JP2012057549A - 排気管支持具、及び排気管支持構造 - Google Patents

排気管支持具、及び排気管支持構造 Download PDF

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Abstract

【課題】車体に対する排気管の取り付け作業の作業性が向上された排気管支持具、及び排気管支持構造を提供することを目的とする。
【解決手段】支持バンド14には、ループ部28が設けられている。このループ部28は、螺旋状に巻かれた支持バンド14の長手方向の中間部によって構成されている。具体的には、ループ部28は、支持バンド14の長手方向の中間部が当該支持バンド14の上側で螺旋状に巻かれて形成されている。このループ部28は、排気管32が吊り下げられる前の初期直径Dから排気管32が吊り下げられた後の支持直径Dまで縮径可能とされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車の車体に排気管を支持する排気管支持具、及び排気管支持構造に関する。
自動車の車体に排気管を支持する排気管支持具として、車体側のブラケットにコイルスプリング又は板バネを介してゴム体を取り付け、当該ゴム体に形成された取付孔に排気管を取り付けた排気管支持具が知られている(例えば、特許文献1,2)。
一方、車体側のブラケットに円弧状に湾曲する排気管支持棒を取り付け、当該排気管支持棒の長手方向中央部に、フランジを介して排気管を接合した排気管支持構造が知られている(例えば、特許文献3)。
しかしながら、特許文献3の排気管支持構造では、排気管側のフランジを排気管支持棒に溶接で接合するため、取り付け作業に手間がかかる。
特開平6−81640号公報 特開平7−133719号公報 実開昭57−46020号公報
本発明は、上記の事実を考慮し、車体に対する排気管の取り付け作業の作業性が向上された排気管支持具、及び排気管支持構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の排気管支持具は、長手方向の両端部が車体に取り付けられ、該車体に排気管側部材を吊り下げる支持バンドと、前記支持バンドの長手方向の中間部が該支持バンドの上側でループ状に縮径可能に巻かれて形成され、前記排気管側部材が挿入されるループ部と、を備えている。
請求項1に係る排気管支持具によれば、支持バンドの長手方向の両端部が車体に取り付けられると共に、支持バンドのループ部に排気管側部材が挿入される。これにより、ループ部に排気管側部材が吊り下げられる。
ここで、ループ部に排気管側部材が吊り下げられると、排気管側部材の重量によってループ部が下方へ移動しながら縮径する。これにより、ループ部が排気管側部材を締め付けて拘束する。このように、ループ部に排気管側部材を挿入するという単純な取り付け作業により、車体に排気管側部材を取り付けることができるため、取り付け作業の作業性が向上する。
請求項2に記載の排気管支持具は、請求項1に記載の排気管支持具において、前記ループ部内に配置され、排気管側部材が挿入される挿入孔が形成された弾性体を備えている。
請求項2に係る排気管支持具によれば、ループ部内に弾性体が配置されており、この弾性体に形成された挿入孔に排気管側部材が挿入される。即ち、弾性体を介して排気管側部材がループ部に挿入される。そして、ループ部に排気管側部材が吊り下げられると、ループ部が弾性体を介して排気管側部材を締め付けて拘束する。
このようにループ部が弾性体を介して排気管側部材を締め付けることにより、ループ部と排気管側部材との隙間が塞がれるため、排気管側部材のガタツキが抑制される。また、排気管側部材の振動が弾性体に伝達されると、弾性体が弾性変形する。これにより、弾性体の内部摩擦によって排気管側部材の振動エネルギーが吸収され、排気管側部材の振動が減衰される。
請求項3に記載の排気管支持具は、請求項1又は請求項2に記載の排気管支持具において、前記ループ部に設けられた被係止部と、前記ループ部に設けられ、前記ループ部の縮径に伴って前記被係止部に係止され、該ループ部の拡径を規制する係止部と、を備えている。
