JP2012022200A - ディスプレイ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】大面積で薄いカバーガラス板の自重変形を低減することができるディスプレイ装置を提供すること。
【解決手段】表示パネル20と、該表示パネル20の前方に設置されるカバーガラス板30とを備えるディスプレイ装置10において、カバーガラス板30は、32インチ以上の対角線長さL、1.5mm以下の厚さ、および、70GPa以上のヤング率を有することを特徴とするディスプレイ装置20を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ディスプレイ装置に関する。
携帯電話やPDA、ノートパソコンなどのモバイル機器には、液晶ディスプレイ(LCD)装置などの薄型のディスプレイ装置が搭載されている。このディスプレイ装置では、表示パネルの前方に、「前面フィルタ」とも呼ばれるカバーガラス板が設置されており、ユーザは前面板を介して表示パネルの表示を視認する(例えば、特許文献1参照)。
カバーガラス板は、主として、ディスプレイ装置の美観や強度の向上、衝撃破損防止などを目的として設置される。カバーガラス板は、耐傷付き性向上のため、表層の少なくとも一部に圧縮応力層を設けた化学強化ガラス板であることが多い。化学強化ガラスの製造方法としては、例えばイオン交換法などがある。
イオン交換法では、ガラスを処理液に浸漬して、ガラスの表層に含まれる、小さなイオン半径のイオン(例えば、Naイオン)を、大きなイオン半径のイオン(例えば、Kイオン)と置換することで、ガラスの表層に圧縮応力層を設ける。
特開2007−11210号公報
一方、近年では、家庭用テレビなどの据え置き型の機器向けに、液晶ディスプレイ(LCD)装置やプラズマディスプレイ(PDP)装置などの大画面化が進んでおり、モバイル機器に比べて、画面サイズが極めて大きくなっている。
このような大画面(例えば、32インチ以上)のディスプレイ装置に搭載されるカバーガラス板は、モバイル機器に搭載されるものに比べて、大面積とする場合が多くなっている。また、これに伴う重量増加を軽減するため、カバーガラス板は、薄くすることが多くなってきている。
しかしながら、カバーガラス板を大面積とし、且つ、薄くすると、カバーガラス板が自重変形しやすくなるので、ディスプレイ装置の美観や表示品質などが損なわれることがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、大面積で薄いカバーガラス板の自重変形を低減することができるディスプレイ装置を提供することを目的とする。
上記目的を解決するため、本発明は、表示パネルと、該表示パネルの前方に設置されるカバーガラス板とを備えるディスプレイ装置において、
前記カバーガラス板は、32インチ以上の対角線長さ、1.5mm以下の厚さ、および、70GPa以上のヤング率を有することを特徴とするディスプレイ装置を提供する。
本発明によれば、大面積で薄いカバーガラス板の自重変形を低減することができるディスプレイ装置を提供することができる。
本発明の一実施形態におけるディスプレイ装置の側面断面図である。 図1の正面図である。 図1の変形例の側面断面図である。 溶融塩(KNO)中のLi含有量(質量%)と化学強化処理後のガラスの表面圧縮応力S(MPa)との関係を示す図である。 ガラス中のZrO含有量(mol%)と化学強化処理後のガラスのビッカース硬度(HV)との関係を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。なお、本発明は、後述の実施形態に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、後述の実施形態に種々の変形および置換を加えることができる。
図1は、本発明の一実施形態におけるディスプレイ装置の概略側面図である。図1に示すように、ディスプレイ装置10は、表示パネル20と、カバーガラス板30とを備える。カバーガラス板30は表示パネル20よりも大面積であって、ユーザはカバーガラス板30を介して表示パネル20の表示を視認する。
(表示パネル)
表示パネル20は、画像を表示するものである。表示パネル20は、一般的な構成であって良く、例えば液晶パネルやプラズマパネルなどであって良い。液晶パネルは、2枚の透光性基板、および2枚の透光性基板の間に設けられる液晶層などで構成される。プラズマパネルは、2枚の透光性基板、および2枚の透光性基板の間に設けられる蛍光体層などで構成される。
表示パネル20用の透光性基板としては、ガラス基板や樹脂基板などが用いられる。ガラス基板は、耐熱性や耐薬品性に優れており、基板上に透明電極膜や半導体素子(例えば、TFT)などを形成する際に加熱処理や薬品処理をすることができる。一方、樹脂基板は、フレキシブル性に優れている。一般的には、ガラス基板を用いることが多い。
ガラス基板は、表示パネル20の種類に応じた材料で形成される。例えば、液晶パネル用のガラス基板は、アルカリ金属イオンが液晶パネルの表示特性に悪影響を与えるので、アルカリ金属酸化物を実質的に含まない無アルカリガラスで形成される。また、プラズマパネル用のガラス基板は、歪み点が高く、熱膨張係数が大きいソーダライムガラスで形成される。
ガラス基板を製造する方法としては、まず、複数のガラス原料を目標の配合になるように調合し、これを溶解炉に連続的に投入し、例えば、1500〜1600℃に加熱して溶融する。次いで、この溶融ガラスを所定の板厚に成形し、徐冷後切断して、ガラス基板を得る。
ここで、溶融ガラスを所定の板厚に成形する成形方法は、特に限定されないが、例えばフロート法やフュージョン法などがある。フロート法では、浴槽内の溶融金属(例えば、溶融錫)の浴面に溶融ガラスを連続的に供給して、帯板状に成形する。フュージョン法では、断面略V字状の樋の内部に溶融ガラスを連続的に供給し、樋から左右両側に溢れ出た溶融ガラスを、樋の下縁で合流させて帯板状に成形する。
(カバーガラス板およびその周辺部材)
