JP2017093057A - 電源装置 - Google Patents

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Noritake Mitsuya
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Abstract

【課題】第1,第2電源の何れか一方だけを第1,第2昇圧コンバータから切り離すことができると共に第1,第2リレーの何れかが開故障したときにそれを判別することができる構成を提案する。
【解決手段】第1低電圧系電力ライン62の正極ライン62aの第1正極リレーSMR1Bよりも第1昇圧コンバータ54側と、第2低電圧系電力ライン64の正極ライン64aの第2正極リレーSMR2Bよりも第2昇圧コンバータ55側とは、電力ライン66によって接続されている。また、第1低電圧系電力ライン62の負極ライン62bの第1負極リレーSMR1Gよりも第1バッテリ50側と、第2低電圧系電力ライン64の負極ライン64bの第2負極リレーSMR2Gよりも第2バッテリ51側とは、電力ライン67によって接続されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、電源装置に関する。
従来、この種の電源装置としては、第1バッテリと、第2バッテリと、第1昇圧コンバータと、第2昇圧コンバータと、第1リレーと、第2リレーと、を備え、自動車に搭載されたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。ここで、第1昇圧コンバータは、第1バッテリが接続された第1電源ラインと走行用のモータが接続された給電ラインとに接続され、第1電源ラインの電力を電圧の昇圧を伴って給電ラインに供給する。第2昇圧コンバータは、第2バッテリが接続された第2電源ラインと給電ラインとに接続され、第2電源ラインの電力を電圧の昇圧を伴って給電ラインに供給する。第1リレーは、第1電源ラインの第1正極ラインおよび第1負極ラインに設けられた第1正極リレーおよび第1負極リレーを有する。第2リレーは、第2電源ラインの第2正極ラインおよび第2負極ラインに設けられた第2正極リレーおよび第2負極リレーを有する。
特開2010−226869号公報
こうした電源装置において、第1,第2バッテリを1つのバッテリとみなせるようにするとが要請されている。
この際、第1正極ラインの第1正極リレーよりも第1バッテリ側と第2正極ラインの第2正極リレーよりも第2バッテリ側とを接続すると共に第1負極ラインの第1負極リレーよりも第1バッテリ側と第2負極ラインの第2負極リレーよりも第2バッテリ側とを接続することが考えられる。この場合、第1リレー(第1正極リレー,第1負極リレー)と第2リレー(第2正極リレー,第2負極リレー)との少なくとも一方が接続されているときには、第1,第2バッテリが共に第1,第2昇圧コンバータと接続される。このため、第1,第2バッテリの何れか一方だけを第1,第2昇圧コンバータから切り離すことができない。
また、第1正極ラインの第1正極リレーよりも第1昇圧コンバータ側と第2正極ラインの第2正極リレーよりも第2昇圧コンバータ側とを接続すると共に第1負極ラインの第1負極リレーよりも第1昇圧コンバータ側と第2負極ラインの第2負極リレーよりも第2昇圧コンバータ側とを接続することも考えられる。この場合、第1,第2リレーの少なくとも一方が接続されているときには、第1,第2バッテリの少なくとも一方が第1,第2昇圧コンバータと接続されるから、第1,第2昇圧コンバータによって第1,第2電源ラインと給電ラインとの間での電力をやりとりが可能となる。このため、第1,第2リレーの何れか一方が開故障したときに、それを判別できない場合がある。
本発明の電源装置は、第1,第2電源の何れか一方だけを第1,第2昇圧コンバータから切り離すことができると共に第1,第2リレーの何れかが開故障したときにそれを判別することができる構成を提案することを主目的とする。
本発明の電源装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の電源装置は、
第1電源と、
第2電源と、
前記第1電源が接続された第1低電圧系電力ラインと走行用のモータが接続された高電圧系電力ラインとに接続され、前記第1低電圧系電力ラインの電力を電圧の昇圧を伴って前記高電圧系電力ラインに供給可能な第1昇圧コンバータと、
前記第2電源が接続された第2低電圧系電力ラインと前記高電圧系電力ラインとに接続され、前記第2低電圧系電力ラインの電力を電圧の昇圧を伴って前記高電圧系電力ラインに供給可能な第2昇圧コンバータと、
前記第1低電圧系電力ラインの第1正極ラインおよび第1負極ラインに設けられた第1正極リレーおよび第1負極リレーを有する第1リレーと、
前記第2低電圧系電力ラインの第2正極ラインおよび第2負極ラインに設けられた第2正極リレーおよび第2負極リレーを有する第2リレーと、
を備え、自動車に搭載された電源装置であって、
前記第1正極ラインの前記第1正極リレーよりも前記第1昇圧コンバータ側と前記第2正極ラインの前記第2正極リレーよりも前記第2昇圧コンバータ側とを接続する第1接続ラインと、前記第1負極ラインの前記第1負極リレーよりも前記第1電源側と前記第2負極ラインの前記第2負極リレーよりも前記第2電源側とを接続する第2接続ラインと、を備える、または、
前記第1正極ラインの前記第1正極リレーよりも前記第1電源側と前記第2正極ラインの前記第2正極リレーよりも前記第2電源側とを接続する第3接続ラインと、前記第1負極ラインの前記第1負極リレーよりも前記第1昇圧コンバータ側と前記第2負極ラインの前記第2負極リレーよりも前記第2昇圧コンバータ側とを接続する第4接続ラインと、を備える、
ことを要旨とする。
この本発明の電源装置では、第1正極ラインの第1正極リレーよりも第1昇圧コンバータ側と第2正極ラインの第2正極リレーよりも第2昇圧コンバータ側とを接続する第1接続ラインと、第1負極ラインの第1負極リレーよりも第1電源側と第2負極ラインの第2負極リレーよりも第2電源側とを接続する第2接続ラインと、を備える、または、第1正極ラインの第1正極リレーよりも第1電源側と第2正極ラインの第2正極リレーよりも第2電源側とを接続する第3接続ラインと、第1負極ラインの第1負極リレーよりも第1昇圧コンバータ側と第2負極ラインの第2負極リレーよりも第2昇圧コンバータ側とを接続する第4接続ラインと、を備える。以下、第1,第2接続ラインを備える場合について説明する。なお、第3,第4接続ラインを備える場合については、第1,第2接続ラインを備える場合と同様に考えることができる。
第1,第2接続ラインを備える場合、第1リレー(第1正極リレー,第1負極リレー)が接続されているときには第1電源と第1昇圧コンバータとが接続され、第1リレーが遮断されているときには、第1電源と第1昇圧コンバータとが遮断される。同様に、第2リレー(第2正極リレー,第2負極リレー)が接続されているときには、第2電源と第2昇圧コンバータとが接続され、第2リレーが遮断されているときには、第2電源と第2昇圧コンバータとが遮断される。したがって、第1,第2電源の何れか一方だけを第1,第2昇圧コンバータから切り離すことができる。なお、第1,第2リレーが共に接続されているときには、第1,第2電源を1つの電源とみなすことができる。
また、第1,第2リレーを備える場合、例えば、以下のように第1,第2リレーの開故障を検出することができる。第1昇圧コンバータに要求される第1要求配分電力の絶対値が第1所定電力以上で且つ第1正極ラインの第1正極リレーよりも第1昇圧コンバータ側の部分に流れる電流の絶対値が第1所定電流以下のときに、第1リレーが開故障していると判定する。また、第2昇圧コンバータに要求される第2要求配分電力の絶対値が第2所定電力以上で且つ第2正極ラインの第2正極リレーよりも第2昇圧コンバータ側の部分に流れる電流の絶対値が第2所定電流以下のときに、第2リレーが開故障していると判定する。これらより、第1,第2リレーの何れか一方が開故障したときにそれを判別することができる。
本発明の電源装置において、前記第1,第2接続ラインを備える場合、前記第1昇圧コンバータに要求される第1要求配分電力の絶対値が第1所定電力以上で且つ前記第1正極ラインの前記第1正極リレーよりも前記第1昇圧コンバータ側の部分に流れる電流の絶対値が第1所定電流以下のときに、前記第1負極リレーが開故障していると判定し、前記第2昇圧コンバータに要求される第2要求配分電力の絶対値が第2所定電力以上で且つ前記第2正極ラインの前記第2正極リレーよりも前記第2昇圧コンバータ側の部分に流れる電流の絶対値が第2所定電流以下のときに、前記第2負極リレーが開故障していると判定する第1判定手段を備えるものとしてもよい。こうすれば、第1,第2負極リレーの開故障を検出することができる。
本発明の電源装置において、前記第1,第2接続ラインを備える場合、前記第1電源の入出力電力と前記第2電源の入出力電力との和の絶対値が第3所定電力以上で且つ前記第1電源の入出力電流の絶対値が第3所定電流以下のときに、前記第1正極リレーが開故障していると判定し、前記第1電源の入出力電力と前記第2電源の入出力電力との和の絶対値が第4所定電力以上で且つ前記第2電源の入出力電流の絶対値が第4所定電流以下のときに、前記第2正極リレーが開故障していると判定する第2判定手段を備えるものとしてもよい。こうすれば、第1,第2正極リレーの開故障を検出することができる。
本発明の電源装置において、前記第1リレーは、前記第1負極リレーをバイパスするように直列接続された第1プリチャージリレーおよび第1プリチャージ抵抗を有し、前記第2リレーは、前記第2負極リレーをバイパスするように直列接続された第2プリチャージリレーおよび第2プリチャージ抵抗を有するものとしてもよい。ここで、第1プリチャージ抵抗と第2プリチャージ抵抗とは、同一の抵抗が用いられるものとしてもよい。この場合、更に、システム起動が指示されたときにおいて、前記第1,第2正極リレーが接続されるように前記第1,第2リレーを制御した後に、前記第1低電圧系電力ラインの電圧が第1所定電圧以下でないときには前記第1プリチャージリレーが閉故障していると判定し、前記第2低電圧系電力ラインの電圧が第2所定電圧以下でないときには前記第2プリチャージリレーが閉故障していると判定する第3判定手段を備えるものとしてもよい。こうすれば、第1,第2プリチャージリレーの閉故障を検出することができる。この場合、前記第3判定手段は、前記第1,第2正極リレーが接続されるように前記第1,第2リレーを制御してから前記第1,第2プリチャージリレーが接続されるように前記第1,第2リレーを制御した後に、前記第1低電圧系電力ラインの電圧と前記第1電源の電圧との差分が第1所定差分以下でないときには前記第1リレーが開故障していると判定し、前記第2低電圧系電力ラインの電圧と前記第2電源の電圧との差分が第2所定差分以下でないときには前記第2リレーが開故障していると判定するものとしてもよい。こうすれば、第1,第2リレーの開故障を検出することができる。
