JP2012032120A - ヒートポンプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構成で、且つ、確実な除霜を実施可能とするヒートポンプ装置を提供する。
【解決手段】ヒートポンプ装置において、熱交換器114における除霜の必要有無を判定する判定手段S100、S101と、熱交換器114表面の着霜状態を検知するための温度を検出する着霜検知温度センサ133とを備え、制御手段140は、判定手段S100、S101による判定結果から除霜が必要と判定すると、除霜手段120を作動させて除霜運転を開始すると共に、着霜検知温度センサ133によって得られる温度に基づく着霜状態に応じた除霜運転を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、ヒートポンプにて発生される温熱を湯の沸き上げに用いるヒートポンプ式給湯装置に適用して好適なヒートポンプ装置に関するものである。
従来のヒートポンプ装置として、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。即ち、特許文献1のヒートポンプ装置においては、室外機の内部に熱交換器が配設されており、この熱交換器には、熱交換器の温度を検出する温度センサが設けられている。また、熱交換器の下側にはドレンパンが設けられており、更にドレンパンの下側には排水口と、この排水口を開閉する排水用電磁弁が設けられている。また、ドレンパン内には、ドレン水(除霜運転により融解された霜)の水位を検出する水位センサが設けられている。そして、温度センサと水位センサからの検出信号に基づいて、排水用電磁弁の開閉と除霜運転の作動を制御する制御装置が設けられている。
特許文献1のヒートポンプ装置においては、制御装置は、温度センサにより検出される熱交換器の温度が0℃を下回った時間を積算し、積算時間が所定の時間を越えると、着霜ありと判断し、排水用電磁弁を閉じ、除霜運転を開始する。除霜運転が開始されると熱交換器に付着した霜がドレン水となってドレンパンに落下し、水位が上昇していく。水位センサはある一定時間毎にその水位を制御装置に送信し、制御装置は、その水位を記憶し、水位の時間変化率を算出する。そして、除霜が進むにつれて付着する霜の量が減少し、融解される霜の量も減少し、ドレン水量は減少していき、水位の時間変化が予め設定した値以下となった時点で除霜完了と判断し、排水用電磁弁を開き、除霜運転を終了するようにしている。
特開平6−147608号公報
しかしながら、特許文献1では上記で説明したように、着霜状態を把握するための構成として、ドレンパン、排水口、排水用電磁弁、および水位センサを必要としている。また、着霜判定にあたって、温度センサから検出される温度が0℃を下回る時間を積算して、積算値と所定の時間とを比較することが必要となっている。また、除霜完了の判定にあたって、ドレンパンにおける排水口の排水用電磁弁を閉じて除霜運転を開始した後に、ドレンパンに溜まるドレン水の水位を一定時間ごとに検出して、水位の時間変化率を算出し、時間変化率が予め設定した値以下となったかを把握することが必要となっている。総じて特許文献1では、除霜を実施するにあたってドレンパン等の多くの構成と、複雑な演算による制御とを必要としている。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、簡素な構成で、且つ、確実な除霜を実施可能とするヒートポンプ装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明では、圧縮機(111)から吐出され、更に冷却、減圧された冷媒と外部空気との間で熱交換して、外部空気から吸熱する熱交換器(114)を有するヒートポンプサイクル(110)と、
圧縮機(111)から吐出される冷媒を熱交換器(114)に供給することで、熱交換器(114)の除霜を行う除霜手段(120)と、
ヒートポンプサイクル(110)および除霜手段(120)の作動を制御する制御装置(140)とを備えるヒートポンプ装置において、
熱交換器(114)における除霜の必要有無を判定する判定手段(S100、S101)と、
熱交換器(114)表面の着霜状態を検知するための検知温度を検出する着霜検知温度センサ(133)とを備え、
制御手段(140)は、
判定手段(S100、S101)による判定結果から除霜が必要と判定すると、除霜手段(120)を作動させて除霜運転を開始すると共に、
検知温度に基づく着霜状態に応じた除霜運転を行うことを特徴としている。
この発明によれば、判定手段(S100、S101)によって除霜の必要有無を判定することができ、除霜が必要であると判定すると、除霜手段(120)を作動させて適切に除霜運転を開始することができる。そして、着霜検知温度センサ(133)によって得られる温度に基づいて着霜状態を検出することができ、検出された着霜状態に応じた除霜運転を行うことができる。
よって、従来技術のように、ドレンパン、排水口、排水用電磁弁、および水位センサ等の複雑な構成を不要として、また、温度センサから検出される温度が0℃を下回る時間を積算する、および水位の時間変化率を算出する等の複雑な演算を不要として、判定手段(S100、S101)と、着霜検知温度センサ(133)とを設けるだけの構成で、且つ、判定手段(S100、S101)による除霜の必要有無判定、および着霜検知温度センサ(133)による着霜状態の検出を可能としているので、確実な除霜を実施することができる。
請求項2に記載の発明では、外部空気の温度を検出する外気温度センサ(131)と、
熱交換器(114)における冷媒の温度を検出する冷媒温度センサ(132)とを備え、
