JP2012060982A - トマトの栽培方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】トマトの糖度、風味を向上させるとともにトマトの収穫量も向上させる、安価なトマトの栽培方法を提供する。
【解決手段】トマトの栽培方法は、(a)栽培土壌を含む大地の地表に、通根性を有する底部を備えた栽培容器を、端部同士が接触するようにして長手方向に複数配置して複数列配置する工程と、(b)液肥タンクと、加圧ポンプと、流量調整バルブと、複数の液肥供給孔を備えた液肥供給パイプとを含む液肥供給システムを配置する工程と、(c)前記複数列配置したそれぞれの列の前記長手方向に複数配置した前記栽培容器の端部側壁上部に、長手方向に平行に前記液肥供給パイプを1本づつ配置して固定する工程と、(d)前記栽培容器のそれぞれに、培地を充填する工程と、(e)前記培地を充填した前記栽培容器のそれぞれに、少なくとも1本以上のトマトの苗を定植する工程と、を含むことを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、トマトの栽培方法に関する。
複数の栽培用トレイに少量の培地を入れ、トマトの苗を植付けた各培地に養液と水を供給することにより、設備費用の大幅なコストダウンと、日々の給肥費用の削減が可能になるので、1株のトマトの品質や収穫量を低下させることなく、安価にトマトを栽培できる方法が開示されている。(例えば、特許文献1参照。)
また、小型の鉢を用いて、養液管理、水分管理を適切に行えば、糖度の改善されたトマトを収穫できることが開示されている。(例えば、特許文献2参照。)
特開2007−306849号公報 特開平10−28476号公報
特許文献1に記載の栽培用トレイ、特許文献2に記載の小型の鉢等の容器を用いたトマトの栽培方法においては、培地の量が少ないために主根の発育が制限され、このために、露地の土耕栽培に比べると、1株のトマトの収穫量が制限されるという問題があった。
本発明は上記問題点を鑑みなされたものであって、トマトの糖度、風味を向上させるとともにトマトの収穫量も向上させる、安価なトマトの栽培方法を提供することを目的とする。
このような目的は、下記(1)〜(14)の本発明により達成される。
(1)(a)栽培土壌を含む大地の地表に、通根性を有する底部を備えた栽培容器を、端部同士が接触するようにして長手方向に複数配置して複数列配置する工程と、(b)液肥タンクと、加圧ポンプと、流量調整バルブと、複数の液肥供給孔を備えた液肥供給パイプとを含む液肥供給システムを配置する工程と、(c)複数列配置したそれぞれの列の長手方向に複数配置した栽培容器の端部側壁上部に、長手方向に平行に液肥供給パイプを1本づつ配置して固定する工程と、(d)栽培容器のそれぞれに、培地を充填する工程と、(e)培地を充填した栽培容器のそれぞれに、少なくとも1本以上のトマトの苗を定植する工程と、を含むことを特徴とするトマトの栽培方法。
(2)さらに、(f)黒糖を水に加えて30〜40質量%黒糖水溶液を得る工程と、(g)黒糖水溶液100質量部に対し、1〜3質量部のサッカロミセス属の酵母を加える工程と、(h)撹拌してサッカロミセス属の酵母を発酵させる工程と、(i)サッカロミセス属の酵母が発酵している期間内に、2〜4質量部のレバウディオサイドAを加える工程と、(l)トマトの糖度向上液肥を原液とし、原液のサッカロミセス属の酵母が発酵している期間内に、原液を水で500〜1000倍に希釈して希釈液肥を得る工程と、(m)希釈液肥のサッカロミセス属の酵母が発酵している期間内に、トマトの苗を定植した栽培容器のそれぞれに、液肥供給システムにより、液肥供給パイプの液肥供給孔から均等に液肥を供給する工程と、を含むことを特徴とする(1)に記載のトマトの栽培方法。
(3)通根性を有する底部が、底部に複数の孔を設けた栽培容器の底部の内側に配置した不織布、又は、底のない栽培容器の底部に配置した不織布を含むことを特徴とする(1)又は(2)に記載のトマトの栽培方法。
(4)液肥供給パイプは、栽培容器の端部側壁上部に設けられた切欠きとの嵌合及び/又は留め具によって栽培容器に固定することを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載のトマトの栽培方法。
(5)培地が、保水力、保肥力の高い材料からなる5cm以上の厚さの第1倍地層と、ピートモスに軽石を分散させた3cm以上の厚さの第2倍地層とを層状に含むことを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載のトマトの栽培方法。