請求項3に係る排気管支持具によれば、ループ部に排気管側部材が吊り下げられると、排気管側部材の重量によってループ部が下方へ移動しながら縮径する。このループ部の縮径に伴って、ループ部に設けられた被係止部に係止部が係止され、ループ部の拡径が抑制される。
従って、例えば、振動した排気管側部材が上方へ移動してもループ部が拡径せず、縮径したループ部によって排気管側部材が拘束された状態で保持される。よって、排気管側部材の支持性能が向上する。
請求項4に記載の排気管支持具は、請求項1〜3の何れか1項に記載の排気管支持具において、前記ループ部が、前記支持バンドが螺旋状に巻かれて形成される。
請求項4に係る排気管支持具によれば、螺旋状に巻かれた支持バンドによってループ部を形成することにより、排気管支持具の製作性が向上する。また、支持バンドの巻き回数を増やすことにより、複数のループ部を形成することができる。従って、排気管側部材の支持性能が向上する。
請求項5に記載の排気管支持具は、請求項1〜3の何れか1項に記載の排気管支持具において、前記ループ部が、前記支持バンドの長手方向の中間部に形成された開口に、該支持バンドの長手方向の一端部が通されて形成される。
請求項5に係る排気管支持具によれば、支持バンドの長手方向の中間部に形成された開口に支持バンドの長手方向の一端部を挿入することにより、ループ部が形成される。これにより、支持バンドを螺旋状に巻いてループ部を形成する構成と比較して、ループ部の捩れが抑制される。
請求項6に記載の排気管支持構造は、車体と、前記車体に取り付けられる請求項1〜5の何れか1項に記載の排気管支持具と、前記ループ部に挿入され、前記車体から吊り下げられる排気管側部材と、を備えている。
請求項6に係る排気管支持構造によれば、支持バンドの長手方向の両端部が車体に取り付けられると共に、支持バンドのループ部に排気管側部材が挿入される。これにより、ループ部に排気管側部材が吊り下げられる。
ここで、ループ部に排気管側部材が吊り下げられると、排気管側部材の重量によってループ部が下方へ移動しながら縮径する。これにより、ループ部が排気管側部材を締め付けて拘束する。このように、ループ部に排気管側部材を挿入するという単純な取り付け作業により、車体に排気管側部材を取り付けることができるため、取り付け作業の作業性が向上する。
以上説明したように、本発明に係る排気管支持具、及び排気管支持構造によれば、車体に対する排気管の取り付け作業の作業性を向上することができる。
本発明の一実施形態に係る排気管支持具、及び排気管支持構造を示す、斜視図である。 本発明の一実施形態に係るループ部を示す、斜視図である。 本発明の一実施形態に係るループ部を車両上下方向下側から見た図である。 本発明の一実施形態に係るループ部の縮径状態を示す、説明図である。 本発明の一実施形態に係るループ部を車両上下方向下側から見た説明図であり、(A)はループ部が縮系する前の状態、(B)はループ部が縮径した後の状態を示している。 (A)及び(B)は、本発明の一実施形態に係る排気管支持具の変形例を示す、図5(A)及び図5(B)にそれぞれ相当する説明図する。 (A)及び(B)は、本発明の一実施形態に係る排気管支持具の変形例を示す、図5(A)及び図5(B)にそれぞれ相当する説明図する。 本発明の一実施形態に係るループ部の変形例を示す、斜視図である。 本発明の一実施形態に係るループ部の変形例を示す、斜視図である。 本発明の一実施形態に係る第1取付部及び第2取付部の変形例を示す、斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る排気管支持具、及び排気管支持構造について説明する。なお、各図において適宜示される矢印Xは車両前後方向前側を示し、矢印Yは車両幅方向外側を示し、矢印Zは車両上下方向上側を示している。
図1には、本実施形態に係る排気管支持具10、及び排気管支持構造12が示されている。排気管支持具10は、支持バンド14と、2つの車体側弾性体16,18と、排気管側弾性体20を備えている。