判定手段(S100)は、外気温度センサ(131)によって得られる外部空気温度と、冷媒温度センサ(132)によって得られる冷媒温度とに基づいて、除霜の必要有無を判定することを特徴としている。
この発明によれば、複雑な演算を不要として、外気温度センサ(131)と冷媒温度センサ(132)との、2つの温度センサ(131、132)を設けるだけの構成で除霜の必要有無判定を可能とすることができる
請求項3に記載の発明では、着霜検知温度センサ(133)は、熱交換器(114)の下部で、熱交換器(114)の表面から隙間を有して配設されたことを特徴としている。
この発明によれば、熱交換器(114)において、通常、霜が付きやすい下部に着霜検知温度センサ(133)を配置することで、確実な着霜状態を検知することができ、且つ、着霜検知温度センサ(133)を熱交換器(114)の表面から隙間を設けて配置することで、わずかな着霜によって、着霜検知温度センサ(133)の検知温度に基づく除霜制御が頻繁に繰り返されることを防止できる。
請求項4に記載の発明では、制御手段(140)は、検知温度の時間変化率が大きいほど、着霜状態が進んでいると判定し、
着霜状態が予め定めた所定の着霜状態よりも進んでいるときに、所定の着霜状態よりも進んでいない場合に比べて冷媒温度が高くなるまで除霜手段(120)を作動させる、あるいは所定の着霜状態よりも進んでいない場合に比べて除霜手段(120)を長い時間作動させることを特徴としている。
この発明によれば、請求項3に記載の発明のように着霜検知温度センサ(133)が熱交換器(114)の表面から隙間を有して配設されたものにおいては、着霜の進行に伴って霜の厚さが厚くなっていき、霜が着霜検知温度センサ(133)に接触すると、着霜検知温度センサ(133)で検知される検知温度は、急激に低下することになる。よって、検知される温度の時間変化率が大きいほど、着霜状態はより進行していると把握することができる。そして、着霜状態が予め定めた所定の着霜状態より進んでいるときに、所定の着霜状態よりも進んでいない場合に比べて冷媒温度が高くなるまで除霜手段(120)を作動させる、あるいは除霜手段(120)を長い時間作動させるようにするので、着霜状態に応じた除霜を確実に実施することができる。
請求項5に記載の発明では、制御手段(140)は、検知温度が低いほど、着霜状態が進んでいると判定し、
着霜状態が予め定めた所定の着霜状態よりも進んでいるときに、所定の着霜状態よりも進んでいない場合に比べて冷媒温度が高くなるまで除霜手段(120)を作動させる、あるいは所定の着霜状態よりも進んでいない場合に比べて除霜手段(120)を長い時間作動させることを特徴としている。
この発明によれば、着霜検知温度センサ(133)によって検知される温度が低いほど、着霜状態はより進行していると把握することができる。そして、着霜状態が予め定めた所定の着霜状態より進んでいるときに、所定の着霜状態よりも進んでいない場合に比べて冷媒温度が高くなるまで除霜手段(120)を作動させる、あるいは除霜手段(120)を長い時間作動させるようにするので、着霜状態に応じた除霜を確実に実施することができる。
請求項6に記載の発明では、制御手段(140)は、除霜運転を終了させた直後に、外部空気温度と、検知温度とを比較して、外部空気温度と検知温度との差が、予め定めた第1温度差よりも大きいときに、外気温度センサ(131)あるいは着霜検知温度センサ(133)のいずれかが異常であると判定すると共に、使用者に対する警告を行うことを特徴としている。
この発明によれば、除霜運転を終了させた直後は、熱交換器(114)の霜が除去されて着霜検知温度センサ(133)においては、霜の影響を受けない状態で温度を検知することになる。即ち、除霜運転終了直後では、着霜検知温度センサ(133)によって検出される温度は外部空気温度と等しくなる。よって、外気温度センサ(131)によって検出される本来の外部空気温度と、除霜運転終了直後の着霜検知温度センサ(133)によって検出される検知温度との間に予め定めた第1温度差よりも大きい温度差があると、いずれかの温度センサ(131、133)が異常、つまり故障していると判定できる。よって、この異常判定をもとに使用者に警告を行うことで、使用者は点検、修理等の処置を迅速に行うことができる。
請求項7に記載の発明では、冷媒が圧縮機(111)から吐出され、更に冷却される際に、放出される熱によって給湯水が加熱され、加熱された給湯水が貯湯タンク(150)に貯められるようになっており、
貯湯タンク(150)周囲のタンク周囲外気温度を検出するタンク外気温度センサ(134)を備えており、
制御手段(140)は、外部空気温度と、タンク周囲外気温度とを比較して、外部空気温度とタンク周囲外気温度との差が、予め定めた第2温度差よりも大きいときに、外気温度センサ(131)あるいはタンク外気温度センサ(134)のいずれかが異常であると判定すると共に、使用者に対する警告を行うことを特徴としている。
この発明によれば、貯湯タンク(150)およびタンク外気温度センサ(134)を備える場合に、タンク外気温度センサ(134)によって検出されるタンク周囲外気温度は、外気温度センサ(131)によって検出される外部空気温度と基本的には等しくなる。よって、タンク外気温度センサ(134)によって検出されるタンク周囲外気温度と、外気温度センサ(131)によって検出される外部空気温度との間に予め定めた第2温度差よりも大きい温度差があると、いずれかの温度センサ(131、134)が異常、つまり故障していると判定できる。よって、この異常判定をもとに使用者に警告を行うことで、使用者は点検、修理等の処置を迅速に行うことができる。
