JP2012056654A - エレベータの群管理制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】無駄な電力消費を極力抑えて、効率的に分散待機を実施する。
【解決手段】群管理制御装置3は物件データ保存部9、運行曲線作成部10、消費電力計算部8、分散待機制御部6、分散待機制御部6を備える。消費電力計算部8は物件データ保存部9に保存された物件データと運行曲線作成部10によって作成された運行曲線とに基づいて各乗りかご毎に上記運行曲線に従って走行したときの消費電力を計算する。分散待機制御部6は各乗りかごの中で待機状態にある乗りかごを分散待機の対象号機とし、その対象号機を分散待機階へ移動させる分散待機指令を出力する。分散指令制御部7は消費電力計算部8から分散待機の対象号機を分散待機階へ移動させた場合の消費電力を得て、その消費電力に基づいて分散指令制御部7から出力される分散待機指令を許可または禁止する。
【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、複数台のエレベータ(乗りかご)の運転を制御するエレベータの群管理制御装置に関する。
エレベータの群管理制御装置では、乗り捨てかごを建物の任意の階に分散待機させておき、その近辺への応答性能を向上させる分散待機機能を備えているものがある。「乗り捨てかご」とは、乗客が降車した後に、呼び(乗場呼びとかご呼び)を持たずに待機状態にある乗りかごのことを言う。
この分散待機機能では、乗り捨てかごを建物のどの階に事前に配置しておけば、全体の運転効率が向上するのかを考える必要がある。通常、稼動中の各乗りかごの運行状況を考慮して、将来的に各乗りかごのサービス領域が均一になるように分散待機階が設定される。
しかし、決定された分散待機階へ乗り捨てかごを移動させたとしても、必ずしもその階や近傍の階に乗場呼びが発生するとは限らない。その場合、乗りかごを無駄に移動させたことになり、その分の電力を無駄に消費してしまうことになる。
特開2007−284149号公報 特許第2829153号公報 特開2007−284180号公報
分散待機を実施する場合に、乗りかごの運転方向など、現在の運行状況だけを見て分散待機の可否を決定するのが一般的であり、乗り捨てかごの移動によって消費される電力が考慮されていない。このため、分散待機後にその待機階または周辺の階に呼びがなかった場合での電力ロスが大きくなることがある。
そこで、無駄な電力消費を極力抑えて、効率的に分散待機を実施することのできるエレベータの群管理制御装置が求められる。
本実施形態に係るエレベータの群管理制御装置は、数台の乗りかごの運転を群管理制御するエレベータの群管理制御装置において、建物とエレベータに関して物件毎に固有のパラメータを物件データとして保存している物件データ保存手段と、上記各乗りかご毎に呼びの登録情報に基づいて将来の運行状況を表す運行曲線を作成する運行曲線作成手段と、上記物件データ保存手段に保存された物件データと上記運行曲線作成手段によって作成された運行曲線とに基づいて、上記各乗りかご毎に上記運行曲線に従って走行したときの消費電力を計算する消費電力計算手段と、上記各乗りかごの中で待機状態にある乗りかごを分散待機の対象号機とし、その対象号機を分散待機階へ移動させる分散待機指令を出力する分散待機制御手段と、上記消費電力計算手段から上記分散待機の対象号機を上記分散待機階へ移動させた場合の消費電力を得て、その消費電力に基づいて上記分散待機制御手段から出力される分散待機指令を許可または禁止する分散指令制御手段とを具備したことを特徴とする。
図1は第1の実施形態に係るエレベータの群管理制御装置の全体構成を示すブロック図である。 図2は同実施形態におけるエレベータの群管理制御装置による分散待機の処理動作を示すフローチャートである。 図3は同実施形態におけるエレベータの群管理制御装置に設けられた消費電力計算部によって得られる消費電力の計算結果を示す図である。 図4は第2の実施形態に係るエレベータの群管理制御装置による分散待機を説明するための図である。 図5は同実施形態におけるエレベータの群管理制御装置によって管理されたA〜D号機の運行曲線の一例を示す図である。 図6は同実施形態におけるエレベータの群管理制御装置に設けられた消費電力計算部によって得られる消費電力の計算結果を示す図であり、図6(a)はD号機を移動させる前の消費電力の状態、同図(b)はD号機を移動させた場合の消費電力の状態を示している。 図7は第3の実施形態に係るエレベータの群管理制御装置の全体構成を示すブロック図である。 図8は同実施形態におけるエレベータの群管理制御装置によって管理されたA〜D号機の運行曲線の一例を示す図である。 