JP2012036581A - 欄間パネル用金具及びこの金具により欄間に取り付けられた欄間パネル構造、ならびに、この欄間パネルを欄間に取り付ける方法 - Google Patents
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Abstract
【効果】一人ででも、高いところでの欄間パネルDの取付作業を極めて容易に行うことができる。
【選択図】図4
Description
この欄間パネル用金具1は、基本的には、前記枠体Bの少なくとも左右の縦枠b1,b1に取り付け得る左右一対の固定ガイド部材2,2と、この一対の固定ガイド部材2,2の少なくとも一方に長手方向の一端側が枢支された支持アーム3と、この支持アーム3の他端側が枢支されていて前記欄間パネルDの両端を支持するための左右一対の支持部材4,4とからなっている。
なお、支持アーム3は左右一対の固定ガイド部材2,2及び支持部材4,4に対して1本でもよいが、力のバランスを考えれば左右に2本配置するのが好ましい。
したがって、建物内の躯体Aに設置される枠体B内に開閉可能に設けられるドアCの上方において、前記支持部材4,4に側面が取り付けられている欄間パネルDを開閉可能に配置させることができる。
そこで、この組み上がったものを施工現場に持ち込んで前記左右の縦枠b1,b1に固定する作業を一人で行うことができるようになれば、工事代その他様々な面で有利である。
そのために、本発明においては、前記枠体Bの左右の縦枠b1,b1と欄間パネルDとそれを前記枠体Bの左右の縦枠b1,b1に取り付けるための金具1とのいずれかを、他の部材に対して一旦仮止めすることができるようにしてある。この仮止め手段を設けたことにより、かなりの幅と重さとを有する欄間パネルを極めて容易に取り付けることができ、特に、一人ででも、高いところでの取付作業を比較的容易に行うことができる。
この場合においては、例えば、前記左右の縦枠b1,b1側に仮止め手段の1つである部材を、そして、前記一対の固定ガイド部材2,2側に仮止め手段のもう一方の部材を、取り付ける。
これらのビスは、仮固定専用のものとして使用することができるだけでなく、本固定用にも兼用できる。このように、仮固定のためにビスを用いた場合には、それらを全て本固定用に兼用できる。
なお、前記左右の縦枠b1,b1には、このようなビス5を取り付けるための下穴を工場であらかじめ開けておくと良い。
図示したビスの他にも、本固定はできないが仮止め手段としてピン(図示しない)を用い、このピンを嵌合する方式を採用することもできる。
なお、前記左右の縦枠b1,b1には、これらのプレート6やブラケット7を工場であらかじめ取り付けておいても良い。
例えば、係合溝8には、前記左右の縦枠b1,b1に仮固定したビス5,5を係合させることにより、仮固定できる。また、係合溝9には、前記左右の縦枠b1,b1に固定したプレート6の突起6aを、係合孔10には、前記左右の縦枠b1,b1に固定したプレート7の係合爪7aを係合させることにより、仮固定できる。
なお、工場で前記支持部材4,4に1枚の欄間パネルDの両側面をあらかじめ固定しておいても良く、この場合には現場での上記欄間パネルDの取付作業を省略できる。
すると、図4(e)とその一部を拡大して示すように、上側の係合溝8の始端部から順次係合して行き、やがて前記左右の縦枠b1,b1に仮固定された上下2つのビス5,5のうち上側のビス5,5に、前記支持部材4,4の上側の係合溝8,8の折曲部分付近がそれぞれ係合するに至る。
かくして、上下2つのビス5,5と上下2つの係合溝8,8とからなる仮止め手段を用いることにより、建物内の躯体Aに設置される枠体B内に開閉可能に設けられるドアCの上方において、前記支持部材4,4に側面が取り付けられている欄間パネルDを仮固定(仮止め)することができる。
したがって、建物内の躯体Aに設置される枠体Bの左右の縦枠b1,b1に欄間パネルDを取り付けるに当って、上下2つのビス5,5と上下2つの係合溝8,8とからなる仮止め手段を設けたことにより、かなりの幅と重さとを有する欄間パネルDをずっと持っている必要がなく、極めて容易に取り付けることができ、特に、一人ででも、高いところでの取付作業を極めて容易に行うことができる。
