JP2012046316A - 台車システム - Google Patents

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Abstract

【課題】レールの敷設や撤去を容易に行う。
【解決手段】台車5および走行レール3が互いに走行レール3の延在方向に沿って相対移動するためのドライブユニット(相対移動機構)52と、大梁鉄骨2a(敷設面)に対して着脱可能で、かつ、大梁鉄骨2aに固定された状態で台車5を昇降させる昇降機構53と、を備える。昇降機構53により台車5を上昇させると、走行レール3が台車5に吊上げられて、大梁鉄骨2aから離間するように構成されている
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、建設中の高層構造物の大梁鉄骨などの上に設置され、ジブクレーンまたは資材を移動させる台車システムに関する。
通常、鉄骨造の高層構造物の躯体構築には、タワークレーンが用いられている。このタワークレーンを効率的に使用することで、工期を短縮することができる。
タワークレーンは、柱、梁、外装材などの揚重および設置、外周養生の盛り替え、設備機器や仕上げ材などの先行揚重など多様に用いられている。
しかし、更なる工期短縮を図るには、タワークレーンの負荷が過剰となるため、このタワークレーンの負荷を低減させる必要がある。
タワークレーンの負荷を軽減するために、タワークレーン以外のクレーンを併用したり、タワークレーンによる揚重回数を減らしたりしている。
例えば、外装材の重量が軽量である場合は、外装材の揚重や設置に、タワークレーンに代わって小型のクレーンやテルハクレーンなどを使用している。
また、例えば、小梁鉄骨は重量が0.2t〜1.5t程度であるため、小梁鉄骨を3〜5本程度をまとめて揚重することで、タワークレーンによる揚重回数を減らしたりしている。
また、例えば、床デッキプレートと小梁鉄骨、場合によっては設備材などをユニット化して揚重することで、タワークレーンの揚重回数を減らしたりしている。
しかし、小梁鉄骨をまとめて揚重する場合でも、小梁鉄骨の揚重作業がタワークレーンの拘束時間の30%前後を占めてしまっている。
また、高層構造物のコア部分は、鉄骨配置が複雑でユニット化することが困難であるため、コア以外の部分をユニット化することになる。しかし、コア部分は高層構造物の10〜20%程度を占める。このため、コア以外の部分をユニット化したとしても、大幅にタワークレーンの負荷を軽減させることができない。
また、タワークレーンの台数を増やして、タワークレーン1台あたりの負荷を軽減させる方法もあるが、大幅なコストアップとなり現実的でない。
そこで、効率的にタワークレーンの負荷を軽減するために、先行建方した大梁鉄骨などの上にレールを敷設し、レールを走行する台車にジブクレーンを載置して、このジブクレーンで資材の揚重や設置を行っている。台車を走行させることによりジブクレーンの設置位置を変えることができるため、ジブクレーンの使用範囲を広くすることができる。
例えば、特許文献1には、ジブクレーンの走行台車が開示されている。このジブクレーンの走行台車は、走行台車が走行するレールスパンを変更できると共に、走行台車を構成する部材がレールの外方に突出しない構成である。
また、所定階に揚重した資材を同一階で運搬する場合にも、上述したようなレールを走行する台車に資材を載せて運搬している。
特開平5−32391号公報
しかしながら、従来のレールを走行する台車では、レールの敷設や撤去に手間がかかるという問題がある。
特に、大梁鉄骨上にレールを敷設する場合には、レール同士のジョイントを大梁鉄骨上に設ける必要があると共に、レールを受ける梁を大梁鉄骨のスパンに合わせて設ける必要があるため、レールやレールを受ける梁を建設現場で製作することになり、レールの敷設に手間がかかる。
そして、レールの敷設に手間がかかるため、ジブクレーンを台車に載置して使用する場合、ジブクレーンを効率的に使用できないという問題がある。
また、ジブクレーンの機種や規格が限定されてしまうため、任意のジブクレーンを使用できないことがある。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、レールの敷設や撤去を容易に行うことができる台車システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る台車システムは、ジブクレーンまたは資材を載置可能な台車と、敷設面に対して着脱可能な走行レールと、を備え、該走行レールに沿って前記台車が走行する台車システムであって、前記台車および前記走行レールが互いに該走行レールの延在方向に沿って相対移動するための相対移動機構と、前記敷設面に対して着脱可能で、かつ、該敷設面に固定された状態で前記台車を昇降させる昇降機構と、をさらに備え、該昇降機構により前記台車を上昇させると、前記走行レールが前記台車に吊上げられて、前記敷設面から離間するように構成されていることを特徴とする。
