヘッドに取り付けられたホーゼル8か
ら構成される。この構造は概ね殆どのクラブヘッドに共
通する構造である。しかしながら、本発明におけるクラ
ブヘッドの構成は、前記クラブヘッドを正面(図6
(b))で見て、フェース3の上部曲線Rとヒール2側
のフェース3側部曲線Sとの交叉する点:P1が、ホー
ゼル8の長手方向の軸線と平行なフェース側外周線(基
準線:Ln1)よりもサイドソール側に位置させ、更
に、これに加えて前記クラブヘッドを側面(図6
(c))で見て、前記ホーゼル8の長手方向の軸線と平
行なフェース側外周線(基準線:Ln1)が、ヒール側
フェース側部曲線Sとホーゼル8の長手方向の軸線と平
行なフェース側外周線(基準線:Ln1)との交叉する
点(P2)まで概ね直線で繋がっている構造としたこと
が本発明の最大の特徴点である。
【0042】更に、本発明クラブヘッドは上記特徴点に
加えて、前記P2点を、前記P1点よりフェース側に位
置させる構造を有するものである。更に、本発明は、前
記P1とP2を結ぶ線Tで構成される領域が、ホーゼル
8の長手方向の軸線に対して5°〜60°傾斜する角度
(β)を有している。このような構成を採用することに
よりフェース面はホーゼル軸線に対してサイドソール側
に位置することになり、かつアドレス時にヘッドを見た
時、ホーゼルのフェース側外周線とヒール側フェース側
部曲線の繋がりが直線的に見えるので、視覚的に目標に
対し直角に対峙させやすい。従来の構造では、スクェア
フェースに設定してあるヘッドでさえ、ホーゼルのフェ
ース側外周線とヒール側フェース側部曲線の繋がり部分
にはある程度の角度を持たせざるを得ないため、アドレ
ス時にヘッドのフェース面を目標に対し直角に対峙させ
ることは熟練を要する。ここで、前述のβの角度は、ク
ラブの種類に合わせて任意に変更可能な角度である。
【0043】更に、本発明によるクラブヘッドは、上記
2つの特徴点に加え、更にヒール側フェース側部曲線と
ホーゼルの長手方向の軸線とヒール側ソール壁9との交
叉する点:P3から前記P1までの距離(Hp1)が、
前記P3からP2までの距離(Hp2)より長くした構
造を有し、更に加えて、前記クラブヘッドをヒール側か
らの側面(図6(c))で見て、前記P3点が前記P2
点のほぼ直線上に位置することに更なる特徴を有するも
のである。これは、大型ヘッドにおいてより広いスイー
トスポットを有するフェースの確保と、目標に対するフ
ェース面の向きを、ゴルファー個々で異なるアドレス時
の目の位置に関係なく視覚的に直角に対峙させやすくす
るためである。
【0044】このような構成を有するクラブヘッドにお
いて、前述したスイング中に発生する遠心力による3つ
のヘッドの動きは、ライ角が変化する動きは従来構造の
ものと変わらないが、ロフト角およびフェース向きが変
化する動きは大幅に改善される。すなわち、ロフト角に
ついては、ホーゼル軸線がフェース側に移動するため
に、シャフト軸線からの重心深さがより長くなり、遠心
力による曲げモーメントが大きくなる。換言すれば遠心
力の加重点の変位が大きくなって振幅幅が増す結果イン
パクト時のロフト角度がより大きくなり、打球の打ち出
し角度がより高くなる。また、フェース向きについて
は、ホーゼル軸線がフェース側に移動しシャフト軸線か
らの重心深さがより長くなる結果、重心アングルθがよ
り大きくなりスイング中にヘッドが返ろうとする動きが
より大きくなり、打球が右方向に行きにくくなる。
【0045】以上のような現象により、本発明のクラブ
ヘッドにおいては、視覚的に目標にしフェースを直角に
対峙させることができ、しかも打球が目標に対し右には
ずれにくくなり、弾道高さも高くなることになる。次
に、本発明によるクラブヘッド性能および効果について
従来の大型ヘッドを有するクラブヘッドとの比較におい
て実施例を以て詳細に説明する。
【0046】
【実施例】本発明によるゴルフクラブの物理的性能、つ
まりスイング中に発生する遠心力がヘッド重心に作用す
る結果発生するヘッドの動きを大きくすることにより、
振り遅れ現象により打球が目標に対し右方向にずれる現
象を防止する、ということを打撃用ロボットを使用して
確認した。評価の対象としたゴルフクラブは、本発明に
