JP2012056107A - シート処理装置及びその制御方法 - Google Patents

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直樹 石川
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康男 深津
Hitoshi Kato
加藤  仁志
Tomoharu Sato
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  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Abstract

【課題】シート束の厚さに応じて適切にシート束の背の部分を平滑化することができ、成果物である冊子の品位を向上させることができるシート処理装置を提供する。
【解決手段】冊子の折り頂部を平滑化処理する場合、平滑化処理制御部601は、押えベース632を下方の位置に移動させ、上押え板633と下押え板633により冊子の折り頂部を固定させる(S45)。平滑化処理制御部601は、シート束の厚み算出結果に基づき、冊子の位置決めに用いたストッパローラ649a、649bから、圧接ローラに切り替えるための圧接ローラの選択処理を行う(S46)。平滑化処理制御部601は、上押え板633の下降中に生じるホール素子H1、H2、H3の出力変化を監視し、圧接ローラの選択処理を行う。平滑化処理制御部601は、平滑化移動ユニット656aを走査し、切り替えられた圧接ローラにより、冊子の折り頂部の平滑化処理を行う(S47)。
【選択図】図7

Description

本発明は、折り畳まれたシート束を処理するシート処理装置及びその制御方法に関する。
従来、おおよそ20枚以上のシートを一組として一括で折りたたむと、折り頂部付近が湾曲を有するような仕上がりの冊子となる。こうした冊子の折りは、甘くて、折り畳んでも直ぐに開いてしまい、見栄えの良くない外観を呈する。
また、折りの弱い冊子では、冊子の小口側が開いてしまい、表紙面が傾斜してしまうので、積載トレイに積載する場合やユーザが成果物を保管する際、多数の冊子を積み重ねることが困難となっていた。また、多数の冊子を積み重ねることができないと、成果物である冊子を収容するために広いスペースが必要となってしまう。
これに対応するために、冊子の折り頂部を平滑化し、角付けさせる平滑化処理を行う装置が提供されている(特許文献1参照)。図27は従来の平滑化処理を行う装置を示す図である。図27(a)は装置を示し、図27(b)は平滑化処理後の冊子の折り頂部を示す。
この装置は、冊子701の折り頂部を先頭にして搬送部材で搬送し、位置決め部材で冊子の折り頂部を突き当てて位置決めする。この後、この装置は、把持部材702、703で冊子の折り頂部の隣接部を挟みこんで固定し、位置決め部材を退避させる。そして、この装置は、把持部材702、703から突出して湾曲している冊子の折り頂部を圧接ローラ704で加圧しながら、圧接ローラを走行させる。これにより、湾曲していた折り頂部は平滑化(平坦化)される。
なお、圧接ローラ704は、把持部材702、703によって冊子が挟み込まれるまでは、冊子とは接触しない領域に退避している。そして、冊子が挟み込まれて固定されると、圧接ローラ704は、冊子の一端から他端へ折り頂部を加圧しながら移動する。
特開平2001−260564号公報
しかしながら、上記従来のシート処理装置には、つぎのような問題があった。把持部材702、703から突出した冊子の折り頂部を圧接するので、突出量が大きいと、図27(a)に示すように、平滑化された折り頂部の脇709a、709bが外側へ出っ張ってしまい、見栄えが良くないことがあった。また、冊子を把持した際、把持部材702、703のそれぞれの角部702a、703aによる圧接痕がつくという問題があった。
また、図27(b)に示すように、把持部材702,703から突出した部分は、冊子の外側へ広がり、平滑化された面の幅は、冊子の厚みより大きくなる。このように、本来、平滑化する必要のない冊子の中心にあるシート709cの折り頂部までも変形させてしまう。
ここで、冊子に圧接痕といったダメージを与えることなく、折り頂部を見栄えよく平滑化処理するために、つぎのような方法が検討される。すなわち、シート束の背部を一対の把持部材から突出させずに把持し、一対の把持部材の隙間に、圧接ローラを進入させてシート束の背の部分を平滑化処理することが考えられる。この場合、シート束の厚みの範囲に対応した厚みを持つ複数の圧接ローラの中から、1つの圧接ローラが選択される。
さらに、成果物の見栄えを良くするために、圧接ローラの厚みはシート束の厚みに近いことが好ましい。この方式による平滑化処理では、それぞれの把持部材の角部とシート束とは接触しないので、平滑化処理時にシート束への傷は発生しない。
しかしながら、シート束の厚みを高精度に検出できないと、シート束の厚みに応じた適切な圧接ローラを選択することができない。また、シート束の厚みに応じて適切な圧接ローラで平滑化処理されていないと、冊子の背部(シート束の背の部分)の品位が低下してしまうことが考えられる。
そこで、本発明は、シート束の厚さに応じて適切にシート束の背の部分を平滑化することができ、成果物である冊子の品位を向上させることができるシート処理装置及びその制御方法を提供することを目的とする。また、本発明は、押圧面を選択する際のシート束の厚さを高精度に検出することができるシート処理装置及びその制御方法を提供することを他の目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のシート処理装置は、折り畳まれたシート束を処理するシート処理装置であって、前記シート束の背の部分が把持面から突出しないように、前記シート束の両面を挟んで把持する把持手段と、押圧する面の幅が異なる複数の押圧面を有し、前記把持手段によって把持されたシート束の背の部分を前記押圧面で押圧する押圧手段と、前記シート束を挟む方向における前記把持手段の位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段によって検出された前記把持手段の位置に応じて、前記複数の押圧面のうち1つの押圧面を選択する選択手段とを備え、前記押圧手段は、前記選択手段によって選択された押圧面で前記シート束の背の部分を押圧して平滑化することを特徴とする。
本発明の請求項1、2に係るシート処理装置によれば、把持手段の位置に応じて選択された押圧面で背の部分を押圧するので、シート束の厚さに応じて適切にシート束の背の部分を平滑化することができ、成果物である冊子の品位を向上させることができる。
また、請求項3、4、5に係るシート処理装置によれば、押圧面が選択されるシート束の厚さの範囲は、把持手段の位置の変化に対する位置検出手段の出力信号の出力特性が線形となる領域に設定された閾値で分けられる。これにより、押圧面を選択する際のシート束の厚さを高精度に検出することができる。
