JP2013233711A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の大型化を招くことなく、写像性と光沢度のいずれにおいても高い均一性を有する画像を、その階調や色域に拘わりなく記録可能なインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】入力画像データに基づいて、有色インクの夫々に対応する多値の色データと、画質向上液に対応する第1の多値データおよび第2の多値データを生成する。記録媒体において、有色インクと第1の多値データに従った画質向上液はほぼ同じタイミングで記録し、これら記録が完了した後に第2の多値データに従った画質向上液を記録する。これにより、記録媒体で表現される光沢性を、入力画像データによらず一定の範囲に収めることが出来る。
【選択図】図7

Description

本発明は、有色インクと画質向上液を用いて記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置に関する。特に、色材として顔料を含有するインクを使用する場合において、画像内の光沢ムラを改善するための技術に関する。
従来、光沢系の記録媒体に対して、色再現性の高い高品位な画像を形成可能とする染料インクを用いたインクジェット記録装置が広く知られている。これに対して、近年、染料インクよりも画像堅牢性が高い顔料インクを用いたインクジェット記録装置のニーズも高まっている。しかし顔料インクは、色材が記録媒体の内部まで浸透しにくい傾向があるため、特に光沢のある記録媒体に記録した場合には、画像の記録部と非記録部とで光沢の程度が異なり、光沢むらが起こりやすいという問題があった。
このような光沢むらの問題に対しては、例えば記録面に透明フィルムをラミネートする方法が考案されている。また、有色インクに二酸化チタンなど添加剤を入れる方法も提案されている。
一方、特許文献1には、顔料インクに加え、無色透明または白色の画質向上液を用いて画像を形成する方法が開示されている。特許文献1によれば、顔料インクの記録または非記録を画素単位で検出し、非記録の画素に対して画質向上液を記録することで、顔料インクで記録された画素と画質向上液で記録された画素とで光沢度を合わせ、光沢むらを低減する方法が開示されている。
特開2002−307755号公報
しかしながら、透明フィルムをラミネートする方法においては、ラミネート機構を備えるために装置が大型化し、ラミネート作業のために時間や手間がかかる。また、有色インクに二酸化チタンなどの添加剤を入れる方法では、記録ヘッドにおける吐出安定性が課題となる。
特許文献1のように、有色インクが記録されない領域に画質向上液を付与する方法では、一部の階調では光沢感をほぼ均一に出来るが、階調によっては十分に光沢むらを解消できない場合がある。これは、人が感知する光沢むらが、記録物の光沢度のみでなく写像性にも影響を受け、例えば有色インクを殆ど付与しないハイライト領域と有色インクを多量に付与する暗部領域では写像性に差が現れるからである。すなわち、光沢性と写像性の両方がほぼ一様でないと、光沢むらは感知される恐れがある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものである。よってその目的とするところは、装置の大型化を招くことなく、写像性と光沢度のいずれにおいても高い均一性を有する画像を、その階調や色域に拘わりなく記録可能なインクジェット記録装置を提供することである。
そのために本発明は、複数の有色インクと画質向上液を用い、入力画像データに従って記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置であって、前記入力画像データに基づいて、前記複数の有色インクの夫々に対応する多値の色データと、前記画質向上液に対応する第1の多値データおよび第2の多値データを生成する生成手段と、前記多値の色データを量子化して2値の色データを生成し、前記第1の多値データを量子化して第1の2値データを生成し、前記第2の多値データを量子化して第2の2値データを生成する量子化手段と、前記複数の有色インクおよび前記画質向上液を、前記2値の色データ、前記第1の2値データおよび前記第2の2値データの夫々に従って記録媒体に記録するタイミングを決定する決定手段と、を備え、前記決定手段は、前記記録媒体において、前記2値の色データに従った前記複数の有色インクの記録および前記第1の2値データに従った前記画質向上液の記録がほぼ同じタイミングで行われ、且つ前記2値の色データおよび前記第1の2値データに従った記録が行われた後に前記第2の2値データに従った前記画質向上液の記録が行われるように、前記複数の有色インクおよび前記画質向上液を前記記録媒体に記録するタイミングを決定することを特徴とする。
また、複数の有色インクと画質向上液を用い、入力画像データに従って記録媒体に画像を記録するインクジェット記録方法であって、前記入力画像データに基づいて、前記複数の有色インクの夫々に対応する多値の色データと、前記画質向上液に対応する第1の多値データおよび第2の多値データを生成する生成工程と、前記多値の色データを量子化して2値の色データを生成し、前記第1の多値データを量子化して第1の2値データを生成し、前記第2の多値データを量子化して第2の2値データを生成する量子化工程と、前記複数の有色インクおよび前記画質向上液を、前記2値の色データ、前記第1の2値データおよび前記第2の2値データの夫々に従って記録媒体に記録するタイミングを決定する決定工程と、を有し、前記決定工程は、前記記録媒体において、前記2値の色データに従った前記複数の有色インクの記録および前記第1の2値データに従った前記画質向上液の記録がほぼ同じタイミングで行われ、且つ前記2値の色データおよび前記第1の2値データに従った記録が行われた後に前記第2の2値データに従った前記画質向上液の記録が行われるように、前記複数の有色インクおよび前記画質向上液を前記記録媒体に記録するタイミングを決定することを特徴とする。
本発明によれば、顔料インクを用いたインクジェット記録装置において、装置の大型化をすること無く、光沢むらを十分に抑制し、高品位な画像を出力することが可能となる。
(a)および(b)は、インクジェット記録装置の外観図および内部構造図である。 記録ヘッドにおけるノズル列の配列状態を示す図である。 インクジェット記録装置の制御構成を示すブロック図である。 6種類の有色インクを調整するための成分分布を示した図である。 (a)〜(d)は、光沢度および写像性の測定方法を説明する図である。 (a)〜(f)は、記録媒体に顔料インクや画質向上液を記録した状態図である。 画像処理の工程を説明するためのブロック図である。 後段処理部で実行する信号値変換の例を説明する図である。 ドット配置パターンの一例を示す図である。 (a)および(b)は一般的なマルチパス記録方法を説明するための図である。 (a)および(b)は、第1実施形態におけるマスクパターンを示した図である。 (a)および(b)は、マスクパターンを用いた場合の記録状態を示す図である。 第1実施形態において実際に記録に使用されるノズル領域を説明する図である。 (a)および(b)は、第1実施形態の光沢度および写像性を説明する図である。 本発明の効果を、記録状態に対応させながら示した図である。 (a)および(b)は、第2実施形態におけるマスクパターンを示した図である。 第2実施形態において実際に記録に使用されるノズル領域を説明する図である。 (a)および(b)は、第3実施形態における後段処理部での信号値変換と光沢度の変位を示す図である。 (a)および(b)は、第4実施形態における後段処理部での信号値変換と光沢度の変位を示す図である。 (a)および(b)は、速度重視モードのマスクパターンとノズル使用領域を示す図である。 第5実施形態のノズル列配列構成およびノズル使用領域を示す図である。 第6実施形態の後段処理部で実行する信号値変換の例を説明する図である。
(第1の実施形態)
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1(a)および(b)は、本実施形態で適用するシリアル型のインクジェット記録装置23の外観図および内部構造図である。図1(a)を参照するに、記録コマンドが入力されると、給紙トレイ12に積載された複数の記録媒体Pは1枚ずつ装置本体内に給紙され、記録が行われた後に排紙トレイ22に排出される。
