JP2016129973A - 用紙ガイド部材、画像形成装置および画像形成システム - Google Patents
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Abstract
【課題】糊の層を有するタック紙を使用した場合に、用紙搬送路上で受ける圧迫によって用紙端部からはみ出る糊を簡単かつ安価に取り除くことができる用紙ガイド部材、ならびに該用紙ガイド部材を備えた画像形成装置および画像形成システムを提供する。【解決手段】用紙搬送路に設けられる用紙ガイド部材は、前記用紙搬送路上において搬送される用紙に接触する接触部と、前記接触部の幅方向端部に剥離可能に貼着されたテープを備え、前記用紙からはみ出る糊を前記テープに付着させることで除去する清掃部と、を有する。【選択図】図5
Description
本発明は、用紙搬送経路に設けられ、用紙を案内する用紙ガイド部材、ならびに該用紙ガイド部材を備えた画像形成装置および画像形成システムに関する。
一般に、電子写真プロセス技術を利用した画像形成装置(プリンター、複写機、ファクシミリ等)は、帯電した感光体に対して、画像データに基づくレーザー光を照射(露光)することにより静電潜像を形成する。そして、静電潜像が形成された感光体(像担持体)へ現像装置よりトナーを供給することにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。さらに、このトナー像を直接又は間接的に用紙に転写させた後、加熱部材(例えば、定着ローラー)と加圧部材(例えば、加圧ローラー)による定着ニップで加熱、加圧して定着させることにより用紙に画像を形成する。
従来、上記画像形成装置の前段に、連帳ロール紙や折り畳み紙等の連続した用紙を給紙する給紙装置を接続し、後段に該画像形成装置により画像が形成された用紙を巻き取る巻き取り装置を接続した画像形成システムが実用化されている。
上記画像形成システムで使用される用紙は、紙のみでできた通常の用紙の他に、タック紙と呼ばれる貼着用の糊(接着剤)の層を有する用紙がある。図8は、一般的なタック紙の構造を示す図である。同図に示すように、タック紙300は、上から用紙301、糊(接着剤)302、剥離剤303、剥離紙304の順で積層された多層構造を成す用紙である。
ところで、タック紙に限らず通常の用紙でも搬送途中で搬送用ローラーや用紙位置規制板に当たるなどして圧迫を受けるが、タック紙の場合は糊の層を有していることもあって圧迫を受けることで、用紙端部から糊がはみ出てしまうことがある。はみ出た糊の殆どは圧迫を受けた部位に付着するが、印刷枚数が増えると堆積した状態となって、用紙搬送性に悪影響を与えるようになる。例えば、通紙ジャムとなって印刷ができなくなったりする。そこで、タック紙を使用した場合には、通常の用紙を使用した場合よりも頻繁に用紙搬送路の清掃を行う必要がある。例えば、1巻の長さが約500m〜1200mのロール状のタック紙(以下、「タックロール紙」と言う)を使用した場合、300m程度毎に清掃を行う必要な場合もある。
従来、用紙搬送路内に付着した糊を除去する方法が案出されている。例えば特許文献1には、用紙搬送路内に付着した付着物を加熱して、媒体類に付着させる技術が記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、加熱源としてのサーマルプリントヘッドが配置された部位における付着物の除去はできるが、用紙搬送路内における付着物を清掃するためには新たな加熱源等の仕組みが必要となり、特に搬送路全域で行う場合、構造が複雑になり、コストも嵩むという課題が生じる。
また、この清掃を、画像形成システムの画像形成装置、給紙装置および巻き取り装置における用紙搬送路の全域で行う場合も構造が複雑になり、コストも嵩むという課題が生じる。
本発明は、糊の層を有するタック紙を使用した場合に、用紙搬送路上で受ける圧迫によって用紙端部からはみ出る糊を簡単かつ安価に取り除くことができる用紙ガイド部材、ならびに該用紙ガイド部材を備えた画像形成装置および画像形成システムを提供することを目的とする。
本発明に係る用紙ガイド部材は、画像形成装置または画像形成システムの用紙搬送路に設けられる用紙ガイド部材であって、
前記用紙搬送路において搬送される用紙に接触する接触面と、
前記接触面の幅方向端部に剥離可能に貼着されたテープを備え、前記用紙からはみ出る糊を前記テープに付着させることで除去する清掃部と、を有する。
前記用紙搬送路において搬送される用紙に接触する接触面と、
前記接触面の幅方向端部に剥離可能に貼着されたテープを備え、前記用紙からはみ出る糊を前記テープに付着させることで除去する清掃部と、を有する。
