JP2012051187A - インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】インクジェット記録装置において、写像性と光沢度のいずれにおいても高い均一性を有する画像を、その階調に拘わりなく記録可能にする。
【解決手段】記録ヘッドは、有色インクと、画像の光沢度と写像性の少なくとも一方を変化させる画質向上液とを吐出可能である。記録ヘッドは、記録媒体の同一記録領域に対して複数回走査して記録を行うと共に、画像に画質向上液を付与する。複数回の走査それぞれにおいて単位領域に吐出する前記画質向上液の割合を制御する制御手段を備える。制御手段は、画質向上液が吐出される量が多い単位領域ほど、複数回の走査の中で相対的に後になる走査において吐出される画質向上液の割合を高くする。
【選択図】図12

Description

本発明は、色材を含む有色インクと画質向上液を用いるインクジェット記録装置およびインクジェット記録方法に関し、特に、画像内の光沢ムラを改善するための技術に関する。
近年のインクジェット記録では、様々な記録媒体に対して高品位な画像を形成することが求められている。高品位な画像形成に好適な記録媒体としてコート紙がある。コート紙は、上質紙やフィルム等の基板上にインク受容層が設けられたものであり、その種類は、光沢感に優れる鏡面を持つ光沢紙から、つや消し調のマット紙まで、種々の質感を持つものがある。
こうしたコート紙の中でも、光沢紙については、記録される画像の光沢感に関する様々な要求がある。その1つとして、記録媒体全体で光沢感にムラのない均一な画像をしたいという要求がある。この要求に対して、特許文献1には、有色インクと画質向上液とを用いるインクジェット記録装置において、有色インクのインク量に応じて画質向上液の付与量を調整することにより光沢ムラを軽減する方法が開示されている。
一般に光沢紙における有色インクの打込み量が少ない領域は、打込み量が多い領域に比べて後述する光沢度が低い。そこで、特許文献1では、有色インクの打込み量が多い領域よりも、打込み量が少ない領域に対してより多くの画質向上液を付与し、インク打込み量が少ない領域の光沢度を高めて同一画像内における光沢度の不均一を軽減している。
特許第4003760号明細書
しかしながら、特許文献1で開示されているように、画質向上液の付与量を調整して光沢度のみを均一化する方法では、同一画像における光沢の均一性を十分に高めることができない場合がある。これは、画像における光沢は、光沢度の均一性だけでなく写像性の均一性にも影響され、写像性および光沢度は記録部分の階調によって変化することによる。
図1は階調によって写像性と光沢度が異なることを説明するための図である。図1において、「中」は写像性と光沢度それぞれの目標範囲を示す。また「高」は目標範囲より高い場合、「低」は低い場合をそれぞれ示す。図1のように、目標範囲に比べて、ハイライト部では写像性が高く光沢度が低い、中間調では写像性と光沢度とが共に高い、シャドー部(高濃度部)は写像性が中程度で光沢度が高い、という傾向がある。すなわち、階調によって光沢度だけでなく写像性も異なる傾向があり、光沢度だけ均一化しても写像性の均一性が低ければ、光沢ムラを感じるという課題がある。特に、ハイライト部とシャドー部で光沢度と写像性が大きく異なっていることが、画像内の光沢ムラの発生に大きく影響をしていた。
本発明は、前記課題に着目してなされたものであり、写像性と光沢度のいずれにおいても高い均一性を有する画像を、その階調に拘わりなく記録することが可能なインクジェット記録装置、およびインクジェット記録方法の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、以下の構成を有する。
すなわち、本発明の第1の形態は、色材を含有する少なくとも1種類の有色インクと、前記有色インクによって記録媒体に記録された画像の光沢度と写像性の少なくとも一方を変化させる画質向上液とを吐出する記録ヘッドを、記録媒体の同一記録領域に対して複数回走査させて記録を行うと共に、前記画像に前記画質向上液を付与するインクジェット記録装置であって、前記複数回の走査それぞれにおいて前記単位領域に吐出する前記画質向上液の吐出量の割合を制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記有色インクが吐出される量が少ない単位領域ほど、前記複数回の走査の中で相対的に後になる走査での前記画質向上液の吐出量の割合を高くすることを特徴とする。
本発明の第2の形態は、色材を含有する少なくとも1種類の有色インクと、前記有色インクによって記録媒体に記録された画像の光沢度と写像性の少なくとも一方を変化させる画質向上液とを吐出する記録ヘッドを、記録媒体の同一記録領域に対して複数回走査させて記録を行うと共に、前記画像に前記画質向上液を付与するインクジェット記録装置であって、前記複数回の走査それぞれにおいて前記単位領域に吐出する前記画質向上液の吐出量の割合を制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記単位領域に対応する入力画像データによって表される画像の階調値が高いほど、前記複数回の走査の中で相対的に後になる走査での前記画質向上液の吐出量の割合を高くすることを特徴とする。
本発明によれば、記録した画像の階調に拘わりなく、写像性と光沢度のいずれにおいても高い均一性を有する画像を記録することが可能になり、優れた光沢の画像を得ることが可能になる。
画像の階調と、写像性と光沢度との関係を示す図である。 光沢度とヘイズを説明するための図である。 有色インクと画質向上液の重なり方の違いによる印字表面の状態の差を示す図である。 本実施形態で適用するインクジェット記録装置の外観を示す斜視図である。 インクジェット記録装置の内部を示す斜視図である。 本実施形態におけるインクジェット記録装置の制御構成を示すブロック図である。 本実施形態におけるインクを構成する成分を示す図である。 本実施形態の画像データの変換処理の流れを説明するためのブロック図である。 本実施形態におけるプリンタドライバが記録装置に渡す画像データ情報および記録制御情報を示す図である。 本実施形態におけるドット配置パターン化処理を示す図である。 マルチパス記録およびマスクパターンを説明するための図である。 本実施形態において画質向上液のマスクパターンを選択する処理の流れを示すフローチャートである。 本実施形態におけるマスクパターンを説明するための図である。 本実施形態における、画像の階調に対するインク打ち込み量とマスクパターンとの関係を示す図である。 第2の実施形態におけるマスクパターンを説明するための図である。 第3の実施形態における、画像の階調に対するインク打ち込み量とマスクパターンとの関係を示す図である。 第4の実施形態における、画像の階調に対するインク打ち込み量とマスクパターンとの関係を示す図である。 第5の実施形態において、有色インクの総打ち込み量の算出の対象となる画像データの領域と、対応するマスクの単位領域とを説明するための図である。 第7の実施形態における画像データの変換処理の流れを説明するためのブロック図である。 第1の実施形態において使用する3次元LUTを説明するための図である。 第7の実施形態において使用する3次元LUTを説明するための図である。 第7の実施形態において使用する3次元LUTの他の例を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ詳細に説明する。
(画質向上液)
最初に本発明の実施形態において用いられる画質向上液および光沢の改善について、以下のように定義する。
本発明において、画質向上液とは、少なくとも記録された画像の光沢を改善する無色透明な液体を意味する。また、光沢の改善とは、後述する光沢度と、写像性の値を所望の値に近づけることを指す。
(光沢度と写像性の評価方法)
次に、本発明の実施形態において、画像内の光沢均一性を評価するための基準となる記録媒体表面の光沢度と写像性およびその評価方法について説明する。
記録媒体や画像の光沢感を評価する指標には、光沢度と写像性がある。以下に、光沢度と写像性の評価方法、及び光沢度と写像性の関係を説明する。
