JP2012022882A - 酸化物超電導導体用基材及びその製造方法と酸化物超電導導体及びその製造方法 - Google Patents

酸化物超電導導体用基材及びその製造方法と酸化物超電導導体及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、酸化物超電導層の下地として、拡散防止層を厚く成膜することなく元素拡散を効果的に抑制することができる技術の提供を目的とする。また、本発明は、拡散防止層を厚く成膜することなく元素拡散を効果的に抑制することができるため、基材表面の平坦性を損なうことなく、拡散防止機能を備えるバッファー層を形成することができる技術の提供を目的とする。
【解決手段】本発明の酸化物超電導導体用基材Aは、クロムを含む金属基材20と、前記クロムを含む金属基材20内表面側に形成された厚さ5〜1000nmの酸化クロム層25と、イオンビームアシスト成膜法により成膜された中間層23とをこの順に備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、酸化物超電導導体用基材及びその製造方法と酸化物超電導導体及びその製造方法に関する。
RE−123系酸化物超電導体(REBaCu7−n:REはYを含む希土類元素の1種又は2種以上)は、液体窒素温度で優れた超電導特性を示すことから、実用上極めて有望な素材とされており、この酸化物超電導体を線材に加工して電力供給用の導体として用いることが強く要望されている。
このRE−123系酸化物超電導導体の作製には、結晶配向性の高い基材上に結晶配向性の良好な酸化物超電導層を形成する必要がある。これは、この種のRE−123系酸化物超電導体の結晶が、その結晶軸の方向によって電気的異方性を有しており、酸化物超電導層を形成する場合、その結晶配向性を良好とする必要があり、酸化物超電導層を成膜する場合の下地となる基材においても、結晶配向性を良好とする必要が生じるためである。
このようなRE−123系酸化物超電導導体に用いる基材として、図7に示す如くテープ状の金属基材100上に、IBAD(Ion Beam Assisted Deposition:イオンビームアシスト成膜)法によって中間層110を積層形成した構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
上述のIBAD法により形成される中間層110とは、熱膨張率や格子定数等の物理的な特性値が金属基材100と酸化物超電導層との中間的な値を示す材料、例えばMgO、YSZ(イットリア安定化ジルコニウム)、SrTiO等によって構成されている。このような中間層110は、金属基材100と酸化物超電導層との物理的特性の差を緩和するバッファー層として機能する。また、IBAD法によって成膜されることにより、中間層110の結晶は高い結晶配向性を有している。
中間層110は、例えば図7に示す如く立方晶系の結晶構造を有する微細な結晶粒120が、多数、結晶粒界を介し接合一体化されてなり、各結晶粒120の結晶軸のc軸は基材100の上面(成膜面)に対し直角に向けられ、各結晶粒120の結晶軸のa軸同士及びb軸同士は、互いに同一方向に向けられて面内配向されている。そして、各結晶粒120のa軸(あるいはb軸)同士は、それらのなす角(図8に示す粒界傾角K)を30度以内にして接合一体化されている。
この中間層110の結晶面内配向性が高い方がその上に成膜される酸化物超電導層も高い結晶配向性となり、この結晶面内配向性が高くなるほど、臨界電流、臨界磁場、臨界温度等の超電導特性が優れた酸化物超電導導体を得ることができる。
また、金属テープの基材上に中間層と金属酸化物からなるキャップ層と酸化物超電導層を積層し、キャップ層の結晶配向性を中間層より更に高めることにより、優れた結晶配向性を有する酸化物超電導層を形成する技術も知られている(特許文献2参照)。
上述の如く高配向度の基材を得ることは、RE−123系酸化物超電導導体を作製する上で重要な役割を果たすので、本発明者らは鋭意研究開発を進めており、その過程において、IBAD法を用い、優れた配向性を示すGZO(GdZr)あるいはMgOなどの中間層を形成する技術を研究している。
また、本発明者らは、より高配向性の酸化物超電導層を備えた酸化物超電導導体を研究するに際し、IBAD法により形成される中間層の下地となるベッド層についても精力的に研究を進めている。このベッド層は、その上にIBAD法により形成される中間層の結晶配向性をさらに高めると同時に、酸化物超電導層形成後の熱処理時において金属基材からの不要な元素拡散を抑制する目的で設けられる。
