JP2007215714A - パター用ゴルフクラブヘッド及びゴルフパター - Google Patents

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Abstract

【課題】転がりの良いパター用ゴルフクラブヘッド及びゴルフパターの提供。
【解決手段】金属よりなるヘッド本体4と、このヘッド本体4を構成する金属よりも比重の低い材料よりなる低比重部材6とを備えたパターヘッド2である。低比重部材6は、ヘッド本体4のソール面16側に設けられている。ソール面16の少なくとも一部は、低比重部材6により構成されている。好ましくは、ヘッド本体4が、中空部tを有している。好ましくは、低比重部材6の重心g2は、ヘッド重心g1よりもフェース側に位置している。本発明に係るゴルフパターは、上記パターヘッド2と、シャフト3と、グリップとを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、パター用ゴルフクラブヘッド及びゴルフパターに関するものである。
パッティングは、地表(主としてグリーン上)を転がすことを目的とするものであり、ボールを飛球させることを目的とする他のショットとは異なる性格を有している。
目視では認識しにくいが、パターにより打球された直後のボールの挙動は、様々である。パターにより打球された直後のボールの好ましくない挙動として、バックスピン及びバウンドが挙げられる。
パターにより打球された直後のボールにバックスピンがかかる場合がある。バックスピンがかかっている間、ボールは、地表を転がりながら移動するのではなく、滑りながら移動する。このバックスピンは、地表とボールとの摩擦力により、やがて解消される。バックスピンが解消されたボールは、順回転し、転がりながら移動する。このバックスピンは、ボールの転がり距離を低下させる。このバックスピンは、滑りを伴う為、ボールの転がり軌跡を不安定にする可能性がある。よって、過度のバックスピンは、カップインの確率を低下させる要因となりうる。
また、バターにより打球されたボールが、飛び上がったりバウンドしたりして一瞬地表から離れる場合がある。地表を離れている間、ボールはグリーンの傾斜の影響を受けない。よって、ボールが地表から離れた場合のパッティングライン(打球位置からカップインまでのボールの軌跡)は、ボールが地表から離れない場合のパッティングラインとは相違する。更に、空中を飛ぶ距離によって、バッティングラインが相違する。このパッティングラインの相違は、パッティングラインの予測を困難とし、カップインの確率を低下させうる。
したがって、カップインの確率を高めるためには、打撃されたボールの転がりの良さ(以下、単に、転がりの良さ、又は、転がりの安定性ともいう)が重要と言える。転がりの良い状態とは、打撃後のボールがいち早く順回転するとともに、ボールが過度に空中を飛ぶことが無い状態である。転がりの良さは、パッティングラインを予測しやすくし、、且つ、転がり距離を長くする。登録実用新案第3057456号公報は、通常のロフトとは逆に傾斜したロフト角(以下、逆ロフト角ともいう)を有するとともに、この逆ロフト角を0〜5度とすることにより、オーバースピンが簡単にかけられるとするパター用ゴルフクラブヘッドを開示する。
登録実用新案第3057456号公報
本発明者の実験によれば、0〜5度の逆ロフト角を有するパター用ゴルフクラブヘッドであっても、オーバースピンが効果的にかからない場合があることが分かった。また、逆ロフト角により、打球の瞬間にボールが地表に押し付けられ、その反動でボールがバウンドしやすいことが分かった。
本発明の目的は、転がりの良いパター用ゴルフクラブヘッド及びゴルフパターの提供にある。
本発明に係るパター用ゴルフクラブヘッドは、金属よりなるヘッド本体と、このヘッド本体を構成する金属よりも比重の低い材料よりなる低比重部材とを備えている。上記低比重部材は、上記ヘッド本体のソール面側に設けられている。このパター用ゴルフクラブヘッドにおいて、ソール面の少なくとも一部は、上記低比重部材により構成されている。
好ましくは、上記ヘッド本体が、中空部を有している。
好ましくは、上記低比重部材の重心は、ヘッド重心よりもフェース側に位置している。
ヘッドのトウ・ヒール方向における最大幅が幅W1であり、ヘッドのフェース・バック方向における最大幅が幅W2であるとき、好ましくは、幅W1の幅W2に対する比(W1/W2)が1.05以上1.50以下である。好ましくは、上記幅W1が80mm以上130mm以下である。
好ましくは、上記パター用ゴルフクラブヘッドにおいて、上記幅W2の中間位置を通りフェース・バック方向に対して垂直な平面により、ヘッドがフェース側部分とバック側部分とに2分割された場合、上記フェース側部分の重量M1の、上記バック側部分の重量M2に対する比(M1/M2)が0.40以上1.30以下である。