本発明では、台車および走行レールを走行レールの延在方向に互いに相対移動させる相対移動機構を設けたため、走行レールが敷設面に固定された状態において台車を走行レールの延在方向に沿って移動させることができる。
また、敷設面に固定された状態で台車を昇降させることができる昇降機構を設けたため、昇降機構により台車を上昇させると、それに伴って走行レールが台車に吊上げられて敷設面から離間する。このように、走行レールが台車に吊上げられて敷設面から離間している状態において、相対移動機構により台車の位置を保持しつつ敷設面に対して走行レールをその延在方向に容易に移動させることができる。
そして、走行レールおよび台車を所望の位置に移動させながら、ジブクレーンの使用、または資材の運搬を行うことができるため、多くのレール材を敷設する必要がなく、走行レールの敷設および撤去が容易であると共に、経済的である。
更に、従来の走行レールのように、複数の走行レールを延在方向に接続する必要がないため、レールゲージ(対向する走行レール材間の距離)の管理が不要であるとともに、走行レールの設置に伴う墨出しなどの付帯作業を不要とすることができる。
また、複数の走行レールを大梁鉄骨上で接続する必要がないため、例えば、大梁鉄骨のスパンにあわせて走行レールや、走行レールを受けるための走行レール受け梁を製作する必要がなく、走行レールを大梁鉄骨の1スパンよりも長く形成することで、繰り返し転用することができ、コストを削減することができる。
また、高層構造物の建て方速度を向上させることができ、躯体工事の工期短縮を実現できる。
更に、相対移動機構は、台車を走行レールに沿って走行させることができるだけでなく、台車の位置を保持した状態で走行レールを移動させることができるため、台車を走行させる機構および走行レールを移動させる機構をそれぞれ設ける必要がなく、台車システムを簡易な構造とすることができる。
また、本発明に係る台車システムでは、前記走行レールには、該走行レールの延在方向に延在するとともに前記敷設面に平行なフランジが形成されており、前記相対移動機構は、前記フランジの上方に配設された第1車輪と、前記フランジの下方に配設された第2車輪と、前記第1車輪と連結され該第1車輪と同軸の第1平歯車と、前記第2車輪と連結され該第2車輪と同軸であるとともに前記第1平歯車と噛合する第2平歯車と、前記第1車輪を駆動させる駆動部と、を備え、前記台車が前記走行レールを走行するときは、前記第1車輪が前記フランジと当接して、前記第2車輪が前記フランジと離間し、前記昇降機構が前記台車を上昇させたときは、前記第2車輪が前記フランジと当接するとともに、前記走行レールが吊上げられて、前記第1車輪が前記フランジと離間するように構成されていることが好ましい。
このように、相対移動機構は、フランジの上方に配設された第1車輪と、フランジの下方に配設された第2車輪と、第1車輪と連結され第1車輪と同軸の第1平歯車と、第2車輪と連結され第2車輪と同軸であるとともに第1平歯車と噛合する第2平歯車と、第1車輪を駆動させる駆動部と、を備えることにより、駆動部を駆動させることによって第1車輪および第2車輪を駆動させることができる。
そして、台車が走行レールを走行するときは、第1車輪がフランジと当接していることにより、第1車輪が回転するとフランジに沿って第1車輪が走行するため、台車を走行レールの延在方向に沿って移動させることができる。
また、台車が上昇しているときは、第2車輪がフランジと当接して走行レールを吊上げていることにより、第2車輪が回転すると第2車輪の回転によって吊上げられた走行レールが送り出されるため、走行レールをその延在方向に沿って移動させることができる。
本発明によれば、走行レールの敷設および移動が容易であることにより、ジブクレーンの使用、または資材の運搬を効率的に行うことができる。
