JP2012028107A - 電子部品 - Google Patents

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  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)
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Abstract

【課題】電子部品に関し、リードの向きを保持しつつ動作の円滑性を確保する。
【解決手段】電子部品9の信号線2にハンダ5を介して接合されるリード1を信号線2に対向配置し、摺動可能に延在させる。信号線2及びリード1のそれぞれの表面に、ハンダ5に対する濡れ性を持った一対の面1a,2aを具備する第一対向面部3を形成する。また、信号線2及びリード1のそれぞれの表面に、第一対向面部3よりも低い濡れ性を持った一対の面1b,2bを具備する第二対向面部4を、リード1の延在方向に沿って形成する。
【選択図】図6

Description

本件は、リード長さが調節可能なアジャスタブルリードを有するコネクタ等の電子部品に関する。
従来、プリント基板に他の基板や半導体部品等の電子部品を実装するにあたり、プリント基板に対する着脱性をその電子部品に付与するためのパーツとして、表面実装コネクタ(以下、コネクタと呼ぶ)が知られている。コネクタは、電子部品の複数の導線を一括して着脱するのに用いて好適であり、例えば数十〜数百ピンの電極を持つコネクタが製品化されている。
一般に、プリント基板に固定されるコネクタの内部には各電極に対応する多数の信号線が配設され、その先端にリードが接続される。リードは、プリント基板の電極パッドに対してハンダで固定され、コネクタ自体もプリント基板に対して固定される。
ところで、プリント基板の表面には、数百[μm]〜数[mm]程度の反りや凹凸が存在する。そのため、プリント基板上にコネクタを取り付ける際に、電極パッドとリードの先端との間に隙間が生じる場合がある。一般に、このような隙間にはハンダが充填されて、電極パッドとリードとの接合が確保される。
しかし、微小なリードが高密度に配置されたコネクタの場合には、プリント基板上の電極パッドの面積が小さく設定され、電極パッドとリードとを接合するためのハンダ量は微量である。そのため、電極パッド面とリードの先端との距離が僅かに増大しただけでも、ハンダ接合の品質低下,接合不良が生じやすいという課題がある。
また、PGA(Pin Grid Array),LGA(Land Grid Array)等のプロセッサ用コネクタ(ソケット)や、プリント基板との接合部が平面状に形成されたボードコネクタでは、リードが列状に配されたコネクタよりも反りの影響を受けやすく、リードのハンダ接合性を向上させることが難しい。
このような課題に対し、リード長さが調節可能な可動リード(アジャスタブルリード)を備えたコネクタが開発されている。すなわち、コネクタの端部に信号線に沿って溝孔を設け、可動リードを溝孔内で摺動可能に設けるとともに信号線に対してハンダペーストで仮付けしたものである。仮付けされたハンダペーストはリフロー時に溶融し、可動リードが溝孔に沿って自在に移動する。したがって、可動リードと信号線との接合を確保しつつ、電極パッド面と可動リードの先端との距離を変更することができる(例えば、特許文献1参照)。
米国特許第7530820号明細書
しかしながら、従来の技術では可動リードが溝孔の孔壁と接触しやすく、摩擦による可動リードの動作不良が生じやすい。特に、金属板の打ち抜き(プレス加工)によって形成されたリードフレームから得られるリードは端面が破断面となるため、孔壁に引っ掛かりやすくリードの円滑な摺動が妨げられやすいという課題がある。
一方、リードと孔壁との接触を防止すべく、孔壁をリードよりも十分に太く形成することも考えられる。しかしこの場合、リードの配置方向(リードが延在する方向)やリード面の向きが孔壁によって拘束されなくなるため、リードが溝孔に対して傾斜しやすくなる。つまり、コネクタから突出するリードの向きが不揃いとなり、ハンダ接合の品質を向上させることができない。
本件の目的の一つは、このような課題に鑑み創案されたもので、リードの向きを保持しつつ動作の円滑性を確保することである。
なお、前記目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的として位置づけることができる。
開示の電子部品は、信号線に対向して延在し該信号線にハンダを介して接合されるリードを有する電子部品であって、該信号線及び該リードのそれぞれの表面において対向して形成され、該ハンダに対する濡れ性を有する第一対向面部を備える。また、該信号線及び該リードのそれぞれの表面において対向して形成されるとともに該リードの延在方向と平行に配置され、該第一対向面部よりも低い該濡れ性を有する第二対向面部を備える。
開示の技術によれば、以下の少なくとも何れか一つの効果,利点が得られる。
(1)リードの移動方向をその延在方向に一致させることができる。
(2)リードの摺動円滑性を向上させることができる。
(3)リードの幅方向への移動を拘束することができる。
(4)リードの回転を抑制することができる。
実施形態に係る電子部品の斜視図であり、(a)は全体構成を示す斜視図、(b)は電子部品におけるプリント基板との接合部を示す斜視図である。 図1の電子部品のカバーを透視してリード及び信号線を示す斜視図である。 図1の電子部品の要部構成を示す分解斜視図である。 図1の電子部品のリードの模式図であり、(a),(b)はリードの斜視図、(c)はリードの側面図である。 図1の電子部品の信号線の模式図であり、(a)は信号線の斜視図、(b)は信号線の側面図である。 図1の電子部品におけるリードの動作を説明するための模式的な横断面図であり、(a),(b)は図2のA−A断面を示し、(c),(d)は図2のB−B断面を示す。 図1の電子部品におけるリードの動作を説明するための模式的な縦断面図であり、(a),(b)は図2のC−C断面を示し、(c),(d)は図2のD−D断面を示す。 図1の電子部品におけるリードの動作を説明するための模式的な側面図であり、(a)は信号線に対してリードが傾斜した状態を示し、(b)は信号線及びリードの延在方向及び対向面が平行に揃った状態を示す。 変形例に係る電子部品を説明するための図であり、(a)はリードの側面図、(b)は信号線の側面図である。なお、(c)は比較例としてのリード及び信号線上で溶融したハンダの膨出現象を説明するための図である。 変形例に係る電子部品を説明するための図であり、(a)はリードの側面図、(b)は信号線の側面図である。 変形例に係る電子部品を説明するための図であり、(a)はリードの側面図、(b)は信号線の側面図、(c),(d)はリードの動作を説明するための模式的な縦断面図である。 変形例に係る電子部品を説明するための図であり、(a)は信号線の側面図、(b)はリードの側面図である。