図2(a)〜(d)は、光沢度とヘイズを説明する図である。図2(a)のように20°の鏡面光沢度(以下、光沢度と称す)およびヘイズの値は、印刷物表面で反射した反射光を検出器(例えばBYK−Gardner社製のB−4632(日本名;マイクロ−ヘイズ プラス)で検出することにより求めることができる。反射光はその正反射光の軸を中心に、ある角度で分布しており、図2(d)に示すように、光沢度は、例えば検出器中心の開口幅1.8°で検出され、ヘイズは、その外側の例えば±2.7°までの範囲で検出されるものである。すなわち、反射光が観察される場合、その分布の中心軸をなす正反射光の入射光に対する反射率が光沢度と定義される。また、反射光の分布において正反射光の近傍に生じている散乱光を測定したものがヘイズもしくはヘイズ値と定義される。なお、上記検出器により測定される光沢度およびヘイズ値の単位は無次元で、光沢度はJIS規格のK5600に、ヘイズはISO規格のDIS13803に準拠している。
写像性は、例えば、JIS H8686『アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化皮膜の写像性測定方法』やJIS J7105『プラスチックの光学的特性試験方法』を用いて測定され、記録媒体に映り込んだ像の鮮明さを表す。例えば、記録媒体に映り込んだ照明像がぼやけている場合は、写像性の値が低くなる。
図2(b)および(c)は、印刷画像表面の粗さに応じて反射光の量や向きが異なることを示す図である。これらの図に示されるように、一般に、表面が粗くなるほど反射光が拡散し正反射光の量が減るため、写像性と光沢度がより小さな値として測定される。以下、本実施形態では、目標の写像性の値に対して、測定した写像性の測定値が小さいことを、写像性が低いと記載する。また、目標の光沢度に対して、測定した光沢度の測定値が小さいことを、光沢度が低いと記載する。
(光沢度と写像性の関係)
印字画像内の光沢度と写像性は、前述のとおり階調によって異なる(図1)。これに対して、有色インクと共に画質向上液を打ち込むと、これらの重なり方に応じて、さらに写像性や光沢度が変化する。図3は有色インクと画質向上液の重なり方の違いによる印字表面の状態の差を示す図である。図3(a)は画質向上液を打ち込まない場合を示す。図3(b),(C)は、それぞれ、後述する通常打ち記録と後打ち記録によって画質向上液を打ち込む場合を示す。
有色インクの上に画質向上液が付与される部分と、画質向上液の上に有色インクが付与される部分とが比較的ランダムに存在する記録方法(以後、通常打ち記録と称す)では、記録部分の表面の凹凸が増加して写像性と光沢度が下がり易い傾向がある(図3(b))。また、有色インクと画質向上液の量が多くなるほど写像性と光沢度の低下率も大きくなる。これは、画質向上液が付与された場合、下地の状態によって、画質向上液のドットの浸透性が異なる結果、定着後のドット高さが変化して凹凸が生じるためと考えられる。
逆に、有色インクを付与するタイミングと画質向上液の付与タイミングとの間に比較的大きな時間差が存在する記録方法では、写像性は低下しにくく、光沢度のみが有色インクと画質向上液の付与量に応じて大きく変化する傾向がある(図3(c))。特に、有色インクに対して画質向上液を後に塗布する記録方法では(以後、後打ち記録と記載する)、画像の光沢度が効率的に変化する。つまり、光沢度が低い領域の上に画質向上液を付与すると、その画質向上液の量に応じて光沢度は高まる(以下、第2の作用と称す)。また光沢度が高い領域に画質向上液を付与すると光沢度は低下する(以下、第3の作用と称す)。
以上の点をまとめると、画質向上液は、その付与の仕方によって光沢度および写像性に関し、以下のように作用することとなる。
(i)ハイライト部において通常記録方法で画質向上液を塗布することで、記録用紙表面の屈折率が高まり、光沢度を上げることができる(以下、第1の作用と称す)。
(ii)中間調において通常記録方法で画質向上液を塗布することで、記録用紙表面の凹凸が強められ、光沢度を下げることができる(以下、第2の作用と称す)。
(iii)中間調において通常記録方法で画質向上液を塗布することで、記録用紙表面の凹凸を強めて、写像性も下げることができる(以下、第3の作用と称す)。
(iv)シャドー部において後打ち記録方法で画質向上液を塗布することで、屈折率の高い有色インクの上に屈折率の相対的に低い画質向上液が重なり、記録用紙表面の屈折率を低め、光沢度を下げることができる(以下、第4の作用と称す)。
画質向上液の有する上記作用に従い、本実施形態では、ハイライト部では、通常打ち記録を行い、前述の第1の作用により光沢度を上げる(図1の(1))。また、中間調では、通常打ち記録を行い、前述の第2、第3の作用により光沢度と写像性を下げる(図1中の(2),(3))。シャドー部では、後打ち記録を行い、前述の第4の作用により光沢度を下げる(図1中(4))。これらの作用により、光沢度と写像性を、所望の範囲内に制御することで、光沢の均一性を改善することができる。尚、画像内の光沢ムラは、ハイライト部とシャドー部との間で大きいことから、全階調範囲を2範囲に分け、(i)ハイライト部における第1の作用と(iv)シャドー部における第4の作用のみの制御を行うようにしてもよい。
なお、本実施形態において、写像性の値が55未満である状態を「低」、55以上60未満である状態を「中」、60以上である状態を「高」とする。同様に、光沢度の値が60未満である状態を「低」、60以上80未満である状態を「中」、80以上である状態を「高」とする。
次に、以下に説明する第1〜第8の実施形態において共通に用いられる装置の構成、インクを構成する成分および画像処理について説明する。
(装置構成)
図4は本実施形態で適用するインクジェット記録装置の外観を示す斜視図であり、図5はインクジェット記録装置の内部を示す斜視図である。
本実施形態では、図4に示す給紙トレイ12より矢印で示す方向に記録媒体を挿入後、間欠的に記録媒体を搬送しつつ画像の形成を行い、画像が形成された記録媒体を排紙トレイ23へと排出する。
図5において、キャリッジ5に搭載された記録ヘッド1は、キャリッジ5と共に矢印A1、A2方向にガイドレール4に沿って往復移動しながらノズルからインクを吐出し、記録媒体S2上に画像を形成する。記録ヘッド1は、例えば、それぞれ異なった色のインクそれぞれに対応する複数のノズル群と、画質向上液とに対応したノズル群とを有している。例えば、後述の10色の有色インク、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック1(K1)、ブラック2(K2)、ライトシアン(LC)、ライトマゼンタ(LM)、レッド(R)、グリーン(G)、グレー(Gray)のインクを吐出する9個のノズル群と、画質向上液(CL)を吐出するためのノズル群とを有する。これら各色のインクと画質向上液は、インクタンク(不図示)に貯留され、そのインクタンクを経て記録ヘッド1に供給される。
本実施形態では、インクタンクと記録ヘッド1とは一体となってヘッドカートリッジ6を構成し、ヘッドカートリッジ6がキャリッジ5に搭載される構成となっている。また、キャリッジモータ11の駆動力をタイミングベルト17によってキャリッジ5に伝えることにより、キャリッジ5を矢印A1、A2方向(主走査方向)にガイド軸3とガイドレール4に沿って往復移動させる。往復移動中のキャリッジ5の位置は、キャリッジ5に設けられたエンコーダセンサ21が、キャリッジの移動方向に沿って備えられたリニアスケール19を読み取ることにより検出される。
記録媒体への記録に際しては、まず、記録媒体S2が給紙トレイ12から搬送ローラ16とピンチローラ15とにより挟持される位置まで送られる。その後、搬送モータ13によってリニアホイール20を介して搬送ローラ16が回転し、この搬送ローラの回転によって記録媒体S2はプラテン2まで搬送される。次に、キャリッジ5がA1方向に1走査分の記録を行うと、記録媒体S2が副走査方向である矢印B方向に搬送ローラによって所定量搬送される。その後、キャリッジ5がA2方向に走査しながら、記録媒体S2に記録が行なわれる。ホームポジションには図5に示されているように、ヘッドキャップ10と回復ユニット14が備えられ、必要に応じて間欠的に記録ヘッド1の回復処理を行う。
上記説明した動作を繰り返すことにより、記録媒体の1枚分の記録が終了すると、記録媒体S2は排出され、1枚分の記録が完了する。
図6は、本実施形態におけるインクジェット記録装置の制御構成を示すブロック図を示す。コントローラ100は演算手段、判別制御手段、制御手段としての機能を有する主制御部であり、例えばマイクロ・コンピュータ形態のASIC101、ROM103、RAM105を有する。ROM103はドット配置パターン、マスクパターン、その他の固定データを格納している。RAM105は、記録データを展開する領域や作業用の領域等を設けている。ASIC101はROM103からプログラムを読み出し、入力画像データに基づき、記録媒体への記録を行うための2値の記録データを生成する一連の処理を実行する。詳しくは、インク打ち込み量(インク吐出量)に対応する情報からマスクパターンを選択して画像データを分割し、各走査に対応する記録データを生成する。