この場合において、上下2つのビス5,5に代わるものが上下2つの突起6a,6a、あるいは係合爪7a,7aであり、上下2つの係合溝8,8に代わるものが上下2つの係合溝9,9、あるいは上下2つの係合孔10,10であり、それぞれの関係については上で説明した場合と同様であるから、ここでは詳細な説明を省略する。
なお、上側のビスについては、左右のうち片側だけでも良い。
そして、側面から見た図である図6(c)に示すように、左右一対の固定ガイド部材2,2の下側の係合溝8,8を両縦枠b1,b1に設けたビス5,5に係合させ、両ビス5,5を軸に起す。
すると、上から見た図6(d)の左端の状態から、同図の中央の上側に示すように、左右一対の固定ガイド部材2,2の水平方向の部材にそれぞれ形成した係合溝8,8を前記横枠b2に設けたビス5,5に係合させることができる。この途中の状態では、同図の中央の下側に示すように、左右一対の固定ガイド部材2,2の垂直方向の部材が撓むが、同図右端の上側に示すように、係合溝8,8の終端にビス5,5が来た仮固定状態になると、同図右端の下側に示すように、元の状態に戻り、仮固定(仮止め)状態となる。
そして、側面から見た図である図6(e)に示すように、左右一対の固定ガイド部材2,2の下側の係合溝8,8を横方向の枠材b3に設けたビス5,5にそれぞれ係合させ、そのまま起す。
すると、図6(e)の左から2番目に示すように、左右一対の固定ガイド部材2,2の垂直方向の部材の上側に形成された係合溝8,8が枠体Bの左右の縦枠b1,b1に設けたビス5,5に引っ掛かり、さらにその右に示すように、順次係合溝8,8の奥にビス5,5がそれぞれ係合し、最終的に左右一対の固定ガイド部材2,2が下がって前記枠材b3に乗り、仮固定(仮止め)状態となる。
次いで、図7(a)の左側に示すように、欄間パネルDの左右の端面にもう1つの仮止め手段である上下2つのビス5,5を取り付ける。
そして、同図矢印で示すように、上下2つの前記係合溝8’,8’に、欄間パネルDの左右の端面に設けた上下2つのビス5,5を差込んで係合溝8’,8’の終端である垂直溝まで下げると、仮固定(仮止め)状態となる。しかる後、欄間パネルDを開いた状態で、仮止め用に用いた上下2つのビス5,5をねじ込んで、前記支持部材4,4に欄間パネルDを固定(本固定)する。
この場合には、仮固定(仮止め)状態が少々揺れることも考えられるが、特に支障はない。そして、仮固定(仮止め)後、欄間パネルDを開いた状態で、仮止め用に用いたビス5をねじ込んで、前記支持部材4,4に欄間パネルDを固定(本固定)する。
なお、係合溝8’が1つの場合には、欄間パネルDの左右の端面に設けるビス5については、前記係合溝8’に対応する位置に1つ設ければ良い。
次いで、図7(d)の左側に示すように、欄間パネルDの左右の端面にもう1つの仮止め手段であるブラケット7,7を取り付ける。
そして、同図矢印で示すように、上下2つの前記係合溝8”,8”に、欄間パネルDの左右の端面に取り付けた設けたブラケット7,7の上下2つの係合爪7a,7aを差込んで係合溝8”,8”の爪受けまで下げると、仮固定(仮止め)状態となる。しかる後、前記上下2つの係合爪7a,7aと前記上下2つの係合溝8”,8”とを固定(本固定)する。
この場合の本固定については、上下2つの係合爪7a,7aにネジ孔(図示しない)を形成しておき、支持部材4,4に形成しておいたビス挿通用の孔を経て前記ネジ孔に本固定用のビス(図示しない)をねじ込むか、あるいは、前記上下2つの係合爪7a,7aに本固定用の部材(図示しない)を係合させることにより、欄間パネルDと支持部材4,4とを固定(本固定)することができる。
この場合には、仮固定(仮止め)状態が少々揺れることも考えられるが、特に支障はない。この場合の本固定についても、前記係合爪7aにネジ孔(図示しない)を形成しておき、支持部材4,4に形成しておいたビス挿通用の孔を経て前記ネジ孔に本固定用のビス(図示しない)をねじ込むか、あるいは、前記係合爪7aに本固定用の部材(図示しない)を係合させることにより、欄間パネルDと支持部材4,4とを固定(本固定)することができる。
なお、係合溝8”が1つの場合には、欄間パネルDの左右の端面に設けるブラケット7の係合爪7aについては、前記係合溝8”に対応する位置に1つ設ければ良い。
