JP2012060838A - 電源装置および車両 - Google Patents

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博明 武内
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Abstract

【課題】機器から見た第1二次電池と第2二次電池との接続状態を切り替える際に機器に作用する電圧が急変するのを抑制できるようにする。
【解決手段】負極母線35に負極側端子が接続されたバッテリ40と、第1正極母線36に正極側端子が接続されたバッテリ42と,バッテリ40,42の正極側端子間,負極側端子間に介在するリレーRp1,Rp2と、バッテリ40の正極側端子とバッテリ42の負極側端子とに介在するリレーRsと、負極母線35と第1正極母線36とバッテリ40の正極側端子が接続された第2正極母線37とに接続された昇圧コンバータ34と、第2正極母線37に設けられたリレーRcと、を備え、インバータ32から見たバッテリ40,42の接続状態を、リレーRcをオンとした状態で昇圧コンバータ34によって負極母線35と第1正極母線36との間の電圧を調整しながら切り替える。
【選択図】図1

Description

本発明は、電源装置およびこれを搭載する車両に関し、詳しくは、電力により作動する機器と電力のやりとりを行なう電源装置およびこれを搭載する車両に関する。
従来、この種の電源装置としては、モータを駆動するためのインバータの一方の端子に負極が接続された第1蓄電ユニットと、インバータの他方の端子に正極が接続された第2蓄電ユニットと、第1蓄電ユニットの正極と第2蓄電ユニットの正極とに介在する第1スイッチと、第1蓄電ユニットの負極と第2蓄電ユニットの負極とに介在する第2スイッチと、第1蓄電ユニットの正極と第2蓄電ユニットの負極とに介在する第3スイッチと、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、第1スイッチと第2スイッチとをオンとする共に第3スイッチをオフとすることによって第1蓄電ユニットと第2蓄電ユニットとを並列接続状態にすることができ、第3スイッチをオンとすると共に第1スイッチと第2スイッチとをオフとすることによって第1蓄電ユニットと第2蓄電ユニットとを直列接続状態にすることができる。
特開2010−57288号公報
上述の電源装置では、並列接続状態と直列接続状態とを切り替える際のスイッチのオンオフ時に、インバータに作用する電圧が急変することがある。インバータに作用する電圧が急変すると、第1蓄電ユニットや第2蓄電ユニットとインバータとの間で大きな突入電流が流れたりインバータの制御性が低下したりする可能性があるため、インバータに作用する電圧の急変はできるだけ抑制することが好ましい。
本発明の電源装置および車両は、機器から見た第1二次電池と第2二次電池との接続状態を切り替える際に機器に作用する電圧が急変するのを抑制できるようにすることを主目的とする。
本発明の電源装置および車両は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の電源装置は、
電力により作動する機器と電力のやりとりを行なう電源装置であって、
前記機器の負極側端子が接続された負極母線に負極側端子が接続された第1二次電池と、
前記機器の正極側端子が接続された第1正極母線に正極側端子が接続された第2二次電池と、
前記第1二次電池の正極側端子と前記第2二次電池の正極側端子との接続および接続の解除を行なう第1リレーと、
前記第1二次電池の負極側端子と前記第2二次電池の負極側端子との接続および接続の解除を行なう第2リレーと、
前記第1二次電池の正極側端子と前記第2二次電池の負極側端子との接続および接続の解除を行なう第3リレーと、
前記第1二次電池の正極側端子が接続された第2正極母線と前記第1正極母線と前記負極母線とに接続され、前記第1正極母線と前記負極母線との間の電圧である機器電圧を前記第2正極母線と前記負極母線との間の電圧である昇圧前電圧以上で調整可能な昇圧コンバータと、
前記第2正極母線に設けられ、前記第1二次電池の正極側端子と前記昇圧コンバータとの接続および接続の解除を行なう第4リレーと、
を備えることを要旨とする。
この本発明の電源装置では、電力により作動する機器の負極側端子が接続された負極母線に負極側端子が接続された第1二次電池と、機器の正極側端子が接続された第1正極母線に正極側端子が接続された第2二次電池と、第1二次電池の正極側端子と第2二次電池の正極側端子(第1正極母線)との接続および接続の解除を行なう第1リレーと、第1二次電池の負極側端子(負極母線)と第2二次電池の負極側端子との接続および接続の解除を行なう第2リレーと、第1二次電池の正極側端子と第2二次電池の負極側端子との接続および接続の解除を行なう第3リレーと、第1二次電池の正極側端子が接続された第2正極母線と第1正極母線と負極母線とに接続され第1正極母線と負極母線との間の電圧である機器電圧を第2正極母線と負極母線との間の電圧である昇圧前電圧以上で調整可能な昇圧コンバータと、第2正極母線に設けられ第1二次電池の正極側端子と昇圧コンバータとの接続および接続の解除を行なう第4リレーと、を備える。こうしたハード構成とすることにより、機器から見た第1二次電池と第2二次電池との接続状態を切り替える際に、第4リレーをオンとした状態で昇圧コンバータによって機器電圧を調整しながら切り替えることが可能となる。したがって、機器から見た第1二次電池と第2二次電池との接続状態を切り替える際に機器電圧が急変するのを抑制することが可能となる。ここで、機器から見た第1二次電池と第2二次電池との接続状態としては、第1リレーがオンであると共に第2リレーと第3リレーと第4リレーとがオフであることによって第1二次電池と第2二次電池とのうち第1二次電池だけが機器に接続される状態と、第2リレーがオンであると共に第1リレーと第3リレーと第4リレーとがオフであることによって第1二次電池と第2二次電池とのうち第2二次電池だけが機器に接続される状態と、第3リレーがオンであると共に第1リレーと第2リレーと第4リレーとがオフであることによって第1二次電池と第2二次電池とが機器から見て直列接続となる状態と、第1リレーと第2リレーとがオンであると共に第3リレーと第4リレーとがオフであることによって第1二次電池と第2二次電池とが機器から見て並列接続となる状態と、のうち少なくとも一部を考えることができる。
こうした本発明の電源装置において、前記第1リレーと前記第2リレーとがオンであると共に前記第3リレーと前記第4リレーとがオフであることによって前記第1二次電池と前記第2二次電池とが前記機器から見て並列接続となる並列接続状態と、前記第3リレーがオンであると共に前記第1リレーと前記第2リレーと前記第4リレーとがオフであることによって前記第1二次電池と前記第2二次電池とが前記機器から見て直列接続となる直列接続状態と、を切り替える際、前記第4リレーがオンとされた状態で前記機器電圧が調整されながら切り替えられるよう前記昇圧コンバータと前記第1リレーと前記第2リレーと前記第3リレーと前記第4リレーとを制御する切替制御手段を備える、ものとすることもできる。