本発明に係る画像形成装置は、
上記用紙ガイド部材を備える。
また、本発明に係る画像形成システムは、
印刷用の連帳紙を給紙する給紙装置と、
前記給紙装置により給紙された前記連帳紙に画像を形成する画像形成装置と、
前記画像形成装置により画像が形成された前記連帳紙を巻き取る巻き取り装置と、
前記給紙装置、前記画像形成装置および前記巻き取り装置のうち少なくとも何れかの用紙搬送路に配置される上記用紙ガイド部材と、
を備える。
上記用紙ガイド部材を備える。
また、本発明に係る画像形成システムは、
印刷用の連帳紙を給紙する給紙装置と、
前記給紙装置により給紙された前記連帳紙に画像を形成する画像形成装置と、
前記画像形成装置により画像が形成された前記連帳紙を巻き取る巻き取り装置と、
前記給紙装置、前記画像形成装置および前記巻き取り装置のうち少なくとも何れかの用紙搬送路に配置される上記用紙ガイド部材と、
を備える。
本発明によれば、糊の層を有する用紙が用紙搬送路上で受ける圧迫によって用紙端部からはみ出る糊を用紙ガイド部材のテープに付着させるので、当該テープを剥がすだけの簡単な作業で用紙からはみ出た糊を取り除くことができる。また、糊の除去に必要な部材はテープのみなので、極めて安価に実現できる。
以下、本実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成システム100の全体構成を概略的に示す図である。本実施の形態に係る画像形成システム100では、図1において太線で示すタックロール紙T1(連帳紙)またはタック紙T2(非連帳紙)を記録媒体として使用して、当該タックロール紙T上またはタック紙T2上に画像を形成する。ここでタックロール紙Tとは、前述した図8に示す一般的なタック紙300と同様に、用紙301、糊302、剥離剤303、剥離紙304からなる多層構造を持ち、長さが600m〜1200mの長尺帯状の用紙である。また、タック紙T2とは、タックロール紙Tと同様の用紙301、糊302、剥離剤303、剥離紙304からなる多層構造を持ち、例えばA4サイズの用紙のように短尺帯状の用紙である。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成システム100の全体構成を概略的に示す図である。本実施の形態に係る画像形成システム100では、図1において太線で示すタックロール紙T1(連帳紙)またはタック紙T2(非連帳紙)を記録媒体として使用して、当該タックロール紙T上またはタック紙T2上に画像を形成する。ここでタックロール紙Tとは、前述した図8に示す一般的なタック紙300と同様に、用紙301、糊302、剥離剤303、剥離紙304からなる多層構造を持ち、長さが600m〜1200mの長尺帯状の用紙である。また、タック紙T2とは、タックロール紙Tと同様の用紙301、糊302、剥離剤303、剥離紙304からなる多層構造を持ち、例えばA4サイズの用紙のように短尺帯状の用紙である。
図1に示すように、画像形成システム100は、タックロール紙T1の搬送方向(以下、「用紙搬送方向」とも言う)に沿って上流側から、給紙装置1、画像形成装置2および巻き取り装置3が接続されて構成される。給紙装置1および巻き取り装置3は、タックロール紙T1上に画像を形成する場合に使用される。
給紙装置1は、タックロール紙T1を画像形成装置2へ給紙する装置である。給紙装置1の筐体内では、図1に示すように、ロール状のタックロール紙T1が支持軸に巻回されて回転可能に保持されている。給紙装置1は、支持軸に巻回されたタックロール紙T1を、複数の搬送ローラー対(例えば、繰り出しローラー、給紙ローラー等)を経由して、一定の速度で画像形成装置2へ搬送する。
画像形成装置2は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置であり、画像形成部20、用紙搬送部21および定着部22を備える。画像形成部20は、感光体ドラム201上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルト202に転写(一次転写)し、中間転写ベルト202上で4色のトナー像を重ね合わせた後、給紙装置1から給紙されたタックロール紙T1または用紙搬送部21の給紙トレイユニット211から送出されたタック紙T2に転写(二次転写)することにより、画像を形成する。