請求項8に記載の発明では、判定手段(S101)は、ヒートポンプサイクル(110)の作動に伴い、所定時間が経過する毎に除霜の必要ありと判定することを特徴としている。
この発明によれば、請求項2に記載のような、外気温度センサ(131)、および冷媒温度センサ(132)を不要として、除霜の必要有無判定を可能とすることができ、更に簡素な構成とすることができる。
尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態におけるヒートポンプ装置の全体構成を示す模式図である。 第1実施形態における除霜検知温度センサの設定位置を示す斜視図である。 第1実施形態における除霜検知温度センサの設定位置を示す側面図である。 第1実施形態における除霜運転時の処理を示すフローチャートである。 第2実施形態における着霜状態を把握するための検知温度の時間変化率を示すグラフである。 第3実施形態における除霜運転時の処理を示すフローチャートである。 第4実施形態における温度センサの異常検出実行時の処理を示すフローチャートである。 第5実施形態におけるヒートポンプ装置とタンクシステムとを示す模式図である。 第6実施形態における除霜運転時の処理を示すフローチャートである。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示してなくとも実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
第1実施形態おけるヒートポンプ装置100について図1〜図4を用いて説明する。図1はヒートポンプ装置100の全体構成を示す模式図、図2は除霜検知温度センサ133の設定位置を示す斜視図、図3は除霜検知温度センサ133の設定位置を示す側面図、図4は除霜運転時の処理を示すフローチャートである。
ヒートポンプ装置100は、図1に示すように、ヒートポンプサイクル110、ホットガスサイクル120、各種温度センサ131〜133、および制御装置140を備えている。また、本実施形態では、ヒートポンプサイクル110の循環回路155には水冷媒熱交換器112で加熱された給湯水を貯める貯湯タンク150が設けられたものとしている。
ヒートポンプサイクル110は、後述する貯湯タンク150内の給湯水を加熱して湯とする加熱手段であり、冷媒として例えば臨界温度の低い二酸化炭素(CO2)が使用されている。超臨界ヒートポンプによれば、一般的なヒートポンプサイクルよりも高温(例えば、85℃〜90℃程度)の湯を貯湯タンク150内に貯えることができる。
ヒートポンプサイクル110は、電動式の圧縮機111、水冷媒熱交換器112、電気式の膨張弁113、および空気熱交換器114が順次冷媒配管によって接続されて構成されている。ヒートポンプサイクル110は、空気熱交換器114にて外部空気から吸熱して、その熱を水冷媒熱交換器112にて循環回路155を流通する給湯水へ放出することで給湯水を加熱して湯とする。
圧縮機111は、空気熱交換器114から流出される冷媒を吸入して、高温高圧に圧縮して吐出する流体機械である。圧縮機111は、図示しないモータによって駆動される電動式の圧縮機111であり、後述する制御装置140によってその作動が制御されるようになっている。
水冷媒熱交換器112は、冷媒側熱交換器と水側熱交換器とが互いに対向する面で密着されて形成された二層構造となっている。冷媒側熱交換器はヒートポンプサイクル110の冷媒配管に配設され、また、水側熱交換器は循環回路155に配設されている。よって冷媒側熱交換器には圧縮機111から吐出される高温高圧の冷媒が流通し、水側熱交換器には循環回路155内の給湯水が流通するようになっている。そして、冷媒と給湯水との間で熱交換が行われ、冷媒によって給湯水が加熱される(沸き上げ温度65℃〜90℃程度)ようになっている。逆に冷媒は給湯水によって冷却される。
循環回路155には、水冷媒熱交換器112と貯湯タンク150との間で、給湯水を循環させる給水ポンプ156が設けられている。給水ポンプ156は電動式のポンプであり、制御装置140によって、回転数が制御されて、循環回路155を流通する給湯水の流量が調整されるようになっている。
膨張弁113は、水冷媒熱交換器112から流出される冷媒を等エンタルピ的に減圧して、低温低圧の冷媒とする減圧手段である。具体的には弁開度が小さくなる側に調整されると、より大きな減圧が得られるようになっている。換言すると、弁開度が小さくなる側に調整されることで高圧側の冷媒圧力(圧縮機111の吐出側と膨張弁113の流入側との間の圧力)が上昇されるようになっている。膨張弁113は、制御装置140によって弁開度が電気的に調整されるようになっている。
空気熱交換器114は、膨張弁113によって減圧された冷媒と外部空気との間で熱交換して、外部空気の熱を冷媒に移動させる(吸熱する)吸熱用の熱交換器である。空気熱交換器114には、送風機114aが設けられており、空気熱交換器114の熱交換部に、外部空気が効果的に供給されるようになっている。送風機114aの作動は制御装置140によって制御されるようになっている。
ホットガスサイクル120は、ヒートポンプサイクル110の作動中に、空気熱交換器114の表面に発生する霜を除去する除霜手段であり、圧縮機111、バイパス流路121、切換え弁122、絞り弁123、および空気熱交換器114によって形成されている。ホットガスサイクル120が作動されるときは、空気熱交換器114は、圧縮機111から吐出される高温の冷媒の熱を放出する放熱用熱交換器となる(詳細の作動は後述する)。