(6)第1倍地層の保水力、保肥力の高い材料が、赤土、赤玉土、ベントナイト、モンモリロナイトのうちの少なくとも1種以上を含むことを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載のトマトの栽培方法。
(7)第2倍地層において、ピートモスに分散させた軽石の含有量が10〜30質量%であることを特徴とする(1)〜(6)のいずれかに記載のトマトの栽培方法。
(8)容器培地の最上層に、3cm以上の厚さのゼオライトの第3倍地層とをさらに含むことを特徴とする(1)〜(7)のいずれかに記載のトマトの栽培方法。
(9)サッカロミセス属の酵母が、サッカロミセス・セレビシエ、サッカロミセス・バヤヌス、サッカロミセス・カールスベルゲンシス、サッカロミセス・パストリアヌス、サッカロミセス・サケ、サッカロミセス・エリプソイディウスの群から選ばれる1つまたは複数であることを特徴とする(1)〜(8)のいずれかにに記載のトマトの糖度向上液肥。
(10)サッカロミセス属の酵母がパン発酵酵母、ビール酵母及びワイン酵母のいずれかであることを特徴とする(2)〜(9)のいずれかに記載のトマトの栽培方法。
(11)(g)の工程において、黒糖水溶液100体積部に対し、パパイヤ、パイナップル、マンゴー、メロン、いちじく、及びキウイフルーツ含む果実のそれぞれを搾汁して得られたプロテアーゼ活性果汁のうちの少なくとも1種以上を5〜10体積部さらに加えることを特徴とする(2)〜(10)のいずれかに記載のトマトの栽培方法。
(12)(i)の工程に次いで、さらに、(j)サッカロミセス属の酵母が発酵している期間内に、黒糖水溶液100体積部に対し、イワシ、マグロ、カツオ、アジ、及びサバの魚エキスのうちの少なくとも1種以上を30〜60体積部を加える工程と、を含むことを特徴とする(2)〜(11)のいずれかに記載のトマトの栽培方法。
(13)(j)の工程に次いで、さらに、(k)サッカロミセス属の酵母が発酵している期間内に、黒糖水溶液100質量部に対し、トマトの新葉20〜30質量部を添加して混合してろ過する工程と、を含むことを特徴とする(12)に記載のトマトの栽培方法。
(14)地表の全面を非通水性、非通気性のシートで覆い、シートの栽培容器のそれぞれの底部に対応する部分を通根性とすることを特徴とする(1)〜(13)のいずれかに記載のトマトの栽培方法。
本発明によれば、トマトの糖度、風味を向上させるとともに、トマトの収穫量も向上させる、安価なトマトの栽培方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係るトマトの栽培方法における栽培容器部を模式的に示した斜視図である。 本発明の実施形態に係るトマトの栽培方法における液肥供給システムを模式的に示した上面図である。 図2のA−A矢視断面図である。 本発明の実施形態に係るトマトの栽培方法における、地表に配置した栽培容器中の培地におけるトマトの根の発育状況を模式的に示した断面図である。 本発明の実施例2に係るトマトの根の発育状況を示す外観写真である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)について詳細に説明する。以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための物や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、トマトに限定せず、さらに果菜、葉菜の野菜類、果樹にも適用可能であり、また、構成材料の種類、構成条件等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
図1は、本発明の実施形態に係るトマトの栽培方法における栽培容器部を模式的に示した斜視図である。図2は、本発明の実施形態に係るトマトの栽培方法における液肥供給システムを模式的に示した上面図である。図3は、図2のA−A矢視断面図である。
本発明の実施形態は、(a)栽培土壌4を含む大地の地表に、通根性を有する底部12を備えた栽培容器10を、端部同士が接触するようにして長手方向に複数配置して複数列配置する工程と、(b)液肥タンク1と、加圧ポンプ2と、流量調整バルブ3と、複数の液肥供給孔21を備えた液肥供給パイプ20とを含む液肥供給システム50を配置する工程と、(c)複数列配置したそれぞれの列の長手方向に複数配置した栽培容器10の端部側壁上部に、長手方向に平行に液肥供給パイプ20を1本ずつ配置して固定する工程と、(d)栽培容器10のそれぞれに培地30を充填する工程と、(e)培地30を充填した栽培容器10のそれぞれに、少なくとも1本以上のトマトの苗5を定植する工程と、を含む。