本発明の電源装置において、前記第1リレーは、前記第1負極リレーをバイパスするように直列接続された第1プリチャージリレーおよび第1プリチャージ抵抗を有し、前記第2リレーは、前記第2負極リレーをバイパスするように直列接続された第2プリチャージリレーおよび第2プリチャージ抵抗を有するものとしてもよい。ここで、第1プリチャージ抵抗と第2プリチャージ抵抗とは、同一の抵抗が用いられるものとしてもよい。この場合、更に、システム停止が指示されたときにおいて、前記第1,第2負極リレーが遮断されるように前記第1,第2リレーを制御してから前記第1,第2低電圧系電力ラインの電圧が低下するように前記モータを制御した後に、前記第1低電圧系電力ラインの電圧が第3所定電圧以下でないときには前記第1負極リレーが閉故障していると判定し、前記第2低電圧系電力ラインの電圧が第4所定電圧以下でないときには前記第2負極リレーが閉故障していると判定する第4判定手段を備えるものとしてもよい。こうすれば、第1,第2負極リレーの閉故障を検出することができる。この場合、前記第4判定手段は、前記第1,第2低電圧系電力ラインの電圧が低下するように前記モータを制御してから前記第1,第2正極リレーを遮断し、前記第1プリチャージリレーを接続した後に前記第1低電圧系電力ラインの電圧が前記第3所定電圧以下でなくなったときには前記第1正極リレーが閉故障していると判定し、その後に、前記第2プリチャージリレーを接続した後に前記第2低電圧系電力ラインの電圧が前記第4所定電圧以下でなくなったときには前記第2正極リレーが閉故障していると判定するものとしてもよい。こうすれば、第1,第2正極リレーの閉故障を検出することができる。
実施例の電源装置を搭載するハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 モータMG1,MG2を含む電機駆動系の構成の概略を示す構成図である。 実施例のHVECU70によって実行される異常検出ルーチンの一例を示すフローチャートである。 実施例のHVECU70によって実行される異常検出ルーチンの一例を示すフローチャートである。 比較例のモータMG1,MG2を含む電機駆動系の構成の概略を示す構成図である。 変形例の異常検出ルーチンの一例を示すフローチャートである。 変形例の異常検出ルーチンの一例を示すフローチャートである。 システム起動が指示されたときに第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2の異常を検出する(異常が生じているか否かを判定する)際の様子の一例を示す説明図である。 変形例の異常検出ルーチンの一例を示すフローチャートである。 システム停止が指示されたときに第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2の異常を検出する(異常が生じているか否かを判定する)際の様子の一例を示す説明図である。 変形例のモータMG1,MG2を含む電機駆動系の構成の概略を示す構成図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての電源装置を搭載するハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図であり、図2は、モータMG1,MG2を含む電機駆動系の構成の概略を示す構成図である。
実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、プラネタリギヤ30と、モータMG1,MG2と、インバータ41,42と、第1,第2昇圧コンバータ54,55と、第1,第2電源としての第1,第2バッテリ50,51と、第1,第2リレーとしての第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2と、ハイブリッド用電子制御ユニット(以下、「HVECU」という)70と、を備える。
エンジン22は、ガソリンや軽油などを燃料として動力を出力する内燃機関として構成されている。このエンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、「エンジンECU」という)24によって運転制御されている。
エンジンECU24は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。
エンジンECU24には、エンジン22を運転制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートから入力されている。エンジンECU24に入力される信号としては、以下のものを挙げることができる。
・エンジン22のクランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサからのクランク角θcr
・スロットルバルブのポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサからのスロットル開度TH
エンジンECU24からは、エンジン22を運転制御するための各種制御信号が出力ポートを介して出力されている。エンジンECU24から出力される信号としては、以下のものを挙げることができる。
・スロットルバルブのポジションを調節するスロットルモータへの駆動制御信号
・燃料噴射弁への駆動制御信号
・イグナイタと一体化されたイグニッションコイルへの駆動制御信号
エンジンECU24は、HVECU70と通信ポートを介して接続されており、HVECU70からの制御信号によってエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをHVECU70に出力する。エンジンECU24は、クランクポジションセンサからのクランク角θcrに基づいて、クランクシャフト26の角速度および回転数、即ち、エンジン22の回転数Neを演算している。
プラネタリギヤ30は、シングルピニオン式の遊星歯車機構として構成されている。プラネタリギヤ30のサンギヤには、モータMG1の回転子が接続されている。プラネタリギヤ30のリングギヤには、駆動輪38a,38bにデファレンシャルギヤ37を介して連結された駆動軸36が接続されている。プラネタリギヤ30のキャリヤには、エンジン22のクランクシャフト26が接続されている。
モータMG1は、同期発電電動機として構成されており、ロータコアに永久磁石が埋め込まれたロータと、ステータコアに三相コイルが巻回されたステータと、を有する。このモータMG1は、上述したように、回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されている。モータMG2は、モータMG1と同様に、同期発電電動機として構成されており、ロータコアに永久磁石が埋め込まれたロータと、ステータコアに三相コイルが巻回されたステータと、を有する。このモータMG2は、回転子が駆動軸36に接続されている。インバータ41,42は、高電圧系電力ライン60に接続されている。モータMG1,MG2は、モータ用電子制御ユニット(以下、「モータECU」という)40によって、インバータ41,42の図示しない複数のスイッチング素子がスイッチング制御されることにより、回転駆動される。
図2に示すように、第1昇圧コンバータ54は、インバータ41,42が接続された高電圧系電力ライン60と、第1バッテリ50が接続された第1低電圧系電力ライン62と、に接続されている。この第1昇圧コンバータ54は、2つのトランジスタT31,T32と、2つのダイオードD31,D32と、リアクトルL1と、を有する。トランジスタT31は、高電圧系電力ライン60の正極ラインに接続されている。トランジスタT32は、トランジスタT31と、高電圧系電力ライン60および第1低電圧系電力ライン62の負極ラインと、に接続されている。2つのダイオードD31,D32は、それぞれ、トランジスタT31,T32に逆方向に並列接続されている。リアクトルL1は、トランジスタT31,T32同士の接続点Cn1と、第1低電圧系電力ライン62の正極ラインと、に接続されている。第1昇圧コンバータ54は、モータECU40によって、トランジスタT31,T32のオン時間の割合が調節されることにより、第1低電圧系電力ライン62の電力を昇圧して高電圧系電力ライン60に供給したり、高電圧系電力ライン60の電力を降圧して第1低電圧系電力ライン62に供給したりする。以下、トランジスタT31,T32をそれぞれ第1昇圧コンバータ54の「上アーム」,「下アーム」と称することがある。
第2昇圧コンバータ55は、高電圧系電力ライン60と、第2バッテリ51が接続された第2低電圧系電力ライン64と、に接続されている。第2昇圧コンバータ55は、第1昇圧コンバータ54と同様に、2つのトランジスタT41,T42と、2つのダイオードD41,D42と、リアクトルL2と、を有する。そして、第2昇圧コンバータ55は、モータECU40によって、トランジスタT41,T42のオン時間の割合が調節されることにより、第2低電圧系電力ライン64の電力を昇圧して高電圧系電力ライン60に供給したり、高電圧系電力ライン60の電力を降圧して第2低電圧系電力ライン64に供給したりする。以下、トランジスタT41,T42をそれぞれ第2昇圧コンバータ55の「上アーム」,「下アーム」と称することがある。
高電圧系電力ライン60の正極ライン60aと負極ライン60bとには、平滑用のコンデンサ61が取り付けられている。第1低電圧系電力ライン62の正極ライン62aと負極ライン62bとには、平滑用のコンデンサ63が取り付けられている。第2低電圧系電力ライン64の正極ライン64aと負極ライン64bとには、平滑用のコンデンサ65が取り付けられている。
