JP2012028193A - 直流スイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】直流電流路を導通とする場合において、電力損を小さくし、小型化を図った直流スイッチを提供する。
【解決手段】直流スイッチ20aは、直流電流が流れる直流電流路を開路または閉路とするために前記直流電流路に挿入される電子的開閉スイッチ15と、電子的開閉スイッチ15に対して並列に接続される並列機械的開閉スイッチ16と、並列機械的開閉スイッチ16および電子的開閉スイッチ15の相互の開閉時間差を制御するスイッチ制御回路14と、を備えており、スイッチ制御回路14は、電子的開閉スイッチ15が閉路とされた所定時間後に、並列機械的開閉スイッチ16を閉路とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、直流電流が流れる電流経路を開路または閉路とするのに適した直流スイッチに関するものである。
従来は,同期発電機を用いた交流電力系統(商用電源)から交流電力が一般家庭に供給されている。一方、近年では、太陽光発電、風力発電、燃料電池発電などによる分散型電源が注目され、一般家庭でも用いられるようになってきている。これらの分散型電源から発電される電力は、直流電力である場合が多い。このような分散電源からの電力を直接に一般家庭、オフイス等に供給する直流給電が社会に受け入れられつつある。
電力系統(直流電源)からの直流電力を直流配電系に対して(例えば、直流電力を取扱う屋内配線に対して)供給して、使用する場合には、屋内配線と電気機器(例えば、テレビジョン受像機)との間に直流スイッチを介在させ、電気機器への電力供給をするか否かを制御する必要がある。ここで、直流スイッチ(直流電力の導通、切断を行うスイッチ)に要求される特性は、従来の交流スイッチ(交流電力の導通、切断を行うスイッチ)に要求される特性とは大きく異なる。従来の交流スイッチは、交流で点灯する電灯の開閉を基準として規格化されている。このような交流スイッチとしては、従来から、種々の小型のものが普及している。しかしながら、そのような小型の交流用のスイッチを直流電流が流れる電流経路(以下直流電流路の用語を用いる)で使用すると、切断できる電流量は極端に小さな電流に限定される。その理由は、直流の場合には、交流のように電流が零となる時刻がないため、スイッチの機械的接点を開く際に生じたアークが停止せずに持続的に生じ続け、アークの発生によってアーク電流が流れ続けるためである。そして、一旦アークが発生すると、アーク電流が流れ続けて、実質的に機械的接点を開の状態(スイッチの切断状態)とはできないことが挙げられる。また、アークによる発熱のために接点の焼損が発生することも生じ得る。そして、アークによる発熱に耐えて接点を開くことを可能とするスイッチは極端に大型化するものであった。つまり、従来の交流用のスイッチは、直流電源から供給される直流電力で動作する電気機器(例えば、家庭電気製品等)に用いるには不向きであった。
そこで、図14に背景技術として示す直流スイッチが提案されている(特許文献1を参照)。図14に示す直流スイッチは、直流配電系110において用いるに適したものである。直流スイッチ120aは入力端子A、入力端子B、出力端子C、出力端子Dを有している。直流スイッチ120aは、機械的開閉スイッチ116と電子的開閉スイッチ115と、機械的開閉スイッチ116と電子的開閉スイッチ115との相互の開閉時間差を制御するスイッチ制御回路114と、制御スイッチ117と、を備えている。そして、母線113に直列に挿入された電子的開閉スイッチ115が開とされた後に、機械的開閉スイッチ116を開とするようにしている。このようにして、機械的開閉スイッチ116を開(電流路を切断)とする状態でアークが発生することを防止して、小型の機械的開閉スイッチ116によって、負荷130に供給される直流電力の電流路を切断(開)することを可能としている。
特開2007−213842号公報
特許文献1に開示された直流スイッチ120aでは、直流電流路を導通(閉)とする場合には、機械的開閉スイッチ116と電子的開閉スイッチ115の両方が導通するようにされる。ここで、機械的開閉スイッチ116の接点抵抗は、例えば、数mΩ(ミリオーム)程度であるが、電子的開閉スイッチ115の接点抵抗は、例えば、数百mΩ程度となる場合がある。そのために、このような直流スイッチが長時間に渡り電流路を導通(閉)とする場合には、電子的開閉スイッチ115における抵抗損(電力損)は無視できないものであり、抵抗損に応じた発熱も無視できないものである。
ここで、電子的開閉スイッチ115の接点抵抗を低下させるために、半導体で形成された電子的開閉スイッチ115のチップサイズを大きくして、導通時の抵抗を低くする解決策が考えられる。また、導通時におけるオン電圧を低くする解決策が考えられる。さらに、電子的開閉スイッチ115で生じる発熱に対しては、発熱自体を阻止できないものの、熱伝導度の高い材料で形成した放熱板を用いて電子的開閉スイッチ115の温度上昇を防止することができる。しかしながら、チップサイズを大きくする場合には、電子的開閉スイッチ115の価格が高価なものとなる。また、放熱板を用いる場合には、直流スイッチの大型化は避けられないこととなる。
発明が解決しようとする課題は、直流電流路を導通(閉)とする場合において、電力損を小さくして、小型化した、直流スイッチを提供するものである。
かかる課題を解決するため、本発明の直流スイッチは、
直流電流が流れる直流電流路を開路または閉路とするために前記直流電流路に挿入される電子的開閉スイッチと、
前記電子的開閉スイッチに対して並列に接続される並列機械的開閉スイッチと、
前記並列機械的開閉スイッチと前記電子的開閉スイッチとの相互の開閉時間差を制御するスイッチ制御回路と、を備え、
前記スイッチ制御回路は、前記電子的開閉スイッチが閉路とされた所定時間後に、前記並列機械的開閉スイッチを閉路とするものである。
本発明によれば、機械的開閉スイッチと電子的開閉スイッチと機械的開閉スイッチと電子的開閉スイッチを制御するスイッチ制御回路とを備えることによって、直流電流路を導通(閉)とする場合における電子的開閉スイッチの電力損失を小さくして、低価格で小型の直流スイッチを提供することができる。
第1実施形態を示す図である。 第1実施形態における、並列機械的開閉スイッチおよび電子的開閉スイッチの開閉の手順をタイミングチャートで示す図である。 図1に示す直流スイッチの実施例を示す図である。 第2実施形態を示す図である。 第2実施形態における、並列機械的開閉スイッチ、電子的開閉スイッチ、直列機械的開閉スイッチの開閉の手順をタイミングチャートで示す図である。 第3実施形態を示す図である。 直流スイッチの第1変形例を示す図である。 直流スイッチの第2変形例を示す図である。 直流スイッチの第3変形例を示す図である。 直流スイッチの第4変形例を示す図である。 直流スイッチの第5変形例を示す図である。 直流スイッチの第6変形例を示す図である。 直流スイッチの第7変形例を示す図である。 背景技術を示す図である。
発明を実施するための実施形態を以下に説明する。
第1実施形態の直流スイッチは、直流電流が流れる直流電流路を開路または閉路とするために直流電流路に挿入される電子的開閉スイッチと、この電子的開閉スイッチに対して並列に接続される並列機械的開閉スイッチと、並列機械的開閉スイッチと電子的開閉スイッチとの相互の開閉時間差を制御するスイッチ制御回路と、を備える。そして、スイッチ制御回路は、電子的開閉スイッチが閉路とされた所定時間後に、並列機械的開閉スイッチを閉路とするものである。
