JP2009070252A - 紙幣計数機 - Google Patents

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Tsunemasa Suzuki
常正 鈴木
Korehisa Maruta
惟久 丸田
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Abstract

【課題】金種や真贋が曖昧な紙幣を還流して再識別を行うことで、計数作業の効率の向上を図った紙幣計数機を提供する。
【解決手段】紙幣計数機1は、ホッパ2と分離部3と搬送部4と識別部5とポケット6−1〜6−4及びリジェクトポケット6−5とガイド部7−1〜7−5とダイバータ8−1〜8−5と還流部9と制御部10とを備える。還流部9は、搬送部4の最下流に達した紙幣Pを、搬送部4の上流に戻す部位である。制御部10は、識別部5が、紙幣Pが所望券であるか否かを識別したときに、紙幣Pを金種に対応したポケット6−1〜6−4に集積させ、不用券である場合には、リジェクトポケット6−5に集積させる制御を行う。また、制御部10は、識別部5が、紙幣Pが所望券であるか否かの識別をできない場合に、全ダイバータ8−1〜8−5を開放し、還流部9を用いて、紙幣Pを再度搬送部4に戻す制御を行う。
【選択図】図1

Description

この発明は、各種紙幣を分離すると共にその枚数を計数する紙幣計数機に関するものである。
従来、この種の紙幣計数機は、各金種を混在させた複数枚の紙幣をホッパに収納して、駆動すると、ホッパから取り出された各紙幣が1対のベルトで挟まれた状態で搬送される。そして、各紙幣は、搬送途中でセンサによりその種類や真贋が判定され、紙幣が金種に対応したポケットに収納される。また、所定の紙幣でないと判定された場合には、リジェクトポケットに排出されるようになっている(例えば特許文献1及び特許文献2参照)。
特開平11−144120号公報 特開2003−223662号公報
しかし、上記した従来の紙幣計数機では、次のような問題がある。
予め設定された枚数に達したときに、紙幣の計数動作を停止するような場合には、停止以前にベルト側に取り込まれた紙幣がベルトに挟まれた状態で取り残される。
かかる状態で、再始動させると、当該取り残された紙幣の金種や真贋が正確に判定されず、所定の真券であるにも拘わらず、リジェクトポケットに排出されてしまうおそれがあった。
また、従来の紙幣計数機では、それが真券であっても、紙幣に傷や汚れがあって、金種や真贋が正確に判定できず、曖昧な場合には、それらの紙幣は、全てリジェクトポケットに排出されるおそれがあった。
このように、従来の紙幣計数機では、判定が曖昧な場合には、真券であるにも拘わらず、一律にリジェクトポケットに排出されるおそれがある。このため、一度計数動作を行った後、ユーザがリジェクトポケット内の紙幣を取り出して、ホッパに収納し直し、再度計数動作をして、真券を選別する作業を行わなければならず、作業効率が非常に悪かった。
この発明は、上述した課題を解決するためになされたもので、金種や真贋が曖昧な紙幣を還流して再識別を行うことで、計数作業の効率の向上を図った紙幣計数機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、複数の紙幣を装填するためのホッパと、ホッパに装填された紙幣を1枚ずつ分離して送り出すための分離部と、分離部から送り出された紙幣を保持し、上流側から下流側に向かって搬送するための搬送部と、搬送部の上流側に配設され、搬送されてきた紙幣が所望券であるか否かを識別するための識別部と、搬送部の下流側に紙幣の搬送方向に沿って並設された所望券集積用のポケット及び不用券集積用のリジェクトポケットと、搬送部と所望券集積用のポケットとの間、及び搬送部と不用券集積用のリジェクトポケットの間にそれぞれ配設され、送り込まれた紙幣を所望券集積用のポケット,不用券集積用のリジェクトポケットにそれぞれ案内する複数のガイド部と、各ガイド部の入り口側近傍に、搬送部の搬送路に対して開閉自在にそれぞれ配設され、閉時に、搬送部の搬送路を遮って、紙幣を各ガイド部側に送り出す複数のゲート部と、識別部が、紙幣が所望券であるとの識別結果を得た場合に、所望券集積用のポケットに案内するガイド部の入り口側近傍に配設されたゲート部のみを閉状態にして、紙幣をポケットに集積させ、また、識別部が、紙幣が所望券でないとの識別結果を得た場合に、不用券集積用のリジェクトポケットに案内するガイド部の入り口側近傍に配設されたゲート部のみを閉状態にして、紙幣をリジェクトポケットに集積させる制御部とを備える紙幣計数機であって、搬送部の最下流に達した紙幣を、搬送部の上流に戻す還流部を設け、制御部に、識別部が、紙幣が所望券であるか否かの識別結果を得られない場合に、分離部の動作を停止させると共に、複数のゲート部の全てを開状態にさせて紙幣が通る搬送部の搬送路を開放することにより、紙幣を還流部に送り込む還流機能を持たせた構成とする。
かかる構成により、紙幣をホッパに装填して、分離部を作動させると、ホッパ内の紙幣が1枚ずつ分離されて、搬送部に送り出される。そして、当該紙幣は、搬送部によって、保持され、上流側から下流側に向かって搬送される。かかる搬送時において、紙幣が識別部によって、所望券であるか否かが識別される。
そして、識別部によって、その紙幣が所望券であるとの識別結果が得られると、制御部が、所望券集積用のポケットに案内するガイド部の入り口側近傍に配設されたゲート部のみを閉状態にして、紙幣をポケットに集積させる。逆に、識別部によって、紙幣が所望券でないとの識別結果が得られると、制御部が、不用券集積用のリジェクトポケットに案内するガイド部の入り口側近傍に配設されたゲート部のみを閉状態にして、紙幣をリジェクトポケットに集積させる。
ところで、汚れや傷が付いた紙幣や、機器の停止によって機器内部に取り残され、機器の再始動によって再搬送される紙幣である場合には、この紙幣が所望券であるか否かを正確に識別部で識別することができず、真券であるにも拘わらず、リジェクトポケットに集積されてしまうおそれがある。
しかし、この発明の紙幣計数機では、還流部を設け、制御部に還流機能を持たせているので、識別部で所望券であるか否かの識別結果を得られない紙幣が発生した場合には、分離部の動作が停止されると共に、複数のゲート部の全てが開状態にされ、当該紙幣が通る搬送部の搬送路が開放されるので、当該紙幣は、いずれのポケットにも集積されずに、搬送部の最下流に搬送される。そして、当該紙幣は、還流部によって、搬送部の上流に戻され、識別部によって再度識別され、正確な識別結果が得られる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の紙幣計数機において、制御部の還流機能は、識別部において所望券であるか否かの識別結果を得られない同一の紙幣に対して、指定回数だけ搬送部の搬送路を開放した後、不用券集積用のリジェクトポケットに案内するガイド部の入り口側近傍に配設されたゲート部のみを閉状態にして、紙幣をリジェクトポケットに集積させる構成とした。
かかる構成により、識別結果が曖昧な紙幣に対して指定回数だけ再識別されるので、より正確な識別結果を得ることができる。