モータECU40は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。
図1に示すように、モータECU40には、モータMG1,MG2や第1,第2昇圧コンバータ54,55を駆動制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。モータECU40に入力される信号としては、以下のものを挙げることができる。
・モータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサからの回転位置θm1,θm2
・モータMG1,MG2の各相に流れる電流を検出する電流センサからの相電流
・コンデンサ61の端子間に取り付けられた電圧センサ61aからのコンデンサ61(高電圧系電力ライン60)の電圧VH
・コンデンサ63の端子間に取り付けられた電圧センサ63aからのコンデンサ63(第1低電圧系電力ライン62)の電圧VL1
・第1低電圧系電力ライン62の正極ラインのコンデンサ63よりも第1昇圧コンバータ54側に取り付けられた電流センサ54aからのリアクトルL1に流れる電流IL1(リアクトルL1側から接続点Cn1側に流れるときが正の値)
・コンデンサ65の端子間に取り付けられた電圧センサ65aからのコンデンサ65(第2低電圧系電力ライン64)の電圧VL2
・第2低電圧系電力ライン64の正極ラインのコンデンサ65よりも第2昇圧コンバータ55側に取り付けられた電流センサ55aからのリアクトルL2に流れる電流IL2(リアクトルL2側から接続点Cn2側に流れるときが正の値)
モータECU40からは、モータMG1,MG2や第1,第2昇圧コンバータ54,55を駆動制御するための各種制御信号が出力ポートを介して出力されている。モータECU40から出力される信号としては、以下のものを挙げることができる。
・インバータ41,42の複数のスイッチング素子へのスイッチング制御信号
・第1,第2昇圧コンバータ54,55のトランジスタT31,T32,T41,T42へのスイッチング制御信号
モータECU40は、HVECU70と通信ポートを介して接続されており、HVECU70からの制御信号によってモータMG1,MG2や第1,第2昇圧コンバータ54,55を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2や第1,第2昇圧コンバータ54,55の駆動状態に関するデータをHVECU70に出力する。モータECU40は、回転位置検出センサからのモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2に基づいて、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2を演算している。
第1バッテリ50は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されており、上述したように、第1低電圧系電力ライン62に接続されている。第2バッテリ51は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されており、上述したように、第2低電圧系電力ライン64に接続されている。第1,第2バッテリ50,51は、同一の定格値のバッテリを用いるものとした。第1,第2バッテリ50,51は、同一のケースに収容されるものとしてもよいし、別体のケースに収容されるものとしてもよい。第1,第2バッテリ50,51は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、「バッテリECU」という)52により管理されている。
バッテリECU52は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。
バッテリECU52には、第1,第2バッテリ50,51を管理するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。バッテリECU52に入力される信号としては、以下のものを挙げることができる。
・第1バッテリ50の端子間に設置された電圧センサ50aからの電池電圧VB1
・第1バッテリ50の出力端子に取り付けられた電流センサ50bからの電池電流IB1(第1バッテリ50から放電するときが正の値)
・第1バッテリ50に取り付けられた温度センサからの電池温度TB1
・第2バッテリ51の端子間に設置された電圧センサ51aからの電池電圧VB2
・第2バッテリ51の出力端子に取り付けられた電流センサ51bからの電池電流IB2(第2バッテリ51から放電するときが正の値)
・第2バッテリ51に取り付けられた温度センサからの電池温度TB2
バッテリECU52は、HVECU70と通信ポートを介して接続されており、必要に応じて第1,第2バッテリ50,51の状態に関するデータをHVECU70に出力する。バッテリECU52は、電流センサ50b,51bからの電池電流IB1,IB2の積算値に基づいて、蓄電割合SOC1,SOC2を演算している。蓄電割合SOC1,SOC2は、第1,第2バッテリ50,51の全容量に対する第1,第2バッテリ50,51から放電可能な電力の容量の割合である。また、バッテリECU52は、演算した蓄電割合SOC1,SOC2と、温度センサからの電池温度TB1,TB2と、に基づいて入力制限Win1,Win2および出力制限Wout1,Wout2を演算している。入力制限Win1,Win2は、第1,第2バッテリ50,51を充電してもよい許容充電電力であり、出力制限Wout1,Wout2は、第1,第2バッテリ50,51から放電してもよい許容放電電力である。
図2に示すように、第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2は、それぞれ、第1,第2低電圧系電力ライン62,64のコンデンサ63,65よりも第1,第2バッテリ50,51側に設けられている。
第1システムメインリレーSMR1は、第1正極リレーSMR1Bと、第1負極リレーSMR1Gと、第1プリチャージリレーSMR1Pと、プリチャージ抵抗Rと、を有する。第1正極リレーSMR1Bは、第1低電圧系電力ライン62の正極ライン62aに設けられている。第1負極リレーSMR1Gは、第1低電圧系電力ライン62の負極ライン62bに設けられている。第1プリチャージリレーSMR1Pおよびプリチャージ抵抗Rは、第1負極リレーSMR1Gをバイパスするように直列接続されている。第1システムメインリレーSMR1は、HVECU70によって制御される。
第2システムメインリレーSMR2は、第2正極リレーSMR2Bと、第2負極リレーSMR2Gと、第2プリチャージリレーSMR2Pと、プリチャージ抵抗Rと、を有する。第2正極リレーSMR2Bは、第2低電圧系電力ライン64の正極ライン64aに設けられている。第2負極リレーSMR2Gは、第2低電圧系電力ライン64の負極ライン64bに設けられている。第2プリチャージリレーSMR2Pおよびプリチャージ抵抗Rは、第2負極リレーSMR2Gをバイパスするように直列接続されている。なお、プリチャージ抵抗Rは、第1システムメインリレーSMR1と第2システムメインリレーSMR2とで共用されている。第2システムメインリレーSMR2は、HVECU70によって制御される。
第1低電圧系電力ライン62の正極ライン62aの第1正極リレーSMR1Bよりも第1昇圧コンバータ54およびコンデンサ63側と、第2低電圧系電力ライン64の正極ライン64aの第2正極リレーSMR2Bよりも第2昇圧コンバータ55およびコンデンサ65側とは、電力ライン66によって接続されている。また、第1低電圧系電力ライン62の負極ライン62bの第1負極リレーSMR1G,第1プリチャージリレーSMR1Pよりも第1バッテリ50側と、第2低電圧系電力ライン64の負極ライン64bの第2負極リレーSMR2G,第2プリチャージリレーSMR2Pよりも第2バッテリ51側とは、電力ライン67によって接続されている。
第1低電圧系電力ライン62の負極ライン62bの、第1負極リレーSMR1Gと、電力ライン67との接続点と、の間には、ヒューズ68が設けられている。第2低電圧系電力ライン64の負極ライン64bの、第2負極リレーSMR2Gと、電力ライン67との接続点と、の間には、ヒューズ69が設けられている。
HVECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。
HVECU70には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。HVECU70に入力される信号としては、以下のものを挙げることができる。
・イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号
・シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP
・アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc
・ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP
・車速センサ88からの車速V
HVECU70からは、第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2への制御信号などが出力ポートを介して出力されている。
HVECU70は、上述したように、エンジンECU24,モータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24,モータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
なお、実施例では、電源装置としては、主として、第1,第2バッテリ50,51と、第1,第2昇圧コンバータ54,55と、第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2と、電力ライン66,67と、が相当する。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20では、基本的には、ハイブリッド走行モード(HV走行モード),電動走行モード(EV走行モード)などの走行モードで走行する。HV走行モードは、エンジン22の運転を伴って走行する走行モードである。EV走行モードは、エンジン22を運転停止して走行する走行モードである。
