JP2012056707A - エレベータのメンテナンスシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】ホールインジケーターを外してメンテナンスボックスを操作する時に、誤発報の発生を抑制できるエレベータのメンテナンスシステムを提供すること。
【解決手段】エレベータのメンテナンスシステムは、監視センタに繋がれたエレベータのメンテナンス時に使用され、前記監視センタに対して故障を発報する発報機能を有し、エレベータ乗場の壁の内側に収納されたメンテナンスボックス1と、エレベータの通常運転時には、前記壁に取り付けられているとともに、メンテナンスボックス1に接続されており、エレベータのメンテナンス時には、前記壁から取り外されるホールインジケーター3と、ホールインジケーター3が前記壁に取り付けられている時、前記発報機能が有効となり、かつ、ホールインジケーター3が前記壁から取り外されることに連動して、前記発報機能が無効となるように、前記発報機能を制御する発報制御手段7とを備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】エレベータのメンテナンスシステムは、監視センタに繋がれたエレベータのメンテナンス時に使用され、前記監視センタに対して故障を発報する発報機能を有し、エレベータ乗場の壁の内側に収納されたメンテナンスボックス1と、エレベータの通常運転時には、前記壁に取り付けられているとともに、メンテナンスボックス1に接続されており、エレベータのメンテナンス時には、前記壁から取り外されるホールインジケーター3と、ホールインジケーター3が前記壁に取り付けられている時、前記発報機能が有効となり、かつ、ホールインジケーター3が前記壁から取り外されることに連動して、前記発報機能が無効となるように、前記発報機能を制御する発報制御手段7とを備えている。
【選択図】 図1
Description
本発明の実施形態は、監視センタに繋がれたエレベータのメンテナンスシステムに関する。
マシンルームレスタイプのエレベータの場合、ホールインジケーターの裏側にメンテナンスボックスを設けていることが多い。エレベータの点検時には、ホールインジケーターを取り外して、メンテナンスボックスの蓋を開ける。ホールインジケーターの裏側には中継コネクタが設けられている。ホールインジケーターは、中継コネクタに接続されたケーブルを介して、メンテナンスボックスに接続される。ホールインジケーターは、メンテナンスボックスを介して、制御盤に接続される。
保守契約を行っているエレベータの場合、エレベータは監視センタに繋がれている。メンテナンスボックスは、上記監視センタに対して故障を発報する機能(故障発報の機能)を有する。例えば、中継コネクタからケーブルが外れていると、メンテナンスボックスは監視センタに対して故障を発報する。故障発報があった場合、エレベータの点検が行われる。
エレベータの点検は、メンテナンスボックスの故障発報の機能を無効にした状態で行われる。その理由は、エレベータの点検時に、監視センタに対して誤って故障を発報することを防止するためである(誤発報の防止)。そのために、メンテナンスボックス内には、故障発報の機能の有無を切り替えるためのスイッチ(故障発報切替スイッチ)が設けられている。
故障発報の機能が無効となるように、故障発報切替スイッチの操作を行うためには、ホールインジケーターを外す必要がある。その後、メンテナンスボックスの蓋を開けて、その中にある故障発報切替スイッチを操作する。
しかしながら、メンテナンスボックスの蓋を開ける時から、メンテナンスボックスの故障発報切替スイッチの操作が終了するまでの間に、中継コネクタに接続されたケーブルが外れ、ホールインジケーターとメンテナンスボックスとの接続が絶たれると、誤発報が発生するという事態が生じる。
したがって、ホールインジケーターを外してメンテナンスボックスを操作する時に、誤発報の発生を抑制できる、エレベータのメンテナンスシステムが求められる。
実施形態のエレベータのメンテナンスシステムは、監視センタに繋がれたエレベータの点検時に使用され、前記監視センタに対して故障を発報する発報機能を有し、エレベータ乗場の壁の内側に収納されたメンテナンスボックスと、前記エレベータの通常運転時には、前記壁に取り付けられているとともに、前記メンテナンスボックスに接続されており、前記エレベータのメンテナンス時には、前記メンテナンスボックスを操作できるように、前記壁から取り外すことができるホールインジケーターと、前記ホールインジケーターが前記壁に取り付けられている時、前記発報機能が有効となり、かつ、前記ホールインジケーターが前記壁から取り外されることに連動して、前記発報機能が無効となるように、前記発報機能を制御する制御手段とを具備してなることを特徴する。
実施形態のエレベータのメンテナンスシステムは、監視センタに繋がれたエレベータの点検時に使用され、前記監視センタに対して故障を発報する発報機能を有し、エレベータ乗場の壁の内側に収納されたメンテナンスボックスと、前記エレベータの通常運転時には、前記壁に取り付けられているとともに、前記メンテナンスボックスに接続されており、前記エレベータのメンテナンス時には、前記メンテナンスボックスを操作できるように、前記壁から取り外すことができるホールインジケーターと、前記ホールインジケーターが前記壁に取り付けられている時、前記発報機能が有効となり、かつ、前記ホールインジケーターが前記壁から取り外されてから所定の時間が経過した場合において、前記ホールインジケーターが前記壁に取り付けられていないときに、前記発報機能が有効となるように、前記発報機能を制御する制御手段とを具備してなることを特徴する。
実施形態のエレベータのメンテナンスシステムは、監視センタに繋がれたエレベータの点検時に使用され、前記監視センタに対して故障を発報する発報機能を有し、エレベータ乗場の壁の内側に収納されたメンテナンスボックスと、前記エレベータの通常運転時には、前記壁に取り付けられているとともに、前記メンテナンスボックスに接続されており、前記エレベータのメンテナンス時には、前記メンテナンスボックスを操作できるように、前記壁から取り外すことができるホールインジケーターと、前記ホールインジケーターが前記壁に取り付けられている時、前記発報機能が有効となるように、前記発報機能を制御する制御手段と、前記ホールインジケーターが前記壁から取り外され、その後、前記ホールインジケーターが前記壁に取り付けられた場合において、前記発報機能が無効のときには、前記エレベータの保守員に対して、前記発報機能が無効であることを呈示する呈示手段とを具備してなることを特徴する。
以下、図面を参照しながら実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るエレベータのメンテナンスシステムの構成を示す分解斜視図である。
図1は、第1の実施形態に係るエレベータのメンテナンスシステムの構成を示す分解斜視図である。
図中、1はメンテナンスボックスを示しており、メンテナンスボックス1は図示しないエレベータ乗場の壁の内側に収納されている。メンテナンスボックス1は、監視センタ40に繋がれたエレベータの点検時に使用されるとともに、監視センタ40に対して故障等の情報を発報する発報機能を有する。
メンテナンスボックス1は、エレベータ制御装置20に接続されるとともに、エレベータ制御装置20により制御されるようになっている。エレベータ制御装置20は、メンテナンスボックス1以外にも、エレベータの速度や運行管理など、さまざまな制御をつかさどる装置である。エレベータ制御装置20は、通信回線30(例えば公衆回線網)を介して、監視センタ40に繋がれている。メンテナンスボックス1は、エレベータ制御装置20、通信回線30を介して、監視センタ40に繋がれている。
本実施形態のエレベータはマシンルームレスタイプのものであり、エレベータの運行状態や、エレベータの異常の有無などの情報は、監視センタ40に送られるようになっている。メンテナンスボックス1は、監視センタ40に対して故障以外の情報を発報する発報機能を有していても構わない。
メンテナンスボックス1内には、エレベータのメンテナンス(点検または保守)の時に使用する、図示しない点検スイッチや電源切離しスイッチ等の装置が設けられている。通常、メンテナンスボックス1は、メンテナンス時以外は、鍵付きのメンテナンスボックスカバー2により閉じられている。これは、保守員以外の人によって、メンテナンスボックス1内の装置が容易に触れられないようにするためである。
上記エレベータ乗場の壁には、ホールインジケーター3が取り付けられている。ホールインジケーター3は、階床表示、運転方向表示、ボタン登録等の機能を有する。ホールインジケーター3の裏面にメンテナンスボックス1が設置されている。ホールインジケーター3は、エレベータの通常運転には上記壁に取り付けられているが、エレベータのメンテナンス時には、メンテナンスボックス1を操作できるように、上記壁から取り外すことができるようになっている。
ホールインジケーター3は、ケーブル4、中継コネクタ5、ケーブル6を介して、メンテナンスボックス1に接続されている。ケーブル4は、ホールインジケーター3と中継コネクタ5とを接続する。ケーブル6は、メンテナンスボックス1と中継コネクタ5とを接続する。ホールインジケーター3は、メンテナンスボックス1を介して、エレベータ制御装置20に接続されている。
本実施形態のエレベータのメンテナンスシステムは、さらに、メンテナンスボックス1の発報を制御するための発報制御部品(発報制御手段)として、モーメンタリ式押しボタンスイッチ7および突起部(ボタン押し部材)8を具備している。
ホールインジケーター3が上記壁に取り付けられている時に、メンテナンスボックス1の発報機能は有効になるとともに、ホールインジケーター3が上記壁から取り外されることに連動して、メンテナンスボックス1の発報機能は無効になる。
モーメンタリ式押しボタンスイッチ7は、メンテナンスボックス1に設けられ、押されている間だけスイッチがオンになる。モーメンタリ式押しボタンスイッチ7がオンの時に、発報機能が機能となるようにメンテナンスボックスは制御される。モーメンタリ式押しボタンスイッチ7は、押されている間だけ故障の発報機能を有効するための故障発報機能切替スイッチである。以下、モーメンタリ式押しボタンスイッチ7を発報機能切替スイッチ7という。
突起部8は、ホールインジケーター3の裏面に設けられ、ホールインジケーター3が上記壁に取り付けられている時に、発報機能切替スイッチ7がオンとなるように、発報機能切替スイッチ7を押すための部材である。突起部8が発報機能切替スイッチ7を押せるように、メンテナンスボックスカバー2には切り込み9が設けられている。
突起部8により発報機能切替スイッチ7が押され、発報機能切替スイッチ7がオンの時に、メンテナンスボックス1の発報機能は有効となる。
したがって、エレベータの通常運転時においては、ホールインジケーター3が上記壁に取り付けられているため、メンテナンスボックス1の発報機能は有効になっている。
突起部8が発報機能切替スイッチ7から離れ、発報機能切替スイッチ7がオフの時に、メンテナンスボックス1の発報機能は無効となる。
したがって、エレベータのメンテナンス時に、保守員がホールインジケーター3を上記壁から取り外すと、それに連動してメンテナンスボックス1の発報機能は無効となる。これにより、メンテナンスボックスカバー2を開ける前に、中継コネクタ5からケーブル4,6を外しても、誤発報は発生せず、メンテナンスの作業性が高くなる。
一方、従来のエレベータのメンテナンスシステムの場合、メンテナンスボックスカバーを開ける時には、誤発報防止のために、中継コネクタに接続されたケーブルが外れないように注意する必要があり、作業性が悪い。さらに、発報機能を無効にするための故障発報切替スイッチの操作を行う時も、誤発報防止のために、中継コネクタに接続されたケーブルが外れないように注意する必要があり、作業性が悪い。
かくして本実施形態によれば、保守員がホールインジケーター3を取り外すと自動的に監視センタ40への発報機能が無効となるため、ホールインジケーター3を外してメンテナンスボックス1を操作して行われる、メンテナンス作業(点検作業または保守作業)の効率化を図れるようになる。
(第2の実施形態)
図2は、第2の実施形態に係るエレベータのメンテナンスシステムの構成を示す分解斜視図である。なお、以下の図において、既出の図と対応する部分には既出の図と同一符号を付してあり、詳細な説明は省略する。
図2は、第2の実施形態に係るエレベータのメンテナンスシステムの構成を示す分解斜視図である。なお、以下の図において、既出の図と対応する部分には既出の図と同一符号を付してあり、詳細な説明は省略する。
本実施形態が第1の実施形態と異なる点は、押すたびにオンとオフが反転するオルタネイト式スイッチ10をさらに備えていることにある。オルタネイト式スイッチ10は外部から容易に操作できない位置に設けられている。これは、いたらずでオルタネイト式スイッチ10が操作されてないようにするためである。本実施形態では、オルタネイト式スイッチ10は、メンテナンスボックス1内に設けられている。
オルタネイト式スイッチ10は、発報機能切替スイッチ7および突起部8とともに、メンテナンスボックス1の発報機能を制御するための発報制御部品である。
ホールインジケーター3がエレベータ乗場の壁に取り付けられている時に、メンテナンスボックス1の発報機能は有効になるとともに、ホールインジケーター3が上記壁から取り外されてから所定の時間が経過した場合において、ホールインジケーター3が上記壁に取り付けられていないときに、メンテナンスボックス1の発報機能は有効になる。
