JP2010014278A - 緩衝装置及び金属製カバー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】緩衝装置21は、取付用ボス10に取り付けられるボルト7が挿通する挿通穴を有し、ボルト7を外囲する略環状の緩衝材40と、ヒートインシュレータ3を保持する第1保持部43と、緩衝材40を保持する第2保持部44と、第1保持部43と第2保持部44とを連結する連結部45とを備え、第2保持部44、連結部45及び第1保持部43が、取付用ボス10側からこの順序で設けられているグロメット41と、緩衝材40を軸線方向両側からそれぞれ隙間を有して挟む一対のフランジ部28、4を相互に連結し、緩衝材40との間に半径方向に隙間を有する連結部27とを備えるカラー部材22とを含む。
【選択図】 図1
Description
前記挟持部材の半径方向外方側端部付近を保持する第1保持部と、前記他方対象部材を保持する第2保持部と、前記第1保持部と前記第2保持部とを連結する連結部とを備え、前記第1保持部、連結部及び第2保持部が、前記一方部材側からこの順序で設けられている結合部材とを含むことを特徴とする。
図1〜図9に本発明の第1実施例を示す。
本実施例の変形例として、図25に示されるように、グロメット41の第1保持部43を前述のように折り返さず、ヒートインシュレータ3の内周端に当接して固定するようにしてもよい。このような変形例においても、上記実施例の作用効果と同様な作用効果が実現されるのはあきらかである。従って、本実施例は、前記実施例と同様な作用効果を実現することができる。
図10は本発明の第2実施例の緩衝装置21aの概観を示す断面図であり、図11は本実施例の原理を示す断面図であり、図12は本実施例の原理を示す拡大断面図であり、図13は本実施例の効果を示すグラフである。
L1>2×t1 ・・・(1)
であるようにカラー片29、32の板厚などが選ばれる。従って、バネワッシャ23、24をカラー部材22に装着したとき、図12に示されるように、フランジ部28、31とバネワッシャ23、24との間には、隙間37が形成される。隙間37は、ボルト7の軸線方向に沿う長さL2
L2=L1−2×t1 ・・・(2)
を有する。また、各カラー片29、32を上記のように組み合わせることにより、フランジ部28、31と筒部33を有するカラー部材22が構成される。
L3<L5<L4 ・・・(3)
の挿通穴34が形成される。従って、このようなバネワッシャ23、24をカラー部材22に装着するために、カラー部材22は図10に示されるように2分割され、バネワッシャ23、24を例としてカラー片29に装着した後、カラー片32をカラー片29に圧入するようにする。このようにして、バネワッシャ23、24をカラー部材22に組付ける。これにより、前記隙間37は、ボルト7の径方向に長さ(L5−L4)を有する。
図14は本発明の第3実施例の緩衝装置21bの断面図であり、図15は本実施例の対比例の断面図であり、図16は緩衝装置21bの特徴を示す断面図であり、図17は緩衝装置21bのバネワッシャ23、24の平面図であり、図18はバネワッシャ23、24の斜視図であり、図19は緩衝装置21bに対する対比例の斜視図であり、図20は対比例の断面図であり、図21は緩衝装置21bの一動作例を示す断面図であり、図22は緩衝装置21bの他の動作例を示す断面図であり、図23は緩衝装置21bの更に他の動作例を示す断面図であり、図24は本実施例の作用を説明するグラフである。
c=b−a ・・・(4)
となる。
d=b ・・・(5)
となる。従って、
d>c ・・・(6)
であり、本実施例の緩衝装置21bのバネワッシャ23、24を用いると、バネワッシャ23、24の屈曲変位を行うボルト7の径方向の長さを大きく設定することができる。
f1<f ・・・(7)
の関係が成立するのに対し、図19及び図20に示されるように、バネワッシャ23、24の自然状態の内径e、外径fおよびグロメット25、26の外径hと、屈曲状態のバネワッシャ23、24の内径e、外径f1及びグロメット25、26の外径h1とに関して、外径h、h1は相互にほぼ等しくなる。
図26は本発明の第4実施例の緩衝装置21cの断面図である。以下、図26を参照して、本実施例について説明する。
以下、本発明の第5実施例の緩衝装置21dについて説明する。
以下、本発明の第6実施例の緩衝装置21eについて説明する。図34は本実施例の緩衝装置21eの断面図であり、図35は図34の緩衝装置21eの平面図であり、図36は本実施例に用いられるスペーサ90aの断面図であり、図37はスペーサ90aの平面図であり、図38は本実施例に用いられる挟持部材97aの断面図であり、図39は挟持部材97aの平面図である。本実施例は前記第5実施例に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付す。
