JP2012042009A - クラッチカバー組立体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本クラッチカバー組立体1は、フライホイールに固定されるクラッチカバー2と、プレッシャプレート3と、ダイヤフラムスプリング5と、摩耗量検出機構6と、摩耗追従機構7と、を備えている。摩耗量検知機構6は、当接部材14と、対向部材16と、くさび部材15とを、有している。当接部材14は、プレッシャプレート3に装着され、フライホイールに当接する。対向部材16は、当接部材14に装着され、プレッシャプレート3に対向する。くさび部材15は、対向部材16とプレッシャプレート3との間に嵌り込み、摩擦部材の摩耗量に応じて円周方向に移動する。摩耗追従機構7は、くさび部材15の移動量に応じて、押圧部材5を初期姿勢側に移動させる。
【選択図】図5
Description
図1に本発明の一実施形態によるクラッチカバー組立体1の正面図を示す。また、図2にクラッチカバー組立体1の一部を省略した外観斜視図を示す。このクラッチカバー組立体1は、クラッチオン(動力伝達)時には、エンジンのフライホイールに対してクラッチディスク組立体の摩擦部材を押し付け、またクラッチオフ(動力伝達遮断)時にはその押し付けを解除するための装置である。なお、ここでは、フライホイール及びクラッチディスク組立体は省略している。
クラッチカバー2は、概ね皿形状のプレート部材であり、外周部が例えばボルトによりフライホイールに固定される。クラッチカバー2は、環状のクラッチカバー本体2aと、外周側の円板状部2bと、内周側の平坦部2cと、を有している。円板状部2bは、クラッチカバー本体2aの外周側に形成され、フライホイールの外周部に固定される。平坦部2cは、クラッチカバー本体2aの内周部から半径方向内側へ延びる平坦な部分である。この平坦部2cには、軸方向に貫通する複数の孔2dが形成されている。
プレッシャプレート3は、環状の部材であって、クラッチカバー2のクラッチカバー本体2a内部に配置されている。プレッシャプレート3のフライホイール側(図2において裏側)の面には、クラッチディスク組立体の摩擦部材と摺接する摩擦面(図示しない)が形成されている。また、プレッシャプレート3は、複数のストラッププレート80(図2を参照、図2では1つのみ図示)によって、クラッチカバー2に連結されており、クラッチカバー2に対して、軸方向には移動可能であり、円周方向には相対回転不能である。なお、クラッチ連結状態では、ストラッププレートは軸方向にたわんでおり、このストラッププレートのたわみ(復元力)によって、プレッシャプレート3はフライホイールから離れる側に付勢されている。
複数のファルクラムリング4は、それぞれ円弧状の部材、すなわち、環状の部材を円周方向に分割して形成された部材である。複数のファルクラムリング4は、図3及び図4に示すように、軸方向の第1端側4a(フライホイール側)が、プレッシャプレート3の段差部25の底部25aに配置されている。より具体的には、複数のファルクラムリング4は、プレッシャプレート3の段差部25の壁部25bと、ガイド部26との間において、段差部25の底部25aに配置されている。
ダイヤフラムスプリング5は、図1及び図4に示しすように、プレッシャプレート3とクラッチカバー2との間に配置された円板状部材である。このダイヤフラムスプリング5は、環状弾性部5aと、環状弾性部4aの内周部から径方向内側に延びる複数のレバー部5bとから構成されている。環状弾性部5aの外周端はファルクラムリング4の第2端4bに支持されている。また、ダイヤフラムスプリング5のレバー部5b間には、スリットが形成されており、スリットの外周部には小判状の孔5cが形成されている。
摩耗量検出機構6は、図2、図5−図7に示すように、ファルクラムリング4の外周部に配置されている。摩耗量検出機構6は、クラッチディスク組立体を構成する摩擦部材の摩耗量を検出する機構である。摩耗量検知機構6は、ロールピン14と、対向部材16と、くさび部材15と、第1コイルスプリング17と、を有している。
