JP2012038393A - メモリ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】異なる種類のメモリを積層させたメモリ装置を提供する。
【解決手段】メモリ装置100は、互いに異なる種類の2つのメモリセルアレイを積層して構成されたメモリセルアレイ10を備える。互いに異なる種類の2つのメモリセルアレイそれぞれには、それぞれに対応するワード線が上記マトリクスの行方向に延設されている。また、互いに異なる種類の2つのメモリセルアレイにおける上記マトリックスの列方向に延設されたデータ転送線は、互いに異なる種類の2つのメモリセルアレイにおいて共用されている。メモリ層選択部26は、互いに異なる種類の2つのメモリセルアレイのいずれか一方を選択する。Xデコーダ25は、メモリ層選択部26の選択にしたがって、それぞれに対応するワード線を通じて互いに異なる種類の2つのメモリセルアレイに各処理に応じた電圧を供給する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、メモリ装置に関し、特に、複数のメモリを積層させたメモリセルアレイを有するメモリ装置に関する。
近年、様々な揮発性メモリ、不揮発性メモリが様々な場面で用いられている。揮発性メモリとして代表的なメモリは、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)が挙げられる(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。また、不揮発性メモリとして代表的なメモリは、NAND型フラッシュメモリ、NOR型フラッシュメモリが挙げられる(例えば、特許文献3、特許文献4参照。)。各メモリどれも長所・短所があり、その点を考慮した使われ方をしている。
DRAM、SRAMは、データ読出し速度、データ書込み速度が供に速い。また、DRAM、SRAMは、サイクリング特性が抜群に良い。一方、DRAMは、リテンション時間が1秒以下であり、リフレッシュ動作が必要である。また、NAND型フラッシュメモリ、NOR型フラッシュメモリは、データ読出し速度、データ書込み速度が供に遅い。また、NAND型フラッシュメモリ、NOR型フラッシュメモリは、サイクリング特性が約10万回程度である。
特開平11−96797号公報 特開2005−276277号公報 特開2008−047219号公報 特開2002−025286号公報
上記説明したように、DRAM、SRAM、NAND型フラッシュメモリ、NOR型フラッシュメモリは、それぞれ長所もあるが短所もある。互いの長所を取り入れることができれば、新たなメモリを実現することができる。また、近年、研究が進んでいる抵抗変化メモリの長所もさらに生かしたメモリも望まれる。
そこで、本発明は、異なる種類のメモリを積層させたメモリ装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明のメモリ装置は、第1のメモリセルアレイにより構成された第1のメモリ層と、上記第1のメモリセルアレイにおいて同一行に配置されたメモリセルに接続された第1のワード線により構成された第1のワード線層と、上記第1のメモリセルアレイとは異なる第2のメモリセルアレイにより構成された第2のメモリ層と、上記第2のメモリセルアレイにおいて同一行に配置されたメモリセルに接続された第2のワード線により構成された第2のワード線層と、上記第1のワード線及び第2のワード線と交差する方向に配置され、上記第1のメモリセルアレイと第2のメモリセルアレイとで共用されたデータ転送線により構成されたデータ転送線層とを備えたことを特徴とする。
また、本発明のメモリ装置において、上記第1のメモリセルアレイ及び第2のメモリセルアレイのいずれか一方が揮発性メモリセルアレイで、他方が不揮発性メモリセルアレイであることを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記第2のメモリセルアレイは、抵抗状態に応じたデータを記憶する抵抗変化メモリセルアレイにより構成されたことを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、隣り合う上記第2のワード線のピッチは、隣り合う上記第1のワード線におけるピッチよりも大きいことを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記第1のワード線層及びデータ転送線層は、上記第1のメモリ層よりも上の層であり、上記抵抗変化メモリ層は、上記第1のワード線層及びデータ転送線層よりも上の層であり、上記第2のワード線層は、上記抵抗変化メモリ層よりも上の層であることを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記抵抗変化メモリセルアレイを構成する抵抗変化メモリセル毎にその抵抗変化メモリセルの真下に設けられ、上記データ転送線と上記抵抗変化メモリセルとを接続するコンタクトにより構成されたダミー層を設けたことを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記コンタクトは、スイッチング素子により構成されたことを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記スイッチング素子は、上記抵抗変化メモリセルと同種の抵抗変化メモリセルにより構成されたダミー素子であり、同一行又は同一列に配置された上記ダミー素子に接続されたダミー線をさらに備え、上記ダミー素子の一端は、上記データ転送線に接続され、上記ダミー素子の他端は、上記ダミー線を介して上記抵抗変化メモリセルの一端に接続されたことを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記ダミー線又はデータ転送線を通じて上記ダミー素子に電圧パルスを印加する電圧パルス印加手段と、上記電圧パルス印加手段における上記電圧パルスの電圧値及び印加時間を制御する電圧パルス制御手段とをさらに備えたことを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記電圧パルス制御手段は、上記ダミー素子の抵抗値を所定の抵抗値以下にさせるよう上記制御を行うことを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記電圧パルス制御手段は、少なくとも上記データ転送線に所定の電圧以上の電圧が印加された後に上記制御を行うことを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記電圧パルス制御手段は、少なくとも上記抵抗変化メモリセルアレイに対して所定の処理を行う前又は行った後に上記制御を行うことを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記電圧パルス制御手段は、上記ダミー素子の抵抗値を所定の抵抗値以上にさせるよう上記制御を行うことを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記第1のワード線及び第2のワード線のいずれか一方を選択して、その選択に対応する上記第1のメモリセルアレイまたは上記第2のメモリセルアレイの同一行に配置されたメモリセルに電圧を供給する行デコード手段をさらに備えたことを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記行デコード手段は、上記第1のメモリセルアレイにおける行方向の所定の位置に設けられ、上記第2のメモリセルアレイは、抵抗状態に応じたデータを記憶する抵抗変化メモリセルアレイであり、その抵抗変化メモリセルアレイは、上記行デコード手段の真上付近まで拡がって形成されたことを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、前記第2のメモリセルアレイは、抵抗状態に応じたデータを記憶する抵抗変化メモリセルアレイであり、上記行デコード手段の真上付近の全部又は一部の領域にのみ設けられたことを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記第2のワード線に出力された上記第2のメモリセルアレイにおけるメモリセルの記憶データをセンスする第1のセンス手段と、上記データ転送線に出力された上記第2のメモリセルアレイにおけるメモリセルの記憶データをセンスする第2のセンス手段と、上記データ転送線を選択して同一列に配置された上記第2のメモリセルアレイにおけるメモリセルに電圧を供給する列デコード手段と、上記行デコード手段で上記第2のメモリセルアレイにおけるメモリセルに電圧を供給させ、上記第2のセンス手段で上記第2のメモリセルアレイにおけるメモリセルの記憶データをセンスさせるか、又は上記列デコード手段で上記第2のメモリセルアレイにおけるメモリセルに電圧を供給させ、上記第1のセンス手段で上記第2のメモリセルアレイにおけるメモリセルの記憶データをセンスさせるかを選択する選択手段とをさらに備えたことを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記第1のメモリセルアレイ及び上記第2のメモリセルアレイに記憶されたデータの読み出しを制御する制御手段と、上記制御手段の制御により上記第1のメモリセルアレイ及び上記第2のメモリセルアレイに記憶されたデータを、上記データ転送線を通じて読み出してセンスするセンス手段と、をさらに備えたことを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記センス手段は、上記データ転送線に接続され、上記データ転送線を通じて読み出したデータをセンスするセンス回路と、上記データ転送線を通じてデータを読み出してセンスさせるセンス電圧を上記センス回路に供給するセンス回路電源とを含み、上記センス回路電源は、上記データの読み出し元である上記第1のメモリセルアレイまたは上記第2のメモリセルアレイのそれぞれに応じた上記センス電圧を供給することを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記センス回路電源は、上記データ転送線毎に設けられた少なくとも2つの上記センス回路に上記センス電圧の供給元として共用されていることを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記第2のメモリセルアレイは、抵抗状態に応じたデータを記憶する抵抗変化メモリセルアレイであり、上記センス回路電源は、上記データの読み出し元が上記抵抗変化メモリセルアレイである場合、上記データの読み出し元が上記抵抗変化メモリセルアレイ以外のメモリセルアレイである場合よりも小さい上記センス電圧を上記センス回路に供給することを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記センス手段は、上記第1のメモリセルアレイと隣り合う位置に設けられ、上記第2のメモリセルアレイは、抵抗状態に応じたデータを記憶する抵抗変化メモリセルアレイであり、その抵抗変化メモリセルアレイは、上記センス手段の真上付近まで拡がって形成されたことを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記第2のメモリセルアレイは、抵抗状態に応じたデータを記憶する抵抗変化メモリセルアレイであり、上記センス手段の真上付近の全部又は一部の領域にのみ設けられたことを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記制御手段は、転送元の上記第1のメモリセルアレイ、上記第2のメモリセルアレイに記憶されたデータを、それぞれ転送先の上記第2のメモリセルアレイ、上記第1のメモリセルアレイに書き込む転送書き込み動作を制御し、上記センス手段は、上記制御手段の制御により上記転送元のデータを読み出してそのデータをセンスし、上記制御手段の制御により上記センスされたデータを上記転送先である上記第1のメモリセルアレイまたは上記第2のメモリセルアレイのいずれかに書き込むデータ書き込み手段とをさらに備えたことを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記第1のメモリセルアレイは、フラッシュメモリセルアレイであり、上記第2のメモリセルアレイは、抵抗状態に応じたデータを記憶する抵抗変化メモリセルアレイであり、上記制御手段は、上記フラッシュメモリセルアレイにデータを書き込む場合、上記データ書き込み手段により上記フラッシュメモリセルアレイに書き込むべきデータを上記抵抗変化メモリセルアレイに書き込ませた後に、上記センス手段により上記抵抗変化メモリセルアレイに書き込まれたデータを上記転送元のデータとして読み出させてセンスさせ、上記データ書き込み手段により上記センスされたデータを上記転送先である上記フラッシュメモリセルアレイに書き込ませることを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記制御手段は、上記データ書き込み手段により上記フラッシュメモリセルアレイに書き込むべきデータを上記抵抗変化メモリセルアレイに書き込ませて、上記センス手段により上記抵抗変化メモリセルアレイに書き込まれたデータを上記転送元のデータとして読み出させてセンスさせるまでを少なくともビジー状態とし、上記ビジー状態終了後から上記データ書き込み手段により上記センスされたデータを上記転送先である上記フラッシュメモリセルアレイに書き込ませている間までを少なくともレディ状態とすることを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記制御手段は、上記ビジー状態から上記レディ状態に変わる際に、その旨を通知することを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記制御手段の制御により上記フラッシュメモリセルアレイに記憶されたデータを消去するデータ消去手段をさらに備え、上記制御手段は、上記フラッシュメモリセルアレイにデータを書き込む場合、消去を許容された上記フラッシュメモリセルアレイに記憶されたデータを上記データ消去手段に消去させると伴に、上記データ書き込み手段により上記フラッシュメモリセルアレイに書き込むべきデータを上記抵抗変化メモリセルアレイに書き込ませた後に、上記センス手段により上記抵抗変化メモリセルアレイに書き込まれたデータを上記転送元のデータとして読み出させてセンスさせ、上記データ書き込み手段により上記センスされたデータを上記転送先である上記フラッシュメモリセルアレイに書き込ませることを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記制御手段は、上記データ書き込み手段により上記フラッシュメモリセルアレイに書き込むべきデータを上記抵抗変化メモリセルアレイに書き込ませて、上記センス手段により上記抵抗変化メモリセルアレイに書き込まれたデータを上記転送元のデータとして読み出させてセンスさせるまでを少なくともビジー状態とし、上記ビジー状態終了後から上記データ書き込み手段により上記センスされたデータを上記転送先である上記フラッシュメモリセルアレイに書き込ませている間までを少なくともレディ状態とし、上記データ消去手段における消去は、ビジー状態、レディ状態とは無関係に行われることを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記第1のメモリセルアレイは、揮発性メモリセルアレイであり、上記第2のメモリセルアレイは、抵抗状態に応じたデータを記憶する抵抗変化メモリセルアレイであり、上記制御手段は、上記データ書き込み手段により上記揮発性メモリセルアレイにデータを書き込ませた後に、上記センス手段により上記揮発性メモリセルアレイに書き込まれたデータを上記転送元のデータとして読み出させてセンスさせ、上記データ書き込み手段により上記センスされたデータを上記転送先である上記抵抗変化メモリセルアレイに書き込ませることを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記第1のメモリ層は、第1のメモリプレーンを上記データ転送線方向に沿って複数の第1のデータエリアに分割した上記第1のメモリセルアレイにより構成されており、隣り合う第1のデータエリアは、エリア接続切断層を構成し、複数の第1のデータエリアの上記分割部分に位置するエリア接続切断手段を介して上記データ転送線により接続され、上記第2のメモリ層は、第2のメモリプレーンを上記第1のデータエリアに対応させて上記データ転送線方向に沿って複数の第2のデータエリアに分割した上記第2のメモリセルアレイにより構成されており、隣り合う第2のデータエリアは、上記エリア接続切断手段を介して上記データ転送線により接続され、隣り合う第1のデータエリア間、及び第2のデータエリア間の接続切断をエリア接続切断手段を通じて制御する接続切断制御手段とをさらに備え、上記接続切断制御手段は、上記エリア接続切断手段を通じた上記制御により、データ転送元であるいずれかの第1のデータエリ
ア又は第2のデータエリアからデータ転送先であるいずれかの第1のデータエリア又は第2のデータエリアまでのデータ転送経路を形成させることを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記第2のメモリセルアレイは、抵抗状態に応じたデータを記憶する抵抗変化メモリセルアレイであり、上記抵抗変化メモリセルアレイは、上記複数の第1のデータエリアの上記分割部分の真上付近まで拡がって形成されたことを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記第2のメモリセルアレイは、抵抗状態に応じたデータを記憶する抵抗変化メモリセルアレイであり、上記複数の第1のデータエリアの上記分割部分の真上付近の全部又は一部の領域にのみ設けられたことを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記第1のメモリセルアレイは、抵抗状態に応じたデータを記憶する抵抗変化メモリセルアレイであることを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記接続切断制御手段は、第1のデータエリア及びその第1のデータエリアに対応する第2のデータエリアの間でデータ転送を行う場合、そのデータ転送を行う第1のデータエリア及びその第1のデータエリアに対応する第2のデータエリアと、他の第1のデータエリア及びその第1のデータエリアに対応する第2のデータエリアとを分断するよう上記エリア接続切断手段を制御することを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、第1のデータエリア、及び第2のデータエリアに記憶されたデータの読み出しを制御する制御手段と、第1のデータエリア、及びその第1のデータエリアに対応する第2のデータエリアにおける少なくとも1つの分割点に設けられ、上記制御手段の制御により対応する第1のデータエリア、及びその第1のデータエリアに対応する第2のデータエリアから上記データ転送線を通じてデータを読み出してセンスするセンス手段とをさらに備えたことを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記第2のメモリセルアレイは、抵抗状態に応じたデータを記憶する抵抗変化メモリセルアレイであり、その抵抗変化メモリセルアレイは、上記センス手段の真上付近まで拡がって形成されたことを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記第2のメモリセルアレイは、抵抗状態に応じたデータを記憶する抵抗変化メモリセルアレイであり、上記センス手段の真上付近の全部又は一部の領域にのみ設けられたことを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記制御手段は、転送元の第1のデータエリア、第2のデータエリアに記憶されたデータを、それぞれ転送先の第2のデータエリア、第1のデータエリアに書き込む転送書き込み動作を制御し、上記センス手段は、上記制御手段の制御により上記転送元のデータを読み出してそのデータをセンスし、上記制御手段の制御により上記センスされたデータを上記転送先である第2のデータエリア、第1のデータエリアのいずれかに書き込むデータ書き込み手段とをさらに備えたことを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記第1のメモリセルアレイは、フラッシュメモリセルアレイであり、上記第2のメモリセルアレイは、抵抗状態に応じたデータを記憶する抵抗変化メモリセルアレイであり、上記制御手段は、上記フラッシュメモリセルアレイにデータを書き込む場合、上記データ書き込み手段により上記フラッシュメモリセルアレイに対応する書き込み対象第1のデータエリアに書き込むべきデータを、上記抵抗変化メモリセルアレイに対応する書き込み対象第2のデータエリアに書き込ませた後に、上記センス手段により上記書き込み対象第2のデータエリアに書き込まれたデータを上記転送元のデータとして読み出させてセンスさせ、上記データ書き込み手段により上記センスさせたデータを上記転送先である上記書き込み対象第1のデータエリアに書き込ませることを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記制御手段は、上記データ書き込み手段により上記フラッシュメモリセルアレイに対応する書き込み対象第1のデータエリアに書き込むべきデータを、上記抵抗変化メモリセルアレイに対応する書き込み対象第2のデータエリアに書き込ませて、上記センス手段により上記書き込み対象第2のデータエリアに書き込まれたデータを上記転送元のデータとして読み出してセンスさせるまでを少なくともビジー状態とし、上記ビジー状態終了後から上記データ書き込み手段により上記センスさせたデータを上記転送先である上記書き込み対象第1のデータエリアに書き込ませている間までを少なくともレディ状態とすることを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記制御手段の制御により上記フラッシュメモリセルアレイに記憶されたデータを消去するデータ消去手段をさらに備え、上記制御手段は、上記フラッシュメモリセルアレイにデータを書き込む場合、消去を許容された上記フラッシュメモリセルアレイに記憶されたデータを上記データ消去手段に消去させると伴に、上記データ書き込み手段により上記フラッシュメモリセルアレイに対応する書き込み対象第1のデータエリアに書き込むべきデータを、上記抵抗変化メモリセルアレイに対応する書き込み対象第2のデータエリアに書き込ませた後に、上記センス手段により上記書き込み対象第2のデータエリアに書き込まれたデータを上記転送元のデータとして読み出させてセンスさせ、上記データ書き込み手段により上記センスさせたデータを上記転送先である上記書き込み対象第1のデータエリアに書き込ませることを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記制御手段は、上記データ書き込み手段により上記書き込み対象第1のデータエリアに書き込むべきデータを上記書き込み対象第2のデータエリアに書き込ませて、上記センス手段により上記書き込み対象第2のデータエリアに書き込まれたデータを上記転送元のデータとして読み出すまでを少なくともビジー状態とし、上記ビジー状態終了後から上記データ書き込み手段により上記センスさせたデータを上記転送先である上記書き込み対象第1のデータエリアに書き込ませている間までを少なくともレディ状態とし、上記データ消去手段における消去は、ビジー状態、レディ状態とは無関係に行われることを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記第1のメモリセルアレイは、フラッシュメモリセルアレイであり、上記第2のメモリセルアレイは、抵抗状態に応じたデータを記憶する抵抗変化メモリセルアレイであり、上記制御手段は、上記抵抗変化メモリセルアレイの読み出し対象第2のデータエリアに記憶されたデータを、上記転送元のデータとしてその読み出し対象第2のデータエリアに対応する上記センス手段により読み出させてセンスさせ、上記データ書き込み手段により上記センスさせたデータを上記転送先である上記書き込み対象第1のデータエリアに書き込ませることを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記制御手段は、上記抵抗変化メモリセルアレイの読み出し対象第2のデータエリアに記憶されたデータを、上記転送元のデータとしてその読み出し対象第2のデータエリアに対応する上記センス手段により読み出させてセンスさせるまでを少なくともビジー状態とし、上記ビジー状態終了後から上記データ書き込み手段により上記センスさせたデータを上記転送先である上記書き込み対象第1のデータエリアに書き込ませている間までを少なくともレディ状態とすることを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記第1のメモリセルアレイは、フラッシュメモリセルアレイであり、上記第2のメモリセルアレイは、抵抗状態に応じたデータを記憶する抵抗変化メモリセルアレイであり、上記制御手段は、上記フラッシュメモリセルアレイの読み出し対象第1のデータエリアに記憶されたデータを、上記転送元のデータとしてその読み出し対象第1のデータエリアに対応する上記センス手段により読み出させてセンスさせ、上記データ書き込み手段により上記センスさせたデータを上記転送先である上記書き込み対象第2のデータエリアに書き込ませることを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記制御手段は、当該メモリ装置の起動時に、上記フラッシュメモリセルアレイの読み出し対象第1のデータエリアに記憶されたデータを、上記転送元のデータとしてその読み出し対象第1のデータエリアに対応する上記センス手段により読み出させてセンスさせ、上記データ書き込み手段により上記センスさせたデータを上記転送先である上記書き込み対象第2のデータエリアに書き込ませることを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記制御手段は、少なくとも上記抵抗変化メモリセルアレイに対して所定の処理を行う前又は行った後に、上記フラッシュメモリセルアレイの読み出し対象第1のデータエリアに記憶されたデータを、上記転送元のデータとしてその読み出し対象第1のデータエリアに対応する上記センス手段により読み出させてセンスさせ、上記データ書き込み手段により上記センスさせたデータを上記転送先である上記書き込み対象第2のデータエリアに書き込ませることを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記制御手段の制御により上記フラッシュメモリセルアレイに対応するいずれかの第1のデータエリアに記憶されたデータを消去するデータ消去手段をさらに備え、上記制御手段は、上記データ書き込み手段により上記センスさせたデータを上記転送先である上記書き込み対象第2のデータエリアに書き込ませた後に、上記データ消去手段により上記転送元である上記読み出し対象第1のデータエリアからそのデータを消去させることを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記制御手段は、少なくとも上記データ書き込み手段によりその転送させたデータを上記書き込み対象第2のデータエリアに書き込ませている間をビジー状態とし、それ以降をレディ状態とすることを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記第1のメモリセルアレイは、フラッシュメモリセルアレイであり、上記第2のメモリセルアレイは、抵抗状態に応じたデータを記憶する抵抗変化メモリセルアレイであり、上記制御手段の制御により上記フラッシュメモリセルアレイに記憶されたデータを消去するデータ消去手段をさらに備え、上記制御手段は、消去を許容された上記フラッシュメモリセルアレイに記憶されたデータを上記データ消去手段に消去させると伴に、上記センス手段により上記フラッシュメモリセルアレイに記憶されたデータを上記転送元のデータとして読み出させてセンスさせ、上記データ書き込み手段により上記センスさせたデータを上記転送先である上記抵抗変化メモリセルアレイに書き込まることを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記制御手段は、上記データ書き込み手段により上記センスさせたデータを上記転送先である上記抵抗変化メモリセルアレイに書き込ませた後に、上記消去を許容された上記フラッシュメモリセルアレイに記憶されたデータとして上記転送元のデータを選択して上記データ消去手段に消去させ、上記センス手段により上記抵抗変化メモリセルアレイに書き込ませたデータを読み出させてセンスさせた後に、そのセンスさせたデータを上記データ書き込み手段により上記転送元に書き込ませることを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記第1のメモリセルアレイを構成する第1のメモリセルのアドレスは、上記第2のメモリセルアレイを構成する第2のメモリセルのアドレスと、上記第1のメモリセルアレイの容量と上記第2のメモリセルアレイの容量との容量比に基づいて特定される上記第2のメモリセルのアドレスに対応する上記第1のメモリセルのアドレスである容量比アドレスとにより構成されたことを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記容量比アドレスは、上記第2のメモリセルと、上記第1のメモリセルとに上記容量比を持たせて構成させた一単位中における上記第1のメモリセルの位置を、上記容量比に基づいて特定させたアドレスであり、上記第2のメモリセルのアドレスを上記一単位のアドレスとしたことを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記一単位は、マトリクス状に配置された複