図1(b)を参照するに、キャリッジ5に搭載された記録ヘッド1は、ガイドレール4に沿ってX方向に往復移動しながらノズルからインクを吐出し、記録媒体P上に画像を形成する。記録ヘッド1は、それぞれ異なった色のインクと画質向上液に対応した複数のノズル列を有している。本実施形態において、これらノズル列は、6色の有色顔料インク、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)、ライトシアン(LC)、ライトマゼンタ(LM)と、無色透明な画質向上液(CL)を吐出するためのノズル列である。
図2は、記録ヘッド1における上記ノズル列の配列状態を示す図である。6色の有色インクを吐出する6つのノズル列と画質向上液を吐出する1つのノズル列は、Y方向に等しい幅を有し、これと交差するX方向に並列配置されている。夫々のノズル列には、インクを滴として吐出するためのノズルが、1200dpiのピッチでY方向に768個ずつ配列している。
図2に戻る。キャリッジ5は、タイミングベルト17を介して伝えられるキャリッジモータ11の駆動力により、ガイド軸3とガイドレール4に沿ってX方向に往復移動する。このとき、キャリッジ5に設けられたエンコーダセンサ21は、X方向に沿って備えられたリニアスケール19を読み取り、装置内におけるキャリッジ5の位置や速度を検出する。キャリッジ5が移動する際、記録ヘッド1は、エンコーダセンサ21の検出値と入力された記録データに従ってノズル列に配列するノズル夫々からインクを吐出する。これにより、記録ヘッド1による1回の記録走査が行われる。
上記記録走査によって記録が行われる領域の記録媒体Pは、その上流部分が搬送ローラ16とピンチローラ15に挟持されるとともに、裏側がプラテン2によって支持され、記録ヘッド1に対する平滑性が維持されている。また、上記1回分の記録走査が終了するたびに搬送ローラ16とピンチローラ15が回転し、記録ヘッド1の記録幅に応じた分だけ記録媒体PはY方向に搬送される。このような搬送動作は、搬送モータ13の駆動力がリニアホイール20を介して搬送ローラ16を回転することによってなされる。
以上のような記録走査と搬送動作を交互に繰り返すことにより、記録媒体Pに画像が記録される。
ホームポジションには、記録ヘッド1に補充するインクを貯留しておくためのインクタンク7や、記録ヘッド1のメンテナンス処理を行うためのヘッドキャップ10および回復ユニット14が備えられている。インク供給が必要となったとき、記録ヘッド1はホームポジションに移動し、インクタンク7に貯留されているインクが供給チューブ9を介して記録ヘッド1に供給される。
図3は、本実施形態におけるインクジェット記録装置の制御構成を示すブロック図である。コントローラ100は主制御部であり、例えばマイクロコンピュータ形態のASIC101、ROM103、RAM105を有する。ROM103は、ASIC101が実行する各種プログラムのほか、後述するドット配置パターン、マスクパターン、その他の固定データを格納している。この際、RAM105は、画像データを展開する領域や作業用の領域として使用される。本実施形態において、ASIC101は、ホスト装置110から受信した画像データ対し、ROM103から読み出したプログラムに従って所定の画像処理を施し、記録ヘッド1など各種機構を制御しながら処理後の記録データに従って記録媒体Pへ画像を記録する。
ホスト装置110は、後述する画像データの供給源(プリントに係る画像等のデータの作成、処理等を行うコンピュータとする他、画像読み取り用のリーダ部等の形態であってもよい)である。画像データ、その他のコマンド、ステータス信号等は、インタフェース(I/F)112を介してコントローラ100と送受信される。
ヘッドドライバ140は、ASIC100の制御の下、画像処理後の記録データに応じて記録ヘッド1を駆動するドライバである。モータドライバ150はキャリッジモータ11を駆動するドライバであり、モータドライバ160は搬送モータ13を駆動するドライバである。
(インク構成)
以下、本実施形態のインクジェット記録装置で使用する有色インクと無色透明で光沢制御に用いる画質向上液について説明する。まず、有色インクを構成する各成分について説明する。
(水性媒体)
本発明で使用するインクには、水及び水溶性有機溶剤を含有する水性媒体を用いることが好ましい。インク中の水溶性有機溶剤の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として3.0質量%以上50.0質量%以下とすることが好ましい。又、インク中の水の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として50.0質量%以上95.0質量%以下とすることが好ましい。
水溶性有機溶剤は、具体的には、例えば、以下のものを用いることができる。メタノール、エタノール、プロパノール、プロパンジオール、ブタノール、ブタンジオール、ペンタノール、ペンタンジオール、ヘキサノール、ヘキサンジオール、等の炭素数1〜6のアルキルアルコール類。ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類。アセトン、ジアセトンアルコール等のケトン又はケトアルコール類。テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類。ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等の平均分子量200、300、400、600、及び1,000等のポリアルキレングリコール類。エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール等の炭素数2〜6のアルキレン基を持つアルキレングリコール類。ポリエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート等の低級アルキルエーテルアセテート。グリセリン。エチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル、ジエチレングリコールメチル(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類。N−メチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等。又、水は、脱イオン水(イオン交換水)を用いることが好ましい。
(顔料)
顔料は、カーボンブラックや有機顔料を用いることが好ましい。インク中の顔料の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として0.1質量%以上15.0質量%以下とすることが好ましい。
ブラックインクは、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラックを顔料として用いることが好ましい。具体的には、例えば、以下の市販品等を用いることができる。レイヴァン:7000、5750、5250、5000ULTRA、3500、2000、1500、1250、1200、1190ULTRA−II、1170、1255(以上、コロンビア製)。ブラックパールズL、リーガル:330R、400R、660R、モウグルL、モナク:700、800、880、900、1000、1100、1300、1400、2000、ヴァルカンXC−72R(以上、キャボット製)。カラーブラック:FW1、FW2、FW2V、FW18、FW200、S150、S160、S170、プリンテックス:35、U、V、140U、140V、スペシャルブラック:6、5、4A、4(以上、デグッサ製)。No.25、No.33、No.40、No.47、No.52、No.900、No.2300、MCF−88、MA600、MA7、MA8、MA100(以上、三菱化学製)。又、本発明のために新たに調製したカーボンブラックを用いることもできる。勿論、本発明はこれらに限定されるものではなく、従来のカーボンブラックを何れも用いることができる。又、カーボンブラックに限定されず、マグネタイト、フェライト等の磁性体微粒子や、チタンブラック等を顔料として用いてもよい。
