JP2016045593A - 紙葉類処理装置 - Google Patents

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Takeshi Hotatsu
達 剛 寳
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Abstract

【課題】紙葉類の大きさに合わせて押出部による紙葉類の押出量を適切な値にすることができる紙葉類処理装置を提供する。【解決手段】紙葉類処理装置は、紙葉類を受け入れる受入部と、受入部で受け入れられた紙葉類を搬送する搬送部と、外部に開口した開口部80h,90hを有するとともに、搬送部で搬送された紙葉類を集積する集積部80,90と、集積部80,90で集積された紙葉類を開口部80h,90hに向かって押し出す押出部83,93と、紙葉類の種類又は紙葉類の長さに基づいて、押出部83,93の押出量を決定する制御部と、を備えている。【選択図】図17

Description

本発明は、紙葉類を処理する紙葉類処理装置に関する。
従来から、紙幣等の紙葉類を分類して開口部を有する集積部に集積する紙葉類処理装置が知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に開示された紙葉類処理装置は、集積部の収容スペースに収容された紙葉類を開口部に向かって押し出すための押出部を備えている。このため、搬送部から集積部に送られる紙葉類が当該集積部の後面側(奥側)に集積された場合であっても、押出部によって当該紙葉類を当該集積部の開口部に向かって押出すことにより、この紙葉類を取り出しやすくすることができる。
国際公開公報2009/028072号
しかしながら、従来の紙葉類処理装置においては、紙葉類の大きさに関係なく押出部による紙葉類の押出量が一定となっている。このため、押出部による紙葉類の押出量が小さい場合であって集積部に集積された紙葉類の大きさが小さいときには、押出部で紙葉類を押し出しても、当該紙葉類を集積部から取り出すことが依然として難しくなる場合がある。他方、大きさの小さい紙葉類を取り出しやすくするために押出部による紙葉類の押出量を大きくすると、大きさの大きな紙葉類が集積部から開口部を介して落下してしまう可能性がある。つまり、従来の紙葉類処理装置では、紙葉類の大きさに合わせて押出部による紙葉類の押出量を適切な値にすることができないという課題がある。
なお、特許文献1に開示された紙葉類処理装置では押出部の位置を検出する複数の検知部を設ける態様となっているが、紙葉類の大きさに応じて押出部の押出量が決定されたり制御されたりしないことから、やはり、上述した課題を解決することはできない。
本発明は、このような点を鑑みてなされたものであり、紙葉類の大きさに合わせて押出部による紙葉類の押出量を適切な値にすることができる紙葉類処理装置を提供する。
本発明の第一例による紙葉類処理装置は、
紙葉類を受け入れる受入部と、
前記受入部で受け入れられた紙葉類を搬送する搬送部と、
外部に開口した開口部を有するとともに、前記搬送部で搬送された紙葉類を集積する集積部と、
前記集積部で集積された紙葉類を前記開口部に向かって押し出す押出部と、
前記紙葉類の種類又は前記紙葉類の長さに基づいて、前記押出部の押出量を決定する制御部と、
を備える。
本発明の第一例による紙葉類処理装置は、
前記搬送部で搬送される前記紙葉類の種類を検知する第一検知部をさらに備え、
前記制御部が、前記第一検知部で検知された前記紙葉類の種類に基づいて、前記押出部の押出量を決定してもよい。
本発明の第一例による紙葉類処理装置は、
前記搬送部で搬送される前記紙葉類の長さを検知する第二検知部をさらに備え、
前記制御部が、前記第二検知部で検知された前記紙葉類の長さに基づいて、前記押出部の押出量を決定してもよい。
本発明の第一例による紙葉類処理装置において、
前記紙葉類の長さは、前記集積部内において前記押出部が前記紙葉類を前記開口部に向かって押し出す方向に沿った前記紙葉類の長さであってもよい。
本発明の第一例による紙葉類処理装置において、
前記制御部は、前記集積部に集積される前記紙葉類として予め指定された前記紙葉類の種類に基づいて、前記押出部の押出量を決定してもよい。
本発明の第一例による紙葉類処理装置は、
前記集積部で集積される前記紙葉類の種類を入力するための操作部をさらに備えてもよい。
本発明の第二例による紙葉類処理装置は、
紙葉類を受け入れる受入部と、
前記受入部で受け入れられた紙葉類を搬送する搬送部と、
外部に開口した開口部を有するとともに、前記搬送部で搬送された紙葉類を集積する集積部と、
前記集積部で集積された紙葉類を前記開口部に向かって押し出す押出部と、
前記集積部に集積された前記紙葉類の集積状態を検知するための第三検知部と、
前記第三検知部による検知結果に基づいて、前記押出部の押出量を決定する制御部と、
を備える。
本発明の第二例による紙葉類処理装置において、
前記第三検知部は、前記集積部内に設けられた複数の第三検知部分を有し、
前記複数の第三検知部分は、前記集積部内において前記押出部が前記紙葉類を前記開口部に向かって押し出す方向に沿って、異なる位置に配置されてもよい。
本発明の第二例による紙葉類処理装置において、
前記第三検知部は少なくとも一つ以上の光学センサを含み、
前記制御部は、前記光学センサの遮光状態又は透光状態に基づいて、前記押出部の押出量を決定してもよい。
本発明の第三例による紙葉類処理装置は、
紙葉類を受け入れる受入部と、
前記受入部で受け入れられた紙葉類を搬送する搬送部と、
外部に開口した開口部を有するとともに、前記搬送部で搬送された紙葉類を集積する集積部と、
前記集積部で集積された紙葉類を前記開口部に向かって押し出す押出部と、
前記集積部内において前記押出部が前記紙葉類を前記開口部に向かって押し出す際に、当該紙葉類の位置を検知するための第四検知部と、
前記第四検知部からの検知結果に基づいて、前記押出部の押出量を制御する制御部と、
を備える。
本発明の第三例による紙葉類処理装置において、
前記第四検知部は少なくとも一つ以上の光学センサを含み、
前記制御部は、前記光学センサの遮光状態又は透光状態の変化に基づいて、前記押出部の押出量を制御してもよい。
本発明の第一例、第二例及び第三例による紙葉類処理装置において、
前記集積部は複数設けられ、
2つ以上の前記集積部の各々に前記押出部が設けられ、
前記制御部は各押出部の押出量を個別に決定又は制御できてもよい。
本発明の第四例による紙葉類処理装置は、
紙葉類を受け入れる受入部と、
前記受入部で受け入れられた紙葉類を搬送する搬送部と、
外部に開口した開口部を有するとともに、前記搬送部で搬送された紙葉類を集積する集積部と、
前記集積部で集積された紙葉類を前記開口部に向かって押し出す押出部と、
前記集積部に集積された前記紙葉類を検知するための第五検知部と、
前記紙葉類が前記集積部に搬送されたことを検知するための第六検知部と、
を備え、
前記第五検知部による検知結果と前記第六検知部による検知結果とが所定の条件を満たすときに、前記押出部が前記開口部に向かって押し出される。
本発明の第四例による紙葉類処理装置において、
前記所定の条件は、前記第六検知部によって前記紙葉類が前記集積部に搬送されたと検知されたにもかかわらず、前記第五検知部によって当該集積部に前記紙葉類が集積されていないと検知された場合に満たされてもよい。
本発明の第四例による紙葉類処理装置において、
前記所定の条件は、前記第六検知部によって前記紙葉類が前記集積部に搬送されたと検知されたにもかかわらず、前記第五検知部によって当該集積部に前記紙葉類が集積されていないと検知された場合であって、かつ、前記第六検知部によって前記集積部に搬送されたと検知された前記紙葉類の枚数が所定枚数以下である場合に満たされてもよい。
本発明によれば、紙葉類の種類又は紙葉類の長さに基づいて押出部の押出量を決定したり、押出部が紙葉類を開口部に向かって押し出す際に当該紙葉類の位置を検知して押出部の押出量を制御したりする。このため、紙葉類の大きさに合わせて押出部による紙葉類の押出量を適切な値にすることができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態による紙葉類処理装置の外観を示す側方図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態による紙葉類処理装置の内部構成を示す側方断面図である。 図3は、本発明の第1の実施の形態による紙葉類処理装置の制御ブロック図である。 図4は、本発明の第1の実施の形態による紙葉類処理装置で用いられる集積部の内部構造を示した平面断面図であって、押出部が退避位置にある状態を示した平面断面図である。 図5は、本発明の第1の実施の形態による紙葉類処理装置で用いられる集積部の内部構造を示した平面断面図であって、押出部が押出位置にある状態を示した平面断面図である。 図6は、本発明の第1の実施の形態による紙葉類処理装置で用いられる一方の集積部の内部構造を示した斜視図であって、押出部が退避位置にある状態を示した斜視図である。 図7は、本発明の第1の実施の形態による紙葉類処理装置で用いられる一方の集積部の内部構造を示した斜視図であって、押出部が押出位置にある状態を示した斜視図である。 図8は、本発明の第1の実施の形態による紙葉類処理装置で用いられる一方の集積部に設けられた押出部の側方図であって、押出部が退避位置にある状態を示した側方図である。 図9は、本発明の第1の実施の形態による紙葉類処理装置で用いられる一方の集積部に設けられた押出部の側方図であって、押出部が押出位置にある状態を示した側方図である。 