JP2012048118A - 画像形成装置 - Google Patents

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義弘 荘所
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Abstract

【課題】アイドリング状態において避けられない加熱ローラのオーバーシュート或いはアンダーシュートの温度リップルを小さくし、さらに加熱ローラの温度変動の周期を長くして定着装置の省エネルギーを促進できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】定着装置3は、加熱ローラ15および加圧ローラ16と、熱源25と、電源部45と、ローラ温度センサ46と、電源部45から熱源25に供給される電力を制御する制御部47とを備えている。制御部47は、熱源25に供給される電力を、基準電圧と、基準電圧より低い第1調整電圧VHと、第1調整電圧VHより低い第2調整電圧VLとに択一的に供給する。制御部47は、アイドリング時の熱源25に対して、第1調整電圧VHと第2調整電圧VLとを交互に印加して、加熱ローラ15の表面の温度を目標温度に維持する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置の定着装置に関し、運転モード時における加熱ローラの温度制御に関して改良を加えたものである。
一般的な画像形成装置においては、スタートアップ時の主電源の投入によってウォーミングアップを開始し、加熱ローラが目標温度まで昇温した時点で運転モードへ移行してアイドリング状態を維持し、コピー等の開始指令を待つ。アイドリング時には、加熱ローラに設けた熱源への通電状態をオン・オフ制御して、加熱ローラの温度を目標温度に維持する。たとえば、加熱ローラの表面の温度が目標温度から低下するのと同時に、熱源に電力を供給して加熱ローラの温度を上昇させる。また、加熱ローラの温度が目標温度に達するのと同時に、熱源への通電を停止してローラ表面の温度を下降させる。
しかし、加熱ローラの目標温度を制御基準にして熱源への通電状態をオン・オフする制御では、通電状態の切り換えと、ローラ表面の温度変動とにタイムラグがあるため、オーバーシュート或いはアンダーシュートが生じるのを避けられない。オーバーシュート或いはアンダーシュートのピーク温度と目標温度とのずれ(温度リップル)は、それぞれ10℃前後にもなる。また、温度補正に伴なう加熱ローラの温度変動の周期は短く、数秒間隔でオン・オフを繰り返す。このように、オン・オフ制御においては、オーバーシュートの分だけ熱ロスがあり、さらに、アンダーシュート時には、補正すべき温度に対して不必要な電圧(100V)が熱源に印加されるため、全体として定着装置の消費電力量を一定量以下に削減することが難しい。そのため、多くの画像形成装置では、所定の時間が経過すると節電モード或いはスリープモードへ移行して、エネルギーの無駄な消費を防止している。
温度補正に伴なうオーバーシュート或いはアンダーシュートは、とくに熱容量を小さくした加熱ローラにおいて顕著に現われる。この種の加熱ローラは、ウォーミングアップに要する時間を短縮するために、たとえば面状発熱体の外面を覆う金属製の外筒体を薄肉化して熱容量を小さくしており、加熱ローラの熱特性は熱しやすく冷めやすいものとなる。そのため、ごく僅かな時間で加熱ローラの温度が変動するのが原因である。
アイドリング時の加熱ローラの温度制御に関して、本発明では電源の基準電圧より低い電圧で熱源を加熱して、加熱ローラの温度を目標温度に維持するが、このように基準電圧より低い電圧で熱源の加熱を行なうことは、特許文献1に公知である。そこでは、コピー状態における記録紙のサイズの違いに応じて、熱源に対する給電状態を異ならせている。たとえば、記録紙がA3或いはB4などの大サイズである場合と、記録紙がA6或いはB5などの小サイズである場合と、封筒或いは葉書などの紙厚が大きい場合とで、熱源に供給される電力を異ならせている。いずれの場合にも、ウォーミングアップ時に熱源に印加される基準電圧より低い電圧を印加している。なお、紙サイズ或いは紙厚みの違いに応じて異なる電圧は、商用電源に対して波数制御を行なって生成している。この種の温度制御は、画像形成装置の使用環境の温度変動の補正にも適用できる。
