JP2004116849A - ライターの操作ロック機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロック部材であるストッパーが本体より突出しているため、安易に解除方向へ回動し、意に反して着火してしまうことが危惧される。
【解決手段】操作ロック機構8は、圧電ユニット4の頂端側に変位自在に組み付けられたロックスライダー8aと、圧電ユニット4の長手方向に沿って上下動自在に装着された導電部材8bと、該導電部材8bと通電可能となるリード線被覆剥離部8cとを備える。導電部材8bは、圧電ユニット4の上下方向に沿って平行に摺動すべ配設されており、かつ、水平方向にロックスライダー8aとアース部材8eとの間に延出して互いに係合する摺動突起8b を備える。従って、ロックスライダー8aを風防から遠ざかる方向に摺動させない限り、同スライダー8aの下端と導電部材8bの摺動突起8b との係合が解除されないため、放電端子5からガス噴出ノズル10に向けての放電がなされず、着火できない。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主としてピエゾライターの誤着火を防止する操作ロック機構の改良に関し、更に詳しくは、仮令、着火操作子が誤って押し込まれても、また、小児等が悪戯に操作しても、着火することのないチャイルドレジスタントライターに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ガスライターは、着火操作子の押し下げ操作によってガス噴出ノズルが操作されてガスの噴出が始まると共に、着火手段が操作されて火花が発生し、ガス着火が行われるようになっている。
【0003】
斯かるガスライターには、大別して、圧電素子を打撃機構で打撃して高電圧を生じさせる圧電ユニットを使用し、火花放電で着火させる圧電着火式ライター(以下、単にピエゾライターという)や、発火石をヤスリで擦り、その際の火花で着火させるフリント式ライターがある。
【0004】
而して、これらガスライターのうち、殊に前述したピエゾライターにあっては、前記着火操作子の押し込み動作によって自動的にガス噴出ノズルの弁が開かれると共に、瞬時に火花放電が発生して着火がなされるため、小児等が誤って操作することが予想され、更には火災や火傷等の原因になることが危惧されることから、斯かる欠点を解消すべくライターの着火操作を阻止させる操作ロック機構を備えたライターの操作ロック機構が種々と案出されている。
【0005】
従来、斯かるライターの操作ロック機構としては、先端がガスライター本体の頂部に突出したガス噴出ノズルの先端に係合された着火操作子を弁開き方向に押圧操作することにより前記ガス噴出ノズルからガスを噴出させるガスライターにおいて、前記着火操作子の下部に、該着火操作子に対して回動自在に支持され、或る位置では前記ライター本体の上縁部に当接して前記着火操作子の下降を阻止し、他の位置では前記ライター本体の上縁部との当接が外れて前記着火操作子の下降を許容する嵌入溝内へ嵌合される操作片と、前記着火操作子の下に垂設されて前記操作片を回動自在に挿着せしめる取付軸と、その下に遊嵌されて前記操作片の抜け止めをするスプリングとからなるストッパーを兼備せしめている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】
実開昭54−44176号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の操作ロック機構にあっては、ロック部材であるストッパー(操作片)の遊端側がライター本体の表面から外方に向けて突出しているため、例えば、ポケットや鞄等にライターを入れて置いた場合にあっては、外的衝撃や或は一連の動作の中で何気なく入れた指先が斯かるストッパー(操作片)の突出部に触れて安易に解除方向へ回動してしまうといった問題を有しており、意に反して着火してしまうことが危惧されている。
【0007】