第1の実施形態におけるシート処理装置が適用可能な画像形成装置1000の構成を示す図である。 フィニッシャ500の構成を示す断面図である。 中綴じ製本部800により中綴じ製本処理が行われた冊子を示す外観図である。 平滑化処理部600の構成を示す図である。 図4の矢印X−X方向から見た平滑化ユニット640の構成を示す矢視図である。 図4の右側から見た平滑化ユニット640の構成を示す図である。 ストッパローラ649a、649b、第1圧接ローラ650および第2圧接ローラ651の使用状態を示す図である。 冊子に対して行われる平滑化処理における動作を示す図である。 図8につづく冊子に対して行われる平滑化処理における動作を示す図である。 図9につづく冊子に対して行われる平滑化処理における動作を示す図である。 折り頂部が平滑化処理された冊子を示す図である。 搬送方向の下流側から見た、シート束を狭持する上押え板633および下押え板631を示す図である。 上押え板633の図12の矢印A方向への移動距離に対するホール素子の出力特性を示すグラフである。 画像形成装置1000内の画像形成装置制御部140の構成を示すブロック図である。 平滑化処理制御部601の構成を示すブロック図である。 中綴じ平滑化処理モードが選択された場合、平滑化処理制御部601における動作手順を示すフローチャートである。 ステップS5における平滑化処理無しモードの動作手順を示すフローチャートである。 ステップS4における平滑化処理有りモードの動作手順を示すフローチャートである。 図18につづくステップS4における平滑化処理有りモードの動作手順を示すフローチャートである。 平滑化処理における動作を説明する図である。 ステップS46における圧接ローラ選択処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態における平滑化処理部600の構成を示す図である。 ストッパローラ649a、649b、第1圧接ローラ650、第2圧接ローラ651および第3圧接ローラ690の使用状態を示す図である。 シート束を狭持する上押え板633と下押え板631を搬送方向の下流側から見た図である。 上押え板633の移動距離に対するホール素子H4、H5の出力特性を示すグラフである。 ステップS46における圧接ローラ選択処理手順を示すフローチャートである。 従来の平滑化処理を行う装置を示す図である。
本発明のシート処理装置及びその制御方法の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態のシート処理装置は画像形成装置に適用される。
[第1の実施形態]
図1は第1の実施形態におけるシート処理装置が適用可能な画像形成装置1000の構成を示す図である。画像形成装置1000は、操作部200、プリンタ部300、フィニッシャ500および平滑化処理部600を有する。平滑化処理部600は、オプションとして装備される。
図2はフィニッシャ500の構成を示す断面図である。フィニッシャ500は、プリンタ部300から排出されるシートを取り込み、取り込んだ複数枚のシートを整合して1つのシート束として束ねる処理、このシート束の後端側を綴じるステイプル処理(綴じ処理)、ソート処理、ノンソート処理等のシート処理を行う。
搬送パス520途中には、パンチユニット530が設けられている。パンチユニット530は、必要に応じて動作を行い、搬送されるシートの後端部に穴あけ(穿孔)処理を行う。
搬送パス520の終端に設けられたフラッパ513は、下流に繋がれた上排紙パス521と下排紙パス522とに経路を切り替える。上排紙パス521は、上側のスタックトレイ592への排紙を行う。一方、下排紙パス522は、処理トレイ550への排紙を行う。
処理トレイ550に排紙されるシートは、順次、整合処理されて束状に処理トレイ550に収容される。この収容されたシート束に対し、操作部200の設定に応じて、仕分け処理やステイプル処理が行われ、その後、束排紙ローラ対551によりスタックトレイ591、592に排出される。
なお、前述したステイプル処理はステイプラ560により行われる。ステイプラ560は、幅方向に移動自在に構成されており、シートの幅方向の任意の位置でシート束を綴じることができる。
また、スタックトレイ591、592は、図2の上下方向に移動自在に構成されている。上側のスタックトレイ592は、上排紙パス521と処理トレイ550からのシートを受け取ることができる。一方、下側のスタックトレイ591は、処理トレイ550からのシートを受け取ることができる。
このように、スタックトレイ591、592には、大量のシートを積載することが可能である。そして、積載されたシートの後端が上下方向に伸びる後端ガイド593に規制されると、積載されたシートは整列する。
つぎに、中綴じ製本部800の構成を説明する。下排紙パス522の途中に設けられた切替フラッパ514により、搬送方向が図2の右側に切り替えられたシートは、サドル排紙パス523を通過し、中綴じ製本部800に送られる。
シートは、サドル入口ローラ対801に受け渡されると、ソレノイドにより駆動されてサイズに応じて動作するフラッパ802により搬入口が選択され、中綴じ製本部800の収納ガイド803内に搬入される。搬入されたシートは、滑りローラ804により先端が可動式のシート位置決め部材805に接するまで搬送される。サドル入口ローラ対801と滑りローラ804はモータM1により駆動される。
また、収納ガイド803の途中位置には、収納ガイド803を挟んで対向するように設けられたステイプラ820が設けられている。ステイプラ820は、針を突き出すドライバー820aと突き出された針を折り曲げるアンビル820bに分割されている。
なお、シート位置決め部材805は、シート搬入時、シートの搬送方向の中央部がこのステイプラ820の綴じ位置になる位置で停止する。シート位置決め部材805は、モータM2の駆動を受けて移動自在であり、シートサイズに応じて位置を変える。
ステイプラ820の下流側には、折りローラ対810a,810bが設けられている。また、折りローラ対810a,810bの対向する位置には、突き出し部材830が設けられている。この突き出し部材830は、収納ガイド803から退避した位置をホームポジションとし、モータM3の駆動により、収納されたシート束に向けて突き出される。これにより、シート束を、折りローラ対810a,810bのニップに押し込みながら折り畳むことが可能となる。その後、突き出し部材830は、再びホームポジションに戻る。
なお、折りローラ対810a,810b間には、シート束に折り目付けをするために充分な圧力F1がバネ部材(図示せず)により掛けられている。折り目付けされたシート束は、第1折搬送ローラ対811a、811bおよび第2折搬送ローラ対812a、812bを介して、折束排出トレイ(図示せず)に排出される。第1折搬送ローラ対811a、811bおよび第2折搬送ローラ対812a、812bにも、折り目付けされたシート束を搬送・停止させるために充分な圧力F2、F3が掛けられている。
折りローラ対810a,810b、第1折搬送ローラ対811a、811bおよび第2折搬送ローラ対812a、812bは、同一のモータM4により駆動され、等速回転する。
また、ステイプラ820で綴じられたシート束を折り畳む場合、ステイプル処理終了後に、シート束のステイプル位置が折りローラ対810a,810bのニップ位置にくるように、シート位置決め部材805を、ステイプル処理時の場所から所定距離降下させる。これにより、ステイプル処理を施した位置を中心にしてシート束を折り畳むことができる。
また、整合板対815は、折りローラ対810a,810bの外周面を周りながら収納ガイド803に突き出した面を持ち、収納ガイド803に収納されたシートを整合する。整合板対815は、モータM5の駆動を受け、シートに対し、挟み込み方向に移動することによって、シートの幅方向の位置決めを行う。図3は中綴じ製本部800により中綴じ製本処理が行われた冊子を示す外観図である。
つぎに、平滑化処理部600について説明する。平滑化処理部600は、中綴じ製本部800の下流(図2の左側)に位置する。図4は平滑化処理部600の構成を示す図である。
冊子受け取り部610は、下側のみ搬送方向に延びる下搬送ベルト611を有し、中綴じ製本部800から冊子を受け取って搬送する。冊子の受け渡し時、下搬送ベルト611は搬送方向に回転しているので、第2搬送ローラ対812a、812bから冊子が落下しても、シート束が転がることなく、冊子受け取り部610は、搬送されてきた姿勢のまま受け取ることができる。
下搬送ベルト611を挟んで、その幅方向の外側には、サイドガイド対612が設けられている。サイドガイド対612は、冊子の幅方向に移動することで、冊子の幅方向の位置を修正する。