画像形成部20では、中間転写ベルト202を挟んで、転写ローラー203がバックアップローラー204に圧接されることにより、中間転写ベルト202からタックロール紙T1またはタック紙T2へトナー像を転写するための転写ニップが形成される。転写ローラー203は、バックアップローラー204に所定の定着荷重(例えば、50[N])で圧接される。タックロール紙T1またはタック紙T2が転写ニップを通過する際に、中間転写ベルト202上のトナー像がタックロール紙T1またはタック紙T2に転写される。トナー像が転写されたタックロール紙T1またはタック紙T2は、定着部22に向けて搬送される。
定着部22は、トナー像が転写され、搬送されてきたタックロール紙T1またはタック紙T2を定着ニップで加熱、加圧することにより、タックロール紙T1またはタック紙T2にトナー像を定着させる。定着部22では、タックロール紙T1またはタック紙T2のトナー像が形成されている面側に定着ローラー221が配置され、タックロール紙T1またはタック紙T2の裏面(定着面と反対の面)側に加圧ローラー222が配置される。加圧ローラー222は、定着ローラー221に所定の定着荷重(例えば、1000[N])で圧接される。
加圧ローラー222が定着ローラー221に圧接することで、定着ローラー221と加圧ローラー222との間には、タックロール紙T1またはタック紙T2を狭持して搬送する定着ニップが形成される。定着ローラー221には、加熱源(ハロゲンヒーター)が内蔵されており、この加熱源によって定着ローラー221が加熱される。定着ローラー221は、トナー像が形成されたタックロール紙T1またはタック紙T2に接触して、当該トナー像をタックロール紙T1またはタック紙T2に定着温度(例えば、160〜200[℃])で加熱定着する。
用紙搬送部21は、給紙部211、排紙部212および搬送経路部213等を備える。給紙部211にはタック紙T2が収容されている。搬送経路部213は、レジストローラー対213aを含む複数の搬送ローラー対を有する。給紙部211に収容されているタック紙T2は、最上部から一枚ずつ送出され、搬送経路部213により画像形成部20に搬送される。画像形成部20にタック紙T2が搬送されてくると、トナー像がタック紙T2の一方の面に一括して転写され、その後、定着部22において定着処理が施される。
画像形成されたタックロール紙T1またはタック紙T2は、搬送ローラー対(排紙ローラー対)212aを備えた排紙部212により巻き取り装置3に搬送される。
巻き取り装置3は、画像形成装置2から搬送されてきたタックロール紙T1を巻き取る装置である。巻き取り装置3の筐体内では、タックロール紙T1が支持軸に巻回されてロール状に保持される。そのために、巻き取り装置3は、画像形成装置2から搬送されてきたタックロール紙T1を、複数の搬送ローラー対(例えば、繰り出しローラー、排紙ローラー)を経由して、一定の速度で支持軸に巻き取る。
このように、給紙装置1から画像形成装置2へ給紙されたタックロール紙T1は、搬送経路部213により画像形成部20に搬送される。そして、画像形成部20にて、トナー像がタックロール紙T1の一方の面に一括して写され、その後、定着部22において定着処理が施される。また、給紙部211に収容されているタック紙T2は、搬送経路部213により画像形成部20に搬送される。そして、画像形成部20にて、トナー像がタック紙T2の一方の面に一括して転写され、その後、定着部22において定着処理が施される。
ところで、画像形成装置2の画像形成部20や定着部22では、用紙を上下のローラーでニップ加圧して搬送するようにしているが、用紙搬送方向に対する直角方向の圧力バランスの違いで用紙が蛇行する用紙蛇行が発生することがある。なお、画像形成部20における上下のローラーは、転写ローラー203とバックアップローラー204であり、定着部60における上下のローラーは、定着ローラー221と加圧ローラー222である。また、ニップ圧は、転写ローラー203とバックアップローラー204で約50[N]、定着ローラー221と加圧ローラー222で1000[N]を超える。
画像形成装置2で発生した用紙蛇行は、画像形成装置2の入口に配置される用紙位置規制板によって規制されることから、用紙端部と用紙位置規制板の接触力が大きくなる。このため、タックロール紙T1やタック紙T2を使用した印刷を連続して行った場合には多くの糊付着が発生する恐れがある。
本実施の形態に係る画像形成システム100は、用紙位置規制板を有する。この用紙位置規制板は、用紙搬送路上において搬送される用紙(タックロール紙T1やタック紙T2)を案内する用紙ガイド部材であって、用紙蛇行が発生しないように用紙の流れを規制する。本実施の形態の用紙位置規制板は、タックロール紙T1やタック紙T2からはみ出た糊を取り除くことができる。図2は、画像形成システム100が有する用紙位置規制板4の配置を示す図である。同図に示すように、用紙位置規制板4は、給紙装置1の用紙出口付近と、画像形成装置2の用紙入口付近と、巻き取り装置3の用紙入口付近とのうち、少なくとも何れかに(好ましくは何れにも)配置される。用紙位置規制板4は、板状の金属を折り曲げて断面コの字状に形成されたもので、その内側角部にはタックロール紙T1やタック紙T2からはみ出た糊を取り除くためのテープ(詳細は後述する)が設けられている。
