JP2012053675A - 紙葉類処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】どのようなサイズの紙葉類が繰出部により繰り出される場合でも紙葉類間の間隔が所定の大きさに近づくように紙葉類の繰り出し速度を調整することができ、紙葉類の処理効率を向上させることができる紙葉類処理装置を提供する。
【解決手段】紙葉類処理装置10は、貯留部14に貯留された紙葉類を1枚ずつ繰り出すとともに、その繰り出し速度を変更可能な繰出部16と、紙葉類間の間隔や紙葉類の繰り出し方向の長さを検出する検出部50、66、68と、繰出部16の制御を行う制御部60と、を備えている。制御部60は、検出部50、66、68により検出された、紙葉類間の間隔や紙葉類の繰り出し方向の長さに基づいて、繰出部16により紙葉類が繰り出される度に当該繰出部16における紙葉類の繰り出し速度を変更するよう繰出部16の制御を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、紙幣等の紙葉類の処理を行う紙葉類処理装置に関し、とりわけ、紙葉類の処理効率を向上させることができる紙葉類処理装置に関する。
従来から、紙幣等の紙葉類の処理を行う紙葉類処理装置として、以下のタイプのものが知られている。すなわち、処理されるべき複数の紙葉類が集積状態で載置部に載置され、載置部に載置された紙葉類は1枚ずつ繰出部により機体内部に繰り出され、機体内部に繰り出された紙葉類は搬送部により1枚ずつ搬送されるとともに識別部により識別され、最終的に集積部やリジェクト部に送られて集積されるような紙葉類処理装置が知られている。このような紙葉類処理装置では、繰出部と搬送部は互いに異なる駆動系により駆動されるようになっており、概して繰出部による紙葉類の繰り出し速度よりも搬送部による紙葉類の搬送速度の方が大きくなっている。
従来の紙葉類処理装置では、繰出部による紙葉類の繰り出し速度を、最大のサイズの紙葉類が搬送部における分岐箇所で分岐できるだけの搬送間隔が開くように搬送速度よりも遅く設定しており、さらに最大のサイズの紙葉類が斜行した場合を考慮してより一層小さめに設定している。より詳細には、例えば紙葉類処理装置として紙幣の処理を行う紙幣処理装置が用いられる場合には、紙幣のサイズは金種によって異なる場合があるが、サイズが最大である金種の紙幣に合わせて繰出部による紙幣の繰り出し速度を遅めに設定している。このため、他の金種の紙幣を紙幣処理装置により処理する場合には、紙幣のサイズが小さいにもかかわらず繰出部による紙幣の繰り出し速度が小さめに設定されていることにより紙幣の処理効率を高めることができないという問題がある。
例えば、ユーロ紙幣では、500ユーロ紙幣のサイズが最大となっており、この500ユーロ紙幣に合わせて繰出部による紙幣の繰り出し速度を小さめに設定しているが、実際の処理において処理枚数が多いのはサイズが比較的小さい20ユーロ紙幣またはそれよりも額面が小さいユーロ紙幣であり、このようなユーロ紙幣はサイズが小さいにもかかわらず繰出部による紙幣の繰り出し速度が小さめに設定されているため、搬送部により搬送される紙幣間の間隔が必要以上に大きくなってしまい、紙幣の処理が非効率的であるという問題がある。
なお、特許文献1には、繰出部により繰り出された紙幣の検出を行う繰出検出センサが設けられており、この繰出検出センサの検出信号に基づき、先行紙幣と後続紙幣との搬送間隔が、予め設定された設定値よりも小さい場合には、繰出部による紙幣の繰り出しを強制的に停止させることにより紙幣の搬送間隔を調整するような紙幣繰出装置が開示されている。しかしながら、特許文献1に開示されるような紙幣繰出装置では、先行紙幣と後続紙幣との搬送間隔が小さくなったときには繰出部による紙幣の繰り出しが一旦停止してしまうので、紙幣の処理効率が低下してしまうという問題がある。
特開平8−169631号公報
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、紙葉類間の間隔や紙葉類の繰り出し方向の長さに基づいて、繰出部により紙葉類が繰り出される度に当該繰出部における紙葉類の繰り出し速度を変更可能とすることにより、どのようなサイズの紙葉類が繰出部により繰り出される場合でも紙葉類間の間隔が所定の大きさに近づくように紙葉類の繰り出し速度を調整することができ、紙葉類の処理効率を向上させることができる紙葉類処理装置を提供することを目的とする。
本発明の紙葉類処理装置は、複数の紙葉類が集積状態で貯留される貯留部と、前記貯留部に貯留された紙葉類を1枚ずつ繰り出すとともに、その繰り出し速度を変更可能な繰出部と、前記繰出部とは異なる駆動系により駆動され、当該繰出部により繰り出された紙葉類を1枚ずつ搬送する搬送部と、前記繰出部により繰り出された紙葉類の後端部と、この紙葉類の次に繰り出された紙葉類の前端部との間の間隔である紙葉類間の間隔を検出する検出部と、前記繰出部の制御を行う制御部と、を備え、前記制御部は、前記検出部により検出された、紙葉類間の間隔に基づいて、前記繰出部により紙葉類が繰り出される度に当該繰出部における紙葉類の繰り出し速度を変更可能としたことを特徴とする。
このような紙葉類処理装置によれば、繰出部により紙葉類が繰り出される度に、紙葉類間の間隔に基づいて、繰出部における紙葉類の繰り出し速度が変更可能となる。このため、どのようなサイズの紙葉類が繰出部により繰り出される場合でも紙葉類間の間隔が所定の大きさに近づくように紙葉類の繰り出し速度を調整することができ、このことにより繰り出し方向の長さが小さい紙葉類を処理する場合において搬送部による紙葉類の繰り出し速度を増加させることができるので、搬送部により搬送される紙葉類間の間隔が必要以上に大きくなってしまうことを防止することができ、紙葉類の処理効率を向上させることができる。
上述のような紙葉類処理装置においては、前記制御部において、紙葉類間の間隔の大きさと、前記繰出部における紙葉類の繰り出し速度との間の関数が予め設定されており、前記制御部は、前記検出部により紙葉類間の間隔が検出されたときに、前記関数に基づいて前記繰出部における紙葉類の繰り出し速度を算出するようになっていてもよい。
この際に、前記関数は、紙葉類間の間隔が大きくなればなるほど前記繰出部における紙葉類の繰り出し速度が大きくなるよう、設定されているようになっていてもよい。
上述のような紙葉類処理装置においては、前記検出部は、前記繰出部により繰り出された紙葉類の繰り出し方向の長さも検出するようになっており、前記制御部は、前記検出部により検出された、紙葉類の繰り出し方向の長さが予め設定された設定値よりも大きい場合には、前記繰出部における紙葉類の繰り出し速度を小さくするよう前記繰出部の制御を行うようになっていてもよい。この場合には、紙葉類の連鎖等の搬送異常が発生したときには、検出部により検出された、紙葉類の繰り出し方向の長さが予め設定された設定値よりも大きくなることにより、繰出部における紙葉類の繰り出し速度が小さくなり、このような紙葉類の連鎖等の搬送異常を早急に解消することができる。