図9は同実施形態におけるエレベータの群管理制御装置に設けられた消費電力計算部による消費電力の再計算結果を示す図である。 図10は第4の実施形態に係るエレベータの群管理制御装置の全体構成を示すブロック図である。 図11は第5の実施形態に係るエレベータの群管理制御装置の全体構成を示すブロック図である。 図12は同実施形態におけるエレベータの群管理制御装置に設けられた分散待機制御部によって設定される分散待機階の候補を示す図である。 図13は第6の実施形態に係るエレベータの群管理制御装置の全体構成を示すブロック図である。 図14は同実施形態におけるエレベータの群管理制御装置に設けられた消費電力計算部によって得られる消費電力の計算結果を示す図であり、図14(a)はC号機を分散待機階へ移動させた場合の消費電力の状態、同図(b)はD号機を分散待機階へ移動させた場合の消費電力の対象号機を移動させた場合の消費電力の状態を示している。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1は第1の実施形態に係るエレベータの群管理制御装置の全体構成を示すブロック図である。なお、以下で言う「エレベータ」とは、基本的には「乗りかご」のことを示し、複数台ある場合に「号機」という言い方もする。
建物の昇降路内に複数台の乗りかご1A,1B…が並設されて、各階を運転サービスしている。なお、乗りかご1A,1B…を昇降動作させるための巻上機やロープ等の駆動機構については図示が省略されている。乗りかご1A,1B…の運転は、それぞれに対応して設けられた単体制御装置2A,2B…によって制御される。
群管理制御装置3は、主制御装置として存在し、乗りかご1A,1B…の運転を群管理制御している。この群管理制御装置3には、単体制御装置2A,2B…や各階の乗場に設置された乗場呼びボタン4A,4B…が接続されている。乗場呼びボタン4A,4B…のいずれかのボタンの操作により乗場呼びが発生すると、群管理制御装置3では、単体制御装置2A,2B…から乗りかご1A,1B…の運転情報(現在のかご位置、運転方向等)を取得し、所定の評価式に従って乗りかご1A,1B…の中から最適な乗りかごを選び、当該乗場呼びを割り当てるなどの制御を行う。
ここで、本実施形態において、群管理制御装置3には、分散待機機能を実現するための構成要素として、分散待機制御部6、分散指令制御部7、消費電力計算部8、物件データ保存部9、運行曲線作成部10が備えられている。
分散待機制御部6は、乗りかご1A,1B…の中で全ての呼び(乗場呼びとかご呼び)の応答を完了し、待機状態となった所謂「乗り捨てかご」を分散待機の対象号機として設定する。
なお、「乗場呼び」とは、各階の乗場に設置された乗場呼びボタン4A,4B…の操作により登録される呼びの信号のことであり、登録階と行先方向の情報を含む。「かご呼び」とは、乗りかご1A,1B…の中に設けられた図示せぬ行先呼び釦の操作により登録される呼びの信号のことであり、行き先階の情報を含む。
「分散待機」とは、利用者が乗場呼びを登録してからの応答時間を短縮させることを目的として、乗り捨てかごを分散待機の対象号機として設定し、その対象号機を例えば建物の中で利用頻度の最も高い階もしくはその近傍に移動させておくものである。
運行曲線作成部10は、乗りかご1A,1B…毎に呼び(乗場呼びとかご呼び)の登録情報に基づいて将来の運行状態を表わす運行曲線を作成する。
消費電力計算部8は、乗りかご1A,1B…毎に運行曲線作成部10によって作成された運行曲線に従って走行したときの消費電力を計算する。この消費電力は、一般的な物理式に基づいて計算することができ、例えば以下のような式(1)が成り立つ。
P(t,O,D,Wp,para)=P(t,O,D,Wp,para)+PINV(t,O,D,Wp,para)
+Ploss(t,O,D,Wp,para)+Pconst …(1)
ここで、P(t,O,D,Wp,para)はエレベータ(乗りかご)の1走行あたりで消費する電力であり、時間tの関数として表現される。
O,Dはそれぞれ出発階と目的階を示し、運行曲線作成部10から消費電力計算部8に渡される情報である。Wpは乗車率(%)を表わす。paraは建物とエレベータに関して物件毎に固有のパラメータを表わす。具体的には、建物の階床毎の高さ、エレベータの定格速度や加速度、かごやロープの質量、モータ軸の径などであり、これらのパラメータは物件データとして物件データ保存部9に保存されている。これらのパラメータが定まっていれば、消費電力は出発階と目的階、乗車率により求めることができる。