よるゴルフクラブ3本(本発明品)と比較のために従来
のゴルフクラブ3本(従来品)を使用した。各クラブの
仕様は、クラブ長さ:45インチ、バランス:15,0
00オンス、クラブ重量:305g、ヘッド重量:18
8g、クラブ振動数:265cpmの各部を本発明およ
び従来品のゴルフクラブとも統一した。更に、シャフ
ト、グリップとも同一仕様のものを使用した。また、ヘ
ッド体積は、現在市場にあるウッドヘッドの中でやや小
型の230cc、中型の250cc、大型の270cc
のものを3種類準備し、それぞれについて本発明品およ
び従来品について試験した。
【0047】また、全ゴルフクラブで一般に測定される
バランス、およびリアルロフトも統一し、フェース向き
については、本発明品は全て±0とし、従来品は一般的
な設定に合わせた。なお、ヘッドの重心距離・レトログ
レッション・重心アングルは個別に設定した。各ゴルフ
クラブ仕様を表4に示した。
【0048】
【表4】
【0049】次に、表4の各ゴルフクラブ仕様に基づき
打撃用ロボットによる試験結果を表5に示した。なお、
打撃用ロボットに各ゴルフクラブをセットする際に、最
初の試験として、各ヘッドのフェース面中央部のフェー
ス面法線ベクトルが打撃目標方向に正対するように(フ
ェース向きをスクエアに)セッテイングして試験を行っ
た。
【0050】
【表5】
【0051】表5の結果から分かるように、従来品は何
れも右方向に飛び出し、空中で右方向に曲がりながら飛
んでいく弾道を呈し、落下点は何れも目標に対して右方
向にずれていた。更に、従来品のこの傾向は、重心アン
グルが小さいものほど強く、重心アングルが最も小さい
A(従来品)の場合には目標に対して12.7ヤードも
右方向にずれていた。一方、本発明品においては、何れ
も目標に対して真っ直ぐか、やや左方向に飛び出し、空
中で殆ど曲がらず、目標に対して殆ど外れない場所に落
下した。本発明品の中で最も重心アングルの大きなF
(本発明品)は、空中ではやや左方向に曲がったが、目
標に対しては僅か4.7ヤードしか左方向にずれていな
かった。
【0052】この結果から、従来品レベルの重心アング
ルでは、インパクト時にヘッドが開いた状態でボールに
当たってしまい弾道も右方向にずれていることが証明さ
れた。従って、従来品レベルの重心アングルのヘッドに
ついては、予めフェースをフック方向にセットして打た
なければボールが目標に対して真っ直ぐに飛んでいかな
いことになる。
【0053】次に、打撃用ロボットに各ゴルフクラブを
セットする際に、各ヘッドのフェース面中央部のフェー
ス面法線ベクトルが設計値どおりの方向を向くようにセ
ッテイングして試験を行った。その結果を表6に示し
た。なお、本発明品の設計フェース向きは「±0」なの
で、試験結果は上記表5に示したものと同一である。
【0054】
【表6】
【0055】表6の結果から分かるように、従来品につ
いて表5中で述べた「落下点が目標より右にずれる傾
向」は解消され、概ね本発明品と同等の弾道を呈した。
ただし、フェース向きが最もフックであり、かつ重心ア
ングルも従来品の中では大きめの「C」(従来品)は空
中で左方向に曲がり、目標に対して13.3ヤードも左
方向にずれていた。また、表3において、従来品の弾道
は低い弾道となり、滞空時間が短くなった。この結果か
ら、従来品は、セット時にフェースをフック方向にセッ
トしておかなければ目標に対して真っ直ぐに飛ばないこ
とが明らかになったが、その替わり、弾道は低くなるこ
とも証明された。
【0056】以上の試験結果から、本発明によるゴルフ
クラブは従来のそれに比し、ボールを捕らえ易いこと、
弾道が高くなることが分かった。次に、本発明によるゴ
ルフクラブの視覚的又は心理的性能、つまりゴルファー
に構えやすいという感覚を与えることについて確認し
た。確認の方法は、前述した図4(a)(b)に示した
アドレス向き測定試験法をとった。被験者は表3に結果
を示した試験の被験者と共通である。試験に用いたゴル
フクラブは本発明によるゴルフクラブ(図3においてα
=0°)と、表3に結果を示した試験で用いたフックフ
ェースのクラブとスクェアフェースのクラブの合計3本