ホスト装置110は後述する画像データの供給源である。ホスト装置としては、プリントに係る画像等のデータの作成、処理等を行うコンピュータとする他、画像読み取り用のリーダ部等の形態であってもよい。ホスト装置110から出力された画像データ、その他のコマンド、ステータス信号等は、インタフェース(I/F)112を介してコントローラ100へと送受信される。
ヘッドドライバ140は記録データ等に応じて記録ヘッド1を駆動するドライバである。モータドライバ150はキャリッジモータ11を駆動するドライバであり、モータドライバ160は搬送モータ13を駆動するドライバである。
次に、この実施形態のインクジェット記録装置で使用される顔料色材を含む有色インク(以下インクと記載する)および画質向上液について説明する。まずは、インクを構成する各成分について説明する。
(インク構成)
<水性媒体>
本発明で使用するインクには、水及び水溶性有機溶剤を含有する水性媒体を用いることが好ましい。インク中の水溶性有機溶剤の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として3.0質量%以上50.0質量%以下とすることが好ましい。又、インク中の水の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として50.0質量%以上95.0質量%以下とすることが好ましい。
水溶性有機溶剤は、具体的には、例えば、以下のものを用いることができる。メタノール、エタノール、プロパノール、プロパンジオール、ブタノール、ブタンジオール、ペンタノール、ペンタンジオール、ヘキサノール、ヘキサンジオール、等の炭素数1〜6のアルキルアルコール類。ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類。アセトン、ジアセトンアルコール等のケトン又はケトアルコール類。テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類。ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等の平均分子量200、300、400、600、及び1,000等のポリアルキレングリコール類。エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール等の炭素数2〜6のアルキレン基を持つアルキレングリコール類。ポリエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート等の低級アルキルエーテルアセテート。グリセリン。エチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、ジエチレングリコールメチル(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類。N−メチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等。また、水は、脱イオン水(イオン交換水)を用いることが好ましい。
<顔料>
顔料は、カーボンブラックや有機顔料を用いることが好ましい。インク中の顔料の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として0.1質量%以上15.0質量%以下とすることが好ましい。
ブラックインクは、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラックを顔料として用いることが好ましい。具体的には、例えば、以下の市販品等を用いることができる。レイヴァン:7000、5750、5250、5000ULTRA、3500、2000、1500、1250、1200、1190ULTRA−II、1170、1255(以上、コロンビア社製)。ブラックパールズL、リーガル:330R、400R、660R、モウグルL、モナク:700、800、880、900、1000、1100、1300、1400、2000、ヴァルカンXC−72R(以上、キャボット社製)。カラーブラック:FW1、FW2、FW2V、FW18、FW200、S150、S160、S170、プリンテックス:35、U、V、140U、140V、スペシャルブラック:6、5、4A、4(以上、デグッサ製)。No.25、No.33、No.40、No.47、No.52、No.900、No.2300、MCF−88、MA600、MA7、MA8、MA100(以上、三菱化学株式会社製)。また、本発明のために新たに調製したカーボンブラックを用いることもできる。勿論、本発明はこれらに限定されるものではなく、従来のカーボンブラックを何れも用いることができる。また、カーボンブラックに限定されず、マグネタイト、フェライト等の磁性体微粒子や、チタンブラック等を顔料として用いてもよい。
有機顔料は、具体的には、例えば、以下のものを用いることができる。トルイジンレッド、トルイジンマルーン、ハンザイエロー、ベンジジンイエロー、ピラゾロンレッド等の水不溶性アゾ顔料。リトールレッド、ヘリオボルドー、ピグメントスカーレット、パーマネントレッド2B等の水溶性アゾ顔料。アリザリン、インダントロン、チオインジゴマルーン等の建染染料からの誘導体。フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン等のフタロシアニン系顔料。キナクリドンレッド、キナクリドンマゼンタ等のキナクリドン系顔料。ペリレンレッド、ペリレンスカーレット等のペリレン系顔料。イソインドリノンイエロー、イソインドリノンオレンジ等のイソインドリノン系顔料。ベンズイミダゾロンイエロー、ベンズイミダゾロンオレンジ、ベンズイミダゾロンレッド等のイミダゾロン系顔料。ピランスロンレッド、ピランスロンオレンジ等のピランスロン系顔料。インジゴ系顔料、縮合アゾ系顔料、チオインジゴ系顔料、ジケトピロロピロール系顔料。フラバンスロンイエロー、アシルアミドイエロー、キノフタロンイエロー、ニッケルアゾイエロー、銅アゾメチンイエロー、ペリノンオレンジ、アンスロンオレンジ、ジアンスラキノニルレッド、ジオキサジンバイオレット等。勿論、本発明はこれらに限定されるものではない。
また、有機顔料をカラーインデックス(C.I.)ナンバーで示すと、例えば、以下のものを用いることができる。C.I.ピグメントイエロー:12、13、14、17、20、24、74、83、86、93、97、109、110、117、120、125、128、137、138、147、148、150、151、153、154、166、168、180、185等。C.I.ピグメントオレンジ:16、36、43、51、55、59、61、71等。C.I.ピグメントレッド:9、48、49、52、53、57、97、122、123、149、168、175、176、177、180、192等。同、215、216、217、220、223、224、226、227、228、238、240、254、255、272等。C.I.ピグメントバイオレット:19、23、29、30、37、40、50等。C.I.ピグメントブルー:15、15:1、15:3、15:4、15:6、22、60、64等。C.I.ピグメントグリーン:7、36等。C.I.ピグメントブラウン:23、25、26等。勿論、本発明はこれらに限定されるものではない。
<分散剤>
上記したような顔料を水性媒体に分散するための分散剤は、水溶性を有する樹脂であれば何れのものも用いることができる。中でも特に、分散剤の重量平均分子量が1,000以上30,000以下、さらには3,000以上15,000以下のものが好ましい。インク中の分散剤の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として0.1質量%以上5.0質量%以下とすることが好ましい。
分散剤は、具体的には、例えば、以下のものを用いることができる。スチレン、ビニルナフタレン、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸の脂肪族アルコールエステル、アクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、フマール酸、酢酸ビニル、ビニルピロリドン、アクリルアミド、又はこれらの誘導体等を単量体とするポリマー。尚、ポリマーを構成する単量体のうち1つ以上は親水性単量体であることが好ましく、ブロック共重合体、ランダム共重合体、グラフト共重合体、又はこれらの塩等を用いても良い。又は、ロジン、シェラック、デンプン等の天然樹脂を用いることもできる。これらの樹脂は、塩基を溶解した水溶液に可溶であること、即ち、アルカリ可溶型であることが好ましい。
