JP2012045556A - 真空ダイカスト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】金型キャビティ内への粉体離型剤の毎回供給量が安定しており、粉体離型剤を吸引するための空気流れの速度損失が生じにくく小型化した真空ダイカスト装置を提供する。
【解決手段】粉体離型剤が通過する粉体離型剤通路33を有し、スリーブ8、10、12内を往復動することにより、送出孔10Aを溶融金属収容室8Bと連通させる状態と、送出孔10Aを粉体離型剤通路33と連通させる状態とに切換える粉体制御弁30を備え、粉体制御弁30の粉体離型剤通路33は、粉体制御弁30の内部に形成され、粉体離型剤通路33の入口33Aと出口33Bは、粉体制御弁30の外面に形成されていることを特徴とする真空ダイカスト装置100。
【選択図】図1

Description

本発明は、真空ダイカスト装置に関し、詳細には、金型のキャビティ内に粉体離型剤を塗布した後キャビティ内を真空状態にして溶融金属(例えばアルミニウム合金)の射出成形を行なう真空ダイカスト装置に関する。
従来の真空ダイカスト装置として、特許文献1に記載のものがある(図3参照)。
この真空ダイカスト装置900は、ダイカスト鋳造金型を型締めし、型締め後に開閉弁24が開いた状態で図示しない減圧装置(真空ポンプ)を作動させる。これにより、金型キャビティCの一方に連通する排気口22から排気して金型キャビティCの内部を減圧し、金型キャビティの他方に連通する給湯道11から金型キャビティ内へ粉体離型剤を供給する。粉体離型剤は、粉体貯留源Tから粉体吐出路20、切換弁19、切換流路13、給湯道11を介して供給される。粉体離型剤がキャビティ内へ供給されると、切換弁19が流路を切り換えて、粉体吐出路20と切換流路13とは遮断されて、真空ポンプPと切換流路13が連通してキャビティ内の空気が吸引されてキャビティ内を真空状態に保持する。その後、円筒弁14が左方へ移動して、スリーブ8内の溶融金属収容室8BとキャビティCが連通する。そして、プランジャ9が左方に移動して溶融金属収容室8Bに充填されている溶融金属(アルミニウム合金)をキャビティCへ押出し、キャビティC内を溶融金属で充満させる。
そして、スプールブッシュ10及びガイドブッシュ12内に形成される粉体制御弁ガイド孔G内には、粉体制御弁Vが移動自在に配置される。粉体制御弁Vは、その右端に粉体制御弁ガイド孔Gに密接する円筒弁部14が形成され、円筒弁部14から左方に向かって縮小筒部15が形成され、更に縮小筒部15から左方に向かってガイド筒部16が形成され、更にガイド筒部16から左方に向かって操作ロッド部17が形成される。この縮小筒部15とガイド孔Gとの間には、間隙容積15Aが存在する。
しかし、このような従来の真空ダイカスト装置は、間隙容積15Aにおいて粉体離型剤の堆積が起こり、このことが原因となって金型キャビティ内への粉体離型剤の毎回供給量が不安定になる不具合が生じる。さらには、間隙容積15Aにおいて粉体離型剤を吸引するための空気流れの速度損失が生じる。さらには、真空ポンプが2台必要となり、装置が大型化して設備費用が増大する。
特開平9−277007号公報
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、金型キャビティ内への粉体離型剤の毎回供給量が安定しており、粉体離型剤を吸引するための空気流れの速度損失が生じにくく小型化した真空ダイカスト装置を提供することである。
本発明の第1形態の真空ダイカスト装置は、
いずれか一方又は両方にキャビティ(C)を有する可動金型(4、7)及び固定金型(1、3)と、
前記キャビティ(C)の表面に塗布する粉体離型剤を貯留する粉体貯留源(T)と、
前記キャビティ(C)と開閉弁(24)を介して連通する真空ポンプ(P)と、
前記可動金型(4、7)及び固定金型(1、3)を貫通して延在し、溶融金属を流入させるための溶融金属流入孔(8A)と、溶融金属を収容する溶融金属収容室(8B)と、溶融金属又は粉体離型剤を前記キャビティ(C)内へ送出するための送出孔(10A)と、を持つスリーブ(8、10、12)と、