摩耗追従機構7は、摩擦部材の摩耗量、すなわちくさび部材15の移動量に追従させて、ダイヤフラムスプリング5の姿勢を初期の姿勢に保つための機構である。この摩耗追従機構7は、複数のファルクラムリング4に加えて、前述のプレッシャプレート3及びファルクラムリング4のそれぞれに形成された摺動部10,11と、第2コイルスプリング28(図2を参照)と、を有している。
クラッチオン(連結)状態では、ダイヤフラムスプリング5の押圧荷重は、ファルクラムリング4を介してプレッシャプレート3に作用し、これによりクラッチディスク組立体の摩擦部材はプレッシャプレート3とフライホイールとの間に挟持されている。このとき、図7に示すように、くさび部材15は、プレッシャプレート3と対向部材16との間に嵌め込まれている。
(1)本摩耗量検出機構6では、プレッシャプレート3に装着されたロールピン14が、フライホイールに当接した状態において、くさび部材15が、ロールピン14に装着された対向部材16と、プレッシャプレート3との間に嵌り込んでいる。そして、摩擦部材が摩耗すると、くさび部材15は、摩擦部材の摩耗量に応じて、第1円周方向に移動する。すなわち、摩擦部材が摩耗すると、くさび部材15は、第1円周方向に移動するとともに、対向部材16とプレッシャプレート3との間に嵌り込んだ状態で保持される。このように、本摩耗量検出機構6では、くさび部材15を、対向部材16とプレッシャプレート3との間に嵌り込んで、振動等によってズレにくく保持することができるので、摩耗量検出機構6を安定的に作動させ、常に正確な摩耗補償を行うことができる。
(2)本摩耗量検出機構6では、摩擦部材が摩耗すると、プレッシャプレート3が対向部材16から離れる方向に移動する。すると、くさび部材15は、プレッシャプレート3とともに対向部材16から離れる方向に移動しながら、第1コイルスプリング17の付勢力によって第1円周方向にも移動する。このように、摩擦部材が摩耗し、くさび部材15と対向部材16との間に隙間W0が発生すると、この隙間W0がなくなるように、くさび部材15が対向部材16とプレッシャプレート3との間に即座に嵌り込むので、振動等の影響を受けづらくなり、摩耗量を正確に検知することができる。
(3)本摩耗追従機構7では、ファルクラムリング4は、くさび部材15の移動量、すなわち摩擦部材の摩耗量に応じた分だけ、第2コイルスプリング28によって、プレッシャプレート3に対して相対回転させられる。ファルクラムリング4とプレッシャプレート3とは、傾斜面10a,11aからなる摺動部10,11で当接しているので、ファルクラムリング4がプレッシャプレート3に対して回転させられると、ファルクラムリング4はプレッシャプレート3から離れる側に移動する。これにより、摩擦部材が摩耗しても、ファルクラムリング4がダイヤフラムスプリング5を支持する位置は初期の姿勢と変化しない。このため、押圧荷重特性、ひいてはレリーズ荷重特性を、初期状態のまま維持することができる。
(4)クラッチカバー組立体1では、プレッシャプレート3及びファルクラムリング4それぞれに形成された摺動部10,11における傾斜面10a,11aの傾斜角度が、くさび部材15及び対向部材16それぞれに形成された摺動部20,21における傾斜面20a,21aの傾斜角度より大きいので、振動等によってファルクラムリング4が元の方向に移動することを確実に規制することができる。これにより、ファルクラムリング4のアンダーアジャストを、確実に防止することができる。
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
(a)前記実施形態では、くさび部材115が、摩擦部材の摩耗に追従して移動する場合の例を示したが、摩擦部材の摩耗量が所定の摩耗量に到達したときに、図10に示すように、くさび部材115が段階的に移動するようにしても良い。たとえば、図10に示すように、くさび部材115及びプレッシャプレート103それぞれに、互いに係合する凹凸部115a,103aを設けることによって、摩擦部材の摩耗量が所定の摩耗量に到達したときに、くさび部材115が移動するようにしても良い。
(b)摩耗追従機構の構成は、ダイヤフラムスプリングの初期姿勢を維持するように作用する構成であればどのような構成でもよく、前記実施形態に限定されない。
2 クラッチカバー