数の上記第1のメモリセルと、その複数の上記第1のメモリセルにより形成されたマトリクス領域の真上付近に位置する1つの上記第2のメモリセルとにより構成され、上記容量比アドレスは、上記一単位を構成する上記マトリクス領域の行方向の位置を表す行方向アドレスと、上記マトリクス領域の列方向の位置を表す列方向アドレスとにより構成されたことを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記容量比アドレスは、上記容量比に基づいて、上記第1のメモリセルアレイを分割した容量比分割エリアの位置を表し、上記容量比分割エリアは、各上記第1のデータエリアを上記容量比に基づいて分割した領域であり、上記容量比分割エリアの位置を表すアドレスは、データ転送線方向に沿って分割されたいずれかの上記第1のデータエリアを特定する第1のアドレス情報と、上記容量比に基づいて分割した上記第1のデータエリアのいずれかの領域を特定する第2のアドレス情報とにより構成されたことを特徴とする。また、本発明のメモリ装置において、上記第1のメモリセルアレイ及び第2のメモリセルアレイのいずれか一方が揮発性メモリセルアレイで、他方が不揮発性メモリセルアレイであり、上記第1のメモリセルアレイ及び第2のメモリセルアレイに対する所定の処理を制御する制御手段と、上記制御手段の制御により上記第1のメモリセルアレイ及び第2のメモリセルアレイに対する所定の処理を行う処理手段とを備え、上記制御手段は、上記揮発性メモリセルアレイに上記所定の処理を行わせている間は少なくともビジー状態とし、上記不揮発性メモリセルアレイに所定の処理を行わせている間は少なくともレディ状態とすることを特徴とする。
本発明によれば、一方の層のメモリにおける欠点を、他方の層のメモリが補ってメモリ全体としてデータの読出し、データの書込み等のメモリにおける各処理の速度を向上させるという優れた効果を奏し得る。
本発明の第1の実施形態におけるメモリ装置100を示す図である。 本発明の第1の実施形態におけるメモリセルアレイ10の一構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態におけるメモリセルアレイ10の層構造の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態におけるメモリセルアレイ10の下位層のメモリセルアレイをNAND型フラッシュメモリにより構成させた際の図である。 本発明の第1の実施形態におけるメモリセルアレイ10の下位層のメモリセルアレイにおいて用いられ得るその他のメモリを示す図である。 本発明の第1の実施形態におけるメモリセルアレイ10の上位層の抵抗変化メモリセルの一例を示す図である。 抵抗変化メモリセルMC1に対する各処理のパルス電圧波形の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態におけるデータ転送線層14とメモリ層15との間に形成されたダミー層17の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態におけるメモリセルアレイ10の平面図の一例である。 図9に示したXデコーダ25aの構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態におけるYデコーダ及びセンス回路27におけるセンス部の構成の一例である。 本発明の第1の実施形態におけるメモリ装置100におけるデータ書込み動作の流れを示す図である。 本発明の第2の実施形態におけるメモリ装置200を示す図である。 本発明の第2の実施形態におけるメモリセルアレイ210の下位層を構成するNAND型フラッシュメモリセルアレイ211の構成の概要を示す図である。 本発明の第2の実施形態におけるNAND型フラッシュメモリセルアレイ211における隣り合うデータエリア及びスロット部を示す図である。 図14におけるデータエリアの態様の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態におけるNAND型フラッシュメモリセルアレイと抵抗変化メモリセルアレイにより構成されたメモリセルアレイ210の平面模式図である。 本発明の第2の実施形態におけるメモリセルアレイ210の一部領域の平面図である。 本発明の第2の実施形態におけるNAND型フラッシュメモリセルアレイのアドレスAddMと抵抗変化メモリセルアレイのアドレスの関係を示す図である。 図18に示す関係により構成されたメモリセルアレイ210の平面模式図である。 本発明の第2の実施形態におけるメモリ装置200におけるデータ書込み動作の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態におけるメモリ装置200におけるデータ書込み動作及びデータ消去動作の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態におけるメモリ装置200における上位層の抵抗変化メモリセルアレイに保存されたデータを下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイに書き込むデータ書込み動作の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態におけるメモリ装置200における下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイに保存されたデータを上位層の抵抗変化メモリセルアレイに書き込むデータ書込み動作の一例を示す図である。 、本発明の第2の実施形態におけるメモリ装置200における下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイに保存されたデータを上位層の抵抗変化メモリセルアレイに書き込むデータ書込み動作と並行して、下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイに保存されたデータの外部への読出し動作、及びそのNAND型フラッシュメモリセルアレイに保存されたデータのデータ消去動作波形の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態におけるメモリ装置200の図25に示した全ての動作におけるデータの流れの一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態におけるメモリ装置300を示す図である。 本発明の第3の実施形態におけるメモリ装置300のX方向(行方向)とY方向(列方向)とにおける機能入れ替えの概念図である。 本発明の第3の実施形態におけるXデコーダ及びセンス回路325aの構成の一例を示す図である。
次に本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
<1.第1の実施形態>
<1−1.全体構成>
図1は、本発明の第1の実施形態におけるメモリ装置100を示す図である。図1に示すように、メモリ装置100は、メモリセルアレイ10と、コマンドデコーダ20と、メモリコアコントローラ21と、アドレスラッチ及びコマンドジェネレータ22と、アドレスデコーダ23と、センスアンプコントローラ24と、Xデコーダ25と、メモリ層選択部26と、Yデコーダ及びセンス回路27と、SRAM28と、ラッチ29と、I/Oバッファ30とを備える。
メモリセルアレイ10は、互いに異なる種類の2つのメモリセルアレイを積層して構成されている。互いに異なる種類の2つのメモリセルアレイそれぞれは、例えばマトリクス状に配置した複数のメモリセルにより構成されている。
そして、互いに異なる種類の2つのメモリセルアレイそれぞれには、それぞれに対応するワード線が上記マトリクスの行方向に延設されている。すなわち、上層のメモリセルアレイには、上層のメモリセルアレイに対応するワード線が上記マトリクスの行方向に延設されている。また、下層のメモリセルアレイには、下層のメモリセルアレイに対応するワード線が上記マトリクスの行方向に延設されている。これらのワード線は、例えば、同一行に配置されたメモリセルのゲートに接続させることが想定されるが、これに限るものではない。
互いに異なる種類の2つのメモリセルアレイにおける上記マトリクスの列方向に延設されたデータ転送線(例えば、ビット線)は、互いに異なる種類の2つのメモリセルアレイにおいて共用されている。メモリセルアレイ1についてのさらなる詳細については図2以降において説明する。
コマンドデコーダ20には、アドレスラッチイネーブル信号ALE、リードイネーブル信号/RE、チップイネーブル信号/CE、ライトイネーブル信号/WE、ラッチイネーブル信号/CLE、入出力信号I/O等のコマンドが入力される。コマンドデコーダ20は、これらのコマンドをデコードして、メモリコアコントローラ21、及びメモリ層選択部26に出力する。メモリコアコントローラ21は、コマンドデコーダ20からの出力に応じて、各部の制御を行う。
アドレスラッチ及びコマンドジェネレータ22は、例えば外部から入力されたアドレスADを取り込んでラッチする。アドレスラッチ及びコマンドジェネレータ22に取り込まれラッチされたアドレスADは、アドレスデコーダ23に送られると共に、コマンドデコーダ20に送られる。
アドレスデコーダ23は、入力されたアドレスADをデコードして、メモリセルアレイ10上における処理対象メモリセルのアドレス(例えば、ブロックアドレス、ページアドレス等)を生成する。アドレスデコーダ23で生成されたメモリセルアレイ10上における処理対象メモリセルのアドレスは、Xデコーダ25、Yデコーダ及びセンス回路27に出力される。センスアンプコントローラ24は、Yデコーダ及びセンス回路27中のセンス回路等を制御する。
Xデコーダ25は、互いに異なる種類の2つのメモリセルアレイのそれぞれに対応するワード線や選択ゲート線の制御を行う。具体的には、Xデコーダ25は、互いに異なる種類の2つのメモリセルアレイのいずれかに対応するワード線、選択ゲート線等を選択して、データ読出し、データ書込み、データ消去等の様々な処理に応じた所定の電圧をワード線、選択ゲート線等に供給する。すなわち、Xデコーダ25は、互いに異なる種類の2つのメモリセルアレイにおいて共用されたXデコーダである。
メモリ層選択部26は、互いに異なる種類の2つのメモリセルアレイのうち処理を行うべきメモリセルアレイを構成するメモリ層を選択するものである。メモリ層選択部26は、コマンドデコーダ20からの出力に応じて上記選択をし、その選択結果をメモリ層選択信号MABとしてXデコーダ25へ出力する。Xデコーダ25による上記制御は、例えばアドレスデコーダ23から出力された処理対象メモリセルのアドレスやメモリ層選択信号MABに基づいて行われる。
Yデコーダ及びセンス回路27は、データ転送線(例えば、ビット線)の制御を行う。すなわち、Yデコーダ及びセンス回路27は、処理対象メモリセルに対応するデータ転送線を選択する。また、Yデコーダ及びセンス回路27は、データ転送線のプリチャージ、ディスチャージを行う。また、Yデコーダ及びセンス回路27は、データ転送線を通じて読み出されたデータをセンスしてラッチするセンス部を有する。このセンス部でセンスしてラッチされたデータは、例えばSRAM28やラッチ29を介し、I/Oバッファ30を通じて外部に出力される。なお、SRAM28はデータを格納し、ラッチ29はデータを一時保持する。SRAM28やラッチ29等のデータを格納又は一時保持する構成を設けるか否かは、製品ごとに適宜変更可能である。また、Yデコーダ及びセンス回路27は、互いに異なる種類の2つのメモリセルアレイのそれぞれにデータを書き込むデータ書き込み部を備えている。また、2つのメモリセルアレイの種類によっては、さらに、メモリセルアレイに記憶されたデータを消去するデータ消去部をYデコーダ及びセンス回路27に含めてもよい。
なお、本発明において以上説明したコマンドデコーダ20と、メモリコアコントローラ21と、アドレスラッチ及びコマンドジェネレータ22と、アドレスデコーダ23と、センスアンプコントローラ24と、メモリ層選択部26とで制御部31を構成し、制御部31は、Xデコーダ25、Yデコーダ及びセンス回路27を制御して、メモリセルアレイ10からデータを読み出したり(センス手段)、メモリセルアレイ10にデータを書き込んだり(データ書き込み手段)、メモリセルアレイ10からデータを消去したり(データ消去手段)することができる。これは、以下に説明する各実施形態においても同様である。
図2は、本発明の第1の実施形態におけるメモリセルアレイ10の一構成例を示す図である。メモリセルアレイ10には、少なくとも1つのメモリプレーンがあればよい。複数のメモリプレーンを配置させたメモリセルアレイ10として、例えば、図2に示すように、2つのメモリプレーン11a、11bからなるメモリセルアレイ10が挙げられる。各メモリプレーン11a、11bには、それぞれ、独立したXデコーダ25A、25Bと、Yデコーダ及びセンス回路27A、27Bが設けられている。メモリプレーン、Xデコーダ、Yデコーダ及びセンス回路を一単位として、さらに、その一単位を3つ以上配置させる構成であってもよい。
<1−2.メモリセルアレイの構成>
図3は、本発明の第1の実施形態におけるメモリセルアレイ10の層構造の一例を示す図である。メモリセルアレイ10は、メモリ層12、ワード線層13、データ転送線層14、メモリ層15、ワード線層16が順に積層された構成が一例として挙げられる。なお、図3は、メモリセルアレイ10の主要部であるメモリ層12、ワード線層13、データ転送線層14、メモリ層15、ワード線層16の積層順のみを示した図であり、コンタクトや絶縁層等その他の層については省略している。コンタクトや絶縁層等その他の層は必要に応じていずれかの層の間に入るものとする。図2における各メモリプレーンは、以上のような層構造になっている。
メモリ層12は、メモリセルにより構成される層である。ワード線層13は、メモリ層12のメモリセルに対応するワード線により構成される層である。データ転送線層14は、メモリ層12におけるメモリセルに接続されるデータ転送線により構成される層である。メモリ層12〜データ転送線層14(以下、メモリ層12〜データ転送線層14を下位層と呼ぶ。)により構成されるメモリセルアレイは、揮発性メモリ、又は不揮発性メモリのいずれかにより構成することが想定される。揮発性メモリとしては、例えばDRAM、SRAM等が想定されるが、これに限るものではなく、DRAM、SRAM等と特性が類似するメモリも含む。不揮発性メモリとしては、例えばNAND型フラッシュメモリ、NOR型フラッシュメモリ等が想定されるが、これに限るものではなく、NAND型フラッシュメモリ、NOR型フラッシュメモリ等と特性が類似するメモリも含む。
一方、メモリ層15は、メモリセルにより構成される層である。また、ワード線層16は、メモリ層15のメモリセルに対応するワード線により構成される層である。また、メモリ層15のメモリセルに接続されるデータ転送線は、データ転送線層14におけるデータ転送線であり、本発明においてデータ転送線はメモリ層12とメモリ層15とで共用させる。データ転送線層14〜ワード線層16(以下、データ転送線層14〜ワード線層16を上位層と呼ぶ。)により構成されるメモリセルアレイは、下位層のメモリセルアレイとは異なる種類のメモリにより構成される。上位層を構成するメモリとして、例えば抵抗状態に応じたデータを記憶するメモリである抵抗変化メモリが想定されるが、これに限るものではなく、その他のメモリ(DRAM、SRAM、NAND型フラッシュメモリ、NOR型フラッシュメモリ等)であってもよい。また、抵抗変化メモリとして、例えば、ReRAM(Resistance Random Access Memory)、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)、PRAM(Phase Change RAM)、PCM(Phase Change Memory)、RCM(Resistive change memory)、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)等を含むクロスポイント型メモリが想定されるが、これに限るものではない。以下において上位層のメモリセルアレイは、抵抗変化メモリにより構成されているものとして説明する。
なお、上記「抵抗状態に応じたデータを記憶する」とは、抵抗変化メモリセルの抵抗値と対応付けられたデータを記憶するという意味である。データに対応する抵抗値を抵抗変化メモリセルが持つよう抵抗変化メモリセルに対して所定の処理を行うことにより、抵抗変化メモリセルにデータを記憶させる。所定の処理として、例えば、印加電圧と、電圧印加時間とを制御して作られる電圧パルスを抵抗変化メモリセルに与える処理が想定される。
以上のように、メモリセルアレイ10をメモリ層12、ワード線層13、データ転送線層14、メモリ層15、ワード線層16が順に積層した態様で構成させれば、従来の構成のメモリ(メモリ層12、ワード線層13、データ転送線層14)に、いわゆる次世代メモリ(メモリ層15、ワード線層16)を積層させることにより、データ転送線を共用させ、互いに異なる種類のメモリを積層させた構成の新たなメモリを構成させることができる。なお、メモリセルアレイ10における上記積層順は、一例であって可能な限りにおいて別の積層順であってもよい。
なお、以下において、適宜下位層のメモリセルアレイをDRAMで構成した場合はその層をDRAM層と呼び、下位層のメモリセルアレイをSRAMで構成した場合はその層をSRAM層と呼ぶこととする。また、下位層のメモリセルアレイをNAND型フラッシュメモリで構成した場合はその層をNAND層と呼び、下位層のメモリセルアレイをNOR型フラッシュメモリで構成した場合はその層をNOR層と呼ぶこととする。また、上位層のメモリセルアレイを抵抗変化メモリ(RCM:Resistive change memory)で構成した場合はその層をRCM層と呼ぶこととする。
図4は、本発明の第1の実施形態におけるメモリセルアレイ10の下位層のメモリセルアレイにおいて用いられ得るNAND型フラッシュメモリの一構成例を示す図である。なお、図4におけるNAND型フラッシュメモリは、等価回路としてのNAND型フラッシュメモリであり、実際は図3に示す下位層のような層構造になっている。NAND型フラッシュメモリを構成するNANDストリングSTRは、メモリセルM0、M1、…を直列接続し、その両端に選択トランジスタSGDおよびSGSを接続して構成される。メモリセルM0、M1、…のゲートには、それぞれワード線WL0、WL1、…が接続されている。また、選択トランジスタSGDのゲートは、選択信号線SELDに接続される。また、選択トランジスタSGSのゲートは、選択信号線SELSに接続される。
なお、メモリセルとして、フローティングゲートを有するMOSトランジスタが想定されるが、これに限るものではない。その他の態様のトランジスタも可能な限りで本発明におけるメモリセルとして適用できる。また、選択トランジスタSGDおよびSGSは、フローティングゲートを持たない通常のMOSトランジスタで構成する他、メモリセルのトランジスタと同様なフローティングゲートを有するMOSトランジスタから構成することもできる。
NAND型フラッシュメモリによるメモリセルアレイは、上記NANDストリングSTRをマトリクス状に配置した構成になっている。そして、同列に配置された各NANDストリングSTRにおける選択トランジスタSGDのドレインは、NANDストリングSTRの列の配列方向とほぼ同一方向へ延設されたビット線BLと接続されている。一方、各NANDストリングにおける選択トランジスタSGSのソースは、接地線ARVSSに接続されて接地される。
そして、同一行に並んだ選択トランジスタSGD、選択トランジスタSGS、メモリセルM0、M1、…のゲートは、それぞれビット線BLとほぼ直交する方向へ延設された選択信号線SELD、選択信号線SELS、ワード線WL0、WL1、…と接続される。なお、上記ビット線BLは、本発明の第1の実施形態におけるデータ転送線の一態様である。
また、NAND型フラッシュメモリは、メモリセルM0、M1、…のフローティングゲートに所定量の電荷を注入したか否かに対応させてデータを記憶させている。メモリセルM0、M1、…のフローティングゲートに所定量の電荷を注入するとメモリセルM0、M1、…の閾値が変化することを利用したものである。NAND型フラッシュメモリにおけるデータの書込みは、Yデコーダ及びセンス回路27によりビット線BLをプリチャージした後に、Yデコーダ及びセンス回路27がビット線BLに書き込みデータに対応したハイレベル、又はローレベルの電圧を出力して、書込みに対応する選択メモリセルのゲートに接続されたワード線WLに、Xデコーダ25が高電圧(15V〜20V程度)を供給することにより行う。これにより、書き込みデータに対応したハイレベル、又はローレベルの電圧に応じて、FNトンネル現象により選択メモリセルのフローティングゲートに電子が注入されるか否かで書き込みデータが選択メモリセルに書き込まれることになる。
NAND型フラッシュメモリにおけるデータの消去は、データ消去に対応する選択メモリセルのゲートに接続されたワード線WLに、例えば1V〜2V程度の電圧をXデコーダ25に供給させ、選択メモリセルを含むウェルに、例えば15V程度の高電圧を印加することにより行う。これにより、選択メモリセルのフローティングゲートから電子が引き抜かれ、選択メモリセルのフローティングゲートには電子がない状態になり、データ消去が完了する。
NAND型フラッシュメモリにおけるデータの読み出しは、Yデコーダ及びセンス回路27によりデータの読み出しに対応する選択メモリセルに対応するビット線BLをプリチャージして、データの読み出しに対応する選択メモリセルのゲートに接続されたワード線WLにXデコーダ25が読み出し電圧を供給することにより行う。この読み出し電圧は、フローティングゲートに電子が注入されたメモリセルはオフさせ、フローティングゲートに電子が注入されていないメモリセルはオンさせる電圧である。選択メモリセルのオン・オフに対応するビット線BLの電圧状態をセンス回路が検出することによりデータ読み出しが行われる。なお、NAND型フラッシュメモリにおけるデータの読み出し、データの書き出しはページ単位で行われ、NAND型フラッシュメモリにおけるデータの消去はブロック単位で行われる。
図5は、本発明の第1の実施形態におけるメモリセルアレイ10の下位層のメモリセルアレイにおいて用いられ得るその他のメモリを示す図である。図5(a)は、メモリセルアレイ10の下位層のメモリセルアレイにおいて用いられ得る不揮発性メモリとして、NOR型フラッシュメモリの一構成例を示す図である。図5(b)は、メモリセルアレイ10の下位層のメモリセルアレイにおいて用いられ得る揮発性メモリとして、DRAM(Dynamic Random Access Memory)の一構成例を示す図である。なお、図5(a)におけるNOR型フラッシュメモリ、図5(b)におけるDRAMは、等価回路としてのNOR型フラッシュメモリ、DRAMであり、実際は図3に示す下位層のような層構造になっている。