本発明により、転がりの良いパター用ゴルフクラブヘッド及びゴルフパターが得られうる。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係るパター用ゴルフクラブヘッド(以下、パターヘッドとも称される)2を上方(トップ面側)から見た図である。図2は、パターヘッド2を下方(ソール面側)から見た図である。図3は、パターヘッド2を前方(フェース面側)から見た図であり、図4は、パターヘッド2を後方(バック側)から見た図であり、図5は、パターヘッド2をヒール側から見た図である。図6は、図1のVI−VI線に沿った断面図であり、図7は、図1のVII−VII線に沿った断面図である。図3、図4、図5及び図7では、パターヘッド2に装着されたシャフト3の先端部分も図示されている。パターヘッド2に、シャフト3及びグリップ(図示されない)が装着されて、ゴルフパターとなる。なお、図示されていないが、シャフト3の先端部近傍は曲げられている。この曲がりにより、ゴルフパターのライ角及びリアルロフト角が調整される。
パターヘッド2は、ヘッド本体4、低比重部材6及びフェース部材8を備えている。低比重部材6は、ヘッド本体4のソール面側に設けられている(図2参照)。低比重部材6は、パターヘッド2のソール面側に露出している。低比重部材6は、図2において破線ハッチングで示されている。フェース部材8は、パターヘッド2のフェース面の一部を構成している(図3参照)。ヘッド本体4は、全体として略T字型を成している(図1参照)。またパターヘッド2は、シャフト3を挿入し且つ接着するためのシャフト穴5を有している。なお、このパターヘッド2は、上方に突出するホーゼル部(ネック部)を有していないが、ホーゼル部を有する形態としてもよい。。
ヘッド本体4は、フェース側からバック側へと延びる後方延在部7を有している(図1参照)。後方延在部7は、フェース・バック方向に対して略平行に延びている。後方延在部7をは、トウ・ヒール方向に対して略垂直に延びている。この後方延在部7は、テークバックのしやすさに役立つ。後方延在部7は、目標方向に沿った真っ直ぐなテークバックをしやすくする。
パターヘッド2は、中空部tを有している(図1、図6及び図7参照)。中空部tは、ヘッド本体4に設けられている。図1において破線で示されるのは、中空部tの輪郭線である。中空部tは、外部から視認されない。
なお、中空部tは、ヘッド本体4の内部に設けられていなくても良い。例えば、ヘッド本体4に、ソール側に向かって開口した凹部を設け、この凹部の開口を低比重部材6で塞ぐことにより、中空部tが形成されてもよい。また中空部tは、低比重部材6の内部に設けられていても良い。好ましくは、中空部tは、ヘッド本体4の内部に設けられている。中空部tがヘッド本体4に設けられることにより、中空部tの体積が大きくされやすくなる。
ヘッド本体4は、トップ面(クラウン面とも称される)10を有している。更に、図7が示すように、ヘッド本体4は、ソール面部12と、ソール凹部13とを有している。ソール凹部13は、中空部tの下方に位置している。低比重部材6は、ソール凹部13内に設けられている。低比重部材6は、平板状の部材である。低比重部材6は、ソール凹部13を充填している。低比重部材6の外面14と、ヘッド本体4のソール面部12とは、略面一である(図7参照)。低比重部材6の外面14とソール面部12とは、滑らかに連続している。ソール面部12と、低比重部材6の外面14とにより、パターヘッド2のソール面16が構成されている。ソール面16は、凹部を有さない。ソール面16は、全体として滑らかな曲面又は平面で構成されている。低比重部材6は、ソール面16の一部を構成している。
図7が示すように、ヘッド本体4は、フェース面部18と、フェース凹部20とを有している。フェース部材8は、フェース凹部20内に設けられている。フェース部材8は、平板状の部材である。フェース部材8は、フェース凹部20を充填している。フェース部材8の外面22と、ヘッド本体4のフェース面部18とは、略面一である(図7参照)。換言すれば、フェース部材8の外面22とフェース面部18とは、滑らかに連続している。フェース部材8の外面22と、フェース面部18とにより、パターヘッド2のフェース面24が構成されている。フェース面24は、平面である。
ヘッド本体4は、金属よりなる。ヘッド本体4を構成する金属として、ステンレス(比重7.8)、銅(比重8.9)、真鍮(比重8.4)、軟鉄(比重7.9)、純チタン(比重4.7)及びチタン合金(比重4.4〜4.8程度)が例示される。ヘッド本体4は、複数の材料を組み合わせて作製されてもよい。ヘッド本体4は、複数の部材を組み合わせて作製されてもよい。中空部tを有するヘッド本体4は、例えば中空のウッド型ゴルフクラブヘッド等と同様にして作製されうる。
低比重部材6の材質は限定されない。低比重部材6の材質として、FRP(繊維強化プラスチック)、マグネシウム合金(比重1.8)、アルミニウム(比重2.7)、アルミニウム合金(比重2.6〜2.8程度)が例示される。FRP(繊維強化プラスチック)として、CFRP(炭素繊維強化プラスチック;比重1.6)、GFRP(ガラス繊維強化プラスチック;比重1.8)などが例示される。ヘッド本体4よりも比重を低くする観点から、低比重部材6に用いられる金属としては、軽金属が好ましい。低比重部材6は、複数の材料を組み合わせて作製されてもよい。低比重部材6は、複数の部材を組み合わせて作製されてもよい。