特開平10−333483号公報(段落番号0030、0058)
先に説明したように、熱源への通電状態をオン・オフ制御する場合には、オーバーシュート或いはアンダーシュートが生じるのを避けられない。また、熱源への通電状態をオン・オフ制御する場合には、オン・オフ切り換えとローラ表面の温度変動とのタイムラグが大きいため、その分だけ温度リップルが大きくなる。とくに商用電源の基準電圧(100V)をオン・オフ切り換えする場合には、補正すべき温度に対して不必要な電圧が熱源に印加されるため、温度リップルが大きくなりやすい。温度リップルを小さくするために、特許文献1のように、基準電圧より低い電圧を熱源に印加することは容易である。しかし、基準電圧より低い電圧を熱源に印加する場合には、熱源の単位時間当たりの温度上昇率が小さくなるため、ローラ表面の温度をアンダーシュート状態から目標温度へ復旧させるのに余分な時間が掛かってしまう。
本発明の目的は、アイドリング状態における加熱ローラの温度制御を好適化して、定着装置の省エネルギーを実現しながら、加熱ローラの温度を目標温度に維持できる、画像形成装置を提供することにある。具体的には、アイドリング状態において避けられない加熱ローラのオーバーシュート或いはアンダーシュートの温度リップルを小さくし、さらに加熱ローラの温度変動の周期を長くして定着装置の省エネルギーを促進する。
本発明の目的は、熱源に供給される電力の電圧を多段階に切り換えて、加熱ローラの温度制御を緻密に行なうことができ、スタートアップから運転モードの終了に至る全ての状況において、加熱ローラの温度制御を好適に行なえる画像形成装置を提供することにある。
本発明の目的は、熱源に供給される電力の電圧を補正して、運転モード時の加熱ローラの表面の温度を、記録紙のサイズ或いは厚みの違いなどに応じて好適化できる画像形成装置を提供することにある。
本発明に係る画像形成装置は定着装置3を備えている。図4に示すように、定着装置3は、加熱ローラ15および加圧ローラ16と、加熱ローラ15に設けた熱源25とを備えている。さらに、定着装置3は、熱源25に電力を供給する電源部45と、加熱ローラ15の表面の温度を検出するローラ温度センサ46と、電源部45から熱源25に供給される電力を制御する制御部47とを備えている。制御部47は、図1に示すように、電源部45から熱源25に供給される電力を、基準電圧と、基準電圧より低く調整された第1調整電圧VHと、第1調整電圧VHより低く調整された第2調整電圧VLとに択一的に供給できるように構成する。制御部47は、ローラ温度センサ46で検出した温度信号に基づいて、アイドリング時の熱源25に対して、第1調整電圧VHと第2調整電圧VLとを交互に印加して、加熱ローラ15の表面の温度を目標温度に維持する。
制御部47に、記録紙のサイズおよび厚みの違いに対応する、第1調整電圧VHと第2調整電圧VLの補正値を求めるための補正テーブル50を設ける。制御部47は、記録紙センサ或いは記録紙選定ボタンからの入力信号に基づいて補正テーブル50を参照して、第1調整電圧VHと第2調整電圧VLの補正値を決定する。
制御部47に、電源部45から供給される基準電圧の電力を、第1調整電圧VHと第2調整電圧VLに調整する変圧部49を設ける。変圧部49は、位相制御法或いは波数制御法によって、基準電圧の電力を第1調整電圧VHと第2調整電圧VLに調整する。
本発明に係る画像形成装置の定着装置3においては、アイドリング時の熱源25に対して、電源部45の基準電圧より低く調整された第1調整電圧VHと第2調整電圧VLとを交互に印加して、加熱ローラ15の表面の温度を目標温度に維持するようにした。こうした定着装置3によれば、熱源に印加される基準電圧をオン・オフ制御していた従来の定着装置に比べて、オーバーシュート或いはアンダーシュート時の温度リップルを小さくでき、さらに加熱ローラの温度変動の周期を長くして定着装置の省エネルギーを促進できる。
