JP2009257463A - 振動騒音低減構造 - Google Patents

振動騒音低減構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2009257463A
JP2009257463A JP2008106830A JP2008106830A JP2009257463A JP 2009257463 A JP2009257463 A JP 2009257463A JP 2008106830 A JP2008106830 A JP 2008106830A JP 2008106830 A JP2008106830 A JP 2008106830A JP 2009257463 A JP2009257463 A JP 2009257463A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration
damping member
arm
damping
supported
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008106830A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Amano
浩之 天野
Naoki Moriguchi
直樹 森口
Hisashi Miyahara
悠 宮原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2008106830A priority Critical patent/JP2009257463A/ja
Publication of JP2009257463A publication Critical patent/JP2009257463A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】振動周波数が異なる振動を抑制でき、かつ、部品点数の増加を抑制できる、振動騒音低減構造を提供する。
【解決手段】減衰部材4を固定部材3により振動可能に支持し、その固定部材3を制振対象物1に固定した振動騒音低減構造において、固定部材3は、制振対象物1に固定されるマウント部5と、マウント部5に連続して設けられ、かつ、放射状に延ばされた複数のアーム部6とを有し、減衰部材4を環状に構成し、複数のアーム部6で減衰部材4を両持ち梁状態で支持したことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、制振対象物に減衰部材を取り付けて、減衰部材を振動させることにより、制振対象物の振動及び騒音を低減する、振動騒音低減構造に関するものである。
従来、制振対象物に減衰部材、例えばケーブルやワイヤを取り付けて、制振対象物の振動の際に生じるエネルギを減衰部材で吸収させて、制振対象物の振動を抑制し、かつ、騒音を低減させる技術が提案されている。その一例としてワイヤマウントを利用した支持構造が特許文献1に記載されている。この特許文献1に記載されているワイヤマウントは、一対の支持部材と、各支持部材を連繋させたループ状の金属製のワイヤとを有している。また、各支持部材には固着部材がそれぞれ取り付けられており、固着部材同士が一対のレバーにより連結されている。さらに、正方形の2枚の支持板に、一対の支持部材が個別に連結固定される。このように構成されたワイヤマウントが、各種装置の筐体と、該装置を積載するための架台との間にねじ止めなどにより固定される。そして、該筐体をワイヤマウントで弾性支持することにより、架台から筐体に伝達される振動および衝撃を減衰できるものとされている。
特開平11−247935号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたワイヤマウントは、一対の支持部材の間に金属製のワイヤがループ状に設けられているため、各ループ状部分の長さが同じであり、その固有振動数は全て同じになる。このため、値が異なる複数の周波数を持つ制振対象物の振動を、上記のワイヤマウントで減衰するためには、固有振動数が異なるワイヤマウントを複数用意しなければならず、部品点数の増加および製造コストの増加を招く問題があった。