カバーガラス板30は、主として、ディスプレイ装置10の美観や強度の向上、衝撃破損防止などを目的として設置される。カバーガラス板30は、表示パネル20の前方に設置される。
例えば、カバーガラス板30は、図1に示すように、表示パネル20の表示側(前側)から離間するように設置されて良い。この場合、カバーガラス板30と、表示パネル20とは筐体12を介して一体化されて良い。なお、筐体12は、図1においては、カバーガラス30を外側から覆うように図示されているが、カバーガラス30の端面がむき出しになっていてもよい。
また、カバーガラス板30は、図3に示すように、表示パネル20の表示側(前側)に貼り付けられても良い。例えば、カバーガラス板30は、透光性を有する接着膜を介して、表示パネル20の表示側に貼り付けられる。接着膜は、一般的な構成であって良く、その材質や形状は適宜選定される。
図3に示すように、カバーガラス板30と表示パネル20との間に空隙がない構成とすることによって、カバーガラス板30(または、表示パネル20)と空隙との界面における光の反射を抑えることができる。その結果、ディスプレイ装置10の画質を高めることができる。また、ディスプレイ装置10の薄型化にも貢献することができる。
カバーガラス板30は、表示パネル20からの光を出射する前面31と、表示パネル20からの光が入射する背面32とを有する。前面31または/および背面32には、機能膜40が設けられていても良い。なお、機能膜40は、図1では前面31および背面32に設けられており、図3では前面31に設けられている。
機能膜40は、例えば、周囲光の反射防止、衝撃破損防止、電磁波遮蔽、近赤外線遮蔽、色調補正、または/および耐傷性向上などの機能を有する。
機能膜40は、例えば樹脂製の膜をカバーガラス板30に貼り付けることにより形成される。あるいは、機能膜40は、蒸着法、スパッタ法、CVD法などの薄膜形成法により形成されても良い。
機能膜40は、一般的な構成であって良く、その厚さおよび形状などは、用途に応じて適宜選択される。
カバーガラス板30の背面32には、周縁部の少なくとも一部に沿って、加飾層50が設けられている。この加飾層50は、表示パネル20の外周を取り囲むように配置されて良い。
加飾層50は、カバーガラス板30、ひいてはディスプレイ装置10のデザイン性や装飾性を高めるために設置される。例えば、加飾層50を黒色に着色すると、ディスプレイ装置10がオフ状態のときに、カバーガラス板30の周縁部を含めて、カバーガラス板30の前面31から全く光が出射されなくなる。従って、ディスプレイ装置10の外観がシャープな印象をユーザに与えるようになり、美観が向上する。
加飾層50の形成方法に制限はなく、例えば、有機顔料粒子を含むインクをカバーガラス板30に塗布し、これを紫外線照射あるいは加熱焼成することによって形成する方法がある。インクは、例えば有機ビヒクルに有機顔料粒子を混合、分散させることによって調製される。
(カバーガラス板の材質や特性など)
カバーガラス板30の厚さは、薄型化、軽量化の観点から、1.5mm以下であって、好ましくは1.3mm以下であり、さらに好ましくは1.1mm以下である。また、カバーガラス板30の厚さは、ハンドリング性の観点から、0.5mm以上であることが好ましい。
カバーガラス板30の対角線長さLは、大面積化の観点から、32インチ(約81cm)以上であって、好ましくは37インチ(約94cm以上)であり、さらに好ましくは40インチ(約102cm以上)である。
カバーガラス板30のヤング率は、70GPa以上である。70GPa以上とすることで、厚さ1.5mm以下、対角線長さ32インチ(約81cm)以上のカバーガラス板30の自重変形を十分に低減することができる。カバーガラス板30のヤング率は、72GPa以上が好ましく、75GPa以上がより好ましい。
カバーガラス板30は、表示パネル20のガラス基板と同一組成の材料で形成されて良い。同一組成であると、熱膨張差に起因する反りを低減することができ、製造コストを削減することもできる。また、この反りの低減や製造コストの削減は、パネルの大きさが大きくなるほど顕著である。
また、カバーガラス板30は、耐傷付き性向上のため、化学強化処理によって表層の少なくとも一部に圧縮応力層を設けた化学強化ガラス板であっても良い。化学強化処理の方法としては、例えばイオン交換法などがある。
イオン交換法では、ガラス板を処理液に浸漬して、ガラス板の表層に含まれる、小さなイオン半径のイオン(例えば、Naイオン)を、大きなイオン半径のイオン(例えば、Kイオン)と置換することで、ガラス板の表層に圧縮応力層を設ける。
処理液としては、硝酸カリウム(KNO)溶融塩などが用いられる。具体的な条件は、ガラス板の厚さによっても異なるが、400〜550℃のKNO溶融塩に2〜20時間ガラス板を浸漬させることが典型的である。経済的な観点からは400〜500℃、2〜16時間の条件で浸漬させることが好ましく、より好ましい浸漬時間は2〜10時間である。
化学強化処理前のカバーガラス板30は、特に限定されないが、例えば下記のガラスA〜Cで形成される。
(ガラスA)
ガラスAは、酸化物基準のモル百分率表示で、SiOを55〜70%、Alを5〜15%、NaOを4〜20%、MgOを1〜15%含有し、これらの成分の合計量が85%以上であるガラスである。
ガラスAのヤング率は、典型的には70〜85GPaである。なお、ガラスAを化学強化してなる化学強化ガラス板のヤング率は、圧縮応力層厚さtが十分に小さいので、化学強化前のガラスAのヤング率と略同じである。
(ガラスB)
ガラスBは、酸化物基準のモル百分率表示で、SiOを50〜74%、Alを1〜10%、NaOを6〜14%、KOを3〜15%、MgOを2〜15%、CaOを0〜10%、ZrOを0〜5%含有し、SiOおよびAlの含有量の合計が75%以下、NaOおよびKOの含有量の合計が12〜25%、MgOおよびCaOの含有量の合計MgO+CaOが7〜15%である。このガラスBは、下記のガラスB1〜B3であっても良い。