請求項3の発明は、請求項2に記載の紙幣計数機において、搬送部を、駆動無端ベルトと、この駆動無端ベルトの外側から当接して従動回転する従動無端ベルトと、駆動無端ベルトの部位であって且つ従動無端ベルトが非当接な部位に外側から所定間隔で接触配設された複数のローラとで構成し、駆動無端ベルトと従動無端ベルトとの当接部位を搬送部の上流側とすると共に非当接部位を下流側に設定して、分離部から送り出された紙幣を、これら駆動無端ベルトと従動無端ベルトとが当接した最上流位置で挟み込み、紙幣を駆動無端ベルトの回転方向に搬送するようにし、ポケットとガイド部とゲート部との組及びリジェクトポケットとガイド部とゲート部との組とを、搬送部の下流側に、搬送方向に沿って配設し、還流部を、最下流のゲート部より下流の駆動無端ベルトの部位と、部位の外側に平行に配設され且つ部位上の紙幣を搬送部の上流に案内するガイド板とで構成した。
かかる構成により、搬送部の駆動無端ベルトを作動させると、駆動無端ベルトに当接している従動無端ベルトが従動回転し、分離部から送り出された紙幣がこれら駆動無端ベルトと従動無端ベルトとに挟み込まれて、駆動無端ベルトの回転方向に搬送される。
そして、搬送中に、識別部によって、識別結果が得られた紙幣は、駆動無端ベルトの部位であって且つ従動無端ベルトが非当接な部位と、この部位に外側から所定間隔で接触配設された複数のローラとで成る下流側に搬送され、金種や真贋に応じて、所定のポケットやリジェクトポケットに集積される。
また、識別部で金種や真贋など識別結果が得られなかった紙幣が発生すると、下流側のゲート部が全て開状態にされ、当該紙幣が、最下流のゲート部より下流の駆動無端ベルトの部位に達する。すると、この紙幣は、当該部位とガイド板とで構成された還流部によって、搬送部の上流に案内され、識別部によって再度識別される。
以上詳しく説明したように、この発明の紙幣計数機によれば、所望券であるか否かの識別結果が得られない紙幣が発生した場合には、当該紙幣を、いずれのポケットにも集積させずに、還流部によって、搬送部の上流に戻し、識別部によって再度識別して、正確な識別結果を得ることができるので、従来の紙幣計数機のように、一度計数動作を行った後、ユーザがリジェクトポケット内の紙幣を取り出して、ホッパに収納し直し、再度計数動作をして、紙幣を再選別するという作業を行う必要がなく、この結果、作業効率の向上を図ることができるという優れた効果がある。
特に、請求項2の発明によれば、識別結果が曖昧な紙幣に対して指定回数だけ再識別するので、より正確な識別結果を得ることができるという効果を得ることができる。
以下、この発明の最良の形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の一実施例に係る紙幣計数機の概略側断面図であり、図2は、紙幣計数機の内部を示す斜視図である。
図1に示すように、この実施例の紙幣計数機1は、卓上型の紙幣計数機であり、ホッパ2と分離部3と搬送部4と識別部5とポケット6−1〜6−4及びリジェクトポケット6−5と、ガイド部7−1〜7−5とゲート部としてのダイバータ8−1〜8−5と還流部9と制御部10(図2参照)とを備えている。
ホッパ2は、複数の紙幣Pを装填するための部位であり、二点鎖線で示すケース100の上位に設けられている。
分離部3は、ホッパ2に装填された紙幣Pを1枚ずつ分離して送り出すための部位であり、ホッパ2のシュート板20の上下に配設された駆動ローラ31と紙幣搬送方向に回転しないローラ32と駆動するキックローラ33とで構成されている。駆動ローラ31の軸31aには、図2に示すように、駆動ローラ31を回転させるためのモータ34に連結されている。また、図2に示さないが、キックローラ33の軸33aにもキックローラ33を回転させるためのモータが連結されている。
搬送部4は、図1に示すように、分離部3から送り出された紙幣Pを保持し、上流側から下流側に向かって搬送するための部位であり、この実施例では、駆動無端ベルト41と従動無端ベルト42とローラ43〜47とで構成されている。