本発明はこのような従来の問題点に鑑みてなされたもので、仮令、着火操作子が意に反して押し込まれても、また、小児等が悪戯に操作しても、着火することのないライターの操作ロック機構を提供することを目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の如き従来の問題点を解決し、所期の目的を達成するため本発明の要旨とする構成は、ライター本体に押し込み若しくは回動自在に装着された着火操作子と、該着火操作子の操作に連動されてバルブを開弁方向に動作させる弁操作レバーと、着火操作を阻止させる操作ロック機構とを備えてなるライターにおいて、前記操作ロック機構は、着火操作子の頂端側に変位自在に組み付けられたロックスライダーと、該ロックスライダーの変位位置に応じて上下方向に摺動する可動導電部とを備えてなるライターの操作ロック機構に存する。
【0009】
また、前記ロックスライダーは、圧電ユニットの頂端面に対して水平方向に摺動するスライダー本体と、該スライダー本体を一方向に付勢若しくはロックせしめる弾性部材及び/又はロック部材とを備えるのが良い。
【0010】
更に、前記可動導電部は、圧電ユニットの長手方向に沿って摺動自在に配設されると共に、放電端子よりも下位の位置でリード線の被覆剥離部と通電して第二の電気回路を形成するのが良い。
【0011】
また、前記可動導電部は、圧電ユニットの長手方向に沿って摺動自在に配設された可動部材と、該可動部材に離間されて組み付けられた第一導電部材及び第二導電部材とからなり、前記第一導電部材がリード線の先端に近接する位置でのみ放電端子との電気回路を成立せしめるのが良い。
【0012】
このように構成される本発明のライターの操作ロック機構は、着火操作子の頂端側に変位自在に組み付けられたロックスライダーと、該ロックスライダーの変位位置に応じて上下方向に摺動する可動導電部とを備えてなることによって、着火操作子の押込操作によりロックスライダーの一端側が可動導電部と接触して同可動導電部を押し下げ、弁操作レバーに近接せしめた状態で、後述するリード線被覆剥離部との通電が可能となる。
【0013】
また、前記ロックスライダーが、圧電ユニットの頂端面に対して水平方向に摺動するスライダー本体と、該スライダー本体を一方向に付勢若しくはロックせしめる弾性部材及び/又はロック部材とを備えることによって、弾性部材の付勢力若しくはロック部材の力に抗してスライダー本体を摺動させない限り、可動導電部との連動が解除されないこととなる。
【0014】
更に、前記可動導電部は、圧電ユニットの長手方向に沿って摺動自在に配設されると共に、放電端子よりも下位の位置でリード線の被覆剥離部と通電して第二の電気回路を形成することによって、斯かる被覆剥離部と可動導電部とが電気的に接触することで、放電端子からガス噴射ノズルへ向けての放電が成立せず、噴射ガスへの着火が不可能となる。
【0015】
また、前記可動導電部は、圧電ユニットの長手方向に沿って摺動自在に配設された可動部材と、該可動部材に離間されて組み付けられた第一導電部材及び第二導電部材とからなり、前記第一導電部材がリード線の先端に近接する位置でのみ放電端子との電気回路を成立せしめることによって、ガス噴出ノズルに向けての放電着火が可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に本発明に係る操作ロック機構の第一実施例を図1乃至図4を参照しながら説明する。図中Aは、本発明の操作ロック機構を兼備させたピエゾライターであり、このピエゾライターAは、所定大きさのライター本体1と、該ライター本体1内に液化ガスを封入せしめるガスタンク2とを備えている。
【0017】
ライター本体1は、AS樹脂等の適宜素材からなり、取付穴1aを介して圧電ユニット4が装着されている。圧電ユニット4は、上下方向に伸縮するように相互に嵌め合わされた外箱4aと内箱4bとを有し、内箱4bの中には、図示はしないが、圧電素子、ハンマー、復帰バネ等からなる打撃機構が内蔵されており、かつ、弁操作レバー7を介して開弁できるように組み付けられている。
【0018】
弁操作レバー7は、導電性材料によって成形されており、上端7a側がガス噴出ノズル10の頸部に係止され、下端7b側が後述するアース部材8eの端子8e の下位に臨むように配設されている。
【0019】
一方、着火操作子6は、圧電ユニット4の上端側に組み付けされており、頂面に操作ロック機構8を組み付けている。この操作ロック機構8は、圧電ユニット4の頂端側に変位自在に組み付けられたロックスライダー8aと、圧電ユニットの長手方向に沿って上下動自在に装着された可動導電部8bと、該可動導電部8bと通電可能となるリード線被覆剥離部3bと、ロックスライダー8aを一方向に付勢せしめる弾性部材8dとを備えている。