ガラスB1は、上記ガラスBであって、NaOが12%以下、KOが4%以上、NaO+KOが14%以上、MgO+CaOが8%以上、NaO+KOからAl含有量を減じた差が10%以上であり、BaOを含有する場合その含有量が1%未満である。
このガラスB1において、SrOまたはBaOを含有する場合アルカリ土類金属酸化物の含有量の合計が15%以下であっても良い。
このガラスB1において、SiOが60〜70%、Alが2〜8%、NaOが11%以下、KOが6〜12%、MgOが4〜14%、CaOが0〜8%、ZrOが0〜4%、NaO+KOが16〜20%であっても良い。
ガラスB2は、上記ガラスBであって、SiOが60〜70%、Alが2〜8%、KOが8%以下、MgOが6%以上、NaO+KOが18%以下であり、KO含有量に1.7を乗じたものとNaO含有量との和NaO+1.7KOが19%未満である。
ガラスB3は、上記ガラスBであって、SiOが63%以上、Alが3%以上、NaOが8%以上、KOが8%以下、MgOが6〜14%、CaOが0〜1%、ZrOが1〜4%、NaO+KOが14〜17%である。
このガラスB3において、KO含有量に1.7を乗じたものとNaO含有量との和NaO+1.7KOが19%未満であっても良い。
これらのガラスB(B1〜B3)によれば、KO含有量が十分に高いので、化学強化のイオン交換速度を過大にすることなく、圧縮応力層厚さtを増大させることができる。よって、化学強化処理後に、別途、研磨処理を施すことなく、表面圧縮応力Sをたとえば1050MPa未満としつつ圧縮応力層の厚さtを大きくできる。
ガラスBを化学強化してなる化学強化ガラス板では、圧縮応力層厚さtは20μm超であることが好ましい。20μm以下では割れやすくなるおそれがある。より好ましくは30μm以上、特に好ましくは40μm以上、典型的には45μm以上または50μm以上である。
ガラスBを化学強化してなる化学強化ガラス板では、表面圧縮応力Sは典型的には300MPa以上1050MPa未満である。300MPa未満では割れやすくなるおそれがある。なお、ガラスB2を化学強化してなる化学強化ガラス板では、表面圧縮応力Sは典型的には300MPa以上750MPa未満であり、ガラスB3を化学強化してなる化学強化ガラス板では、表面圧縮応力Sは典型的には700MPa以上1050MPa未満である。
ガラスBのガラス転移点Tgは、ガラスB1においては典型的には540〜610℃、ガラスB2、B3においては典型的には580〜640℃である。
ガラスBの粘度が10dPa・sとなる温度Tは1190℃以下であることが好ましい。1190℃超ではガラスの成型が困難になるおそれがある。典型的には1180℃以下である。
ガラスBの粘度が10dPa・sとなる温度Tは1650℃以下であることが好ましい。1650℃超では溶融が困難となり、未融物などの製品欠点が多くなるおそれがある、または溶融設備が高価になるおそれがある。典型的には1600℃以下である。
ガラスBの失透温度は前記T以下であることが好ましい。そのようなものでないとたとえばフロート法を適用したときに失透が発生し成型することが困難になるおそれがある。ここで失透温度とはガラスを15時間その温度に保持したときに失透が析出する温度の最高値である。
ガラスBの比重ρは2.6以下であることが好ましい。2.6超ではディスプレイ装置10の軽量化が不十分になるおそれがある。
ガラスBの50〜350℃における平均熱膨張係数αは典型的には80×10−7〜130×10−7/℃である。
ガラスBのヤング率は、典型的には70〜90GPaである。なお、ガラスBを化学強化してなる化学強化ガラス板のヤング率は、圧縮応力層厚さtが十分に小さいので、化学強化前のガラスBのヤング率と略同じである。
ガラスBのうち、ガラスB1は化学強化処理後に、別途、研磨処理を施すことなく、表面圧縮応力Sをたとえば750MPa未満としつつ圧縮応力層の厚さtを大きくしたい場合に好適な態様である。ガラスB2およびガラスB3はガラス製造時の清澄を硫酸塩によって行う場合に好適な態様である。
次に、ガラスBの組成について、特に断らない限りモル百分率表示含有量を用いて説明する。
SiOはガラスの骨格を構成する成分であり必須である。50%未満ではガラスとしての安定性が低下する、または耐候性が低下する。好ましくは60%以上である。なお、ガラスB2においては60%以上、好ましくは62%以上であり、ガラスB3においては63%以上である。
SiOが74%超ではガラスの粘性が増大し溶融性が著しく低下する。好ましくは70%以下、典型的には68%以下である。なお、ガラスB2ではSiOは70%以下である。
Alはイオン交換速度を向上させる成分であり、必須である。1%未満ではイオン交換速度が低下する。好ましくは2%以上、典型的には3%以上である。なお、ガラスB2ではAlは2%以上であり、ガラスB3では3%以上である。
Alが10%超ではガラスの粘性が高くなり均質な溶融が困難になる。好ましくは9%以下、より好ましくは8%以下、典型的には7%以下である。なお、ガラスB2ではAlは8%以下である。
SiOおよびAlの含有量の合計が75%超では高温でのガラスの粘性が増大し、溶融が困難となる。典型的には72%以下である。また、同合計は66%以上であることが好ましい。66%未満では安定なガラスが得られにくくなったり、耐候性が低下しやすくなったりするおそれがあり、典型的には68%以上である。
NaOはイオン交換により圧縮応力層を形成させ、またガラスの溶融性を向上させる成分であり、必須である。6%未満ではイオン交換により所望の圧縮応力層を形成することが困難となる。好ましくは7%以上、典型的には8%以上である。なお、ガラスB3ではNaOは8%以上である。
NaOが14%超ではTgしたがって歪点が低くなる、または耐候性が低下する。好ましくは13%以下、典型的には12%以下である。なお、ガラスB1ではNaOは12%以下であり、好ましくは11%以下、典型的には10%以下である。