駆動無端ベルト41は、駆動ローラ41aと3つの従動ローラ41b〜41dとに巻き掛けられている。そして、図2に示すように、駆動ローラ41aの軸41a′は、駆動ローラ41aを回転させるためのモータ48に連結されており、駆動無端ベルト41は、この駆動ローラ41aの駆動で時計回りに回転するようになっている。一方、従動無端ベルト42は、図1に示すように、6つの従動ローラ42a〜42fに巻き掛けられた状態で、駆動無端ベルト41の右外側に当接しており、駆動無端ベルト41に従動回転するようになっている。この実施例では、駆動無端ベルト41が従動無端ベルト42に当接した部位を搬送部4の上流側搬送路に設定している。
また、ローラ43〜47は、従動無端ベルト42が非当接な駆動無端ベルト41の左側部位に接触配設され、ローラ43〜47の間隔は、紙幣Pの幅よりも狭く設定されている。この実施例では、駆動無端ベルト41が従動無端ベルト42に非当接な部位を搬送部4の下流側搬送路に設定している。
そして、駆動無端ベルト41上には、従動ローラ41eが設けられている。これにより、分離部3から送り出された紙幣Pを、駆動無端ベルト41と従動ローラ41eとで、最上流位置の駆動無端ベルト41と従動無端ベルト42との間に送り込こむことができる。そして、紙幣Pを、駆動無端ベルト41と従動無端ベルト42とで挟んで、上流側搬送路から下流側搬送路に搬送し、下流側搬送路に至った紙幣Pを、駆動無端ベルト41とローラ43〜47とで挟んで、駆動無端ベルト41と従動ローラ41eとの間に戻すことができる。
識別部5は、搬送部4の上流側搬送路に配設され、搬送されてきた紙幣Pが所望券であるか否かを識別するための部位である。
具体的には、金種識別センサ51と第1の真贋識別センサである磁気センサ52と第2の真贋識別センサであるUV(紫外線)センサ53と位置センサ54とが搬送部4の上流側に順次配設され、図2に示すように、各センサ51〜54の出力端が信号処理部50に接続されている。
信号処理部50は、CPU等で構成されている周知の処理部であり、センサ51〜54からの信号に基づいて、紙幣Pの金種、真贋、位置を演算する部分である。
図1に示すように、ポケット6−1〜6−4とリジェクトポケット6−5は、搬送部4の下流側搬送路に沿って並設されている。具体的には、ポケット6−1〜6−4は、ケース100の下位から上位に掛けて積層され、リジェクトポケット6−5が最上位に配置されている。
ポケット6−1〜6−4は、所望券集積用のポケットであり、例えば、ポケット6−1が所望券である5ユーロ紙幣、ポケット6−2が所望券である10ユーロ紙幣、ポケット6−3が所望券である20ユーロ紙幣、ポケット6−4が所望券である50ユーロ紙幣を集積するためのポケットである。
一方、リジェクトポケット6−5は、不用券集積用のポケットであり、偽紙幣や上記金種以外の紙幣等の不用券を集積するためのポケットである。
各ガイド部7−1〜7−5は、各ポケット6−1〜6−5に向かう平行なガイド板71,72とガイド板71,72の上下に配設された1対のローラ73,74とで構成されており、送り込まれた紙幣Pを所望券集積用のポケット6−1〜6−4,不用券集積用のリジェクトポケット6−5にそれぞれ案内する。具体的には、ガイド部7−1は搬送部4とポケット6−1との間、ガイド部7−2は搬送部4とポケット6−2との間、ガイド部7−3は搬送部4とポケット6−3との間、ガイド部7−4は搬送部4とポケット6−4との間、ガイド部7−5は搬送部4とリジェクトポケット6−5との間にそれぞれ設けられている。
ダイバータ8−1〜8−5は、閉時に、搬送部4の下流側搬送路を遮って、紙幣Pをガイド部7−1〜7−5側に送り出す部材であり、図2に示すように、ダイバータ8−1〜8−5の各軸81には、各ダイバータ8−1〜8−5を開閉させるロータリソレノイド80が連結されている。
図3は、ダイバータの機能を示す部分拡大側断面図である。