(a)の工程における通根性を有する底部12は、底部に複数の孔を設けた栽培容器10の底部の内側に配置した不織布、又は、底のない栽培容器10の底部に配置した不織布で構成することができる。栽培土壌4の上に、不織布を敷いて、底のない栽培容器10を複数配置してもよい。不織布は、ポリエチレン又はポリプロピレン製のものが好ましい。
植物の根には、主根、細根及び毛細根があるが、果菜類、葉菜類を栽培する場合、苗の発育を促進する、すなわち、収穫量を高めるためには、主根の発達を促進することが必要であり、収穫物の品質、風味を高めるためには、毛細根の発達、繁茂を促進する必要がある。
通根性を有する底部12を備えた栽培容器10を用いることにより、培地中で発育した定植したトマトの苗5の主根が、栽培容器10の底部を貫通して、栽培容器10を配置した大地の土壌中で十分に成長を続けることができるようになる。
大地には、通常のトマトの露地の土耕栽培で用いられる堆肥等を含む土壌を用いることができる。
(b)、(c)の工程における液肥供給パイプ20は、栽培容器10の端部側壁上部に設けられた切欠き13との嵌合、及び/又はヒンジ等の留め具によって栽培容器10に固定することが好ましい。各栽培容器10に対する液肥供給孔21の位置がずれるのを防止するためである。
栽培容器10内に充填する培地30は、トマトの毛細根を選択的に発達させる材料からなる層と、主根を選択的に発達させる材料からなる層とを含む複数層で構成するのが好ましい。
(d)、(e)の工程における培地30は、図3に示したように、保水力、保肥力の高い材料からなる5cm以上の厚さの第1倍地層31と、ピートモスに軽石を10〜30質量%分散させた3cm以上の厚さの第2倍地層32とを層状に含むものが好ましい。
第1倍地層31は、培地30の量を確保して主根を発達させるために、5cm以上の厚さとすることが好ましい。第2倍地層32は、培地30表面に繁茂した毛細根が散布した液肥の養分を効果的に吸収するので、3cm以上の厚さとすることが好ましい。
第1倍地層31としての保水力、保肥力の高い材料としては、赤土、赤玉土、ベントナイト、モンモリロナイトのうちの少なくとも1種以上を用いることができる。中でも、安価に入手できる赤土又は赤玉土が好ましい。
ピートモスは、ミズゴケ、アシ、ヨシ、スゲ、ヌマガヤ、ヤナギ等の植物が堆積し、腐食化した泥炭を脱水、粉砕したもので、繊維状の形態をしている。ピートモスはカナダ、ロシア、北ヨーロッパに無尽蔵に埋蔵されていると言われており、日本ではミズゴケが主原料となるヨーロッパ産のピートモスが多く流通している。しかし、ピートモス表面には油分やロウ分が含まれ、乾燥すると撥水性が強くなるので、ピートモスのみからなる培地は、吸水が困難な、排水性の高いものとなる。また、ピートモスは毛管抵抗値が高いので、ピートモス中では主根、細根、毛細根のいずれも発達しにくくなる。第2倍地層32は、トマトの糖度、風味を向上させる養分を吸収する毛細根の発達を促進するため、ピートモスに通気性及び水分吸収性を有する材料を分散させたものが好適である。
第2倍地層32は、トマトの糖度、風味を向上させる養分を吸収する毛細根の発達を促進するため、ピートモスに通気性及び水分吸収性を有する軽石を分散させたものが用いられる。
軽石は、マグマが噴火の際に地下深部から上昇し、減圧されてマグマに溶解していた水等の揮発成分が発泡して多孔質となったもので、吸水性、保水性を有するが、過剰な水分を容易に排出するので排水性も有する。また、根の呼吸作用等によって発生する炭酸ガスを排出し、根のまわりに酸素を供給する通気性にも優れる。軽石を破砕して粒子サイズをそろえたものが入手可能である。
第2倍地層32における軽石の含有量が10質量%未満であると、第2倍地層32の水はけが良くなりすぎ、30質量%を超えると第2倍地層32に水分が停滞しすぎる。
本発明の実施形態においては、培地30の最上層に3cm以上の厚さのゼオライトの第3倍地層とをさらに含むことが好ましい。