以下、図面を参照して本電子部品に係る実施の形態を説明する。ただし、以下に示す実施形態は、あくまでも例示に過ぎず、以下に示す実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。すなわち、本実施形態を、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形(実施形態及び各変形例を組み合わせる等)して実施することができる。
[1.コネクタ]
図1(a),(b)は、実施形態に係るコネクタ10(電子部品)の構成を例示する斜視図である。このコネクタ10は、二枚のプリント基板(以下、単に基板と呼ぶ)を接続する部品であり、複数のボード7,複数のカバー6,接続部8及び固定部9を有する。接続部8は一方の基板や他のコネクタ等に接続される複数の端子が設けられた部位であり、固定部9は他方の基板に対してハンダ固定される複数のリード1が突出した部位である。接続部8には、固定部9のリード1の本数に対応する数の端子が設けられる。
各ボード7の表面には、銅箔や導電性ポリマー等の導電体からなる信号線2によって回路パターンが形成される。接続部8の各端子は、複数のボード7上の回路パターンを介して固定部9の各リード1に接続される。
複数のボード7は厚み方向に積層して固定される。また、各ボード7の固定部9側にはカバー6が固定される。カバー6は、ボード7に対して密着状態で固定される。カバー6には、ボード7上の信号線2とリード1との接合部を覆って保護する機能と、積層されたボード7間の隙間を自身の厚みによって確保する機能とが与えられる。なお、カバー6は絶縁性を有する樹脂製であり、ボード7は信号線2を除いて絶縁性を有する樹脂製である。
図1(b)に示すように、カバー6の下端はボード7の下端に一致するように設けられ、固定部9はこれらのカバー6及びボード7の下端に設けられる。固定部9はコネクタ10の固定対象となる基板11の表面に対向配置され、各リード1が基板11上に形成された電極パッド12に固定される。本実施形態のコネクタ10のリード1にはアジャスタブル構造が適用されており、カバー6及びボード7の下端面からのリード1の突出長は可変である。
以下、基板11の上面が水平であり、かつ、カバー6及びボード7の下端面が水平である状態(ボード7の表面が鉛直である状態)を標準的な配置姿勢として、各構成の配設方向や延在方向を説明する。ただし、ここでいう標準的な配置姿勢とは便宜的なものであり、カバー6,ボード7及び基板11の配置姿勢がこれに限定されることを意味しない。
[2.固定部]
図2は、固定部9の近傍でカバー6を透視して内部構造を模式的に示す図である。ここでは、カバー6の輪郭線を破線で示す。ボード7上に形成された信号線2は、カバー6及びボード7の下端面に対して垂直に延在する。また、カバー6には信号線2の延在方向に沿った形状の溝部6aが凹設される。信号線2の延在方向は鉛直方向である。
図3に示すように、溝部6aはカバー6の下端面及びボード7との対向面を開放された立方体状の凹みとして形成される。したがって、溝部6aとボード7とによって形成される空洞13は、鉛直に延在する立方体状となる。この空洞13の内部には、リード1及びハンダ5が設けられる。
リード1は、例えば鉄ニッケルや銅合金等の金属板を精密金型で打ち抜いて成形(スタンピング成形)された、あるいは、レーザー光照射装置により精密切断加工された板状の部材である。このリード1は、空洞13に挿入される上部側の延設部1Aと、下部側で水平方向に屈曲した屈曲部1Bとを備える。リード1の延設部1Aは、平板状で略一定の幅を有し、鉛直方向に延在する。また、屈曲部1Bは電極パッド12に対して固定される平板状の部位である。なお、延設部1Aの幅はボード7上の信号線2よりも細く形成することが好ましい。
ハンダ5は、リード1の延設部1Aを空洞13内で信号線2に対して固定しておくためのペースト状の金属接合剤である。リード1の延設部1Aの上端側は、リフロー前に適量のハンダ5を介して信号線2に仮付けされる。
なお、溝部6aの溝幅W0はリード1の延設部1Aの幅よりも大きく形成され、かつ、信号線2の幅よりも大きく形成される。また、溝部6aの溝深さD0はハンダ5を含めたリード1の厚みよりも深く形成される。したがって、例えばリフロー時にハンダ5が溶融したとしても、リード1は空洞13の内壁に接触しない。溶融したハンダ5の表面張力によってリード1及び信号線2は互いに引き合い、リード1は信号線2に対して摺動可能な状態となる。
[3.リード]
図4(a)〜(c)に示すように、リード1の延設部1Aの表面には、ハンダ5に対する濡れ性の異なる複数の領域、すなわち、第一リード領域1a,第二リード領域1b及び第三リード領域1cが形成される。なお、図4(b)は、視点を変更して図4(a)と同一のリード1を表現したものである。
第一リード領域1aは濡れ性の高い領域であり、例えば鉄ニッケルや銅合金等の金属の基材表面に銀めっきや金めっき加工を施して形成される。ここでいう濡れ性とは、固体表面におけるハンダ5の広がりやすさを意味する。ハンダ5の固定表面に対する接触角が小さいほど濡れ性が高く(大きく)、接触角が大きいほど濡れ性が低い(小さい)。
なお、第一リード領域1aは、ハンダ5のリード1表面に対する接触角を減少させる導電性樹脂等を塗布することによって形成してもよいし、あるいは、物理的,化学的な表面加工処理によってハンダ5の広がりやすさを向上させた面を形成してもよい。この第一リード領域1aは、延設部1Aの上端側とその左右側面(板厚方向に形成された切断面をなす小口面)とにわたって形成される。
第二リード領域1bは第一リード領域1aよりも濡れ性の低い領域であり、例えば鉄ニッケルや銅合金等の金属の基材表面を露出させることによって形成される。なお、ハンダ5のリード1の表面に対する接触角を増大させるソルダーレジスト(絶縁膜を形成する樹脂皮膜)を塗布して形成してもよいし、あるいはニッケルや銅合金の被膜,金属の酸化膜等を形成することによってハンダ5の広がりやすさを低下させた面を形成してもよい。
この第二リード領域1bは、第一リード領域1aの幅方向の中央(又は略中央)を通って延設部1Aの上端辺から鉛直に延設される。図4(c)に示すように、リード1の正面視において第二リード領域1bは矩形であり、リード1の延設部1Aの延在方向に沿って形成される。第二リード領域1bの輪郭をなす矩形の長辺はリード1の延在方向と平行(鉛直)であり、端辺はリード1の延在方向に垂直である。また、第二リード領域1bは、リード1の正面視における中心線C1について線対称形状であり、第二リード領域1bの図心は中心線C1上に位置する。