図10は、本発明の第1の実施の形態による紙葉類処理装置で用いられる他方の集積部の内部構造を示した斜視図であって、押出部が退避位置にある状態を示した斜視図である。 図11は、本発明の第1の実施の形態による紙葉類処理装置で用いられる他方の集積部の内部構造を示した斜視図であって、押出部が押出位置にある状態を示した斜視図である。 図12は、本発明の第1の実施の形態による紙葉類処理装置で用いられる他方の集積部に設けられた押出部の側方図であって、押出部が退避位置にある状態を示した側方図である。 図13は、本発明の第1の実施の形態による紙葉類処理装置で用いられる他方の集積部に設けられた押出部の側方図であって、押出部が押出位置にある状態を示した側方図である。 図14(a)−(c)は、本発明の第1の実施の形態による紙葉類処理装置で用いられる集積部の側方図であって、当該集積部で紙葉類が集積される態様の一例を説明するための側方図である。 図15(a)は、本発明の第1の実施の形態の第四の態様による紙葉類処理装置で用いられる一方の集積部に設けられた押出部の平面断面図であって、押出部が退避位置にある状態を示した平面断面図であり、図15(b)は、図15(a)で退避位置にあった押出部が押出位置にある状態を示した平面断面図であり、図15(c)は、本発明の第1の実施の形態の第四の態様による紙葉類処理装置で用いられる他方の集積部に設けられた押出部の平面断面図であって、押出部が退避位置にある状態を示した平面断面図であり、図15(d)は、図15(c)で退避位置にあった押出部が押出位置にある状態を示した平面断面図である。 図16(a)は、本発明の第1の実施の形態の第五の態様による紙葉類処理装置で用いられる一方の集積部に設けられた押出部の平面断面図であって、押出部が退避位置にある状態を示した平面断面図であり、図16(b)は、図16(a)で退避位置にあった押出部が押出位置にある状態を示した平面断面図であり、図16(c)は、本発明の第1の実施の形態の第五の態様による紙葉類処理装置で用いられる他方の集積部に設けられた押出部の平面断面図であって、押出部が退避位置にある状態を示した平面断面図であり、図16(d)は、図16(c)で退避位置にあった押出部が押出位置にある状態を示した平面断面図である。 図17(a)は、本発明の第1の実施の形態による紙葉類処理装置で用いられる集積部に蓋部材が設けられた態様を示した平面断面図であって、押出部が退避位置にある状態を示した平面断面図であり、図17(b)は、図17(a)で退避位置にあった押出部が押出位置にある状態を示した平面断面図である。 図18(a)は、本発明の第2の実施の形態による紙葉類処理装置で用いられる集積部を示した平面断面図であって、押出部が退避位置にある状態を示した平面断面図であり、図18(b)は、図18(a)で退避位置にあった押出部が押出位置にある状態を示した平面断面図である。 図19は、本発明で用いられうる別の例による紙葉類処理装置の外観を示す斜視図である。
実施の形態
《構成》
以下、本発明に係る紙葉類処理装置の実施の形態について、図面を参照して説明する。ここで、図1乃至図17は本発明の実施の形態を説明するための図である。なお、本願における「紙葉類」とは、紙幣、小切手、商品券、帳票等のことを意味するが、代表的なものとしては紙幣を意味する。
本実施の形態の紙葉類処理装置100は、図2に示すように、筐体10と、紙葉類を受け入れる受入部29と、受入部29で受け入れられた紙葉類を一枚ずつ筐体10内に取り込む取込部20と、取込部20で取り込まれた紙葉類をほぼ水平方向の一方向(図2では左方向)に沿って搬送する第一搬送部31と、第一搬送部31で搬送される紙葉類を識別する識別部60と、を備えている。本実施の形態では、紙葉類は短手方向に沿って搬送されるようになっており、受入部29には、短手方向が図2の左右方向に延び、長手方向が図2の紙面の法線方向に延びるように、紙葉類が載置される。
識別部60は、例えば、蛍光を用いて紙葉類に関する情報を取得する蛍光センサ、赤外光を用いて紙葉類に関する情報を取得する赤外光センサ、紙葉類の厚みを検出する厚み検出センサ、磁気を用いて紙葉類に関する情報を取得する磁気センサ、赤色光を用いて紙葉類に関する情報を取得する赤色光センサ、赤外光と緑色光により紙面両面の反射光と透過光を検出するラインセンサ等を有していてもよい。
また、紙葉類処理装置100は、第一搬送部31の下方に位置し、識別部60で識別された紙葉類を一方向と逆方向の他方向(図2では右方向)に沿って搬送する第二搬送部33と、第一搬送部31と第二搬送部33との間に位置し、これら第一搬送部31と第二搬送部33とを連結する中間搬送部32と、第二搬送部33の下方に位置し、第二搬送部33で搬送された紙葉類を集積するとともに前面側で開口した開口部80h,90h(図1参照)を有する複数(本実施の形態では2つ)の集積部80,90も備えている。各集積部80,90には、集積部80,90の各々に対応して、第二搬送部33で搬送された紙葉類を集積部80,90内に集積させるための羽根車121,122が設けられている。
また、集積部80,90には、集積部80,90に集積された紙葉類を開口部80h,90hに向かって(すなわち前面側に)押し出すための押出部83,93(図4及び図5参照)が設けられている。この押出部83,93は、予め定まった枚数の紙葉類が集積部80,90に集積された後で、当該集積部80,90に集積された紙葉類を当該集積部80,90の前面側の開口部80h,90hから筐体10の外部に押し出すようになっている。このため、本実施の形態によれば、操作者は、確実に予め定まった枚数だけ紙葉類を集積部80,90に集積させ、その後で、当該紙葉類を集積部80,90から容易に取り出すことができる。なお、押出部83,93は、受入部29に載置された紙葉類の全てが集積部80,90及び/又は後述するリジェクト部110に振り分けられた後で、集積部80,90に集積された紙葉類を各集積部80,90の前面側の開口部80h,90hから筐体10の外部に押し出すようになってもよい。また、押出部83,93によって集積された紙葉類が押し出される際には、一般には、集積された紙葉類がずれることなく一体となって押し出されることになる。
なお、図6、図7、図10及び図11に示すように、集積部80,90の底面には切り欠き部分80g,90gが形成されている。この欠き部分80g,90gに指等をいれることで、押出部83,93により開口部80h,90hに向かって押し出された紙葉類の束を、操作者は容易に取り出すことができる。ちなみに、図17に示すように、開口部80h,90hには、当該開口部80h,90hを開閉自在で覆う蓋部材180が設けられてもよい。この蓋部材180は、例えば、蓋本体部181と、この蓋本体部181を集積部80,90に対して搖動自在に支持する支持部182とを有している。図17に示す態様では、蓋本体部181は板バネ等の弾性部材によって閉状態になるよう付勢力を受けており、紙葉類が押出部80,90によって押し出されることで、当該紙葉類が蓋本体部181の裏面に当接し、その結果、蓋本体部181が開かれることになる。
図6乃至図13に示すように、押出部83,93は、集積部80,90に収容された紙葉類を開口部80h,90hに向かって押し出すための押出部材84,94と、この押出部材84,94を開口部80h,90hに向かって駆動する押出部材駆動機構85,95とを有している。
押出部材84,94は、押出部材駆動機構85,95により駆動されることによって、各集積部80,90の前後方向(図4及び図5の上下方向)に往復移動するようになっている。具体的には、押出部材84,94は、各集積部80,90に紙葉類が集積される際にこの紙葉類から退避したような退避位置(図4参照)と、この退避位置よりも各集積部80,90の開口部80h,90hに接近した位置である押出位置(図5参照)との間で往復移動するようになっている。そして、押出部材84,94は集積部80,90に紙葉類が収容された後で押出位置に移動し、その結果、集積部80,90に収容された紙葉類が開口部80h,90hに向かって押し出される。その後、押出部材84,94は押出位置(図5及び図7参照)から退避位置(図4及び図6参照)まで戻る。
図6及び図10に示すように、押出部材84,94は、約120°で「へ」の字形状に折れ曲がった板状の部材からなる前段部分84a,94aと、当該前段部分84a,94aに固定された後段部分84b,94bとを有している。後段部分84b,94bには、各集積部80,90に収容された紙葉類に接触してこの紙葉類を開口部80h,90hに向かって押し出す押出面84c,94cが設けられている。前段部分84a,94bは、図6及び図10に示すような退避位置にあるときにおいて集積部80,90の底面及び側面の一部を構成するようになっている(図14(a)(c)参照)。他方、前段部分84a,94aが押出位置に移動したときには、図7及び図11に示すように、前段部分84a,94aは底板80a,90a及び側壁80b,90bの裏側にもぐるようになっている(図14(b)参照)。ここで、前段部分84a,94aは、底板80a,90aの裏面に噛み合うような櫛歯形状となっている。このため、各集積部80,90に収容された紙葉類が、当該各集積部80,90を構成する底板80a,90aと前段部分84a,94aとの間の隙間に入り込んでしまい各集積部80,90において紙葉類の詰まり等のトラブルが発生することを防止することができるようになっている。