本発明の紙葉類処理装置は、複数の紙葉類が集積状態で貯留される貯留部と、前記貯留部に貯留された紙葉類を1枚ずつ繰り出すとともに、その繰り出し速度を変更可能な繰出部と、前記繰出部とは異なる駆動系により駆動され、前記繰出部により繰り出された紙葉類を1枚ずつ搬送する搬送部と、前記繰出部により繰り出された紙葉類の繰り出し方向の長さを検出する検出部と、前記繰出部の制御を行う制御部と、を備え、前記制御部は、前記検出部により検出された、紙葉類の繰り出し方向の長さに基づいて、前記繰出部により紙葉類が繰り出される度に当該繰出部における紙葉類の繰り出し速度を変更可能としたことを特徴とする。
このような紙葉類処理装置によれば、繰出部により紙葉類が繰り出される度に、紙葉類の繰り出し方向の長さに基づいて、当該繰出部における紙葉類の繰り出し速度が変更可能となる。このため、どのようなサイズの紙葉類が繰出部により繰り出される場合でも紙葉類間の間隔が所定の大きさに近づくように紙葉類の繰り出し速度を調整することができ、このことにより繰り出し方向の長さが小さい紙葉類を処理する場合において搬送部による紙葉類の繰り出し速度を増加させることができるので、搬送部により搬送される紙葉類間の間隔が必要以上に大きくなってしまうことを防止することができ、紙葉類の処理効率を向上させることができる。
上述のような紙葉類処理装置においては、前記制御部において、紙葉類の繰り出し方向の長さと、前記繰出部における紙葉類の繰り出し速度との間の関数が予め設定されており、前記制御部は、前記検出部により紙葉類の繰り出し方向の長さが検出されたときに、前記関数に基づいて前記繰出部における紙葉類の繰り出し速度を算出するようになっていてもよい。
この際に、前記関数は、紙葉類の繰り出し方向の長さが大きくなればなるほど前記繰出部における紙葉類の繰り出し速度が小さくなるよう、設定されているようになっていてもよい。
上述のような紙葉類処理装置においては、前記制御部は、前記検出部により検出された、紙葉類の繰り出し方向の長さが予め設定された設定値よりも大きい場合には、前記繰出部における紙葉類の繰り出し速度を小さくするよう前記繰出部の制御を行うようになっていてもよい。この場合には、紙葉類の連鎖等の搬送異常が発生したときには、検出部により検出された、紙葉類の繰り出し方向の長さが予め設定された設定値よりも大きくなることにより、繰出部における紙葉類の繰り出し速度が小さくなり、このような紙葉類の連鎖等の搬送異常を早急に解消することができる。
本発明の紙葉類処理装置によれば、どのようなサイズの紙葉類が繰出部により繰り出される場合でも紙葉類間の間隔が所定の大きさに近づくように紙葉類の繰り出し速度を調整することができ、紙葉類の処理効率を向上させることができる。
本発明の一の実施の形態による紙幣処理装置の外観を示す斜視図である。 図1に示す紙幣処理装置の内部の概略的な構成を示す概略構成図である。 図1および図2に示す紙幣処理装置の制御ブロック図である。 紙幣間の間隔の大きさと紙幣の繰り出し速度との間の関数を示すグラフである。 紙幣間の間隔の大きさと紙幣の繰り出し速度との間の関数を示す式である。 紙幣の繰り出し速度の第1の算出方法が用いられた場合における、紙幣の繰り出し方向の長さと第1の通過センサによる紙幣の検出結果との関係を示す説明図である。 紙幣の繰り出し方向の長さと紙幣の繰り出し速度との間の関数を示すグラフである。 紙幣の繰り出し方向の長さと紙幣の繰り出し速度との間の関数を示す式である。 紙幣の繰り出し速度の第2の算出方法が用いられた場合における、紙幣の繰り出し方向の長さと第1の通過センサによる紙幣の検出結果との関係を示す説明図である。 紙幣の繰り出し方向の長さと紙幣の繰り出し速度との間の他の関係を示す説明図である。
以下、図面を参照して本発明の一の実施の形態について説明する。図1乃至図10は、本実施の形態に係る紙幣処理装置を示す図である。このうち、図1は、本実施の形態による紙幣処理装置の外観を示す斜視図であり、図2は、図1に示す紙幣処理装置の内部の概略的な構成を示す概略構成図である。また、図3は、図1および図2に示す紙幣処理装置の制御ブロック図である。
図1および図2に示すように、紙幣処理装置10は、筐体12と、計数が行われるべき複数の紙幣が積層状態で載置される載置部(貯留部)14と、載置部14に載置された複数の紙幣のうち最下層にある紙幣を筐体12の内部に1枚ずつ繰り出すための繰出部16と、筐体12の内部に設けられ、繰出部16により筐体12の内部に繰り出された紙幣を1枚ずつ搬送する搬送部18と、を備えている。また、搬送部18には、繰出部16により筐体12の内部に繰り出された紙幣の識別および計数を行うための識別計数部20が設けられている。
繰出部16は、載置部14に積層状態で載置された複数の紙幣のうち最下層にある一の紙幣の表面に当接するキッカローラ16aと、紙幣の繰出方向においてキッカローラ16aの下流側に配置され当該キッカローラ16aにより蹴り出された紙幣について筐体12aの内部への繰り出しを行うフィードローラ16bとを有している。また、フィードローラ16bに対向して逆転ローラ16c(ゲートローラ)が設けられており、フィードローラ16bと逆転ローラ16cとの間にゲート部Gが形成されている。キッカローラ16aにより蹴り出された紙幣はゲート部Gを通過して1枚ずつ筐体12内の搬送部18に繰り出されるようになっている。また、筐体12の内部には、繰出部16の駆動を行う繰出部駆動機構17(図3参照)が設けられている。この繰出部駆動機構17は、キッカローラ16aやフィードローラ16bを回転させる繰出モータと、キッカローラ16aやフィードローラ16bの回転速度を検出する回転速度センサと、回転速度センサにより検出された回転速度に基づいて繰出モータの回転速度を制御する速度制御手段とを有している。
また、図2に示すように、載置部14には紙幣有無センサ15が設けられている。この紙幣有無センサ15は、載置部14における紙幣の有無を検出するようになっている。具体的には、紙幣有無センサ15は発光部と受光部が一体構成された反射型の光センサであり、載置部14に紙幣が存在する場合には、発光部から発せられた光が紙幣に反射して受光部に光が届き、紙幣が存在しない場合には反射することなく光が受光部が届かないようになり、このことにより紙幣有無センサ15は載置部14に紙幣が存在するか否かを検出する。
搬送部18は、複数の搬送ローラに張架された搬送ベルトおよびローラが複数組み合わせられたものから構成されており、これらの搬送ベルトとローラの間に紙幣が挟まれた状態で搬送ベルトが循環移動を行うことにより紙幣が搬送路に沿って搬送されるようになっている。また、筐体12の内部には、搬送部18の駆動を行う搬送部駆動機構19(図3参照)が設けられている。この搬送部駆動機構19は、搬送ベルトを循環移動させる搬送モータと、搬送モータの速度を制御する速度制御手段とを有している。ここで、繰出部駆動機構17および搬送部駆動機構19がそれぞれ設けられていることにより、繰出部16および搬送部18は互いに異なる駆動系により駆動されるようになっている。