アンダーシュート時には、熱源25に対して基準電圧より電圧が低い第1調整電圧VHを印加して電力量を減少でき、加熱ローラ15の温度上昇を緩やかにできるからである。また、オーバーシュート時には、熱源25に対して、第1調整電圧VHよりさらに電圧が低い第2調整電圧VLを印加して、加熱ローラ15の温度降下を緩やかにできるからである。したがって、本発明の画像形成装置によれば、アイドリング状態における加熱ローラ15の温度制御を好適化して、定着装置3の省エネルギーを実現しながら、加熱ローラ15の温度を目標温度に維持できる。また、温度リップルTrが小さいので、高温オフセット或いは低温オフセットなどの定着不良を生じることもない。
また、本発明の定着装置3では、熱源25に供給する電力を基準電圧と、第1調整電圧VHと、第2調整電圧VLとに多段階に切り換えることができる。したがって、スタートアップ時に、まず基準電圧を印加し、熱源25が目標温度Toに達する前に第1調整電圧VHを印加することにより、目標温度Toに達したのちの温度リップルTrを小さくした状態でアイドリング状態へ移行することができる。したがって、加熱ローラ15の温度制御を緻密に行なうことができ、スタートアップから運転モードの終了に至る全ての状況において、加熱ローラ15の温度制御を好適に行なえる画像形成装置を提供できる。
制御部47に第1調整電圧VHと第2調整電圧VLの補正値を求める補正テーブル50を設けておくと、補正テーブル50を参照することにより、記録紙のサイズおよび厚みの違いに対応して、熱源25に印加される両調整電圧VH・VLを大小に補正できる。したがって、運転モード時の加熱ローラ15の表面の温度を、記録紙のサイズ或いは厚みの違いなどに応じて好適化して、定着処理をさらに的確に行なうことができる。
制御部47に変圧部49を設け、電源部45から供給される基準電圧の電力を、位相制御法或いは波数制御法で第1調整電圧VHと第2調整電圧VLに調整すると、たとえばトランスで電圧を調整する場合に比べて、変圧部49を低コストで構成できる。位相制御法或いは波数制御法で電圧を調整する場合には、変圧部49に制御プログラムを組み込んでおけばよく、高価なトランスを省略できるからである。
本発明に係る加熱ローラの加熱形態と温度変化の関係を示す図表である。 本発明に係る定着装置の適用例を示す画像形成装置の概念図である。 本発明に係る定着装置の平面図である。 図3におけるA−A線断面図である。 位相制御法による電圧調整の原理を示す電力線図である。 波数制御法による電圧調整の原理を示す電力線図である。
(実施例) 図1から図5に、本発明に係る画像形成装置をコピー機能とファクシミリ機能とを備えた複合機に適用した実施例を示す。なお、本発明における前後、左右、上下とは、図2および図3に示す交差矢印と、各矢印の近傍に表記した前後、左右、上下の表示に従う。
図2において、複合機1は、画像形成部2、および定着装置3等が配置された本体部4と、本体部4の上部の画像読取部5などを備えており、本体部4の下側に配置した給紙カセット6と本体部4の上側の排出部7との間に記録紙の搬送路8が設けてある。搬送路8の下部に画像形成部2が、上部に定着装置3が配置してある。定着装置3に臨む本体部4の周囲壁には、サービス開口と、サービス開口を開閉するカバー10(図3参照)が設けてある。カバー10を開放することにより、定着装置3のメンテナンスを行なうことができ、さらに定着装置3およびその周辺の搬送路8に詰まった記録紙を取り除くことができる。
画像形成部2は、感光ドラム11およびトナーカートリッジ12などで構成してあり、給紙カセット6から送給された記録紙に対してトナー像を転写して画像を形成する。画像読取部5の前面には、各種の操作ボタンを備えた操作パネル13が設けてあり、上面側には自動原稿搬送装置(ADF)14が設けてある。本などの綴られた原稿の画像は、画像読取部5の上面のプラテンガラスに載置した状態で読み込むことができ、さらに枚葉状の原稿は自動原稿搬送装置14を通すことにより読み込むことができる。
図3において定着装置3は、加熱ローラ15と、加熱ローラ15の周面に外接する加圧ローラ16と、加圧ローラ16を加熱ローラ15に向かって押し付け付勢する前後一対の加圧ばね17・17などで構成する。加熱ローラ15は、ハウジング18の内面に設けた前後一対のブラケット19でベアリング20を介して回転自在に支持してある。加圧ローラ16は、先に説明したカバー10で支持してある。画像形成部2でトナー像が形成された記録紙を、加熱ローラ15と加圧ローラ16との間に通すことにより、トナー像を加熱しながら加圧して記録紙に定着することができ、定着された記録紙は排出部7へと送給される。