前記スリーブ(8、10、12)内を摺動して前記溶融金属収容室(8B)の溶融金属を前記送出孔(10A)から前記キャビティ(C)に向けて射出する溶融金属射出プランジャ(9)と、
粉体離型剤が通過する粉体離型剤通路(33)を有し、前記スリーブ(8、10、12)内を往復動することにより、前記送出孔(10A)を前記溶融金属収容室(8B)と連通させる状態と、前記送出孔(10A)を前記粉体離型剤通路(33)と連通させる状態とに切換える粉体制御弁(30)と、
を備え、
前記粉体制御弁(30)の前記粉体離型剤通路(33)は、前記粉体制御弁(30)の内部に形成され、前記粉体離型剤通路(33)の入口(33A)と出口(33B)は、前記粉体制御弁(30)の外面に形成されていることを特徴とする。
このような構造により、本発明の真空ダイカスト装置は、真空ポンプを1台のみで構成することができ、真空ダイカスト装置を小型化することが可能となる。そして、本発明の粉体制御弁(30)は、特許文献1の縮小筒部のような構造を有さないため、縮小筒部とガイド孔との間の間隙容積は存在しない。このため、粉体離型剤の堆積が起こったり、空気流れの速度損失が生じたりすることは無い。
本発明の第2形態の真空ダイカスト装置は、
前記粉体制御弁(30)は、更に、前記送出孔(10A)を前記溶融金属収容室(8B)に連通させず、かつ前記送出孔(10A)を前記粉体離型剤通路(33)にも連通させない状態に切換えることができることを特徴とする。
この状態により、キャビティCを真空状態に移行する真空引き工程が可能となる。
本発明の第3形態の真空ダイカスト装置は、
前記粉体制御弁(30)は、円筒弁部(31)と操作ロッド部(32)を備え、
前記粉体離型剤通路(33)の前記入口(33A)は、操作ロッド部(32)の外面に形成されており、前記粉体離型剤通路(33)の出口(33B)は円筒弁部(31)の外周面に形成されていることを特徴とする。
粉体制御弁(30)の具体的構造を記載したものである。
本発明に係る真空ダイカスト装置のキャビティ内へ粉体離型剤を供給している状態の断面図である。 本発明に係る真空ダイカスト装置の溶融金属をキャビティへ押出している状態の断面図である。 従来例の真空ダイカスト装置の断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1、図2に本発明の真空ダイカスト装置100を表す。1は一方の製品面に相当する金型面1Aが凹設された固定型入子であり、この固定型入子1は鋳造機の固定盤2に固定された固定母型3内に固定して配置される。4は、他方の製品面に相当する金型面4Aが凹設された可動型入子であり、この可動型入子4は、ダイベース5を介して可動盤6に固定された可動母型7内に固定して配置される。
この固定型入子1と可動型入子4との対向面が当接することにより、固定型入子1の金型面1Aと可動型入子4の金型面4Aとによって、製品形状に相当するキャビティCが形成される。8は、固定盤2を通過して固定母型3に固定されたスリーブであり、スリーブ8内にはプランジャ9が移動自在に配置されるとともにスリーブ8の右端近傍には溶融金属流入孔としての給湯孔8Aが穿設されてスリーブ8内の溶融金属収容室8Bと連通する。
10は、固定母型3に固定配置されたスプールブッシュであり、スプールブッシュ10の右端はスリーブ8の左端に当接する。又、スプールブッシュ10の左端は固定母型3の左端面上にあり、スプールブッシュ10の左端から右端に向けて粉体制御弁ガイド孔G1が貫通して穿設され、この粉体制御弁ガイド孔G1の右端はスリーブ8内に臨んで連設される。更に、スプールブッシュ10の左端近傍には粉体制御弁ガイド孔G1内に開口する送出孔10Aが貫通して穿設され、この送出孔10Aは、キャビティCに接続する給湯道11に連絡される。