また、前述のように、搬送部18には、繰出部16により筐体12の内部に繰り出された紙幣の識別および計数を行うための識別計数部20が設けられている。図2に示すように、識別計数部20は、ラインセンサ20a、厚み検出センサ20bおよび磁気センサ20cを有している。ラインセンサ20aは、紙幣の搬送路を挟むよう設けられた発光部および受光部を有しており、発光部から発せられた光(例えば、赤外光)が受光部により受けられるようになっている。ここで、ラインセンサ20aに紙幣が送られた場合には、発光部から発せられた光が紙幣を透過して受光部まで到達するようになっており、受光部で受けられた光のデータに基づいて検出値が算出されるようになっている。また、厚み検出センサ20bは、この厚み検出センサ20bを通過する紙幣の厚みを検出するようになっており、検出された紙幣の厚みに基づいて、紙幣に札折れ部分があるか、2枚以上の紙幣の重送が行われたか、あるいは紙幣のある部分にテープ等が貼られているか等を検出することができるようになっている。また、磁気センサ20cは、この磁気センサ20cを通過する紙幣のインク等に含まれる磁気成分から発せられる磁気を検出するようになっており、このことにより磁気センサ20cにおいて紙幣の磁性に関する検出値が算出されるようになっている。識別計数部20は、ラインセンサ20a、厚み検出センサ20bおよび磁気センサ20cによるそれぞれの検出結果に基づいて、紙幣の真偽、正損、金種等の識別や、紙幣の搬送異常が発生しているか否か等の識別を行うとともに、紙幣の計数を行うようになっている。
図2に示すように、識別計数部20よりも下流側の箇所において搬送部18は2つの搬送路に分岐しており、一方の搬送路の下流側端部には集積部30が接続されており、他方の搬送路の下流側端部にはリジェクト部40が接続されている。識別計数部20により識別および計数が行われた紙幣は、集積部30またはリジェクト部40に選択的に送られるようになっている。集積部30の前面(図2における左側の面)には開口が設けられており、操作者はこの開口を介して集積部30に集積された紙幣を取り出すことができるようになっている。また、リジェクト部40の前面にも開口が設けられており、操作者はこの開口を介してリジェクト部40に集積された紙幣を取り出すことができるようになっている。
図2に示すように、搬送部18における2つの搬送路に分岐する箇所には、分岐部材とその駆動部(図示せず)とからなる分岐部22が設けられており、この分岐部22により、当該分岐部22の上流側から送られた紙幣が、分岐した2つの搬送路のうちいずれか一方の搬送路に選択的に送られるようになっている。
集積部30において、筐体12の背面側の位置(図2の集積部30における右側の位置)には羽根車式集積機構32が設けられている。この羽根車式集積機構32は、羽根車32aとその駆動部(図示せず)とからなり、羽根車32aは、図2の紙面に対して直交する、略水平方向に延びる軸を中心として図2における反時計回りの方向(図2における矢印方向)に回転するようになっている。羽根車32aには、外周面から回転方向とは逆方向(図2における時計回りの方向)の外方に延びる複数の羽根32bが設けられている。これらの羽根32bは、図2に示すように羽根車32aの外周面において等間隔に設けられている。
羽根車式集積機構32の羽根車32aは、紙幣処理装置10の動作中、駆動部により常に図2における反時計回りの方向に回転させられるようになっており、この羽根車32aには、搬送部18から紙幣が1枚ずつ送られるようになっている。そして、羽根車32aは、搬送部18から送られた紙幣を2枚の羽根32bの間に受け止めてこの羽根32b間に受け止められた紙幣を集積部30に送るようになっている。このようにして、集積部30には羽根車32aから紙幣が1枚ずつ送られ、この集積部30において複数の紙幣が整列された状態で集積される。
図1および図2に示すように、紙幣処理装置10には、集積部30の前面に設けられた開口を閉止するためのシャッター34が設けられており、このシャッター34により集積部30の前面の開口が選択的に閉止されるようになっている。また、筐体12の内部には、シャッター34の駆動を行うシャッター駆動機構35(図3参照)が設けられている。シャッター34は、シャッター駆動機構35により、集積部30の下方に退避して当該集積部30の開口を開く開口位置(図2における点線参照)と、集積部30の前面の開口を閉止する閉止位置(図2における実線参照)との間で移動させられるようになっている。すなわち、シャッター34が図2の点線に示すような開口位置にあるときには、操作者は集積部30に集積された紙幣にアクセスすることができるようになる。一方、シャッター34が図2の実線に示すような閉止位置にあるときには、集積部30の前面の開口はシャッター34により閉止され、操作者は集積部30に集積された紙幣にアクセスすることができなくなる。
また、集積部30には紙幣有無センサ36が設けられている。この紙幣有無センサ36は、集積部30における紙幣の有無を検出するようになっている。具体的には、紙幣有無センサ36は発光部と受光部とを有しており、集積部30に紙幣が集積されていない場合には発光部から発せられた光が受光部により受けられるようになっている。一方、集積部30に紙幣が存在する場合には、発光部から発せられた光がこの紙幣により遮られて受光部に光が届かないようになり、このことにより紙幣有無センサ36は集積部30に紙幣が集積されていることを検出する。
一方、リジェクト部40には、このリジェクト部40の前面の開口を閉止するシャッターは設けられていない。図1および図2に示すように、リジェクト部40には左右一対の紙幣整列部材42が設けられており、各紙幣整列部材42は図2に示す位置から操作者が手動で筐体12の前方に(すなわち、図2における左方に)倒すことができるようになっている。このため、搬送部18からリジェクト部40に送られた紙幣は各紙幣整列部材42により整列された状態でリジェクト部40に集積されるようになる。また、各紙幣整列部材42を筐体12の前面に倒すことにより、操作者はリジェクト部40から紙幣を取り出すことができるようになる。
また、リジェクト部40には紙幣有無センサ44が設けられている。この紙幣有無センサ44は、リジェクト部40における紙幣の有無を検出するようになっている。具体的には、紙幣有無センサ44は発光部と受光部とを有しており、リジェクト部40に紙幣が集積されていない場合には発光部から発せられた光が受光部により受けられるようになっている。一方、リジェクト部40に紙幣が存在する場合には、発光部から発せられた光がこの紙幣により遮られて受光部に光が届かないようになり、このことにより紙幣有無センサ44はリジェクト部40に紙幣が集積されていることを検出する。
