JP2012047480A - ベンド管検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】同一平面内に多数の屈曲部を有するベンド管内に挿入して、肉厚測定や管内の損傷の有無を調べることが可能なベンド管検査装置を提供する。
【解決手段】複数のリンク材12が左右対となる回動係合部13を介して連結されたリンクチェーン14と、リンクチェーン14の回動係合部13に取付けられてリンクチェーン14の高さより直径が大きい板状車輪15と、リンクチェーン14の中央に挿通される屈曲可能なガイドホース16と、リンクチェーン14の先部に設けられた検査部17とを有し、回動係合部13は、一つのリンク材12の前側に対向して設けられ左右方向外側に向いた突出部18を有する幅狭連結板部19と、後側に対向して設けられ隣のリンク材12の突出部18が嵌入する丸孔部20を備える幅広連結板部21とを有し、板状車輪15は突出部18に設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、同一平面内に多数の屈曲部を有するベンド管内に挿入して、肉厚測定や管内の損傷の有無を調べるベンド管検査装置に関する。
液体やガス等の流体移送用の配管は、保全のために定期的に検査が行われている。しかし、地中に埋設された配管、高所に設けられた配管等の配管内に直接人が入って内部点検を行うことができない配管では、検査機器を搭載した自走式の測定台車を配管内に挿入し、配管内を移動させながら検査を行っている(例えば、特許文献1参照)。しかし、加熱器等の小径管のように管径が更に小さくなると、自走式の測定台車を配管内に挿入することも困難になる。そこで、配管内での移動が容易となる形状の容器内に検査機器を収容すると共に、容器の後部に信号線等を収納する屈曲可能なケーブルを接続し、ケーブルを配管内に順次押し込むことにより検査機器を収容した容器を配管内に挿入して検査を行っている。
特開昭61−278475号公報
検査機器を収容した容器の後部に接続したケーブルを配管内に押し込むことにより容器を配管内に挿入する場合、ケーブルの変形性を高めると、配管の途中に屈曲部が多数存在しても、ケーブルを屈曲部の形状に合わせることができ、容器を配管内で前方に移動させることが可能になる。しかし、ケーブルを押し入れる際の力を、前進移動に必要な力として容器に効率的に伝達することができず、容器(検査機器)を配管内の目的とする位置まで移動させることが困難になる(挿入性が低下する)という問題がある。一方、ケーブルの変形性を低下させると、ケーブルを押し入れる際の力を容器に効率的に伝達することができ、容器の前進性能を高めることが可能になるが、屈曲部が多数存在する場合、ケーブルを順次屈曲部の形状に合わせて変形させることが困難になって、容器(検査機器)を配管内の目的とする位置まで移動させることができないという問題が生じる。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、同一平面内に多数の屈曲部を有するベンド管内に挿入して、肉厚測定や管内の損傷の有無を調べることが可能なベンド管検査装置を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係るベンド管検査装置は、複数のリンク材が左右対となる回動係合部を介して連結されたリンクチェーンと、前記リンクチェーンの前記回動係合部に取付けられて前記リンクチェーンの高さより直径が大きい板状車輪と、前記リンクチェーンの先部に設けられた検査部とを有する。
本発明に係るベンド管検査装置において、前記回動係合部は、一つの前記リンク材の前側に対向して設けられ左右方向外側に向いた突出部を有する幅狭連結板部と、後側に対向して設けられ隣の前記リンク材の前記突出部が嵌入する丸孔部を備える幅広連結板部とを有し、前記板状車輪は前記突出部に設けられていることが好ましい。
本発明に係るベンド管検査装置において、前記検査部は投光機付きのCCDカメラであって、該CCDカメラには該CCDカメラを検査しようとする管中央に保持する案内部材が設けられていることが好ましい。
本発明に係るベンド管検査装置において、前記検査部は挿入された検査しようとする管の疵又は厚みを測定する超音波探傷機具であって、該超音波探傷機具には該超音波探傷機具を前記管中央に保持する案内部材が設けられていることが好ましい。