第2実施形態の直流スイッチは、直流電流が流れる直流電流路を開路または閉路とするために直流電流路に挿入される電子的開閉スイッチと、この電子的開閉スイッチに対して並列に接続される並列機械的開閉スイッチと、この電子的開閉スイッチとこの並列機械的開閉スイッチとに対して直列に接続される直列機械的開閉スイッチと、並列機械的開閉スイッチと直列機械的開閉スイッチと電子的開閉スイッチの3つのスイッチの相互の開閉時間差を制御するスイッチ制御回路と、を備える。そして、スイッチ制御回路は、直流電流が流れる直流電流路を閉路とするに際して、直列機械的開閉スイッチが閉路とされた所定時間後に、電子的開閉スイッチを閉路とし、最後に並列機械的開閉スイッチを閉路とする。また、直流電流が流れる直流電流路を開路とするに際して、並列機械的開閉スイッチが開路とされた所定時間後に、電子的開閉スイッチを開路とし、最後に直列機械的開閉スイッチを開路とするものである。
第3実施形態の直流スイッチは、直流電流が流れる直流電流路を開路または閉路とするために直流電流路に挿入される電子的開閉スイッチと、この電子的開閉スイッチに直列に接続される直列機械的開閉スイッチと、電子的開閉スイッチとこの直列に接続される機械的開閉スイッチとで形成される直列接続回路に対して並列に接続される並列機械的開閉スイッチと、並列機械的開閉スイッチと直列機械的開閉スイッチと電子的開閉スイッチの3つのスイッチの相互の開閉時間差を制御するスイッチ制御回路と、を備える。そして、スイッチ制御回路は、直流電流が流れる直流電流路を閉路とするに際して、直列機械的開閉スイッチが閉路とされた所定時間後に、電子的開閉スイッチを閉路とし、最後に並列機械的開閉スイッチを閉路とする。また、直流電流が流れる直流電流路を開路とするに際して、並列機械的開閉スイッチが開路とされた所定時間後に、電子的開閉スイッチを開路とし、最後に直列機械的開閉スイッチを開路とするものである。
実施形態の変形の形態(以下実施形態の変形例と記載する)の直流スイッチは、第1実施形態ないし第3実施形態の直流スイッチに対して、さらには、電子的開閉スイッチと直列機械的開閉スイッチのみを有する直流スイッチに対して転流ダイオードの付加、または、回生ダイオードの付加をするものである。転流ダイオードの付加は、直流スイッチを切断した直後における逆起電圧の発生を防止することを解決課題とする。回生ダイオードの付加は、負荷であるモータに生じた電力を、直流スイッチを介して電力回生をおこなうことを解決課題とする。
以下に第1実施形態ないし第3実施形態、さらには、これらの実施形態の変形の形態について詳細に説明をするが、第1実施形態では並列機械的開閉スイッチ、第2実施形態および第3実施形態では並列機械的開閉スイッチと直列機械的開閉スイッチとを直流スイッチの一構成要素とし、実施形態の変形例においても、これらを一構成要素としているのでこれらの機械的開閉スイッチについてまず説明をする。
機械的開閉スイッチは、導電体で形成された2つの接点を有し、電流が流れる経路である直流電流路に機械的開閉スイッチは挿入され、機械的開閉スイッチの各々の接点は2つに分断された直流電流路に各々接続されている。2つの接点が相互に接触して閉状態となることによって直流電流路が形成され、2つの接点が離間して開状態となることによって直流電流路が切断されるようになされている。
第1実施形態、および、第2実施形態では、後述する機械的開閉スイッチ16は、後述する電子的開閉スイッチ15に対して並列接続されるので、機械的開閉スイッチ16は、並列機械的開閉スイッチ16とも記載してその機能を明確にする。また、第3実施形態では機械的開閉スイッチ16は、機械的開閉スイッチ161を介してではあるが電子的開閉スイッチ15に対して並列接続されるので、第3実施形態においても並列機械的開閉スイッチ16と記載する。
第2実施形態では、機械的開閉スイッチ161は、並列機械的開閉スイッチ16と電子的開閉スイッチ15の並列接続回路に直列に接続されており、少なくとも電子的開閉スイッチ15に対して直列接続されているので、機械的開閉スイッチ161は、直列機械的開閉スイッチ161とも記載してその機能を明確にする。また、第3実施形態では、機械的開閉スイッチ161は、電子的開閉スイッチ15に対して直列接続されているので、機械的開閉スイッチ161は、同様に、直列機械的開閉スイッチ161とも記載してその機能を明確にする。
また、後述する、直流スイッチに回生回路を付加した実施形態の第4変形例ないし第7変形例の直流スイッチにおいては、機械的開閉スイッチ116は直列機械的開閉スイッチとして機能するので、機械的開閉スイッチ116は、直列機械的開閉スイッチ116とも記載してその機能を明確にする。
ここで、並列機械的開閉スイッチにおける並列とは、直流電流路中に配された電子的開閉スイッチと機械的開閉スイッチとに電流が分流する(一方に分流する電流が0である場合も含む)接続態様を意味するものである。すなわち、電子的開閉スイッチと機械的開閉スイッチとを並列に接続すると、電子的開閉スイッチの抵抗値は、機械的開閉スイッチの抵抗値よりも高いので、直流電流路に流れる電流の多くは機械的開閉スイッチに流れる。また、電子的開閉スイッチが抵抗として機能するのではなく、一定のオン電圧(導通時のスイッチ両端の電圧)を有する素子として機能する場合には、オン電圧が0に近い機械的開閉スイッチにのみ電流は流れる。
また、直列機械的開閉スイッチにおける直列とは、直流電流路中に配された電子的開閉スイッチに流れる電流が、機械的開閉スイッチに流れるような接続態様を意味するものである。すなわち、電子的開閉スイッチと機械的開閉スイッチとを直列に接続する場合には、いずれか、一方が切断する(開となる)と、この電子的開閉スイッチと機械的開閉スイッチとが直列接続された部分の直流電流路には電流が流れることはない。安全規格等で機械的開閉スイッチの設置を義務づけている電気機器においては、このような直列接続を用いることによってこの義務に対応できることとなる。
(第1実施形態)
図1は第1実施形態を示す図である。図1に沿って第1実施形態の直流スイッチ20aについて説明する。直流スイッチ20aは、負荷30と直流の電力系等(直流電源)10との間に挿入して用いられる。図1では、直流スイッチ20aは、入力端子A1と入力端子B1と出力端子C1と出力端子D1とを有する四端子回路として記載されているが、入力端子A1と出力端子C1とは電気的には同一箇所であり、出力端子C1を設けることなく入力端子A1と入力端子B1と出力端子D1とを有する三端子回路であっても同様の作用効果を生じる。電力系統10は、入力端子A1(+側)と入力端子B1(−側)とに対して接続されている。負荷30は、四端子回路の出力端子C1(+側)と出力端子D1(−側)とに対して、また、図示はしないが、入力端子(入出力端子)A1と入力端子B1と出力端子D1とを有する三端子回路である場合には、入力端子(入出力端子)A1(+側)と出力端子D1(−側)とに対して接続される。
直流スイッチ20aは、並列機械的開閉スイッチ16と、電子的開閉スイッチ15と、スイッチ制御回路14と、制御スイッチ17と、を備えている。そして、この並列機械的開閉スイッチ16と電子的開閉スイッチ15とは並列に接続され、並列機械的開閉スイッチ16および電子的開閉スイッチ15の並列接続回路が、電力系統10と負荷30との間の直流電流路に挿入されている。
負荷30は、電気機器であり、例えば、テレビジョン受像機である。電気機器は静止機器のみならず、回転機器であっても良く、回転機器としては、例えば、整流子を有する直流モータ、インバータモータが、例として挙げられる。直流スイッチ20aの並列機械的開閉スイッチ16および電子的開閉スイッチ15は、負荷30に対して、直流電流が流れる直流電流路を開路(直流電流路が形成されない状態)または閉路(直流電流路が形成される状態)とするために挿入されている。
すなわち、並列接続された並列機械的開閉スイッチ16および電子的開閉スイッチ15は、並列機械的開閉スイッチ16および電子的開閉スイッチ15のいずれもが、入力端子B1の側のマイナス側の母線13に挿入され電力系統10と負荷30との間に直列に接続されている。このために、並列機械的開閉スイッチ16または電子的開閉スイッチ15のいずれか一方を閉(導通)とすると直流電流路は導通(閉路)とされ、並列機械的開閉スイッチ16および電子的開閉スイッチ15の両方を開(切断)とすると直流電流路は切断(開路)とされる。この開閉の動作によって、負荷30への電力供給を絶ち、または、負荷30に電力系統10からの電力を供給することができる。なお、図1では並列機械的開閉スイッチ16および電子的開閉スイッチ15が、マイナス側の母線13に挿入されているが、入力端子A1の側のプラス側の母線12に挿入しても同様な作用効果を奏する。
