JP2012047152A - ランキンサイクル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】二層分離温度を越える温度で作動流体から分離した潤滑油をポンプに供給して、ポンプの潤滑部を潤滑することができるランキンサイクル装置を提供する。
【解決手段】ランキンサイクル装置10は、冷媒を圧送するポンプ40と、ポンプ40により圧送された冷媒を加熱する第1及び第2ボイラ50,60と、第1及び第2ボイラ50,60で加熱された冷媒を膨張させて機械的エネルギーを出力する膨張機20と、膨張機20で膨張した冷媒を凝縮させる凝縮器30と、を順次接続してなる回路を備える。回路内の潤滑部は潤滑油で潤滑される。この潤滑油として、ポンプ40の運転中に二層分離温度を越えて冷媒から分離する潤滑油を用いた。
【選択図】図1

Description

本発明は、ポンプと、熱交換器と、膨張機と、凝縮器と、を順次接続してなる回路を備えるランキンサイクル装置に関する。
従来より、ランキンサイクル装置では、作動流体として冷媒(例えば、HFC134a)が用いられ、潤滑油として冷媒と相溶性の潤滑油(相溶性潤滑油:例えば、PAG)が用いられていた。そして、相溶性潤滑油は、冷媒に溶解した状態でランキンサイクル装置の回路内を循環し、膨張機及びポンプの潤滑部(摺動部等)の潤滑の役割を担っていた。
また、相溶性潤滑油は、所定の二層分離温度に達していないと冷媒に溶解した状態であるが、二層分離温度を越えると冷媒から分離する。このような二層分離温度に着目して、潤滑部を潤滑させるようにした技術として、例えば、特許文献1が挙げられる。
特許文献1は、ランキンサイクル装置ではなく、冷凍サイクルに関するものであるが、冷凍サイクルを循環する冷媒には、二層分離温度を越える温度で相互に分離する潤滑油が充填されている。そして、特許文献1では、凝縮器の周囲の温度が、二層分離温度より低いときは、二層分離温度での冷媒の飽和圧力以下となるように、凝縮器での冷媒の圧力を制限するようにし、凝縮器での冷媒と潤滑油との分離を防止するようにしている。さらには、凝縮器に溜まった潤滑油を、冷媒に溶解して冷媒とともに圧縮機に戻すようにしている。その結果、特許文献1の冷凍サイクルでは、圧縮機の潤滑部が、冷媒に溶解した潤滑油によって潤滑されるようになっている。
特開2010−101553号公報
ところで、ランキンサイクル装置に関しては、ポンプには凝縮器によって凝縮された液相状態の冷媒が流れることとなる。このため、特許文献1のように、二層分離温度の特性を利用して冷媒からの潤滑油の分離を防止すると、ポンプの潤滑部に付着している潤滑油が液相状態の冷媒によって流されてしまい、油膜切れが起きてしまうという問題があった。
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、二層分離温度を越える温度で作動流体から分離した潤滑油をポンプに供給して、ポンプの潤滑部を潤滑することができるランキンサイクル装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、作動流体を圧送するポンプと、前記ポンプにより圧送された前記作動流体を加熱する熱交換器と、前記熱交換器で加熱された作動流体を膨張させて機械的エネルギーを出力する膨張機と、前記膨張機で膨張した前記作動流体を凝縮させる凝縮器と、を順次接続してなる回路を備え、前記回路内の潤滑部を潤滑油で潤滑するようにしたランキンサイクル装置に関する。そして、前記作動流体と前記潤滑油とは相互に分離する二層分離温度を有し、前記潤滑油として、前記ポンプの運転中に前記二層分離温度を越えて前記作動流体から分離する潤滑油を用いた。また、前記作動流体は、2,3,3,3−テトラフルオロプロペンであり、前記潤滑油は、ポリアルキレングリコールである。
これによれば、二層分離温度の特性を利用して、ポンプの運転中に、ポンプで作動流体から潤滑油を分離することができる。このため、ポンプでは、作動流体に溶解した潤滑油ではなく、作動流体から分離された潤滑油によって潤滑部を潤滑することができる。したがって、作動流体に溶解した潤滑油でポンプの潤滑部を潤滑する場合と異なり、潤滑部を潤滑して油膜切れを防止することができる。
また、前記潤滑油は、前記作動流体に占める割合である油分比率が3質量%以上20質量%以下の範囲で、前記二層分離温度のボトム温度が0℃以上40℃以下のものであってもよい。これによれば、潤滑油の特性を設定することにより、潤滑油によりポンプの潤滑部を好適に潤滑することができるとともに、潤滑油をランキンサイクル装置の回路内で好適に循環させることができる。
