JPH05256448A - 安全装置付ガスライター - Google Patents

安全装置付ガスライター

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JPH05256448A
JPH05256448A JP4268779A JP26877992A JPH05256448A JP H05256448 A JPH05256448 A JP H05256448A JP 4268779 A JP4268779 A JP 4268779A JP 26877992 A JP26877992 A JP 26877992A JP H05256448 A JPH05256448 A JP H05256448A
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lighter
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lever
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健次郎 植松
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善光 加賀
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正樹 斉藤
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    • F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23—COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23Q—IGNITION; EXTINGUISHING-DEVICES
    • F23Q2/00—Lighters containing fuel, e.g. for cigarettes
    • F23Q2/28—Lighters characterised by electrical ignition of the fuel
    • F23Q2/285—Lighters characterised by electrical ignition of the fuel with spark ignition
    • F23Q2/287—Lighters characterised by electrical ignition of the fuel with spark ignition piezoelectric
    • F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23—COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23Q—IGNITION; EXTINGUISHING-DEVICES
    • F23Q2/00—Lighters containing fuel, e.g. for cigarettes
    • F23Q2/16—Lighters with gaseous fuel, e.g. the gas being stored in liquid phase
    • F23Q2/164—Arrangements for preventing undesired ignition

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 押下手段の操作によって点火を行うガスライ
ターで、押下手段のロックによる安全装置を付設し、点
火後は自動的にロック状態に復帰してロック解除状態で
の放置を防止して信頼性を高める。 【構成】 前記ライター本体の上部に一組の溝部を画成
して形成した弾力片は上部が内側に傾斜して先端が押下
手段の押し下げを阻止し、上記溝部に弾力片を握持して
取着したロックレバーは下端のロック位置と上端の解除
位置とに摺動可能で、解除位置で弾力片を垂直方向に変
形させて押下手段との係合を離間させる一方、押下手段
の一部に当接してロックレバーがロック位置に復帰移動
するように構成してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、押下手段の押し下げ操
作によって点火を行うガスライターにおいて、ライター
本体に設けたロック部材である弾力片を通常は押下手段
に当接させて点火ロックを行う一方、使用に際して弾力
片を変形させて点火ロックを解除し点火可能とするよう
にした安全装置付ガスライターに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ガスライターは作動レバー等の押下手段
を押し下げることにより、簡単に点火できる便利なもの