図1において、タックロール紙T1を使用した場合で、タックロール紙T1が圧迫されやすい箇所としては、上述した画像形成部20および定着部22の上下ローラーが配置された箇所の他、給紙装置1における符号7,8(図1参照)で示す箇所など、用紙の進行方向が変わる箇所などがある。これらの箇所でタックロール紙T1が圧迫を受けると、用紙端部から糊がはみ出ることがあり、糊がはみ出た場合には、用紙搬送方向下流側に配置された用紙位置規制板4の内側角部の面と接触した際に付着することになる。
図3は、画像形成装置2内に配置された用紙位置規制板4に糊が付着した状態を示す図である。同図において、矢印Aは用紙搬送方向を示しており、矢印Bは用紙に加わる圧力方向を示している。同図に示す例では、タックロール紙T1の幅方向の右端部T1R側に向かう方向に圧力が加わることから、タックロール紙T1の右端部T1Rからはみ出た糊が用紙位置規制板4の幅方向の右端部分である規制壁(用紙搬送方向に対して右側の部分)4aの内面に付着し、堆積する。タックロール紙T1は、給紙装置1を出るときに給紙装置1内の用紙位置規制板4で位置決めされるので、画像形成装置2内で矢印B方向に圧力が加わることでタックロール紙T1の右端部T1Rが給紙装置1内の用紙位置規制板4でも圧迫がかかる。このため、タックロール紙T1の右端部T1Rからはより多くの糊がはみ出ることになる。これに対し、タックロール紙T1の左端部T1Lは、用紙位置規制板4の幅方向の左端部分である規制壁(用紙搬送方向に対して左側の部分)4bの内面には殆ど接触しないので、左の規制壁4bの内面には糊の付着、堆積はみられない。
用紙位置規制板4の規制壁4a,4bへの糊の付着、堆積が進んで行くと、最悪の場合、用紙搬送が不能になるので、アルコール類、紙または布を用いて頻繁に清掃する必要がある。しかし、図4に示すような従来の用紙位置規制板40では、角部の奥に入り込んだ糊6を取り除くのは作業的に大変である。
本実施の形態の画像形成システムが有する用紙位置規制板4は、後述する図5に示すように、左右の規制壁4a,4bそれぞれと平坦部4cとの間の角部の内面に糊対策用のテープ8(図5参照)を有しており、このテープ8に、用紙端部からはみ出る糊を付着させることで除去できるようにしている。テープ8の取付け位置の詳細は後述するが、左右の規制壁4a,4bそれぞれと平坦部4cとの間の角部の内面のなかで、特に、用紙端部が接触する頻度の高い部分が最適である。テープ8は、用紙位置規制板4から剥がすことができるので、それを剥がすことで、用紙端部から除去した糊の掃除を容易に行うことができる。なお、テープ8の用紙位置規制板4に対する粘着力は、搬送中の用紙が当たっても剥がれない程度が好ましい。あまり強すぎても剥がすのに時間がかかり、作業効率を悪化させてしまうので、粘着力を考慮することは大切である。
図5は、用紙位置規制板4の一部分を用紙搬送方向の後ろ側からみた図である。同図に示すように、用紙位置規制板4の左の規制壁4bと平坦部4cとの間の角部の内面には、上述した糊対策用のテープ8が貼着されている。テープ8の高さ方向の長さL1および横方向の長さL2は、使用するタックロール紙T1およびタック紙T2の用紙搬送時における上下のバタつきや、当該用紙T1,T2の幅方向のサイズに応じて決めることで、効果的に糊を付着させることが可能となる。まず高さ方向の長さL1については、タックロール紙T1やタック紙T2の上下のバタつき範囲をカバーする範囲の長さが必要となる。タックロール紙T1やタック紙T2の上下バタつきは最大略3mm以内で収まるが、糊が触れる頻度が高くなると、大きく成長するので、約5mm以上が必要となる。
次に、横方向の長さL2については、タックロール紙T1やタック紙T2が片側に寄った時も用紙端部がテープ面内に存在することが条件となる。用紙幅は通常±2mm幅のバラつきを持つので、用紙位置規制板4は+2mm幅用紙を元に設計し、そこへ最少の用紙幅が来て、用紙が片側に寄った場合は、用紙と用紙位置規制板4との間には最大4mmの隙間が発生する。更に、用紙位置規制板4と用紙との間は片側0.5mm幅の隙間で設計されているので、用紙が偏ると更に1mmの隙間が発生する。このため、1mmと4mmの計5mmの隙間が発生する。したがって、タックロール紙T1やタック紙T2が片側に寄った時でも用紙端部がテープ面内に存在する為にはL2は5mm以上となる。したがって、一例としてL1=10mm、L2=10mmの合計幅20mmのテープを作製することで、タックロール紙T1やタック紙T2の用紙端部からはみ出た糊を効果的に取り除くことが可能となる。
