JP2012036233A - マレイミド系重合体 - Google Patents

マレイミド系重合体 Download PDF

Info

Publication number
JP2012036233A
JP2012036233A JP2010174774A JP2010174774A JP2012036233A JP 2012036233 A JP2012036233 A JP 2012036233A JP 2010174774 A JP2010174774 A JP 2010174774A JP 2010174774 A JP2010174774 A JP 2010174774A JP 2012036233 A JP2012036233 A JP 2012036233A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
maleimide
maleimide polymer
group
molecular weight
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010174774A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5565177B2 (ja
Inventor
Shoichi Matsumoto
章一 松本
Tsutomu Takashima
務 高嶋
Akira Shiibashi
彬 椎橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka University NUC
Osaka City University PUC
Eneos Corp
Original Assignee
Osaka University NUC
Osaka City University PUC
JX Nippon Oil and Energy Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka University NUC, Osaka City University PUC, JX Nippon Oil and Energy Corp filed Critical Osaka University NUC
Priority to JP2010174774A priority Critical patent/JP5565177B2/ja
Publication of JP2012036233A publication Critical patent/JP2012036233A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5565177B2 publication Critical patent/JP5565177B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

【課題】新規なマレイミド系重合体を提供すること。
【解決手段】下記式(1)で表される構造単位と、下記式(2)で表される構造単位と、を有するマレイミド系重合体。
【化1】
Figure 2012036233

【化2】
Figure 2012036233

【選択図】なし

Description

本発明は、マレイミド系重合体に関する。
従来、マレイミド系重合体としては、N−アリールマレイミドとメタクリル酸エステルとの共重合体(特許文献1〜4)、マレイミド類とスチレン類との共重合体(特許文献5)、マレイミド類とアクリロニトリルとスチレン類との共重合体(特許文献5〜7)等が開示されている。
また、非特許文献1〜3には、エチレン系不飽和化合物とマレイミドとのラジカル共重合が記載されている。
特公昭43−9753号公報 特開昭61−141715号公報 特開昭61−171708号公報 特開昭62−109811号公報 特開昭47−6891号公報 特開昭61−76512号公報 特開昭61−276807号公報
Omayu, A.;Matsumoto, A.,Macromol.Chem.Phys.,2008,209,2312 Omayu, A.;Ueno, T.;Matsumoto, A.,Macromol.Chem.Phys.,2008,209,1503 Omayu, A.;Yoshioka, S.;Matsumoto, A.,Macromol.Chem.Phys.,2009,210,1210
本発明は、新規なマレイミド系重合体を提供することを目的とする。
すなわち本発明は、下記式(1)で表される構造単位と、下記式(2)で表される構造単位と、を有するマレイミド系重合体を提供する。
Figure 2012036233

[式中、Rはアルキル基又はアリール基を示す。]
Figure 2012036233

[式中、mは0〜3の整数を示す。]
本発明はまた、下記式(3)で表される構造単位を有するマレイミド系重合体を提供する。
Figure 2012036233

[式中、Rはアルキル基又はアリール基を示し、mは0〜3の整数を示す。]
本発明はさらに、下記式(4)で表される構造を有するマレイミド系重合体を提供する。
Figure 2012036233

[式中、Rはアルキル基又はアリール基を示し、mは0〜3の整数を示し、nは1以上の整数を示す。]
本発明に係るマレイミド系重合体は、式(1)で表される構造単位と、式(2)で表される構造単位とを有し、耐熱性に優れる。本発明に係るマレイミド系重合体が耐熱性に優れることの理由は、必ずしも明らかではないが、式(2)で表される構造単位が、芳香環を有し、特徴的なカルド型骨格を有していることが一因であると考えられる。
本発明に係るマレイミド系重合体は、下記式(5)で表されるマレイミド化合物と下記式(6)で表されるエキソメチレン化合物とをラジカル共重合してなるマレイミド系重合体であることが好ましい。このようなマレイミド系重合体は、式(1)で表される構造単位と、式(2)で表される構造単位とを単量体単位とするマレイミド系重合体であり、このようなマレイミド系重合体は耐熱性に一層優れる。
Figure 2012036233