<界面活性剤>
インクセットを構成するインクの表面張力を調整するためには、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、及び両性界面活性剤等の界面活性剤を用いることが好ましい。具体的には、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェノール類、アセチレングリコール化合物、アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物等を用いることができる。
<その他の成分>
インクセットを構成するインクは、前記した成分の他に、保湿性維持のために、尿素、尿素誘導体、トリメチロールプロパン、及びトリメチロールエタン等の保湿性固形分を含有してもよい。インク中の保湿性固形分の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として0.1質量%以上20.0質量%以下、更には3.0質量%以上10.0質量%以下とすることが好ましい。また、インクセットを構成するインクは、前記した成分以外にも必要に応じて、pH調整剤、防錆剤、防腐剤、防黴剤、酸化防止剤、還元防止剤、及び蒸発促進剤等の種々の添加剤を含有してもよい。
次に、本実施形態で用いるインクをより具体的に説明する。本発明はその要旨を超えない限り、下記実施例によって限定されるものではない。尚、文中「部」、及び「%」とあるのは、特に断りのない限り質量基準である。
<顔料分散液1〜4の調製>
以下に示す手順により、顔料分散液1〜4を調製した。なお、以下の記載において、分散剤とは、酸価200、重量平均分子量10,000のスチレン−アクリル酸共重合体を、10質量%水酸化ナトリウム水溶液で中和することにより得られた水溶液のことである。
C.I.ピグメントレッド122を含む顔料分散液1の調製
顔料(C.I.ピグメントレッド122)10部、分散剤20部、イオン交換水70部を混合し、バッチ式縦型サンドミルを用いて3時間分散する。その後、遠心分離処理によって粗大粒子を除去した。さらに、ポアサイズ3.0μmのセルロースアセテートフィルター(アドバンテック製)にて加圧ろ過し、顔料濃度が10質量%である顔料分散液1を得る。
C.I.ピグメントブルー15:3を含む顔料分散液2の調製
顔料(C.I.ピグメントブルー15:3)10部、分散剤20部、イオン交換水70部を混合し、バッチ式縦型サンドミルを用いて5時間分散する。その後、遠心分離処理によって粗大粒子を除去した。さらに、ポアサイズ3.0μmのセルロースアセテートフィルター(アドバンテック製)にて加圧ろ過し、顔料濃度が10質量%である顔料分散液2を得る。
C.I.ピグメントイエロー74を含む顔料分散液3の調製
顔料(C.I.ピグメントイエロー74)10部、分散剤20部、イオン交換水70部を混合し、バッチ式縦型サンドミルを用いて1時間分散する。その後、遠心分離処理によって粗大粒子を除去した。さらに、ポアサイズ3.0μmのセルロースアセテートフィルター(アドバンテック製)にて加圧ろ過し、顔料濃度が10質量%である顔料分散液3を得る。
C.I.ピグメントブラック7を含む顔料分散液4の調製
カーボンブラック顔料(C.I.ピグメントブラック7)10部、分散剤20部、イオン交換水70部を混合し、バッチ式縦型サンドミルを用いて3時間分散する。なお、分散する際の周速は、顔料分散液1を調製する際の2倍とした。その後、遠心分離処理によって粗大粒子を除去する。さらに、ポアサイズ3.0μmのセルロースアセテートフィルター(アドバンテック製)にて加圧ろ過し、顔料濃度が10質量%である顔料分散液4を得る。
C.I.ピグメントレッド149を含む顔料分散液5の調製
顔料(C.I.ピグメントレッド149)10部、分散剤20部、イオン交換水70部を混合し、バッチ式縦型サンドミルを用いて3時間分散する。その後、遠心分離処理によって粗大粒子を除去した。さらに、ポアサイズ3.0μmのセルロースアセテートフィルター(アドバンテック製)にて加圧ろ過し、顔料濃度が10質量%である顔料分散液1を得る。
C.I.ピグメントグリーン7を含む顔料分散液6の調製
顔料(C.I.ピグメントグリーン7)10部、分散剤20部、イオン交換水70部を混合し、バッチ式縦型サンドミルを用いて3時間分散する。その後、遠心分離処理によって粗大粒子を除去した。更に、ポアサイズ3.0μmのセルロースアセテートフィルター(アドバンテック製)にて加圧ろ過し、顔料濃度が10質量%である顔料分散液1を得る。
(インクの調製)
図7に示した各成分を混合し、十分攪拌した後、ポアサイズ0.8μmのセルロースアセテートフィルター(アドバンテック製)にて加圧ろ過を行い、インク1〜11を調製する。
次に、本実施形態で用いる画質向上液について説明する。
(画質向上液の調整)
ラジカル開始剤を用いた溶液重合法により合成したスチレン(St)−アクリル酸(AA)共重合体A(St/AA=70/30(質量%)、分子量:10500、実測酸価:203)を用いて、下記組成の液体組成物Aを作成する。なお、塩基性物質としては水酸化カリウムを用い、液体組成物のpHが8.0となるように添加量は調整する。
・スチレン−アクリル酸共重合体A 2部
・グリセリン 7部
・ジエチレングリコール 5部
・水 86部
上記調整により得られる画質向上液は、少なくとも光沢を制御するための液である。同様の効果が得られる限り、画質向上液は前記の例によって限定されるものではない。
次に、本実施形態における画像処理について説明する。
図8は、本実施形態の画像データの変換処理の流れを説明するためのブロック図であり、入力されるRGB各色8ビット(256階調)で表される画像データを、インク各色1ビットのデータに変換して出力する画像処理の手順を示している。この記録システムは、ホスト装置110と記録装置(プリンタ)210とで構成される。
ホスト装置110は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)であり、アプリケーションJ0001と、本実施形態における記録装置のためのプリンタドライバ11とで構成される。アプリケーションJ0001は、ホスト装置110のモニタおけるUI画面にてユーザが指定した情報に基づいて、後述するプリンタドライバ11に渡す画像データを作成する処理および、記録の制御を司る記録制御情報を設定する処理を実行する。
図9は上記のような画像データ情報および記録制御情報の構成例を示した図である。記録制御情報は、「記録媒体情報」、「記録品位情報」、および給紙方法等のような「その他制御情報」から構成されている。記録媒体情報には、記録の対象となる記録媒体の種類が記述されており、普通紙、光沢紙、はがき、プリンタブルディスクなどのうち、いずれか1種類の記録媒体が規定されている。さらに記録品位情報には、記録の品位が記述されており、「きれい」、「標準」、「はやい」等のうち、いずれか1種の品位が規定されている。
アプリケーションで処理された上記の画像データ及び記録制御情報は、記録の際にプリンタドライバ11に渡される。プリンタドライバ11はその処理として、前段処理J0002、後段処理J0003、γ補正J0004、量子化部J0005、および印刷データ作成J0006を有する。以下に、各処理を簡単に説明する。
前段処理J0002は色域(Gamut)のマッピングを行う。この処理は、sRGB規格の画像データR、G、B)によって再現される色域を、プリンタによって再現される色域内に写像するためのデータ変換を行う。具体的には、R、G、Bのそれぞれが8ビットで表現された256階調のデータを、3次元のLUT(ルックアップテーブル)を用いることにより、色域が異なるそれぞれ8ビットのR、G、Bデータ(RGB値)に変換する。
後段処理J0003は、後段処理用の3次元LUTに基づいて、上記色域のマッピングがなされたR、G、Bデータを、このデータが表す色を再現するインクの組合せである8ビットの色分解データに変換する。本実施形態では、C、M、Y、K1、K2、LC、LM、R、G、Grayの10色のインクを使用しているため、後段処理J0003は、これらのインク色の組み合わせである色分解データに変換する。なお、ここでは前段処理と同様に、3次元LUTに補間演算を併用して変換を行う。さらに、上記インクの組み合わせにおいて所望の光沢度を再現する画質向上液の8ビットの色分解データCLも生成する。