である。この試験結果を表7に示す。
【0057】
【表7】
【0058】表7から、ほとんどの被験者において本発
明品を構えた時のアドレス向きのばらつきが小さくなっ
ている。これは視覚的又は心理的に構えやすさを感じて
いることの結果として考えることができる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるゴル
フクラブヘッドは、従来の大型ヘッドおよび長尺シャフ
トを有するゴルフクラブヘッドに対し、フェースとホー
ゼルの連結部分を改善することにより利用者にとってボ
ールの捕まえやすさ、弾道の高さという物理的効果と、
目標に対し構えやすいという視覚的又は心理的効果を与
える。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)および図1(b)および図1(c)
は、従来のウッドクラブ・ヘッドの構成の概略を示す図
である。
【図2】図2(a)はゴルフクラブを、図2(b)はゴ
ルフクラブヘッドを、各々剛体振り子にモデル化した時
の定義を示す図である。
【図3】図3(a)は従来のウッドクラブ・ヘッドのフ
ェース向きを定義する図であり、図3(b)、その測定
方法を示す図である。
【図4】図4(a)および図4(b)は、ゴルフクラブ
ヘッド構造の違いによる構えやすさの違いを評価するた
めに用いた試験方法を示す図である。
【図5】ゴルフクラブヘッドのスイング中におけるヘッ
ドの動きを示す図で、図5(a−1)および図5(a−
2)はライ角の変化、図5(b−1)および図5(b−
2)はロフト角の変化、図5(c−1)および図5(c
−2)はフェース向きの変化をそれぞれ示す図である。
【図6】本発明によるゴルフクラブヘッドの構成の概略
を示す図で、図6(a)は平面図、図6(b)は正面
図、図6(c)は側面図である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トー、ヒール、フェース、フェースを形
    成する前方壁、頂部壁、側面壁およびソール壁を有する
    シェルを備えるゴルフクラブ・ヘッドと、前記ヘッドに
    取り付けられたホーゼルから構成されるゴルフクラブヘ
    ッドにおいて、前記ゴルフクラブヘッドを平面で見て、 フェース上部曲線とヒール側フェース側部曲線との交叉
    する点(P1)が、ホーゼルの長手方向の軸線と平行な
    フェース側外周線(基準線)よりもサイドソール側に位
    置し、かつ前記ホーゼルの外周線(基準線)がヒール側
    フェース側部曲線とホーゼルの長手方向の軸線と平行な
    フェース側外周線(基準線)との交叉する点(P2)ま
    で概ね直線で繋がっている構造を有することを特徴とす
    るゴルフクラブヘッド。
  2. 【請求項2】 トー、ヒール、フェース、フェースを形
    成する前方壁、頂部壁、側面壁およびソール壁を有する
    シェルを備えるゴルフクラブ・ヘッドと、前記ヘッドに
    取り付けられたホーゼルから構成されるゴルフクラブヘ
    ッドにおいて、前記ゴルフクラブヘッドを平面で見て、 フェース上部曲線とヒール側フェース側部曲線との交叉
    する点(P1)が、ホーゼルの長手方向の軸線と平行な
    フェース側外周線(基準線)よりもサイドソール側に位
    置し、かつ前記ホーゼルの外周線(基準線)がヒール側
    フェース側部曲線とホーゼルの長手方向の軸線と平行な
    フェース側外周線(基準線)との交叉する点(P2)ま
    で概ね直線で繋がっていると共に、前記P2点が前記P
    1点よりフェース側に位置する構造を有することを特徴
    とするゴルフクラブヘッド。
  3. 【請求項3】 トー、ヒール、フェース、フェースを形
    成する前方壁、頂部壁、側面壁およびソール壁を有する
    シェルを備えるゴルフクラブ・ヘッドと、前記ヘッドに
    取り付けられたホーゼルから構成されるゴルフクラブヘ
    ッドにおいて、前記ゴルフクラブヘッドを平面で見て、 フェース上部曲線とヒール側フェース側部曲線との交叉
    する点(P1)が、ホーゼルの長手方向の軸線と平行な