であるが、子供のように適切な使い方を知らない者が、
不用意に点火できて安全上好ましいものではなく、ま
た、偶発的に物体が接触して押下手段が移動して点火さ
れる可能性もある。
【０００３】そこで、適切な使い方を知らない者が不用
意に点火することができないように、もしくは、偶発的
な点火が生起しないように、安全性を向上させたガスラ
イターが要求され、これまで各種の安全装置を備えたガ
スライターが提案されている。
【０００４】例えば、実公昭56−13488 号公報や米国特
許4,758,152 号明細書に開示されている安全装置付ガス
ライターは、燃料ガスが貯蔵されたライター本体の上部
に燃料ガスを噴出するノズルを備えた燃料供給手段と、
前記ノズルを上下動させて燃料ガスの送給を開閉する作
動レバーと、燃料ガスを点火させる発火装置とからな
り、さらに、ライター本体の上部と作動レバー下面との
間に、作動レバーの押し下げを阻止するロックレバーを
配設して構成されている。
【０００５】前記ロックレバーは手動でロック位置と解
除位置の間を移動できるようになっており、ロック位置
から解除位置へ移動させて点火した後、ロック位置に手
動で復帰させる構造に設けられている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のガスライターでは、ロックレバーを解除位置に移動
して点火を行った後、ロックレバーを解除位置からロッ
ク位置に戻すのを忘れたまま放置されると、ロックレバ
ーが安全装置としてのロック機能を果たさず、前述のよ
うな不用意な点火が可能となる問題がある。
【０００７】本発明はこの点に鑑み、押下手段の押し下
げ操作によって点火を行うようにしたガスライターで、
非使用状態では点火ロックを行って不用意な点火を防止
し、ロックレバーの操作によって点火ロックを解除し点
火可能とするについて、押下手段の操作に連係してロッ
クレバーを自動的にロック位置に復帰させるようにした
安全装置付ガスライターを提供することを目的とするも
のである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の安全装置付ガスライターは、燃料ガスが貯蔵
されたライター本体と、該ライター本体の燃料ガスを制
御しつつノズルに供給する燃料供給手段と、前記ノズル
から噴出する燃料ガスに点火する点火手段と、押し下げ
操作により前記燃料供給手段におけるノズルへの燃料通
路を開く押下手段とを備えるとともに、前記ライター本
体の上部に、押下手段の移動方向に指向して一組の溝部
を画成して形成してなり、上部が内側に傾斜して先端が
上記押下手段に係合し押下手段の押し下げを阻止する弾
力片と、前記ライター本体の溝部に上記弾力片を握持し
て取着され、該溝部に沿って下端のロック位置と上端の
解除位置とに摺動可能で、解除位置で弾力片を垂直方向
に変形させて押下手段との係合を離間させる一方、押下
手段の一部に当接して下降移動可能なロックレバーとを
備えてなり、前記押下手段の押し下げ動作に連係して解
除位置にあるロックレバーをロック位置に復帰移動させ
ることを特徴とするものである。
【０００９】また、前記弾性片は、ロックレバーをロッ
ク位置と解除位置との中間位置で係合してロックレバー
の上昇を阻止するストッパーを備え、該ストッパーはロ
ックレバーを内側に押圧して上記係合が外れるように構
成してもよい。
【００１０】一方、放電点火式ガスライターの場合に
は、前記押下手段は圧電発生装置を含んだ操作キャップ
で構成され、フリント式ガスライターの場合には、前記
点火手段はやすり車と発火石を有し、押下手段が作動レ
バーで構成されるものである。
【００１１】
【作用】本発明の安全装置付ガスライターによれば、ロ
ックレバーが溝部下端のロック位置にある際には、弾力
片の上部は内側に傾斜して先端が押下手段と干渉し、該
押下手段の押し下げ移動を阻止して点火ロックを行って
いる。そして、ロックレバーを溝部に沿って上方の解除
位置に移動すると、ライター本体内側に傾斜していた弾
力片をロックレバーによって弾発力に抗して垂直方向に
変形させるものであり、これにより押下手段と弾力片の
干渉が解除されて押下手段の押し下げ移動が可能にな
り、押下手段の押し下げ操作で噴出した燃料ガスに点火
手段によって点火が行われる。この押下手段の押し下げ
動作に連係してロックレバーが溝部に沿って下方のロッ
ク位置に移動し、再び弾力片がライター本体の内側に傾
斜してロック状態を保持し、押下手段の押し下げ動作を
不能として不用意な点火を防止することで極めて安全性
が高いガスライターを実現することができる。
【００１２】また、前記弾性片にロックレバーをロック
位置と解除位置との中間位置で係合して解除位置への移
動を阻止するストッパーを設けて、ロックレバーを内側
に押圧してストッパーの係合が外れるように構成する
と、ロック解除操作が２段階となって、適切な使い方を
知らない者によるロック解除を困難として、さらに、不