所定の時間とは、例えば、通常のメンテナンス作業にてホールインジケーター3を外してからメンテナンスボックスカバー1を外して発報機能切替スイッチ7をオフするまでに要する時間に余裕を見た数分程度の時間である。
発報機能切替スイッチ7がオンである時に、オルタネイト式スイッチ10がオンであると、故障発報は有効となる。オルタネイト式スイッチ10は、故障の故障発報を確定するための故障発報切替確定スイッチである。以下、オルタネイト式スイッチ10を発報切替確定スイッチ10という。
突起部8により発報機能切替スイッチ7が押され、発報機能切替スイッチ7がオン、かつ、発報切替確定スイッチ10がオンの時に、メンテナンスボックス1の発報機能は有効となる。
したがって、エレベータの通常運転時においては、発報機能切替スイッチ7および発報切替確定スイッチ10の両方がオンであるため、メンテナンスボックス1の発報機能は有効になっている。
ホールインジケーター3が上記壁から取り外されてから所定の時間が経過した場合において、発報機能切替スイッチ7がオフ、かつ、発報切替確定スイッチ10がオンのときには、メンテナンスボックス1の発報機能は有効となる。
したがって、いたらずでホールインジケーター3が外れたり、自然に(誤動作で)ホールインジケーター3が外れた場合には、所定の時間の経過後も、発報切替確定スイッチ10はオンであるとともに、ホールインジケーター3は外れたままとなるので、メンテナンスボックス1の発報機能は有効になる。これにより、監視センタ40は、いたらず等でホールインジケーター3が外れた場合と、メンテナンスでホールインジケーター3が外されたと場合とを区別でき、エレベータに対してより適切なメンテナンスを行えるようになる。
また、発報機能切替スイッチ7および発報切替確定スイッチ10の両方がオフの時に、メンテナンスボックス1の発報機能は無効になる。
したがって、エレベータのメンテナンス時に、保守員がホールインジケーター3を上記壁から取り外して、発報機能切替スイッチ7がオフになり、その後、保守員が発報切替確定スイッチ10をオンからオフに切り替え、さらに、所定の時間内にメンテナンス作業を終えた場合、誤発報は発生しない。
図3は、本実施形態のメンテナンスシステムの動作の一例を示すフローチャートである。
通常運転(スイッチ7,10がオン)をスタートとし、発報機能切替スイッチ7がオフか否かが判断される(ステップS1)。
ホールインジケーター3が取り外されると、発報機能切替スイッチ7はオフとなり、発報機能は無効となる。したがって、ステップS1の判断結果がYESの場合には、発報機能は無効となる(ステップS2)。
一方、ステップS1の判断結果がNOの場合、通常運転が行われていると考えられるので、特別な処理や判断は行われない。
次に、発報切替確定スイッチ10がオフか否かが判断される(ステップS3)。
発報切替確定スイッチ10がオフの場合としては、保守員により発報切替確定スイッチ10がオンからオフに切り替えられ、発報機能が無効の状態で、メンテナンス作業が行われたことが考えられる。したがって、ステップS3の判断結果がYESの場合には、メンテナンス作業の終了後、保守員により再び発報機能は有効の状態(スイッチ7,10がオン)に設定されると考えられるので、特別な処理や判断は行われない。
一方、ステップS3の判断結果がNOの場合、つまり、発報切替確定スイッチ10がオンの場合、所定の時間が経過した場合においても、発報切替確定スイッチ10がオンである否かが判断される(ステップS4)。
ステップS4の判断結果がYESの場合、つまり、所定の時間が経過した場合においても、発報切替確定スイッチ10がオンのときには、いたずらで等で外されたホールインジケーター3が外れたままの状態であると考えられるので、発報機能は有効となる。
一方、ステップS4の判断結果がNOの場合、つまり、所定の時間が経過する前に、発報切替確定スイッチ10がオンに戻った場合、ステップS1に戻る。この場合、何らかの原因で、一時的に、発報切替確定スイッチ10がオフになったと考えられるので、点検は続けて行われる。
かくして本実施形態によれば、ホールインジケーター3が外されてから所定の時間が過ぎても発報切替確定スイッチ10がオンの場合には、監視センタ40への発報機能が有効となるため、保守員が通常のメンテナンス作業でホールインジケーター3を外したのか、いたずら等によりホールインジケーター3が外れたのかを判断でき、いたずら等の場合には故障発報を行えるようになる。
(第3の実施形態)
図4は、第3の実施形態に係るエレベータのメンテナンスシステムの構成を示す分解斜視図である。図5は、本実施形態のメンテナンスシステムの動作を説明するためのフローチャートである。