Oは溶融性を向上させる成分であるとともに、化学強化におけるイオン交換速度を大きくして所望の表面圧縮応力Sと圧縮応力層厚さtを得るようにするための成分であり、必須である。3%未満では溶融性が低下する、またはイオン交換速度が低下する。典型的には4%以上である。なお、ガラスB1ではKOは4%以上であり、好ましくは5%以上、より好ましくは6%以上、典型的には7%以上である。なお、KOの質量百分率表示含有量は3%以上であることが典型的である。
Oが15%超では耐候性が低下する。好ましくは12%以下、典型的には11%以下である。なお、ガラスB2、ガラスB3ではKOは8%以下であり、好ましくは7%以下、典型的には6%以下である。
NaOおよびKOの含有量の合計ROが12%未満では所望のイオン交換特性を得ることができなくなる。好ましくは13%以上、より好ましくは14%以上である。なお、ガラスB1、ガラスB3ではROは14%以上であり、ガラスB1では好ましくは16%以上、より好ましくは16.5%以上、典型的には17%以上である。
Oが25%超ではガラスの耐候性をはじめとする化学的耐久性が低くなる。好ましくは22%以下、より好ましくは20%以下、典型的には19%以下である。なお、ガラスの塩基性度を低下させ硫酸塩による清澄性を向上させるなどのために、ガラスB2ではROは18%以下、ガラスB3では17%以下である。
ガラスの塩基性度を低下させ硫酸塩による清澄性を向上させるなどのために、ガラスB2では前記NaO+1.7KOは19%未満とされる。ガラスB3においてもNaO+1.7KOは19%未満であることが好ましい。なお、「ガラスの塩基性度を低下させ硫酸塩による清澄性を向上させる」とは、硫酸ナトリウムによる清澄の場合について言えば硫酸ナトリウムの分解温度を1500℃程度以下にすることを言う。
前記ROからAl含有量を減じた差RO−Alは10%以上であることが好ましい。10%未満であると圧縮応力層厚さtが小さくなるおそれがある。圧縮応力層厚さtが小さくなるのはTgしたがって歪点が高くなるためであると考えられる。なお、ガラスB1ではRO−Alは10%以上である。
SiOおよびAlの含有量の合計からROを減じた差は60%以下であることが好ましい。60%超では前記Tが1650℃を超え溶融が困難になるおそれがある。
LiOは歪点を低くして応力緩和を起こりやすくし、その結果安定した圧縮応力層を得られなくする成分であるので含有しないことが好ましく、含有する場合であってもその含有量は2%以下であることが好ましく、より好ましくは0.05%以下、特に好ましくは0.01%未満である。
また、LiOは化学強化処理時にKNOなどの溶融塩中に溶出することがあるが、Liを含有する溶融塩を用いて化学強化処理を行うと表面圧縮応力Sが著しく低下する。すなわち、本発明者はLiを含有しないKNO、Liを0.005質量%、0.01質量%、0.04質量%含有するKNOを用いて後掲の材料例19のガラスを450℃6時間の条件で化学強化処理を行ったところ、図4に示すように溶融塩がLiを0.005質量%含有しているだけで表面圧縮応力が著しく低下することを見出した。したがって、LiOはこの観点からは含有しないことが好ましい。
Oの含有量とアルカリ金属酸化物の含有量の合計の比は0.25以上であることが好ましく、より好ましくは0.4以上、典型的には0.5超である。
アルカリ土類金属酸化物は溶融性を向上させる成分であるとともに、Tgしたがって歪点の調節に有効な成分である。
BaOはアルカリ土類金属酸化物の中でイオン交換速度を低下させる効果が最も大きいので、BaOは含有しないこととするか、含有する場合であってもその含有量は1%未満とすることが好ましく、ガラスB1では含有する場合であっても1%未満にしなければならない。
SrOは必要に応じて含有してもよいが、MgO、CaOに比べてイオン交換速度を低下させる効果が大きいので含有する場合であってもその含有量は1%未満であることが好ましい。
SrOまたはBaOを含有する場合それらの含有量の合計は3%以下であることが好ましく、より好ましくは2%未満である。
MgOおよびCaOはイオン交換速度を低下させる効果が比較的小さいものであり、少なくともMgOを2%以上含有しなければならない。
MgOが2%未満では溶融性が低下する。好ましくは4%以上、より好ましくは6%以上、典型的には6.5%以上である。なお、ガラスB2、ガラスB3ではMgOは6%以上であり、好ましくは6.5%以上、典型的に10%以上である。
MgOが15%超ではイオン交換速度が低下する。好ましくは14%以下、より好ましくは13.5%以下である。なお、ガラスB1ではMgOは13%以下であることが特に好ましく、典型的に12%以下であり、ガラスB3ではMgOは14%以下である。
CaOを含有する場合、その含有量は典型的には1%以上である。その含有量が10%超ではイオン交換速度が低下する。好ましくは8%以下、典型的には6%以下である。なお、ガラスB2ではCaOを含有する場合でもその含有量は典型的には1%以下であり、ガラスB3では1%以下にしなければならない。
CaOを含有する場合、MgOとCaOの含有量の比は1以上であることが好ましい。より好ましくは1.1以上である。
MgOおよびCaOの含有量の合計MgO+CaOは7〜15%であり、典型的には8%以上であり、ガラスB1では8%以上でなければならない。また、MgOおよびCaOの質量百分率表示の含有量の合計は典型的には5.1%以上である。
MgO+CaOとAlの含有量の比は好ましくは1.2以上、典型的には1.5以上である。
アルカリ土類金属酸化物の含有量の合計ROは2%超15%以下であることが好ましい。2%以下では溶融性が低下する、または歪点の調節が困難になる。好ましくは4%以上、より好ましくは6%以上、典型的には8%以上である。15%超ではイオン交換速度が低下する、失透しやすくなる、または歪点が低くなりすぎるおそれがある。