金属基材からの不要な元素拡散を抑制するために、ベッド層に加えて、拡散防止層を設けることが一般的である。
拡散防止層は、ベッド層と同様、金属基材と超電導層との物理的特性(熱膨張率や格子定数等)の差を緩和するバッファー層として機能し、その材質は、物理的特性が金属基材と超電導導体膜との中間的な値を示す金属酸化物が好ましい。拡散防止層の好ましい材質として具体的には、GdZr、CeZr、MgO、ZrO−Y(YSZ)、SrTiO、CeO、Y、Al、SiO、Gd、ZrO、Ho、Nd等の金属酸化物を例示できる。
一方、超電導層の配向性を向上させるためには、基板表面を研磨し、平坦にした後バッファー層を形成し、中間層形成前の表面状態を可能な限り平坦にする検討も行われている。
特開2004−71359号公報 特開2008−130255号公報
バッファー層の備えている拡散防止機能を向上させるためには、バッファー層を厚くすれば良いが、厚くすることによりバッファー層表面の平坦性が損なわれてしまい、基板表面を平坦化しても結果として良好な配向性を備えた超電導層を形成することができないという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、酸化物超電導層の下地として、拡散防止層を厚く成膜することなく元素拡散を効果的に抑制することができる技術の提供を目的とする。また、本発明は、拡散防止層を厚く成膜することなく元素拡散を効果的に抑制することができるため、基材表面の平坦性を損なうことなく、拡散防止機能を備えるバッファー層を形成することができる技術の提供を目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために以下の構成を有する。
本発明の酸化物超電導導体用基材は、クロムを含む金属基材と、前記クロムを含む金属基材内表面側に形成された厚さ5〜1000nmの酸化クロム層と、イオンビームアシスト成膜法により成膜された中間層とをこの順に備えることを特徴とする。
本発明の酸化物超電導導体用基材は、前記中間層成膜後に、前記酸化クロム層の上面にグルーブが形成されてなることを特徴とする。
本発明の酸化物超電導導体用基材は、前記酸化クロム層と前記中間層との間にベッド層が介在されてなることを特徴とする。
本発明の酸化物超電導導体用基材は、前記中間層の上に、キャップ層を介し酸化物超電導層が積層されて酸化物超電導導体の基材として適用されることを特徴とする。
本発明の酸化物超電導導体は、先のいずれかに記載の酸化物超電導導体用基材の上に、キャップ層と酸化物超電導層とを備えてなることを特徴とする。
本発明の酸化物超電導導体用基材の製造方法は、クロムを含む金属基材上に、イオンビームアシスト成膜法により成膜された中間層を備える酸化物超電導導体用基材の製造方法であって、イオンビームアシスト成膜法による中間層形成後にアニール処理を行い、5〜1000nmの膜厚の酸化クロム層を形成することを特徴とする。
本発明の酸化物超電導導体用基材の製造方法は、前記アニール処理が、700〜900℃の温度範囲において、30秒以上行われることを特徴とする
本発明の酸化物超電導導体用基材の製造方法は、前記金属基材と前記中間層との間にベッド層を介在させることを特徴とする。
本発明の酸化物超電導導体の製造方法は、先のいずれかに記載の酸化物超電導導体用基材の上に、キャップ層と酸化物超電導層とを形成することを特徴とする。
本発明の酸化物超電導導体の製造方法は、前記アニール処理が、前記キャップ層形成時、前記キャップ層形成後、または前記酸化物超電導層形成時のいずれかに行われることを特徴とする。
中間層を厚くすると平坦性を損なうが、本発明は、クロムを含む金属基材内表面側に厚さ5〜1000nmの酸化クロム層を形成したので、クロム層が拡散防止機能を発揮し、中間層を厚く形成しなくとも充分な拡散防止機能を奏するので、金属基材表面の平坦性を損なうことなく、酸化クロム層と中間層を備えた酸化物超電導導体用基材、及び酸化物超電導導体を提供できる。
また、中間層成膜後にアニール処理を行い酸化クロム層を形成するので、アニール処理により金属基材表面の平坦性が損なわれても中間層の結晶配向性に影響を及ぼすことなく、拡散防止機能を備える中間層を備えた酸化物超電導導体用基材及び酸化物超電導導体を提供できる。
