JP2012054213A - ランプ - Google Patents

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Abstract

【課題】照明器具等に装着された実使用において、高い放熱特性を有するランプを提供する。
【解決手段】ランプは、光源としての半導体発光素子と、表面に凹部を有し且つ前記発光素子発光時の熱を放熱するヒートシンク7とを備える。このヒートシンク7は、円筒状をし、表面の凹部30は当該ヒートシンク7の中心軸に沿って延伸する溝であり、ヒートシンク7の表面の冷却有効領域を、当該領域7c,30aにおける全ての法線上に、前記ヒートシンク7の表面における前記領域7c,30aを除く他の領域が存しない領域7c,30aと規定したとき、前記ヒートシンク7表面のすべての有効領域7c,30aの合計面積が前記ヒートシンク7の包絡面積以上である。
【選択図】図7

Description

本発明は、LED等の半導体発光素子を光源とするランプの放熱性に関する。
近年、省エネルギーの観点から、白熱電球に代替する電球形ランプとして、半導体発光素子の1つであるLEDを光源として利用するランプが提案されている。なお、LEDを用いたランプを、LEDランプと称し、以下説明する。
一般に、LEDは発光時に発熱し、LED自身が高温になると発光効率が低下する。LEDランプは、高い発光効率を維持するために、LED発光時の熱を放出するヒートシンクを備える技術が提案されている(例えば、特許文献1〜3)。
特許文献1に記載のヒートシンク(文献1では放熱部である。)3は、筒状をし、管軸と平行な方向に沿って延伸する放熱溝6を外周面に多数有している。この放熱溝6の寸法は、幅が1.5[mm]、深さが1.5[mm]と記載されている(第22段落)。
特許文献2に記載のヒートシンク(文献2では放熱体である。)13は、略円柱状の放熱体本体31と、放熱体本体31の一端に設けられた拡径部32と、複数の放熱フィン33とを有している。複数の放熱フィン33は、放熱体本体31の中心軸と平行な方向に沿って所定の一定幅で延伸し、放熱体13の周方向に略等間隔をおいて形成されている(第33段落)。
特許文献3に記載のヒートシンク(文献3では筐体である。)2は、丸形をし、放熱用の翼状の凹凸3が多数外周面に有している。凹凸3は、特許文献1及び2と異なり、筐体の中心軸と直交する方向(周方向)に延伸し、その幅が一定である(図1〜図3)。
特開2010−3580号公報 特開2010−33959号公報 特開2008−186758号公報
上述のLEDランプは、ヒートシンクを構成する部材に放熱溝、フィン、凹凸(以下、「放熱溝等」とする。)を有し、LED発光時の熱を放出させているが、実際の使用状態を考慮すると、放熱特性の改善が望まれる。
つまり、上記のヒートシンクは主として対流を利用して放熱するものであり、一方、LEDランプは照明器具に装着されて使用されるため、器具内での対流が少なく、対流による放熱効果が期待できないのである。
本発明は、照明器具等に装着された実使用において、高い放熱特性を有するランプを提供することを目的とする。
本発明に係るランプは、光源としての半導体発光素子と、表面に凹部を有し且つ前記発光素子発光時の熱を放熱するヒートシンクとを備え、前記ヒートシンク表面の冷却有効領域を、当該領域における全ての法線上に、前記ヒートシンク表面における前記領域を除く他の領域が存しない領域と規定したとき、前記ヒートシンク表面のすべての有効領域の合計面積が前記ヒートシンクの包絡面積以上であることを特徴としている。
上記構成によれば、前記ヒートシンク表面のすべての有効領域の合計面積が前記ヒートシンクの包絡面積以上であるため、対流による放熱だけでなく、放射による放熱効果が得られるため、照明器具等に装着された実使用においても高い放熱特性を有する。
