JP2004020022A - ライターの操作ロック機構 - Google Patents

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JP2004020022A JP2002174292A JP2002174292A JP2004020022A JP 2004020022 A JP2004020022 A JP 2004020022A JP 2002174292 A JP2002174292 A JP 2002174292A JP 2002174292 A JP2002174292 A JP 2002174292A JP 2004020022 A JP2004020022 A JP 2004020022A
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Ryohei Hirota
廣田 良平
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Abstract

【課題】ロック部材であるストッパーが本体より突出しているため、安易に解除方向へ回動し、意に反して着火してしまうことが危惧される。
【解決手段】操作ロック機構8は、圧電ユニット4の頂端に変位自在に組み付けられたロックスライダー8aと、該ロックスライダー8aの一方の位置(通常位置)で同スライダー8aの下降を許容し他方の位置で前記着火操作子6に連動せしめるポイントレバー8bとを備える。ロックスライダー8aは、スライダー本体8a と、ストッパー8a と、ロック操作部8a とを備える。ポイントレバー8bは、圧電ユニット4に沿って垂直方向に摺動自在に配設され、上端側にロックスライダー8aの遊端側と係合する連結孔8b を、下端側に弁操作レバー7を押し込み案内する端子8b と、ロックスライダー8aの遊端部の垂直下降を許容せしめる許容空間部8b とを備える。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主としてピエゾライターの誤着火を防止する操作ロック機構の改良に関し、更に詳しくは、仮令、着火操作子が誤って押し込まれても、また、小児等が悪戯に操作しても、着火することのないチャイルドレジスタントライターに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ガスライターは、着火操作子の押し下げ操作によってガス噴出ノズルが操作されてガスの噴出が始まると共に、着火手段が操作されて火花が発生し、ガス着火が行われるようになっている。
【0003】
斯かるガスライターには、大別して、圧電素子を打撃機構で打撃して高電圧を生じさせる圧電ユニットを使用し、火花放電で着火させる圧電着火式ライター(以下、単にピエゾライターという)や、発火石をヤスリで擦り、その際の火花で着火させるフリント式ライターがある。
【0004】
而して、これらガスライターのうち、殊に前述したピエゾライターにあっては、前記着火操作子の押し込み動作によって自動的にガス噴出ノズルの弁が開かれると共に、瞬時に火花放電が発生して着火がなされるため、小児等が誤って操作することが予想され、更には火災や火傷等の原因になることが危惧されることから、斯かる欠点を解消すべくライターの着火操作を阻止させる操作ロック機構を備えたライターの操作ロック機構が種々と案出されている。
【0005】
従来、斯かるライターの操作ロック機構としては、例えば、実開昭54−44176号公報に開示されたものが従来例として周知である。この従来例における操作ロック機構は、先端がガスライター本体の頂部に突出したガス噴出ノズルの先端に係合された着火操作子を弁開き方向に押圧操作することにより前記ガス噴出ノズルからガスを噴出させるガスライターにおいて、前記着火操作子の下部に、該着火操作子に対して回動自在に支持され、或る位置では前記ライター本体の上縁部に当接して前記着火操作子の下降を阻止し、他の位置では前記ライター本体の上縁部との当接が外れて前記着火操作子の下降を許容する嵌入溝内へ嵌合される操作片と、前記着火操作子の下に垂設されて前記操作片を回動自在に挿着せしめる取付軸と、その下に遊嵌されて前記操作片の抜け止めをするスプリングとからなるストッパーを兼備せしめている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した実開昭54−44176号の操作ロック機構にあっては、ロック部材であるストッパー(詳しくは操作片)の遊端側がライター本体の表面から外方に向けて突出しているため、例えば、ポケットや鞄等にライターを入れて置いた場合にあっては、外的衝撃や或は一連の動作の中で何気なく入れた指先が斯かるストッパー(詳しくは操作片)の突出部に触れて安易に解除方向へ回動してしまうといった問題を有しており、意に反して着火してしまうことが危惧されている。