この際において、第1正極リレーSMR1Bおよび第1負極リレーSMR1Gが接続されていると共に第2正極リレーSMR2Bおよび第2負極リレーSMR2Gが接続されているときには、第1低電圧系電力ライン62の正極ライン62aと第2低電圧系電力ライン64の正極ライン64aとが等電位になると共に第1低電圧系電力ライン62の負極ライン62bと第2低電圧系電力ライン64の負極ライン64bとが等電位になる。したがって、第1,第2昇圧コンバータ54,55から見て、第1,第2バッテリ50,51を1つの電源とみなして走行することができる。
また、第1正極リレーSMR1Bおよび第1負極リレーSMR1Gを遮断すれば、第1バッテリ50を第1昇圧コンバータ54から切り離すことができ、第2正極リレーSMR2Bおよび第2負極リレーSMR2Gを第2昇圧コンバータ55から切り離すことができる。したがって、第1,第2バッテリ50,51の何れか一方だけを第1,第2昇圧コンバータ54,55から切り離して走行することもできる。
HV走行モードでは、HVECU70は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accと車速センサ88からの車速Vとに基づいて、走行に要求される(駆動軸36に要求される)走行用トルクTr*を設定する。そして、設定した走行用トルクTr*に駆動軸36の回転数Nrを乗じた値を、走行に要求される走行用パワーPr*として設定する。ここで、駆動軸36の回転数Nrとしては、モータMG2の回転数Nm2を用いることができる。
続いて、第1,第2バッテリ50,51の蓄電割合SOC1,SOC2に基づいて、第1,第2バッテリ50,51の充放電要求パワーPb*(第1,第2バッテリ50,51から放電するときが正の値)を設定する。ここで、第1,第2バッテリ50,51の蓄電割合SOC1,SOC2は、バッテリECU52によって演算された値を通信によって入力するものとした。
次に、走行用パワーPr*から第1,第2バッテリ50,51の充放電要求パワーPb*(第1,第2バッテリ50から放電するときが正の値)を減じた値を、車両に要求される要求パワーPe*として設定し、要求パワーPe*がエンジン22から出力されると共に第1,第2バッテリ50,51の入力制限Win1,Win2および出力制限Wout1,Wout2と第1,第2昇圧コンバータ54,55の許容下限電力Wcmin1,Wcmin2および許容上限電力Wcmax1,Wcmax2の範囲内で走行用トルクTr*が駆動軸36に出力されるように、エンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定する。
続いて、モータMG1の目標駆動点(トルク指令Tm1*,回転数Nm1)とモータMG2の目標駆動点(トルク指令Tm2*,回転数Nm2)とに基づいて、高電圧系電力ライン60の目標電圧VH*を設定する。
そして、モータMG1,MG2の目標合計電力Pmsum*に配分比Dr1,Dr2(Dr1+Dr2=1)を乗じて第1,第2昇圧コンバータ54,55の要求配分電力Pc1*,Pc2*を計算する。ここで、目標合計電力Pmsum*は、モータMG1の目標電力Pm1*(=Tm1*・Nm1)とモータMG2の目標電力Pm2*(=Tm2*・Nm1)との和として計算することができる。配分比Dr1,Dr2は、実施例では、第1昇圧コンバータ54の要求配分電力Pc1*が第1昇圧コンバータ54の許容下限電力Wcmin1および許容上限電力Wcmax1の範囲内になると共に第2昇圧コンバータ55の要求配分電力Pc2*が第2昇圧コンバータ55の許容下限電力Wcmin2および許容上限電力Wcmax2の範囲内になるように設定するものとした。
次に、高電圧系電力ライン60の電圧VHおよび目標電圧VH*と第1昇圧コンバータ54の要求配分電力Pc1*と基づいて第1昇圧コンバータ54のリアクトルL1の目標電流IL1*を設定すると共に、高電圧系電力ライン60の電圧VHおよび目標電圧VH*と第2昇圧コンバータ55の要求配分電力Pc2*と基づいて第2昇圧コンバータ55のリアクトルL2の目標電流IL2*を設定する。
そして、エンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*をエンジンECU24に送信すると共に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*,第1,第2昇圧コンバータ54,55のリアクトルL1,L2の目標電流IL1*,IL2*をモータECU40に送信する。エンジンECU24は、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とに基づいてエンジン22が運転されるように、エンジン22の吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御などを行なう。モータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるように、インバータ41,42の複数のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。また、モータECU40は、第1,第2昇圧コンバータ54,55のリアクトルL1,L2の電流IL1,IL2が目標電流IL1*,IL2*となるように、第1,第2昇圧コンバータ54,55のトランジスタT31,T32,T41,T42のスイッチング制御を行なう。
EV走行モードでは、HVECU70は、まず、HV走行モードと同様に、走行用トルクTr*を設定する。続いて、モータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定すると共に、第1,第2バッテリ50,51の入力制限Win1,Win2および出力制限Wout1,Wout2と第1,第2昇圧コンバータ54,55の許容下限電力Wcmin1,Wcmin2および許容上限電力Wcmax1,Wcmax2の範囲内で走行用トルクTr*が駆動軸36に出力されるように、モータMG2のトルク指令Tm2*を設定する。次に、HV走行モードと同様に、第1,第2昇圧コンバータ54,55のリアクトルL1,L2の目標電流IL1*,IL2*を設定する。そして、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*,第1,第2昇圧コンバータ54,55のリアクトルL1,L2の目標電流IL1*,IL2*をモータECU40に送信する。モータECU40は、上述したように、インバータ41,42および第1,第2昇圧コンバータ54,55の制御を行なう。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作における、走行中に第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2の異常を検出する(異常が生じているか否かを判定する)際の手法について説明する。図3おおび図4は、実施例のHVECU70によって実行される異常検出ルーチンの一例を示すフローチャートである。これらのルーチンは、第1システムメインリレーSMR1の異常を検出していないときに繰り返し実行される。以下、順に説明する。なお、図3および図4では、走行中に第1システムメインリレーSMR1の異常を検出する際の手法ついて説明する。走行中に第2システムメインリレーSMR2異常を検出する際には、これらのルーチンと同様の手法によって行なうことができる。
図3の異常検出ルーチンでは、HVECU70は、まず、第1昇圧コンバータ54の要求配分電力Pc1*と、第1昇圧コンバータ54のリアクトルL1の電流IL1と、を入力する(ステップS100)。ここで、第1昇圧コンバータ54の要求配分電力Pc1*は、上述の制御によって設定された値を入力するものとした。第1昇圧コンバータ54のリアクトルL1の電流IL1は、電流センサ54aによって検出された値をモータECU40から通信によって入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、第1昇圧コンバータ54の要求配分電力Pc1*の絶対値を閾値Pc1refと比較すると共に(ステップS110)、第1昇圧コンバータ54のリアクトルL1の電流IL1の絶対値が略値0か否かを判定する(ステップS120)。ここで、ステップS110の処理は、第1負極リレーSMR1Gが開故障しているか否かを判定するための第1前提条件が成立しているか否かを判定する処理である。閾値Pc1ref1は、センサオフセットばらつきを鑑み、ほぼゼロと判断できる値に設定すれば良い。ステップS120の処理は、第1負極リレーSMR1Gが開故障しているか否かを判定する処理である。実施例では、リアクトルL1の電流IL1の絶対値が所定値IL1a以下のときに、電池リアクトルL1の電流IL1の絶対値が略値0であると判定するものとした。
ステップS110で第1昇圧コンバータ54の要求配分電力Pc1*の絶対値が閾値Pc1ref未満のときには、第1前提条件が成立していないと判断し、本ルーチンを終了する。
ステップS110で第1昇圧コンバータ54の要求配分電力Pc1*の絶対値が閾値Pc1ref以上で且つステップS120で第1昇圧コンバータ54のリアクトルL1の電流IL1が略値0でないときには、第1負極リレーSMR1Gが開故障していないと判断し、本ルーチンを終了する。
ステップS110で第1昇圧コンバータ54の要求配分電力Pc1*の絶対値が閾値Pc1ref以上で且つステップS120で第1昇圧コンバータ54のリアクトルL1の電流IL1が略値0のときには、第1負極リレーSMR1Gが開故障していると判定し(ステップS130)、フェールセーフモード(退避走行モード)に移行して(ステップS140)、本ルーチンを終了する。第1負極リレーSMR1Gが開故障している場合、第1,第2バッテリ50,51と第2昇圧コンバータ55とが接続され、第1,第2バッテリ50,51と第1昇圧コンバータ54とが遮断されている状態になる。したがって、この場合のフェールセーフモードでは、例えば、第1昇圧コンバータ54をゲート遮断し、第1,第2バッテリ50,51の合計電力Pbsum(目標合計電力Pmsum*)が第2昇圧コンバータ55の許容下限電圧Pcmin2および許容上限電力Pcmax2の範囲内となるようにモータMG1,MG2の駆動制限を行なうことが考えられる。こうした制御により、退避走行を行なうことができる。
