JP2012020964A - グルタチオン産生促進剤及びグルタチオン産生促進作用を有する医薬品、食品又は化粧料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】サウスレア(Saussurea)属に属する植物からの抽出物、特にサウスレア・インボルクラタ(Saussurea involucrate (Kar.et Kir.) Sch.Blp.)、サウスレア・メデュサ(Saussurea medusa Maxim.)及びサウスレア・ラニセプス(Saussurea laniceps Hand.-Mazz.)からなる群より選択される1種以上の植物からの抽出物を有効成分として含有するグルタチオン産生促進剤。
【選択図】図2
Description
本発明のグルタチオン産生促進剤は、「サウスレア(Saussurea)属に属する植物からの抽出物」、「サウスレア(Saussurea)属に属する植物からの抽出物を30%(V/V)メタノールに溶解させた溶液を、多孔質ポリスチレン樹脂を担体とするカラムに通したときに、多孔質ポリスチレン樹脂に吸着される成分」、「サウスレア(Saussurea)属に属する植物からの抽出物を30%(V/V)メタノールに溶解させた溶液を、多孔質ポリスチレン樹脂を担体とするカラムに通し、その後、50%(V/V)メタノールをカラムに通したときに、多孔質ポリスチレン樹脂に吸着される成分」、「サウスレア(Saussurea)属に属する植物からの抽出物を30%(V/V)メタノールに溶解させた溶液を、多孔質ポリスチレン樹脂を担体とするカラムに通し、その後、50%(V/V)メタノールをカラムに通し、さらにその後、メタノールをカラムに通したときに、メタノールによりカラムから溶出される成分」又は「ジヒドロデヒドロコスツスラクトン」を有効成分として含有する(図1及び後述する図2参照。)。
以下、上記した各有効成分について、実施形態1〜5により説明する。
実施形態1に係るグルタチオン産生促進剤は、「サウスレア(Saussurea)属に属する植物からの抽出物」を有効成分として含有する(図1参照。)。
また、抽出溶媒として、各種の水に浸透圧の調整、緩衝化等の処理をしたもの(生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等)を用いることもできる。
実施形態2に係るグルタチオン産生促進剤は、「サウスレア(Saussurea)属に属する植物からの抽出物を30%(V/V)メタノールに溶解させた溶液を、多孔質ポリスチレン樹脂を担体とするカラムに通したときに、多孔質ポリスチレン樹脂に吸着される成分」を有効成分として含有する(図1参照。)。
また、「サウスレア(Saussurea)属に属する植物からの抽出物を30%(V/V)メタノールに溶解させた溶液を、多孔質ポリスチレン樹脂を担体とするカラムに通したとき、30%(V/V)メタノールによりカラムから溶出される成分」を「非吸着成分」という。
実施形態3に係るグルタチオン産生促進剤は、「サウスレア(Saussurea)属に属する植物からの抽出物を30%(V/V)メタノールに溶解させた溶液を、多孔質ポリスチレン樹脂を担体とするカラムに通し、その後、50%(V/V)メタノールをカラムに通したときに、多孔質ポリスチレン樹脂に吸着される成分」を有効成分として含有する(図1参照。)。
実施形態4に係るグルタチオン産生促進剤は、「サウスレア(Saussurea)属に属する植物からの抽出物を30%(V/V)メタノールに溶解させた溶液を、多孔質ポリスチレン樹脂を担体とするカラムに通し、その後、50%(V/V)メタノールをカラムに通し、さらにその後、メタノールをカラムに通したときに、メタノールによりカラムから溶出される成分」を有効成分として含有する(図1参照。)。
(調製例1)試料aの調製例