[式中、Rはアルキル基又はアリール基を示す。]
Figure 2012036233

[式中、mは0〜3の整数を示す。]
本発明によれば、新規なマレイミド系重合体が提供される。
本発明に係るマレイミド系重合体の好適な実施形態について以下に説明する。
本実施形態に係るマレイミド系重合体は、下記式(1)で表される構造単位と、下記式(2)で表される構造単位とを有する。式中、Rはアルキル基又はアリール基を示し、mは0〜3の整数を示す。
Figure 2012036233
Figure 2012036233
アルキル基は、直鎖状、分岐状又は環状であってよく、直鎖状又は分岐状であることが好ましく、直鎖状であることがより好ましい。また、アルキル基としては、炭素数1〜20のアルキル基が好ましく、炭素数1〜15のアルキル基がより好ましい。また、ガラス転移温度Tgが低く加工性が良好であり、且つ耐熱性に優れるマレイミド系重合体を得る観点からは、炭素数4〜20のアルキル基が好ましく、6〜18のアルキル基がより好ましい。
アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、シクロペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基等が挙げられる。
アリール基としては、炭素数6〜60のアリール基が好ましく、炭素数6〜16のアリール基がより好ましい。また、アリール基としては、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基、ビフェニル基、アントラセニル基、ピレニル基等が例示できる。
式(2)において、mが0である場合とは、下記式(2−1)で表される構造単位を意味する。
Figure 2012036233
本実施形態に係るマレイミド系重合体は、優れた耐熱性を有する。本実施形態に係るマレイミド系重合体が耐熱性に優れる理由は、必ずしも明らかではないが、式(2)で表される構造単位が芳香環を有し、かつ特徴的なカルド型骨格を有していることが一因であると考えられる。
本実施形態に係るマレイミド系重合体は、下記式(3)で表される構造単位を有するものであってもよい。式中、R及びmは、上記と同義である。
Figure 2012036233
このような構造単位を有するマレイミド系重合体は、耐熱性に一層優れる。このような効果が奏される理由は、必ずしも明らかではないが、式(2)で表されるような芳香環及び特徴的なカルド型骨格を有する構造単位が、式(1)で表されるようなマレイミド骨格の近傍に存在していることが一因と考えられる。
本実施形態に係るマレイミド系重合体は、下記式(4)で表される構造を有するものであってもよい。式中、R及びmは、上記と同義であり、nは1以上の整数を示す。
Figure 2012036233
このような構造を有するマレイミド系重合体は、耐熱性に一層優れる。このような効果が奏される理由は、必ずしも明らかではないが、式(3)で表されるような構造単位がマレイミド系重合体全体にわたって連続して形成されるためと考えられる。
式(4)中、nは、例えば、1〜1000とすることができる。また、1〜500とすることもできる。
本実施形態に係るマレイミド系重合体の重量平均分子量Mwは、例えば、300〜600000とすることができる。また、300〜300000とすることもできる。
本実施形態に係るマレイミド系重合体の数平均分子量Mnは、例えば、300〜300000とすることができる。また、300〜150000とすることもできる。
本実施形態に係るマレイミド系重合体の重量平均分子量Mwと数平均分子量Mnの比Mw/Mnは、例えば、1〜10とすることができる。また、1〜5とすることもできる。
本実施形態に係るマレイミド系重合体のガラス転移温度Tgは、好ましくは0〜350であり、より好ましくは50〜300である。
また、本実施形態に係るマレイミド系重合体の5%重量減少温度T95は、好ましくは250〜500であり、より好ましくは300〜450である。このように耐熱性に優れるマレイミド系重合体は、例えば、高耐熱性樹脂としての用途に好適に使用することができる。
本実施形態に係るマレイミド系重合体は、下記式(5)で表されるマレイミド化合物と下記式(6)で表されるエキソメチレン化合物とを、ラジカル共重合してなるマレイミド系重合体であることが好ましい。式中、R及びmは、上記と同義である。