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであって、値が異なる複数の周波数を持つ制振対象物の振動を抑制でき、かつ、部品点数の増加および製造コストの増加を抑制することのできる、振動騒音低減構造を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、減衰部材を固定部材により振動可能に支持し、その固定部材を制振対象物に固定した振動騒音低減構造において、前記固定部材は、前記制振対象物に固定されるマウント部と、このマウント部に連続して設けられ、かつ、放射状に延ばされた複数のアーム部とを有し、前記減衰部材を環状に構成し、前記複数のアーム部で前記減衰部材を両持ち梁状態で支持したことを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1の構成に加えて、前記減衰部材により、スパンが異なる両持ち梁が複数形成されていることを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、制振対象物が振動すると、減衰部材が振動して制振対象物の振動を抑制する。また、減衰部材が両持ち梁の状態で支持されるため、両持ち梁のスパンを異ならせれば、単一の減衰部材に、固有振動数が異なる部分を複数形成することができる。そして、減衰部材が環状であるため、部品点数の増加を抑制でき、かつ、製造コストの増加を抑制できる。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明と同様の効果を得られる他に、スパンが異なる両持ち梁を複数設けることができる。
この発明においては、減衰部材が振動して制振対象物の振動を抑制する。この発明において、制振対象物は、それ自体が振動する場合、または他の起振源の振動が制振対象物に伝達されて振動する構造のいずれでもよい。この発明の制振対象物には、車両または産業機械または建設機械などの動力源として用いられる電動機または内燃機関自体が含まれる。また、この発明の制振対象物には、前記動力源から動力が伝達される動力伝達装置自体、あるいはその動力伝達装置を取り付けたケーシングまたはハウジングまたはブラケットが含まれる。さらに、この発明の振動騒音低減構造を、車体に取り付けることも可能である。この場合、制振対象物は車体である。さらにまた、この発明における制振対象物には、地上に設置された固定構造物、例えば、建築物、橋梁なども含まれる。
つぎに、この発明を車両に用いる場合の第1具体例を説明する。図1に示す制振対象物は、車両の車体の下方に配置されたケーシング1である。このケーシング1の内部には変速機が設けられている。そして、車両に搭載された駆動力源、例えば、内燃機関のトルクが、変速機を経由して車輪に伝達される構成である。このケーシング1は、金属材料、例えば、アルミニウムまたはアルミニウム合金により構成されている。前記内燃機関は、マウント部を介在させて車体により支持されている。また、ケーシング1は内燃機関の外壁にねじ部材により連結固定されており、そのケーシング1は、サポートメンバを介して車体により支持されている。
前記内燃機関としては、エンジン、具体的にはガソリンエンジン、またはディーゼルエンジンまたはLPGエンジンが用いられており、燃料の燃焼により発生した熱エネルギが運動エネルギに変換され、内燃機関のトルクが変速機に伝達される。このため、内燃機関から変速機に伝達されるトルクには振動が生じる。この第1具体例では、変速機を収容したケーシング1の振動を抑制する振動抑制装置2が設けられている。この振動抑制装置2は、ケーシング1の外部に取り付けられた固定部材3と、その固定部材3に取り付けられた制振部材4とを有している。この固定部材3は、例えば、金属または樹脂により構成されている。この固定部材3は、四角形に構成されたマウント部5と、このマウント部5に連続して設けられた複数のアーム部6とを有している。この具体例では、ケーシング1の外面に沿った方向の平面内で、マウント部5が四角形に構成された板形状を有している。そして、マウント部5の四隅から放射状に複数、つまり、4本のアーム部6が突出して形成されている。さらに、ケーシング1には雌ねじ(図示せず)が形成されており、ねじ部材7を締め付けて固定部材3がケーシング1に固定されている。つまり、固定部材3の一方の表面がケーシング1に密着して固定されている。
また、この第1具体例では、アーム部6の先端同士の距離が、長短二種類の値に設計されている。具体的には、アーム部6aの先端と、アーム部6bの先端との間の距離L1、および、アーム部6cの先端と、アーム部6dの先端との間の距離L1は長く設計されている。これに対して、アーム部6aの先端と、アーム部6cの先端との間の距離L2、および、アーム部6bの先端と、アーム部6dの先端との間の距離L2は短く設計されている。ここで、アーム部6aの先端と、アーム部6bの先端との間の距離L1と、アーム部6cの先端と、アーム部6dの先端との間の距離L1とは同一である。また、アーム部6aの先端と、アーム部6cの先端との間の距離L2と、アーム部6bの先端と、アーム部6dの先端との間の距離L2とは同一である。