支持バンド14は可撓性を有する帯状の板バネで構成され、長手方向を車両前後方向(矢印X方向)にして配置される。支持バンド14の長手方向の両端部には、第1取付部22及び第2取付部24がそれぞれ設けられている。第1取付部22は、支持バンド14の長手方向の一端部(車両前後方向前側の端部)を車両上下方向上側へ円弧状に巻き返して形成され、第2取付部24は支持バンド14の長手方向の他端部(車両前後方向後側の端部)を車両上下方向上側へ円弧状に巻き返して形成されている。
各第1取付部22及び第2取付部24には、天然ゴム、合成ゴム等からなる円筒状の車体側弾性体16,18が挿入されている。各車体側弾性体16,18に形成された取付孔16A,18Aには、図示しない車体に設けられた車体側部材26がそれぞれ挿入可能となっている。なお、第1取付部22及び第2取付部24は、車体側弾性体16,18が抜け落ちないように、かしめられている。
車体側部材26は車両前後方向に間隔を空けて設けられており、これらの車体側部材26の間に支持バンド14が渡されている。車体側部材26は円柱状の棒材で、図示しない車体から下方へ向かって延出する本体部26Aと、本体部26Aの下端部から車両幅方向外側(矢印Y方向と反対方向)へ延出する被挿入部26Bとを備え、この被挿入部26Bが取付孔16A,18Aに挿入されている。また、被挿入部26Bの先端部には、車両斜め上方へ延出する被係合部26Cが形成されており、この被係合部26Cが取付孔16A,18Aの縁と係合することにより、被挿入部26Bの抜け落ちが防止されている。
図2に示されるように、支持バンド14には、ループ部28が設けられている。ループ部28は、螺旋状に巻かれた支持バンド14の長手方向の中間部によって構成されている。具体的には、ループ部28は、支持バンド14の長手方向の中間部が当該支持バンド14の上側で螺旋状に巻かれて形成されており、ループ部28を軸方向(矢印Y方向)から見たときに、ループ始端とループ終端がループ部28の下部で交差している。
図1に示されるように、ループ部28には、天然ゴム、合成ゴム等からなる円筒状の排気管側弾性体20が挿入されている。排気管側弾性体20には取付孔20Aが形成されている。この取付孔20Aには、排気管32に設けられた排気管側部材34が挿入可能となっている。
排気管側部材34は円柱状の棒材で、排気管32から車両上下方向上側へ向けて延出する本体部34Aと、本体部34Aの上端部から車両幅方向外側(矢印Y方向と反対方向)に延出する被挿入部34Bとを備え、この被挿入部34Bが取付孔20Aに挿入されている。また、被挿入部34Bの先端部には、車両斜め下方へ延出する被係合部34Cが形成されており、この被係合部34Cが取付孔20Aの縁と係合することにより、被挿入部34Bの抜け落ちが抑制されている。なお、排気管側部材34の下端部には、リング状のフランジ部32Dが設けられており、当該フランジ部32Dに排気管32の外周が溶接や図示しないボルトで固定されている。
ここで、図4に示されるように、ループ部28は、排気管32が車体に吊り下げられる前の初期直径D(図4参照)から排気管32が車体に吊り下げられた後の支持直径D(図4参照)まで縮径可能とされている。
図2及び図3に示されるように、ループ部28において、ループ部28の軸方向に隣接する支持バンド14の幅方向(矢印Y方向)の一端部14A及び他端部14Bには、被係止部としての切欠き部36及び係止部としての爪部38がそれぞれ設けられている。これらの切欠き部36及び爪部38は、支持バンド14の長手方向に所定の間隔(支持バンド14の長手方向に沿った距離)を空けて設けられており、ループ部28が支持直径D(図4参照)に縮径したときに、切欠き部36に爪部38が係止されるようになっている。
具体的には、図3に示されるように、切欠き部36は、ループ部28を構成する支持バンド14の幅方向の一端部14Aを三角形状に切り欠いて形成されており、車両前後方向前側の内面が支持バンド14の幅方向に沿った被係止面36Aとされている。爪部38は切欠き部36と略同じ形状、大きさの三角形状で、ループ部28を構成する支持バンド14の幅方向の他端部14Bから当該幅方向へ突出しており、車両前後方向前側の側面が支持バンド14の幅方向に沿った係止面38Aとされている。この係止面38Aが、切欠き部36の被係止面36Aに係止されることにより、ループ部28の拡径が規制されるようになっている。