また、サイドガイド対612の上側には、冊子の開きを防止する押えガイド614が形成されている。押えガイド614は、下流側に冊子をスムーズに受け渡すためのガイドとして機能する。さらに、下搬送ベルト611を挟んだ冊子受け取り部610の両側には、下搬送ベルト611と平行に移動する搬送爪613が設けられている。
搬送爪613は、下搬送ベルト611と略同じ速度で正・逆方向に移動する。下搬送ベルト611と冊子との間にすべりが生じた場合、この搬送爪613が冊子の後端と接触し、確実に冊子を下流側に押し込む。なお、下搬送ベルト611、サイドガイド対612および搬送爪613は、それぞれモータSM1、SM2、SM3の駆動力を受けて動作する。
冊子受け取り入口検知センサ615は、中綴じ製本部800から冊子を受け取り、下搬送ベルト611の上に冊子があるか否かを検知する。冊子受け取り出口検知センサ616は、冊子を検知して検知信号を出力する。この検知信号は、サイドガイド対612および搬送爪613を動作させるための入力信号となる。
入口搬送部620は、冊子受け取り部610から冊子を受け取って下流側に搬送する下搬送ベルト621および上搬送ベルト622から構成される。上搬送ベルト622は、支点623を中心に冊子の厚さに応じて回動自在であり、下搬送ベルト621にバネ(図示せず)により押圧されている。なお、上下搬送ベルト621、622はモータSM4によって駆動する。
平滑化処理機構625は、冊子の折り頂部近傍を表紙面に対して上下から押さえつける押えユニット630と、冊子の折り頂部を位置決めして折り頂部を押しつぶす平滑化ユニット640とから構成される。
押えユニット630は、上下動を行う上部と、これに対向してフレームに固定される下押え板631とに分けられている。上部は、モータSM5の駆動力を受け、リンク636、637、638を介して上下動を行う強固な押えベース632、およびスライド連結部材634で連結された上押え板633を有する。スライド連結部材634の外周には、圧縮バネ635が配置されている。
押えベース632が上位置にある場合、下押え板631と上押え板633は離間しており、冊子はその間に搬送される。また、押えベース632が下位置にある場合、冊子の厚みに応じて伸縮する圧縮バネ635によって付勢された上押え板633と下押え板631とによって、冊子はしっかりと固定される。また、上死点検知センサ639は、押えベース632が上位置(上死点、つまり移動可能な最も高い位置)にあることを検知する。
つぎに、平滑化ユニット640について説明する。図5は図4の矢印X−X方向から見た平滑化ユニット640の構成を示す矢視図である。図6は図4の右側から見た平滑化ユニット640の構成を示す図である。
平滑化ユニット640には、図示しない枠体に支持されたスライド軸642、643に沿って、図5、図6の矢印A方向に移動自在に支持された平滑化移動ユニット656aが設けられている。平滑化移動ユニット656aは、連結部材653aによってタイミングベルト652aに取り付けられ、プーリ654a、655aを介してモータSM6によって駆動される。平滑化移動ユニット656aは移動ベース641aを有する。移動ベース641aに固定されたスライド軸646、647によって、圧接ローラ切替ユニット657がスライド自在に支持されている。圧接ローラ切替ユニット657は、スライドネジ645およびモータSM8により、スライド軸646、647に沿って図6の矢印B方向に移動する。圧接ローラ切替ユニット657には、支持軸648aが切替ベース644に回転自在に取り付けられている。支持軸648aには、ストッパローラ649a、第1圧接ローラ650および第2圧接ローラ651が固定されている。
ストッパローラ649aと後述するストッパローラ649bは、搬送されてくる冊子の折り頂部が突き当たることで平滑化処理する位置に、冊子を位置決めするローラである。第1圧接ローラ650と第2圧接ローラ651は、冊子の折り頂部を潰して平滑化処理するローラであり、それぞれ冊子の折り頂部(シート束の背の部分)を押圧する面の幅が異なる押圧面を有する。ここでは、第1圧接ローラ650の押圧面の幅に比べ、第2圧接ローラ651の幅が広くなっている。冊子の厚さに応じて、圧接ローラ切替ユニット657を図6の矢印B方向に移動させることで、平滑化処理に使用される第1圧接ローラ650と第2圧接ローラ651が切り替えられる。圧接ローラ切替ユニット657には、矢印B方向に移動する際の基準位置を検知する原点検知センサ659が設けられている。
また、平滑化ユニット640には、平滑化移動ユニット656aと同様、図示しない枠体に支持されたスライド軸642、643に沿って、図5、図6の矢印A方向に移動自在に支持された平滑化移動ユニット656bが設けられている。平滑化移動ユニット656bは、連結部材653bによってタイミングベルト652bに取り付けられ、プーリ654b、655bを介してモータSM7によって駆動される。
平滑化移動ユニット656bは移動ベース641bを有する。移動ベース641bには、支持軸648bが回転自在に取り付けられている。支持軸648bには、ストッパローラ649bが固定されている。ストッパローラ649bは、ストッパローラ649aと協動し、搬送されてくる冊子の折り頂部が突き当たることで平滑化処理する位置に、冊子を位置決めするローラである。また、平滑化移動ユニット656aおよび平滑化移動ユニット656bには、それぞれ図中矢印A方向に移動する際の基準位置を検知する原点検知センサ658a、658bが設けられている。
図7はストッパローラ649a、649b、第1圧接ローラ650および第2圧接ローラ651の使用状態を示す図である。ストッパローラ649a、649b、第1圧接ローラ650および第2圧接ローラ651は、いずれも円盤状に形成されており、図7に示すような大きさの関係を有する。
図7(a)、(b)に示すように、ストッパローラ649aは、直径D1を有し、上押え板633と下押え板631の間に入り込み、冊子が上押え板633と下押え板631の搬送方向下流側の端部から、つまり把持面から突出しない位置に位置決めされる。また、ストッパローラ649aは、搬送されてくる冊子の厚さより大きい厚さH1を有しており、厚い冊子でも折り頂部がストッパローラ649aを乗り越えずに位置決め可能である。冊子s0、s1の折り頂部もストップローラ649aに突き当たった状態で停止する。なお、図7(b)は(a)と同じものであるが、後述の図7(d)、(f)との比較のために記載してあるものである。
本実施形態では、中綴じ製本部800は、25枚以下のシートを二つ折りにすることができる。25枚以下のシートのうち、10枚以下のシートを二つ折りにした場合、平滑化処理を選択することができず、11枚から25枚までのシートを二つ折りにした場合、平滑化処理を選択することができるように、中綴じ製本部800は設定されている。
これは、10枚以下のシートを二つ折りにした冊子の厚さは薄く、折り頂部を平滑化処理する処理領域(束の長さ方向に対する潰し量)を確保しにくいことや、平滑化処理しても冊子の膨らみが変わらないことによる。
11枚から25枚のシートを二つ折りにした冊子が平滑化処理されるので、様々な厚さの冊子が搬送されることになる。そこで、冊子の厚さを2段階に分け、図7(c)、(d)に示すように、冊子s2、s3の厚さがそれぞれ値T2、値T3(T2<T3)である場合、ローラ厚さH2の第1圧接ローラ650に切り替えて平滑化処理が行われる。一方、図7(e)、(f)に示すように、冊子s4、s5の厚さがそれぞれ値T4、値T5(T4<T5)である場合、ローラ厚さH3の第2圧接ローラ651に切り替えて平滑化処理が行われる。なお、圧接ローラ切り替え時に必要な冊子厚み検出については後述する。
また、冊子の厚さが値T2より薄い場合、値T5より厚い場合、平滑化処理が可能な範囲外であるとして、平滑化処理は行われない。第1圧接ローラ650と第2圧接ローラ651を切り替える際の冊子の厚みを値Tsとすると、T3<Ts<T4の関係がある。