第二リード領域1bの鉛直方向の寸法は、第一リード領域1aを分断しない長さに設定される。例えば、図4(c)に示すように、第一リード領域1aの鉛直方向の寸法をH11とおき、第二リード領域1bの鉛直方向の寸法をH12とおくと、不等式H11>H12が成立するように各寸法H11,H12が設定される。
この場合、第一リード領域1aは第二リード領域1bを幅方向から挟むように設けられるものの、第二リード領域1bによって完全には分割されない。第一リード領域1aの一部分は第二リード領域1bの左側方に隣接し、かつ、他の一部分は第二リード領域1bの右側方に隣接し、両者が互いに繋がった形状となる。
なお、より好ましくは、不等式H11>H12≧(H11/2)が成立するように第一リード領域1a及び第二リード領域1bの鉛直方向の寸法H11,H12を設定する。すなわち、第二リード領域1bの鉛直方向の寸法を、第一リード領域1aの鉛直方向の寸法の半分以上とする。第一リード領域1aと第二リード領域1bとの境界はリフロー時に溶融するハンダ5の界面の一部をなす。
第二リード領域1bの幅方向の寸法W12は任意であり、ハンダ5の粘性やリフロー時の温度等に応じて適宜設定される。少なくとも、第一リード領域1aの幅方向の寸法W11よりも小さければよい。例えば、第二リード領域1bをリード1の延在方向に沿ったライン状又は棒状(寸法W12を数十〜数百[μm]に設定するなど)に形成してもよい。
第三リード領域1cは、第二リード領域1bと同様に第一リード領域1aよりも濡れ性の低い領域であり、例えば鉄ニッケルや銅合金等の金属の基材表面を露出させることによって形成される。あるいは、第二リード領域1bと同様の表面加工によって形成される。
第三リード領域1cは第一リード領域1aの下方に隣接して設けられ、リード1の幅方向に沿って帯状に形成される。図4(b)に示すように、第三リード領域1cは、リード1の延設部1Aの左右側面にわたって形成される。
図4(a)に示すリード1の裏面1d及び頂面1eは、空洞13内で信号線2と対向しない面であり、第一リード領域1aよりも低い濡れ性を持つように(例えば、第二リード領域1b又は第三リード領域1cと同一の濡れ性を持つように)形成される。
[4.信号線]
図5(a),(b)に示すように、信号線2の表面にはハンダ5に対する濡れ性の異なる複数の領域、すなわち、第一信号線領域2a,第二信号線領域2b及び第三信号線領域2cが形成される。なお、図5(b)中の破線は、第二信号線領域2bと第三信号線領域2cとの境界を便宜的に示した仮想線である。
第一信号線領域2aはハンダ5に対する濡れ性の高い領域であり、例えば第一リード領域1aと同様の表面加工によって形成される。この第一信号線領域2aは、信号線2の下端部に形成される。一方、第二信号線領域2b及び第三信号線領域2cはハンダ5に対する濡れ性の低い領域であり、例えば第二リード領域1bや第三リード領域1cと同様の表面加工によって形成される。
第三信号線領域2cは、第一信号線領域2aの上方に隣接して設けられ、信号線2の幅方向に帯状に形成される。また、第二信号線領域2bは、第一信号線領域2aの幅方向の中央(又は略中央)を通って、第三信号線領域2cの下辺(第一信号線領域2aの上辺)から鉛直に形成される。つまり、第二信号線領域2bの上端は、第三信号線領域2cに接続される。図5(b)に示すように、信号線2の正面視において第二信号線領域2bは矩形であり、信号線2の延在方向に沿って形成される。また、第二信号線領域2bは、信号線2の正面視における中心線C2について線対称形状であり、第二信号線領域2bの図心は中心線C2上に位置する。
第二信号線領域2bの鉛直方向の寸法は、第一信号線領域2aを分断しない長さに設定される。例えば、図5(b)に示すように、第一信号線領域2aの鉛直方向の寸法をH21とおき、第二信号線領域2bの鉛直方向の寸法をH22とおくと、不等式H21>H22が成立するように各寸法H21,H22が設定される。
この場合、第一信号線領域2aは第二信号線領域2bを幅方向から挟むように設けられるものの、第二信号線領域2bによって完全には分割されない。第一信号線領域2aの一部分は第二信号線領域2bの左側方に隣接し、かつ、他の一部分は第二信号線領域2bの右側方に隣接し、両者が互いに繋がった形状となる。
なお、より好ましくは、不等式H21>H22≧(H21/2)が成立するように第一信号線領域2a及び第二信号線領域2bの鉛直方向の寸法H21,H22を設定する。すなわち、第二信号線領域2bの鉛直方向の寸法を、第一信号線領域2aの鉛直方向の寸法の半分以上とする。第一信号線領域2aと第二信号線領域2bとの境界はリフロー時に溶融するハンダ5の界面の一部をなし、かつ、第一リード領域1aと第二リード領域1bとの境界との間でハンダ5の張力を均等に受ける部位となる。
第二信号線領域2bの幅方向の寸法W22は任意でありハンダ5の粘性やリフロー時の温度等に応じて適宜設定される。少なくとも、第一信号線領域2aの幅方向の寸法W21よりも小さければよい。また、第一信号線領域2aの幅方向の寸法W21は、第一リード領域1aの幅方向の寸法W11よりも広く(W21>W11)設定することが好ましい。なお、第二信号線領域2bの幅寸法W22と第二リード領域1bの幅寸法W12との大小関係は任意である。
[5.作用]
第一リード領域1a及び第一信号線領域2aは、図3に示すように互いに対向して配置され、ハンダ5に対する濡れ性を持った第一対向面部3として機能する。また、第二リード領域1b及び第二信号線領域2bは、互いに対向して配置され、第一対向面部3よりも低い濡れ性を有する第二対向面部4として機能する。リード1の延設部1Aの表面では第一リード領域1aに最もハンダ5が吸着しやすい。また、信号線2の表面では第一信号線領域2aに最もハンダ5が吸着しやすい。ハンダ5は、リード1及び信号線2の表面に対し、吸着しやすい面上に広がりつつ、表面積が最小となるように凝集する。
[5−1.リード幅方向への移動の拘束]
図2に示すコネクタ10のリフロー時におけるリード1及び信号線2の水平方向の位置関係を図6(a)〜(d)に示す。
リード1と信号線2との間に仮付けされたハンダ5が溶融すると、ハンダ5は他の領域よりも第一リード領域1a及び第一信号線領域2a上に吸着しようとする。その結果、ハンダ5は第一リード領域1a及び第一信号線領域2a間に凝集し、ハンダ5と空気との界面においてハンダ5の表面積が最小となるように表面張力が作用する。