【0007】
本発明はこのような従来の問題点に鑑みてなされたもので、仮令、着火操作子が意に反して押し込まれても、また、小児等が悪戯に操作しても、着火することのないライターの操作ロック機構を提供することを目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の如き従来の問題点を解決し、所期の目的を達成するため本発明の要旨とする構成は、ライター本体に押し込み若しくは回動自在に装着された着火操作子と、該着火操作子の操作に連動されてバルブを開弁方向に動作させる弁操作レバーと、着火操作を阻止させる操作ロック機構とを備えてなるライターにおいて、前記操作ロック機構は、圧電ユニットの頂端に変位自在に組み付けられたロックスライダーと、該ロックスライダーの一方の位置で着火操作子の下降を開弁不能状態に許容し、他方の位置で前記着火操作子を開弁可能状態に連動せしめるポイントレバーとを備えてなるライターの操作ロック機構に存する。
【0009】
また、前記ロックスライダーは、圧電ユニットの頂端面に対して水平方向に摺動するスライダー本体と、該スライダー本体の底面に形成されたストッパーと、前記スライダー本体の上面に形成されたロック操作部とを備えるのが良い。
【0010】
更に、前記ポイントレバーは、圧電ユニットに沿って垂直方向に摺動自在に配設されると共に、一端側にロックスライダーの遊端部と着脱自在に係合する連結孔と、同遊端部の下降を許容すべく形成された許容空間部と、他端側に弁操作レバーを押し込み案内する端子とを備えるが良い。
【0011】
このように構成される本発明のライターの操作ロック機構は、圧電ユニットの頂端に変位自在に組み付けられたロックスライダーと、該ロックスライダーの一方の位置で着火操作子の下降を開弁不能状態に許容し、他方の位置で前記着火操作子を開弁可能状態に連動せしめるポイントレバーとを備えたことによって、ロックスライダーを指で変位させない限り、弁操作レバーが作動しないこととなり、仮令、この状態で着火操作子が操作されたとしても、圧電ユニットの打撃機構が働くだけで、着火し得ることがない。
【0012】
また、前記ロックスライダーは、圧電ユニットの頂端面に対して水平方向に摺動するスライダー本体と、該スライダー本体の底面に形成されたストッパーと、前記スライダー本体の上面に形成されたロック操作部とを備えることにより、ロック操作部に指(親指)を乗せ、後述する同ストッパーのロック力に抗してスライダー本体を摺動させない限り、前記ポイントレバーと連動しないため、着火し得ることがない。
【0013】
更に、前記ポイントレバーは、圧電ユニットに沿って垂直方向に摺動自在に配設されると共に、一端側にロックスライダーの遊端部と着脱自在に係合する連結孔と、同遊端部の下降を許容すべく形成された許容空間部と、他端側に弁操作レバーを押し込み案内する端子とを備えることにより、ロックスライダーの遊端側と前記連結孔とが係合することにより初めて弁操作レバーを押圧すべく垂直方向に摺動し得ることとなる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に本発明に係る操作ロック機構の第一実施例を図1乃至図4を参照しながら説明する。図中Aは、本発明の操作ロック機構を兼備させたピエゾライターであり、このピエゾライターAは、所定大きさのライター本体1と、該ライター本体1内に液化ガスを封入せしめるガスタンク2と、ライター本体1に押し込み自在に装着された着火操作子6と、該着火操作子6の操作に連動されてバルブを開弁方向に動作させる弁操作レバー7と、着火操作を阻止させる操作ロック機構8とを備えている。
【0015】
ライター本体1は、AS樹脂等の適宜素材からなり、取付穴1aを介して圧電ユニット4が装着されている。圧電ユニット4は、上下方向に伸縮するように相互に嵌め合わされた外箱4aと内箱4bとを有し、内箱4bの中には、図示はしないが、圧電素子、ハンマー、復帰バネ等からなる打撃機構が内蔵されており、かつ、弁操作レバー7及び後述のポイントレバー8bを介して開弁できるように組み付けられている。
【0016】
一方、着火操作子6は、圧電ユニット4の上端側に被装されており、頂面に操作ロック機構8が組み付けられている。この操作ロック機構8は、圧電ユニット4の頂端に変位自在に組み付けられたロックスライダー8aと、該ロックスライダー8aの一方の位置(通常位置)で同スライダー8aの下降を許容し他方の位置(変位位置)で前記着火操作子6に連動せしめるポイントレバー8bとを備えている。
【0017】
ロックスライダー8aは、圧電ユニット4の頂端面に対して水平方向に摺動するスライダー本体8a と、該スライダー本体8a の底面に形成されたストッパー8a ,8a と、前記スライダー本体8a の上面に形成されたロック操作部8a とを備えている。