図4に示すように、加熱ローラ15は、円筒状の管軸23を基体にして、その周囲に断熱筒24と、面状発熱体(熱源)25と、外筒体26とを多重筒状に配置して構成してある。管軸23は、アルミニウム合金製の管材を素材にして形成してある。外筒体26は、外直径が25mmのアルミニウム合金製の管体からなり、その筒壁の肉厚寸法は0.2mmである。断熱筒24は、シリコン発泡体を筒状に成形して形成してあり、面状発熱体25の熱が管軸23の側へ伝導するのを遮断する。図示していないが、外筒体26の外面には、定着された記録紙の剥離を促進するために、ふっ素樹脂製のシートで形成した剥離層が巻装してある。なお、図4に示す加熱ローラ15は、各部材の配置関係或いは相互関係を明確化するために、各部材の厚みを実際より誇張して表現してある。
面状発熱体25は、耐熱性と電気絶縁性を備えたポリイミド製のシート基材30の片面に発熱体31を固定して形成する。発熱体31は、ステンレス製の箔にエッチングを施して、ひと筆書き状に連続するパターンとして形成してあり、通電時にジュール熱を発生する。面状発熱体25の熱容量は750Wである。面状発熱体25は、その発熱体31が断熱筒24の外周面に密着し、外面が熱容量の小さな薄肉の外筒体26に密着する状態で配置してある。したがって、面状発熱体25による外筒体26の加熱を短時間で効果的に行なうことができ、複合機1を起動する時の待機時間を短縮できる。
加圧ローラ16は、その大半を占めるロール層33と、ロール層33を軸支するロール軸34とで構成する。ロール層33はゴムまたはプラスチックを素材とする発泡体を素材にして無端筒状に形成してある。ロール軸34の両端寄りは軸受35で回転自在に軸支してあり、さらにロール軸34の両端が、カバー10の内面に設けたガイド枠36で往復スライドのみ可能に案内してある。先の加圧ばね17は圧縮コイルばねからなり、カバー10と軸受35との間に配置されて、加圧ローラ16を加熱ローラ15へ向かって押し付け付勢する。カバー10を開放すると、加圧ローラ16がカバー10に同行して本体部4の外方へ揺動するので、加熱ローラ15から分離できる。また、開放されていたカバー10を閉止することにより、加圧ローラ16を加熱ローラ15に密着させて、両ローラ15・16の間に通紙用のニップ部37(図4参照)を構成することができる。
図3に示すように、加熱ローラ15の両端には、絶縁ブロック40と、受電軸41と、受電軸41に外接する給電体42とが設けてあり、受電軸41および給電体42を介して発熱体31に対して電力を供給している。受電軸41と発熱体31とは、絶縁ブロック40の内部で接続してある。図3において符号43は片方の受電軸41に固定したギヤであり、このギヤ43を図示していない駆動構造で駆動することにより、加熱ローラ15を図4に矢印で示す向きへ回転駆動できる。
アイドリング状態における加熱ローラ15の温度制御を好適化するために、定着装置3は次の部材を備えている。面状発熱体25に電力を供給する電源部45と、加熱ローラ15の表面の温度を検出するローラ温度センサ46と、電源部45から面状発熱体25に供給される電力を制御する制御部47である。図示していないが、加熱ローラ15の表面には、加熱ローラ15が過熱状態に陥ったことを検出して、面状発熱体25への通電を遮断するサーモスタットが設けてある。
電源部45は商用電源に接続されていて、基準電圧が100Vの電力を供給できる。ローラ温度センサ46はサーミスタからなり、片持ち梁状に支持した支持腕48の遊端に固定されて、支持腕48の弾性力で加熱ローラ15の表面に押し付けられている。ローラ温度センサ46は、加熱ローラ15の表面の温度を検出して、検出した温度信号を制御部47へ出力する。制御部47には、電源部45基準電圧を、基準電圧より低く調整された第1調整電圧VH(60V)と、第1調整電圧より低く調整された第2調整電圧VL(50V)とに調整するための変圧部49が設けてある。