ここで、前記超音波探傷機具は、後部に雌ねじ接続部を備えた円筒状ケーシングと、該円筒状ケーシングの後側軸心位置に支持部材を介して設けられている超音波探触子と、前記円筒状ケーシングの前側に軸受を介して設けられ前記超音波探触子からの超音波を半径方向に屈曲させる反射面を備え、中間部には後方から供給される水によって回転する回転駆動部を備えた回転体とを有することが好ましい。
そして、前記雌ねじ接続部には、前記リンクチェーンの中央に挿通される屈曲可能な合成樹脂製のガイドホースが接続され、該ガイドホース内に前記超音波探傷機具のケーブルが挿通していることが好ましい。
本発明に係るベンド管検査装置においては、リンクチェーンは複数のリンク材が左右対となる回動係合部を介して連結されているので、リンクチェーンは、左右方向に直交し前後方向を含む面内(特定面内という)でのみ屈折することができる。このため、リンクチェーンの先部に設けられた検査部を、複数の屈曲部が同一面内に存在するベンド管の一端側から挿入し、リンクチェーンを順次ベンド管内に押し込むと、リンクチェーンを押し込む際に加えた力を検査部に効率的に伝達することができ、検査部をベンド管の軸方向に効率的に移動させることができる。
また、検査部が屈曲部を通過して、リンクチェーンが屈曲部に到達すると、リンクチェーンは特定面内でしか屈折できないため、リンクチェーンの特定面がベンド管の複数の屈曲部が存在する同一面に一致するようにリンクチェーンを回転することにより、リンクチェーンは屈曲部に沿った形状に変形しながら屈曲部を通過する。そして、検査部がベンド管の最初の屈曲部を通過すると、残りの屈曲部も特定面内に存在することになって、リンクチェーンは全ての屈曲部を通過できることになる。その結果、リンクチェーンを順次ベンド管内に押し込むことにより、検査部をベンド管内の目的位置まで容易に挿入することができる。
ここで、リンクチェーンの回動係合部には、リンクチェーンの高さより直径が大きい板状車輪が取付けられているので、リンクチェーンのベンド管内での移動を容易に行うことができる。
本発明に係るベンド管検査装置において、回動係合部が、一つのリンク材の前側に対向して設けられ左右方向外側に向いた突出部を有する幅狭連結板部と、後側に対向して設けられ隣のリンク材の突出部が嵌入する丸孔部を備える幅広連結板部とを有する場合、リンクチェーンを構成した際、リンクチェーンの長手方向に直交する左右方向の幅を一定にすることができ、ベンド管内でのリンクチェーンの移動が容易になる。また、板状車輪を突出部に設ける場合、板状車輪の取付けとリンク材の連結を同時に行うことができ、リンクチェーンの構造を簡単にすることができる。
本発明に係るベンド管検査装置において、検査部が投光機付きのCCDカメラである場合、ベンド管内の減肉状況、疵の発生状況を映像から確認できるので、損傷程度を容易に把握することができる。また、CCDカメラにCCDカメラを検査しようとする管中央に保持する案内部材が設けられている場合、屈曲部におけるCCDカメラの移動が容易になる。
本発明に係るベンド管検査装置において、検査部が挿入された検査しようとするベンド管の疵又は厚みを測定する超音波探傷機具である場合、ベンド管内の減肉状況を定量的に把握できる。また、超音波探傷機具に超音波探傷機具を管中央に保持する案内部材が設けられている場合、ベンド管内での姿勢を一定に保持しながら、ベンド管内を移動させることができる。
本発明に係るベンド管検査装置において、超音波探傷機具が、後部に雌ねじ接続部を備えた円筒状ケーシングと、円筒状ケーシングの後側軸心位置に支持部材を介して設けられている超音波探触子と、円筒状ケーシングの前側に軸受を介して設けられ超音波探触子からの超音波を半径方向に屈曲させる反射面を備え、中間部には後方から供給される水によって回転する回転駆動部を備えた回転体とを有する場合、ベンド管の内面からの高速超音波探傷が可能になり、検査を効率的に行うことができる。
本発明に係るベンド管検査装置において、雌ねじ接続部に、リンクチェーンの中央に挿通される屈曲可能な合成樹脂製のガイドホースが接続され、ガイドホース内に超音波探傷機具のケーブルが挿通している場合、ガイドホースを介して回転体を回転する水を供給することができると共に、ケーブルがリンクチェーンに引っ掛かってその移動を妨げる虞がなくなる。