また、金属製カバーに形成されているコルゲート形状の延びる第1方向が、金属製カバーの主要な稜線相当部位に対して交差する方向に定められているので、コルゲート形状が前記稜線相当部位を中心とする振動に対してリブの作用を実現する。このリブ作用により、金属製カバーの振動を抑制することができ、金属製カバーのクラックの発生を防止することができ、金属製カバーの品質を格段に向上することができる。これにより、熱、振動、騒音の遮蔽が求められ、しかも軽量が要求される多種類のカバー類に広く適用されることができる。
2・・・エキゾーストマニホールド
3・・・ヒートインシュレータ
7・・・ボルト
10・・・ボルト用ボス
21、21a、21b、21c、21d、21e・・・緩衝装置
22・・・カラー部材
23、24・・・バネワッシャ
25、26、41・・・グロメット
27・・・筒部
28、31・・・フランジ部
33、45・・・連結部
37・・・隙間
40・・・緩衝材
41・・・グロメット
43・・・第1保持部
44・・・第2保持部
46・・・結合部
48・・・自由振動部
54・・・フランジ部
59・・・コルゲート形状
80・・・稜線相当部位
90、90a・・・スペーサ
91・・・基部
92、92a・・・摺動部
93、94、92b・・・摺動面
99・・・段差部
97・・・挟持部材
95、95a、96、96a・・・挟持片
98・・・隆起部
T1・・・側壁
T2・・・頂部
Claims (15)
- ボルトなどのネジ部品を用いて相互に連結される複数の対象部材間に配置され、振動源になる一方対象部材からの他方対象部材への振動の伝達を緩衝する緩衝装置であって、
前記一方対象部材に取り付けられる前記ネジ部材が挿通する挿通穴を有し、前記ネジ部材を外囲して設けられる略環状の緩衝材と、
前記一方対象部材に取り付けられる前記ネジ部材が挿通する挿通穴を有し、前記他方対象部材を保持する第1保持部と、前記緩衝材を保持する第2保持部と、前記第1保持部と前記第2保持部とを連結する連結部とを備え、前記第2保持部、連結部及び第1保持部が、前記一方部材側からこの順序で設けられている結合部材と、
前記ネジ部材と前記緩衝材との間に配置され、前記緩衝材を軸線方向両側からそれぞれ隙間を有して挟む一対のフランジ部と、前記一対のフランジ部を相互に連結し、前記緩衝材との間に半径方向に隙間を有する連結部とを備えるカラー部材とを含む
ことを特徴とする緩衝装置。 - 前記結合部材とカラー部材との少なくともいずれか一方はアルミニウム合金から形成され、前記緩衝材は鉄合金から形成され、前記緩衝材の表面に皮膜が形成され、前記皮膜はイオン化傾向が鉄よりもアルミニウムに近い金属または金属化合物の少なくともいずれかを含んで構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の緩衝装置。 - ボルトなどのネジ部品を用いて相互に連結される複数の対象部材間に配置され、振動源になる一方対象部材からの他方対象部材への振動の伝達を緩衝する緩衝装置であって、
前記一方対象部材に取り付けられる前記ネジ部材が挿通する挿通穴を有し、表面に皮膜が形成され、前記皮膜はイオン化傾向が鉄よりもアルミニウムに近い金属または金属化合物の少なくともいずれかを含んで構成され、前記他方対象部材を外周付近で半径方向に変位可能に挟む相互に積層された鉄合金から形成される板状の複数の緩衝材と、
前記ネジ部材と前記緩衝材との間に、前記緩衝材に対して半径方向及び軸線方向に変位可能に配置され、前記複数の緩衝材を軸線方向両側からそれぞれ隙間を有して挟む一対のフランジ部と、前記一対のフランジ部を連結する連結部とを備えるカラー部材とを含む
ことを特徴とする緩衝装置。 - ボルトなどのネジ部品を用いて相互に連結される複数の対象部材間に配置され、振動源になる一方対象部材からの他方対象部材への振動の伝達を緩衝する緩衝装置であって、
前記一方対象部材に取り付けられる前記ネジ部材が挿通する挿通穴を有し、表面に皮膜が形成され、前記皮膜はイオン化傾向が鉄よりもアルミニウムに近い金属または金属化合物の少なくともいずれかを含んで構成され、前記他方対象部材を外周付近で半径方向に変位可能に挟み、前記外周部付近は自由振動を行う自由端とされている鉄合金から形成される相互に積層された板状の複数の緩衝材と、
前記ネジ部材と前記緩衝材との間に、前記緩衝材に対して半径方向及び軸線方向に変位可能に配置され、前記複数の緩衝材を軸線方向両側から挟む一対のフランジ部と、前記一対のフランジ部を連結する連結部とを備えるカラー部材とを含む
ことを特徴とする緩衝装置。 - ボルトなどのネジ部品を用いて相互に連結される複数の対象部材間に配置され、振動源になる一方対象部材からの他方対象部材への振動の伝達を緩衝する緩衝装置であって、
前記一方対象部材に取り付けられる前記ネジ部材が挿通する挿通穴を有し、表面に皮膜が形成され、前記皮膜はイオン化傾向が鉄よりもアルミニウムに近い金属または金属化合物の少なくともいずれかを含んで構成され、前記他方対象部材に結合される結合部と、前記他方対象部材及びネジ部材から離反した領域であって屈曲変位が許容される振動部とを備える鉄合金から形成される緩衝材を含む