ガラスB3を除くガラスBではZrOは必須ではないが、イオン交換速度を大きくするために5%までの範囲で含有してもよい。5%超ではイオン交換速度を大きくする効果が飽和し、また、溶融性が悪化して未溶融物としてガラス中に残る場合が起こる。また、図5に示すようにZrOを含有させることによって化学強化処理後のガラスのビッカース硬度が増大する。ちなみに、図5に示すガラスは、後掲の材料例5、9、10のガラスの他、(1)モル百分率表示で、SiOを64.0%、Alを5.4%、NaOを9.6%、KOを9.1%、MgOを5.4%、CaOを4.0%、ZrOを2.5%含有するガラス、(2)モル百分率表示で、SiOを64.0%、Alを5.3%、NaOを9.6%、KOを9.1%、MgOを5.2%、CaOを4.0%、ZrOを2.7%含有するガラス、(3)モル百分率表示で、SiOを66.8%、Alを11.0%、NaOを13.1%、KOを2.5%、MgOを6.1%、CaOを0.6%含有するガラスである。ZrOは、好ましくは4%以下、典型的には2%以下である。ZrOを含有する場合、その含有量は好ましくは0.5%以上、典型的には1%以上である。
ガラスB3において、ZrOは必須であり、1〜4%含有する。典型的には1.5〜3%である。
ガラスBは本質的に以上で説明した成分からなるが、ガラスBの効果を損なわない範囲でその他の成分を含有してもよい。そのような成分を含有する場合、それら成分の含有量の合計は10%以下であることが好ましく、典型的には5%以下である。以下、上記その他成分について例示的に説明する。
ZnOはガラスの高温での溶融性を向上するためにたとえば2%まで含有してもよい場合があるが、好ましくは1%以下である。フロート法で製造する場合などには0.5%以下にすることが好ましい。0.5%超ではフロート成型時に還元し製品欠点となるおそれがある。典型的にはZnOは含有しない。
は高温での溶融性またはガラス強度の向上のためにたとえば1%まで含有してもよい場合がある。1%超では均質なガラスを得にくくなり、ガラスの成型が困難になるおそれがある。典型的にはBは含有しない。
TiOはガラス中に存在するFeイオン(Fe2+、Fe3+)の酸化還元状態を変化させ可視光透過率が変化してガラスが着色するおそれがあるので、含有するとしても1%以下であることが好ましく、典型的には含有しない。
ガラスの溶融の際の清澄剤として、SO、塩化物、フッ化物などを適宜含有してもよい。ただし、画質向上のため、可視域に吸収をもつFe、NiO、Crなど原料中の不純物として混入するような成分はできるだけ減らすことが好ましく、各々質量百分率表示で0.15%以下であることが好ましく、より好ましくは0.05%以下である。
(ガラスC)
ガラスCは、酸化物基準のモル百分率表示で、SiOを68〜80%、Alを4〜10%、NaOを5〜15%、KOを0〜1%、MgOを4〜15%、ZrOを0〜1%含有し、SiOおよびAlの含有量の合計SiO+Alが85%以下である。
このガラスCにおいて、Alが4.5%以上であって良い。また、このガラスCにおいて、SiO+Alが75%以上であって良い。さらに、このガラスCにおいて、SiOが70〜75%、Alが5%以上、NaOが8%以上、MgOが5〜12%、SiO+Alが77〜83%であって良い。
また、このガラスCにおいて、CaOを含有しない、またはCaOを含有する場合その含有量が1%未満であって良い。
また、このガラスCにおいて、CaO、SrO、BaOおよびZrOのいずれか1以上の成分を含有する場合それら4成分の含有量の合計が1.5%未満であって良い。
このガラスCによれば、化学強化法による十分な強度向上が可能であり、しかも化学強化後のガラス使用時につく圧痕を起点としたクラックの発生(伸展)を抑制することができる。
ガラスCを化学強化してなる化学強化ガラス板では、表面圧縮応力Sは550MPa以上であることが好ましく、また、典型的には1200MPa以下である。
ガラスCを化学強化してなる化学強化ガラス板では、圧縮応力層厚さtは10μm超であることが好ましく、また、典型的には70μm以下である。
ガラスCを化学強化してなる化学強化ガラス板は、ビッカース硬度計のビッカース圧子で5kgf=49Nの力を加えても破壊しないものであることが好ましい。7kgfの力を加えても破壊しないものであることがより好ましく、10kgfの力を加えても破壊しないものであることが特に好ましい。
ガラスCのガラス転移点Tgは400℃以上であることが好ましい。400℃未満ではイオン交換時に表面圧縮応力が緩和してしまい、十分な応力を得られないおそれがある。
ガラスCの粘度が10dPa・sとなる温度Tは1750℃以下であることが好ましい。
ガラスCの粘度が10dPa・sとなる温度Tは1350℃以下であることが好ましい。
ガラスCの比重ρは2.50以下であることが好ましい。
ガラスCのヤング率Eは70GPa以上であることが好ましい。70GPa未満ではガラスの耐クラック性や破壊強度が不十分となるおそれがある。なお、ガラスCを化学強化してなる化学強化ガラス板のヤング率は、圧縮応力層厚さtが十分に小さいので、化学強化前のガラスCのヤング率Eと略同じである。
ガラスCのポアソン比σは0.25以下であることが好ましい。0.25超ではガラスの耐クラック性が不十分となるおそれがある。
次に、ガラスCの組成について、特に断らない限りモル百分率表示含有量を用いて説明する。
SiOはガラスの骨格を構成する成分であり必須である。また、ガラス表面に傷がついた時のクラックの発生を低減させる成分である。68%未満ではガラスとしての安定性や耐候性またチッピング耐性が低下する。好ましくは70%以上である。SiOが80%超ではガラスの粘性が増大し溶融性が低下する。好ましくは75%以下である。
Alはイオン交換性能およびチッピング耐性を向上させる成分であり必須である。4%未満ではイオン交換により、所望の表面圧縮応力値、応力層深さが得られなくなる。好ましくは4.5%以上、より好ましくは5%以上である。10%超ではガラスの粘性が高くなり均質な溶融が困難になる。
SiOおよびAlの含有量の合計SiO+Alが85%超では高温でのガラスの粘性が増大し、溶融が困難となる。好ましくは83%以下である。また、SiO+Alは75%以上であることが好ましい。75%未満では圧痕がついた時のクラック耐性が低下する。より好ましくは77%以上である。