本発明に係る酸化物超電導導体用基材の第一の実施形態を示す構成図である。 本発明に係る酸化物超電導導体の第一の実施形態を示す構成図である。 本発明に係る酸化物超電導導体用基材の第二の実施形態を示す構成図である。 本発明に係る酸化物超電導導体の第二の実施形態を示す構成図である。 イオンビームアシスト成膜法により成膜する装置の一例を示す構成図である。 図5に示す装置に適用されるイオンガンの構造の一例を示す構成図である。 金属テープ上にIBAD法により形成した中間層の一例を示す構成図である。 IBAD法により形成した中間層の結晶粒を示す構成図である。 酸化クロム層の断面透過型電子顕微鏡画像を示す図である。 酸化クロム層の元素分析の結果を示す図である。 ハステロイの金属基材の元素分析の結果を示す図である。
本発明の実施の形態について以下説明する。
(1) 第一の実施形態
図1は本発明に係る酸化物超電導導体用基材の第一の実施形態を示すもので、この第一実施形態の酸化物超電導導体用基材A(以下、基材Aと略すこともある。)は、金属基材20上に、順に成膜された拡散防止層12、ベッド層22、中間層23からなるものである。さらに、後述するアニール処理により、金属基材20内に酸化クロム層25を備える。つまり、金属基材20は、金属基材本体21と酸化クロム層25とからなる。
また、図2は第一の実施形態の酸化物超電導導体用基材Aの上にキャップ層24、酸化物超電導層37及び安定化層38を成膜してなる酸化物超電導導体Bを示している。
金属基材20を構成する材料としては、金属基材20内に酸化クロム層25を形成させるため、クロムを含むものであれば特に限定されず、強度及び耐熱性に優れた、Cu、Ni、Ti、Mo、Nb、Ta、W、Mn、Fe、Ag等からなる合金を用いることができる。特に、強度、耐食性、及び耐熱性の点で優れているステンレス、ハステロイ(登録商標)が好ましく、ハステロイがより好ましい。
なお、金属基材20は、長尺のテープ状のものである。本実施形態においては、例えば、幅10mm、厚さ0.1mm、長さ数m〜数100mの長尺のテープ状金属基材が用いられる。
金属基材20内に形成される酸化クロム層25は、金属基材本体21からの元素拡散を防止する役割を担う。後述するように、酸化物超電導導体用基材をアニール処理することにより、金属基材20中のクロムが酸化され、金属基材20内に酸化クロム層25が形成される。このアニール処理によって形成される酸化クロム層25の膜厚は、超電導特性の観点から、5〜1000nmである。充分な拡散防止効果を得るためにはこの範囲の膜厚が必要であり、この範囲を外れると、臨界電流値(Ic)低下の原因となる。
金属基板20を酸化すると、金属の粒界にグルーブと呼ばれる谷が発生する。このようなグルーブが形成されてなる酸化クロム層25を、表面処理することなくこのまま利用して金属基板20上に中間層23を成膜すると、中間層23の結晶配向性が大きく乱れてしまう。しかし、後述するように中間層23成膜後に金属基板20を酸化させた場合には、中間層23の結晶配向性に影響を及ぼすことなく、酸化クロム層25を形成することができる。
本発明においては、酸化クロム層25が金属基材本体21からの元素拡散を防止する役割を担うが、更に効果的に元素拡散を防止するため、酸化クロム層25の上に拡散防止層12が形成されてもよい。
拡散防止層12は、窒化ケイ素(Si)、酸化アルミニウム(Al、「アルミナ」とも呼ぶ)、あるいはGZO(GdZr)等から構成され、その厚さは、表面粗さを損なわない程度に厚くすることができる。
また、拡散防止層12の結晶性は特に問われないので、通常のスパッタ法等の成膜法により形成すればよい。
なお、本発明においては、製造プロセスの単純化と低コスト化のために拡散防止層12を備えていない構造とすることも可能である。
ベッド層22は、耐熱性が高く、界面反応性をより低減するためのものであり、その上に成膜される中間層23の配向性を得るために機能する。ベッド層22としては、例えば、希土類酸化物や、希土類酸化物と金属酸化物との混合物から構成される膜を用いることができる。
ベッド層22を構成する希土類酸化物として、組成式(α2x(β(1−X)で示されるものが挙げられる。ここで、αとβは希土類元素で0≦x≦1に属するものを指す。より具体的には、Y、CeO、Dy、Nd、Pr11、Sc、Sm、Tb、Tm等を例示することができる。また、ベッド層22を構成する希土類酸化物と金属酸化物との混合物としては、前述したベッド層22を構成する希土類酸化物と金属酸化物MO(Mは、Ti、Zr、又はHfを示す。)との混合物が挙げられる。
ベッド層22は、例えばスパッタリング法などにより形成され、その厚さは例えば1〜100nmである。