制御部47には、記録紙のサイズおよび厚みの違いに対応して、第1調整電圧VHと第2調整電圧VLの補正値を求めるための補正テーブル50が設けてある。制御部47は、給紙カセットに臨むピックアップローラに設けた記録紙センサ、或いは操作パネル13に設けた記録紙選定ボタンからの入力信号に基づいて補正テーブル50を参照して、第1調整電圧VHと第2調整電圧VLの補正値を決定する。たとえば、紙サイズがA3或いはB4である場合には、定着に要する熱量が大きくなるように、各調整電圧VH・VLの電圧をそれぞれ5V増加して、第1調整電圧VHを65Vとし、第2調整電圧VLを55Vとする。また、紙サイズがA5或いはB6である場合には、定着に要する熱量が小さくなるように、各調整電圧VH・VLの電圧をそれぞれ5V減少して、第1調整電圧VHを55Vとし、第2調整電圧VLを45Vとする。面状発熱体25に印加される電圧の補正は、補正テーブル50を参照することにより、記録紙の厚みの違いに応じて補正でき、必要があれば、複合機1の機内温度の違いに応じて補正することができる。
複合機1は、機能を停止している状態から主電源を投入することにより、スタートアップモードが起動してウォーミングアップを開始する。詳しくは、図1に示すように、制御部47が面状発熱体25に対して基準電圧の電力を供給して、加熱ローラ15および加圧ローラ16を加熱する。このとき、両ローラ15・16は回転駆動されている。加熱ローラ15の温度が上昇して、目標温度To(180℃)よりも20℃低い調整開始温度Tm(160℃)に達すると、制御部47はローラ温度センサ46からの温度信号を受けて、面状発熱体25に対して第1調整電圧VHを印加する。このように、面状発熱体25に印加する電圧を基準電圧から第1調整電圧VHに低下すると、面状発熱体25の温度上昇率を低下できるので、目標温度Toに達した後のオーバーシュートの温度リップルを小さくできる。加熱ローラ15の温度が上昇して、目標温度Toに達すると、スタートアップモードは終了して運転モードへ移行し、スタートボタンがオンされるまでアイドリング状態を維持する。
アイドリング状態においては、制御部47は、面状発熱体25に対して、第1調整電圧VHと第2調整電圧VLとを交互に印加して、加熱ローラ15の表面の温度を目標温度Toに維持する。たとえば、オーバーシュート状態にある加熱ローラ15の温度が目標温度Toよりも低下すると、制御部47はローラ温度センサ46から出力される温度信号に基づいて、面状発熱体25に対して第1調整電圧VHを印加して、加熱ローラ15の温度を昇温させる。さらに、アンダーシュート状態にある加熱ローラ15の温度が目標温度Toよりも上昇すると、制御部47はローラ温度センサ46から出力される温度信号に基づいて、面状発熱体25に対して第2調整電圧VLを印加して、面状発熱体25の温度上昇を抑止する。以後、加熱ローラ15の温度が、目標温度Toを越えて低下し、或いは上昇するごとに、第1調整電圧VHと第2調整電圧VLとを交互に印加して、加熱ローラ15の温度を目標温度Toに維持する。
以上のように、アイドリング状態において、基準電圧より低く調整された第1調整電圧VHと第2調整電圧VLとを交互に印加して、加熱ローラ15の表面の温度を目標温度Toに維持すると、加熱ローラ15の温度リップルTrを小さくすることができる。これは、温度補正時に面状発熱体25に基準電圧を印加する場合に比べて、アンダーシュート時に面状発熱体25に供給される電力量を減少して、加熱ローラ15の温度上昇を緩やかにできるからである。さらに、オーバーシュート時にも第2調整電圧VLを印加し続けて、加熱ローラ15の温度降下を緩やかにできるからである。また、第1調整電圧VHと第2調整電圧VLとを、面状発熱体25に対して交互に連続して印加することにより、加熱ローラ15の温度変動を緩やかなものとしながら、同時に加熱ローラ15の温度変動の周期を大きくすることができるからである。
したがって、定着装置3の全体でみると、面状発熱体25に対して基準電圧を印加し、その給電状態をオン・オフする従来の定着装置に比べて、電力の無駄な消費と、加熱ローラ15から無駄に放散される熱を同時に削減して、定着装置3の省エネルギーを実現できる。また、温度リップルTrが2℃と小さいので、高温オフセット或いは低温オフセットなどの定着不良を生じることもない。ちなみに、加熱ローラ15の温度リップルTrが大きい場合には、加熱ローラ15の温度が高くなりすぎて、ベアリング20の焼き付き或いは、トナーが軟化しすぎて加熱ローラ15に付着する高温オフセットを生じる。また、加熱ローラ15の温度が低くなりすぎると、トナーの軟化が不十分となって、加熱ローラ15に付着する低温オフセットを生じる。