ここで、図6(a),(c)に、水平断面におけるリード1の幅方向の中心線D1と信号線2の幅方向の中心線D2との幅方向の位置が相違する場合を例示する。水平断面におけるハンダ5と空気との界面のうち、リード1の延設部1Aの左端面に形成される界面を第一界面S1と呼び、延設部1Aの右端面に形成される界面を第二界面S2と呼ぶ。
図6(a)に示すように、第一界面S1は第一リード領域1aにおける端辺P1と第一信号線領域2aの端辺P2とを接続する曲面となり、第二界面S2は第一リード領域1aにおける端辺P3と第一信号線領域2aの端辺P4とを接続する曲面となる。
リード1の中心線D1が信号線2の中心線D2に一致しないとき、第一界面S1,第二界面S2のうちの何れか一方の表面積が他方の界面の表面積よりも大きくなる。例えば、図6(a)では、第二界面S2の表面積が第一界面S1の表面積よりも大きい。ハンダ5はこれらの表面積の和が最小となるように、すなわち、第一界面S1の表面積と第二界面S2の表面積とが同一となる位置に向かって移動する。
図6(a)中に黒矢印で示すように、リード1は信号線2に対して幅方向の位置が一致する方向の力を受ける。その結果、信号線2に対するリード1の幅方向の位置が矯正され、図6(b)に示すようにリード1の中心線D1と信号線2の中心線D2とが一致する。なお、仮にリフロー前のハンダ5の分量がリード1の幅方向に不均一であったとしても、ハンダ5は第一リード領域1a及び第一信号線領域2a上を流動するため、図6(a)に示すようにハンダ5の幅方向の分布は均一となる。
また、図6(c),(d)に示すように、水平断面におけるハンダ5と空気との界面は、第一リード領域1a及び第二リード領域1bの境界から第一信号線領域2a及び第二信号線領域2bの境界にも形成される。ここで、第二リード領域1bの左端辺P5と第二信号線領域の右端辺P6とを接続する界面を第三界面S3と呼び、第二リード領域1bの右端辺P7と第二信号線領域2bの左端辺P8とを接続する界面を第四界面S4と呼ぶ。
リード1の中心線D1が信号線2の中心線D2に一致しないとき、第三界面S3,第四界面S4のうちの何れか一方の表面積が他方の界面の表面積よりも大きくなるため、ハンダ5はこれらの表面積の和が最小となるようにリード1及び信号線2に張力を作用させる。したがって、図6(c)中に黒矢印で示すように、リード1は信号線2に対して幅方向の位置が一致する方向の力を受け、第三界面S3の表面積と第四界面S4の表面積とが同一となる位置に向かって移動する。その結果、信号線2に対するリード1の幅方向の位置が矯正され、図6(d)に示すように、リード1の中心線D1と信号線2の中心線D2とが一致する。
なお、第一界面S1及び第三界面S3はそれぞれ、中心線D1を通る鉛直面に対して第二界面S2及び第四界面S4と面対称であり、リード1を図6の紙面内における回転方向への力は生じない。例えば、第一界面S1及び第三界面S3に作用する張力によってリード1の左端側に生じうるモーメントM1は、第二界面S2及び第四界面S4に作用する張力によってリード1の右端側に生じうるモーメントM2と釣り合う。したがって、リード1に傾きが生じることはなく、リード1の表面は信号線2の表面に対して平行となる。
[5−2.リード延在方向への移動]
図2に示すコネクタ10のリフロー時におけるリード1及び信号線2の鉛直方向の位置関係を図7(a)〜(d)に示す。図7(a)では、縦断面における第一リード領域1aの延在方向の中心線D3と第一信号線領域2aの延在方向の中心線D4との縦方向の位置が相違する場合を例示する。また、図7(c)では、第二リード領域1bの下端から第一リード領域1aの下端までの間の中心線D5と、第二信号線領域2bの下端から第一信号線領域2aの下端までの間の中心線D6との縦方向の位置が相違する場合を例示する。
ここで、リード1の上端に形成されるハンダ5の界面を第五界面S5と呼び、信号線2の下端に形成されるものを第六界面S6と呼び、第二リード領域1b及び第二信号線領域2bの下端に形成されるものを第七界面S7と呼ぶ。
第五界面S5は第一リード領域1aの上端辺P9と第一信号線領域2aの上端辺P10とを接続する曲面となり、第六界面S6は第一リード領域1aの下端辺P11と第一信号線領域2aの下端辺P12とを接続する曲面となる。また、第七界面S7は第二リード領域1bの下端辺P13と第二信号線領域2bの下端辺P14とを接続する曲面となる。
リード1の中心線D3が信号線2の中心線D4に一致しないとき、第五界面S5,第六界面S6のうちの何れか一方の表面積が他方の界面の表面積よりも大きくなるため、ハンダ5はこれらの表面積の和が最小となるようにリード1及び信号線に張力を作用させる。したがって、図7(a)中に黒矢印で示すように、リード1は信号線2に対する摺動方向への力を受け、第五界面S5の表面積と第六界面S6の表面積とが同一となる位置に向かって移動する。その結果、信号線2に対するリード1の延在方向の位置が矯正され、図7(b)に示すようにリード1の中心線D3と信号線2の中心線D4とが一致する。
また、リード1の中心線D5が信号線2の中心線D6に一致しないとき、第六界面S6,第七界面S7のうちの何れか一方の表面積が他方の界面の表面積よりも大きくなるため、ハンダ5はこれらの表面積の和が最小となるようにリード1及び信号線に張力を作用させる。したがって、図7(c)中に黒矢印で示すように、リード1は信号線2に対して延在方向の位置が一致する方向の力を受け、第六界面S6の表面積と第七界面S7の表面積とが同一となる位置に向かって移動する。その結果、信号線2に対するリード1の幅方向の位置が矯正され、図7(d)に示すようにリード1の中心線D5と信号線2の中心線D6とが一致する。
なお、リード1の延在方向への可動距離は、図7(a)に示す位置から図7(b)に示す位置までの距離、又は、図7(c)に示す位置から図7(d)に示す位置までの距離に対応する。つまり、リフロー前の時点での中心線D3及びD4の相違量が大きいほど、あるいは、中心線D5及びD6の相違量が大きいほど、リード1の可動距離が大きくなる。また、リフロー時にリード1が図7(a)に示す位置から図7(b)に示す位置まで移動する過程で、リード1の屈曲部1B側が基板11上の電極パッド12に接触すると、リード1はその位置で信号線2に対して固定される。
[5−3.回転の拘束]
図8(a)に示すように、信号線2に対するリード1の移動の過程で、仮にリード1に回転が生じた場合、リード1の屈曲部1B側の位置が所望の位置から大きく移動し、基板11上の電極パッド12上から離れるおそれが生じる。また、リード1の延設部1Aの左右端面(小口面)が溝部6aの内壁に接触して引っ掛かると、リード1の摺動性が阻害されかねない。
一方、上述のコネクタ10は第一リード領域1a及び第一信号線領域2aがリード1の長手方向にまっすぐ延びるように形成されているため、第三界面S3及び第四界面S4が鉛直となるようにリード1及び信号線に張力が作用する。