(a)は本発明の実施形態による台車システムの一例を示す側面図、(b)は平面図、(c)は正面図である。 図2は図1に示す台車システムの斜視図である。 (a)は、台車を移動させるときのドライブユニットおよび昇降機構を示す図、(b)は(a)のA−A線断面図、(c)は(a)のB−B線断面図である。 切欠き部を説明する図である。 (a)は、走行レールを移動させるときのドライブユニットおよび昇降機構を示す図、(b)は(a)のC−C線断面図、(c)は(a)のD−D線断面図である。 (a)は走行レールを移動させるときの台車システムの側面図、(b)は(a)の正面図である。 (a)は台車を移動させるときの台車と走行レールの動作を説明する図、(b)は走行レールを移動させるときの台車と走行レールの動作を説明する図、(c)は走行レールを移動させるときの台車と走行レールの他の動作を説明する図である。
以下、本発明の実施形態による台車システムについて、図1乃至図7に基づいて説明する。
図1(a)〜(c)および図2に示すように、本実施形態による台車システム1は、建設中の鉄骨造の高層構造物2に敷設される走行レール3と、定置式のジブクレーン4(図1(a)、(c)参照)が載置されて走行レール3上を走行する台車5と、を備えている。そして、台車5は、ジブクレーン4を搭載する載置部51と、走行レール3と載置部51とを相対移動させるドライブユニット(相対移動機構)52と、載置部51およびドライブユニット52を昇降させる昇降機構53と、を備えている。
なお、本実施形態では、建設中の高層構造物2は、ある階において大梁鉄骨2aが架設された状態としている。
また、本実施形態では、高層構造物2の3フロア(不図示)を1節とし、1節ごとに構築している。部材の揚重作業および高層構造物2の構築作業には、高層構造物2近傍に設置された図示しないタワークレーンと、高層構造物2に設置された台車システム1のジブクレーン4(図1(a)、(c)参照)とを併用している。
そして、1節が構築されたら、タワークレーンで台車システム1を構築された1節上部の大梁鉄骨2a上に移設し、更に上側の1節の揚重作業および構築作業を行っている。
(走行レール)
走行レール3は、同一水平面上に平行に配列された複数の大梁鉄骨2a上(敷設面)に設置されており、これらの大梁鉄骨2aの延在方向と直交する方向に延在している。走行レール3は、大梁鉄骨2aに対して着脱可能に設置されており、図示しない固定具で大梁鉄骨2aに固定されている。
走行レール3は、一対の走行レール材13,13と、一対の走行レール材13,13の間隔を所定の間隔に保持する保持部材14(図1(b)参照)と、を備えている。
図3(a)に示すように、走行レール材13は、延在方向に直交する面における断面形状が略I字型状に形成されたレール材で、下フランジ22の下面が大梁鉄骨2aの上面と当接するように設置される。
走行レール材13の上フランジ21の上面21aには、上方に突出し走行レール材13の延在方向に延在するリブ24が設けられている。このリブ24には、台車5に備えられた第1車輪61の周面に形成された溝部61aが係合している。第1車輪61は、リブ24に沿って走行するように構成されている。
また、図1(a)、(b)および図2に示すように、走行レール材13の延在方向の両端部には、上フランジ21のリブ24に沿って移動した第1車輪61(図3(a)参照)に当接して第1車輪61の移動を規制するエンドストッパ25が設けられている。
また、図4に示すように、走行レール材13の上フランジ21には、切欠き部26が形成され、この切欠き部26を塞ぐことができる着脱プレート27が設けられている。着脱プレート27は、走行レール材13に対して着脱可能であり、走行レール材13に例えばボルト28などで取り付けられることで切欠き部26を塞いでいる。
この切欠き部26は、図3(a)に示すように、台車5が走行レール3上に設置されると、台車5に設けられた第2車輪62が上フランジ21の下側に設置されるため、走行レール材13に対して台車5を取付け・取外しする際に、第2車輪62を上フランジ21の上側および下側に出し入れするための出し入れ口として使用される。
切欠き部26は、第2車輪62を出し入れするとき以外は、着脱プレート27によって塞がれている。
(台車)
図1(a)〜(c)に示すように、台車5は、ジブクレーン4を搭載する載置部51と、走行レール3と載置部51とを相対移動させるドライブユニット(相対移動機構)52と、載置部51およびドライブユニット52を昇降させる昇降機構53と、を備えている。
図1(b)に示すように、載置部51は、走行レール3の幅と略同じかそれ以上の幅の平面視略矩形板状に形成されていて、載置されたジブクレーン4(図1(a)、(c)参照)を固定可能に構成されている。