スイッチ制御回路14は、並列機械的開閉スイッチ16と電子的開閉スイッチ15との両者の相互の開閉時間差を制御する。このとき、制御スイッチ17は開閉を行い、スイッチ制御回路14に対して、並列機械的開閉スイッチ16および電子的開閉スイッチ15の開閉の契機となるトリガー信号を与える。制御スイッチ17は、例えば、人間によって操作されるスイッチである。
図2は、第1実施形態における、制御スイッチ17、並列機械的開閉スイッチ16および電子的開閉スイッチ15の開閉の手順をタイミングチャートで示す図である。図2(A)は制御スイッチ17が開である切断(切断状態)と閉である導通(導通状態)を示し、図2(B)は電子的開閉スイッチ15が開である切断(切断状態)と閉である導通(導通状態)を示し、図2(C)は並列機械的開閉スイッチ16が開である切断(切断状態)と閉である導通(導通状態)を示すものである。横軸は時刻tを示すものである。図2を参照して、制御スイッチ17、電子的開閉スイッチ15および並列機械的開閉スイッチ16の開閉の動作を説明する。まず、直流スイッチ20aによって直流電流路を閉路とする場合の手順を説明する。
制御スイッチ17の操作者が、制御スイッチ17を切断から導通に変化させる(図2(A)の時刻t1を参照)。スイッチ制御回路14は、制御スイッチ17によって発生するトリガー信号に基づき並列機械的開閉スイッチ16および電子的開閉スイッチ15を切断から導通に変化させる(図2(B)の時刻t1、図2(C)の時刻t2を参照)。すなわち、図2(B)に示すように、制御スイッチ17が導通(閉)となると、電子的開閉スイッチ15は、原理的には動作遅れなく、実際の半導体素子ではごく僅かの動作遅れを有して導通(閉)となる。一方、図2(C)に示すように、制御スイッチ17が導通(閉)となると、並列機械的開閉スイッチ16は予め定めた所定時間τ1の後に導通(閉)となる。ここで、時刻t1と時刻t2の間の所定時間τ1の間は、電子的開閉スイッチ15のみが導通する。そして所定時間τ1の間は電子的開閉スイッチ15において電力損失が発生するので、電子的開閉スイッチ15の温度が予め定める所定温度以上(例えば、60℃以上)に上昇しないような短い時間に所定時間τ1は設定されている。
所定時間τ1は電子的開閉スイッチ15の動作遅れ以上であれば良い。所定時間τ1の長さを長くすることによって、電子的開閉スイッチ15が十分に導通した後(電子的開閉スイッチ15のオン電圧が十分に低くなった後)に並列機械的開閉スイッチ16を導通させることを確保できる。このように所定時間τ1を設定することによって並列機械的開閉スイッチ16の接点に高電圧が印加されたまま回路を閉とし、その結果として、接点に熱損失が生じるようなことはない。
つまり、所定時間τ1の最大許容時間は、電子的開閉スイッチ15の許容温度によって定まり、所定時間τ1の最小許容時間は、並列機械的開閉スイッチ16の接点の許容熱損失と電子的開閉スイッチ15の導通速度とによって定まる。さらに、所定時間τ1が長くなればなるほど、直流電流路中の電子的開閉スイッチ15に生じる電力損失は大きくなる。以上を勘案して、所定時間所定時間τ1は定められる。
このようにして、並列機械的開閉スイッチ16が電子的開閉スイッチ15よりも先に導通しないようにしている。並列機械的開閉スイッチ16が電子的開閉スイッチ15よりも先に導通する場合には、並列機械的開閉スイッチ16の接点にアークが発生して接点の損傷を生じるおそれがある。特に、接点のチャタリングによってアークが発生する可能性は倍加する。ここで、チャタリングとは、並列機械的開閉スイッチ16の接点が切り替わった際に、微細で非常に速い機械的振動によって、接点が接触と非接触とを繰り返し直流電流路に流れる電流を切断・導通させようとする現象であり、例えば、1〜100ms(ミリセカンド)程度持続する現象である。
次に、直流スイッチ20aによって直流電流路を開路とする場合の手順を説明する。操作者が、制御スイッチ17を導通から切断に変化させる(図2(A)の時刻t3を参照)。スイッチ制御回路14は、制御スイッチ17によって発生するトリガー信号に基づき並列機械的開閉スイッチ16を導通から切断に変化させる(図2(C)の時刻t3を参照)。また、スイッチ制御回路14は、制御スイッチ17によって発生するトリガー信号に基づき並列機械的開閉スイッチ16を導通から切断に変化させてから所定時間τ2後の時刻t4に電子的開閉スイッチ15を導通から切断に変化させる。ここで、時刻t3と時刻t4との間の所定時間τ2は、並列機械的開閉スイッチ16のチャタリングが収まる時間よりも長い時間以上に設定されるとともに、所定時間τ2は、電子的開閉スイッチ15の温度が予め定める所定温度に上昇する時間よりも短い時間以内に設定する。
このような手順で、導通から切断とする場合においては、所定時間τ2は、並列機械的開閉スイッチ16のチャタリングが収まる時間よりも長い時間に設定されている。よって、並列機械的開閉スイッチ16のチャタリングが収まった後、並列機械的開閉スイッチ16が完全に開となった時点において、未だ電子的開閉スイッチ15は閉となっている。そのために、所定時間τ2以内の時間において、電子的開閉スイッチ15が、例えば、MOS−FETの場合には、電子的開閉スイッチ15の抵抗値は小さく、電子的開閉スイッチ15の両端に生じる電圧は小さい。よって、所定時間τ2以内の時間において、並列機械的開閉スイッチ16の接点にチャタリングが生じたとしても、並列機械的開閉スイッチ16の接点間におけるアークの発生はない。
また、電子的開閉スイッチ15が、例えば、バイポーラトランジスタの場合には、接点の両端には、電子的開閉スイッチ15のオン電圧以上の電圧が生じることはない。よって、並列機械的開閉スイッチ16の接点間におけるアークの発生はない。
また、所定時間τ2は、電子的開閉スイッチ15の温度が予め定める所定温度(例えば、安全規格で定める温度、半導体の定格で定める温度)に上昇する時間よりも短い時間に設定されるので、電子的開閉スイッチ15は、安全な低い温度を維持し、また、熱破壊することがない。そして、電子的開閉スイッチ15を開とする時点で直流電流路は切断(開)の状態とされる。
つまり、所定時間τ2の最大許容時間は、電子的開閉スイッチ15の許容温度によって定まり、所定時間τ2の最小許容時間は、並列機械的開閉スイッチ16のチャタリング持続時間であり、所定時間τ2はチャタリング持続時間以上の時間とされる。さらに、所定時間τ2が長くなればなるほど、直流電流路中の電子的開閉スイッチ15に生じる電力損失は大きくなる。以上を勘案して、所定時間所定時間τ2は定められる。
要するに第1実施形態では、並列機械的開閉スイッチ16の導通する時間を前後方向(より前の時刻から(前方向)より後の時刻まで(後方向))に覆うように、電子的開閉スイッチ15の導通する時間を定めるものである。そして、前方向に覆う時間である所定時間τ1と後方向に覆う時間である所定時間τ2とは、電子的開閉スイッチ15の温度が予め定める所定温度に上昇する時間よりも短い時間以内に設定するとともに、電子的開閉スイッチ15に生じる電力損失が無視できる時間とする。また、所定時間τ2は、並列機械的開閉スイッチ16のチャタリングが収まる時間よりも長い時間以上に設定するものである。
図3は、図1に示す直流スイッチ20aの実施例を示す図である。図3を参照して、直流スイッチ20aのより具体的な構成の一例を説明する。並列機械的開閉スイッチ16の一実施例である並列機械的開閉スイッチ16aは、電気接点を機械的に開閉する継電器(リレー)50と、継電器50を駆動するバイポーラトランジスタ51を有して、バイポーラトランジスタ51を介して、継電器50のコイル巻線に流す電流を制御することができるようになされている。例えば、コイル巻線に電流を流す場合に接点が閉とされ、コイル巻線に電流を流さない場合に接点が開とされる。