図3に示すように、ダイバータ8−1(8−2〜8−5)は、ガイド部7−1(7−2〜7−5)の入り口側近傍、即ち、ガイド板71,72に右側開口の近傍に配設されている。これにより、実線で示すように、ダイバータ8−1(8−2〜8−5)が閉じて、搬送部4の搬送路を遮ることにより、紙幣Pをガイド部7−1(7−2〜7−5)側に送り出すことができる。そして、破線で示すように、ダイバータ8−1(8−2〜8−5)が開いて、搬送部4の搬送路を開放することによって、紙幣Pを搬送部4の更に下流側に搬送させることができる。
以上のように、この実施例では、ポケット6−1(6−2〜6−5)とガイド部7−1(7−2〜7−5)とダイバータ8−1(8−2〜8−5)とが組を成し、これらの組が、搬送部4の下流側に、搬送方向に沿って配設された構造になっている。
還流部9は、搬送部4の最下流に達した紙幣Pを、搬送部4の上流に戻すことが可能な部位である。
図4は、還流部の機能を示す部分拡大側断面図である。
図4に示すように、還流部9は、最下流のダイバータ8−5よりも下流の駆動無端ベルト41の部位41′と、この部位41′の外側に平行に配設されたガイド板90とで構成されている。かかる構成により、実線で示すように、ダイバータ8−1〜8−5が全て開いている状態において、紙幣Pがガイド板90によって搬送部4の最上流側に案内されるようになっている。
制御部10は、紙幣計数機1全体の動作を制御する部分であり、CPU等で構成されている。
図2に示すように、駆動ローラ31,41aを回転させるモータ34,48、ダイバータ8−1〜8−5を開閉させるロータリソレノイド80は、ケース100の図示しない側面に配設されている。そして、金種識別センサ51,磁気センサ52,UVセンサ53及び位置センサ54の信号に基づいて金種、真贋などを識別する信号処理部50も、かかる側面に配設されている。
制御部10は、モータ34,48、ロータリソレノイド80等を制御すると共に、、信号処理部50からの識別結果に基づいて、所定の制御を行う部位であり、この制御部10も、モータ34等と同じく図示しないケース側面に配設されている。
図5は、この紙幣計数機1の動作フローチャート図である。
この実施例では、制御部10は、図5において、ステップS1,S5,S10〜S13を実行する機能を有する。
具体的には、制御部10は、紙幣計数機1の動作開始時に、分離部3を駆動させる機能を有する(図5のステップS1)。そして、識別部5が、紙幣Pが所望券であるとの識別結果を得た場合に、制御部10は、ポケット6−1〜6−4のうち、その金種に該当するにポケット6−1(6−2〜6−4)のダイバータ8−1(8−2〜8−4)のみを閉状態にして、当該紙幣Pをポケット6−1(6−2〜6−4)に集積させる機能を有する(同図のステップS5)。また、識別部5が、紙幣Pが所望券でないとの識別結果を得た場合に、制御部10は、リジェクトポケット6−5のダイバータ8−5のみを閉状態にして、紙幣Pをリジェクトポケット6−5に集積させる機能を有する(同図のステップS11)。
さらに、制御部10は、分離部3を通過した紙幣枚数とポケット6−1〜6−5への集積枚数とから、紙幣Pが搬送部4に存在するか否かを判断し、存在する場合には、存在する紙幣Pの分離部3を動作させずに、識別動作を行わせ、逆に存在しない場合には、分離部3を動作して、紙幣Pを搬送部4に取り込む機能を有する(同図のステップS12)。なお、分離部3を通過した紙幣枚数は、金種識別センサ51によって識別し、ポケット6−1〜6−5への集積枚数は、各ガイド部7−1〜7−5に設けられた図示しないセンサによって検出し、制御部10は、これらのセンサからの信号を受けて、紙幣Pが搬送部4に存在するか否かを判断する。