調製例1は、サウスレア・インボルクラタ(Saussurea involucrata (Kar.et Kir.) Sch.Blp.)から精製水による抽出物(試料a(水抽出物))を得るための調製例である。
サウスレア(Saussurea)属に属する植物であるサウスレア・インボルクラタ(Saussurea involucrata (Kar.et Kir.) Sch.Blp.)地上部分の粉砕物30.3gに対して、450mL(ミリリットル)の精製水による加熱抽出(80℃〜90℃、2時間)を行った後、得られた溶液を濾過して(定性分析用2種濾紙(アドバンテック東洋株式会社より購入)を使用。)抽出液を得た。得られた抽出液に対して減圧濃縮及び凍結乾燥を順次行い、8.3gの試料a(水抽出物)を得た。固形収率は27.3%であった。
調製例2は、サウスレア・インボルクラタ(Saussurea involucrata (Kar.et Kir.) Sch.Blp.)から50%(V/V)エタノールによる抽出物(試料b(50%エタノール抽出物))を得るための調製例である。
サウスレア(Saussurea)属に属する植物であるサウスレア・インボルクラタ(Saussurea involucrata (Kar.et Kir.) Sch.Blp.)地上部分の粉砕物30.5gに対して、450mLの50%(V/V)エタノールによる加熱抽出(80℃〜90℃、2時間)を行った後、得られた溶液を濾過して(定性分析用2種濾紙(アドバンテック東洋株式会社より購入)を使用。)抽出液を得た。得られた抽出液に対して減圧濃縮及び凍結乾燥を順次行い、7.4gの試料b(50%エタノール抽出物)を得た。固形収率は24.2%であった。
調製例3は、サウスレア・インボルクラタ(Saussurea involucrata (Kar.et Kir.) Sch.Blp.)から80%(V/V)エタノールによる抽出物(試料c(80%エタノール抽出物))を得るための調製例である。
サウスレア(Saussurea)属に属する植物であるサウスレア・インボルクラタ(Saussurea involucrata (Kar.et Kir.) Sch.Blp.)地上部分の粉砕物30.7gに対して、450mLの80%(V/V)エタノールによる加熱抽出(80℃〜90℃、2時間)を行った後、得られた溶液を濾過して(定性分析用2種濾紙(アドバンテック東洋株式会社より購入)を使用。)抽出液を得た。得られた抽出液に対して減圧濃縮及び凍結乾燥を順次行い、5.4gの試料c(80%エタノール抽出物)を得た。固形収率は17.5%であった。
図2は、試料d〜f及び比較試料の調製例を説明するために示すフローチャートである。
調製例4は、サウスレア・インボルクラタ(Saussurea involucrata (Kar.et Kir.) Sch.Blp.)から、比較試料(非吸着成分)、試料d(吸着成分)、試料e(メタノール溶出画分)及び試料f(ジヒドロデヒドロコスツスラクトン)を得るための調製例である。当該調製例は、図2に示すフローに従って行った。
次に、画分A(40.9g)を、ヘキサン/アセトンを溶出溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィー(60mmφ×250mm、富士シリシア化学株式会社より購入)に付した。すなわち、溶出溶媒の比率を、9:1、6:1、4:1、2:1(いずれもヘキサン:アセトン)と順次変化させながら溶出を行い、溶出液を1フラクションにつき60mLずつ分取し、これらフラクションを合わせ、AA〜AHの8画分を得た。このうち、画分ABを含有する溶出液から溶媒を除いて乾固物とし、13.1gの画分AB(溶出量:180mL〜600mL)を得た。