ピートモスを主として含む第2倍地層32は液体の拡散性が低いので、液肥を散布しても、第2倍地層32中では、液肥は横方向に均一に分布しにくい。液体の拡散性の高いゼオライトを第3倍地層33として第2倍地層32の上に配置することにより、第3倍地層33に液肥供給孔21から供給した液肥は第3倍地層内でまず横方向に均一に分布し、次いで下部の第2倍地層32、第1倍地層31に浸透していくので、第2倍地層32の毛細根、第1倍地層31の主根からの液肥の吸収が効率よく行われる。
アルミノケイ酸塩であるゼオライトは多孔質物質で吸着性、吸水性に優れる。また、カチオンは、水溶液中で容易に他のカチオンに置き換えることができるため、ゼオライトは高いイオン交換能、すなわち高いCEC(塩基置換容量)を有する。150以上のCECを持つ天然ゼオライトが入手可能である。人工ゼオライトは180〜400のCEC、合成ゼオライトは400〜600のCECを示すが、これらは高価である。
ゼオライトの第3倍地層は、厚さの均一性を保つ観点から、3cm以上の厚さとすることが好ましい。
本発明の実施形態におけるトマトの栽培方法は、さらに、(f)黒糖を水に加えて30〜40質量%黒糖水溶液を得る工程と、(g)黒糖水溶液100質量部に対し、1〜3質量部のサッカロミセス属の酵母を加える工程と、(h)撹拌してサッカロミセス属の酵母を発酵させる工程と、(i)サッカロミセス属の酵母が発酵している期間内に、2〜4質量部のレバウディオサイドAを加える工程と、(l)トマトの糖度向上液肥を原液とし、原液のサッカロミセス属の酵母が発酵している期間内に、原液を水で500〜1000倍に希釈して希釈液肥を得る工程と、(m)希釈液肥のサッカロミセス属の酵母が発酵している期間内に、トマトの苗5を定植した栽培容器10のそれぞれに、液肥供給システム50により、液肥供給パイプ20の液肥供給孔21から均等に液肥を供給する工程と、を含む。
黒糖の約80%は蔗糖であり、蔗糖の水への溶解度は25℃で約67質量%であるので、(f)の工程における30〜40質量%黒糖水溶液は室温で容易に得られる。
黒糖には、主成分としての蔗糖の他に、Ca、P、Fe、Na、K、Mg等のミネラル分、少量のたんぱく質、ビタミンB群等が含まれる。これらビタミンは発酵時に補酵素として作用し、ミネラルはたんぱく質と結合して錯体を形成する。
(g)の工程において、黒糖水溶液に黒糖水溶液100質量部に対し1〜3質量部のサッカロミセス属の酵母を加え、(h)の工程において、撹拌して酸素を十分に供給すると、アルコールを生成することなく、サッカロミセス属の酵母の酵母菌は、たんぱく質分解黒糖水溶液中に存在する有害細菌、有機物、空気中の微量物質を餌とし、急激に増殖して種々の物質へと分解生成する。黒糖の糖分の主成分である二糖の蔗糖は、単糖のブドウ糖と果糖を分解生成し、さらに、有機物は良質な各種アミノ酸、ビタミン、核酸、ミネラル、ホルモン、脂肪酸等へ分解生成する。
酵母は、出芽によって増殖する単細胞の子嚢菌類に対する総称で、増殖するときに、菌体内で、発酵肥料として有用な種々の物質を生成し、その一部を菌体外に分泌する。醸造に利用されている酵母は、主としてサッカロミセス属の酵母であり、サッカロミセス・セレビシエは、アルコール発酵力が強く、パンの発酵のほか、ビールやワイン等、酒類全般の醸造に利用される。ビール酵母には、サッカロミセス・セレビシエのほか、サッカロミセス・パストリアヌス、サッカロミセス・バヤヌス、サッカロミセス・カールスベルゲンシスも含まれる。サッカロミセス・サケは低温下での発酵力が強く、清酒酵母といわれる。サッカロミセス・エリプソイディウスは、果実の表面に生息している酵母で、ワインの醸造に利用される。
しかし、黒糖の糖分の主成分である二糖の蔗糖はもとより、サッカロミセス属の酵母の発酵、増殖によって、蔗糖から分解生成した単糖であるブドウ糖と果糖も、トマトの毛細根から容易には吸収されないことが経験的に知られている。再合成された各種アミノ酸、ビタミン、核酸、ミネラル、ホルモン、脂肪酸等は、トマトの毛細根から容易に吸収される。
つまり、黒糖は、トマトの糖度向上に直接的に寄与してはいないのである。
蔗糖の水への溶解度は25℃で約67質量%であるが、サッカロミセス属の酵母の酵母菌は黒糖水溶液中では添加量の500倍以上にも増殖するので、黒糖水溶液へのサッカロミセス属の酵母の添加量は、黒糖水溶液100質量部に対し、1〜3質量部で十分である。この1〜3質量部のサッカロミセス属の酵母の添加量に対し、黒糖水溶液における黒糖添加量が30質量%未満であると、発酵期間が短すぎ、黒糖水溶液への黒糖添加量が40質量%を超えると、全体が発酵するのに時間がかかりすぎる。3質量部を超えてサッカロミセス属の酵母を添加しても、特に発酵効率が高まることはなく、コストアップの要因になるのみである。