また、前記ヒートシンクは、円筒状をし、表面の凹部は、当該ヒートシンクの中心軸に沿って延伸する溝であることを特徴としている。
また、前記溝の横断面が「V」字状をし、溝の底の角度が80度以上100度以下の範囲であることを特徴とし、あるいは、前記溝の横断面が円弧状をし、当該円弧を一部に有する円の中心と、円弧の両端のそれぞれとを結んだ線分に挟まれた角度が120度以上210度以下の範囲であることを特徴としている。
第1の実施の形態に係るLEDランプの構造を示す断面図 ケースの正面図 図2におけるA方向から見た拡大図 放射による放熱効果を示す図 凹部の頂角と、ケースの表面積との関係を示す図 図5の計算に利用したケースの説明図 有効面積を説明する図 第2の実施の形態に係るケースの拡大平面視 凹部の円弧角と、ケースの表面積との関係を示す図 変形例1に係る凹部の断面形状を示す図 変形例2に係る凹部の断面形状を示す図 縦横の溝状の凹部の頂角と、ケースの表面積との関係を示す図
<第1の実施の形態>
本発明を実施するための第1の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
1.全体構成
図1は、第1の実施の形態に係るLEDランプの構造を示す断面図である。
LEDランプ(本発明の「ランプ」に相当する。)1は、LED18を光源として備えるLEDモジュール3と、LEDモジュール3を搭載する搭載部材5と、搭載部材5が一端に装着されるケース7と、LEDモジュール3を覆うグローブ9と、LED18を点灯させる点灯回路11と、点灯回路11を内部に格納し且つケース7内に配された回路ホルダ13と、ケース7の他端に設けられた口金部材15とを備える。なお、LEDランプ1は、所謂、電球形のランプである。
(1)LEDモジュール
LEDモジュール3は、絶縁基板17と、絶縁基板17の表面に実装された複数のLED18と、絶縁基板17上においてLED18を被覆する封止体19とを備える。封止体19は、主に、透光性材料からなり、LED18から発せられた光の波長を所定の波長へと変換する必要がある場合は、光の波長を変換する変換材料が前記透光性材料に混入されてなる。
透光性材料としては例えばシリコーン樹脂を利用することができ、また、変換材料としては例えば蛍光体粒子を利用することができる。
(2)搭載部材
搭載部材5は、板状の部材からなり、その表面にLEDモジュール3を搭載すると共に、後述のケース7の一端を塞いでいる。
搭載部材5は、点灯時にLED18に発生する熱をケース7へと伝える機能も有しており、熱伝導性の高い材料が利用される。本実施の形態では、円板状の部材により構成され、ケース7の一端に圧入され、また、ネジ21により回路ホルダ13に連結されている。熱伝導性の高い材料としては、例えば、アルミニウム等の金属材料を利用することができる。
搭載部材5の外周面は、段差状になっており、段差部分とケース7の一端との間にできた溝部にグローブ9の開口側の端部が挿入され接着剤23で固着されている。
(3)ケース
ケース7は、筒状をし、その一端に上記載置部材5が、他端に口金部材15がそれぞれ装着される。ケース7は、点灯時のLED18からの熱を載置部材5から受け、この熱を放射する機能(所謂、ヒートシンクである。)も有しており、熱放射性の高い材料が利用される。熱放射性の高い材料としては、例えば、アルミニウム等の金属材料を利用することができる。
ケース7の外周面には、後述の放熱用の凹部を有している。
ケース7の内部には回路ホルダ13の本体部が収容され、一部がケース7の他端側から外部へと延出し、その延出部分に口金部材15が装着されている。
(4)グローブ
グローブ9は、搭載部材5とケース7とを組み合わせたときに形成される上記溝部に嵌め込まれ、その溝部に接着剤23が充填されることにより搭載部材5及びケース7に固定(固着)されている。
(5)点灯回路
点灯回路11は、絶縁基板25に各種の電子部品が実装されたものであり、回路ホルダ13に収納されている。点灯回路11の出力端子とLEDモジュール3の入力端子とは、配線27,27により電気的に接続されている。