図1及び後述する酸化物超電導導体の第一の実施形態を示す図2に示されるように、拡散防止層12とベッド層22の2層構造とする場合、拡散防止層12をアルミナから形成し、ベッド層22をYから形成する構造を例示できる。
なお、本発明においては、拡散防止層12とベッド層22の2層構造に限定されるものではなく、必要に応じて、ベッド層22のみの1層構造、又は、拡散防止層12のみの1層構造とすることも可能である。
本実施形態のように、拡散防止層12とベッド層22の2層構造とするのは、ベッド層22の上にキャップ層24、酸化物超電導層37等の他の層を形成する場合に、金属基材20の構成元素の一部がベッド層22を介して酸化物超電導層37側に拡散することを抑制するためであり、拡散防止層12とベッド層22の2層構造とすることで、金属基材20側からの元素拡散を効果的に抑制することができる。
ベッド層22の上に形成される中間層23は、IBAD(Ion Beam Assisted Deposition:イオンビームアシスト成膜)法によって形成された膜であり、金属基材20上に2軸配向性を付与する役割をもつ。この中間層23を成膜する場合にイオンビームアシストスパッタ装置を用いてイオンビームアシスト成膜法を実施するが、それらの説明については後述する。
中間層23を構成する材料としては、例えば、MgO、イットリア安定化ジルコニウム(YSZ)、GdZr、CeO等を挙げることができ、その他、岩塩型構造、パイロクロア構造、希土類−C構造、ペロブスカイト型構造又は蛍石型構造を有する適宜の化合物を用いることができる。
これらの中でも、中間層23の材料としては、MgO、YSZ、あるいは、GdZrを用いることが好ましく、IBAD法における配向度を表す指標であるΔΦ(FWHM:半値全幅)の値を小さくできるため、MgOやGdZrを用いることができ、この実施形態においては、特にMgOを用いることができる。
中間層23の膜厚は、1〜1500nm(1.5μm)の範囲、例えば数nm程度とすることができるが、これらの範囲や値に制限されるものではない。
中間層23の膜厚が1.5μmを超える場合、中間層23の成膜方法として用いるIBAD法の蒸着速度が比較的低速であることから、中間層23の成膜時間が長くなり経済的に不利となる。
一方、中間層23の膜厚が1nm未満の場合、中間層23自身の結晶配向性を制御することが難しくなり、この上に形成されるキャップ層24の配向度制御が難しくなり、さらにキャップ層24の上に形成される酸化物超電導層の配向度制御も難しくなる。その結果、酸化物超電導導体は臨界電流が不十分となる可能性がある。
この実施形態において、中間層23の膜厚は、1〜50nmの範囲とすることができる。
図2は第一の実施形態の酸化物超電導導体用基材Aの上にキャップ層24、酸化物超電導層37及び安定化層38を成膜してなる酸化物超電導導体Bを示している。
キャップ層24は、その上に設けられる酸化物超電導層37の配向性を制御する機能を有するとともに、酸化物超電導層37を構成する元素の中間層23への拡散や、成膜時に使用するガスと中間層23との反応を抑制する機能などを有する。
キャップ層24としては、特に、中間層23の表面に対してエピタキシャル成長するととともに、横方向(面方向)に粒成長(オーバーグロース)して、結晶粒が面内方向に選択成長するという過程を経て成膜される自己配向化する膜であることが好ましい。このように選択成長しているキャップ層24は、中間層23よりも更に高い面内配向度が得られる。
キャップ層24を構成する材料としては、このような機能を発現し得るものであれば特に限定されないが、例えば、CeO、LaMnO、SrTiO、Y、Al等を用いるのが好ましい。
キャップ層24の構成材料としてCeOを用いる場合、キャップ層24は、全体がCeOによって構成されている必要はなく、Ceの一部が他の金属原子又は金属イオンで置換されたCe−M−O系酸化物を含んでいてもよい。
キャップ層24の適正な膜厚は、その構成材料によって異なり、例えばCeOによってキャップ層24を構成する場合には、50〜5000nmの範囲、より好ましくは500〜1200nmの範囲などを例示することができる。キャップ層24の膜厚がこれらの範囲から外れると、十分な配向度が得られない場合がある。
キャップ層24を成膜するには、パルスレーザー蒸着法(PLD法)、スパッタリング法などを用いて形成することができるが、大きな成膜速度を得られる点でPLD法を用いることが望ましい。