Figure 2012036233
Figure 2012036233
このようなマレイミド系重合体は、式(1)で表される繰り返し単位と、式(2)で表される繰り返し単位とからなるマレイミド系重合体、ということもできる。ここで、マレイミド系重合体は、式(1)で表される繰り返し単位及び式(2)で表される繰り返し単位以外に、末端基を有していてもよい。
(マレイミド系重合体の製造方法)
本実施形態に係るマレイミド系重合体は、例えば、式(5)で表されるマレイミド化合物と式(6)で表されるエキソメチレン化合物とを、ラジカル共重合する共重合工程を備える製造方法により製造することができる。
式(6)で表されるエキソメチレン化合物のうち、mが0である化合物(1−メチレンベンゾシクロブテン)は、例えば、Macromolecules,Vol.28,5947−5950(1995)に記載の方法によって製造することができる。
また、式(6)で表されるエキソメチレン化合物のうち、mが1である化合物(1−メチレンインダン)は、例えば、Journal of Polymer Science:Part A:Polymer Chemistry,Vol.29,1779−1787(1991)に記載の方法によって製造することができる。
また、式(6)で表されるエキソメチレン化合物のうち、mが2である化合物(1−メチレンテトラリン)は、例えば、α−テトラロンとメチルトリフェニルホスフィノブロミドとのWittig反応によって製造することができる。
さらに、式(6)で表されるエキソメチレン化合物のうち、mが3である化合物(5−メチレン−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾシクロヘプテン)は、例えば、1−ベンゾスベロンとメチルトリフェニルホスフィノブロミドとのWittig反応によって製造することができる。
共重合工程は、例えば、上記マレイミド化合物と、上記エキソメチレン化合物と、ラジカル重合開始剤と、溶媒とを含有する混合液を、減圧条件下、所定の反応温度で、所定の反応時間反応させることにより、行うことができる。
共重合工程における上記エキソメチレン化合物の使用量は、上記マレイミド化合物1モルに対して、0.1〜10モルであることが好ましく、0.5〜2.0モルであることがより好ましい。
また、ラジカル重合開始剤の使用量は、上記マレイミド化合物1モルに対して、0.001〜0.15モルとすることが好ましく、0.01〜0.10とすることがより好ましい。
また、溶媒の使用量は、上記混合液における上記マレイミド化合物の濃度が0.01〜10mol/Lとなるような量であることが好ましく、0.1〜5mol/Lとなるような量であることがより好ましい。
ラジカル重合開始剤としては、ベンゾイルパーオキシド、ラウリルパーオキシド、オクタノイルパーオキシド、アセチルパーオキシド、ジ−t−ブチルパーオキシド、ジクミルパーオキシド、t−ブチルパーオキシアセテート、t−ブチルパーブチルピバレート等の有機過酸化物;2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(2−ブチロニトリル)、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、ジメチル−2,2’−アゾビスイソブチレート等のアゾ系開始剤;等が挙げられる。
減圧条件は、例えば、上記混合液を耐圧容器に入れた後、冷却して混合液を固化させ、次いで耐圧容器内を減圧し、密封することにより調整することができる。なお、減圧条件において、真空度は0.5Torr以下とすることができる。また、真空度は0.1Torr以下とすることもできる。
反応温度は、例えば、−80〜150℃とすることができ、40〜100℃としてもよい。また、反応時間は、例えば、0.5〜40時間とすることができ、3〜8時間としてもよい。
なお、本製造方法においては、反応温度を高くすること、上記混合液における上記マレイミド化合物及び上記エキソメチレン化合物の濃度を低くすること、2,2’−アゾビスイソブチロニトリルの使用量を多くすること、等によって、重量平均分子量Mw及び数平均分子量Mnの小さいマレイミド系重合体を得ることができる。