この並列接続状態と直列接続状態とを切り替える際に第4リレーをオンとした状態で昇圧コンバータによって機器電圧を調整しながら切り替える態様の本発明の電源装置において、前記切替制御手段は、前記並列接続状態から前記直列接続状態に切り替える際、前記第4リレーがオンとされるよう該第4リレーを制御し、該第4リレーがオンとされた状態で前記第1正極母線のうち前記昇圧コンバータとの接続点よりも前記第2二次電池側である所定範囲に電流が流れなくなるよう前記昇圧コンバータを制御し、前記所定範囲に電流が流れなくなった状態で前記第1リレーと前記第2リレーとがオフとされるよう該第1リレーと該第2リレーとを制御し、該第1リレーと該第2リレーとがオフとされた状態で前記機器電圧が前記第1二次電池の電圧と前記第2二次電池の電圧との和以上になるよう前記昇圧コンバータを制御し、前記機器電圧が前記第1二次電池の電圧と前記第2二次電池の電圧との和以上になった状態で前記第3リレーがオンとされるよう該第3リレーを制御し、該第3リレーがオンとされた状態で前記第2二次電池の充放電が行なわれると共に前記第2正極母線に電流が流れなくなるよう前記昇圧コンバータを制御し、前記第2二次電池の充放電が行なわれると共に前記第2正極母線に電流が流れなくなった状態で前記第4リレーがオフとされるよう該第4リレーを制御する手段である、ものとすることもできる。こうすれば、第3リレーをオンとしたときに機器電圧が急変するのを抑制することができる。
また、並列接続状態と直列接続状態とを切り替える際に第4リレーをオンとした状態で昇圧コンバータによって機器電圧を調整しながら切り替える態様の本発明の電源装置において、前記切替制御手段は、前記直列接続状態から前記並列接続状態に切り替える際、前記第4リレーがオンとされるよう該第4リレーを制御し、該第4リレーがオンとされた状態で前記第2正極母線に電流が流れると共に前記第2二次電池の充放電が行なわれなくなるよう前記昇圧コンバータを制御し、前記第2正極母線に電流が流れると共に前記第2二次電池の充放電が行なわれなくなった状態で前記第3リレーがオフとされるよう該第3リレーを制御し、該第3リレーがオフとされた状態で前記機器電圧が調整されながら前記1リレーと前記第2リレーとがオンとされるよう前記昇圧コンバータと前記第1リレーと前記第2リレーとを制御し、該第1リレーと該第2リレーとがオンとされた状態で前記第4リレーがオフとされるよう該第4リレーを制御する手段である、ものとすることもできる。こうすれば、第1リレーや第2リレーをオンとしたときに機器電圧が急変するのを抑制することができる。この態様の本発明の電源装置において、前記切替制御手段は、前記直列接続状態から前記並列接続状態に切り替える際において、前記第3リレーがオフとされた後、前記機器電圧が前記第1二次電池の電圧と前記第2二次電池の電圧とのうち高い方に等しくなるよう前記昇圧コンバータを制御し、前記機器電圧が前記第1二次電池の電圧と前記第2二次電池の電圧とのうち高い方に等しくなった状態で前記第1二次電池の電圧が前記第2二次電池の電圧以上のときには、前記第1リレーがオンとされるよう該第1リレーを制御し、該第1リレーがオンとされ且つ前記第1二次電池の電圧と前記第2二次電池の電圧とが等しくなった状態で前記第2リレーがオンとされるよう該第2リレーを制御する手段である、ものとすることもできる。また、前記昇圧コンバータは、前記第1正極母線に接続された第1スイッチング素子と、該第1スッチング素子と前記負極母線とに接続された第2スイッチング素子と、前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子との中間点と前記第2正極母線とに接続されたリアクトルと、を有し、前記切替制御手段は、前記直列接続状態から前記並列接続状態に切り替える際において、前記第3リレーがオフとされた後、前記機器電圧が前記第1二次電池の電圧と前記第2二次電池の電圧とのうち高い方に等しくなるよう前記昇圧コンバータを制御し、前記機器電圧が前記第1二次電池の電圧と前記第2二次電池の電圧とのうち高い方に等しくなった状態で前記第1二次電池の電圧が前記第2二次電池の電圧未満のときには、前記第2リレーがオンとされるよう該第2リレーを制御し、該第2リレーがオンとされた状態で前記第1スイッチング素子がオンで保持されるよう前記昇圧コンバータを制御し、前記第1二次電池の電圧と前記第2二次電池の電圧とが等しくなった状態で前記第1リレーがオンとされるよう該第1リレーを制御する手段である、ものとすることもできる。
本発明の電源装置において、前記第2二次電池は、前記第1二次電池よりも定格電圧が高い電池であり、前記第1リレーがオンであると共に前記第2リレーと前記第3リレーと前記第4リレーとがオフであることによって前記第1二次電池と前記第2二次電池とのうち該第1二次電池だけが前記機器に接続される第1接続状態と、前記第2リレーがオンであると共に前記第1リレーと前記第3リレーと前記第4リレーとがオフであることによって前記第1二次電池と前記第2二次電池とのうち該第2二次電池だけが前記機器に接続される第2接続状態と、前記第3リレーがオンであると共に前記第1リレーと前記第2リレーと前記第4リレーとがオフであることによって前記第1二次電池と前記第2二次電池とが前記機器から見て直列接続となる第3接続状態と、を切り替える際、前記第4リレーがオンとされた状態で前記機器電圧が調整されながら切り替えられるよう前記昇圧コンバータと前記第1リレーと前記第2リレーと前記第3リレーと前記第4リレーとを制御する切替制御手段を備える、ものとすることもできる。
本発明の車両は、上述のいずれかの態様の本発明の電源装置、即ち、基本的には、電力により作動する機器と電力のやりとりを行なう電源装置であって、前記機器の負極側端子が接続された負極母線に負極側端子が接続された第1二次電池と、前記機器の正極側端子が接続された第1正極母線に正極側端子が接続された第2二次電池と、前記第1二次電池の正極側端子と前記第2二次電池の正極側端子との接続および接続の解除を行なう第1リレーと、前記第1二次電池の負極側端子と前記第2二次電池の負極側端子との接続および接続の解除を行なう第2リレーと、前記第1二次電池の正極側端子と前記第2二次電池の負極側端子との接続および接続の解除を行なう第3リレーと、前記第1二次電池の正極側端子が接続された第2正極母線と前記第1正極母線と前記負極母線とに接続され、前記第1正極母線と前記負極母線との間の電圧である機器電圧を前記第2正極母線と前記負極母線との間の電圧である昇圧前電圧以上で調整可能な昇圧コンバータと、前記第2正極母線に設けられ、前記第1二次電池の正極側端子と前記昇圧コンバータとの接続および接続の解除を行なう第4リレーと、を備える電源装置を搭載すると共に前記機器を走行用の動力を出力する装置として搭載することを要旨とする。
この本発明の車両は、上述のいずれかの態様の本発明の電源装置を搭載するから、本発明の電源装置が奏する効果、例えば、機器から見た第1二次電池と第2二次電池との接続状態を切り替える際に機器電圧が急変するのを抑制することを可能にする効果などを奏することができる。