低比重部材6の材質としては、金属(軽金属)よりもFRP(繊維強化プラスチック)が好ましい。低比重部材6にFRP(繊維強化プラスチック)が用いられることにより、金属並み又は金属以上の剛性が確保される。更に、低比重部材6にFRP(繊維強化プラスチック)が用いられることにより、FRP(繊維強化プラスチック)のマトリクス樹脂のエネルギー損失効果により打球時の衝撃が緩和され、打球感が向上する。
低比重部材6は、溶接、嵌合、圧入、接着剤による接着、等の手段により、ヘッド本体4に対して固定されている。低比重部材6及びヘッド本体4の材質により、可能な固定手段が選択されうる。
フェース部材8として、樹脂、エラストマー、ゴム等が用いられる。これらの比較的軟質な材料からなるフェース部材8は、打球感を向上させる。フェース部材8は、パターヘッド2のフェース面24の大半を占めている。
中空部tにより、パターヘッド2の大型化が可能となる。中空部tを設けることにより、ヘッド重量の制約の下でヘッドの慣性モーメントが高められうる。中空部tは、ヘッドの形状自由度の向上に寄与しうる。中空部tは、ヘッド重心g1位置の設計自由度の向上に寄与しうる。
低比重部材6の重心g2は、ヘッド重心g1よりもフェース側に位置している(図2参照)。即ち、低比重部材6の重心g2は、ヘッド重心g1よりもフェース面24に近い。ヘッド重心g1とは、パターヘッド2の重心である。低比重部材6の重心g2がヘッド重心g1よりもバック側に配置された場合と比較して、重心g2がヘッド重心g1よりもフェース側に配置された場合、ヘッド重心g1の重心深度Fが深くなりやすい。
図1等においてW1で示されるのは、パターヘッド2のトウ・ヒール方向における最大幅である。図1等においてW2で示されるのは、パターヘッド2のフェース・バック方向における最大幅である。パターヘッド2において、幅W1の幅W2に対する比(W1/W2)は、1.05以上1.50以下である。
図1が示すように、上記幅W2の中間位置c1を通りフェース・バック方向に対して垂直な平面Pにより、パターヘッド2がフェース側部分f1とバック側部分b1とに2分割された場合を考える。フェース側部分f1の重量をM1とし、バック側部分b1の重量をM2とする。パターヘッド2において、重量M1の重量M2に対する比(M1/M2)が0.40以上1.30以下とされている。なお、重量M1に重量M2を加えた重量(M1+M2)が、ヘッド総重量である。
適度なフェース幅を確保してアドレス時の安心感を高める観点から、トウ・ヒール方向における最大幅W1は、80mm以上が好ましく、85mm以上がより好ましく、90mm以上が特に好ましい。トウ・ヒール方向に過度に大きなヘッドによるアドレス時の構えにくさを抑制する観点から、トウ・ヒール方向における最大幅W1は、130mm以下が好ましく、120mm以下がより好ましく、110mm以下が特に好ましい。
重心深度を深くしてミスヒット時の方向性のバラツキを抑制する観点、及び、ストロークの安定性を高める観点から、フェース・バック方向における最大幅W2は50mm以上が好ましく、60mm以上がより好ましく、70mm以上が特に好ましい。重心深度が過度に深くなると、ストローク時にヘッドに作用する遠心力により、インパクト時のロフト角(インパクト時における鉛直方向に対するフェース面24のロフト角)が過度に大きくなる場合がある。インパクト時のロフト角が過度に大きくなると、打球直後のボールが過度に飛び上がり転がりが悪くなる場合がある。この観点から、フェース・バック方向における最大幅W2は、120mm以下が好ましく、110mm以下がより好ましく、100mm以下が特に好ましい。
重心深度が過度に大きくなることを防止し、且つヘッド形状に起因する構えにくさを抑制する観点から、比(W1/W2)は、1.05以上が好ましく、1.15以上がより好ましく、1.25以上が特に好ましい。重心深度が過度に小さくなることを防止する観点から、比(W1/W2)は1.50以下が好ましく、1.45以下がより好ましく、1.40以下が特に好ましい。
比(W1/W2)を1.05以上1.50以下とし、且つ、幅W1を80mm以上130mm以下とし、且つ、比(M1/M2)を0.40以上1.30以下とすることにより、パッティングに適したフェース幅及びヘッドの大きさと、バターヘッドとして適切な重心深度と、適正な慣性モーメントとを同時に達成することが可能となる。なお、本願において、ヘッドの大きさとは、アドレス時において視覚的に認識されるヘッドの大きさをいうものとする。
重心深度が過度に深くなることを抑制して打球直後のボールの過度な飛び上がりを抑制する観点から、フェース側部分f1の重量M1は、100g以上が好ましく、110g以上がより好ましく、120g以上が特に好ましい。重心深度が過度に浅くなることを抑制し、ミスヒット時の方向性のバラツキを抑える観点から、フェース側部分f1の重量M1は200g以下が好ましく、190g以下がより好ましく、180g以下が特に好ましい。