【0020】
可動導電部8bは、ライター本体1の上下方向に沿って平行に摺動すべくライター本体1内に刻設された摺動溝6aを介して摺動自在に配設されており、かつ、水平方向にロックスライダー8aとアース部材8eとの間に延出して互いに係合する摺動突起8b を備えている。
【0021】
アース部材8eは、上端側にロックスライダー8aを突設すると共に、圧電ユニット4の頂面側と電気的に接続されており、風防側に弁操作レバー7を押し込み案内する端子8e を突設している。
【0022】
弾性部材8dは、ロックスライダー8aを、常時、風防側に向けて付勢せしめるコイルスプリング、バネ、ゴム等から形成されている。従って、斯かる状態で着火操作子6を押込操作した時は、図2に示すように、同操作子6の下端側が前記摺動突起8b と係合しているため、可動導電部8bを放電端子5よりも下方の位置まで案内すると共に、弁操作レバー7(力点側)を前記端子8e で押圧しガス噴出ノズル10を開弁(垂直)方向に持ち上げ摺動するのである。
【0023】
その際、可動導電部8b(上端)は、リード線被覆剥離部3bと接近して互いに通電可能となり、換言すれば、放電端子5からガス噴出ノズル10(先端)までの距離よりも、リード線被覆剥離部3bから可動導電部8b(上端)までの距離の方が近くなると共に、アース部材8eと接することから、次下に示す電気的な二次回路(第二電気回路)が成立される。
【0024】
この第二電気回路は、圧電ユニット4の+極(図示せず)からリード線3、リード線被覆剥離部3b、可動導電部8b、アース部材8eを経て圧電ユニット4の−極(図示せず)へ至るため、リード線先端の放電端子5からガス噴出ノズル10に向けての放電ができず、着火することがない。
【0025】
次に、本ガスライターの着火操作について簡単に説明する。まず、ライター本体1を握持する手の指(例えば、親指)でロックスライダー8aを風防11から遠ざかる方向へ摺動することにより(図3参照)、初めて同スライダー8aの下端と可動導電部8bの摺動突起8b との係合が解除され、次いで、図4に示すように、そのまま着火操作子6を押込操作すれば、圧電ユニット4の動作部(内箱4b)と共に、端子8e が同操作レバー7の下端7b側に接触し、上端7a側が弁が開く方向に動作された後、高電圧が発生し、ガス噴出ノズル10と放電端子5との間で放電がなされ、ガスに着火されるのである。
【0026】
換言すれば、圧電ユニット4の+極(図示せず)、リード線3、リード線被覆剥離部3b、放電端子5、ガス噴出ノズル10、弁操作レバー7、端子8e 、アース部材8e、圧電ユニット4の−極(図示せず)への電気回路(第一電気回路)が成立するため、放電端子5からガス噴出ノズル10に向けての放電が可能になり、着火するのである。
【0027】
このように、本発明のライターを着火させる場合は、ロックスライダー8aを弾性部材8dの付勢力に抗して風防11から遠ざかる方向へ摺動させるだけで、ロック状態が解除され、図4に示すように、着火操作子6を押込操作することによって、圧電ユニット4の動作部(内箱4b)が押し下げられ、端子8b が弁操作レバー7を押し込むべく作動して同レバー7を開弁方向に動作せしめ(図4参照)、バルブ9を開き方向に動作させて前記ガス噴出ノズル10からガスを噴出させると共に、前記圧電ユニット4が完全に押し込み動作されて打撃機構が働き、放電端子5とガス噴出ノズル10との間に高電圧差が発生し、前記噴出ガスに火花放電(スパーク)によって着火することができる。
【0028】
尚、着火後は、前記着火操作子6を押し込んでいる親指を離すだけで、前記ロックスライダー8aが付勢部材8dの付勢力で元の位置へ戻ると共に、圧電ユニット4の復元力を介してアース部材8eの下端側が摺動突起8b と係合して可動導電部8bを元の位置まで持ち上げるため(図1参照)、自動的に使用前のロック状態に戻ることができる(チャイルドプルーフ機構)。
【0029】
また、斯かるロック状態(ロックスライダー8aを摺動しない状態(図1及び図2参照)では、同スライダー8aの下端側が可動導電部8bの摺動突起8bと係合しているため、いくら着火操作子6を押下操作しても、可動導電部8bが共に同方向に変位して放電端子5よりも下方の位置でリード線被覆剥離部3bと近接・通電してアース8eと接して前述の第二電気回路を成立せしめる結果(図2参照)、圧電ユニット4の打撃動作がなされてもガス噴出ノズル10へ向けての放電がなされないため、着火することがなく、小児等の悪戯防止にも確実に対応できるのである。
