JP2012025111A - 液体噴射装置 - Google Patents

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【課題】メンテナンスユニットによるメンテナンス動作後に廃液タンクを取り外した場合に装置本体内の汚染を抑制することができる液体噴射装置を提供する。
【解決手段】シートSに対してインクを噴射する記録ヘッド29と、記録ヘッド29からインクを廃インクとして排出チューブ32を通じて排出させるメンテナンス動作を実行可能なメンテナンスユニット19と、装置本体12内における排出チューブ32の下流端と対応する位置に着脱可能とされ、装着された状態で排出チューブ32の下流端から排出される廃インクを受容可能な廃インクタンク34と、装置本体12内における装着位置に対する廃インクタンク34の着脱時に開閉動作するように装置本体12に設けられた開閉扉18と、開閉扉18の開閉動作を許容する許容位置及び開閉扉18の開閉動作を規制する規制位置の間で変位可能であって常には規制位置に位置するロール体収容部14とを備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、インクジェット式プリンター等の液体噴射装置に関する。
従来、液体噴射ヘッドに形成されたノズルからターゲットに液体を噴射する液体噴射装置として、インクジェット式プリンターが広く知られている。こうしたプリンターにおいては、ノズル内に気泡が混入した状態でインクの噴射を行うと、印刷した画像において、気泡が混入したノズルと対応する部分が印刷されない、いわゆるドット抜けを生じることがあった。そこで、ドット抜けによる印字不良の発生を抑制するために、インクと共にノズル内の気泡を排出するクリーニング動作を実行するためのヘッドメンテナンスユニットを備えたプリンターが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−152812号公報
ところで、特許文献1に記載のプリンターにおいて、クリーニング動作により液体噴射ヘッド内から強制的に吸引された廃インクは、廃インクチューブなどを経由してヘッドメンテナンスユニットの回収タンクに回収されることになる。そして、回収タンクにおける廃インクの回収量には限界があるため、ユーザーがこうした回収タンクをプリンターから取り外すこともあり得る。
しかしながら、液体噴射ヘッドのクリーニング動作を実行した直後にプリンターから回収タンクを取り外そうとした場合、回収タンクへの回収が完了していない廃インクが、廃インクチューブの下流端からプリンター内に滴下してプリンター内を汚染する虞があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、メンテナンスユニットによるメンテナンス動作後に廃液タンクを取り外した場合において装置本体内の汚染を抑制することができる液体噴射装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の液体噴射装置は、ターゲットに対して液体を噴射する液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドから前記液体を廃液として廃液流路を通じて排出させるメンテナンス動作を実行可能なメンテナンスユニットと、装置本体内における前記廃液流路の下流端と対応する装着位置に着脱可能とされ、前記装着位置に装着された状態で前記廃液流路の下流端から排出される前記廃液を受容可能な廃液タンクと、前記装置本体内における前記装着位置に対する前記廃液タンクの着脱時に開閉動作するように前記装置本体に設けられた開閉部材と、前記開閉部材の開閉動作を許容する許容位置及び前記開閉部材の開閉動作を規制する規制位置の間で変位可能であって常には前記規制位置に位置する規制部材とを備えた。
上記構成によれば、メンテナンスユニットによる液体噴射ヘッドのメンテナンス動作を行った直後に廃液タンクを取り外すために開閉部材の開放動作を実行しようとしても、開閉部材を開放するためには規制部材を規制位置から許容位置に向けて変位させる動作が必要となる。すなわち、開閉部材の開放動作に際して、規制部材を規制位置から許容位置に変位させるまでの間に時間を要する。そのため、開閉部材を開放する時点においては、メンテナンスユニットのメンテナンス動作を完了させた時点から少しは時間が経過した状態とすることができる。その結果、この時点において開閉部材を開放して装置本体内の装着位置から廃液タンクを取り外したとしても、廃液流路の下流端から廃液が滴下するようなことは殆どない。したがって、メンテナンスユニットによるメンテナンス動作後に廃液タンクを取り外した場合において装置本体内の汚染を抑制することができる。