バイパス流路121は、圧縮機111から水冷媒熱交換器112および膨張弁113をバイパスして空気熱交換器114に繋がる流路である。具体的には、バイパス流路121は、圧縮機111の吐出側で、圧縮機111と水冷媒熱交換器112との間と、空気熱交換器114の流入側で、膨張弁113と空気熱交換器114との間とを繋ぐ流路として形成されている。
切換え弁122は、圧縮機111の吐出側で、冷媒流路からバイパス流路121が分岐される分岐点に設けられた流路切換え機構であり、内部の弁体位置が調整されることによって、圧縮機111から吐出される冷媒が、水冷媒熱交換器112側へ流れる場合と、バイパス流路121側へ流れる場合とに切換えられるようになっている。切換え弁122の弁体位置は制御装置140によって制御されるようになっている。
絞り弁123は、バイパス流路121の途中に設けられて、このバイパス流路121を流通する冷媒を減圧する減圧手段である。絞り弁123は、例えば絞り開度が所定の値に設定された固定絞りが使用される。
各種温度センサは、外気温度センサ131、冷媒温度センサ132、着霜検知温度センサ133である。外気温度センサ131は、上記ヒートポンプサイクル110における空気熱交換器114に供給される外部空気(以下、外気と呼ぶ)の温度を検出する外気温度検出手段である。外気温度センサ131によって検出された外気温度信号は、制御装置140に出力されるようになっている。
冷媒温度センサ132は、空気熱交換器114を流通する冷媒の温度を直接的あるいは間接的に検出する冷媒温度検出手段である。ここでは、冷媒温度センサ132は、空気熱交換器114の例えばヘッダタンク部、熱交換部等の表面に配設されており、内部の冷媒の温度を間接的に検出するようになっている。冷媒温度センサ132によって検出された冷媒温度信号は、制御装置140に出力されるようになっている。
着霜検知温度センサ133は、空気熱交換器114表面の着霜状態を検知するための温度を検出する着霜状態にかかる温度検知手段である。着霜検知温度センサ133は、図2、図3に示すように、空気熱交換器114の下側部で、且つ、空気熱交換器114の表面から所定の隙間が形成されるような位置に装着されている。
ここで、空気熱交換器114の下側部というのは、一般的に霜の発生しやすい領域であり、例えば空気熱交換器114の下端から上側に50mm程度の範囲を選定するのが良い。また、所定の隙間というのは、着霜の初期段階では霜の厚さはまだ薄い状態であり、霜が直接的に着霜検知温度センサ133には接触せず、着霜の進行(成長)により霜の厚さが、ある程度の厚さとなったときに、霜が直接的に着霜検知温度センサ133に接触するような隙間であって、例えば5mm程度の寸法に設定するのが良い。
着霜検知温度センサ133は、着霜の初期段階では、霜が直接的に着霜検知温度センサ133には接触せず、ほぼ外気温度に等しい温度を検出して、この検出温度信号を制御装置140に出力する。また、着霜が進行して、霜が直接的に着霜検知温度センサ133に接触すると霜の温度を検出して、この検出温度信号を制御装置140に出力する。
制御装置140は、ヒートポンプサイクル110、およびホットガスサイクル120の作動を制御する制御手段である。具体的には、ヒートポンプ110については、圧縮機111の作動、膨張弁113の弁開度、送風機114a、および給水ポンプ156の作動を制御する。また、ホットガスサイクル120については、各温度センサ131〜133から得られる温度信号に基づいて、切換え弁122の弁体位置を制御する。制御装置140による制御内容の詳細については後述する。
上記ヒートポンプサイクル110、ホットガスサイクル120、各種温度センサ131〜133、および制御装置140は、図2に示すように、筐体100a内に収容されて、ヒートポンプ装置100を形成している。
貯湯タンク150は、給湯用の湯を貯める耐圧容器であって、耐食性に優れた例えばステンレス等の金属から成り、外周部に図示しない断熱材が配置されて、ヒートポンプサイクル110(水冷媒熱交換器112)によって生成された高温の湯を長時間に渡って保温することができるようになっている。
貯湯タンク150は縦長形状を成しており、貯湯タンク150の底面には、導入口151が設けられ、この導入口151から貯湯タンク150内に給湯水(水道水)が供給されるようになっている。また、貯湯タンク150の最上部には導出口152が設けられ、この導出口152から台所、洗面所等の給湯水栓(カラン、シャワー等)へ湯を供給できるようになっている。
また、貯湯タンク150の下部には、貯湯タンク150内の最下部の給湯水を水冷媒熱交換器112側に吐出するための吐出口153が設けられ、また、貯湯タンク10の上部には、水冷媒熱交換器112側から吐出された湯が貯湯タンク150の内部に流入するための吸入口154が設けられている。吐出口153と吸入口154は循環回路155によって接続されている。
次に上記構成に基づくヒートポンプ装置100の作動について説明する。
1.沸き上げ運転
制御装置140は、ユーザによってリモコンから入力設定される設定条件(例えば沸き上げ温度、沸き上げ量、沸き上げ時刻等)、外気温度、貯湯タンク150内に残っている湯量、および使用者が当日使用する予測湯量等に基づいて、主に電力料金が安価となる深夜の時間帯(例えば23時から翌朝7時)に、沸き上げ運転を実行する。
具体的には、制御装置140は、切換え弁122の弁体位置を調整して、圧縮機111から吐出される冷媒が水冷媒熱交換器112側へ流れるように流路を切換える。そして、給水ポンプ156を作動させて循環回路155内に給湯水を流通させると共に、ヒートポンプサイクル110(圧縮機111、膨張弁113、送風機114a)も作動させて、水冷媒熱交換器112において、高温高圧の冷媒によって循環回路155内を流通する給湯水を加熱する。この時、制御装置140は、実際の沸き上げ温度が予め設定した最高沸き上げ温度を超えないように、給水ポンプ156の作動回転数、即ち給湯水の流量調整を行う。