【0030】
次に、本発明に係る操作ロック機構の第2実施例を図5乃至図8を参照しながら説明する。尚、理解を容易にするため、前述した第1実施例と同一部分は同一符号で示し、構成の異なる処のみを新たな番号を付して以下に説明する。
【0031】
操作ロック機構12は、圧電ユニット4の頂端に変位自在に組み付けられたロックスライダー12aと、該ロックスライダー12aの一方の位置(通常位置)で同スライダー12aの下降を許容し他方の位置(変位位置)で前記着火操作子6に連動せしめる可動導電部12bとを備えている。
【0032】
ロックスライダー12aは、圧電ユニット4の頂端面に対して水平方向に摺動するスライダー本体12a と、該スライダー本体12a の底面に形成された半球面状のストッパー12a ,12a とを備えている。
【0033】
更に、ストッパー12a ,12a は、圧電ユニット4の頂端面に突設されたアース部材8eのロック突起8e ,8e と係合しており、同ロック突起8e ,8e との摩擦力を上回る力(以下、単にロック力という)を入れた時に初めて水平方向(風防11側)に摺動しロック突起8e ,8e の頂部に乗り上がるべく移動するものである(図7参照)。
【0034】
また、斯かる状態のストッパー12a ,12a は、着火操作子6の押込操作後(着火後)、指を離した際に、圧電ユニット4の復元力を介してロック突起8e ,8e が押し上げられると共に、同ロック突起8e ,8e の傾斜面に案内されながら滑動してロックスライダー12aを右方向に押し戻すべく元の位置へ自動復帰(スライド)させることができるため(図5参照)、第1実施例で示した付勢部材8dが不要になる。
【0035】
更に、可動導電部12bは、圧電ユニット4に沿って垂直方向に摺動自在に配設された可動部材12b と、該可動部材12b の上下方向に離間して組み付けられた第一導電部材12b 及び第二導電部材12b とを備えている。
【0036】
換言すれば、可動部材12b の上端側にロックスライダー12aの遊端側と係合する段差部12b を介して第一導電部材12b が垂直に立設されており、下端側に第二導電部材12b が水平に配設されている。
【0037】
従って、斯かる可動導電部12bは、上下方向に可動することにより、リード線被覆遊端部3aから第一導電部材12b までの距離と、同被覆遊端部3aから第二導電部材12b までの距離との相関変位で、第一電気回路(着火可能)と第二電気回路(着火不可能)とにスイッチすることができる。
【0038】
すなわち、通常の状態(未使用)では、図5に示すように、リード線被覆遊端部3aから第一導電部材12b までの距離よりも、同被覆遊端部3aから第二導電部材12b までの距離の方が近いため、着火操作子6を押下操作しても、後述する放電端子5との電気回路(第一電気回路)が成立せず、圧電ユニット4の+極(図示せず)からリード線3、リード線被覆遊端部3a、第二導電部材12b 、アース部材8eを経て圧電ユニット4の−極(図示せず)に至る電気回路(第二電気回路)が成立するため、着火することができない。
【0039】
逆に、図8に示すように、ロックスライダー12aを前方へ操作した状態で、着火操作子6を押下操作すれば、可動導電部12bが下位に移動されてリード線被覆遊端部3aと放電端子5との間に第一導電部材12b が架設すべく変位されると共に、第二導電部材12b がリード線被覆遊端部3aから離れるべく下方へ移動されるため、換言すれば、リード線被覆遊端部3aから第一導電部材12b (下端)までの距離(両者は近接若しくは電気的に接触した状態)よりも、同被覆遊端部3aから第二導電部材12b までの距離の方が遠くなるため、放電端子5との電気回路(第一電気回路)が成立し、着火可能となる。
【0040】
更に、前述した可動部材12b には、前記段差部12b と第二導電部材12b との間にかけてロックスライダー12aの先端部の垂直下降を許容せしめる許容空間部12b が折曲成形されると共に、底面にリード線3の被覆遊端部3a側を許容する縦孔12b が形成されている。
【0041】