NOR型フラッシュメモリにおけるメモリセルMC0、MC1、…は、図5(a)に示すようにマトリクス状に配置されている。同一列方向に配置されたメモリセルMC0、MC1、…は、隣り合うメモリセル(メモリセルMC0及びMC1、メモリセルMC2及びMC3、…)のドレインを共有させるようにウェル上において形成される。また、同一列方向に並ぶメモリセルMC0、MC1、…は、隣り合うメモリセル(メモリセルMC1及びMC2、…)のソースを共有させるようにウェル上において形成される。
そして、列方向に並ぶメモリセルMC0、MC1、…は、ドレインがビット線BLに接続されている。一方、列方向に配置されたメモリセルMC0、ソースがMC1、…は、共通ソース線ARVSSに接続されている。また、NOR型フラッシュメモリにおける同一行に配置された各メモリセルは、そのゲートが行方向に延設されたワード線WLに接続されている。
なお、メモリセルMC0、MC1、…として、フローティングゲートを有するMOSトランジスタが想定されるが、これに限るものではない。その他の態様のトランジスタも可能な限りで本発明におけるメモリセルとして適用できる。また、選択トランジスタSGDおよびSGSは、フローティングゲートを持たない通常のMOSトランジスタで構成する他、メモリセルのトランジスタと同様なフローティングゲートを有するMOSトランジスタから構成することもできる。なお、上記ビット線BLは、本発明の第1の実施形態におけるデータ転送線の一態様である。
NOR型フラッシュメモリにおけるデータの読み出し、データの書込み、データの消去は、上記NAND型フラッシュメモリにおけるデータの読み出し、データの書込み、データの消去に習って説明できるため、その説明を省略する。なお、NOR型フラッシュメモリにおけるデータの読み出し、データの書込みは1バイト単位で行われ、NOR型フラッシュメモリにおけるデータの消去は、ブロック単位で行われる。
DRAMにおけるメモリセルMC0、MC1、…は、図5(b)に示すように、トランジスタTrのドレインがビット線BLに接続され、トランジスタTrのソースがキャパシタCを介して接地され、トランジスタTrのゲートがワード線WLに接続された態様になっている。そして、DRAMにおけるメモリセルMC0、MC1、…は、図5(b)に示すように、マトリクス状に配置されている。
また、同一行に配置されたトランジスタTrのゲートは同一のワード線に接続される。また、同一列に配置されたトランジスタTrは、図5(b)に示すように、例えば1つ置きに同一ビット線BLにトランジスタTrのドレインを接続させるようにしてもよい。
また、DRAMは、上記キャパシタCにおける電荷の有無に対応させてデータを記憶させている。DRAMにおけるデータ書込みは、Xデコーダ25がワード線WLに所定の電圧を供給してトランジスタTrをオンさせることにより、Yデコーダ及びセンス回路27よりビット線BLに出力されたハイレベル又はローレベルのデータ電圧に応じてキャパシタCを充電・放電させて行われる。ビット線BLに出力されたデータがハイレベル電圧の場合、キャパシタCは充電されるか、又は充電された状態を維持する。また、ビット線BLに出力されたデータがローレベル電圧の場合、キャパシタCは放電されるか、又は放電された状態を維持する。
また、DRAMにおけるデータ読み出しは、Xデコーダ25がワード線WLに所定の電圧を供給してトランジスタTrをオンさせることにより、トランジスタTrを通じてプリチャージしたビット線BLに上記キャパシタCの状態に応じた電荷を出力させることにより行われる。ビット線BLに、所定量の電荷が出力されれば、ビット線BLの電位が上昇したことがYデコーダ及びセンス回路27でセンスされ、キャパシタCの電荷有状態に対応するデータが読み出されたものと判断される。また、ビット線BLから所定量の電荷が引き抜かれれば、ビット線BLの電位が下降したことがYデコーダ及びセンス回路27でセンスされ、キャパシタCの電荷無状態に対応するデータが読み出されたものと判断される。なお、DRAMにおいてデータ消去はなく、新たなデータは上書きしていくことになる。
図6は、本発明の第1の実施形態におけるメモリセルアレイ10の上位層の抵抗変化メモリセルの一例を示す図である。図6(a)は、抵抗変化メモリを構成する抵抗変化メモリセルMC1の一例を示す図である。抵抗変化メモリセルMC1は、抵抗状態に応じたデータを記憶するものであり、可変抵抗素子15aと、選択素子であるダイオード15bとを直列に接続させて構成される。
可変抵抗素子15aは、データを自身の抵抗値として記憶する。例えば、可変抵抗素子15aに1ビットのデータを記憶させる場合、可変抵抗素子15aを高抵抗値(例えば、1MΩ、1kΩ)にさせて「1」を記憶させたことにし、可変抵抗素子15aを低抵抗値(例えば、1Ω)にさせて「0」を記憶させたことにして可変抵抗素子15aに1ビットのデータを記憶させる。そして、この記憶させたデータを読み出す場合は、可変抵抗素子15aに電圧を印加して電流を流し、その電流状態をYデコーダ及びセンス回路27で検出して読み出したデータを判別する。上記の場合、Yデコーダ及びセンス回路27で電流をほとんど検出できない場合、可変抵抗素子15aを高抵抗値にさせた場合であるため、「1」を読み出したことになる。一方、Yデコーダ及びセンス回路27で電流を検出できた場合、可変抵抗素子15aを低抵抗値にさせた場合であるため、「0」を読み出したことになる。
次に、可変抵抗素子15aと、ダイオード15bとの接続態様について説明する。上記可変抵抗素子15aは、一端においてデータ転送線DLに接続され、他端においてダイオード15bのアノード側に接続されている。ダイオード15bのカソード側は、ワード線層16のワード線に相当するメモリセル選択線MCLに接続されている。すなわち、抵抗変化メモリセルMC1は、データ転送線DLとメモリセル選択線MCLとによってクロスポイント接続されている。以下において、ワード線層13のワード線と区別するため、ワード線層16のワード線をメモリセル選択線MCLと呼ぶこととする。
抵抗変化メモリセルMC1の選択、非選択は、選択素子であるダイオード15bの整流作用を利用して行われる。すなわち、抵抗変化メモリセルMC1を選択する時は、データ転送線DLの電位をメモリセル選択線MCLの電位よりも高くする。これにより、ダイオード15bには順バイアスがかかり、抵抗変化メモリセルMC1に電流を流してデータの書き込み、又はデータの読み出しを行うことができる。
一方、抵抗変化メモリセルMC1を非選択の場合、上記とは逆にデータ転送線DLの電位をメモリセル選択線MCLの電位よりも低くする。これにより、ダイオード15bには逆バイアスがかかり、抵抗変化メモリセルMC1に電流が流れるのを防ぐことができる。
また、抵抵抗変化メモリセルは、図6(b)〜図6(d)に示すような態様であってもよい。図6(b)は、抵抗変化メモリセルMC2の一例を示す図である。抵抗変化メモリセルMC2は、抵抗変化メモリセルMC1と基本的構成は同じで、可変抵抗素子15cと、選択素子であるダイオード15dとを直列に接続させて構成される。抵抗変化メモリセルMC2と抵抗変化メモリセルMC1との相違点は、選択素子であるダイオードの位置である。抵抗変化メモリセルMC2において可変抵抗素子15cは、一端においてメモリセル選択線MCLに接続され、他端においてダイオード15dのカソード側に接続されている。抵抗変化メモリセルMC2においてダイオード15dのアノード側は、データ転送線DLに接続されている。
図6(c)は、抵抗変化メモリセルMC3の一例を示す図である。抵抗変化メモリセルMC3は、抵抗変化メモリセルMC1と基本的構成は同じで、可変抵抗素子15eと、選択素子であるダイオード15fとを直列に接続させて構成される。抵抗変化メモリセルMC3と抵抗変化メモリセルMC1との相違点は、選択素子であるダイオードの向きであり、ダイオード15fは、ダイオード15bとはその向きが逆になっている。すなわち、抵抗変化メモリセルMC3においてダイオード15fのアノード側は、メモリセル選択線MCLに接続されている。また、抵抗変化メモリセルMC3において可変抵抗素子15eは、一端においてデータ転送線DLに接続され、他端においてダイオード15fのカソード側に接続されている。
図6(d)は、抵抗変化メモリセルMC4の一例を示す図である。抵抗変化メモリセルMC4は、抵抗変化メモリセルMC2と基本的構成は同じで、可変抵抗素子15gと、選択素子であるダイオード15hとを直列に接続させて構成される。抵抗変化メモリセルMC4と抵抗変化メモリセルMC2との相違点は、選択素子であるダイオードの向きであり、ダイオード15hは、ダイオード15dとはその向きが逆になっている。すなわち、抵抗変化メモリセルMC4においてダイオード15hのカソード側は、データ転送線DLに接続されている。また、抵抗変化メモリセルMC4において可変抵抗素子15gは、一端においてメモリセル選択線MCLに接続され、他端においてダイオード15hのアノード側に接続されている。
メモリセルMC2〜MC4の選択、非選択は、上記メモリセルMC1の選択、非選択において説明したことに習って、ダイオードの整流作用を考慮した電位差の設定により行うことができる。
なお、図6(a)に示す抵抗変化メモリセルMC1の場合、メモリセル選択線MCLの電圧波形は直接可変抵抗素子15aに印加されることはないが、データ転送線DL側からの電圧波形は可変抵抗素子15aに直接印加される。また、図6(b)に示す抵抗変化メモリセルMC2の場合、メモリセル選択線MCLの電圧波形が直接可変抵抗素子15cに印加されるが、データ転送線DL側からの電圧波形はメモリセル選択線MCLが選択・非選択のいずれの場合であっても可変抵抗素子15cに影響を与えない。また、図6(c)に示す抵抗変化メモリセルMC3の場合、メモリセル選択線MCLの電圧波形は直接可変抵抗素子15eに印加されることはないが、データ転送線DL側からの電圧波形は可変抵抗素子15eに直接印加される。また、図6(d)に示す抵抗変化メモリセルMC4の場合、メモリセル選択線MCLの電圧波形が直接可変抵抗素子15gに印加されるが、データ転送線DL側からの電圧波形はメモリセル選択線MCLが選択・非選択のいずれの場合であっても可変抵抗素子15gに影響を与えない。
よって、メモリセル選択線MCL側、データ転送線DL側、メモリセル選択線MCL選択時、メモリセル選択線MCL非選択時などの諸条件において、どのディスターブ耐性を向上させたいかによって選択する抵抗変化メモリセルのタイプが異なってくる。基本的には、ディスターブ耐性を向上させたいノード側にダイオードを入れ、電流を流したい方向によってダイオードの向きを選択する。
図6(e)は、図6(a)〜図6(d)において等価回路として示した抵抗変化メモリセルMC1〜MC4の斜視図である。図6(a)〜図6(d)における抵抗変化メモリセルは、図6(e)に示すように、行方向へ延設されたメモリセル選択線MCL、列方向へ延設されたデータ転送線DLを電極として、その両電極に可変抵抗素子15iが挟まれた態様で構成される。すなわち、図6(a)〜図6(d)における抵抗変化メモリセルは、MIM(Metal−Insulator−Metal)型のメモリセルであり、クロスポイント接続されている。そして、抵抗変化メモリセルは、図6(f)に示すように、マトリクス状に配置されて抵抗変化メモリセルアレイを形成している。なお、図6(f)において抵抗変化メモリセルとして、抵抗変化メモリセルMC1を用いた場合について図示しているが、これは抵抗変化メモリセルMC2〜MC4を用いた場合も同様に構成することができる。
可変抵抗素子15iとしては、例えばCuOを用いることができる。また、可変抵抗素子15iとしては他にも、NiO等の金属酸化物やカルコゲナイド系の相変化物質を用いることができる。また、電極には例えばCuやTi/TiNを用いることができる。これらの金属材料とCuOとの境界に形成されたショットキー接合により、抵抗変化メモリセルMC1〜MC4を構成するダイオードが形成される。
CuOは、トラップ準位に電荷が蓄えられた状態と電荷が蓄えられていない状態とで、電気伝導性が大きく変化する性質をもつ。したがって、可変抵抗素子15iに所定の電圧パルスを印加することで上記電気伝導性(抵抗値)を大きく変化させ、その電気伝導性(抵抗値)の変化によりデータを記憶することができる。すなわち、抵抗値の高低で1ビットデータ「1」、「0」を区別して記憶させる。
図7は、抵抗変化メモリセルMC1に対する各処理のパルス電圧波形の一例を示す図である。なお、図7における各処理のパルス電圧は、図6(f)における点線で囲んだ抵抗変化メモリセルMC1に印加したものとして説明する。図7(a)は、抵抗変化メモリセルMC1にデータを書き込む際のパルス電圧波形の一例を示す図である。なお、図7(a)におけるデータ転送線DL電圧は、Yデコーダ及びセンス回路27におけるデータ書き込み部により供給される。なお、図7(a)におけるメモリセル選択線MCL電圧は、Xデコーダ25により供給される。
抵抗変化メモリセルMC1に対してデータ書込み開始前は、メモリセル選択線MCLに、例えば3V程度の電圧が供給されている。また、抵抗変化メモリセルMC1に対してデータ書込み開始前は、データ転送線DLに、例えば接地電圧Vss(例えば、0V)程度の電圧が供給されている。この場合、抵抗変化メモリセルMC1におけるダイオード15bには、逆バイアスがかかり、可変抵抗素子15aには電圧が印加されない。
データ書込みが開始されると、メモリセル選択線MCLの電圧が引き下げられ、例えば接地電圧Vss(例えば、0V)程度になる。一方、データ書込みが開始されると、データ転送線DLの電圧が引き上げられる。なお、一般的に、抵抗変化メモリセルMC1へのデータ書込みに際して、データ転送線DLの電圧は以下のようにすることが一例として想定されるが、これに限るものではない。抵抗変化メモリセルMC1における可変抵抗素子15aを低抵抗にする場合(データ「0」の書き込みに対応)、例えばデータ転送線DLの電圧を3V程度に引き上げることが想定される。抵抗変化メモリセルMC1における可変抵抗素子15aを高抵抗にする場合(データ「1」の書き込みに対応)、例えばデータ転送線DLの電圧を2V程度に引き上げることが想定される。なお、抵抗変化メモリセルMC1における可変抵抗素子15aを低抵抗にする場合、パルス電圧印加時間は短いほうがよい。一方、抵抗変化メモリセルMC1における可変抵抗素子15aを高抵抗にする場合、パルス電圧印加時間を長くした方がよい。
一般的に、可変抵抗素子15aに印加される電圧が高いほど、すなわち、パルス電圧の振幅が大きいほど可変抵抗素子15aの抵抗を低くすることができる。また、可変抵抗素子15aに印加される電圧の印加時間が短いほど、すなわち、パルス電圧の印加時間が短いほど可変抵抗素子15aの抵抗を低くすることができる。したがって、可変抵抗素子15aを低抵抗状態にするためには、振幅の大きいパルスを短時間印加することになる。また、可変抵抗素子15aを高抵抗状態にするためには、振幅の小さいパルスを長時間印加することになる。
また、可変抵抗素子15aのリテンションタイム(データ保持時間)は、パルス電圧の印加時間に比例し、印加時間が長くなればなるほどリテンションタイムも長くなる。したがって、可変抵抗素子15aへのパルス電圧の印加時間を制御することにより、抵抗変化メモリセルを、NAND型フラッシュメモリ、NOR型フラッシュメモリ等の不揮発性メモリに近い特性を持ったメモリにすることができる。不揮発性メモリに近い特性を抵抗変化メモリセルに持たせる場合、その抵抗変化メモリセルのリテンションタイムを、例えば10年程度になるように可変抵抗素子15aへのパルス電圧の印加時間を制御する。抵抗変化メモリセルのリテンションタイムを10年程度にする場合、例えば低抵抗値を1Ω、高抵抗値を1MΩというように10オーダーとなるようにパルス電圧の印加時間を制御する。また、可変抵抗素子15aへのパルス電圧の印加時間を制御することにより、抵抗変化メモリセルを、DRAM、SRAM等の揮発性メモリに近い特性を持ったメモリにすることができる。揮発性メモリに近い特性を抵抗変化メモリセルに持たせる場合、パルス電圧の印加時間を、例えば50ns程度で行う設定とする。この条件下では、低抵抗値が1Ω、高抵抗値が1kΩと10オーダーとなり、リテンションタイムが1日から1ヶ月程度となる。この場合、抵抗変化メモリセルに対してDRAMのようにリフレッシュ動作を行ってもよい。また、リテンションタイムが1日程度あればリフレッシュせずにSRAMのようにも使用してもよい。
図7(b)は、抵抗変化メモリセルMC1に記憶されたデータを読み出す際のパルス電圧波形の一例を示す図である。抵抗変化メモリセルMC1に記憶されたデータを読み出す前は、メモリセル選択線MCLに、例えば3V程度の電圧が供給されている。また、抵抗変化メモリセルMC1に記憶されたデータを読み出す前は、データ転送線DLに、例えば接地電圧Vss(例えば、0V)程度の電圧が供給されている。この場合、抵抗変化メモリセルMC1におけるダイオード15bには、逆バイアスがかかり、可変抵抗素子15aには電圧が印加されない。
データ読み出しが開始されると、メモリセル選択線MCLの電圧が引き下げられ、例えば接地電圧Vss(例えば、0V)程度になる。一方、データ読み出しが開始されると、データ転送線DLの電圧が、例えば1V程度に引き上げられる。この場合、抵抗変化メモリセルMC1におけるダイオード15bには、順バイアスがかかり、可変抵抗素子15aには1V程度の電圧が印加される。この際、可変抵抗素子15aの抵抗状態(高抵抗状態、又は低抵抗状態)によってデータ転送線DLを通じて流れる電流が異なる。これをYデコーダ及びセンス回路27におけるセンス部がセンスする。
図8は、本発明の第1の実施形態におけるデータ転送線層14とメモリ層15との間に形成されたダミー層17の一例を示す図である。メモリ層12にアクセスする際に、データ転送線DLに高電圧(例えば、10V〜20V程度)が印加される場合がある。データ転送線DLに印加された高電圧に起因したディスターブにより、メモリ層15の抵抗変化メモリセルアレイに記憶されたデータに不都合が生じる可能性がある。すなわち、高電圧によって抵抗変化メモリセルの信頼性が損なわれる可能性がある。このことは、特に、抵抗変化メモリセルを不揮発性メモリに近い特性を持たせたメモリとして使用する場合に問題である。このために、図8(a)に示すように、本発明の第1の実施形態におけるデータ転送線層14とメモリ層15との間にダミー層17を形成させる。
このダミー層17は、データ転送線層14におけるデータ転送線DLとメモリ層15におけるメモリセルとを接続する、例えばコンタクトにより構成させることが想定される。なお、ここで言うコンタクトとは、狭義の意味でのコンタクトではなく、データ転送線層14におけるデータ転送線DLとメモリ層15におけるメモリセルとを接続することができる全てのものを含む。そして、そのコンタクトを構成するものは、メモリ層15における抵抗変化メモリセルに記憶されたデータを、データ転送線DLにおける高電圧に起因したディスターブから保護することができるものであれば特に制限はない。
上記コンタクトを構成するものとして、例えばスイッチング素子が想定される。そして、スイッチング素子は、例えばトランジスタ、ダイオード等様々なものが想定されるが、これに限るものではなく、その他のスイッチング素子も含む。また、上記コンタクトを構成するものとして、抵抗変化メモリセルにおける可変抵抗素子と同様の可変抵抗素子により構成させる構成でもよい。
上記コンタクトを抵抗変化メモリセルにおける可変抵抗素子と同様の可変抵抗素子により構成させた場合、ダミー層17を構成するコンタクトは、可変抵抗素子により構成されるダミー素子17aと、ダミー配線DW17bとにより構成される。ダミー素子17aは、一端においてデータ転送線層14におけるデータ転送線DLと接続される。また、ダミー素子17aは、他端においてダミー配線DW17bと接続される。上記ダミー素子17aは、データ転送線層14又はダミー配線DW17bとショットキー接合により接合させてダイオードを形成させるようにしてもよい。また、ダミー配線DW17bは、メモリ層15を構成する可変抵抗素子15iと接続される。したがって、ダミー素子17aと可変抵抗素子15iとは、ダミー配線DW17bを介して接続されたことになる。
なお、ダミー素子17aを抵抗変化メモリセルにおける可変抵抗素子と同様の可変抵抗素子により構成させた場合、可変抵抗素子の特性上、ダミー素子17aに所定の電圧条件で電圧が印加された場合、高抵抗値を有する可能性がある。ダミー素子17aが高抵抗素子となると、上位層と下位層との間に高抵抗素子を挟んだことになるため問題となる場合がある。このため、図8(b)に示すように、メモリ装置100に電圧パルス印加部17cと、電圧パルス印加制御部17dとを加えてダミー素子17aの抵抗値を制御させることが想定される。なお、この電圧パルス印加部17cと、電圧パルス印加制御部17dとは、図1において説明したYデコーダ及びセンス回路27におけるデータ書き込み部と同一であってもよい。
上記電圧パルス印加部17cは、データ転送線DL又はダミー配線DWを通じてダミー素子17aに所定の電圧パルスを印加するものである。上記電圧パルス印加制御部17dは、電圧パルス印加部17cにおける電圧パルスの電圧値及び印加時間を制御するものである。具体的には、電圧パルス印加制御部17dは、ダミー素子17aの抵抗値を所定の抵抗値以下にさせるよう電圧パルス印加部17cを制御することが想定される。ダミー素子17aの抵抗値を所定の抵抗値以下にさせるタイミングとして、例えばデータ転送線DLに所定の電圧以上の電圧が印加された後とすることが想定される。データ転送線DLに所定の電圧以上の電圧が印加されるケースとして、データ書込み時やデータ読出し時等が挙げられる。また、ダミー素子17aの抵抗値を所定の抵抗値以下にさせるタイミングとして、例えば上位層の抵抗変化メモリセルアレイに所定の処理を行う前、又は行った後が想定される。このようなタイミングとすれば、高抵抗素子に阻害されることなく、上位層の抵抗変化メモリセルアレイに所定の処理を行うことができる。
また、電圧パルス印加制御部17dは、ダミー素子17aの抵抗値を所定の抵抗値以上にさせるよう電圧パルス印加部17cを制御することも想定される。この場合、ダミー素子17aにより上位層と下位層とを遮断させることができる。
また、ダミー層17にスイッチング素子としてのトランジスタを用いた場合、スイッチング素子としてのトランジスタをオン・オフ制御させることにより上記ダミー素子17aにおいて説明したことを実現することができる。
図9は、本発明の第1の実施形態におけるメモリセルアレイ10の平面図の一例である。なお、図9においては、下位層を構成するメモリとして、図4において説明したNAND型フラッシュメモリを想定しているが、これ以外の種類のメモリにも可能な限り図9における説明は適用できる。また、図9においては、上位層を構成するメモリとして、抵抗変化メモリを想定している、これ以外の種類のメモリにも可能な限り図9における説明は適用できる。
本発明の第1の実施形態において上位層におけるワード線層16を構成するメモリセル選択線MCLの配線ピッチbは、下位層におけるワード線層13を構成するワード線WLの配線ピッチaのn倍(nは2以上の自然数)とすることが想定される。図9においてメモリセル選択線MCLの配線ピッチbは、ワード線WLの配線ピッチaの4倍ある。そして、そのメモリセル選択線MCLと、データ転送線DLのクロスポイント毎に抵抗変化メモリセルMCが設けられている。
近年、微細化が進み、例えば43nmプロセスを用いたNAND型フラッシュメモリが登場している。これに対して、上記のように、メモリセル選択線MCLの配線ピッチbをワード線WLの配線ピッチaの4倍とした場合、抵抗変化メモリセルアレイは、160nmプロセスにより製造可能である。したがって、NAND型フラッシュメモリセルアレイは最新の43nmプロセスで製造して、抵抗変化メモリセルアレイは古い160nmプロセスにより製造するということができ、古い160nmプロセスをも利用することができる。
そして、ワード線WL、選択信号線(SELD、SELS等)及びメモリセル選択線MCLを制御するXデコーダ25は、図9に示すように複数のXデコーダ25aにより構成されている。Xデコーダ25aは、例えば4本のワード線WL及び1本のメモリセル選択線MCLを制御できるように構成させる。
なお、以上の4本のワード線WLに対して1本のメモリセル選択線MCLというものは一例であって、メモリセル選択線MCLの配線ピッチbをワード線WLの配線ピッチaの何倍にするかによって様々な構成が想定される。
ところで、図9において上位層を構成する抵抗変化メモリセルアレイは、Xデコーダ25aを含むXデコーダ25の手前まで拡がっているように見えるが、これに限るものではなく、Xデコーダ25aを含むXデコーダ25の真上付近まで、さらには、スペースが許せばそれを超えて拡がってもよい。すなわち、抵抗変化メモリセルアレイは、行方向に可能な限り拡げて形成させてもよい。このことは、列方向についても同様である。抵抗変化メモリセルアレイは、図9において図示されていないYデコーダ及びセンス回路27の真上付近まで、さらには、スペースが許せばそれを超えて拡がってもよい。すなわち、抵抗変化メモリセルアレイは、列方向に可能な限り拡げて形成させてもよい。また、上記のように抵抗変化メモリセルアレイを行方向、又は列方向に拡げるのではなく、上記抵抗変化メモリセルアレイとは別個の抵抗変化メモリセルアレイを、Xデコーダ25aを含むXデコーダ25の真上付近、又はYデコーダ及びセンス回路27の真上付近等の空いているスペースとして許容された領域に設けるようにしてもよい。このように抵抗変化メモリセルアレイを形成させることで、抵抗変化メモリにおける容量を大きくすることができる。さらに、抵抗変化メモリセルアレイを、Xデコーダ25aを含むXデコーダ25の真上付近の領域のみ、又はYデコーダ及びセンス回路27の真上付近の領域のみ、又はXデコーダ25aを含むXデコーダ25の真上付近の領域及びYデコーダ及びセンス回路27の真上付近の領域のみに設けるようにしてもよい。なお、Xデコーダ25aを含むXデコーダ25の真上付近の領域、Yデコーダ及びセンス回路27の真上付近の領域の一部にのみ抵抗変化メモリセルアレイを設ける構成、及び全部に抵抗変化メモリセルアレイを設ける構成のいずれも本発明に含まれる。
<1−3.Xデコーダの構成(NAND型フラッシュメモリ+抵抗変化メモリ)>
図10は、図9に示したXデコーダ25aの構成の一例を示す図である。なお、図10に示すXデコーダ25aは、下位層がNAND型フラッシュメモリセルアレイ、上位層が抵抗変化メモリセルアレイで構成された場合の構成である。図9で説明したように、Xデコーダ25aの集合が図1に示すXデコーダ25となる。