図4は、第3の実施形態に係るエレベータのメンテナンスシステムの構成を示す分解斜視図である。図5は、本実施形態のメンテナンスシステムの動作を説明するためのフローチャートである。
本実施形態が第1および第2の実施形態と異なる点は、ホールインジケーター3が上記壁から取り外され、その後、ホールインジケーター3が上記壁に取り付けられた場合において、メンテナンスボックス1の発報機能が無効(復旧忘れ)のときに、エレベータの保守員に対して、発報機能が無効であることを呈示する呈示機能を有する呈示装置11a,11bをさらに備えていることにある。
呈示装置11a,11bの呈示機能の有効/無効は、例えば、エレベータ制御装置20により制御される。発報機能切替スイッチ7がオンの時、かつ、発報切替確定スイッチ10がオフの時に、呈示装置11a,11bの呈示機能が有効となるように制御される。
図3には、メンテナンスボックス1に設けられた呈示装置11aと、ホールインジケーター3に設けられた呈示装置11bが示されている。
呈示装置11aは、保守員に対して音的な呈示を行う装置(例えば、警告を知らせる音やアナウンスを発するスピーカ)を示している。呈示装置11bは、保守員に対して視覚的な呈示を行う装置(例えば、警告を知らせる画像を表示するディスプレイ装置)を示している。なお、呈示装置11bは、ホールインジケーター3に予め設けられているディスプレイ装置、例えば、階床表示を表示するディスプレイ装置と兼ねていても構わない。
呈示装置11a,11bの設置箇所は、エレベータの保守員に対して発報機能が有効であることを呈示できる箇所であれば特に限定はない。また、呈示装置11a,11bの一方だけを設けても構わない。
エレベータのメンテナンス時、ホールインジケーター3を取り外すと、発報機能切替スイッチ7は自動的にオフに切り替わるとともに、発報切替確定スイッチ10は保守員によりオンからオフに切り替えられる。本実施形態の場合、発報機能切替スイッチ7がオンの時(ステップS11)、かつ、発報切替確定スイッチ10がオフの時(ステップS12)に、呈示装置11a,11bの呈示機能は有効となる(ステップS13)。
したがって、保守員がメンテナンス作業を終了し、ホールインジケーター3を取り付け終えた時に、発報切替確定スイッチ10オフからオンに切り替わっていないと、エレベータの保守員に対して、発報機能が無効であることが呈示装置11a,11bにより呈示される。これにより、発報機能を有効にし忘れることを防止することが可能となる。その他、第2の実施形態と同様な効果が得られる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…メンテナンスボックス、2…メンテナンスボックスカバー、3…ホールインジケーター、4…ケーブル、5…中継コネクタ、6…ケーブル、7…モーメンタリ式押しボタンスイッチ、8…突起部(ボタン押し部材)、9…切り込み、10…オルタネイト式スイッチ、11a,11b…呈示装置(呈示手段)、20…エレベータ制御装置、30…監視センタ、40…監視センタ。
Claims (9)
- 監視センタに繋がれたエレベータのメンテナンス時に使用され、前記監視センタに対して故障を発報する発報機能を有し、エレベータ乗場の壁の内側に収納されたメンテナンスボックスと、
前記エレベータの通常運転時には、前記壁に取り付けられているとともに、前記メンテナンスボックスに接続されており、前記エレベータのメンテナンス時には、前記メンテナンスボックスを操作できるように、前記壁から取り外すことができるホールインジケーターと、
前記ホールインジケーターが前記壁に取り付けられている時、前記発報機能が有効となり、かつ、前記ホールインジケーターが前記壁から取り外されることに連動して、前記発報機能が無効となるように、前記発報機能を制御するための発報制御手段と
を具備してなることを特徴するエレベータのメンテナンスシステム。 - 前記発報制御手段は、押されている間だけスイッチがオンになるモーメンタリ式押しボタンスイッチと、前記ホールインジケーターが前記壁に取り付けられている時、前記モーメンタリ式押しボタンスイッチを押すためのボタン押し部材とを備え、
前記ホールインジケーターが前記壁に取り付けられ、前記ボタン押し部材により前記モーメンタリ式押しボタンスイッチが押され、前記モーメンタリ式押しボタンスイッチがオンの時に、前記発報機能は有効となり、前記ホールインジケーターが前記壁から取り外され、前記ボタン押し部材が前記モーメンタリ式押しボタンスイッチから離れ、前記モーメンタリ式押しボタンスイッチがオフの時に、前記発報機能は無効となることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのメンテナンスシステム。 - 監視センタに繋がれたエレベータのメンテナンス時に使用され、前記監視センタに対して故障を発報する発報機能を有し、エレベータ乗場の壁の内側に収納されたメンテナンスボックスと、