本発明の第1実施例としての電源装置を搭載した電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。 目標接続状態設定用マップの一例を示す説明図である。 電子制御ユニット50により実行される並列直列切替制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 電子制御ユニット50により実行される直列並列切替制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 並列接続状態から直列接続状態に切り替える際のリレーRp1,Rp2,Rs,Rcのオンオフ状態とバッテリ40,42の充放電電流Ib1,Ib2と第2正極母線37の電流Icと機器電圧Vhとの時間変化の様子を模式的に示す説明図である。 直列接続状態から並列接続状態に切り替える際のリレーRp1,Rp2,Rs,Rcのオンオフ状態とバッテリ40,42の充放電電流Ib1,Ib2と第2正極母線37の電流Icと機器電圧Vhとの時間変化の様子を模式的に示す説明図である。 第2実施例の目標接続状態設定用マップの一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の第1実施例としての電源装置を搭載した電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。第1実施例の電気自動車20は、図示するように、例えば同期発電電動機として構成されて駆動輪22a,22bにデファレンシャルギヤ24を介して連結された駆動軸26に回転子が接続されたモータ30と、モータ30を駆動するためのインバータ32と、インバータ32の負極側端子が接続された負極母線35に負極側端子が接続されたバッテリ40と、インバータ32の正極側端子が接続された第1正極母線36に正極側端子が接続されたバッテリ42と、バッテリ40の正極側端子とバッテリ42の正極側端子や第1正極母線36との接続および接続の解除を行なうリレーRp1と、バッテリ40の負極側端子や負極母線35とバッテリ42の負極側端子との接続および接続の解除を行なうリレーRp2と、バッテリ40の正極側端子とバッテリ42の負極側端子との接続および接続の解除を行なうリレーRsと、負極母線35と第1正極母線36とバッテリ40の正極側端子が接続された第2正極母線37とに接続された昇圧コンバータ34と、第2正極母線37に設けられてバッテリ40と昇圧コンバータ34との接続および接続の解除を行なうリレーRcと、車両全体を制御する電子制御ユニット50と、第2正極母線37と負極母線35とに取り付けられたコンデンサ38と、第1正極母線36と負極母線35とに取り付けられたコンデンサ39と、を備える。
バッテリ40,42は、例えばリチウムイオン二次電池などの二次電池として構成されており、第1実施例では、定格電圧が同一のもの(例えば、数百Vなど)を用いるものとした。
昇圧コンバータ34は、2つのトランジスタT1,T2とトランジスタT1,T2に逆方向に並列接続された2つのダイオードD1,D2とリアクトルLとから構成されている。2つのトランジスタT1,T2は、それぞれ第1正極母線36,負極母線35に接続されており、トランジスタT1,T2の中間点と第2正極母線37とにリアクトルLが接続されている。この昇圧コンバータ34では、トランジスタT1,T2をオンオフ制御することにより、第1正極母線36と負極母線35との間の電圧(コンデンサ39の電圧、以下、機器電圧という)Vhを第2正極母線37と負極母線35との間の電圧(コンデンサ38の電圧、以下、昇圧前電圧という)Vl以上で調整することができる。
電子制御ユニット50は、CPU52を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU52の他に処理プログラムを記憶するROM54と、データを一時的に記憶するRAM56と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。電子制御ユニット50には、モータ30の回転子の回転位置を検出する図示しない回転位置検出センサからのモータ30の回転位置や、モータ30に通電される相電流を検出する図示しない電流センサからのモータ30の相電流,コンデンサ38の端子間に取り付けられた電圧センサ38aからの昇圧前電圧Vl,コンデンサ39の端子間に取り付けられた電圧センサ39aからの機器電圧Vh,バッテリ40の端子間に取り付けられた電圧センサ41aからのバッテリ40の端子間電圧Vb1,バッテリ40の正極側端子に取り付けられた電流センサ41bからのバッテリ40の充放電電流Ib1,バッテリ42の端子間に取り付けられた電圧センサ43aからのバッテリ42の端子間電圧Vb2,バッテリ42の正極側端子に取り付けられた電流センサ43bからのバッテリ42の充放電電流Ib2,第1正極母線36のうち昇圧コンバータ34のトランジスタT1との接続点よりもバッテリ42側(以下、第1正極母線36のバッテリ側範囲という)に取り付けられた電流センサ46からの第1正極母線36のバッテリ側範囲の電流Ip,第2正極母線37に取り付けられた電流センサ48からの第2正極母線37の電流Ic,イグニッションスイッチ60からのイグニッション信号,シフトレバーの操作位置を検出するシフトポジションセンサ62からのシフトポジションSP,アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ64からのアクセル開度Acc,ブレーキペダルの踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ66からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ68からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。また、電子制御ユニット50からは、インバータ32の図示しないスイッチング素子へのスイッチング制御信号や、昇圧コンバータ34のトランジスタT1,T2へのスイッチング制御信号,リレーRp1,Rp2,Rs,Rcへのオンオフ信号などが出力ポートを介して出力されている。
ここで、第1実施例の電源装置のハード構成としては、主として、バッテリ40,42,昇圧コンバータ34,リレーRp1,Rp2,Rs,Rc,電子制御ユニット50が該当する。
こうして構成された第1実施例の電気自動車20に搭載される電源装置では、リレーRp1,Rp2がオンであると共にリレーRs,Rcがオフであるときに、バッテリ40とバッテリ42とがインバータ32側から見て並列接続となり(以下、この状態を並列接続状態という)、リレーRsがオンであると共にリレーRp1,Rp2,Rcがオフであるときに、バッテリ40とバッテリ42とがインバータ32側から見て直列接続となる(以下、この状態を直列接続状態という)。
また、第1実施例の電気自動車20では、基本的には、電子制御ユニット50によって実行される以下に説明する駆動制御によって走行する。電子制御ユニット50では、まず、アクセルペダルポジションセンサ64からのアクセル開度Accと車速センサ68からの車速Vとに基づいて走行のために駆動軸26に要求される要求トルクTd*を設定すると共に、設定した要求トルクTd*と車速Vとに基づいて、インバータ32側から見たバッテリ40,42の接続状態の目標としての目標接続状態を設定する。ここで、目標接続状態は、第1実施例では、要求トルクTd*と車速Vと目標接続状態との関係を予め定めて目標接続状態設定用マップとしてROM54に記憶しておき、要求トルクTd*と車速Vとが与えられると記憶したマップから対応する目標接続状態を導出して設定するものとした。目標接続状態設定用マップの一例を図2に示す。そして、インバータ32側から見たバッテリ40,42の現在の接続状態である現在接続状態と目標接続状態とが同一である場合には現在接続状態を保持しながら要求トルクTd*が駆動軸26に出力されるようインバータ32のスイッチング素子のスイッチング制御を行ない、現在接続状態と目標接続状態とが異なる場合には現在接続状態から目標接続状態に切り替えながら要求トルクTd*が駆動軸26に出力されるようインバータ32のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。こうした制御を行なうことにより、インバータ32側から見たバッテリ40,42の接続状態を切り替えないとき(リレーRp1,Rp2,Rs,Rcのオンオフ状態を保持するとき)には、バッテリ40,42とインバータ32との間では昇圧コンバータ34を介さずに負極母線35および第1正極母線36を介して電力のやりとりを行なうことになるから、昇圧コンバータ34による損失を抑制することができ、電力のやりとりを効率よく行なうことができる。