また、図2に示すように、搬送部18には複数の通過センサ50、52、54、56が設けられている。具体的には、繰出部16と搬送部18との間の位置には第1の通過センサ50が設けられており、この第1の通過センサ50は、繰出部16により繰り出された紙幣を検出するようになっている。なお、第1の通過センサ50は、搬送部18の搬送ベルトにより搬送される前の状態の紙幣を検出するようになっている。
また、搬送部18における識別計数部20の上流側および下流型の位置にはそれぞれ第2の通過センサ52、第3の通過センサ54が設けられている。第2の通過センサ52は、識別計数部20に送られる前の紙幣を検出するようになっており、第3の通過センサ54は、識別計数部20により識別および計数が行われた後の紙幣を検出するようになっている。また、搬送部18における分岐部22の上流側の位置には第4の通過センサ56が設けられており、この第4の通過センサ56は、分岐部22により分岐させられる前の紙幣を検出するようになっている。
これらの通過センサ50、52、54、56は、それぞれ、搬送部18において搬送される紙幣を挟むよう設置された発光部と受光部とを有している。そして、各センサ50、52、54、56において、これらの発光部と受光部との間に紙幣が存在しない場合には発光部から発せられた光が受光部により受けられる。一方、各センサ50、52、54、56を紙幣が通過する際には発光部から発せられた光がこの紙幣により遮られて受光部に光が届かないようになり、このことにより各センサ50、52、54、56は紙幣を検出する。
また、図1に示すように、筐体12の前面には操作表示部62が設けられている。この操作表示部62は、例えばLCD等からなる表示部62aと、複数の操作キー62bとを有している。表示部62aには、紙幣処理装置10による紙幣の処理状況、より具体的には例えば識別計数部20により計数された紙幣の金種毎の枚数や合計金額等の情報が表示されるようになっている。また、操作者が操作キー62bを押下することにより後述する制御部60に対して様々な指令を与えることができるようになっている。
図2に示すように、筐体12の内部には、紙幣処理装置10の各構成要素を制御するための制御部60が設けられている。このような制御部60の構成の詳細について図3を用いて説明する。図3に示すように、制御部60には、繰出部16の駆動を行う繰出部駆動機構17、搬送部18の駆動を行う搬送部駆動機構19、識別計数部20、分岐部22、羽根車式集積機構32、シャッター34の駆動を行うシャッター駆動機構35、紙幣有無センサ15、36、44、通過センサ50、52、54、56、操作表示部62等がそれぞれ接続されている。そして、識別計数部20による紙幣の識別結果や計数結果が制御部60に送られるとともに、制御部60は繰出部駆動機構17、搬送部駆動機構19、分岐部22、羽根車式集積機構32、シャッター駆動機構35、操作表示部62等に指令信号を送りこれらの構成要素の制御を行うようになっている。より詳細には、繰出部駆動機構17には、キッカローラ16aやフィードローラ16bの回転速度の目標値に係る信号が制御部60から送られ、繰出部駆動機構17の速度制御手段は、キッカローラ16aやフィードローラ16bの実際の回転速度が目標値に一致するよう、繰出モータの制御を行うようになっている。同様に、搬送部駆動機構19には、搬送部18の搬送ベルトの速度の目標値に係る信号が制御部60から送られ、搬送部駆動機構19の速度制御手段は、この速度の目標値に基づいて搬送モータの制御を行うようになっている。また、制御部60には、紙幣有無センサ15、36、44や通過センサ50、52、54、56による検出結果がこれらのセンサから送られるようになっている。
また、図3に示すように、制御部60には記憶部64が接続されている。この記憶部64には、例えば、紙幣処理装置10による紙幣の処理状況、より具体的には例えば識別計数部20により計数された紙幣の金種毎の枚数や合計金額等の情報が記憶されるようになっている。また、記憶部64には、後述するような、紙幣間の間隔の大きさと、繰出部16における紙幣の繰り出し速度との間の関数や、紙幣の繰り出し方向の長さと、繰出部16における紙幣の繰り出し速度との間の関数が記憶されるようになっている。これらの関数の詳細については後述する。
また、図3に示すように、制御部60には間隔検出手段66が接続されている。この間隔検出手段66は、第1の通過センサ50による紙幣の検出結果に基づいて、繰出部16により繰り出された紙幣の後端部と、この紙幣の次に繰り出された紙幣の前端部との間の間隔である紙幣間の間隔の大きさを検出するようになっている。また、制御部60には紙幣長さ検出手段68が接続されている。この紙幣長さ検出手段68は、第1の通過センサ50による紙幣の検出結果に基づいて、繰出部16により繰り出された紙幣の繰り出し方向の長さを検出するようになっている。ここで、第1の通過センサ50、間隔検出手段66および紙幣長さ検出手段68により、紙幣間の間隔や紙幣の繰り出し方向の長さを検出する検出部が構成されている。また、制御部60には繰出速度算出手段70が設けられている。この繰出速度算出手段70は、間隔検出手段66や紙幣長さ検出手段68により検出された、紙幣間の間隔や紙幣の繰り出し方向の長さに基づいて、繰出部16における紙幣の繰り出し速度を算出するようになっている。この繰出速度算出手段70における具体的な紙幣の繰り出し速度の算出方法については後述する。なお、図3においては繰出速度算出手段70が制御部60は別個に設けられているが、実際には繰出速度算出手段70は制御部60の一部を構成するようになっている。
次に、このような構成からなる紙幣処理装置10の動作について説明する。なお、以下に示す紙幣処理装置10の動作は、制御部60が紙幣処理装置10の各構成要素を制御することにより行われる。
最初に、紙幣処理装置10の基本的な動作について説明する。
まず、操作者は、計数が行われるべき紙幣を載置部14に積層状態で載置する。その後、操作者が操作表示部62の操作キー62bを押下することにより、紙幣の計数の開始の指令を制御部60に与えると、載置部14に積層状態で載置された紙幣は、最下層にある紙幣から順に1枚ずつ繰出部16により筐体12内の搬送部18に繰り出される。より詳細には、制御部60は繰出部駆動機構17に対して繰出部16のキッカローラ16aやフィードローラ16bの回転速度の目標値に係る信号を送り、繰出部駆動機構17の速度制御手段は、回転速度センサにより検出されるキッカローラ16aやフィードローラ16bの実際の回転速度が目標値に一致するよう、繰出モータを制御してキッカローラ16aやフィードローラ16bを回転させる。繰出部16により筐体12内の搬送部18に繰り出された紙幣は、当該搬送部18により搬送される。より詳細には、制御部60は搬送部駆動機構19に対して搬送部18の搬送ベルトの速度の目標値に係る信号を送り、搬送部駆動機構19の速度制御手段は、この速度の目標値に基づいて搬送モータを制御して搬送ベルトを循環移動させる。