(g)の工程で加えるサッカロミセス属の酵母としてパン発酵酵母、ビール酵母及びワイン酵母のいずれかを用いる場合、生きた酵母菌を増殖させるために、乾燥させずに酵母成分を抽出した酵母エキスが好ましい。
(i)の工程において、サッカロミセス属の酵母によって発酵状態にある黒糖水溶液に、トマトの糖度向上に直接的に寄与するレバウディオサイドAを黒糖水溶液100質量部に対し2〜4質量部加える。
レバウディオサイドAは、キク科ステビア属の多年草のステビアの葉から抽出される甘味成分のうちもっとも砂糖に近い上質の甘味を持ち、甘味度は砂糖の450倍と言われている。
本発明者らは、サッカロミセス属の酵母によって発酵状態にある黒糖水溶液にレバウディオサイドAを加えて液肥として用いると、レバウディオサイドAはトマトの糖度向上に直接的に寄与する、すなわち、レバウディオサイドAはトマトの毛細根から吸収されやすくなるということを見出した。
トマトの糖度は、市販の糖度計によって測定することができるが、糖時計によって測定したトマトの糖度と人間の舌による甘味は比例しない。すなわち、通常の露地で特に甘味向上の手段を適用せずに栽培されたトマトの糖度は5前後であり、これから糖度が高くなるほど甘く感じるが、糖度が13を超えると、もはや
人間の舌は、甘味がさらに高まっているとは感じなくなる。
又、トマトの糖度があまり高いと、甘味とは別の人間の感覚である風味の低下が起るので、レバウディオサイドAの添加量は黒糖水溶液100質量部に対し、2〜4質量部とするのが好ましい。この添加量の範囲であれば、収穫の全期間に渡って、糖度8〜13のトマトが得られる。
土壌中には根腐れなどを引き起す有害細菌である微生物も多く存在するので、これら悪玉微生物に対する殺菌力、制菌力の強い放線菌を増殖させるためには、サッカロミセス属の酵母が発酵している期間内、すなわちサッカロミセス属の酵母の酵母菌が生きて増殖している期間内に希釈液肥を培地又は土壌に施肥することが好ましい。
(g)の工程において、黒糖水溶液100体積部に対し、パパイヤ、パイナップル、マンゴー、メロン、いちじく、及びキウイフルーツ含む果実のそれぞれを搾汁して得られたプロテアーゼ活性果汁のうちの少なくとも1種以上を5〜10体積部さらに加えることが好ましい。
プロテアーゼは、たんぱく質を加水分解し、ペプチドというアミノ酸がいくつかつながったものに変える働きを持つ酵素であり、サッカロミセス属の酵母の発酵を促進する作用がある。パパイヤにはパパイン、パイナップルにはブロメリンといったように、それぞれ異なるプロテアーゼが豊富に含まれるが、活性温度の観点から、パパイヤ、パイナップル、マンゴー、メロンの果汁が好ましい。プロテアーゼ活性酵素の添加量が5〜10体積部であると、トマトの風味の適度な改善効果が得られる。
本発明の実施形態においては、工程(h)に次いで、さらに工程(i)として、サッカロミセス属の酵母が発酵している期間内に、黒糖水溶液100体積部に対し、イワシ、マグロ、カツオ、アジ、及びサバの魚エキスのうちの少なくとも1種以上を30〜60体積部加える工程と、を含むことが好ましい。
魚エキスは、魚類を煮て油分や水分を圧搾して除去し、残部を乾燥したもので、約70質量%の粗たんぱく質を含む。肥料としては、即効性肥料に近い肥効を示し、また、土壌団粒化効果や地力としての残存効果も高い。
魚のエキスには、主成分としての粗たんぱく質の他に、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれる。黒糖水溶液に対する魚エキスの添加量が60体積部を超えると、トマトに魚の臭いが残り、30体積部未満であるとトマトの風味は改善されない。又、魚エキスの添加量が60体積部を超えると、トマトの皮の弾力性が強くなりすぎて、歯ざわりが堅くなる傾向が現われる。
本発明の実施形態においては、工程(i)に次いで、さらに工程(j)として、サッカロミセス属の酵母が発酵している期間内に、黒糖水溶液100質量部に対し、トマトの新葉20〜30質量部を添加して混合してろ過する工程と、を含むことが好ましい。
トマトの新葉には、糖分、有機酸、ホルモン、ビタミン、酵素等の植物活性物質が含まれ、また、強い殺菌力、制菌力を持つ活性素も含まれるので、土壌に散布または添加された希釈液肥に含まれるトマトの新葉の成分は、トマトの生育、収量、品質を高め、また、土壌中の悪玉の細菌や微生物の繁殖を阻止する作用をする。
トマトの新葉の添加の効果は20質量部から認められ、添加量は多いほど良いが、30質量部未満であれば、特に処理コストが増加する要因とはならない。