ことを特徴とする緩衝装置。 - ボルトなどのネジ部品を用いて相互に連結される複数の対象部材間に配置され、振動源になる一方対象部材からの他方対象部材への振動の伝達を緩衝する緩衝装置であって、
前記一方対象部材に取り付けられる前記ネジ部材が挿通する挿通穴を有する略円筒形の基部と、前記基部の半径方向外方に一体に連なり、半径方向外方に向かうに従い軸方向に沿う相互の距離が減少する一対の摺動面を有する摺動部とを有するスペーサと、
前記スペーサの半径方向外方に配置され、半径方向外方側から半径方向内方側に向かうに従い、軸方向に相互に間隔をあけて配置される一対の挟持片を備え、前記一対の挟持片は、半径方向内方側において、前記スペーサの前記摺動部を軸線方向の相互に反対側から弾性的に挟むバネ性を有する材料からなると共に、前記スペーサとの間で少なくとも半径方向の相互変位が許容される挟持部材と、
前記挟持部材の半径方向外方側端部付近を保持する第1保持部と、前記他方対象部材を保持する第2保持部と、前記第1保持部と前記第2保持部とを連結する連結部とを備え、前記第1保持部、連結部及び第2保持部が、前記一方部材側からこの順序で設けられている結合部材とを含む
ことを特徴とする緩衝装置。 - 前記スペーサにおいて、摺動面は、半径方向に沿って比較的平滑なテーパ面として構成され、摺動部と基部との境界付近には軸線方向に隆起した段差部が形成され、
前記挟持部材の半径方向内方側端部付近には、前記段差部と間隔をあげ、挟持部材の半 径方向内方側への変位時に、前記段差部に係合可能な隆起部が形成されている
ことを特徴とする請求項6に記載の緩衝装置。 - 前記スペーサにおいて、摺動面は、半径方向外方に凸状の円弧面として構成されている
ことを特徴とする請求項6に記載の緩衝装置。 - 前記金属または金属化合物は、亜鉛または亜鉛化合物である
ことを特徴とする請求項2〜8のいずれかに記載の緩衝装置。 - 前記緩衝材は、少なくとも、Al:含有量6〜10重量%と残部Feとを含んで構成される制振合金体を含んで構成される
ことを特徴とする請求項1に記載の緩衝装置。 - 相互に交差する方向にそれぞれ延びるコルゲート形状が形成された1枚または複数枚のアルミニウム合金板を含んで構成され、立体形状をなす金属製カバーであって、
前記立体形状の外周部の少なくとも一部分にフランジ部を有し、前記フランジ部を含む 押し潰し対象部位の前記コルゲート形状が潰されて略平板形状に形成され、
前記相互に交差するいずれか一方の方向が前記立体形状を構成する主要な稜線相当部位に対して交差する方向に定められている
ことを特徴とする金属製カバー。 - 内燃機関及び/またはその排気経路に、下記構成要素(a)、(b)及び(c)を含む緩衝装置を介して装着されることを特徴とする請求項11に記載の金属製カバー。
(a)ボルトなどのネジ部品を用いて相互に連結される複数の対象部材間に配置され、振動源になる一方対象部材に取り付けられる前記ネジ部材が挿通する挿通穴を有し、前記ネジ部材を外囲して設けられる鉄合金から形成される略環状の緩衝材と、
(b)前記一方対象部材に取り付けられる前記ネジ部材が挿通する挿通穴を有し、前記他方対象部材を保持する第1保持部と、前記緩衝材を保持する第2保持部と、前記第1保持部と前記第2保持部とを連結する連結部とを備え、前記第2保持部、連結部及び第1保持部が、前記一方部材側からこの順序で設けられている結合部材と、
(c)前記ネジ部材と前記緩衝材との間に配置され、前記緩衝材を軸線方向両側からそれぞれ隙間を有して挟む一対のフランジ部と、前記一対のフランジ部を相互に連結し、前記緩衝材との間に半径方向に隙間を有する連結部とを備えるカラー部材。 - 前記結合部材はアルミニウム合金から形成され、前記緩衝材は鉄合金から形成され、前記緩衝材の表面に皮膜が形成され、前記皮膜はイオン化傾向が鉄よりもアルミニウムに近い金属または金属化合物の少なくともいずれかを含んで構成されている
ことを特徴とする請求項12に記載の金属製カバー。 - 前記金属または金属化合物は、亜鉛または亜鉛化合物である
ことを特徴とする請求項13に記載の金属製カバー。 - 前記緩衝材は、少なくとも、Al:含有量6〜10重量%と残部Feとを含んで構成される制振合金体を含んで構成される
ことを特徴とする請求項12に記載の金属製カバー。
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JP2009214081A JP2010014278A (ja) | 2009-09-16 | 2009-09-16 | 緩衝装置及び金属製カバー |
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JP2013007433A (ja) * | 2011-06-24 | 2013-01-10 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | 締め付け座面ピッチ吸収ブラケット及び補強部材 |
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