本発明の第1の実施の形態に係るベンド管検査装置の説明図である。 (A)、(B)、(C)、(D)、(E)はそれぞれ板状車輪が取付けられたリンクチェーンの側面図、平面図、底面図、正面図、及び背面図である。 同ベンド管検査装置の超音波探傷機具の説明図である。 (A)は超音波探傷機具の側断面図、(B)超音波探傷機具の回転駆動部の正断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るベンド管検査装置の説明図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係るベンド管検査装置10は、複数の屈曲部が同一面内に存在するベンド管11に挿入されてベンド管11の厚み(肉厚)を測定する装置であって、複数のリンク材12が左右対となる回動係合部13、13a(図2参照)を介して連結されたリンクチェーン14と、リンクチェーン14の回動係合部13、13aに取付けられてリンクチェーン14の高さより直径が大きい板状車輪15とを有している。更に、ベンド管検査装置10は、リンクチェーン14の中央に挿通される屈曲可能な合成樹脂製(例えばフッ素樹脂製)のガイドホース16と、リンクチェーン14の先部に設けられた検査部の一例である超音波探傷機具17とを有している。なお、ガイドホース16内には、超音波探傷機具17のケーブル24が挿通されている。以下、詳細に説明する。
図2(A)〜(E)に示すように、リンク材12は、例えば合成樹脂製であって、回動係合部13、13aは、一つのリンク材12の前側に左右方向に対向して設けられ左右方向外側に向いた突出部18を有する幅狭連結板部19と、後側に対向して設けられ隣の(連結しようとする)リンク材12の突出部18が嵌入する丸孔部20を備える幅広連結板部21とを有している。このような構成とすることにより、リンク材12の後側の幅広連結板部21の内側に、連結しようとするリンク材12の前側の幅狭連結板部19を挿入しながら、幅広連結板部21の丸孔部20に連結しようとするリンク材12の突出部18を嵌入させることにより、リンク材12同士を連結して回動係合部13、13aにおいて前後のリンク材12が屈折可能となるリンクチェーン14を構成することができる。
回動係合部13、13aは、リンクチェーン14の左右方向に直交し前後方向を含む面内(特定面内)でのみ屈折可能となる。このため、リンクチェーン14の先部に設けられた超音波探傷機具17を、ベンド管11の一端側からベンド管11内に挿入し、リンクチェーン14を順次ベンド管11内に押し込む場合、前後のリンク材12間で生じる屈折が制限され、リンクチェーン14を押し込む際に加えた力を超音波探傷機具17に効率的に伝達することができ、超音波探傷機具17をベンド管11の軸方向に効率的に移動させることができる。なお、リンク材12の後側の幅広連結板部21の内側に、接続するリンク材12の前側の幅狭連結板部19を挿入するので、リンクチェーン14を構成した際、リンクチェーン14の左右方向の幅をリンクチェーン14の長手方向に沿って一定にすることができ、ベンド管11内でのリンクチェーン14の移動が容易になる。
なお、本実施の形態では、リンクチェーン14の前後方向を、超音波探傷機具17が接続されている側を前側としたが、超音波探傷機具17が接続されている側を後側としてもよい。
また、超音波探傷機具17が、ベンド管11の最初の屈曲部を通過して、リンクチェーン14が最初の屈曲部に到達すると、リンクチェーン14は特定面内でしか屈折できないため、リンクチェーン14の特定面がベンド管11の複数の屈曲部が存在する同一面に一致するようにリンクチェーン14を回転することにより、リンクチェーン14は屈曲部に沿った形状に変形しながら屈曲部を通過できる。その結果、リンクチェーン14を順次ベンド管11内に押し込むと、リンクチェーン14は、屈曲部を通過する度に屈曲部に沿った形状に屈折しながら変形して、超音波探傷機具17をベンド管11内の目的位置まで挿入することができる。
なお、連結しているリンク材12が回動係合部13、13aで屈折して、リンクチェーン14がベンド管11の屈曲部を通過するためには、ベンド管11の内径、ベンド管11の屈曲部の曲率に応じて、リンク材12のサイズを決定する必要がある。
超音波探傷機具17のケーブル24は屈曲可能なガイドホース16内に収容され、ガイドホース16はリンクチェーン14の中央を挿通している。このため、超音波探傷機具17のケーブル24とベンド管11の内面との接触によるケーブル24の損傷(例えば、絶縁被覆層の損耗)を防止できる。また、ガイドホース16がリンクチェーン14内を挿通しているので、ベンド管11内にリンクチェーン14を挿入した際、リンクチェーン14の周囲の空間を広くすることができ、リンクチェーン14の変形(連結するリンク材12間の屈折)が容易となり、ベンド管11内でのリンクチェーン14の移動をスムーズに行うことができる。ここで、ガイドホース16を屈曲可能とすることで、リンクチェーン14内にガイドホース16を挿通しても、連結するリンク材12間の屈折が制約されることはない。