さらに、画分AB(13.1g)を、メタノール/水を溶出溶媒とするODSシリカゲルカラムクロマトグラフィー(60mmφ×150mm、ナカライテスク株式会社より購入)に付した。すなわち、溶出溶媒の比率を7:3、8:2、9:1(いずれもメタノール:水)と順次変化させながら溶出を行い、溶出液を1フラクションにつき40mLずつ分取し、これらフラクションを合わせ、AB−1〜AB−10の10画分を得た。このうち、画分AB−3(溶出量:1200mL〜1440mL)を含有する溶出液から溶媒を除いて乾固物とし、2.1gの画分AB−3を得た。
さらに、画分AB−3(2.1g)を、ヘキサン/酢酸エチルを溶出溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィー(60mmφ×150mm、富士シリシア化学株式会社より購入)に付した。すなわち、溶出溶媒の比率を19:1、9:1(いずれもヘキサン:酢酸エチル)と順次変化させながら溶出を行い、溶出液を1フラクションにつき40mLずつ分取し、ジヒドロデヒドロコスツスラクトンを含有する溶出液(溶出量:1240mL〜1520mL)を得た。当該溶出液から溶媒を除いて乾固物とし、161mgのジヒドロデヒドロコスツスラクトン(試料f)を得た。
グルタチオン産生促進作用の試験例は、ヒト皮膚線維芽細胞及び正常ヒト表皮角化細胞に対するグルタチオン産生活性の測定をすることにより行った。
(ア)試験方法
培地として10%(V/V)牛胎児血清(FBS。ニチレイバイオサイエンスより購入)含有最小必須培地α(MEMα。GIBCOより購入)を使用し、ヒト皮膚線維芽細胞(NB1RGB。理研バイオリソースセンターより購入)を1.0×105cells/wellとなるように24ウェルプレート(NUNCより購入)に播種し、CO2 インキュベーター(37℃、5%二酸化炭素、95%空気)にて培養した。24時間後、試料を所定濃度(200μg/mL又は20μg/mL)含有するように調整した試料添加培地に培地を交換し、さらに24時間培養を行った。
試料としては、試料a(水抽出物。上記調製例1を参照。濃度200μg/mL)、試料b(50%エタノール抽出物。上記調製例2を参照。濃度200μg/mL)、試料c(80%エタノール抽出物。上記調製例3を参照。濃度200μg/mL)、試料d(吸着成分。上記調製例4を参照。濃度20μg/mL)、試料e(メタノール溶出画分。上記調製例4を参照。濃度20μg/mL)及び試料f(ジヒドロデヒドロコスツスラクトン。上記調製例4を参照。濃度20μg/mL)を用い、それぞれについて試験を行った。また、比較のために、比較試料(非吸着成分。上記調製例4を参照。濃度200μg/mL)についても試験を行った。
試験結果を表1及び図3に示す。表1は、試験例1(ヒト皮膚線維芽細胞に対するグルタチオン産生促進作用)の結果を示す表である。図3は、試験例1(ヒト皮膚線維芽細胞に対するグルタチオン産生促進作用)の結果を示すグラフである。
[表1]
ヒト皮膚線維芽細胞における相対グルタチオン量
試料 濃度 相対グルタチオン量
試料a(水抽出物) 200μg/mL 129.5%
試料b(50%エタノール抽出物) 200μg/mL 265.1%
試料c(80%エタノール抽出物) 200μg/mL 209.3%
試料d(吸着成分) 20μg/mL 296.4%
試料e(メタノール溶出画分) 20μg/mL 362.9%
試料f(ジヒドロデヒドロコスツスラクトン) 20μg/mL 163.8%
比較試料(非吸着成分) 200μg/mL 111.8%
試料無添加(対照) − 100.0%
表1及び図3に示すように、サウスレア・インボルクラタ(Saussurea involucrata (Kar.et Kir.) Sch.Blp.)からのいずれの抽出物(試料a〜c)も、ヒト皮膚線維芽細胞に対してグルタチオン産生促進作用を示すことが確認できた。また、試料a〜cの中では、試料b(50%エタノール抽出物)及び試料c(80%エタノール抽出物)が高いグルタチオン産生促進作用を示すことも確認できた。