また、ストッパローラ649a、649bの直径D1、第1圧接ローラ650の直径D2および第2圧接ローラ651の直径D3には、D1<D2<D3の関係がある。
冊子の厚みが値T2以上値Ts以下の冊子を平滑化処理するために第1圧接ローラ650を使用する場合、処理領域(潰し量)P2は、P2=(D2−D1)/2で表される。また、冊子の厚みが値Tsより厚く値T5以下の冊子を平滑化処理するために第2圧接ローラ651を使用する場合、処理領域(潰し量)P3は、P3=(D3−D1)/2で表される。このように、処理領域(潰し量)は、薄めの冊子に比べて厚い冊子が大きくなるように(P2<P3)、設定されている。
また、平滑化処理される処理領域(潰し量)は、ストッパローラによる位置決め位置ではなく、圧接ローラの直径の大きさで設定されている。つまり、ストッパローラの軸の位置を変更して潰し量を調整するのではなく、圧接ローラの直径によって潰し量を調整することが行われる。
ストッパローラ649a、649b、第1圧接ローラ650および第2圧接ローラ651は、押えユニット630の上押え板633と下押え板631の間を平滑化移動ユニット656a、656bがスライドすることで、図6の矢印A方向に往復運動する。
そして、平滑化移動ユニット656aが上押え板633と下押え板631の間から外れた位置にある場合、つまり上押え板633と下押え板631の脇に位置する場合、圧接ローラ切替ユニット657をスライドさせる。これにより、上押え板633と下押え板631の間に位置するローラの切り替えが可能である。
図8は冊子に対して行われる平滑化処理における動作を示す図である。入口搬送部620から送られる冊子を押えユニット630で位置決めする場合、ストッパローラ649a、649bは、冊子の幅方向の中心に対して対称となる位置で上押え板633と下押え板631の間に入り込む(図8(a)参照)。これにより、冊子の折り頂部を突き当て位置に位置決めすることができる。
ストッパローラ649a、649bまで搬送された冊子は、冊子位置決め検知センサ626によって検知される。また、前述したように、ストッパローラ649a、649bの高さ寸法は、冊子の折り頂部が突き当たって位置決めされるように、処理可能な冊子の最大の厚さよりも高くなるように設定されている。従って、上押え板633と下押え板631の間にストッパローラ649a、649bが入り込んだ場合、上押え板633は冊子を固定することができない。
このため、図8(b)に示すように、冊子の位置決め後、ストッパローラ649a、649bを上押え板633と下押え板631の脇に外してから、押えユニット630で冊子の折り頂部近傍を挟持することで、冊子は固定される。なお、このとき、冊子は入口搬送部620の上下搬送ベルト621、622により挟持されているので、ずれることはない。
そして、圧接ローラ切替ユニット657をスライドさせることで、冊子の厚みに応じて、第1圧接ローラ650と第2圧接ローラ651のどちらかが選択される。
図9は図8につづく冊子に対して行われる平滑化処理における動作を示す図である。図9(a)に示すように、圧接ローラ切替ユニット657で、ストッパローラ649aから第1圧接ローラ650あるいは第2圧接ローラ651に切り替えることが行われる。図9(a)では、第2圧接ローラ651に切り替えられた状態が示されている。
図10は図9につづく冊子に対して行われる平滑化処理における動作を示す図である。図9(b)、図10(a)に示すように、平滑化移動ユニット656aを、図9(b)の矢印C方向に走査することで、冊子の折り頂部を押し潰し、平滑化処理が行われる。平滑化処理された冊子は、図10(b)に示すように、下流に搬送される。図11は折り頂部が平滑化処理された冊子を示す図である。
図4において、出口搬送部660は、下搬送ベルト661および上搬送ベルト662で構成され、平滑化処理されて押えユニット630による挟持・固定が解除された冊子を受け取り、下流に搬送する。上搬送ベルト662は、支点663を中心に冊子の厚さに応じて回動自在であり、下搬送ベルト661にバネ(図示せず)により押圧されている。上搬送ベルト662および下搬送ベルト661は、入口搬送部620と連動しており、モータSM4によって駆動される。
コンベアトレイ670には、出口搬送部660から排出される冊子が積載される。コンベアトレイの下面には、モータSM10により駆動され、搬送方向に移動するコンベアベルト671が設けられている。コンベアベルト671は、冊子が排出される毎に所定量の移動を繰り返すことにより、複数の冊子が瓦積み状に積載される。出口搬送部660から排出される冊子は、排出検知センサ664によって検知される。
つぎに、シート束の厚み検出について説明する。図12は搬送方向の下流側から見た、シート束を狭持する上押え板633および下押え板631を示す図である。上押え板633には、マグネットM1が取り付けられている。また、上押え板633近傍に固定された側板には、マグネットM1の磁力を検出するために、3つのホール素子H1、H2、H3が取り付けられている。マグネットM1(被検出部)および3つのホール素子H1、H2、H3(検出部)は、磁力の大きさに応じた大きさのアナログ信号を出力する出力特性を有し、上押え板633の位置を検出する位置検出手段として機能する。
ホール素子H1〜H3の取り付け位置は、後述するように、それぞれ圧接ローラの厚みを切り替える際、ホール素子の出力が圧接ローラを選択するためのスレッシュレベル(閾値)に達したか否かの判断に適した位置となっている。上押え板633が下降すると、マグネットM1とホール素子H1、H2、H3との距離が変化し、ホール素子の出力も変化する。すなわち、ホール素子H1、H2、H3は、上押え板633の位置に応じた大きさのアナログ信号(出力信号)を出力する。
図13は上押え板633の図12の矢印A方向への移動距離に対するホール素子の出力特性を示すグラフである。ホール素子H1は、冊子厚みT5に対応する位置に取り付けられている。これにより、ホール素子H1の出力は平滑化処理可能範囲外からは圧接ローラ651を選択するためのスレッシュレベル(閾値)L1に達したか否かが判断される。ホール素子H2は冊子厚みTsに対応する位置に取り付けられている。これにより、ホール素子H2の出力は、圧接ローラ651から圧接ローラ650を選択するためのスレッシュレベルL2に達したか否かが判断される。
ホール素子H3は冊子厚みT2に対応する位置に取り付けられている。これにより、ホール素子H3の出力は、圧接ローラ650から平滑化処理可能範囲外を選択するためのスレッシュレベルL3に達したか否かが判断される。
図13に示すように、スレッシュレベルL1,L2,L3がホール素子の出力信号の出力特性が線形となるような位置に、ホール素子H1、H2、H3は取り付けられている(配置される)。言い換えると、圧接ローラ651、650がそれぞれ選択されるシート束の厚さ範囲は、ホール素子H1、H2、H3の出力特性がそれぞれ線形となる領域に設定された閾値L1、L2、L3で分けられる。
このように、ホール素子H1、H2、H3の出力レベルから、冊子厚みT5、Ts、T2とシート束の厚みの大小関係が分かるので、閾値に対する冊子の厚み情報を検出することができる。
一般に、ホール素子では、検出範囲が広くなるほど、検出分解能が低下しまう。このため、本実施形態では、複数のホール素子を配置し、それぞれの検出範囲を狭くすることで、検出精度が要求される閾値近傍の磁束変化を高精度に検出することが可能となる。
図14は画像形成装置1000内の画像形成装置制御部140の構成を示すブロック図である。画像形成装置制御部140は、CPU150、ROM151、RAM152などを有する。CPU150がROM151に格納された制御プログラムを実行することにより、画像形成装置制御部140は各種アクチュエータを制御する。また、画像形成装置制御部140はフィニッシャ制御部501を制御する。さらに、平滑化処理制御部601はフィニッシャ制御部501からの指令に基づき平滑化処理部600を制御する。