3 プレッシャプレート
4 ファルクラムリング
5 ダイヤフラムスプリング(押圧部材)
6 摩耗量検出機構
7 摩耗追従機構
10,11 摺動部(第1摺動部)
10a,11a 傾斜面(第1傾斜面)
20,21 摺動部(第2摺動部)
20a,21a 傾斜面(第2傾斜面)
14 ロールピン(当接部材)
15 くさび部材
16 対向部材
17 第1コイルスプリング(第1付勢部材)
28 第2コイルスプリング(第2付勢部材)
図1に本発明の一実施形態によるクラッチカバー組立体1の正面図を示す。また、図2にクラッチカバー組立体1の一部を省略した外観斜視図を示す。このクラッチカバー組立体1は、クラッチオン(動力伝達)時には、エンジンのフライホイールに対してクラッチディスク組立体の摩擦部材を押し付け、またクラッチオフ(動力伝達遮断)時にはその押し付けを解除するための装置である。なお、ここでは、フライホイール及びクラッチディスク組立体は省略している。
クラッチカバー2は、概ね皿形状のプレート部材であり、外周部が例えばボルトによりフライホイールに固定される。クラッチカバー2は、環状のクラッチカバー本体2aと、外周側の円板状部2bと、内周側の平坦部2cと、を有している。円板状部2bは、クラッチカバー本体2aの外周側に形成され、フライホイールの外周部に固定される。平坦部2cは、クラッチカバー本体2aの内周部から半径方向内側へ延びる平坦な部分である。この平坦部2cには、軸方向に貫通する複数の孔2dが形成されている。
プレッシャプレート3は、環状の部材であって、クラッチカバー2のクラッチカバー本体2a内部に配置されている。プレッシャプレート3のフライホイール側(図2において裏側)の面には、クラッチディスク組立体の摩擦部材と摺接する摩擦面(図示しない)が形成されている。また、プレッシャプレート3は、複数のストラッププレート80(図2を参照、図2では1つのみ図示)によって、クラッチカバー2に連結されており、クラッチカバー2に対して、軸方向には移動可能であり、円周方向には相対回転不能である。なお、クラッチ連結状態では、ストラッププレートは軸方向にたわんでおり、このストラッププレートのたわみ(復元力)によって、プレッシャプレート3はフライホイールから離れる側に付勢されている。
複数のファルクラムリング4は、それぞれ円弧状の部材、すなわち、環状の部材を円周方向に分割して形成された部材である。複数のファルクラムリング4は、図3及び図4に示すように、軸方向の第1端側4a(フライホイール側)が、プレッシャプレート3の段差部25の底部25aに配置されている。より具体的には、複数のファルクラムリング4は、プレッシャプレート3の段差部25の壁部25bと、ガイド部26との間において、段差部25の底部25aに配置されている。
ダイヤフラムスプリング5は、図1及び図4に示すように、プレッシャプレート3とクラッチカバー2との間に配置された円板状部材である。このダイヤフラムスプリング5は、環状弾性部5aと、環状弾性部4aの内周部から径方向内側に延びる複数のレバー部5bとから構成されている。環状弾性部5aの外周端はファルクラムリング4の第2端4bに支持されている。また、ダイヤフラムスプリング5のレバー部5b間には、スリットが形成されており、スリットの外周部には小判状の孔5cが形成されている。
摩耗量検出機構6は、図2、図5−図7に示すように、ファルクラムリング4の外周部に配置されている。摩耗量検出機構6は、クラッチディスク組立体を構成する摩擦部材の摩耗量を検出する機構である。摩耗量検知機構6は、ロールピン14と、対向部材16と、くさび部材15と、第1コイルスプリング17と、を有している。
摩耗追従機構7は、摩擦部材の摩耗量、すなわちくさび部材15の移動量に追従させて、ダイヤフラムスプリング5の姿勢を初期の姿勢に保つための機構である。この摩耗追従機構7は、複数のファルクラムリング4に加えて、前述のプレッシャプレート3及びファルクラムリング4のそれぞれに形成された摺動部10,11と、第2コイルスプリング28(図2を参照)と、を有している。