培地中には根腐れなどを引き起す有害細菌である微生物も多く存在するので、これら悪玉微生物に対する殺菌力、制菌力の強い放線菌を増殖させるためには、サッカロミセス属の酵母の発酵が進行している期間内、すなわちサッカロミセス属の酵母の酵母菌が生きて増殖している期間内に希釈液肥を培地30に供給することが好ましい。
本発明の実施形態は、さらに、(l)トマトの糖度向上液肥を原液とし、原液のサッカロミセス属の酵母が発酵している期間内に、原液を水で500〜1000倍に希釈して希釈液肥を得る工程と、(m)希釈液肥のサッカロミセス属の酵母が発酵している期間内に、トマトの苗5を定植した栽培容器10のそれぞれに、液肥供給システム50により、液肥供給パイプ20の液肥供給孔21から均等に液肥を供給する工程と、を含む。
この希釈液肥をトマトの苗5を定植した栽培容器10の培地30に供給する工程により、サッカロミセス属の酵母の発酵下で、レバウディオサイドAと,黒糖由来の良質な各種アミノ酸、ビタミン、核酸、ミネラル、ホルモン、及び脂肪酸等とが、トマトの毛細根から効率よく吸収され、好ましい糖度、及び優れた風味を有するトマトを生育させることができる。
希釈液肥のサッカロミセス属の酵母の発酵、増殖が進行している期間内に、その希釈液肥を培地30に供給するのは、サッカロミセス属の酵母の発酵の進行が止まってサッカロミセス属の酵母の酵母菌が死滅した状態では、土壌中の細菌や微生物に対しての働きかけがなくなるからである。
本発明に係る液肥供給システム50は、ハウス内に設置して日照時間や湿度を(管理して稼動するのが好ましい。堆肥土壌が露出している場合、地表から水分が蒸発するため、季節によりハウス内の湿度が変動するが、ハウス内全体の湿度を一定に管理するためにエアコンを導入する必要があり、コストアップ要因となる。これに対し、上記(13)のように地表の全面を非通水性、非通気性のシートで覆い、シートの栽培容器10のそれぞれの底部に対応する部分を通根性とすると、地表からの水分の蒸発は抑制され、安価にハウス内の湿度を一定に保つことができる。
本発明に係る液肥は化学肥料を含まないので、環境に対する悪影響はない。
内寸法が巾25cm、長さ60cm、深さ20cmの市販のプランタを栽培容器10として堆肥土壌の地表に置き、培地30として粒子サイズ1.7〜6mmの赤玉土小粒からなる第1倍地層31を10cmの厚さに充填し、その上にピートモスに、軽石を20質量%分散させた第2倍地層32を3cmの厚さに充填した。この培地30に、ミニトマトの種から別途容器栽培したミニトマトの苗を、巾の中央部に4本、13cm等間隔に定植した。
(実施例1)
栽培容器10として、内寸法が巾25cm、長さ60cm、深さ20cmの市販のプランタをそのまま使用した。
15リットルの水に黒糖9kgを加えて37.5質量%黒糖水溶液を調製し、これに、ビール酵母エキスを450g添加して混合し、室温で撹拌しながらビール酵母を発酵させて発酵黒糖水溶液を得た。予備試作から、撹拌開始後約1週間でビール酵母は発酵を開始し、発酵は約2週間継続することがわかった。
ビール酵母の発酵が開始したら、その発酵黒糖水溶液に市販のレバウディオサイドAを750g加え、トマトの糖度向上液肥原液とした。そのトマトの糖度向上液肥原液を水で500倍に希釈し、トマトの糖度向上希釈液肥を得た。
その希釈液肥を、ビール酵母の発酵が持続している14日間にわたって、1リットル/回・日栽培容器10内の培地30の表面に供給した。
同様の希釈液肥の新規の調製と散布を14日周期で繰り返し、1段果房の収穫開始後30日間にわたってミニトマトを収穫し、糖度計による糖度の測定と総収穫量の計測を行った。
(実施例2)
栽培容器10として、内寸法が巾25cm、長さ60cm、深さ20cmの市販のプランタの底を切り取って除去し、代わりに底部に厚さ2mmのポリプロピレン不織布を用いたこと以外は実施例1と同様にして、1段果房の収穫開始後30日間にわたってミニトマトを収穫し、糖度計による糖度の測定と総収穫量の計測を行った。
(実施例3)
実施例2と同様の底部に厚さ2mmのポリプロピレン不織布を有する内寸法が巾25cm、長さ60cm、深さ20cmの栽培容器10を、図2に示した要領で長手方向に60個連結し、これを1.5m間隔で10列、堆肥土壌の地表に配置した。各栽培容器10に、培地30として粒子サイズ1.7〜6mmの赤玉土小粒からなる第1倍地層31を10cmの厚さに充填し、その上にピートモスに、軽石を15質量%分散させた第2倍地層32を3cmの厚さに充填した。各栽培容器10の培地30に、ミニトマトの種から別途容器栽培したミニトマトの苗を、巾の中央部に4本、13cm等間隔に定植した。