用意な点火を阻止している。
【００１３】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【００１４】＜実施例１＞図１ないし図５に示す本例の
放電点火式の安全装置付ガスライター１は、燃料ガスが
貯蔵されたライター本体２と、燃料ガスを噴出するノズ
ル３を有する燃料供給手段４と、圧電発生装置18を殴打
して火花を発生させる押下手段５に取着された操作キャ
ップ６と、ライター本体２の上部に配設され、操作キャ
ップ６の動作をロックまたは解除するロックレバー７と
からなる。
【００１５】ライター本体２は合成樹脂で成形された直
方体形状を呈し、その内部にブタンガス等の燃料ガスが
貯蔵されている。ライター本体２の内部には、貯蔵され
た燃料ガスの噴出量を制御する公知の燃料供給手段４が
配設され、該燃料供給手段４に設けられたノズル３が、
ライター本体２の上部から突出している。このノズル３
を一端で嵌合した作動レバー８が、ライター本体２上面
に水平に配設されている。作動レバー８はＬ字状を呈
し、一方側の先端に溝が画成されて、該溝に前述のよう
にノズル３が挿入されるとともに、他方側はライター本
体２の内部に指向して下方に延在し、屈曲部分で軸支さ
れて軸を中心に揺動する。
【００１６】ノズル３と反対側のライター本体２の上面
に、前記操作キャップ６が配設されている。この操作キ
ャップ６は下方に向けて摺動可能で、該操作キャップ６
の内部に下方に押圧した際に、前記ノズル３より噴出す
る燃料ガスに点火させるための圧電発生装置18が配設さ
れている。また、該操作キャップ６の上部には前記圧電
発生装置18に結線された放電電極９が、そして圧電発生
装置18には作動レバー８に対向してレバー押し10がそれ
ぞれ配設されている。
【００１７】前記操作キャップ６側のライター本体２上
部に、上端から下方に軸方向に指向して所定長さに画成
された一組の溝部11a,11b （図２参照）によって弾力片
12が形成され、該弾力片12にロックレバー７が取着され
ている。
【００１８】上記ロックレバー７は、図３に示すよう
に、該ロックレバー７を上下のロック位置と解除位置に
移動させるための湾曲した操作つまみ部13と、前記溝部
11a,11b を貫通する一組の連結部14a,14b と、ライター
本体２の内面に当接して前記操作つまみ部13を安定させ
るとともに、操作キャップ６を押し下げたときに操作キ
ャップ６の下端と当接する受け部15とからなり、該受け
部15の下面には下方に延在する脚部15a が連接されてい
る。
【００１９】また、前記弾力片12は、下端部のライター
本体２との連結部分を支点として上端が内外方向に移動
するように弾性変形可能であり、自由状態では上端がラ
イター本体２内側に指向して傾斜しているように成形さ
れている。また、上記弾力片12の上端部に対応する位置
の操作キャップ６の下端には、該弾力片12の上端部と係
合する凹部6aが形成されている（図１参照）。
【００２０】そして、前記ロックレバー７は、操作つま
み部13と連結部14a,14b および受け部15の間に形成され
た開口に上記弾力片12を挿通させつつ、溝部11a,11b に
沿って上下摺動可能にライター本体２に取着されてい
る。この取着状態においては、ロックレバー７の操作つ
まみ部13の両側端部は連結部14a,14b より外側に延び
て、その内面が溝部11a,11b より外側のライター本体２
の外面に当接し、該ロックレバー７が上昇位置に摺動し
た際には弾力片12の先端部の傾斜を垂直状態に弾性変形
させる一方、ロックレバー７が溝部11a,11b の下端に位
置した際には、弾力片12を自由状態とするものである。
【００２１】なお、参照符号16は風防キャップ、17は炎
長調整リングを示している。
【００２２】以上のような構成から成る安全装置付ガス
ライター１について、その作用を詳細に説明する。
【００２３】まず、図１および図２に示すように、ロッ
クレバー７が溝部11a,11b の下端のロック位置に位置さ
れる通常時（非使用時）は、弾力片12がライター本体２
の内方に傾斜している。この状態で操作キャップ６を押
し下げようとすると、弾力片12の上端と操作キャップ６
の下端凹部6aとが当接しているため、操作キャップ６を
押し下げることができず、圧電発生装置18に衝撃力を与
えて火花を発生させることがない。従って、適切な使い
方を知らない者がガスライター１を操作しても、点火す
ることがなく安全である。
【００２４】次に、ガスライター１を使用したいとき
は、図４に示すように、ロックレバー７の操作つまみ部
13を溝部11a,11b に沿ってライター本体２の上端、すな
わち解除位置まで上方に押し上げる。その際、該ロック
レバー７の受け部15が上昇するにつれ、ライター本体２
の内方に傾斜していた弾力片12を外方へと押し戻してい
き、ついには、解除位置で弾力片12をライター本体２の