(t,O,D,Wp,para)は図示せぬモータ(巻上機)で消費される消費電力である。PINV(t,O,D,Wp,para)は、図示せぬインバータやトランスといった主電力回路部分で消費させる消費電力である。Ploss(t,O,D,Wp,para)は、図示せぬシーブとロープ間、ガイドとレール間の摩擦や空気抵抗等による損失分を表す。Pconstは、その他の制御機器で使用する電力を表し、ここでは固定値とする。
このように、各機器で消費される電力および損失を足し合わせることにより、エレベータの1走行あたりの消費電力を計算することが可能である。
乗車率は、乗りかご1A,1B…に設置された荷重検出装置5A,5B…によって検出される荷重から求められる。なお、例えば図示せぬロープヒッチ部に圧力センサを設置し、その圧力センサの計測結果から乗車率を求める方法などもある。
また、一般的なエレベータの走行には力行運転と回生運転が存在している。「力行運転」とは、モータが仕事をしている状態を指し、例えば乗りかごがカウンタウェイトよりも重い場合のUP方向の運転などがそれに当たる。
逆に、乗りかご側が重い場合にDOWN方向の運転では、モータが回転することにより電力を発生し、その電力を電源側に返還することができる。このときに発生する電力を「回生電力」と呼び、そのときの運転状態を「回生運転」と呼ぶ。回生運転が行われている場合には、モータでの消費電力P(t,O,D,Wp,para)は、そのときに発生する回生電力分だけマイナスになる。
以下では、回生電力を電源側に返還するシステムを前提として説明するが、回生電力を抵抗で熱に消費するシステムや、カウンタウェイトがない巻胴式エレベータ、自走式エレベータなどのように回生電力を発生しないシステムであっても、消費電力の計算式をそのシステムに応じて適宜変更することで対応できる。
分散待機は、乗りかご1A,1B…のいずれかの乗りかごが待機状態となり、その乗りかごが分散待機の対象号機として設定された場合に、分散待機制御部6から分散待機指令が出力されることにより実施される。本実施形態では、この分散待機指令の出力を許可するか禁止するかを省エネの観点から制御する分散指令制御部7を備えている。
分散指令制御部7は、上述した消費電力計算部8の計算結果に基づき、分散待機の対象号機を分散待機制御部6により決定された分散待機階に移動させても良いか否かを判断し、移動可であれば分散待機指令の出力を許可し、移動不可であれば分散待機指令の出力を禁止するように制御する。
いま、1台の乗りかごを分散待機の対象号機として設定し、予め決められた分散待機階に移動させる場合を想定して説明する。
図2は群管理制御装置3による分散待機の処理動作を示すフローチャートである。
まず、分散待機制御部6は、乗りかご1A,1B…の中で全ての呼び(乗場呼びとかご呼び)に対する応答が完了し、待機状態になった乗りかご(つまり、乗り捨てかご)が存在するか否かを判断する(ステップS11)。
該当する乗り捨てかごが存在した場合(ステップS11のYES)、分散待機制御部6は、この乗り捨てかごを分散待機の対象号機として設定し、その対象号機を分散待機階に移動させるための分散待機指令を分散指令制御部7に対して出力する(ステップS12)。
ここで、消費電力計算部8において、分散待機の対象号機を現在の位置から分散待機階へ移動させた場合の消費電力の時間積分である消費電力量を算出する(ステップS13)。分散指令制御部7は、この算出された消費電力量と予め設定された消費電力量の基準値αとを比較する(ステップS14)。
その結果、上記算出された消費電力量が基準値α未満であれば(ステップS14のYES)、分散指令制御部7は、分散待機指令を許可して、当該単体制御装置2A,2B…の中の該当する単体制御装置に対して分散待機指令を出力する(ステップS15)。一方、上記算出された消費電力量が基準値α以上であった場合は、分散待機指令が禁止され、今回の分散待機は実施されない。
ここで、基準値αは、例えば乗りかごが最下階から最上階までの移動に要する消費電力量の半分程度に設定されているものとする。
また、上記ステップS13にて実施される消費電力量の計算は、上述した消費電力の時間関数P(t,O,D,Wp,para)を用いて行われる。すなわち、消費電力量の計算は、この時間関数を所定の期間について積算することで求まる。「所定の期間」とは、分散待機の対象号の移動開始時刻t1から移動完了時刻t2までの間である。
図3は消費電力計算部8によって得られる消費電力の計算結果をグラフ化した図である。消費電力量は、この消費電力のt1からt2までの時間積分であり、下記の(2)式で求められる。
Figure 2012056654