有機顔料は、具体的には、例えば、以下のものを用いることができる。トルイジンレッド、トルイジンマルーン、ハンザイエロー、ベンジジンイエロー、ピラゾロンレッド等の水不溶性アゾ顔料。リトールレッド、ヘリオボルドー、ピグメントスカーレット、パーマネントレッド2B等の水溶性アゾ顔料。アリザリン、インダントロン、チオインジゴマルーン等の建染染料からの誘導体。フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン等のフタロシアニン系顔料。キナクリドンレッド、キナクリドンマゼンタ等のキナクリドン系顔料。ペリレンレッド、ペリレンスカーレット等のペリレン系顔料。イソインドリノンイエロー、イソインドリノンオレンジ等のイソインドリノン系顔料。ベンズイミダゾロンイエロー、ベンズイミダゾロンオレンジ、ベンズイミダゾロンレッド等のイミダゾロン系顔料。ピランスロンレッド、ピランスロンオレンジ等のピランスロン系顔料。インジゴ系顔料、縮合アゾ系顔料、チオインジゴ系顔料、ジケトピロロピロール系顔料。フラバンスロンイエロー、アシルアミドイエロー、キノフタロンイエロー、ニッケルアゾイエロー、銅アゾメチンイエロー、ペリノンオレンジ、アンスロンオレンジ、ジアンスラキノニルレッド、ジオキサジンバイオレット等。勿論、本発明はこれらに限定されるものではない。
又、有機顔料をカラーインデックス(C.I.)ナンバーで示すと、例えば、以下のものを用いることができる。C.I.ピグメントイエロー:12、13、14、17、20、24、74、83、86、93、97、109、110、117、120、125、128、137、138、147、148、150、151、153、154、166、168、180、185等。C.I.ピグメントオレンジ:16、36、43、51、55、59、61、71等。C.I.ピグメントレッド:9、48、49、52、53、57、97、122、123、149、168、175、176、177、180、192等。同、215、216、217、220、223、224、226、227、228、238、240、254、255、272等。C.I.ピグメントバイオレット:19、23、29、30、37、40、50等。C.I.ピグメントブルー:15、15:1、15:3、15:4、15:6、22、60、64等。C.I.ピグメントグリーン:7、36等。C.I.ピグメントブラウン:23、25、26等。勿論、本発明はこれらに限定されるものではない。
(分散剤)
上記したような顔料を水性媒体に分散するための分散剤は、水溶性を有する樹脂であれば何れのものも用いることができる。中でも特に、分散剤の重量平均分子量が1,000以上30,000以下、更には3,000以上15,000以下のものが好ましい。インク中の分散剤の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として0.1質量%以上5.0質量%以下とすることが好ましい。
分散剤は、具体的には、例えば、以下のものを用いることができる。スチレン、ビニルナフタレン、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸の脂肪族アルコールエステル、アクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、フマール酸、酢酸ビニル、ビニルピロリドン、アクリルアミド、又はこれらの誘導体等を単量体とするポリマー。尚、ポリマーを構成する単量体のうち1つ以上は親水性単量体であることが好ましく、ブロック共重合体、ランダム共重合体、グラフト共重合体、又はこれらの塩等を用いても良い。又は、ロジン、シェラック、デンプン等の天然樹脂を用いることもできる。これらの樹脂は、塩基を溶解した水溶液に可溶である、即ち、アルカリ可溶型であることが好ましい。
(界面活性剤)
インクセットを構成するインクの表面張力を調整するためには、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、及び両性界面活性剤等の界面活性剤を用いることが好ましい。具体的には、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェノール類、アセチレングリコール化合物、アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物等を用いることができる。
(その他の成分)
インクセットを構成するインクは、前記した成分の他に、保湿性維持のために、尿素、尿素誘導体、トリメチロールプロパン、及びトリメチロールエタン等の保湿性固形分を含有してもよい。インク中の保湿性固形分の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として0.1質量%以上20.0質量%以下、更には3.0質量%以上10.0質量%以下とすることが好ましい。又、インクセットを構成するインクは、前記した成分以外にも必要に応じて、pH調整剤、防錆剤、防腐剤、防黴剤、酸化防止剤、還元防止剤、及び蒸発促進剤等の種々の添加剤を含有してもよい。
次に、本実施形態で用いる有色インクの調製方法をより具体的に説明する。本発明はその要旨を超えない限り、下記実施例によって限定されるものではない。尚、文中「部」、及び「%」とあるのは、特に断りのない限り質量基準である。
(顔料分散液1〜4の調製)
以下に示す手順により、顔料分散液1〜4を調製した。尚、以下の記載において、分散剤とは、酸価200、重量平均分子量10,000のスチレン−アクリル酸共重合体を、10質量%水酸化ナトリウム水溶液で中和することにより得られた水溶液のことである。
<C.I.ピグメントレッド122を含む顔料分散液1の調製>
顔料(C.I.ピグメントレッド122)10部、分散剤20部、イオン交換水70部を混合し、バッチ式縦型サンドミルを用いて3時間分散する。その後、遠心分離処理によって粗大粒子を除去した。更に、ポアサイズ3.0μmのセルロースアセテートフィルター(アドバンテック製)にて加圧ろ過し、顔料濃度が10質量%である顔料分散液1を得る。
<C.I.ピグメントブルー15:3を含む顔料分散液2の調製>
顔料(C.I.ピグメントブルー15:3)10部、分散剤20部、イオン交換水70部を混合し、バッチ式縦型サンドミルを用いて5時間分散する。その後、遠心分離処理によって粗大粒子を除去した。更に、ポアサイズ3.0μmのセルロースアセテートフィルター(アドバンテック製)にて加圧ろ過し、顔料濃度が10質量%である顔料分散液2を得る。
<C.I.ピグメントイエロー74を含む顔料分散液3の調製>
顔料(C.I.ピグメントイエロー74)10部、分散剤20部、イオン交換水70部を混合し、バッチ式縦型サンドミルを用いて1時間分散する。その後、遠心分離処理によって粗大粒子を除去した。更に、ポアサイズ3.0μmのセルロースアセテートフィルター(アドバンテック製)にて加圧ろ過し、顔料濃度が10質量%である顔料分散液3を得る。
<C.I.ピグメントブラック7を含む顔料分散液4の調製>
カーボンブラック顔料(C.I.ピグメントブラック7)10部、分散剤20部、イオン交換水70部を混合し、バッチ式縦型サンドミルを用いて3時間分散する。尚、分散する際の周速は、顔料分散液1を調製する際の2倍とした。その後、遠心分離処理によって粗大粒子を除去する。更に、ポアサイズ3.0μmのセルロースアセテートフィルター(アドバンテック製)にて加圧ろ過し、顔料濃度が10質量%である顔料分散液4を得る。
(インクの調製)
図4は、本実施形態で用いる6種類の有色インクを調整するための成分分布を示した図である。調製においては、上記顔料分散液1〜4と図に示した各成分を混合し、十分攪拌した後、ポアサイズ0.8μmのセルロースアセテートフィルター(アドバンテック製)にて加圧ろ過を行い、インク1〜6を調製する。
次に、本実施形態で用いる光沢を制御するための画質向上液を説明する。本実施形態での画質向上液は、無色透明とする。
(画質向上液の調整)
ラジカル開始剤を用いた溶液重合法により合成したスチレン(St)−アクリル酸(AA)共重合体A(St/AA=70/30(質量%)、分子量:10500、実測酸価:203)を用いて、下記組成の液体組成物Aを作成する。なお、塩基性物質としては水酸化カリウムを用い、液体組成物のpHが8.0となるように添加量は調整する。
・スチレン−アクリル酸共重合体A 2部
・グリセリン 7部
・ジエチレングリコール 5部
・水 86部
上記調整により得られる画質向上液は、光沢を制御するための液である。同様の効果が得られる限り、画質向上液は前記実施例によって限定されるものではない。
(特徴事項)
以下、上述した記録装置を用い、本実施形態の特徴的な構成について具体的に説明する。なお、本明細書において、視覚的に感知される光沢性の程度を示す基準として、「光沢度」および「写像性」を利用する。ここではまず、光沢度と写像性の評価方法について説明する。