ドライブユニット52は、載置部51の下面の四隅にそれぞれ取り付けられている。なお、ドライブユニット52は、載置部51の下面の各側部に3箇所ずつ計6箇所に取り付けてもよく、これ以外の複数個所に設けられてもよい。
図3(a)〜(c)に示すように、ドライブユニット52は、走行レール材13の上フランジ21の上面21aに設けられたリブ24に沿って走行可能な第1車輪61と、上フランジ21の下面21bに沿って走行可能な一対の第2車輪62,62と、第1車輪61を回転駆動させる電動モータ63(図1(a)、(b)参照)と、を備えている。一対の第2車輪62,62は、走行レール材13のウェブ23の両側に同じ高さに配設されている。
また、第1車輪61と第2車輪62とは、鉛直方向に所定の間隔をあけて配設されている。この所定の間隔は、図3(a)に示すように、第1車輪61の溝部61aとリブ24とが係合し第1車輪61とリブ24とが当接していると、第2車輪62と上フランジ21の下面21bとが離間し、図5(a)に示すように、第2車輪62と上フランジ21の下面21bとが当接していると、第1車輪61と上フランジ21のリブ24とが離間する寸法となっている。
また、図3(a)に示すように、ドライブユニット52は、第1車輪61の一方の側方に設けられた第1車輪61と同軸のスプロケット64と、スプロケット64と電動モータ63(図1(a)、(b)参照)とを接続するローラチェーン65と、第1車輪61の両側方に設けられて第1車輪61と連結されている第1平歯車66と、第2車輪62,62の走行レール材13のウェブ23と対向する側の反対側にそれぞれ設けられて第2車輪62と連結されている第2平歯車67と、を備えている。
第1平歯車66は、第1車輪61と同軸に、第2平歯車67は第2車輪62と同軸となるように設置されている。そして、第1平歯車66と第2平歯車67とは、上下方向に配列されていて、これらの歯が互いに噛合している。これにより、第1平歯車66が回転すると、第2平歯車67が第1平歯車66と逆方向に回転するように構成されている。
上述した構成のドライブユニット52では、電動モータ63(図1(a)、(b)参照)が駆動すると第1車輪61が回転し、第1車輪61とともに第1平歯車66が回転する。そして、第1平歯車66の回転によって第2平歯車67が第1平歯車66と逆方向に回転し、第2平歯車67とともに第2車輪62が回転する。このとき、第1車輪61と第2車輪62の回転方向は、互いに逆方向となっている。
ここで、第1車輪61または第2車輪62が走行レール材13の上フランジ21と当接するように構成されているため、上フランジ21と当接している第1車輪61または第2車輪62の回転によって、台車5と走行レール材13とが互いに走行レール材13の延在方向へ相対移動するように構成されている。
(昇降機構)
図1、図2および図3(a)に示すように、昇降機構53は、載置部51の両側方に設けられた一対の受け梁71,71と、載置部51と受け梁71,71との間に設けられて載置部51と受け梁71,71との間の高さ方向の寸法を調節可能なリフトアップ装置72と、を備えている。
受け梁71は、大梁鉄骨2aに着脱可能な、例えばI形鋼などの形鋼で、走行レール3の延在方向と略平行に延在しており、載置部51の長さ寸法よりもやや長くなるように形成されている。また、受け梁71は、大梁鉄骨2aのスパンよりも長くなるように形成されていて、大梁鉄骨2a上に設置されると、隣り合う2つ以上の大梁鉄骨2aに支持されるように構成されている。
リフトアップ装置72は、油圧シリンダや電動シリンダなどの上下方向に伸縮する伸縮部73を備えている。本実施形態では、リフトアップ装置72は、1つの受け梁71に対して受け梁71の長さ方向に所定の間隔をあけて2つ設けられている。
リフトアップ装置72は、図5(a)および図6に示すように、伸縮部73が上下方向に伸長することによって、載置部51と受け梁71とを上下方向に離間させ、図1(a)、(c)および図3(a)に示すように、伸縮部73が縮小することによって載置部51と受け梁71とを上下方向に近接させている。
伸縮部73が縮小しているときは、受け梁71と大梁鉄骨2aとは離間した状態である。このとき、台車5は走行レール3上に載置されていて、第1車輪61の溝部61a(図3(a)参照)が上フランジ21のリブ24と係合し、第2車輪62が上フランジ21の下面21bと離間している。
そして、この状態から伸縮部73が伸長すると、図5および図6に示すように、受け梁71と大梁鉄骨2aとが当接する。更に伸縮部73が伸長すると、リフトアップ装置72は、大梁鉄骨2aから反力を取って載置部51を上昇させる。