したがって、図8(a)中に白矢印で示すように、リード1はその中心線C1が信号線2の中心線C2に一致する方向の回転力を受け、図8(b)に示すように位置が矯正される。
[6.効果]
開示のコネクタ10は、第二リード領域1bをリード1の延在方向(長手方向)に沿って形成し、これに第二信号線領域2bを対向させることで、リード1の移動方向を制限し、延在方向に正確に一致させることができる。また、リード1の幅方向(短手方向)への移動を拘束することができ、リード1の向きも鉛直方向に保持することができる。これにより、ブレのない正確なリード1の摺動を保証することができ、リード1の摺動円滑性を向上させることができる。
また、開示のコネクタ10は、溝部6aがリード1よりも大きく形成され、リード1が空洞13内でハンダ5のみに接触する。つまり、リード1の移動方向を規制するためのガイドとしての機能を溝部6aに与える必要がない。したがって、溝部6a及びリード1の寸法精度を変更することなく、その滑動性を改善することができ、リード1の摺動不良及びリード1と溝部6aとの接触による粉塵等の発生を防止することができる。
また、溶融したハンダ5の張力分布を利用してリードの移動方向を制御するため、重量の作用が弱い場合であっても適用することができる。例えば、質量の小さい微小リードの摺動性を向上させるのに用いて好適である。この場合、リード1の延在方向及び摺動方向は鉛直方向に制限されない。
また、開示のコネクタ10は、第二リード領域1bがリード1の幅方向中央に形成され、かつ、第二信号線領域2bが信号線2の幅方向中央されるため、リード1の中心線C1と信号線の中心線C2とを一致させることができ、リード1及び信号線2のズレを防止することができる。
また、リフロー時に溶融したハンダ5の幅方向の配分が均等となるため、リード1及び信号線2の対向面を平行にすることができる。
さらに、リード1及び信号線2の中心線同士が平行となるため、ハンダ5によって形成されるサイドフィレットの形状をその中心線に対して対称形状とすることができる。これにより、リード1及び信号線2の接合強度やハンダ5の幅方向についての張力バランスをとることができ、ハンダ接合の品質を向上させることができる。また、図6(d)に示すように、リード1に生じうるモーメントを均衡させることができ、リード1の延在方向に垂直な面内での回転を抑制することができる。
また、開示のコネクタ10は、第一リード領域1aの両側方の第二リード領域1bが互いに繋がった形状に形成され、第一信号線領域2aの両側方の第二信号線領域2bが互いに繋がった形状に形成される。したがって、リード1の幅方向におけるハンダ5の流動性を確保することができ、ハンダ5を幅方向に均等に分配することができる。例えば、リフロー前にリード1と信号線2とを接合するハンダ5の位置精度にかかわらず、リフロー後のリード1と信号線2との位置精度を向上させることが可能である。また、リード1の幅方向におけるハンダ5の流動性を確保することで、リード1の延在方向に垂直な面内での回転をより確実に防止することができ、リード1及び信号線2の対向面を平行にすることができる。
また、開示のコネクタ10において、第一リード領域1aの幅寸法W11が第一信号線領域2aの幅寸法W21よりも狭く設定した場合には、リード1と信号線2とを接合するハンダ5のサイドフィレットを確実に形成することができる。
また、開示のコネクタ10では、第一リード領域1aに隣接する下方に濡れ性の低い第三リード領域1cが設けられ、第一信号線領域2aに隣接する上方にも濡れ性の低い第三信号線領域2cが設けられる。したがって、リフロー時に溶融したハンダ5の流動範囲を、リード1においては第一リード領域1aよりも上方に制限することができ、信号線2においては第一信号線領域2aよりも下方に制限することができる。またこれにより、ハンダ5がリード1及び信号線2の間からのはみ出しや抜け落ちを抑制することができる。
また、開示のコネクタ10において、第二リード領域1bの寸法H12を第一リード領域1aの寸法H11の半分以上に設定し、第二信号線領域2bの寸法H22を第一信号線領域2aの寸法H21の半分以上に設定した場合には、リード1の面内方向の回転を抑制できる。すなわち、図8(a)に示すように、リード1の面内方向の回転の中心は、リード1及び信号線2の間で流動するハンダ5の図心に略一致し、第一リード領域1a又は第一信号線領域2aの中心近傍となる。したがって、この中心からの距離が離れた位置に第二リード領域1b及び第二信号線領域2bを設けることで、リード1の回転を抑制するべく第三界面S3及び第四界面S4に作用する力が小さくなり、回転を抑制しやすくすることができる。
また、図8(a)に示すように、リード1が面内方向に回転すると、リード1の屈曲部1Bが基板11上の電極パッド12上からずれた位置に移動するため、リード1と電極パッド12との接合性が阻害されかねない。つまり、屈曲部1Bが電極パッド12に接触しない可能性があるだけでなく、仮に屈曲部1Bが電極パッド12に接触したとしても、良好なハンダフィレットを形成することができない。これに対し、開示のコネクタ10では、図8(b)に示すように、リード1の屈曲部1Bが電極パッド12上において電極パッド12面と平行に配置されるため、良好なハンダフィレットを確実に形成することができ、リード1と電極パッド12との接合性を高めることができる。
なお、仮に基板11の表面に反りや凹凸があった場合であっても、リード1がその延在方向に沿って正確に摺動するため、リード1が電極パッド12に接触した位置でリード1の延設部1A及び信号線2、並びに、リード1の屈曲部1B及び電極パッド12を確実に接合することができる。
[7.変形例]
開示の実施形態の一例に関わらず、本実施形態の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。本実施形態の各構成及び各処理は、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせてもよい。以下の変形例において、上述の実施形態と同一の要素については同一の符号を用いて説明を省略する。
[7−1.ハンダの膨出抑制]
図9(a),(b)は、上述の実施形態のリード1及び信号線2の表面に形成される領域の形状を変更したものである。
この変形例では、リード1の表面に第一リード領域1a,第二リード領域1b,第三リード領域1c及びエッジリード領域1fが形成される。エッジリード領域1fは第一リード領域1aよりも濡れ性の低い領域であり、例えば第二リード領域1bと同様の表面加工によって形成される。