クラッチオン(連結)状態では、ダイヤフラムスプリング5の押圧荷重は、ファルクラムリング4を介してプレッシャプレート3に作用し、これによりクラッチディスク組立体の摩擦部材はプレッシャプレート3とフライホイールとの間に挟持されている。このとき、図7に示すように、くさび部材15は、プレッシャプレート3と対向部材16との間に嵌め込まれている。
(1)本摩耗量検出機構6では、プレッシャプレート3に装着されたロールピン14が、フライホイールに当接した状態において、くさび部材15が、ロールピン14に装着された対向部材16と、プレッシャプレート3との間に嵌り込んでいる。そして、摩擦部材が摩耗すると、くさび部材15は、摩擦部材の摩耗量に応じて、第1円周方向に移動する。すなわち、摩擦部材が摩耗すると、くさび部材15は、第1円周方向に移動するとともに、対向部材16とプレッシャプレート3との間に嵌り込んだ状態で保持される。このように、本摩耗量検出機構6では、くさび部材15を、対向部材16とプレッシャプレート3との間に嵌り込んで、振動等によってズレにくく保持することができるので、摩耗量検出機構6を安定的に作動させ、常に正確な摩耗補償を行うことができる。
(2)本摩耗量検出機構6では、摩擦部材が摩耗すると、プレッシャプレート3が対向部材16から離れる方向に移動する。すると、くさび部材15は、プレッシャプレート3とともに対向部材16から離れる方向に移動しながら、第1コイルスプリング17の付勢力によって第1円周方向にも移動する。このように、摩擦部材が摩耗し、くさび部材15と対向部材16との間に隙間W0が発生すると、この隙間W0がなくなるように、くさび部材15が対向部材16とプレッシャプレート3との間に即座に嵌り込むので、振動等の影響を受けづらくなり、摩耗量を正確に検知することができる。
(3)本摩耗追従機構7では、ファルクラムリング4は、くさび部材15の移動量、すなわち摩擦部材の摩耗量に応じた分だけ、第2コイルスプリング28によって、プレッシャプレート3に対して相対回転させられる。ファルクラムリング4とプレッシャプレート3とは、傾斜面10a,11aからなる摺動部10,11で当接しているので、ファルクラムリング4がプレッシャプレート3に対して回転させられると、ファルクラムリング4はプレッシャプレート3から離れる側に移動する。これにより、摩擦部材が摩耗しても、ファルクラムリング4がダイヤフラムスプリング5を支持する位置は初期の姿勢と変化しない。このため、押圧荷重特性、ひいてはレリーズ荷重特性を、初期状態のまま維持することができる。
(4)クラッチカバー組立体1では、プレッシャプレート3及びファルクラムリング4それぞれに形成された摺動部10,11における傾斜面10a,11aの傾斜角度が、くさび部材15及び対向部材16それぞれに形成された摺動部20,21における傾斜面20a,21aの傾斜角度より大きいので、振動等によってファルクラムリング4が元の方向に移動することを確実に規制することができる。これにより、ファルクラムリング4のアンダーアジャストを、確実に防止することができる。
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
(a)前記実施形態では、くさび部材115が、摩擦部材の摩耗に追従して移動する場合の例を示したが、摩擦部材の摩耗量が所定の摩耗量に到達したときに、図10に示すように、くさび部材115が段階的に移動するようにしても良い。たとえば、図10に示すように、くさび部材115及びプレッシャプレート103それぞれに、互いに係合する凹凸部115a,103aを設けることによって、摩擦部材の摩耗量が所定の摩耗量に到達したときに、くさび部材115が移動するようにしても良い。
(b)摩耗追従機構の構成は、ダイヤフラムスプリングの初期姿勢を維持するように作用する構成であればどのような構成でもよく、前記実施形態に限定されない。
2 クラッチカバー
3 プレッシャプレート
4 ファルクラムリング
5 ダイヤフラムスプリング(押圧部材)
6 摩耗量検出機構
7 摩耗追従機構
10,11 摺動部(摩耗検知用の摺動部)
10a,11a 傾斜面(第1傾斜面)
20,21 摺動部(摩耗追従用の摺動部)
20a,21a 傾斜面(第2傾斜面)
14 ロールピン(当接部材)
15 くさび部材
16 対向部材
17 第1コイルスプリング(摩耗検知用の付勢部材)