尚、沸き上げ運転においては、制御装置140は、ヒートポンプサイクル110の作動効率を高めるために、例えば水冷媒熱交換器112における冷媒の出口側と給湯水の入口側との温度差が所定値(例えば4〜5℃)となるように、圧縮機111の作動回転数、膨張弁113の弁開度等を調節してヒートポンプサイクル110を運転する。または、制御装置140は、ヒートポンプサイクル110の作動効率を高めるために、ヒートポンプサイクル110の高圧側圧力値、あるいは圧縮機111からの吐出冷媒温度値等に基づいて、圧縮機111の作動回転数、膨張弁113の弁開度等を調節してヒートポンプサイクル110を運転する。
2.除霜運転
上記沸き上げ運転時において、ヒートポンプサイクル110を作動させると、空気熱交換器114には低温の冷媒が流通することから、外気温度条件および冷媒温度条件によっては、外気と冷媒との熱交換時に外気中の水分が凍結して、空気熱交換器114の表面に霜となって付着する場合がある(着霜現象)。特にこの霜が空気熱交換器114の熱交換部に付着すると、外気が熱交換部を通過しにくくなり、熱交換性能が大きく低下してしまう。
そこで、制御装置140は、図4に示すフローチャートに基づいて、霜を取り除くための除霜運転を実行する。まず、判定手段としてのステップS100で、制御装置140は、ヒートポンプサイクル110の運転(沸き上げ運転)中に、除霜運転が必要であるか否かを判定する。ここでは、除霜運転が必要であるか否かの判定は、外気温度センサ131から得られる外気温度と、冷媒温度センサ132から得られる冷媒温度との温度差ΔTを用いて行う。温度差ΔTが、予め定めた判定値よりも大きい時に着霜があり、除霜が必要であると判定する。つまり、外気温度に対して冷媒温度が低いほど温度差ΔTは、大きくなり、温度差ΔTが判定値よりも大きくなると、着霜が発生し得る条件にあり、除霜が必要となることを意味する。尚、外気温度は、季節によって大きく変動するので、判定用の判定値は、季節ごと異なる値を用いるようにしている。例えば夏場では外気温度が冬場より高く、温度差ΔTは大きくなるため、夏場の判定値は、冬場の判定値よりも大きな値となる。
ステップS100で、除霜運転を実施する必要があると判定すると、制御装置140は、ステップS110で、除霜運転を開始する。除霜運転を開始するために、制御装置140は、ホットガスサイクル120を作動させる。つまり、制御装置140は、切換え弁122の弁体位置を調整して、圧縮機111から吐出される冷媒がバイパス流路121側へ流れるように流路を切換える。ホットガスサイクル120が作動されると、冷媒はヒートポンプサイクル110を循環しないことになるので、ヒートポンプサイクル110は停止状態となる。尚、制御装置140は、ステップS100で、除霜運転を実施する必要が無いと判定すると、ヒートポンプサイクル110の作動を継続して、沸き上げ運転を継続する。
併せて、制御装置140は、ステップS120で、着霜検知温度センサ133から得られる検知温度に基づいて、空気熱交換器114における着霜状態を把握する。制御装置140は、検知温度が低いほど着霜状態が進んでいると判定する。即ち、着霜状態について、まだ着霜が発生し始めた段階であると、霜の暑さは薄く、着霜検知温度センサ133への霜の直接的な接触が少なく、検知温度の低下は小さい。よって、制御装置140は、検知温度が予め定めた所定検知温度より高いと、初期段階の着霜状態であると判定する。また、着霜が進行していくと、霜の厚さが厚く成長していき、着霜検知温度センサ133への霜の直接的な接触が多くなり、検知温度の低下が大きくなる。よって、制御装置140は、検知温度が予め定めた所定検知温度以下であると、霜が厚く成長して、進行した着霜状態であると判定する。
そして、ステップS120で、検知温度が所定検知温度以下でない、つまり初期段階の着霜状態であると判定すると、制御装置140は、ステップS130で、通常の除霜運転を行う。即ち、ステップS110で切換え弁122によって、冷媒がバイパス流路121側へ流通するようにすると、圧縮機111から吐出される高温高圧の冷媒は、バイパス流路121を流通し、絞り弁123によって減圧された後に、空気熱交換器114に流入する。このように空気熱交換器114に流入される冷媒の温度は、水冷媒熱交換器112によって冷却されないため、通常のヒートポンプサイクル110の作動によって空気熱交換器114に流入される冷媒の温度よりも高くなる(いわゆるホットガスとなる)。この温度の高い冷媒(ホットガス)が空気熱交換器114を流通すると、空気熱交換器114は、放熱用の熱交換器として作動し、冷媒の熱を外部に放出する。よって、この放熱によって、空気熱交換器114の表面に発生した霜が除去されることになる。
ステップS130では、通常の除霜運転としているが、これは、空気熱交換器114における温度、即ち、冷媒温度検知センサ132によって得られる冷媒温度が、予め定めた所定温度まで上昇した時に、除霜が完了したと見なして、除霜運転を停止させるものである。除霜運転の停止は、切換え弁122の弁体位置を調整して、圧縮機111から吐出される冷媒が水冷媒熱交換器112側に流れるようにすることで行われる。
一方、ステップS120で、検知温度が所定検知温度以下、つまり進行した着霜状態であると判定すると、制御装置140は、ステップS140で、十分な除霜運転を行う。十分な除霜運転は、空気熱交換器114における温度、即ち、冷媒温度検知センサ132によって得られる冷媒温度が、予め定めた所定温度に更に所定値αを加えた温度に上昇するまで除霜を続行して、除霜運転を停止させるものである。つまり、進行した着霜状態では、ステップS130の通常の除霜運転における空気熱交換器114の温度よりも所定値α分だけ温度上昇するまで、除霜運転を継続させて、確実な除霜を行うようにしている。除霜運転の停止は、上記と同様に、切換え弁122の弁体位置を調整して、圧縮機111から吐出される冷媒が水冷媒熱交換器112側に流れるようにすることで行われる。