また、前記潤滑油の100℃における粘度は8mm/S以上11mm/S以下であってもよい。この粘度は、ポンプの潤滑部を潤滑するのに適した粘度である。これは、潤滑油の粘度が8mm/Sより低いと、潤滑油の粘度が低すぎて油膜を形成できない虞があり、粘度が11mm/Sを越えると、潤滑油による抵抗が大きすぎてポンプの効率が低下する虞があるからである。
本発明によれば、二層分離温度を越える温度で作動流体から分離した潤滑油をポンプに供給して、ポンプの潤滑部を潤滑することができる。
ランキンサイクル装置を模式的に示す図。 温度と油分比率との関係を示すグラフ。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図2にしたがって説明する。
図1に示すように、ランキンサイクル装置10は、膨張機20、凝縮器30、ポンプ40、及び熱交換器としての第1ボイラ50と第2ボイラ60を流路11,12,14,15,16により順次接続してなる回路を備える。このランキンサイクル装置10の回路では、作動流体として冷媒(2,3,3,3−テトラフルオロプロペン(HFO1234yf))が循環するようになっている。そして、このランキンサイクル装置10の回路では、冷媒は、膨張機20、凝縮器30、ポンプ40、第1ボイラ50、及び第2ボイラ60の並び順に沿って回路を流れるようになっており、回路での冷媒の流れる方向を、冷媒の循環方向とする。
ランキンサイクル装置10の回路において、膨張機20とポンプ40は、複合流体機械Fのハウジング内に設けられるとともに、そのハウジング内における膨張機20とポンプ40の間には、発電機又は電動機として機能するモータ・ジェネレータ70が設けられている。
複合流体機械Fにおけるポンプ40の吐出ポート(図示せず)には、第1流路11を介して第1ボイラ50の吸熱器50aが接続されている。第1ボイラ50は、吸熱器50aに加え放熱器50bを備える。この放熱器50bは、排熱源としての車両エンジン51に接続された冷却水循環経路52上に設けられている。冷却水循環経路52上にはラジエータ53が設けられている。そして、車両エンジン51を冷却した冷却水(高温流体)は、冷却水循環経路52を循環して放熱器50b及びラジエータ53で放熱する。よって、ポンプ40から吐出された液相状態の冷媒(以下、液相冷媒と記載する)は、第1ボイラ50の吸熱器50aと放熱器50bとの間での熱交換により冷却水によって加熱される。そして、第1ボイラ50での熱交換により、ポンプ40吐出後の液相冷媒は熱を吸収して徐々に蒸発し、蒸発温度で液相状態の冷媒は全て蒸発して高温の気相状態の冷媒(以下、気相冷媒と記載する)に相変化する。
第1ボイラ50の吸熱器50aの吐出側には接続流路12を介して第2ボイラ60の吸熱器60aが接続されている。第2ボイラ60は、吸熱器60aに加え放熱器60bを備える。この放熱器60bは、第1ボイラ50と共通の排熱源となる車両エンジン51に接続された排気通路13上に設けられている。そして、車両エンジン51からの排気ガスは、放熱器60bで放熱した後、マフラ61から排気される。よって、第1ボイラ50を通過した気相冷媒は、第2ボイラ60の吸熱器60aと放熱器60bとの間での熱交換により、第1ボイラ50通過後よりさらに高温に加熱される。
第2ボイラ60の吸熱器60aの吐出側には、第2流路14を介して膨張機20における吸入ポート(図示せず)が接続されるとともに、第2ボイラ60で加熱された気相冷媒は第2流路14及び吸入ポートを介して膨張機20に吸入されるようになっている。そして、膨張機20で膨張して低温になった気相冷媒は、第3流路15及び吸入ポート(図示せず)を介して凝縮器30へ吸入されるようになっている。凝縮器30の吐出ポート(図示せず)には第4流路16を介してポンプ40の吸入ポート(図示せず)が接続されている。そして、凝縮器30では気相冷媒が凝縮されて低温の液相冷媒に相変化し、その液相冷媒は第4流路16及び吸入ポートを介してポンプ40に吸入されるようになっている。
ランキンサイクル装置10の回路では、冷媒と共に潤滑油が循環するとともに、潤滑油がポンプ40及び膨張機20の潤滑部を潤滑するようになっている。なお、ポンプ40の潤滑部は、ポンプ40の駆動軸(図示せず)と、その駆動軸に摺接するシール部(図示せず)との間であり、膨張機20の潤滑部は、膨張機20の駆動軸と、その駆動軸に摺接するシール部(図示せず)との間である。
潤滑油は、ポリアルキレングリコール(PAG)が用いられる。このPAGは、2,3,3,3−テトラフルオロプロペン(HFO1234yf)に溶解する相溶性を有する。また、PAGの100℃における粘度は、8mm/S以上11mm/S以下である。この粘度が8mm/Sより低いと、PAGの粘度が低すぎて潤滑部に油膜を形成することができず、好ましくない。一方、粘度が11mm/を越えると、潤滑油の粘度による抵抗が大きすぎて、ポンプ40の効率が低下する虞があり、好ましくない。