次に、本実施形態に係る排気管支持具、及び排気管支持構造の作用について説明する。
図1に示されるように、第1取付部22及び第2取付部24内に配置された車体側弾性体16,18の取付孔16A,18Aに車体側部材26がそれぞれ挿入され、図示しない車体に排気管支持具10が取り付けられる。これらの車体側部材26は、その先端に設けられた被係合部26Cで局所的に径が太くなっているが、取付孔16A,18Aを拡径させつつ、被係合部26Cを押し込むことにより、取付孔16A,18Aに車体側部材26の被挿入部26Bが挿入される。
次に、ループ部28内に配置された排気管側弾性体20の取付孔20Aに、排気管32に取り付けられた排気管側部材34が挿入される。これにより、支持バンド14によって、図示しない車体に排気管32が吊り下げられた状態で支持される。排気管側部材34は、前述した車体側部材26と同様に、その先端に設けられた被係合部34Cで局所的に径が太くなっているが、取付孔20Aを拡径させつつ、被係合部34Cを押し込むことにより、取付孔20Aに排気管側部材34の被挿入部34Bが挿入される。
ここで、図4に示されるように、ループ部28に排気管側部材34が吊り下げられると、排気管側部材34及び排気管32の重量によってループ部28が下方へ移動し、ループ部28の直径が初期直径Dから支持直径Dへ縮径する。これにより、ループ部28が排気管側弾性体20を介して排気管側部材34を締め付け、排気管側部材34を拘束する。
また、図5(A)及び図5(B)に示されるように、ループ部28の縮径に伴って支持バンド14の幅方向の一端部14Aに設けられた切欠き部36と、支持バンド14の幅方向の他端部14Bに設けられた爪部38が接近し、ループ部28の直径が支持直径Dになったときに、切欠き部36内に爪部38が挿入されて切欠き部36の被係止面36Aに爪部38の係止面38Aが係止される。これにより、ループ部28の拡径が規制される。
このように本実施形態によれば、ループ部28に排気管側部材34を挿入するという単純な取り付け作業により、ループ部28によって排気管側部材34が拘束されると共に、車体に対して排気管側部材34が取り付けられる。従って、排気管の取り付け作業の作業性が向上する。
また、ループ部28が排気管側弾性体20を介して排気管側部材34を締め付けることにより、ループ部28と排気管側部材34との隙間が塞がれるため、排気管側部材34のガタツキが抑制される。更に、支持バンド14の長手方向の中間部を螺旋状に巻いてループ部28を形成することにより、排気管支持具10の製作性が向上する。
ここで、図示しない車体の上下動等に伴って当該車体に対し排気管32が相対振動すると、排気管32の振動が排気管側弾性体20に伝達され、排気管側弾性体20が弾性変形する。これにより、排気管側弾性体20の内部摩擦によって排気管側部材34の振動エネルギーが吸収され、排気管側部材34の振動が減衰される。
また、排気管32の振動が支持バンド14に伝達されると、支持バンド14が車両上下方向に撓んで弾性変形する。これにより、排気管32の振動が減衰される。更に、支持バンド14の第1取付部22及び第2取付部24に排気管の振動が伝達されると、第1取付部22及び第2取付部24内に配置された車体側弾性体16,18が弾性変形し、これらの車体側弾性体16,18の内部摩擦によって振動エネルギーが吸収される。これにより、排気管32の振動が減衰される。
更に、切欠き部36及び爪部38によってループ部28の拡径が規制されるため、例えば、振動した排気管側部材34が車両上下方向上側へ移動しても、ループ部28が拡径せず、支持直径Dに縮径したループ部28によって排気管側部材34が拘束された状態で保持される。従って、排気管側部材34の支持性能が向上する。
次に、本実施形態に係る排気管支持具、及び排気管支持構造の変形例について説明する。
図6(A)及び図6(B)に示される変形例では、支持バンド14の幅方向の一端部14Aに複数の切欠き部36が形成されている。これにより、排気管側部材34の直径に応じた位置で切欠き部36に爪部38が係止され、ループ部28の拡径が規制される。従って、排気管支持具の汎用性が向上する。