上端と同一面に保持するとともに、受け部15がライター
本体２上端近傍に位置する。前記弾力片12の変形によ
り、操作キャップ６の下端凹部6aに係合していた弾力片
12の上端は離間し、操作キャップ６の押し下げが可能に
なる。
【００２５】そして、図５に示すように、操作キャップ
６を押し下げると、操作キャップ６の下端がロックレバ
ー７の受け部15の上面に当接し、操作キャップ６の押し
下げ動作に伴って受け部15も下がり、ロックレバー７を
溝部11a,11b に沿って下方のロック位置へと移動させ
る。
【００２６】この操作キャップ６の押し下げ動作によ
り、レバー押し10が作動レバー８を前方に押し出してノ
ズル３を上方に持ち上げ、ノズル３から燃料ガスを噴出
させるとともに、圧電発生装置18に衝撃力を与えて放電
電極９から火花を発生させて点火する。また、ロックレ
バー７がロック位置に移動されることにより、該ロック
レバー７による弾力片12の変形状態は解放され、弾力片
12の上端は内方へ傾斜しようとするが、操作キャップ６
の側面に当接している。
【００２７】消火のために操作キャップ６から手を離す
と、図示しないスプリングの弾発力により操作キャップ
６は上昇して初期の位置に戻るとともに、弾力片12がラ
イター本体２の内方まで傾斜し、該弾力片12の上端が再
び操作キャップ６の下端凹部6aに係合して、操作キャッ
プ６の押し下げを阻止するロック状態へと自動的に復帰
する。
【００２８】＜実施例２＞図６に本例の安全装置付ガス
ライター20を示し、前記第１の実施例とは異なる点火方
式を備えたもので、前例と同一の構成には同一の参照符
号を付し、詳細な説明を省略する。
【００２９】この実施例においては、いわゆるフリント
式ガスライターと称されるもので、図示しない発火石と
やすり車23を備えた発火手段を有しており、ライター本
体２の上部に押下手段５としてガスの噴出を開閉する作
動レバー21が支点（図示せず）を介して揺動自在に載置
される。該作動レバー21の先端は図１と同様のノズル３
に嵌合され、また、作動レバー21の後端側の押下部22の
下端には凹部22a が形成され、該凹部22a と前例同様に
形成された弾力片12のライター本体２の内側に向けて傾
斜した上端とが係合する。
【００３０】また、上記弾力片12に取着されるロックレ
バー24は、基本構造は前例と同様であり、操作つまみ部
13の操作によってロックレバー24は溝部11a,11b に沿っ
て上下移動し、下降したロック位置では弾力片12を自由
状態として上端部を押下部22の凹部22a に係合させ、上
昇した解除位置では弾力片12の先端を垂直状態に変形さ
せて凹部22a との係合を外すものである。なお、この例
のロックレバー24では、受け部15の下面には前例のよう
な脚部15a は形成されていない。
【００３１】本例においては、ガスライター20を使用す
るときは、前例と同様に、ロックレバー24を上方の解除
位置に移動させることで弾力片12の上端を外側に変形さ
せて、押下部22の下端凹部22a と弾力片12の上端とを離
間させて作動レバー21の押し下げを可能としてから、や
すり車23を回転させつつ作動レバー21を押し下げて発火
操作を行う。
【００３２】この作動レバー21の押し下げ動作に伴っ
て、その押下部22の下端がロックレバー24の受け部15に
当接して、該ロックレバー24をロック位置に押し下げ移
動させる。その後、消火のために作動レバー21が上昇位
置に復帰移動した際には、弾力片12の内側に傾斜した先
端と押下部22の下端凹部22a が自動的に係合して作動レ
バー21の押し下げを不能としたロック状態に復帰する。
【００３３】＜実施例３＞図７ないし図１１に本例の安
全装置付ガスライター30を示し、前記第１の実施例とは
異なる安全装置を備えたもので、第１の実施例と同一の
構成には同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略す
る。
【００３４】本例の安全装置付ガスライター30は、第１
の実施例と同様にライター本体２と、ノズル３および作
動レバー８等を備えた燃料供給手段４と、圧電発生装置
18を殴打して火花を発生させる押下手段５に取着された
操作キャップ６と、該操作キャップ６の動作をロックま
たは解除するロックレバー31とからなる。また、ライタ
ー本体２は、タンク本体2aの上面に上蓋2bが取り付けら
れて燃料ガスを貯蔵するタンク部分が構成されるととも
に、このタンク部分とは別体にその上部に中間ケース2c
が嵌着されてなる。
【００３５】そして、前記ライター本体２の中間ケース
2cにおけるタンク本体2aの周壁に連続して上方に延在す
る部分に、上端から下方に軸方向に指向して所定長さに
画成された一組の溝部11a,11b （図８参照）によって弾
力片32が形成され、該弾力片32にロックレバー31が取着
されている。
【００３６】この例の弾力片32は上端部が内側に指向し