図15は平滑化処理制御部601の構成を示すブロック図である。平滑化処理制御部601は、CPU602、ROM603、RAM604などを有する。CPU602がROM603に格納された制御プログラムを実行することにより、平滑化処理制御部601は前述した各駆動モータを制御する。
上記構成を有する平滑化処理部600における平滑化処理の動作を冊子の流れに従って説明する。画像形成装置1000では、操作部200において中綴じモードが選択されると、中綴じ平滑化処理モードを設定するか否かを選択することが可能になる。
中綴じ平滑化処理モードが選択されなかった場合、中綴じ製本部800で作成された中綴じ冊子(図3参照)は、下搬送ベルト611、搬送爪613、入口搬送部620および出口搬送部660によって、コンベアトレイ670に排出される。このとき、サイドガイド対612、上押え板633および平滑化移動ユニット656a、656bは、搬送路を遮らない位置に待避している。
一方、中綴じ平滑化処理モードが選択された場合の動作について、以下に詳細に説明する。図16は中綴じ平滑化処理モードが選択された場合、平滑化処理制御部601における動作手順を示すフローチャートである。この動作プログラムは、前述したように、平滑化処理制御部601内のROM603に格納されており、CPU602によって実行される。また、CPU602は、中綴じ平滑化処理モードが選択されたことを、画像形成装置制御部140からフィニッシャ制御部501を介して通知される。
中綴じ平滑化処理モードが選択されると、平滑化処理制御部601は、平滑化処理部600のイニシャル動作を実行する(ステップS1)。中綴じ製本部800で冊子が作成されると、平滑化処理制御部601は、画像形成装置制御部140からフィニッシャ制御部501を介して、冊子のシート枚数、シートサイズおよび作成する冊子数を受信する(ステップS2)。この受信は、第2排出ローラ対812a、812bによって平滑化処理部600の冊子受け取り部610に排出される前に行われる。
平滑化処理制御部601は、受信した冊子のシートの枚数が11枚以上であるか否かを判断する(ステップS3)。冊子のシートの枚数が11枚以上であった場合、平滑化処理制御部601は、平滑化処理有りモードを選択する(ステップS4)。一方、冊子のシートの枚数が11枚以上でない場合、平滑化処理制御部601は、平滑化処理無しモードを選択する(ステップS5)。ステップS4、S5の処理後、本動作が終了する。
このように、操作部200において、中綴じ平滑化処理モードが選択された場合であっても、冊子のシートの枚数が11枚未満の場合には、前述した理由により、平滑化処理を実行しないようにしている。なお、原稿読み取りを行いながら画像形成を行うなど、画像形成装置で予め処理枚数が分からない場合には、平滑化処理制御部601がシートの処理枚数を判断し、平滑化処理の実行の有無を選択することになる。
冊子のシートの枚数が10枚以下であり、平滑化処理無しモードが選択された場合、平滑化処理無しモードの動作が行われる。一方、冊子のシートの枚数が11枚以上であり、平滑化処理有りモードが選択された場合、平滑化処理有りモードの動作が行われる。
図17はステップS5における平滑化処理無しモードの動作手順を示すフローチャートである。平滑化処理制御部601は、冊子受け取り部610の搬送経路の両側に設けられたサイドガイド対612を冊子サイズに合わせて待機位置に移動する(ステップS11)。平滑化処理制御部601は、中綴じ製本部800からの冊子排出通知を受ける(冊子排出信号を受信する)と(ステップS12)、下搬送ベルト611を駆動モータSM1によって回転させる(ステップS13)。これにより、冊子(シート束)が搬送される。
平滑化処理制御部601は、冊子受け取り入口検知センサ615でシート束が検知されるまで待つ(ステップS14)。冊子受け取り入口検知センサ615でシート束が検知されると、平滑化処理制御部601は、さらに、冊子受け取り出口検知センサ616でシート束が検知されるまで待つ(ステップS15)。なお、一定時間経ってもシート束が検知されない場合はジャム扱いとなる。そして、冊子受け取り出口検知センサ616でシート束が検知されると、平滑化処理制御部601は、シート束の搬送を一旦停止させる(ステップS16)。
この後、平滑化処理制御部601は、サイドガイド対612を駆動モータSM2により移動させて整合動作を行う(ステップS17)。平滑化処理制御部601は、駆動モータSM4により入口搬送部620および出口搬送部660を駆動する(ステップS18)。
平滑化処理制御部601は、冊子受け取り部610の上流に配置された搬送爪613と下搬送ベルト611によって冊子の搬送を再開する(ステップS19)。搬送爪613は駆動モータSM3によって駆動される。
平滑化処理制御部601は、冊子受け取り出口検知センサ616がオフになるまで待ち(ステップS20)、冊子受け取り出口検知センサ616がオフになって冊子の排出を検知すると、搬送爪613を搬送方向の上流側に退避させる(ステップS21)。
平滑化処理制御部601は、入口搬送部620および出口搬送部660によって搬送された冊子をコンベアトレイ670に排出し、排出検知センサ664がオフになるまで待つ(ステップS22)。排出検知センサ664がオフになって冊子の排出が検知されると、平滑化処理制御部601は、入口搬送部620および出口搬送部660の駆動を停止させる(ステップS23)。排紙トレイ部670に排出された冊子は、順次かわら状に積み重ねられていく。
平滑化処理部600は、排出された冊子が最終冊子であるか否かを判別する(ステップS24)。この判断は、処理した冊子数と画像形成装置制御部140から通知された冊子数とを比較することにより行われる。平滑化処理部600は、排出された冊子が最終冊子でない場合、ステップS11の処理に戻り、一方、最終冊子である場合、本ジョブを終了し、元の処理に復帰する。
このように、平滑化処理無しモードが選択されると、冊子の折り頂部の平滑化処理は行われず、冊子は平滑化処理部600内を搬送され、コンベアトレイ670に排出される。
つぎに平滑化処理について説明する。図18および図19は図16のステップS4における平滑化処理有りモードの動作手順を示すフローチャートである。平滑化処理有りモードが実行されると、平滑化処理制御部601は、冊子受け取り部610の搬送経路の両側に設けられたサイドガイド対612を冊子サイズに合わせて待機位置に移動させる(ステップS31)。この動作とともに、平滑化処理制御部601は、圧接ローラ切替ユニット657をストッパローラ649a、649bに切り替え、平滑化移動ユニット656a、656bを冊子位置決め位置に移動させる。
なお、冊子位置決め位置は、冊子のサイズによって異なり、冊子の折り頂部がストッパローラ649a、649bに突き当たった時に回転することなく、平滑移動ユニット656a、656bの移動方向に対して冊子の折り頂部が平行に維持される位置に設定される。
平滑化処理制御部601は、中綴じ製本部800からの冊子排出信号を受信すると(ステップS32)、駆動モータSM1により下搬送ベルト611を回転させる(ステップS33)。これにより、冊子(シート束)が搬送される。平滑化処理制御部601は、冊子受け取り入口検知センサ615でシート束が検知されるまで待つ(ステップS34)。冊子受け取り入口検知センサ615でシート束が検知されると、平滑化処理制御部601は、さらに、冊子受け取り出口検知センサ616でシート束が検知されるまで待つ(ステップS35)。なお、一定時間経過してもシート束が検知されない場合はジャム扱いとなる。そして、冊子受け取り出口検知センサ616でシート束が検知されると、平滑化処理制御部601は、シート束の搬送を一旦停止させる(ステップS36)。