以上のように、本実施形態では、外気温度センサ131によって得られる外気温度と、冷媒温度センサ132によって得られる冷媒温度とに基づいて除霜の必要有無を判定することができ、除霜が必要であると判定すると、ホットガスサイクル120を作動させて適切に除霜運転を開始することができる。そして、着霜検知温度センサ133によって得られる検知温度に基づいて着霜状態を検出することができ、検出された着霜状態に応じた除霜運転を行うことができる。
よって、従来技術のように、ドレンパン、排水口、排水用電磁弁、および水位センサ等の複雑な構成を不要として、また、温度センサから検出される温度が0℃を下回る時間を積算する、および水位の時間変化率を算出する等の複雑な演算を不要として、3つの温度センサ131、132、133を設けるだけの構成で、且つ、これら温度センサ131、132、133から得られる温度を用いて除霜の必要有無判定、および着霜状態の検出を可能としているので、確実な除霜を実施することができる。
また、空気熱交換器114において、通常、霜が付きやすい下側部に着霜検知温度センサ133を配置することで、確実な着霜状態を検知することができ、且つ、着霜検知温度センサ133を空気熱交換器114の表面から隙間を設けて配置することで、わずかな着霜によって、着霜検知温度センサ133の検知温度に基づく除霜制御が頻繁に繰り返されることを防止できる。
また、着霜検知温度センサ133によって得られる検知温度が低いほど、着霜状態は進行していると把握することができる。そして、この進行した着霜状態であるときに、初期段階の着霜状態の場合に比べて冷媒温度が高くなるようにホットガスサイクル120を作動させるようにしているので、着霜状態に応じた除霜を確実に実施することができる。
尚、上記ステップS130における通常の除霜運転と、ステップS140における十分な除霜運転の違いとして、冷媒温度を所定温度まで上昇させるか、所定温度+所定値αまで上昇させるか、の違いとしたが、これに限らず、除霜運転を実施する時間が異なるようにしても良い。例えば、通常の除霜運転として所定時間行うとしたら、十分な除霜運転では、所定時間+所定値β、行うようにする。
(第2実施形態)
第2実施形態は、上記第1実施形態に対して、着霜状態の判定方法を変更したものである。上記第1実施形態では、着霜検知温度センサ133によって得られる検知温度が所定検知温度以下であると、進行した着霜状態であると判定したが、本実施形態では、図5に示すように、検知温度の時間変化率(以下、検知温度変化率と呼ぶ)によって判定するようにしている。
即ち、着霜検知温度センサ133は、空気熱交換器114と隙間を持って装着されており、霜が直接的に接触するまでは、着霜検知温度センサ133は、ほぼ外気温度を検出するので、このときの検知温度変化率は、非常に小さい。そして、着霜の進行により霜が着霜検知温度センサ133に直接的に接触すると、着霜検知温度センサ133は、霜の温度を検知し、急激に低下する。よって、このときの検知温度変化率を予め把握しておき、所定の温度変化率を定め、この所定の温度変化率よりも大きな検知温度変化率を示したときに進行した着霜状態であると判定することができる。
つまり、検知温度の時間変化率が大きいほど、着霜状態は進行していると把握することができ、上記第1実施形態と同様に、初期段階の着霜状態の場合より冷媒温度が高くなるようにホットガスサイクル120を作動させる、あるいは除霜時間を長くすることで、着霜状態に応じた除霜を確実に実施することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態は、上記第1実施形態の除霜運転制御フローチャート(図4)に対して、ステップS150〜ステップS170を追加して、除霜の確実性を更に向上させたものである(図6)。
即ち、図6に示す除霜運転制御フローチャートにおいて、制御装置140は、ステップS100で除霜制御の必要が無いと判定した後、ステップS150で、ステップS120と同様に着霜検知温度センサ133から得られる検知温度に基づいて、空気熱交換器114における着霜状態を把握する。
これは、ステップS100で外気温度と冷媒温度との温度差ΔTから着霜が無いと判定しても、万一のために再度検知温度から着霜状態を判定して、検知温度が所定検知温度以下の場合に、ステップS110と同様に、ステップS160で除霜運転を開始し、ステップS170で、十分な除霜を行うものである。ステップS170における十分な除霜の要領は、上記第1実施形態におけるステップS140の処理と同一である。
これにより、万一、外気温度と冷媒温度とから得られる温度差ΔTにおいて、想定外のエラーがあり、実際には除霜が必要な状態であるにもかかわらず、ステップS100で除霜の必要が無いと判定しても、ステップS150で着霜状態を確認し、着霜状態に応じて除霜を行うので(ステップS160、ステップS170)、除霜処理の確実性を向上させることができる。
(第4実施形態)
第4実施形態は、外気温度センサ131と着霜検知温度センサ133とのいずれかにおいて故障があった場合に、その異常をユーザに警告するという付加機能を持たせたものである。