28 第2コイルスプリング(摩耗追従用の付勢部材)
Claims (6)
- エンジンのフライホイールにクラッチディスク組立体の摩擦部材を押し付け及び押し付け解除するためのクラッチカバー組立体であって、
前記フライホイールに固定されるクラッチカバーと、
前記クラッチカバーに相対回転不能に連結され、前記フライホイールに前記摩擦部材を押圧するためのプレッシャプレートと、
前記クラッチカバーに支持されるとともに、前記プレッシャプレートを前記フライホイール側に押圧するための押圧部材と、
前記プレッシャプレートに装着され前記フライホイールに当接する当接部材と、前記当接部材に装着され前記プレッシャプレートに対向する対向部材と、前記対向部材と前記プレッシャプレートとの間に嵌り込み、前記摩擦部材の摩耗量に応じて円周方向に移動するくさび部材とを、有する摩耗量検知機構と、
前記くさび部材の移動量に応じて、前記押圧部材を初期姿勢側に移動させる摩耗追従機構と、
を備えるクラッチカバー組立体。 - 前記摩耗量検知機構は、前記くさび部材を前記円周方向に付勢する第1付勢部材を、さらに有し、
前記対向部材及び前記くさび部材それぞれには、互いに当接して摺動する第1摺動部が形成され、
前記第1摺動部には、前記円周方向に沿って傾斜する第1傾斜面が形成されており、
前記第1付勢部材の付勢力によって前記くさび部材の第1傾斜面を前記対向部材の第1傾斜面に当接させた状態において、前記摩擦部材の摩耗量に応じて、前記第1付勢部材は、前記くさび部材を前記円周方向に移動させる、
請求項1に記載のクラッチカバー組立体。 - 前記くさび部材は、前記摩擦部材の摩耗量に応じて、前記プレッシャプレートとともに前記対向部材から離れる方向に移動し、且つ前記第1付勢部材によって前記円周方向に移動することによって、前記対向部材との嵌り込みを維持する、
請求項2に記載のクラッチカバー組立体。 - 前記摩耗追従機構は、
前記プレッシャプレートに軸方向に移動自在に支持され、前記押圧部材によって前記プレッシャプレート側に押圧されるファルクラムリングと、
前記プレッシャプレート及び前記ファルクラムリングそれぞれに形成され、互いに当接して摺動する第2摺動部と、
前記ファルクラムリングを前記円周方向に付勢して前記ファルクラムリングを前記プレッシャプレートに対して相対回転させる第2付勢部材と、
を有し、
前記第2摺動部には、前記円周方向に沿って傾斜する第2傾斜面が形成されており、
前記第2付勢部材が、前記ファルクラムリングを、前記くさび部材の移動量に応じて回転させることによって、前記ファルクラムリングを、前記プレッシャプレートから離れる方向に移動させる、
請求項1から3のいずれかに記載のクラッチカバー組立体。 - 前記プレッシャプレート及び前記ファルクラムリングそれぞれに形成され互いに当接して摺動する第2摺動部における第2傾斜面の傾斜角度が、前記対向部材及び前記くさび部材それぞれに形成され互いに当接して摺動する第1摺動部における第1傾斜面の傾斜角度より大きくなるように、前記第2摺動部の前記第2傾斜面は形成されている、
請求項4に記載のクラッチカバー組立体。 - 前記くさび部材及び前記プレッシャプレートそれぞれには、互いに係合する凹凸部が形成されており、
前記摩擦部材の摩耗量が所定の摩耗量に到達したときに、前記くさび部材の凹凸部と前記プレッシャプレートの凹凸部との係合が解除され、前記くさび部材の凹凸部は、前記円周方向に隣接する前記プレッシャプレートの凹凸部に係合する、
請求項1から5のいずれかに記載のクラッチカバー組立体。
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PCT/JP2011/067870 WO2012023441A1 (ja) | 2010-08-20 | 2011-08-04 | クラッチカバー組立体 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2012042009A true JP2012042009A (ja) | 2012-03-01 |
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