て傾斜し、自由状態でその先端が前記操作キャップ６の
下端の凹部6aに係止して該操作キャップ６の下方向への
押し下げ動作を阻止する。また、該弾力片32の内面には
中間部から下方に延びる案内溝33が両側に形成され、中
央部分には突条34が形成され、この案内溝33の上端が後
述のロックレバー31の係止部37の上端と係合するストッ
パ35に設けられている（図１０参照）。なお、弾力片32
は上記ストッパ35より上方の部分が内側に傾斜して形成
されている。
【００３７】一方、この例のロックレバー31は、図９お
よび図１０にも示すように、前例と同様な操作つまみ部
13と、溝部11a,11b を貫通する一組の連結部14a,14b
と、操作キャップ６の下端と当接可能な受け部15とを有
している。また、前記弾力片32が挿通される開口31a の
内面には、前記弾力片32の案内溝33を摺動する係止部３
７と、突条３４と嵌合する縦溝38が形成されている。ま
た、上記受け部15の下面には下方に延在する脚部15a が
連接され、この脚部15a には上記縦溝38が連続して形成
されている。上記係止部37の上端は上方に傾斜突出して
形成され、同様に弾力片32の案内溝33上端のストッパ35
も上方に鋭角に形成され、両者の係合が確実となるよう
に構成されている。
【００３８】また、前記ロックレバー31の操作つまみ部
13の両側には、溝部11a,11b より外側の中間ケース2cの
外面に先端が当接する押し部39が連接されている。この
押し部39はスリット41によって柔軟性が付与され、操作
つまみ部13が外側から内方に押圧された際に、外側に広
がるように変形して、受け部15の内方への移動を許容す
る構造に設けられている。さらに、該ロックレバー31の
開口31a の大きさは、その係止部37が案内溝33に係合し
ている状態で、弾力片32の外側に円弧状の隙間が形成さ
れるように設けられている。
【００３９】本例の作用を説明すれば、図７のように、
ロックレバー31が溝部11a,11b の下端のロック位置に位
置される通常の時は、弾力片32の上端が操作キャップ６
の凹部6aに係合干渉し、該操作キャップ６の押し下げに
よる点火操作が不能である。また、このロック状態にお
いては、ロックレバー31はその係止部37が弾力片32の案
内溝33内を上下に摺動自在な遊びを有し、ロックレバー
31のロック範囲が確保されている。従って、ロックレバ
ー31をそのまま上方に上げても係止部37がストッパ35に
係合し、弾力片32を変形させることがない。
【００４０】次に、ガスライター30を使用するときは、
ロックレバー31の操作つまみ部13を外側から内方に押圧
した図１１(A) に示す状態で、該ロックレバー31を弾力
片32に沿って上方に押し上げ、図１１(B) のように解除
位置まで移動する。
【００４１】その際、ロックレバー31を内方に押圧する
ことで、両側の押し部39が変形して該ロックレバー31の
受け部15を内方に移動させ、その係止部37の上端が案内
溝33の上端のストッパ35より内側に位置して、両者は係
合することなくロックレバー31が上方に移動する。そし
て、このロックレバー31の係止部37が案内溝33より上方
の弾力片32の上端部内面に接触することで、内方に傾斜
している該弾力片32の上端部を外側に垂直状態に変形さ
せ、操作キャップ６下端の凹部6aとの係合干渉を外し、
操作キャップ６の押し下げ動作が可能なロック解除状態
となる。
【００４２】そして、図１１(C) のように操作キャップ
６を押し下げると、点火操作が行われるとともに、この
操作キャップ６の下端が受け部15に当接してロックレバ
ー31を押し下げ、該ロックレバー31は下方のロック位置
へと移動する。このロックレバー31がロック位置に移動
されることにより、弾力片32の上端は内方へ傾斜する
が、操作キャップ６の側面に当接している。
【００４３】操作キャップ６から手を離すと、操作キャ
ップ６は初期の上昇位置に復帰し、弾力片32の先端部が
その弾性により内方に傾斜し、この弾力片32の上端が再
び操作キャップ６の下端の凹部6aと係合干渉して、操作
キャップ６の押し下げを阻止したロック状態に自動復帰
する。
【００４４】＜実施例４＞図１２に本例の安全装置付ガ
スライター40を示し、前記第３の実施例と同様の安全装
置を備えたフリント式ガスライターの例であり、前例と
同一の構成には同一の参照符号を付し、詳細な説明を省
略する。
【００４５】本例では、発火石41とやすり車23を備え、
先端がノズル３に嵌合された作動レバー21が揺動可能に
支持され、該作動レバー21の押下部22の下端の凹部22a
が、前例と同様に形成された弾力片32の上端と係合干渉
するように構成されている。上記弾力片32に装着される
ロックレバー42の基本構造は、前例と同様であるが、前
例のロックレバー42では受け部15の下面から下方に脚部
15a が延設されていたが、本例ではこれが除去されてい
る。