図5(a)〜(d)は、光沢度および写像性の測定方法を説明する図である。図5(a)を参照するに、20°鏡面光沢度(以下、光沢度と記載する)では、印刷物表面に対し入射角θ=20°で入射した光の反射光を検出する。検出器としては、例えば、BYK−Gardner社製のB−4632(日本名;マイクロ−ヘイズ プラス)などを採用することが出来る。検出部は図5(a)に示すように、正反射光の軸を中心とした開口幅1.8°の範囲での光強度を検出し、その結果、図5(d)のよう正反射角をピークとした強度分布が得られる。このとき、入射光強度に対する正反射光の強度が光沢度となり、その単位は無次元である。このような光沢度および測定方法はJIS規格のK5600に準拠している。
写像性とは、対象物に映る像の鮮明さを表し、例えば、JIS H8686『アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化皮膜の写像性測定方法』やJIS K7105『プラスチックの光学的特性試験方法』を用いて測定される。写像性を測定する装置としては、写像性測定器ICM−1T(スガ試験機製)や、写像性測定装置GP−1S(オプテック製)が、JIS規格に準拠したものとして市販されている。
対象物となる記録媒体の表面の凹凸が少ない場合、図5(b)のように記録媒体の表面で拡散される光の量は少なく、拡散光に比べ正反射光が強くなる。つまり、表面で反射される光が平行になりやすく、比較的鮮明な像が写り、写像性の値は高くなる。一方、図5(c)のように、記録媒体の表面の凹凸が多い場合、反射光は様々な方向へ拡散され、正反射光が弱くなる。つまり、表面で反射される光の進路は様々で、ぼやけた像が写り、写像性の値は低くなる。
以上説明したように、光沢度や写像性は、記録媒体の表面粗さに依存する。ただし、記録物については、その光沢度や写像性が高いほど好ましいというものではなく、観察のしやすい範囲がある。本発明者らが検討したところ、そのような光沢度の範囲は、20°鏡面光沢度において30〜60であると判断した。したがって、本発明では、記録画像によらず、記録物の光沢度を30〜60の範囲に収めるような記録制御を行う。より具体的には、使用するインクの種類やその記録密度(階調)に応じて光沢度や写像性は変化するので、画像に応じて画質向上液の記録量や記録タイミングを調整して、画像全体の光沢度を上記範囲に統一するようにする。以下、具体的な制御方法について説明する。
図6(a)〜(f)は、記録媒体に顔料インクや画質向上液を記録した状態を、濃度領域ごとに説明する図である。ハイライト部のようにドットの記録密度が低い場合、記録されるドットは図6(a)のように疎らで、記録面の光沢性は記録媒体そのものの光沢性に依存する。一般に、白紙部分の光沢度は、顔料インクを記録した領域よりも低い傾向にある。よって、ハイライト部の光沢度はより多くのドットを記録する中濃度領域や高濃度領域の光沢度よりも低く感知されやすい。そこで、本実施形態では、ハイライト部の光沢度を30〜60程度まで高めるため、図6(d)のように、顔料インクが記録されない領域の所々に、画質向上液を記録する。
一方、中濃度領域のように、より多くのドットが記録される階調では、記録媒体の表面は図6(b)のように、広がった顔料インクによって略埋め尽くされる。この際、記録面は平滑で、その光沢度は100を超えるなど、好適な範囲30〜60に比べて高くなってしまう。このため、本実施形態では、記録面の平滑度をあえて乱すために、適量の画質向上液を記録する。但し、記録媒体には吸収可能な液体量の上限があるので、既に形成された平滑層の上に上限まで画質向上液を記録しても、高すぎる光沢度を十分に下げることは出来ない。そこで、本実施形態では、顔料インクと画質向上液を混在させながら略同じタイミングで記録することにより、図6(e)のように記録面に凹凸を形成し、高すぎる光沢度を抑制する。
高濃度領域のように、更に多くのドットが互いに重複して記録される場合には、顔料インクの色材や分散樹脂等の固形分量が多くなり、図6(c)のように、全体に多くの凹凸が形成される。特に、異なる複数の顔料インクが重なった場合、このような凹凸はより顕著になる。よって、高濃度領域の光沢度は中濃度領域よりは下がる傾向がある。ただし、本発明者らの検討によればその光沢度は60〜80の範囲であり、好適な範囲である30〜60よりは上回っている。よって、高濃度領域についても光沢度を下げるためにある程度の画質向上液を付与する必要がある。
しかしながら、高濃度領域では図6(c)に見るように既に多くの凹凸が形成されているため、中濃度と同じ方法で画質向上液を付与すると、写像性がさらに低下することが懸念される。よって、本実施形態では、図6(f)のように、顔料インクが既に記録された上に画質向上液をオーバーコートする。これにより、写像性を維持しつつ、光沢度を好適な範囲に抑えることが出来るようになる。
以上説明したように、本実施形態においては、濃度領域ごとに適切な量の画質向上液を適切なタイミングで付与する。そのため、本実施形態では以下に説明するような特徴的な画像処理を実行する。
図7は、ホスト装置110とインクジェット記録装置23において実行される、画像処理の工程を説明するためのブロック図である。ホスト装置110は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)であり、アプリケーションJ01とプリンタドライバJ11を含んでいる。アプリケーションJ01は、ホスト装置110のモニタおけるUI画面にてユーザが指定した情報に基づいて、プリンタドライバ11に渡す画像データを作成する処理および、記録の制御を司る記録制御情報を設定する処理を実行する。アプリケーションJ01がプリンタドライバJ11に提供する画像データ情報及び記録制御情報は、「記録媒体情報」、「画像情報」、「記録品位情報」、および給紙方法等のような「その他制御情報」から構成される。記録媒体情報には、記録の対象となる記録媒体の種類が含まれ、普通紙、光沢紙、はがき、プリンタブルディスクなどのうち、いずれか1種類の記録媒体が指定されている。「画像情報」とは、「カラーモード」または「モノクロモード」のような、画像の特徴を示す情報である。記録品位情報には、記録の品位が指定されており、「きれい」、「標準」、「はやい」等のうち、いずれか1種の品位が指定されている。
プリンタドライバJ11はその処理として、前段処理J02、後段処理J03、γ補正J04(J04aとJ04b)、量子化J05(J05aとJ05b)を有する。以下に、各処理を簡単に説明する。
前段処理部J02は色域(Gamut)のマッピングを行う。この処理は、sRGB規格の入力画像データ(R、G、B)によって再現される色域を、本実施形態のインクジェット記録装置によって再現可能な色域内に写像するためのデータ変換を行う。具体的には、R、G、Bのそれぞれが8ビットで表現された256階調のデータを、3次元のLUT(ルックアップテーブル)を用いることにより、色域が異なるそれぞれ8ビットR、G、Bデータ(RGB値)に変換する。
後段処理部J03は、後段処理用の3次元LUTに基づいて、上記色域のマッピングがなされたR、G、Bデータを、このデータが表す色を再現する有色インクと画質向上液の組み合わせの多値の色データ(各色256階調8ビットのデータ)に変換する。本実施形態では、R、G、Bデータに基づいて、6種類の有色インクC、M、Y、K、LC、LMのそれぞれに対応する6つの多値データのほか、画質向上液に対応する第1の多値データCL1と第2の多値データCL2を生成する。ここで、第1の多値データCL1は、図6(e)で説明したように、有色インクと略同じタイミングで記録される画質向上液のための多値データである。また、第2の多値データCL2は、図6(f)で説明したように、有色インクを記録した後に記録される画質向上液のための多値データである。そして、有色インク用の6つの多値データと画質向上液用の第1の多値データCL1はγ補正部J04aに送信され、画質向上液用の第2の多値データCL2はγ補正部J04bに送信される。
図8は、本実施形態の後段処理部J03で実行する信号値変換の例を説明する図である。横軸は、(R、G、B)=(255、255、255)であるホワイト(白)から(R、G、B)=(0、255、255)であるシアンを経て(R、G、B)=(0、0、0)であるブラック(黒)へ向かうシアンラインの入力信号値を示している。縦軸は、個々の入力信号値に対応するC(シアン)、K(ブラック)、CL1(画像向上液の第1の多値データ)、CL2(画像向上液の第2多値データ)夫々の出力信号値を示している。
シアンラインにおいて、シアンインク用の出力信号Cは、0から徐々に増加し、シアン(0、255、255)でピークとなり、更にブラックに向けて徐々に減少し、ブラックで0となる。一方、ブラックインクの出力信号Kは、シアン(0、255、255)までは0で、これを過ぎた辺りから徐々に増加し、ブラックでMAXとなる。このように、シアンCおよびブラックK夫々の出力信号値や総和および割合は、入力信号値に応じて変化する。そして、出力信号値は単位領域あたりのインクの付与量に相関するので、有色インクによって表現される記録面の光沢度や写像性も、入力信号値に応じて変化する。