板状車輪15は、例えば合成樹脂製であって、本実施の形態では、リンクチェーン14の前後方向に隣り合う板状車輪15同士が干渉しないように、リンクチェーン14を構成している1つおきのリンク材12の突出部18の中央部に孔を設け、ボルト22及びナット23を用いて回転可能に取付けられている。ここで、板状車輪15を、突出部18に設けるので、板状車輪15の取付けと、前後のリンク材12の連結を同時に行うことができ、リンクチェーン14の組立を効率的に行うことができると共に、リンクチェーン14の構造を簡単にすることができる。また、板状車輪15の直径を、リンクチェーン14(リンク材12)の高さより大きくすることにより、ベンド管11の内面にリンクチェーン14が直接接触する機会を少なくして、リンクチェーン14のベンド管11内での移動を容易に行うことができる。
なお、リンク材の前後方向の寸法が長く、前後方向の隣り合う板状車輪15同士が干渉しない場合は、板状車輪15は各リンク材の突出部に設けてもよい。
図1、図3、図4(A)、(B)に示すように、超音波探傷機具17には、超音波探傷機具17をベンド管11に挿入した際、ベンド管11の直線部の内周面に外周端面を当接させて、超音波探傷機具17をベンド管11の検査しようとする管中央に保持する円環状の案内部材25(例えば、ウレタン樹脂製)が設けられている。これにより、超音波探傷機具17を、ベンド管11内での姿勢を一定に保持しながら、ベンド管11内を移動させることができ、安定した肉厚測定を行うことができる。
超音波探傷機具17は、合成樹脂製のガイドホース16の先端部が接続金具36を介して接続される雌ねじ接続部26を後部に備えた円筒状ケーシング27と、周囲に通水用の複数の直線溝28が形成されている円筒状の支持部材29(例えば、真鍮製)を介して円筒状ケーシング27の後側軸心位置に設けられている超音波探触子30とを有している。なお、直線溝28を、螺旋状の溝としてもよい。また、ガイドホース16の基部は、接続部材の一例であるニップル41を介して終端ボックス42に接続される。そして、終端ボックス42には、ガイドホース16内に挿通されたケーブル24をシール部材(図示せず)を介して終端ボックス42外に取出す取出し口43と、終端ボックス42内に水を供給する給水ホース44が接続される給水口45が設けられている。このような構成とすることで、終端ボックス42内に水を供給してガイドホース16を用いて円筒状ケーシング27の後側に給水することができる。そして、円筒状ケーシング27内の後側に給水された水は、超音波探触子30の外側を通過し、直線溝28を介して円筒状ケーシング27内の前側に流すことができる。
ここで、円筒状ケーシング27は、例えば、ステンレス製のパイプ、又はプラスチック製のパイプで形成され、円筒状ケーシング27の長さは、ベンド管11の屈曲部を通過可能なように調整されている。
超音波探触子30は、超音波の発信と受信が可能な振動子からなって、円筒状ケーシング27に対して軸方向先側に超音波を発信し、円筒状ケーシング27の先側から伝搬する超音波を受信するようになっている。ここで、超音波探触子30に超音波を発信させるための電気信号をケーブル24を介して送り、超音波探触子30が超音波を受信した際に発生する電気信号をケーブル24を介して受入れて処理する制御器(図示せず)は、通常の超音波探傷用の制御器を使用する。
更に、超音波探傷機具17は、円筒状ケーシング27の前側に、支持部材29の先端との間に隙間46を有して設けられた軸受31を介して取付けられ、超音波探触子30からの超音波を半径方向に屈曲させる反射面32を有する反射体33を備え、中間部には後方から供給される水によって回転する回転駆動部34を備えた回転体35を有している。