この具体的手段を例示すると、図8(a)に示すように、支持部材4,4に係合孔4dを形成する一方、支持アーム3に係合突起3aを形成し、前記係合孔4dに前記係合突起3aを嵌合させる場合を挙げることができる。また、図8(b)に示すように、着脱可能な嵌合部材11を用いて支持アーム3を仮固定させても良い。さらに、図8(c)に示すように、支持アーム3と支持部材4とに跨って粘着材料12を貼着し、両者を仮固定させても良い。
したがって、かなりの幅と重さとを有する欄間パネルDをずっと持っている必要がなく、極めて容易に取り付けることができ、特に、一人ででも、高いところでの取付作業を極めて容易に行うことができる。
この位置固定手段としては、例えば、左右一対の固定ガイド部材2,2に形成した孔2d(図1参照)と、この孔2dに挿通するボルト等の締付具13(図3参照)とからなる場合を挙げることができる。そして、枠体Bの少なくとも左右の縦枠b1,b1に固定された左右一対の固定ガイド部材2,2の孔2dに、前記締付具13をねじ込んで最終的な位置の固定を行えば良い。なお、図3においては、上下2本のビス5,5と本固定手段としての締付具13を便宜上鎖線で示す。
なお、図2(b)及び図3において、符号Eは戸当たりである。
Claims (7)
- 建物内の枠体内に設けられるドアなどの建具の上方において、前記枠体内に欄間パネルを開閉可能に配置させるために用いる金具であって、少なくとも、前記枠体の少なくとも左右の縦枠に取り付け得る一対の固定ガイド部材と、この一対の固定ガイド部材に軸支されていて前記欄間パネルを支持するための支持部材とからなり、前記支持部材に前記欄間パネルを取り付けた後の前記一対の固定ガイド部材を、少なくとも前記左右の縦枠に仮固定させるための仮止め手段を設けたことを特徴とする欄間パネル用金具。
- 建物内の枠体内に設けられるドアなどの建具の上方において、前記枠体内に欄間パネルを開閉可能に配置させるために用いる金具であって、少なくとも、前記枠体の少なくとも左右の縦枠に取り付け得る一対の固定ガイド部材と、この一対の固定ガイド部材に軸支されていて前記欄間パネルを支持するための支持部材とからなり、少なくとも前記左右の縦枠に前記一対の固定ガイド部材を取り付けた後の前記支持部材に、前記欄間パネルを仮固定させるための仮止め手段を設けたことを特徴とする欄間パネル用金具。
- 一対の固定ガイド部材を枠体の少なくとも左右の縦枠に位置固定するための手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の欄間パネル用金具。
- 建物内の枠体内に設けられるドアなどの建具の上方において、一対の固定ガイド部材に軸支されている支持部材に欄間パネルを取り付け、この一対の固定ガイド部材を仮止め手段により前記枠体の少なくとも左右の縦枠に仮固定し、仮固定後の前記一対の固定ガイド部材を少なくとも前記左右の縦枠に本固定したことを特徴とする欄間パネル構造。
- 建物内の枠体内に設けられるドアなどの建具の上方において、前記枠体の少なくとも左右の縦枠に一対の固定ガイド部材を取り付け、この一対の固定ガイド部材に軸支されている支持部材に、仮止め手段により欄間パネルを仮固定し、仮固定後の前記欄間パネルと前記支持部材とを本固定したことを特徴とする欄間パネル構造。
- 建物内の枠体内に設けられるドアなどの建具の上方において、一対の固定ガイド部材に軸支されている支持部材に欄間パネルを取り付け、この一対の固定ガイド部材を前記枠体の少なくとも左右の縦枠に仮固定し、しかる後、仮固定された前記一対の固定ガイド部材を少なくとも前記左右の縦枠に本固定することにより、欄間パネルを欄間に取り付ける方法。
- 建物内の枠体内に設けられるドアなどの建具の上方において、前記枠体の少なくとも左右の縦枠に一対の固定ガイド部材を取り付け、この一対の固定ガイド部材に軸支されている支持部材に欄間パネルを仮固定し、しかる後、仮固定後の前記欄間パネルと前記支持部材とを本固定することにより、欄間パネルを欄間に取り付ける方法。
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