図中の斜線で示す部分が消費電力量である。ただし、この例では、移動の途中で回生電力が発生したので、その回生電力分の電力量を減算した値が最終的な消費電力量となる。
このように第1の実施形態によれば、分散待機の対象号機として設定された乗り捨てかごが分散待機階まで移動した場合の消費電力量を計算し、その消費電力量が基準値未満の場合に分散待機を実施する。これにより、不用意に分散待機して無駄な電力消費を消費することを抑えて、効率的な分散待機を実現することができる。
なお、分散待機の可否を判断する方法として、分散待機階までの距離に基づいて判断する方法がある。しかし、このような距離ベースの判断方法は、かご荷重や加減速などによる実質的な消費電力がまったく考慮されないため、短い距離であっても、予想以上に電力を消費することがある。このため、分散待機後にその待機階または周辺の階に呼びがなかった場合での電力ロスが大きくなることがある。
これに対し、本実施形態では、分散待機の対象号機が分散待機階まで移動した場合の消費電力量を判断基準にしているので、実質的な消費電力を考慮して分散待機を実施でき、分散待機後にその待機階または周辺の階に呼びがなかった場合での電力ロスを極力抑えることができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
上記第1の実施形態では、分散待機の対象号機である乗り捨てかごの消費電力を基準にして分散待機の可否を判断していた。これに対し、第2の実施形態では、乗り捨てかごだけでなく、他の乗りかごの運行状況を考慮して、他の乗りかごを含むエレベータ全体としての消費電力に基づいて分散待機の可否を判断することを特徴とする。
なお、基本的な構成は図1と同様であるため、ここでは図4乃至図6を参照して分散待機の可否判断について説明する。
例えば、図4に示すように、A〜D号機の4台の乗りかごを有する群管理システムにおいて、A号機、B号機が乗場呼びあるいはかご呼びにより移動中であり、C号機、D号機が全ての呼びに応答して待機状態になった乗り捨てかごであったとする。
いま、D号機を分散待機させる場合を想定して説明する。
分散待機制御部6は、乗り捨てかごであるD号機に対する分散待機指令を分散指令制御部7へ出力する。分散指令制御部7は、この分散待機指令を受け取ると、消費電力計算部8により計算される運行中のA号機、B号機の消費電力と、分散待機指令の対象であるD号機を予め設定された分散待機階に移動させた場合に増加する消費電力を参照する。
ここで、運行中のA号機、B号機の消費電力を計算する場合、群管理制御装置3内に設けられた運行曲線作成部10により作成される運行曲線を利用する。
運行曲線作成部10は、乗場呼びボタン4A,4B…の操作によって登録された乗場呼びの情報とその乗場呼びの割り当て結果、乗りかご1A,1B…内に登録されたかご呼びの情報を保持し、これらの情報に基づいて各号機が現在から将来にかけてどのようなルートで移動するのかを表した運行曲線を作成する。なお、運行曲線の作成方法ついては一般的に知られている方法を用いるものとし、ここではその詳しい説明を省略する。
消費電力計算部8は、この運行曲線作成部10によって作成された運行曲線から各号機の運行状況を判断し、運行中の号機の消費電力を上記第1の実施形態で説明した方法で計算する。
いま、A〜D号機の運行曲線が図5のようであったとする。
A号機とB号機は運行中であり、A号機は8Fから6Fに向かってDOWN方向に移動し、6Fで停止した後に再び下の階に向かって移動するものとする。B号機については、2Fより下の階からUP方向に移動し、3Fで停止した後、再び上の階へ向かって移動するものとする。
C号機と分散待機の対象号機であるD号機は、乗り捨てかごとして、それぞれ9F、6Fで停止中である。また、消費電力計算部8によって計算されるA〜D号機の稼動に必要な消費電力が図6(a)のようであったとする。
このとき、図5の点線で示すように、分散待機の対象号機であるD号機を6Fから2Fに移動させた場合、電力を消費するため、図6(b)のように消費電力のグラフが変化する。この例では、D号機を力行運転となるDOWN方向に運転しているため、全体として消費電力は増加している。
このように、分散待機の対象号機を現在位置から分散待機階まで移動させたと仮定し、その間に運行曲線に従って他の号機が移動した場合の消費電力も含めて、エレベータ全体としての消費電力に基づいて分散待機の可否判断を行う。
この場合、判断材料として、分散待機の対象号機が移動する間の消費電力を積分した電力量を用いても良いし、分散待機の対象号機が移動する間の消費電力のピーク値(最大値)を用いても良い。