実施例1と同様に調製した500倍希釈液肥を液肥タンク1に入れ、これを加圧ポンプ2、流量調整バルブ3によって流量を調整しながら、ビール酵母の発酵が持続している14日間にわたって、液肥供給パイプ20の液肥供給孔21から1リットル/回・日各栽培容器10内の培地30の表面に供給した。
同様の500倍希釈液肥の新規の調製と供給を14日周期で繰り返し、1段果房の収穫開始後30日間にわたってミニトマトを収穫して、糖度計による糖度の測定と総収穫量の計測を行った。
図5は、実施例2において、定植後30日目にミニトマトの苗をプランタから抜き取り、培地及び毛細根を払い落して主根の発育状況を観察した外観写真である。プランタの底部に設けたポリプロピレン不織布を貫通して、主根が良く発達しているのがわかる。
実施例1〜3から、表1に示したように以下の結果が得られた。
(イ)実施例1〜3のいずれにおいても、1段花房の収穫開始から30日で6段花房まで収穫することができた。
(ロ)プランタの底部で主根の発達が遮られている実施例1に比べると、プランタの底部を除去して代替した不織布を貫通して堆肥土壌中に主根が十分に発達している実施例2においては、収穫したミニトマトの糖度は僅かに低くはなるものの、収穫量は総重量で約17%増加した。
(ハ)収穫したミニトマトの1個あたりの重量は、実施例1で14.9g、実施例2で15.4gであった。
(ニ)実施例2をスケールアップしてプランタを60個×10列計600個地表に配置した実施例3においては、収穫したトマトの糖度は実施例2と同様で、収穫量は実施例2の収穫量の600倍を上回る結果が得られた。
(ホ)実施例3では、600個の全プランタに定期的に当量ずつ希釈液肥を供給するのに、高価なコンピューターシステムを導入していない。それにもかかわらず、実施例3で実施例2の収穫の600倍を上回る総収穫量が得られたということは、本発明に係る液肥供給システム50が安価で極めて実用性に富むことを示唆するものである。
上記の実施例は、サッカロミセス属の酵母としてビール酵母を用いた場合について例示したが、サッカロミセス・セレビシエ、サッカロミセス・バヤヌス、サッカロミセス・カールスベルゲンシス、サッカロミセス・パストリアヌス、サッカロミセス・サケ、サッカロミセス・エリプソイディウスの群から選ばれる1つまたは複数の酵母を用いても同様の効果が得られることは言うまでもない。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者には明らかである。またその様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
本発明に係るトマトの栽培方法は、トマトの糖度、風味に優れたトマトを高い収穫率で安価に大量生産することを可能にするので、産業上の利用可能性は極めて大きい。
1 液肥タンク
2 加圧ポンプ
3 流量調整バルブ
4 栽培土壌
5 トマトの苗
10 栽培容器
11 側壁
12 通根性を有する底部
13 切欠き
20 液肥供給パイプ
21 液肥供給孔
30 培地
31 第1倍地層
32 第2倍地層
41 主根
42 細根
43 毛細根
50 液肥供給システム

Claims (14)

  1. (a)栽培土壌を含む大地の地表に、通根性を有する底部を備えた栽培容器を、端部同士が接触するようにして長手方向に複数配置して複数列配置する工程と、
    (b)液肥タンクと、加圧ポンプと、流量調整バルブと、複数の液肥供給孔を備えた液肥供給パイプとを含む液肥供給システムを配置する工程と、
    (c)前記複数列配置したそれぞれの列の前記長手方向に複数配置した前記栽培容器の端部側壁上部に、長手方向に平行に前記液肥供給パイプを1本づつ配置して固定する工程と、
    (d)前記栽培容器のそれぞれに、培地を充填する工程と、
    (e)前記培地を充填した前記栽培容器のそれぞれに、少なくとも1本以上のトマトの苗を定植する工程と、
    を含むことを特徴とするトマトの栽培方法。
  2. さらに、 (f)黒糖を水に加えて30〜40質量%黒糖水溶液を得る工程と、
    (g)前記黒糖水溶液100質量部に対し、1〜3質量部のサッカロミセス属の酵母を加える工程と、
    (h)撹拌して前記サッカロミセス属の酵母を発酵させる工程と、
    (i)前記サッカロミセス属の酵母が発酵している期間内に、2〜4質量部のレバウディオサイドAを加える工程と、