また、制御部10は、紙幣Pを再度搬送部4に還流させるための還流機能を有している。 すなわち、制御部10は、識別部5が、紙幣Pが所望券であるか否かの識別することができない場合に、分離部3の動作を停止させる(図5のステップS13)。そして、その識別不可能な紙幣Pが搬送部4を何回搬送されてきたか否かを判断し、指定回数以内(この実施例では「1回」以内)の場合には、全てのダイバータ8−1〜8−5を開放する機能を有する(同図のステップS14,S15)。逆に、指定回数を超えている場合には、ダイバータ8−1〜8−5のみを閉じて、当該識別不可能な紙幣Pをリジェクトポケット6−5に集積させる機能を有する(同図のステップS11)。
次に、図5〜図7に基づいて、この実施例の紙幣計数機が示す作用及び効果について説明する。
図6は、紙幣の識別動作を説明するための概略側断面図であり、図7は、紙幣の還流動作を説明するための概略側断面図である。
図6に示すように、複数の紙幣Pをホッパ2に装填して、図示しない動作スイッチをオンにすると、制御部10(図2参照)がモータ34等を制御し、駆動ローラ31及びキックローラ33を回転させて、分離部3を駆動させると共に、モータ48を回転させて、搬送部4を駆動させる。これにより、ホッパ2から分離された紙幣Pが駆動無端ベルト41と従動ローラ41eとの間に送り込まれ、搬送部4によって下流側に搬送される(図5のステップS1)。
そして、紙幣Pが、識別部5の金種識別センサ51の前を通る際に、金種識別センサ51が金種を検出して信号処理部50(図2参照)に送信し、磁気センサ52とUVセンサ53を通る際に、磁気センサ52とUVセンサ53とが真贋を検出して信号処理部50(図2参照)に送信する(図5のステップS2)。すると、信号処理部50が、金種識別センサ51,磁気センサ52及びUVセンサ53からの信号に基づいて、紙幣Pの金種や真贋の識別を試みる。そして、紙幣Pの金種や真贋の識別ができ、しかも、所定の金種であることを識別することができた場合には、その信号が制御部10に送信される(図5のステップS3,S4)。これにより、制御部10は、紙幣Pを所定のポケット6−1〜6−4に集積するように、搬送部4及びダイバータ8−1〜8−5を制御する。例えば、紙幣Pの金種が10ユーロ紙幣であると識別されている場合には、駆動無端ベルト41を所定距離回転させて、位置センサ54の位置にある紙幣Pをポケット6−2のガイド部7−2の前まで搬送すると共に、ロータリソレノイド80を駆動して、ダイバータ8−2のみを閉じさせる。これにより、10ユーロ紙幣である紙幣Pが、ダイバータ8−2及びガイド部7−2に案内されて、ポケット6−2内に集積される(図5のステップS5)。
以後、同様の動作が繰り返され、ポケット6−1(6−2〜6−5)が満杯、即ち、紙幣Pが指定した枚数だけ、ポケット6−1(6−2〜6−5)に集積された場合には、分離部3と搬送部4とを停止して、ポケット6−1(6−2〜6−5)内の紙幣Pを取り出す(図5のステップS6〜S9)。そして、ホッパ2内に紙幣Pが残っている場合には、分離部3を駆動させて同様の識別動作を行い、紙幣Pがホッパ2内に残っていない場合には、紙幣計数機1を停止して、処理を終了する(図5のステップS10)。
なお、この実施例では、図5のステップS6〜S10迄の処理を手動で行うが、ホッパ2やポケット6−1〜6−5内にセンサを設けて、図5のステップS6〜s8及びS10の処理を自動で行うようにすることができることは勿論である。
また、識別部5で、紙幣Pの金種や真贋の識別を行うことができたが、所定の金種でない場合や偽紙幣の場合には、信号処理部50は、その信号を制御部10に送信する(図5のステップS4のNO)。すると、制御部10は、この紙幣Pをリジェクトポケット6−5に集積するように、搬送部4及びダイバータ8−5を閉じ、この紙幣Pをリジェクトポケット6−5に集積させる(図5のステップS11)。