ここで、第1,第2バッテリ50,51の合計電力Pbsumは、第1バッテリ50の電池電圧VB1と電池電流IB1との積と、第2バッテリ51の電池電圧VB2と電池電流IB2との積と、の和として計算することができる。なお、第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2が正常なときには、合計電力Pbsumは、第1低電圧系電力ライン62の電圧VL1と第1昇圧コンバータ54のリアクトルL1の電流IL1との積と、第2低電圧系電力ライン64の電圧VL2と第2昇圧コンバータ55のリアクトルL2の電流IL2との積と、の和と略等しい。また、第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2が正常なときには、第1バッテリ50の電池電圧VB1と第2バッテリ51の電池電圧VB2と第1低電圧系電力ライン62の電圧VL1と第2低電圧系電力ライン64の電圧VL2とが略等しく、且つ、第1バッテリ50の電池電流IB1と第2バッテリ51の電池電流IB2とが略等しい。
このように、第1昇圧コンバータ54の要求配分電力Pc1*の絶対値が閾値Pc1ref以上で且つ第1昇圧コンバータ54のリアクトルL1の電流IL1が略値0のときに、第1負極リレーSMR1Gが開故障していると判定することにより、走行中に、第1負極リレーSMR1Gの開故障を検出することができる。同様に、第2昇圧コンバータ55の要求配分電力Pc2*の絶対値が閾値Pc2ref以上で且つ第2昇圧コンバータ55のリアクトルL2の電流IL2が略値0のときに、第2負極リレーSMR2Gが開故障していると判定することにより、走行中に、第2負極リレーSMR2Gの開故障を検出することができる。このようにして、第1,第2負極リレーSMR1G,SMR2Gの何れか一方が開故障したときに、それを判別することができる。
図5は、比較例のモータMG1,MG2を含む電機駆動系の構成の概略を示す構成図である。比較例の構成では、電力ライン67を備えずに、第1低電圧系電力ライン62の負極ライン62bの第1負極リレーSMR1Gよりも第1昇圧コンバータ54側と、第2低電圧系電力ライン64の負極ライン64bの第2負極リレーSMR2Gよりも第2昇圧コンバータ55側とを接続する電力ライン67Bを備える。この比較例では、第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2でプリチャージ抵抗Rを共用することができないから、第2プリチャージリレーSMR2Pは、プリチャージ抵抗R2を備える。
この比較例の構成では、第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2の少なくとも一方が接続されているときには、第1,第2バッテリ50,51の少なくとも一方が第1,第2昇圧コンバータ54,55と接続されるから、第1,第2昇圧コンバータ54,55によって高電圧系電力ライン60と第1,第2低電圧系電力ライン62,64との間での電力をやりとりが可能となる。
このため、第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2が共に接続されている状態から第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2の何れか一方が開故障したときでも、第1,第2昇圧コンバータ54,55のリアクトルL1,L2の電流IL1,IL2は共に略値0にならないと考えられる。したがって、第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2の何れか一方の開故障を検出することができない。
これに対して、実施例の構成では、上述の手法によって、第1,第2負極リレーSMR1G,SMR2Gの何れか一方が開故障したときに、その開故障を検出することができる。
次に、図4の異常検出ルーチンについて説明する。図4の異常検出ルーチンが実行されると、HVECU70は、まず、第1バッテリ50の電池電圧VB1および電池電流IB1と、第2バッテリ51の電池電圧VB2および電池電流IB2と、を入力する(ステップS200)。ここで、第1バッテリ50の電池電圧VB1および電池電流IB1は、それぞれ、電圧センサ50aおよび電流センサ50bによって検出された値をバッテリECU52から通信によって入力するものとした。第2バッテリ51の電池電圧VB2および電池電流IB2は、それぞれ、電圧センサ51aおよび電流センサ51bによって検出された値をバッテリECU52から通信によって入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、第1バッテリ50の電池電圧VB1と電池電流IB1との積と、第2バッテリ51の電池電圧VB2と電池電流IB2との積と、の和を合計電力Pbsumとして計算する(ステップS210)。
続いて、合計電力Pbsumの絶対値を閾値Pbsumrefと比較すると共に(ステップS220)、第1バッテリ50の電池電流IB1の絶対値が略値0であるか否かを判定する(ステップS230)。ここで、ステップS220の処理は、第1正極リレーSMR1Bが開故障しているか否かを判定するための第2前提条件が成立しているか否かを判定する処理である。閾値Pbsumrefは、センサオフセットばらつきを鑑み、ほぼゼロと判断できる値に設定すれば良い。また、ステップS230の処理は、第1正極リレーSMR1Bが開故障しているか否かを判定する処理である。実施例では、第1バッテリ50の電池電流IB1の絶対値が所定値IB1a以下のときに、電池電流IB1の絶対値が略値0であると判定するものとした。
ステップS220で合計電力Pbsumの絶対値が閾値Pbsumref未満のときには、第2前提条件が成立していないと判断し、本ルーチンを終了する。
ステップS220で合計電力Pbsumの絶対値が閾値Pbsumref以上で且つステップS230で第1バッテリ50の電池電流IB1の絶対値が略値0でないときには、第1正極リレーSMR1Bは開故障していないと判断し、本ルーチンを終了する。
ステップS220で合計電力Pbsumの絶対値が閾値Pbsumref以上で且つステップS230で第1バッテリ50の電池電流IB1の絶対値が略値0のときには、第1正極リレーSMR1Bが開故障していると判定し(ステップS240)、フェールセーフモード(退避走行モード)に移行して(ステップS250)、本ルーチンを終了する。第1正極リレーSMR1Bが開故障している場合、第2バッテリ51と第1,第2昇圧コンバータ54,55とが接続され、第1バッテリ50が第1,第2昇圧コンバータ54,55と遮断されている状態になる。したがって、この場合のフェールセーフモードでは、例えば、合計電力Pbsum(目標合計電力Pmsum*)が第2バッテリ51の入力制限Win2および出力制限Wout2の範囲内となるようにモータMG1,MG2の駆動制限を行なうことが考えられる。こうした制御により、退避走行を行なうことができる。
このように、合計電力Pbsumの絶対値が閾値Pbsumref以上で且つ第1バッテリ50の電池電流IB1の絶対値が略値0のときに、第1正極リレーSMR1Bが開故障していると判定することにより、走行中に、第1正極リレーSMR1Bの開故障を検出することができる。同様に、合計電力Pbsumの絶対値が閾値Pbsumref以上で且つ第2バッテリ51の電池電流IB2の絶対値が略値0のときに、第2正極リレーSMR2Bが開故障していると判定することにより、走行中に、第2正極リレーSMR2Bの開故障を検出することができる。このようにして、第1,第2正極リレーSMR1B,SMR2Bの何れか一方が開故障したときに、それを判別することができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20に搭載される電源装置では、第1低電圧系電力ライン62の正極ライン62aの第1正極リレーSMR1Bよりも第1昇圧コンバータ54側と、第2低電圧系電力ライン64の正極ライン64aの第2正極リレーSMR2Bよりも第2昇圧コンバータ55側とは、電力ライン66によって接続されている。また、第1低電圧系電力ライン62の負極ライン62bの第1負極リレーSMR1Gよりも第1バッテリ50側と、第2低電圧系電力ライン64の負極ライン64bの第2負極リレーSMR2Gよりも第2バッテリ51側とは、電力ライン67によって接続されている。これにより、第1,第2バッテリ50,51の何れか一方だけを第1,第2昇圧コンバータ54,55から切り離すことができる。また、第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2の何れか一方が開故障したときに、それを判別することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、走行中に第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2の異常を検出する際の手法について説明した。しかし、走行中に第1,第2昇圧コンバータ54,55の異常を検出することもできる。図6は、変形例の異常検出ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、第2昇圧コンバータ55の異常を検出していないときに繰り返し実行される。なお、図6では、第2昇圧コンバータ55の異常を検出する際の動作について説明する。第1昇圧コンバータ54の異常を検出する際には、このルーチンと同様の手法によって行なうことができる。