また、本製造方法においては、反応温度を低くすること、上記混合液における上記マレイミド化合物及び上記エキソメチレン化合物の濃度を低くすること、2,2’−アゾビスイソブチロニトリルの使用量を少なくすること、等によって、重量平均分子量Mw及び数平均分子量Mnの大きいマレイミド系重合体を得ることができる。
共重合工程では、上記マレイミド化合物及び上記エキソメチレン化合物以外の単量体をさらに上記混合液に含有させ、共重合に供してもよい。このような単量体としては、例えば、アルキルアクリレート等のアクリレート類;アルキルメタアクリレート等のメタクリレート;スチレン、メチルスチレン等のスチレン類;酢酸ビニル;塩化ビニル;等が挙げられる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
実施例で得られた重合体の物性値は、以下に示す方法により求めた。
(1)重量平均分子量Mw、数平均分子量Mn
重量平均分子量Mwと数平均分子量Mnは、標準ポリスチレン換算GPC装置CCPDRE−8020(東ソー(株)製)を用いて測定し、流出溶媒にはTHFを用いた。
(2)分子量分布
上記(1)により得られた重量平均分子量Mwと数平均分子量Mnの比Mw/Mnを、分子量分布を示す値とした。
(3)ガラス転移温度測定(DSC)
ガラス転移温度(Tg)は、DSC6200(セイコー電子工業(株)製)を用いて測定した。
(4)熱分解温度測定(TG/DTA)
TG/DTA6200(セイコー電子工業(株)製)を用いて、昇温・降温速度を10℃/分、窒素雰囲気で測定し、5%重量減少温度T95を求めた。
(5)核磁気共鳴分光法(NMR)
BRUKER製AV300(300MHz)を用い、ケミカルシフトはCDClH:7.26ppm、13C:77.0ppm)を基準として、NMRスペクトルを求めた。
(実施例1:N−メチルマレイミドと1−メチレンインダンとの共重合体)
10mL用のメスフラスコに、N−メチルマレイミド222mg(東京化成工業(株)製、2.0mmol)、1−メチレンインダン260mg(2.0mmol)、アゾジイソブチロニトリル16.4mg(東京化成工業(株)製、0.1mmol)を加えた後に、1,2−ジクロロエタン(和光純薬(株)製)を加えることで全量を10mLとした。
この混合溶液を20mLの2方コックが接続されているパイレックス(登録商標)製容器に移した後に−78℃に冷却した。混合溶液が固化したことを確認後に真空ポンプを用いてパイレックス(登録商標)製反応容器を0.1Torrまで減圧し、溶封した。
その反応溶液を60℃の水浴に浸し、5時間振とうさせた後に室温まで冷却させた。その後、反応容器を開封し、200mLのメタノール中に反応混合物を流し込んだところ、白色固体が生成し、PTFEフィルターを備えたろ過装置に注ぎ込むことで単離した。ろ紙上の白色固体を10mLのメタノールで洗浄し、1Torrの真空乾燥機にて12時間乾燥することで、乾燥した白色固体としてマレイミド系重合体(171mg)を得た。その対理論収率は35%であった。
得られた白色固体は、13C−NMRによって、N−メチルマレイミドと1−メチレンインダンとが共重合したマレイミド系重合体であることが確認された。参考までに13C−NMRスペクトルの測定結果を以下に示す。
13C−NMR:δ 179.5−177.8(マレイミド骨格中のC=O)、143.8−123.3(メチレンインダンの芳香環)、69.2、54.7−53.8、42.7−40.4、31.0−24.4(主鎖及びメチレンインダンの飽和炭化水素)、24.4(N−CH
得られたマレイミド系重合体について、GPC測定を行ったところ、重量平均分子量Mwは22900であり、数平均分子量Mnは14100であり、分子量分布(Mw/Mn)は1.6であった。
また、得られたマレイミド系重合体について、DSC測定及びTG/DTA測定を行ったところ、ガラス転移温度Tg及び5%重量減少温度T95は、表1に示すとおりであった。
(実施例2:N−フェニルマレイミドと1−メチレンインダンとの共重合体)
N−メチルマレイミドに替えて、N−フェニルマレイミド346mg(2.0mmol)を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法により、白色固体としてマレイミド系重合体(81mg)を得た。その対理論収率は9%であった。