電子的開閉スイッチ15の一実施例である電子的開閉スイッチ15aは、MOS−FET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transisitor:モスエフイーテー)53と、バイポーラトランジスタ54とを主要な構成部品とし形成される。抵抗R1および抵抗R2の接続点とバイポーラトランジスタ54のコレクタとをMOS−FET53のゲートに接続して、MOS−FET53は、直流電流路を開閉するようになされている。ここで、電子的開閉スイッチ15aを開路とする場合には、ゲート電圧を下げて、ドレインとソースとの間を高抵抗とし、電子的開閉スイッチ15aを閉路とする場合には、ゲート電圧を上げて、ドレインとソースとの間を低抵抗とするようになされている。
スイッチ制御回路14の一実施例であるスイッチ制御回路14aは、デジタルロジック回路18と周辺回路で構成される。抵抗R4は、デジタルロジック回路18に対して動作電圧を供給するためのものであり、動作電圧は、ゼナーダイオードZDとコンデンサCとで定電圧化が図られている。制御スイッチ17の両端の一方には抵抗R3が接続され、他方には母線13が接続される。制御スイッチ17の切断と導通との変化をトリガー信号として発生させ、トリガー信号はデジタルロジック回路18の信号入力端子Iに入力される。デジタルロジック回路18は信号出力端子O1と信号出力端子O2とを具備し、信号出力端子O1からの信号は、バイポーラトランジスタ51のベースに印加され、信号出力端子O2からの信号は、バイポーラトランジスタ54のベースに印加されるようになされている。このようなスイッチ制御回路14の一実施例であるスイッチ制御回路14aによって、図2のタイミングチャートに示す動作を実現できる。なお、信号出力端子O1からの信号のレベルがハイレベルのときに継電器50の接点が閉とされ、信号出力端子O2からの信号のレベルがローレベルのときには、MOS−FET53のドレインとソースとの間を低抵抗とするように、すなわち、電子的開閉スイッチ15aを閉路とするようになされている。
上述した回路例において、電子的開閉スイッチとして、MOS−FETを用い、このMOS−FETを駆動する回路部としてバイポーラトランジスタを用いたが、この両者の組み合わせにおいて、MOS−FET、バイポーラトランジスタ、IGBT等の半導体デバイスをいかなるように組み合わせても同様な効果を得ることができる。例えば、電子的開閉スイッチとして、バイポーラトランジスタを用い、このバイポーラトランジスタを駆動する回路部としてMOS−FETを用いることもできるものである。
(第2実施形態)
図4は第2実施形態を示す図である。図4には第2実施形態の直流スイッチとしての直流スイッチ20bを示す。第2実施形態の直流スイッチ20bは、直流電流が流れる直流電流路を開路または閉路とするために直流電流路に挿入される並列機械的開閉スイッチ16および直列機械的開閉スイッチ161と、電子的開閉スイッチ15と、スイッチ制御回路141と、を備えている。ここで、直列機械的開閉スイッチ161は、電子的開閉スイッチ15と直列に接続されるので、上述したように直列機械的開閉スイッチと称される。
第2実施形態の直流スイッチの特徴は、第1実施形態のおける直流電流路の閉路状態における電力損失が小さいという特徴を維持しながら、さらに、直流電流路の電子的開閉スイッチ15に対して直列に直列機械的開閉スイッチ161を挿入して、直流電流路の切断をより確実なものとして、より安全性を向上するものである。
第2実施形態の直流スイッチ20bにおける並列機械的開閉スイッチ16および直列機械的開閉スイッチ161は、第1実施形態の直流スイッチ20aにおける並列機械的開閉スイッチ16と同様の構成を有しており、第2実施形態の直流スイッチ20bにおける電子的開閉スイッチ15は、第1実施形態の直流スイッチ20aにおける電子的開閉スイッチ15と同様の構成を有している。
そして、この並列機械的開閉スイッチ16と電子的開閉スイッチ15とは並列に接続され、この並列接続回路と直列機械的開閉スイッチ161とは直列に接続されている。よって、並列機械的開閉スイッチ16と電子的開閉スイッチ15との並列接続回路とこの並列接続回路に対して直列接続される直列機械的開閉スイッチ161とで形成される直列接続回路が、電力系統10と負荷30との間に直列となるように配置されている。
図5は、制御スイッチ17、並列機械的開閉スイッチ16、電子的開閉スイッチ15および直列機械的開閉スイッチ161の開閉の手順をタイミングチャートで示す図である。図5(A)は、制御スイッチ17の切断(切断状態)と導通(導通状態)を示し、図5(B)は、直列機械的開閉スイッチ161の切断(切断状態)と導通(導通状態)を示し、図5(C)は、電子的開閉スイッチ15の切断(切断状態)と導通(導通状態)を示し、図5(D)は、並列機械的開閉スイッチ16の切断(切断状態)と導通(導通状態)を示すものである。横軸は時刻tを示すものである。このような制御はスイッチ制御回路141によって行われる。
ここで、図5(C)と図5(D)に表された、電子的開閉スイッチ15の切断(切断状態)および導通(導通状態)と並列機械的開閉スイッチ16の切断(切断状態)と導通(導通状態)との相互の関係は、図2(B)と図2(C)に表されたものと同様である。つまり、図5と図2とに示す並列機械的開閉スイッチ16は、図5と図2とに示すに示す電子的開閉スイッチ15に対して同様の時間関係を有して動作する。
つまり、電子的開閉スイッチ15が導通となる時刻t6から所定時間τ4の後である時刻t7に並列機械的開閉スイッチ16は導通するが、所定時間τ4(図5を参照)と所定時間τ1(図2を参照)とは同じ基準に基づき定められる。また、並列機械的開閉スイッチ16が切断となる時刻t8から所定時間τ5の後である時刻t9に電子的開閉スイッチ15は切断するが、所定時間τ5(図5を参照)と所定時間τ2(図2を参照)とは同じ基準に基づき定められる。
図5を参照して、まず、直流スイッチ20bによって直流電流路を閉路とする場合の手順を説明する。
制御スイッチ17の操作者が、制御スイッチ17を切断から導通に変化させる(図5(A)の時刻t5を参照)。スイッチ制御回路141は、制御スイッチ17によって発生するトリガー信号に基づき直列機械的開閉スイッチ161を切断から導通に変化させる(図5(B)の時刻t5を参照)。すなわち、図5(B)に示すように、制御スイッチ17が導通(閉)となると、直列機械的開閉スイッチ161は導通(閉)となる。ここで、直列機械的開閉スイッチ161が導通しても、電子的開閉スイッチ15、並列機械的開閉スイッチ16のいずれもが開であるので、直列機械的開閉スイッチ161に電流が流れることはない。そして、スイッチ制御回路141は、時刻t5から所定時間τ3後に電子的開閉スイッチ15を導通させる。
直列機械的開閉スイッチ161と電子的開閉スイッチ15とが導通する時刻t6において直流電流路は閉となり負荷30に電力が供給される。ここで、時刻t5と時刻t6との間の所定時間τ3の長さは、直列機械的開閉スイッチ161の接点のチャタリングが収まる(消滅する)までの時間よりも長くしている。このようにして、直列機械的開閉スイッチ161の接点にアークが生じることを防止している。
このような手順で、切断から導通とする場合においては、直列機械的開閉スイッチ161を閉とする時点では、未だ電子的開閉スイッチ15は開となっており、直列機械的開閉スイッチ161の接点に電圧が加わることはないのでチャタリングが生じたとしても、直列機械的開閉スイッチ161の接点にアークが生じることはない。