Xデコーダ25aは、アドレスデコーダ23から出力されたアドレス信号及び、メモリ層選択部26から出力されるメモリ層選択信号MABに基づいて、上位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイ、下位層の抵抗変化メモリセルアレイのいずれかにワード線WL、メモリセル選択線MCLを通じて処理に応じた電圧を供給すものである。以下において図10に示すXデコーダ25aの内部構成について説明する。
ANDゲート251には、例えばアドレスデコーダ23から出力されたアドレス信号が入力される。ANDゲート251の入力数は、アドレス信号のビット数に応じて様々な数になる。ANDゲート251は、アドレス信号に対応する信号を2入力NANDゲート252の一方の入力に出力する。2入力NANDゲート252の他方の入力には、メモリ層選択部26からメモリ層選択信号MABが入力される。
2入力NANDゲート252は、ANDゲート251からの出力、及びメモリ層選択信号MABに基づいてインバータ253を介してワード線選択信号WLSELをワード線ドライバ254に入力する。ワード線ドライバ254は、ワード線選択信号WLSELに基づいて対応するワード線WL0、WL1、WL2、…に処理に応じた電圧VWL0、VWL1、VWL2、…を供給する。具体的には、ワード線ドライバ254は、ワード線WL0、WL1、WL2、…毎に設けられたMOSトランジスタTr0、Tr1、Tr2、…により構成されている。MOSトランジスタTr0、Tr1、Tr2、…のゲートは、それぞれインバータ253の出力に接続されている。また、MOSトランジスタTr0、Tr1、Tr2、…のソースは、それぞれワード線WL0、WL1、WL2、…に接続されている。また、そのMOSトランジスタTr0、Tr1、Tr2、…のドレインは、それぞれ(図示しない)電圧供給回路に接続されている。(図示しない)電圧供給回路は、例えばアドレスデコーダ23からの出力に基づいて処理に応じた電圧VWL0、VWL1、VWL2、…を各MOSトランジスタTr0、Tr1、Tr2、…へ供給する。
2入力ANDゲート255の一方の入力には、インバータ256を介してメモリ層選択部26からメモリ層選択信号MABが入力される。また、2入力ANDゲート255の他方の入力には、ANDゲート251からの出力が入力される。2入力ANDゲート255の出力信号MCLDは、メモリセル選択線ドライバ257に入力される。
メモリセル選択線ドライバ257は、出力信号MCLDに基づいてメモリセル選択線MCLに処理に応じた電圧を供給する。具体的には、メモリセル選択線ドライバ257は、メモリセル選択線MCL毎に設けられたMOSトランジスタTr´により構成されている。MOSトランジスタTr´のゲートが2入力ANDゲート255の出力に接続されている。また、MOSトランジスタTr´のドレインは、電源Vmclラインに接続されている。また、MOSトランジスタTr´のソースは、メモリセル選択線MCLに接続されている。
次に、Xデコーダ25aの動作について説明する。ANDゲート251に入力されるビット全てにハイレベル信号「1」が入力されない場合、そのXデコーダ25aは特に何の動作も行わない。一方、ANDゲート251に入力される全てのビットにハイレベル信号「1」が入力された場合、そのXデコーダ25aに対応するメモリセルのアドレスが入力されたものとしてANDゲート251からハイレベルのアドレス選択信号Addが出力される。以下の説明において、そのXデコーダ25aに対応するメモリセルが選択され、ANDゲート251からハイレベルのアドレス選択信号Addが出力されているものとする。
なお、以下において、下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイを選択する場合、メモリ層選択信号MABはハイレベルとし、上位層の抵抗変化メモリセルアレイを選択する場合、メモリ層選択信号MABはローレベルになるものとするが、これに限るものではなく、その逆であってもよい。
まず、メモリ層選択部26から上位層の抵抗変化メモリセルアレイを選択するローレベルのメモリ層選択信号MABが出力された場合について説明する。NANDゲート252の一方の入力には、ANDゲート251から出力されたハイレベルのアドレス選択信号Addが入力される。そして、NANDゲート252の他方の入力に上位層の抵抗変化メモリセルアレイを選択するローレベルのメモリ層選択信号MABが入力されると、NANDゲート252は、ハイレベルの信号をインバータ253に出力する。そして、そのハイレベルの信号はインバータ253で反転され、インバータ253はローレベルのワード線選択信号WLSELをワード線ドライバ254に出力する。この場合、ワード線ドライバ254を構成するMOSトランジスタTr0、Tr1、Tr2、…はオフになる。
一方、ANDゲート255の一方の入力には、ANDゲート251から出力されたハイレベルのアドレス選択信号Addが入力される。そして、メモリ層選択部26から上位層の抵抗変化メモリセルアレイを選択するローレベルのメモリ層選択信号MABが出力されると、インバータ256はローレベルのメモリ層選択信号MABを反転させてハイレベルのメモリ層選択信号MABとして、ANDゲート255の他方の入力に出力する。その結果、ANDゲート255は、ハイレベルの出力信号MCLDを出力する。このハイレベルの出力信号MCLDを受けて、メモリセル選択線ドライバ257を構成するMOSトランジスタTr´はオンして、メモリセル選択線MCLに所定の電圧を供給する。
次に、メモリ層選択部26から下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイを選択するハイレベルのメモリ層選択信号MABが出力された場合について説明する。NANDゲート252の一方の入力には、ANDゲート251から出力されたハイレベルのアドレス選択信号Addが入力される。そして、NANDゲート252の他方の入力に下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイを選択するハイレベルのメモリ層選択信号MABが入力されると、NANDゲート252は、ローレベルの信号をインバータ253に出力する。そして、そのローレベルの信号はインバータ253で反転され、インバータ253はハイレベルのワード線選択信号WLSELをワード線ドライバ254に出力する。この場合、ワード線ドライバ254を構成するMOSトランジスタTr0、Tr1、Tr2、…はオンして、対応するワード線WL0、WL1、WL2、…に処理に応じた電圧VWL0、VWL1、VWL2、…を供給する。
一方、ANDゲート255の一方の入力には、ANDゲート251から出力されたハイレベルのアドレス選択信号Addが入力される。そして、メモリ層選択部26から下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイを選択するハイレベルのメモリ層選択信号MABが出力されると、インバータ256はハイレベルのメモリ層選択信号MABを反転させてローレベルのメモリ層選択信号MABとして、ANDゲート255の他方の入力に出力する。その結果、ANDゲート255は、ローレベルの出力信号MCLDを出力する。このローレベルの出力信号MCLDを受けて、メモリセル選択線ドライバ257を構成するMOSトランジスタTr´はオフする。
なお、以上において、メモリセルアレイ10が、NAND型フラッシュメモリセルアレイと抵抗変化メモリセルアレイとにより構成された際のXデコーダ25aについて説明したが、ワード線ドライバ254等の構成をメモリの種類に応じて適宜変更させることにより、上記Xデコーダ25aを他のメモリ(NOR型フラッシュメモリ、DRAM、SRAM等)におけるXデコーダとすることができる。
図11は、本発明の第1の実施形態におけるYデコーダ及びセンス回路27におけるセンス部の構成の一例である。センス部は、データ転送線DL毎に設けられており、センス回路27aと、センス回路電源27eとを備える。センス回路27aは、例えばインバータ27b及びインバータ27cをループ状に接続して構成させる。データ転送線DLを通じて読み出されたデータは、MOSトランジスタ27dをオンさせると、センス回路27aにおいてセンスされて、ラッチされる。
また、インバータ27b及びインバータ27cは、例えば一方はVssラインに接続され、他方はセンス回路電源27eに接続されている。センス回路電源27eは、データ転送線DLを通じてデータを読み出してセンスさせるセンス電圧をセンス回路27aに供給する。そして、センス回路電源は、データの読み出し元であるメモリ層を構成するメモリセルアレイの種類に応じたセンス電圧をセンス回路27aに供給する。すなわち、センス回路電源27eは、センス回路27aを駆動させるために最適な電圧を供給する。例えば、下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイからデータを読み出してセンスする場合、センス回路27aに供給する電圧VS1は約3V程度が想定され、上位層の抵抗変化メモリセルアレイからデータを読み出してセンスする場合、センス回路27aに供給する電圧VS2は約3Vよりも低電圧が一般的である。また、下位層がNAND型フラッシュメモリ以外のメモリであっても、上位層が抵抗変化メモリである限り以上の電圧VS1と電圧VS2との関係は同様であり、電圧VS1>電圧VS2である。
以上のようなことを実現するため、センス回路電源27eはメモリ層選択信号MABに応じてセンス回路27aに電圧VS1、又は電圧VS2(VS1>VS2)をセンス回路27aに供給する構成になっている。そのセンス回路電源27eの構成は、以下のような構成が挙げられる。PチャンネルMOSトランジスタ27f及び27gのソースをそれぞれ電源VS1、VS2に接続する。PチャンネルMOSトランジスタ27f及び27gのドレインをそれぞれセンス回路27aの電源ラインに接続する。また、PチャンネルMOSトランジスタ27fのゲートには、インバータ27hを介してメモリ層選択信号MABを入力させる。PチャンネルMOSトランジスタ27gのゲートには、直接メモリ層選択信号MABを入力させる。
以上のようにセンス回路電源27eを構成すれば、メモリ層選択部26から下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイを選択するハイレベルのメモリ層選択信号MABが出力されると、PチャンネルMOSトランジスタ27fがオンして、センス回路27aに電圧VS1が供給される。一方、メモリ層選択部26から上位層の抵抗変化メモリセルアレイを選択するローレベルのメモリ層選択信号MABが出力されると、PチャンネルMOSトランジスタ27gがオンして、センス回路27aに電圧VS2が供給される。以上により、センス回路27aは、メモリ層選択信号MABに応じて最適な電圧で読み出されたデータをセンスすることができる。
また、センス回路電源27eは、図11において1つのセンス回路のみで用いられているように示されているが、データ転送線DL毎に設けられた他の複数のセンス回路において共用させるように構成させてもよい。この共用態様は、全てのセンス回路において共用させるように構成させてもよいし、共用させるセンス回路数を決めて、センス回路電源27eを複数設けるようにしてもよい。
<1−5.(NAND型フラッシュメモリ+抵抗変化メモリ)の動作例>
図12は、本発明の第1の実施形態におけるメモリ装置100におけるデータ書込み動作の流れを示す図である。そのうち図12(a)は、本発明の第1の実施形態におけるメモリ装置100におけるデータ書込み動作波形の一例を示す図である。図12(b)は、本発明の第1の実施形態におけるメモリ装置100におけるデータ書込み動作におけるデータの流れの一例を示す図である。なお、図12においては、メモリセルアレイ10の上位層を抵抗変化メモリセルアレイにより構成し、メモリセルアレイ10の下位層をNAND型フラッシュメモリセルアレイにより構成した場合を想定して以下説明する。しかしながら、メモリセルアレイ10の下位層をNOR型フラッシュメモリセルアレイにより構成した場合にも可能な限り以下の説明を適用することができる。
図12におけるデータ書込み動作は、メモリ装置100の外部から見るとNAND型フラッシュメモリセルアレイにデータを書き込むという動作を行っている。しかしながら、メモリ装置100の内部から見ると、以下のような動作を行っている。下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイに書き込むべきデータを、まず上位層の抵抗変化メモリセルアレイに書き込んで、その後に、上位層の抵抗変化メモリセルアレイから下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイにデータを転送してNAND型フラッシュメモリセルアレイにそのデータを書き込むというものである。以下においてそのデータ書込み動作について説明する。
時刻T1において制御部31(コマンドデコーダ20)にコマンドが入力される。コマンドは、例えば「xxh」、「AddM」、「Data」、「yyh」の順に入力される。「xxh」は、上記説明したようなデータ書込みに対応するコマンドである。「AddM」は、上位層の抵抗変化メモリセルアレイ(転送元)から下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイにデータを転送する際の転送先のアドレスである。「Data」は、書込み対象データである。「yyh」は、確定コマンドである。
「yyh」コマンドの入力が終了すると、時刻T2においてレディービジー信号R/B#はハイレベルからローレベルになる。時刻T2においてレディービジー信号R/B#はハイレベルからローレベルになると、図12(b)のステップS1に示すように、例えば、制御部31の制御の下、図1に示すI/Oバッファ30を通じて外部から供給された書込み対象データはセンス部でセンスされて、ラッチされる。そして、データ書き込み部により、データ転送線DL(ビット線BL)を通じて上位層の抵抗変化メモリセルアレイに、センス部でラッチされた書込み対象データに対応するプログラムストレス(パルス電圧)が印加される。これにより、上位層の抵抗変化メモリセルアレイに書込み対象データが書き込まれる。
上位層の抵抗変化メモリセルアレイに対するデータ書込みが終了すると、抵抗変化メモリセルアレイに書き込まれた書込み対象データは、アドレスコマンド「AddM」に対応する下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイに転送される。なお、上記書込み対象データの転送は、以下のように行われる。センスアンプコントローラ24等の制御の下、まず抵抗変化メモリセルアレイに書き込まれた書込み対象データがXデコーダ25により選択され、その選択された書込み対象データをYデコーダ及びセンス回路27におけるセンス部が抵抗変化メモリセルアレイから読み出し、センスしてラッチする(図12(b)におけるステップS2参照)。ここで、時刻T2が終了する。抵抗変化メモリセルアレイが介在する処理が終了するまでが、時刻T2である。
そして、時刻T3において、センス部においてラッチされた書込み対象データは、所定のタイミングでデータ転送線DL(ビット線BL)を通じて下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイに転送され(図12(b)におけるステップS3参照)、その後下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイにプログラムストレスが印加される。これにより、下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイに書込み対象データが書き込まれる。
なお、時刻T3以降、レディービジー信号R/B#はローレベルからハイレベルになる。すなわち、抵抗変化メモリセルアレイに対して所定の処理を行っている間をビジー状態とし、抵抗変化メモリセルアレイに対する所定の処理終了後、抵抗変化メモリセルアレイに書き込まれた書込み対象データをNAND型フラッシュメモリセルアレイに転送してNAND型フラッシュメモリセルアレイにその書込み対象データを書き込んでいる間を少なくともレディ状態としている。ここで、抵抗変化メモリセルアレイに対する所定の処理とは、少なくともデータ書き込み部によりNAND型フラッシュメモリセルアレイに書き込むべき書込み対象データを抵抗変化メモリセルアレイに書き込ませて、センス部により抵抗変化メモリセルアレイ(転送元)に書き込まれた書込み対象データを読み出させてセンスさせるまでの処理が一例として想定される。
以上のようにしたのは、外部から見てメモリ装置100における下位層のNAND型フラッシュメモリへのデータ書込み動作は、時刻T2における上位層の抵抗変化メモリセルアレイへのデータ書込みを含む上記所定の処理により終了したように見せるためである。時刻T3以降の下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイへのデータ書込みは、内部で行われているが、外部からこの動作は見えていない。
また、時刻T2においてレディービジー信号R/B#はハイレベルからローレベルになると、制御部31の制御の下、下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイにおける消去可能な場所のデータをデータ消去部に消去させてもよい(図12(b)におけるステップS4参照)。なお、このデータ消去動作の開始は、上記タイミングに限るものではなく、その他のタイミングで開始されるものであってもよい。また、データ消去動作の終了のタイミングは、図12(b)におけるステップS1〜S3における動作と関係付けても、無関係であってもよい。すなわち、上記データ消去動作は、図12(b)におけるステップS1〜S3における動作と伴に行われるものであり、開始終了のタイミングは、どのようなタイミングであっても本発明の範囲に含まれる。
また、レディービジー信号R/B#がビジー状態からからレディ状態に変わる際に、制御部31がその旨を通知するように構成してもよい。上記その旨の通知を使って、例えば動作テストを行う際に内部状態を知ることができる。また、上記その旨の通知を使って、例えばレディービジー信号R/B#がビジー状態になった以降は、上記その旨の通知が来るまではI/Oバッファ31を通じた外部からのデータ取り込みを禁止するように制御することができる。なお、上記ビジー状態は、レディービジー信号R/B#でモニターする方式の他に、アナログ規定またはクロック規定のように時間でビジー状態を規定する方式もある。アナログ規定とは、例えばあるメモリへのアクセスタイムが45nsの間はビジー状態にするということである。また、クロック規定とは、例えばレイテンシ3クロックの間はビジー状態にするということである。以上のビジー状態についての説明は可能な限り本発明の全てに適用できる。
上記のようなデータ書込みは、メモリセルアレイ10の下位層がNAND型フラッシュメモリセルアレイにより構成された場合に有効である。NAND型フラッシュメモリは、データ書込み速度が遅い。このことを解決するため、データ書込み速度が速い抵抗変化メモリをメモリセルアレイ10の上位層に用いて、NAND型フラッシュメモリセルアレイに書き込むべきデータを一旦抵抗変化メモリセルアレイに書き込ませるようにしている。抵抗変化メモリセルアレイへのデータ書込みを含む上記所定の処理が終了すると、外部から見たらNAND型フラッシュメモリセルアレイへのデータ書込みが終了したようにする。これにより、NAND型フラッシュメモリにおけるデータ書込み速度が遅い問題点を改善することができる。
なお、上記データ書込み動作は、書込み速度を重視した構成であるため、抵抗変化メモリセルアレイに印加する電圧パルスの印加時間を短くして、抵抗変化メモリを揮発性メモリに近い応答性を持つメモリとして使用することが想定される。
また、その他のデータ書込み態様として、抵抗変化メモリセルアレイを不揮発性メモリに近いリテンション特性を持つメモリとして使用する態様もある。抵抗変化メモリセルアレイを不揮発性メモリに近いリテンション特性を持つメモリとして使用する場合、抵抗変化メモリセルアレイに印加する電圧パルスの印加時間を長くすればよい。抵抗変化メモリセルアレイを不揮発性メモリに近いリテンション特性を持つメモリとして使用する場合、全てのデータを一旦抵抗変化メモリセルアレイにデータを書き込ませる。そして、恒久的に保存の必要のあるデータのみNAND型フラッシュメモリに転送して書き込む。メモリ装置100を上記のように用いれば、NAND型フラッシュメモリへの書込み回数を低減させることができ、抵抗変化メモリはサイクリング耐性がDRAMと同等でかなり高いため、全体としてサイクリング耐性を向上させたメモリを実現させたと言える。
以上においては、データ書込み動作について説明したが、データ読出し動作、データ消去動作においても上位層の抵抗変化メモリセルアレイを用いてデータ読出し動作、データ消去動作を効率的に行わせることができる。
一般的に、抵抗変化メモリの方がNAND型フラッシュメモリよりも読出し速度は速い。したがって、アクセス頻度の高いデータは抵抗変化メモリセルアレイに保存しておく方が好ましい。アクセス頻度の高いデータとして、例えばNAND型フラッシュメモリにおけるスペアエリアのデータが挙げられる。このスペアエリアには、エラー検出訂正用のECC(Error Correction Code)、データに関するアドレス、データ更新フラグ等が保存されている。エラー検出訂正用のECCやデータ更新フラグ等はアクセス回数、書き換え回数が特に多いデータである。このようなデータを抵抗変化メモリセルアレイに保存しておけば、NAND型フラッシュメモリセルアレイに余計なディスターブをかけずに済むという優れた効果が得られる。なお、アクセス頻度の高いデータを抵抗変化メモリに保存させる場合、抵抗変化メモリセルアレイに印加する電圧パルスの印加時間を長くして、抵抗変化メモリを不揮発性メモリに近いリテンション特性を持つメモリとして使用するとなお効果的である。
また、NAND型フラッシュメモリセルアレイに記憶されたデータについてのコピーバック動作も抵抗変化メモリセルアレイを用いて行うことができる。具体的には、本発明の第1の実施形態におけるコピーバック動作は、以下のようにして行われる。まず、NAND型フラッシュメモリセルアレイに記憶されたコピーバック対象データを、図12(b)に示すセンス部に読み出させてセンスさせる。そして、データ書き込み部により、そのセンスさせたコピーバック対象データに対応するプログラムストレス(パルス電圧)を抵抗変化メモリセルアレイの所定の場所に印加させる。これにより、コピーバック対象データが抵抗変化メモリセルアレイの所定の場所に書き込まれ、NAND型フラッシュメモリセルアレイから抵抗変化メモリセルアレイへコピーバック対象データがコピーされたことになる。次に、抵抗変化メモリセルアレイの所定の場所に書き込んだデータを、図12(b)に示すセンス部により読み出してセンスさせる。センス部は、所定のタイミングでセンスしたデータをNAND型フラッシュメモリセルアレイに転送し、プログラムストレスの印加によりNAND型フラッシュメモリセルアレイの書込み可能な場所にコピーバック対象データが書き込まれる。これにより、抵抗変化メモリセルアレイからNAND型フラッシュメモリセルアレイへコピーバック対象データが書き戻されて、コピーバック動作が終了する。なお、NAND型フラッシュメモリセルアレイの書込み可能な場所(コピーバック先)を確保するため、データ消去部により、NAND型フラッシュメモリセルアレイのいずれかの場所に記憶されたデータを消去させてもよい。このデータ消去部動作は、上記コピーバック動作中の一動作として行わせることが想定される。上記において抵抗変化メモリセルアレイに印加するパルス電圧の印加時間、パルス幅等を調整すれば、抵抗変化メモリセルアレイに書き込んだコピーバック対象データを不揮発化できる。このため、NAND型フラッシュメモリセルアレイから抵抗変化メモリセルアレイへコピーバック対象データをコピーした後に、コピー元のNAND型フラッシュメモリセルアレイからコピーバック対象データを消去し、その部分(コピーバック元)をコピーバック先としてコピーバック対象データを書き戻すことによりコピーバック動作を行うことができる。これによれば、コピーバック対象データが記憶された場所以外のNAND型フラッシュメモリセルアレイの場所を用いずにコピーバック動作を行うことができる。したがって、コピーバック対象データが記憶された場所以外の場所に余計な処理を行わないため、全体としてNAND型フラッシュメモリセルアレイのサイクリング耐性を向上させることができ、より効果的なコピーバック動作を行うことができる。
なお、以上下位層をNAND型フラッシュメモリセルアレイにより構成した場合について説明したが、下位層をNOR型フラッシュメモリセルアレイにより構成した場合も、下位層をNAND型フラッシュメモリセルアレイにより構成した場合と同様に説明することができる。そのような場合も本発明に含まれる。
また、下位層をDRAMセルアレイにより構成した場合、下位層をNAND型フラッシュメモリセルアレイにより構成した場合とは抵抗変化メモリセルアレイの用い方が異なる。下位層をDRAMセルアレイにより構成した場合、抵抗変化メモリセルアレイを不揮発性メモリに近いリテンション特性を持つメモリとして用いることが想定される。抵抗変化メモリセルアレイを不揮発性メモリに近いリテンション特性を持つメモリとして使用する場合、抵抗変化メモリセルアレイに印加する電圧パルスの印加時間を長くすればよい。
抵抗変化メモリを不揮発性メモリに近いリテンション特性を持つメモリとして用いる場合、DRAMの方がデータ書込み、データ読出しを速く行える。したがって、データ書込みを行う場合、まずDRAMセルアレイにデータを書込む。そして、DRAMセルアレイに書き込んだデータをセンス部で読み出してセンスする。次に、データ書き込み部により、データ転送線DL(ビット線BL)を通じて上位層の抵抗変化メモリセルアレイに、センス部でセンスされた書込み対象データに対応するプログラムストレス(パルス電圧)が印加される。これにより、抵抗変化メモリセルアレイにデータが書き込まれる。
この場合もフラッシュメモリの場合と同様に、DRAMセルアレイへのデータ書込みを終了してその書き込んだデータをセンス部がセンスした後、レディービジー信号R/B#をハイレベルにして、メモリ装置100外部から見てレディ状態にするようにしてもよい。メモリ装置100外部から見てレディ状態において抵抗変化メモリセルアレイへのデータ書込みが行われる。なお、上記ビジー状態は、レディービジー信号R/B#でモニターする方式の他に、アナログ規定またはクロック規定のように時間でビジー状態を規定する方式もある。アナログ規定とは、例えばあるメモリへのアクセスタイムが45nsの間はビジー状態にするということである。また、クロック規定とは、例えばレイテンシ3クロックの間はビジー状態にするということである。以上のようなデータ書込みは、DRAMをバッファとして用いていると見ることもできる。メモリ装置100を以上のように構成すれば、DRAMをメインとしながらも、電源を切ってもデータを保持できる不揮発性メモリとしての側面をも併せ持つ新たな揮発性メモリを実現することができる。