また、本発明の液体噴射装置において、前記規制部材は、前記ターゲットを収容可能に形成されたターゲット収容体である。
上記構成によれば、開閉部材の開閉動作を規制するための専用の部材を設けることが不要となるため、部品点数を低減することができる。
また、本発明の液体噴射装置は、前記規制位置から前記許容位置への前記規制部材の変位を検出する検出手段と、前記検出手段が前記規制部材の変位を検出した場合に、前記液体噴射装置の稼動を停止させる制御手段とを備えた。
上記構成によれば、ユーザーが液体噴射装置の稼動を停止させることなく開閉部材を開放しようとしたとしても、規制位置から許容位置への規制部材の変位に応じて液体噴射装置の稼動が停止される。そして、液体噴射装置の稼動が停止してから規制部材を規制位置から許容位置まで変位させる間に時間を要する。そのため、開閉部材を開放する時点においては、メンテナンスユニットによる液体噴射ヘッドに対するメンテナンス動作を完了させた状態とすることができる。
また、本発明の液体噴射装置は、前記規制位置から前記許容位置への前記規制部材の変位を検出する検出手段と、前記検出手段が前記規制部材の変位を検出した場合に、前記メンテナンスユニットによる前記液体噴射ヘッドに対するメンテナンス動作を停止させる制御手段とを備えた。
上記構成によれば、ユーザーがメンテナンスユニットのメンテナンス動作時に開閉部材を開放しようとしたとしても、規制位置から許容位置への規制部材の変位に応じてメンテナンスユニットのメンテナンス動作が停止される。そして、メンテナンスユニットのメンテナンス動作が停止してから規制部材を規制位置から許容位置まで変位させる間に時間を要する。そのため、開閉部材を開放する時点においては、メンテナンスユニットのメンテナンス動作を完了させた状態とすることができる。
また、本発明の液体噴射装置において、前記開閉部材は、当該開閉部材の開閉動作の際に操作される操作部を有すると共に、前記規制部材は、前記規制位置に位置した状態では前記操作部を外部からの操作不能に覆う。
上記構成によれば、規制部材が規制位置に位置した状態では、開閉部材の操作部はユーザーによる操作が実行できないように規制部材によって外部から覆われている。そのため、規制部材が規制位置に位置した状態でユーザーが開閉部材を開放しようとすることにより、規制部材や開閉部材に対して不要な力が作用することを未然に防止することができる。
(a)は本実施形態のプリンターの斜視図、(b)は本実施形態のプリンターの側断面図。 (a)はロール体収容部が規制位置に位置した状態を示す模式図、(b)はロール体収容部が許容位置に位置した状態を示す模式図。
以下、本発明を液体噴射装置の一種であるインクジェット式プリンター(以下、「プリンター」ともいう。)に具体化した一実施形態を図1及び図2に基づいて説明する。なお、以下の説明において、「前後方向」、「上下方向」及び「左右方向」をいう場合は、特に説明がない限り、図1において矢印で示す「前後方向」、「上下方向」及び「左右方向」をいうものとする。また、この場合における「前後方向」はその後側から前側に向かう方向がターゲットの搬送方向に相当すると共に、「上下方向」は鉛直方向(重力方向)に相当し、「左右方向」はターゲットの搬送方向と交差する幅方向に相当する。
図1(a)に示すように、液体噴射装置としてのプリンター11は、筐体状をなす装置本体12を備えている。装置本体12は、その上面12aが水平方向に沿った略矩形の平面状をなすように形成されると共に、その上面12aと後側面12bとが交差する左右方向に延びた角部分の略中央には、上面12a及び後側面12bの双方に開口するように凹部13が切り欠き形成されている。
また、装置本体12の後側面12bにおいて凹部13と左右方向で対応する位置には、ロール体収容部14が回動軸15(図1(b)参照)を介して回動自在に取り付けられている。ロール体収容部14は、下方に向かって開口する箱体状に形成された上側ケース部16aと、上方に向かって開口する箱体状に形成された下側ケース部16bとを備えている。そして、図1(b)に示すように、両ケース部16a,16bが互いに当接することにより、ロール体収容部14の内部には長尺状のターゲットとしてのシートSをロール状に巻き重ねたロール体Rを収容する収容空間が形成されている。この点で、ロール体収容部14は、ターゲットを収容可能に形成されたターゲット収容体として機能する。また、下側ケース部16bの後端には、略U字状をなす取手部17が後方に向かって延びるように設けられている。
また、装置本体12の後側面12bにおける右下寄りの位置には、矩形板状をなす開閉部材としての開閉扉18が設けられている。そして、装置本体12の内部において開閉扉18によって開閉される空間域には、後述するメンテナンスユニット19が収容されている。なお、開閉扉18における左上寄りの位置には、開閉扉18を開閉する際にユーザーによって把持される操作部としての把持部18a(図2(b)参照)が設けられている。