これにより、ドライブユニット52の第1車輪61の溝部61a(図5(a)参照)が走行レール材13の上フランジ21の上面21aのリブ24から離間し、第2車輪62が上フランジ21の下面21bに当接する。
そして、更に伸縮部73が伸長すると、載置部51とともに上昇する第2車輪62が上フランジ21を上方に押し上げるため、走行レール材13が上昇して台車5に吊上げられた状態となる。このとき、走行レール材13は大梁鉄骨2aに固定されていないものとする。
(台車システムの設置方法)
次に、上述した台車システムの設置方法について説明する。
まず、図1に示すように、タワークレーン(不図示)で、走行レール3(走行レール材13)を大梁鉄骨2a上に吊りこみ、所定の位置に設置する。そして、走行レール3を大梁鉄骨2aに固定具(不図示)で固定する。
続いて、タワークレーンで台車5を吊り上げ走行レール3上に設置する。このとき、図4に示す走行レール3の上フランジ21に形成された切欠き部26から、台車5の第2車輪62を上フランジ21の下方に挿入させる。これにより、第1車輪61と第2車輪62との間に上フランジ21が位置するようになる。台車5を設置した後、切欠き部26は着脱プレート27にて塞いでおく。
また、このとき伸縮部73を縮小させた状態とし、受け梁71と大梁鉄骨2aとを離間させるとともに、第1車輪61の溝部61aと上フランジ21のリブ24とを嵌合させる。なお、第2車輪62は、上フランジ21の下面21bと離間した状態である。
続いて、台車5の載置部51にジブクレーン4(図1(a)、(c)参照)を設置し、台車システム1が大梁鉄骨2a上に設置される。
(台車の移動方法)
次に、所定の場所に設置された台車システム1において台車5を移動させる方法について説明する。
まず、電動モータ63(図1(a)参照)を駆動させて、第1車輪61を回転させる。このとき、図7(a)に示すように、第1車輪61を矢印Aの方向に回転させると、走行レール3が大梁鉄骨2a(図1参照)に固定されていることから、第1車輪61がリブ24に沿って矢印Bの方向に走行し、台車5が矢印Bの方向に移動する。そして、台車5を所定の位置まで移動させ、電動モータ63を停止させる。
このように、台車5を所定の位置に移動させることで、ジブクレーン4(図1(a)、(c)参照)を所定の位置に容易に設置することができる。
このとき、第1車輪61が回転すると、第1平歯車66(図2(a)参照)が回転し、これに伴い第2平歯車67(図2(a)参照)および第2車輪62が回転するが、第2車輪62は上フランジ21の下面21bと離間しているため、第2車輪62の回転は台車5の移動に影響しない。なお、台車5が移動しているときに、第2車輪62と上フランジ21とが当接したとしても、第1車輪61と第2車輪62とは逆方向(図中の矢印Cの方向)に回転しているため、台車5の移動を妨げることはない。
(台車システムの移動方法)
次に、同一階において台車システム1を移動させる方法について説明する。
まず、走行レール3と大梁鉄骨2aとの固定を解除する。また、走行レール3と大梁鉄骨2aとの固定の解除と前後して、リフトアップ装置72の伸縮部73を伸長させ、受け梁71を大梁鉄骨2aと当接させる。このとき、大梁鉄骨2aに当接した受け梁71を大梁鉄骨2aに固定する。
続いて、更に伸縮部73を伸長させて台車5を上昇させ、第1車輪61の溝部61aと上フランジ21のリブ24とを離間させて、第2車輪62と上フランジ21の下面21bとを当接させる。そして、更に伸縮部73を伸長させて第2車輪62で走行レール3を押し上げ、走行レール3を大梁鉄骨2aから離間した状態(図5(a)参照)とする。
続いて、電動モータ63(図1(a)参照)を駆動させ、第1車輪61および第2車輪62を回転させる。
このとき、図7(b)に示すように、走行レール3が第2車輪62と当接しているとともに第2車輪62に吊上げられているため、例えば、第2車輪62が矢印C方向に回転することによって、走行レール3は矢印Dの方向へ送り出されて移動することになる。
このとき、図7(c)に示すように、吊上げられた走行レール3が水平とならず斜めに傾いて、走行レール3の上側に傾いた端部3a側が第1車輪61と当接したとしても、第1車輪61と第2車輪62とは逆方向に回転しているため、第1車輪61は、走行レール3を矢印Dの方向へ送り出すことができる。
そして、走行レール3を所望の位置に移動させたら、電動モータ63を停止して、走行レール3の移動を停止させる。