図6の異常検出ルーチンが実行されると、HVECU70は、まず、第2バッテリ51の電池電流IB2と、第2昇圧コンバータ55のリアクトルL2の電流IL2と、第2昇圧コンバータ55の過電流保護フラグFc2と、を入力する(ステップS300)。ここで、第2バッテリ51の電池電流IB2は、電流センサ51bによって検出された値をバッテリECU52から通信によって入力するものとした。第2昇圧コンバータ55のリアクトルL2の電流IL2は、電流センサ55aによって検出された値をモータECU40から通信によって入力するものとした。過電流保護フラグFc2は、第2昇圧コンバータ55の下アーム(トランジスタT42)に取り付けられた図示しない自己保護回路によってこの下アームを強制的にオフとしていないときに値0が、オフとしているときに値1が設定されるフラグであり、自己保護回路からモータECU40を介して通信によって入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、第2バッテリ51の電池電流IB2を閾値IB2refと比較し、第2昇圧コンバータ55のリアクトルL2の電流IL2を閾値IL2refと比較し、過電流保護フラグFc2が値0か値1かを判定する(ステップS310)。ここで、ステップS310の処理は、第2昇圧コンバータ55のトランジスタT42が短絡してるか否かを判定する処理である。閾値IB2refは、センサオフセットばらつきを鑑み、ほぼゼロと判断できる値に設定すれば良い。
ステップS310で、第2バッテリ51の電池電流IB2が閾値IB2ref未満で且つ第2昇圧コンバータ55のリアクトルL2の電流IL2が閾値IL2ref未満で且つ過電流保護フラグFc2が値0のときには、第2昇圧コンバータ55のトランジスタT42は短絡していないと判断し、本ルーチンを終了する。
ステップS310で、第2バッテリ51の電池電流IB2が閾値IB2ref以上のとき,第2昇圧コンバータ55のリアクトルL2の電流IL2が閾値IL2ref以上のとき,過電流保護フラグFc2が値1のときには、第2昇圧コンバータ55の下アーム(トランジスタT42)が短絡していると判定し(ステップS320)、フェールセーフモードに移行して(ステップS330)、本ルーチンを終了する。この場合のフェールセーフモードでは、例えば、第2負極リレーSMR2Gが遮断されるように第2システムメインリレーSMR2を制御し、第2昇圧コンバータ55をゲート遮断し、合計電力Pbsum(目標合計電力Pmsum*)が第1昇圧コンバータ54の許容下限電圧Pcmin1および許容上限電力Pcmax1の範囲内となるようにモータMG1,MG2の駆動制限を行なう。こうした制御により、退避走行を行なうことができる。なお、こうした制御により、ヒューズ68,69が溶断するのを抑制することもできる。
このように、第2バッテリ51の電池電流IB2が閾値IB2ref以上のとき,第2昇圧コンバータ55のリアクトルL2の電流IL2が閾値IL2ref以上のとき,過電流保護フラグFc2が値1のときに、第2昇圧コンバータ55の下アーム(トランジスタT42)が短絡していると判定することにより、走行中に、第2昇圧コンバータ55の下アームの短絡を検出することができる。同様に、第1バッテリ50の電池電流IB1が閾値IB1ref以上のとき,第1昇圧コンバータ54のリアクトルL1の電流IL1が閾値IL1ref以上のとき,過電流保護フラグFc1が値1のときに、第1昇圧コンバータ54の下アーム(トランジスタT32)が短絡していると判定することにより、走行中に、第1昇圧コンバータ54の下アームの短絡を検出することができる。なお、過電流保護フラグFc1は、第1昇圧コンバータ54の下アームに取り付けられた図示しない自己保護回路によってこの下アームを強制的にオフとしていないときに値0が、オフとしているときに値1が設定されるフラグである。
なお、ヒューズ68,69として、それぞれの対応する第1,第2昇圧コンバータ54,55の下アームに過電流が流れるときに比較的短時間で溶断する程度のヒューズを用いるものとしてもよい。こうすれば、第1,第2昇圧コンバータ54,55のうち下アームが短絡した昇圧コンバータに過電流が流れ続けるのを抑制することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、走行中に第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2の異常を検出する(異常が生じているか否かを判定する)際の手法について説明した。しかし、システム起動が指示されたとき(例えば、イグニッションスイッチ80がオンとされたとき)に第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2の異常を検出するものとしてもよい。図7は、変形例の異常検出ルーチンの一例を示すフローチャートである。図7のルーチンは、システム起動が指示されたときに実行される。なお、図7のルーチンの実行開始時には、HVECU70は、第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2が共に遮断されるように第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2を制御するものとした。
図7の異常検出ルーチンが実行されると、HVECU70は、まず、第1低電圧系電力ライン62(コンデンサ63)の電圧VL1および(第2低電圧系電力ライン64(コンデンサ65)の電圧VL2を入力する(ステップS400)。ここで、第1,第2低電圧系電力ライン62,63の電圧VL1,VL2は、電圧センサ63a,65aによって検出された値をモータECU40から通信によって入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、入力した第1,第2低電圧系電力ライン62,64の電圧VL1,VL2が共に略値0であるか否かを判定する(ステップS410)。実施例では、第1低電圧系電力ライン62の電圧VL1が所定値VL1a以下のときに、電圧VL1が略値0であると判定し、第2低電圧系電力ライン64の電圧VL2が所定値VL2a以下のときに、電圧VL2が略値0であると判定するものとした。
ステップS410で、第1,第2低電圧系電力ライン62,64の電圧VL1,VL2の少なくとも一方が略値0でないときには、モータMG1,MG2にd軸電流を流すことによってコンデンサ63,65の電荷をモータMG1,MG2に熱として消費させる放電処理を実行する(ステップS420)。なお、モータMG1,MG2に熱として消費させるのに代えて、第1,第2昇圧コンバータ54,55の下アーム(トランジスタT32,T42)に熱として消費させるものなどとしてもよい。
この放電処理は、この変形例では、第1,第2低電圧系電力ライン62,64の電圧VL1,VL2が略値0に至るか所定時間が経過するまで実行するものとした。ここで、所定時間は、第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2が共に正常に遮断されているときに第1,第2低電圧系電力ライン62,64の電圧VL1,VL2が共に略値0に至るまでに要する上限時間として予め実験などによって定めた値を用いるものとした。
そして、第1,第2低電圧系電力ライン62,64の電圧VL1,VL2を入力し(ステップS430)、入力した第1,第2低電圧系電力ライン62,64の電圧VL1,VL2が共に略値0であるか否かを判定する(ステップS440)。
ステップS440で、第1,第2低電圧系電力ライン62,64の電圧VL1,VL2の少なくとも一方が略値0でないときには、第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2の少なくとも一方の両極が閉故障していると判断する。
そして、第1低電圧系電力ライン62の電圧VL1が略値0でないときには、第1システムメインリレーSMR1の両極が閉故障していると判定する(ステップS450,S460)。また、第2低電圧系電力ライン64の電圧VL2が略値0でないときには、第2システムメインリレーSMR2の両極が閉故障していると判定する(ステップS470,S480)。そして、レディオンせずに、警告灯などを点灯して、本ルーチンを終了する。
ステップS410またはステップS440で、第1,第2低電圧系電力ライン62,64の電圧VL1,VL2が共に略値0のときには、第1,第2正極リレーSMR1B,SMR2Bが接続されるように第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2を制御する(ステップS490)。
そして、第1,第2低電圧系電力ライン62,64の電圧VL1,VL2を入力し(ステップS500)、入力した第1,第2低電圧系電力ライン62,64の電圧VL1,VL2が共に略値0であるか否かを判定する(ステップS510)。
ステップS510で、第1,第2低電圧系電力ライン62,64の電圧VL1,VL2の少なくとも一方が略値0でないときには、第1,第2プリチャージリレーSMR1P,SMR2Pの少なくとも一方が閉故障しているとしていると判断する。
そして、第1低電圧系電力ライン62の電圧VL1が略値0でないときには、第1プリチャージリレーSMR1Pが閉故障していると判定する(ステップS520,S530)。また、第2低電圧系電力ライン64の電圧VL2が略値0でないときには、第2プリチャージリレーSMR2Pが閉故障していると判定する(ステップS540,S550)。そして、レディオンせずに、警告灯などを点灯して、本ルーチンを終了する。
ステップS510で、第1,第2低電圧系電力ライン62,64の電圧VL1,VL2が共に略値0のときには、第1,第2プリチャージリレーSMR1P,SMR2Pが接続されるように第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2を制御する(ステップS560)。こうして第1プリチャージリレーSMR1Pが接続されると、コンデンサ63が充電される。また、第2プリチャージリレーSMR2Pが接続されると、コンデンサ65が充電される。
そして、コンデンサ63,65の充電(プリチャージ)に要する時間が経過するのを待った後に、第1,第2低電圧系電力ライン62,64の電圧VL1,VL2と、第1,第2バッテリ50,51の電池電圧VB1,VB2と、を入力する(ステップS500)。ここで、第1,第2バッテリ50,51の電池電圧VB1,VB2は、電圧センサ50a,51aによって検出された値をバッテリECU52から通信によって入力するものとした。