図6は、用紙位置規制板4からテープ8を剥がしたときの様子を示す図である。同図に示すように、用紙位置規制板4の左端側の規制壁4bに貼着したテープ8に付着した糊6は、テープ8を剥がすことで容易に取り除くことができる。なお、同図において、矢印Cはテープ8を剥がした方向を示している。
テープ8の材料としては、薄くて安価に製造できるものが適しており、例えばポリオレフィン、ポリエチレン、セロハン等合成樹脂を主成分とするものが挙げられる。この場合、薄過ぎると破れ易く扱い難くなる。また、厚過ぎるとテープの腰が強く用紙位置規制板4の角部に貼り難くなり、また積層した場合に厚みが増して用紙に影響を与えるので、1枚のテープ8の厚みをtとすると、tは10μm<t<100μmの範囲が望ましい。また、摩擦力の小さいテフロン(登録商標)系を使用することで、糊の付着を低減でき、清掃の回数を減らすことができる。
また、テープ8は、1枚でも良いが、複数枚積層して1枚ずつ剥がすような構造のテープ積層体とすることで、テープ貼りの作業回数を減らすことができ、作業工数の削減が可能となる。一例として、1枚のテープの厚みを30μmとして、それを5枚重ねたテープ積層体とする。この場合、テープ積層体の総厚は150μmとなるが、用紙搬送路に対する影響は無視できる厚みなので問題ない。
また、用紙位置規制板4の左右の規制壁4a,4bそれぞれと平坦部4cとの間の角部の内面にテープ8を設けることになるので、テープ8を貼るには多少の手間がかかる。そこで、用紙位置規制板4の右側の規制壁4aと左側の規制壁4bのそれぞれが用紙と平行になる0度から用紙に対して90度となる範囲内で可動な構造とすることで、テープ貼り作業の容易性と工数削減が可能となる。
図7は、規制壁を用紙と平行になる0度から用紙に対して90度となる範囲内で可動させることができる構造を有する用紙位置規制板15を示す図である。同図は、左の規制壁15bと平坦部15cの一部分を示している。同図の(a)は、規制壁15bを用紙と平行になる0度に設定した状態を示しており、同図の(b)は、規制壁15bを用紙に対して90度に設定した状態を示している。なお、図示しないが、右の規制壁15aも同様の構造となっている。また、規制壁15a,15bのそれぞれが用紙に対して90度に設定したときにロックが掛かるか、あるいはロックを掛けることができるような構造を持たせることも大切である。
このような構造の用紙位置規制板15において、テープ8を貼るときは、規制壁15a,15bそれぞれを用紙と平行になる0度に設定し、テープ8を貼り終えると、規制壁15a,15bそれぞれを用紙に対して90度となる元の状態に戻す。すなわち、規制壁15a,15bが平坦部15cに対して開閉可能に連結されており、清掃時に規制壁15a,15bを開くことができるようになっているので、清掃時のテープ8を貼り替えが容易である。
このように構成した本実施の形態によれば、用紙搬送経路上で用紙の流れを規制する用紙位置規制板4の左右の規制壁4a,4bそれぞれと平坦部4cとの間の角部の内面にテープ8を設けたので、糊の層を有するタックロール紙T1やタック紙T2を使用した場合に、これらの用紙が用紙搬送路上で受ける圧迫によって用紙端部からはみ出た糊を付着させることで除去することができる。したがって、テープ8を剥がすだけの簡単な作業でタックロール紙T1やタック紙T2からはみ出た糊を取り除くための清掃作業が、「テープ8を剥がす」だけの極めて簡単な作業となる。また、糊の除去に必要な部材はテープだけなので、極めて安価に実現できる。
なお、本実施の形態では、用紙位置規制板4の材料として金属を用いたが、プラスチック等の樹脂を用いても構わない。
また、本実施の形態では、用紙位置規制板4の形状を断面コの字状に形成して用紙搬送路上の必要な箇所に配置するようにしたが、その形状を断面Lの字状として、用紙搬送路両側に配置させたり、用紙搬送路上の必要な箇所にだけ配置させたりすることも勿論可能である。
また、本実施の形態では、用紙ガイド部材の一例として用紙位置規制板を挙げ、本発明を用紙位置規制板に適用することについて説明したが、本発明は、用紙位置規制板に限らず、用紙搬送路に配設されたコロ等にも適用可能である。
1 給紙装置
2 画像形成装置
3 巻き取り装置
4,15 用紙位置規制板(用紙ガイド部材)
4a,4b,15b 規制壁(接触部、壁部)
4c,15c 平坦部(接触部、底部)
6 糊
8 テープ(清掃部)