なお、以上下位層をDRAMセルアレイにより構成した場合について説明したが、下位層をSRAMセルアレイにより構成した場合も、下位層をDRAMセルアレイにより構成した場合と同様に説明することができる。そのような場合も本発明に含まれる。
また、メモリ装置100は、一方の層におけるメモリセルアレイの欠点を、他方の層におけるメモリセルアレイが補えるような組み合わせを全て含む。そして、それらに対して行う各処理の制御は、以上の説明に習って行うことができ、そのようなもの全て本発明に含まれる。
<2.第2の実施形態>
<2−1.全体構成>
図13は、本発明の第2の実施形態におけるメモリ装置200を示す図である。図13に示すように、メモリ装置200は、メモリセルアレイ210と、コマンドデコーダ220と、メモリコアコントローラ221と、アドレスラッチ及びコマンドジェネレータ222と、アドレスデコーダ223と、センスアンプコントローラ224と、Xデコーダ225と、メモリ層選択部226と、Yデコーダ及びセンス回路227と、SRAM228と、ラッチ229と、I/Oバッファ230とを備える。また、コマンドデコーダ220と、メモリコアコントローラ221と、アドレスラッチ及びコマンドジェネレータ222と、アドレスデコーダ223と、センスアンプコントローラ224と、メモリ層選択部226とで制御部231を構成し、制御部231は、Xデコーダ225、Yデコーダ及びセンス回路227を制御して、メモリセルアレイ210からデータを読み出したり(センス手段)、メモリセルアレイ210にデータを書き込んだり(データ書き込み手段)、メモリセルアレイ210からデータを消去したり(データ消去手段)することができる。
なお、メモリ装置200におけるコマンドデコーダ220と、メモリコアコントローラ221と、アドレスラッチ及びコマンドジェネレータ222と、アドレスデコーダ223と、センスアンプコントローラ224と、Xデコーダ225と、メモリ層選択部226と、Yデコーダ及びセンス回路227と、SRAM228と、ラッチ229と、I/Oバッファ230と、制御部231とは、メモリ装置100におけるコマンドデコーダ20と、メモリコアコントローラ21と、アドレスラッチ及びコマンドジェネレータ22と、アドレスデコーダ23と、センスアンプコントローラ24と、Xデコーダ25と、メモリ層選択部26と、Yデコーダ及びセンス回路27と、SRAM28と、ラッチ29と、I/Oバッファ30と、制御部31と基本的に同様のものであり、これらについては図1において既に説明済みであるため、その説明を省略する。なお、本発明の実施の形態における第2の実施形態においてメモリセルアレイ210は、NAND型フラッシュメモリと抵抗変化メモリを組み合わせたものを想定している。
<2−2.メモリセルアレイの構成>
図14は、本発明の第2の実施形態におけるメモリセルアレイ210の下位層を構成するNAND型フラッシュメモリセルアレイ211の構成の概要を示す図である。NAND型フラッシュメモリセルアレイ211は、図2に示すNAND型フラッシュメモリにより構成されたメモリプレーンをビット線BL方向に沿って複数のデータエリア(データエリアA1〜A4)に分離した態様をしている。そして、隣り合うデータエリア間には、スロット部(スロット部B1〜B4)が配置されている。なお、図14においてNAND型フラッシュメモリセルアレイ211は、4つのデータエリアに分離しているが、これに限るものではなく、2つ以上に分離していればよい。データエリア及びスロット部の中身の一態様について図15を用いて説明する。
図15は、本発明の第2の実施形態におけるNAND型フラッシュメモリセルアレイ211における隣り合うデータエリア及びスロット部を示す図である。図15に示すNAND型フラッシュメモリセルアレイ211は、図4に示すNAND型フラッシュメモリセルアレイにおける1つのビット線BLの間に、MOSトランジスタ212及び213を配置し、1つのビット線BLを、ビット線部分BLaとビット線部分BLbとに分離できるような態様をしている。そして、このビット線部分BLa及びそれに対応するNANDストリングSTRを構成する領域が、図14におけるデータエリアである。すなわち、NAND型フラッシュメモリセルアレイ211は、MOSトランジスタ212及びMOSトランジスタ213により、データエリアAnとデータエリアA(n+1)とに分離されている。以上のように構成すると、1つのビット線BLを、ビット線部分BLaとビット線部分BLbとに分離するため、ビット線容量が減少し、プリチャージ電力を削減できる。
さらに、MOSトランジスタ212とMOSトランジスタ213との間に、MOSトランジスタ214を介して、センス部215を配置している。センス部215は、対応するデータエリアにおけるデータを読み出してセンスし、ラッチする。センス部215が対応するデータエリアは、例えば図15で言えばデータエリアAnである。データエリアA(n+1)に対応するセンス部215は図示していないが、上記に習ってビット線BLbの下流に設けられる。以上の、MOSトランジスタ212及び213、MOSトランジスタ214並びにセンス部215が配置された領域が、図14におけるスロット部である。なお、センス部215は、図11に示すセンス回路及びセンス電源により構成させることが一例として想定されるが、これに限るものではなく、その他の構成であってもよい。センス部215を図11に示す態様で構成させた場合、図11における説明はセンス部215にも可能な限り適用することができる。
なお、MOSトランジスタ212及び213は、データエリア間でビット線を接続させた状態にするかどうかを選択することにより、データエリア間の接続・切断を行うトランジスタであり、以下において適宜スルーセレクトトランジスタTSLと称する(MOSトランジスタ212がスルーセレクトトランジスタTSL_u、MOSトランジスタ213がスルーセレクトトランジスタTSL_lに相当する)。MOSトランジスタ214は、センス部215をビット線BLに接続させるかどうかを選択するトランジスタであり、以下において適宜センスセレクトトランジスタSLSELと称する。なお、以上のMOSトランジスタ212及び213を構成する層は、エリア接続切断層として、図3に示すいずれかの層の間に適宜設けられる。
このように、スルーセレクトトランジスタTSL_u及びTSL_lとなるMOSトランジスタ212及びMOSトランジスタ213によりデータエリアが上下に分離されてデータエリアAn及びA(n+1)が形成される。上記説明に習って図4に示すNAND型フラッシュメモリを2つ以上の任意の数のデータエリアに分割したNAND型フラッシュメモリ211も本発明に含まれる。さらに、必要に応じて上記スルーセレクトトランジスタTSL_u及びTSL_l(MOSトランジスタ212及びMOSトランジスタ213)のいずれか一方を取り払ってもよい。また、スルーセレクトトランジスタTSL_u及びTSL_l(MOSトランジスタ212及びMOSトランジスタ213)の間にさらに、センスセレクトトランジスタSLSEL及びセンス部215と同様のものを追加して、センスセレクトトランジスタSLSEL及びセンス部215を複数設けるようにしてもよい。
なお、以上は、NAND型フラッシュメモリセルアレイ211における隣り合うデータエリア及びスロット部について説明したが、その他のメモリ、例えばNOR型フラッシュメモリ、DRAM、SRAM、抵抗変化フラッシュメモリ等においても上記隣り合うデータエリア及びスロット部について適用することができる。NAND型フラッシュメモリセルアレイ211における隣り合うデータエリア及びスロット部についての説明に習ってその他のメモリ、例えばNOR型フラッシュメモリ、DRAM、SRAM、抵抗変化フラッシュメモリ等における隣り合うデータエリア及びスロット部についても説明することができる。
図16は、図14におけるデータエリアの態様の一例を示す図である。図16に示すデータエリア250の構成は、図15に示すデータエリアの構成とは相違している。データエリア250は、図16に示すように、ビット線BL方向に延設されたメインデータ線MDLを設けて、そのメインデータ線から、MOSトランジスタ251及び252を介してビット線BL0及びBL1が分岐した態様になっている。そして、このビット線BL0及びBL1それぞれに複数のNANDストリングSTRが接続されている。なお、図16示すNANDストリングSTRは、図15に示すNANDストリングSTRと同様の構成をしている。
このような構成は、上位層をメインデータ線MDL、下位層をビット線BLとして図15に示すビット線BLを階層化した構成である。下位層のビット線BLは、メインデータ線MDLを通じて電荷のチャージやデータ転送を受け付ける。また、NANDストリングSTRからの読出しデータは、下位層のビット線BLからメインデータ線MDLを通じて外部に出力される。以上のことは、適宜、MOSトランジスタ251及び252をオンさせて、上位層のメインデータ線MDLと下位層のビット線BLとは接続させることにより行われる。すなわち、MOSトランジスタ251及び252をオン・オフ制御して、上位層のメインデータ線MDLと下位層のビット線BLとを接続させることにより、NANDストリングSTRに各処理(データ読出し、データ書込み等)を行うことができる。なお、メインデータ線MDL、ビット線BLは、図3における層構造におけるデータ転送線層14の内部でさらにメインデータ線MDLにより構成される層、ビット線BLにより構成される層に分離される。
図16において、メインデータ線MDLの上流側から下流側に、MOSトランジスタ251を介して、ビット線BL0が分岐されている。また、メインデータ線MDLの下流側から上流側に、MOSトランジスタ252を介して、ビット線BL1が分岐されている。本発明において以上のメインデータ線MDLの上流側から下流側に分岐した態様、メインデータ線MDLの下流側から上流側に分岐した態様を様々に2つ以上組み合わせたデータエリアを構成させることができる。また、本発明において以上のメインデータ線MDLの上流側から下流側に分岐した態様のみ、メインデータ線MDLの下流側から上流側に分岐した態様のみを複数設けてデータエリアを構成させることができる。
以上のようなメインデータ線MDLが図15に示すデータエリアにおけるビット線BLと同様に行方向に多数配置されてデータエリアが形成される。また、スロット部における各部はメインデータ線MDLに接続され、スロット部との関係ではメインデータ線MDLは、図15に示したビット線BLと同様の役割を果たす。
図17は、本発明の第2の実施形態におけるNAND型フラッシュメモリセルアレイと抵抗変化メモリセルアレイにより構成されたメモリセルアレイ210の平面模式図である。NAND型フラッシュメモリセルアレイを図15、又は図16に示す態様で構成した場合、上位層を構成する抵抗変化メモリセルアレイもデータエリアに対応させて抵抗変化メモリエリアに分離する。すなわち、データエリアA1に対応して抵抗変化メモリエリアC1、データエリアA2に対応して抵抗変化メモリエリアC2、データエリアA3に対応して抵抗変化メモリエリアC3、データエリアA4に対応して抵抗変化メモリエリアC4が設けられる。
なお、データエリアA1、スロット部B1、抵抗変化メモリエリアC1を合わせてエリア1、データエリアA2、スロット部B2、抵抗変化メモリエリアC2を合わせてエリア2、データエリアA3、スロット部B3、抵抗変化メモリエリアC3を合わせてエリア3、データエリアA4、スロット部B4、抵抗変化メモリエリアC4を合わせてエリア4と呼ぶこととする。このエリア1とエリア2、エリア2とエリア3、エリア3とエリア4は、メインデータ線MDL、又はビット線BLにより接続されている。そして、各エリアに対応するスロット部におけるスルーセレクトトランジスタTSL_l(MOSトランジスタ213)は、メインデータ線MDL、又はビット線BLを接続・切断する。したがって、エリア1とエリア2、エリア2とエリア3、エリア3とエリア4とは、それぞれ対応するスロット部におけるスルーセレクトトランジスタTSL_l(MOSトランジスタ213)により接続・切断される。また、データエリアの分割部分であるスロット部B1〜B4の真上付近の領域の全部又は一部に、抵抗変化メモリエリアC1〜C4とは別個の抵抗変化メモリセルアレイD1〜D4を設けてもよい。また、抵抗変化メモリセルアレイD1〜D4は、抵抗変化メモリエリアC1〜C4とは別個ではなく、それぞれ抵抗変化メモリエリアC1〜C4をスロット部B1〜B4を含む所定の領域まで拡げたものとして形成させてもよい。さらに、Xデコーダ225の真上付近の領域の全部又は一部に、抵抗変化メモリエリアC1〜C4とは別個の抵抗変化メモリセルアレイE1〜E4を設けてもよい。また、抵抗変化メモリセルアレイE1〜E4は、抵抗変化メモリエリアC1〜C4とは別個ではなく、それぞれ抵抗変化メモリエリアC1〜C4をXデコーダ225の真上付近を含む所定の領域まで拡げたものとして形成させてもよい。また、抵抗変化メモリエリアC1〜C4をなくして、抵抗変化メモリセルアレイD1〜D4のみ、または、抵抗変化メモリセルアレイE1〜E4のみ、または、抵抗変化メモリセルアレイD1〜D4及び抵抗変化メモリセルアレイE1〜E4のみで抵抗変化メモリセルアレイを構成させるようにしてもよい。
本発明において、下位層を構成するNAND型フラッシュメモリセルアレイと、上位層を構成する抵抗変化メモリセルアレイとは、データ転送線DLを共用している。このデータ転送線DLは、図15に示す態様のNAND型フラッシュメモリ211においては、ビット線BLに相当する。また、このデータ転送線DLは、図16に示す態様のNAND型フラッシュメモリセルアレイ250においては、メインデータ線MDLに相当する。
以上のようにメモリセルアレイ210を構成すれば、スロット部B1〜B4におけるスルーセレクトトランジスタTSL_l(MOSトランジスタ213)を適宜切断することにより、各エリア互いに独立して様々な処理を行うことができる。例えば、エリア1においてデータエリアA1から抵抗変化メモリエリアC1へデータを転送し、エリア2においてデータエリアA2から抵抗変化メモリエリアC2へデータを転送し、エリア3においてデータエリアA3から抵抗変化メモリエリアC3へデータを転送することを同時に行う場合、各データエリア間を分断する。各データエリア間を分断するには、スロット部B1〜B3におけるスルーセレクトトランジスタTSL_l(MOSトランジスタ213)をオフすることにより可能になる。すなわち、スルーセレクトトランジスタTSL_l(MOSトランジスタ213)は、データ転送経路を形成させる役割を果たしている。なお、スルーセレクトトランジスタTSL_l(MOSトランジスタ213)の制御は、例えばメモリコアコントローラ221中に含まれる(図示しない)接続切断制御部に行わせる。
図18は、本発明の第2の実施形態におけるメモリセルアレイ210の一部領域の平面図である。図18中、Xデコーダ225から行方向に延設された細線は、NAND型フラッシュメモリセルアレイに対応するワード線WLを表し、太線は抵抗変化メモリセルアレイに対応するメモリセル選択線MCLを表す。また、図18中列方向に延設された細線は、データ転送線DL(ビット線BL、またはメインデータ線MDL)を表し、太線はNAND型フラッシュメモリセルアレイと抵抗変化メモリセルアレイとで共用された共用データ転送線CDLを表す。
まず、ワード線WL及びメモリセル選択線MCLに注目する。図18に示す行単位を見ると4本のワード線WLに対して1本のメモリセル選択線MCLが含まれる。このような割合で他のワード線WL、メモリセル選択線MCLは配置されている。すなわち、メモリセル選択線MCLの配線ピッチbをワード線WLの配線ピッチaの4倍としている。
次に、データ転送線に注目する。図18に示す列単位を見ると、4本のデータ転送線のうち1本のデータ転送線DLを共用データ転送線CDLとして、NAND型フラッシュメモリセルアレイと抵抗変化メモリセルアレイとで共用している。メモリセル選択線MCLと共用データ転送線CDLとのクロスポイントに抵抗変化メモリセルが設けられている。すなわち、抵抗変化メモリセルを配置する行方向間隔を、NAND型フラッシュメモリセルを配置する行方向間隔の4倍としている。
したがって、データ量の割合に換算すると、1本のワード線WLに4本のメモリセル選択線MCLが割り当てられる。データ転送線DLにおいても上記と同様に割り当てられる。この関係を用いて、NAND型フラッシュメモリセルアレイと抵抗変化メモリセルアレイとにおけるアドレス関係が決定される。
図19は、本発明の第2の実施形態におけるNAND型フラッシュメモリセルアレイのアドレスAddMと抵抗変化メモリセルアレイのアドレスの関係を示す図である。NAND型フラッシュメモリセルアレイにおけるメモリセルのアドレスAddMは、図19に示すように、抵抗変化メモリセルアレイにおけるメモリセルのアドレスRCM.Addと、相関アドレスAddNから構成される。
相関アドレスAddNは、NAND型フラッシュメモリセルアレイと抵抗変化メモリセルアレイとの間の相関関係に基づいたアドレス情報である。NAND型フラッシュメモリセルアレイと抵抗変化メモリセルアレイとの間の相関関係として、例えばNAND型フラッシュメモリセルアレイの容量と抵抗変化メモリセルアレイの容量との比である容量比に基づいた関係が一例として想定される。図18を一例として説明すると、図18で説明したように1本のワード線WLに4本のメモリセル選択線MCLが割り当てられる(図19のDECに対応)。また、データ転送線においても上記と同様に割り当てられる(図19のSAに対応)。この場合、NAND型フラッシュメモリセルアレイの容量と抵抗変化メモリセルアレイの容量との間の容量比は、約16:1になる。
図20に示すように、NAND型フラッシュメモリセルアレイを16個の領域(サブデータエリア)に分けてその位置を相関アドレスAddN(図19のDEC、SA)により表す方法が考えられる。NAND型フラッシュメモリセルアレイのアドレスAddMが例えば、11ビットで構成されているとする。このうち、図19においては、11ビットのうち7ビットが抵抗変化メモリセルアレイのアドレスRCM.Addとして割り当てられている。残り4ビットは上記相関アドレスAddNとして割り当てられている。上記のように、NAND型フラッシュメモリセルアレイを16個の領域に分けた場合、その領域それぞれの位置は4ビットで特定できる。図19においてDECは7〜8の2ビットを割り当てられている。この場合、DECは、例えば図20に示すサブデータエリアとして4つに分割されているエリアにおけるサブデータエリアを2ビットで特定する。また、図19においてSAは9〜10の2ビットを割り当てられている。この場合、SAは、例えば図20に示す4つのうちいずれかのエリアを2ビットで特定する。
また、上記とは違って、抵抗変化メモリセルアレイを構成するメモリセルと、NAND型フラッシュメモリセルアレイを構成するメモリセルとに所定の容量比を持たせて、それらを一単位として扱うことも考えられる。一単位中に含ませる抵抗変化メモリセルアレイを構成するメモリセルを一つとすれば、この一単位全体のアドレスを抵抗変化メモリセルアレイのメモリセルのアドレスと看做すことができる。そして、この一単位中のNAND型フラッシュメモリセルアレイを構成するメモリセルの位置を容量比に基づいて特定し、それを相関アドレスAddN(図19のDEC、SA)として表す。このようにすれば、NAND型フラッシュメモリセルアレイにおけるメモリセルのアドレスを、図19に示すように、抵抗変化メモリセルアレイにおけるメモリセルのアドレスRCM.Addと、相関アドレスAddNとにより表すことができる。
上記一単位として、マトリクス状に配置された複数のNAND型フラッシュメモリセルアレイのメモリセルと、その複数のNAND型フラッシュメモリセルアレイのメモリセルにより形成されたマトリクス領域の真上付近に位置する抵抗変化メモリセルアレイの1つのメモリセルとに所定の容量比を持たせて形成させたものが一例として想定される。例えば、NAND型フラッシュメモリセルアレイの容量と抵抗変化メモリセルアレイの容量との間の容量比が約16:1の場合、複数のNAND型フラッシュメモリセルアレイのメモリセルと、抵抗変化メモリセルアレイの1つのメモリセルとが容量比が約16:1になるように一単位は形成される。このような一単位の具体的態様として、図18における4本のワード線WLに対して1本のメモリセル選択線MCLが含まれる行単位、4本のデータ転送線のうち1本のデータ転送線DLを共用データ転送線CDLとした列単位とで表される領域に含まれる抵抗変化メモリセルアレイを構成するメモリセルと、NAND型フラッシュメモリセルアレイを構成するメモリセルとが一例として想定される。このような一単位の場合、NAND型フラッシュメモリセルアレイを構成する16個のメモリセルに対して、抵抗変化メモリセルアレイを構成する1つのメモリセルが含まれ、容量比が約16:1になる。
図18のような一単位の場合、図19におけるDECの2ビットにより、図18に示す行単位としての4本のワード線WLのうちどの1本をメモリセル選択線MCLに対応するワード線WLかを特定する。すなわち、DECは、一単位を構成するマトリクス領域の行方向の位置を表す行方向アドレスとなる。また、図19におけるSAの2ビットにより、図18に示す列単位としての4本のデータ転送線DLのうちどの1本を共用データ転送線CDLとするのかを特定する。すなわち、SAは、一単位を構成するマトリクス領域の列方向の位置を表す列方向アドレスとなる。以上のようにして、ワード線WL及びデータ転送線DLが特定されれば、一単位中におけるNAND型フラッシュメモリセルアレイを構成するメモリセルが特定される。
なお、以上の相関アドレスAddNの割り当て方は、NAND型フラッシュメモリセルアレイの容量と抵抗変化メモリセルアレイの容量との間の容量比を約16:1にした場合における一例である。したがって、上記のようなDEC、SAにそれぞれ2ビットずつのアドレス情報の割り当てる以外にも、DEC、SAのそれぞれに1ビット、3ビットのアドレス情報を割り当てるアドレス情報の割り当て方も本発明に含まれる。
さらに、上記容量比が別の比の場合でも上記説明したものと同様の考えを適用して相関アドレスAddNを構成させることができる。容量比によっては、相関アドレスAddNは、4ビット以外のアドレス情報割り当てが考えられるが、そのようなものも本発明は含む。そのような場合でも、容量比に基づいて分割したデータエリアのいずれかの領域を特定するアドレス情報であるDECと、データ転送線方向に沿って分割されたいずれかのデータエリアを特定するアドレス情報であるSAとにより相関アドレスAddNを構成させることができる。また、上記行単位における比に基づいて特定されるDECと、上記列単位における比に基づいて特定されるSAとにより相関アドレスAddNを構成させることができる。
図20は、図18に示す関係により構成されたメモリセルアレイ210の平面模式図である。図18で説明したように、データ量の割合に換算すると、1本のワード線WLに4本のメモリセル選択線MClが割り当てられる。また、データ転送線においても上記と同様に割り当てられる。したがって、図18に示す関係により構成されたメモリセルアレイ210においてNAND型フラッシュメモリセルアレイ:抵抗変化メモリセルアレイは、データ量の割合に換算すると、16:1の関係にある。
そして、図17に示すように、メモリセルアレイ210を4つのデータエリア及びスロット部と、4つの抵抗変化メモリエリアとに分離させると、図20に示すような領域に分けることができる。NAND型フラッシュメモリセルアレイと抵抗変化メモリセルアレイとのデータ量の割合を考慮すると、各データエリアは、さらに4つのデータエリアに分けることができる。なお、各データエリアをさらに4つのデータエリアに分けたものをそれぞれサブデータエリアと呼ぶこととする。
図20においてデータエリア1は、サブデータエリア1a、サブデータエリア1b、サブデータエリア1c、サブデータエリア1dに分けられている。図20においてデータエリア2は、サブデータエリア2a、サブデータエリア2b、サブデータエリア2c、サブデータエリア2dに分けられている。図20においてデータエリア3は、サブデータエリア3a、サブデータエリア3b、サブデータエリア3c、サブデータエリア3dに分けられている。図20においてデータエリア4は、サブデータエリア4a、サブデータエリア4b、サブデータエリア4c、サブデータエリア4dに分けられている。これらサブデータエリアは、合計16個ある。NAND型フラッシュメモリセルアレイの容量を約4Gbとすると、各サブデータエリアは約256Mb相当に容量となる。この場合、抵抗変化メモリセルアレイの容量は約4Gbの1/16の約256Mbとなる。すなわち、抵抗変化メモリエリアC1〜C4の合計の容量が約256Mbとなる。
以上のように、図18に示す関係により構成されたメモリセルアレイ210は、各サブデータエリアの容量と抵抗変化メモリセルアレイの容量とが等しい。このため、NAND型フラッシュメモリセルアレイと抵抗変化メモリセルアレイとの間におけるデータの転送は、サブデータエリア単位で行える。図20の場合、サブデータエリアは16個あるため、サブデータエリアの指定は4ビットで指定できる(図19におけるDEC、SAの説明参照)。
例えば、抵抗変化メモリエリアC1〜C4のデータをNAND型フラッシュメモリセルアレイへ転送する場合、図18に示すように、例えばサブデータエリア1aを指定するだけで行える。また、逆にサブデータエリア4aのデータのみを抵抗変化メモリエリアC1〜C4へ転送することも行うことができる。なお、NAND型フラッシュメモリセルアレイと抵抗変化メモリセルアレイとの間におけるデータの転送は、スロット部B1〜B4に含まれるセンス部を経由して行う。この場合、スロット部B1〜B4のいずれのセンス部を経由して行うかは、制御部231の制御により決定される。
<2−3.第2の実施形態の動作例>
図21は、本発明の第2の実施形態におけるメモリ装置200におけるデータ書込み動作の一例を示す図である。そのうち図21(a)は、メモリ装置200におけるデータ書込み動作波形の一例を示す図である。図21(b)は、メモリ装置200におけるデータ書込み動作におけるデータの流れの一例を示す図である。なお、図21以降のメモリ装置200における動作においては、メモリセルアレイ210の上位層を抵抗変化メモリセルアレイにより構成し、メモリセルアレイ210の下位層をNAND型フラッシュメモリセルアレイにより構成した場合を想定して以下説明する。しかしながら、メモリセルアレイ210の下位層をNOR型フラッシュメモリセルアレイにより構成した場合にも可能な限り以下の説明を適用することができる。このことは、以降において説明する全てのメモリ装置200における動作においても同様である。