【0018】
更に、ストッパー8a ,8a は、圧電ユニット4の頂端面に固定されたロック座部8a のロック突起8a ,8a との摩擦力を上回る力(以下、単にロック力という)を入れた時に初めて左右方向(風防11側)に摺動可能になるものであり、ロックスライダー8aの必要以上の変位動作を阻止している。
【0019】
また、ポイントレバー8bは、圧電ユニット4に沿って垂直方向に摺動自在に配設されており、一端(上端)側にロックスライダー8aの遊端側と係合する連結孔8b を、他端(下端)側に弁操作レバー7を押し込み案内する端子8b を備えている。
【0020】
更に、このポイントレバー8bは、前記連結孔8b と端子8b との間にかけてロックスライダー8aの遊端部の垂直下降を許容せしめる許容空間部8b が折曲成形されている。
【0021】
この許容空間部8b は、ロックスライダー8aが一方の位置(風防から遠ざかる方向)にある時にのみ、同スライダー8aの遊端部の垂直下降を受け入れるものであり、他方の位置(風防に向かう方向)に摺動された時には同遊端側が連結孔8b 内に係合し、弁操作レバー7を押圧すべくポイントレバー8b自体を垂直方向に摺動せしめるものである。
【0022】
従って、ライター本体1を握持している状態で、親指をロック操作部8a にを載せ、ストッパー8a の力に抗してスライダー本体8a を風防側に摺動させない限り、ポイントレバー8bと連動しないため、着火できないのである。
【0023】
換言すれば、ロックスライダー8aの遊端側が、前記連結孔8b に係合することにより初めて弁操作レバー7を押圧すべく同方向へと摺動可能となり、ガス噴出ノズル10を開弁せしめるものである。
【0024】
弁操作レバー7は、導電性材料によって成形されており、上端7a側がガス噴出ノズル10の頸部に係止され、下端7b側が圧電ユニット4の端子8b の下位に臨むように配設されている。
【0025】
このように構成される本発明は、図3に示すように、ライター本体1を握持する手の指(例えば、親指)でロック操作部8a を風防11側へ摺動することで初めてポイントレバー8bと連結され、圧電ユニット4と弁操作レバー7との連動操作を可能せしめるのである(開弁可能状態)。
【0026】
次いで、図4に示すように、そのまま着火操作子6を押込操作すれば、圧電ユニット4の動作部(内箱4b)と共にポイントレバー8bが押し下げられ、端子8b が同操作レバー7の下端7b側に接触し、上端7a側が弁が開く方向に動作された後、高電圧が発生し、ガス噴出ノズル10と放電端子5との間で放電がなされ、ガスに着火されるのである。
【0027】
換言すれば、本発明のライターを着火させる場合は、ロック操作部8b を指で風防11側に摺動させる(ロック解除操作)だけで、前記ロックスライダー8aの遊端側がポイントレバー8bの連結孔8b 内に挿嵌される(非ロック状態になる)ため(図3参照)、着火操作子6を押圧操作することによって、圧電ユニット4の動作部(内箱4b)が押し下げられ、端子8b が弁操作レバー7を押し込むべく作動して同レバー7を開弁方向に動作し(図4参照)、バルブ9を開き方向に動作させて前記ガス噴出ノズル10からガスを噴出させると共に、前記圧電ユニット4が完全に押し込み動作されて打撃機構が働き、高電圧を発生して前記噴出ガスに火花放電によって着火することができる。
【0028】
また、ロック操作部8a を摺動しない状態(通常:ロック状態)では(図1参照)、ロックスライダー8bの遊端側が連結孔8b 内に係合されずにそのまま下方へ押し込まれるため(図2参照)、圧電ユニット4の打撃動作がなされるだけで弁操作レバー7との連動(開弁操作)がなされないため、誤着火することがなく、小児等の悪戯防止にも確実に対応できるのである。
【0029】
尚、着火後は、前記着火操作子6を押し込んでいる親指を離すだけで前記ロックスライダー8aが元の位置へ戻るよう付勢部材(図示せず)を設けるのが好ましく、斯かる付勢部材の付勢力に抗してロック操作部8a を摺動させない限り、開弁可能状態にはならないので頗る安全となる。
【0030】
蓋し、ロック操作部8a がポケット内で指等に触れても安易に操作されることがなく、また、仮令、着火操作子6が一連の動作の中で意に反して押圧操作がなされたとしても、弁操作レバー7との連動がなく開弁操作がなされないからである。
【0031】
尚、本発明のライターの操作ロック機構は本実施例に限定されることなく、本発明の目的の範囲内で自由に設計変更し得るものであり、本発明はそれらの全てを包摂するものである。因に、図中5は、圧電素子の他方の電極と通電されている放電端子である。