γ補正J0004は、後段処理J0003によって求められた各色の色分解データについて、各色毎にその濃度値(階調値)変換を行う。具体的には、1次元LUTを用い上記色分解データをプリンタの階調特性に線形的に対応づけられるような変換を行う。
量子化部J0005は、γ補正がなされた各色8ビットの色分解データのそれぞれについて、5ビットのデータに変換する量子化処理を行う。本実施形態では、誤差拡散法を用いて256階調の8ビットデータを17階調の5ビットのデータに変換する。この5ビットの画像データは、記録装置におけるドット配置のパターン化処理におけるドット配置パターンを示すためのインデックスとなるデータである。なお、この各色17階調に量子化されたデータは、レベル0〜16のいずれかの階調を示す階調値情報を示す。
印刷データ作成処理J0006は、上述した記録制御情報および量子化部J0005で作成された5ビットの印刷データを生成する。以上のようにして生成された印刷データは、記録装置J0013へ供給される。
ホスト装置110によって印刷データが記録装置210に送られると、記録装置210は入力された印刷データに対して、ドット配置パターン化処理J0007およびマスク処理J0008を行う。
ドット配置パターン化処理J0007では、入力された17値の階調値情報をドット配置パターンに変換して2値化処理を行う。これにより、記録装置がインクを吐出するか否かの2値データを得ることができる。本実施形態で用いる17階調のドット配置パターンを図10に示す。図10のドット配置パターンにおいて、黒塗りの点が存在するエリアはドットを形成しないエリアを示し、白抜きのエリアはドットを形成しないエリアを示している。ドット配置パターン化処理J0007では、量子化処理J0005からの出力値である階調レベル0〜16の5ビットデータで表現される各画素に、その画素の階調値(レベル0〜16)に対応したドット配置パターンにインデックス展開する。これにより、多値の1画素内の複数の領域にインクドットの記録の有無(吐出・非吐出)を定義する。多値の1画素(5ビット)の入力データに対し、2値の4×4のエリアを単位領域として解像度変換し、それぞれ「1」または「0」の1ビットの2値データを配置する。
マスク処理J0008では、互いに補完の関係にある複数のマスクパターンを用いて、ドット配置パターン化処理J0007により決定された各色のドット配置に対し、記録走査のタイミング情報を加えたデータに変換する。このマスク処理については、後に詳しく説明する。そして、マスク処理より、C、M、Y、K1、K2、LC、LM、R、G、Grayの各色について、マルチパス記録における記録走査ごとの記録データを生成する。なお、マルチパス記録とは、同一記録領域を複数回走査することにより、その記録領域における画像を完成させる記録方式を指す。
生成された記録データは、マルチパス記録で実施される複数回の記録走査において適切なタイミングでヘッド駆動回路J0009に供給される。そして、駆動回路J0009に入力された記録データは、記録ヘッド1の駆動パルスに変換され、各色の記録ヘッド1から所定のタイミングでインクが吐出される。これにより、記録データに応じたインク吐出が行われ、記録媒体に画像の記録が行われる。
マルチパス記録とは、マルチパス記録とは、所定の記録領域(単位領域)を記録ヘッドで複数回走査することにより、その所定の記録領域における画像を完成させる記録方式である。図11にこのマルチパス記録を行う様子を模式的に示す。本実施形態に適用される記録ヘッド1は、実際には768個のノズルを有するが、図11では図示を簡略化するため、16個のノズルP0001を有するものとし、4回の記録走査で画像形成するものとして説明する。
ノズルP0001は第1〜第4の4つのノズル群に分割され、各ノズル群にはノズルが4つずつ含まれている。マルチパス記録は単位領域を複数回の走査で記録を行うが、記録すべき画像データを複数に分割する手段としてマスクが用いられる。マスクP0002は、マスクパターンP0002(a)〜P0002(d)で構成され、それぞれ、第1〜第4のノズル群の記録許容エリアを定義している。
マスクパターンにおいて、黒塗りエリアはドットの記録を許容する記録許容エリアを示し、白塗りエリアはドットの記録を許容しない非記録エリアを示している。第1〜第4のマスクパターンP0002(a)〜P0002(d)は互いに補完の関係にあり、これら4つのマスクパターンを重ねあわせると、4×4エリア=16エリアに対応した領域の記録が完成される構成となっている。P0003〜P0006で示した各パターンは、記録走査を重ねることによって画像が完成されていく様子を示したものである。
各記録走査が終了する度に、記録媒体は図の矢印の方向にノズル群の幅分ずつ(本図では4ノズル分ずつ)間欠的に搬送される。よって、記録媒体の同一記録領域(各ノズル群の幅に相当する領域)は4回の記録走査によって画像が完成される構成となっている。このようなマスクパターンと、前述のドット配置パターン化処理で得られた2値の画像データとでAND処理を行うことにより、各記録パスで記録する2値の記録データが決定する。
マスクパターンにおいて、各記録走査での記録許容エリアの数の比率をデューティ(Duty)(%)によって定義する。すなわち、前記16エリア分に対応した領域を100%とし、各記録走査でのデューティは、それぞれの記録走査における許容エリアの数の比率で表す。マスクパターンP0002(a)〜P0002(d)では、各記録走査での記録許容エリアの数が均等に分配されたマスクパターンであり、各記録走査のデューティはすべて25%となる。
(第1の実施形態)
図12は、本実施形態の特徴構成である、所定領域の画像データに基づく画質向上液の打ち込み量(吐出量)に応じて画質向上液のマスクパターンを選択する処理の流れを示すフローチャートである。図において、ステップS1では、所定領域における各有色インクの印刷データを受信し、ステップS2では、インク打ち込み量の算出を行う。さらに、ステップS3〜S5では、上記印刷データによる記録領域におけるマスクの種類の判定を行い、ステップS6では、使用するマスクを選択するデータ(選択マスクデータ)を生成し、処理を終了する。
ステップS1において、所定領域の印刷データは、図10で用いた2値の4×4個のエリア(600dpi×600dpi)を単位領域とする。
ステップS2において、上記単位領域の打ち込み量は、図8の印刷データ作成処理J0006によって生成された印刷データに基づいて算出された各有色インクの打ち込み量の総和(以後、インクの総打ち込み量と称す)とする。なお、打ち込み量の値は、前記単位領域を構成する16個のエリアすべてにドットを打ち込む場合を打ち込み量100%とし、8個のエリアにドットを打ち込む場合を50%とする。最大総打ち込み量は100%とする。
ステップS3において、図14に示すインクの総打ち込み量と対応する画質向上液のマスクの種類を参照し、所定の領域に使用するマスクを判定する。図示の通り、所定領域のインクの打ち込み量が15%未満のハイライト部では、画質向上液は通常打ち記録マスクを選択する(ステップS4)。これにより前述の第1の作用(1)により光沢度を上げる。また、インクの打ち込み量が15%以上50%未満(所定量未満)の中間調では、画質向上液は通常打ち記録マスクを選択する(ステップS4)。これにより前述の第2の作用(2)および第3の作用(3)により光沢度と写像性を下げる。また、インクの打ち込み量が50%以上(所定量以上)のシャドー部では、画質向上液は後打ち記録マスクを選択する(ステップS5)。これにより前述の第4の作用(4)により光沢度を下げる。
ステップS6においてマスク選択データを生成し、この選択データより、図8のマスク処理J0008において、予め設定されている通常打ち記録マスクパターン又は後打ち記録マスクパターンを用いてマスク処理を行う。
次に、ステップS4、S5で使用される2つのマスクの特徴について、図13を用いて説明する。図13(a)は画質向上液通常記録マスク(第1のマスク)とこれによって規定される記録デューティ(記録率)を示している。また、同図(b)は画質向上液後打ち記録マスク(第2のマスク)と、これによって規定される記録デューティ(記録率)を示している。さらに、同図(c)は有色インクマスクと、これによって規定される記録デューティ(記録率)を示している。各許容エリア内の数値は、何走査目で記録が行なわれるかを示している。例えば、図13(c)のマスクM1のエリアに記載された「1」は、第1回目の走査で記録されるエリアを示している。同様に「2」は第2回目の走査で記録されるエリアを、「3」は第3回目の走査で記録されるエリアを、「4」は第4回目の走査で記録されるエリアをそれぞれ示している。つまり、図13に示す各マスクM1〜M3は、図11に示すマスクと同様に4つのマスクパターン(図11では、P0002(a)〜(d))から構成されるが、図13ではそれら4つのマスクパターンを、一つにまとめて示している。