図21におけるデータ書込み動作は、メモリ装置200の外部から見るとNAND型フラッシュメモリセルアレイにデータを書き込むという動作を行っている。しかしながら、メモリ装置200の内部から見ると、以下のような動作を行っている。図21におけるデータ書込み動作は、下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイに書き込むべき書込み対象データを、まず上位層の抵抗変化メモリセルアレイに書き込んで、その後に、上位層の抵抗変化メモリセルアレイから下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイに書込み対象データを転送してNAND型フラッシュメモリセルアレイにその書込み対象データを書き込むというものである。なお、図21においては、例えば図20におけるサブデータエリア1aに書き込むべき書込み対象データを、まず抵抗変化メモリエリアC1〜C4へ書き込み、次にその書き込んだ書込み対象データをサブデータエリア1aへ転送してサブデータエリア1aにその書込み対象データを書き込むというような場合を想定しており、そのことを図21(b)において表している。以下においてそのデータ書込み動作について説明する。
時刻T11において制御部231(コマンドデコーダ220)にコマンドが入力される。コマンドは、例えば「xxh」、「AddM」、「Data」、「yyh」の順に入力される。「xxh」は、上記説明したようなデータ書込みに対応するコマンドである。「AddM」は、上位層の抵抗変化メモリセルアレイから下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイに書込み対象データを転送する際の転送先のアドレス(例えば、サブデータエリア1aに対応するアドレス)である。「Data」は、書込み対象データである。「yyh」は、確定コマンドである。
「yyh」コマンドの入力が終了すると、時刻T12においてレディービジー信号R/B#はハイレベルからローレベルになる。時刻T12においてレディービジー信号R/B#はハイレベルからローレベルになると、例えば、制御部231の制御の下、I/Oバッファ230を通じて入力された書込み対象データは、データ転送線DL(ビット線BL、又はメインデータ線MDL)を通じて上位層の抵抗変化メモリエリアC1〜C4に対応するスロット部B1〜B4のセンス部に転送され、各センス部においてセンスされてラッチされる。そして、図21(b)のステップS1〜S4に示すように、データ書き込み部により、データ転送線DL(ビット線BL、又はメインデータ線MDL)を通じて上位層の抵抗変化メモリエリアC1〜C4に、センス部でラッチされた書込み対象データに対応するプログラムストレス(パルス電圧)が印加される。これにより、上位層の抵抗変化メモリエリアC1〜C4に書込み対象データが書き込まれる。
上位層の抵抗変化メモリエリアC1〜C4に対するデータ書込みが終了すると、時刻T13において上位層の抵抗変化メモリエリアC1〜C4に書き込まれた書込み対象データは、「AddM」コマンドに対応する下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイ(例えば、サブデータエリア1a。以下同じ。)に転送される。なお、上記書込み対象データの転送は、以下のように行われる。センスアンプコントローラ224等の制御の下、まず抵抗変化メモリエリアC1〜C4に書き込まれた書込み対象データがXデコーダ225により選択され、その選択された書込み対象データを、データ転送線DL(ビット線BL、又はメインデータ線MDL)を通じて対応するスロット部B1〜B4におけるセンス部が抵抗変化メモリエリアC1〜C4から読み出し、それらのデータをセンスしてラッチする(図21(b)におけるステップS5〜S8参照)。ここで、時刻T12が終了する。抵抗変化メモリセルアレイが介在する処理が終了するまでが、時刻T12である。
そして、時刻T13において、センス部においてラッチされた書込み対象データは、所定のタイミングでデータ転送線DL(ビット線BL、又はメインデータ線MDL)を通じて下位層のサブデータエリア1aに転送され(図21(b)におけるステップS9〜S12参照)、その後そのサブデータエリア1aにプログラムストレスが印加される。これにより、下位層のサブデータエリア1aに書込み対象データが書き込まれる。
なお、時刻T13以降、レディービジー信号R/B#はローレベルからハイレベルになる。すなわち、抵抗変化メモリセルアレイに対して所定の処理を行っている間をビジー状態とし、抵抗変化メモリセルアレイに対する所定の処理終了後、抵抗変化メモリセルアレイに書き込まれた書込み対象データをNAND型フラッシュメモリセルアレイに転送してNAND型フラッシュメモリセルアレイにその書込み対象データを書き込んでいる間を少なくともレディ状態としている。ここで、抵抗変化メモリセルアレイに対する所定の処理とは、少なくともデータ書き込み部によりNAND型フラッシュメモリセルアレイに書き込むべき書込み対象データを抵抗変化メモリセルアレイに書き込ませて、センス部により抵抗変化メモリセルアレイ(転送元)に書き込まれた書込み対象データを読み出させてセンスさせるまでの処理が一例として想定される。
以上のようにしたのは、外部から見てメモリ装置200における下位層のNAND型フラッシュメモリへのデータ書込み動作は、時刻T12における上位層の抵抗変化メモリセルアレイへのデータ書込みを含む上記所定の処理により終了したように見せるためである。時刻T13以降の下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイへのデータ書込みは、内部で行われているが、外部からこの動作は見えていない。
また、レディービジー信号R/B#がビジー状態からからレディ状態に変わる際に、制御部231がその旨を通知するように構成してもよい。上記その旨の通知を使って、例えば動作テストを行う際に内部状態を知ることができる。また、上記その旨の通知を使って、例えばレディービジー信号R/B#がビジー状態になった以降は、上記その旨の通知が来るまではI/Oバッファ231を通じた外部からのデータ取り込みを禁止するように制御することができる。
なお、上記ビジー状態は、レディービジー信号R/B#でモニターする方式の他に、アナログ規定またはクロック規定のように時間でビジー状態を規定する方式もある。アナログ規定とは、例えばあるメモリへのアクセスタイムが45nsの間はビジー状態にするということである。また、クロック規定とは、例えばレイテンシ3クロックの間はビジー状態にするということである。以上のビジー状態についての説明は可能な限り本発明の全てに適用できる。
上記のようなデータ書込みは、下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイの場合に有効である。NAND型フラッシュメモリセルアレイは、データ書込み速度が比較的遅い。このことを解決するため、データ書込み速度が速い抵抗変化メモリセルアレイを上位層に用いて、NAND型フラッシュメモリセルアレイに書き込むべきデータを一旦抵抗変化メモリセルアレイに書き込ませるようにしている。抵抗変化メモリセルアレイへのデータ書込みを含む上記所定の処理が終了すると、外部から見たらNAND型フラッシュメモリセルアレイへのデータ書込みが終了したように見える。これにより、NAND型フラッシュメモリにおけるデータ書込み速度が遅いことを改善することができる。
なお、上記データ書込み動作は、書込み速度を重視した構成であるため、抵抗変化メモリセルアレイに印加するパルス電圧の印加時間を短くして、抵抗変化メモリセルアレイを揮発性メモリに近い応答性をもつメモリとして使用することが想定される。
また、本発明の第1の実施形態におけるメモリ装置100において説明した事項、例えば、抵抗変化メモリセルアレイを不揮発性メモリに近いリテンション特性を持つメモリとして使用する態様、コピーバック動作、下位層をDRAM、SRAM等の揮発性メモリで構成させた場合等の説明は、本発明の第2の実施形態におけるメモリ装置200において可能な限り適用することができ、そのようなものも本発明に含まれる。
図22は、本発明の第2の実施形態におけるメモリ装置200におけるデータ書込み動作及びデータ消去動作の一例を示す図である。そのうち図22(a)は、メモリ装置200におけるデータ書込み動作波形及びデータ消去動作波形の一例を示す図である。図22(b)は、メモリ装置200におけるデータ書込み動作及びデータ消去動作の際のデータの流れの一例を示す図である。図22におけるデータ書込み動作及びデータ消去動作は、下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイに書き込むべき書込み対象データを、まず上位層の抵抗変化メモリセルアレイに書き込んで、その後に、上位層の抵抗変化メモリセルアレイから下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイに書込み対象データを転送してNAND型フラッシュメモリセルアレイにその書込み対象データを書き込むというものである。ここまでは、図21における動作と同様であるが、図22においてはさらに、上記書込み動作と並行して、他のエリアにおけるデータを消去するというものである。
なお、図22においては、例えば図20における抵抗変化メモリエリアC3、C4へデータを書き込んでいる間に、並行して消去可能なデータを記憶したデータエリア1における所定のブロックにおけるデータを消去して、かつ抵抗変化メモリエリアC3、C4へ書き込んだ書込み対象データをサブデータエリア3aへ転送してサブデータエリア3aにその書込み対象データを書き込むというような場合を想定しており、そのことを図22(b)において表している。このデータ消去を行ったデータエリア1へは次回のデータ書き込み時にデータが書き込まれる。すなわち、メモリ装置200外部から見ると、データ消去動作が見えていないため、データ消去動作のない新たな不揮発性メモリを実現したように見える。以下においてその動作について説明する。
時刻T21において制御部231(コマンドデコーダ220)にコマンドが入力される。コマンドは、例えば「xxh」、「AddM」、「Data」、「yyh」の順に入力される。「xxh」は、上記説明したようなデータ書込みと並行してデータ消去動作を行うべき旨のコマンドである。「AddM」は、上位層の抵抗変化メモリセルアレイから下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイに書込み対象データを転送する際の転送先のアドレス(例えば、サブデータエリア3aのアドレス)である。「Data」は、書込み対象データである。「yyh」は、確定コマンドである。
「yyh」コマンドの入力が終了すると、時刻T22においてレディービジー信号R/B#はハイレベルからローレベルになる。レディービジー信号R/B#がハイレベルからローレベルになると、例えば、制御部231の制御の下、I/Oバッファ230を通じて入力された書込み対象データは、データ転送線DL(ビット線BL、又はメインデータ線MDL)を通じて上位層の抵抗変化メモリエリアC3、C4に対応するスロット部B3、B4のセンス部に転送され、各センス部においてラッチされる。そして、図22(b)のステップS1、S2に示すように、データ書き込み部により、データ転送線DL(ビット線BL、又はメインデータ線MDL)を通じて上位層の抵抗変化メモリエリアC1〜C4に、センス部でラッチされた書込み対象データに対応するプログラムストレス(パルス電圧)が印加される。これにより、上位層の抵抗変化メモリエリアC3、C4に書込み対象データが書き込まれる。
また、レディービジー信号R/B#がハイレベルからローレベルになると、データ消去部は、下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイにおける所定のデータエリア(例えば、データエリア1)に記憶されたデータに対するデータ消去動作を開始する(図22(b)におけるステップS3参照)。なお、データ消去動作は、上記データの書込み及び転送に影響を与えず、かつ消去を許容されたデータを記憶したデータエリアである必要がある。また、消去されるデータエリアの場所(例えば、データエリア1)は、外部コマンド、又は内部における消去を許容されたデータを記憶したアドレスの指定に基づいて決定される。また、NAND型フラッシュメモリセルアレイにおけるデータ消去動作は、NAND型フラッシュメモリセルアレイを構成するウェルに、例えば15V程度を印加し、データ消去対象のNANDセルブロックに対応する全てのメモリセルのゲートにワード線を通じて、例えば1〜2vを印加する。この場合、そのNANDセルブロックを構成する全てのメモリセルのフローティングゲートからFNトンネル現象により電荷が引き抜かれて、そのNANDセルブロックはデータが消去された状態になる。また、データ消去動作開始タイミングは、レディービジー信号R/B#がハイレベルからローレベルになる以前でも、以降でもよい。
上位層の抵抗変化メモリエリアC3、C4に対するデータ書込みが終了すると、時刻T23において抵抗変化メモリエリアC3、C4に書き込まれた書込み対象データは、「AddM」コマンドに対応する下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイ(例えば、サブデータエリア3a。以下に同じ。)に転送される。なお、上記書込み対象データの転送は、以下のように行われる。センスアンプコントローラ224等の制御の下、まず抵抗変化メモリエリアC3、C4に書き込まれた書込み対象データがXデコーダ225により選択され、その選択された書込み対象データを、データ転送線DL(ビット線BL、又はメインデータ線MDL)を通じて対応するスロット部B3、B4におけるセンス部が抵抗変化メモリエリアC3、C4から読み出し、それらのデータをセンスしてラッチする(図22(b)におけるステップS4、S5参照)。ここで、時刻T22が終了する。抵抗変化メモリセルアレイが介在する処理が終了するまでが、時刻T22である。
そして、時刻T23において、センス部においてラッチされた書込み対象データは、所定のタイミングでデータ転送線DL(ビット線BL、又はメインデータ線MDL)を通じて下位層のサブデータエリア3aに転送され(図22(b)におけるステップS6、S7参照)、その後そのサブデータエリア3aにプログラムストレスが印加される。これにより、下位層のサブデータエリア3aに書込み対象データが書き込まれる。
なお、時刻T23以降、レディービジー信号R/B#はローレベルからハイレベルになる。以上のようにしたのは、外部から見てメモリ装置200におけるデータ書込み動作(例えば、サブデータエリア3aに対するデータ書込み動作)は、時刻T22における上位層の抵抗変化メモリセルアレイへのデータ書込みを含む上記所定の処理(図21での説明と同様の処理)により終了したことを表している。時刻T23以降の下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイへのデータ書込み、及びデータ消去動作(例えば、データエリア1に対するデータ消去動作)は、内部で行われているが、外部からこの動作は見えていない。
NAND型フラッシュメモリは仕様の上でデータ消去動作があり、長時間(数秒)かかる欠点があるが、抵抗変化メモリを組み合わせることによって、NAND型フラッシュメモリのデータ消去動作が外部に見えることなく、抵抗変化メモリを通じてデータ書込みや読出しを行うことができる。すなわち、外見上NAND型フラッシュメモリのデータ消去動作を隠しつつ、データ書込みや読出し動作が可能になる。以上からして、NAND型フラッシュメモリと抵抗変化メモリとの組み合わせによりDRAMにようにデータ書込みとデータ読出しから成る新しい不揮発性メモリを実現することができる。
図23は、本発明の第2の実施形態におけるメモリ装置200における上位層の抵抗変化メモリセルアレイに保存されたデータを下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイに書き込むデータ書込み動作の一例を示す図である。そのうち図23(a)は、メモリ装置200における上記データ書込み動作波形の一例を示す図である。図23(b)は、メモリ装置200の上記データ書込み動作におけるデータの流れの一例を示す図である。
図23におけるデータ書込み動作は、上位層の抵抗変化メモリセルアレイに保存されたデータを、データ転送線DL(ビット線BL、又はメインデータ線MDL)を通じて対応するスロット部におけるセンス部に転送し、さらにそのセンス部からデータ転送線DL(ビット線BL、又はメインデータ線MDL)を通じて下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイにデータを転送し、NAND型フラッシュメモリセルアレイにそのデータを書き込むというものである。図21及び図22におけるデータ書込み動作は外部からデータをメモリ装置200内部に書き込むものであるが、図23におけるデータ書込み動作は内部間においてデータを転送して行うデータ書込み動作である。
なお、図23においては、例えば図20における抵抗変化メモリエリアC3に保存されたデータをスロット部B3におけるセンス部を経由して、サブデータエリア4aに転送してそこに書き込むというような場合を想定しており、そのことを図23(b)において表している。以下においてその動作について説明する。
時刻T31において制御部231(コマンドデコーダ220)にコマンドが入力される。コマンドは、例えば「xxh」、「Address」、「Info」、「yyh」の順に入力される。「xxh」は、上記説明したような抵抗変化メモリセルアレイに保存されたデータをスロット部におけるセンス部に転送し、さらにそのセンス部から下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイにデータを転送し、NAND型フラッシュメモリセルアレイにそのデータを書き込むべき旨のコマンドである。「Address」は、転送すべきデータを保存した抵抗変化メモリセルアレイのアドレス(例えば、抵抗変化メモリエリアC3を表すアドレス)である。「Info」は、データ転送先のNAND型フラッシュメモリセルアレイのアドレス(例えば、サブデータエリア4aを表すアドレス)である。「yyh」は、確定コマンドである。
「yyh」コマンドの入力が終了すると、時刻T32においてレディービジー信号R/B#はハイレベルからローレベルになる。レディービジー信号R/B#がハイレベルからローレベルになると、図23(b)のステップS1に示すように、上位層の抵抗変化メモリセルアレイにおける「Address」で指定された場所(例えば、抵抗変化メモリエリアC3)に保存されたデータをスロット部におけるセンス部(例えば、スロット部B3におけるセンス部)がデータ転送線DL(ビット線BL、又はメインデータ線MDL)を通じて読み出し、それらのデータをセンスしてラッチする。そして、図23(b)のステップS2に示すように、そのラッチされたデータは、データ転送線DL(ビット線BL、又はメインデータ線MDL)を通じて「Info」で指定されたNAND型フラッシュメモリセルアレイ(例えば、サブデータエリア4a)に転送される。
スロット部B3におけるセンス部でラッチされたデータが「Info」で指定されたNAND型フラッシュメモリセルアレイ(例えば、サブデータエリア4a)に転送されると、時刻T33においてNAND型フラッシュメモリセルアレイ(例えば、サブデータエリア4a)にプログラムストレスが印加される。これにより、下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイに転送されたデータが書き込まれる。
なお、スロット部B3におけるセンス部でラッチされたデータが「Info」で指定されたNAND型フラッシュメモリセルアレイ(例えば、サブデータエリア4a)に転送されると、時刻T33以降、レディービジー信号R/B#はローレベルからハイレベルになる。
これは、メモリ装置200外部から見てメモリ装置200における上記データ書込み動作は、時刻T32におけるスロット部B3におけるセンス部を経由した上位層の抵抗変化メモリセルアレイから下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイへのデータ転送の終了により、上記データ書込みが終了したことを表している。実際はメモリ装置200内部において、時刻T33以降もデータ書込みは行われているが、メモリ装置200外部からこの動作は見えていない。このようにすれば、NAND型フラッシュメモリセルアレイのデータ書込み速度が遅いことを解決することができる。
図24は、本発明の第2の実施形態におけるメモリ装置200における下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイに保存されたデータを上位層の抵抗変化メモリセルアレイに書き込むデータ書込み動作の一例を示す図である。そのうち図24(a)は、メモリ装置200における上記データ書込み動作波形の一例を示す図である。図24(b)は、メモリ装置200の上記データ書込み動作におけるデータの流れの一例を示す図である。
図24におけるデータ書込み動作は、下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイに保存されたデータを、データ転送線DL(ビット線BL、又はメインデータ線MDL)を通じて対応するスロット部におけるセンス部が読み出し、それらのデータをセンスしてラッチし、さらにそのセンス部においてラッチされたデータを上位層の抵抗変化メモリセルアレイにそのデータを書き込むというものである。図22におけるデータ書込み動作は、図23におけるデータ書込み動作とは逆の流れになっている。
なお、図24においては、例えば図20におけるサブデータエリア4aに保存されたデータをスロット部B4におけるセンス部を経由して、抵抗変化メモリエリアC3に転送してそこに書き込むというような場合を想定しており、そのことを図24(b)において表している。なお、転送データの容量に応じて転送先の抵抗変化メモリエリアはさらに増えることもある。以下においてその動作について説明する。
時刻T41において制御部231(コマンドデコーダ220)にコマンドが入力される。コマンドは、例えば「xxh」、「Address」、「Info」、「yyh」の順に入力される。「xxh」は、上記説明したような下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイに保存されたデータをスロット部におけるセンス部に転送し、さらにそのセンス部から上位層の抵抗変化メモリセルアレイにデータを転送し、上位層の抵抗変化メモリセルアレイにそのデータを書き込むべき旨のコマンドである。「Address」は、転送すべきデータを保存したNAND型フラッシュメモリセルアレイのアドレス(例えば、サブデータエリア4aを表すアドレス)である。「Info」は、データ転送先の抵抗変化メモリセルアレイのアドレス(例えば、抵抗変化メモリエリアC3を表すアドレス)である。「yyh」は、確定コマンドである。
「yyh」コマンドの入力が終了すると、時刻T42においてレディービジー信号R/B#はハイレベルからローレベルになる。レディービジー信号R/B#がハイレベルからローレベルになると、下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイにおける「Address」で指定された場所(例えば、サブデータエリア4a)に保存されたデータをスロット部B4におけるセンス部がデータ転送線DL(ビット線BL、又はメインデータ線MDL)を通じて読み出し、それらのデータをセンスしてラッチする(図24(b)のステップS1参照)。
そして、図24(b)のステップS2に示すように、データ書き込み部により、データ転送線DL(ビット線BL、又はメインデータ線MDL)を通じて、上位層の抵抗変化メモリエリアC3に、上記センス部でラッチされた書込み対象データに対応するプログラムストレス(パルス電圧)が印加される。これにより、上位層の抵抗変化メモリエリアC3に書込み対象データが書き込まれる。上位層の抵抗変化メモリセルアレイへの転送データ書込みが終了すると、レディービジー信号R/B#はローレベルからハイレベルになる。
一般的に、NAND型フラッシュメモリにおけるデータ読出し速度は遅く、抵抗変化メモリにおけるデータ読出し速度は速い。したがって、図24で説明したような動作をメモリ装置200の起動時等に行うことにより、NAND型フラッシュメモリセルアレイから読み出すべきデータを抵抗変化メモリセルアレイから読み出すことができる。また、図24で説明したような動作をメモリ装置200が抵抗変化メモリセルアレイに対して所定の処理を行う前又は行った後に、行うようにしてもよい。これは、抵抗変化メモリセルアレイをバッファ化していると言える。これにより、メモリ装置200におけるデータ読出し速度を向上させることができる。
また、上記説明したように、下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイからデータを読み出してセンスする場合、センス回路に供給する電圧VS1は約3V程度が想定され、上位層の抵抗変化メモリセルアレイからデータを読み出してセンスする場合、センス回路に供給する電圧VS2は約3Vよりも低電圧が一般的である。図24における動作は、NAND型フラッシュメモリセルアレイから読み出すべきデータを抵抗変化メモリセルアレイから読み出すため、読み出しにおいて消費電力を低減させることができる。
図25は、本発明の第2の実施形態におけるメモリ装置200における下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイに保存されたデータを上位層の抵抗変化メモリセルアレイに書き込むデータ書込み動作と並行して、下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイに保存されたデータの外部への読出し動作、及びそのNAND型フラッシュメモリセルアレイに保存されたデータのデータ消去動作波形の一例を示す図である。図26は、本発明の第2の実施形態におけるメモリ装置200の図25に示した全ての動作におけるデータの流れの一例を示す図である。