次に、こうして構成された第1実施例の電気自動車20に搭載される電源装置の動作、特に、並列接続状態と直列接続状態とを切り替える際の動作について説明する。図3は、電子制御ユニット50により実行される並列直列切替制御ルーチンの一例を示すフローチャートであり、図4は、同じく電子制御ユニット50により実行される直列並列切替制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。図3の並列直列切替制御ルーチンは、現在接続状態が並列接続状態であると共に目標接続状態が直列接続状態であるときに実行され、図4の直列並列切替制御ルーチンは、現在接続状態が直列接続状態であると共に目標接続状態が並列接続状態であるときに実行される。以下、まず、図3の並列直列切替制御ルーチンについて説明し、その後、図4の直列並列切替制御ルーチンについて説明する。
図3の並列直列切替制御ルーチンが実行されると、電子制御ユニット50のCPU52は、まず、リレーRcをオンとする(ステップS100)。この処理により、バッテリ40の正極側端子は、リレーRp1が設けられた電力ライン(図1参照)を介してバッテリ42の正極側端子や第1正極母線36に接続されているのに加えて、第2正極母線37を介して昇圧コンバータ34のリアクトルLにも接続される。
続いて、電流センサ46からの第1正極母線36のバッテリ側範囲の電流Ipを入力すると共に(ステップS110)、入力した第1正極母線36のバッテリ側範囲の電流Ipが値0であるか否かを判定し(ステップS120)、第1正極母線36のバッテリ側範囲の電流Ipが値0でないと判定されたときには、第1正極母線36のバッテリ側範囲の電流Ipが値0になるよう昇圧コンバータ34のトランジスタT1,T2をスイッチング制御して(ステップS130)、ステップS110に戻り、ステップS120で第1正極母線36のバッテリ側範囲の電流Ipが値0であると判定されたときに、リレーRp1,Rp2をオフとする(ステップS140)。ここで、ステップS130の処理は、機器電圧Vhを若干上昇させることによって第1正極母線36のバッテリ側範囲の電流Ipを値0にする処理である。また、ステップS140の処理により、バッテリ40の正極側端子はバッテリ42の正極側端子や第1正極母線36から切り離され、バッテリ42の負極側端子はバッテリ40の負極側端子や負極母線35から切り離される。なお、このとき、バッテリ40の正極側端子と昇圧コンバータ34のリアクトルLとの接続は継続される。
続いて、電圧センサ39aからの機器電圧Vhや電圧センサ41aからのバッテリ40の端子間電圧Vb1,電流センサ43bからのバッテリ42の端子間電圧Vb2を入力すると共に(ステップS150)、入力した機器電圧Vhをバッテリ40の端子間電圧Vb1とバッテリ42の端子間電圧Vb2との和と比較し(ステップS160)、機器電圧Vhがバッテリ40の端子間電圧Vb1とバッテリ42の端子間電圧Vb2との和未満のときには、機器電圧Vhがバッテリ40の端子間電圧Vb1とバッテリ42の端子間電圧Vb2との和以上になるよう昇圧コンバータ34のトランジスタT1,T2をスイッチング制御して(ステップS170)、ステップS150に戻り、ステップS160で機器電圧Vhがバッテリ40の端子間電圧Vb1とバッテリ42の端子間電圧Vb2との和以上のときに、リレーRsをオンとする(ステップS180)。このように機器電圧Vhがバッテリ40の端子間電圧Vb1とバッテリ42の端子間電圧Vb2との和以上になった状態でリレーRsをオンとして直列接続状態にすることにより、機器電圧Vhを調整せずにリレーRsをオンとするものに比してリレーRsをオンとしたときに機器電圧Vhが急変するのを抑制することができる。
そして、電流センサ43bからのバッテリ42の充放電電流Ib2や、電流センサ48からの第2正極母線37の電流Icを入力すると共に(ステップS190)、入力したバッテリ42の充放電電流Ib2をバッテリ42の充放電を確認するために定められた閾値Iref1と比較すると共に第2正極母線37の電流Icが値0であるか否かを判定し(ステップS200)、バッテリ42の充放電電流Ib2が閾値Iref1未満のときや第2正極母線37の電流Icが値0でないときには、バッテリ42の充放電電流Ib2が閾値Iref1以上になると共に第2正極母線37の電流Icが値0になるよう昇圧コンバータ34のトランジスタT1,T2をスイッチング制御して(ステップS210)、ステップS190に戻り、ステップS200でバッテリ42の充放電電流Ib2が閾値Iref1以上であると共に第2正極母線37の電流Icが値0のときに、リレーRcをオフとして(ステップS220)、本ルーチンを終了する。
図5は、並列接続状態から直列接続状態に切り替える際のリレーRp1,Rp2,Rs,Rcのオンオフ状態とバッテリ40,42の充放電電流Ib1,Ib2と第2正極母線37の電流Icと機器電圧Vhとの時間変化の様子を模式的に示す説明図である。この切り替えを行なう際には、図示するように、まず、リレーRcをオンとし(時刻t1)、昇圧コンバータ34の制御によって機器電圧Vhを若干上昇させて、バッテリ42の充放電電流Ib2(第1正極母線36のバッテリ側範囲の電流Ip)が値0になった状態でリレーRp1,Rp2をオフとする(時刻t2)。そして、昇圧コンバータ34の制御によって機器電圧Vhをバッテリ40の端子間電圧Vb1とバッテリ42の端子間電圧Vb2との和以上に上昇させてその状態でリレーRsをオンとし(時刻t3)、昇圧コンバータ34の制御によって機器電圧Vhをバッテリ40の端子間電圧Vb1とバッテリ42の端子間電圧Vb2との和に調整し、バッテリ42の充放電電流Ib2が増加すると共に第2正極母線37の電流Icを値0になった状態でリレーRcをオフとする(時刻t4)。こうした制御により、機器電圧Vhを調整せずにリレーRsをオンとするものに比して、リレーRsをオンとしたときに機器電圧Vhが急変するのを抑制することができる。
次に、図4の直列並列切替制御ルーチンについて説明する。このルーチンが実行されると、電子制御ユニット50のCPU52は、まず、リレーRcをオンとする(ステップS300)。この処理により、バッテリ40の正極側端子は、リレーRsが設けられた電力ライン(図1参照)を介してバッテリ42の負極側端子に接続されているのに加えて、第2正極母線37を介して昇圧コンバータ34のリアクトルLにも接続される。
続いて、電流センサ43bからのバッテリ42の充放電電流Ib2や、電流センサ48からの第2正極母線37の電流Icを入力すると共に(ステップS310)、入力した第2正極母線37の電流Icを第2正極母線37の通電を確認するために定められた閾値Iref2(例えば、閾値Iref1と同一の値など)と比較すると共にバッテリ42の充放電電流Ib2が値0であるか否かを判定し(ステップS320)、第2正極母線37の電流Icが閾値Iref2未満のときやバッテリ42の充放電電流Ib2が値0でないときには、第2正極母線37の電流Icが閾値Iref2以上になると共にバッテリ42の充放電電流Ib2が値0になるよう昇圧コンバータ34のトランジスタT1,T2をスイッチング制御して(ステップS330)、ステップS310に戻り、ステップS320で第2正極母線37の電流Icが閾値Iref2以上であると共にバッテリ42の充放電電流Ib2が値0のときに、リレーRsをオフとする(ステップS340)。ここで、ステップS330の処理は、機器電圧Vhを若干上昇させることによって第2正極母線37の電流Icが閾値Iref2以上にすると共にバッテリ42の充放電電流Ib2を値0にする処理である。また、ステップS340の処理により、バッテリ40の正極側端子とバッテリ42の負極側端子とが切り離される。なお、このとき、バッテリ40の正極側端子と昇圧コンバータ34のリアクトルLとの接続は継続される。