この後、平滑化処理制御部601は、サイドガイド対612を駆動モータSM2により移動させて整合動作を行う(ステップS37)。平滑化処理制御部601は、駆動モータSM4により入口搬送部620および出口搬送部660を駆動する(ステップS38)。平滑化処理制御部601は、冊子受け取り部610の上流に配置された搬送爪613と下搬送ベルト611によって冊子の搬送を再開する(ステップS39)。搬送爪613は駆動モータSM3によって駆動される。
平滑化処理制御部601は、冊子受け取り出口検知センサ616がオフになるまで待つ(ステップS40)。平滑化処理制御部601は、冊子受け取り出口検知センサ616がオフになって冊子の排出を検知すると、搬送爪613を搬送方向の上流側に退避させる(ステップS41)。
平滑化処理制御部601は、入口搬送部620で搬送された冊子が冊子位置決め検知センサ626によって検知されるまで待ち(ステップS42)、冊子が冊子位置決め検知センサ626で検知されると、入口搬送部620の駆動を停止させる(ステップS43)。
このとき、図20(a)に示すように、冊子の折り頂部がストッパローラ649a、649bに突き当たり、上押え板633および下押え板631の搬送方向の下端から出っ張らない(把持面から突出しない)位置に位置決めされている。図20は平滑化処理における動作を説明する図である。
そして、平滑化処理制御部601は、平滑移動ユニット656a、656bを、上押え板633と下押え板631の間から外れた位置、つまり、上押え板633と下押え板631の脇にある待機位置に移動させる(ステップS44)。
平滑化処理制御部601は、駆動モータSM5により押えベース632を下方の位置(下位置)に移動させ、上押え板633と下押え板633により冊子の折り頂部を固定させる(ステップS45)。これにより、冊子の折り頂部(シート束の背の部分)は上押え板633(第1の把持部材)と下押え板633(第2の把持部材)によって把持される。
平滑化処理制御部601は、冊子の位置決めに用いたストッパローラ649a、649bから、シート束の厚み算出結果に基づいて平滑化処理に使用する圧接ローラに切り替える圧接ローラの選択処理を行う(ステップS46)。この圧接ローラ選択処理の詳細については後述する。
平滑化処理制御部601は、平滑化移動ユニット656aを走査し、切り替えられた圧接ローラにより、冊子の折り頂部の平滑化処理を行う(ステップS47)。図20(b)には、圧接ローラ650で平滑化処理を行う様子が示されている。また、図20(c)には、圧接ローラ651で平滑化処理を行う様子が示されている。
このように、冊子の折り頂部は、上押え板633と下押え板631の内側で把持されるので、平滑化処理を行う際、冊子の表紙と裏表紙に、上押え板633と下押え板631の圧接跡が付くことは生じない。
また、折り頂部は、上押え板633および下押え板631と、圧接ローラ650または圧接ローラ651とで囲まれているので、必要以上に圧接力が加えられることはなく、冊子の厚みと略等しい幅の平滑面が形成される。従って、冊子中心のシートも変形することはなく、見栄えの良い冊子が作成される。
平滑化処理制御部601は、平滑化移動ユニット656aの走査が完了すると、押えベース632を上方の位置(上位置)に移動させ、上押え板633と下押え板631を離間させる(ステップS48)。平滑化処理制御部601は、出口搬送部660を駆動モータSM4により駆動させる(ステップS49)。平滑化処理制御部601は、出口搬送部660によって搬送された冊子をコンベアトレイ670に排出し、排出検知センサ664がオフになるまで待つ(ステップS50)。排出検知センサ664がオフになって冊子の排出が検知されると、平滑化処理制御部601は、出口搬送部660の駆動を停止させる(ステップS51)。排紙トレイ部670に排出された冊子は、順次瓦積み状に積み重ねられていく。
平滑化処理部600は、排出された冊子が最終冊子であるか否かを判別する(ステップS52)。平滑化処理部600は、排出された冊子が最終冊子でない場合、ステップS31の処理に戻り、一方、最終冊子である場合、本ジョブを終了し、元の処理に復帰する。
図21はステップS46における圧接ローラ選択処理手順を示すフローチャートである。押えベース632が下位置への移動を開始すると、上押え板633も前述したように下方向に移動する。この時、平滑化処理制御部601は、上押え板633の下降中に生じるホール素子H1、H2、H3の出力変化を監視し、圧接ローラの選択処理を行う。
平滑化処理制御部601は、まず、押えベース63の移動中に、ホール素子H1の出力が変化し、スレッシュレベルL1に達したか否かを判断する(ステップS61)。押えベース632の移動が終了してもスレッシュレベルL1に達しない場合、平滑化処理制御部601は、シート束の厚みがシート束の処理範囲を超える厚さを有したシート束であると判断する。そして、平滑化処理制御部601は、ステップS5における平滑化処理無しモードの処理に移行する(ステップS62)。
一方、ステップS61でホール素子H1の出力がスレッシュレベルL1に達した場合、平滑化処理制御部601は、押えベース632の移動中に、ホール素子H2の出力が変化し、スレッシュレベルL2に達したか否かを判断する(ステップS63)。
押えベース632の移動が終了してもホール素子H2の出力がスレッシュレベルL2に達していない場合、平滑化処理制御部601は、平滑化処理に使用する圧接ローラとして、圧接ローラ651を選択する(ステップS64)。この後、平滑化処理制御部601は元の処理に復帰する。
一方、ステップS63でホール素子H2の出力がスレッシュレベルL2に達した場合、平滑化処理制御部601は、押えベース632が移動中にホール素子H3の出力が変化し、スレッシュレベルL3に達したか否かを判断する(ステップS65)。
押えベース632の移動が終了してもホール素子H3の出力がスレッシュレベルL3に達していない場合、平滑化処理制御部601は、平滑化処理に使用する圧接ローラとして、圧接ローラ650を選択する(ステップS66)。この後、平滑化処理制御部601は元の処理に復帰する。
一方、ステップS65でホール素子H3の出力がスレッシュレベルに達した場合、平滑化処理制御部601は、シート束の厚みがシート束の処理範囲より薄い厚さを有したシート束であると判断する。そして、平滑化処理制御部601は、ステップS5における平滑化処理無しモードに移行する(ステップS67)。
本実施形態では、具体的に、T2=1.5mm、T3=3mm、Ts=3.5mm、T4=4mm、T5=5.5mmに設定された値が用いられる。なお、これらの数値は一例にすぎず、装置の構成に応じて最適な数値が設定されることは勿論である。
このように、第1の実施形態のシート処理装置によれば、選択された押圧面でシート束の背の部分を押圧して平滑化するので、シート束の厚さに応じて適切に冊子の折り頂部(シート束の背の部分)を平滑化することができ、成果物の品位を向上させることができる。また、押圧面が選択されるシート束の厚さの範囲は、ホール素子の出力信号の出力特性が線形となる領域に設定された閾値で分けられるので、押圧面を選択する際のシート束の厚さを高精度に検出することができる。
なお、本実施形態では、平滑化処理される冊子の厚さによって2つの場合に分け、2種類の高さと直径の違う圧接ローラを使用して平滑化処理することを説明したが、場合分けを細かくして使用する圧接ローラの種類を増やしてもよい。
[第2の実施形態]
図22は第2の実施形態における平滑化処理部600の構成を示す図である。第2の実施形態の平滑化処理部600は、前記第1の実施形態に比べ、第3の圧接ローラ690が追加された構成を有する。前記第1の実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付すことによりその説明を省略する。