消費電力量を用いて分散待機の可否判断を行う場合には、図6(b)の網掛け部分の電力量の時間平均値を下記のように求める。そして、この時間平均値が予め設定された消費電力量の基準値α未満の場合に、分散待機指令制御部7が分散待機の許可指令を下せば良い。
Figure 2012056654
ここで、消費電力量の時間平均をとったのは、複数台の乗りかごを対象として電力計算を行う場合に、上記(2)式で求めた消費電力量は、分散待機の対象号機の移動時間:t2−t1に依存し、評価対象として扱いにくいためである。
すなわち、例えば他の号機が力行運転中であって、分散待機の対象号機の運転も力行となる場合には、移動時間が長いほど、つまり、分散待機階が現在のかご位置から遠いほど、消費電力量が大きくなる。このため、αの値を工夫しないと、近くの階への分散待機の移動のみ許可されて、遠い階への分散待機の移動が禁止される可能性が高くなる。そこで、このような事態を回避するために、上記(3)式に示したように、平均消費電力量を用いて分散待機の可否を判断することが好ましい。
また、消費電力のピーク値(最大値)を用いて判断する場合には、図6(b)に示したエレベータ全体の消費電力のピーク値(最大値)が予め設定された消費電力の基準値β未満の場合に、分散待機指令制御部7が分散待機の許可指令を下せば良い。
この基準値βは、例えば1台の平均消費電力×台数の50%程度に設定される。複数台の乗りかごの消費電力を考えると、乗りかご毎に負荷が違うので、消費電力量を判断基準とするよりも、消費電力のピーク値(つまり瞬間的な電力値)を用いて分散待機の可否を判断することが好ましい。
このように第2の実施形態によれば、分散待機の対象号機となった乗り捨てかごの消費電力だけでなく、現在運行中の他の乗りかごの消費電力も加味して、平均消費電力量もしくは消費電力のピーク値が一定基準を超えないように分散待機を制御することで、消費電力を極力抑えて、より効率的な分散待機を実施することができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
第3の実施形態では、分散待機の対象号機が分散待機階へ移動している間に運行状況が変化した場合に分散待機を中断することを特徴とする。
図7は第3の実施形態に係るエレベータの群管理制御装置の全体構成を示すブロック図である。なお、図7において、上記第1の実施形態における図1の構成と同一部分には同一符号を付して、その説明は省略するものとする。
群管理制御装置3に運行状況監視部llが設けられている。運行状況監視部llは、運行曲線作成部10によって作成される運行曲線に基づいて各号機の運行状況を監視し、運行状況に変化があった場合に消費電力計算部8に対して消費電力の再計算を要求する。
すなわち、上記第2の実施形態では、分散待機の対象号機となった乗り捨てかご以外の各乗りかごの運行状況についても加味し、エレベータ全体としての消費電力を基に分散待機の可否判断を行っていた。
しかしながら、消費電力計算部8の計算は、運行曲線作成部10により作成される運行曲線に従って実施される。この運行曲線は、乗場呼びから発生する派生かご呼びと、各階停止時に変動する乗車率の値を予測(一般的な学習装置による統計データ処理による予測値を含む)することで作成される。
「派生かご呼び」とは、乗場呼びを登録した利用客がかご内で登録するかご呼びのことを言う。この派生かご呼びとして登録された目的階は一般的なエレベータシステムでは実際に登録されるまで分からないため、統計データなどに基づく予測値が利用される。そのため、実際に乗りかごを運行させた場合に、その後の運行状況が大きく変化する可能性がある。例えば、運行中の乗りかごがある階に停止した際、予想以上の乗客が乗車してきた場合や、予想していなかった階へかご呼びが登録された場合などである。
そこで、本実施形態では、各号機の運行状況を監視する運行状況監視部11を群管理制御装置3に設け、その運行状況監視部llによって運行状況の変化が検出された場合に、消費電力計算部8によって消費電力を再計算する。
この消費電力計算部8の計算結果により、エレベータ全体の消費電力のピーク値(最大値)が予め設定された分散待機中断の基準値γ以上になったことがわかれば、分散指令制御部7から出力された分散待機指令を取り下げ、分散待機の対象号機の移動を停止させる。なお、上記基準値γは、再計算でのヒストリシスを考慮して、初期設定時の基準値βよりも高く設定される(γ>β)。
例えば、上記第2の実施形態と同様に各号機の運行状況が図5であり、消費電力の計算結果が図6(b)であり、D号機に分散待機の許可が出ていたとする。運行状況監視部11は、運行曲線作成部10で作成される運行曲線を元に各号機の停止予定階の変化や乗車率の変化を監視している。変化があった場合は、消費電力計算部8に対して消費電力を再計算する指令を出力する。