画質向上液後打ち記録マスク(以下、単に後打ち記録マスクと称す)M2とは、画質向上液通常記録マスク(以下、単に通常記録マスクと称す)M1より、後半の走査でのデューティが高いマスクである。つまり図13(a)に示す通常記録マスク(第1のマスク)M1は、第1から第4記録走査での記録許容エリアの数がそれぞれ4つずつとなっている。これに対し、同図(b)に示す後打ち記録マスク(第2のマスク)M2は、記録許容エリアの数が、第1記録走査では1つ、第2記録走査では3つ、第3記録走査では5つ、第4記録走査では7つとなっている。この後打ちマスクM2に比べて、通常マスク(第1のマスク)は、後半の走査において記録される記録許容エリアが少なくなっている(画質向上液が吐出される割合が低くなっている)。
図13(d)は有色インクと画質向上液の重なり方を説明するための図である。画素内のマークについて、○はインクより画質向上液の方が後の走査で記録されるエリアを示しており、有色インクよりも画質向上液の方が上に付与される。同様に、△は有色インクと画質向上液とが同一の走査で記録されるエリアを示しており、このエリアでは必ずしも有色インクの上に画質向上液が付与されない。×は有色インクより画質向上液の方が前の走査で記録されるエリアを示しており、有色インクより画質向上液の方が下に付与されるエリアである。
図13(d)に示すとおり、通常記録マスクM1を用いた場合よりも、後打ち記録マスクM2を用いた場合の方が、有色インクの上に画質向上液が塗布される記録許容エリアの数(図13(d)のマーク○)が、相対的に高い。従って、この後打ち記録マスクM2は、写像性の低下を抑制しつつ、光沢度を効率的に制御するマスクとなっている。
従って、これらのマスクを組み合わせて使用することにより、画像の光沢ムラの発生を軽減することが可能となり、均一な光沢を有する画像を得ることができる。特に、ハイライト部とシャドー部での光沢度と写像性の差が低減され、画像内での光沢の均一性が向上する。
本実施形態において、マスク選択の基準となる打ち込み量は、図14に示すように3段階に分類しているが、マスクの選択は通常記録マスク(第1のマスク)と後打ち記録マスク(第2のマスク)の2種類から選択を行っている。しかし、本発明は、これに限定されない。例えば、中間調でも後半の走査において記録される記録許容エリアが前半の走査よりも多いマスクを使用するようにすることもできる。更に、その際、後半の走査と前半の走査との記録許容エリアの差が、シャドー部よりも中間調の方を多くすることもできる。また、更に、ハイライト部も通常記録マスクを使用する形態に限定されるものではなく、先打ちマスク(前半の走査の記録許容エリアが後半の走査より大きいマスク)を使用することもできるし、後打ちマスクを使用することもできる。いずれの場合にしても、ハイライト部、中間調、シャドー部と、インクの打ちこみ量が増えるに従って、後半の走査と前半の走査との記録許容エリアの差が多くなっていくようにすることで、上記の実施形態と同様の効果を奏することが可能になる。また、本発明は、有色インクの打ち込み量によって変化する画像の光沢度と写像性を、所望の範囲に近づけるために、有色インクに対して画質向上液の重なり方を制御するものである。よって打ち込み量の分類は3段階より多くてもよいし、少なくてもよい。
マルチパス記録についても、4パスに限られることはなく、パス数に限定されず本実施形態の効果を得ることが可能である。また、マルチパス記録は、複数回の記録パスによって補完の関係にあるとしたが、必ずしも補完の関係になくてもよく、ドットを間引いたり増やしたりしても良い。
(第2の実施形態)
次に、本発明における第2の実施形態について説明する。以下に述べる第2の実施形態の特徴的事項以外の事項については第1の実施形態と同様である。第1実施形態では、画質向上液のマスクにおいて、後打ち記録マスクが通常記録マスクより後半のデューティが高いマスクを使用した。これに対しこの第2の実施形態では、より効率よく光沢度と写像性を制御するために、図15で示すようなマスクを組み合わせて使用するものである。
すなわちこの第2の実施形態では、有色インクによる記録で画像を完成させる走査内で画質向上液を記録する通常記録マスクM21と、有色インクによる記録で画像を完成させた後の走査で画質向上液を記録する後打ち記録マスクM22と、を組み合わせて使用する。図15(a)は通常記録マスクM21とそのデューティを、同図(b)は後打ち記録マスクM22とそのデューティを、同図(c)は有色インクのマスクとそのデューティをそれぞれ示す模式図である。
4回の記録走査で記録動作を完了するマルチパス記録方式において、通常記録マスクM21と有色インクマスクM23は、いずれも前半2回の走査で画質向上液の付与およびインクの付与を完了させるマスクである。また、後打ち記録マスクM22は、後半2回の記録走査で画質向上液の付与を完了させるマスクである。
図13(d)はインクと画質向上液との重なり方を説明するための図である。○はインクより画質向上液の方が後の走査で記録されるエリアを示し、×はインクより画質向上液の方が前の走査で記録されるエリアを示している。図13(d)に示すとおり、有色インクマスクM23と画質向上液の後打ち記録マスクM22との組み合わせでは、すべての記録許容エリアにおいて、有色インクの上に画質向上液を付与することが可能である。従って、画像の写像性を低下させずに、光沢度だけを効率的に制御することができ、これによって画像の光沢ムラの発生を軽減することが可能となり、均一な光沢を有する画像を得ることができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明における第3の実施形態について説明する。以下に述べる第3の実施形態の特徴的事項以外の事項については第1の実施形態と同様である。第1の実施形態では、所定領域に打ち込まれる有色インクの総打ち込み量に応じて画質向上液の付与方法を選択した。これに対し、第3の実施形態では、有色インクの総打ち込み量に加えて、所定領域への記録に使用されるインクの数、すなわち所定領域に記録すべき色が、1次色、2次色、3次色のいずれであるかに応じて画質向上液の記録方法を選択するものとなっている。
図16は、所定領域の画像の記録に使用されるインク数と、打ち込み量と、選択するマスクと、の関係を示すテーブルである。使用するインク数が多い画像領域は写像性が低い傾向にある。よって、1次色で記録され、かつ所定領域に対するインクの打ち込み量が75%未満である領域には、画質向上液のマスクとして通常打ち記録マスクを選択する一方、前記インク打ち込み量が75%以上の領域には後打ち記録マスクを選択する。また、2次色で記録され、かつ所定領域に対するインク打込み量が50%未満である領域には画質向上液のマスクとして通常打ち記録マスクを選択する一方、前記インク打ち込み量が50%以上の領域には後打ち記録マスクを選択する。さらに、3次色で記録され、かつ所定領域に対するインク打ち込み量が15%未満の領域には通常打ち記録マスクを選択する一方、前記インク打ち込み量が15%以上の領域には後打ち記録マスクを選択する。
このように、この第3の実施形態によれば、使用するインク数と打ち込み量とに応じて、画質向上液を通常記録方法で付与するか、後打ち記録方法で付与するかを選択するため、光沢度と写像性の制御をより適正に行うことが可能となる。このため、画像の光沢ムラの発生を抑えた、より均一な光沢を有する画像を得ることができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明における第4の実施形態について説明する。以下に述べる第4の実施形態の特徴的事項以外の事項については第1の実施形態と同様である。第1の実施形態では、所定領域に打ち込まれる有色インクの総打ち込み量に応じて画質向上液のマスクを選択したが、この第4の実施形態では、有色インク各々の打ち込み量に応じてマスクを選択するものとなっている。これは、記録された画像の写像性は、使用するインクの打ち込み量だけでなく、それらの組み合わせによっても変化するためである。
図17は、この第4の実施形態において、シアンインク(Cインク)とマゼンタインク(Mインク)との混合色(2次色)の打ち込み量に応じた画質向上液の付与方法を選択するテーブルの一例を示す図である。図示のように、CインクとMインクの打ち込み量に応じて通常記録を実行するか、後打ち記録を実行するかを選択する。これによって、各インクの打ち込み量によって光沢度と写像性の制御を行うことが可能である。