そして、電圧センサ39aからの機器電圧Vhや電圧センサ41a,43bからのバッテリ40,42の端子間電圧Vb1,Vb2を入力すると共に(ステップS350)、入力した機器電圧Vhをバッテリ40の端子間電圧Vb1とバッテリ42の端子間電圧Vb2とのうち高い方と比較し(ステップS360)、機器電圧Vhがバッテリ40の端子間電圧Vb1とバッテリ42の端子間電圧Vb2とのうち高い方よりも高いときには、機器電圧Vhがバッテリ40の端子間電圧Vb1とバッテリ42の端子間電圧Vb2とのうち高い方に等しくなるよう昇圧コンバータ34のトランジスタT1,T2をスイッチング制御して(ステップS370)、ステップS350に戻り、ステップS360で機器電圧Vhがバッテリ40の端子間電圧Vb1とバッテリ42の端子間電圧Vb2とのうち高い方に等しいときに、そのときのバッテリ40の端子間電圧Vb1とバッテリ42の端子間電圧Vb2とを比較する(ステップS380)。
バッテリ40の端子間電圧Vb1がバッテリ42の端子間電圧Vb2以上のときには、リレーRp1をオンとする(ステップS390)。このように、機器電圧Vhがバッテリ40の端子間電圧Vb1に等しい状態でリレーRp1をオンとしてバッテリ40の正極側端子を第1正極母線36に接続することにより、リレーRp1をオンとしたときに機器電圧Vhが急変するのを抑制することができる。
そして、電圧センサ41aからのバッテリ40の端子間電圧Vb1と電圧センサ43aからのバッテリ42の端子間電圧Vb2とを入力すると共に(ステップS400)、入力したバッテリ40の端子間電圧Vb1とバッテリ42の端子間電圧Vb2とを比較し(ステップS410)、バッテリ40の端子間電圧Vb1とバッテリ42の端子間電圧Vb2とが等しくないときには、ステップS400に戻り、ステップS410でバッテリ40の端子間電圧Vb1とバッテリ42の端子間電圧Vb2とが等しいときに、リレーRp2をオンとし(ステップS420)、電流センサ48からの第2正極母線37の電流Icを入力すると共に(ステップS480)、入力した第2正極母線37の電流Icが値0であるか否かを判定し(ステップS490)、第2正極母線37の電流Icが値0でないときにはステップS480に戻り、第2正極母線37の電流Icが値0のときに、リレーRcをオフとして(ステップS500)、本ルーチンを終了する。即ち、バッテリ40の正極側端子が第1正極母線36に接続された状態において、バッテリ40からインバータ32に電力が供給されてバッテリ40の端子間電圧Vb1とバッテリ42の端子間電圧Vb2とが等しくなった状態でリレーRp2をオンとして並列接続状態にするのである。これにより、リレーRp2をオンとしたときに機器電圧Vhが急変するのを抑制することができる。なお、このとき、昇圧コンバータ34については駆動停止するものとした。
ステップS380でバッテリ40の端子間電圧Vb1がバッテリ42の端子間電圧Vb2未満のときには、リレーRp2をオンとする(ステップS430)。このように、機器電圧Vhがバッテリ42の端子間電圧Vb2に等しい状態でリレーRp2をオンとしてバッテリ42の負極側端子を負極母線35に接続することにより、リレーRp2をオンとしたときに機器電圧Vhが急変するのを抑制することができる。
そして、昇圧コンバータ34のトランジスタT1がオンで且つトランジスタT2がオフで継続されるよう昇圧コンバータ34のトランジスタT1を制御し(ステップS440)、電圧センサ41aからのバッテリ40の端子間電圧Vb1と電圧センサ43aからのバッテリ42の端子間電圧Vb2とを入力すると共に(ステップS450)、入力したバッテリ40の端子間電圧Vb1とバッテリ42の端子間電圧Vb2とを比較し(ステップS460)、バッテリ40の端子間電圧Vb1とバッテリ42の端子間電圧Vb2とが等しくないときには、ステップS450に戻り、ステップS460でバッテリ40の端子間電圧Vb1とバッテリ42の端子間電圧Vb2とが等しいときに、リレーRp2をオンとし(ステップS470)、電流センサ48からの第2正極母線37の電流Icを入力すると共に(ステップS480)、入力した第2正極母線37の電流Icが値0であるか否かを判定し(ステップS490)、第2正極母線37の電流Icが値0でないときにはステップS480に戻り、第2正極母線37の電流Icが値0のときに、リレーRcをオフとして(ステップS500)、本ルーチンを終了する。このように、バッテリ42の負極側端子が負極母線35に接続された状態において、バッテリ42からインバータ32に電力が供給されたり昇圧コンバータ34のトランジスタT1,リアクトルLを介してバッテリ40に電力が供給されたりしてバッテリ40の端子間電圧Vb1とバッテリ42の端子間電圧Vb2とが等しくなった状態でリレーRp1をオンとして直列接続状態にするのである。これにより、リレーRp1をオンとしたときに機器電圧Vhが急変するのを抑制することができる。しかも、昇圧コンバータ34のトランジスタT1をオンとすることにより、バッテリ42からインバータ32だけでなく、トランジスタT1,リアクトルLを介してバッテリ40にも電力が供給されるため、バッテリ40の端子間電圧Vb1とバッテリ42の端子間電圧Vb2とをより迅速に等しくさせることができる。
図6は、直列接続状態から並列接続状態に切り替える際のリレーRp1,Rp2,Rs,Rcのオンオフ状態とバッテリ40,42の充放電電流Ib1,Ib2と第2正極母線37の電流Icと機器電圧Vhとの時間変化の様子を模式的に示す説明図である。この切り替えを行なう際には、図示するように、まず、リレーRcをオンとし(時刻t5)、昇圧コンバータ34の制御によって機器電圧Vhを若干上昇させて、第2正極母線37の電流Icが増加すると共にバッテリ42の充放電電流Ib2が値0になった状態でリレーRsをオフとする(時刻t6)。そして、昇圧コンバータ34の制御によって機器電圧Vhをバッテリ40の端子間電圧Vb1とバッテリ42の端子間電圧Vb2とのうち高い方(図6の例では、両者は同一とした)まで低下させてその状態でリレーRp1,Rp2をオンとし(時刻t7)、その後、第2正極母線37の電流Icが値0になった状態でリレーRcをオフとする(時刻t8)。こうした制御により、機器電圧Vhを調整せずにリレーRp1,Rp2をオンとするものに比して、リレーRp1,Rp2をオンとしたときに機器電圧Vhが急変するのを抑制することができる。
以上説明した第1実施例の電気自動車20に搭載される電源装置によれば、負極母線35に負極側端子が接続されたバッテリ40と、第1正極母線36に正極側端子が接続されたバッテリ42と,バッテリ40の正極側端子とバッテリ42の正極側端子とに介在するリレーRp1と、バッテリ40の負極側端子とバッテリ42の負極側端子とに介在するリレーRp2と、バッテリ40の正極側端子とバッテリ42の負極側端子とに介在するリレーRsと、負極母線35と第1正極母線36とバッテリ40の正極側端子が接続された第2正極母線37とに接続された昇圧コンバータ34と、第2正極母線37に設けられたリレーRcと、を備え、並列接続状態と直列接続状態との切替処理を昇圧コンバータ34によって機器電圧Vhを調整しながら行なうから、このときに機器電圧Vhが急変するのを抑制することができる。この結果、バッテリ40,42とインバータ32との間で突入電流が流れたりインバータ32の制御性が低下したりするなどの不都合を抑制することができる。