上述したように、電子的開閉スイッチ15と並列機械的開閉スイッチ16との相互の動作の時間関係は、第1実施形態におけると同様であるが、以下に説明をする。電子的開閉スイッチ15が導通となる時刻t6から予め定めた所定時間τ4の後の時刻t7に並列機械的開閉スイッチ16は導通(閉)となる。ここで、所定時間τ4は、電子的開閉スイッチ15の温度が予め定める所定温度以上に上昇しないような短い時間であることが望ましい。
電子的開閉スイッチ15の動作遅れが全く無く、スイッチ制御回路141からの制御信号によって直に導通状態となる場合には、所定時間τ4は、0であっても良いが、所定時間τ4の長さを長くすることによって、電子的開閉スイッチ15が十分に導通した後(電子的開閉スイッチ15のオン電圧が十分に低くなった後)に並列機械的開閉スイッチ16を導通させることを確保できる。仮に、並列機械的開閉スイッチ16が電子的開閉スイッチ15よりも先に導通する場合には、並列機械的開閉スイッチ16の接点のチャタリングによってアークが発生する可能性があり、このような制御は採用できない。
次に、直流スイッチ20bによって直流電流路を開路とする場合の手順を説明する。操作者が、制御スイッチ17を導通から切断に変化させる(図5(A)の時刻t8を参照)。スイッチ制御回路141は、制御スイッチ17によって発生するトリガー信号に基づき並列機械的開閉スイッチ16を導通から切断に変化させる(図5(C)の時刻t8を参照)。また、スイッチ制御回路141は、制御スイッチ17によって発生するトリガー信号に基づき並列機械的開閉スイッチ16を導通から切断に変化させてから所定時間τ5後の時刻t9に電子的開閉スイッチ15を導通から切断に変化させる。ここで、所定時間τ5は、並列機械的開閉スイッチ16のチャタリングが収まる時間よりも長い時間以上に設定されるとともに、電子的開閉スイッチ15の温度が予め定める所定温度に上昇する時間よりも短い時間以内に設定される。さらに、所定時間τ5が長くなればなるほど、直流電流路中の電子的開閉スイッチ15に生じる電力損失は大きくなる。以上を勘案して、所定時間所定時間τ5は定められる。
そして、電子的開閉スイッチ15を開路とした後である所定時間τ6の後に、直列機械的開閉スイッチ161を開路とする。ここで、所定時間τ6は0であっても良いが、所定時間τ6の長さを長くすることによって、電子的開閉スイッチ15が十分に切断した後に直列機械的開閉スイッチ161を切断させることを確保できる。
このような手順で、導通から切断とする場合においては、並列機械的開閉スイッチ16を開とする時点では、未だ電子的開閉スイッチ15は閉となっており、並列機械的開閉スイッチ16の接点にチャタリングが生じたとしても、並列機械的開閉スイッチ16の接点の両端には、電子的開閉スイッチ15のオン電圧以上の電圧が生じることはなく、この接点間におけるアークの発生はない。そして、電子的開閉スイッチ15を開とする時点で直流電流路は切断(開)の状態とされる。
そして、最後に、直列機械的開閉スイッチ161を切断(開)とすることによって直流電流路の切断をより確実なものとする。直列機械的開閉スイッチ161の切断は、時刻t9よりも所定時間τ6遅れた時刻t10に行われるようにスイッチ制御回路141が制御をする。電子的開閉スイッチ15の切断(開)が十分の行われた後(電子的開閉スイッチ15が完全にオフ状態となった後)に行うように、所定時間τ6の長さを選択するのが望ましい。つまり、電子的開閉スイッチ15の動作遅れが大きい場合には、所定時間τ6を長くして、直列機械的開閉スイッチ161の接点がダメージを受けないようにする。
要するに第2実施形態では、並列機械的開閉スイッチの導通する時間を前後方向に覆うように、電子的開閉スイッチの導通する時間を定める。また、電子的開閉スイッチの導通する時間を前後方向に覆うように、直列機械的開閉スイッチの導通する時間を定める。ここで、直列機械的開閉スイッチの接点のチャタリングが収まる時間、電子的開閉スイッチの導通する時間を前方向に覆うにしている。
(第3実施形態)
図6は、第3実施形態を示す図である。図6に第3実施形態の直流スイッチとしての直流スイッチ20cを示す。第2実施形態の直流スイッチ20cは、直流電流が流れる直流電流路を開路または閉路とするために直流電流路に挿入される並列機械的開閉スイッチ16および直列機械的開閉スイッチ161と、電子的開閉スイッチ15と、スイッチ制御回路141と、を備えている。第3実施形態の直流スイッチの特徴は、第1実施形態のおける直流電流路の導通状態における電力損失が小さいという特徴を維持しながら、さらに、直流電流路に直列に直列機械的開閉スイッチ161を挿入して、直流電流路の切断をより確実なものとして、より安全性を向上するものである。
第3実施形態の直流スイッチ20cにおける並列機械的開閉スイッチ16および直列機械的開閉スイッチ161は、第1実施形態の直流スイッチ20aにおける並列機械的開閉スイッチ16と同様の構成を有しており、第3実施形態の直流スイッチ20cにおける電子的開閉スイッチ15は、第1実施形態の直流スイッチ20aにおける電子的開閉スイッチ15と同様の構成を有している。
そして、この直列機械的開閉スイッチ161と電子的開閉スイッチ15とは直列に接続され、この直列接続回路と並列機械的開閉スイッチ16とは並列に接続されている。よって、直列機械的開閉スイッチ161と電子的開閉スイッチ15との直列接続回路とこの直列接続回路に対して並列接続される並列機械的開閉スイッチ16とで形成される並列接続回路が、電力系統10と負荷30との間に直列となるように配置されている。
母線13に挿入されている機械的開閉スイッチと電子的開閉スイッチの接続態様に着目して、図4に示す第2実施形態と図6に示す第3実施形態とを対比する。図4に示す第2実施形態と図6に示す第3実施形態のいずれにおいても直列機械的開閉スイッチ161と電子的開閉スイッチ15とは直列に接続されている。また、図4に示す第2実施形態では、並列機械的開閉スイッチ16は、電子的開閉スイッチ15と並列に接続されており、図6に示す第3実施形態では、並列機械的開閉スイッチ16は、直列機械的開閉スイッチ161を介して、電子的開閉スイッチ15と並列に接続されている。
第2実施形態の直流スイッチ20bと第3実施形態の直流スイッチ20cのこのような接続態様の共通性から、第3実施形態における、制御スイッチ17、並列機械的開閉スイッチ16、電子的開閉スイッチ15および直列機械的開閉スイッチ161の開閉の手順を示すタイミングチャートは図5と同様なものとなるので、再び図5を参照して説明をする。
図5(A)は、制御スイッチ17の切断(切断状態)と導通(導通状態)を示し、図5(B)は、直列機械的開閉スイッチ161の切断(切断状態)と導通(導通状態)を示し、図5(C)は、電子的開閉スイッチ15の切断(切断状態)と導通(導通状態)を示し、図5(D)は、並列機械的開閉スイッチ16の切断(切断状態)と導通(導通状態)を示すものである。横軸は時刻tを示すものである。このような制御はスイッチ制御回路141によって行われる。
つまり、電子的開閉スイッチ15が導通となる時刻t6から所定時間τ4の後である時刻t7に並列機械的開閉スイッチ16は導通するが、所定時間τ4(図5を参照)と所定時間τ1(図2を参照)とは同じ基準に基づき定められる。また、第1機械的開閉スイッチが切断となる時刻t8から所定時間τ5の後である時刻t9に電子的開閉スイッチ15は切断するが、所定時間τ5(図5を参照)と所定時間τ2(図2を参照)とは同じ基準に基づき定められる。また、所定時間τ3(図5を参照)と所定時間τ6(図5を参照)とは、第2実施形態におけると同様の意味内容を有する時間である。
第3実施形態の直流スイッチ20cの開閉の手順は、第2実施形態に示したものと同様であるので説明を省略する。
要するに第3実施形態では、並列機械的開閉スイッチ16の導通する時間を前後方向に覆うように、電子的開閉スイッチ15の導通する時間を定める。また、電子的開閉スイッチ15の導通する時間を前後方向に覆うように、直列機械的開閉スイッチ161の導通する時間を定める。ここで、機械的開閉スイッチ(直列機械的開閉スイッチ)の接点のチャタリングが収まる時間、電子的開閉スイッチの導通する時間を前方向に覆うにしている。