NaOはイオン交換により圧縮応力層を形成させ、またガラスの溶融性を向上させる成分であり、必須である。5%未満ではイオン交換により所望の圧縮応力層を形成することが困難となる。好ましくは8%以上である。NaOが15%超では耐候性が低下する。また、圧痕からクラックが発生しやすくなる。
Oは必須ではないがイオン交換速度を増大させるため、1%まで含有してもよい。1%超では圧痕からクラックが発生しやすくなる。
MgOはイオン交換速度を低下させる可能性のある成分であるが、クラックの発生を抑制し、また溶融性を向上させる成分であり、必須である。4%未満では粘性が増大し溶融性が低下する。好ましくは5%以上である。15%超ではガラスが失透しやすくなる。好ましくは12%以下である。
ZrOは必須ではないが、高温での粘性を低下させるために、または表面圧縮応力を大きくするために1%までの範囲で含有してもよい。1%超では圧痕からクラックが発生する可能性が高まるおそれがある。
ガラスCは本質的に以上で説明した成分からなるが、ガラスCの効果を損なわない範囲でその他の成分を含有してもよい。そのような成分を含有する場合、それら成分の含有量の合計は5%以下であることが好ましく、典型的には3%以下である。以下、上記その他成分について例示的に説明する。
ZnOはガラスの高温での溶融性を向上するためにたとえば2%まで含有してもよい場合があるが、好ましくは1%以下である。フロート法で製造する場合などには0.5%以下にすることが好ましい。0.5%超ではフロート成型時に還元し製品欠点となるおそれがある。典型的にはZnOは含有しない。
は高温での溶融性またはガラス強度の向上のためにたとえば1%未満の範囲で含有してもよい場合がある。1%以上では均質なガラスを得にくくなり、ガラスの成型が困難になるおそれがある、またはチッピング耐性が低下するおそれがある。典型的にはBは含有しない。
TiOはガラス中に存在するFeイオンと共存することにより、可視光透過率を低下させ、ガラスを褐色に着色するおそれがあるので、含有するとしても1%以下であることが好ましく、典型的には含有しない。
LiOは歪点を低くして応力緩和を起こりやすくし、その結果安定した圧縮応力層を得られなくする成分であるので含有しないことが好ましく、含有する場合であってもその含有量は1%未満であることが好ましく、より好ましくは0.05%以下、特に好ましくは0.01%未満である。
また、LiOは化学強化処理時にKNOなどの溶融塩中に溶出することがあるが、Liを含有する溶融塩を用いて化学強化処理を行うと表面圧縮応力が著しく低下する。すなわち、本発明者はLiを含有しないKNO、Liを0.005質量%、0.01質量%、0.04質量%含有するKNOを用いて後掲の材料例76のガラスを450℃6時間の条件で化学強化処理を行ったところ、溶融塩がLiを0.005質量%含有しているだけで表面圧縮応力が著しく低下することを見出した。したがって、LiOはこの観点からは含有しないことが好ましい。
CaOは高温での溶融性を向上させる、または失透を起こりにくくするために1%未満の範囲で含有してもよい。1%以上ではイオン交換速度またはクラック発生に対する耐性が低下する。典型的にはCaOは含有しない。
SrOは必要に応じて含有してもよいが、MgO、CaOに比べてイオン交換速度を低下させる効果が大きいので含有する場合であってもその含有量は1%未満であることが好ましい。典型的にはSrOは含有しない。
BaOはアルカリ土類金属酸化物の中でイオン交換速度を低下させる効果が最も大きいので、BaOは含有しないこととするか、含有する場合であってもその含有量は1%未満とすることが好ましい。
SrOまたはBaOを含有する場合それらの含有量の合計は1%以下であることが好ましく、より好ましくは0.3%未満である。
CaO、SrO、BaOおよびZrOのいずれか1以上を含有する場合それら4成分の含有量の合計は1.5%未満であることが好ましい。1.5%以上ではイオン交換速度が低下するおそれがある。典型的には1%以下である。
ガラスの溶融の際の清澄剤として、SO、塩化物、フッ化物などを適宜含有してもよい。ただし、画質向上のため、可視域に吸収をもつFe、NiO、Crなど原料中の不純物として混入するような成分はできるだけ減らすことが好ましく、各々質量百分率表示で0.15%以下であることが好ましく、より好ましくは0.05%以下である。
以下に、実施例などにより本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの例によって限定されるものではない。
(カバーガラス板の材料)
(材料例1〜57)
材料例1〜57は、上記ガラスBに関するものである。材料例1〜37のガラスは、上記ガラスBの組成を満足するものであって、材料例38〜57のガラスは、上記ガラスBの組成から外れるものである。
材料例1〜17、19〜35、38〜47について、表1〜6のSiOからZrO(またはLiO若しくはTiO)までの欄にモル百分率表示で示す組成になるように、酸化物、水酸化物、炭酸塩、硝酸塩等一般に使用されているガラス原料を適宜選択し、ガラスとして400gとなるように秤量し、また前記組成には示していないが、SO換算で0.4質量%に相当する硫酸ナトリウムを添加したものについて混合した。ついで、白金製るつぼに入れ、1600℃の抵抗加熱式電気炉に投入し、3時間溶融し、脱泡、均質化した後、型材に流し込み、所定の温度で徐冷し、ガラスブロックを得た。このガラスブロックからサイズが40mm×40mm、厚みが0.8mmになるように切断、研削し、最後に両面を鏡面に加工し、板状のガラスを得た。
なお、表中の「RO−Al」は前記ROからAl含有量を減じたもの、「Na+1.7K」はNaO含有量とKO含有量を1.7倍したものとの和であり、また、表1〜6のモル百分率表示組成に対応する質量百分率表示組成を表7〜12に示す。
なお、材料例18、36、37、48〜57はこのような溶融を行わなかったものであり、材料例47は別に用意したソーダライムシリカガラスの例である。