第1実施例の電気自動車20に搭載される電源装置では、並列接続状態から直列接続状態に切り替える際において、リレーRsをオンとした後に、バッテリ42の充放電電流Ib2が閾値Iref1以上になると共に第2正極母線37の電流Icが値0になるよう昇圧コンバータ34を制御し、バッテリ42の充放電電流Ib2が閾値Iref1以上であると共に第2正極母線37の電流Icが値0である状態でリレーRcをオフとするものとしたが、バッテリ42の充放電電流Ib2に拘わらず第2正極母線37の電流Icだけに着目して昇圧コンバータ34を制御したりリレーRcをオフとしたりするものとしてもよい。
第1実施例の電気自動車20に搭載される電源装置では、直列接続状態から並列接続状態に切り替える際において、リレーRcをオンとした後に、第2正極母線37の電流Icが閾値Iref2以上になると共にバッテリ42の充放電電流Ib2が値0になるよう昇圧コンバータ34を制御し、第2正極母線37の電流Icが閾値Iref2以上であると共にバッテリ42の充放電電流Ib2が値0である状態でリレーRsをオフとするものとしたが、第2正極母線37の電流Icに拘わらずバッテリ42の充放電電流Ib2だけに着目して昇圧コンバータ34を制御したりリレーRsをオフとしたりするものとしてもよい。
第1実施例の電気自動車20に搭載される電源装置では、直列接続状態から並列接続状態に切り替える際において、機器電圧Vhがバッテリ40の端子間電圧Vb1とバッテリ42の端子間電圧Vb2とのうち高い方に等しいときに、バッテリ40の端子間電圧Vb1がバッテリ42の端子間電圧Vb2未満のときには、リレーRp2をオンとし、昇圧コンバータ34のトランジスタT1をオンとすることによってバッテリ42からインバータ32に電力が供給されたり昇圧コンバータ34のトランジスタT1,リアクトルLを介してバッテリ40に電力が供給されたりしてバッテリ40の端子間電圧Vb1とバッテリ42の端子間電圧Vb2とが等しくなったときにリレーRp2をオンとするものとしたが、トランジスタT1をオンとせず即ち昇圧コンバータ34を駆動停止して、バッテリ42からインバータ32に電力が供給されてバッテリ40の端子間電圧Vb1とバッテリ42の端子間電圧Vb2とが等しくなったときにリレーRp2をオンとするものとしてもよい。
第1実施例の電気自動車20に搭載される電源装置では、並列接続状態から直列接続状態に切り替える際も、直列接続状態から並列接続状態に切り替える際も、昇圧コンバータ34によって機器電圧Vhを調整しながら行なうものとしたが、いずれか一方の際だけ機器電圧Vhを調整しながら行なうものとしてもよい。
次に、本発明の第2実施例としての電気自動車20Bについて説明する。第2実施例の電気自動車20Bは、バッテリ40の定格電圧とバッテリ42の定格電圧とが異なる点を除いて、図1を用いて説明した第1実施例の電気自動車20と同一のハード構成をしている。したがって、重複する説明を回避するために、第2実施例の電気自動車20Bのハード構成についての詳細な説明は省略する。なお、バッテリ40,42の定格電圧は、第2実施例では、それぞれ第1電圧(例えば200Vなど),第1電圧より高い第2電圧(例えば400Vなど)とした。
第2実施例の電気自動車20Bに搭載される電源装置では、バッテリ40,42の定格電圧が異なるため、インバータ32から見たバッテリ40,42の接続状態を並列接続状態にすることはできない。したがって、第2実施例では、リレーRp1がオンであると共にリレーRp2,Rs,Rcがオフであることによってバッテリ40,42のうちバッテリ40だけがインバータ32に接続される第1接続状態と、リレーRp2がオンであると共にリレーRp1,Rs,Rcがオフであることによってバッテリ40,42のうちバッテリ42だけがインバータ32に接続される第2接続状態と、前述の直列接続状態と、を要求トルクTd*と車速Vとに基づいて切り替えるものとした。具体的には、第1実施例と同様に、要求トルクTd*と車速Vとに基づいて図7の目標接続状態設定用マップを用いて目標接続状態を設定し、現在接続状態と目標接続状態とが異なる場合に、現在接続状態から目標接続状態に切り替えるものとした。
こうして構成された第2実施例の電気自動車20Bに搭載される電源装置でも、第1接続状態と第2接続状態と直列接続状態とを切り替える際には、第1実施例の電気自動車20と同様に、リレーRcをオンとした状態で昇圧コンバータ34によって機器電圧Vhを調整しながら切り替える。以下、第1接続状態と第2接続状態とを切り替える際や、第2接続状態と直列接続状態とを切り替える際について説明する。
第1接続状態から第2接続状態に切り替える際には、リレーRcをオンとし、昇圧コンバータ34の制御によって第1正極母線36のバッテリ側範囲の電流Ipが値0になるようにし、第1正極母線36のバッテリ側範囲の電流Ipが値0になった状態でリレーRp1をオフとする。そして、昇圧コンバータ34の制御によって機器電圧Vhをバッテリ42の端子間電圧Vb2まで上昇させてその状態でリレーRp2をオンとして第2接続状態にする。これにより、リレーRp2をオンとしたときに機器電圧Vhが急変するのを抑制することができる。そして、その後、昇圧コンバータ34を駆動停止して第2正極母線37の電流Icが値0になった状態でリレーRcをオフとする。
第2接続状態から第1接続状態に切り替える際には、リレーRcをオンとし、昇圧コンバータ34の制御によって第1正極母線36のバッテリ側範囲の電流Ip(バッテリ42の充放電電流Ib2)が値0になるようにし、その状態でリレーRp2をオフとする。そして、昇圧コンバータ34の制御によって機器電圧Vhをバッテリ40の端子間電圧Vb1まで低下させてその状態でリレーRp1をオンとして第1接続状態にする。これにより、リレーRp1をオンとしたときに機器電圧Vhが急変するのを抑制することができる。そして、その後、昇圧コンバータ34を駆動停止して第2正極母線37の電流Icが値0になった状態でリレーRcをオフとする。
第2接続状態から直列接続状態に切り替える際には、リレーRcをオンとし、昇圧コンバータ34の制御によって第1正極母線36のバッテリ側範囲の電流Ipが値0になるようにし、第1正極母線36のバッテリ側範囲の電流Ipが値0になった状態でリレーRp2をオフとする。そして、昇圧コンバータ34の制御によって機器電圧Vhをバッテリ40の端子間電圧Vb1とバッテリ42の端子間電圧Vb2との和まで上昇させて、その状態でリレーRsをオンとして直列接続状態にする。これにより、リレーRsをオンとしたときに機器電圧Vhが急変するのを抑制することができる。そして、その後、昇圧コンバータ34を駆動停止して第2正極母線37の電流Icが値0になった状態でリレーRcをオフとする。
直列接続状態から第2接続状態に切り替える際には、リレーRcをオンとし、昇圧コンバータ34の制御によって第1正極母線36のバッテリ側範囲の電流Ip(バッテリ42の充放電電流Ib2)が値0になるようにし、その状態でリレーRsをオフとする。そして、昇圧コンバータ34の制御によって機器電圧Vhをバッテリ42の端子間電圧Vb2まで低下させてその状態でリレーRp2をオンとして第2接続状態にする。これにより、リレーRp2をオンとしたときに機器電圧Vhが急変するのを抑制することができる。そして、その後、昇圧コンバータ34を駆動停止して第2正極母線37の電流Icが値0になった状態でリレーRcをオフとする。