可動母型7には、その右端から左端に向けてガイドブッシュ12が固定配置され、このガイドブッシュ12には、スプールブッシュ10の粉体制御弁ガイド孔G1と同径で且つ同芯をなす粉体制御弁ガイド孔G2が貫通して穿設される。そして、可動母型7と固定母型3とが型締めされて、その対向面が当接された状態で、ガイドブッシュ12の右端と、スプールブッシュ10の左端とが当接し、ガイドブッシュ12の粉体制御弁ガイド孔G2と、スプールブッシュ10の粉体制御弁ガイド孔G1によって単一の粉体制御弁ガイド孔Gが同芯に形成される。
以上のように、スリーブ8とスプールブッシュ10とガイドブッシュ12により、可動金型組4、7及び固定金型組1、3を貫通して延在する1つのスリーブ体が構成される。
そして、スプールブッシュ10及びガイドブッシュ12内に形成される粉体制御弁ガイド孔G内には、粉体制御弁30が移動自在に配置される。粉体制御弁30は、その右端に粉体制御弁ガイド孔Gに密接する円筒弁部31が形成され、円筒弁部31から左方に向かって操作ロッド部32が形成されている。
そして、粉体制御弁30の内部には粉体離型剤通路(以下「粉体通路」と言う)33が形成されている。粉体通路33の入口33Aと出口33Bはいずれも、粉体制御弁30の外面に形成されている。粉体通路入口33Aは操作ロッド部32の外面に形成されており、粉体通路出口33Bは円筒弁部31の外周面に形成されている。粉体通路33は、入口33Aから粉体制御弁30の軸中心に向かって径方向に延びる入口通路33Dと、入口通路33Dに対して直角に交差して粉体制御弁30の軸方向に延びる主通路33Cと、主通路33Cに対して直角に交差して円筒弁部31の外周面に向かって径方向に延びる出口通路33Eと、で構成されている。
粉体通路出口33Bは流路34を介して粉体貯留源Tと接続され、粉体通路入口33Aは、粉体離型剤の塗布工程において送出孔10Aと対面してキャビティCへの接続通路を形成する。
18は、粉体制御弁30に対向して配置されたエアーシリンダ、油圧シリンダ、スプリング等よりなる駆動装置であり、粉体制御弁30の左右方向に対する位置制御を行なう。駆動装置18の出力ロッド18Aの右端は粉体制御弁30の操作ロッド部32の左端に当接する。
22は、一端がキャビティC内に開口し、他端が減圧装置としての真空ポンプPに連絡された粉体又は空気吸引通路であり、該吸引通路は、駆動装置23によって作動される開閉弁24によって開閉制御される。
そして、粉体制御弁30が粉体制御弁ガイド孔G内においてもっとも右方へ移動した状態において、粉体制御弁30の円筒弁部31は、スリーブ8と給湯道11に連なる送出孔10Aを遮断し、送出孔10Aと粉体離型剤通路(以下、「粉体通路」と言う)33とを連通する。又、粉体制御弁30が粉体制御弁ガイド孔G内においてもっとも左方へ移動した状態において、円筒弁部31は、スリーブ8と送出孔10Aを連通し、送出孔10Aと粉体通路33とを遮断する。
次に本発明の真空ダイカスト装置100を使用してダイカスト製品を製造するための各工程について説明する。真空ダイカスト鋳造における鋳造の1サイクルは、離型剤塗布工程、真空引き工程、注湯工程、射出工程、凝固工程、製品取出し工程、に大別される。離型剤塗布工程は、キャビティ内の金型面に離型剤を塗布する工程であり、真空引き工程は、キャビティ内を真空引きして真空状態に保持する工程であり、注湯工程はスリーブ内に注湯孔より溶湯を注ぐ工程であり、射出工程はスリーブ内に注湯された溶湯を、プランジャを移動させることによって給湯道を介してキャビティ内へ溶湯を射出する工程であり、凝固工程はキャビティ内へ射出された溶湯をキャビティ内にて固化させる工程であり、製品取出し工程はキャビティ内で固化した製品をキャビティより取出す工程である。
ここで各工程について詳述する。
まず離型剤の塗布工程について説明する。可動母型7を固定母型3に当接して型締めし、固定型入子1と可動型入子4とを当接してキャビティCを形成する。このとき、プランジャ9はスリーブ8の右端にあって給湯孔8Aは開放されている。そして駆動装置18は、出力ロッド18Aを右方に伸ばし、粉体制御弁30の操作ロッド部32を右方へ押圧移動させることにより、粉体制御弁30を図1において右方へ進めて保持する。この粉体制御弁30の位置を第1位置と言う。この状態において、粉体制御弁30の円筒弁部31の右端31Aは、スリーブ8内に臨んで配置されるとともに円筒弁部31はスリーブ8に臨むスプールブッシュ10の粉体制御弁ガイド孔G1に密接して配置され、これによってスリーブ8と給湯道11に連通する送出孔10Aが遮断される。一方、粉体制御弁30内に形成された粉体通路33と給湯道11に連通する送出孔10Aとは粉体通路出口33Bを介して連通される。