図23はストッパローラ649a、649b、第1圧接ローラ650、第2圧接ローラ651および第3圧接ローラ690の使用状態を示す図である。ストッパローラ649a、649b、第1圧接ローラ650、第2圧接ローラ651および第3圧接ローラ690は、いずれも円盤状に形成されており、図23に示すような大きさの関係を有する。第3の圧接ローラ690の押圧面の幅は、第2の圧接ローラ651の押圧面の幅よりも広くなっている。
図23(a)、(b)に示すように、ストッパローラ649aは、直径D1を有しており、上押え板633と下押え板631の間に入り込み、冊子が上押え板633と下押え板633の搬送方向の下流側の端部から突出しない位置に位置決めされる。また、ストッパローラ649aは、搬送されてくる冊子s10、s11の厚さより大きい厚さH1を有しており、厚い冊子でも、折り頂部がストッパローラ649aを乗り越えることなく位置決めされる。
中綴じ製本部800では、前記第1の実施形態と同様、11枚から25枚までのシートを二つ折りした冊子に対して平滑化処理が行われるが、様々な厚さを有する冊子が搬送されてくる。
本実施形態の平滑化処理部600では、図23(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)に示すように、冊子の厚さを3段階に分け、平滑化処理が行われる。具体的に、冊子s12、s13の厚さがそれぞれ値T12、値T13である場合(T12<T13)、厚さH2を有する第1圧接ローラ650に切り替え、平滑化処理が行われる。
また、冊子s14、s15の厚さがそれぞれ値T14、値T15である場合(T14<T15)、厚さH3を有する第2圧接ローラ651に切り替え、平滑化処理が行われる。
また、冊子s16、s17の厚さがそれぞれ値T16、値T17である場合(T16<T17)、厚さH4を有する第3圧接ローラ690に切り替え、平滑化処理が行われる。なお、圧接ローラ切り替え時に必要となる冊子の厚み検出については後述する。
また、冊子の厚さが値T12より小さくて薄い場合、あるいは値T17より大きくて厚い場合、平滑化処理可能範囲外であるとして、平滑化処理は行われない。
第1圧接ローラ650と第2圧接ローラ651を切り替える冊子の厚みを値Tuとすると、T13<Tu<T14の関係が得られる。また、第2圧接ローラ651と第3圧接ローラ690を切り替える冊子の厚みを値Tvとすると、T15<Tv<T16の関係が得られる。
また、ストッパローラ649a、649bの直径D1、第1圧接ローラ650の直径D2、第2圧接ローラ651の直径D3および第3圧接ローラ690の直径D4は、D1<D2<D3<D4の関係を有する。
厚みが値T12以上値Tu以下である冊子を平滑化処理するために、第1圧接ローラ650を使用する場合、処理領域(潰し量)P2は、P2=(D2−D1)/2となる。
また、厚みが値Tuより大きく値Tvである冊子を平滑化処理するために、第2圧接ローラ651を使用する場合、処理領域(潰し量)P3は、P3=(D3−D1)/2となる。この厚い冊子の処理領域(潰し量)P3は、薄い冊子の処理領域(潰し量)P2に比べ、大きくなるように設定されている(P2<P3)。
厚みが値Tv以上値T17以下である冊子を平滑化処理するために、第3圧接ローラ690を使用する場合、処理領域(潰し量)P4は、P4=(D4−D1)/2であり、処理領域(潰し量)が大きくなるように設定されている(P3<P4)。
このように、平滑化処理される処理領域(潰し量)は、ストッパローラによる位置決め位置ではなく、圧接ローラの直径の大きさで設定される。
つぎに、シート束の厚み検出について説明する。図24はシート束を狭持する上押え板633と下押え板631を搬送方向の下流側から見た図である。
上押え板633には、マグネットM1が取り付けられている。マグネットM1の磁力を検出するために、2つのホール素子H4、H5が上押え板633の近傍に固定された側板に取り付けられる。
ホール素子H4、H5は、マグネットM1の磁力の大きさに応じた大きさのアナログ信号(出力信号)を出力する出力特性を有する。そして、ホール素子H4、H5の各出力値が、押圧面の幅が異なる圧接ローラを切り替える際の閾値(スレッシュレベル)に達したか否かをそれぞれ2つ検出可能となるように、ホール素子H4、H5配置される。このように、本実施形態では、1つのホール素子の出力特性に対し、複数のスレッシュレベルを設定することにより、前記第1の実施形態に比べ、ホール素子の数が少なくなっている。上押え板633が下降すると、マグネットM1とホール素子H4、H5との距離が変化し、ホール素子H4、H5の出力も変化する。すなわち、ホール素子H4、H5は、上押え板633の位置に応じた大きさのアナログ信号を出力する。
図25は上押え板633の移動距離に対するホール素子H4、H5の出力特性を示すグラフである。ここで、上押え板633の移動距離は図24の矢印A方向への移動距離を表す。
ホール素子H4は、冊子厚みT17、Tvに対応する位置に取り付けられている。これにより、ホール素子H4の出力は、処理範囲外から圧接ローラ690の処理範囲の閾値であるスレッシュレベルL4、および圧接ローラ690の処理範囲から圧接ローラ651の処理範囲の閾値であるスレッシュレベルL5に達したか否かが判断される。
一方、ホール素子H5は、冊子厚みTu、T12に対応する位置に取り付けられている。これにより、ホール素子H5の出力は、圧接ローラ651の処理範囲から圧接ローラ650の処理範囲の閾値であるスレッシュレベルL6、および圧接ローラ650の処理範囲から処理範囲外の閾値であるスレッシュレベルL7に達したか否かが判断される。
図25に示すように、スレッシュレベルでホール素子の出力信号の出力特性が線形となるような位置に、ホール素子H4、H5は取り付けられている(配置される)。言い換えると、圧接ローラ690、651、650がそれぞれ選択されるシート束の厚さ範囲は、ホール素子H4、H5の出力特性がそれぞれ線形となる領域に設定された閾値L4、L5、L6、L7で区切られる。
このように、ホール素子H4、H5の出力レベルから、値T17、Tv、Tu、T12とシート束の厚みの大小関係が分かるので、閾値に対する冊子の厚み情報を検出することができる。
シート束の厚みを検出することにより、幅が異なる押圧面を有する圧接ローラを選択するために最適な数のホール素子を使用することで、高精度にシート束の厚さを検出し、圧接ローラを選択することができる。
なお、平滑化処理を実行するか否かの判断および未実行の場合の動作については、前記第1の実施形態と同様である。また、平滑化処理有りモードの動作についても、前記第1の実施形態と同様である。
つぎに、圧接ローラ選択動作について説明する。図26はステップS46における圧接ローラ選択処理手順を示すフローチャートである。前述したように、押えベース632が下位置に移動を開始すると、上押え板633も下方向に移動する。この時、平滑化処理制御部601は、上押え板633の下降中に生じるホール素子の出力変化を監視し、圧接ローラの選択処理を行う。
まず、平滑化処理制御部601は、押えベース632の移動中に、ホール素子H4の出力が変化し、スレッシュレベルL4に達したか否かを判断する(ステップS71)。押えベース632の移動が終了しても、スレッシュレベルL4に達していない場合、平滑化処理制御部601は、厚みが処理範囲を越えるシート束であると判断し、ステップS5における平滑化処理無しモードに移行する(ステップS72)。
一方、ホール素子H4の出力がスレッシュレベルL4に達した場合、平滑化処理制御部601は、押えベース632の移動中に、ホール素子H4の出力が変化し、スレッシュレベルL5に達したか否かを判断する(ステップS73)。押えベース632の移動が終了してもホール素子H4の出力がスレッシュレベルL5に達していない場合、平滑化処理制御部601は、平滑化処理に使用する圧接ローラとして、圧接ローラ690を選択する(ステップS74)。この後、平滑化処理制御部601は元の処理に復帰する。