制御装置140は、両温度センサ131、133のいずれかの異常検出を、図7に示す制御フローチャートに基づいて実行する。即ち、ステップS200において、制御装置140は、上記第1〜第3実施形態で説明した除霜運転が終了したか否かを判定し、終了したと判定すると、その直後に、ステップS210で、外気温度センサ131によって得られる外気温度と、着霜検知温度センサ133によって得られる検知温度とを比較する。
そして、ステップ210で外気温度と検知温度との間に予め定めたT2以上の温度差があるか否かを判定し、肯定判定すると、制御手段140は、ステップS220で、両温度センサ131、133のいずれかに異常があると判定し、ユーザに警告する。警告は、例えば、制御装置140から台所等に設置されるユーザリモコンに、アラーム、警告表示等の形で警告する。尚、T2以上の温度差は、本発明における第1温度差に対応する。また、T2以上の温度差とするのは、両温度センサ131、133の検出精度のバラツキを考慮したものである。
本実施形態によれば、除霜運転を終了させた直後は、空気熱交換器114の霜が除去されて着霜検知温度センサ133においては、霜の影響を受けない状態で温度を検知することになる。即ち、除霜運転終了直後では、着霜検知温度センサ133によって検出される温度は外気温度と等しくなる。よって、外気温度センサ131によって検出される本来の外気温度と、除霜運転終了直後の着霜検知温度センサ133によって検出される温度との間にT2以上の温度差があると、いずれかの温度センサ(131、133)が異常、つまり故障していると判定できる。よって、この異常判定をもとにユーザに警告を行うことで、ユーザは点検、修理等の処置を迅速に行うことができる。
(第5実施形態)
第5実施形態を図8に示す。第5実施形態は、貯湯タンク150側に貯湯タンク150周囲の外気温度を検出するタンク外気温度センサ134を備えるものにおいて、ヒートポンプサイクル110の外気温度センサ131とタンク外気温度センサ134とのいずれかにおいて故障があった場合に、その異常をユーザに警告するという付加機能を持たせたものである。
貯湯タンク150は、台所、洗面所等の給湯水栓(カラン、シャワー等)へ湯を供給するための配管や、湯と給湯水とを混合して供給する湯の温度を調整する混合弁等を備えてタンクシステムを形成している。そして、タンク外気温度センサ134は、貯湯タンク150周囲の外気温度を検出して、上記配管における凍結防止に備えるために設定されている。タンク外気温度センサ134によって検出されたタンク周囲外気温度(以下、タンク外気温度)は、ヒートポンプ装置100の制御装置140に出力されるようになっている。
本実施形態では、制御装置140は、外気温度センサ131によって得られる外気温度と、タンク外気温度センサ134によって得られるタンク外気温度とを比較することで、両温度センサ131、134のいずれかの異常検出を行うようにしている。つまり、制御装置140は、外気温度とタンク外気温度とを比較して、両温度間に予め定めた所定の温度差があるか否かを判定し、肯定判定すると、両温度センサ131、134のいずれかに異常があると判定し、ユーザに警告する。警告は、例えば、制御装置140から台所等に設置されるユーザリモコンに、アラーム、警告表示等の形で警告する。尚、所定の温度差は、本発明における第2温度差に対応する。また、所定の温度差とするのは、両温度センサ131、134の検出精度のバラツキを考慮したものである。
本実施形態によれば、貯湯タンク150およびタンク外気温度センサ134を備える場合に、タンク外気温度センサ134によって検出されるタンク外気温度は、外気温度センサ131によって検出される外気温度と基本的には等しくなる。よって、タンク外気温度センサ134によって検出されるタンク外気温度と、外気温度センサ131によって検出される外気温度との間に予め定めた所定温度差よりも大きい温度差があると、いずれかの温度センサ(131、134)が異常、つまり故障していると判定できる。よって、この異常判定をもとにユーザに警告を行うことで、使用者は点検、修理等の処置を迅速に行うことができる。
尚、上記の外気温度とタンク外気温度とを比較するものに対して、除霜運転直後の着霜検知温度センサ133によって得られる検知温度と、タンク外気温度とを比較して、いずれかの温度センサ(133、134)の故障を検出するようにしても良い。
(第6実施形態)
第6実施形態を図9に示す。第6実施形態は、上記第1実施形態に対して除霜運転が必要であるか否かを判定する判定手段を変更したものであり、図4で説明した除霜運転制御フローチャートに対して、ステップS100をステップS101に変更している。
本実施形態では、第1実施形態で説明した外気温度センサ131、および冷媒温度センサ132を不要としている。制御装置140は、ホットガスサイクル120を作動させると、その時点から計時を開始する。そして、ステップS101で、予め定めた所定時間が経過する毎に、除霜運転が必要であると判定するようにしている。
つまり、空気熱交換器114の表面に発生する霜は、ヒートポンプサイクル110が作動された後の時間経過と共に成長する。よって、予め、どのくらいの時間経過によって、どのくらいの着霜に至るかを把握し、除霜運転が必要となる経過時間を所定時間として設定することで、除霜が必要であるか否かを判定することが可能となる。
本実施形態では、第1実施形態のような、外気温度センサ131、および冷媒温度センサ132を不要として、除霜の必要有無判定を可能とすることができ、更に簡素な構成とすることができる。
(その他の実施形態)
上記各実施形態では、着霜検知温度センサ133は、空気熱交換器114の下側部に配置されるものとして説明したが、空気熱交換器114の熱交換部の全体に渡って着霜が発生するような場合であれば、着霜検知温度センサ133は、空気熱交換器114の下側部に限定されることなく、任意の位置に配置するようにしても良い。