後段部分84b,94bが図6及び図10に示す退避位置にあるときには、当該後段部分84b,94bに設けられた押出面84c,94cが各集積部80,90の後面の一部を構成するようになっている。他方、この後段部分84b,94bが押出位置に移動したときには図7及び図11に示すように各集積部80,90内に進出するようになっている。後段部分84b,94bは、後面側の側壁80c,90cと噛み合うような櫛歯形状となっている。このため、各集積部80,90に収容された紙葉類が、当該核集積部80,90を構成する後面側の側壁80c,90cと後段部分84b,94bとの間の隙間に入り込んでしまい各集積部80,90において紙葉類の詰まり等のトラブルが発生することを防止することができるようになっている。
図6乃至図13に示すように、押出部材駆動機構85,95は例えばモータ等の駆動部85a,95aを有し、この駆動部85a,95aが図8、図9、図12及び図13に示す第一の軸86a,96aを中心として略長方形形状の第一のカム86,96を回転させるようになっている。この第一のカム86,96には突起部86b,96bが形成されている。また、第一のカム86,96と押出部材84,94の前段部分84a,94aとを接続する略棒形状の第二のカム87,97が設けられており、この第二のカム87,97はその中央部分に設けられた第二の軸87a,97aを中心として回転するようになっている。第二のカム87,97の一端87c,97cは前段部分84a,94aの裏面に回転自在に取り付けられており、第二のカム87,97の他端には当該第二のカム87,97に沿って延びる細長い貫通孔87b,97bが形成されている。この貫通孔87b,97b内には上述した突起部86b,96bが嵌め込まれており、第一のカム86,96が第一の軸86a,96aを中心として回転すると、この第一のカム86,96の突起部86b,96bが細長い貫通孔87b,97b内を移動するとともに、第二のカム87,97が第二の軸87a,97aを中心として揺動するようになっている。また、押出部材84,94の前段部分84a,94a及び後段部分84b,94bを一定の方向(図8、図9、図12及び図13の左右方向)に案内する案内レール88,98が各集積部80,90に設置されている。
押出部材駆動機構85,95と押出部材84,94との間に上述のような第一のカム86,96と第二のカム87,97が設けられていることにより、押出部材駆動機85,95が第一の軸86a,96aを中心として第1のカム86,96を回転させると第二のカム87,97は第二の軸87a,97aを中心として図8及び図12に示す位置と図9及び図13に示す位置との間で揺動する。そして、この第二のカム87,97の一端87c,97cに取り付けられた押出部材84,94も案内レール88,98に沿って図8及び図12に示す位置(退避位置)と図9及び図13に示す位置(押出位置)との間で往復移動するようになる。
ここで、押出部材84,94が退避位置から押出位置に移動する際等において、各集積部80,90を構成する底板80a,90aや側壁80c,90cと押出部材84,94との間で紙葉類が詰まってしまい当該押出部材84,94の動作が停止してしまった場合であっても、操作者は手動で押出部材84,94を押出位置から退避位置に戻すことによって、この詰まった紙葉類を取り出すことができる。
図2に示すように、本実施の形態では、搬送部30が、第一搬送部31、中間搬送部32及び第二搬送部33を有しており、これら第一搬送部31、中間搬送部32及び第二搬送部33は略U字形状となっている。そして、取込部20によって筐体10の内部に取り込まれた紙葉類は、第一搬送部31、中間搬送部32、第二搬送部33の順に1枚ずつ搬送されることとなる。第一搬送部31、中間搬送部32及び第二搬送部33はそれぞれ、搬送機構が組み合わされたものからなっている。この搬送機構は、一対または3以上の搬送ローラと、各搬送ローラに張架された例えばゴムベルト等の搬送ベルトとから構成されてもよい。なお、この搬送機構は、紙葉類に接する複数の搬送ローラと、各搬送ローラを駆動するゴムベルト等の駆動ベルトとから構成されていてもよい。
図2に示すように、取込部20は、紙葉類の筐体10内への繰り出しを行うフィードローラ21と、フィードローラ21に対向するよう設けられ当該フィードローラ21との間にゲート部を形成する逆転ローラ22と、受入部29に収容された紙葉類をフィードローラ21に蹴り出すキッカローラ23と、キッカローラ23により蹴りだされた紙葉類を確実にゲート部に取り込むための補助ローラ24と、摩擦係数がフィードローラ21よりも高くなっており、フィードローラ21と逆転ローラ22との間を通過した紙葉類を確実に第一搬送部31内に取り込むためのピンチローラ25とを有している。
上述した識別部60は、第一搬送部31で搬送される紙幣を含む紙葉類の正損、真偽、金種、方向、表裏等を識別するようになっている。識別部60では、紙葉類が斜行していないか、紙葉類が重送していないか、前後の紙葉類が連鎖していないか等の搬送状態も識別される。識別部60による識別結果は、紙葉類処理装置100を制御する装置制御部150(図3参照)に送られることとなる。なお、この装置制御部150は特許請求の範囲の「制御部」に含まれている。
図1に示すように、本実施の形態の紙葉類処理装置100は、筐体10の正面側に、操作者からの入力を受け付けるとともに、様々な情報を表示し、例えばタッチパネル等からなる操作表示部5も有している。なお、本実施の形態では、操作表示部5が、操作者からの入力を含む操作を受け付ける操作部としての役割と、様々な情報を表示する表示部としての役割の両方を兼ねているが、このような態様に限られることはなく、操作部と表示部とが別々に設けられていてもよい。なお一例として、操作表示部5は7インチ程度の大きさからなる表示画面5aを有している。本実施の形態の操作表示部5は、特許請求の範囲に記載された「操作部」に含まれている。
図1及び図2に示すように、本実施の形態では、前面側から見た場合に2つの集積部80,90が左右方向で並列に配設されている。そして、各集積部80,90は、筐体10内に取り込まれた紙葉類のうち識別部60により所定の条件を満たす紙葉類を立位状態(水平方向に対して45度以上の角度)で積層して収容するようになっている。
本実施の形態では、集積部80,90の開口した側を「前面側」と定義付けて説明する。なお、筐体10の側面側にも集積部80,90の開口部80h,90hを設けてもよいが、このような態様であっても、集積部80,90に集積された紙葉類は、主に前面側方向に取り出される。
図2に示すように、第二搬送部33と集積部80,90との間には、これら第二搬送部33と集積部80,90とを連結する分岐搬送部71,72が設けられている。また、各集積部80,90に対応して、第二搬送部33によって搬送される紙葉類を各分岐搬送部71,72に分岐する例えば爪形状からなる分岐部76,77が設けられている。
図1及び図2で示した態様では、2つの集積部80,90の水平方向の間に各集積部80,90に対応した羽根車121,122が設けられ、前面側から見て左側に位置する羽根車121と前面側から見て右側に位置する羽根車122の回転方向は互いに逆方向になっている。より具体的には、前面側から見て左側に位置する集積部80の右側下方に、前面側から見て反時計回りに回転する羽根車121が設けられ、前面側から見て右側に位置する集積部90の左側下方に、前面側から見て時計回りに回転する羽根車122が設けられている。なお、これらの羽根車121,122は、各分岐搬送部71,72から各集積部80,90内に向かって放出される紙葉類を、隣り合う羽根部分の間のスペースに受け入れ、紙葉類の向きや位置が整えられた状態で当該紙葉類を各集積部80,90に集積させる。
図2に示すように、第二搬送部33の終端には、集積部80,90に集積されない紙葉類を集積するためのリジェクト部110が設けられている。本実施の形態では、このリジェクト部110の少なくとも一部は、紙葉類の搬送方向において最も下流側に位置する集積部90の上方に設けられている。
第二搬送部33の終端には、紙葉類を筐体10内からリジェクト部110へ繰り出す放出ローラ111と、この放出ローラ111に対向するよう設けられた対向ローラ112と、放出ローラ111と同軸に設けられた回転式の札叩きゴム113とを有する放出部114が設けられている。そして、第二搬送部33の終端に送られた紙葉類は、放出ローラ111と対向ローラ112の間からリジェクト部110に放出されるようになっている。そして、このように放出させられた紙葉類は、札叩きゴム113でその後端縁が叩かれてリジェクト部110内に集積されるようになっている。
また、リジェクト部110の端部(図2の右側端部)には、放出ローラ111と対向ローラ112の間から放出された紙葉類がリジェクト部110からはみ出して外部へ放出されるのが防止するためのストッパ115が設けられている。このストッパ115は時計回りに手動で回転させることができるようになっており、操作者が手動でこのストッパ115を時計回りに回転させることにより、リジェクト部110に収容された紙葉類を自在に取り出すことができるようになっている。
また、本実施の形態の第二搬送部33は、紙葉類の搬送方向における下流側において、リジェクト部110に向かって上方に傾斜する傾斜部34を有している。
本実施の形態では、集積部80,90は、水平方向に対して45度以上の角度で傾斜した状態で紙葉類を集積するようになっている。図1及び図2で示した態様では、前面側から見て左側の集積部80が、水平方向の一方向(図2の左方向。第二搬送部33における紙葉類の搬送方向と逆方向。)に対して45度以上の角度で傾斜した状態で紙葉類を集積し、前面側から見て右側の集積部90は、水平方向の一方向の逆方向(図2の右方向。第二搬送部33における紙葉類の搬送方向と同じ方向。)に対して45度以上の角度で傾斜した状態で紙葉類を集積するようになっている。なお、集積部80,90は水平方向に対して45度以上の角度で傾斜した状態で紙葉類を集積するようになっていることが好ましいが、集積部80,90は水平方向に対して60度〜70度の角度で傾斜した状態で紙葉類を集積し、紙葉類を立位状態で集積するようになっていることがより好ましい。