表1及び図3に示すように、試料d(吸着成分)は、低濃度(20μg/mL)であっても、高濃度(200μg/mL)の比較試料(非吸着成分)よりも著しく高いグルタチオン産生促進作用を示すことが確認できた。
表1及び図3に示すように、試料e(メタノール溶出画分)は、試料d(吸着成分)よりも高いグルタチオン産生促進作用を示すことが確認できた。
表1及び図3に示すように、試料f(ジヒドロデヒドロコスツスラクトン)は、低濃度(20μg/mL)であっても、高いグルタチオン産生促進作用を示すことが確認できた。
(ア)試験方法
培地としてEpiLife・KG2(倉敷紡績株式会社より購入)を使用し、正常ヒト表皮角化細胞(NHEK・F。倉敷紡績株式会社より購入)を2.5×105cells/wellとなるように24ウェルプレート(NUNCより購入)に播種し、CO2 インキュベーター(37℃、5%二酸化炭素、95%空気)にて培養した。72時間後、試料を所定濃度(200μg/mL、10μg/mL又は5μg/mL)含有するように調整した試料添加培地に培地を交換し、さらに24時間培養を行った。
試料としては、試料a(水抽出物。上記調製例1を参照。濃度200μg/mL)、試料b(50%エタノール抽出物。上記調製例2を参照。濃度200μg/mL)、試料c(80%エタノール抽出物。上記調製例3を参照。濃度200μg/mL)、試料e(メタノール溶出画分。上記調製例4を参照。濃度10μg/mL)及び試料f(ジヒドロデヒドロコスツスラクトン。上記調製例4を参照。濃度5μg/mL)を用い、それぞれについて試験を行った。
試験結果を表2及び図4に示す。表2は、試験例2(正常ヒト表皮角化細胞に対するグルタチオン産生促進作用)の結果を示す表である。図4は、試験例2(正常ヒト表皮角化細胞に対するグルタチオン産生促進作用)の結果を示すグラフである。
[表2]
正常ヒト表皮角化細胞における相対グルタチオン量
試料 濃度 相対グルタチオン量
試料a(水抽出物) 200μg/mL 167.0%
試料b(50%エタノール抽出物) 200μg/mL 491.8%
試料c(80%エタノール抽出物) 200μg/mL 409.9%
試料e(メタノール溶出画分) 10μg/mL 298.1%
試料f(ジヒドロデヒドロコスツスラクトン) 5μg/mL 259.5%
試料無添加(対照) − 100.0%
表2及び図4に示すように、サウスレア・インボルクラタ(Saussurea involucrata (Kar.et Kir.) Sch.Blp.)からのいずれの抽出物(試料a〜c)も、正常ヒト表皮角化細胞に対してグルタチオン産生促進作用を示すことが確認できた。また、試料a〜cの中では、試料b(50%エタノール抽出物)及び試料c(80%エタノール抽出物)が高いグルタチオン産生促進作用を示すことも確認できた。
表2及び図4に示すように、試料e(メタノール溶出画分)は、低濃度(10μg/mL)であっても、高いグルタチオン産生促進作用を示すことが確認できた。
表2及び図4に示すように、試料f(ジヒドロデヒドロコスツスラクトン)は、低濃度(5μg/mL)であっても、高いグルタチオン産生促進作用を示すことが確認できた。
上記の「(調製例1)試料aの調製例」に記載した方法に従って調製された水抽出物を用いて、次の処方で錠剤(1錠あたり500mg)を作製する。
水抽出物(調製例1) 10mg
乳糖 470mg
乾燥コーンスターチ 10mg
タルク 9mg
ステアリン酸カルシウム 1mg
乳糖(94g)に、水抽出物(2g)、乾燥コーンスターチ(2g)、タルク(1.8g)、ステアリン酸カルシウム(0.2g)を添加して混合する。次いで、単発式打錠機を用いて常法により錠剤を作製する。
上記の「(調製例2)試料bの調製例」に記載した方法に従って調製された50%エタノール抽出物を用いて、次の処方でハードカプセル剤(1カプセルあたり360mg)を作製する。
50%エタノール抽出物(調製例2) 5mg