また、前記許容空間部12b は、ロックスライダー12aが一方の位置(風防から遠ざかる方向)にある時にのみ、同スライダー12aの先端部の垂直下降を受け入れるものであり、他方の位置(風防に向かう方向)に摺動された時には同遊端側が段差部12b 上に係合して可動部材12b と共に第一導電部材12b 自体を垂直方向に変位せしめるものである(図8参照)。
【0042】
このように構成される本発明は、図7に示すように、ライター本体1を握持する手の指(例えば、親指)でロックスライダー12aを風防11側へ摺動することで初めて可動部材12b の段差部12b と係合可能となり、そのまま着火操作子6を押込操作することにより、圧電ユニット4の動作部(内箱4b)と共に第一導電部材12b と第二導電部材12b とを押し下げる。
【0043】
換言すれば、互いに離間しているリード線被覆遊端部3aと放電端子5との間に第一導電部材12b が架設すべく移動し、同第一導電部材12b の下端側がリード線被覆遊端部3aに、上端側が放電端子5に近接若しく電気的に接触することにより(図8参照)、圧電ユニット4の+極(図示せず)、リード線3、リード線被覆遊端部3a、第一導電部材12b 、放電端子5、ガス噴出ノズル10、弁操作レバー7、端子8e 、アース部材8e、圧電ユニット4の−極(図示せず)への電気回路(第一電気回路)が成立するため、放電端子5からガス噴出ノズル10に向けての放電が可能になり、着火するのである。
【0044】
因に、この状態では第二導電部材12b はリード線被覆遊端部3aからは離れるべく下位に移動するため、同第二導電部材12b でのアーシングは不可能となる。
【0045】
また、着火後は、前記着火操作子6を押し込んでいる親指を離すだけで、アース部材8eの下端側(端子8e )が圧電ユニット4の復元力を介して可動部材12b の下端側に接合して第一導電部材12b を元の位置まで持ち上げながら、圧電ユニット4の頂端面に突設されたアース部材8eのロック突起8e ,8e とストッパー12a ,12a との滑動でロックスライダー12aが右方向に押し戻されるべく自動的に変位(スライド)し、使用前のロック状態に戻ることができるのである(チャイルドプルーフ機構)。
【0046】
尚、本発明のライターの操作ロック機構は本実施例に限定されることなく、本発明の目的の範囲内で自由に設計変更し得るものであり、本発明はそれらの全てを包摂するものである。例えば、本実施例で使用している弾性部材8dに代えてロックスライダー8a,12aを一方向にロックせしめる突起、ボタン、ストッパー等のロック部材(図示せず)を使用しても良い。
【0047】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成され、着火操作子の頂端側に変位自在に組み付けられたロックスライダーと、該ロックスライダーの変位位置に応じて上下方向に摺動する可動導電部とを備えてなることによって、着火操作子の押込操作によりロックスライダーの一端側が可動導電部と接触して同可動導電部を同方向に押し下げると共に、弁操作レバーに近接せしめた状態で、後述するリード線被覆剥離部との通電が可能となり、リード線先端の放電端子からガス噴出ノズルに向けての放電ができないため、仮令、誤って着火操作子が押し込まれても、また、小児等が悪戯に操作しても、確実に誤着火を阻止できると共に、子供の悪戯防止にも対応できる安全なライターの操作ロック機構を提供できる。
【0048】
また、前記ロックスライダーが、圧電ユニットの頂端面に対して水平方向に摺動するスライダー本体と、該スライダー本体を一方向に付勢若しくはロックせしめる弾性部材及び/又はロック部材とを備えることによって、弾性部材の付勢力若しくはロック部材の力に抗してスライダー本体を摺動させない限り、ガス噴出ノズルへの放電がなされない有用なライターの操作ロック機構を提供できる。
【0049】
更に、前記可動導電部は、圧電ユニットの長手方向に沿って摺動自在に配設されると共に、放電端子よりも下位の位置でリード線の被覆剥離部と通電して第二の電気回路を形成することによって、斯かる被覆剥離部と可動導電部とが電気的に接触することで、放電端子からガス噴射ノズルへ向けての放電が成立せず、噴射ガスへの着火が不可能となるため、確実に誤着火を阻止することができるといった効果を奏する。
【0050】