そして、搬送部18により搬送される紙幣は識別計数部20により識別および計数が行われ、識別計数部20による紙幣の識別結果が制御部60に送られる。制御部60は、この識別結果に基づいて紙幣の判定を行う。ここで、制御部60により正常な紙幣であると判定された紙幣は、搬送部18により更に搬送されて分岐部22により集積部30に送られる。この際に、搬送部18から羽根車式集積機構32の羽根車32aに紙幣が1枚ずつ送られ、この羽根車32aは、搬送部18から送られた紙幣を2枚の羽根32bの間に受け止めてこの羽根32b間に受け止められた紙幣を集積部30に送る。このようにして、羽根車式集積機構32により集積部30に紙幣を整列された状態で集積させることができる。一方、制御部60により正常な紙幣ではないと判定された紙幣や、識別計数部20において識別することができなかった紙幣はリジェクト紙幣として分岐部22によりリジェクト部40に送られる。
なお、上述のような紙幣処理装置10による紙幣の計数処理が行われている間は、図2の実線に示すように集積部30の前面の開口はシャッター34により閉じられている。そして、載置部14に載置された紙幣が全て集積部30またはリジェクト部40に送られ、載置部14の紙幣有無センサ15により紙幣無しが検出され、紙幣処理装置10による紙幣の計数処理が終了すると、図2の点線に示すようにシャッター34は退避位置に移動して集積部30の前面の開口が開かれる。このようにして、操作者は集積部30から紙幣を取り出すことができるようになる。また、リジェクト部40の前面の開口は常に開かれた状態にあるので、操作者は各紙幣整列部材42を筐体12の前面に倒すことによりリジェクト部40から紙幣を取り出すことができるようになる。
次に、繰出部16による紙幣の繰り出し速度の詳細について図4乃至図10を用いて以下に説明する。
前述のように、繰出部16の駆動を行う繰出部駆動機構17には、キッカローラ16aやフィードローラ16bの回転速度の目標値に係る信号が制御部60から送られるようになっている。また、繰出部16による紙幣の繰り出し速度は、繰出速度算出手段70により算出されるようになっている。以下、紙幣の繰り出し速度の第1の算出方法について説明する。
前述のように、間隔検出手段66において、第1の通過センサ50による紙幣の検出結果に基づいて、繰出部16により繰り出された紙幣の後端部と、この紙幣の次に繰り出された紙幣の前端部との間の間隔である紙幣間の間隔が検出されるようになっている。そして、繰出速度算出手段70は、間隔検出手段66により検出された紙幣間の間隔に基づいて、繰出部16による紙幣の繰り出し速度を算出するようになっている。より詳細には、制御部60において、紙幣間の間隔の大きさと、繰出部16における紙幣の繰り出し速度との間の関数が予め設定されており、繰出速度算出手段70は、間隔検出手段66により紙幣間の間隔が検出されたときに、この関数に基づいて繰出部16における紙幣の繰り出し速度を算出するようになっている。制御部60は、繰出速度算出手段70により紙幣の繰り出し速度が算出される度に、繰出部駆動機構17に対してキッカローラ16aやフィードローラ16bの回転速度の目標値に係る信号を送るようになっている。すなわち、制御部60は、繰出部16により紙幣が繰り出されて間隔検出手段66により紙幣間の間隔の大きさが検出される度に、繰出部駆動機構17に対して信号を送るようになっている。
具体的に説明すると、制御部60において、図4のグラフおよび図5の数式に示すような、紙幣間の間隔の大きさと、紙幣の繰り出し速度との間の関数が設定されている。この関数は記憶部64に記憶されるようになっており、繰出速度算出手段70において紙幣の繰り出し速度を算出する際に、記憶部64からこの関数が読み取られるようになっている。図4のグラフおよび図5の数式に示すように、紙幣間の間隔の大きさxがa以下である場合、紙幣の繰り出し速度yの大きさはy=c(一定)となる。また、紙幣間の間隔の大きさxがaよりも大きくb以下である場合、紙幣の繰り出し速度yの大きさはy=c+e(x−a)(eは正の数)となる。ここで、紙幣間の間隔の大きさxがaよりも大きくb以下である場合には、紙幣間の間隔が大きくなればなるほど紙幣の繰り出し速度が大きくなる。また、紙幣間の間隔の大きさxがbよりも大きい場合には、紙幣の繰り出し速度yの大きさはy=d(一定)となる。ここで、図4に示すように、繰り出し速度dは繰り出し速度cよりも大きくなっている。このように、紙幣間の間隔の大きさxと、紙幣の繰り出し速度yとの間の関数は図4のグラフおよび図5の数式に示すようなものとなる。
次に、載置部14に載置された紙幣が実際に繰出部16により1枚ずつ繰り出され、第1の通過センサ50によりこの紙幣が検出される際における、紙幣の繰り出し方向の長さと第1の通過センサ50による紙幣の検出結果との関係について図6を用いて説明する。図6において、「ON」のラインは第1の通過センサ50により紙幣が検出されている状態(発光部から発せられた光が紙幣により遮断されている状態)を示し、「OFF」のラインは第1の通過センサ50により紙幣が検出されていない状態(発光部から発せられた光が紙幣により遮断されていない状態)を示している。図6(a)は、繰り出し方向の長さが標準である紙幣が積層状態で載置部14に複数載置され、繰出部16により1枚ずつ繰り出された場合における、第1の通過センサ50による紙幣の検出状態を示している。ここで、繰り出し方向の長さが標準である紙幣とは、例えば、様々なサイズの複数の金種の紙幣においてそのサイズが略平均であるような金種の紙幣のことをいう。
また、図6(b)は、繰り出し方向の長さが大きな紙幣が積層状態で載置部14に複数載置され、繰出部16により1枚ずつ繰り出された場合における、第1の通過センサ50による紙幣の検出状態を示している。最初の紙幣が繰出部16により繰り出されたときに、キッカローラ16aやフィードローラ16bの回転速度の初期値は一定であるため、図6(a)に示すような繰り出し方向の長さが標準である紙幣と比較して、紙幣の繰り出し方向の長さが大きい分だけ、最初の紙幣と次の紙幣との間の間隔が小さくなる。すなわち、最初の紙幣が繰出部16により繰り出されたときには、キッカローラ16aやフィードローラ16bの回転速度の初期値は一定であるため、第1の通過センサ50により検出される最初の紙幣の先端部と、次の紙幣の先端部との間の距離pがどのサイズの紙幣でも一定となる。このため、紙幣の繰り出し方向の長さqが大きくなると、紙幣間の間隔rが小さくなる。ここで、紙幣間の間隔が小さくなると、図4のグラフに示すように、繰出速度算出手段70で算出される紙幣の繰り出し速度も小さくなる。このため、制御部60から繰出部駆動機構17に送られるキッカローラ16aやフィードローラ16bの回転速度の目標値も小さくなり、キッカローラ16aやフィードローラ16bの回転速度が減少する。キッカローラ16aやフィードローラ16bの回転速度が減少すると、第1の通過センサ50により検出される2枚目の紙幣の先端部と、3枚目の紙幣の先端部との間の距離pがpよりも大きくなる。このことにより、紙幣間の間隔rはrよりも大きくなる。