ここで、回転体35は、例えば、真鍮又はステンレス等の部材から形成され、基側に、軸受31によって支持される中空円筒状の被軸受部37が設けられている。更に、被軸受部37の先側には、それぞれ半径方向外側に対して傾斜(円周接線に対して一定角度θ、例えば、40〜70度傾斜)して設けられた複数の噴射口38を備えた回転駆動部34が設けられ、回転駆動部34の先側には、内部に反射体33を収容し、側部に超音波出入窓39が形成されて、超音波探触子30から発信された超音波を反射面32で反射させて外部に向けて通過させると共に、外部からの超音波を反射面32で反射させて超音波探触子30に入射させる超音波出入部40が設けられている。このような構成とすることにより、直線溝28を介して後方から隙間46に供給される水を回転駆動部34の内側に導入して噴射口38から噴射させることにより、その反作用で回転体35を回転させることができる。なお、回転駆動部34の外径は、円筒状ケーシング27の内径より小さくなって、噴射口38から噴出した水が円筒状ケーシング27の先部から流出可能になっている。
反射体33は、例えば、ステンレス部材から形成され、基部に軸心に対して45度傾斜した反射面32を備えている。そして、反射面32の中心位置が、超音波出入部40の超音波出入窓39の中心位置と一致するように、反射体33の位置が調整されている。これによって、軸方向から伝搬して反射面32で反射した超音波が、超音波出入窓39から出てベンド管11の内面に照射され、ベンド管11の内面で反射した超音波が超音波出入窓39を通過して反射面32で反射し、基側に設けられている超音波探触子30に入射するようになっている。
本発明の第1の実施の形態に係るベンド管検査装置10の作用について説明する。
ベンド管検査装置10の超音波探傷機具17をベンド管11の、例えば、一端側から挿入し、リンクチェーン14を順次ベンド管11内に押し込む。リンクチェーン14を構成しているリンク材12では、前後のリンク材12間で生じる屈折方向が制限されるため、リンクチェーン14が不用意に変形せず、リンクチェーン14を押し込む際に加えた力を超音波探傷機具17に効率的に伝達することができ、超音波探傷機具17をベンド管11内で効率的に移動させることができる。
そして、超音波探傷機具17が、ベンド管11の最初の屈曲部を通過して、リンクチェーン14が最初の屈曲部に到達すると、リンクチェーン14は特定面内でしか屈折できないため、リンクチェーン14の特定面がベンド管11の複数の屈曲部が存在する同一面に一致するようにリンクチェーン14を回転することにより、リンクチェーン14を屈曲部に沿った形状に変形させることができ、リンクチェーン14は屈曲部を通過できる。その結果、リンクチェーン14を順次ベンド管11内に押し込むと、リンクチェーン14は、屈曲部を通過する度に屈曲部に沿った形状に屈折しながら変形して、超音波探傷機具17をベンド管11内の目的位置(検査の起点)まで移動させることができる。
超音波探傷機具17が目的位置に到達すると、給水ホース44を介して終端ボックス42内に給水する。終端ボックス42内の水はガイドホース16内を通過して円筒状ケーシング27の後側に流入し、超音波探触子30の外側を通過して支持部材29に形成された直線溝28を経由して支持部材29の前方の隙間46に供給される。そして、隙間46に供給された水は、回転駆動部34の内側に進入し噴射口38から噴射する。これによって、回転体35が回転する。なお、噴射口38から噴出した水は円筒状ケーシング27の先部からベンド管11内に流出する。ここで、円筒状ケーシング27内に流入する水の水圧は、例えば30〜70kgf/cmであり、回転体35の回転数は、3000〜2400rpm程度である。
一方、回転体35を回転させながら、超音波探触子30から、10〜20(例えば15)MHzの超音波パルスを発信する。ベンド管11内で超音波探傷機具17の周囲には、水が充満しているので、超音波は水を媒質として伝播することができ、反射体33の反射面32で反射した超音波は超音波出入窓39からベンド管11の側壁に向けて進行する。そして、ベンド管11の側壁の内面及び外面でそれぞれ反射した超音波は、超音波出入窓39、反射面32を介して超音波探触子30に届き、電気信号に変換される。この電気信号はケーブル24を介して制御器に入力されて、ベンド管11の周方向に沿った肉厚(周方向の肉厚分布)の測定や、疵の検出が行われる。
ここで、回転体35を回転させると共に超音波探触子30から超音波パルスを発信させながら、リンクチェーン14を一定速度で引き出して、超音波探傷機具17をベンド管11の軸方向に移動させると、ベンド管11の軸方向に沿った周方向の肉厚分布が得られ、ベンド管11の定量的な損傷程度が把握できる。