(6)回路ホルダ
回路ホルダ13は、絶縁性材料からなる。絶縁性材料としては、例えば、合成樹脂(具体的には、ポリブチレンテレフタレート(PBT)である。)を利用することができる。
(7)口金部材
口金部材15は、照明器具のソケットに取着され、このソケットを介して給電を受けるためのものである。具体的には、エジソン式の口金28と、口金28とケース7との絶縁性を確保するための絶縁部材29とを有する。
口金部材15は、回路ホルダ13のケース7の他端の開口から延出する部分を被覆する状態で装着されている。なお、口金28と点灯回路11の入力端子とは、配線(図示省略)により電気的に接続されている。
2.ケースの凹部
図2は、ケースの正面図である。
ケース7の凹部30は、ここでは、筒状をしたケース7の軸方向と平行な方向に沿って延伸する溝により形成され、この溝は、周方向に間隔(例えば、等間隔である。)をおいて複数本形成されている。
図3は、図2におけるA方向から見た拡大図である。
凹部30の横断面形状、つまり、ケース7の軸方向から当該ケース7の一端を見たときの凹部30の形状は、図3に示すように、「V」字状をしている。ここでの凹部30は、「V」字の底に相当する部分の角度(この角度を「頂角」とし、またこの角度を換言すると、「V」字を構成する2つの辺に挟まれた角度である。)Bが90[°]である。なお、ここでの頂角は、設計上での角度であり、加工精度上、3[%]程度のバラツキを含む。
凹部30の横断面形状を「V」字状として、頂角を90[°]とすることで、凹部30を構成する2つの斜面(この面を「凹入面」ともいう。)のうちの一方の斜面から当該一方の斜面の法線方向に放射された熱(図3の矢印で表わしている。)は、ケース7の表面における当該一方の斜面を除く他の表面により遮られることが無く、放射による放熱を効率良く行うことができる。
前記一方の斜面の法線方向に放射された熱(図3の矢印で現している。)は、当該一方の斜面とで凹部30を構成している他方の斜面、当該一方の斜面からなる凹部以外の凹部を構成する斜面及び凹部30が形成されていない面と、交差することがないのである。
これにより、照明器具にランプ1が装着され、器具内において熱対流が発生しにくく、対流による放熱効果が得られ難い場合に、放射による効率的な放熱効果が得られる。
次に、頂角を90度した場合の放熱効果について説明する。
図4は、放射による放熱効果を示す図である。
(1)試験内容
図4では、頂角Bが90[°]の凹部30を有するケース(ヒートシンク)7を用いたランプAと、凹部を有さないケースを用いたランプBとの2種類のランプを点灯させ、LEDの周辺の温度を測定し、LEDのジャンクション温度(所謂、「Tj温度」である。)を算出した。
試験に用いたランプAのケース7は、表面積が約3600[mm]であり、ランプBのケースは、表面積が約2700[mm]である。なお、ケースはアルミニウムから構成されている。
試験は、外気温が23.5[℃]の雰囲気中で投入電力(直流)を3.5[W]で点灯し、点灯から1時間経過後に、LEDモジュール3における絶縁基板17の横の温度を熱電対により実測した。点灯に利用した照明器具は、厚み約10[mm]のグラスウールを巻き付け、対流や器具からの放熱を抑制している。
ここで、ジャンクション温度Tjは、
Tj=測定値[℃]+2[℃/W]×投入電力[W]
により算出している。
なお、試験では、凹部の頂角Bの影響が分かるように、頂角Bが60[°]のランプCと頂角Bが120[°]のランプDの2つのランプC,DについてもLEDのジャンクション温度を算出し、図4にプロットしている。
(2)結果
同図に示すように、凹部を有しないランプBでは、ジャンクション温度が106[℃]であるのに対し、凹部を有するランプAでは、ジャンクション温度が96[℃]となっている。このことから、凹部を有することで、10[℃]程度の放熱効果が得られることが分かる。