そこで本実施形態では、有色インクと同じタイミングで記録される画像向上液の第1の多値データCL1と、有色インクよりも後で記録される画像向上液の第2多値データCL2を、有色信号の出力値に応じて調整し光沢度や写像性を図6で説明したように制御する。そのため、図8を参照するに、本実施形態では、相対的にドットの記録密度が低いハイライトから中濃度であるシアンにおいて、CL1(第1の多値データ)を主に使用する。そして、相対的にドットの記録密度が高いシアンからブラックにおいては、CL1を徐々に減少させながら最終的に0とし、この減少とともにCL2(第2の多値データ)を徐々に増加している。すなわち、ハイライトからシアンにおいては、シアンインクと同じタイミングで画像向上液が付与され、図6(b)あるいは図6(d)のような記録状態を得る。一方、ブラックに近い領域においては、シアンインクとブラックインクが記録された後から画質向上液が付与され、図6(f)のような記録状態を得る。いずれにしても、好適な範囲の光沢度および写像性が得られ、光沢むらを抑えることが可能となる。
なお、ここでは、CL1(第1の多値データ)が減少を開始するタイミング(信号値)とKが0より大きくなるタイミングをほぼ等しくしているが、本実施形態はこのような信号値変換に限定されるものではない。よりハイライトに近いKが0の領域であっても、紙面がインクで埋め尽くされてしまうような状態になる場合には、光沢度や写像性に応じて、CL1の信号値を下げ、CL2を0より大きくするようにしてもよい。
以上、図8ではシアンラインを例に説明しているが、このような調整は、全ての有色インクについて全ての階調で適正化することが出来る。この場合、個々の入力信号値(R,G,B)から変換される多値データ(C,M,Y,K,LC,LM)に適したCL1とCL2が、後段処理部J03が参照する3次元LUTにおいて対応付けられていればよい。尚、前段処理、後段処理共に、テーブルの格子点に適応しないデータは、補間演算を併用して変換を行ってもよい。
γ補正部J04aおよびJ04bは、各色の多値データについて、濃度値(階調値)変換を行う。具体的には、1次元LUTを用いて、8ビットの多値の色データを、プリンタの階調特性に線形的に対応づけられるように12ビットの多値データ(4096値)に変換する。
量子化部J05aおよびJ05bは、γ補正がなされた各色12ビットの多値の色データに対して、誤差拡散等の擬似中間調処理(ハーフトーニング処理)を行って、4096値よりも少ないN値のデータに変換する。具体的には、N=3〜16値程度の各色2〜4ビットの多値のハーフトーニングを行う。本実施形態では4ビット5値データに変換する場合を例に以下の説明を続ける。なお、本発明において多値に量子化する処理は必ずしも必要ではなく、この段階で2値量子化処理を行う形態であっても構わない。
なお、以上説明した前段処理部J02〜量子化処理部J05における画像処理は、全て600ppi(ピクセル/インチ)の解像度で行われる。これは、記録ヘッド1がドットを記録する解像度(1200dpi)の半分に相当する。上述した記録制御情報および量子化処理部J05aおよびJ05bによって作成された5値データは、記録制御情報とともに記録装置210へ出力される。
ホスト装置110から受信した量子化処理後の5値データは、インクの種類ごとにプリントバッファJ06aまたはJ06bに格納される。
ドット配置パターン化処理部J07aおよびJ07bでは、入力された600dpiの5値データをドットの記録あるいは非記録の2値で示された1200dpiのドット配置パターンに変換する。
図9は、ドット配置パターンの一例を示す図である。ここでは、本実施形態において、入力される5値データは0〜4のいずれかであり、ドット配置パターン化処理部J07aおよびJ07bは、図10のような予め格納されているドットパターンの中から、レベル値に応じたドット配置パターンを1つ選択する。ドット配置パターンにおいて、個々の四角は1200dpiの1画素領域を示し、黒く示した領域がドットを記録する画素、白く示した領域がドットを記録しない画素をそれぞれ示している。このようなドットパターン化処理部J07aおよびJ07bによって、多値の色データは2値の色データに、第1の多値データは第1の2値データに、第2の多値データは第2の2値データに、それぞれ変換される。
続くマスク処理部J08aおよびJ08bでは、互いに補完の関係にあるマスクパターンを用い、ドット配置パターン化処理J07aおよびJ07bによって記録が決定した画素それぞれについて、実際に記録を行う走査を決定する。
図10(a)および(b)は一般的なマルチパス記録方法を説明するための図である。マルチパス記録では、記録ヘッドが1回の記録走査で記録可能な領域を複数回の記録走査に分割して記録する。ここでは、4パスのマルチパス記録を行う場合を例に説明する。4パスのマルチパス記録の場合、ノズル列に含まれる768個のノズルは192ノズルずつの4つのブロックに分割され、個々のブロックには異なるマスクパターンA〜Dが宛がわれる。これらマスクパターンにおいて、黒く示した領域がドットの記録を許容する記録許容画素、白く示した領域がドットの記録を許容しない記録非許容画素を示し、マスクパターンA〜Dは互いに排他且つ補完の関係を有している。図では、マスクパターンA〜D夫々の記録許容画素の比率は均等に25%である場合を示している。
図10(b)は同図(a)で示したマスクパターンを用いて4パスのマルチパス記録を行う状態を説明する図である。4パスのマルチパス記録の場合、記録走査が1回行われるたびに記録媒体は1ブロック分すなわち192画素分ずつY方向に搬送される。これにより、1ブロック分の幅に相当する記録媒体の画像領域は、4回の記録走査によって100%の画像が完成される仕組みになっている。
図7のマスク処理部J08aおよびJ08bでは、このように予め用意されたマスクパターンと、ドットパターン処理部J07aあるいはJ07bから出力された2値データの間で論理席演算を行い、各記録走査で実際にドットを記録する画素を決定する。
ところで、以上説明したマルチパス記録では、用意するマスクパターンに特徴を持たせることによって、様々な記録制御を行うことが出来る。そこで、本実施形態では、CL1およびCL2を記録するタイミングを互いに異ならせるために、マスク処理部J08aおよびJ08bでは、以下に説明するような特徴的なマスクパターンを使用する。
図11(a)および(b)は、マスク処理部J08aおよびJ08bで使用するマスクパターンをそれぞれ示した図である。図11(a)は、マスク処理部J08aで使用する、6色の有色インクとCL1のためのマスクパターンである。第1ブロックおよび第2ブロックには互いに補完関係にある記録許容率が50%のマスクパターンが宛がわれ、第3ブロックおよび第4ブロックの記録許容率は0%となっている。一方、図11(b)は、マスク処理部J08bで使用する、CL2のためのマスクパターンである。第1ブロックおよび第2ブロックの記録許容率は0%であり、第3ブロックおよび第4ブロックには互いに補完関係にある記録許容率が50%のマスクパターンが宛がわれている。
図12(a)および(b)は、図11(a)および(b)で示したマスクパターンを用いて4パスのマルチパス記録を行った場合の、それぞれの記録状態を示す図である。1ブロック分に相当する記録媒体の同一画像領域は、1パス目と2パス目において図11(a)で示したマスクパターンによる記録が完了し、その後の3パス目と4パス目で図11(b)に示したマスクパターンによる記録が行われる。すなわち、1パス目と2パス目で有色インクおよび画質向上液のCL1データの記録が完了し、その後の3パス目と4パス目で画質向上液のCL2データが記録される。
マスク処理部J08aで生成された記録データのうち、有色インクの2値データは、有色インク用のノズル列J10aへ送られるが、画質向上液の記録データは合成部J09aに送られる。合成部J09aでは、マスク処理部J08aから出力された画質向上液用の2値データ即ちCL1から変換された2値データCL1´と、マスク処理部J08bから出力された画質向上液用の2値データ即ちCL2から変換された2値データCL2´を合成する。
この際、マスク処理部J08aで使用するマスクパターンとマスク処理部J08aで使用するマスクパターンは、図11(a)および(b)で示したように、完全に排他の関係にある。よって、これらマスクパターンを用いて処理された後の2値データCL1´およびCL2´も互いに排他の関係にあり、記録「1」となる画素位置が重なることもない。従って、合成部J09は、2つの2値データCL1´およびCL2´の間で論理和演算を行うことにより、画質向上液のノズル列のための2値記録データを生成することが出来る。その結果は、画質向上液用のノズル列J10bへ送信される。