なお、本発明においては、キャップ層24を備えていない構造とすることも可能である。
本実施形態の酸化物超電導導体Bは、キャップ層24の上に、酸化物超電導層37と安定化層38を形成してなる基本構造とされている。
酸化物超電導層37の材料としては、RE−123系酸化物超電導体(REBaCu7−n:REはY、La、Nd、Sm、Eu、Gd等の希土類元素)を用いることができる。
RE−123系酸化物の中でも好ましくは、Y123(YBaCu7−n)又はGd123(GdBaCu7−n)等を用いることができる。また、その他の酸化物超電導体、例えば、(Bi、Pb)CaSrCuなる組成等に代表される臨界温度の高い他の酸化物超電導体からなるものを用いても良い。 酸化物超電導層37の厚さは、0.5〜5μm程度であって、均一な厚さであることが好ましい。酸化物超電導層37は、PLD法、CVD法、スパッタ法、TFA−MOD法(トリフルオロ酢酸塩を用いた有機金属堆積法、塗布熱分解法)等の成膜法で成膜することができる。また、酸化物超電導層37の膜質は均一であることが好ましく、酸化物超電導層37の結晶のc軸とa軸とb軸もキャップ層24の結晶に整合するようにエピタキシャル成長して結晶化しており、結晶配向性が優れたものとなっている。
安定化層38は、酸化物超電導層37の超電導特性の安定化などの目的で形成されたもので、AgやAg合金、Cuなどの良電導性金属材料からなる。なお、本実施形態では安定化層38を有する酸化物超電導導体Bを例示したが、本発明はこれに限定されず、安定化層38を備えていない構造とすることも可能である。
(2) 第二の実施形態
図3は本発明に係る酸化物超電導導体用基材の第二の実施形態を示すもので、この第1実施形態の酸化物超電導導体用基材Cは、金属基材20上に、中間層23が成膜されたものである。さらに、後述するアニール処理により、金属基材20内に酸化クロム層25を備える。
また、図4は第二の実施形態の酸化物超電導導体用基材Cの上にキャップ層24、酸化物超電導層37及び安定化層38を成膜してなる酸化物超電導導体Dを示している。
この実施形態において、第一の実施形態と異なる部分について主に説明し、同様の部分については、その説明を所略する。
尚、図3、4において、図1、図2に示した酸化物超電導導体用基材Aまたは酸化物超電導導体Bと同じ構成要素については、同一の符号を付した。
金属基板20の上に形成される中間層23を構成する材料としては、第一の実施形態と同様の化合物を用いることができるが、これらの中でも、GdZrを用いることができ、この場合、膜厚を、500〜1500nmの範囲とすることができる。
次に、前述の酸化物超電導導体用基材Aの製造方法について説明する。
まず、前述の材料からなるテープ状などの長尺の金属基材20を用意し、この金属基材20上に、イオンビームスパッタ法、電子ビーム蒸着法、パルスレーザ蒸着法(PLD法)、化学気相蒸着法(CVD法)、ゾル・ゲル法などの成膜法によってAl等の拡散防止層12を形成する。
次に、イオンビームスパッタ法、電子ビーム蒸着法、パルスレーザ蒸着法(PLD法)、化学気相蒸着法(CVD法)、ゾル・ゲル法などの成膜法によって、Y等のベッド層22を形成する。
次に、IBAD法によってMgOなどの中間層23を形成する。以下、イオンビームアシストスパッタ装置とそれを用いたイオンビームアシスト成膜法(IBAD法)により中間層23を成膜する場合について説明する。
まず、IBAD法に用いる成膜装置について説明する。
図5は、IBAD法による中間層(IBAD−MgO等)を製造する装置の一例を示すものであり、この例の装置は、スパッタ装置にイオンビームアシスト用のイオンガンを設けた構成となっている。
この成膜装置は、金属基材20上にベッド層22が成膜された基材Aを保持する基材ホルダ51と、この基材ホルダ51の斜め上方に所定間隔をもって対向配置された板状のターゲット52と、基材ホルダ51の斜め上方に所定間隔をもって対向され、かつ、ターゲット52と離間して配置されたイオンガン53と、ターゲット52の下方においてターゲット52の下面に向けて配置されたスパッタビーム照射装置54を主体として構成されている。また、図中符号55は、ターゲット52を保持したターゲットホルダを示している。
また、図5に示す装置は図示略の真空容器に収納されていて、基材Aの周囲を真空雰囲気に保持できるようになっている。更に前記真空容器には、ガスボンベ等の雰囲気ガス供給源が接続されていて、真空容器の内部を真空等の低圧状態で、かつ、アルゴンガスあるいはその他の不活性ガス雰囲気または酸素を含む不活性ガス雰囲気にすることができるようになっている。