続いて、第1低電圧系電力ライン62の電圧VL1と第1バッテリ50の電池電圧VB1とが略等しいか否かを判定すると共に第2低電圧系電力ライン64の電圧VL2と第2バッテリ51の電池電圧VB2とが略等しいか否かを判定する(ステップS580)。実施例では、第1低電圧系電力ライン62の電圧VL1と第1バッテリ50の電池電圧VB1との差分が所定値ΔV1以下のときに、両者が略等しいと判定し、第2低電圧系電力ライン64の電圧VL2と第2バッテリ51の電池電圧VB2との差分が所定値ΔV2以下のときに、両者が略等しいと判定するものとした。
ステップS580で、第1低電圧系電力ライン62の電圧VL1と第1バッテリ50の電池電圧VB1とが略等しくないか第2低電圧系電力ライン64の電圧VL2と第2バッテリ51の電池電圧VB2とが略等しくないときには、第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2の少なくと1つが開故障していると判断する。
そして、第1低電圧系電力ライン62の電圧VL1と第1バッテリ50の電池電圧VB1とが略等しくないときには、第1システムメインリレーSMR1が開故障していると判定する(ステップS590,S600)。また、第2低電圧系電力ライン64の電圧VL2と第2バッテリ51の電池電圧VB2とが略等しくないときには、第2システムメインリレーSMR2が開故障していると判定する(ステップS610,S620)。そして、レディオンせずに、警告灯などを点灯して、本ルーチンを終了する。
ステップS580で、第1低電圧系電力ライン62の電圧VL1と第1バッテリ50の電池電圧VB1とが略等しく且つ第2低電圧系電力ライン64の電圧VL2と第2バッテリ51の電池電圧VB2とが略等しいときには、第1,第2負極リレーSMR1G,SMR2Gが接続されると共に第1,第2プリチャージリレーSMR1P,SMR2Pが遮断されるように第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2を制御し(ステップS630)、レディオンして(ステップS640)、本ルーチンを終了する。
このように、図7の異常検出ルーチンを実行することにより、システム起動が指示されたときに、第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2の異常を検出する(異常が生じているか否かを判定する)ことができる。
ここで、図5の比較例の構成を考える。比較例の構成では、上述したように、第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2の少なくとも一方が接続されているときには、第1,第2バッテリ50,51の少なくとも一方が第1,第2昇圧コンバータ54,55と接続されるから、第1,第2昇圧コンバータ54,55によって高電圧系電力ライン60と第1,第2低電圧系電力ライン62,64との間で電力をやりとり可能となる。この際、第1,第2低電圧系電力ライン62,64の電圧VL1,VL2が略値0でなくなる。
このため、第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2の何れか一方が開故障しているときにおいて、第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2が同時に接続されるように第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2を制御すると、第1,第2低電圧系電力ライン62,64の電圧VL1,VL2が同時に上昇するから、開故障を検出することができない。
また、第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2の何れか一方が閉故障しているときにおいて、第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2が同時に遮断されるように第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2を制御して放電処理を実行しても、第1,第2低電圧系電力ライン62,64の電圧VL1,VL2が共に略値0にならないから、閉故障を検出することができない。
これらを踏まえて、第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2が順に接続・遮断されるように第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2を制御して第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2が開故障,閉故障しているか否かを判定すると、第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2の開故障,閉故障の検出に要する時間が長くなってしまう。
これに対して、この変形例の構成(実施例と同一の構成)では、図7,図8から分かるように、第1,第2正極リレーSMR1B,SMR2Bが同時に接続されるように第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2を制御したり、第1,第2プリチャージリレーSMR1P,SMR2Pが同時に接続されるように第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2を制御したりして、これらのときの第1,第2低電圧系電力ライン62,64の電圧VL1,VL2を用いて第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2が開故障,閉故障しているか否かを判定する。これにより、第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2の開故障,閉故障の検出に要する時間を短くすることができる。
なお、第1システムメインリレーSMR1が開故障していて且つ第2システムメインリレーSMR2が正常であるときには(ステップS590〜S620)、第1正極リレーSMR1Bおよび第1プリチャージリレーSMR1Pが遮断されるように第1システムメインリレーSMR1を制御すると共に、第2負極リレーSMR2Gが接続され且つ第2プリチャージリレーSMR2Pが遮断されるように第2システムメインリレーSMR2を制御して、レディオンするものとしてもよい。この場合、第2バッテリ51のみを用いて走行することになる。
また、第2システムメインリレーSMR2が開故障していて且つ第1システムメインリレーSMR1が正常であるときには(ステップS590〜S620)、第2正極リレーSMR2Bおよび第2プリチャージリレーSMR2Pが遮断されるように第2システムメインリレーSMR2を制御すると共に、第1負極リレーSMR1Gが接続され且つ第1プリチャージリレーSMR1Pが遮断されるように第1システムメインリレーSMR1を制御して、レディオンするものとしてもよい。この場合、第1バッテリ50のみを用いて走行することになる。
図8は、システム起動が指示されたときに第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2の異常を検出する(異常が生じているか否かを判定する)際の様子の一例を示す説明図である。図中、実線は、第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2が正常であるときの様子を示し、一点鎖線は、第2システムメインリレーSMR2に異常が生じているときの様子を示す。
図中、(A1)の一点鎖線に示すように、時刻t10にシステムの起動指示が行なわれて、第2低電圧系電力ライン64の電圧VL2が略値0でないために、モータMG1,MG2による放電処理を実行したにも拘わらず、第2低電圧系電力ライン64の電圧VL2が略値0にならないときには、第2システムメインリレーSMR2の両極が閉故障していると判定する。
図中、(A2)の一点鎖線示すように、時刻t11に第2正極リレーSMR2Bが接続されるように第2システムメインリレーSMR2を制御したときに、第2低電圧系電力ライン64の電圧VL2が上昇したとき(略値0でなくなったとき)には、第2プリチャージリレーSMR2Pが閉故障していると判定する。
図中、(A3)の一点鎖線に示すように、時刻t12に第2プリチャージリレーSMR2Pが接続されるように第2システムメインリレーSMR2を制御したときに、第2低電圧系電力ライン64の電圧VL2が上昇しないとき(第2バッテリ51の電圧VL2に略等しくならないとき)には、第2システムメインリレーSMR2が開故障していると判定する。
実施例のハイブリッド自動車20では、走行中に第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2の異常を検出する(異常が生じているか否かを判定する)際の手法について説明した。しかし、システム停止が指示されたとき(例えば、イグニッションスイッチ80がオフとされたとき)に第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2の異常を検出するものとしてもよい。図9は、変形例の異常検出ルーチンの一例を示すフローチャートである。図9のルーチンは、システム停止が指示されたときに実行される。
図9の異常検出ルーチンが実行されると、HVECU70は、まず、第1負極リレーSMR1Gおよび第2負極リレーSMR2Gが遮断されるように第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2を制御する(ステップS700)。
続いて、図7の異常検出ルーチンのステップS420の処理と同様に、モータMG1,MG2にd軸電流を流すことによってコンデンサ63,65の電荷をモータMG1,MG2に熱として消費させる放電処理を実行する(ステップS710)。
そして、第1,第2低電圧系電力ライン62,64の電圧VL1,VL2を入力し(ステップS720)、入力した第1,第2低電圧系電力ライン62,64の電圧VL1,VL2が共に略値0であるか否かを判定する(ステップS730)。