これらガラスについて次のような化学強化処理を行った。すなわち、これらガラスを450℃のKNO溶融塩にそれぞれ6時間浸漬し、化学強化処理を行った。各ガラスについて、折原製作所社製表面応力計FSM−6000にて表面圧縮応力S(単位:MPa)および圧縮応力層の厚みt(単位:μm)を測定した。結果を表1〜6の該当欄に示す。表から明らかなようにガラスBを用いたもののSは300MPa以上1024MPa以下であり、しかもtは45μm以上であり、所望の圧縮応力層が生じていることがわかる。
なお、材料例18、36、37、48〜57のS、tは組成から計算によって求めた。
また、材料例5、40、47についてはガラス転移点Tg(単位:℃)、粘度が10dPa・sとなる温度T(単位:℃)、粘度が10dPa・sとなる温度T(単位:℃)、比重ρ、平均熱膨張係数α(単位:10−7/℃)を測定した。また、材料例19、20についてはTg、T、T、αを、材料例24〜26についてはTg、αを測定した。結果を表の該当欄に示す。なお、その他の材料例については、組成から計算によってこれらの値を求めた。結果を表に示す。
また、材料例1、4〜10、15〜17、19〜35、40、43〜47、については次のようにして失透に関する試験を行った。すなわち、温度Tにガラスを15時間保持した時にガラスに失透が発生するかの試験を行った。表中の「D」の欄の○は上記試験で失透が発生しなかったことを、×は失透が発生したことをそれぞれ示す。また、温度Tで失透が発生するものであっても(T+40℃)で失透が発生しなかったものは△で示す。
材料例19〜35については次のようにして硫酸塩分解に関する試験を行った。すなわち、ガラス中に残存しているSO量を1350℃および1500℃で測定し、その差Δを算出した(単位:質量%)。ガラス中の泡を減らすためにはΔは0.08質量%以上であることが好ましい。材料例36、48〜57については組成からのΔ推定値を示す。ここでΔ推定値が0.4〜0.9質量%であるものは表には「0.08」と記す。ヤング率については表に記載されていないが、組成から推測することが十分に可能である。
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(材料例58〜82)
材料例58〜82は、上記ガラスCに関するものである。材料例58〜75のガラスは、上記ガラスCの組成を満足するものであって、材料例76〜82のガラスは、上記ガラスCの組成から外れるものである。
材料例58〜73、76〜79、81、82について、表13〜15のSiOからKOまでの欄にモル百分率表示で示す組成になるように、酸化物、水酸化物、炭酸塩または硝酸塩等一般に使用されているガラス原料を適宜選択し、ガラスとして400gとなるように秤量した。この秤量したものにその質量の0.2%に相当する質量の硫酸ナトリウムを添加したものについて混合した。ついで、白金製るつぼに混合した原料を入れ、1650℃の抵抗加熱式電気炉に投入し、5時間溶融し、脱泡、均質化した。得られた溶融ガラスを型材に流し込み、Tg+50℃の温度で1時間保持した後、0.5℃/分の速度で室温まで冷却し、ガラスブロックを得た。このガラスブロックを切断、研削し、最後に両面を鏡面に加工して、サイズが30mm×30mm、厚みが1.0mmである板状ガラスを得た。
また、表15の材料例80は別に用意したソーダライムガラスであり、表14の材料例74、75については上で述べたようなガラスの溶融等を行っていない。
参考のために、材料例58〜82のガラスの質量百分率表示組成を表16〜表18に示す。
これらガラスのガラス転移点Tg(単位:℃)、粘度が10dPa・sとなる温度T(単位:℃)、粘度が10dPa・sとなる温度T(単位:℃)、比重ρ、50〜350℃における平均熱膨張係数α(単位:×10−7/℃)、ヤング率E(単位:GPa)、ポアソン比σ、未強化時のクラック発生率P(単位:%)を表に示す。なお、表中に「*」を付して示すデータは組成から計算または推定して求めたものである。
はビッカース硬度計を用いて500gfの荷重をかけた時のクラック発生率であり、次のようにして測定した。
板状ガラスを#1000の砥石を用いて300〜1000μm研削し、その後、酸化セリウムを用いて研磨してその表面を鏡面とした。次に、この鏡面加工した表面の加工歪を除去するため、抵抗加熱型の電気炉にて大気圧下Tg+50℃の温度まで昇温し、その温度に1時間保持した後室温まで0.5℃/分の速度で降温した。なお、昇温はTgへの到達時間が1時間となるような昇温速度で行った。
以上の処理を行ったサンプルを用いてクラック発生率を測定した。すなわち、大気雰囲気下、温度20〜28℃、露点−30℃の条件で、ビッカース硬度計の荷重を500gとして10点ビッカース圧子を打ち込み、圧痕の四隅に発生するクラックの本数を測定した。この発生したクラック本数をクラック発生可能本数40で除して百分率表示としたものをクラック発生率P(単位:%)とした。
未強化時のガラスのクラック発生率Pは低い方が好ましい。材料例58〜75のガラスはPが50%を超えるものがなく、未強化の状態でもクラックが発生しにくいことがわかる。
次に、材料例58〜73、76〜82の板状ガラスについて次のような化学強化処理を行った。すなわち、これらガラスを400℃のKNO溶融塩にそれぞれ8時間浸漬し、化学強化処理を行った。なお、KNO溶融塩のKNO含有割合は99.7〜100%、NaNO含有割合は0〜0.3%である。
化学強化処理後の各ガラスについて、折原製作所社製表面応力計FSM−6000にて表面圧縮応力S(単位:MPa)および圧縮応力層深さt(単位:μm)を測定した。結果を表の該当欄に示す。
また、材料例58、65、80〜82の上記化学強化処理後の板状ガラス各20枚に関して、大気圧下、温度20〜28℃、湿度40〜60%の条件で、ビッカース硬度計のビッカース圧子を5kgfすなわち49Nで打ち込み、それを起点に破壊した数を測定枚数の20で除して百分率表示としたものを破壊率P(単位:%)とした。
材料例58、65ではガラスは全く破壊せずPが0%であるのに対して、材料例80〜82のガラスではPが100%でありすべて破壊してしまった。すなわち、ガラスCは圧痕がついても破壊するリスクが低いことがわかる。