【００４６】本例においては、ガスライター40を使用す
るときは、前例と同様にロックレバー42を内方に押圧し
て、該ロックレバー42の係止部37と弾力片32のストッパ
35との係合を外した状態で、ロックレバー42を上方の解
除位置に移動し、弾力片32の上端を外側に変形させて、
やすり車23を回転させつつ作動レバー21を押し下げるこ
とによる発火操作を可能とするものである。この作動レ
バー21の押し下げ動作に伴ってロックレバー42を押し下
げてロック位置に移動させた後、作動レバー21が上昇位
置に復帰移動した際には、弾力片32の内側に変形した先
端に押下部22の凹部22a が係合して作動レバー21の押し
下げを不能にするロック状態に自動復帰するものであ
る。
【００４７】なお、前記各実施例ではライター本体２の
後面にロックレバーを配設しているが、これに限定され
ずに、ライター本体２の側面にロックレバーを設けるよ
うにしてもよい。
【００４８】
【発明の効果】以上のような本発明の安全装置付ガスラ
イターによれば、ライター本体の上部にライター本体内
側に傾斜する弾力片を形成し、該弾力片を解除位置で変
形させるロックレバーを取着するとともに、ロックレバ
ーを解除位置に移動した後には、押下手段の押し下げ動
作に連係してロックレバーをロック位置に自動復帰させ
るように構成したことにより、ロックレバーがロック解
除の状態に放置されることはなく、消火状態においては
確実なロック状態を確保して信頼性を高めることができ
る。
【００４９】また、ライター本体に一組の溝部を画成し
て形成した弾力片とロックレバーを設けるだけで安全装
置が構成できるので、構造が簡単で廉価にガスライター
を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施例に係る安全装置付ガスラ
イターの要部を縦断面にして示す側面図
【図２】図１の要部背面図
【図３】図１の要部断面平面図
【図４】図２のロック解除状態を示す要部背面図
【図５】図１の点火操作状態を示す要部断面側面図
【図６】第２の実施例に係る安全装置付ガスライターの
要部断面側面図
【図７】第３の実施例に係る安全装置付ガスライターの
要部縦断面側面図
【図８】図７の背面図
【図９】図７の要部断面平面図
【図１０】図７の弾力片およびロックレバーの分解斜視
図
【図１１】図７の安全装置の作動状態を示す要部断面図
【図１２】第４の実施例に係る安全装置付ガスライター
の要部縦断面図
【符号の説明】
１,20,30,40 ガスライター ２ ライター本体 ４ 燃料供給手段 ５ 押下手段 ６ 操作キャップ 6a,22a 凹部 ７,24,31,42 ロックレバー 11a,11b 溝部 12,32 弾力片 13 操作つまみ部 14a,14b 連結部 15 受け部 18 圧電発生装置 21 作動レバー 22 押下部 35 ストッパ 37 係止部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 燃料ガスが貯蔵されたライター本体と、
    該ライター本体の燃料ガスを制御しつつノズルに供給す
    る燃料供給手段と、前記ノズルから噴出する燃料ガスに
    点火する点火手段と、押し下げ操作により前記燃料供給
    手段におけるノズルへの燃料通路を開く押下手段とを備
    えたガスライターにおいて、 前記ライター本体の上部に、押下手段の移動方向に指向
    して一組の溝部を画成して形成してなり、上部が内側に
    傾斜して先端が上記押下手段に係合し押下手段の押し下
    げを阻止する弾力片と、 前記ライター本体の溝部に上記弾力片を握持して取着さ
    れ、該溝部に沿って下端のロック位置と上端の解除位置
    とに摺動可能で、解除位置で弾力片を垂直方向に変形さ
    せて押下手段との係合を離間させる一方、押下手段の一
    部に当接して下降移動可能なロックレバーとを備え、 前記押下手段の押し下げ動作に連係して解除位置にある
    ロックレバーをロック位置に復帰移動させることを特徴
    とする安全装置付ガスライター。
  2. 【請求項２】 前記弾性片は、ロックレバーを前記ロッ
    ク位置と解除位置との中間位置で係合してロックレバー
    の上昇を阻止するストッパーを備え、該ストッパーはロ
    ックレバーを内側に押圧して上記係合が外れることを特
    徴とする請求項１記載の安全装置付ガスライター。
  3. 【請求項３】 前記押下手段が、圧電発生装置を含んだ
    操作キャップであることを特徴とする請求項１または２
    記載の安全装置付ガスライター。
  4. 【請求項４】 前記点火手段がやすり車と発火石を有
    し、押下手段が作動レバーであることを特徴とする請求
    項１または２記載の安全装置付ガスライター。
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