なお、基材A(金属基材20)として長尺の金属テープを用いる場合は、真空容器の内部に金属テープの送出装置と巻取装置を設け、送出装置から連続的に基材ホルダ51に基材Aを送り出し、続いて巻取装置で巻き取ることでテープ状の基材上に多結晶薄膜を連続成膜することができるように構成することが好ましい。
基材ホルダ51は内部に加熱ヒータを備え、基材ホルダ51の上に位置された基材Aを所用の温度に加熱できるようになっている。また、基材ホルダ51の底部には、基材ホルダ51の水平角度を調整できる角度調整機構が付設されている。なお、角度調整機構をイオンガン53に取り付けてイオンガン53の傾斜角度を調整し、イオンの照射角度を調整するようにしても良い。
ターゲット52は、目的とする中間層23を形成するためのものであり、目的の組成の多結晶薄膜と同一組成あるいは近似組成のもの等を用いる。ターゲット52として具体的には、MgOあるいはGdZr等を用いるがこれらに限るものではなく、形成しようとする多結晶薄膜に見合うターゲットを用いれば良い。
イオンガン53は、容器の内部に、イオン化させるガスを導入し、正面に引き出し電極を備えて構成されている。そして、ガスの原子または分子の一部をイオン化し、そのイオン化した粒子を引き出し電極で発生させた電界で制御してイオンビームとして照射する装置である。
更に、図6に示す構成の内部構造のイオンガン53を用いることができる。このイオンガン53は、筒状の容器56の内部に、引出電極57とフィラメント58とArガス等の導入管59とを備えて構成され、容器56の先端からイオンをビーム状に平行に照射できるものである。
イオンガン53は、図5に示されるようにその中心軸を基材Aの上面(金属基材20上のベッド層22の上面;成膜面)に対して傾斜角度θでもって傾斜させて対向されている。この傾斜角度θは、成膜しようとする材料に応じて、30〜60度の範囲で好ましい角度を選択するが、MgOの場合は、特に45度前後が好ましい。従ってイオンガン53は基材Aの上面に対して傾斜角θでもってイオンを照射できるように配置されている。
スパッタビーム照射装置54は、イオンガン53と同等の構成をなし、ターゲット52に対してイオンを照射してターゲット52の構成粒子を叩き出すことができるものである。なお、本発明装置ではターゲット52の構成粒子を叩き出すことができることが重要であるので、ターゲット52に高周波コイル等で電圧を印加してターゲット52の構成粒子を叩き出し可能なように構成し、スパッタビーム照射装置54を省略しても良い。
次に前記構成の装置を用いて金属基材20上のベッド層22上にMgOの中間層23を形成する場合について説明する。金属基材20上のベッド層22上に中間層23を形成するには、MgOのターゲットを用いるとともに、角度調整機構を調節してイオンガン53から照射されるイオンを基材ホルダ51の上面に45度前後の角度で照射できるようにする。次に基材を収納している容器の内部を真空引きして減圧雰囲気とする。そして、イオンガン53とスパッタビーム照射装置54を作動させる。
スパッタビーム照射装置54からターゲット52にイオンを照射すると、ターゲット52の構成粒子が叩き出されてベッド層22上に飛来する。そして、ベッド層22上に、ターゲット52から叩き出した構成粒子を堆積させると同時に、イオンガン53からArイオンを照射する。このイオン照射する際の照射角度θは、例えばMgOを形成する際には、45度前後の範囲とすることができる。
以上の方法によりベッド層22上に薄くとも良好な結晶配向性でIBAD−MgO層を形成することができる。
次に、酸化クロム層の形成方法について説明する。中間層23形成後に、酸化物超電導導体用基材Aをアニール処理することにより、金属基材20中のクロムが酸化され、金属基材20内に酸化クロム層25が形成される。アニール処理は、700〜900℃の温度範囲において、30秒以上行われる。アニール処理の温度が650℃程度となると、酸化クロムの生成速度が低下し、プロセスの時間がかかってしまう。一方、950℃以上となると、金属基板自体が成膜時のテンションで延び、脆化するおそれがある。また、前記アニール処理は、酸素雰囲気中で行われることが好ましいが、上層の拡散防止層を構成するアルミナ等から酸素が供給される場合には、真空中で行われてもよい。また、処理時間は、30秒以上行われれば特に限定されないが、1分以上10分以下が好ましい。このアニール処理の条件によって、膜厚5〜1000nmの酸化クロム層25が形成される。
