JP2012042066A - ガスライタ - Google Patents

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Abstract


【課題】 回動蓋の回動によって圧電ユニットの摺動子を押し下げるとともに弁操作レバーを駆動するガスライタに、回動ロック機構を備える。
【解決手段】 燃料ガス放出弁を持つ燃料槽と、該燃料ガス放出弁を開駆動するガス放出レバーと、ノズル1からその上方に出る燃料ガスを点火する圧電ユニット5と、指によって回動駆動されてガス放出レバーをガス放出弁を開く方向に駆動し圧電ユニット5を駆動する回動蓋6と、を備えるガスライタにおいて、回動蓋6に枢着されてその係合部7cが、回動蓋6の点火方向の回動において本体のロック係止部4aに係合するロック位置と、回動蓋6の点火方向の回動とは逆方向の回動においてロック係止部4aから外れるアンロック位置に回動し得るロック部材7と、該ロック部材7を係合部7cがロック位置となる方向に回動強制する弾力部材8と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、手持ちガスライタに関し、特に、人(例えば子供)が着火操作子を安易にいじることによるガス燃焼炎の発生を防止する機構を備える、いわゆる安全ガスライタ、に関する。本発明は、紙巻タバコ,葉巻などに火をつけるガスライタ(ポケットライタ)および燭台,薪,焚火の火付け材等に火をつけるガスライタ(着火具)に実施することができる。
この種のガスライタの着火操作子は多様である。例えば着火操作子が、フリント発火機構周りあるいは放電火花により燃料ガスを点火する電極周りを覆うケース蓋の場合は、人がこのケース蓋を開くことにより、まずガス放出レバーが弁開方向に駆動されて燃料タンクのガス放出弁が開き、そしてフリント火花または電気火花(スパーク)がガスを点火する。また、着火操作子が押ボタン又はスライドボタンの場合は、人がこの押ボタンを押し下げる又は横スライドすることにより、ガス放出レバーが弁開方向に駆動されて燃料タンクのガス放出弁が開き、そして電気火花がガスを点火する(例えば特許文献1)。
特開2004−116849号公報
幼児あるいは年少者が、父親など身近な人のガスライタ使用を真似してガスライタをいじって、思わぬガス燃焼炎の発生により、やけどをしあるいは火災を発生することがある。このような事故を防ぐために、着火操作子が単純操作では着火移動しないように、ロック機構を設けることが推奨されている。特許文献1のガスライタは、押ボタンロック機構を備えて、押ボタンを横スライド(アンロック操作)することにより押ボタンをアンロック位置にしてからでないと、着火のための押下(着火操作)ができないようにしている。すなわち、縦押し込みにより圧電ユニットの摺動子を押し下げるとともに弁操作レバーの自由端を押し下げる着火操作子に、横方向に摺動可能なロックスライダ(押しボタン)を備える。ロックスライダを右駆動するとライタ本体側の突起からロックスライダが外れて降下可となり、ロックスライダを押し下げると着火操作子が押し下げられて、ノズルから燃料ガスが噴出し圧電ユニットが高電圧を発生しこれによって発生するスパークによって燃料ガスが着火する。
ところで、特許文献1の押ボタンロック機構はロックスライダを右駆動することによりロックが外れ続いて押し下げることにより炎を生じる。すなわちロックスライダの横右方向駆動と縦方向押下により炎を発生することができる。ロック解除のための駆動と炎を発生するための駆動が直交方向である。したがってこの押ボタンロック機構を、回動蓋の時計方向の回動によって圧電ユニットの摺動子を押し下げるとともに弁操作レバーの自由端を押し下げるガスライタに適用しようとしても、回動が横右方向移動と縦方向移動を含むのでロックスライダは回動操作によりロック解除となり、着火操作(回動駆動)に対してロック機能が脆弱になる。
本発明は、回動蓋の回動によって圧電ユニットの摺動子を押し下げるとともに弁操作レバーを駆動するガスライタに、回動ロック機構を備えることを目的とする。
(1)ガス放出ノズル(1)に燃料ガスを送気する燃料ガス放出弁を持つ燃料槽と、前記燃料ガス放出弁を開駆動するガス放出レバーと、前記ガス放出ノズル(1)からその上方に出る燃料ガスを点火する圧電ユニット(5)と、指によって回動駆動されて前記ガス放出レバーをガス放出弁を開く方向に駆動し前記圧電ユニット(5)を駆動する回動蓋(6)と、を備えるガスライタにおいて、