上記のように、制御部47は、面状発熱体25に対して基準電圧と、基準電圧より低く調整された第1調整電圧VHおよび第2調整電圧VLを択一的に供給するが、第1・第2の両調整電圧VH・VLは、それぞれ変圧部49で調整する。詳しくは、変圧部49では、基準電圧を位相制御法或いは波数制御法によって第1調整電圧VHおよび第2調整電圧VLを調整する。位相制御法では、図5に示すように交流電流がゼロボルトを通過した時点から、所定時間遅れた位相位置で電力を供給することにより、基準電圧より低い電圧を調整でき、位相位置を変更することにより、電圧を高低に調整できる。図5では、調整前の電力を上段に、調整後の電力を下段に示しており、下段において実線で示す部分のみが面状発熱体25に供給される。
また、波数制御法では、一定の周波数において、所定の周波数間隔おきに電力の供給を停止して、基準電圧より低い電圧を調整でき、停止される周波数を大小に変更することにより電圧を高低に調整できる。図6では、交流電流がゼロボルトを通過した時点から、2サイクルおきに1サイクル分の電力の供給を停止して、基準電圧より低い電圧を調整している。図6では、調整前の電力を上段に、調整後の電力を下段に示しており、下段において実線で示す部分のみが面状発熱体25に供給される。
上記の実施例では、面状発熱体25を外筒体26の内面に配置したが、その必要はなく、外筒体26の外面に配置することができる。その場合には、面状発熱体25の外面を、電気絶縁性と易剥離性を備えたシートで覆うとよい。また、加熱ローラ15は面状発熱体25以外に、ハロゲンランプ或いはニクロム線ヒーターを熱源とするものであってもよい。
ローラ温度センサ46はサーミスタである必要はなく、サーモスタットなどの温度検出素子を適用することができる。また、ローラ温度センサ46は、加圧ローラ16の表面の任意の位置に配置することができるので、実施例で説明した配置位置には限定しない。必要があれば、複数のローラ温度センサ46を加圧ローラ16の表面に分散配置することができる。外筒体26はアルミニウム以外の金属、たとえばステンレス鋼を素材とする薄肉の筒体で構成することができる。
3 定着装置
15 加熱ローラ
16 加圧ローラ
25 熱源(面状発熱体)
26 外筒体
45 電源部
46 ローラ温度センサ
47 制御部
49 変圧部

Claims (3)

  1. 定着装置が、加熱ローラおよび加圧ローラと、前記加熱ローラに設けた熱源と、前記熱源に電力を供給する電源部と、前記加熱ローラの表面の温度を検出するローラ温度センサと、前記電源部から前記熱源に供給される電力を制御する制御部とを備えており、
    前記制御部は、前記電源部から前記熱源に供給される電力を、基準電圧と、前記基準電圧より低く調整された第1調整電圧と、前記第1調整電圧より低く調整された第2調整電圧を、択一的に供給できるように構成されており、
    前記制御部が、前記ローラ温度センサで検出した温度信号に基づいて、アイドリング時の前記熱源に対して、前記第1調整電圧と前記第2調整電圧とを交互に印加して、前記加熱ローラの表面の温度を目標温度に維持することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部に、記録紙のサイズおよび厚みの違いに対応する、前記第1調整電圧と前記第2調整電圧の補正値を求めるための補正テーブルが設けられており、
    前記制御部が、記録紙センサ或いは記録紙選定ボタンからの入力信号に基づいて補正テーブルを参照して、前記第1調整電圧と前記第2調整電圧の補正値を決定する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部に、前記電源部から供給される前記基準電圧の電力を、前記第1調整電圧と前記第2調整電圧に調整する変圧部が設けられており、
    前記変圧部が、位相制御法或いは波数制御法によって、前記基準電圧の電力を前記第1調整電圧と前記第2調整電圧に調整する請求項1または2に記載の画像形成装置。
JP2010192125A 2010-08-30 2010-08-30 画像形成装置 Pending JP2012048118A (ja)

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