金属基板20を酸化させると、金属の粒界にグルーブと呼ばれる谷が発生する。酸化クロム層25を形成させた後に、表面処理をせずに中間層23を成膜させると中間層23の結晶配向性が大きく乱れてしまう。しかし、中間層23成膜後に金属基板20を酸化させた場合には、中間層23の結晶配向性に影響を及ぼすことなく、酸化クロム層25を形成することができる。
次に、酸化物超電導導体Bの製造方法について説明する。
前述した酸化物超電導導体用基材Aの製造方法に加えて、中間層23上に、キャップ層24を形成する。キャップ層24がCeO層で構成される場合、このCeO層は、PLD法(パルスレーザ蒸着法)、スパッタリング法等で成膜することができるが、大きな成膜速度を得られる点でPLD法を用いることが望ましい。PLD法によるCeO層の成膜条件としては、基材温度約600〜900℃、約0.6〜40Paの酸素ガス雰囲気中で、レーザーエネルギー密度が1〜5J/cmで行うことができる。
更に、キャップ層24の上に、酸化物超電導層37と安定化層38を形成させるが、キャップ層の形成方法と同様に、PLD法やスパッタ法を用いることができる。
酸化物超電導導体用基材Aの製造方法において述べたように、酸化物超電導導体Bの製造方法においても、中間層形成後にアニール処理を行い、金属基材20内に酸化クロム層を形成させることができる。
また、キャップ層24、酸化物超電導層37、または安定化層38形成時と同時に、若しくは各層の形成後に、アニール処理を行い酸化クロム層を形成させてもよい。
酸化物超電導導体用基材C及び酸化物超電導導体Dの製造方法については、酸化物超電導導体用基材A及び酸化物超電導導体Bの製造方法と同様であるため省略する。
以下、具体的実施例により、本発明についてより詳細に説明する。ただし、本発明は、以下に示す実施例に、何ら限定されるものではない。
(実施例1〜8、比較例1)
ハステロイC276(商品名、ヘインズ社製)の幅10mmのテープ上に、スパッタ法によりAlの拡散防止層を成膜した。Al層の成膜温度を室温、膜厚を20nmとした。
次に、このAlの拡散防止層上に、イオンビームスパッタ法によりYのベッド層を膜厚10nmとなるように成膜した。
続いてIBAD法によりMgOのターゲットを用いてアシストイオンビームを入射角45゜で照射しながらMgOのターゲットにイオンビームを照射してターゲット粒子を叩き出し、ベッド層上にIBAD−MgOの中間層を成膜した(膜厚5nm)。
次に、IBAD−MgOの中間層上に、パルスレーザー蒸着法(PLD法)により700℃で厚さ500nmのCeOのキャップ層を形成した。
その後、酸素雰囲気中、900℃で、アニール処理を行い、ハステロイC276製のテープ表面に酸化クロム層を形成した。アニール処理の時間を調節し、表1に示される酸化クロム厚(酸化クロム層の厚さ)の酸化物超電導導体を作製した。
更に、PLD法(パルスレーザー蒸着法)によりキャップ層上にGd123(GdBaCu7−n)なる組成の酸化物超電導層を形成した(膜厚1.5μm)。
続いて酸化物超電導層上に、イオンビームスパッタ法によりAgの保護層を形成した。
その後、超電導層に酸素を入れるために、酸素雰囲気中、500℃で、アニール処理を行った。
実施例1〜8、比較例1で得られた酸化物超電導導体の臨界電流値(Ic)を液体窒素の温度下で無磁場中において測定した。実施例6で得られた酸化物超電導導体(酸化クロム厚500nm)の臨界電流値を基準に、各実施例及び比較例における劣化率を以下のように算出した。
劣化率(%)=(Ic−318)/Icx100
算出した劣化率から下記評価基準に従い評価した。
◎:劣化率が−30%以上
○:劣化率が−50%以上−30%未満
△:劣化率が−70%以上−50%未満
結果を表1に示す。
表1に示すとおり、厚さ5〜1000nmの酸化クロム層を有する実施例1〜8の酸化物超電導導体は、比較例1に比べて超電導特性に優れていた。
(実施例9〜13、比較例2〜4)
酸素雰囲気中、表2に示す温度で、30分間アニール処理を行い、ハステロイC276製のテープ表面に酸化クロム層を形成した以外は、実施例1と同様の方法で酸化物超電導導体を作製した。
実施例9〜13、比較例2〜4で得られた酸化物超電導導体の臨界電流値(Ic)を液体窒素の温度下で無磁場中において測定した。
結果を表2に示す。
表2に示すとおり、700〜900℃の温度範囲でアニール処理して作製された実施例9〜13の酸化物超電導導体は、比較例2〜4に比べて超電導特性に優れていた。