なお、以上の説明では、CインクとMインクとによる2次色の画像を記録する場合を例として挙げたが、他の有色インクで2次色の画像を形成する場合にも図17と同様に各々の有色インクの打ち込み量に応じた選択テーブルを設定している。また、この第4の実施形態では、2次色の画像を記録する場合を例に採り説明したが、2次色だけでなく、3次色以上で画像を記録する場合を想定して、上記のような画質向上液の付与方法を設定することも可能である。すなわち、本発明は、記録装置本体に搭載している有色インクの数以内のインク数である限り、3次色以上でも選択テーブルを設定することが可能である。
(第5の実施形態)
次に、本発明における第5の実施形態について説明する。以下に述べる本実施形態の特徴的事項以外の事項については第1の実施形態と同様である。第1の実施形態では4×4個のエリアをマスクの単位領域とし、その単位領域に相当する記録データに基づいて有色インクの総打ち込み量を算出し、その総打ち込み量に基づいて画質向上液のマスクを選択するようになっている。これに対し、この第5の実施形態では、16×16個のエリアのマスクの単位領域において有色インクの打ち込み量の情報を算出する。
図18は、総打ち込み量の算出において対象となる画像データの領域と、対応するマスクの単位領域とを説明するための図である。図18(a)は、有色インクの総打ち込み量の情報を示す図である。また、図18(b)は第1の実施形態において画質向上液のマスクの種類を選択した状態を、図18(c)はこの第5の実施形態において画質向上液のマスクの種類を選択した状態をそれぞれ示している。以下、この第5の実施形態を上記第1の実施形態との対比において説明する。
前述のように第1の実施形態では、1画素の画像データ(17階調)の入力に対し、有色インクの総打ち込み量を算出して画質向上液のマスク選択データを生成している(ステップS1〜S6)。そして、そのマスクの選択データに基づいて4×4個のエリアのマスクパターンを用いて画像向上液の記録データに対するマスク処理を行う。ここで、画質向上液の付与に用いるマスクの選択は、図18(b)に示すように行う。すなわち、4×4個のエリアへの有色インクの総打ち込み量が50%未満であるときは、通常記録マスク(図中、Aで示す)を選択する。また、総打ち込み量が50%以上のときは後打ち記録マスク(図中、Bで示す)を選択する。
一方、この第5の実施形態では、2×2画素(4画素)それぞれの画像データ(17階調)において、これら画素での有色インクの総打ち込み量の平均に基づいてマスクの選択を行う。すなわち、図18(a)に示す画素のうち、2×2画素(4画素)それぞれの画像データ(17階調)の総打ち込み量の平均値を求める。そして、その平均値が50%未満の場合には通常記録マスク(図中、Aで示す)を選択し、50%以上の場合には後打ち記録マスク(図中、Bで示す)を選択する。図18(a)では、4画素の総打ち込み量が、30%、30%、60%、40%であり、その平均値が40%であることから、この4画素全てに通常記録マスク(A)で処理を行う。同様に、図18(a)における次の単位領域内の各画素の総打ち込み量がそれぞれ、30%、100%、30%、120%であるため、その平均値は70%であることから、これらの4画素全てに通常記録マスク(B)で処理を行う。さらに次の単位領域内の各画素の総打ち込み量がそれぞれ、110%、120%、110%、130%であるため、その平均値は117.5%であることから、これらの4画素全てに後打ち記録マスク(B)を用いて処理を行う。
このように、マスク選択を行うための画像データの単位領域は、複数の階調値データを含む領域としてもよい。本実施形態では、2×2画素の画像データ(17階調)を単位領域とし、それら画素に対応する有色インクの総打ち込み量の平均値に基づいてマスクの選択を行ったが、単位領域は2×2画素に限るものではない。また、複数画素を単位領域としてマスク処理を行う方法であれば、画質向上液のマスクの選択方法は平均値を取る方法に限らない。例えば、総打ち込み量が一定値以下の画素(17階調)については、その画素に対応する有色インクの打ち込み量に重み付けをして、単位領域全体の総打ち込み量を算出しし、その算出値に基づいて画質向上液のマスクの選択を行ってもよい。
(第6の実施形態)
次に、本発明における第6の実施形態について説明する。なお、以下に述べる第6の実施形態の特徴以外の事項については第1の実施形態と同様である。この第6の実施形態では、有色インクの打ち込み量に対応する情報として、量子化前の多値の画像データ(256階調の画像データ)を用いる。すなわち、この第6の実施形態では、図19に示すように、前段処理J0002後の画像データ(256値)の入力に基づいて画質向上液のマスクの選択を行うものとなっている。なお、図19において、後段・マスク選択処理J0003aおよびマスク選択データ生成処理J0003bを除くその他の処理は、上記第1の実施形態と同様である。
上記第1の実施形態では、後段処理J0003において、後段処理用の3次元LUTに基づいて、入力されたR、G、Bからなる画像データを、色分解データC、M、Y、K1、K2、LM、LC、R、GrayおよびCLのデータに変換している。図20に3次元LUTの概念図を示す。図20は、記録装置によって再現されるそれぞれ256階調のR、G、B値の各格子点に対し、それに対応するC、M、Y、K1、K2、LM、LC、R、G、Gray及びCLの値が割り付けられていることを示している。(R、G、B)=(0,0,0)が最も明度の低いブラック(K)を示し、(R、G、B)=(255,255,255)が最も明度の高いホワイト(W)を示している。
一方、この第6の実施形態では、上記3次元LUTにマスク選択情報も付加する。すなわち、この第6の形態では、図19における後段・マスク選択処理J0003aにおいて、本実施形態における3次元LUTに基づいてマスク選択データ(マスク選択情報)SDを生成し、その選択データをマスク処理J0008に受け渡す。
図21はこの第6の実施形態において使用する3次元LUTを示している。ここに示す3次元LUTは、マスク選択データとして通常記録マスク(A)または後打ち記録マスク(B)の情報を持つ。インクジェット記録において、シャドー部は、それ以外の階調に比べて、使用する有色インクの種類や総打ち込み量が増える傾向にある。例えば、有彩色に加えてブラックインクが入る。また、C,M,Yを用いるコンポジットカラーにおいては総打ち込み量が増加する。従って、最暗部を含むシャドー部(図21において斜線にて示す部分)では後打ちマスク(B)を用い、それ以外の領域では通常マスク(A)を選択する。
このように、量子化前の画像データ(256値)に基づいてマスク選択を行ってもよい。すなわち、画像データによって表される画像の階調値が所定の階調値未満である場合には、通常マスク(A)を選択し、画像の階調値が所定の階調値以上である場合には、通常マスク(B)を選択する。なお、この第6の実施形態では、マスクの選択方法として、シャドー部とそれ以外とに分類した。つまり明度に依存した分類を行った。しかしマスクの選択を、上記のような分類に基づいて行うものに限定されない。すなわち、この第6の実施形態は、有色インクの打ち込み量を示す情報としてRGB値に基づいて、画質向上液のマスクを選択し、光沢度と写像性の均一性を向上させることを特徴とするものである。従って、画質向上液のマスクの選択に、RGB値を用い上記同様の効果が得られる構成であれば、その他の構成を採ることも可能である。例えば、図22に示すようにある色相、彩度の範囲(斜線にて示す範囲)で後打ち記録マスク(B)を選択するようにしても良い。前記入力画像データは、RGBに限らず、L***で表される画像データであっても良く、さらには、前記複数の有色インクへの色変換を行った後の画像データであっても良い。
(その他の実施形態)
第1の実施形態では、図8に示すように、前段処理J0002、後段処理J0003、γ処理J0004、量子化部J0005および記録データ作成処理J0006がホスト装置110で実行されるものとなっている。また、ドット配置パターン化処理J0007およびマスク処理J0008が記録装置(プリンタ)210で実行される形態を採る。しかし、本発明はこの形態に限られるものではない。例えば、ホスト装置110で実行している処理J0002〜J0005の一部を記録装置210にて実行する形態であってもよいし、すべての処理をホスト装置110にて実行する形態であってもよい。あるいは、処理J0002〜J0008を記録装置210にて実行する形態であってもよい。