図1(b)に示すように、装置本体12の内部には、搬送部20と、印刷部21と、排紙部22とが設けられている。
搬送部20には、シートSの搬送経路に沿って複数の搬送ローラー23〜26が設けられている。そして、これらの搬送ローラー23〜26は、ロール体収容部14内のロール体Rから巻き解かれて繰り出されるシートSを印刷部21に向けて搬送するようになっている。
印刷部21には、ロール体Rから巻き解かれて搬送されるシートSを支持可能な支持面(図1(b)では上面)を有する支持板27が設けられている。また、支持板27の支持面に対して上下方向で対向する位置には、キャリッジ28が設けられている。キャリッジ28は、図示しない駆動手段によってシートSの搬送方向と交差する幅方向(左右方向)に往復移動可能に構成されている。また、キャリッジ28の下面には、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド29が支持されると共に、この記録ヘッド29の下面(以下、「ノズル形成面」ともいう。)には、インクを噴射するための複数のノズル(図示略)が形成されている。そして、記録ヘッド29は、支持板27との間を通って搬送されるシートSに対してインクを噴射することにより、シートSに対して印刷処理を施すようになっている。
また、印刷部21には、支持板27よりも右方側(図1(b)における紙面手前側)となる位置、すなわち、シートSが至らない非印刷領域に、記録ヘッド29をメンテナンスする場合にキャリッジ28を位置させるためのホームポジションが設けられている。そして、このホームポジションの下方には、記録ヘッド29からのシートSに対するインク噴射が良好に維持されるように、各種のメンテナンス動作(例えば、クリーニング)を実行するメンテナンスユニット19が設けられている。
メンテナンスユニット19は、キャップ31、廃液流路としての排出チューブ32、及び吸引ポンプ33等を構成要素として備えている。キャップ31は、上側が開口した有底略四角箱状をなすように構成されると共に、図示しない昇降機構からの駆動力に基づき、記録ヘッド29のノズル形成面に対してノズルのノズル開口を囲うように当接することによりノズル形成面との間に密閉空間を形成するようになっている。また、キャップ31の底面には、当該キャップ31内からインクを排出させる可撓性材料からなる排出チューブ32の一端側が接続されている。また、排出チューブ32の他端側は、その他端側の端部(下流端)と上下方向で対応する装着位置に着脱自在に装着された略箱体状をなす廃液タンクとしての廃インクタンク34の内部に対して上方から臨むように配置されている。また、排出チューブ32の中間部には吸引ポンプ33が配設されている。
そして、キャップ31が記録ヘッド29の下面であるノズル形成面に対してノズルのノズル開口を囲うように当接した状態で吸引ポンプ33を駆動することにより、記録ヘッド29のノズルから増粘したインクが気泡と共に吸引されるようになっている。また、記録ヘッド29のノズルから吸引された廃インクは、キャップ31及び排出チューブ32を介して廃インクタンク34内に排出されるようになっている。
また、印刷部21には、シートSの搬送経路上における支持板27よりも下流側となる位置に、シートSを搬送方向と交差する幅方向(左右方向)に切断可能なカッター35が設けられている。そして、シートSは、カッター35により連続紙の状態から単票紙の状態に切断されるようになっている。
排紙部22には、印刷部21においてカッター35によって単票紙となるように切断されたシートSに対して搬送方向の下流側に向かう搬送力を付与する搬送ローラー対36a,36bと、当該搬送ローラー対36a,36bによって搬送力が付与されたシートSを反転させる反転部37とを備えている。反転部37は、断面略円弧状をなす2枚の案内板38によって構成されると共に、両案内板38は前後方向に間隔を隔てて平行に配置されている。そして、両案内板38の間には、湾曲した反転経路が形成されている。そして、搬送ローラー対36aは、反転部37に形成された反転経路の上流端の近傍位置に配置される一方で、搬送ローラー対36bは、反転部37に形成された反転経路の下流端の近傍位置に配置されている。なお、反転部37は、その上端部分が装置本体12の上面12aよりも上方に位置するように配置されている。
そして、記録ヘッド29により印刷処理が施されたシートSは、下流側に搬送されるとともに反転部37の反転経路を通過することによって表裏両面が反転される。また、反転されたシートSは、装置本体12の前側であって且つ上面12aよりも上方に位置する排出口39からロール体収容部14側となる装置本体12の後側に向かって排出される。なお、排出口39から排出されたシートSは、インクが付着した印刷面を下方に向けた状態で装置本体12の上面12aに対して載置されるようになっている。
なお、ユーザーは、ロール体収容部14の取手部17を把持した状態で、開閉扉18の開閉動作を規制する規制位置(図2(a)に示す位置)と、開閉扉18の開閉動作を許容する許容位置(図2(b)に示す位置)との間でロール体収容部14を変位させることが可能となっている。
そして、図2(a)に示すように、ロール体収容部14が規制位置に位置した状態では、下側ケース部16bが開閉扉18に対して前後方向に対向して開閉扉18の移動範囲内に位置するように配置される。この場合、ユーザーは、図2(a)に二点鎖線で示すように、上側ケース部16aを回動軸15を中心として上方に回動させることにより、ロール体収容部14の収容空間を外部に開放することができ、この収容空間に収容されているロール体Rを容易に新しいロール体Rに交換することができるようになっている。なお、この場合、開閉扉18の把持部18aは、ロール体収容部14によって装置本体12の外側から覆われている。そのため、ユーザーは、装置本体12の外側から把持部18aに対して指先を差し入れて把持部18aを把持することができ難くなっている。
一方、図2(b)に示すように、ロール体収容部14が許容位置に位置した状態では、下側ケース部16bが開閉扉18の移動範囲から上方に外れた位置に配置されるようになっている。この場合、開閉扉18の開放が可能となるので、開閉扉18が開放された状態で装置本体12内の装着位置からメンテナンスユニット19の廃インクタンク34を装置本体12外に引き出すことが可能となる。そして、そのようにして引き出した廃インクタンク34から廃インクを廃棄することができるようになっている。
次に、上記のように構成されたプリンター11の作用について、特に、廃インクタンク34の着脱時に開閉扉18を開放する際の作用に着目して以下説明する。
さて、廃インクタンク34には、記録ヘッド29のクリーニング動作時に記録ヘッド29から吐出される廃インクが回収されるようになっている。ここで、廃インクタンク34に回収される廃インクの液量が所定量(すなわち、廃インクタンク34における廃インクの回収限度量)を上回ると、廃インクタンク34に対して廃インクを回収することができなくなる。そこで、廃インクタンク34を装置本体12から取り出して廃インクタンク34から廃インクを取り除いた上で、この廃インクタンク34を装置本体12内に再び装着することが望ましい。この場合、装置本体12から廃インクタンク34を取り出すためには、装置本体12内において廃インクタンク34の装着位置が設けられた空間域を開閉扉18の開放動作を通じて外部に開放することが必要となる。
この点、本実施形態では、プリンター11の印刷動作時には、常には、ロール体収容部14が開閉扉18の開放動作を規制する規制位置に位置している。そして、この状態では、開閉扉18の開放動作は、開閉扉18の移動範囲内に位置するロール体収容部14によって規制される。そのため、ユーザーは、開閉扉18の開放動作を行うためには、ロール体収容部14の取手部17を把持した状態で、ロール体収容部14を開閉扉18の移動範囲から上方に外れた許容位置まで持ち上げる必要がある。
ここで、ロール体収容部14を規制位置から許容位置まで変位させるようにロール体収容部14を持ち上げる際には、ロール体収容部14の重量に応じた負荷が作用する。この点、本実施形態のように、プリンター11の印刷動作を中断して廃インクタンク34の取り外しを実行する場合には、ロール体収容部14内には未だ印刷処理が行われていないシートSを巻装したロール体Rが収容されている。そのため、このようなロール体収容部14を規制位置から許容位置まで持ち上げるためには若干の時間を要することとなる。
すなわち、本実施形態のプリンター11においては、ユーザーは、メンテナンスユニット19による記録ヘッド29のメンテナンス動作を実行した直後に廃インクタンク34の取り外しを行おうとしても、ロール体収容部14を規制位置から許容位置まで持ち上げるまでの間は開閉扉18の開放動作を行うことができない。そして、メンテナンスユニット19においては、ユーザーがロール体収容部14を持ち上げている間に、記録ヘッド29からキャップ31に吐出された廃インクが排出チューブ32を通じて廃インクタンク34に回収される。そのため、開閉扉18の開放動作が行われる時点では、メンテナンスユニット19は、排出チューブ32側から廃インクタンク34側への廃インクの排出が終了しているので、排出チューブ32の下端部から廃インクタンク34に向けて廃インクが流出することは殆んどない。したがって、開閉扉18を開放した直後に廃インクタンク34を装置本体12から取り外したとしても、排出チューブ32の下端部から廃インクが流出して装置本体12内を汚染することが回避される。
上記実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)メンテナンスユニット19による記録ヘッド29のメンテナンス動作を行った直後に廃インクタンク34を取り外すために開閉扉18の開放動作を実行しようとしても、開閉扉18を開放するためにはロール体収容部14を規制位置から許容位置に向けて変位させる動作が必要となる。すなわち、開閉扉18の開放動作に際して、ロール体収容部14を規制位置から許容位置に変位させるまでの間に時間を要する。そのため、開閉扉18を開放する時点においては、メンテナンスユニット19のメンテナンス動作を完了させた時点から少しは時間が経過した状態とすることができる。その結果、この時点において開閉扉18を開放して装置本体12内の装着位置から廃インクタンク34を取り外したとしても、排出チューブ32の下流端から廃インクが滴下するようなことは殆どない。したがって、メンテナンスユニット19によるメンテナンス動作後に廃インクタンク34を取り外した場合において装置本体12内の汚染を抑制することができる。
(2)ロール体Rを収容可能に形成されたロール体収容部14が開閉扉18の開放動作を規制する規制部材として機能する。そのため、開閉扉18の開閉動作を規制するための専用の部材を設けることが不要となるため、部品点数を低減することができる。
(3)ロール体収容部14が規制位置に位置した状態では、開閉扉18の把持部18aはユーザーによる操作が実行できないようにロール体収容部14によって装置本体12の外側から覆われている。そのため、ロール体収容部14が規制位置に位置した状態でユーザーが開閉扉18を開放しようとすることにより、ロール体収容部14や開閉扉18に対して不要な力が作用することを未然に防止することができる。
なお、上記実施形態は、以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・上記実施形態において、ロール体収容部14は、規制位置に位置した状態において開閉扉18の把持部18aを装置本体12の外側から覆わないように構成してもよい。すなわち、ロール体収容部14は、開閉扉18の把持部18aを覆わなくても、規制位置では開閉扉18の開放動作を規制するように、開閉扉18の移動範囲内に位置する構成であればよい。
・上記実施形態において、開閉扉18を開閉する際にユーザーによって把持される把持部18aは、必ずしも設けられていなくてよい。
・上記実施形態において、許容位置から規制位置へのロール体収容部14の変位を検出する変位センサーを検出手段として設けてもよい。そして、プリンター11の動作を統括的に制御する制御手段としての制御装置が、変位センサーがロール体収容部14の変位を検出した場合に出力する検出信号に基づき、プリンター11の稼動を停止させるようにしてもよい。
この構成によれば、ユーザーがプリンター11の稼動を停止させることなく開閉扉18を開放しようとしたとしても、規制位置から許容位置へのロール体収容部14の変位に応じてプリンター11の稼動が停止される。そして、プリンター11の稼動が停止してからロール体収容部14を規制位置から許容位置まで変位させる間に時間を要する。そのため、開閉扉18を開放する時点においては、メンテナンスユニット19による記録ヘッド29に対するメンテナンス動作を完了させた状態とすることができる。
また、制御装置は、変位センサーがロール体収容部14の変位を検出した場合に変位センサーから出力される検出信号に基づき、メンテナンスユニット19による記録ヘッド29に対するメンテナンス動作を停止させるようにしてもよい。
この構成によれば、ユーザーがメンテナンスユニット19のメンテナンス動作時に開閉扉18を開放しようとしたとしても、規制位置から許容位置へのロール体収容部14の変位に応じてメンテナンスユニット19のメンテナンス動作が停止される。そして、メンテナンスユニット19のメンテナンス動作が停止してからロール体収容部14を規制位置から許容位置まで変位させる間に時間を要する。そのため、開閉扉18を開放する時点においては、メンテナンスユニット19のメンテナンス動作を完了させた状態とすることができる。また、この構成によれば、ユーザーがロール体収容部14を持ち上げる度にプリンター11の稼動を停止させることがないため、プリンター11における印刷処理のスループットの低下を抑制することができる。
・上記実施形態において、開閉扉18は、装置本体12においてロール体収容部14が設けられた後側面12bとは異なる面部位(例えば、左側面)に設けてもよい。すなわち、開閉扉18の移動範囲内にロール体収容部14を配置可能な構成であれば、装置本体12における任意の部位に開閉扉18を設ける構成としてもよい。
・上記実施形態において、開閉扉18の開閉動作を規制するための規制部材は、ロール体収容部14に限定されず、開閉扉18の移動範囲内に位置する規制位置と、開閉扉18の移動範囲から外れた許容位置との間で変位可能な部材であれば、任意の部材を採用することができる。
・上記実施形態において、開閉扉18の開閉動作を規制するための専用の部材をロール体収容部14以外に設けてもよい。
・上記各実施形態において、液体噴射装置として、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置を採用しても良い。微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体消費装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体消費装置が噴射させることができるような材料であれ良い。例えば、物質が液相であるときの状態のものであれば良く、粘性の高い又は低い液状態、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施例の形態で説明したようなインク等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種流体組成物を包含するものとする。液体消費装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散または溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる流体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用してもよい。
11…液体噴射装置としてのプリンター、12…装置本体、14…規制部材及びターゲット収容体としてのロール体収容部、18…開閉部材としての開閉扉、18a…操作部としての把持部、19…メンテナンスユニット、29…液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、32…廃液流路としての排出チューブ、34…廃液タンクとしての廃インクタンク、S…ターゲットとしてのシート。

Claims (5)

  1. ターゲットに対して液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
    前記液体噴射ヘッドから前記液体を廃液として廃液流路を通じて排出させるメンテナンス動作を実行可能なメンテナンスユニットと、
    装置本体内における前記廃液流路の下流端と対応する装着位置に着脱可能とされ、前記装着位置に装着された状態で前記廃液流路の下流端から排出される前記廃液を受容可能な廃液タンクと、
    前記装置本体内における前記装着位置に対する前記廃液タンクの着脱時に開閉動作するように前記装置本体に設けられた開閉部材と、
    前記開閉部材の開閉動作を許容する許容位置及び前記開閉部材の開閉動作を規制する規制位置の間で変位可能であって常には前記規制位置に位置する規制部材と
    を備えたことを特徴とする液体噴射装置。
  2. 請求項1に記載の液体噴射装置において、
    前記規制部材は、前記ターゲットを収容可能に形成されたターゲット収容体であることを特徴とする液体噴射装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の液体噴射装置において、
    前記規制位置から前記許容位置への前記規制部材の変位を検出する検出手段と、
    前記検出手段が前記規制部材の変位を検出した場合に、前記液体噴射装置の稼動を停止させる制御手段と
    を備えたことを特徴とする液体噴射装置。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の液体噴射装置において、
    前記規制位置から前記許容位置への前記規制部材の変位を検出する検出手段と、
    前記検出手段が前記規制部材の変位を検出した場合に、前記メンテナンスユニットによる前記液体噴射ヘッドに対するメンテナンス動作を停止させる制御手段と
    を備えたことを特徴とする液体噴射装置。
  5. 請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の液体噴射装置において、
    前記開閉部材は、当該開閉部材の開閉動作の際に操作される操作部を有すると共に、
    前記規制部材は、前記規制位置に位置した状態では前記操作部を外部からの操作不能に覆うことを特徴とする液体噴射装置。
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