また、図6(c)は、繰り出し方向の長さが小さな紙幣が積層状態で載置部14に複数載置され、繰出部16により1枚ずつ繰り出された場合における、第1の通過センサ50による紙幣の検出状態を示している。最初の紙幣が繰出部16により繰り出されたときに、キッカローラ16aやフィードローラ16bの回転速度の初期値は一定であるため、図6(a)に示すような繰り出し方向の長さが標準である紙幣と比較して、紙幣の繰り出し方向の長さが小さい分だけ、最初の紙幣と次の紙幣との間の間隔が大きくなる。すなわち、前述のように、最初の紙幣が繰出部16により繰り出されたときには、キッカローラ16aやフィードローラ16bの回転速度の初期値は一定であるため、第1の通過センサ50により検出される最初の紙幣の先端部と、次の紙幣の先端部との間の距離pがどのサイズの紙幣でも一定となる。このため、紙幣の繰り出し方向の長さqが小さくなると、紙幣間の間隔rが大きくなる。ここで、紙幣間の間隔が大きくなると、図4のグラフに示すように、繰出速度算出手段70で算出される紙幣の繰り出し速度も大きくなる。このため、制御部60から繰出部駆動機構17に送られるキッカローラ16aやフィードローラ16bの回転速度の目標値も大きくなり、キッカローラ16aやフィードローラ16bの回転速度が増加する。キッカローラ16aやフィードローラ16bの回転速度が増加すると、第1の通過センサ50により検出される2枚目の紙幣の先端部と、3枚目の紙幣の先端部との間の距離pがpよりも小さくなる。このことにより、紙幣間の間隔rはrよりも小さくなる。
このように、繰出速度算出手段70が、間隔検出手段66により検出された紙幣間の間隔に基づいて、図4および図5に示すような関数を用いて繰出部16による紙幣の繰り出し速度を算出した場合には、繰り出し方向の長さが大きな紙幣については紙幣間の間隔が初期状態よりも大きくなり、繰り出し方向の長さが小さな紙幣については紙幣間の間隔が初期状態よりも小さくなるよう、繰出部16による紙幣の繰り出し速度が変更される。このように、上述のような紙幣の繰り出し速度の算出方法を用いた場合には、どのようなサイズの紙幣が繰出部16により繰り出される場合でも紙幣間の間隔が所定の大きさに近づくように紙幣の繰り出し速度を調整することができる。このため、繰り出し方向の長さが小さい紙幣を処理する場合において繰出部16による紙幣の繰り出し速度を増加させることができ、搬送部18により搬送される紙幣間の間隔が必要以上に大きくなってしまうことを防止することができるので、紙幣の処理効率を向上させることができる。
また、繰出速度算出手段70は、紙幣長さ検出手段68により検出された、紙幣の繰り出し方向の長さが予め設定された設定値よりも大きい場合には、繰出部16における紙幣の繰り出し速度を小さくするようになっている。より詳細に説明すると、例えば2枚の紙幣が連鎖状態で繰出部16から繰り出されることにより、図6(d)に示すように紙幣長さ検出手段68により検出された紙幣の長さが異常に大きくなる場合には、繰出部16におけるキッカローラ16aやフィードローラ16bの回転速度を小さくして、連鎖状態にある2枚の紙幣を分離することが望ましい。このため、紙幣長さ検出手段68により検出された紙幣の長さが予め設定された設定値よりも大きい場合には、間隔検出手段66により紙幣間の間隔が検出される前に、繰出速度算出手段70は繰出部16における紙幣の繰り出し速度を小さくする。ここで、上述の設定値は、例えば、計数されるべき最も大きなサイズの紙幣の繰り出し方向の長さよりも十分に大きな値に設定される。そして、繰出部16における紙幣の繰り出し速度を小さくした後、紙幣の連鎖等の搬送異常が解消されて、紙幣長さ検出手段68により検出される紙幣の長さが設定値よりも小さくなった場合には、繰出速度算出手段70は、間隔検出手段66により検出された紙幣間の間隔に基づいて、図4および図5に示すような関数を用いて繰出部16による紙幣の繰り出し速度を算出するようになる。
このように、紙幣長さ検出手段68により検出された、紙幣の繰り出し方向の長さが予め設定された設定値よりも大きい場合には、繰出部16における紙幣の繰り出し速度を小さくすることにより、紙幣の連鎖等の搬送異常を早急に解消することができる。
なお、上述のような紙幣の繰り出し速度の第1の算出方法が用いられる場合、紙幣長さ検出手段68の設置を省略することもできる。この場合、図6(d)に示すような紙幣の連鎖等の搬送異常に対しては迅速に対処することができないが、紙幣の繰り出し方向の長さを検出しなくても、間隔検出手段66により検出される紙幣間の間隔を用いることにより、繰出速度算出手段70において、紙幣の繰り出し速度を適切に算出することができる。
なお、繰出速度算出手段70による、紙幣の繰り出し方向の算出方法は上述のような方法に限定されることはない。以下、紙幣の繰り出し速度の第1の算出方法について説明する。
前述のように、紙幣長さ検出手段68において、第1の通過センサ50による紙幣の検出結果に基づいて、繰出部16により繰り出された紙幣の繰り出し方向の長さが検出されるようになっている。そして、繰出速度算出手段70は、紙幣長さ検出手段68により検出された紙幣の繰り出し方向の長さに基づいて、繰出部16による紙幣の繰り出し速度を算出するようになっている。より詳細には、制御部60において、紙幣の繰り出し方向の長さと、繰出部16における紙幣の繰り出し速度との間の関数が予め設定されており、繰出速度算出手段70は、紙幣長さ検出手段68により紙幣の繰り出し方向の長さが検出されたときに、この関数に基づいて繰出部16における紙幣の繰り出し速度を算出するようになっている。制御部60は、繰出速度算出手段70により紙幣の繰り出し速度が算出される度に、繰出部駆動機構17に対してキッカローラ16aやフィードローラ16bの回転速度の目標値に係る信号を送るようになっている。すなわち、制御部60は、繰出部16により紙幣が繰り出されて紙幣長さ検出手段68によりこの紙幣の繰り出し方向の長さが検出される度に、繰出部駆動機構17に対して信号を送るようになっている。