上述した、第1実施形態ないし第3実施形態のいずれにおいても、直流スイッチは、直流電流が流れる直流電流路を開路または閉路とするために、直流電流路に挿入される電子的開閉スイッチと、電子的開閉スイッチに対して並列に接続される並列機械的開閉スイッチと、前記並列機械的開閉スイッチと電子的開閉スイッチとの相互の開閉時間差を制御するスイッチ制御回路と、を備えており、スイッチ制御回路は、電子的開閉スイッチが閉路とされた所定時間後に、並列機械的開閉スイッチを閉路とするものである。
このようにすることによって、並列機械的開閉スイッチを閉路とするに際して、チャタリングによって、並列機械的開閉スイッチの接点にアークを生じさせることがない。また、電子的開閉スイッチが閉路とされた所定時間後に、並列機械的開閉スイッチを閉路とするので、この所定時間の間のみ電子的開閉スイッチには電流が流れ、電子的開閉スイッチの温度上昇が防止できる。そして、並列機械的開閉スイッチおよび電子的開閉スイッチの小型化、さらには、電子的開閉スイッチに設けられるヒートシンクの小型化が図られる。
また、スイッチ制御回路は、前記直流電流が流れる直流電流路を開路とするに際しては、並列機械的開閉スイッチを開路とし、並列機械的開閉スイッチが開路とされることによって生じるチャタリングが収まる時間よりも長い時間以上であって、電子的開閉スイッチの温度が予め定める所定温度に上昇する時間よりも短い時間以内において、電子的開閉スイッチを開路とするものである。
また、上述した、第2実施形態および第3実施形態のいずれにおいても、直流スイッチは、電子的開閉スイッチと並列機械的開閉スイッチとに加えて、電子的開閉スイッチに直列に接続される直列機械的開閉スイッチを備えており、直流電流が流れる直流電流路を閉路とするに際しては、直列機械的開閉スイッチが閉路とされることによって生じるチャタリングが収まる時間よりも長い所定時間後に、電子的開閉スイッチを閉路とするものである。
また、直流電流が流れる直流電流路を開路とするに際しては、電子的開閉スイッチを開路とした後に、直列機械的開閉スイッチを開路とするものである。
このようにすることによって、第2実施形態および第3実施形態のいずれにおいても、第1実施形態と同様に、電子的開閉スイッチが閉路とされた所定時間後に、並列機械的開閉スイッチを閉路とするので、並列機械的開閉スイッチを閉路とするに際して、チャタリングによって、並列機械的開閉スイッチの接点にアークを生じさせることがない。また、この所定時間の間のみ電子的開閉スイッチには電流が流れ、電子的開閉スイッチの温度上昇が防止できる。そして、並列機械的開閉スイッチおよび電子的開閉スイッチの小型化、さらには、電子的開閉スイッチに設けられるヒートシンクの小型化が図られる。加えて、直列機械的開閉スイッチと電子的開閉スイッチとが直流電流路に直列に配置されるので、直列機械的開閉スイッチを開とすることによって、直列機械的開閉スイッチの2つの接点は離間され、物理的に直流電流路が切断され直流スイッチとしての安全性がより高まる。さらに、直列機械的開閉スイッチは最後に開とされるので、直列機械的開閉スイッチの接点にアークを生じさせることがない。
「実施形態の変形例」
(電力回生回路付直流スイッチ)
第1実施形態ないし第3実施形態において、直流スイッチ20aの出力端子C1と出力端子D1から負荷30までの配線が長く配線がインダクタンスを有する場合、直流スイッチ20bの出力端子C2と出力端子D2から負荷30までの配線が長く配線がインダクタンスを有する場合、または、直流スイッチ20cの出力端子C3と出力端子D3から負荷30までの配線が長く配線がインダクタンスを有する場合においては、負荷30の側、母線の側、または、各直流スイッチ(直流スイッチ20a、直流スイッチ20b、直流スイッチ20c)の側、のいずれかに逆起電圧の発生に対する特別の配慮を払うことが直流スイッチに対して高電圧の印加を防止する観点より解決すべき課題となる。また、負荷30がモータ等のインダクタンス成分を有する負荷である場合には、配線が短くとも同様の配慮をすることが望ましい。さらに、負荷がモータである場合には、生じる起電力をどのようにして有効活用するかが解決すべき課題となる。
つまり、各直流スイッチの出力側にインダクタンス負荷(インダクタンス成分を有する負荷)が接続される場合には、上述した各直流スイッチの切断直後において、大きな逆起電圧が、出力端子C1と出力端子D1との間、出力端子C2と出力端子D2との間、出力端子C3と出力端子D3との間に印加されることとなる。この逆起電圧によって、各直流スイッチおよび線路上の他の機器が影響を受け、各直流スイッチおよび他の機器が破壊に至る場合もあり得る。
このような逆起電圧が発生することを防止するためには、負荷30の内部に転流ダイオードを設けておくことが望ましい。転流ダイオードの作用により大きな逆起電圧の発生を防止することができる。なお、負荷30の内部に転流ダイオードを設けるか否かは、負荷である電気機器の製造者の意思によるので、電気機器の内部に転流ダイオードが設けられない場合もあり得る。この場合には、直流スイッチから負荷に至るまでの線路中、または、直流スイッチの内部に逆起電圧に対する対策を施すこととなる。
さらに、負荷がモータ(電動機)である場合には、起電力を電力系統の側に戻す回生ダイオードを設けることが、より望ましい。転流ダイオード自体、回生ダイオード(電力回生ダイオード)自体は、公知技術である。しかしながら、電子的開閉スイッチ、または、機械的開閉スイッチによって電力系統と負荷との間の直流電流路が切断されてしまう直流スイッチにおいて、どのようにして、転流ダイオード、回生ダイオードの技術を利用するかについては、まだ、知られていない。
以下における実施形態は、上述した直流スイッチに、さらに、転流ダイオード、回生ダイオードを付加する直流スイッチを提供するものである。そして、逆起電圧の発生を防止し、起電力を電力系統の側に戻すという課題を解決するものである。
各直流スイッチにおける逆起電圧に対する対策としては、各直流スイッチの内部であって、出力端子C1と出力端子D1との間、出力端子C2と出力端子D2との間、出力端子C3と出力端子D3との間に転流ダイオードを予め設けるようにすることができる。
図7は、直流スイッチの第1変形例を示す図である。図7示す直流スイッチ20dでは、直流スイッチの内部に転流ダイオードとして機能するダイオードDfを設けた図である。図7に示す直流スイッチ20dの各部については、ダイオードDf以外は図1に示す直流スイッチ20aと同様であるので、説明を省略する。ダイオードDfは、出力端子C1と出力端子D1との間に逆バイアスとなるように設ければよく、その位置は厳密に特定されるものではない。このように、直流スイッチ20aの内部にダイオードDfを逆バイアスとなるように設けることによって、インダクタンスを有する負荷30の直流電流路を開とした直後にダイオードDfに順方向電流を流し、逆起電圧の発生を防止して、直流スイッチ20aが破壊することを防止できる。
回生ダイオードについては、直流スイッチ20dでは、電子的開閉スイッチとしてMOS−FET35を用いる場合には、MOS−FET35の逆バイアスとされるボディダイオード(図3を参照)が回生ダイオードの作用を果すことになる。よって、必ずしも、回生ダイオードを付加する必要はない。電子的開閉スイッチとしてバイポーラトランジスタを用いる場合には、ボディダイオードと同位置に回生ダイオードを設けることになる。このようにして、直流スイッチ20dが開となった直後には、通常動作時には逆バイアスとされるボディダイオードに、回生電流を流して負荷30に生じる電力を電力系統に回生することができる。