このように構成された固定部材3により減衰部材4が支持されている。この減衰部材4は、金属製の線状部材の外周に、軟質樹脂の被覆を施して構成することができる。線状部材とはケーブルまたはワイヤである。前記線状部材は、1本の材料で構成されているもの、または複数本の材料を縒り合わせたもののいずれでもよい。また、減衰部材4は、エラストマー、制振鋼鈑などの制振材料で構成することもできる。この具体例では、前記ケーシング1の表面に沿った方向の平面内で、減衰部材4が環状もしくは無端状に構成されている。具体的には、減衰部材4の外周形状が四角形となっており、アーム部6の数と、減衰部材4の隅部(角部)の数とが一致している。そして、減衰部材4の4箇所の隅部9が、固定部材3のアーム部6の先端に固定されている。減衰部材4をアーム部6に固定する構造は、溶接、接着、はんだ付けなどである。この減衰部材4は可撓性を有しており、図2で上下方向に撓むことができる。上記のように、減衰部材4は、4箇所の隅部9がアーム部6により支持されており、隅部9同士の間の領域が、両持ち梁の状態でアーム部6により支持されている。なお、ケーシング1の外面に沿った方向の平面内で、減衰部材4の中央にねじ部材7が配置されている。
また、アーム部6aとアーム部6bとの間に形成された両持ち梁部分のスパン、および、アーム部6cとアーム部6dとの間に形成された両持ち梁部分のスパンは、距離L1と同じである。このため、アーム部6aとアーム部6bとの間に形成された両持ち梁部分の固有振動数は、アーム部6cとアーム部6dとの間に形成された両持ち梁部分の固有振動数と等しい。さらに、アーム部6aとアーム部6cとの間に形成された両持ち梁部分のスパン、および、アーム部6bとアーム部6dとの間に形成された両持ち梁部分のスパンは、距離L1と同じである。このため、アーム部6aとアーム部6cとの間に形成された両持ち梁部分の固有振動数は、アーム部6bとアーム部6dとの間に形成された両持ち梁部分の固有振動数と等しい。この具体例では、両持ち梁部分のスパンの長さを変更して、固有振動数を調整してある。つまり、距離L1と同じ長さのスパンを有する両持ち梁の固有振動数と、距離L2と同じ長さのスパンを有する両持ち梁の固有振動数とが異なる。具体的には、質量が同じであれば、スパンが長い方が固有振動数は小さい。この具体例では、抑制するべき「ケーシング1の振動周波数」に合わせて、両持ち梁の固有振動数を設計してある。
この第1具体例の作用を説明すると、内燃機関から変速機に伝達されるトルクが変動して、変速機を収容したケーシング1が振動すると、その振動が固定部材3を経由して減衰部材4に伝達されて減衰部材4が振動し、ケーシング1の振動および騒音が抑制される。つまり、減衰部材4がダイナミックダンパとして機能し、ケーシング1の振動が抑制される。また、単数の減衰部材4は、固有振動数が異なる両持ち梁を複数備えており、振動周波数が異なる振動を抑制できる、複数種類のダイナミックダンパを備えていることと同等の効果を得られる。したがって、部品点数の増加を抑制し、かつ、製造コストの上昇を抑制できる。
つぎに、振動抑制装置の第2具体例を、図3に基づいて説明する。第2具体例において、第1具体例と同じ構成部分については、図1および図2と同じ符号を付してある。第2具体例では、減衰部材4の一箇所の隅部9から、減衰部材3の外側に向けて張り出した2個の張り出し部10を有している。つまり、2個の張り出し部10は、共に片持ち梁状態に構成されている。2個の張り出し部10は、固定端から自由端までの長さが異なり、各張り出し部10の固有振動数が相違する。この第2具体例によれば、第1具体例と同じ作用効果を得られる他に、張り出し部10の長さが異なるため、振動を抑制可能な振動周波数が拡大している。なお、張り出し部10の長さを変更すれば、各張り出し部10の固有振動数を変更できる。
さらに第3具体例を、図4に基づいて説明する。この第3具体例では、固定部材3のマウント部11が三角形に構成されている。また、マウント部11の一辺に沿って複数のアーム部12が形成されている。アーム部12同士の間の間隔は不均一である。そして、各アーム部12に亘って減衰部材13が取り付けられている。固定部材3の材料および減衰部材13の材料は前述と同じである。また、減衰部材13は棒状または帯状に構成されている。そして、アーム部12同士の間では減衰部材13が両持ち梁の状態で支持され、マウント部11の端部のアーム部12では片持ち梁状態で減衰部材13が支持されている。この第3具体例でも、単数の減衰部材13により、複数の固有振動数が設定されている。このため、振動周波数が異なる振動を抑制できる、複数種類のダイナミックダンパを備えていることと同等の効果を得られる。したがって、部品点数の増加を抑制し、かつ、製造コストの上昇を抑制できる。