また、ランプAの凹部の頂角Bに対して30[°]小さい、頂角Bが60[°]のランプCでは、ジャンクション温度が105[℃]となっており、凹部を有しないランプBと略同じ放熱特性を有していることが分かる。
一方、ランプAの凹部の頂角Bに対して30[°]大きい、頂角Bが120[°]のランプDでは、ジャンクション温度が100[℃]となっており、凹部を有しないランプBや頂角Bが60[°]のランプCよりも高い放熱効果を得ることができるものの、頂角Bが90[°]の凹部を有するランプAよりも放熱特性が劣ることが分かる。
以上のことから、対流放熱が生じ難い環境下では、頂角Bが90[°]の凹部を有するランプAが最も放熱特性に優れ、頂角Bが120[°]のランプD、頂角Bが60[°]のランプC、凹部を有しないランプAの順で放熱特性が悪くなっている。
3.凹部の頂角について
凹部30の頂角と、ケース7の表面積との関係を図5に示し、図6は、図5の計算に利用したケースの説明図である。
図5では、頂角θを変化させたときの全表面積と全有効面積の関係をそれぞれ示している。
なお、全有効面積は、後述するが、放射に有効な全領域の合計面積であり、図5では、全表面積と全有効面積とは、表面に凹部を形成していない場合の全表面積に対する比率、つまり、凹部のない場合を100として、その比率でそれぞれ表している。
計算に用いたケース7は、図6の(a)に示すように、外径が一定の円筒部30aと、外径が変化する傾斜部30bとからなる。円筒部30aの外径の半径R(図中では直径として「2R」として表している。)は17.9[mm]であり、傾斜部30bの小径側の外径の半径r(図中では直径として「2r」として表している。)は10.75[mm]である。
円筒部30aの高さL1は4.07[mm]である。傾斜部30bの母線を延長させて仮想の円錐としたときの高さL2が59.16[mm]、傾斜部30bの小径側端から仮想円錐の頂点までの高さlが35.53[mm]である。
図6の(b)に示すように、ケース7の外周において凹部30間の外周の長さ(この長さを外周における凹部の残りの長さであることから「外周残り長さ」とする。)xをしたとき、すべての凹部30間の外周残り長さXが11.74[mm]である。
(1)全表面積の算出
ケース7の全表面積Sは、円筒部7aの表面積S1と傾斜部7bの表面積S2の和となる。
ここで、円筒部7aにおける凹部30を形成した後の表面積S1は、
Figure 2012054213
で表すことができる。
また、傾斜部7bにおける凹部30を形成した後の表面積S2は、
Figure 2012054213
で表すことができる。
したがって、凹部30形成後のケース7の全表面積Sは、上記の表面積S1と表面積S2との和となり、また、全表面積Sは、凹部30の底の頂角θの関数で表すことができ、頂角θを変化させたときの全表面積Sとの関係を示したものが図5の実線である。なお、図5では、上述したように、表面に凹部を形成していない場合の全表面積に対する比率、つまり、凹部のない場合を100として、その比率で表している。
図5に示すように、頂角θが大きくなるに従って、ケースの表面積が小さくなるのが分かり、従来の技術では、対流による放熱を重視していたため、頂角θが小さい領域で利用されている。
(2)全有効面積
図7は、全有効面積を説明する図である。
なお、同図では、全有効面積を説明するために、頂角θを50[°]としている。
放射による放熱は、主に放射する面に対して直交する方向、つまり、法線方向に熱が放射されるとして、その法線上に当該ケースの表面が存在しない場合は、放射された熱がケースに吸収されるようなことはない。
(i)外周残部領域7c