前記回動蓋(6)に枢着されてその係合部(7c)が、該回動蓋(6)の点火方向の回動において本体のロック係止部(4a)に係合するロック位置と、前記回動蓋(6)の点火方向の回動とは逆方向の回動において該ロック係止部(4a)から外れるアンロック位置に回動し得るロック部材(7)と、該ロック部材(7)を前記係合部(7c)が前記ロック位置となる方向に回動強制する弾力部材(8)と、を備えたことを特徴とするガスライタ。
なお、理解を容易にするために括弧内には、図面に示し後述する実施例の対応要素又は相当要素の記号を、例示として参考までに付記した。以下も同様である。
使用者が、前記ロック部材(7)を、前記弾力部材(8)の回動強制力に抗して、前記回動蓋(6)の点火方向の回動とは逆方向に回動駆動すると、該ロック部材(7)の係合部(7c)が、前記ロック位置からアンロック位置に変位する(図3)。この状態を維持して回動蓋(6)を点火方向に回動駆動すると、燃料ガス放出弁が開かれ圧電ユニット(5)が駆動される。これにより、ノズル(1)から噴出する燃料ガスが着火し燃焼炎(10)が発生する(図4)。使用者が回動蓋(6)から指を離すと、回動蓋(6)が圧電ユニット内部のコイルばねの反発力で上駆動されて逆方向に回動し本体の上開口を塞ぐ(図1)。
人(例えば幼児又は年少者)が、ロック部材(7)を回動蓋(6)の点火方向の回動とは逆方向に回動駆動することなく、回動蓋(6)を点火方向に回動駆動しようとしても、ロック部材(7)の係合部(7c)がロック位置にあるので、回動蓋(6)を開くことができない(図2)。すなわちロック部材(8)がロック位置にあるので、回動蓋(6)は回動せず、炎は発生しない。したがって不用意な操作に対する安全性が高い。
本発明の1実施例のガスライタの、非使用状態を示す縦断面図である。 図1に示すガスライタの、ロック部材(7)をロック位置としたまま回動蓋(6)を回動駆動しようとした状態を示す縦断面図である。 図1に示すガスライタの、ロック部材(7)をアンロック位置として回動蓋(6)を回動駆動し始めた状態を示す縦断面図である。 図3に示す状態から更に回動蓋(6)を回動駆動して炎10を発生させた状態を示す縦断面図である。
(2)前記ロック部材(7)は、前記回動蓋(6)にピン(7a)を中心に回動可能に保持され、前記弾力部材(8)は一端が回動蓋(6)で他端がロック部材(7)で支えられた圧縮コイルスプリングであってロック部材(7)に回動蓋(6)の点火方向の回動と同方向の反発力を与える、上記(1)に記載のガスライタ。
(3)前記ロック部材(8)の係合部(7c)は、ロック位置では本体の上開口縁より本体内部に進入した位置にあり、アンロック位置では本体の上開口縁より本体外部に退出した位置にある、上記(1)又は(2)に記載のガスライタ。
本発明の他の目的および特徴は、図面を参照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
図1に示す本発明の1実施例のガスライタには、本体ケースのした部分に図示を省略した液化燃料槽があり、その内部には、第1ノズル(図示略)に燃焼ガスを送気する常閉弁である燃料ガス放出弁があり、第1ノズルが上方に引き上げられると、燃料ガス放出弁が弁開となって、液化燃料槽内にある液化燃料の一部が気化して第1ノズルから出る。第1ノズルには、可撓性,弾力性がある絶縁体チューブ9を介して第2ノズル1がつながっている。上枠4および操作子であり回動蓋である上蓋6は、ピン6aで、液化燃料槽から起立した支幹に、一体に連結されている。第2ノズル1は金属製の上枠4に固定されている。圧電ユニット5の一対の高電圧出力端の一方に上枠4が電気的に接続され、第2ノズル1が、上枠4に固定されているので該高電圧出力端の一方と同電位である。該高電圧出力端の他方に接続した電気リードの先端が放電電極でありノズル1の先端縁に対向している。圧電ユニット5が高電圧を発生すると、放電電極/ノズル1間に電気火花(放電スパーク)が発生する。
当て金11の下端の降下によって時計回りに回動する図示を省略したガス放出レバーの先端が前述の第1ノズル(図示略)の下端に係合しており、ガス放出レバーの、くの字形の跳ね上がりの尾端を、時計方向に廻すことにより、ガス放出レバーの尾端がてこの原理で回動して、ガス放出レバーの先端が第1ノズルを上方に押し上げ、これにより液化燃料槽内の燃料ガス放出弁が開き、液化燃料槽内の液化燃料が気化して第1ノズル,絶縁体チューブ9および第2ノズル1を通って外気に流出する。