具体的に説明すると、制御部60において、図7のグラフおよび図8の数式に示すような、紙幣の繰り出し方向の長さと、紙幣の繰り出し速度との間の関数が設定されている。この関数は記憶部64に記憶されるようになっており、繰出速度算出手段70において紙幣の繰り出し速度を算出する際に、記憶部64からこの関数が読み取られるようになっている。図7のグラフおよび図8の数式に示すように、紙幣の繰り出し方向の長さxがf以下である場合、紙幣の繰り出し速度yの大きさはy=h(一定)となる。また、紙幣の繰り出し方向の長さxがfよりも大きくg以下である場合、紙幣の繰り出し速度yの大きさはy=h−j(x−f)(jは正の数)となる。ここで、紙幣の繰り出し方向の長さxがfよりも大きくg以下である場合には、紙幣の繰り出し方向の長さが大きくなればなるほど紙幣の繰り出し速度が小さくなる。また、紙幣の繰り出し方向の長さxがgよりも大きい場合には、紙幣の繰り出し速度yの大きさはy=i(一定)となる。ここで、図7に示すように、繰り出し速度iは繰り出し速度hよりも小さくなっている。このように、紙幣の繰り出し方向の長さxと、紙幣の繰り出し速度yとの間の関数は図7のグラフおよび図8の数式に示すようなものとなる。
次に、上述のような紙幣の繰り出し速度の第2の算出方法を用いた場合において、載置部14に載置された紙幣が実際に繰出部16により1枚ずつ繰り出され、第1の通過センサ50によりこの紙幣が検出される際における、紙幣の繰り出し方向の長さと第1の通過センサ50による紙幣の検出結果との関係について図9を用いて説明する。図9において、「ON」のラインは第1の通過センサ50により紙幣が検出されている状態(発光部から発せられた光が紙幣により遮断されている状態)を示し、「OFF」のラインは第1の通過センサ50により紙幣が検出されていない状態(発光部から発せられた光が紙幣により遮断されていない状態)を示している。図9(a)は、繰り出し方向の長さが標準である紙幣が積層状態で載置部14に複数載置され、繰出部16により1枚ずつ繰り出された場合における、第1の通過センサ50による紙幣の検出状態を示している。
また、図9(b)は、繰り出し方向の長さが大きな紙幣が積層状態で載置部14に複数載置され、繰出部16により1枚ずつ繰り出された場合における、第1の通過センサ50による紙幣の検出状態を示している。最初の紙幣が繰出部16により繰り出され、この紙幣の繰り出し方向の長さが紙幣長さ検出手段68により検出されると、この紙幣の繰り出し方向の長さqが大きいことにより、図7のグラフに示すように、繰出速度算出手段70で算出される紙幣の繰り出し速度が小さくなる。このため、制御部60から繰出部駆動機構17に送られるキッカローラ16aやフィードローラ16bの回転速度の目標値も小さくなり、キッカローラ16aやフィードローラ16bの回転速度が減少する。ここで、第1の通過センサ50により検出される1枚目の紙幣の先端部と、2枚目の紙幣の先端部との間の距離をpとし、1枚目の紙幣と2枚目の紙幣の間の間隔をrとする。前述のように、キッカローラ16aやフィードローラ16bの回転速度が減少すると、第1の通過センサ50により検出される2枚目の紙幣の先端部と、3枚目の紙幣の先端部との間の距離pがpよりも大きくなる。このことにより、2枚目の紙幣と3枚目の紙幣の紙幣間の間隔の大きさrはrよりも大きくなる。
また、図9(c)は、繰り出し方向の長さが小さな紙幣が積層状態で載置部14に複数載置され、繰出部16により1枚ずつ繰り出された場合における、第1の通過センサ50による紙幣の検出状態を示している。最初の紙幣が繰出部16により繰り出され、この紙幣の繰り出し方向の長さが紙幣長さ検出手段68により検出されると、この紙幣の繰り出し方向の長さqが小さいことにより、図7のグラフに示すように、繰出速度算出手段70で算出される紙幣の繰り出し速度が大きくなる。このため、制御部60から繰出部駆動機構17に送られるキッカローラ16aやフィードローラ16bの回転速度の目標値も大きくなり、キッカローラ16aやフィードローラ16bの回転速度が増加する。ここで、第1の通過センサ50により検出される1枚目の紙幣の先端部と、2枚目の紙幣の先端部との間の距離をpとし、1枚目の紙幣と2枚目の紙幣の間の間隔をrとする。前述のように、キッカローラ16aやフィードローラ16bの回転速度が増加すると、第1の通過センサ50により検出される2枚目の紙幣の先端部と、3枚目の紙幣の先端部との間の距離pがpよりも小さくなる。このことにより、2枚目の紙幣と3枚目の紙幣の紙幣間の間隔rはrよりも小さくなる。
このように、繰出速度算出手段70が、紙幣長さ検出手段68により検出された紙幣の繰り出し方向の長さに基づいて、図7および図8に示すような関数を用いて繰出部16による紙幣の繰り出し速度を算出した場合には、繰り出し方向の長さが大きな紙幣については紙幣間の間隔が初期状態よりも大きくなり、繰り出し方向の長さが小さな紙幣については紙幣間の間隔が初期状態よりも小さくなるよう、繰出部16による紙幣の繰り出し速度が変更される。このように、上述のような紙幣の繰り出し速度の算出方法を用いた場合には、どのようなサイズの紙幣が繰出部16により繰り出される場合でも紙幣間の間隔が所定の大きさに近づくように紙幣の繰り出し速度を調整することができる。このため、繰り出し方向の長さが小さい紙幣を処理する場合において繰出部16による紙幣の繰り出し速度を増加させることができ、搬送部18により搬送される紙幣間の間隔が必要以上に大きくなってしまうことを防止することができるので、紙幣の処理効率を向上させることができる。
また、紙幣長さ検出手段68により紙幣の繰り出し方向の長さが検出されるタイミングは、間隔検出手段66により紙幣間の間隔が検出されるタイミングよりも早いので、紙幣長さ検出手段68により検出された紙幣の繰り出し方向の長さに基づいて紙幣の繰り出し速度を算出した場合には、より迅速に繰出部16における紙幣の繰り出し速度の変更を行うことができる。
また、繰出速度算出手段70は、紙幣長さ検出手段68により検出された、紙幣の繰り出し方向の長さが予め設定された設定値よりも大きい場合には、繰出部16における紙幣の繰り出し速度を小さくするようになっている。より詳細に説明すると、例えば2枚の紙幣が連鎖状態で繰出部16から繰り出されることにより、図9(d)に示すように紙幣長さ検出手段68により検出された紙幣の長さが異常に大きくなる場合には、繰出部16におけるキッカローラ16aやフィードローラ16bの回転速度を小さくして、連鎖状態にある2枚の紙幣を分離することが望ましい。このため、紙幣長さ検出手段68により検出された紙幣の長さが予め設定された設定値よりも大きい場合には、間隔検出手段66により紙幣間の間隔が検出される前に、繰出速度算出手段70は繰出部16における紙幣の繰り出し速度を小さくする。ここで、上述の設定値は、例えば、計数されるべき最も大きなサイズの紙幣の繰り出し方向の長さよりも十分に大きな値に設定される。そして、繰出部16における紙幣の繰り出し速度を小さくした後、紙幣の連鎖等の搬送異常が解消されて、紙幣長さ検出手段68により検出される紙幣の長さが設定値よりも小さくなった場合には、繰出速度算出手段70は、紙幣長さ検出手段68により検出された紙幣の繰り出し方向の長さに基づいて、図7および図8に示すような関数を用いて繰出部16による紙幣の繰り出し速度を算出するようになる。