次に、図7(A)及び図7(B)に示される変形例では、ループ部28を構成する支持バンド14の幅方向の一端部14Aに一対の突出部(被係止部)40,42が設けられ、支持バンド14の幅方向の他端部14Bに突出部(係止部)44が設けられている。
一対の突出部40,42は三角形状で、支持バンド14の長手方向に間隔を空けて設けられており、支持バンド14の幅方向に沿った被係止面40A,42Aを対向させて配置されている。一方、突出部44は略矩形状で、ループ部28の直径が初期直径D(図4参照)から支持直径Dになったときに、車両前後方向前側の突出部40の斜面を越えて、一対の突出部40,42の間に挿入されるようになっている。これにより、突出部40の被係止面40Aに突出部44の車両前後方向前側の係止面44Aが係止され、ループ部28の拡径が規制されるようになっている。更に、車両前後方向後側の突出部42の被係止面42Aに、突出部44の車両前後方向後側の係止面44Bが係止され、ループ部28の縮径も規制されるようになっている。このように、支持直径Dよりも小さくなるループ部28の縮径も規制することにより、排気管32の取付高さの低下を抑制することができる。
また、上記実施形態では、支持バンド14の長手方向の中間部を螺旋状に1回巻きにしてループ部28を形成したが、支持バンド14の長手方向の中間部を複数回巻きにして軸方向に複数のループ部を形成しても良い。これにより、複数のループ部によって排気管32が拘束されるため、排気管32の支持性能が更に向上する。
次に、図8に示される変形例では、支持バンド14の長手方向の中間部に形成された開口46に支持バンド14の長手方向の他端部(車両前後方向後側の端部)が挿入されて、ループ部48が形成されている。なお、図8では、排気管側弾性体20が省略されている。
具体的には、支持バンド14の長手方向の中間部には、他の部位(一般部)よりも幅が広くされた幅広部50が設けられている。幅広部50には、略矩形の開口46が形成されている。この開口46に支持バンド14の長手方向の他端部が車両上下方向上側から挿入され、支持バンド14がループ状に巻かれている。このループ状に巻かれた支持バンド14によってループ部48が構成されており、ループ部48を軸方向(矢印Y方向)から見たときに、ループ始端とループ終端とが当該ループ部48の下部で交差している。このループ部48には、図1に示される排気管側弾性体20を介して排気管側部材34が取り付けられる。
なお、ループ部48を形成した後に、支持バンド14の長手方向の他端部に第2取付部(図1参照)が形成される。
また、開口46の車両前後方向後側の縁には、車両上下方向下側へ向けて延出する爪部(被係止部)52が設けられている。一方、ループ部48を構成する支持バンド14には、支持バンド14の長手方向に間隔を空けて複数の係止孔(係止部)54が形成されている。これらの係止孔54の車両前後方向後側の縁には、ループ部48が拡径したときに爪部52に係止され、ループ部48の拡径が規制されるようになっている。なお、爪部52は、ループ部48が縮径したときに、係止孔54に引っ掛らないように車両上下方向下側へ向けて延出している。これにより、ループ部48の縮径が許容されている。
ここで、ループ部48に排気管側部材34が取り付けられると、排気管側部材34の重量によってループ部48が下方へ移動しながら初期直径から支持直径へ縮径する。これにより、ループ部48が排気管側弾性体20(図1参照)を介して排気管側部材34を締め付け、排気管側部材34を拘束する。また、ループ部48の直径が支持直径になると、開口46に設けられた爪部52が、支持直径に対応する支持バンド14の係止孔54の車両前後方向後側の縁に係止され、ループ部28の拡径が規制される。
このように、支持バンド14の長手方向の中間部に形成された開口46に支持バンド14の長手方向の他端部を挿入してループ部48を形成することにより、支持バンド14の捻れがなくなるため、排気管32(図1参照)の支持性能が向上する。