図7に示すように、ケース7の表面であって凹部30が形成されていない領域(この領域を外周における凹部の残りの領域であることから「外周残部領域」とする。)7cから放射された熱(例えば、図中の矢印A1である。)は、ケース7の表面における前記外周残部領域7c以外の他の表面が前記領域7cの法線上になく、そのまま外部へと放出される。したがって、この外周残部領域7cは、放射に対して有効領域となる。
(ii)外側領域30a
各凹部30を構成する領域のうち外表面に近い側の外側領域30aでも、当該領域30aから放射された熱(例えば、図中の矢印B1である。)は、ケース7の表面における前記外側領域30a以外の他の表面が前記領域30aの法線上になく、そのまま、外部へと放出される。したがって、この外側領域30aも、放射に対して有効領域となる。
(iii)内側領域30b
上記の外周残部領域7cや外側領域30aに対し、各凹部30を構成する領域のうち、底に近い側の内側領域30bでは、当該領域30bから放射された熱(例えば、図中の矢印C1である。)は、ケース7の表面における前記外側領域30b以外の他の表面(例えば、当該内側領域30bを構成する2つの斜面のうち、一方の斜面における法線上には、当該一方の斜面と対向する他方の斜面が存在している。)や凹部を構成している外側領域30aが前記領域30bの法線上に存在し、そのまま直進し、やがて、方線上に存するケース7の表面に吸収される。
したがって、この内側領域30bは、放射に対して有効な領域でない。
(iV)全有効面積
このようにしてすべての有効領域についての全面積を合算したものが全有効面積であり、図5の破線となる。なお、ここでも、全有効面積は、表面に凹部を形成していない場合の全表面積に対する比率、つまり、凹部のない場合を100として、その比率で表わし、また、図5において、全有効面積における頂角θが90[°]以上の範囲は、ケース7の全表面積Sと同じとなる(重なっている。)。
(3)まとめ
図5から、凹部30の頂角θが90[°]以下では、頂角θが小さくなるに従って、全表面積が増加するのに対し、放射に有効な全有効面積が減少している。特に、63[°]未満では、放射に有効な全有効面積が、凹部30を形成していない場合よりも小さくなっている。つまり、100[%]よりも小さくなっている。
このことは、対流の発生し難い環境下で使用した場合、凹部30を多く設け、全表面積を広くしたとしても、頂角θが63[°]未満では凹部30を形成していない場合よりも全有効面積が小さいため、放射による放熱が起こり難く、凹部30を設けていない場合よりも放熱特性が悪くなることも生じ得ると考えられると共に、現に、図4における、頂角Bが60[°]の凹部を有するランプCの放熱特性が、凹部を有しないランプBと差ほど変わらないという結果が得られている。
したがって、凹部30は、放射による効果を得ようとする場合、頂角θが63[°]以上、170[°]以下であれば、対流による放熱と放射による放熱との両特性の効果が期待できる。なお、特に放射による放熱をより多く得たい場合には、頂角θを80[°]以上、100[°]以下とするのが好ましい。
この範囲の角度にすることで、全有効面積の比が120[%]以上となり、有効な効果を発現できるからである。
<第2の実施の形態>
図8は、第2の実施の形態に係るケースの拡大平面視である。
第1の実施の形態では、ケース7の外周に、縦溝であって横断面が「V」字状をした凹部30を有していたが、凹部30は横断面形状が「V」字状に限定するものではなく、他の形状であっても良い。
第2の実施の形態に係るケース101の凹部103は、図8に示すように、縦溝であって横断面が円弧状をしている。ここでの凹部103の円弧状は、同図に示すように、凹部103の円弧を一部に有する円の中心と、円弧の両端のそれぞれとを結んだ線分に挟まれた角度(図中の「θ」であり、以下「円弧角」とする。)を用いて説明する。
図9は、凹部103の円弧角θと、ケース101の全表面積および全有効面積との関係を示す図である。
なお、図9の計算に利用したケースは、凹部の形状だけが図6と異なり、他の寸法等は同じである。