以上説明した第2実施例の電気自動車20Bに搭載される電源装置によれば、第1実施例の電気自動車20に搭載される電源装置と同一のハード構成で、昇圧コンバータ34によって機器電圧Vhを調整しながら第1接続状態と第2接続状態と直列接続状態とを切り替えるから、このときに機器電圧Vhが急変するのを抑制することができる。この結果、バッテリ40,42とインバータ32との間で突入電流が流れたりインバータ32の制御性が低下したりするなどの不都合を抑制することができる。
第2実施例の電気自動車20Bに搭載される電源装置では、第1接続状態から第2接続状態に切り替える際も、第2接続状態から第1接続状態に切り替える際も、第2接続状態から直列接続状態に切り替える際も、直列接続状態から第2接続状態に切り替える際も、昇圧コンバータ34によって機器電圧Vhを調整しながら行なうものとしたが、少なくとも一つの際だけ機器電圧Vhを調整しながら行なうものとしてもよい。
第1実施例や第2実施例の電気自動車20,20Bでは、補機については説明していないが、補機は、負極母線35と第2正極母線37とに接続すればよい。こうすれば、バッテリ40からの電力を用いて作動させることができる。
第1実施例や第2実施例では、エンジンを備えずにモータ30からの動力だけを用いて走行する単純な電気自動車20,20Bに搭載される電源装置として説明したが、エンジンからの動力とモータからの動力とを用いて走行するハイブリッド車に搭載される電源装置としてもよい。
また、こうした自動車に搭載される電源装置に限定されるものではなく、電力により作動する機器と電力のやりとりを行なう電源装置であれば、如何なる車両や船舶,航空機などの移動体に搭載される電源装置としたり、建設設備などに組み込まれる電源装置としたりしてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、バッテリ40が「第1二次電池」に相当し、バッテリ42が「第2二次電池」に相当し、リレーRp1が「第1リレー」に相当し、リレーRp2が「第2リレー」に相当し、リレーRsが「第3リレー」に相当し、昇圧コンバータ34が「昇圧コンバータ」に相当し、リレーRcが「第4リレー」に相当する。また、並列接続状態と直列接続状態との切替処理を昇圧コンバータ34によって機器電圧Vhを調整しながら行なう図3の並列直列切替制御ルーチンや図4の直列並列切替制御ルーチンを実行する電子制御ユニット50が「切替制御手段」に相当する。さらに、第1接続状態と第2接続状態との切替処理や第2接続状態と直列接続状態との切替処理を昇圧コンバータ34によって機器電圧Vhを調整しながら行なう電子制御ユニット50も「切替制御手段」に相当する。
ここで、「第1二次電池」としては、リチウムイオン二次電池として構成されたバッテリ40に限定されるものではなく、ニッケル水素二次電池やニッケルカドミウム二次電池,鉛蓄電池など、機器の負極側端子が接続された負極母線に負極側端子が接続されたものであれば如何なるタイプの二次電池であっても構わない。「第2二次電池」としては、リチウムイオン二次電池として構成されたバッテリ42に限定されるものではなく、ニッケル水素二次電池やニッケルカドミウム二次電池,鉛蓄電池など、機器の正極側端子が接続された第1正極母線に正極側端子が接続されたものであれば如何なるタイプの二次電池であっても構わない。「第1リレー」としては、リレーRp1に限定されるものではなく、第1二次電池の正極側端子と第2二次電池の正極側端子との接続および接続の解除を行なうものであれば如何なるものとしても構わない。「第2リレー」としては、リレーRp2に限定されるものではなく、第1二次電池の負極側端子と第2二次電池の負極側端子との接続および接続の解除を行なうものであれば如何なるものとしても構わない。「第3リレー」としては、リレーRsに限定されるものではなく、第1二次電池の正極側端子と第2二次電池の負極側端子との接続および接続の解除を行なうものであれば如何なるものとしても構わない。「昇圧コンバータ」としては、昇圧コンバータ34に限定されるものではなく、第1二次電池の正極側端子が接続された第2正極母線と第1正極母線と負極母線とに接続され、第1正極母線と負極母線との間の電圧である機器電圧を第2正極母線と負極母線との間の電圧である昇圧前電圧以上で調整可能なものであれば如何なるものとしても構わない。「第4リレー」としては、リレーRcに限定されるものではなく、第2正極母線に設けられ第1二次電池の正極側端子と昇圧コンバータとの接続および接続の解除を行なうものであれば如何なるものとしても構わない。「切替制御手段」としては、単一の電子制御ユニット50により構成されるものに限定されるものではなく、複数の電子制御ユニットの組み合わにより構成されるものなどとしてもよい。また、第1の「切替制御手段」としては、並列接続状態と直列接続状態との切替処理を昇圧コンバータ34によって機器電圧Vhを調整しながら行なうものに限定されるものではなく、第1リレーと第2リレーとがオンであると共に第3リレーと第4リレーとがオフであることによって第1二次電池と第2二次電池とが機器から見て並列接続となる並列接続状態と、第3リレーがオンであると共に第1リレーと第2リレーと第4リレーとがオフであることによって第1二次電池と第2二次電池とが機器から見て直列接続となる直列接続状態と、を切り替える際、第4リレーがオンとされた状態で機器電圧が調整されながら切り替えられるよう昇圧コンバータと第1リレーと第2リレーと第3リレーと第4リレーとを制御するものであれば如何なるものとしても構わない。第2の「切替制御手段」としては、第1接続状態と第2接続状態との切替処理や第2接続状態と直列接続状態との切替処理を昇圧コンバータ34によって機器電圧Vhを調整しながら行なうものに限定されるものではなく、第1リレーがオンであると共に第2リレーと第3リレーと第4リレーとがオフであることによって第1二次電池と第2二次電池とのうち第1二次電池だけが機器に接続される第1接続状態と、第2リレーがオンであると共に第1リレーと第3リレーと第4リレーとがオフであることによって第1二次電池と第2二次電池とのうち第2二次電池だけが機器に接続される第2接続状態と、第3リレーがオンであると共に第1リレーと第2リレーと第4リレーとがオフであることによって第1二次電池と第2二次電池とが機器から見て直列接続となる第3接続状態と、を切り替える際、第4リレーがオンとされた状態で機器電圧が調整されながら切り替えられるよう昇圧コンバータと第1リレーと第2リレーと第3リレーと第4リレーとを制御するものであれば如何なるものとしても構わない。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、電源装置や車両の製造産業などに利用可能である。
20,20B 電気自動車、22a,22b 駆動輪、24 デファレンシャルギヤ、26 駆動軸、30 モータ、32 インバータ、34 昇圧コンバータ、35 負極母線、36 第1正極母線、37 第2正極母線、38,39 コンデンサ、38a,39a 電圧センサ、40,42 バッテリ、41a,43a 電圧センサ、41b,43b,46,48 電流センサ、50 電子制御ユニット、52 CPU、54 ROM、56 RAM、60 イグニッションスイッチ、62 シフトポジションセンサ、64 アクセルペダルポジションセンサ、66 ブレーキペダルポジションセンサ、68 車速センサ、D1,D2 ダイオード、Rp1,Rp2,Rs,Rc リレー、T1,T2 トランジスタ。