また、前記可動導電部は、圧電ユニットの長手方向に沿って摺動自在に配設される可動部材と、該可動部材に離間されて組み付けられた第一導電部材及び第二導電部材とからなり、前記第一導電部材がリード線の先端に近接する位置でのみ放電端子との電気回路を成立せしめることによって、ロックスライダーを指で摺動した状態で着火操作子を押込操作するだけで、前記第二導電部材が下方向に変位しリード線先端からは離間してしまい同第二導電部材でのアーシングが不可能となってしまうため、初めてガス噴出ノズルと放電端子との間で放電着火ができる有用なライターの操作ロック機構を提供できるものであり、従来の如き誤着火を確実に阻止できるものである。
【0051】
このように本発明のライターの操作ロック機構は、仮令、誤って着火操作子が押し込まれても、また、小児等が悪戯に操作しても、ガス噴出ノズルに向けて放電されないため、確実に誤着火を阻止できるチャイルドレジスタントライターや延いてはチャイルドプルーフライターを提供できるものであり、また、構成が単純であるため大量生産に適し、価格も低廉なものとして需要者に供給できる等、本発明を実施することはその実益的価値が甚だ大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るライターの操作ロック機構の第1実施例(着火不可能状態)を示す縦断面図である。
【図2】同操作ロック機構のロック時(着火不可能状態)で着火操作子を押し込んだ状態を示す縦断面図である。
【図3】同操作ロック機構の非ロック状態(着火可能状態)を示す縦断面図である。
【図4】同操作ロック機構の着火状態を示す縦断面図である。
【図5】本発明に係るライターの操作ロック機構の第2実施例(着火不可能状態)を示す縦断面図である。
【図6】同操作ロック機構のロック時(着火不可能状態)で着火操作子を押し込んだ状態を示す縦断面図である。
【図7】同操作ロック機構の非ロック状態(着火可能状態)を示す縦断面図である。
【図8】同操作ロック機構の着火状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 ライター本体
1a 取付穴
1b 中間ケース
2 ガスタンク
3 リード線
3a  リード線被覆遊端部
3b  リード線被覆剥離部
4  圧電ユニット
4a  外箱
4b  内箱
5  放電端子
6 着火操作子
6a  摺動溝
7  弁操作レバー
7a  上端
7b  下端
8 操作ロック機構
8a ロックスライダー
8b  可動導電部
8b 摺動突起
8d 弾性部材
8e  アース部材
8e 端子
8e ロック突起
9 バルブ
10  ガス噴出ノズル
11 風防
12  操作ロック機構
12a ロックスライダー
12a スライダー本体
12a ストッパー
12b 可動導電部
12b 可動部材
12b 段差部
12b 第一導電部材
12b 第二導電部材
12b 許容空間部
12b 縦孔

Claims (4)

  1. ライター本体に押し込み若しくは回動自在に装着された着火操作子と、該着火操作子の操作に連動されてバルブを開弁方向に動作させる弁操作レバーと、着火操作を阻止させる操作ロック機構とを備えてなるライターにおいて、
    前記操作ロック機構は、着火操作子の頂端側に変位自在に組み付けられたロックスライダーと、該ロックスライダーの変位位置に応じて摺動する可動導電部とを備えてなることを特徴とするライターの操作ロック機構。
  2. 前記ロックスライダーは、圧電ユニットの頂端面に対して水平方向に摺動するスライダー本体と、該スライダー本体を一方向に付勢若しくはロックせしめる弾性部材及び/又はロック部材とを備えてなることを特徴とする請求項1に記載のライターの操作ロック機構。
  3. 前記可動導電部は、圧電ユニットの長手方向に沿って摺動自在に配設されると共に、放電端子よりも下位の位置でリード線の被覆剥離部と通電して第二の電気回路を形成することを特徴とする請求項1に記載のライターの操作ロック機構。
  4. 前記可動導電部は、圧電ユニットの長手方向に沿って摺動自在に配設される可動部材と、該可動部材に離間されて組み付けられる第一導電部材及び第二導電部材とからなり、前記第一導電部材がリード線の先端に近接する位置でのみ放電端子との電気回路を成立せしめることを特徴とする請求項1に記載のライターの操作ロック機構。
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