次に、還流動作について説明する。
図7に示すように、ホッパ2に装填された紙幣Pは、分離部3によって搬送部4に送り込まれ、識別部5の金種識別センサ51,磁気センサ52及びUVセンサ53によって、金種や真贋が識別される。このとき、紙幣Pに汚れや傷が付いていたり、機器内に取り残されていた紙幣Pがある場合には、識別部5の信号処理部50がこれらの紙幣Pを正確に識別することができない場合がある。かかる場合には、信号処理部50から制御部10に識別不能の信号が送出される(図5のステップS3のNO)。このとき、当該紙幣Pに対する下流側への搬送回数は1回目であるので、制御部10は、分離部3を停止させると共に、ロータリソレノイド80を制御して、全てのダイバータ8−1〜8−5を開放状態にする(図5のステップS13,S14のNO)。すると、図7に示すように、紙幣Pが全てのダイバータ8−1〜8−5の前を通り抜けて、還流部9の部位41′に運ばれ、ガイド板90に案内されて、搬送部4の最上流側に再度送り込まれる(図5のステップS15)。
搬送部4に再度送り込まれた紙幣Pは、1回目の搬送時と同様に、識別部5によって識別され、識別可能の場合には、所定のポケット6−1〜6−5に集積される(図5のステップS12のNO,S2,S3のYES及びS4)。
また、かかる再度の識別によっても、識別不可能の場合には、分離部3が停止されると共に、紙幣Pの搬送回数が判断される(図5のステップS3のNO,S13及びS14)。そして、この紙幣Pの搬送回数は2回目であり、指定回数「1回」を越えているので、制御部10は、ダイバータ8−5のみを閉じて、紙幣Pをリジェクトポケット6−5に集積させる(図14のNO,S11)。
以上のように、この実施例の紙幣計数機1によれば、識別部5で一度識別不可能であると判断された紙幣Pを、還流部9を用いて、再度搬送部4に送り、再識別させるので、正確な識別結果を得ることが期待でき、この結果、作業効率の向上を図ることができると共に、識別特性の向上を図ることができる。
なお、この発明は、上記実施例に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内において種々の変形や変更が可能である。
例えば、上記実施例では、還流部9を駆動無端ベルト41の部位41′を利用し、この部位41′の外側にガイド板90を平行に配設した構成としたが、還流部の構成は、これに限定されるものではない。
例えば、図8に示すように、駆動ローラ94と従動ローラ95を設け、紙幣Pをこれらローラ94,95の間に案内するガイド板90を設けて、還流部を構成することもできる。
この発明の一実施例に係る紙幣計数機の概略側断面図である。 紙幣計数機の内部を示す斜視図である。 ダイバータの機能を示す部分拡大側断面図である。 還流部の機能を示す部分拡大側断面図である。 この紙幣計数機の動作フローチャート図である。 紙幣の識別動作を説明するための概略側断面図である。 紙幣の還流動作を説明するための概略側断面図である。 還流部の各種変形例を示す部分拡大側断面図である。
符号の説明
1…紙幣計数機、 2…ホッパ、 3…分離部、 4…搬送部、 5…識別部、 6−1〜6−4…ポケット、 6−5…リジェクトポケット、 7−1〜7−5…ガイド部、 8−1〜8−5…ダイバータ、 9…還流部、 10…制御部、 20…シュート板、 31,41a,94…駆動ローラ、 31a,33a,41a,81…軸、 32,41b〜41e,42a〜42f,95…従動ローラ、 34,48,80…モータ、 41…駆動無端ベルト、 41′…部位、 42…従動無端ベルト、 43〜47,73,74,92,93,94,95…ローラ、 50…信号処理部、 51…金種識別センサ、 52…磁気センサ、 53…UVセンサ、 54…位置センサ、 71,72,90…ガイド板、 91…ベルト、 100…ケース、 P…紙幣。