今、図8の例のように待機状態であったC号機に呼びが発生して移動したとする。この場合、消費電力の再計算結果は図9のようになり、図6(b)の状態よりも全体的に消費電力が上がっていることが分かる。これにより、消費電力のピーク値が基準値であるγを超えるため、運行状況監視部11は分散指令制御部7に対し、分散待機指令を取り下げる指令を出力し、D号機の分散待機移動を停止させる。
なお、ここではエレベータ全体の消費電力のピーク値を分散待機の判断基準とする場合を想定して説明したが、エレベータ全体の総電力量を分散待機の判断基準とする場合でも同様に適用可能である。
このように第3の実施形態によれば、各号機の運行状況を監視し、分散待機の対象号機の移動中に状況変化があって、消費電力が当初の計算結果より上がった場合に、対象号機の移動を直ちに中断することで、基準値以上の電力を消費しないように抑えることができる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。
第4の実施形態では、上記第1乃至3の実施形態にて説明した分散指令制御部7において、消費電力(量)の基準値α,βならびに分散待機中断の基準値γを任意に変更できることを特徴としている。
図10は第4の実施形態に係るエレベータの群管理制御装置の全体構成を示すブロック図である。なお、図10において、上記第1の実施形態における図1の構成と同一部分には同一符号を付して、その説明は省略するものとする。
群管理制御装置3に電力基準値変更部12が設けられている。分散指令制御部7に消費電力量の基準値αが設定されているものとすると、電力基準値変更部12は、この分散指令制御部7に設定された基準値αを変更する。
変更方法としては、例えば保守員が電力基準値変更部12にコンソール装置を用いて直接アクセスして変更するといった方法や、建物の監視室などに設置されている監視盤からの信号により変更するといった方法がある。
また、群管理制御装置3内に設置される一般的な統計データ学習装置を用いて、例えば各階の利用頻度などを学習し、その学習結果に基づいて基準値αを動的に変更するような構成であっても良い。
なお、ここでは基準値αを変更する場合について説明したが、上述した基準値βや基準値γについても、同様にして変更できる。
このように第4の実施形態によれば、消費電力の基準値を任意に変更することができる。したがって、エレベータ全体の消費電力を考慮しながら基準値を適切に定めて、より効率的な分散待機を実現できる。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態について説明する。
第5の実施形態では、分散待機階の候補が複数存在する場合に、消費電力を考慮して各候補の中の1つを選定することを特徴としている。
図11は第5の実施形態に係るエレベータの群管理制御装置の全体構成を示すブロック図である。なお、図11において、上記第1の実施形態における図1の構成と同一部分には同一符号を付して、その説明は省略するものとする。
群管理制御装置3に分散待機階選定部13が設けられている。分散待機階選定部13は、消費電力計算部8の計算結果に基づいて分散待機階を選定する。ここでは、分散待機階の候補が複数ある場合を想定している。
すなわち、分散待機制御部6では、運行効率を考慮して分散待機階を定めているが、その分散待機階の候補は1つに限らず、複数の候補を定めている場合が一般的である。分散待機階の候補としては、例えば予め定められている特定階とその近傍の階、あるいは、各階毎の利用客の発生率から利用客の発生頻度の高い階をいくつか候補として定めておくことでも良い。
いま、図12に示すように分散待機階の候補が定められているものとする。図12の例では、分散待機階の候補として1F、5F、10Fが定められており、その優先順位が(高)1F>5F>10F(低)の順であったとする。また、分散待機階の近傍の階として、図12に示すように分散待機ゾーン1〜3が設定されているものとする。
一般的な分散待機制御においては、単に優先度が高い分散待機階および分散待機ゾーンに乗りかごがない場合に、分散待機の対象号機をその分散待機階へ移動させるだけである。本実施形態では、分散待機制御部6によって設定される分散待機階の各候補の中から省電力の観点から最適な分散待機階を選定することに特徴がある。
これを実現するためには、候補毎に分散待機の対象号機(乗り捨てかご)を移動させた場合の消費電力を消費電力計算部8にて計算する。例えば、分散待機階の候補が前述の通りlF、5F、10Fであったとする。これまでの分散待機制御であれば、分散待機の対象号機を優先順位の高い1Fに移動させることになる。