ステップS730で、第1,第2低電圧系電力ライン62,64の電圧VL1,VL2の少なくとも一方が略値0でないときには、第1,第2負極リレーSMR1G,SMR2Gの少なくとも一方が閉故障していると判断する。
そして、第1低電圧系電力ライン62の電圧VL1が略値0でないときには、第1負極リレーSMR1Gが閉故障していると判定する(ステップS740,S750)。また、第2低電圧系電力ライン64の電圧VL2が略値0でないときには、第2負極リレーSMR2Gが閉故障していると判定する(ステップS760,S770)。そして、警告灯などを点灯して、本ルーチンを終了する。
本ルーチンを終了すると、第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2の全てのリレー(第1,第2正極リレーSMR1B,SMR2B,第1,第2負極リレーSMR1G,SMR2G,第1,第2プリチャージリレーSMR1P,SMR2P)が遮断されるように第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2を制御したり、必要に応じて上述のステップS710の処理と同様の放電処理を行なったりする。
ステップS730で、第1,第2低電圧系電力ライン62,64の電圧VL1,VL2が共に略値0のときには、第1,第2正極リレーSMR1B,SMR2Bが遮断されるように第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2を制御した後に(ステップS780)、第1プリチャージリレーSMR1Pが接続されるように第1システムメインリレーSMR1を制御する(ステップS790)。そして、第1低電圧系電力ライン62の電圧VL1を入力し(ステップS800)、入力した第1低電圧系電力ライン62の電圧VL1が略値0であるか否かを判定する(ステップS810)。
ステップS810で第1低電圧系電力ライン62の電圧VL1が略値0でないときには、第1正極リレーSMR1Bが閉故障していると判定して(ステップS820)、本ルーチンを終了する。
ステップS810で第1低電圧系電力ライン62の電圧VL1が略値0のときには、第2プリチャージリレーSMR2Pが接続されるように第2システムメインリレーSMR2を制御する(ステップS830)。そして、第2低電圧系電力ライン64の電圧VL2を入力し(ステップS840)、入力した第2低電圧系電力ライン64の電圧VL2が略値0であるか否かを判定する(ステップS850)。
ステップS850で第2低電圧系電力ライン64の電圧VL2が略値0でないときには、第2正極リレーSMR2Bが閉故障していると判定して(ステップS860)、本ルーチンを終了する。ステップS850で第2低電圧系電力ライン64の電圧VL2が略値0のときには、そのまま本ルーチンを終了する。
このように、図9の異常検出ルーチンを実行することにより、システムオフの指示が行なわれたときに、第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2の異常を検出する(異常が生じているか否かを判定する)ことができる。
図10は、システム停止が指示されたときに第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2の異常を検出する(異常が生じているか否かを判定する)際の様子の一例を示す説明図である。図中、実線は、第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2が正常であるときの様子を示し、一点鎖線は、第2システムメインリレーSMR2に異常が生じているときの様子を示す。
図中、(B1)の一点鎖線に示すように、時刻t20にシステムの停止指示が行なわれた後に、時刻t21に第1,第2負極リレーSMR1G,SMR2Gを遮断して放電処理を実行したときに、第1低電圧系電力ライン62の電圧VL1が略値0にならないときには、第1負極リレーSMR1Gが閉故障していると判定する。また、第2低電圧系電力ライン64の電圧VL2が略値0にならないときには、第2負極リレーSMR2Gが閉故障していると判定する。
図中、(B2)の一点鎖線に示すように、時刻t22に第2プリチャージリレーSMR2Pが接続されるように第2システムメインリレーSMR2を制御したときに、第2低電圧系電力ライン64の電圧VL2が上昇したとき(略値0でなくなったとき)には、第2正極リレーSMR2Bが閉故障していると判定する。
実施例のハイブリッド自動車20に搭載される電源装置では、第1低電圧系電力ライン62の正極ライン62aの第1正極リレーSMR1Bよりも第1昇圧コンバータ54側と、第2低電圧系電力ライン64の正極ライン64aの第2正極リレーSMR2Bよりも第2昇圧コンバータ55側とは、電力ライン66によって接続されると共に、第1低電圧系電力ライン62の負極ライン62bの第1負極リレーSMR1Gよりも第1バッテリ50側と、第2低電圧系電力ライン64の負極ライン64bの第2負極リレーSMR2Gよりも第2バッテリ51側とは、電力ライン67によって接続されるものとした。しかし、図11に示すように、第1低電圧系電力ライン62の正極ライン62aの第1正極リレーSMR1Bよりも第1バッテリ50側と、第2低電圧系電力ライン64の正極ライン64aの第2正極リレーSMR2Bより第2バッテリ51側とは、電力ライン166によって接続されると共に、第1低電圧系電力ライン62の負極ライン62bの第1負極リレーSMR1Gよりも第1昇圧コンバータ54側と、第2低電圧系電力ライン64の負極ライン64bの第2負極リレーSMR2Gよりも第2昇圧コンバータ55とは、電力ライン167によって接続されるものとしてもよい。この場合、図5の比較例と同様に、第1,第2システムメインリレーSMR1,SMR2でプリチャージ抵抗Rを共用することができないから、第2プリチャージリレーSMR2Pは、プリチャージ抵抗R2を備える。
実施例では、エンジン22およびモータMG2からの動力を用いて走行するハイブリッド自動車20に搭載される電源装置について説明した。しかし、モータからの動力だけを用いて走行する電気自動車に搭載される電源装置としてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、第1バッテリ50が「第1電源」に相当し、第2バッテリ51が「第2電源」に相当し、第1昇圧コンバータ54が「第1昇圧コンバータ」に相当し、第2昇圧コンバータ55が「第2昇圧コンバータ」に相当し、第1システムメインリレーSMR1が「第1リレー」に相当し、第2システムメインリレーSMR2が「第2リレー」に相当し、電力ライン66が「第1接続ライン」に相当し、電力ライン67が「第2接続ライン」に相当する。また、電力ライン166が「第3接続ライン」に相当し、電力ライン167が「第4接続ライン」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、電源装置の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、30 プラネタリギヤ、36 駆動軸、37 デファレンシャルギヤ、38a,38b 駆動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、50 第1バッテリ、50a,51a,61a,63a,65a 電圧センサ、50b,51b,54a,55a 電流センサ、51 第2バッテリ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 第1昇圧コンバータ、55 第2昇圧コンバータ、60 高電圧系電力ライン、60a,62a,64a 正極ライン、60b,62b,64b 負極ライン、61,63,65 コンデンサ、62 第1低電圧系電力ライン、64 第2低電圧系電力ライン、66,67 電力ライン、68,69 ヒューズ、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、Cn1,Cn2 接続点、D31、D32,D41,D42 ダイオード、L1,L2 リアクトル、MG1,MG2 モータ、R プリチャージ抵抗、SMR1 第1システムメインリレー、SMR1B 第1正極リレー、SMR1G 第1負極リレー、SMR1P 第1プリチャージリレー、SMR2 第2システムメインリレー、SMR2B 第2正極リレー、SMR2G 第2負極リレー、SMR2P 第2プリチャージリレー、T31,T32,T41,T42 トランジスタ。

Claims (1)

  1. 第1電源と、
    第2電源と、
    前記第1電源が接続された第1低電圧系電力ラインと走行用のモータが接続された高電圧系電力ラインとに接続され、前記第1低電圧系電力ラインの電力を電圧の昇圧を伴って前記高電圧系電力ラインに供給可能な第1昇圧コンバータと、
    前記第2電源が接続された第2低電圧系電力ラインと前記高電圧系電力ラインとに接続され、前記第2低電圧系電力ラインの電力を電圧の昇圧を伴って前記高電圧系電力ラインに供給可能な第2昇圧コンバータと、
    前記第1低電圧系電力ラインの第1正極ラインおよび第1負極ラインに設けられた第1正極リレーおよび第1負極リレーを有する第1リレーと、
    前記第2低電圧系電力ラインの第2正極ラインおよび第2負極ラインに設けられた第2正極リレーおよび第2負極リレーを有する第2リレーと、
    を備え、自動車に搭載された電源装置であって、
    前記第1正極ラインの前記第1正極リレーよりも前記第1昇圧コンバータ側と前記第2正極ラインの前記第2正極リレーよりも前記第2昇圧コンバータ側とを接続する第1接続ラインと、前記第1負極ラインの前記第1負極リレーよりも前記第1電源側と前記第2負極ラインの前記第2負極リレーよりも前記第2電源側とを接続する第2接続ラインと、を備える、または、
    前記第1正極ラインの前記第1正極リレーよりも前記第1電源側と前記第2正極ラインの前記第2正極リレーよりも前記第2電源側とを接続する第3接続ラインと、前記第1負極ラインの前記第1負極リレーよりも前記第1昇圧コンバータ側と前記第2負極ラインの前記第2負極リレーよりも前記第2昇圧コンバータ側とを接続する第4接続ラインと、を備える、
    電源装置。
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