なお、第1具体例および第2具体例では、アーム部6の本数が4本である場合を説明しているが、アーム部は3本でもよいし、5本以上でもよい。また、アーム部の先端同士の間の距離は、全て同一でもよい。この場合、減衰部材の両持ち梁部分の固有振動数は全て同一となる。さらに、減衰部材の外周形状は、円形、五角形、六角形などでもよい。また、各具体例において、マウント部5,11の形状は、円形、五角形、六角形などでもよい。各実施例において、減衰部材の両持ち梁部分の固有振動数を全て同一にすると、1つの固有振動数について、減衰部材の質量比を相対的に大きく設定したダンパとなり、振動減衰効果を向上できる。
この発明の第1具体例を示す平面図である。 この発明の第1具体例を示す側面図である。 この発明の第2具体例を示す平面図である。 この発明の第3具体例を示す平面図である。
符号の説明
1…ケーシング、 3…固定部材 4…減衰部材、 5…マウント部、 6…アーム部。

Claims (2)

  1. 減衰部材を固定部材により振動可能に支持し、その固定部材を制振対象物に固定した振動騒音低減構造において、
    前記固定部材は、前記制振対象物に固定されるマウント部と、このマウント部に連続して設けられ、かつ、放射状に延ばされた複数のアーム部とを有し、前記減衰部材を環状に構成し、前記複数のアーム部で前記減衰部材を両持ち梁状態で支持したことを特徴とする振動騒音低減構造。
  2. 前記減衰部材により、スパンが異なる両持ち梁が複数形成されていることを特徴とする請求項1に記載の振動騒音低減構造。
JP2008106830A 2008-04-16 2008-04-16 振動騒音低減構造 Pending JP2009257463A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008106830A JP2009257463A (ja) 2008-04-16 2008-04-16 振動騒音低減構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008106830A JP2009257463A (ja) 2008-04-16 2008-04-16 振動騒音低減構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009257463A true JP2009257463A (ja) 2009-11-05

Family

ID=41385139

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008106830A Pending JP2009257463A (ja) 2008-04-16 2008-04-16 振動騒音低減構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009257463A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008042324A (ja) 振動発生装置及びスピーカ装置
WO2017061588A1 (ja) 連結具
JP5411760B2 (ja) 防振装置
JP2016142300A (ja) 連結具及び遮蔽体
JP2011226479A (ja) 内燃機関のプーリー、ねじり振動ダンパー及びクランクシャフト
KR20110100163A (ko) 차음 구조 및 차음 커버
JP2019183854A (ja) 防振装置
JP2009257463A (ja) 振動騒音低減構造
JP2007162910A (ja) 吊り下げ型振動低減装置
JP2014107442A (ja) 電機機器
JP2008111538A (ja) 制振材料の取付け構造および取付け方法
JP4522530B2 (ja) 回転体の動吸振装置及び同装置を用いたエレベータ
JP2008092430A (ja) スピーカ装置及び排気音抑制装置
JP5141261B2 (ja) 振動騒音低減構造
JP2006301350A (ja) 歯車減速機用能動的騒音抑制方法および装置
JP2007064353A (ja) 揺動型制振装置
JP2016121639A (ja) カバー部材
KR101645714B1 (ko) 전기자동차 구동부용 마운팅 장치
JP2019167934A (ja) 後処理装置
JP6599389B2 (ja) 防振装置及び防振エンジン
JP2005240986A (ja) 制振装置
WO2021230069A1 (ja) 制振ダンパ、制振装置、制振ダンパの取り付け方法、及び制振方法
JP2011133034A (ja) 防振部材
JP4273037B2 (ja) Pc橋におけるpc外ケーブルの制振装置
JP2012122594A (ja) ダイナミックダンパ