ここで、分散待機の対象号機をlF、5F、10Fへそれぞれ移動させた場合の消費電力を計算した結果、10Fへ移動させた場合の消費電力が分散待機の基準値α(β)未満であったとする。このような場合には、分散待機選定部13によって10Fが分散待機階として選定され、10階への分散指令が分散指令制御部7から出力される。
なお、分散待機の対象号機を移動させた場合の消費電力が基準値α(β)未満の候補が複数あった場合には、各候補に設定されている優先順位に従って最終的な分散待機階を選定するものとする。例えば、10Fの他に5Fについても、分散待機の対象号機を移動させた場合の消費電力が基準値α(β)未満であった場合には、優先順位に従って5Fが分散待機階として選定されることになる。
このように第5の実施形態によれば、分散待機階の候補が複数ある場合に、省電力の観点から最適な分散待機階を選定して、そこに分散待機の対象号機を移動させることにより、消費電力を極力抑えて効率的な分散待機を実現できる。
(第6の実施形態)
次に、第6の実施形態について説明する。
第6の実施形態では、分散待機の対象号機の候補が複数存在する場合に、消費電力を考慮して各候補の中の1つを選定することを特徴としている。
図13は第6の実施形態に係るエレベータの群管理制御装置の全体構成を示すブロック図である。なお、図13において、上記第1の実施形態における図1の構成と同一部分には同一符号を付して、その説明は省略するものとする。
群管理制御装置3に分散待機号機選定部14が設けられている。分散待機を実施する場合、待機状態である乗り捨てかごが1台とは限らず、複数存在している場合がある。このような場合に、分散待機号機選定部14は、消費電力計算部8の計算結果に基づいて、分散待機制御部6にて定められた分散待機階へ移動させるべき乗り捨てかごを分散待機の対象号機として選定する。
消費電力計算部8の計算方法については既に説明した通りである。乗り捨てかご毎に消費電力を計算し、その結果を比較することで分散待機の対象号機を選定する。例えば、C号機、D号機の2台の乗りかごが乗り捨てられ、待機状態であったとする。この場合、消費電力計算部8の計算結果により、C号機、D号機のうち、基準値α(β)未満の号機を分散待機の対象号機として選定する。
具体的に説明すると、例えばC号機を分散待機階へ移動させた場合の消費電力の計算結果が図14(a)の通りであり、D号機を分散待機階へ移動させた場合の消費電力の計算結果が図14(b)の通りであったとする。
ここで、上記第2の実施形態で説明したように、他の乗りかごを含むエレベータ全体としての消費電力に基づいて分散待機の可否を判断する場合を想定する。
C号機を分散待機階へ移動させた場合は消費電力が基準値α(β)以上であり、D号機を分散待機階へ移動させた場合は基準値α(β)未満であった場合、分散待機号機選定部14はD号機を分散待機の対象号機として選定し、分散待機制御部6はこの選定結果を受けて、D号機に対する分散待機指令を分散指令制御部7に出力させる。
なお、C号機、D号機のどちらも基準値の条件を満足している場合、つまり、消費電力が基準値α(β)未満の場合には、どちらも分散待機の対象号機となる。この場合、消費電力のピーク値が小さい方の号機を選択しても良いし、平均消費電力量を基準にして、その平均消費電力量が小さい号機を選択しても良い。
また、C号機、D号機のどちらも基準値βを超えていた場合については、分散待機の対象号機はなしという結果になり、どちらの号機に対しても分散待機の許可を出さないことになる。
また、C号機とD号機の2台を同時に分散待機階へ移動させた場合の消費電力を求め、そのときの消費電力が基準値α(β)未満であれば、2台同時に分散待機の許可を出すようにしても良い。
さらに、上記第5の実施形態で説明したように分散待機階の候補が複数あった場合には、分散待機の対象号機と分散待機階の組み合わせで消費電力をそれぞれ計算し、その計算結果に基づいて消費電力的に最適な号機と分散待機階を選出して分散待機を実施することでも良い。
このように第6の実施形態によれば、分散待機の対象号機の候補が複数ある場合に、省電力の観点から最適な号機を選定して、そこに分散待機階へ移動させることにより、消費電力を極力抑えて効率的な分散待機を実現できる。
以上のように、これらの実施形態によれば、無駄な電力消費を極力抑えて、効率的に分散待機を実施することのできるエレベータの群管理制御装置を提供することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1A,1B…乗りかご、2A,2B…単体制御装置、3…群管理制御装置、4A,4B…乗場呼びボタン、5…荷重検出装置、6…分散待機制御部、7…分散指令制御部、8…消費電力計算部、9…物件データ保存部、10…運行曲線作成部、11…運行状況監視部、12…電力基準値変更部、13…分散待機階選定部、14…分散待機号機選定部。