Claims (8)

  1. 電力により作動する機器と電力のやりとりを行なう電源装置であって、
    前記機器の負極側端子が接続された負極母線に負極側端子が接続された第1二次電池と、
    前記機器の正極側端子が接続された第1正極母線に正極側端子が接続された第2二次電池と、
    前記第1二次電池の正極側端子と前記第2二次電池の正極側端子との接続および接続の解除を行なう第1リレーと、
    前記第1二次電池の負極側端子と前記第2二次電池の負極側端子との接続および接続の解除を行なう第2リレーと、
    前記第1二次電池の正極側端子と前記第2二次電池の負極側端子との接続および接続の解除を行なう第3リレーと、
    前記第1二次電池の正極側端子が接続された第2正極母線と前記第1正極母線と前記負極母線とに接続され、前記第1正極母線と前記負極母線との間の電圧である機器電圧を前記第2正極母線と前記負極母線との間の電圧である昇圧前電圧以上で調整可能な昇圧コンバータと、
    前記第2正極母線に設けられ、前記第1二次電池の正極側端子と前記昇圧コンバータとの接続および接続の解除を行なう第4リレーと、
    を備える電源装置。
  2. 請求項1記載の電源装置であって、
    前記第1リレーと前記第2リレーとがオンであると共に前記第3リレーと前記第4リレーとがオフであることによって前記第1二次電池と前記第2二次電池とが前記機器から見て並列接続となる並列接続状態と、前記第3リレーがオンであると共に前記第1リレーと前記第2リレーと前記第4リレーとがオフであることによって前記第1二次電池と前記第2二次電池とが前記機器から見て直列接続となる直列接続状態と、を切り替える際、前記第4リレーがオンとされた状態で前記機器電圧が調整されながら切り替えられるよう前記昇圧コンバータと前記第1リレーと前記第2リレーと前記第3リレーと前記第4リレーとを制御する切替制御手段を備える、
    電源装置。
  3. 請求項2記載の電源装置であって、
    前記切替制御手段は、前記並列接続状態から前記直列接続状態に切り替える際、前記第4リレーがオンとされるよう該第4リレーを制御し、該第4リレーがオンとされた状態で前記第1正極母線のうち前記昇圧コンバータとの接続点よりも前記第2二次電池側である所定範囲に電流が流れなくなるよう前記昇圧コンバータを制御し、前記所定範囲に電流が流れなくなった状態で前記第1リレーと前記第2リレーとがオフとされるよう該第1リレーと該第2リレーとを制御し、該第1リレーと該第2リレーとがオフとされた状態で前記機器電圧が前記第1二次電池の電圧と前記第2二次電池の電圧との和以上になるよう前記昇圧コンバータを制御し、前記機器電圧が前記第1二次電池の電圧と前記第2二次電池の電圧との和以上になった状態で前記第3リレーがオンとされるよう該第3リレーを制御し、該第3リレーがオンとされた状態で前記第2二次電池の充放電が行なわれると共に前記第2正極母線に電流が流れなくなるよう前記昇圧コンバータを制御し、前記第2二次電池の充放電が行なわれると共に前記第2正極母線に電流が流れなくなった状態で前記第4リレーがオフとされるよう該第4リレーを制御する手段である、
    電源装置。
  4. 請求項2または3記載の電源装置であって、
    前記切替制御手段は、前記直列接続状態から前記並列接続状態に切り替える際、前記第4リレーがオンとされるよう該第4リレーを制御し、該第4リレーがオンとされた状態で前記第2正極母線に電流が流れると共に前記第2二次電池の充放電が行なわれなくなるよう前記昇圧コンバータを制御し、前記第2正極母線に電流が流れると共に前記第2二次電池の充放電が行なわれなくなった状態で前記第3リレーがオフとされるよう該第3リレーを制御し、該第3リレーがオフとされた状態で前記機器電圧が調整されながら前記1リレーと前記第2リレーとがオンとされるよう前記昇圧コンバータと前記第1リレーと前記第2リレーとを制御し、該第1リレーと該第2リレーとがオンとされた状態で前記第4リレーがオフとされるよう該第4リレーを制御する手段である、
    電源装置。
  5. 請求項4記載の電源装置であって、
    前記切替制御手段は、前記直列接続状態から前記並列接続状態に切り替える際において、前記第3リレーがオフとされた後、前記機器電圧が前記第1二次電池の電圧と前記第2二次電池の電圧とのうち高い方に等しくなるよう前記昇圧コンバータを制御し、前記機器電圧が前記第1二次電池の電圧と前記第2二次電池の電圧とのうち高い方に等しくなった状態で前記第1二次電池の電圧が前記第2二次電池の電圧以上のときには、前記第1リレーがオンとされるよう該第1リレーを制御し、該第1リレーがオンとされ且つ前記第1二次電池の電圧と前記第2二次電池の電圧とが等しくなった状態で前記第2リレーがオンとされるよう該第2リレーを制御する手段である、
    電源装置。
  6. 請求項4または5記載の電源装置であって、
    前記昇圧コンバータは、前記第1正極母線に接続された第1スイッチング素子と、該第1スッチング素子と前記負極母線とに接続された第2スイッチング素子と、前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子との中間点と前記第2正極母線とに接続されたリアクトルと、を有し、
    前記切替制御手段は、前記直列接続状態から前記並列接続状態に切り替える際において、前記第3リレーがオフとされた後、前記機器電圧が前記第1二次電池の電圧と前記第2二次電池の電圧とのうち高い方に等しくなるよう前記昇圧コンバータを制御し、前記機器電圧が前記第1二次電池の電圧と前記第2二次電池の電圧とのうち高い方に等しくなった状態で前記第1二次電池の電圧が前記第2二次電池の電圧未満のときには、前記第2リレーがオンとされるよう該第2リレーを制御し、該第2リレーがオンとされた状態で前記第1スイッチング素子がオンで保持されるよう前記昇圧コンバータを制御し、前記第1二次電池の電圧と前記第2二次電池の電圧とが等しくなった状態で前記第1リレーがオンとされるよう該第1リレーを制御する手段である、
    電源装置。
  7. 請求項1記載の電源装置であって、
    前記第2二次電池は、前記第1二次電池よりも定格電圧が高い電池であり、
    前記第1リレーがオンであると共に前記第2リレーと前記第3リレーと前記第4リレーとがオフであることによって前記第1二次電池と前記第2二次電池とのうち該第1二次電池だけが前記機器に接続される第1接続状態と、前記第2リレーがオンであると共に前記第1リレーと前記第3リレーと前記第4リレーとがオフであることによって前記第1二次電池と前記第2二次電池とのうち該第2二次電池だけが前記機器に接続される第2接続状態と、前記第3リレーがオンであると共に前記第1リレーと前記第2リレーと前記第4リレーとがオフであることによって前記第1二次電池と前記第2二次電池とが前記機器から見て直列接続となる第3接続状態と、を切り替える際、前記第4リレーがオンとされた状態で前記機器電圧が調整されながら切り替えられるよう前記昇圧コンバータと前記第1リレーと前記第2リレーと前記第3リレーと前記第4リレーとを制御する切替制御手段を備える、
    電源装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1つの請求項に記載の電源装置を搭載すると共に前記機器を走行用の動力を出力する装置として搭載する車両。
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