図7では、直流スイッチ20dの出力端子C1と出力端子D1との両端に、逆バイアスとなるようにダイオードDfを並列に接続したが、この趣旨は、直流スイッチ20dの内部の部品のすべてを保護するためである。図示はしないが、特に、電子的開閉スイッチ15a(図3を参照)を保護することを目的とする場合には、母線13に挿入される電子的開閉スイッチ15aの近傍と他の母線である母線12との間にダイオードDfを逆バイアスとなるように設けることがより効果的である。
図8は、直流スイッチの第2変形例を示す図である。図8に示す直流スイッチ20eは、図4に示す直流スイッチ20bに対して、転流ダイオードとして機能するダイオードDfと回生ダイオードとして機能するダイオードDrとを接続している。ダイオードDrは、入力端子B2と出力端子D2との間に逆バイアスとなるように接続されている。また、ダイオードDfは、出力端子C2と出力端子D2との間に逆バイアスとなるように接続されている。
このような構成を採用して、インダクタンスを有する負荷30の直流電流路を開とした直後に、ダイオードDfに順方向電流を流し、逆起電圧の発生を防止して、直流スイッチ20eが破壊することを防止することができる。また、ダイオードDrに順方向電流を流して負荷30に生じる電力を電力系統に回生することができる。
図9は、直流スイッチの第3変形例を示す図である。図9に示す直流スイッチ20fは、図6に示す直流スイッチ20cに対して、転流ダイオードとして機能するダイオードDfと回生ダイオードとして機能するダイオードDrとを接続している。ダイオードDrは、入力端子B3と出力端子D3との間に逆バイアスとなるように接続されている。また、ダイオードDfは、出力端子C3と出力端子D3との間に逆バイアスとなるように接続されている。
このような構成を採用して、インダクタンスを有する負荷30の直流電流路を開とした直後に、ダイオードDfに順方向電流を流し、逆起電圧の発生を防止して、直流スイッチ20fが破壊することを防止することができる。また、ダイオードDrに順方向電流を流して負荷30に生じる電力を電力系統に回生することができる。
図10は、直流スイッチの第4変形例を示す図である。図10に示す直流スイッチ20gは、図14に示す直流スイッチ120aに対して、転流ダイオードとして機能するダイオードDfと回生ダイオードとして機能するダイオードDrとを接続している。ダイオードDrは、入力端子Bと出力端子Dとの間に逆バイアスとなるように接続されている。また、ダイオードDfは、出力端子Cと出力端子Dとの間に逆バイアスとなるように接続されている。
直流スイッチ20gでは、スイッチ制御回路114は、直流電流が流れる直流電流路を閉路とするに際しては、直列機械的開閉スイッチ116が閉路とされた後に、電子的開閉スイッチ115を閉路とし、直流電流が流れる直流電流路を開路とするに際しては、電子的開閉スイッチ115が開路とされた後に、直列機械的開閉スイッチ116を開路とするものである。このようにして直列機械的開閉スイッチ116にアーク放電が生じるのを防止できる。
このような構成を採用して、インダクタンスを有する負荷30の直流電流路を開とした直後に、ダイオードDfに順方向電流を流し、逆起電圧の発生を防止して、直流スイッチ20gが破壊することを防止する。また、ダイオードDrに順方向電流を流して負荷30に生じる電力を電力系統に回生することができる。
図11は、直流スイッチの第5変形例を示す図である。図11に示す直流スイッチ20hは、図4に示す直流スイッチ20bに対して、転流ダイオードとして機能するダイオードDfと回生ダイオードとして機能するダイオードDrとを接続している。ダイオードDrは、直列機械的開閉スイッチ161に並列に逆バイアスとなるように接続されている。また、ダイオードDfは、出力端子C2と出力端子D2との間に逆バイアスとなるように接続されている。
このような構成を採用して、インダクタンスを有する負荷30の直流電流路を開とした直後に、ダイオードDfに順方向電流を流し、逆起電圧の発生を防止して、直流スイッチ20hが破壊することを防止できる。また、ダイオードDrと電子的開閉スイッチ15のボディダイオードとに順方向電流を流して負荷30に生じる電力を電力系統に回生することができる。
図12は、直流スイッチの第6変形例を示す図である。図12に示す直流スイッチ20iは、図6に示す直流スイッチ20cに対して、転流ダイオードとして機能するダイオードDfと回生ダイオードとして機能するダイオードDrとを接続している。ダイオードDrは、直列機械的開閉スイッチ161に並列に逆バイアスとなるように接続されている。また、ダイオードDfは、出力端子C3と出力端子D3との間に逆バイアスとなるように接続されている。
このような構成を採用して、インダクタンスを有する負荷30の直流電流路を開とした直後に、ダイオードDfに順方向電流を流し、逆起電圧の発生を防止して、直流スイッチ20iが破壊することを防止できる。また、ダイオードDrと電子的開閉スイッチ15のボディダイオードとに順方向電流を流して負荷30に生じる電力を電力系統に回生することができる。
図13は、直流スイッチの第7変形例を示す図である。図13に示す直流スイッチ20jは、図14に示す直流スイッチ120aに対して、転流ダイオードとして機能するダイオードDfと回生ダイオードとして機能するダイオードDrを接続している。ダイオードDrは、機械的開閉スイッチ(直列機械的開閉スイッチ)116に逆バイアスとなるように接続されている。また、ダイオードDfは、出力端子Cと出力端子Dとの間に逆バイアスとなるように接続されている。
直流スイッチ20jでは、スイッチ制御回路114は、直流電流が流れる直流電流路を閉路とするに際しては、直列機械的開閉スイッチ116が閉路とされた後に、電子的開閉スイッチ115を閉路とし、直流電流が流れる直流電流路を開路とするに際しては、電子的開閉スイッチ115が開路とされた後に、直列機械的開閉スイッチ116を開路とするものである。このようにして直列機械的開閉スイッチ116にアーク放電が生じるのを防止できる。
また、上述の構成を採用して、インダクタンスを有する負荷30の直流電流路を開とした直後に、ダイオードDfに順方向電流を流し、逆起電圧の発生を防止して、直流スイッチ20jが破壊することを防止できる。また、ダイオードDrと電子的開閉スイッチ115のボディダイオードとに順方向電流を流して負荷30に生じる電力を電力系統に回生することができる。
上述した、実施形態の変形例では、直流スイッチの出力端の両端に、逆バイアスとなるように接続されるダイオードDf(転流ダイオード)を備える。さらに、電子的開閉スイッチに対して逆バイアスとなるように並列に接続されるダイオードDr(回生ダイオード)、または、電子的開閉スイッチと直列機械的開閉スイッチの直列接続回路に対して逆バイアスとなるように並列に接続されるダイオードDr(回生ダイオード)、もしくは、機械的開閉スイッチに対して逆バイアスとなるように並列に接続されるダイオードDr(回生ダイオード)を備えるようにしている。
上述した、実施形態の変形例では、転流ダイオードとして機能するダイオードDfと、回生ダイオードとして機能するダイオードDrとの両方を設けるとして説明をした。しかしながら、負荷がインダクタンス成分(例えば、転流ダイオードの両端から負荷までの配線インダクタンス成分、負荷自体のインダクタンス成分)を有する場合においては、転流ダイオードのみを設ける場合でも、直流スイッチの出力端子間に生じる逆起電圧の発生を防止することができる。また、負荷がモータ(電動機)で起電力を生じる場合においては、回生ダイオードのみを設ける場合でも、回生電力を電力系統に戻すことができる。
転流ダイオードと回生ダイオードとの両方を設ける場合には、上述したように、負荷がインダクタンス成分を有する場合、負荷がモータである場合を含み、さらに、広範囲な種類の負荷に対して、直流スイッチの出力端子間に生じる逆起電圧の発生を防止し、または/および、回生電力を電力系統に戻すことができる。