第2の実施の形態に係るケース101の全表面積Sは、円筒部(7a)の表面積S1と傾斜部(7b)の表面積S2との和となる。
ここで、凹部103を有する円筒部(7a)の表面積S1は、
Figure 2012054213
で表すことができる。
また、凹部103を有する傾斜部(7b)の表面積S2は、
Figure 2012054213
で表すことができる。
従って、凹部103を有するケース101の全表面積Sは、上記の表面積S1と表面積S2との和となり、また、全表面積Sは、凹部103の円弧角θの関数で表すことができ、円弧角θを変化させたときの全表面積Sとの関係を示したものが図9の実線である。
なお、全有効面積の算出方法等も、図7で説明した通りであり、図9においても、図5と同様に、全表面積及び全有効面積は、表面に凹部を形成していない場合の全表面積に対する比率で表わしている。
図9から、凹部103の円弧角θが180[°]以上では、円弧角θが大きくなるに従って、全表面積が増加するのに対し、放射に有効な全有効面積が減少している。特に、246[°]より大きな角度の領域では、放射に有効な全有効面積の比が、凹部103を形成していない場合よりも小さくなっている(つまり、100以下となっている。)。
したがって、凹部103は、放射による効果を得ようとする場合、円弧角θが60[°]以上、246[°]以下であれば、対流による放熱と放射による放熱との両特性の効果が期待できる。特に、放射による放熱をより多く得たい場合には、円弧角θを120[°]以上、210[°]以下とするのが好ましい。この範囲の角度にすることで、全有効面積の比が120[%]以上となり、有効な効果を発現できるからである。
<変形例>
以上、本発明の構成を第1及び第2の実施の形態(これらをまとめて以下、「実施の形態等」という。)に基づいて説明したが、本発明は上記実施の形態等に限られない。例えば、以下のような変形例を実施することができる。
1.凹部の形状
第1の実施の形態に係る凹部30は、その横断面形状が「V」字状をし、第2の実施の形態に係る凹部103は、その横断面形状が円弧状をしている。
しかしながら、ケース表面の冷却有効領域を、当該領域における全ての法線上に、ケース表面における前記領域を除く他の領域が存しない領域と規定したとき、ケースの表面のすべての有効領域の合計面積がケースの包絡面積以上であれば良く、実施の形態等に係る凹部30,103の横断面形状以外であっても良い。以下、他の形状を変形例1及び2として説明する。
図10は変形例1に係る凹部の横断面形状を示し、図11は変形例2に係る凹部の横断面形状を示す。
変形例1に係るケース201の凹部203は、横断面形状が表面側広がりの台形状に凹入しており(表面から離れるに従って凹入幅が小さくなる。)、さらに、凹入面のすべての領域が有効領域となっている。
なお、変形例1では、凹部101は台形状に凹入していたが、例えば、多角形状であっても良い。但し、この場合、全有効面積が、凹部を形成していない場合の全有効面積以上となるようにする必要がある。
また、変形例2に係るケース211の凹部213は、横断面形状が表面広がりの傾斜状に凹入し、その底が円弧状をし、凹入面のすべての領域が有効領域となっている。
なお、変形例2では、凹部111の一部が円弧状に凹入していたが、例えば、楕円状を構成する一部分の形状であっても良い。但し、この場合、全有効面積が、凹部を形成していない場合の有効面積以上となるようにする必要がある。
さらに、第1の実施の形態での凹部30は、ケース7の軸方向に沿って延伸する溝状に形成されていたが、例えば、ケースの軸方向と直交する方向、つまり、周方向に延伸する溝状であっても良い。さらに、ケースの軸方向と周方向の2方向に延伸する溝を構成して、碁盤の目状に形成しても良い。
図12は、溝が縦横方向に形成された場合の溝の底の角度θと、ケースの全表面積および全有効面積との関係を示す図である。
なお、図12の計算に利用したケースは、凹部の形状だけが図6と異なり、他の寸法等は同じである。