次に、金属基材上に形成された酸化クロム層の断面画像を、透過型電子顕微鏡(以下、TEMと呼ぶ)により観察した。その結果を図9に示す。
図9は、実施例6で得られた酸化物超電導導体の暗視野断面のTEM画像を示す。図9に示されるようにハステロイの金属基材とアルミナの拡散防止層の間に酸化クロム層が形成されていることが確認された。
さらに、図9に示された酸化クロム層に相当するAの部分の元素分析を行ったところ、図10に示されるようにAの部分は、クロムと酸素からなり、ハステロイからの元素拡散を効率よく抑制していることが確認された。対照として、図9に示されたハステロイの金属基材に相当するBの部分の元素分析を行ったところ、図11に示されるようにBの部分は、ハステロイの金属基材の成分からなることが確認された。
また、図9において、金属基板の結晶粒がはっきりしていることから、アニール処理により金属基材上にグルーブが発生していることが確認された。本発明においては、金属基材上の結晶面内配向性が乱れているにもかかわらず、中間層はΔΦ≦10°(本実施例ではΔΦ=4〜6°)と結晶面内配向性に優れていることが明らかとなった。
A、C…酸化物超電導導体用基材、B、D…酸化物超電導導体、12…拡散防止層、20…金属基材、21…金属基材本体、22…ベッド層、23…中間層、24…キャップ層、25…酸化クロム層、37…酸化物超電導層、38…安定化層、52…ターゲット、53…イオンガン

Claims (10)

  1. クロムを含む金属基材と、前記クロムを含む金属基材内表面側に形成された厚さ5〜1000nmの酸化クロム層と、イオンビームアシスト成膜法により成膜された中間層とをこの順に備えることを特徴とする酸化物超電導導体用基材。
  2. 前記中間層成膜後に、前記酸化クロム層の上面にグルーブが形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の酸化物超電導導体用基材。
  3. 前記酸化クロム層と前記中間層との間にベッド層が介在されてなることを特徴とする請求項1または2に記載の酸化物超電導導体用基材。
  4. 前記中間層の上に、キャップ層を介し酸化物超電導層が積層されて酸化物超電導導体の基材として適用されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の酸化物超電導導体用基材。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の酸化物超電導導体用基材の上に、キャップ層と酸化物超電導層とを備えてなることを特徴とする酸化物超電導導体。
  6. クロムを含む金属基材上に、イオンビームアシスト成膜法により成膜された中間層を備える酸化物超電導導体用基材の製造方法であって、イオンビームアシスト成膜法による中間層形成後にアニール処理を行い、5〜1000nmの膜厚の酸化クロム層を形成することを特徴とする酸化物超電導導体用基材の製造方法。
  7. 前記アニール処理は、700〜900℃の温度範囲において、30秒以上行われることを特徴とする請求項6に記載の酸化物超電導導体用基材の製造方法。
  8. 前記金属基材と前記中間層との間にベッド層を介在させることを特徴とする請求項6または7に記載の酸化物超電導導体用基材の製造方法。
  9. 請求項6〜8のいずれか1項に記載の酸化物超電導導体用基材の上に、キャップ層と酸化物超電導層とを形成することを特徴とする酸化物超電導導体の製造方法。
  10. 前記アニール処理は、前記キャップ層形成時、前記キャップ層形成後、または前記酸化物超電導層形成時のいずれかに行われることを特徴とする請求項9に記載の酸化物超電導導体の製造方法。
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JP2013218994A (ja) * 2012-04-12 2013-10-24 Furukawa Electric Co Ltd:The 超電導線及び超電導線の製造方法
CN111272533A (zh) * 2020-03-07 2020-06-12 北京工业大学 一种研究高温超导材料氧元素扩散机制的样品制备方法
CN115505881A (zh) * 2021-06-07 2022-12-23 中国兵器工业第五九研究所 离子束辅助沉积在抑制金属涂层元素界面互扩散中的应用

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