図13は、以上説明した画像処理の結果、個々のノズル列において実際に記録に使用されるノズル領域を説明する図である。有色インクを吐出するノズル列は、図11(b)のマスクパターンを使用するので、実際に吐出動作を行うノズル領域は下半分の2ブロック分(384ノズル分)である。一方、画質向上液用のノズル列は、図11(a)および(b)の両方のマスクパターンの論理和を使用するので、全ノズル領域(768ノズル)を用いて吐出動作を行うことになる。この際、下半分の領域は第1の多値データCL1から変換された2値データCL1´に基づく吐出動作が行われ、画質向上液は有色インクと同じタイミングで記録媒体に付与される。一方、上半分の領域は第2の多値データCL2から変換された2値データCL2´に基づく吐出動作が行われ、既に記録されている有色インクや画質向上液の層上から、画質向上液を付与することになる。
図14(a)および(b)は、本実施形態の信号値変換および記録動作を行った場合の、光沢度および写像性を説明するための図である。両図において横軸は図8と同じシアンラインの信号値を示す。また、破線は画質向上液を使用しないで記録した場合の光沢度および写像性を、実線は上述した方法で画質向上液を記録した場合の光沢度および写像性をそれぞれ示している。
有色インクのみを使用した場合、ホワイトからのハイライト部において、写像性は目標範囲内であるが、光沢度は目標範囲を下回っている。これは図6(a)で説明したように、記録されるドットが疎らで、記録面の光沢性が記録媒体そのものの光沢性に依存するからである。これに対し、本実施形態の方法で画質向上液を記録した場合、図6(d)のように白紙領域の所々に画質向上液が記録されるので、光沢度は目標範囲内まで上昇している。また、写像性についても目標範囲内を維持している。
中濃度領域においては、有色インクのみを記録した場合、写像性は目標範囲内であるが、光沢度は目標範囲を大きく超えてしまっている。これは、図6(b)で説明したように、記録媒体の表面が、広がった顔料インクによって略埋め尽くされ、顔料インクそのものの高い光沢度が現れるからである。これに対し、本実施形態の方法で画質向上液を使用した場合、図6(e)のように適度な凹凸が形成されるので、光沢度は目標範囲内に収まっている。また、写像性については、その値は下がるものの目標範囲内を維持している。
高濃度領域においては、有色インクのみを使用した場合、写像性は目標範囲内ではあるがハイライト部や中濃度領域に比べるとかなり低くなっている。これは、図6(c)で説明したように、顔料インクの色材や分散樹脂等の固形分量が多くなるため、全体に多くの凹凸が形成されるからである。そして、光沢度については目標範囲を超えてしまっている。これに対し、本実施形態では、図6(f)のように画質向上液を顔料インクの層上からにオーバーコートしている。よって、必要以上の凹凸を形成して写像性を更に低下させることなく、光沢度を目標の範囲まで下げている。
図15は、図14(a)および(b)で説明した効果を、図6(a)〜(f)の記録状態に対応させながら示した図である。顔料インクのみで記録した記録状態(a)〜(c)では濃度領域によって光沢度がばらついているが、本実施形態のように画質向上液を追加で記録した記録状態(d)〜(f)では、いずれの濃度領域も光沢度が中程度(30〜60)に揃っている。その一方で、写像性は目標範囲(中程度)に維持されている。このように、本実施形態によれば、写像性と光沢度の双方を鑑みた光沢性において、濃度領域ごとの光沢性のばらつきを抑え、光沢むらを回避することが出来る。
なお、本実施形態の後段処理部J03において、図8で説明したようなCL1やCL2の生成は、シアンラインに限らず全てのRGB空間で行うことが出来る。すなわち、本実施形態によれば、全ての有色インクの全ての階調について、適量の画像向上液を適切なタイミングで付与することが出来、その結果、全色空間において色相ごとの光沢性を目標範囲内に収束させ、画像全体の光沢性を一様にすることが可能となる。
以上説明したように、本実施形態によれば、後段処理部J03において各有色インクに対応する多値データを生成する際に、これら多値データの値に応じた画像向上液のための第1の多値データと第2の多値データを生成する。そして、これら2つの多値データを量子化した後に、異なるマスクパターンを用いてマルチパス記録を行うことにより、画像向上液を記録するタイミングや量を適切に調整することが出来る。その結果、階調や色相によらず全ての色域で光沢むらのない一様な画像を得ることが出来る。
(第2実施形態)
本実施形態においても、図1〜図4で説明したインクジェット記録装置を用い、図7で説明したブロック図に従って画像処理を行うものとする。但し、本実施形態では、6パスのマルチパス記録によって画像を記録する。
図16(a)および(b)は、本実施形態のマスク処理部J08で使用するマスクパターンを示す図である。図16(a)がマスク処理部J08aで使用する、6色の有色インクとCL1のためのマスクパターンで、同図(b)がマスク処理部J08bで使用する、CL2のためのマスクパターンである。6パスのマルチパス記録の場合、ノズル列に含まれる768個のノズルは128ノズルずつの6つのブロックに分割され、各ブロックに対し互いに補完の関係にあるマスクパターンが宛がわれる。図16(a)を参照するに、有色インクとCL1については、第1〜第4ブロックにおいて互いに補完関係にある記録許容率が25%のマスクパターンが宛がわれ、第5ブロックおよび第6ブロックの記録許容率は0%となっている。また、図16(b)を参照するに、CL2については、第1〜第4ブロックの記録許容率は0%で、第5ブロックおよび第6ブロックは互いに補完関係にある記録許容率が50%のマスクパターンが宛がわれている。
図17は、上記マスクパターンを用いてマスク処理を行った結果、個々のノズル列において実際に記録に使用されるノズル領域を示す図である。有色インクのノズル列は、図16(a)のマスクパターンを使用するので、実際に吐出動作を行うノズル領域は下から4ブロック分(512ノズル分)である。一方、画質向上液用のノズル列は、図16(a)および(b)の両方のマスクパターンの論理和を使用するので、実際には全ノズル領域(768ノズル)を用いて吐出動作を行うことになる。この際、下から4ブロックの領域は第1の多値データCL1から変換された2値データCL1´に基づく吐出動作が行われ、画質向上液は有色インクと同じタイミングで記録媒体に付与される。一方、上から2ブロック分の領域は第2の多値データCL2から変換された2値データCL2´に基づく吐出動作が行われ、既に記録されている有色インクや画質向上液の層上から、画質向上液を付与することになる。
このような本実施形態によれば、有色インクと画質向上液のCL1データは、768ノズルによって、4パスのマルチパス記録で記録されることになる。一方、画質向上液のCL2データは、256ノズルによって、2パスのマルチパス記録で記録されることになる。一般にマルチパス記録とは、有色インクで記録される画像のすじやむらを低減するための記録方法であり、その効果はマルチパス数(同一画像領域に対する記録走査の回数)が多いほど高いと言える。しかしその一方で、マルチパス数が多いほど記録に関わる時間が多くなりスループットが低下するという難点もある。よって、有色インクと画質向上液の両方を用いてマルチパス記録を行う場合には、有色インクのマルチパス数をなるべく多くしながらも、すじやむらなどの画像問題が現れにくい画質向上液のマルチパス数はなるべく少なく抑えることが好ましい。このような観点から、本実施形態では、図16(a)および(b)のようなマスクパターンを用いることにより、CL2のマルチパス数は2パスのままとしながら、有色インクおよびCL1のマルチパス数を4パスに増やしている。これにより、第1の実施形態よりも、有色インクの画像品位をより向上させることが可能となる。
(第3実施形態)
本実施形態においても、図1〜図4で説明したインクジェット記録装置を用い、図7で説明したブロック図に従って画像処理を行う。但し、本実施形態では、光沢紙ではなく半光沢紙に記録を行う場合について説明する。
半光沢紙の場合、もともとの光沢度すなわち白紙領域の光沢度は光沢紙よりも低いが、顔料インクを付与した領域と白紙領域の光沢度の差は然程大きくなく、光沢むらはむしろ目立たない場合が多い。このような場合には、実画像には寄与しない画質向上液の消費量はなるべく抑えることが好ましく、本実施形態では、後段処理部における信号値変換において、光沢紙とは異なるテーブルを用意する。