又、駆動装置23を駆動することにより開閉弁24を図において左方に移動させ吸引通路22を開放し、吸引通路22を介してキャビティCと真空ポンプPとを連通する。
そしてかかる状態において、真空ポンプPを駆動することにより、吸引通路22を介してキャビティC内の空気を吸引し、キャビティC内を減圧する。そして、このキャビティC内において低下した圧力は、給湯道11、送出孔10A、粉体通路出口33B、粉体通路33、粉体通路入口33A、流路34を介して粉体貯溜源Tに作用する。これにより、粉体貯溜源T内において、浮遊流動状態にある超微粒子固体よりなるワックス、タルク、黒鉛、等の粉体離型剤は、粉体通路33を介して送出孔10A内へ吸出され、更に送出孔10Aより給湯道11を介してキャビティC内へ吸出されてキャビティC内が粉体離型剤によって充満される。そしてキャビティC内にある粉体離型剤は、キャビティCを形成する金型面1A、4Aに衝突して金型面に塗布される。一方、キャビティC内に残存する粉体離型剤は、吸引通路22を介して真空ポンプP側に吸引されて排出される。
そして、真空ポンプPによってキャビティC内を減圧する時間、いいかえると、キャビティC内に粉体離型剤を供給し、金型面に粉体離型剤を塗布する時間は、キャビティCの金型面構造やキャビティCの容量等によって適宜最適な時間に設定されるもので、この定められた時間の経過後において、次に記すように粉体通路出口33Bを閉鎖する。この粉体通路出口33Bが閉塞されると、粉体貯留源Tから粉体通路33を経由してキャビティC内へ粉体離型剤が供給されることが停止される。
真空引き工程について説明する。
吸引通路22は開閉弁24により開状態のまま保持される。粉体制御弁30は、前記塗布工程時の右方位置から少し左方へ移動して粉体通路出口33Bを閉鎖して、粉体通路33がキャビティCと遮断される。この粉体制御弁30の位置を第2位置と言う。この粉体通路出口33Bが閉塞されると、粉体貯留源Tから粉体通路33を経由してキャビティC内へ粉体離型剤が供給されることが停止される。そして、真空ポンプPは引続いてキャビティC内の空気を吸引通路22を介して吸引する。従ってキャビティCは真空状態へ移行する。このキャビティC内の真空引き状態は、次に記すように、開閉弁24が吸引通路22を閉鎖するまで継続して行なわれる。真空引き工程により、粉体離型剤の塗布厚さを均一にすることができる。
注湯工程について説明する。
注湯工程において、粉体制御弁30及びプランジャ9、開閉弁24は離型剤塗布工程又は真空引き工程と同一状態にある。すなわち、粉体制御弁30についてみると、粉体制御弁30は第1位置又は第2位置にあって、円筒弁部31がスプールブッシュ10の粉体制御弁ガイド孔G1に密接して配置され、スリーブ8と送出孔10Aとを遮断している。又、プランジャ9についてみると、プランジャ9はスリーブ8の右端にあって給湯孔8Aを開口している。そして、注湯孔8Aからスリーブ8内にむけて金属溶湯を所望の量注入する。以上がスリーブ8内への金属溶湯の注湯工程であるが、かかる注湯工程は前記離型剤の塗布工程あるいは真空引き工程と同時に行なうことができる。これは、粉体制御弁30が第1又は第2位置にあり、円筒弁部14が、スリーブ8と送出孔10Aを遮断しているからである。
次に射出工程について説明する。