重心深度が過度に浅くなることを抑制し、ミスヒット時の方向性のバラツキを抑える観点から、バック側部分b1の重量M2は、150g以上が好ましく、160g以上がより好ましく、170g以上が特に好ましい。重心深度が過度に深くなることを抑制して打球直後のボールの過度な飛び上がりを抑制する観点から、バック側部分b1の重量M2は、250g以下が好ましく、240g以下がより好ましく、230g以下が特に好ましい。
重心深度が過度に深くなることを抑制して打球直後のボールの過度な飛び上がりを抑制する観点から、比(M1/M2)は、0.40以上が好ましく、0.50以上がより好ましく、0.60以上が特に好ましい。重心深度が過度に浅くなることを抑制し、ミスヒット時の方向性のバラツキを抑える観点から、比(M1/M2)は1.30以下が好ましく、1.20以下がより好ましく、1.10以下が特に好ましい。
バッティングにおいて、ハンドファーストの状態でインパクトする場合がある。ハンドファーストの状態でインパクトすると、インパクト時のロフト角がリアルロフト角よりも小さくなる。リアルロフト角が小さいと、インパクト時のロフト角がマイナスとなる場合がある。即ち、前述した逆ロフトの状態が発生しうる。この場合、インパクト時にボールが地表に押し付けられ、ボールがバウンドしやすくなる。インパクト時のロフト角がマイナスになることを抑制する観点から、リアルロフト角は、1.0度以上が好ましく、1.5度以上がより好ましく、2.0度以上が特に好ましい。
打球直後にボールが過度に飛び上がることを抑制する観点から、リアルロフト角は、6.0度以下が好ましく、5.5度以下がより好ましく、5.0度以下が特に好ましい。
クラブバランスが過度に軽くなることを抑制しスイングを安定させる観点から、ヘッド総重量は300g以上が好ましく、315g以上がより好ましく、330g以上が特に好ましい。クラブバランスが過度に重くなることを抑制し振りやすくする観点から、ヘッド総重量は、400g以下が好ましく、385g以下がより好ましく、370g以下が特に好ましい。
ストローク時におけるヘッドの安定性を高め打球方向性を向上させる観点から、ヘッドの左右慣性モーメントは、3000(g・cm)以上が好ましく、3500(g・cm)以上がより好ましく、4000(g・cm)以上が特に好ましい。なお、ヘッド総重量の好ましい範囲を考慮すると、ヘッドの左右慣性モーメントは、通常は6000(g・cm)以下である。
好ましいヘッド総重量の範囲内においてヘッドの大きさが過大となることを抑制し、構えやすいパターヘッドとする観点から、ヘッド本体の比重S1は、3.0以上が好ましく、4.0以上がより好ましく、4.5以上が特に好ましい。ヘッドの大きさが過度に小さいことに起因した構えにくさを抑制する観点、及び、ヘッドの体積を大きくしてヘッド形状の自由度を高める観点から、ヘッド本体の比重S1は、10.0以下が好ましく、9.0以下がより好ましく、8.5以下が特に好ましい。
低比重部材の耐久性や強度を高める観点から、低比重部材の比重S2は、0.5以上が好ましく、0.7以上がより好ましく、0.9以上が特に好ましい。ソール部近傍を軽量化し、スイートスポット高さを高くする観点から、低比重部材の比重S2は7.0以下が好ましく、6.0以下がより好ましく、5.0以下が特に好ましい。
ソール部近傍を軽量化する観点から、比重S1の比重S2に対する比(S1/S2)は、1.0を超える。ソール部近傍を軽量化する観点から、比(S1/S2)は、1.5以上が好ましく、2.0以上がより好ましい。比(S1/S2)が過度に大きい場合、ヘッド本体の比重S1が過度に大きくなるか、又は、低比重部材の比重S2が過度に小さくなる。ヘッド本体の比重S1の絶対値と、低比重部材の比重S2の絶対値とを、前述した好ましい範囲とする観点から、比(S1/S2)は、20.0以下が好ましく、15.0以下がより好ましく、10.0以下が特に好ましい。
スイートスポット高さhが低すぎると、ボール打点位置がスイートスポットSSよりも上側となりやすい。ボール打点位置がスイートスポットSSよりも上側の場合、打撃時の衝撃によりヘッドが回転し、この回転によりインパクト時のロフト角が増加する場合がある。このロフト角の増加により、インパクトの直後にボールが飛び上がりやすくなる。このボールの飛び上がりは、転がりの良さを低下させる。この観点から、スイートスポット高さhは、10.0mm以上が好ましく、11.0mm以上がより好ましく、12.0mm以上が特に好ましい。スイートスポット高さhが高すぎると、ボール打点位置からスイートスポットSSまでの距離が過度に増加し、反発性能が低下する場合がある。この観点から、スイートスポット高さhは、16.0mm以下が好ましく、15.5mm以下がより好ましく、15.0mm以下が特に好ましい。