前記エレベータの通常運転時には、前記壁に取り付けられているとともに、前記メンテナンスボックスに接続されており、前記エレベータのメンテナンス時には、前記メンテナンスボックスを操作できるように、前記壁から取り外すことができるホールインジケーターと、
前記ホールインジケーターが前記壁に取り付けられている時、前記発報機能が有効となり、かつ、前記ホールインジケーターが前記壁から取り外されてから所定の時間が経過した場合において、前記ホールインジケーターが前記壁に取り付けられていないときに、前記発報機能が有効となるように、前記発報機能を制御する発報制御手段と
を具備してなることを特徴するエレベータのメンテナンスシステム。 - 前記発報制御手段は、押されている間だけオンとなるモーメンタリ式押しボタンスイッチと、前記ホールインジケーターが前記壁に取り付けられている時、前記モーメンタリ式押しボタンスイッチを押すためのボタン押し部材と、押すたびにオンとオフが反転するオルタネイト式スイッチとを備え、
前記モーメンタリ式押しボタンスイッチおよび前記オルタネイト式スイッチンの両方がオンの時に、前記発報機能は有効となり、
前記所定の時間が経過した場合において、前記モーメンタリ式押しボタンスイッチがオフ、かつ、前記オルタネイト式スイッチがオンのときに、前記発報機能は有効となることを特徴とする請求項3に記載のエレベータのメンテナンスシステム。 - 監視センタに繋がれたエレベータのメンテナンス時に使用され、前記監視センタに対して故障を発報する発報機能を有し、エレベータ乗場の壁の内側に収納されたメンテナンスボックスと、
前記エレベータの通常運転時には、前記壁に取り付けられているとともに、前記メンテナンスボックスに接続されており、前記エレベータのメンテナンス時には、前記メンテナンスボックスを操作できるように、前記壁から取り外すことができるホールインジケーターと、
前記ホールインジケーターが前記壁に取り付けられている時、前記発報機能が有効となるように、前記発報機能を制御する発報制御手段と、
前記ホールインジケーターが前記壁から取り外され、その後、前記ホールインジケーターが前記壁に取り付けられた場合において、前記発報機能が無効のときには、前記エレベータの保守員に対して、前記発報機能が無効であることを呈示する呈示手段と
を具備してなることを特徴するエレベータのメンテナンスシステム。 - 前記発報制御手段は、押されている間だけオンとなるモーメンタリ式押しボタンスイッチと、前記ホールインジケーターが前記壁に取り付けられている時、前記モーメンタリ式押しボタンスイッチを押すためのボタン押し部材と、押すたびにオンとオフが反転するオルタネイト式スイッチとを備え、
前記モーメンタリ式押しボタンスイッチおよび前記オルタネイト式スイッチの両方がオンの時に、前記発報機能は有効となり、
前記モーメンタリ式押しボタンスイッチがオン、かつ、前記オルタネイト式スイッチがオフの時に、前記呈示手段は前記保守員に対して前記発報機能が無効であることを呈示することを特徴とする請求項5に記載のエレベータのメンテナンスシステム。 - 前記モーメンタリ式押しボタンスイッチおよび前記オルタネイト式スイッチの両方がオフの時に、前記発報機能は無効となることを特徴とする請求項4または6に記載のエレベータのメンテナンスシステム。
- 前記ホールインジケーターは、中継コネクタを介して、前記メンテナンスボックスに接続されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載のエレベータのメンテナンスシステム。
- 前記エレベータは、マシンルームレスエレベータであることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載のエレベータのメンテナンスシステム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020007106A (ja) * | 2018-07-09 | 2020-01-16 | 東芝エレベータ株式会社 | エレベータの保守作業支援システム |
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