スリーブ8の右端にあるプランジャ9は、給湯孔8Aを閉塞しつつ左方へ低速移動し、スリーブ8内の容積を徐々に減少させる。そしてプランジャ9は低速移動から高速移動に入る。このとき、駆動装置23により開閉弁24を右方へ移動させ吸引通路22を閉鎖し、キャビティCと真空ポンプPとを遮断する。プランジャ9の低速移動から高速移動により、スリーブ8内の溶湯の圧力は上昇し、この溶湯圧力を粉体制御弁30の右端31Aが受けて、粉体制御弁30は駆動装置18の右方向押圧力に抗して左方へ移動する。この粉体制御弁30の位置を第3位置と言う。この粉体制御弁30の左方向移動により、円筒弁部14は、送出孔10Aとスリーブ8とを連通する。これにより、スリーブ8内にある昇圧された溶湯は、送出孔10A、給湯道11を介して真空状態にあるキャビティC内に向けて一気に射出される。この状態は、図2に示される。
この粉体制御弁30の左方移動の開始時期は、少なくともプランジャ9が高速移動後において行なわれるのが好ましい。又、粉体制御弁30を左方へ移動する駆動力は、溶湯圧力を利用するものに代え、プランジャ9の位置を感知して電磁装置を動作して移動させてもよい。
そして、この射出工程終了後、型締め状態にて一定時間を経過することによってキャビティC内に射出された溶湯が冷却されて凝固する。これが凝固工程である。
次に製品取出し工程について説明する。可動母型7は固定母型3より離れて型開き状態となり、キャビティCにおいて凝固して成形された製品は、例えば可動型入子4のキャビティCの金型面4Aに取り付いた状態で可動型入子4とともに移動し、しかる後に図示せぬ押し出しピンによって可動型入子4の金型面4Aより押し出され、製品が取り外される。これが製品取出し工程である。
以上のように、金型キャビティ内への粉体離型剤の毎回供給量が安定しており、粉体離型剤を吸引するための空気流れの速度損失が生じにくく小型化した真空ダイカスト装置を提供することが可能となる。
9 プランジャ
30 粉体制御弁
33 粉体離型剤通路
P 真空ポンプ
T 粉体貯留源

Claims (3)

  1. いずれか一方又は両方にキャビティ(C)を有する可動金型(4、7)及び固定金型(1、3)と、
    前記キャビティ(C)の表面に塗布する粉体離型剤を貯留する粉体貯留源(T)と、
    前記キャビティ(C)と開閉弁(24)を介して連通する真空ポンプ(P)と、
    前記可動金型(4、7)及び固定金型(1、3)を貫通して延在し、溶融金属を流入させるための溶融金属流入孔(8A)と、溶融金属を収容する溶融金属収容室(8B)と、溶融金属又は粉体離型剤を前記キャビティ(C)内へ送出するための送出孔(10A)と、を持つスリーブ(8、10、12)と、
    前記スリーブ(8、10、12)内を摺動して前記溶融金属収容室(8B)の溶融金属を前記送出孔(10A)から前記キャビティ(C)に向けて射出する溶融金属射出プランジャ(9)と、
    粉体離型剤が通過する粉体離型剤通路(33)を有し、前記スリーブ(8、10、12)内を往復動することにより、前記送出孔(10A)を前記溶融金属収容室(8B)と連通させる状態と、前記送出孔(10A)を前記粉体離型剤通路(33)と連通させる状態とに切換える粉体制御弁(30)と、
    を備え、
    前記粉体制御弁(30)の前記粉体離型剤通路(33)は、前記粉体制御弁(30)の内部に形成され、前記粉体離型剤通路(33)の入口(33A)と出口(33B)は、前記粉体制御弁(30)の外面に形成されていることを特徴とする真空ダイカスト装置(100)。
  2. 前記粉体制御弁(30)は、更に、前記送出孔(10A)を前記溶融金属収容室(8B)に連通させず、かつ前記送出孔(10A)を前記粉体離型剤通路(33)にも連通させない状態に切換えることができることを特徴とする請求項1に記載の真空ダイカスト装置。
  3. 前記粉体制御弁(30)は、円筒弁部(31)と操作ロッド部(32)を備え、
    前記粉体離型剤通路(33)の前記入口(33A)は、操作ロッド部(32)の外面に形成されており、前記粉体離型剤通路(33)の出口(33B)は円筒弁部(31)の外周面に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の真空ダイカスト装置。
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