得られた白色固体は、H−NMRによって、N−フェニルマレイミドと1−メチレンインダンとが共重合したマレイミド系重合体であることが確認された。参考までにH−NMRスペクトルの測定結果を以下に示す。
H−NMR:δ 7.9−6.4(メチレンインダンの芳香環、N上の芳香環)、4.2−1.4(主鎖及びメチレンインダンの飽和炭化水素)
得られたマレイミド系重合体について、GPC測定を行ったところ、重量平均分子量Mwは19100であり、数平均分子量Mnは11500であり、分子量分布(Mw/Mn)は1.7であった。
また、得られたマレイミド系重合体について、DSC測定及びTG/DTA測定を行ったところ、ガラス転移温度Tg及び5%重量減少温度T95は、表1に示すとおりであった。
(実施例3:N−フェニルマレイミドと1−メチレンインダンとの共重合体)
N−メチルマレイミドに替えて、N−フェニルマレイミド346mg(2.0mmol)を用い、反応温度を80℃、反応時間を3時間に変更したこと以外は、実施例1と同様の方法により、白色固体としてマレイミド系重合体(153mg)を得た。その対理論収率は25%であった。
得られた白色固体は、H−NMR及び13C−NMRによって、N−フェニルマレイミドと1−メチレンインダンとが共重合したマレイミド系重合体であることが確認された。
得られたマレイミド系重合体について、GPC測定を行ったところ、重量平均分子量Mwは6900であり、数平均分子量Mnは5200であり、分子量分布(Mw/Mn)は1.3であった。
また、得られたマレイミド系重合体について、DSC測定及びTG/DTA測定を行ったところ、ガラス転移温度Tg及び5%重量減少温度T95は、表1に示すとおりであった。
(実施例4:N−ドデシルマレイミドとメチレンインダンとの共重合体)
N−フェニルマレイミドに替えて、N−ドデシルマレイミド531mg(2.0mmol)を用いたこと以外は、実施例3と同様の方法により、白色固体としてマレイミド系重合体(206mg)を得た。その対理論収率は26%であった。
得られた白色固体は、H−NMRによって、N−ドデシルマレイミドと1−メチレンインダンとが共重合したマレイミド系重合体であることが確認された。
得られたマレイミド系重合体について、GPC測定を行ったところ、重量平均分子量Mwは14300であり、数平均分子量Mnは9800であり、分子量分布(Mw/Mn)は1.5であった。
また、得られたマレイミド系重合体について、DSC測定及びTG/DTA測定を行ったところ、ガラス転移温度Tg及び5%重量減少温度T95は、表1に示すとおりであった。
(実施例5:N−フェニルマレイミドと1−メチレンテトラリンとの共重合体)
1−メチレンインダンに替えて、1−メチレンテトラリン268mg(2.0mmol)を用いたこと以外は、実施例3と同様の方法により、白色固体としてマレイミド系重合体(23mg)を得た。その対理論収率は3%であった。
得られた白色固体は、H−NMR及び13C−NMRによって、N−フェニルマレイミドと1−メチレンテトラリンとが共重合したマレイミド系重合体であることが確認された。
得られたマレイミド系重合体について、GPC測定を行ったところ、重量平均分子量Mwは5000であり、数平均分子量Mnは4000であり、分子量分布(Mw/Mn)は1.2であった。
また、得られたマレイミド系重合体について、DSC測定及びTG/DTA測定を行ったところ、ガラス転移温度Tg及び5%重量減少温度T95は、表1に示すとおりであった。
(比較例1:N−メチルマレイミドと1−メチレンシクロペンタンとの共重合体)
1−メチレンインダンに替えて、1−メチレンシクロペンタン1.64g(20mmol)を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法により、白色固体としてマレイミド系重合体(1.72g)を得た。その対理論収率は91%であった。
得られたマレイミド系重合体について、GPC測定を行ったところ、重量平均分子量Mwは31000であり、数平均分子量Mnは17000であり、分子量分布(Mw/Mn)は1.2であった。
また、得られたマレイミド系重合体について、DSC測定及びTG/DTA測定を行ったところ、ガラス転移温度Tg及び5%重量減少温度T95は、表1に示すとおりであった。
Figure 2012036233