圧電ユニット5の頭部のスライダを上蓋6の支幹6dが押し下げると、該スライダを跨いでいるコ字型の当て金11も同時に押し下げられ、該スライダがある程度降下すると当て金11がガス放出レバーを時計回りに回動駆動するので、液化燃料槽の燃料ガス放出弁が開いて、第2ノズルからその外部(チューブ9)に燃料ガスが流出する。更にスライダが降下すると、圧電ユニット5内において、圧電素子がプランジャで打撃されて高電圧を発生し、放電電極/ノズル1間に該高電圧が加わって、放電電極/ノズル1間に電気火花が発生し、ノズル1から流出している燃料ガスが該電気火花で点火され、第2ノズル1の上方に、ローソクの炎のような炎(図4の10)が立ち上がる。
上蓋6には、安全機構が装着されている。該安全機構は本実施例では、ロック部材7,圧縮コイルスプリング8および本体にある上枠4に設けたロック係止部4aで構成されている。ロック部材7は、上蓋6の右端側にピン7aで回動可能に枢着されその上端7bが上蓋6の右側面より外に露出している。圧縮コイルスプリング8の反発力でロック部材7が、上蓋の点火回動方向と同じ時計方向に回動している状態(図1)では、ロック部材7の下端脚である係合部7cは、本体の上枠4の上開口縁(斜辺)よりも本体内部側に進入しているロック姿勢であるので、上蓋6の点火のための回動(時計方向)は、係合部7cがロック係止部4aに当たる回動角と止まる(図2)。すなわち阻止される。これがロック状態である(図1,図2)。
ロック状態(図1)で使用者がロック部材7の上端7bを上蓋6の内方に押し込むと、すなわちロック部材7を反時計方向に廻すと、これによってロック部材6のロック係合部7cが、上枠4の上開口縁(斜辺)よりも上側に退避して(図3)、上蓋6が時計方向に回動可となる。これがアンロック状態である。
使用者が上記アンロック状態で上蓋6を時計方向に回動させると、燃料ガス放出弁が開かれ圧電ユニット5が駆動される。これにより、ノズル1から噴出する燃料ガスが着火して、燃焼炎10がノズル1の上方に発生する(図4)。使用者が上蓋6から指を離すと、上蓋6が圧電ユニット内部のコイルばねの反発力で上駆動されて反時計方向に回動し本体の上開口を塞ぐ。ロック部材7はロック位置に戻る(図1)。
人例えば幼児又は年少者が、上蓋6を点火方向である時計方向に廻そうとしても、ロック部材7の係合部7cが本体のロック係止部4cに当たって上蓋6の回動が阻止され、上蓋6は開かない。したがって不用意な操作に対する安全性が高い。
1:ノズル
4:上枠
5:圧電ユニット
6:上蓋
6a:ピン
6b:支幹
6c:ばね受け部
6d:支幹
7:ロック部材
7a:ピン
7b:上端
7c:係合部
8:圧縮コイルスプリング
9:チューブ
10:燃焼ガス炎

Claims (3)

  1. ガス放出ノズルに燃料ガスを送気する燃料ガス放出弁を持つ燃料槽と、前記燃料ガス放出弁を開駆動するガス放出レバーと、前記ガス放出ノズル(1)からその上方に出る燃料ガスを点火する圧電ユニットと、指によって回動駆動されて前記ガス放出レバーをガス放出弁を開く方向に駆動し前記圧電ユニットを駆動する回動蓋と、を備えるガスライタにおいて、
    前記回動蓋に枢着されてその係合部が、該回動蓋の点火方向の回動において本体のロック係止部に係合するロック位置と、前記回動蓋の点火方向の回動とは逆方向の回動において該ロック係止部から外れるアンロック位置に回動し得るロック部材と、該ロック部材を前記係合部が前記ロック位置となる方向に回動強制する弾力部材と、を備えたことを特徴とするガスライタ。
  2. 前記ロック部材は、前記回動蓋にピンを中心に回動可能に保持され、前記弾力部材は一端が回動蓋で他端がロック部材で支えられた圧縮コイルスプリングであってロック部材に回動蓋の点火方向の回動と同方向の反発力を与える、請求項1に記載のガスライタ。
  3. 前記ロック部材の係合部は、ロック位置では本体の上開口縁より本体内部に進入した位置にあり、アンロック位置では本体の上開口縁より本体外部に退出した位置にある、請求項2又は3に記載のガスライタ。
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