エッジリード領域1fは、リード1の上端辺と第二リード領域1bとによって形成される第一リード領域1aの角部に位置する三角形状の領域である。すなわち、エッジリード領域1fは、第一リード領域1a,第二リード領域1b及びリード1の上端辺によって囲まれた部位である。
図9(b)に示すように、信号線2の表面には、第一信号線領域2a,第二信号線領域2b,第三信号線領域2c及びエッジ信号線領域2dが形成される。エッジ信号線領域2dは第一信号線領域2aよりも濡れ性の低い領域であり、例えば第二信号線領域2bと同様の表面加工によって形成される。
エッジ信号線領域2dは、第二信号線領域2bと第三信号線領域2cとによって形成される第一信号線領域2aの角部に位置する三角形状の領域である。すなわち、エッジ信号線領域2dは、第二信号線領域2b,第三信号線領域2c及びエッジ信号線領域2dによって囲まれた部位である。
エッジリード領域1fと第二リード領域1bとの濡れ性を略同一とみなせば、エッジリード領域1fを第二リード領域1bの一部分と捉えることができる。同様に、エッジ信号線領域2dを第二信号線領域2bの一部分と捉えることができる。つまり、図9(a),(b)に示す変形例は、第二リード領域1b及び第二信号線領域2bの上端における幅方向の寸法が拡大されたものである。
このような構成により、リフロー時における第二リード領域1b及び第二信号線領域2bを隔てた左右のハンダ5の膨出現象を防止することができる。なお、膨出現象とは、図9(c)に示すように、濡れ性の高い面の縁端に鋭角の部位があるときに、その鋭角の部位の近傍にハンダ5が凝集し、濡れ性の低い面へとハンダ5が膨出する現象である。第一リード領域1a及び第一信号線領域2aの縁端が鋭いエッジ状であれば、そのエッジの近傍にハンダ5が膨出し、第二リード領域1b及び第二信号線領域2bを隔てた左右のハンダ5が連結するおそれが生じる。
一方、本変形例では、エッジリード領域1f及びエッジ信号線領域2dを設けることにより第一リード領域1a及び第一信号線領域2aの縁端から鋭角のエッジ部が取り除かれる。このように、第二リード領域1b及び第二信号線領域2bの上端における幅方向の寸法を大きくすることで膨出現象を抑制することができ、第二リード領域1b及び第二信号線領域2bを跨いでハンダ5が繋がってしまうことを防止することができる。
[7−2.リードの回転抑制]
図10(a),(b)も、上述の実施形態のリード1及び信号線2の表面に形成される領域の形状を変更したものである。この変形例では、リード1の表面において第二リード領域1b′及び第二信号線領域2b′がリード1の延在方向に二分割されて配置される。
図10(a)に示すように、第二リード領域1b′は、第一リード領域1aの幅方向の中央を通って延設部1Aの上辺及び第一リード領域1aの下辺のそれぞれから、第一リード領域1aの中央に向かって鉛直に延設される。第二リード領域1b′は、リード1の正面視における中心線C1について線対称形状であり、第二リード領域1b′の図心は中心線C1上に位置する。
また、それぞれの第二リード領域1b′の鉛直方向の寸法は、第一リード領域1aを幅方向に分断しない長さに設定される。つまり、第一リード領域1aは第二リード領域1b′を幅方向から挟むように設けられるものの、第二リード領域1b′によって完全には分割されない。
図10(b)に示すように、第二信号線領域2b′は、第一信号線領域2aの幅方向の中央を通って第三信号線領域2cの下辺及び信号線の下端辺のそれぞれから、第一信号線領域2aの中央に向かって鉛直に延設される。第二信号線領域2b′は、信号線2の正面視における中心線C2について線対称形状であり、第二信号線領域2b′の図心は中心線C2上に位置する。
また、それぞれの第二信号線領域2b′の鉛直方向の寸法は、第一信号線領域2aを幅方向に分断しない長さに設定される。つまり、第一信号線領域2aは第二信号線領域2b′を幅方向から挟むように設けられるものの、第二信号線領域2b′によって完全には分割されない。
互いに対向する第二リード領域1b′及び第二信号線領域2b′は、第二対向面部4として機能する。本変形例では、第二対向面部4が、リード1の面内方向の回転の中心から離れた二箇所の位置に分散して配置される。したがって、リード1の面内方向の回転を確実に防止することができる。なお、第二対向面部4を回転の中心から離して配置するほど、回転抑制効果が向上する。
[7−3.リードの可動距離]
図11(a),(b)は、上述の実施形態のリード1の表面に形成される領域の形状及び寸法設定に関する変形例の説明図である。この変形例では、リード1の表面に第一リード領域1a,第二リード領域1b,第三リード領域1c及び第四リード領域1gが形成される。
第四リード領域1gは、延設部1Aの最上端部においてリード1の幅方向に帯状に形成された領域である。この第四リード領域1gは、第一リード領域1aよりも濡れ性の低い領域として形成され、例えば第二リード領域1bと同様の表面加工によって形成される。
ここで、第一リード領域1aの鉛直方向の寸法をaとおき、第四リード領域1gの鉛直方向の寸法をbとおくと、第一信号線領域2aの鉛直方向の寸法xは次式を満たす範囲内で設定される。
(式1) x≦a+2b
あるいは、第一リード領域1aの鉛直方向の寸法a及び第一信号線領域2aの鉛直方向の寸法xが与えられるとき、第四リード領域1gの鉛直方向の寸法bは次式を満たす範囲内で設定される。
(式2) b≧(x−a)/2
このような領域の形状及び寸法設定がなされたコネクタ10のリフロー時におけるリード1及び信号線2の鉛直方向の位置関係を図11(c),(d)に示す。図11(c)はリフロー開始時の初期状態であり、図11(d)はリード1が鉛直下方向に移動した安定状態である。ここで、第一リード領域1aの上端に形成されるハンダ5の界面を第八界面S8と呼ぶ。第八界面S8は、第一リード領域1aの上端辺P15と第一信号線領域の上端辺P16とを接続する曲面として形成される。
リード1の第一リード領域1aの上部に隣接して第四リード領域4gが設けけられるため、図11(c)に示すように、ハンダ5の第八界面S8はリード1の頂面1eよりも下方に位置する。また、リフロー時にハンダ5が溶融すると図11(c)中に黒矢印で示すように、リード1は信号線2に対する摺動方向への力を受ける。
リード1の位置は、図11(d)に示すように、第一リード領域1aの延在方向の中心線D7と第一信号線領域2aの延在方向の中心線D4とが一致する位置で安定する。したがって、リード1の可動距離は(x−a)/2である。一方、リード1の第四リード領域4gがこの可動距離よりも大きければ、リード1の位置が安定した状態でリード1の頂面1eが第八界面S8よりも上方に突出する。