図18(a)および(b)は、本実施形態の後段処理部J03で実行する信号値変換と、当該信号値変換を行った場合の、光沢度の変位を説明するための図である。横軸は、図8や図14(a)と同様のシアンラインの信号値を示している。半光沢紙の場合、有色インクのみで記録を行っても、図18(b)の破線に示すように、光沢度は目標範囲から大きく外れることはない。特に、光沢紙では目標範囲を大きく超えてしまっていた中濃度において、半光沢紙では目標の範囲に収まっている。そのため、本実施形態では図18(a)に示すように、ハイライト部の光沢度をアップさせるCL1と、高濃度部の光沢度を抑えるCL2は生成するが、光沢むらが目標範囲にある中濃度領域では、画質向上液のための信号値は0に抑えるような信号値変換を行う。このような最小限の画質向上液の付与により、図18(b)に示すように、いずれの濃度領域も光沢度を目標範囲に抑えることが可能となる。
なお、入力信号値(R,G,B)から変換される多値データ(C,M,Y,K,LC,LM)およびCL1、CL2の値は、記録媒体の種類などによっても異なるのが一般である。よって、ホスト装置110の格納部には、後段処理用LUTが複数格納されており、記録制御情報の記録媒体の種類や画像情報に基づいて適切なテーブルが選択されるようになっている。そして、上述したような画質向上液の適量化は、光沢紙、半光沢紙のみならず全ての記録媒体に対して行うことが好ましい。この場合、例えば元々光沢を有さない普通紙やマット紙については、CL1やCL2を生成せず画質向上液を全く付与しないようにすることも出来る。
(第4実施形態)
上記実施形態では、光沢むらを抑制するために、主に4パスや6パスのマルチパス記録によって有色インクと画質向上液の両方を記録する構成で説明した。しかしながら、有色インクを使用する記録走査の後で画質向上液を記録する記録走査を設けることは、光沢むらは低減できるものの、記録時間は余計にかかってしまう。そこで、本実施形態においては、同じ光沢紙を対象としながらも、光沢むらの低減を優先する光沢均一性重視モード(第1のモード)と、記録速度を重視する速度重視モード(第2のモード)を用意し、用途に応じてユーザが選択可能な構成とする。
本実施形態においても、図1〜図4で説明したインクジェット記録装置を用い、図7で説明したブロック図に従って画像処理を行う。そして、光沢均一性重視モードが選択された場合は、第1の実施形態と同様の方法によって画像を出力する。一方、速度重視モードが選択された場合は、上記実施形態とは異なる方法で画像を記録する。
図19(a)および(b)は、速度重視モードが選択された場合の後段処理部J03で実行する信号値変換と、当該信号値変換を行った場合の、光沢度の変位を示す図である。図19(a)を参照するに、本実施形態では有色インクと同じ走査で記録するためのCL1データのみを生成し、CL2データは生成しない。そして、本実施形態では、有色インクについても画質向上液についても、2パスのマルチパス記録を採用する。
図20(a)および(b)は、本実施形態の速度重視モードで使用するマスクパターンと、実際に記録に使用されるノズル領域を示す図である。2パスのマルチパス記録の場合、ノズル列に含まれる768個のノズルは384ノズルずつの2つのブロックに分割され、各ブロックに対し互いに補完の関係にある記録許容比率が50%のマスクパターンが宛がわれる。本実施形態においては、有色インクの記録が完了した後に画質向上液を付与するための記録走査を用意する必要がないので、有色インクのノズル列に含まれる全てのノズルを記録動作に使用することが出来る。その結果、光沢均一性重視モードに比べて短時間に記録を完了することが出来る。
但し、本実施形態の速度重視モードでは、図6(f)で説明したように有色インク層を画質向上液がオーバーコートすることが無いので、図19(b)に示すように、高濃度では光沢度が目標範囲を超えてしまう領域が生じる。
このように、本実施形態においては、記録時間はかかるものの全色域で光沢むらが抑えられた光沢均一性重視モードと、高濃度では光沢度が目標範囲を超えてしまうものの短時間に出力可能な高速モードの2つのモードを用意する。これにより、ユーザは出力物の用途や自身の都合によって好みのモードを選択し、所望の記録物を得ることが出来る。
(第5実施形態)
図21は、本実施形態で使用する記録ヘッドのノズル列の配列構成および実際に記録に使用されるノズル領域を示す図である。本実施形態では、画質向上液のノズル列を有色インクよりも長くし、有色インクのノズル列よりはみ出した領域を用いて、CL2のための記録走査を行う。図では、有色インクのノズル列が768ノズル、画質向上液のノズル列が1024ノズルを有し、有色インクとCL1データは6パスのマルチパス記録で、CL2データは2パスのマルチパス記録で記録する場合を示している。
上述した実施形態では、図2のように画質向上液のノズル列と有色インクのノズル列の長さが等しかったため、有色インクの全ノズルを記録に使用することが出来なかった。しかし本実施形態のように画質向上液のためのノズル列が予め長く構成されていれば、有色インクの全ノズルを記録に使用することが可能となる。その結果、画質向上液を使用するモードと使用しないモードを併せ持つ場合であっても、有色インクのノズル列において記録使用領域がモードごとに変更されることはなく、有色インクの吐出状態を全ノズルで安定させることが出来る。
(第6実施形態)
以上の実施形態では、光沢むらを抑制するために、無色透明の画質向上液を有色インクとは別に用意した。これに対し、本実施形態では、色材を含有する一部の有色インクに画質向上液の役割を持たせることを特徴とする。ここでは一例としてライトシアン(LC)インクを画質向上液として使用する場合を説明する。
図22は、本実施形態の後段処理部J03で実行する信号値変換の例を説明する図である。横軸は上記実施形態と同様のシアンラインの信号値を示している。本実施形態では、シアンラインの階調を表現するために、シアンインク、ブラックインクのほか、ライトシアンインクも用いている。ライトシアンインクは、シアンインクよりも顔料濃度が低く、明度の高いインクとなっている。そのため、ホワイトからシアンの中濃度へ向かう階調において、ライトシアンはシアンよりもホワイトに近い領域から使用され、シアンの信号値が上昇するにつれて徐々に低くなっている。本実施形態ではこのような軌跡を有するライトシアンを、上述した画質向上液のCL1データとして扱う。すなわち、図7を参照するに、本実施形態のLC1データは、量子化処理部J05aで量子化処理し、J08aにてマスク処理され、他の有色インクと同じタイミングで記録される。
一方、シアン単色領域からブラック領域へ向かう階調では、通常の色変換処理では明度の高いライトシアンは生成されないが、本実施形態では図6(f)で説明したような画質向上液の作用を賄うために、所定のライトシアンデータLC2を生成する。そして、このライトシアンデータLC2については、図7を参照するに、量子化処理部J05bで量子化処理し、J08bにてマスク処理することにより、他の有色インクよりも遅れたタイミングの記録走査で記録媒体に記録する。
このように、本実施形態においては、有色インクの一部であるライトシアンインクの多値データとして、他の有色インクと同時に記録するためのLC1と、他の有色インクの後から記録するためのLC2を生成する。そしてこれら2つの多値データを量子化した後に、異なるマスクパターンを用いてマルチパス記録を行うことにより、階調によらず光沢むらのない一様な画像を得ることが出来る。
更に、このようなライトシアンのような役割は、マゼンタラインにおけるライトマゼンタや、グレーラインにおけるグレーインク、あるいはイエローインクなど、比較的に明度の高いインクであれば、夫々適切な色域で夫々担うことが出来る。その結果、無色透明な画質向上液を特に用意しなくても、全色域において光沢むらのない一様な画像を出力することが可能となる。
なお、以上説明した実施形態では、図7のブロック図のように、量子化処理までをホスト装置が実行し、それ以降の処理を記録装置が行う場合について説明したが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。例えば、ホスト装置が上述したような画像処理の全てを行ってから記録データのみを記録装置に送信する形態であっても良いし、逆に前段処理以降の全ての画像処理を記録装置が行う形態であっても構わない。また、上述したような一連の処理が実行されるシステムであれば、当該処理がハードウエアで行われても、ソフトウエアで行われても構わない。いずれにせよ、以上の実施形態で説明したような本発明の特徴的な後段処理と記録方法が行われるのであれば、そのシステム全体が本発明のインクジェット記録装置に該当する。