Claims (10)

  1. 複数台の乗りかごの運転を群管理制御するエレベータの群管理制御装置において、
    建物とエレベータに関して物件毎に固有のパラメータを物件データとして保存している物件データ保存手段と、
    上記各乗りかご毎に呼びの登録情報に基づいて将来の運行状況を表す運行曲線を作成する運行曲線作成手段と、
    上記物件データ保存手段に保存された物件データと上記運行曲線作成手段によって作成された運行曲線とに基づいて、上記各乗りかご毎に上記運行曲線に従って走行したときの消費電力を計算する消費電力計算手段と、
    上記各乗りかごの中で待機状態にある乗りかごを分散待機の対象号機とし、その対象号機を分散待機階へ移動させる分散待機指令を出力する分散待機制御手段と、
    上記消費電力計算手段から上記分散待機の対象号機を上記分散待機階へ移動させた場合の消費電力を得て、その消費電力に基づいて上記分散待機制御手段から出力される分散待機指令を許可または禁止する分散指令制御手段と
    を具備したことを特徴とするエレベータの群管理制御装置。
  2. 上記分散指令制御手段は、
    上記分散待機の対象号機を上記分散待機階へ移動させた場合の消費電力の時間積分である電力量が予め設定された第1の基準値未満であれば、上記分散待機指令を許可することを特徴とする請求項1記載のエレベータの群管理制御装置。
  3. 上記分散指令制御手段は、
    上記分散待機の対象号機の移動中の他の乗りかごの運行状況も考慮して、上記他の乗りかごを含む消費電力に基づいて上記分散待機指令を許可または禁止することを特徴とする請求項1記載のエレベータの群管理制御装置。
  4. 上記分散指令制御手段は、
    上記分散待機の対象号機を上記分散待機階へ移動させた場合の消費電力の時間積分である電力量とその間に他の乗りかごが移動した場合の消費電力の時間積分である電力量とを加算した電力量の時間平均値が予め設定された第1の基準値未満であれば、上記分散待機指令を許可することを特徴とする請求項3記載のエレベータの群管理制御装置。
  5. 上記分散指令制御手段は、
    上記分散待機の対象号機とその他の乗りかごを含めた消費電力のピーク値が予め設定された第2の基準値未満であれば、上記分散待機指令を許可することを特徴とする請求項3記載のエレベータの群管理制御装置。
  6. 上記運行曲線作成手段によって作成された運行曲線を監視し、上記分散待機の対象号機が上記分散待機階へ移動している間に他の乗りかごの運行状況が変化した場合に上記消費電力計算手段に消費電力の再計算を要求する運行状況監視手段を備え、
    上記分散指令制御手段は、
    上記消費電力計算手段の再計算によって得られた消費電力に基づいて、上記分散待機の対象号機の上記分散待機階への移動を制御することを特徴とする請求項3記載のエレベータの群管理制御装置。
  7. 上記分散指令制御手段は、
    上記消費電力計算手段の再計算により、上記分散待機の対象号機とその他の乗りかごを含めた消費電力のピーク値が予め設定された第3の基準値以上であった場合に、上記分散待機の対象号機の上記分散待機階への移動を中断することを特徴とする請求項6記載のエレベータの群管理制御装置。
  8. 上記分散指令制御手段による分散待機の可否判断の基準値を変更する電力基準値変更手段を備えたことを特徴とする請求項2、4、5または7に記載のエレベータの群管理制御装置。
  9. 複数の分散待機階の候補が存在する場合に、これらの候補毎に上記分散待機の対象号機を移動させた場合の消費電力に基づいて上記分散待機の対象号機を移動させる分散待機階を選定し、その選定結果を上記分散待機制御手段に出力する分散待機階選定部手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載のエレベータの群管理制御装置。
  10. 複数の分散待機階の候補が存在する場合に、これらの候補毎に上記分散待機階へ移動させた場合の消費電力に基づいて上記分散待機階へ移動させる分散対象の対象号機を選定し、その選定結果を上記分散待機制御手段に出力する分散待機号機選定手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載のエレベータの群管理制御装置。
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