このように、本変形例によればリード1の摺動量に関わらず、第四リード領域1gを常に第一信号線領域2aよりも上方に突出させることができ、リード1の頂面1e側からのハンダ漏れを防止することができる。なお、第八界面S8にはハンダ5の表面張力が作用するため、たとえリード1の頂面1eが第一信号線領域2aよりも上方に位置しなくても、リフロー時の加熱手法や加熱量等によってハンダ5が頂面1eから噴出しない場合もある。したがって、少なくとも第一リード領域1aの上部に隣接して第四リード領域1gを設ければ、リード1の頂面1e側からのハンダ漏れを抑制することができる。
また、リード1と信号線2との間から溶融したハンダ5が失われることがないため、リード1の延在方向に対する垂直面内での回転を確実に防止することができ、リード1及び信号線2の対向面を平行に維持することができる。
[7−4.その他]
上述の実施形態及び変形例では、第二対向面部4として機能する第二リード領域1b及び第二信号線領域2bがリード1及び信号線2の中心線C1,C2に沿って形成されたものを例示したが、これらの領域の具体的な形状は種々考えられる。
例えば、第二対向面部4をリード1の幅方向に並べて複数列配置することが考えられる。図12(a),(b)に示す例では、第二リード領域1b及び第二信号線領域2bがそれぞれ二列に設けられる。これらの第二リード領域1bは、リード1の正面視における中心線C1について線対称形状であり、第二リード領域1bの図心は中心線C1上に位置する。同様に、第二信号線領域2bは、信号線2の正面視における中心線C2について線対称形状であり、第二信号線領域2bの図心は中心線C2上に位置する。
このような構成により、リード1の幅方向への拘束作用を強化することができ、リード1の移動方向を正確にリード1の延在方向に一致させて、リード1の滑動性をさらに向上させることができる。
また、上述の実施形態では、リード1及び信号線2の表面に形成される濡れ性の異なる領域に関して、具体的な濡れ性の設定値は任意である。少なくとも、第一リード領域1aは第二リード領域1bよりも濡れ性が高く、第一信号線領域2aは第二信号線領域2bよりも濡れ性が高い。また、ハンダ5の付着条件より、少なくとも第一リード領域1aは第二信号線領域2bよりも濡れ性が高く、第一信号線領域2aは第二リード領域1bよりも濡れ性が高ければよい。
つまり、第一リード領域1a及び第一信号線領域2aの濡れ性の大小関係は任意であり、第二リード領域1b及び第二信号線領域2bの濡れ性の大小関係も任意である。
また、上述の実施形態は、ボード7の表面が鉛直である状態を標準的な配置姿勢として説明したが、リード1,信号線2等の配設方向や延在方向は任意である。例えば、リード1に作用する重力の影響が大きい場合には、リード1の摺動方向が鉛直方向に近いほど円滑な摺動が期待される。一方、リード1の質量が小さく重力の影響が小さい場合には、リード1の動作は主にハンダ5の表面張力によって支配される。したがって、例えばリード1を水平方向に摺動させることや、鉛直上方に摺動させること等が可能である。
また、上述の実施形態及び変形例では、基板間を接続するコネクタ10の構成を例示したが、具体的な実施形態はこれに限定されない。例えば、基板に半導体部品等を取り付けるためのコネクタやプロセッサ用コネクタ(ソケット)等の電子部品に適用可能である。
以上の実施形態および変形例に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
信号線に対向して摺動可能に延在し該信号線にハンダを介して接合されるリードを有する電子部品であって、
該信号線及び該リードのそれぞれの表面に互いに対向して形成され、該ハンダに対する濡れ性を持った一対の面を具備する第一対向面部と、
該信号線及び該リードのそれぞれの表面に互いに対向して形成されるとともに該リードの延在方向に沿って形成され、該第一対向面部よりも低い該濡れ性を持った一対の面を具備する第二対向面部と
を備えたことを特徴とする、電子部品。
(付記2)
該第二対向面部が、該信号線及び該リードのそれぞれの表面において、該リードの延在方向に直交する幅方向の中央又は略中央に図心を持つ形状に形成され、
該第一対向面部が、該信号線及び該リードのそれぞれの表面において、該幅方向から該第二対向面部を挟むように設けられる
ことを特徴とする、付記1記載の電子部品。
(付記3)
該幅方向から該第二対向面部を挟むように設けられた該第一対向面部が、互いに繋がった形状に形成される
ことを特徴とする、付記2記載の電子部品。
(付記4)
該リードにおける該第一対向面部の該幅方向の寸法が、該信号線における該第一対向面部の該幅方向の寸法よりも狭く形成される
ことを特徴とする、付記2又は3記載の電子部品。
(付記5)
該第二対向面部が、該リードの延在方向に分割されて複数箇所に配置される
ことを特徴とする、付記2〜4の何れか1項に記載の電子部品。
(付記6)
該第二対向面部が、該幅方向に並んで複数列配置される
ことを特徴とする、付記2〜5の何れか1項に記載の電子部品。
(付記7)
該リードが、該信号線との対向面において、
該第一対向面部の一面をなす第一リード領域と、
該第二対向面部の一面をなす第二リード領域と、
該第一リード領域に隣接する該延在方向の一端側で該幅方向に沿って帯状に形成され、該第一リード領域よりも低い該濡れ性を持つ第三リード領域とを具備し、
該信号線が、該リードとの対向面において、
該第一対向面部の他面をなす第一信号線領域と、
該第二対向面部の他面をなす第二信号線領域と、
該第一信号線領域に隣接する該延在方向の他端側で該幅方向に沿って帯状に形成され、該第一信号線領域よりも低い該濡れ性を持つ第三信号線領域とを具備する
ことを特徴とする、付記2〜6の何れか1項に記載の電子部品。
(付記8)
該第二信号線領域及び該第三信号線領域が、互いに接続された形状に形成され、
該第二信号線領域の該第三信号線領域に接続される一端における該幅方向の寸法が、他端の該幅方向の寸法よりも大きく形成されるとともに、
該第二信号線領域に対向する該第二リード領域の一端における該幅方向の寸法が、他端の該幅方向の寸法よりも大きく形成される
ことを特徴とする、付記7記載の電子部品。
(付記9)
該リードが、該信号線との対向面において、
該第一リード領域に隣接する該延在方向の一端側で該幅方向に沿って帯状に形成され、該第一リード領域よりも低い該濡れ性を持つ第四リード領域を有する
ことを特徴とする、付記7又は8記載の電子部品。
(付記10)
該第一リード領域の該延在方向の寸法をaとし、該第四リード領域の該延在方向の寸法をbとし、該第一信号線領域の該延在方向の寸法をxとして、上記の各寸法a,b及びxが、x≦a+2bを満足する値に設定される
ことを特徴とする、付記9記載の電子部品。
(付記11)