    (l)前記トマトの糖度向上液肥を原液とし、前記原液のサッカロミセス属の酵母が発酵している期間内に、前記原液を水で500〜1000倍に希釈して希釈液肥を得る工程と、
    (m)前記希釈液肥のサッカロミセス属の酵母が発酵している期間内に、前記トマトの苗を定植した前記栽培容器のそれぞれに、前記液肥供給システムにより、前記液肥供給パイプの前記液肥供給孔から均等に液肥を供給する工程と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のトマトの栽培方法。
  3. 前記通根性を有する底部が、底部に複数の孔を設けた前記栽培容器の底部の内側に配置した不織布、又は、底のない前記栽培容器の底部に配置した不織布を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のトマトの栽培方法。
  4. 前記液肥供給パイプは、前記栽培容器の端部側壁上部に設けられた切欠きとの嵌合及び/又は留め具によって前記栽培容器に固定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のトマトの栽培方法。
  5. 前記培地が、保水力、保肥力の高い材料からなる5cm以上の厚さの第1倍地層と、
    ピートモスに軽石を分散させた3cm以上の厚さの第2倍地層と
    を層状に含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のトマトの栽培方法。
  6. 前記第1倍地層の前記保水力、保肥力の高い材料が、赤土、赤玉土、ベントナイト、モンモリロナイトのうちの少なくとも1種以上を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のトマトの栽培方法。
  7. 前記第2倍地層において、前記ピートモスに分散させた前記軽石の含有量が10〜30質量%であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のトマトの栽培方法。
  8. 前記容器培地の最上層に、3cm以上の厚さのゼオライトの第3倍地層とをさらに含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のトマトの栽培方法。
  9. 前記サッカロミセス属の酵母が、サッカロミセス・セレビシエ、サッカロミセス・バヤヌス、サッカロミセス・カールスベルゲンシス、サッカロミセス・パストリアヌス、サッカロミセス・サケ、サッカロミセス・エリプソイディウスの群から選ばれる1つまたは複数であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のトマトの糖度向上液肥。
  10. 前記サッカロミセス属の酵母がパン発酵酵母、ビール酵母及びワイン酵母のいずれかであることを特徴とする請求項2〜9のいずれか1項に記載のトマトの栽培方法。
  11. 前記(g)の工程において、前記黒糖水溶液100体積部に対し、パパイヤ、パイナップル、マンゴー、メロン、いちじく、及びキウイフルーツ含む果実のそれぞれを搾汁して得られたプロテアーゼ活性果汁のうちの少なくとも1種以上を5〜10体積部さらに加えることを特徴とする請求項2〜10のいずれか1項に記載のトマトの栽培方法。
  12. 前記(i)の工程に次いで、さらに、(j)前記サッカロミセス属の酵母が発酵している期間内に、前記黒糖水溶液100体積部に対し、イワシ、マグロ、カツオ、アジ、及びサバの魚エキスのうちの少なくとも1種以上を30〜60体積部を加える工程と、
    を含むことを特徴とする請求項2〜11のいずれか1項に記載のトマトの栽培方法。
  13. 前記(j)の工程に次いで、さらに、(k)前記サッカロミセス属の酵母が発酵している期間内に、前記黒糖水溶液100質量部に対し、トマトの新葉20〜30質量部を添加して混合してろ過する工程と、
    を含むことを特徴とする請求項12に記載のトマトの栽培方法。
  14. 前記地表の全面を非通水性、非通気性のシートで覆い、前記シートの前記栽培容器のそれぞれの底部に対応する部分を通根性とすることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載のトマトの栽培方法。
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