また、本発明は、上述した画像処理の機能を実現するためのコンピュータ可読プログラムを構成するプログラムコード、またはそれを記憶した記憶媒体によっても実現される。この場合、ホスト装置や画像形成装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が上記プログラムコードを読出し実行することによって上述した画像処理が実現されることになる。このように、上述した画像処理をコンピュータに実行させるための、コンピュータにより読み取り可能なプログラム、あるいは、そのプログラムを記憶した記憶媒体も本発明に含まれる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSが実際の処理の一部または全部を行うものであってもよい。更に、プログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、CPUなどが実際の処理の一部または全部を行うものであってもよい。
1 記録ヘッド
5 キャリッジ
110 ホスト装置
23 インクジェット記録装置
J02 前段処理部
J03 後段処理部
J05 量子化処理部
J07 ドットパターン化処理部
J08 マスク処理部
J09 合成部
P 記録媒体

Claims (13)

  1. 複数の有色インクと画質向上液を用い、入力画像データに従って記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置であって、
    前記入力画像データに基づいて、前記複数の有色インクの夫々に対応する多値の色データと、前記画質向上液に対応する第1の多値データおよび第2の多値データを生成する生成手段と、
    前記多値の色データを量子化して2値の色データを生成し、前記第1の多値データを量子化して第1の2値データを生成し、前記第2の多値データを量子化して第2の2値データを生成する量子化手段と、
    前記複数の有色インクおよび前記画質向上液を、前記2値の色データ、前記第1の2値データおよび前記第2の2値データの夫々に従って記録媒体に記録するタイミングを決定する決定手段と、
    を備え、
    前記決定手段は、前記記録媒体において、前記2値の色データに従った前記複数の有色インクの記録および前記第1の2値データに従った前記画質向上液の記録がほぼ同じタイミングで行われ、且つ前記2値の色データおよび前記第1の2値データに従った記録が行われた後に前記第2の2値データに従った前記画質向上液の記録が行われるように、前記複数の有色インクおよび前記画質向上液を前記記録媒体に記録するタイミングを決定することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記生成手段は、前記多値の色データの信号値が相対的に低い領域において前記第1の多値データの信号値を前記第2の多値データの信号値よりも高く生成し、前記多値の色データの信号値が相対的に高い領域において前記第1の多値データの信号値を前記第2の多値データの信号値よりも低く生成することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記生成手段は、前記入力画像データが黒を表す場合は、前記第1の多値データの信号値を0に設定し、前記第2の多値データの信号値を0より大きい値に設定することを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記インクジェット記録装置は、前記有色インクを吐出する複数のノズルが配列して成るノズル列と、前記画質向上液を吐出する複数のノズルが配列して成るノズル列を、前記配列の方向とは交差する方向に並列して構成される記録ヘッドを、前記記録媒体に対して前記配列の方向とは交差する方向に移動する記録走査と、前記記録媒体を前記記録走査とは交差する方向に搬送する搬送動作とを交互に繰り返すことにより、前記記録媒体に画像を記録するシリアル型のインクジェット記録装置であり、
    前記決定手段は、前記記録媒体において、前記2値の色データおよび前記第1の2値データに従った記録が同じ記録走査で行われ、且つ前記2値の色データおよび前記第1の2値データに従った記録が行われた後の記録走査で前記第2の2値データに従った記録が行われるように、前記複数の有色インクおよび前記画質向上液を、前記記録媒体に記録するタイミングを決定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記決定手段は、前記記録走査で記録を許容する画素と記録を許容しない画素を前記複数のノズルのそれぞれについて定めたマスクパターンを用いることにより、前記複数の有色インクおよび前記画質向上液を、前記記録媒体に記録するタイミングを決定することを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記決定手段は、前記記録媒体において、前記2値の色データおよび前記第1の2値データに従った記録が複数回の同じ記録走査で行われ、且つ前記複数回よりも少ない回数の記録走査で前記第2の2値データに従った記録が行われるように、前記複数の有色インクおよび前記画質向上液を、前記記録媒体に記録するタイミングを決定することを特徴とする請求項4または5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記画質向上液を吐出するノズル列は前記複数の有色インクを吐出するノズル列よりも前記配列の方向に長いことを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記生成手段は、前記入力画像データに基づいて生成される前記多値の色データ、前記第1の多値データおよび前記第2の多値データを、前記記録媒体の種類に応じて異ならせることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  9. 画質を優先する第1のモードと記録速度を優先する第2のモードを設定する手段を更に備え、
    前記生成手段は、前記第1のモードが設定された場合に、前記多値の色データと、前記第1の多値データおよび前記第2の多値データを生成し、前記第2のモードが設定された場合には、前記多値の色データと前記第1の多値データを生成することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記画質向上液は色材を含有しない無色透明な液体であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記画質向上液は色材を含有する有色インクであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記複数の有色インクは色材として顔料を含有し前記画質向上液は記録面の光沢性を向上させる液体であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  13. 複数の有色インクと画質向上液を用い、入力画像データに従って記録媒体に画像を記録するインクジェット記録方法であって、
    前記入力画像データに基づいて、前記複数の有色インクの夫々に対応する多値の色データと、前記画質向上液に対応する第1の多値データおよび第2の多値データを生成する生成工程と、
    前記多値の色データを量子化して2値の色データを生成し、前記第1の多値データを量子化して第1の2値データを生成し、前記第2の多値データを量子化して第2の2値データを生成する量子化工程と、
    前記複数の有色インクおよび前記画質向上液を、前記2値の色データ、前記第1の2値データおよび前記第2の2値データの夫々に従って記録媒体に記録するタイミングを決定する決定工程と、
    を有し、
    前記決定工程は、前記記録媒体において、前記2値の色データに従った前記複数の有色インクの記録および前記第1の2値データに従った前記画質向上液の記録がほぼ同じタイミングで行われ、且つ前記2値の色データおよび前記第1の2値データに従った記録が行われた後に前記第2の2値データに従った前記画質向上液の記録が行われるように、前記複数の有色インクおよび前記画質向上液を前記記録媒体に記録するタイミングを決定することを特徴とするインクジェット記録方法。
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