続いて、図1および図2に示すように、伸縮部73を縮小させて台車5および走行レール3を下降させて、走行レール3と大梁鉄骨2aと当接させる。更に伸縮部73を縮小させて、第1車輪61の溝部61aと走行レール3のリブ24とを嵌合させ、第2車輪62と走行レール3の上フランジ21の下面21bとを離間させる。更に伸縮部73を縮小させて、受け梁71と大梁鉄骨2aとを離間させる。
このとき、大梁鉄骨2aと当接した走行レール3を図示しない固定具で大梁鉄骨2aに固定する。
このようにして、走行レール3が所望の位置に移動され、台車5が走行レール3上を移動可能な状態となる。
次に、上述した本実施形態の台車システム1の作用について図面を用いて説明する。
本実施形態の台車システム1によれば、走行レール3を容易に移動できることにより、走行レール3の敷設や移動に手間がかからず、台車5に設置されるジブクレーン4を効率的に使用できる効果を奏する。
そして、ジブクレーン4を効率的にできることで、併用するタワークレーンの負荷を軽減することができる。
また、走行レール3は、同一階で移動させて使用することができることにより、従来のように現場において個々に走行レール3を製作する必要がなく、走行レール3の敷設にかかる時間を短縮できると共に、コストを削減することができる。
更に、従来の台車システムのように、複数の走行レール3を延在方向に接続する必要がないため、レールゲージ(対向する一対の走行レール材13,13間の距離)の管理が不要であるとともに、走行レール3の設置に伴う墨出しなどの付帯作業を不要とすることができる。
また、複数の走行レール3を大梁鉄骨2a上で接続する必要がないため、大梁鉄骨2aのスパンにあわせて走行レール3や、走行レール3を受けるための走行レール受け梁を製作する必要がない。そして、走行レール3を大梁鉄骨2aの1スパンよりも長く形成することで、繰り返し転用することができ、コストを削減することができる。
また、台車5にジブクレーン4を載置するシステムであるため、現場毎に最適な規格のジブクレーン4を選択することができる。
以上、本発明による台車システム1の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上述した実施形態では、走行レール3は、大梁鉄骨2aの上に設置されているが、床スラブなどの上に設置されてもよい。
また、上述した実施形態では、台車5にジブクレーン4を載置して移動させているが、ジブクレーン4に代わって資材を台車5に載せて、台車5を走行させることで資材を運搬してもよい。
1 台車システム
2a 大梁鉄骨
3 走行レール
4 ジブクレーン
5 台車
13 走行レール材
21 上フランジ
52 ドライブユニット(相対移動機構)
53 昇降機構
61 第1車輪
62 第2車輪
63 電動モータ(駆動部)
66 第1平歯車
67 第2平歯車
71 受け梁
72 リフトアップ装置
73 伸縮部

Claims (2)

  1. ジブクレーンまたは資材を載置可能な台車と、
    敷設面に対して着脱可能な走行レールと、を備え、
    該走行レールに沿って前記台車が走行する台車システムであって、
    前記台車および前記走行レールが互いに該走行レールの延在方向に沿って相対移動するための相対移動機構と、
    前記敷設面に対して着脱可能で、かつ、該敷設面に固定された状態で前記台車を昇降させる昇降機構と、をさらに備え、
    該昇降機構により前記台車を上昇させると、前記走行レールが前記台車に吊上げられて、前記敷設面から離間するように構成されていることを特徴とする台車システム。
  2. 前記走行レールには、該走行レールの延在方向に延在するとともに前記敷設面に平行なフランジが形成されており、
    前記相対移動機構は、
    前記フランジの上方に配設された第1車輪と、
    前記フランジの下方に配設された第2車輪と、
    前記第1車輪と連結され該第1車輪と同軸の第1平歯車と、
    前記第2車輪と連結され該第2車輪と同軸であるとともに前記第1平歯車と噛合する第2平歯車と、
    前記第1車輪を駆動させる駆動部と、を備え、
    前記台車が前記走行レールを走行するときは、前記第1車輪が前記フランジと当接して、前記第2車輪が前記フランジと離間し、
    前記昇降機構が前記台車を上昇させたときは、前記第2車輪が前記フランジと当接するとともに、前記走行レールが吊上げられて、前記第1車輪が前記フランジと離間するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の台車システム。

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