    フェース側外周線(基準線)よりもサイドソール側に位
    置すると共に、ヒール側フェース側部曲線とホーゼルの
    長手方向の軸線と平行なフェース側外周線(基準線)と
    の交叉する点(P2)が、前記P1点よりフェース側に
    位置し、かつ前記ホーゼルの外周線(基準線)が前記P
    2点まで概ね直線で繋がっていると共に、ヒール側フェ
    ース側部曲線とホーゼルの長手方向の軸線とヒール側ソ
    ール壁との交叉する点(P3)から前記P1点までの距
    離(Hp1)が、前記P3点から前記P2点までの距離
    (Hp2)より長い構造を有することを特徴とするゴル
    フクラブヘッド。
  4. 【請求項4】 トー、ヒール、フェース、フェースを形
    成する前方壁、頂部壁、側面壁およびソール壁を有する
    シェルを備えるゴルフクラブ・ヘッドと、前記ヘッドに
    取り付けられたホーゼルから構成されるゴルフクラブヘ
    ッドにおいて、前記ゴルフクラブヘッドを平面で見て、 フェース上部曲線とヒール側フェース側部曲線との交叉
    する点(P1)が、ホーゼルの長手方向の軸線と平行な
    フェース側外周線(基準線)よりもサイドソール側に位
    置すると共に、ヒール側フェース側部曲線とホーゼルの
    長手方向の軸線と平行なフェース側外周線(基準線)と
    の交叉する点(P2)が、前記P1点よりフェース側に
    位置し、かつ前記ホーゼルの外周線(基準線)が前記P
    2点まで概ね直線で繋がっていると共に、 前記ホーゼルの長手方向の軸線とヒール側ソール壁との
    交叉する点(P3)から前記P1までの距離(Hp1)
    が、前記P3点から前記P2点までの距離(Hp2)よ
    り長く、 更に、前記ゴルフクラブヘッドをヒール側からの側面で
    見て、前記P3点が前記P2点のほぼ直線上に位置する
    構造を有することを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  5. 【請求項5】 トー、ヒール、フェース、フェースを形
    成する前方壁、頂部壁、側面壁およびソール壁を有する
    シェルを備えるゴルフクラブ・ヘッドと、前記ヘッドに
    取り付けられたホーゼルから構成されるゴルフクラブヘ
    ッドにおいて、前記ゴルフクラブヘッドを平面で見て、 フェース上部曲線とヒール側フェース側部曲線との交叉
    する点(P1)が、ホーゼルの長手方向の軸線と平行な
    フェース側外周線(基準線)よりもサイドソール側に位
    置すると共に、ヒール側フェース側部曲線とホーゼルの
    長手方向の軸線と平行なフェース側外周線(基準線)と
    の交叉する点(P2)が、前記P1点よりフェース側に
    位置し、 かつ、前記ホーゼルの外周線(基準線)が前記P2点ま
    で概ね直線で繋がっていると共に、 前記P1点と前記P2点を結ぶ線で構成される領域が、
    ホーゼルの長手方向の軸線に対して5°〜60°傾斜す
    る角度を有し、 前記ホーゼルの長手方向の軸線とヒール側ソール壁との
    交叉する点(P3)から前記P1点までの距離(Hp
    1)が、前記P3点から前記P2点までの距離(Hp
    2)より長くし、 更に、前記ゴルフクラブヘッドをヒール側からの側面で
    見て、前記P3点が前記P2点のほぼ直線上に位置する
    構造を有することを特徴とするゴルフクラブヘッド。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012061035A (ja) * 2010-09-14 2012-03-29 Globeride Inc ゴルフクラブセット
JP2013081682A (ja) * 2011-10-12 2013-05-09 Dunlop Sports Co Ltd ゴルフクラブ
JP2019162322A (ja) * 2018-03-20 2019-09-26 ヤマハ株式会社 ウッド型ゴルフクラブヘッド

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