さらに、HFO1234yfとPAGは、二層分離温度より低い温度では相溶する一方で、二層分離温度を越えると分離するようになっている。図2のグラフG1に、HFO1234yfとPAGの二層分離温度と、HFO1234yfに占めるPAGの割合(油分比率)との関係を示し、グラフG2に、HFC134aとPAGの二層分離温度と、HFC134aに占めるPAGの割合(油分比率)との関係を示す。
図2のグラフG1に示すように、油分比率は、最下点であるボトム温度よりも原点0に近い位置では、二層分離温度が急激に高くなるとともに、ボトム温度よりも原点0から離れる位置では、二層分離温度が緩やかに高くなることが示されている。また、グラフG1に示すように、油分比率に応じて二層分離温度が異なることが示されている。
なお、油分比率は、3質量%以上20質量%以下に設定されるのが好ましい。油分比率が3質量%より少ないと、ポンプ40の潤滑部を潤滑することが困難になり、20質量%を越えると、ランキンサイクル装置10の回路で潤滑油を循環させることが困難になるからである。より好ましくは、油分比率は、3質量%以上10質量%以下であり、このように設定されると、ランキンサイクル装置10の回路内で潤滑油を好適に循環させることができる。
ランキンサイクル装置10におけるポンプ40の通常の運転中での温度範囲は、機種や環境によるが、20℃〜70℃程度であり、冷媒及び潤滑油の種類は、ポンプ40の運転中の温度と二層分離温度との関係により選択される。特に、冷媒及び潤滑油は、油分比率が3質量%以上20質量%以下の範囲では、二層分離温度のボトム温度(図2のグラフG1の最下点に相当)が0℃以上40℃以下であることが好ましい。二層分離温度のボトム温度が40℃を越えると、ポンプ40の運転中に潤滑油が液相冷媒に溶解し、油膜切れが発生して好ましくないからである。一方、二層分離温度のボトム温度が0℃より低いと、ランキンサイクル装置10の回路内で潤滑油が分離した状態で循環し、潤滑油が回路内で滞留する虞があり好ましくないからである。
本実施形態では、このような条件を満たす冷媒及び潤滑油として、HFO1234yfとPAGが使用されており、その二層分離温度は、ポンプ40の運転中の最低温度より高くなっている。また、油分比率が3質量%以上20質量%以下の範囲では、二層分離温度のボトム温度が0℃以上40℃以下である。
このため、凝縮器30を通過した低温の液相冷媒がポンプ40に吸入されると、ポンプ40の温度が、二層分離温度より高くなるため、ポンプ40では液相冷媒と、その液相冷媒に溶解した潤滑油とが分離する。そして、液相冷媒から分離された潤滑油そのものがポンプ40の潤滑部に供給され、潤滑部を潤滑する。
また、ポンプ40では、二層分離温度の特性から、潤滑油の多くが液相冷媒から分離されるが、若干の潤滑油は液相冷媒と共にポンプ40から第1ボイラ50に向けて送り出される。その結果、ポンプ40から圧送された液相冷媒の油分比率は、ポンプ40に吸入される液送冷媒の油分比率に比べて低くなるとともに、ポンプ40から圧送された液相冷媒の二層分離温度は、ポンプ40吸入前に比べて高くなる。
そして、ポンプ40から圧送された液相冷媒は、第1ボイラ50での熱交換により、高温の気相冷媒に相変化し、さらに、第1ボイラ50を通過した気相冷媒は、第2ボイラ60での熱交換により、第1ボイラ50通過後よりさらに高温に加熱される。そして、上述したように、ポンプ40圧送後の液相冷媒においては、油分比率の低下により二層分離温度がポンプ40吸入前より高くなっているため、第1ボイラ50及び第2ボイラ60では、二層分離温度に達せず、潤滑油は気相冷媒に溶解したまま膨張機20に向けて流れる。
気相冷媒が膨張機20に達すると、気相冷媒は膨張によって温度が低下する。そして、膨張機20の温度が二層分離温度より低くなるため、膨張機20内の潤滑油が気相冷媒に溶解し、既に溶解した潤滑油と合わせて油分比率が上昇する。このため、二層分離温度が、ポンプ40圧送後に比べて低くなる。その後、気相冷媒が凝縮器30に供給され、上述したようにポンプ40で液相冷媒と潤滑油に分離される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)ランキンサイクル装置10の回路を循環させる潤滑油として、ポンプ40の運転中に二層分離温度を越える温度で冷媒と分離する潤滑油を用いた。そして、二層分離温度の特性を利用して、ポンプ40では液相冷媒から潤滑油が分離されるようにした。このため、ポンプ40では、液相冷媒に溶解した潤滑油ではなく、液相冷媒から分離された潤滑油によって潤滑部が潤滑される。そして、液相冷媒から分離された潤滑油は、ポンプ40によって圧送される液相冷媒によってほとんど運び出されることがないためポンプ40に留まる。したがって、ポンプ40の潤滑部に潤滑油を供給することができ、潤滑部の油膜切れ等の発生を防止することができる。その結果として、ポンプ40の駆動軸に設けられたシール部を潤滑油により、潤滑することができ、シール部の異常摩耗を防止し、異常摩耗による冷媒漏れを防止することができる。