図25におけるデータ書込み動作は、下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイに保存されたデータを、データ転送線DL(ビット線BL、又はメインデータ線MDL)を通じてスロット部におけるセンス部に転送し、そのデータを外部に出力する動作と並行して、下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイに保存されたデータを、上位層の抵抗変化メモリセルアレイに転送し、上位層の抵抗変化メモリセルアレイにそのデータを書き込んだ後に、そのデータを下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイから消去するものである。
なお、図25においては、例えば図20におけるサブデータエリア3aに保存されたデータをスロット部B3におけるセンス部を経由して、外部出力、及び抵抗変化メモリエリアC2に転送してそこに書き込み、その後、サブデータエリア3aに保存されたデータを消去するというような場合を想定しており、そのことを図26において表している。なお、転送データの容量に応じて転送先の抵抗変化メモリエリアはさらに増えることもある。以下においてその動作について説明する。
時刻T51において制御部231(コマンドデコーダ220)にコマンドが入力される。コマンドは、例えば「xxh」、「Address」、「Info」、「yyh」の順に入力される。「xxh」は、上記説明したような下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイに保存されたデータをスロット部におけるセンス部に転送し、そのデータを外部に出力すると同時に上位層の抵抗変化メモリセルアレイに転送し、上位層の抵抗変化メモリセルアレイにそのデータを書き込んだ後に、そのデータを下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイから消去するべき旨のコマンドである。「Address」は、転送すべきデータを保存したNAND型フラッシュメモリセルアレイのアドレス(例えば、サブデータエリア4aを表すアドレス)である。「Info」は、データ転送先の抵抗変化メモリセルアレイのアドレス(例えば、抵抗変化メモリエリアC3を表すアドレス)である。「yyh」は、確定コマンドである。
「yyh」コマンドの入力が終了すると、時刻T52以降においてレディービジー信号R/B#はハイレベルからローレベルになる。レディービジー信号R/B#がハイレベルからローレベルになると、下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイにおける「Address」で指定された場所(例えば、サブデータエリア4a)に保存されたデータをスロット部B3におけるセンス部がデータ転送線DL(ビット線BL、又はメインデータ線MDL)を通じて読み出し、それらのデータをセンスしてラッチする(図26におけるステップS1参照)。そして、そのラッチされたデータは、データ転送線DL(ビット線BL、又はメインデータ線MDL)を通じて(SRAM228、ラッチ229に転送されて)、I/Oバッファ230を介して外部に出力される(図26におけるステップS2参照)。
一方、図26のステップS3に示すように、データ書き込み部により、データ転送線DL(ビット線BL、又はメインデータ線MDL)を通じて、「Info」で指定された抵抗変化メモリセルアレイC2に、上記ラッチされたデータに対応するプログラムストレス(パルス電圧)が印加される。これにより、上位層の抵抗変化メモリエリアC2に書込み対象データが書き込まれる。
上位層の抵抗変化メモリセルアレイへの転送データ書込みが終了した時刻T53以降において、下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイにおける「Address」で指定された場所(例えば、サブデータエリア3a)に保存されたデータのデータ消去動作が行われる(図26におけるステップS4参照)。上位層の抵抗変化メモリセルアレイへの転送データ書込みが終了すると、時刻T53以降、レディービジー信号R/B#はローレベルからハイレベルになる。このため、上記データ消去動作はメモリ装置200の外部から見て行われているようには見えない。以上のようにメモリ装置200を動作させれば、ガーベージコレクション等の動作時に無駄にNAND型フラッシュメモリセルアレイを使う必要がなくなり、NAND型フラッシュメモリのサイクリング特性を向上させることができる。なお、本例では外部にデータ出力することを前提として説明を行ったが、データ出力が必要のないシステムにおいては外部にデータ出力することなく動作させてもよい。
以上、説明したメモリ装置200は、一方の層におけるメモリセルアレイの欠点を、他方の層におけるメモリセルアレイが補えるような組み合わせを全て含む。そして、それらに対して行う各処理の制御は、以上の説明に習って行うことができ、そのようなもの全て本発明に含まれる。
<3.第3の実施形態>
<3−1.全体構成>
図27は、本発明の第3の実施形態におけるメモリ装置300を示す図である。図27に示すように、メモリ装置300は、メモリセルアレイ310と、コマンドデコーダ320と、メモリコアコントローラ321と、アドレスラッチ及びコマンドジェネレータ322と、アドレスデコーダ323と、センスアンプコントローラ324と、Xデコーダ及びセンス回路325と、メモリ層選択部326と、Yデコーダ及びセンス回路327と、SRAM328と、ラッチ329と、I/Oバッファ330とを備える。メモリセルアレイ310における上位層は、クロスポイント型の抵抗変化メモリにより構成される。メモリセルアレイ310における下位層は、本発明の実施の形態における第1の実施形態、及び第2の実施形態の両方の場合を含む。
なお、メモリ装置300におけるメモリセルアレイ310と、コマンドデコーダ320と、メモリコアコントローラ321と、アドレスラッチ及びコマンドジェネレータ322と、アドレスデコーダ323と、センスアンプコントローラ324と、SRAM328と、ラッチ329と、I/Oバッファ330とは、メモリ装置100におけるメモリセルアレイ10と、コマンドデコーダ20と、メモリコアコントローラ21と、アドレスラッチ及びコマンドジェネレータ22と、アドレスデコーダ23と、センスアンプコントローラ24と、SRAM28と、ラッチ29と、I/Oバッファ30と基本的に同様のものであり、これらについては図1において既に説明済みであるため、その説明を省略する。
メモリ装置300とメモリ装置100との相違点は、メモリ装置300のXデコーダ25に対して、メモリ装置300にはXデコーダ及びセンス回路325というようにセンス機能が付加されていることである。なお、Xデコーダ及びセンス回路325は、メモリセルアレイ310における上位層の抵抗変化メモリセルアレイに記憶されたデータを読み出してセンスするが、下位層のメモリセルアレイに記憶されたデータを読み出してセンスしない。
また、メモリ装置300とメモリ装置100との相違点は、メモリ装置300のYデコーダ及びセンス回路327には、Xデコーダとしての機能が付加されていることである。なお、Yデコーダ及びセンス回路327におけるXデコーダとしての機能とは、上記Xデコーダ及びセンス回路325で読出しデータをセンスする場合に対応するXデコーダとしての機能である。
すなわち、メモリ装置300は、メモリセルアレイ310における上位層の抵抗変化メモリセルアレイに関して、X方向(行方向)とY方向(列方向)とにおける機能を入れ替えることができる。上記X方向(行方向)とY方向(列方向)とにおける機能の入れ替えに対応して、メモリ層選択部326は、メモリ層選択部26で説明したメモリ層の選択(メモリ層選択信号MAB)の他に、XY入れ替えの選択(XY入れ替え信号MBB)をも行う。
図28は、本発明の第3の実施形態におけるメモリ装置300のX方向(行方向)とY方向(列方向)とにおける機能入れ替えの概念図である。データセンス線D1は、メモリセル選択線MCLを通じてXデコーダ及びセンス回路325で可変抵抗素子310iを選択し、その結果、データ転送線DLを通じて読み出されたデータをYデコーダ及びセンス回路327でセンスしていることを表す。
Xデコーダ及びセンス回路325が可変抵抗素子310iに所定の電圧を印加した場合、可変抵抗素子310iが高抵抗状態にあると、電流はほとんど流れず、データ転送線DLの電圧レベルはハイレベルを維持する。この場合、Yデコーダ及びセンス回路327はデータ転送線DLにおけるハイレベルをセンスして、例えばデータ「0」が読み出されたものとして処理する。一方、Xデコーダ及びセンス回路325が可変抵抗素子310iに所定の電圧を印加した場合、可変抵抗素子310iが低抵抗状態にあると、電流は流れ、データ転送線DLの電圧レベルはローレベルになる。この場合、Yデコーダ及びセンス回路327はデータ転送線DLにおけるローレベルをセンスして、例えばデータ「1」が読み出されたものとして処理する。
データセンス線D2は、データ転送線DLを通じてYデコーダ及びセンス回路327で可変抵抗素子310iを選択し、その結果、メモリセル選択線MCLを通じて読み出されたデータをXデコーダ及びセンス回路325でセンスしていることを表す。
Yデコーダ及びセンス回路327が可変抵抗素子310iに所定の電圧を印加した場合、可変抵抗素子310iが高抵抗状態にあると、電流はほとんど流れず、メモリセル選択線MCLの電圧レベルはハイレベルを維持する。この場合、Xデコーダ及びセンス回路325はメモリセル選択線MCLにおけるハイレベルをセンスして、例えばデータ「0」が読み出されたものとして処理する。一方、Yデコーダ及びセンス回路327が可変抵抗素子310iに所定の電圧を印加した場合、可変抵抗素子310iが低抵抗状態にあると、電流は流れ、メモリセル選択線MCLの電圧レベルはローレベルになる。この場合、Xデコーダ及びセンス回路325はデータ転送線DLにおけるローレベルをセンスして、例えばデータ「1」が読み出されたものとして処理する。
<3−2.制御関係の構成>
図29は、本発明の第3の実施形態におけるXデコーダ及びセンス回路325aの構成の一例を示す図である。なお、図29に示すXデコーダ及びセンス回路325aは、下位層がNAND型フラッシュメモリセルアレイ、上位層が抵抗変化メモリセルアレイで構成された場合の構成である。図9及び図10で説明したXデコーダ25aと同様に、複数のXデコーダ及びセンス回路325aの集合が、図27に示すXデコーダ及びセンス回路325となる。
Xデコーダ325aは、アドレスデコーダ323から出力されたアドレス信号及び、メモリ層選択部326から出力されるメモリ層選択信号MAB、XY入れ替え信号MBBに基づいて、上位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイ、下位層の抵抗変化メモリセルアレイのいずれかにワード線WL、メモリセル選択線MCLを通じて処理に応じた電圧を供給するものである。また、Xデコーダ325aは、XY入れ替えか行われた場合、メモリセル選択線MCLを通じて読み出されたデータをセンスする。以下において図29に示すXデコーダ325aの内部構成について説明する。
ANDゲート3251には、例えばアドレスデコーダ323から出力されたアドレス信号が入力される。ANDゲート3251の入力数は、アドレス信号のビット数に応じて様々な数になる。ANDゲート3251は、アドレス信号に対応する信号を2入力NANDゲート3252の一方の入力に出力する。2入力NANDゲート3252の他方の入力には、メモリ層選択部326からメモリ層選択信号MABが入力される。
2入力NANDゲート3252は、ANDゲート3251からの出力、及びメモリ層選択信号MABに基づいてインバータ3253を介してワード線選択信号WLSELをワード線ドライバ3254に入力する。ワード線ドライバ3254は、ワード線選択信号WLSELに基づいて対応するワード線WL0、WL1、WL2、…に処理に応じた電圧VWL0、VWL1、VWL2、…を供給する。具体的には、ワード線ドライバ3254は、ワード線WL0、WL1、WL2、…毎に設けられたMOSトランジスタTr10、Tr11、Tr12、…により構成されている。MOSトランジスタTr10、Tr11、Tr12、…のゲートは、それぞれインバータ3253の出力に接続されている。また、MOSトランジスタTr10、Tr11、Tr12、…のソースは、それぞれワード線WL0、WL1、WL2、…に接続されている。また、そのMOSトランジスタTr10、Tr11、Tr12、…のドレインは、それぞれ(図示しない)電圧供給回路に接続されている。(図示しない)電圧供給回路は、例えばアドレスデコーダ323からの出力に基づいて処理に応じた電圧VWL0、VWL1、VWL2、…を各MOSトランジスタTr0、Tr1、Tr2、…へ供給する。
2入力ANDゲート3255の一方の入力には、インバータ3256を介してメモリ層選択部326からメモリ層選択信号MABが入力される。また、2入力ANDゲート3255の他方の入力には、ANDゲート3251からの出力が入力される。2入力ANDゲート3255の出力信号MCLDは、メモリセル選択線ドライバ3257に入力される。
メモリセル選択線ドライバ3257は、出力信号MCLDに基づいてメモリセル選択線MCLに処理に応じた電圧を供給する。具体的には、メモリセル選択線ドライバ3257は、メモリセル選択線MCL毎に設けられたMOSトランジスタTr´により構成されている。MOSトランジスタTr´のゲートが2入力ANDゲート3259の出力に接続されている。また、MOSトランジスタTr´のドレインは、電源Vmclラインに接続されている。また、MOSトランジスタTr´のソースは、メモリセル選択線MCLに接続されている。
さらに、Xデコーダ及びセンス回路325aには、センス回路選択部3258、及びセンス回路3261も備えている。センス回路選択部3258は、XY入れ替え信号MBBに基づいてセンス回路3261が機能するようにさせるものである。センス回路選択部3258は、例えば2入力ANDゲート3259と、インバータ3260とにより構成させることができる。2入力ANDゲート3259の一方の入力には、インバータ3260を介してXY入れ替え信号MBBが入力される。2入力ANDゲート3259の他方の入力には、2入力ANDゲート3255の出力信号MCLDが入力される。2入力ANDゲート3259の出力は、メモリセル選択線ドライバ3257を構成するMOSトランジスタTr´のゲートに接続されている。センス回路3261は、メモリセル選択線MCLを通じて読み出された抵抗変化メモリに記憶されたデータをセンスするものである。センス回路3261においてセンスされたデータは、図1におけるYデコーダ及びセンス回路27において読み出しデータがセンスされた場合に習って外部に出力される。
次に、Xデコーダ325aの動作について説明する。ANDゲート3251に入力されるビット全てにハイレベル信号「1」が入力されない場合、そのXデコーダ325aは特に何の動作も行わない。一方、ANDゲート3251に入力される全てのビットにハイレベル信号「1」が入力された場合、そのXデコーダ325aに対応するメモリセルのアドレスが入力されたものとしてANDゲート3251からハイレベルのアドレス選択信号Addが出力される。以下の説明において、そのXデコーダ325aに対応するメモリセルが選択され、ANDゲート3251からハイレベルのアドレス選択信号Addが出力されているものとする。
なお、以下において、下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイを選択する場合、メモリ層選択信号MABはハイレベルとし、上位層の抵抗変化メモリセルアレイを選択する場合、メモリ層選択信号MABはローレベルになるものとする。また、X方向(行方向)とY方向(列方向)とにおける機能を入れ替えることを選択しない場合、XY入れ替え信号MBBはローレベルとし、X方向(行方向)とY方向(列方向)とにおける機能を入れ替えることを選択する場合、XY入れ替え信号MBBはハイレベルになるものとする。
まず、メモリ層選択部326から上位層の抵抗変化メモリセルアレイを選択するローレベルのメモリ層選択信号MABが出力された場合について説明する。2入力NANDゲート3252の一方の入力には、ANDゲート3251から出力されたハイレベルのアドレス選択信号Addが入力される。そして、2入力NANDゲート3252の他方の入力に上位層の抵抗変化メモリセルアレイを選択するローレベルのメモリ層選択信号MABが入力されると、2入力NANDゲート3252は、ハイレベルの信号をインバータ3253に出力する。そして、そのハイレベルの信号はインバータ3253で反転され、インバータ3253はローレベルのワード線選択信号WLSELをワード線ドライバ3254に出力する。この場合、ワード線ドライバ3254を構成するMOSトランジスタTr0、Tr1、Tr2、…はオフになる。
一方、ANDゲート3255の一方の入力には、ANDゲート3251から出力されたハイレベルのアドレス選択信号Addが入力される。そして、メモリ層選択部326から上位層の抵抗変化メモリセルアレイを選択するローレベルのメモリ層選択信号MABが出力されると、インバータ3256はローレベルのメモリ層選択信号MABを反転させてハイレベルのメモリ層選択信号MABとして、ANDゲート3255の他方の入力に出力する。その結果、ANDゲート3255は、ハイレベルの出力信号MCLDを出力する。このハイレベルの出力信号MCLDは、センス回路選択部3258を構成する2入力ANDゲート3259の一方の入力に入力される。
以上の状態において、メモリ層選択部326からX方向(行方向)とY方向(列方向)とにおける機能を入れ替えることを選択しないローレベルのXY入れ替え信号MBBが出力された場合について説明する。ローレベルのXY入れ替え信号MBBが出力されると、センス回路3261は、非活性化される。また、ローレベルのXY入れ替え信号MBBが出力されると、そのローレベルのXY入れ替え信号MBBはセンス回路選択部3258を構成するインバータ3260で反転される。その反転されてハイレベルになったXY入れ替え信号MBBは2入力ANDゲート3259の他方の入力に入力される。この場合、2入力ANDゲート3259は、メモリセル選択線ドライバ3257を構成するMOSトランジスタTr´のゲートにハイレベルの信号を出力する。その結果、MOSトランジスタTr´はオンしてメモリセル選択線MCLを通じて抵抗変化メモリセルに所定の電圧を供給する。
次に、以上の状態において、メモリ層選択部326からX方向(行方向)とY方向(列方向)とにおける機能を入れ替えることを選択するハイレベルのXY入れ替え信号MBBが出力された場合について説明する。ハイレベルのXY入れ替え信号MBBが出力されると、センス回路3261は、活性化される。また、ハイレベルのXY入れ替え信号MBBが出力されると、そのハイレベルのXY入れ替え信号MBBはセンス回路選択部3258を構成するインバータ3260で反転される。その反転されてローレベルになったXY入れ替え信号MBBは2入力ANDゲート3259の他方の入力に入力される。この場合、2入力ANDゲート3259は、メモリセル選択線ドライバ3257を構成するMOSトランジスタTr´のゲートにローレベルの信号を出力する。その結果、MOSトランジスタTr´はオフになる。そして、活性化されたセンス回路3261は、メモリセル選択線MCLを通じて読み出された読出しデータをセンスする。
次に、メモリ層選択部326から下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイを選択するハイレベルのメモリ層選択信号MABが出力された場合について説明する。2入力NANDゲート3252の一方の入力には、ANDゲート3251から出力されたハイレベルのアドレス選択信号Addが入力される。そして、2入力NANDゲート3252の他方の入力に下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイを選択するハイレベルのメモリ層選択信号MABが入力されると、2入力NANDゲート3252は、ローレベルの信号をインバータ3253に出力する。そして、そのローレベルの信号はインバータ3253で反転され、インバータ3253はハイレベルのワード線選択信号WLSELをワード線ドライバ3254に出力する。この場合、ワード線ドライバ3254を構成するMOSトランジスタTr0、Tr1、Tr2、…はオンして、対応するワード線WL0、WL1、WL2、…に処理に応じた電圧VWL0、VWL1、VWL2、…を供給する。
一方、ANDゲート3255の一方の入力には、ANDゲート3251から出力されたハイレベルのアドレス選択信号Addが入力される。そして、メモリ層選択部326から下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイを選択するハイレベルのメモリ層選択信号MABが出力されると、インバータ3256はハイレベルのメモリ層選択信号MABを反転させてローレベルのメモリ層選択信号MABとして、ANDゲート3255の他方の入力に出力する。その結果、ANDゲート3255は、ローレベルの出力信号MCLDを出力する。このローレベルの出力信号MCLDを受けて、センス回路選択部3258を構成する2入力ANDゲート3259は、XY入れ替え信号MBBがどのような信号であっても、メモリセル選択線ドライバ3257を構成するMOSトランジスタTr´のゲートにローレベルの信号を出力する。メモリセル選択線ドライバ3257を構成するMOSトランジスタTr´はオフする。
なお、メモリ層選択部326から下位層のNAND型フラッシュメモリセルアレイを選択するハイレベルのメモリ層選択信号MABが出力された場合、XY入れ替え信号MBBは出力しないようにすることが想定される。
また、以上において、メモリセルアレイ310が、NAND型フラッシュメモリセルアレイと抵抗変化メモリセルアレイとにより構成された際のXデコーダ325aについて説明したが、ワード線ドライバ3254等の構成をメモリの種類に応じて適宜変更させることにより、上記Xデコーダ325aを他のメモリ(NOR型フラッシュメモリ、DRAM、SRAM等)におけるXデコーダとすることができる。
なお、本発明の第1の実施形態、第2の実施形態、第3の実施形態それぞれを組み合わせた態様についても本発明の範囲に含まれる。また、以上において下位層がNAND型フラッシュメモリである場合を中心に説明したが、可能な限り下位層がNOR型フラッシュメモリ、DRAM、SRAMである場合にも本発明を適用することができ、そのようなものも本発明に含まれる。
また、パルス電圧の印加時間を制御することにより、抵抗変化メモリを、NAND型フラッシュメモリ、NOR型フラッシュメモリ等の不揮発性メモリに近い特性を持ったメモリにした場合、本発明においてそのような抵抗変化メモリを、「不揮発性メモリ」と看做すこととする。なお、NAND型フラッシュメモリ、NOR型フラッシュメモリ等の不揮発性メモリに近い特性とは、NAND型フラッシュメモリ、NOR型フラッシュメモリ等の不揮発性メモリと全く同等の特性を指すものではなく、少なくとも本発明の他の層のメモリのデータのリテンションタイムと比較して、データのリテンションタイムが長いものを指す。この「不揮発性メモリ」の用い方は、請求項の解釈においてもそのまま適用することとする。
また、パルス電圧の印加時間を制御することにより、抵抗変化メモリを、DRAM、SRAM等の揮発性メモリに近い特性を持ったメモリにした場合、本発明においてそのような抵抗変化メモリを、「揮発性メモリ」と看做すこととする。なお、DRAM、SRAM等の揮発性メモリに近い特性とは、DRAM、SRAM等の揮発性メモリと全く同等の特性を指すものではなく、少なくとも本発明の他の層のメモリのデータ読み出し、データ書き込み応答性と比較してデータ読み出し、データ書き込み応答性がよいものを指す。この「揮発性メモリ」の用い方は、請求項の解釈においてもそのまま適用することとする。
なお、本発明の実施の形態は本発明を具現化するための一例を示したものであり、これに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形を施すことができる。
B1、B2、B3、B4 スロット部
BL ビット線
C1、C2、C3、C4 抵抗変化メモリエリア
CDL 共用データ転送線
DL データ転送線
MDL メインデータ線
WL ワード線
10、210、310 メモリセルアレイ
12、15 メモリ層
13、16 ワード線層
14 データ転送線層
17 ダミー層
17a ダミー素子
17b ダミー配線
17c 電圧パルス印加部
17d 電圧パルス印加制御部
20、220、320 コマンドデコーダ
21、221、321 メモリコアコントローラ
22、222、322 コマンドジェネレータ
23、223、323 アドレスデコーダ
24、224、324 センスアンプコントローラ
25、225 Xデコーダ
26、226、326 メモリ層選択部
27、227、327 Yデコーダ及びセンス回路
27a センス回路
27e センス回路電源
29、229、329 ラッチ
30、230、330 I/Oバッファ
100、200、300 メモリ装置
215 センス部
250 データエリア

Claims (58)

  1. 第1のメモリセルアレイにより構成された第1のメモリ層と、
    前記第1のメモリセルアレイにおいて同一行に配置されたメモリセルに接続された第1のワード線により構成された第1のワード線層と、
    前記第1のメモリセルアレイとは異なる第2のメモリセルアレイにより構成された第2のメモリ層と、
    前記第2のメモリセルアレイにおいて同一行に配置されたメモリセルに接続された第2のワード線により構成された第2のワード線層と、
    前記第1のワード線及び第2のワード線と交差する方向に配置され、前記第1のメモリセルアレイと第2のメモリセルアレイとで共用されたデータ転送線により構成されたデータ転送線層と、
    を備えたことを特徴とするメモリ装置。
  2. 前記第1のメモリセルアレイ及び第2のメモリセルアレイのいずれか一方が揮発性メモリセルアレイで、他方が不揮発性メモリセルアレイであることを特徴とする請求項1に記載のメモリ装置。
  3. 前記第2のメモリセルアレイは、抵抗状態に応じたデータを記憶する抵抗変化メモリセルアレイにより構成されたことを特徴とする請求項1に記載のメモリ装置。
  4. 隣り合う前記第2のワード線のピッチは、隣り合う前記第1のワード線におけるピッチよりも大きいことを特徴とする請求項3に記載のメモリ装置。