一方、ホール素子H4の出力がスレッシュレベルL5に達した場合、平滑化処理制御部601は、押えベース632の移動中に、ホール素子H5の出力が変化し、スレッシュレベルL6に達したか否かを判断する(ステップS75)。押えベース632の移動が終了してもホール素子H5の出力がスレッシュレベルL6に達していない場合、平滑化処理制御部601は、平滑化処理に使用する圧接ローラとして、圧接ローラ651を選択する(ステップS76)。この後、平滑化処理制御部601は元の処理に復帰する。
一方、ホール素子H5の出力がスレッシュレベルL6に達しした場合、平滑化処理制御部601は、押えベース632の移動中に、ホール素子H5の出力が変化し、スレッシュレベルL7に達したか否かを判断する(ステップS77)。押えベース632の移動が終了してもホール素子H5の出力がスレッシュレベルL7に達していない場合、平滑化処理制御部601は、平滑化処理に使用する圧接ローラとして、圧接ローラ650を選択する(ステップS78)。この後、平滑化処理制御部601は元の処理に復帰する。
一方、ホール素子H5の出力がスレッシュレベルL7に達した場合、平滑化処理制御部601は、平滑化処理無しモードに移行する(ステップS79)。
このように、第2の実施形態のシート処理装置によれば、使用する圧接ローラの種類を増やすことで、より細かく、シート束の厚みを高精度に検出することができる。さらに、シート束の厚みに応じて適切に冊子の折り頂部を平滑化することができ、成果物の品位を向上させることができる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られるものではなく、特許請求の範囲で示した機能、または本実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなものであっても適用可能である。
例えば、本実施形態においては、中綴じ製本部800で作成される冊子を、1枚から25枚までのシートを二つ折りした冊子として説明したが、中綴じ製本部の能力によってシート枚数を変えてもよい。
また、平滑化処理される冊子を11枚以上のシートを二つ折りした冊子として説明したが、メディアの坪量や厚さによってシート枚数を変更してもよく、本発明はシート枚数を何ら限定するものではない。
また、スレッシュレベルの設定を、本実施形態で示した値に限らず、ホール素子の出力特性が線形を示す範囲である限り、任意に変更してシート束の厚みを検出するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、上押え板が移動して下押え板に載置されたシート束の両面を把持する場合を示したが、上押え板および下押え板がともにシート束を挟む方向に移動してシート束を把持するようしてもよく、本発明は同様に適用可能である。また、上記実施形態では、上押え板および下押え板がシート束を上下方向に挟む場合を示したが、左押え板および右押え板がシート束を左右方向に挟んで把持する場合にも、本発明は同様に適用可能である。
また、上記実施形態では、上押え板の位置を検出する位置検出手段として、マグネットとホール素子の組み合わせが用いられたが、これに限らず、種々の組み合わせが可能である。例えば、投光部および受光部を有する光センサと、上押え板に取り付けられ、光を反射する反射板との組み合わせでも、同様に位置を検出することが可能である。また、上押え板に取り付けられた目盛り板とこの目盛りを読み取る読取装置の組み合わせでもよい。
また、本発明のシート処理装置が適用される画像形成装置としては、本来の印刷装置、印刷機能を有するファクシミリ装置、印刷機能、コピー機能、スキャナ機能等を有する複合機(MFP)であってもよいことは勿論である。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
また、上記実施形態に記載されている構成部品の形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、本発明の範囲は上記例示するもののみに限定されものではない。
また、画像形成装置には、その機能を拡張する多種多様なオプション装置(アクセサリあるいは付属装置ともいう)が利用者の要求に応じて任意に接続可能である。例えば、用紙を折り曲げる折り装置や、用紙に綴じ穴をあける穴あけ装置や、用紙の両面に画像を形成するための自動両面搬送装置が挙げられる。また、用紙間に別の用紙を挿入する中挿し装置や、大量の用紙を同時に裁断可能な裁断装置が挙げられる。
また、折り畳まれるシートの形状としては、定形紙、タブ紙など、特に限定されない。
600 平滑化処理部
601 平滑化処理制御部
631 下押え板
633 上押え板
649a、649b ストッパローラ
650 第1圧接ローラ
651 第2圧接ローラ
H1、H2、H3 ホール素子
L1、L2、L3 閾値
M1 マグネット

Claims (6)

  1. 折り畳まれたシート束を処理するシート処理装置であって、
    前記シート束の背の部分が把持面から突出しないように、前記シート束の両面を挟んで把持する把持手段と、
    押圧する面の幅が異なる複数の押圧面を有し、前記把持手段によって把持されたシート束の背の部分を前記押圧面で押圧する押圧手段と、
    前記シート束を挟む方向における前記把持手段の位置を検出する位置検出手段と、
    前記位置検出手段によって検出された前記把持手段の位置に応じて、前記複数の押圧面のうち1つの押圧面を選択する選択手段とを備え、
    前記押圧手段は、前記選択手段によって選択された押圧面で前記シート束の背の部分を押圧して平滑化することを特徴とするシート処理装置。
  2. 前記位置検出手段により検出された前記把持手段の位置から、前記シート束の厚さを検出する厚さ検出手段を備え、
    前記選択手段は、前記厚さ検出手段によって検出されたシート束の厚さに応じて、前記複数の押圧面のうち1つの押圧面を選択することを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
  3. 前記位置検出手段は、前記把持手段の位置に応じた大きさの信号を出力し、
    前記選択手段によって前記複数の押圧面がそれぞれ選択される前記シート束の厚さの範囲は、前記把持手段の位置の変化に対する前記位置検出手段の出力信号の出力特性が線形となる領域に設定された閾値で分けられることを特徴とする請求項2記載のシート処理装置。
  4. 前記把持手段は、前記シート束を挟む方向に移動自在な第1の把持部材と、固定した第2の把持部材とからなり、
    前記位置検出手段は、前記第1の把持部材の位置を検出することを特徴とする請求項3記載のシート処理装置。
  5. 前記位置検出手段は、前記第1の把持部材に取り付けられた被検出部と、前記第1の把持部材の近傍の部材に取り付けられ、前記被検出部の位置に応じた出力を行う複数の検出部とを有し、
    前記閾値は、前記複数の検出部の出力特性がそれぞれ線形となる領域に設定されたことを特徴とする請求項4記載のシート処理装置。
  6. 折り畳まれたシート束を処理するシート処理装置の制御方法であって、
    前記シート束の背の部分が把持面から突出しないように、把持手段で前記シート束の両面を挟んで把持するステップと、
    前記シート束を挟む方向における前記把持手段の位置を検出するステップと、
    前記検出された把持手段の位置に応じて、押圧する面の幅が異なる複数の押圧面のうち1つの押圧面を選択するステップと、
    前記選択された押圧面で前記シート束の背の部分を押圧して平滑化するステップとを有することを特徴とするシート処理装置の制御方法。
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