ハンダに対する濡れ性を持つ第一信号線領域と該第一信号線領域よりも低い該濡れ性を持つ第二信号線領域とを表面に有する信号線に対して摺動可能に延在し、該信号線に該ハンダを介して接合されるリードであって、
該第一信号線領域に対向して設けられ、該ハンダに対する濡れ性を持つ第一リード領域と、
該第二信号線領域に対向して設けられるとともに該リードの延在方向に沿って形成され、該第一リード領域よりも低い該濡れ性を持つ第二リード領域とを備えた
ことを特徴とする、リード。
(付記12)
該第二リード領域が、該リードの延在方向に直交する幅方向の中央又は略中央に図心を持つ形状に形成され、
該第一リード領域が、該幅方向から該第二対向面部を挟むように設けられる
ことを特徴とする、付記11記載のリード。
(付記13)
該第一リード領域が、互いに繋がった形状に形成される
ことを特徴とする、付記12記載のリード。
(付記14)
該第一リード領域の該幅方向の寸法が、該第一信号線領域の該幅方向の寸法よりも狭く形成される
ことを特徴とする、付記12又は13記載のリード。
(付記15)
該第二リード領域が、該リードの延在方向に分割されて複数箇所に配置される
ことを特徴とする、付記12〜14の何れか1項に記載のリード。
(付記16)
該第二リード領域が、該幅方向に並んで複数列設けられる
ことを特徴とする、付記12〜15の何れか1項に記載のリード。
(付記17)
該第一信号線領域に隣接する該延在方向の一端側で該幅方向に沿って帯状に形成され、かつ、該第一信号線領域よりも低い該濡れ性を持つ第三信号線領域を具備する該信号線に対し、該ハンダを介して接合される該リードであって、
該第一リード領域に隣接する該延在方向の他端側で該幅方向に沿って帯状に形成され、該第一リード領域よりも低い該濡れ性を持つ第三リード領域を備えた
ことを特徴とする、付記12〜16記載のリード。
(付記18)
該第二リード領域及び該第三リード領域が、互いに接続された形状に形成され、
該第二リード領域の該第三リード領域に接続される一端における該幅方向の寸法が、他端の該幅方向の寸法よりも大きく形成される
ことを特徴とする、付記17記載のリード。
(付記19)
該第一リード領域に隣接する該延在方向の一端側で該幅方向に沿って帯状に形成され、該第一リード領域よりも低い該濡れ性を持つ第四リード領域を備えた
ことを特徴とする、付記17又は18記載のリード。
(付記20)
該第一リード領域の該延在方向の寸法をaとし、該第四リード領域の該延在方向の寸法をbとし、該第一信号線領域の該延在方向の寸法をxとして、上記の各寸法a,b及びxが、x≦a+2bを満足する値に設定される
ことを特徴とする、付記19記載のリード。
1 リード
1A 延設部
1B 屈曲部
1a 第一リード領域
1b 第二リード領域
1c 第三リード領域
1d 裏面
1e 頂面
1f エッジリード領域
1g 第四リード領域
2 信号線
2a 第一信号線領域
2b 第二信号線領域
2c 第三信号線領域
2d エッジ信号線領域
3 第一対向面部
4 第二対向面部
5 ハンダ
6 カバー
6a 溝部
7 ボード
8 接続部
9 固定部
10 コネクタ(電子部品)
11 基板
12 電極パッド
13 空洞

Claims (10)

  1. 信号線に対向して摺動可能に延在し該信号線にハンダを介して接合されるリードを有する電子部品であって、
    該信号線及び該リードのそれぞれの表面に互いに対向して形成され、該ハンダに対する濡れ性を持った一対の面を具備する第一対向面部と、
    該信号線及び該リードのそれぞれの表面に互いに対向して形成されるとともに該リードの延在方向に沿って形成され、該第一対向面部よりも低い該濡れ性を持った一対の面を具備する第二対向面部と
    を備えたことを特徴とする、電子部品。
  2. 該第二対向面部が、該信号線及び該リードのそれぞれの表面において、該リードの延在方向に直交する幅方向の中央又は略中央に図心を持つ形状に形成され、
    該第一対向面部が、該信号線及び該リードのそれぞれの表面において、該幅方向から該第二対向面部を挟むように設けられる
    ことを特徴とする、請求項1記載の電子部品。
  3. 該幅方向から該第二対向面部を挟むように設けられた該第一対向面部が、互いに繋がった形状に形成される
    ことを特徴とする、請求項2記載の電子部品。
  4. 該リードにおける該第一対向面部の該幅方向の寸法が、該信号線における該第一対向面部の該幅方向の寸法よりも狭く形成される
    ことを特徴とする、請求項2又は3記載の電子部品。
  5. 該第二対向面部が、該リードの延在方向に分割されて複数箇所に配置される
    ことを特徴とする、請求項2〜4の何れか1項に記載の電子部品。
  6. 該第二対向面部が、該幅方向に並んで複数列配置される
    ことを特徴とする、請求項2〜5の何れか1項に記載の電子部品。
  7. 該リードが、該信号線との対向面において、
    該第一対向面部の一面をなす第一リード領域と、
    該第二対向面部の一面をなす第二リード領域と、
    該第一リード領域に隣接する該延在方向の一端側で該幅方向に沿って帯状に形成され、該第一リード領域よりも低い該濡れ性を持つ第三リード領域とを具備し、
    該信号線が、該リードとの対向面において、
    該第一対向面部の他面をなす第一信号線領域と、
    該第二対向面部の他面をなす第二信号線領域と、
    該第一信号線領域に隣接する該延在方向の他端側で該幅方向に沿って帯状に形成され、該第一信号線領域よりも低い該濡れ性を持つ第三信号線領域とを具備する
    ことを特徴とする、請求項2〜6の何れか1項に記載の電子部品。
  8. 該第二信号線領域及び該第三信号線領域が、互いに接続された形状に形成され、
    該第二信号線領域の該第三信号線領域に接続される一端における該幅方向の寸法が、他端の該幅方向の寸法よりも大きく形成されるとともに、
    該第二信号線領域に対向する該第二リード領域の一端における該幅方向の寸法が、他端の該幅方向の寸法よりも大きく形成される
    ことを特徴とする、請求項7記載の電子部品。
  9. 該リードが、該信号線との対向面において、
    該第一リード領域に隣接する該延在方向の一端側で該幅方向に沿って帯状に形成され、該第一リード領域よりも低い該濡れ性を持つ第四リード領域を有する
    ことを特徴とする、請求項7又は8記載の電子部品。
  10. 該第一リード領域の該延在方向の寸法をaとし、該第四リード領域の該延在方向の寸法をbとし、該第一信号線領域の該延在方向の寸法をxとして、上記の各寸法a,b及びxが、x≦a+2bを満足する値に設定される
    ことを特徴とする、請求項9記載の電子部品。
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