Claims (4)

  1. 下記式(1)で表される構造単位と、下記式(2)で表される構造単位と、を有するマレイミド系重合体。
    Figure 2012036233

    [式中、Rはアルキル基又はアリール基を示す。]
    Figure 2012036233

    [式中、mは0〜3の整数を示す。]
  2. 下記式(3)で表される構造単位を有するマレイミド系重合体。
    Figure 2012036233

    [式中、Rはアルキル基又はアリール基を示し、mは0〜3の整数を示す。]
  3. 下記式(4)で表される構造を有するマレイミド系重合体。
    Figure 2012036233

    [式中、Rはアルキル基又はアリール基を示し、mは0〜3の整数を示し、nは1以上の整数を示す。]
  4. 下記式(5)で表されるマレイミド化合物と下記式(6)で表されるエキソメチレン化合物とをラジカル共重合してなる、請求項1〜3のいずれか一項に記載のマレイミド系重合体。
    Figure 2012036233

    [式中、Rはアルキル基又はアリール基を示す。]
    Figure 2012036233

    [式中、mは0〜3の整数を示す。]
JP2010174774A 2010-08-03 2010-08-03 マレイミド系重合体 Expired - Fee Related JP5565177B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010174774A JP5565177B2 (ja) 2010-08-03 2010-08-03 マレイミド系重合体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010174774A JP5565177B2 (ja) 2010-08-03 2010-08-03 マレイミド系重合体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012036233A true JP2012036233A (ja) 2012-02-23
JP5565177B2 JP5565177B2 (ja) 2014-08-06

Family

ID=45848578

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010174774A Expired - Fee Related JP5565177B2 (ja) 2010-08-03 2010-08-03 マレイミド系重合体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5565177B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210010376A (ko) 2019-07-19 2021-01-27 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 방향족 비스말레이미드 화합물 및 그의 제조 방법, 그리고 해당 화합물을 포함하는 열경화성 환상 이미드 수지 조성물
WO2021205806A1 (ja) * 2020-04-06 2021-10-14 Dic株式会社 硬化性樹脂、硬化性樹脂組成物、及び、硬化物