また、図1及び図2で示した態様では、前面側から見て左側の集積部80には、第二搬送部33による紙葉類の搬送方向と逆方向(図2の略左側の方向)の成分を含む方向で紙葉類が順次繰り出され、前面側から見て右側の集積部90には、第二搬送部33による紙葉類の搬送方向(図2の略右側の方向)の成分を含む方向で紙葉類が順次繰り出されるようになっている。
また、本実施の形態において、図1及び図2で示した態様では、上述したように、前面側から見て左側に位置する羽根車121は反時計回りに回転し、前面側から見て右側に位置する羽根車122は時計回りに回転することから、羽根車121の上部が第二搬送部33による紙葉類の搬送方向と逆方向の成分を含む方向で回転され、羽根車122の上部が第二搬送部33による紙葉類の搬送方向の成分を含む方向で回転されることとなる。
図2に示すように、取込部20には、受入部29に紙葉類が載置されているか否かを検知するセンサS1が設けられている。また、第一搬送部31の入口部分にはセンサS2が設けられており、このセンサS2は、紙葉類が筐体10内に確実に取り込まれたことを検知するようになっている。
センサS3は中間搬送部32に設けられ、センサS4は上流側の分岐部76の下流側に設けられ、センサS5は下流側の分岐部77の下流側に設けられている。より具体的には、センサS3は中間搬送部32に設けられており、第二搬送部33において搬送される全ての紙葉類を検知するようになっている。センサS4は上流側の分岐部76の下流側に設けられており、第二搬送部33において搬送される紙葉類のうち分岐部76により分岐搬送部71に分岐されなかった紙葉類のみを検知するようになっている。また、センサS5は下流側の分岐部77の下流側に設けられており、第二搬送部33において搬送される紙葉類のうち二つの分岐部76,77によって分岐搬送部71,72に分岐されなかった紙葉類を検知するようになっている。
各集積部80,90にはそれぞれセンサ89,99が設けられている。そして、これらのセンサ89,99は、各集積部80,90に紙葉類が収容されているか否かを検知するようになっている。また、リジェクト部110にもセンサS6が設けられており、このセンサS6は、リジェクト部110に紙葉類が収容されているか否かを検知するようになっている。
本実施の形態の装置制御部150は、紙葉類の種類又は紙葉類の長さに基づいて、押出部83,93の押出量(より具体的には押出部材84,94の押出量)を決定するようになっている。なお、押出部83,93の押出量を決定する際に用いられる紙葉類の種類とは、通貨の種類、紙幣の金種、紙幣の刷種や、小切手、商品券及び帳票の種類等のことを意味する。ちなみに、米国ドルでは金種によらず紙幣が概ね同じ大きさとなっていることから、米国ドルであると識別するだけで押出量を決定することができる。
本実施の形態における「紙葉類の長さ」には、集積部80,90内において押出部83,93が開口部80h,90hに向かって押し出す方向に沿った紙葉類の長さ(本実施の形態では「紙葉類の長手方向の長さ」)と、押出部83,93が開口部80h,90hに向かって押し出す方向と直交する方向の紙葉類の長さ(本実施の形態では「紙葉類の短手方向の長さ」)とが含まれている。本実施の形態では、上述した「集積部80,90内において押出部83,93が開口部80h,90hに向かって押し出す方向に沿った紙葉類の長さ」のことを、単に「紙葉類の押出方向に沿った長さ」と言う。
第一の態様としては、識別部60が、搬送部30の第一搬送部31で搬送される紙葉類の種類を検知し、装置制御部150が、識別部60で検知された紙葉類の種類に基づいて、押出部83,93の押出量を決定する態様を採用することができる。より具体的には、紙葉類処理装置100は、識別部60で検知された紙葉類の種類のうち押出部83,93の押出量を決定する際に用いられる紙葉類の種類、つまり、通貨の種類、紙幣の金種、紙幣の刷種や、小切手、商品券及び帳票の種類等と、紙葉類の押出方向に沿った長さ(本実施の形態では「紙葉類の長手方向の長さ」)とを関連付けて記憶した装置記憶部155を備えている(図3参照)。そして、識別部60によって第一搬送部31で搬送される紙葉類の種類が検知されると、当該紙葉類の種類に関連付けられた紙葉類の押出方向に沿った長さが読み出される。またこの際、当該紙葉類が集積される集積部80,90も装置記憶部155から読み出される。そして、装置記憶部155から読み出された紙葉類の押出方向に沿った長さと、対象となっている紙葉類が集積された集積部80,90の情報とに基づいて押出部83,93の押出量が決定される。なお、本実施の形態の識別部60は、特許請求の範囲の「第一検知部」に含まれている。
ところで、押出部83,93によって紙葉類が押し出される押出量としては、例えば、押し出されたときに紙葉類の一部が切り欠き部分80g,90g上に載置されるように設定することができる。また、このような切り欠き部分80g,90gがない場合には、押し出されたときに開口部80h,90hから紙葉類がわずかに飛び出るように設定することもできる。紙葉類を押し出す量は適宜変更することができ、例えば、切り欠き部分80g,90g上に飛び出る紙葉類の長さの「絶対値」や開口部80h,90hから飛び出る長さの「絶対値」を入力して設定することもできる。このことは、以下で説明する各態様にも当てはまる。
第二の態様としては、識別部60が、搬送部30の第一搬送部31で搬送される紙葉類の長さを検知し、装置制御部150が、識別部60で検知された紙葉類の長さに基づいて、押出部83,93の押出量を決定する態様を採用することができる。この態様では、当該紙葉類が集積される集積部80,90も装置記憶部155から読み出される。そして、識別部60で検知された紙葉類の長さと、対象となっている紙葉類が集積された集積部80,90の情報とに基づいて押出部83,93の押出量が決定される。なお、本実施の形態の識別部60は、特許請求の範囲の「第二検知部」に含まれている。
ちなみに、識別部60で、押出方向に沿った紙葉類の長さと直交する方向の長さ(本実施の形態では「紙葉類の短手方向の長さ」)しか検知できない場合には、以下のような態様を採用することもできる。具体的には、装置記憶部155が、「紙葉類の短手方向の長さ」と「紙葉類の長手方向の長さ」とを関連づけて記憶しており、識別部60で「紙葉類の短手方向の長さ」が検知されると、当該「紙葉類の短手方向の長さ」に関連付けられた「紙葉類の長手方向の長さ」が読み出されることになる。
第三の態様としては、集積部80,90に集積される紙葉類の種類に基づいて、押出部83,93の押出量を決定する態様を採用することができる。ここで言う紙葉類の種類とは、上述したように押出部83,93の押出量を決定する際に用いられる紙葉類の種類であり、例えば通貨の種類、紙幣の金種、紙幣の刷種や、小切手、商品券及び帳票の種類等のことを意味する。
ところで、本実施の形態の集積部80,90に集積される紙葉類は、各集積部80,90に対して、通貨の種類、貨幣の金種、貨幣の刷種、紙葉類の正損、紙葉類の表裏及び紙葉類の方向等の各々について、指定モード、自動決定モード、動的決定モード、混合モード及び指定外モードのいずれかを設定することができるようになっていてもよい。
ここで、指定モードは、集積部80,90に収容される紙葉類の分類用種別の内容を予め指定するモードである。自動決定モードは、1取引分の紙葉類の処理において、識別部60が指定した順番で(例えば1番目、2番目等に)識別した分類用種別の内容を、対応する集積部80,90に収容する紙葉類の内容とするものである。動的決定モードは、貨幣を処理している間に、識別部60の識別結果に基づいて集積部80,90に収容される紙葉類を割り当てるモードであるが、自動決定モードと異なり、何番目の紙葉類であっても割り当て可能となっている。例えば識別した紙葉類の種別が、どの集積部80,90にも割り当てられておらず、割当てが決定していない集積部80,90のうち、動的決定モードが設定されている集積部80,90がある場合、その集積部80,90に、識別した紙葉類の内容が割り当てられる。混合モードは、分類用種別の内容を問わず紙葉類を集積するモードである。指定外モードは、他の集積部80,90に収容されない紙葉類を集積するモードである。
したがって、第三の態様では、通貨の種類、紙幣の金種、紙幣の刷種、紙葉類の正損、紙葉類の表裏及び紙葉類の方向の各々に対して設定された、指定モード、自動決定モード、動的決定モード、混合モード及び指定外モードに基づいて、集積部80,90に集積される紙葉類の種類が決定され、押出部83,93の押出量を決定する際に用いられる紙葉類の種類(例えば通貨の種類、紙幣の金種、紙幣の刷種や、小切手、商品券及び帳票の種類等)に基づいて、押出部83,93の押出量が決定されることとなる。
なお、集積部80,90で集積される紙葉類の種類は、例えば操作表示部5から入力することができる。すなわち、本実施の形態の操作表示部5から、通貨の種類、紙幣の金種、紙幣の刷種、紙葉類の正損、紙葉類の表裏及び紙葉類の方向の各々に対して、指定モード、自動決定モード、動的決定モード、混合モード及び指定外モードを設定することができ、その結果、集積部80,90で集積される紙葉類の種類や、押出部83,93の押出量を決定する際に用いられる紙葉類の種類が決定されることとなる。
第四の態様として、図15(a)−(d)に示すように、集積部80,90に集積された紙葉類の集積状態を検知するための第三検知部160が設けられており、装置制御部150が第三検知部160による検知結果に基づいて押出部83,93の押出量を決定する態様を採用することができる。
この第四の態様では、第三検知部160が各集積部80,90内に設けられた複数の第三検知部分161a―161dを有していてもよい。この場合には、複数の第三検知部分161a―161dは、集積部80,90内において押出部83,93が紙葉類を開口部80h,90hに向かって押し出す方向(図15の上下方向)に沿って、異なる位置に配置されることとなる。図15(a)―(d)では、4つの第三検知部分161a―161dが直線状に配置されている態様が示されているが、これに限られることはなく、例えば第三検知部分161a―161dはジグザグや円弧状に配置されてもよいし、3つ以下の第三検知部分161a―161dや5つ以上の第三検知部分161a―161dが配置されてもよい。
第三検知部160の第三検知部分161a―161dは、例えば光学センサからなっていてもよい。この場合には、光学センサは、光を照射する照射部と、照射部から照射された光を受光するための受光部とを有していてもよい。そして、装置制御部150は、光学センサの遮光状態又は透光状態に基づいて、押出部83,93の押出量を決定することになる。より具体的には、装置制御部150は、各照射部から照射された光が対応する受光部で受光されているかを判断することで、集積部80,90に集積された紙葉類の集積状態を検知し、押出部83,93の押出量を決定する。
第五の態様として、図16(a)−(d)に示すように、集積部80,90内において押出部83,93が紙葉類を開口部80h,90hに向かって押し出す際に、当該紙葉類の位置をリアルタイム(必ずしも「同時」である必要はなく、本願では数秒遅れる場合も含む。)で検知するための第四検知部170が設けられ、装置制御部150が第四検知部170からの検知結果に基づいて押出部83,93の押出量を制御する態様を採用することができる。なお、第四検知部170は必ずしも集積部80,90内に配置されている必要はなく、集積部80,90の前面側の外側に(隣接して)配置されていてもよい。このように集積部80,90の外側に第四検知部170を設ける場合には、第四検知部170として反射センサを採用してもよい。この際、反射センサは、集積部80,90の底板80a,90aから前面側に飛び出すようにして配置されてもよい。
この第五の態様では、第四検知部170が各集積部80,90内に設けられた複数の第四検知部分171a,171bを有していてもよい。この場合には、複数の第四検知部分171a,171bは、集積部80,90内において押出部83,93が紙葉類を開口部80h,90hに向かって押し出す方向(図16の上下方向)に沿って、異なる位置に配置されることとなる。なお、第四検知部分は各集積部80,90に対して1つしか設けられていなくてもよい。また、第四検知部分は各集積部80,90に対して図16の左右方向で一対しか設けられていなくてもよい。これらの場合には、紙葉類を押し出したい位置(例えば集積部80,90の前面側端部や集積部80,90の前面側の外側)に一つ又は一対の第四検知部分171a,171bが設けられてもよい。
また、第四検知部170の第四検知部分171a,171bは、例えば光学センサからなっていてもよい。この場合には、光学センサは、光を照射する照射部と、照射部から照射された光を受光するための受光部とを有していてもよい。そして、装置制御部150は、光学センサの遮光状態又は透光状態の変化に基づいて、押出部83,93の押出量を制御することになる。より具体的には、装置制御部150は、各照射部から照射された光が対応する受光部で受光されているかをリアルタイムで判断することで、集積部80,90に集積された紙葉類の位置を検知し、押出部83,93の押出量を制御する。
なお、上述した第三検知部160と第四検知部170とは同じ部材を用いることができる。つまり、第四の態様を採用する場合には、装置制御部150が一つ又は複数の光学センサによる検知結果に基づいて押出部83,93の押出量を決定し、他方、第五の態様を採用する場合には、装置制御部150が一つ又は複数の光学センサによる検知結果に基づいて押出部83,93の押出量を制御すればよい。また、センサ89,99と第三検知部160又は第四検知部170とが同じ部材から構成されてもよい。
ちなみに、上述した各態様において、装置制御部150は各押出部83,93の押出量を個別に決定又は制御できるようになっている。このため、集積部80内に設けられた押出部83の押出量と、集積部90内に設けられた押出部93の押出量とを、独立して決定又は制御することができる。
なお、第四の態様及び第五の態様において、装置制御部150は、集積部80,90に集積された紙葉類の集積状態によっては押出量を「0」(ゼロ)と決定することもある。
また、各態様を適宜組み合わせることもできる。つまり、第一の態様、第二の態様、第三の態様、第四の態様及び第五の態様のいずれか2つ以上を適宜組み合わせることもできる。例えば、第一の態様と第四の態様を組み合わせて、識別部60で検知された紙葉類の種類と集積部80,90に集積された紙葉類の集積状態の両方に基づいて押出部83,93の押出量を決定することができる。また例えば、第二の態様と第四の態様を組み合わせて、識別部60で検知された紙葉類の長さと集積部80,90に集積された紙葉類の集積状態の両方に基づいて押出部83,93の押出量を決定することができる。また例えば、第三の態様と第四の態様を組み合わせて、集積部80,90に集積される紙葉類の種類と集積部80,90に集積された紙葉類の集積状態の両方に基づいて押出部83,93の押出量を決定することができる。
図3に示すように、装置制御部150には、取込部20、第一搬送部31、中間搬送部32、第二搬送部33、識別部60、装置記憶部155、分岐部76,77、リジェクト部110、羽根車121,122、各種センサS1−S6,89,99、操作表示部5、押出部83,93及び放出部114が接続されている。そして、装置制御部150は、これら取込部20、第一搬送部31、中間搬送部32、第二搬送部33、識別部60、装置記憶部155、分岐部76,77、リジェクト部110、羽根車121,122、各種センサS1−S6,89,99、操作表示部5、押出部83,93及び放出部114から情報を取得したり、これらに対して指示を与えたりするようになっている。なお、第三検知部160が設けられている場合には、装置制御部150は当該第三検知部160に接続され、第三検知部160から情報を取得したり、第三検知部160に対して指示を与えたりするようになっている。また、第四検知部170が設けられている場合には、装置制御部150は当該第四検知部170に接続され、第四検知部170から情報を取得したり、第四検知部170に対して指示を与えたりするようになっている。
なお、図3に示すように、紙葉類処理装置100以外の一つ又は複数の外部装置300が設けられていてもよい。この外部装置300が外部制御部350を有していてもよい。この外部制御部350は、装置制御部150が果たす機能と同様の機能を果たしてもよい。また、外部装置300が外部表示部305を有していてもよい。この外部表示部305は、操作表示部5が果たす表示部としての機能と同様の機能を果たしてもよい。また、外部装置300が外部操作部306を有していてもよい。この外部操作部306は、操作表示部5が果たす操作部としての機能と同様の機能を果たしてもよい。また、外部装置300が外部記憶部355を有していてもよい。この外部記憶部355は、装置記憶部155が果たす機能と同様の機能を果たしてもよい。したがって、上述した「装置制御部150」を「外部制御部350」と読み替え、上述した「操作表示部5」を「外部操作部306」と読み替え、上述した「装置記憶部155」を「外部記憶部355」と読み替えることもできる。ちなみに、本実施の形態における「外部装置300」は対象としている装置以外のあらゆる装置のことを意味しており、「紙葉類処理装置100以外の外部装置300」には、紙葉類処理装置100以外のあらゆる装置が含まれている。
以下では、装置制御部150、外部制御部350、又は、装置制御部150及び外部制御部350の両方を意味する用語として「制御部450」を用いる。また、装置記憶部155、外部記憶部355、又は、装置記憶部155及び外部記憶部355の両方を意味する用語として「記憶部455」を用いる。また、操作表示部5、外部操作部306、又は、操作表示部5及び外部操作部306の両方を意味する用語として「操作部406」を用いる。
《方法》
次に、本実施の形態の紙葉類処理装置100を用いた紙葉類処理方法について説明する。
まず、操作者が、複数の紙葉類を長手方向が前後方向(図2の紙面の法線方向)に向くようにして積層状態で受入部29に載置する。受入部29に載置された紙葉類は取込部20のキッカローラ23、補助ローラ24、フィードローラ21、逆転ローラ22及びピンチローラ25によって1枚ずつ筐体10の内部に取り込まれる。筐体10の内部に取り込まれた紙葉類は搬送部30により搬送される。具体的には、筐体10の内部に取り込まれた紙葉類は、第一搬送部31、中間搬送部32及び第二搬送部33の順に搬送される。
紙葉類が第一搬送部31により搬送される際に、各紙葉類は識別部60により正損、真偽、金種、方向、表裏、搬送状態等が検知される。ここで、識別部60において識別を行うことができなかった紙葉類(識別不能券や、斜行、重送、連鎖等の搬送異常券)や、識別が行われたが正常でない紙葉類(偽券やサスペクト券)や、予め設定された所定の条件を満たさない紙葉類は、リジェクト部110に送るべき対象とされる。一方、識別部60において、予め設定された所定の条件を満たすと判定された紙葉類は集積部80,90に集積すべき対象とされる。
第一搬送部31によって搬送された紙葉類は、第一搬送部31から中間搬送部32を経て第二搬送部33に送られる。そして、第二搬送部33により搬送される紙葉類のうち、前面側から見て左側の集積部80に集積される紙葉類は上流側の分岐部76で分岐搬送部71に分岐され、前面側から見て右側の集積部90に集積される紙葉類は下流側の分岐部77で分岐搬送部72に分岐される。
前面側から見て左側の分岐搬送部71によって搬送された紙葉類は、反時計回りに回転する羽根車121の隣り合う羽根部分の間のスペースに受け入れられて、第二搬送部33による紙葉類の搬送方向と逆方向(図2の略左側の方向)の成分を含む方向で順次、前面側から見て左側の集積部80に集積される。この際、紙葉類は、前面側から見て左側の集積部80に、水平方向の左方向(一方向)に対して45度以上の角度、好ましくは60度〜70度の角度で傾斜した状態(すなわち立位状態)で集積される。
前面側から見て右側の分岐搬送部72によって搬送された紙葉類は、時計回りに回転する羽根車122の隣り合う羽根部分の間のスペースに受け入れられて、第二搬送部33による紙葉類の搬送方向(図2の略右側の方向)の成分を含む方向で順次、前面側から見て右側の集積部90に集積される。この際、紙葉類は、前面側から見て右側の集積部90に、水平方向の右方向(一方向の逆方向)に対して45度以上の角度、好ましくは60度〜70度の角度で傾斜した状態(すなわち立位状態)で集積される。
また、第二搬送部33により搬送される紙葉類のうち、リジェクト部110に送るべき対象とされた紙葉類はこれらの分岐部76,77で分岐搬送部71,72に分岐されずに、第二搬送部33の上方に傾斜する傾斜部34を通過して、第二搬送部33の終端まで搬送されることとなる。第二搬送部33の終端に送られた紙葉類は、放出ローラ111と対向ローラ112の間から放出されるが、この際、放出ローラ111の近傍に設けられた回転式の札叩きゴム113によって、その後端縁が叩かれてリジェクト部110に集積されることとなる。
上述した第一の態様によれば、識別部60が、搬送部30の第一搬送部31で搬送される紙葉類の種類を検知し、制御部450が、識別部60で検知された紙葉類の種類に基づいて、押出部83,93の押出量を決定する。より具体的には、識別部60で検知された紙葉類の種類のうち押出部83,93の押出量を決定する際に用いられる紙葉類の種類、つまり、通貨の種類、紙幣の金種、紙幣の刷種や、小切手、商品券及び帳票の種類等に基づいて、記憶部455から当該紙葉類の押出方向に沿った長さが読み出される。そして、記憶部455から読み出された紙葉類の押出方向に沿った長さに基づいて押出部83,93の押出量が決定される。そして、予め定まった枚数の紙葉類が集積部80,90に集積されると、制御部450で決定された、識別部60で検知された紙葉類の種類による押出量に基づいて、当該集積部80,90に集積された紙葉類が押し出される。
第二の態様によれば、識別部60が、搬送部30の第一搬送部31で搬送される紙葉類の長さを検知し、制御部450が、識別部60で検知された紙葉類の長さに基づいて、押出部83,93の押出量を決定する。このため、上述したように、予め定まった枚数の紙葉類が集積部80,90に集積されると、制御部450で決定された、識別部60で検知された紙葉類の長さによる押出量に基づいて、当該集積部80,90に集積された紙葉類が押し出される。
第三の態様によれば、制御部450が、集積部80,90に集積される紙葉類の種類に基づいて、押出部83,93の押出量を決定する。より具体的には、設定された集積部80,90に集積される紙葉類の種類のうち押出部83,93の押出量を決定する際に用いられる紙葉類の種類、つまり、通貨の種類、紙幣の金種、紙幣の刷種や、小切手、商品券及び帳票の種類等に基づいて、記憶部455から当該紙葉類の押出方向に沿った長さが読み出される。そして、記憶部455から読み出された紙葉類の押出方向に沿った長さに基づいて押出部83,93の押出量が決定される。そして、予め定まった枚数の紙葉類が集積部80,90に集積されると、制御部450で決定された、集積部80,90に集積される紙葉類の種類による押出量に基づいて、当該集積部80,90に集積された紙葉類が押し出される。
なお、集積部80,90に集積される紙葉類の種類に関しては、操作部406から、通貨の種類、紙幣の金種、紙幣の刷種、紙葉類の正損、紙葉類の表裏及び紙葉類の方向の各々に対して、指定モード、自動決定モード、動的決定モード、混合モード及び指定外モードが設定されることになる。
第四の態様によれば、集積部80,90に集積された紙葉類の集積状態を検知するための第三検知部160が設けられており(図15(a)−(d)参照)、制御部450が第三検知部160による検知結果に基づいて押出部83,93の押出量を決定する。このため、上述したように、予め定まった枚数の紙葉類が集積部80,90に集積されると、制御部450で決定された、集積部80,90に集積された紙葉類の集積状態による押出量に基づいて、当該集積部80,90に集積された紙葉類が押し出される。
第五の態様によれば、集積部80,90内において押出部83,93が紙葉類を開口部80h,90hに向かって押し出す際に、当該紙葉類の位置をリアルタイムで検知するための第四検知部170が設けられており(図16(a)−(d)参照)、制御部450が第四検知部170からの検知結果に基づいて押出部83,93の押出量を制御する。このため、上述したように、予め定まった枚数の紙葉類が集積部80,90に集積されると、紙葉類の位置をリアルタイムで検知しつつ、その検知結果に基づいて押出部83,93の押出量が制御されて、当該集積部80,90に集積された紙葉類が押し出される。
《効果》
次に、上述した構成からなる本実施の形態によって達成される効果であって、まだ述べていない効果又はとりわけ重要な効果について説明する。
本発明によれば、紙葉類の種類又は紙葉類の長さに基づいて押出部83,93の押出量を決定したり、押出部83,93が紙葉類を開口部80h、90hに向かって押し出す際に当該紙葉類の位置を検知して押出部83,93の押出量を制御したりする。このため、紙葉類の大きさに合わせて押出部83,93による紙葉類の押出量を適切な値にすることができる。したがって、紙葉類が小さいときでも十分押し出すことができ、ひいては紙葉類を集積部80,90から取り出しやすくすることができ、他方、紙葉類が大きいときでも大きな紙葉類が集積部80,90から落下してしまうことを防止することができる。
本発明の第一の態様によれば、識別部60が、搬送部30の第一搬送部31で搬送される紙葉類の種類を検知し、制御部450が、識別部60で検知された紙葉類の種類に基づいて、押出部83,93の押出量を決定する。より具体的には、識別部60で検知された紙葉類の種類のうち押出部83,93の押出量を決定する際に用いられる紙葉類の種類、つまり、通貨の種類、紙幣の金種、紙幣の刷種や、小切手、商品券及び帳票の種類等に基づいて、記憶部455から当該紙葉類の押出方向に沿った長さが読み出される。また、当該紙葉類が集積される集積部80,90も記憶部455から読み出される。そして、記憶部455から読み出された紙葉類の押出方向に沿った長さと、対象となっている紙葉類が集積された集積部80,90の情報とに基づいて、各集積部80,90に設置された押出部83,93の押出量が決定される。このため、紙葉類の種類に基づいて導き出された紙葉類の大きさに合わせて、各押出部83,93による紙葉類の押出量を適切な値にすることができる。
本発明の第二の態様によれば、識別部60が、搬送部30の第一搬送部31で搬送される紙葉類の長さを検知し、制御部450が、識別部60で検知された紙葉類の長さに基づいて、押出部83,93の押出量を決定する。そして、識別部60で検知された紙葉類の長さと、対象となっている紙葉類が集積された集積部80,90の情報とに基づいて、各集積部80,90に設置された押出部83,93の押出量が決定される。このため、本態様によっても、紙葉類の大きさに合わせて押出部83,93による紙葉類の押出量を適切な値にすることができる。なお、本態様において直接「押出方向に沿った紙葉類の長さ」(本実施の形態では「紙葉類の長手方向の長さ」)を識別部60で検知する態様を採用した場合には、記憶部455から紙葉類の種類に関する情報を読み出す必要がなくなることや、実際の紙葉類の押出方向に沿った長さに基づいて押出量を決定することができる点で、有益である。
本発明の第三の態様によれば、集積部80,90に集積される紙葉類の種類に基づいて、押出部83,93の押出量を決定する。より具体的には、集積部80,90に集積される紙葉類の種類のうち押出部83,93の押出量を決定する際に用いられる紙葉類の種類、つまり、通貨の種類、紙幣の金種、紙幣の刷種や、小切手、商品券及び帳票の種類等に基づいて、記憶部455から当該紙葉類の押出方向に沿った長さが読み出される。そして、記憶部455から読み出された紙葉類の押出方向に沿った長さに基づいて押出部83,93の押出量が決定される。このため、紙葉類の種類に基づいて導き出された紙葉類の大きさに合わせて押出部83,93による紙葉類の押出量を適切な値にすることができる。なお、本態様によれば、予め集積部80,90毎に紙葉類の押出量が設定されることから、識別部60で識別される各紙葉類に対して通貨の種類、紙幣の金種、紙幣の刷種や、小切手、商品券及び帳票の種類等を判断して押出量を決定する必要がない点で、有益である。
本発明の第四の態様によれば、集積部80,90に集積された紙葉類の集積状態を検知するための第三検知部160が設けられており(図15(a)−(d)参照)、制御部450が第三検知部160による検知結果に基づいて押出部83,93の押出量を決定する。このため、実際に集積部80,90に集積された紙葉類の集積状態も加味して、押出部83,93による押出量を適切な値にすることができる。したがって、仮に紙葉類の集積状態が通常と異なるような状態に(何らしかの理由で乱れて)集積されたような場合であっても、押出部83,93によって紙葉類を所望の量だけ押し出すことができる。このため、仮に通常の集積位置と比べて前面側に誤って紙葉類が集積されたとしても、当該紙葉類が集積部80,90から落下するようなことも起こりにくい。ちなみに、小さい紙葉類の場合には集積部80,90内で乱れた状態で集積されることが比較的多い。したがって、本態様は、小さい紙葉類を処理する場合にとりわけ有益である。
また、本態様によれば、異なる大きさの紙葉類が混合して集積部80,90で集積されても、所望の位置まで紙葉類の先端(前面側の端部)を押し出すことができる点でも有益である。
なお、第三検知部160が集積部80,90内に設けられた複数の第三検知部分161a―161dを有している場合には、各第三検知部分161a―161dからの情報に基づいて、紙葉類の集積状態を検知することができる。このため、どの位置に紙葉類が集積されておりどの位置に紙葉類が集積されていないのか等を細かく検知でき、ひいては、押出部83,93による押出量をより細やかに決定することができる。より具体的には、集積部80,90の後面側に設けられた第三検知部分161aによって集積された紙葉類の後端(後面側の端部)の位置を検知し、集積部80,90の前面側に設けられた第三検知部分161cや第三検知部分161dによって集積された紙葉類の先端(前面側の端部)の位置を検知することができる。この結果、紙葉類の押出方向に沿った長さを検知することができ、押出部83,93による押出量を決定することができる。なお、設置される第三検知部分161a―161dの量が多ければ多いだけ押出部83,93による押出量をより細やかに決定することができるが、他方、設置される第三検知部分161a―161dの量を少なくすることで紙葉類処理装置100の製造コストを下げることができる。
本発明の第五の態様によれば、集積部80,90内において押出部83,93が紙葉類を開口部80h,90hに向かって押し出す際に、当該紙葉類の位置をリアルタイムで検知するための第四検知部170が設けられており(図16(a)−(d)参照)、制御部450が第四検知部170からの検知結果に基づいて押出部83,93の押出量を制御する。このため、押出部83,93で紙葉類の実際の位置を検出しながら押出量を制御することができる。したがって、リアルタイムで情報を取得して、実際に押し出したい位置まで紙葉類を押し出すことができる。このため、仮に紙葉類の集積状態が通常と異なるような状態に(何らしかの理由で乱れて)集積されたような場合であっても、押出部83,93を適切に制御しながら紙葉類を押し出すことができる。このため、仮に通常の集積位置と比べて前面側に誤って紙葉類が集積されたとしても、当該紙葉類が集積部80,90から落下するようなことも起こりにくい。ちなみに、上述したように、小さい紙葉類の場合には集積部80,90内で乱れた状態で集積されることが比較的多いことから、本態様は、小さい紙葉類を処理する場合にとりわけ有益である。
また、本態様によれば、異なる大きさの紙葉類が混合して集積部80,90で集積されても、所望の位置まで紙葉類の先端(前面側の端部)を押し出すことができる点でも有益である。
なお、第四検知部170が集積部80,90内に設けられた複数の第四検知部分171a,171bを有している場合には、各第四検知部分171a,171bからの情報に基づいて、リアルタイムで紙葉類の位置情報を検知することができる。このため、押出部83,93で紙葉類を押し出している際に、どの位置に紙葉類が位置しておりどの位置に紙葉類が位置していないのか等を細かくリアルタイムで検知でき、ひいては、押出部83,93による押出量をより細やかに制御することができる。なお、設置される第四検知部分171a,171bの量が多ければ多いだけ押出部83,93による押出量をより細やかに制御することができるが、他方、設置される第四検知部分171a,171bの量を少なくすることで紙葉類処理装置100の製造コストを下げることができる。
ところで、上述した第一の態様、第二の態様及び第三の態様の各々において、押出量は、集積部80,90の後面側の側壁に紙葉類が接触していることを前提として算出されてもよいし、集積部80,90の後面側の側壁から所定の長さ(例えば数ミリ〜数センチ)だけ間隙が設けられていることを前提として算出されてもよい。また、この「所定の長さ」の値は例えば操作部406から入力することで適宜変更できるようになっていてもよい。
第2の実施の形態
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、図18(a)−(d)は、本発明の第2の実施の形態を説明するための図である。
第1の実施の形態では、制御部450が押出部83,93の押出量を決定又は制御する態様であったが、第2の実施の形態では、このように押出部83,93の押出量を決定又は制御する態様ではなく、押出部83,93が開口部80h,90hに向かって押し出されるか否かを制御部450が決定する態様となっている。
本実施の形態では、集積部80,90に集積された紙葉類を検知するための第五検知部と、紙葉類が集積部80,90に搬送されたことを検知するための第六検知部と、が設けられている。そして、第五検知部による検知結果と第六検知部による検知結果とが所定の条件を満たすときに、押出部83,93が開口部80h,90hに向かって押し出されることになる。
本実施の形態では、図2に示すセンサ89,99が第五検知部としての役割を果たし、センサS3−S5が第六検知部としての役割を果たす。センサS3で紙葉類が通過したことが検知されたがセンサS4で紙葉類が通過したことが検知されない場合には、集積部80内に紙葉類が集積されたと判断され、センサS4で紙葉類が通過したことが検知されたがセンサS5で紙葉類が通過したことが検知されない場合には、集積部90内に紙葉類が集積されたと判断される。
そして、上述した「所定の条件」は、センサS3−S5によって紙葉類が集積部80,90に搬送されたと検知されたにもかかわらず、センサ89,99によって当該集積部80,90に紙葉類が集積されていないと検知された場合に満たされるようにしてもよい。より具体的には、センサS3で紙葉類が通過したことが検知されたがセンサS4で紙葉類が通過したことが検知されず、集積部80に紙葉類が搬送されたと判断されたにもかかわらず、センサ89によって当該集積部80に紙葉類が集積されていないと検知された場合や、センサS4で紙葉類が通過したことが検知されたがセンサS5で紙葉類が通過したことが検知されず、集積部90に紙葉類が搬送されたと検知されたにもかかわらず、センサ99によって当該集積部80に紙葉類が集積されていないと検知された場合に、「所定の条件」が満たされるようにしてもよい。
また、さらに限定して、上述した「所定の条件」は、センサS3−S5によって集積部80,90に搬送されたと検知された紙葉類の枚数が所定枚数以下である場合に満たされるようにしてもよい。より具体的には、センサS3で紙葉類が通過したことが検知されたがセンサS4で紙葉類が通過したことが検知されず、集積部80に紙葉類が搬送されたと検知されたにもかかわらず、センサ89によって当該集積部80に紙葉類が集積されていないと検知された場合であって、センサS3,S4によって集積部80に搬送されたと検知された紙葉類の枚数が所定枚数以下である場合や、センサS4で紙葉類が通過したことが検知されたがセンサS5で紙葉類が通過したことが検知されず、集積部90に紙葉類が搬送されたと検知されたにもかかわらず、センサ99によって当該集積部80に紙葉類が集積されていないと検知された場合であって、センサS4,S5によって集積部90に搬送されたと検知された紙葉類の枚数が所定枚数以下である場合に、「所定の条件」が満たされるようにしてもよい。
第2の実施の形態において、その他の構成は、第1の実施の形態と略同一の態様となっている。第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施の形態でも、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。第1の実施の形態で詳細に説明したことから、本実施の形態における効果については適宜省略しながら説明する。
本実施の形態によれば、例えば紙葉類の一部(より具体的には紙幣の一部)が透けている場合に、当該紙葉類が集積部80,90に集積されているにもかかわらず、当該集積部80,90に紙葉類が集積されていないと判断されることを防止することができる。
つまり、紙葉類の一部が透けている場合には、センサ89,99の発光部から照射される光が紙葉類のクリアウィンドウのように透けている部分(透明部分)を透過して受光部で受光されることがある(図18(a)(c)参照)。この場合には、紙葉類が集積部80,90に集積されているにもかかわらず、センサ89,99からの情報では、集積部80,90に紙葉類が集積されていないと判断されることになる。
この点、本実施の形態によれば、第五検知部であるセンサ89,99による検知結果と第六検知部であるセンサS3−S5による検知結果とが所定の条件を満たすときに、押出部83,93が開口部80h,90hに向かって押し出されることになる。そして、「所定の条件」が、センサS3−S5によって紙葉類が集積部80,90に搬送されたと検知されたにもかかわらず、センサ89,99によって当該集積部80,90に紙葉類が集積されていないと検知された場合に満たされるようにしたときには、まさに、実際には紙葉類が集積部80,90に集積されているにもかかわらず、センサ89,99からの情報では集積部80,90に紙葉類が集積されていないと判断されたときに該当する。そして、この「所定の条件」を満たす場合には、押出部83,93が開口部80h,90hに向かって押し出されることになるので、集積部80,90で集積された紙葉類の位置がずれ、センサ89,99の発光部から照射される光が当該透けている部分以外の部分に照射されることになる(図18(b)(d)参照)。その結果、センサ89,99によって、集積部80,90に紙葉類が集積されていることを検知することができることになる。なお、センサ89,99からの情報がリアルタイムで取得される場合には、押出部83,93による押し出しは、例えば、押出部83,93が開口部80h,90hに向かって押し出された結果、センサ89,99の発光部から照射される光が遮光されたときに停止されてもよい。
また、上述したように「所定の条件」が、センサS3−S5によって集積部80,90に搬送されたと検知された紙葉類の枚数が所定枚数以下である場合にのみ満たされるようにすることもできる。この場合における「所定枚数」は、例えば紙葉類の透けている部分(透明部分)にセンサ89,99の発光部からの光が照射されても、当該光が当該紙葉類の透けている部分を透過しないような枚数であり、例えば5枚〜10枚である。このため、この態様を採用した場合には、集積部80,90に搬送された紙葉類の枚数が所定枚数以下である場合であって、センサ89,99によって集積部80,90に紙葉類が集積されていることを検知できない場合にのみ押出部83,93による紙葉類の押し出しが行われ、集積部80,90に搬送された紙葉類の枚数が所定枚数よりも多いときにセンサ89,99によって集積部80,90に紙葉類が集積されていることを検知できない場合には、センサ89,99に関連した何らしかの不具合が発生していることが検知されることになる。
上述した各実施の形態の記載及び図面の開示は、特許請求の範囲に記載された発明を説明するための一例に過ぎず、上述した実施の形態の記載又は図面の開示によって特許請求の範囲に記載された発明が限定されることはない。
したがって、紙葉類処理装置100としては図1及び図2に示すような態様には限られず、1つの集積部を有する紙葉類処理装置や、3つ以上の集積部80’を有する紙葉類処理装置100’(図19参照)や、複数のリジェクト部110’(図19参照)を有する紙葉類処理装置100’を採用することもできる。図19においては、図1及び図2に示した紙葉類処理装置100と同様の機能を果たす部材に関しては、図1及び図2に示した紙葉類処理装置100で割り当てた参照番号に「’」を付して示している。なお、紙葉類処理装置100,100’の典型的な例は紙幣処理装置である。
5 操作表示部
29 受入部
30 搬送部
60 識別部(第一検知部,第二検知部)
80,90 集積部
80h,90h 開口部
83,93 押出部
89,99 センサ(第五検知部)
S3−S5 センサ(第六検知部)
150 装置制御部
155 装置記憶部
160 第三検知部
170 第四検知部
306 外部操作部
350 外部制御部
355 外部記憶部
450 制御部
455 記憶部
406 操作部

Claims (15)

  1. 紙葉類を受け入れる受入部と、
    前記受入部で受け入れられた紙葉類を搬送する搬送部と、
    外部に開口した開口部を有するとともに、前記搬送部で搬送された紙葉類を集積する集積部と、
    前記集積部で集積された紙葉類を前記開口部に向かって押し出す押出部と、
    前記紙葉類の種類又は前記紙葉類の長さに基づいて、前記押出部の押出量を決定する制御部と、
    を備えたことを特徴とする紙葉類処理装置。
  2. 前記搬送部で搬送される前記紙葉類の種類を検知する第一検知部をさらに備え、
    前記制御部は、前記第一検知部で検知された前記紙葉類の種類に基づいて、前記押出部の押出量を決定することを特徴とする請求項1に記載の紙葉類処理装置。
  3. 前記搬送部で搬送される前記紙葉類の長さを検知する第二検知部をさらに備え、
    前記制御部は、前記第二検知部で検知された前記紙葉類の長さに基づいて、前記押出部の押出量を決定することを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の紙葉類処理装置。
  4. 前記紙葉類の長さは、前記集積部内において前記押出部が前記紙葉類を前記開口部に向かって押し出す方向に沿った前記紙葉類の長さであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の紙葉類処理装置。
  5. 前記制御部は、前記集積部に集積される前記紙葉類として予め指定された前記紙葉類の種類に基づいて、前記押出部の押出量を決定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の紙葉類処理装置。
  6. 前記集積部で集積される前記紙葉類の種類を入力するための操作部をさらに備えたことを特徴とする請求項5に記載の紙葉類処理装置。
  7. 紙葉類を受け入れる受入部と、
    前記受入部で受け入れられた紙葉類を搬送する搬送部と、
    外部に開口した開口部を有するとともに、前記搬送部で搬送された紙葉類を集積する集積部と、
    前記集積部で集積された紙葉類を前記開口部に向かって押し出す押出部と、
    前記集積部に集積された前記紙葉類の集積状態を検知するための第三検知部と、
    前記第三検知部による検知結果に基づいて、前記押出部の押出量を決定する制御部と、
    を備えたことを特徴とする紙葉類処理装置。
  8. 前記第三検知部は、前記集積部内に設けられた複数の第三検知部分を有し、
    前記複数の第三検知部分は、前記集積部内において前記押出部が前記紙葉類を前記開口部に向かって押し出す方向に沿って、異なる位置に配置されることを特徴とする請求項7に記載の紙葉類処理装置。
  9. 前記第三検知部は少なくとも一つ以上の光学センサを含み、
    前記制御部は、前記光学センサの遮光状態又は透光状態に基づいて、前記押出部の押出量を決定することを特徴とする請求項7又は8のいずれかに記載の紙葉類処理装置。
  10. 紙葉類を受け入れる受入部と、
    前記受入部で受け入れられた紙葉類を搬送する搬送部と、
    外部に開口した開口部を有するとともに、前記搬送部で搬送された紙葉類を集積する集積部と、
    前記集積部で集積された紙葉類を前記開口部に向かって押し出す押出部と、
    前記集積部内において前記押出部が前記紙葉類を前記開口部に向かって押し出す際に、当該紙葉類の位置を検知するための第四検知部と、
    前記第四検知部からの検知結果に基づいて、前記押出部の押出量を制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とする紙葉類処理装置。
  11. 前記第四検知部は少なくとも一つ以上の光学センサを含み、
    前記制御部は、前記光学センサの遮光状態又は透光状態の変化に基づいて、前記押出部の押出量を制御することを特徴とする請求項10に記載の紙葉類処理装置。
  12. 前記集積部は複数設けられ、
    2つ以上の前記集積部の各々に前記押出部が設けられ、
    前記制御部は各押出部の押出量を個別に決定又は制御できることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の紙葉類処理装置。
  13. 紙葉類を受け入れる受入部と、
    前記受入部で受け入れられた紙葉類を搬送する搬送部と、
    外部に開口した開口部を有するとともに、前記搬送部で搬送された紙葉類を集積する集積部と、
    前記集積部で集積された紙葉類を前記開口部に向かって押し出す押出部と、
    前記集積部に集積された前記紙葉類を検知するための第五検知部と、
    前記紙葉類が前記集積部に搬送されたことを検知するための第六検知部と、
    を備え、
    前記第五検知部による検知結果と前記第六検知部による検知結果とが所定の条件を満たすときに、前記押出部が前記開口部に向かって押し出されることを特徴とする紙葉類処理装置。
  14. 前記所定の条件は、前記第六検知部によって前記紙葉類が前記集積部に搬送されたと検知されたにもかかわらず、前記第五検知部によって当該集積部に前記紙葉類が集積されていないと検知された場合に満たされることを特徴とする請求項13に記載の紙葉類処理装置。
  15. 前記所定の条件は、前記第六検知部によって前記紙葉類が前記集積部に搬送されたと検知されたにもかかわらず、前記第五検知部によって当該集積部に前記紙葉類が集積されていないと検知された場合であって、かつ、前記第六検知部によって前記集積部に搬送されたと検知された前記紙葉類の枚数が所定枚数以下である場合に満たされることを特徴とする請求項13又は14のいずれかに記載の紙葉類処理装置。
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