例えば、負荷がモータである場合には以下のように転流ダイオードと回生ダイオードの各々が時間差を有して動作をする。直流スイッチを切断した直後に、配線インダクタンス成分およびモータの巻線のインダクタンス成分に起因する逆起電圧が発生しようとするが、転流ダイオードによってこの逆起電圧の発生を防止することができるとともに、転流ダイオードに流れる順方向電流によってモータは回転させられる。その後、転流ダイオードの順方向電流が無くなれば、モータは発電機となり、回生ダイオードに順方向電流が流れて回生電力を電力系統に戻すことができる。
(直流スイッチの種々の使用の態様)
上述した、いずれの形態の直流スイッチも、電力系統に接続されるコンセントに差し込むプラグと負荷と直流スイッチとを一体として構成して、従来の電化製品に内蔵されるスイッチと同様に使用することができる。また、電力系統と負荷との間に別装置として配置するアダプタとして、構成することもできる。
直流スイッチをアダプタとして用いる場合には、プラグ(図示せず)と直流スイッチとコンセント(図示せず)とを一体の部品として構成される。電力系統に設けられるコンセントに差し込むためのプラグを、入力端子(例えば、入力端子A1)と入力端子(例えば、入力端子B1)とに接続し、出力端子(例えば、出力端子C1)と出力端子(例えば、出力端子D1)とに、このプラグに合致する形状のコンセントを接続する。そして、負荷として従来型の電気機器を用い、この電気機器のプラグをこのアダプタのコンセントに挿入し、この電気機器に設けられているスイッチを常時通電状態とする。このアダプタの内部に配置された直流スイッチのON/OFF(導通/切断)をおこない、従来型の電気機器のON/OFF(導通/切断)を安全かつ簡単にできる。
ここで、従来の交流系統(例えば100V単相)で動作する電気機器の多くは、現在は電子制御が採用され、このような電気機器は直流系統でも動作する。従って、このような電気機器に対して、直流スイッチを有するアダプタを用いることによって直流系統に接続して動作させることができる。
このような直流スイッチを用いたアダプタを介して給電される電気機器においては、アークを発生させることなく安全に電力供給のオン/オフができる。また、このようなアダプタの内部の直流スイッチは小型化をすることがで、アダプタ全体を小型化できる。
(直流スイッチの挿入箇所の変形例)
第1実施形態ないし第3実施形態、および、転流ダイオード、回生ダイオードを有する実施形態の変形例においては、機械的開閉スイッチと電子的開閉スイッチは、いずれも、入力端子B1と出力端子D1との間、入力端子B2と出力端子D2との間、入力端子B3と出力端子D3との間、入力端子Bと出力端子Dとの間、に挿入されるものとして説明をした。しかしながら、機械的開閉スイッチと電子的開閉スイッチと回生ダイオードとは、入力端子A1と出力端子C1との間、入力端子A2と出力端子C2との間、入力端子A3と出力端子C3との間、入力端子Aと出力端子Cとの間、に挿入するようにしても、所望の効果を生じさせることができる。つまり、母線12と母線13のいずれの側に、直列機械的開閉スイッチまたは/および並列機械的開閉スイッチと、電子的開閉スイッチと、回生ダイオードと、を挿入しても、同一の効果を得ることができる。
上述した種々の実施形態に開示された個々の技術を組み合わせた、新たな実施形態も実施可能である。また、本発明は上述した実施形態およびこれらを組み合わせた実施形態の範囲に限られるものではない。
10 電力系統、 12、13 母線、 14、14a、141 スイッチ制御回路、 15、15a、115 電子的開閉スイッチ、 16、16a 機械的開閉スイッチ(並列機械的開閉スイッチ)、 17、117 制御スイッチ、 18 デジタルロジック回路、 20a、20b、20c、20d、20e、20f、20g、20h、20i、20j 直流スイッチ、 30 負荷、 50 継電器、 51、54 バイポーラトランジスタ、 53 MOS−FET(モスエフイーテー)、116、161 機械的開閉スイッチ(直列機械的開閉スイッチ)、 A、A1、A2、A3、B、B1、B2、B3 入力端子、 C、C1、C2、C3、D、D1、D2、D3 出力端子、 C コンデンサ、 Df ダイオード(転流ダイオード)、 Dr ダイオード(回生ダイオード)、 I 信号入力端子、O1、O2 信号出力端子、 R1、R2、R3、R4 抵抗、 t、t1、t2、t3、t4、t5、t6、t7、t8、t9、t10 時刻、 τ1、τ2、τ3、τ4、τ5、τ6 所定時間、 ZD ゼナーダイオード

Claims (8)

  1. 直流電流が流れる直流電流路を開路または閉路とするために前記直流電流路に挿入される電子的開閉スイッチと、
    前記電子的開閉スイッチに対して並列に接続される並列機械的開閉スイッチと、
    前記並列機械的開閉スイッチと前記電子的開閉スイッチとの相互の開閉時間差を制御するスイッチ制御回路と、を備え、
    前記スイッチ制御回路は、前記直流電流が流れる直流電流路を閉路とするに際して、
    前記電子的開閉スイッチが閉路とされた後に、前記並列機械的開閉スイッチを閉路とする、直流スイッチ。
  2. 前記スイッチ制御回路は、前記直流電流が流れる直流電流路を開路とするに際して、
    前記並列機械的開閉スイッチを開路とし、
    前記並列機械的開閉スイッチが開路とされることによって生じるチャタリングが収まる時間よりも長い時間以上であって、前記電子的開閉スイッチの温度が予め定める所定温度に上昇する時間よりも短い時間以内において、前記電子的開閉スイッチを開路とする、請求項1に記載の直流スイッチ。
  3. さらに、前記電子的開閉スイッチに対して直列に接続される直列機械的開閉スイッチを備え、
    前記スイッチ制御回路は、
    前記直流電流が流れる直流電流路を閉路とするに際して、
    前記直列機械的開閉スイッチが閉路とされることによって生じるチャタリングが収まる時間よりも長い所定時間後に、前記電子的開閉スイッチを閉路とする、請求項1に記載の直流スイッチ。
  4. さらに、前記電子的開閉スイッチに対して直列に接続される直列機械的開閉スイッチを備え、
    前記スイッチ制御回路は、
    前記直流電流が流れる直流電流路を開路とするに際して、
    前記電子的開閉スイッチを開路とした後に、前記直列機械的開閉スイッチを開路とする、請求項1に記載の直流スイッチ。
  5. さらに、出力端子の両端に、逆バイアスとなるように接続される転流ダイオードを備える、請求項1に記載の直流スイッチ。
  6. 前記電子的開閉スイッチと前記直列機械的開閉スイッチとの直列接続回路に対して、逆バイアスとなるように並列に接続される回生ダイオードを備える、請求項3に記載の直流スイッチ。
  7. 直流電流が流れる直流電流路を開路または閉路とするための電子的開閉スイッチと、
    前記電子的開閉スイッチに対して直列に接続される直列機械的開閉スイッチと、
    前記直列機械的開閉スイッチと前記電子的開閉スイッチとの相互の開閉時間差を制御するスイッチ制御回路と、
    出力端子の両端に、逆バイアスとなるように接続される転流ダイオードと、
    を備え、
    前記スイッチ制御回路は、
    前記直流電流路を閉路とするに際して、前記直列機械的開閉スイッチが閉路とされた後に、前記電子的開閉スイッチを閉路とする、直流スイッチ。
  8. 直流電流が流れる直流電流路を開路または閉路とするための電子的開閉スイッチと、
    前記電子的開閉スイッチに対して直列に接続される直列機械的開閉スイッチと、
    前記直列機械的開閉スイッチと前記電子的開閉スイッチとの相互の開閉時間差を制御するスイッチ制御回路と、
    前記電子的開閉スイッチと前記直列機械的開閉スイッチとの直列接続回路に対して、逆バイアスとなるように並列に接続される回生ダイオードと、を備え、
    前記スイッチ制御回路は、
    前記直流電流路を閉路とするに際して、前記直列機械的開閉スイッチが閉路とされた後に、前記電子的開閉スイッチを閉路とする、直流スイッチ。
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