また第1の実施形態では、打ち込まれるインクの量に対応する情報として、印刷データの作成処理J0006を行った後の画像データ(17値)の入力に対し有色インクの総打ち込み量を算出し、その情報に基づいて画質向上液のマスクの選択を行っている。しかし、本発明はこれに限るものではない。有色インクの打ち込み量に対応する情報としては、例えばドット配置パターン化処理後の2値の画像データであってもよい。この場合、2値に展開した後にドットが打ち込まれるエリア数をカウントすることにより、マスクを選択するようにしても良い。例えば、図10で示したドット配置パターンにおいて、単位領域である16画素のうち、インクドットが打ち込まれるエリア数をカウントする。そして、カウントされたエリア数が0〜10エリアの場合には、通常記録マスクを選択し、10〜16画素の場合には後打ち記録マスクを選択するようにする。
また、上記第2の実施例では、1回の記録媒体の挿入に対し、4回の記録走査で有色インクおよび画質向上液の記録を完了して排紙するが、本発明はこの形態に限られるものではない。例えば、記録媒体の挿入に対し有色インクと画質向上液の通常記録を2回の走査で完了して排紙した後に、再度、ユーザが手動で前記記録媒体を挿入して、画質向上液の後打ち記録を行うようにすることも可能である。この場合、記録媒体を2回挿入するのは、複数回記録媒体を記録部へ搬送するためであるが、この動作を記録媒体をスイッチバックする機構によって自動的に行うようにすることも可能である。
1 記録ヘッド
5 キャリッジ
100 コントローラ
101 ASIC
103 ROM
104 RAM
110 ホスト装置
210 記録装置
M1,A 通常記録マスク(第1マスク)
M2,B 後打ちマスク

Claims (12)

  1. 色材を含有する少なくとも1種類の有色インクと、前記有色インクによって記録媒体に記録された画像の光沢度と写像性の少なくとも一方を変化させる画質向上液とを吐出する記録ヘッドを、記録媒体の同一記録領域に対して複数回走査させて記録を行うと共に、前記画像に前記画質向上液を付与するインクジェット記録装置であって、
    前記複数回の走査それぞれにおいて前記単位領域に吐出する前記画質向上液の吐出量の割合を制御する制御手段を備え、
    前記制御手段は、前記有色インクが吐出される量が多い単位領域ほど、前記複数回の走査の中で相対的に後になる走査での前記画質向上液の吐出量の割合を高くすることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記記録ヘッドから前記単位領域に前記画質向上液を吐出させるための記録データを前記複数回の走査それぞれに対応するデータに分割する第1のマスクおよび第2のマスクと、
    前記単位領域に吐出される前記有色インクの量に応じて前記第1のマスクおよび第2のマスクを選択する選択手段と、を備え、
    前記第2のマスクは、前記複数の走査の中で相対的に後になる走査での記録率が、前記第1のマスクよりも高くなるように定められ、
    前記選択手段は、前記単位領域に吐出される前記有色インクの量が、所定量未満である場合には、第1のマスクを選択し、前記単位領域に吐出される前記有色インクの量が前記所定量以上である場合には第2のマスクを選択することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記記録ヘッドは、複数の異なる種類の有色インクを吐出することが可能であり、
    前記選択手段は、前記単位領域に対する前記有色インクの吐出量の総和が所定量未満である場合には、前記第1のマスクを選択し、前記単位領域に対する前記有色インクの吐出量の総和が所定量以上である場合には前記第2のマスクを選択することを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記記録ヘッドは、複数の異なる種類の有色インクを吐出することが可能であり、
    前記選択手段は、前記単位領域に対する前記各有色インクの吐出量が所定量未満である場合には前記第1のマスクを選択し、前記単位領域に対する前記各有色インクの吐出量が所定量以上である場合には前記第2のマスクを選択することを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記第2のマスクは、前記有色インクで画像を完成させた後に行われる走査において、前記画像に画質向上液を吐出させるための記録データを生成する際に使用されるマスクであることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記第1のマスクは、前記有色インクで画像を完成させる走査内で前記画質向上液を吐出させるための記録データを生成する際に使用されるマスクであり、前記第2のマスクは、前記有色インクで画像を完成させた後に行われる走査において透明な画質向上液を吐出させるための記録データを生成する際に使用されるマスクであることを特徴とする請求項第1ないし4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 色材を含有する少なくとも1種類の有色インクと、前記有色インクによって記録媒体に記録された画像の光沢度と写像性の少なくとも一方を変化させる画質向上液とを吐出する記録ヘッドを、記録媒体の同一記録領域に対して複数回走査させて記録を行うと共に、前記画像に前記画質向上液を付与するインクジェット記録装置であって、
    前記複数回の走査それぞれにおいて前記単位領域に吐出する前記画質向上液の吐出量の割合を制御する制御手段を備え、
    前記制御手段は、前記単位領域に対応する入力画像データによって表される画像の階調値が高いほど、前記複数回の走査の中で相対的に後になる走査での前記画質向上液の吐出量の割合を高くすることを特徴とするインクジェット記録装置。
  8. 前記制御手段は、
    前記記録ヘッドから前記単位領域に前記画質向上液を吐出させるための記録データを、前記複数回の走査に対応するデータに分割するための第1のマスクおよび第2のマスクと、
    前記単位領域に対応する入力画像データによって表される画像の階調値に応じて前記第1のマスクと前記第2のマスクとの使用を選択する選択手段と、を備え、
    前記第2のマスクは、前記複数の走査の中で相対的に後になる走査での記録データの記録率が、前記第1のマスクよりも高くなるように定められ、
    前記選択手段は、前記単位領域に対応する入力画像データによって表される画像の階調値が所定の階調値未満である場合には、前記第1のマスクを選択する一方、前記入力画像データによって表される画像の階調値が所定の階調値以上である場合には前記第2のマスクを選択することを特徴とする請求項7に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記入力画像データは、RGB、またはL***で表される画像データ、または前記複数の有色インクへの色変換を行った後の画像データであることを特徴とする請求項8に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記有色インクは顔料色材を含有するインクであることを特徴とする請求項1ないし6に記載のインクジェット記録装置。
  11. 色材を含有する少なくとも1種類の有色インクと、前記有色インクによって記録媒体に記録された画像の光沢度と写像性の少なくとも一方を変化させる画質向上液とを吐出する記録ヘッドを、記録媒体の同一記録領域に対して複数回走査させて記録を行うと共に、前記画像に前記画質向上液を付与するインクジェット記録方法であって、
    前記複数回の走査それぞれにおいて前記単位領域に吐出する前記画質向上液の吐出量の割合を制御する制御工程を備え、
    前記制御工程は、前記有色インクが吐出される量が多い単位領域ほど、前記複数回の走査の中で相対的に後になる走査での前記画質向上液の吐出量の割合を高くすることを特徴とするインクジェット記録方法。
  12. 色材を含有する少なくとも1種類の有色インクと、前記有色インクによって記録媒体に記録された画像の光沢度と写像性の少なくとも一方を変化させる画質向上液とを吐出する記録ヘッドを、記録媒体の同一記録領域に対して複数回走査させて記録を行うと共に、前記画像に前記画質向上液を付与するインクジェット記録方法であって、
    前記複数回の走査それぞれにおいて前記単位領域に吐出する前記画質向上液の吐出量の割合を制御する制御工程を備え、
    前記制御手段は、前記単位領域に対応する入力画像データによって表される画像の階調値が高いほど、前記複数回の走査の中で相対的に後になる走査での前記画質向上液の吐出量の割合を高くすることを特徴とするインクジェット記録方法。
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