20 画像形成部
21 用紙搬送部
22 定着部
100 画像形成システム
203 転写ローラー
204 バックアップローラー
211 給紙部
212 排紙部
213 搬送経路部
221 定着ローラー
222 加圧ローラー
T1 タックロール紙
T2 タック紙
2 画像形成装置
3 巻き取り装置
4,15 用紙位置規制板(用紙ガイド部材)
4a,4b,15b 規制壁(接触部、壁部)
4c,15c 平坦部(接触部、底部)
6 糊
8 テープ(清掃部)
20 画像形成部
21 用紙搬送部
22 定着部
100 画像形成システム
203 転写ローラー
204 バックアップローラー
211 給紙部
212 排紙部
213 搬送経路部
221 定着ローラー
222 加圧ローラー
T1 タックロール紙
T2 タック紙
Claims (5)
- 画像形成装置または画像形成システムの用紙搬送路に設けられる用紙ガイド部材であって、
前記用紙搬送路上において搬送される用紙に接触する接触部と、
前記接触部の幅方向端部に剥離可能に貼着されたテープを備え、前記用紙からはみ出る糊を前記テープに付着させることで除去する清掃部と、
を有する用紙ガイド部材。 - 前記清掃部は、前記テープを複数枚積層してなる請求項1に記載の用紙ガイド部材。
- 前記接触部は、前記用紙の裏面側に位置する底部と、前記用紙の幅方向端部側に位置する壁部とを有し、前記壁部は前記底部に対して開閉可能に連結されている請求項1または請求項2に記載の用紙ガイド部材。
- 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の用紙ガイド部材を備える画像形成装置。
- 印刷用の連帳紙を給紙する給紙装置と、
前記給紙装置により給紙された前記連帳紙に画像を形成する画像形成装置と、
前記画像形成装置により画像が形成された前記連帳紙を巻き取る巻き取り装置と、
前記給紙装置、前記画像形成装置および前記巻き取り装置のうち少なくとも何れかの用紙搬送路に配置される請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の用紙ガイド部材と、
を備える画像形成システム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015004900A JP2016129973A (ja) | 2015-01-14 | 2015-01-14 | 用紙ガイド部材、画像形成装置および画像形成システム |
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JP2015004900A JP2016129973A (ja) | 2015-01-14 | 2015-01-14 | 用紙ガイド部材、画像形成装置および画像形成システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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JP2015004900A Pending JP2016129973A (ja) | 2015-01-14 | 2015-01-14 | 用紙ガイド部材、画像形成装置および画像形成システム |
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---|---|
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Cited By (1)
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JP6187645B1 (ja) * | 2016-07-26 | 2017-08-30 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像形成装置 |
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2015
- 2015-01-14 JP JP2015004900A patent/JP2016129973A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6187645B1 (ja) * | 2016-07-26 | 2017-08-30 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像形成装置 |
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