このように、紙幣長さ検出手段68により検出された、紙幣の繰り出し方向の長さが予め設定された設定値よりも大きい場合には、繰出部16における紙幣の繰り出し速度を小さくすることにより、紙幣の連鎖等の搬送異常を早急に解消することができる。
なお、上述のような紙幣の繰り出し速度の第2の算出方法が用いられる場合、間隔検出手段66の設置を省略することもできる。
また、繰出速度算出手段70が、紙幣長さ検出手段68により検出された紙幣の繰り出し方向の長さに基づいて紙幣の繰り出し速度を算出するにあたり、必ずしも図7および図8に示すような関数を用いなくともよい。例えば、図10に示すような、紙幣の繰り出し方向の長さの範囲と紙幣の繰り出し速度との関数が予め設定されており、紙幣長さ検出手段68により検出された紙幣の繰り出し方向の長さに基づいて、複数の紙幣の繰り出し速度の候補の中から一の繰り出し速度が選択されるようになっていてもよい。
なお、本実施の形態の紙幣処理装置10は、上記の態様に限定されるものではなく、様々の変更を加えることができる。
例えば、紙幣間の間隔と、繰出部16における紙幣の繰り出し速度との間の関数は、必ずしも図4および図5に示すようなものに限定されることはない。また、紙幣の繰り出し方向の長さと、繰出部16における紙幣の繰り出し速度との間の関数は、必ずしも図7および図8に示すようなものや図10に示すようなものに限定されることはない。
また、本発明による紙幣処理装置は、図1および図2に示すような紙幣の計数を行うタイプのものに限定されることはない。紙幣処理装置として、例えば、複数の集積部が設けられており、繰出部により筐体の内部に繰り出されて識別部により識別された紙幣が金種別に各集積部に集積されるようなタイプのものを用いてもよいし、また、載置部14のように外部から載置される紙幣を繰り出すものに限定されるものではなく、収納庫やカセット内に貯留された紙幣を繰り出すようなタイプの紙幣処理装置であってもよい。
また、本発明による紙葉類処理装置は、紙幣の処理を行う紙幣処理装置に限定されることはない。本発明による紙葉類処理装置において、処理対象として、紙幣以外に例えば小切手や商品券等が用いられるようになっていてもよい。
10 紙幣処理装置
12 筐体
14 載置部
15 紙幣有無センサ
16 繰出部
16a キッカローラ
16b フィードローラ
16c 逆転ローラ
17 繰出部駆動機構
18 搬送部
19 搬送部駆動機構
20 識別計数部
20a ラインセンサ
20b 厚み検出センサ
20c 磁気センサ
22 分岐部
30 集積部
32 羽根車式集積機構
32a 羽根車
32b 羽根
34 シャッター
35 シャッター駆動機構
36 紙幣有無センサ
40 リジェクト部
42 紙幣整列部材
44 紙幣有無センサ
50 第1の通過センサ
52 第2の通過センサ
54 第3の通過センサ
56 第4の通過センサ
60 制御部
62 操作表示部
62a 表示部
62b 操作キー
64 記憶部
66 間隔検出手段
68 紙幣長さ検出手段
70 繰り出し速度検出手段

Claims (8)

  1. 複数の紙葉類が集積状態で貯留される貯留部と、
    前記貯留部に貯留された紙葉類を1枚ずつ繰り出すとともに、その繰り出し速度を変更可能な繰出部と、
    前記繰出部とは異なる駆動系により駆動され、当該繰出部により繰り出された紙葉類を1枚ずつ搬送する搬送部と、
    前記繰出部により繰り出された紙葉類の後端部と、この紙葉類の次に繰り出された紙葉類の前端部との間の間隔である紙葉類間の間隔を検出する検出部と、
    前記繰出部の制御を行う制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記検出部により検出された、紙葉類間の間隔に基づいて、前記繰出部により紙葉類が繰り出される度に当該繰出部における紙葉類の繰り出し速度を変更可能としたことを特徴とする紙葉類処理装置。
  2. 前記制御部において、紙葉類間の間隔の大きさと、前記繰出部における紙葉類の繰り出し速度との間の関数が予め設定されており、
    前記制御部は、前記検出部により紙葉類間の間隔が検出されたときに、前記関数に基づいて前記繰出部における紙葉類の繰り出し速度を算出することを特徴とする請求項1記載の紙葉類処理装置。
  3. 前記関数は、紙葉類間の間隔が大きくなればなるほど前記繰出部における紙葉類の繰り出し速度が大きくなるよう、設定されていることを特徴とする請求項2記載の紙葉類処理装置。
  4. 前記検出部は、前記繰出部により繰り出された紙葉類の繰り出し方向の長さも検出するようになっており、
    前記制御部は、前記検出部により検出された、紙葉類の繰り出し方向の長さが予め設定された設定値よりも大きい場合には、前記繰出部における紙葉類の繰り出し速度を小さくするよう前記繰出部の制御を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の紙葉類処理装置。
  5. 複数の紙葉類が集積状態で貯留される貯留部と、
    前記貯留部に貯留された紙葉類を1枚ずつ繰り出すとともに、その繰り出し速度を変更可能な繰出部と、
    前記繰出部とは異なる駆動系により駆動され、前記繰出部により繰り出された紙葉類を1枚ずつ搬送する搬送部と、
    前記繰出部により繰り出された紙葉類の繰り出し方向の長さを検出する検出部と、
    前記繰出部の制御を行う制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記検出部により検出された、紙葉類の繰り出し方向の長さに基づいて、前記繰出部により紙葉類が繰り出される度に当該繰出部における紙葉類の繰り出し速度を変更可能としたことを特徴とする紙葉類処理装置。
  6. 前記制御部において、紙葉類の繰り出し方向の長さと、前記繰出部における紙葉類の繰り出し速度との間の関数が予め設定されており、
    前記制御部は、前記検出部により紙葉類の繰り出し方向の長さが検出されたときに、前記関数に基づいて前記繰出部における紙葉類の繰り出し速度を算出することを特徴とする請求項5記載の紙葉類処理装置。
  7. 前記関数は、紙葉類の繰り出し方向の長さが大きくなればなるほど前記繰出部における紙葉類の繰り出し速度が小さくなるよう、設定されていることを特徴とする請求項6記載の紙葉類処理装置。
  8. 前記制御部は、前記検出部により検出された、紙葉類の繰り出し方向の長さが予め設定された設定値よりも大きい場合には、前記繰出部における紙葉類の繰り出し速度を小さくするよう前記繰出部の制御を行うことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一項に記載の紙葉類処理装置。
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