【0032】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成され、操作ロック機構が、圧電ユニットの頂端に変位自在に組み付けられたロックスライダーと、該ロックスライダーの一方の位置で着火操作子の下降を開弁不能状態に許容し、他方の位置で前記着火操作子を開弁可能状態に連動せしめるポイントレバーとを備えたことによって、ロックスライダーを指で変位させない限り、弁操作レバーが作動しないため、仮令、誤って着火操作子が押し込まれても、また、小児等が悪戯に操作しても、開弁操作が働かないため、確実に誤着火を阻止できると共に、子供の悪戯防止にも対応できる安全なライターの操作ロック機構を提供できる。
【0033】
また、前記ロックスライダーは、圧電ユニットの頂端面に対して水平方向に摺動するスライダー本体と、該スライダー本体の底面に形成されたストッパーと、前記スライダー本体の上面に形成されたロック操作部とを備えることにより、ロック操作部に指(親指)を乗せ、ストッパーのロック力に抗してスライダー本体を摺動させない限り、ポイントレバーと連動しないため、確実に誤着火を阻止することができるといった効果を奏する。
【0034】
更に、前記ポイントレバーは、圧電ユニットに沿って垂直方向に摺動自在に配設されると共に、一端側にロックスライダーの遊端部と着脱自在に係合する連結孔と、同遊端部の下降を許容すべく形成された許容空間部と、他端側に弁操作レバーを押し込み案内する端子とを備えることにより、ロックスライダーの遊端側と前記連結孔とが係合することにより初めて弁操作レバーを押圧すべく垂直方向に摺動できるといった効果を奏するものである。
【0035】
このように本発明のライターの操作ロック機構は、仮令、誤って着火操作子が押し込まれても、また、小児等が悪戯に操作しても、開弁操作が働かないため、確実に誤着火を阻止できるチャイルドレジスタントライターを提供できるものであり、また、構成が単純であるため大量生産に適し、価格も低廉なものとして需要者に供給できる等、本発明を実施することはその実益的価値が甚だ大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るライターの操作ロック機構のロック状態(着火不可能状態)を示す縦断面図である。
【図2】同操作ロック機構のロック時(着火不可能状態)で着火操作子を押し込んだ状態を示す縦断面図である。
【図3】同操作ロック機構の非ロック状態(着火可能状態)を示す縦断面図である。
【図4】同操作ロック機構の着火状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 ライター本体
1a 取付穴
1b 中間ケース
2 ガスタンク
4  圧電ユニット
4a  外箱
4b  内箱
5  放電端子
6 着火操作子
7  弁操作レバー
7a  上端
7b  下端
8 操作ロック機構
8a ロックスライダー
8a スライダー本体
8a ストッパー
8a ロック操作部
8a ロック座部
8a ロック突起
8b  ポイントレバー
8b 連結孔
8b 端子
8b 許容空間部
9 バルブ
10  ガス噴出ノズル
11 風防

Claims (3)

  1. ライター本体に押し込み若しくは回動自在に装着された着火操作子と、該着火操作子の操作に連動されてバルブを開弁方向に動作させる弁操作レバーと、着火操作を阻止させる操作ロック機構とを備えてなるライターにおいて、
    前記操作ロック機構は、圧電ユニットの頂端に変位自在に組み付けられたロックスライダーと、該ロックスライダーの一方の位置で着火操作子の下降を開弁不能状態に許容し、他方の位置で前記着火操作子を開弁可能状態に連動せしめるポイントレバーとを備えてなることを特徴とするライターの操作ロック機構。
  2. 前記ロックスライダーは、圧電ユニットの頂端面に対して水平方向に摺動するスライダー本体と、該スライダー本体の底面に形成されたストッパーと、前記スライダー本体の上面に形成されたロック操作部とを備えてなることを特徴とする請求項1に記載のライターの操作ロック機構。
  3. 前記ポイントレバーは、圧電ユニットに沿って垂直方向に摺動自在に配設されると共に、一端側にロックスライダーの遊端部と着脱自在に係合する連結孔と、同遊端部の下降を許容すべく形成された許容空間部と、他端側に弁操作レバーを押し込み案内する端子とを備えてなることを特徴とする請求項1に記載のライターの操作ロック機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011133195A (ja) * 2009-12-25 2011-07-07 Sarome:Kk ガスライタ

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