次に、図8に示される変形例では、開口46の車両前後方向前側の縁に、車両前後方向後側へ延出する爪部(被係止部)59が設けられている。一方、ループ部56を構成する支持バンド14の外面には、複数の突起(係止部)58が支持バンド14の長手方向に間隔を空けて設けられている。これらの突起58は、ループ部56が拡径したときに、爪部59に係止され、ループ部56の拡径が規制されるようになっている。なお、突起58には、ループ部59が縮径したときに、爪部59が引っ掛からないように斜面が設けられている。これにより、ループ部48の縮径が許容されている。このように、支持バンド14には、種々のラチェット機構を設けることができる。
次に、図10に示される変形例では、支持バンド14の長手方向の両端部に、第1取付部及び第2取付部としてのフランジ部60,62が設けられている。各フランジ部60,62には取付孔60A,62Bが形成されており、これらの取付孔60A,62Bに貫通されるボルト64によって、図示しない車体に支持バンド14が取り付けられる。このように、支持バンド14の第1取付部及び第2取付部は、車体側に設けられる車体側取付部材の形状に応じた適宜変更可能である。上記以外にも、例えば、車体側に設けられた被係合部材に係合される係合部や、車体側に設けられた被把持部材を把持する把持部でも良いし、逆に、車体側に設けられた把持部材によって把持される被挟持部でも良い。
また、上記実施形態では、支持バンド14を車両前後方向に沿って配置したが、車両幅方向に沿って配置しても良いし、車両前後方向に対して傾斜する方向に沿って配置しても良い。
更に、支持バンド14のループ部28内に排気管側弾性体20を配置したが、これに限らない。ループ部28内には、排気管側弾性体20に替えてシリコン等の緩衝材や傷防止用の保護シート等を設けても良いし、排気管側弾性体20を省略し、車体側部材26にループ部28を直接巻き付けても良い。また、上記実施形態に係る排気管側部材は、排気管も含む概念である。即ち、排気管自体をループ部28に挿入することも可能である。
また、支持バンド14を帯状の板バネで構成したが、これに限らない。支持バンド14は可撓性を有していれば良く、例えば鉄板や鋼板等の板状部材でも良い。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものでなく、各種の変形例を適宜組み合わせて用いてもよいし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10 排気管支持具
12 排気管支持構造
14 支持バンド
20 排気管側弾性体(弾性体)
26 車体側部材(車体)
28 ループ部
34 排気管側部材
36 切欠き部(被係止部)
38 爪部(係止部)
40 突出部(被係止部)
42 突出部(被係止部)
44 突出部(係止部)
46 開口
48 ループ部
52 爪部(被係止部)
54 係止孔(係止部)
56 ループ部
58 突起(係止部)
59 爪部(被係止部)

Claims (6)

  1. 長手方向の両端部が車体に取り付けられ、該車体に排気管側部材を吊り下げる支持バンドと、
    前記支持バンドの長手方向の中間部が該支持バンドの上側でループ状に縮径可能に巻かれて形成され、前記排気管側部材が挿入されるループ部と、
    を備える排気管支持具。
  2. 前記ループ部内に配置され、排気管側部材が挿入される挿入孔が形成された弾性体を備える請求項1に記載の排気管支持具。
  3. 前記ループ部に設けられた被係止部と、
    前記ループ部に設けられ、前記ループ部の縮径に伴って前記被係止部に係止され、該ループ部の拡径を規制する係止部と、
    を備える請求項1又は請求項2に記載の排気管支持具。
  4. 前記ループ部が、前記支持バンドが螺旋状に巻かれて形成される請求項1〜3の何れか1項に記載の排気管支持具。
  5. 前記ループ部が、前記支持バンドの長手方向の中間部に形成された開口に、該支持バンドの長手方向の一端部が通されて形成される請求項1〜3の何れか1項に記載の排気管支持具。
  6. 車体と、
    前記車体に取り付けられる請求項1〜5の何れか1項に記載の排気管支持具と、
    前記ループ部に挿入され、前記車体から吊り下げられる排気管側部材と、
    を備える排気管支持構造。
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