また、第1〜第5実施形態において、除霜運転時は、外気温度の検出が不可となるが、外気温度センサ131を着霜検知温度センサ133と兼用するようにしても良い。この場合は、着霜が発生していない段階では、着霜検知温度センサ133を外気温度センサとして使用でき、冷媒温度センサ132と共に、除霜運転の必要有無の判定が可能であり、また、除霜運転が必要と判定した後は、着霜検知温度センサ133を本来の着霜検知温度センサ133として使用して、着霜状態の検出が可能である。
100 ヒートポンプ装置
110 ヒートポンプサイクル
111 圧縮機
114 空気熱交換器(熱交換器)
120 ホットガスサイクル(除霜手段)
131 外気温度センサ
132 冷媒温度センサ
133 着霜検知温度センサ
134 タンク外気温度センサ
140 制御装置(制御手段)
150 貯湯タンク

Claims (8)

  1. 圧縮機(111)から吐出され、更に冷却、減圧された冷媒と外部空気との間で熱交換して、前記外部空気から吸熱する熱交換器(114)を有するヒートポンプサイクル(110)と、
    前記圧縮機(111)から吐出される前記冷媒を前記熱交換器(114)に供給することで、前記熱交換器(114)の除霜を行う除霜手段(120)と、
    前記ヒートポンプサイクル(110)および前記除霜手段(120)の作動を制御する制御装置(140)とを備えるヒートポンプ装置において、
    前記熱交換器(114)における除霜の必要有無を判定する判定手段(S100、S101)と、
    前記熱交換器(114)表面の着霜状態を検知するための検知温度を検出する着霜検知温度センサ(133)とを備え、
    前記制御手段(140)は、
    前記判定手段(S100、S101)による判定結果から前記除霜が必要と判定すると、前記除霜手段(120)を作動させて除霜運転を開始すると共に、
    前記検知温度に基づく前記着霜状態に応じた除霜運転を行うことを特徴とするヒートポンプ装置。
  2. 前記外部空気の温度を検出する外気温度センサ(131)と、
    前記熱交換器(114)における前記冷媒の温度を検出する冷媒温度センサ(132)とを備え、
    前記判定手段(S100)は、前記外気温度センサ(131)によって得られる前記外部空気温度と、前記冷媒温度センサ(132)によって得られる前記冷媒温度とに基づいて、除霜の必要有無を判定することを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ装置。
  3. 前記着霜検知温度センサ(133)は、前記熱交換器(114)の下部で、前記熱交換器(114)の表面から隙間を有して配設されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のヒートポンプ装置。
  4. 前記制御手段(140)は、前記検知温度の時間変化率が大きいほど、着霜状態が進んでいると判定し、
    前記着霜状態が予め定めた所定の着霜状態よりも進んでいるときに、前記所定の着霜状態よりも進んでいない場合に比べて前記冷媒温度が高くなるまで前記除霜手段(120)を作動させる、あるいは前記所定の着霜状態よりも進んでいない場合に比べて前記除霜手段(120)を長い時間作動させることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載のヒートポンプ装置。
  5. 前記制御手段(140)は、前記検知温度が低いほど、着霜状態が進んでいると判定し、
    前記着霜状態が予め定めた所定の着霜状態よりも進んでいるときに、前記所定の着霜状態よりも進んでいない場合に比べて前記冷媒温度が高くなるまで前記除霜手段(120)を作動させる、あるいは前記所定の着霜状態よりも進んでいない場合に比べて前記除霜手段(120)を長い時間作動させることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載のヒートポンプ装置。
  6. 前記制御手段(140)は、除霜運転を終了させた直後に、前記外部空気温度と、前記検知温度とを比較して、前記外部空気温度と前記検知温度との差が、予め定めた第1温度差よりも大きいときに、前記外気温度センサ(131)あるいは前記着霜検知温度センサ(133)のいずれかが異常であると判定すると共に、使用者に対する警告を行うことを特徴とする請求項2に記載のヒートポンプ装置。
  7. 前記冷媒が前記圧縮機(111)から吐出され、更に冷却される際に、放出される熱によって給湯水が加熱され、加熱された給湯水が貯湯タンク(150)に貯められるようになっており、
    前記貯湯タンク(150)周囲のタンク周囲外気温度を検出するタンク外気温度センサ(134)を備えており、
    前記制御手段(140)は、前記外部空気温度と、前記タンク周囲外気温度とを比較して、前記外部空気温度と前記タンク周囲外気温度との差が、予め定めた第2温度差よりも大きいときに、前記外気温度センサ(131)あるいは前記タンク外気温度センサ(134)のいずれかが異常であると判定すると共に、使用者に対する警告を行うことを特徴とする請求項2または請求項6に記載のヒートポンプ装置。
  8. 前記判定手段(S101)は、前記ヒートポンプサイクル(110)の作動に伴い、所定時間が経過する毎に除霜の必要ありと判定することを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ装置。
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