市販されているゴルフボールの直径は、通常、約42.7mmである。よって、地表に置かれたボールにおいて、ボールの中心位置の地表からの高さHcは、21.3mm〜21.4mm程度である。この高さHcは、ゴルフボールの半径に等しい。一方、インパクトの瞬間において、パターヘッドと地表との間には所定の隙間距離T(mm)が存在する。打撃時におけるフェース面とボールとの接触位置の中心点を打点とするとき、フェース面上における打点の高さは、(Hc−T)となる。本発明者は、11人のテスターにそれぞれ30球ずつパッティングさせ、合計330球の打点のデータを集計した平均値のデータを取得した。このデータによれば、フェース面上における打点の高さ(ソール面から打点までの高さは、約13mmであることが分かった。上記したスイートスポット高さhの好ましい範囲の決定においては、実際にゴルファーが打球する際における隙間距離Tが考慮されている。スイートスポット高さhが上記の好ましい範囲の場合、打点がスイートスポットSSの下側となりやすくなり、且つ、打点がスイートスポットSSから離れすぎることがない。
パターヘッドにおいて、スイートスポット高さhが過度に低いものがある。特に、パターヘッド2のような上方に突出するホーゼル部(ネック部)を有していないパターヘッドや、ソールに重量物が設けられたパターヘッドは、スイートスポット高さhが過度に低くなりやすい。過度に低いスイートスポット高さhは、スイートスポットSSよりも高い位置で打球する確率を増加させる。打点位置がスイートスポットSSよりも高い場合、インパクト直後におけるボールの飛び上がりが増加しやすい。パターヘッド2では、ヘッド本体4のソール面側に設けられた低比重部材6により、ヘッド重心g1の位置が高くされている。低比重部材6が設けられていない場合、即ち、低比重部材6がヘッド本体4と同一の材料で置換された場合と比較して、パターヘッド2はヘッド重心g1の位置が高い。
本発明は、低比重部材を有していない状態におけるヘッド重心位置が低すぎるヘッドに対して特に有効である。ヘッド重心位置を高くする上記効果の有効性を高める観点から、パターヘッドのヘッド最大高さhm(図5参照)は、40mm以下が好ましく、35mm以下がより好ましく、30mm以下が特に好ましい。ボールを打球するのに適切なフェース高さを確保する観点から、パターヘッドのヘッド最大高さhmは、15mm以上が好ましく、18mm以上がより好ましく、20mm以上が特に好ましい。
ヘッド重心位置を高くする効果を高める観点から、低比重部材6の体積は、1.0cm以上が好ましく、2.0cm以上がより好ましく、3.0cm以上が特に好ましい。ヘッドの過度の大型化を抑制する観点から、低比重部材6の体積は、10.0cm以下が好ましく、8.0cm以下がより好ましく、6.0cm以下が特に好ましい。
低比重部材6を偏平化し、ヘッド重心位置を高くする効果を増加させる観点から、低比重部材6の最大厚みh6(図7参照)は、10mm以下が好ましく、7mm以下がより好ましく、5mm以下が特に好ましい。低比重部材6の剛性及び強度を確保する観点から、低比重部材6の最大厚みh6は、1mm以上が好ましく、2mm以上がより好ましく、3mm以上が特に好ましい。
ヘッド重心位置を高くする効果を高める観点から、低比重部材の表面積Spの、ヘッドのソール面の総面積Stに対する比(Sp/St)は、0.1以上が好ましく、0.15以上がより好ましく、0.2以上が特に好ましい。ヘッドの過度の大型化を抑制する観点から、比(Sp/St)は、0.5以下が好ましく、0.45以下がより好ましく、0.4以下が特に好ましい。
低比重部材6を設ける代わりに、ヘッドのソール面に凹部を設けた場合も、ヘッド重心g1の位置は高くなる。しかしこの場合、アドレス時においてヘッドの座りが悪くなる。換言すれば、アドレス時においてヘッドの安定性が悪くなる。また、ゴルフプレーにおいて、グリーン上のボールを拾い上げる際に、ボールの位置をマーカーでマーキングする。このマーキングの際に、多くのゴルファーは、マーカーをパターヘッドのソール面で押さえ付ける。ソール面に設けられた凹部により、マーカーの押さえ付けがやりにくくなる。この凹部が深いほど、マーカーの押さえ付けがやりにくくなる。本発明の低比重部材により、ソール面の凹部は、無くなりうるか、又は、浅くなりうる。
低比重部材6を設ける代わりに、トップ面10の面積を広くしたり、ソール面16の面積を狭くしたりしても、ヘッド重心g1の高さは高くなる。しかし、トップ面10の面積を過度に広くすると、アドレスの際にヘッドが過度に大きく見え、違和感が生じるおそれがある。また、ソール面16の面積が過度に狭い場合、ヘッドの座りが悪くなる。換言すれば、ソール面16の面積が過度に狭い場合、アドレス時におけるヘッドの安定性が悪くなる。本発明は、低比重部材6を用いることにより、トップ面10の面積やソール面16の面積を変更することなくヘッド重心g1を高くすることができる。
ソール面16に低比重部材6を設ける代わりに、トップ面10に高比重部材を設けた場合も、ヘッド重心g1の高さは高くなる。トップ面10は、アドレス時に目立つ面であるため、トップ面10に設けられた高比重部材は、アドレス時に目立つ。よって、トップ面10に高比重部材を設ける場合、視覚的又はデザイン的な考慮が必要である。視覚的又はデザイン的な考慮に伴い、トップ面10に設けられた高比重材料部材は、形状上の制約を受ける。アドレス時に目立つ高比重部材は、ゴルフプレーヤーに違和感を与える場合もある。これに対して、ソール面16に設けられた低比重部材6は、アドレス時に視認されない。また、トップ面10は、ソール面16に比べて狭い場合が多い。よって、ソール面16に設けられる低比重部材6の設計自由度は、トップ面10に設けられる高比重部材の設計自由度よりも高くされやすい。もちろん、本発明では、ソール面16に設けられる低比重部材6と、トップ面10に設けられる高比重部材とが併用されてもよい。
打球直後のボールの過度な飛び上がりを抑制する観点から、重心深度Fは、50.0mm以下が好ましく、45.0mm以下がより好ましく、40.0mm以下が特に好ましい。フェース面のトウ側やヒール側で打球したミスショット時おけるヘッドの動き(ブレ)を抑えてミスパットを抑制する観点、及びストローク時のヘッドの安定性を高める観点から、重心深度Fは、18.0mm以上が好ましく、20.0mm以上がより好ましく、22.0mm以上が特に好ましい。
上記実施形態では、低比重部材6の重心g2を、ヘッド重心g1よりもフェース側に配置することにより、重心深度Fが増大している。重心深度Fを増大させる効果を高める観点から、ヘッド重心g1と、低比重部材の重心g2とのフェース・バック方向距離FD(図7参照)は、10.0mm以上が好ましく、13.0mm以上がより好ましく、16.0mm以上が特に好ましい。重心深度が過度に深くなることを抑制して打球直後のボールの過度な飛び上がりを抑制する観点から、ヘッド重心g1と、低比重部材6の重心g2とのフェース・バック方向距離FDは、30mm以下が好ましく、28mm以下がより好ましく、26mm以下が特に好ましい。
なお、本願における各用語は、以下のように定義されうる。
〔トウ・ヒール方向〕
所定のライ角及びロフト角でヘッドを基準水平面K1上に載置した基準状態において、フェース面に対して平行で且つ上記基準水平面K1に対して平行な方向がトウ・ヒール方向とされうる。なお、所定のライ角が不明である場合、所定のライ角は71度とされうる。71度のライ角は、一般的なパタークラブの平均的なライ角である。所定のライ角及びロフト角が不明である場合、上記基準状態は、ヘッドを単体で基準水平面K1上に静置した状態とされうる。
〔フェース・バック方向〕
上記基準状態において、上記基準水平面K1に対して平行で且つトウ・ヒール方向に対して垂直な方向がフェース・バック方向とされうる。
〔ヘッドの左右慣性モーメント〕
上記基準状態において、ヘッド重心g1を通り且つ基準水平面K1に対して垂直な線を回転軸とするヘッドの慣性モーメントが、ヘッドの左右慣性モーメントと定義されうる。
〔スイートスポットSS〕
ヘッド重心g1からフェース面に下ろした垂線とフェース面との交点が、スイートスポットSSとされうる(図7参照)。
〔スイートスポット高さh〕
上記基準状態のヘッドにおいて、スイートスポットSSの基準水平面K1からの高さが、スイートスポット高さhとされうる(図7参照)。
〔重心深度F〕
上記基準状態のヘッドにおいて、ヘッド重心g1とスイートスポットとのフェース・バック方向距離が、重心深度Fとされうる(図7参照)。
〔パターヘッドのヘッド最大高さhm〕
上記基準状態のヘッドにおいて、基準水平面K1からのヘッドの最大高さが、パターヘッドのヘッド最大高さhmとされうる。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
実施例1に係るパターヘッドは、図1から図7により示される上記実施形態のパターヘッド2と同様とした。以下において、パターヘッド2に関する上記説明で用いられた符号を用いて、実施例1が説明される。ヘッド本体4の材料は、SUS630とされた。中空部tを有するヘッド本体4は、鋳造された2つの部材を溶接することにより作製された。また、ヘッド本体4のソール凹部13と略同一の形状及び厚みを有する低比重部材6が作製された。低比重部材6は、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)製とされた。具体的には、低比重部材6は、三菱レイヨン社製のプリプレグであるMR350C−125Sを複数枚積み重ね、金型により加圧及び加熱して成形することにより得た。このCFRP(炭素繊維強化プラスチック)のマトリックス樹脂は、エポキシ樹脂である。得られた低比重部材6が、接着剤によりソール凹部13に接着された。接着剤として、住友3M社製のEW2010が用いられた。更に、接着剤によりフェース凹部20にフェース部材8が接着された。フェース部材8は、熱可塑性ウレタン樹脂を加熱成型することにより得た。以上のようにして得たパターヘッド2に、シャフト3及びグリップを装着することにより、実施例1に係るゴルフパターを得た。なお、ゴルフパターとして適切なライ角等を実現するため、シャフト3の先端部は適宜曲げられている。
[実施例2]
低比重部材6及びソール凹部13の位置が実施例1よりもバック側とされた点以外は、実施例1と同様にして、実施例2に係るパタークラブを得た。実施例2に係るパターヘッド30をソール面側から見た図が、図8である。図示されないが、パターヘッド30において、低比重部材6の重心位置g2は、パターヘッド30のヘッド重心g1よりもバック側に位置している。
[実施例3]
実施例3に係るパターヘッド34が、図9から図14により示される。図9は、パターヘッド34をトップ面36側から見た図である。図10は、パターヘッド34をソール面38側から見た図である。図11は、パターヘッド34をフェース面40側から見た図である。図12は、パターヘッド34をバック側から見た図である。図13は、パターヘッド34をヒール側から見た図である。図14は、図9のXIV−XIV線に沿った断面図である。
パターヘッド34は、ヘッド本体41と、低比重部材42と、フェース部材44とを有している。ヘッド本体41は、中空部tを有している。図9において破線で示されるのは、中空部tの輪郭線である。ヘッド本体41は、ソール凹部46と、フェース凹部48とを有している。ソール凹部46の深さ及び形状は、低比重部材42に対応している。フェース凹部48の深さ及び形状は、フェース部材44に対応している。ヘッド本体41、低比重部材42及びフェース部材44の材質、製造方法及び固着方法は、実施例1と同様である。図9が示すように、パターヘッド34のバック側の輪郭形状は、略円弧状である。パターヘッド34は、いわゆるマレットタイプのパターヘッドである。またヘッド本体41は、シャフト穴50を有している。図10において、低比重部材42は破線ハッチングで示されている。
パターヘッド34において、低比重部材42の重心位置g2は、ヘッド重心g1よりもフェース側に位置している(図示省略)。以上に記載の点以外は、実施例1と同様にして、実施例3に係るパターヘッドを得た。
[実施例4]
図15は、実施例4に係るパターヘッド52をソール面54側から見た図である。低比重部材56の位置及び形状が図15に示されるように変更され、これに対応してソール凹部(図示省略)の位置及び形状が変更された以外は、実施例3と同様にして、実施例4に係るパターヘッドを得た。
[比較例1]
図16から図21は、比較例1に係るパターヘッド60を示す図である。図16は、パターヘッド60をトップ面62側から見た図である。図17は、パターヘッド60をソール面64側から見た図である。図18は、パターヘッド60をフェース面66側から見た図である。図19は、パターヘッド60をバック側から見た図である。図20は、パターヘッド60をヒール側から見た図である。図21は、図16のXXI−XXI線に沿った断面図である。
パターヘッド60は、フェース部材68と、ヘッド本体70とを有している。ヘッド本体70は、フェース凹部72を有している(図21参照)。フェース凹部72の形状及び深さは、フェース部材68に対応している。ヘッド本体70の材質及び製法と、フェース部材68の材質、製法及び固着方法は、実施例1と同様である。
ヘッド本体70は、中空部tを有している。図16において破線で示されるのは、中空部tの輪郭線である。ヘッド本体70は、トップ面62側から見て略T字状をなす主要部74と、主要部74のトウ側端部とバック側端部との間に延びるトウ側連結部76と、主要部74のヒール側端部とバック側端部との間に延びるヒール側連結部78とを有している。トウ側連結部76及びヒール側連結部78は、略円弧状に延びている。トウ側連結部76と主要部74との間には、空間部kが存在する(図16参照)。ヒール側連結部78と主要部74との間にも、空間部kが存在する。
パターヘッド60は、低比重部材を有さない。
以上で説明された点以外は、実施例1と同様にして、比較例1に係るパタークラブを得た。
[比較例2]
図22は、比較例2に係るパターヘッド80をソール面82側から見た図である。このパターヘッド80の形状は、前述した実施例3に係るパターヘッド34及び実施例4に係るパターヘッド52を略相似形で縮小させたものである。この比較例2は、低比重部材を有さない。低比重部材42を有さず、当該低比重部材42の部分がヘット本体で占められており、且つヘッドが小型化された点以外は、実施例3と同様にして、比較例2に係るパタークラブを得た。
実施例1から4及び比較例1、2の仕様と評価結果が、下記の表1で示される。
Figure 2007215714
評価方法は、以下の通りである。
[転がり距離]
パターを振り子のようにスイングすることができるパッティングマシンを用いてグリーン上のボールを打球させ、転がり距離を測定した。ボールは、市販の2ピースボールとした。このパッティングマシンは、振り上げ高さの設定によりヘッドスピードを精度よく設定することができる。ヘッドスピードは2.5(m/s)に設定した。インパクト時のロフト角は、4.0度に設定した。グリーン上の同じ位置から同じ方向に5球ずつ打球させ、平均値を評価値とした。この評価値が、「転がり距離」として上記の表1で示されている。
[転がりズレ]
4m先のカップを狙ってゴルファーがパッティングを行い、左右への方向のズレを計測した。右方向へのズレもプラスの値とし、左方向へのズレもプラスの値として、ズレを積算し、ズレの平均値を計算した。10人のテスターが10球ずつ打球した合計100球のデータの平均値が、[転がりズレ]として上記の表1で示される。
表1に示されるように、実施例の製造方法では、比較例の製造方法に比べて転がり距離が長い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
図1は、本発明の一実施形態及び実施例1のパターヘッドをトップ面側から見た図である。 図2は、本発明の一実施形態及び実施例1のパターヘッドをソール面側から見た図である。 図3は、本発明の一実施形態及び実施例1のパターヘッドをフェース面側から見た図である。 図4は、本発明の一実施形態及び実施例1のパターヘッドをバック側から見た図である。 図5は、本発明の一実施形態及び実施例1のパターヘッドをヒール側から見た図である。 図6は、図1のVI−VI線に沿った断面図である。 図7は、図1のVII−VII線に沿った断面図である。 図8は、実施例2に係るパターヘッドをソール面側から見た図である。 図9は、実施例3に係るパターヘッドをトップ面側から見た図である。 図10は、実施例3に係るパターヘッドをソール面側から見た図である。 図11は、実施例3に係るパターヘッドをフェース面側から見た図である。 図12は、実施例3に係るパターヘッドをバック側から見た図である。 図13は、実施例3に係るパターヘッドをヒール側から見た図である。 図14は、図9のXIV−XIV線に沿った断面図である。 図15は、実施例4に係るパターヘッドをソール面側から見た図である。 図16は、比較例1に係るパターヘッドをトップ面側から見た図である。 図17は、比較例1に係るパターヘッドをソール面側から見た図である。 図18は、比較例1に係るパターヘッドをフェース面側から見た図である。 図19は、比較例1に係るパターヘッドをバック側から見た図である。 図20は、比較例1に係るパターヘッドをヒール側から見た図である。 図21は、図16のXXI−XXI線に沿った断面図である。 図22は、比較例2に係るパターヘッドをソール面側から見た図である。
符号の説明
2・・・パターヘッド
3・・・シャフト
4・・・ヘッド本体
6、42、56・・・低比重部材
8・・・フェース部材
10・・・トップ面
12・・・ソール面部
13・・・ソール凹部
14・・・低比重部材の外面
16、38、54、82・・・ソール面
18・・・フェース面部
20・・・フェース凹部
22・・・フェース部材の外面
24・・・フェース面
30、34、52、60・・・パターヘッド
t・・・中空部
f1・・・パターヘッドのフェース側部分
b1・・・パターヘッドのバック側部分
W1・・・パターヘッドのトウ・ヒール方向における最大幅
W2・・・パターヘッドのフェース・バック方向における最大幅
F・・・重心深度
h・・・スイートスポット高さ

Claims (5)

  1. 金属よりなるヘッド本体と、このヘッド本体を構成する金属よりも比重の低い材料よりなる低比重部材とを備え、
    上記低比重部材は、上記ヘッド本体のソール面側に設けられており、
    ソール面の少なくとも一部は、上記低比重部材により構成されているパター用ゴルフクラブヘッド。
  2. 上記ヘッド本体が、中空部を有している請求項1に記載のパター用ゴルフクラブヘッド。
  3. 上記低比重部材の重心は、ヘッド重心よりもフェース側に位置している請求項1に記載のパター用ゴルフクラブヘッド。
  4. ヘッドのトウ・ヒール方向における最大幅が幅W1であり、ヘッドのフェース・バック方向における最大幅が幅W2であるとき、幅W1の幅W2に対する比(W1/W2)が1.05以上1.50以下であり、
    上記幅W1が80mm以上130mm以下であり、
    上記幅W2の中間位置を通りフェース・バック方向に対して垂直な平面により、ヘッドがフェース側部分とバック側部分とに2分割された場合、上記フェース側部分の重量M1の、上記バック側部分の重量M2に対する比(M1/M2)が0.40以上1.30以下である請求項1に記載のパター用ゴルフクラブヘッド。
  5. シャフトと、グリップと、パター用ゴルフクラブヘッドとを有し、
    このパター用ゴルフクラブヘッドは、金属よりなるヘッド本体と、このヘッド本体を構成する金属よりも比重の低い材料よりなる低比重部材とを備え、
    上記低比重部材は、上記ヘッド本体のソール面側に設けられており、
    ソール面の少なくとも一部は、上記低比重部材により構成されているゴルフパター。
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