また、材料例58、65、80〜82のガラスに関しては別に4mm×10mm×1mmtの形状で4mm×10mmの面を鏡面仕上げ、その他の面を#1000仕上げに加工したガラスを用意した。これらガラスを硝酸カリウム溶融塩(KNO:98〜99.8%、NaNO:0.2〜2%)を用いて425〜450℃で化学強化処理を行った。表面圧縮応力Sおよび圧縮応力層深さtはそれぞれ、材料例58は757MPa、55μm、材料例65は878MPa、52μm、材料例80は607MPa、15μm、材料例81は790MPa、49μm、材料例82は830MPa、59μmであった。
これら化学強化処理後のガラスの4mm×10mmの面の中心にビッカース硬度計を用いて10kgfの荷重でビッカース圧子を打ち込み圧痕を形成した。材料例80〜82のガラスは圧痕形成時に破壊したが、材料例58、65は破壊しなかった。
この10kgfの圧痕がついた材料例58、65のサンプルを用いて、スパン30mmで3点曲げ試験を行った。n=20での曲げ強度平均値(単位:MPa)を表13のFの欄に示すが、圧痕がついた状態でも材料例58、65のガラスを化学強化したものは400MPa以上という非常に高い破壊応力を示した。
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(実施例1)
実施例1では、図3に示すディスプレイ装置10Aを製造する。なお、実施例1では、カバーガラス板30上に機能膜40を設けていない。
(表示パネル)
表示パネルとして、液晶パネルを作製する。まず、液晶パネル用のガラス基板として、2枚の無アルカリガラス基板(旭硝子社製、AN100)を用意する。一方の無アルカリガラス基板上に、透明電極、薄膜トランジスタ(TFT)を所定の順序で形成し、TFT基板を作製する。また、他方の無アルカリガラス基板上に、透明電極、カラーフィルター(CF)を所定の順序で形成し、CF基板を作製する。その後、スペーサを介して、TFT基板とCF基板とを貼り合わせ、その空隙に液晶層となる液晶材料を封入して、液晶パネルを作製する。液晶パネルの表示側の対角線長さは、37インチとする。
(カバーガラス板)
カバーガラス板として、化学強化ガラス板(厚さ1.1mm、対角線長さ40インチ)を用意する。化学強化ガラス板は、表2に示す材料例19と同一組成を有するガラス板を、450℃に加熱した100質量%の硝酸カリウム融液中で、6時間化学強化したものを用いる。この化学強化ガラス板のヤング率は、78GPaである。
(ディスプレイ装置)
接着剤を用いて、上記表示パネルと上記カバーガラス板とを固定する。接着剤には、熱硬化型の接着剤を使用する。このようにして、液晶ディスプレイ(LCD)装置を製造する。
LCD装置の評価として、LCD装置のオフ時に、カバーガラス板の平面度を測定する。その結果、カバーガラス板は、十分に高いヤング率を有し、良好な平面度(1.0mm以下)(JIS B0021)を有する。
(実施例2)
実施例2では、カバーガラス板として、化学強化ガラス板の種類を変更する他は、実施例1と同様にして、LCD装置を製造する。
実施例2の化学強化ガラス板は、表13に示す材料例65と同一組成を有するガラス板を、450℃に保持した100質量%の硝酸カリウム融液中で10時間化学強化したものを用いる。この化学強化ガラス板のヤング率は、73GPaである。
LCD装置の評価として、LCD装置のオフ時に、カバーガラス板の平面度を測定する。その結果、カバーガラス板は、十分に高いヤング率を有するので、良好な平面度(1.0mm以下)を有する。
(比較例1)
比較例1では、カバーガラス板として、ガラス(パイレックス(登録商標))板を用いる他は、実施例1と同様にして、LCD装置を製造する。
比較例1のガラスのヤング率は、68GPaである。
LCD装置の評価として、LCD装置のオフ時に、カバーガラス板の平面度を測定する。その結果、カバーガラス板のヤング率を有し、良好な平面度を得られないことが分かる。
本実施例および比較例の結果から、表1〜表18に記載されているガラスのうち、ヤング率が70GPa以上のものは良好な平坦度が得られ、70GPa未満のものは得られないことが推測される。
10 ディスプレイ装置
20 表示パネル
30 カバーガラス板
40 機能膜
50 加飾層

Claims (5)

  1. 表示パネルと、該表示パネルの前方に設置されるカバーガラス板とを備えるディスプレイ装置において、
    前記カバーガラス板は、32インチ以上の対角線長さ、1.5mm以下の厚さ、および、70GPa以上のヤング率を有することを特徴とするディスプレイ装置。
  2. 前記カバーガラス板は、化学強化処理によって表層の少なくとも一部に圧縮応力層を設けた化学強化ガラス板である請求項1に記載のディスプレイ装置。
  3. 前記化学強化処理前のカバーガラス板は、酸化物基準のモル百分率表示で、SiOを55〜70%、Alを5〜15%、NaOを4〜20%、MgOを1〜15%含有し、これらの成分の合計量が85%以上である、請求項2に記載のディスプレイ装置。
  4. 前記化学強化処理前のカバーガラス板は、酸化物基準のモル百分率表示で、SiOを50〜74%、Alを1〜10%、NaOを6〜14%、KOを3〜15%、MgOを2〜15%、CaOを0〜10%、ZrOを0〜5%含有し、SiOおよびAlの含有量の合計が75%以下、NaOおよびKOの含有量の合計NaO+KOが12〜25%、MgOおよびCaOの含有量の合計MgO+CaOが7〜15%である請求項2に記載のディスプレイ装置。
  5. 前記化学強化処理前のカバーガラス板は、酸化物基準のモル百分率表示で、SiOを68〜80%、Alを4〜10%、NaOを5〜15%、KOを0〜1%、MgOを4〜15%、ZrOを0〜1%含有し、SiOおよびAlの含有量の合計SiO+Alが85%以下である請求項2に記載のディスプレイ装置。
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