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003295441A (ja) * 2002-04-01 2003-10-15 Shin Etsu Chem Co Ltd ポジ型レジスト材料及びこれを用いたパターン形成方法
JP2004149754A (ja) * 2002-09-03 2004-05-27 Shin Etsu Chem Co Ltd 高分子化合物及びポジ型レジスト材料並びにこれを用いたパターン形成方法
JP2011168673A (ja) * 2010-02-17 2011-09-01 Tokyo Institute Of Technology 1−メチレンインダン重合体及びその製造方法、ブロック共重合体及びその製造方法、並びに、光学フィルム。
JP2011168674A (ja) * 2010-02-17 2011-09-01 Tokyo Institute Of Technology 1−メチレンテトラリン重合体及びその製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003295441A (ja) * 2002-04-01 2003-10-15 Shin Etsu Chem Co Ltd ポジ型レジスト材料及びこれを用いたパターン形成方法
JP2004149754A (ja) * 2002-09-03 2004-05-27 Shin Etsu Chem Co Ltd 高分子化合物及びポジ型レジスト材料並びにこれを用いたパターン形成方法
JP2011168673A (ja) * 2010-02-17 2011-09-01 Tokyo Institute Of Technology 1−メチレンインダン重合体及びその製造方法、ブロック共重合体及びその製造方法、並びに、光学フィルム。
JP2011168674A (ja) * 2010-02-17 2011-09-01 Tokyo Institute Of Technology 1−メチレンテトラリン重合体及びその製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210010376A (ko) 2019-07-19 2021-01-27 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 방향족 비스말레이미드 화합물 및 그의 제조 방법, 그리고 해당 화합물을 포함하는 열경화성 환상 이미드 수지 조성물
WO2021205806A1 (ja) * 2020-04-06 2021-10-14 Dic株式会社 硬化性樹脂、硬化性樹脂組成物、及び、硬化物
JP6962507B1 (ja) * 2020-04-06 2021-11-05 Dic株式会社 硬化性樹脂、硬化性樹脂組成物、及び、硬化物
CN115348977A (zh) * 2020-04-06 2022-11-15 Dic株式会社 硬化性树脂、硬化性树脂组合物及硬化物
CN115348977B (zh) * 2020-04-06 2023-11-21 Dic株式会社 硬化性树脂、硬化性树脂组合物及硬化物

Also Published As

Publication number Publication date
JP5565177B2 (ja) 2014-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5162149B2 (ja) 可溶性多官能ビニル芳香族共重合体の製造方法及びその共重合体
JP6136508B2 (ja) フマル酸ジイソプロピル−ケイ皮酸エステル−ビスマレイミド共重合樹脂及びその製造方法
Zhang et al. Synthesis of diverse cyclic-brush polymers with cyclic polystyrene as a universal template via a grafting-from approach
Hui et al. Reverse iodine transfer polymerization (RITP) of chloroprene
JP5565177B2 (ja) マレイミド系重合体
Huang et al. Facile synthesis of highly branched poly (acrylonitrile-co-vinyl acetate) s with low viscosity and high thermal stability via radical aqueous solution polymerization
JP5822225B2 (ja) 炭化水素系共重合体およびその製造方法、並びに成形体
JP4724843B2 (ja) マレイミド系重合体
Wang et al. The effect of initiators and reaction conditions on the polymer syntheses by atom transfer radical polymerization
US9879103B2 (en) Initiation of controlled radical polymerization from lactide monomer
WO2017199562A1 (ja) マクロモノマー共重合体およびその製造方法
JP2017200882A (ja) 有機テルル化合物及びその製造方法並びにリビングラジカル重合開始剤及びそれを用いたビニル重合体の製造方法
JP6056628B2 (ja) フマル酸ジエステル−ケイ皮酸エステル系共重合体及びその製造方法
JP5828472B2 (ja) ブロック共重合体の製造方法
KR101672056B1 (ko) 올리고머 함량을 저감시키는 말레이미드-알킬 스티렌 계 삼원(三元) 괴상 공중합체 제조 방법
Sun et al. Thermal self-initiation in stable free-radical polymerization of styrene
Qin et al. Radical polymerization of styrene initiate with a new multifunctional iniferter
JP2012036234A (ja) マレイミド系重合体
JP5382811B2 (ja) 架橋性重合体及び架橋体。
EP4146708B1 (en) Process for preparing low molecular weight polyacrylates and products thereof
JP2015034241A (ja) マレイミド系共重合体
JP2013237753A (ja) マレイミド系重合体
JP5590486B2 (ja) フマル酸エステル系ブロック重合体及びその製造方法
JP2012036235A (ja) 架橋性重合体及び架橋体
JP6619688B2 (ja) ビニル重合体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20121130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130827

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130830

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131021

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140527

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140602

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5565177

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees