JP2012024953A - 記録材処理装置および画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】用紙に供給する水分の量をより容易に調整することができ、より小型化しやすい記録材処理装置を提供する。
【解決手段】画像が形成された用紙を製本するために必要な量の水分を用紙に供給する一対の水分供給ロール111A,111Bと、水分供給ロール111A,111Bに接触し、水分供給ロール111A,111Bの表面に転写される水分の量を調整するための一対の水分量調整ロール112A,112Bと、水分を取得し、水分量調整ロール112A,112Bに水分を供給する一対の水分取得ロール113A,113Bと、を備えることを特徴とする記録材処理装置1B。
【選択図】図5

Description

本発明は、例えば、画像が形成された記録材に水分を供給する記録材処理装置等に関する。
例えば、電子写真方式を用いた複写機、プリンタ等の画像形成装置では、トナー像が形成された記録材に圧力を付与しつつ加熱することでトナー像の定着を行なう場合がある。そして画像形成後に、加熱により蒸散した水分を記録材に補充するため、記録材に水分を供給する処理装置が知られている。
特許文献1には、互いに対向した一対の案内板の間をカットシートが上方に向けて通過し、案内板には、それぞれ開口部が形成されており、開口部には線状体が張られているシート加湿装置であって、散布装置が開口部に向けて水滴を散布することにより、案内板の間を通過するカットシートに水分を与えるものが記載されている。
また特許文献2には、ニップを形成する加湿ロール対に用紙を通過させて加湿した用紙を排出する用紙加湿搬送路及び用紙加湿搬送路を経由せず用紙を排出するバイパス搬送路を有する用紙加湿装置と、用紙加湿装置の用紙搬送方向下流側に配置され、用紙加湿装置から順次排出される複数枚の用紙を重ね合わせて収容したのち外部に排出する重ね合わせ搬送路及び重ね合わせ搬送路を経由せず用紙を外部に排出するスルー搬送路を有する用紙重ね合わせ装置と、を設けた用紙処理装置が記載されている。
特開2000−118849号公報 特開2007−279550号公報
ここで用紙に水分を供給する際には、用紙の種類によって供給すべき水分の量が異なるため、水分の供給量は、より容易に調整できることが望ましい。また水分を供給する装置は、より小型化できることが望ましい。
本発明は、用紙に供給する水分の量をより容易に調整することができ、より小型化しやすい記録材処理装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、画像が形成された記録材を製本するために必要な量の水分を当該記録材に供給する一対の水分供給ロールと、前記水分供給ロールに接触し、当該水分供給ロールの表面に転写される水分の量を調整するための一対の水分量調整ロールと、水分を取得し、前記水分量調整ロールに当該水分を供給する一対の水分取得ロールと、を備えることを特徴とする記録材処理装置である。
請求項2に記載の発明は、前記水分供給ロールにより水分を供給された前記記録材を延伸させる記録材延伸手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の記録材処理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記記録材に供給される水分の量は、当該記録材の種類により調整されることを特徴とする請求項1または2に記載の記録材処理装置である。
請求項4に記載の発明は、前記調整は、前記水分供給ロールの回転数を変更すること、または前記水分取得ロールが取得する水分の量を調整すること、の少なくとも一方を行なうことでなされることを特徴とする請求項3に記載の記録材処理装置である。
請求項5に記載の発明は、画像が形成された記録材を製本するために必要な量の水分を当該記録材に供給する水分供給手段と、前記水分供給手段により水分を供給された前記記録材を延伸させる記録材延伸手段と、を備えることを特徴とする記録材処理装置である。
請求項6に記載の発明は、前記記録材延伸手段は、二対の延伸ロールからなり、二対の当該延伸ロールに前記記録材を通過させることで搬送しつつ、一方の対の延伸ロールと他方の対の延伸ロールの回転力を変更することで当該記録材を延伸させることを特徴とする請求項5に記載の記録材処理装置である。
請求項7に記載の発明は、記録材に画像を形成する画像形成装置と、前記画像形成装置により画像が形成された前記記録材を加湿し、加湿された当該記録材を延伸する記録材処理装置と、前記記録材処理装置により加湿された前記記録材を製本する製本装置と、を備えることを特徴とする画像形成システムである。
請求項1の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、記録材に供給する水分の量をより容易に調整することができる。
請求項2の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、記録材を製本したときの波打ち現象がより生じにくくなる。
請求項3の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、記録材の種類に対応して、供給する水分の量を調整することができる。
請求項4の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、より簡易な構成で、記録材に水分を供給することができる。
請求項5の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、記録材を製本したときの波打ち現象がより生じにくくなる記録材処理装置を提供できる。
請求項6の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、より簡易な構成で記録材を延伸させることができる。
請求項7の発明によれば、本発明を採用しない場合に比べ、画像形成装置により画像形成された記録材を製本しても、波打ち現象がより生じにくい画像形成システムを提供することができる。
本実施の形態に係る画像形成システムの構成例を示した図である。 画像形成装置について説明した図である。 定着ユニットの構成を説明するための断面構成図である。 (a)〜(c)は、用紙を製本し冊子とした後の状態について説明した図である。 本実施の形態の加湿装置について説明した図である。 (a)〜(b)は、延伸部をより詳しく説明した図である。 本実施の形態の製本装置について説明した図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る画像形成システム1の構成例を示した図である。
図1に示した画像形成システム1は、記録材の一例としての用紙(記録紙)に画像を形成する画像形成装置1Aと、画像形成装置1Aにより画像が形成された用紙を加湿し、加湿された用紙を延伸する記録材処理装置の一例としての加湿装置1Bと、加湿装置1Bにより加湿された用紙を製本する製本装置1Cとを備える。
<画像形成装置の説明>
図2は、画像形成装置1Aについて説明した図である。
画像形成装置1Aは、所謂「タンデム型」のカラープリンタであり、画像データに基づき画像形成を行う画像形成部10と、画像形成装置1A全体の動作制御や例えばパーソナルコンピュータ(PC)等との通信、画像データに対して行う画像処理等を実行する主制御部50と、ユーザからの操作入力の受付やユーザに対する各種情報の表示を行うユーザインターフェース(UI)部90と、を備えている。
<画像形成部の説明>
画像形成部10は、例えば電子写真方式により画像を形成する機能部であって、並列的に配置されるトナー像形成手段の一例としての6つの画像形成ユニット11C,11M,11HC,11HM,11Y,11K(以下、「画像形成ユニット11」)と、各画像形成ユニット11の感光体ドラム12に形成された各色トナー像が転写される中間転写ベルト20と、各画像形成ユニット11にて形成された各色トナー像を中間転写ベルト20に転写(一次転写)する一次転写ロール21と、を備えている。さらに、中間転写ベルト20上に重畳して転写された各色トナー像を用紙に一括転写(二次転写)する二次転写ロール22と、二次転写された各色トナー像を用紙上に定着させる定着部(定着装置)の一例としての定着ユニット60と、を備えている。
加えて、画像形成部10は、定着ユニット60にて用紙上に定着された各色トナー像を冷却し、用紙上への各色トナー像の定着を促進する冷却部の一例としての冷却ユニット80と、用紙の曲がり(カール)を矯正するカール矯正ユニット85と、を備えている。
なお、本実施の形態の画像形成装置1Aでは、中間転写ベルト20、一次転写ロール21、および二次転写ロール22により転写手段が構成される。また、二次転写ロール22が配置され、中間転写ベルト20上の各色トナー像が用紙に二次転写される領域を、以下、「二次転写領域Tr」という。
<画像形成ユニットの説明>
各画像形成ユニット11は、機能部材として、例えば、静電潜像が形成され、その後に各色トナー像が形成される感光体ドラム12と、感光体ドラム12の表面を予め定められた電位で帯電する帯電器13と、帯電器13により帯電された感光体ドラム12を画像データに基づいて露光する露光器14と、感光体ドラム12上に形成された静電潜像を各色トナーにより現像する現像器15と、転写後の感光体ドラム12表面を清掃するクリーナ16と、を備えている。
各画像形成ユニット11の現像器15各々は、各色トナーを貯蔵するトナー容器17C,17M,17HC,17HM,17Y,17K(以下、「トナー容器17」)とトナー搬送路(不図示)で連結されている。そして、トナー搬送路中に設けられた補給用スクリュー(不図示)によりトナー容器17から現像器15に各色トナーが補給されるように構成されている。
画像形成ユニット11各々は、現像器15に収容されるトナーを除いて略同様に構成され、それぞれがC(シアン)色、M(マゼンタ)色、HC(高彩度シアン)色、HM(高
彩度マゼンタ)色、Y(イエロー)色、K(ブラック)色のトナー像を形成する。ここでのHC色は、シアン色系の色相を有し、C色よりも色調が明るく彩度が相対的に高いシアン色であり、HM色は、マゼンタ色系の色相を有し、M色よりも色調が明るく彩度が相対的に高いマゼンタ色である。
<定着ユニットの説明>
図3は、定着ユニット60の構成を説明するための断面構成図である。この定着ユニット60は、用紙を加熱する定着ベルトモジュール61と、定着ベルトモジュール61に対して接離自在に構成された加圧ロール62とで主要部が構成されている。
定着ベルトモジュール61は、定着ベルト610と、定着ベルト610を張架しながら回転動作し、定着ベルトモジュール61と加圧ロール62とが圧接(互いに押圧されながら接触)する領域であるニップ部Nにて定着ベルト610を内側から加熱する定着ロール611と、定着ベルト610を内側から張架しながら定着ベルト610を加熱する内部加熱ロール612、定着ベルト610を外側から張架しながら定着ベルト610を加熱する外部加熱ロール613と、を備えている。また、定着ベルトモジュール61は、定着ロール611と内部加熱ロール612との間(ニップ部Nの上流側)で定着ベルト610を張架する張架ロール614と、ニップ部N内の下流側領域であって定着ロール611の近傍位置に配置された剥離パッド64と、ニップ部Nの下流側において定着ベルト610を張架する張架ロール615と、を備えている。また定着ロール611、内部加熱ロール612、および外部加熱ロール613には、加熱源として内部にハロゲンヒータ71、ハロゲンヒータ72、ハロゲンヒータ73がそれぞれ配置されている。
<画像形成装置における用紙搬送系の説明>
また、画像形成部10は、用紙搬送系として、用紙を収容する複数(本実施の形態では2個)の用紙収容容器40A,40Bと、この用紙収容容器40A,40Bに収容された用紙を繰り出して搬送する繰出しロール41A,41Bと、用紙収容容器40Aからの用紙を搬送する第1搬送路R1と、用紙収容容器40Bからの用紙を搬送する第2搬送路R2と、を備えている。さらに、画像形成部10は、用紙収容容器40Aおよび用紙収容容器40Bからの用紙を二次転写領域Trに向けて搬送する第3搬送路R3と、を備えている。加えて、画像形成部10は、二次転写領域Trにて各色トナー像が転写された用紙を定着ユニット60、冷却ユニット80、およびカール矯正ユニット85を通過するように搬送する第4搬送路R4と、カール矯正ユニット85からの用紙を画像形成装置1Aの排出部から加湿装置1Bに向けて搬送する第5搬送路R5と、を備えている。
第1搬送路R1から第5搬送路R5は、それぞれに沿って搬送ロールや搬送ベルトが配置され、送られてくる用紙を順次、搬送する。
<両面搬送系の説明>
また、画像形成部10は、両面搬送系として、定着ユニット60で第1面に各色トナー像が定着された用紙を一旦保持する中間用紙収容容器42と、カール矯正ユニット85からの用紙を中間用紙収容容器42に向けて搬送する第6搬送路R6と、中間用紙収容容器42に収容された用紙を上記の第3搬送路R3に向けて搬送する第7搬送路R7と、を備えている。さらに、画像形成部10は、カール矯正ユニット85の用紙搬送方向下流側に配置され、用紙を加湿装置1Bに向けて搬送する第5搬送路R5と中間用紙収容容器42に搬送する第6搬送路R6とに選択的に振り分ける振分機構部43と、中間用紙収容容器42に収容された用紙を繰り出して第7搬送路R7に向けて搬送する繰出しロール45と、を備えている。
<画像形成動作の説明>
次に、図2および図3を用いて、本実施の形態に係る画像形成装置1Aでの基本的な画像形成動作について説明する。
画像形成部10の画像形成ユニット11各々は、上記の機能部材を用いた電子写真プロセスによりC色,M色,HC色,HM色,Y色,K色の各色トナー像を形成する。各画像形成ユニット11にて形成された各色トナー像は、一次転写ロール21により中間転写ベルト20上に順に一次転写され、各色トナーが重畳された合成トナー像を形成する。中間転写ベルト20上の合成トナー像は、中間転写ベルト20の移動(矢印方向)に伴って二次転写ロール22が配置された二次転写領域Trに搬送される。
一方、用紙搬送系では、各画像形成ユニット11での画像形成の開始タイミングに合わせて繰出しロール41A,41Bが回転動作し、用紙収容容器40Aおよび用紙収容容器40Bの中から例えばUI部90にて指定された方の用紙が繰出しロール41A,41Bにより繰り出される。繰出しロール41A,41Bにより繰り出された用紙は、第1搬送路R1または第2搬送路R2と、第3搬送路R3とに沿って搬送され、二次転写領域Trに到達する。
二次転写領域Trでは、二次転写ロール22により形成された転写電界によって、中間転写ベルト20上に保持された合成トナー像が用紙に一括して二次転写される。
その後、合成トナー像が転写された用紙は、中間転写ベルト20から分離され、第4搬送路R4に沿って定着ユニット60のニップ部Nに向けて搬送される。そして、ニップ部Nを通過する用紙表面の未定着トナー像は、主としてロールニップ部N1に作用する圧力と熱とにより用紙に定着される。
すなわち、本実施の形態の定着ユニット60では、ロールニップ部N1に作用する熱は主に定着ベルト610によって供給される。定着ベルト610は、定着ロール611の内部に配置されたハロゲンヒータ71から定着ロール611を介して供給される熱と、内部加熱ロール612の内部に配置されたハロゲンヒータ72から内部加熱ロール612を介して供給される熱と、外部加熱ロール613の内部に配置されたハロゲンヒータ73から外部加熱ロール613を介して供給される熱とによって加熱される。それにより、定着ロール611だけでなく、内部加熱ロール612および外部加熱ロール613からも熱エネルギーが補給されるので、ロールニップ部N1においては、プロセススピードが高速であっても充分な熱量が確保される。
ロールニップ部N1を通過した後には、用紙は剥離パッドニップ部N2に搬送される。剥離パッドニップ部N2は、加圧ロール62に剥離パッド64が押圧されて、定着ベルト610が加圧ロール62に圧接するように構成されている。したがって、ロールニップ部N1は定着ロール611の曲率によって下に凸である湾曲した形状を有するのに対し、剥離パッドニップ部N2は加圧ロール62の曲率によって上に凸である湾曲した形状を有している。
そのため、ロールニップ部N1において定着ロール611の曲率のもとで加熱加圧された用紙は、剥離パッドニップ部N2において加圧ロール62による相反する方向に向いた曲率に進行方向が変化させられる。その際に、用紙上のトナー像と定着ベルト610表面との間で微小なマイクロスリップが生じる。それによって、トナー像と定着ベルト610との付着力が弱められ、用紙は定着ベルト610から剥離され易い状態が形成される。このように、剥離パッドニップ部N2は、最終の剥離工程で確実に剥離が行なわれるための準備工程にも位置付けられる。
そして、剥離パッドニップ部N2の出口では、定着ベルト610は剥離パッド64に巻き付くように搬送されるので、定着ベルト610の搬送方向はそこで急激に変化する。すなわち、定着ベルト610は剥離パッド64の外側面に沿って移動するため、定着ベルト610の屈曲は大きなものとなる。そのため、剥離パッドニップ部N2内において定着ベルト610との付着力が予め弱められた用紙は、用紙自身が有している紙のコシによって定着ベルト610から分離する。
そして、定着ベルト610から分離された用紙は、剥離パッドニップ部N2の下流側に配置された剥離案内板69により、その進行方向が導かれる。剥離案内板69により案内された用紙は、その後、排紙ベルト79によって冷却ユニット80に向けて搬送され、冷却ユニット80にて冷却される。そしてカール矯正ユニット85にて用紙の曲がりが矯正され後、カール矯正ユニット85を通過した用紙は、振分機構部43により、片面印刷時には第5搬送路R5に導かれて、加湿装置1Bに向けて搬送される。
なお、一次転写後に感光体ドラム12に付着しているトナー(一次転写残トナー)、および二次転写後に中間転写ベルト20に付着しているトナー(二次転写残トナー)は、それぞれクリーナ16、およびベルトクリーナ26によって除去される。
一方、両面印刷時には、上述した過程によって用紙の第1面上に定着画像が形成された用紙は、カール矯正ユニット85を通過した後、振分機構部43により第6搬送路R6に導かれ、第6搬送路R6を中間用紙収容容器42に向けて搬送される。そして再び、各画像形成ユニット11による第2面の画像形成の開始タイミングに合わせて繰出しロール45が回転し、中間用紙収容容器42から用紙が繰り出される。繰出しロール45により繰り出された用紙は、第7搬送路R7および第3搬送路R3に沿って搬送され、二次転写領域Trに到達する。
二次転写領域Trでは、第1面の場合と同様にして、二次転写ロール22により形成された転写電界によって、中間転写ベルト20上に保持された第2面の各色トナー像が用紙に一括して二次転写される。
そして、両面にトナー像が転写された用紙は、第1面の場合と同様に定着ユニット60にて定着され、冷却ユニット80にて冷却され、さらにはカール矯正ユニット85にて用紙の曲がりが矯正される。その後、カール矯正ユニット85を通過した用紙は、振分機構部43により第5搬送路R5に導かれて、加湿装置1Bに向けて搬送される。
このようにして、画像形成装置1Aでの画像形成処理がプリント枚数分のサイクルだけ繰り返し実行される。
<加湿装置の説明>
ここで、画像形成装置1Aを通過する前と後では、一般的には、用紙の含水量が減少する。即ち、画像形成装置1Aでは、特に定着ユニット60により用紙に熱が付与されるためこのとき用紙に含まれる水分が蒸散する。その結果、用紙は収縮し、寸法が小さくなる。用紙の含水率は、例えば、普通紙では、画像形成装置1Aを通過する前は通常5wt%〜6wt%であるが、画像形成装置1Aを通過した後は、3wt%程度となる。その結果、用紙は、その繊維方向で0.15%、繊維方向と直交する方向で0.3%程度の収縮が生じる。
このような用紙の伸縮が生じると、画像形成装置1Aにより画像が形成された用紙を製本する際に問題が生じることがある。
図4(a)〜(c)は、用紙を製本し冊子とした後の状態について説明した図である。
ここで図4(a)は、製本を行なった直後の冊子の状態を示しており、図4(b)は、予め定められた時間経過後の冊子の状態を示している。図4(a)に示すように製本を行なった直後の冊子は、通常の製本状態であるが、図4(b)に示すように予め定められた時間経過後は、冊子に波打ち変形が生じている。これは、図4(c)に示すように冊子を形成する用紙が、周囲から用紙が空気中の水分を吸収することにより生じる現象である。つまり、用紙の周囲は空気と接触しているため中央付近より空気中の水分を吸収しやすい。そのため、用紙の周囲と中央付近とでは、含水量に差異が生じることがある。この場合、用紙の周囲は、用紙の中央付近よりもより延伸することになり、この差が歪みとして現れ、冊子に波打ち変形が生じることになる。この波打ち変形は、製本した後、数時間後から生じ始め、1日〜2日で変形量が最大量に達する。その後は、用紙の周囲と中央付近との含水量について差異が小さくなるため波打ち変形は、収まる傾向に向かうが、残留する場合もある。
また製本を行なう際に、断裁を行なう場合は、用紙が時間の経過により延伸を生ずることになるが、外装である表紙は、画像形成装置1Aを通過していないため延伸が生じることはない。即ち、用紙が表紙から飛び出る現象が生じ、見栄えが悪くなる。
そこで本実施の形態では、以下に述べる加湿装置を利用し、上述した問題を解決している。
図5は、本実施の形態の加湿装置1Bについて説明した図である。
図5に示した加湿装置1Bは、画像が形成された用紙を製本するために必要な量の水分を用紙に供給する水分供給手段の一例としての加湿部110と、加湿部110により水分を供給された用紙を延伸させる記録材延伸手段の一例としての延伸部120とから主要部が構成される。
<加湿部の説明>
加湿部110は、画像が形成された用紙を加湿するために、用紙に水分を供給する。そして加湿部110は、画像が形成された用紙を製本するために必要な量の水分を用紙に供給する一対の水分供給ロール111A,111Bと、水分供給ロール111A,111Bに接触し、水分供給ロール111A,111Bの表面に転写される水分の量を調整するための一対の水分量調整ロール112A,112Bと、水分を取得し、水分量調整ロール112A,112Bに水分を供給する一対の水分取得ロール113A,113Bと、水分取得ロール113A,113Bが浸漬することで水分を取得する貯水手段の一例としての貯水槽114A,114Bと、水分取得ロール113A,113Bの表面から過剰な水分をかき取る水かきブレード115A,115Bとを備える。
一対の水分供給ロール111A,111Bは、図示しないバネ部材等の付勢手段により付勢されることで互いに密着し加圧部を形成しつつ回転動作を行なう。この加圧部に用紙が搬送されると、予め定められた応力で用紙を挟み込み、図中矢印方向に回転動作することで更に用紙を搬送させる。そしてこの際に加圧部において、水分供給ロール111A,111Bの表面に塗布された水膜が用紙の両面に転写され、これにより用紙に水分が供給される。
一対の水分量調整ロール112A,112Bは、水分供給ロール111A,111Bに接触し、水分供給ロール111A,111Bの表面に水分を転写する。本実施の形態において、水分量調整ロール112A,112Bには、図示しない駆動モータ等の駆動源が接続されており、これにより水分量調整ロール112A,112Bが図中矢印方向に回転動作する。そして水分量調整ロール112A,112Bが回転動作することで、これに接触する水分供給ロール111A,111Bおよび後述する水分取得ロール113A,113Bが従属して回転動作する。
水分取得ロール113A,113Bは、貯水槽114A,114Bに浸漬する。そして図中矢印方向に回転動作することで、その表面に水分を付着させ、これにより水分を取得することができる。また水分取得ロール113A,113B表面に付着した水分は、水かきブレード115A,115Bにより過剰な水分がかき取られる。そしてこれと共に水分取得ロール113A,113Bの表面に一様に水膜が形成される。
このように貯水槽114A,114Bに貯留された水分は、水分取得ロール113A,113Bにより取得され、水分取得ロール113A,113Bから水分量調整ロール112A,112B、水分供給ロール111A,111Bへ順次転写される。
水分供給ロール111A,111B、水分量調整ロール112A,112B、水分取得ロール113A,113Bはこのように表面に水分を保持することができると共に、より一様に水分を展開することができることが好ましい。これを満たす表面材料としては、例えば、多孔質ウレタンゴムなどの多孔質材料、金属、親水化処理した樹脂、ゴム等を使用することができる。
本実施の形態では、上述したように三対のロールを使用することで、水分供給ロール111A,111B表面に塗布される水分の量を、より好ましい量に調整することができる。そしてそれと共に水分供給ロール111A,111B表面に、よりムラが少ない水膜を形成することができる。つまり水分が、水分取得ロール113A,113Bから水分量調整ロール112A,112B、水分供給ロール111A,111Bへ順次転写する過程において、各ロールに付着する水分の量は、次第に減少すると共に、各ロール表面に形成される水膜はより延伸される。そのためこの順次転写する過程において、水膜のムラがより少なくなっていく。よってこれにより用紙には、より好ましい量の水分を供給することができると共に、用紙全体を、よりムラなく加湿することができる。
これが、一対または二対のロールを使用して用紙に水分を供給する方式では、用紙に対し供給される水分の量を少なくすることが困難となる場合がある。即ち用紙によっては、供給すべき水分の量がわずかでよい場合も多く、この場合対応が困難である。また用紙にムラを抑制して水分を供給することが困難となる。用紙に水分を供給することで、用紙は、その寸法が伸びることになるが、用紙に供給される水分にムラが生じると、用紙の伸びについてもムラが生じることになる。その結果、用紙に波打ちが生じやすくなる。
一方、散布装置に水滴を散布することで、用紙に水分を供給する方式に対しても同様のことが言える。更にこの方式は、飛散させた水滴のうち用紙に付着しなかった水分を回収する機構が必要があるため、装置全体としては大型になりやすい。対して本実施の形態の加湿装置1Bは、このような機構は、必要でないため装置が小型化しやすい。
<延伸部の説明>
延伸部120は、加湿部110により加湿された用紙に張力を加えることで延伸する。
図5に示すように、延伸部120は、二対の延伸ロールである前段延伸ロール121A,121Bと、後段延伸ロール131A,131Bとを備える。前段延伸ロール121A,121Bは、用紙の搬送方向に対し、後段延伸ロール131A,131Bより上流に配置する。
図6(a)〜(b)は、延伸部120をより詳しく説明した図である。ここで図6(a)は、前段延伸ロール121A,121Bの駆動機構を説明した図であり、図6(b)は、後段延伸ロール131A,131Bの駆動機構を説明した図である。以下、図5および図6(a)〜(b)を使用して延伸部120の説明を行なう。
図6(a)に示すように前段延伸ロール121Aは、前段延伸ロール121Aを回転動作させるための駆動モータ122と変速ギア124を介して接続している。変速ギア124は、3枚のギア124A,124B,124Cから構成される。そしてギア124Aには、駆動モータ122が接続され、ギア124Cには、前段延伸ロール121Aが接続される。またギア124Aとギア124Cの間には中間ギアとしてギア124Bが配される。つまり、駆動モータ122により発生した回転力は、ギア124A,ギア124B,ギア124Cを順次伝搬し、前段延伸ロール121Aを回転動作させる。またギア124Bには、パウダーブレーキ123が接続され前段延伸ロール121Aの回転に対しブレーキをかけることができる。更に、ギア124Aにはワンウェイクラッチ125が配され、予め定められた方向とは逆方向の回転力が作用した場合は、ギア124Aと駆動モータ122との接続が解除され空転する機構としている。
更に前段延伸ロール121Bに隣接する位置には、加圧スプリング126が配される。この加圧スプリング126により前段延伸ロール121Bを前段延伸ロール121Aの方向に付勢される。そのため前段延伸ロール121Bは、前段延伸ロール121Aに押圧され、加圧部を形成すると共に、前段延伸ロール121Aの回転動作に伴って回転動作する。
図6(b)に示すように後段延伸ロール131Aは、後段延伸ロール131Aを回転動作させるための駆動モータ132と変速ギア134を介して接続している。変速ギア134は、2枚のギア134A,134Bから構成される。よって、駆動モータ132により発生した回転力は、ギア134A,ギア134Bを順次伝搬し、後段延伸ロール131Aを回転動作させる。
更に後段延伸ロール131Bに隣接する位置には、加圧スプリング136が配される。そして加圧スプリング136により、後段延伸ロール131Bは、後段延伸ロール131Aに押圧され、加圧部を形成すると共に、後段延伸ロール131Aの回転動作に伴って回転動作する。
次に延伸部120の動作について説明する。
用紙が、延伸部120に搬送される前は、前段延伸ロール121A,121Bおよび後段延伸ロール131A,131Bは、予め定められた回転数にて回転動作を行なっている。そして前段延伸ロール121A,121Bおよび後段延伸ロール131A,131Bの回転数は、用紙を同じ速度で搬送できるように調整されている。
次に、用紙が加湿部110から延伸部120に搬送される。このとき用紙は、まず前段延伸ロール121A,121Bにより形成される加圧部に入る。そして前段延伸ロール121A,121Bは、回転動作しているため、前段延伸ロール121A,121Bにより、用紙は、搬送方向に対し下流側に更に搬送される。次に用紙は後段延伸ロール131A,131Bにより形成される加圧部に入る。このとき用紙センサ141により用紙の先端がこの加圧部に入ったことが検知される。
用紙センサ141により用紙の搬送が検知されると図示しない制御部が、駆動モータ122の駆動を停止すると共に、パウダーブレーキ123を作動させる。これにより予め定められた回転力(トルク)で、前段延伸ロール121Aには回転する方向とは逆向きの回転力が付与される。即ち、パウダーブレーキ123を作動させることで、前段延伸ロール121Aにはブレーキがかけられることになる。また駆動モータ122が接続されるギア124Aには、ワンウェイクラッチ125が設けられているため、駆動モータ122が停止しても、ギア124Aは空転することができる。そのため、駆動モータ122の停止の影響をキャンセルすることができる。
そしてこのとき後段延伸ロール131A,131Bは、回転力の制御は行なわない。つまり、用紙は、後段延伸ロール131A,131Bの加圧部を通過後、後段延伸ロール131A,131Bの回転動作により搬送されるが、その一方で、前段延伸ロール121A,121Bの回転力は、パウダーブレーキ123が作動することで低下するため、用紙には用紙の搬送方向に対し、引張り応力が発生する。即ち、用紙は、用紙の搬送方向に対し、張力を受ける。この張力は、用紙が、前段延伸ロール121A,121Bの加圧部を通過するまで作用する。結局、用紙は、用紙の搬送方向に対し、延伸されることになる。以上の動作は、一方の対の前段延伸ロール121A,121Bと他方の対の後段延伸ロール131A,131Bの回転力を変更することで用紙を延伸すると言い換えることができる。
なお用紙の終端が、後段延伸ロール131A,131Bの加圧部を通過すると、その旨が、用紙センサ141により検知される。この場合制御部は、パウダーブレーキ123の動作を停止させ、駆動モータ122を再び作動させる。そのため前段延伸ロール121A,121Bの回転動作は、用紙の搬送前の状態に戻る。
このような機構の延伸部120を設けることで、画像形成装置1Aにより熱が付与されることにより収縮した用紙の寸法を予め定められた寸法まで、延伸させることができる。即ち、加湿部110により水分を用紙に供給し加湿を行なっても、すぐに収縮した用紙の寸法が伸びるわけではない。そのため本実施の形態では、加湿部110により用紙に加湿を行なった後に延伸部120により用紙に張力を作用させることで、用紙を延伸させ、用紙を元の寸法に近い寸法とすることができる。そして延伸させる寸法は、パウダーブレーキ123のブレーキ力により制御することができる。つまりこれにより前段延伸ロール121Aの回転力を制御することができるため、用紙に作用する張力の調整ができる。そのため延伸した後の用紙の寸法の調整が可能となる。
<水分供給量の調整の説明>
本実施の形態の加湿装置1Bでは、用紙に供給する水分の量の調整、即ち、用紙に対する加湿量の調整を行なうことができる。これは、用紙の種類や製本装置1C内部の温度・湿度等の条件により用紙に供給する水分の量の調整を行なう必要があるためである。
本実施の形態において、用紙に供給する水分の調整は、例えば、加湿部110の水分供給ロール111A,111Bの回転数を変更することで実現することができる。つまり水分供給ロール111A,111Bの回転数を低下させると、水分供給ロール111A,111Bと用紙とが接触する時間が長くなるため、より多くの水分を用紙に供給することができる。一方、水分供給ロール111A,111Bの回転数を大きくすれば、水分供給ロール111A,111Bと用紙とが接触する時間が短くなるため、用紙に対する水分の供給量はより少なくなる。
また用紙に供給する水分の調整は、水分取得ロール113A,113Bが取得する水分の量を調整することでも行なうことができる。具体的には、水分取得ロール113A,113Bが貯水槽114A、114Bに浸漬する深さを調整する。つまり水分取得ロール113A,113Bが貯水槽114A、114Bに浸漬する深さが深くなるとより多くの水分を水分取得ロール113A,113Bが取得することになり、その結果、水分供給ロール111A,111Bに転写される水分の量も多くなる。結局、より多くの水分が用紙に供給されることになる。一方、水分取得ロール113A,113Bが貯水槽114A、114Bに浸漬する深さが浅くなると、水分取得ロール113A,113Bが取得する水分の量は少なくなり、その結果、水分供給ロール111A,111Bに転写される水分の量も少なくなる。結局、用紙に供給される水分の量はより少なくなる。
本実施の形態において、水分取得ロール113A,113Bが貯水槽114A、114Bに浸漬する深さを変更するためには、水分取得ロール113A,113Bが貯水槽114A、114Bに浸漬する深さを調整する浸漬量調整手段を設ける。これは、例えば、貯水槽114A、114Bを上下に移動させる移動機構である。この移動機構により貯水槽114A、114Bを上下に移動させれば、水分取得ロール113A,113Bが貯水槽114A、114Bに浸漬する深さを変更することが可能となる。
また浸漬量調整手段として、貯水槽114A、114Bの水位を変更する水位変更機構を設けてもよい。貯水槽114A、114Bの水位を変更することで、貯水槽114A、114Bが移動しなくても、水分取得ロール113A,113Bが貯水槽114A、114Bに浸漬する深さを変更することが可能となる。
なおこのような浸漬量調整手段を利用することで、水分取得ロール113A,113Bを水と接触しないようにすることも可能である。即ち、加湿装置1Bが停止しているときなどに、水分取得ロール113A,113Bが貯水槽114A、114Bに浸漬していると、膨潤を生じて変形が生じたり、表面にカビ等が繁殖し、表面を痛めることがある。そのため、加湿装置1Bが停止しているときなどは、浸漬量調整手段を利用し、水分取得ロール113A,113Bと水とを接触しないようにすることが好ましい。
<加湿装置における用紙搬送系の説明>
次に加湿装置1Bにおける用紙搬送系の説明を行なう。
本実施の形態の加湿装置1Bは、水分供給ロール111A,111B、水分量調整ロール112A,112Bおよび水分取得ロール113A,113Bを備え、用紙に水分を供給し用紙を搬送する水分供給搬送路170と共に、用紙に水分を供給せずに用紙を搬送する水分非供給搬送路180を備え、水分供給搬送路170と水分非供給搬送路180を切り替える切り替え手段の一例としての切り替えゲート150を有する。
つまり水分供給搬送路170は、上述した加湿部110および延伸部120を含む。用紙は前述したように画像形成装置1Aから加湿装置1Bに搬送される。そして加湿装置1Bの用紙入口に設置された入口部ロール161A,161Bから切り替えゲート150に入る。そして切り替えゲート150により水分供給搬送路170に導かれた用紙は、搬送ロール171A,171B,172A,172B,173A,173B,174A,174Bにより順次導かれ、加湿部110および延伸部120を通過する。そして延伸部120を通過した後は、加湿装置1Bの用紙出口に設置された出口部ロール162A,162Bにより製本装置1Cに向けて搬送される。
一方、切り替えゲート150により水分非供給搬送路180に導かれた用紙は、搬送ロール181A,181Bにより更に導かれ、出口部ロール162A,162Bを通過して製本装置1Cに向けて搬送される。即ち、水分非供給搬送路180に導かれた用紙は、加湿等の処理を受けることなく加湿装置1Bを通過し、製本装置1Cに入ることになる。
切り替えゲート150は、例えば、用紙の種類により切り替えを行なう。即ち、用紙が厚手のコート紙等である場合は、画像形成装置1Aを通過する前と後では、用紙の含水量の減少量はわずかである。そのためこの場合、用紙の伸縮はほとんど生じない。このような用紙の場合は、加湿装置1Bにより加湿を行なう必要がないため、切り替えゲート150により水分非供給搬送路180に導くことが好ましい。また後述するように製本装置1Cは、製本を行なわずに用紙を排出することができる機能を有する。よって製本を行なわない場合は、加湿装置1Bにより加湿を行なう必要がないため、切り替えゲート150により水分非供給搬送路180に導くことが好ましい。なお水分供給搬送路170と水分非供給搬送路180とを切り替える切り替えゲート150の動作は、図示しない制御部により制御することができる。
図7は、本実施の形態の製本装置について説明した図である。
図7に示した製本装置1Cは、用紙を製本装置1C内に導入する用紙導入手段210と、用紙を製本せずに排紙する排紙手段220と、用紙を用紙束とする用紙束収容手段230と、用紙束を搬送する用紙束搬送手段240と、用紙束に糊塗布を行なう糊塗布手段250と、用紙束に外装される表紙を収容する表紙供給手段260と、表紙を予め定められた長さに断裁する表紙断裁手段270と、表紙を用紙束に外装し冊子とする表紙外装手段(くるみ製本手段)280と、冊子を収容する冊子収容手段290とから主要部が構成されている。
<用紙導入手段>
上述したように加湿装置1Bの出口部ロール162A,162B(図5参照)を通過した用紙は、製本装置1Cに入る。この際に用紙は、まず用紙導入手段210に導入される。用紙導入手段210において、用紙は、入口部ロール211,212に導かれて搬送され、搬送路切換手段213によって排紙手段220と用紙束収容手段230の何れかに分岐される。
<排紙手段>
排紙手段220に用紙が分岐された場合、用紙は、搬送ロール221,222に導かれて図示上方に搬送され、排紙ロール223によって固定排紙台224上に排出、収容される。即ち、用紙は製本されることなく排出される。このように本実施の形態の画像形成システム1では、画像が形成された用紙の製本を行なわないで、用紙を排出することも可能である。
<用紙束収容手段>
搬送路切換手段213によって、用紙搬送方向下流側の図示右方に用紙が分岐された場合、用紙は、搬送ロール232,233,234,235,236に導かれ搬送される。そして傾斜配置された用紙束載置台237に収容される。用紙は、用紙束載置台237において順次積載され、予め定められた枚数の用紙からなる用紙束が形成される。なお用紙束収容手段230は、用紙後端位置決め部材238および用紙幅方向を位置決めする用紙幅整合部材239を備えており、この用紙後端位置決め部材238および用紙幅整合部材239を移動することにより、用紙はその端部が揃った状態で用紙束載置台237に積載される。
<用紙束搬送手段>
用紙束収容手段230の用紙束載置台237上に積載された用紙束は、図示しない押し出し手段により図示左斜め下方に搬送される。そして用紙束は、用紙束搬送手段240の保持手段241によって保持され、用紙束に糊塗布処理をする面(背部)を下側になるように旋回されて予め定められた位置に停止する。
<糊塗布手段>
糊塗布手段250は、糊を用紙束に塗布する塗布ロール251と、塗布ロール251を回転駆動させつつ移動させる駆動モータ252と、糊を収容する糊容器253と、糊容器253を支持しつつ糊容器253を待避位置と糊塗布位置に移動可能な糊容器載置台254と、糊容器載置台254を移動させる図示しない移動手段と、を備えている。
糊塗布手段250により用紙束に糊塗布を行なうには、まず糊容器載置台254が、移動手段により待避位置から糊塗布位置に移動する。これにより糊容器載置台254に支持される糊容器253が予め定められた位置に移動する。また塗布ロール251は、糊容器253に浸漬しつつ駆動モータ252により回転しながら移動することができる。この場合、塗布ロール251の移動方向は、用紙束の背部の長手方向に沿った方向である。そのため塗布ロール251により、用紙束の背部にムラなく糊を塗布することができる。
<表紙供給手段>
用紙束をくるみ製本する際に使用する表紙は、表紙供給手段260の表紙収容部261に収容されている。そして表紙は、給紙ロール262により1枚ずつ分離され、搬送ロール263,264により導かれて、表紙断裁手段270に搬送される。
<表紙断裁手段>
表紙断裁手段270は、表紙の搬送方向長さを予め定められた長さに断裁することで表紙の長さを調整する。ここで表紙の搬送方向は、くるみ製本後においては、表紙の幅方向に対応する。表紙断裁手段270は、例えば、回転刃と固定刃とからなるロールカッタユニットである。そして回転刃が固定刃に接触しながら回転し、表紙を断裁する。なおこの際の表紙の断裁長は、用紙の幅方向の長さの2倍に、用紙束の背部の長さを加えたものとなる。
<表紙外装手段>
表紙断裁手段270により断裁された表紙は、搬送ロール265に導かれて、表紙外装手段280に導入される。表紙外装手段280に導入された表紙は、図示しない搬送ベルトによりガイド板281に沿って進行し、予め定められた位置に停止する。
そして糊塗布手段250により糊塗布された用紙束が、表紙の中央部に載置される。表紙は、第1折曲部材282Aと第2折曲部材282Bと加圧部材283とにより折り曲げられ、これにより用紙束は、くるみ製本されて冊子となる。この冊子は、図示しない搬送ベルトにより冊子収容手段290に送られる。
<冊子収容手段>
表紙外装手段280によりくるみ製本された冊子は、冊子収容手段290の冊子載置台291上に載置され、順次積載される。なお表紙外装手段280と冊子収容手段290の間に、糊塗布を行なった辺以外の3方を断裁する冊子断裁手段を設けてもよい。
1…画像形成システム、1A…画像形成装置、1B…加湿装置、1C…製本装置、110加湿部、111A,111B…水分供給ロール、112A,112B…水分量調整ロール、113A,113B…水分取得ロール、114A,114B…貯水槽、120…延伸部、121A,121B…前段延伸ロール、131A,131B…後段延伸ロール、150…切り替えゲート、170…水分供給搬送路、180…水分非供給搬送路

Claims (7)

  1. 画像が形成された記録材を製本するために必要な量の水分を当該記録材に供給する一対の水分供給ロールと、
    前記水分供給ロールに接触し、当該水分供給ロールの表面に転写される水分の量を調整するための一対の水分量調整ロールと、
    水分を取得し、前記水分量調整ロールに当該水分を供給する一対の水分取得ロールと、
    を備えることを特徴とする記録材処理装置。
  2. 前記水分供給ロールにより水分を供給された前記記録材を延伸させる記録材延伸手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の記録材処理装置。
  3. 前記記録材に供給される水分の量は、当該記録材の種類により調整されることを特徴とする請求項1または2に記載の記録材処理装置。
  4. 前記調整は、前記水分供給ロールの回転数を変更すること、または前記水分取得ロールが取得する水分の量を調整すること、の少なくとも一方を行なうことでなされることを特徴とする請求項3に記載の記録材処理装置。
  5. 画像が形成された記録材を製本するために必要な量の水分を当該記録材に供給する水分供給手段と、
    前記水分供給手段により水分を供給された前記記録材を延伸させる記録材延伸手段と、
    を備えることを特徴とする記録材処理装置。
  6. 前記記録材延伸手段は、二対の延伸ロールからなり、二対の当該延伸ロールに前記記録材を通過させることで搬送しつつ、一方の対の延伸ロールと他方の対の延伸ロールの回転力を変更することで当該記録材を延伸させることを特徴とする請求項5に記載の記録材処理装置。
  7. 記録材に画像を形成する画像形成装置と、
    前記画像形成装置により画像が形成された前記記録材を加湿し、加湿された当該記録材を延伸する記録材処理装置と、
    前記記録材処理装置により加湿された前記記録材を製本する製本装置と、
    を備えることを特徴とする画像形成システム。
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