ケースの全表面積Sは、円筒部(7a)の表面積S1と傾斜部(7b)の表面積S2との和となる。
ここで、凹部を有する円筒部(7a)の表面積S1は、
Figure 2012054213
で表すことができる。ここで、傾斜部(7b)の下端における「外周残り長さ」のすべてをX0、円筒部(7a)における「外周残り長さ」のすべてをX2とした。
また、凹部を有する傾斜部(7b)の表面積S2は、
Figure 2012054213
で表すことができる。
従って、上記凹部を有するケースの全表面積Sは、上記の表面積S1と表面積S2との和となり、また、全表面積Sは、凹部の溝の底の頂角θの関数で表すことができ、頂角θを変化させたときの全表面積Sとの関係を示したものが図12の実線である。
なお、全有効面積の算出方法等も、図7で説明した通りであり、図12においても、図5と同様に、全表面積及び全有効面積は、表面に凹部を形成していない場合の全表面積に対する比率で表わしている。
図12から、凹部の頂角θが90[°]以下では、頂角θが小さくなるに従って、全表面積が増加するのに対し、放射に有効な全有効面積が減少している。特に、56[°]未満では、放射に有効な全有効面積が、凹部を形成していない場合よりも小さくなっている(つまり、100以下となっている。)。
したがって、凹部は、放射による効果を得ようとする場合、頂角θが56[°]以上、150[°]以下であれば、対流による放熱と放射による放熱との両特性の効果が期待できる。特に、放射による放熱をより多く得たい場合には、頂角θを70[°]以上、120[°]以下とするのが好ましい。
この範囲の角度にすることで、全有効面積の比が120[%]以上となり、有効な効果を発現できるからである。
2.ケースの表面処理
実施の形態等では、ケースの表面処理(凹部の加工処理は除く。)について特に説明していないが、例えば、アルマイト処理等を行っても良い。アルマイト処理を行うことでケース表面の輻射率を向上させることでき、放熱特性をより向上させることができる。また、黒色の塗料を塗布してもケース表面の輻射率を向上させることができる。
3.ランプ
実施の形態等では,LEDを発光(点灯)させる回路をケース内に格納していたが、例えば、LEDを発光させる回路をケース内に収納しないランプであっても良い。このようなランプは、点灯回路を有する照明器具に装着され使用される。
また、実施の形態等では、口金はエジソンタイプ(例えば、E17、E26である。)であったが、他のタイプ、例えば、ピンタイプであっても良い。
本発明は、放熱性を向上させるのに利用可能である。
1 LEDランプ
7 ケース(ヒートシンク)
18 LED
30 凹部

Claims (4)

  1. 光源としての半導体発光素子と、表面に凹部を有し且つ前記発光素子発光時の熱を放熱するヒートシンクとを備えるランプにおいて、
    前記ヒートシンク表面の冷却有効領域を、当該領域における全ての法線上に、前記ヒートシンク表面における前記領域を除く他の領域が存しない領域と規定したとき、前記ヒートシンク表面のすべての有効領域の合計面積が前記ヒートシンクの包絡面積以上である
    ことを特徴とするランプ。
  2. 前記ヒートシンクは、円筒状をし、
    表面の凹部は、当該ヒートシンクの中心軸に沿って延伸する溝である
    ことを特徴とする請求項1に記載のランプ。
  3. 前記溝の横断面が「V」字状をし、溝の底の角度が63度以上170度以下の範囲である
    ことを特徴とする請求項2に記載のランプ。
  4. 前記溝の横断面が円弧状をし、当該円弧を一部に有する円の中心と、円弧の両端のそれぞれとを結んだ線分に挟まれた角度が56度以上150度以下の範囲である
    ことを特徴とする請求項2に記載のランプ。
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