  5. 前記第1のワード線層及びデータ転送線層は、前記第1のメモリ層よりも上の層であり、
    前記抵抗変化メモリ層は、前記第1のワード線層及びデータ転送線層よりも上の層であり、
    前記第2のワード線層は、前記抵抗変化メモリ層よりも上の層であることを特徴とする請求項3に記載のメモリ装置。
  6. 前記抵抗変化メモリセルアレイを構成する抵抗変化メモリセル毎にその抵抗変化メモリセルの真下に設けられ、前記データ転送線と前記抵抗変化メモリセルとを接続するコンタクトにより構成されたダミー層を設けたことを特徴とする請求項5に記載のメモリ装置。
  7. 前記コンタクトは、スイッチング素子により構成されたことを特徴とする請求項6に記載のメモリ装置。
  8. 前記スイッチング素子は、前記抵抗変化メモリセルと同種の抵抗変化メモリセルにより構成されたダミー素子であり、
    同一行又は同一列に配置された前記ダミー素子に接続されたダミー線をさらに備え、
    前記ダミー素子の一端は、前記データ転送線に接続され、
    前記ダミー素子の他端は、前記ダミー線を介して前記抵抗変化メモリセルの一端に接続されたことを特徴とする請求項7に記載のメモリ装置。
  9. 前記ダミー線又はデータ転送線を通じて前記ダミー素子に電圧パルスを印加する電圧パルス印加手段と、
    前記電圧パルス印加手段における前記電圧パルスの電圧値及び印加時間を制御する電圧パルス制御手段と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項8に記載のメモリ装置。
  10. 前記電圧パルス制御手段は、前記ダミー素子の抵抗値を所定の抵抗値以下にさせるよう前記制御を行うことを特徴とする請求項9に記載のメモリ装置。
  11. 前記電圧パルス制御手段は、少なくとも前記データ転送線に所定の電圧以上の電圧が印加された後に前記制御を行うことを特徴とする請求項10に記載のメモリ装置。
  12. 前記電圧パルス制御手段は、少なくとも前記抵抗変化メモリセルアレイに対して所定の処理を行う前又は行った後に前記制御を行うことを特徴とする請求項10に記載のメモリ装置。
  13. 前記電圧パルス制御手段は、前記ダミー素子の抵抗値を所定の抵抗値以上にさせるよう前記制御を行うことを特徴とする請求項9に記載のメモリ装置。
  14. 前記第1のワード線及び第2のワード線のいずれか一方を選択して、その選択に対応する前記第1のメモリセルアレイまたは前記第2のメモリセルアレイの同一行に配置されたメモリセルに電圧を供給する行デコード手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のメモリ装置。
  15. 前記行デコード手段は、前記第1のメモリセルアレイにおける行方向の所定の位置に設けられ、
    前記第2のメモリセルアレイは、抵抗状態に応じたデータを記憶する抵抗変化メモリセルアレイであり、その抵抗変化メモリセルアレイは、前記行デコード手段の真上付近まで拡がって形成されたことを特徴とする請求項14に記載のメモリ装置。
  16. 前記行デコード手段は、前記第1のメモリセルアレイにおける行方向の所定の位置に設けられ、
    前記第2のメモリセルアレイは、抵抗状態に応じたデータを記憶する抵抗変化メモリセルアレイであり、前記行デコード手段の真上付近の全部又は一部の領域にのみ設けられたことを特徴とする請求項14に記載のメモリ装置。
  17. 前記第2のワード線に出力された前記第2のメモリセルアレイにおけるメモリセルの記憶データをセンスする第1のセンス手段と、
    前記データ転送線に出力された前記第2のメモリセルアレイにおけるメモリセルの記憶データをセンスする第2のセンス手段と、
    前記データ転送線を選択して同一列に配置された前記第2のメモリセルアレイにおけるメモリセルに電圧を供給する列デコード手段と、
    前記行デコード手段で前記第2のメモリセルアレイにおけるメモリセルに電圧を供給させ、前記第2のセンス手段で前記第2のメモリセルアレイにおけるメモリセルの記憶データをセンスさせるか、又は前記列デコード手段で前記第2のメモリセルアレイにおけるメモリセルに電圧を供給させ、前記第1のセンス手段で前記第2のメモリセルアレイにおけるメモリセルの記憶データをセンスさせるかを選択する選択手段と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項14に記載のメモリ装置。
  18. 前記第1のメモリセルアレイ及び前記第2のメモリセルアレイに記憶されたデータの読み出しを制御する制御手段と、
    前記制御手段の制御により前記第1のメモリセルアレイ及び前記第2のメモリセルアレイに記憶されたデータを、前記データ転送線を通じて読み出してセンスするセンス手段と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のメモリ装置。
  19. 前記センス手段は、
    前記データ転送線に接続され、前記データ転送線を通じて読み出したデータをセンスするセンス回路と、
    前記データ転送線を通じてデータを読み出してセンスさせるセンス電圧を前記センス回路に供給するセンス回路電源と
    を含み、
    前記センス回路電源は、前記データの読み出し元である前記第1のメモリセルアレイまたは前記第2のメモリセルアレイのそれぞれに応じた前記センス電圧を供給することを特徴とする請求項18に記載のメモリ装置。
  20. 前記センス回路電源は、前記データ転送線毎に設けられた少なくとも2つの前記センス回路に前記センス電圧の供給元として共用されていることを特徴とする請求項19に記載のメモリ装置。
  21. 前記第2のメモリセルアレイは、抵抗状態に応じたデータを記憶する抵抗変化メモリセルアレイであり、
    前記センス回路電源は、前記データの読み出し元が前記抵抗変化メモリセルアレイである場合、前記データの読み出し元が前記抵抗変化メモリセルアレイ以外のメモリセルアレイである場合よりも小さい前記センス電圧を前記センス回路に供給することを特徴とする請求項19に記載のメモリ装置。
  22. 前記センス手段は、前記第1のメモリセルアレイと隣り合う位置に設けられ、
    前記第2のメモリセルアレイは、抵抗状態に応じたデータを記憶する抵抗変化メモリセルアレイであり、その抵抗変化メモリセルアレイは、前記センス手段の真上付近まで拡がって形成されたことを特徴とする請求項18に記載のメモリ装置。
  23. 前記センス手段は、前記第1のメモリセルアレイにおける列方向の所定の位置に設けられ、
    前記第2のメモリセルアレイは、抵抗状態に応じたデータを記憶する抵抗変化メモリセルアレイであり、前記センス手段の真上付近の全部又は一部の領域にのみ設けられたことを特徴とする請求項18に記載のメモリ装置。
  24. 前記制御手段は、転送元の前記第1のメモリセルアレイ、前記第2のメモリセルアレイに記憶されたデータを、それぞれ転送先の前記第2のメモリセルアレイ、前記第1のメモリセルアレイに書き込む転送書き込み動作を制御し、
    前記センス手段は、前記制御手段の制御により前記転送元のデータを読み出してそのデータをセンスし、
    前記制御手段の制御により前記センスされたデータを前記転送先である前記第1のメモリセルアレイまたは前記第2のメモリセルアレイのいずれかに書き込むデータ書き込み手段と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項18に記載のメモリ装置。
  25. 前記第1のメモリセルアレイは、フラッシュメモリセルアレイであり、
    前記第2のメモリセルアレイは、抵抗状態に応じたデータを記憶する抵抗変化メモリセルアレイであり、
    前記制御手段は、前記フラッシュメモリセルアレイにデータを書き込む場合、前記データ書き込み手段により前記フラッシュメモリセルアレイに書き込むべきデータを前記抵抗変化メモリセルアレイに書き込ませた後に、前記センス手段により前記抵抗変化メモリセルアレイに書き込まれたデータを前記転送元のデータとして読み出させてセンスさせ、前記データ書き込み手段により前記センスされたデータを前記転送先である前記フラッシュメモリセルアレイに書き込ませることを特徴とする請求項24に記載のメモリ装置。
  26. 前記制御手段は、前記データ書き込み手段により前記フラッシュメモリセルアレイに書き込むべきデータを前記抵抗変化メモリセルアレイに書き込ませて、前記センス手段により前記抵抗変化メモリセルアレイに書き込まれたデータを前記転送元のデータとして読み出させてセンスさせるまでを少なくともビジー状態とし、前記ビジー状態終了後から前記データ書き込み手段により前記センスされたデータを前記転送先である前記フラッシュメモリセルアレイに書き込ませている間までを少なくともレディ状態とすることを特徴とする請求項25に記載のメモリ装置。
  27. 前記制御手段は、前記ビジー状態から前記レディ状態に変わる際に、その旨を通知することを特徴とする請求項26に記載のメモリ装置。
  28. 前記制御手段の制御により前記フラッシュメモリセルアレイに記憶されたデータを消去するデータ消去手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記フラッシュメモリセルアレイにデータを書き込む場合、消去を許容された前記フラッシュメモリセルアレイに記憶されたデータを前記データ消去手段に消去させると伴に、前記データ書き込み手段により前記フラッシュメモリセルアレイに書き込むべきデータを前記抵抗変化メモリセルアレイに書き込ませた後に、前記センス手段により前記抵抗変化メモリセルアレイに書き込まれたデータを前記転送元のデータとして読み出させてセンスさせ、前記データ書き込み手段により前記センスされたデータを前記転送先である前記フラッシュメモリセルアレイに書き込ませることを特徴とする請求項25に記載のメモリ装置。
  29. 前記制御手段は、前記データ書き込み手段により前記フラッシュメモリセルアレイに書き込むべきデータを前記抵抗変化メモリセルアレイに書き込ませて、前記センス手段により前記抵抗変化メモリセルアレイに書き込まれたデータを前記転送元のデータとして読み出させてセンスさせるまでを少なくともビジー状態とし、前記ビジー状態終了後から前記データ書き込み手段により前記センスされたデータを前記転送先である前記フラッシュメモリセルアレイに書き込ませている間までを少なくともレディ状態とし、
    前記データ消去手段における消去は、ビジー状態、レディ状態とは無関係に行われることを特徴とする請求項28に記載のメモリ装置。
  30. 前記第1のメモリセルアレイは、揮発性メモリセルアレイであり、
    前記第2のメモリセルアレイは、抵抗状態に応じたデータを記憶する抵抗変化メモリセルアレイであり、
    前記制御手段は、前記データ書き込み手段により前記揮発性メモリセルアレイにデータを書き込ませた後に、前記センス手段により前記揮発性メモリセルアレイに書き込まれたデータを前記転送元のデータとして読み出させてセンスさせ、前記データ書き込み手段により前記センスされたデータを前記転送先である前記抵抗変化メモリセルアレイに書き込ませることを特徴とする請求項24に記載のメモリ装置。
  31. 前記第1のメモリ層は、第1のメモリプレーンを前記データ転送線方向に沿って複数の第1のデータエリアに分割した前記第1のメモリセルアレイにより構成されており、隣り合う第1のデータエリアは、エリア接続切断層を構成し、複数の第1のデータエリアの前記分割部分に位置するエリア接続切断手段を介して前記データ転送線により接続され、
    前記第2のメモリ層は、第2のメモリプレーンを前記第1のデータエリアに対応させて前記データ転送線方向に沿って複数の第2のデータエリアに分割した前記第2のメモリセルアレイにより構成されており、隣り合う第2のデータエリアは、前記エリア接続切断手段を介して前記データ転送線により接続され、
    隣り合う第1のデータエリア間、及び第2のデータエリア間の接続切断をエリア接続切断手段を通じて制御する接続切断制御手段とをさらに備え、
    前記接続切断制御手段は、前記エリア接続切断手段を通じた前記制御により、データ転送元であるいずれかの第1のデータエリア又は第2のデータエリアからデータ転送先であるいずれかの第1のデータエリア又は第2のデータエリアまでのデータ転送経路を形成させることを特徴とする請求項1に記載のメモリ装置。
  32. 前記第2のメモリセルアレイは、抵抗状態に応じたデータを記憶する抵抗変化メモリセルアレイであり、
    前記抵抗変化メモリセルアレイは、前記複数の第1のデータエリアの前記分割部分の真上付近まで拡がって形成されたことを特徴とする請求項31に記載のメモリ装置。
  33. 前記第2のメモリセルアレイは、抵抗状態に応じたデータを記憶する抵抗変化メモリセルアレイであり、前記複数の第1のデータエリアの前記分割部分の真上付近の全部又は一部の領域にのみ設けられたことを特徴とする請求項31に記載のメモリ装置。
  34. 前記第1のメモリセルアレイは、抵抗状態に応じたデータを記憶する抵抗変化メモリセルアレイであることを特徴とする請求項31に記載のメモリ装置。
  35. 前記接続切断制御手段は、第1のデータエリア及びその第1のデータエリアに対応する第2のデータエリアの間でデータ転送を行う場合、そのデータ転送を行う第1のデータエリア及びその第1のデータエリアに対応する第2のデータエリアと、他の第1のデータエリア及びその第1のデータエリアに対応する第2のデータエリアとを分断するよう前記エリア接続切断手段を制御することを特徴とする請求項31に記載のメモリ装置。
  36. 第1のデータエリア、及び第2のデータエリアに記憶されたデータの読み出しを制御する制御手段と、
    第1のデータエリア、及びその第1のデータエリアに対応する第2のデータエリアにおける少なくとも1つの分割点に設けられ、前記制御手段の制御により対応する第1のデータエリア、及びその第1のデータエリアに対応する第2のデータエリアから前記データ転送線を通じてデータを読み出してセンスするセンス手段と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項31に記載のメモリ装置。
  37. 前記第2のメモリセルアレイは、抵抗状態に応じたデータを記憶する抵抗変化メモリセルアレイであり、その抵抗変化メモリセルアレイは、前記センス手段の真上付近まで拡がって形成されたことを特徴とする請求項36に記載のメモリ装置。
  38. 前記第2のメモリセルアレイは、抵抗状態に応じたデータを記憶する抵抗変化メモリセルアレイであり、前記センス手段の真上付近の全部又は一部の領域にのみ設けられたことを特徴とする請求項36に記載のメモリ装置。
  39. 前記制御手段は、転送元の第1のデータエリア、第2のデータエリアに記憶されたデータを、それぞれ転送先の第2のデータエリア、第1のデータエリアに書き込む転送書き込み動作を制御し、
    前記センス手段は、前記制御手段の制御により前記転送元のデータを読み出してそのデータをセンスし、
    前記制御手段の制御により前記センスされたデータを前記転送先である第2のデータエリア、第1のデータエリアのいずれかに書き込むデータ書き込み手段と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項36に記載のメモリ装置。
  40. 前記第1のメモリセルアレイは、フラッシュメモリセルアレイであり、
    前記第2のメモリセルアレイは、抵抗状態に応じたデータを記憶する抵抗変化メモリセルアレイであり、
    前記制御手段は、前記フラッシュメモリセルアレイにデータを書き込む場合、前記データ書き込み手段により前記フラッシュメモリセルアレイに対応する書き込み対象第1のデータエリアに書き込むべきデータを、前記抵抗変化メモリセルアレイに対応する書き込み対象第2のデータエリアに書き込ませた後に、前記センス手段により前記書き込み対象第2のデータエリアに書き込まれたデータを前記転送元のデータとして読み出させてセンスさせ、前記データ書き込み手段により前記センスさせたデータを前記転送先である前記書き込み対象第1のデータエリアに書き込ませることを特徴とする請求項39に記載のメモリ装置。
  41. 前記制御手段は、前記データ書き込み手段により前記フラッシュメモリセルアレイに対応する書き込み対象第1のデータエリアに書き込むべきデータを、前記抵抗変化メモリセルアレイに対応する書き込み対象第2のデータエリアに書き込ませて、前記センス手段により前記書き込み対象第2のデータエリアに書き込まれたデータを前記転送元のデータとして読み出してセンスさせるまでを少なくともビジー状態とし、前記ビジー状態終了後から前記データ書き込み手段により前記センスさせたデータを前記転送先である前記書き込み対象第1のデータエリアに書き込ませている間までを少なくともレディ状態とすることを特徴とする請求項40に記載のメモリ装置。
  42. 前記制御手段の制御により前記フラッシュメモリセルアレイに記憶されたデータを消去するデータ消去手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記フラッシュメモリセルアレイにデータを書き込む場合、消去を許容された前記フラッシュメモリセルアレイに記憶されたデータを前記データ消去手段に消去させると伴に、前記データ書き込み手段により前記フラッシュメモリセルアレイに対応する書き込み対象第1のデータエリアに書き込むべきデータを、前記抵抗変化メモリセルアレイに対応する書き込み対象第2のデータエリアに書き込ませた後に、前記センス手段により前記書き込み対象第2のデータエリアに書き込まれたデータを前記転送元のデータとして読み出させてセンスさせ、前記データ書き込み手段により前記センスさせたデータを前記転送先である前記書き込み対象第1のデータエリアに書き込ませることを特徴とする請求項40に記載のメモリ装置。
  43. 前記制御手段は、前記データ書き込み手段により前記書き込み対象第1のデータエリアに書き込むべきデータを前記書き込み対象第2のデータエリアに書き込ませて、前記センス手段により前記書き込み対象第2のデータエリアに書き込まれたデータを前記転送元のデータとして読み出すまでを少なくともビジー状態とし、前記ビジー状態終了後から前記データ書き込み手段により前記センスさせたデータを前記転送先である前記書き込み対象第1のデータエリアに書き込ませている間までを少なくともレディ状態とし、
    前記データ消去手段における消去は、ビジー状態、レディ状態とは無関係に行われることを特徴とする請求項42に記載のメモリ装置。
  44. 前記第1のメモリセルアレイは、フラッシュメモリセルアレイであり、
    前記第2のメモリセルアレイは、抵抗状態に応じたデータを記憶する抵抗変化メモリセルアレイであり、
    前記制御手段は、前記抵抗変化メモリセルアレイの読み出し対象第2のデータエリアに記憶されたデータを、前記転送元のデータとしてその読み出し対象第2のデータエリアに対応する前記センス手段により読み出させてセンスさせ、前記データ書き込み手段により前記センスさせたデータを前記転送先である前記書き込み対象第1のデータエリアに書き込ませることを特徴とする請求項39に記載のメモリ装置。
  45. 前記制御手段は、前記抵抗変化メモリセルアレイの読み出し対象第2のデータエリアに記憶されたデータを、前記転送元のデータとしてその読み出し対象第2のデータエリアに対応する前記センス手段により読み出させてセンスさせるまでを少なくともビジー状態とし、前記ビジー状態終了後から前記データ書き込み手段により前記センスさせたデータを前記転送先である前記書き込み対象第1のデータエリアに書き込ませている間までを少なくともレディ状態とすることを特徴とする請求項44に記載のメモリ装置。
  46. 前記第1のメモリセルアレイは、フラッシュメモリセルアレイであり、
    前記第2のメモリセルアレイは、抵抗状態に応じたデータを記憶する抵抗変化メモリセルアレイであり、
    前記制御手段は、前記フラッシュメモリセルアレイの読み出し対象第1のデータエリアに記憶されたデータを、前記転送元のデータとしてその読み出し対象第1のデータエリアに対応する前記センス手段により読み出させてセンスさせ、前記データ書き込み手段により前記センスさせたデータを前記転送先である前記書き込み対象第2のデータエリアに書き込ませることを特徴とする請求項39に記載のメモリ装置。
  47. 前記制御手段は、当該メモリ装置の起動時に、前記フラッシュメモリセルアレイの読み出し対象第1のデータエリアに記憶されたデータを、前記転送元のデータとしてその読み出し対象第1のデータエリアに対応する前記センス手段により読み出させてセンスさせ、前記データ書き込み手段により前記センスさせたデータを前記転送先である前記書き込み対象第2のデータエリアに書き込ませることを特徴とする請求項46に記載のメモリ装置。
  48. 前記制御手段は、少なくとも前記抵抗変化メモリセルアレイに対して所定の処理を行う前又は行った後に、前記フラッシュメモリセルアレイの読み出し対象第1のデータエリアに記憶されたデータを、前記転送元のデータとしてその読み出し対象第1のデータエリアに対応する前記センス手段により読み出させてセンスさせ、前記データ書き込み手段により前記センスさせたデータを前記転送先である前記書き込み対象第2のデータエリアに書き込ませることを特徴とする請求項46に記載のメモリ装置。
  49. 前記制御手段の制御により前記フラッシュメモリセルアレイに対応するいずれかの第1のデータエリアに記憶されたデータを消去するデータ消去手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記データ書き込み手段により前記センスさせたデータを前記転送先である前記書き込み対象第2のデータエリアに書き込ませた後に、前記データ消去手段により前記転送元である前記読み出し対象第1のデータエリアからそのデータを消去させることを特徴とする請求項46に記載のメモリ装置。
  50. 前記制御手段は、少なくとも前記データ書き込み手段によりその転送させたデータを前記書き込み対象第2のデータエリアに書き込ませている間をビジー状態とし、それ以降をレディ状態とすることを特徴とする請求項49に記載のメモリ装置。
  51. 前記第1のメモリセルアレイは、フラッシュメモリセルアレイであり、
    前記第2のメモリセルアレイは、抵抗状態に応じたデータを記憶する抵抗変化メモリセルアレイであり、
    前記制御手段の制御により前記フラッシュメモリセルアレイに記憶されたデータを消去するデータ消去手段をさらに備え、
    前記制御手段は、消去を許容された前記フラッシュメモリセルアレイに記憶されたデータを前記データ消去手段に消去させると伴に、前記センス手段により前記フラッシュメモリセルアレイに記憶されたデータを前記転送元のデータとして読み出させてセンスさせ、前記データ書き込み手段により前記センスさせたデータを前記転送先である前記抵抗変化メモリセルアレイに書き込まることを特徴とする請求項39に記載のメモリ装置。
  52. 前記制御手段は、前記データ書き込み手段により前記センスさせたデータを前記転送先である前記抵抗変化メモリセルアレイに書き込ませた後に、前記消去を許容された前記フラッシュメモリセルアレイに記憶されたデータとして前記転送元のデータを選択して前記データ消去手段に消去させ、前記センス手段により前記抵抗変化メモリセルアレイに書き込ませたデータを読み出させてセンスさせた後に、そのセンスさせたデータを前記データ書き込み手段により前記転送元に書き込ませることを特徴とする請求項51に記載のメモリ装置。
  53. 前記第1のメモリセルアレイは、フラッシュメモリセルアレイであり、
    前記第2のメモリセルアレイは、抵抗状態に応じたデータを記憶する抵抗変化メモリセルアレイであり、
    前記フラッシュメモリセルアレイにおけるスペアエリアのデータを前記抵抗変化メモリセルアレイに記憶させたことを特徴とする請求項1に記載のメモリ装置。
  54. 前記第1のメモリセルアレイを構成する第1のメモリセルのアドレスは、前記第2のメモリセルアレイを構成する第2のメモリセルのアドレスと、前記第1のメモリセルアレイの容量と前記第2のメモリセルアレイの容量との容量比に基づいて特定される前記第2のメモリセルのアドレスに対応する前記第1のメモリセルのアドレスである容量比アドレスとにより構成されたことを特徴とする請求項1及び31のいずれかに記載のメモリ装置。
  55. 前記容量比アドレスは、前記第2のメモリセルと、前記第1のメモリセルとに前記容量比を持たせて構成させた一単位中における前記第1のメモリセルの位置を、前記容量比に基づいて特定させたアドレスであり、
    前記第2のメモリセルのアドレスを前記一単位のアドレスとしたことを特徴とする請求項54に記載のメモリ装置。
  56. 前記一単位は、マトリクス状に配置された複数の前記第1のメモリセルと、その複数の前記第1のメモリセルにより形成されたマトリクス領域の真上付近に位置する1つの前記第2のメモリセルとにより構成され、
    前記容量比アドレスは、前記一単位を構成する前記マトリクス領域の行方向の位置を表す行方向アドレスと、前記マトリクス領域の列方向の位置を表す列方向アドレスとにより構成されたことを特徴とする請求項55に記載のメモリ装置。
  57. 前記容量比アドレスは、前記容量比に基づいて、前記第1のメモリセルアレイを分割した容量比分割エリアの位置を表し、
    前記容量比分割エリアは、各前記第1のデータエリアを前記容量比に基づいて分割した領域であり、
    前記容量比分割エリアの位置を表すアドレスは、データ転送線方向に沿って分割されたいずれかの前記第1のデータエリアを特定する第1のアドレス情報と、前記容量比に基づいて分割した前記第1のデータエリアのいずれかの領域を特定する第2のアドレス情報とにより構成されたことを特徴とする請求項54に記載のメモリ装置。
  58. 前記第1のメモリセルアレイ及び第2のメモリセルアレイのいずれか一方が揮発性メモリセルアレイで、他方が不揮発性メモリセルアレイであり、
    前記第1のメモリセルアレイ及び第2のメモリセルアレイに対する所定の処理を制御する制御手段と、
    前記制御手段の制御により前記第1のメモリセルアレイ及び第2のメモリセルアレイに対する所定の処理を行う処理手段と
    を備え、
    前記制御手段は、前記揮発性メモリセルアレイに前記所定の処理を行わせている間は少なくともビジー状態とし、前記不揮発性メモリセルアレイに所定の処理を行わせている間は少なくともレディ状態とすることを特徴とする請求項1に記載のメモリ装置。
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