(2)潤滑油として、ポンプ40の運転中に二層分離温度を越えて冷媒から分離するものを設定した。したがって、背景技術のように、二層分離温度の特性を利用しながらも冷媒の圧力調節等を要することなくポンプ40の潤滑部を潤滑することができる。
(3)二層分離温度の特性を利用してポンプ40で潤滑油を液相冷媒から分離するようにしたため、分離した潤滑油をポンプ40の潤滑に直接使用することができる。したがって、背景技術のように、潤滑したい部位に潤滑油を戻す構成を必要とせず、ポンプ40の潤滑を部材追加することなく実現することができる。
(4)冷媒としてHFO1234yfを用いた。このHFO1234yfとPAGが二層分離する温度は、HFC134aとPAGが二層分離する温度より低くなっている。このため、運転中の温度が低いポンプ40であっても、液相冷媒から潤滑油を分離することができる。
(5)ポンプ40で潤滑油が冷媒から分離され、油分比率が低下すると、二層分離温度が高くなる。このため、第1ボイラ50及び第2ボイラ60では、二層分離温度に達しにくくなり、潤滑油が冷媒から分離されにくくなる。したがって、吸熱器50a,60aに潤滑油が付着して熱交換率が低下することを抑制することができる。
(6)潤滑油として、油分比率が3質量%以上20質量%以下の範囲で、二層分離温度のボトム温度が0℃以上40℃以下となるものを使用したため、潤滑油(PAG)によってポンプ40の潤滑部を好適に潤滑することができるとともに、ランキンサイクル装置10の回路内で好適に潤滑油(PAG)を循環させることができる。
(7)潤滑油として、100℃における粘度が8mm/S以上11mm/S以下のものを使用したため、潤滑油の粘度が低すぎて油膜を形成できない虞や、潤滑油による抵抗が大きすぎてポンプの効率が低下する虞を無くすことができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 実施形態では、熱交換器として第1ボイラ50と第2ボイラ60を併用したが、ボイラを1つだけとしてもよい。
○ 実施形態では、ポンプ40と膨張機20とを一体に備える複合流体機械Fを用いたが、ポンプ40と膨張機20は別体であってもよい。
○ ランキンサイクル装置10の回路において、ポンプ40より下流側の流路11上にオイルセパレータを設け、そのオイルセパレータによりポンプ40外に流出した潤滑油を液相冷媒から分離し、分離した潤滑油をポンプ40に戻すようにしてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記二層分離温度は、前記ポンプの運転中の最低温度より高い請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のランキンサイクル装置。
(ロ)前記回路における前記ポンプより下流にオイルセパレータが設けられている請求項1〜請求項4、及び技術的思想(イ)のうちいずれか一項に記載のランキンサイクル装置。
10…ランキンサイクル装置、20…膨張機、30…凝縮器、40…ポンプ、50…熱交換器としての第1ボイラ、60…熱交換器としての第2ボイラ。

Claims (4)

  1. 作動流体を圧送するポンプと、
    前記ポンプにより圧送された前記作動流体を加熱する熱交換器と、
    前記熱交換器で加熱された作動流体を膨張させて機械的エネルギーを出力する膨張機と、
    前記膨張機で膨張した前記作動流体を凝縮させる凝縮器と、
    を順次接続してなる回路を備え、前記回路内の潤滑部を潤滑油で潤滑するようにしたランキンサイクル装置であって、
    前記作動流体と前記潤滑油とは相互に分離する二層分離温度を有し、前記潤滑油として、前記ポンプの運転中に前記二層分離温度を越えて前記作動流体から分離する潤滑油を用いたランキンサイクル装置。
  2. 前記潤滑油は、前記作動流体に占める割合である油分比率が3質量%以上20質量%以下の範囲で、前記二層分離温度のボトム温度が0℃以上40℃以下のものである請求項1に記載のランキンサイクル装置。
  3. 前記潤滑油の100℃における粘度は8mm/S以上11mm/S以下である請求項1又は請求項2に記載のランキンサイクル装置。
  4. 前記作動流体は、2,3,3,3−テトラフルオロプロペンであり、前記潤滑油は、ポリアルキレングリコールである請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のランキンサイクル装置。
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