Claims (3)

  1. 複数の紙幣を装填するためのホッパと、
    上記ホッパに装填された紙幣を1枚ずつ分離して送り出すための分離部と、
    上記分離部から送り出された紙幣を保持し、上流側から下流側に向かって搬送するための搬送部と、
    上記搬送部の上流側に配設され、搬送されてきた紙幣が所望券であるか否かを識別するための識別部と、
    上記搬送部の下流側に紙幣の搬送方向に沿って並設された所望券集積用のポケット及び不用券集積用のリジェクトポケットと、
    上記搬送部と上記所望券集積用のポケットとの間、及び上記搬送部と上記不用券集積用のリジェクトポケットの間にそれぞれ配設され、送り込まれた紙幣を上記所望券集積用のポケット,上記不用券集積用のリジェクトポケットにそれぞれ案内する複数のガイド部と、
    上記各ガイド部の入り口側近傍に、上記搬送部の搬送路に対して開閉自在にそれぞれ配設され、閉時に、上記搬送部の搬送路を遮って、紙幣を当該各ガイド部側に送り出す複数のゲート部と、
    上記識別部が、紙幣が所望券であるとの識別結果を得た場合に、上記所望券集積用のポケットに案内する上記ガイド部の入り口側近傍に配設された上記ゲート部のみを閉状態にして、当該紙幣を上記ポケットに集積させ、また、上記識別部が、紙幣が所望券でないとの識別結果を得た場合に、上記不用券集積用のリジェクトポケットに案内する上記ガイド部の入り口側近傍に配設された上記ゲート部のみを閉状態にして、当該紙幣を上記リジェクトポケットに集積させる制御部と
    を備える紙幣計数機であって、
    上記搬送部の最下流に達した紙幣を、当該搬送部の上流に戻す還流部を設け、
    上記制御部に、上記識別部が、紙幣が所望券であるか否かの識別結果を得られない場合に、上記分離部の動作を停止させると共に、上記複数のゲート部の全てを開状態にさせて当該紙幣が通る上記搬送部の搬送路を開放することにより、当該紙幣を上記還流部に送り込む還流機能を持たせた、
    ことを特徴とする紙幣計数機。
  2. 請求項1に記載の紙幣計数機において、
    上記制御部の還流機能は、上記識別部において所望券であるか否かの識別結果を得られない同一の紙幣に対して、指定回数だけ上記搬送部の搬送路を開放した後、上記不用券集積用のリジェクトポケットに案内する上記ガイド部の入り口側近傍に配設された上記ゲート部のみを閉状態にして、当該紙幣を上記リジェクトポケットに集積させる、
    ことを特徴とする紙幣計数機。
  3. 請求項2に記載の紙幣計数機において、
    搬送部を、駆動無端ベルトと、この駆動無端ベルトの外側から当接して従動回転する従動無端ベルトと、当該駆動無端ベルトの部位であって且つ上記従動無端ベルトが非当接な部位に外側から所定間隔で接触配設された複数のローラとで構成し、上記駆動無端ベルトと従動無端ベルトとの当接部位を搬送部の上流側とすると共に非当接部位を下流側に設定して、上記分離部から送り出された紙幣を、これら駆動無端ベルトと従動無端ベルトとが当接した最上流位置で挟み込み、当該紙幣を駆動無端ベルトの回転方向に搬送するようにし、
    上記ポケットとガイド部とゲート部との組及びリジェクトポケットとガイド部とゲート部との組とを、上記搬送部の上記下流側に、搬送方向に沿って配設し、
    上記還流部を、最下流の上記ゲート部より下流の駆動無端ベルトの部位と、当該部位の外側に平行に配設され且つ当該部位上の紙幣を上記搬送部の上流に案内するガイド板とで構成した、
    ことを特徴とする紙幣計数機。
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