図5に示すように、本発明の第2の実施の形態に係るベンド管検査装置47は、第1の実施の形態に係るベンド管検査装置10において、超音波探傷機具17の代わりに投光機付きのCCDカメラ48を使用し、CCDカメラ48に、CCDカメラ48をベンド管11の中央に保持する案内部材49(本実施の形態では、CCDカメラ48の長手方向の前後にそれぞれ1つ、材質はウレタン樹脂)を設けたことが特徴となっている。このため、同一の構成部材には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
投光機付きのCCDカメラ48としては、例えば、先端に設けられた撮影孔50の周囲に投光機として複数の小型LEDランプ51が取付けられた型式のカメラを使用する。CCDカメラ48を使用することで、ベンド管11内の減肉状況、疵の発生状況を映像から確認できるので、損傷程度が容易に把握することができる。
また、CCDカメラ48に、CCDカメラ48を検査しようとする管中央に保持する案内部材49が設けられているので、屈曲部におけるCCDカメラ48の移動が容易になる。CCDカメラ48の操作用信号線、映像信号線からなるカメラケーブル52は、リンクチェーン14の中央に直接挿通され図示しないカメラ制御器を介して表示装置に接続される。なお、ベンド管検査装置47の作用は、検査結果が映像として得られることを除くと、ベンド管検査装置10の作用と同一なので、詳細な説明は省略する。
以上、本発明を、実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載した構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。
10:ベンド管検査装置、11:ベンド管、12:リンク材、13、13a:回動係合部、14:リンクチェーン、15:板状車輪、16:ガイドホース、17:超音波探傷機具、18:突出部、19:幅狭連結板部、20:丸孔部、21:幅広連結板部、22:ボルト、23:ナット、24:ケーブル、25:案内部材、26:雌ねじ接続部、27:円筒状ケーシング、28:直線溝、29:支持部材、30:超音波探触子、31:軸受、32:反射面、33:反射体、34:回転駆動部、35:回転体、36:接続金具、37:被軸受部、38:噴射口、39:超音波出入窓、40:超音波出入部、41:ニップル、42:終端ボックス、43:取出し口、44:給水ホース、45:給水口、46:隙間、47:ベンド管検査装置、48:CCDカメラ、49:案内部材、50:撮影孔、51:LEDランプ、52:カメラケーブル

Claims (6)

  1. 複数のリンク材が左右対となる回動係合部を介して連結されたリンクチェーンと、前記リンクチェーンの前記回動係合部に取付けられて前記リンクチェーンの高さより直径が大きい板状車輪と、前記リンクチェーンの先部に設けられた検査部とを有することを特徴とするベンド管検査装置。
  2. 請求項1記載のベンド管検査装置において、前記回動係合部は、一つの前記リンク材の前側に対向して設けられ左右方向外側に向いた突出部を有する幅狭連結板部と、後側に対向して設けられ隣の前記リンク材の前記突出部が嵌入する丸孔部を備える幅広連結板部とを有し、前記板状車輪は前記突出部に設けられていることを特徴とするベンド管検査装置。
  3. 請求項1又は2記載のベンド管検査装置において、前記検査部は投光機付きのCCDカメラであって、該CCDカメラには該CCDカメラを検査しようとする管中央に保持する案内部材が設けられていることを特徴とするベンド管検査装置。
  4. 請求項1又は2記載のベンド管検査装置において、前記検査部は挿入された検査しようとする管の疵又は厚みを測定する超音波探傷機具であって、該超音波探傷機具には該超音波探傷機具を前記管中央に保持する案内部材が設けられていることを特徴とするベンド管検査装置。
  5. 請求項4記載のベンド管検査装置において、前記超音波探傷機具は、後部に雌ねじ接続部を備えた円筒状ケーシングと、該円筒状ケーシングの後側軸心位置に支持部材を介して設けられている超音波探触子と、前記円筒状ケーシングの前側に軸受を介して設けられ前記超音波探触子からの超音波を半径方向に屈曲させる反射面を備え、中間部には後方から供給される水によって回転する回転駆動部を備えた回転体とを有することを特徴とするベンド管検査装置。
  6. 請求項5記載のベンド管検査装置において、前記雌ねじ接続部には、前記リンクチェーンの中央に挿通される屈曲可能な合成樹脂製のガイドホースが接続され、該ガイドホース内に前記超音波探傷機具のケーブルが挿通していることを特徴とするベンド管検査装置。
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