乳糖 220mg
コーンスターチ 110mg
ヒドロキシプロピルセルロース 25mg
50%エタノール抽出物(5g)に、乳糖(220g)及びコーンスターチ(110g)を添加して混合し、これにヒドロキシプロピルセルロース(25g)の水溶液を添加して練合する。次いで、押し出し造粒機を用いて、常法により顆粒を製造する。この顆粒をゼラチンハードカプセルに充填することにより、ハードカプセル剤を作製する。
上記の「(調製例3)試料cの調製例」に記載した方法に従って調製された80%エタノール抽出物を用いて、次の処方でソフトカプセル剤(1カプセルあたり170mg)を作製する。
80%エタノール抽出物(調製例3) 5mg
大豆油 165mg
大豆油(165g)に、80%エタノール抽出物(5g)を添加して混合する。次いで、ロータリー・ダイ式自動成型機を用いて、常法に従い、ソフトカプセルに充填することにより、ソフトカプセル剤を作製する。
上記の「(調製例4)試料d〜f及び比較試料の調製例」に記載した方法に従って調製された吸着成分を用いて、次の処方で丸剤(1粒あたり100mg)を作製する。
吸着成分(調製例4) 0.5mg
モロヘイヤ末 20.0mg
デンプン 30.0mg
糖蜜 20.0mg
茶抽出物 15.0mg
大豆ファイバー 14.0mg
セラック 0.5mg
上記配合で原料を混合し、適量加水後、練合機で均質な練合物を製造し、得られた練合物を圧延し製丸機を用いて製丸後乾燥して丸剤を作製する。
上記の「(調製例1)試料aの調製例」に記載した方法に従って調製された水抽出物を用いて、次の処方で、常法によりゼリー(100g)を作製する。
水抽出物(調製例1) 0.02g
ゼラチン 2.00g
オレンジ果汁 20.00g
水 77.98g
上記成分を混合し、90℃へ加熱する。ゼラチンの溶解を確認してから容器に充填し、冷却する。ゼラチンを固化することでゼリーを作製する。
上記の「(調製例4)試料d〜f及び比較試料の調製例」に記載した方法に従って調製されたジヒドロデヒドロコスツスラクトンを用いて、次の処方で、常法により軟膏(100g)を作製する。
(油相成分)
ジヒドロデヒドロコスツスラクトン(調製例4) 0.01g
白色ワセリン 20.00g
ミネラルオイル 20.00g
ステアリルアルコール 5.00g
ステアレス−2 3.00g
プロピルパラベン 0.10g
天然ビタミンE 0.10g
(水相成分)
1,3−ブチレングリコール 5.00g
フェノキシエタノール 0.40g
ポリソルベート 60 4.50g
精製水 適量
全量 100g
油相成分及び水相成分をそれぞれ80℃に熱して均一にし、水相を油相に攪拌しながら加え、乳化後冷却し軟膏を作製した。
上記の「(調製例4)試料d〜f及び比較試料の調製例」に記載した方法に従って調製されたメタノール溶出画分を用いて、次の処方で、常法によりテープ剤(100g)を作製する。
(粘着剤溶剤)
スチレン−イソプロピレン−スチレンブロック共重合体 7.00g
ピコライト 25.00g
イソプロピレンゴム 5.00g
トルエン 15.00g
酢酸エチル 14.20g
ヘキサン 25.00g
(薬効成分)
メタノール溶出画分(調製例4) 0.01g
エタノール 7.99g
(経皮吸収促進剤)
オレイルアルコール 0.80g
全量 100g
粘着剤溶剤及び薬効成分をそれぞれ均一にし、薬効成分及び経皮吸収促進剤を粘着剤溶剤に加え、室温で攪拌し組成物を作製した。この組成物をシリコーン処理したポリエステルフィルム上に延展し、120℃で乾燥させ冷却後、ポリエチレンフィルムへ粘着剤層を転写させ、テープ剤を作製する。
上記の「(調製例1)試料aの調製例」に記載した方法に従って調製された水抽出物を用いて、次の処方で、常法によりローション(100g)を作製する。
(油相成分)
ポリオキシエチレン(60モル)硬化ヒマシ油 2.0g
1,3−ブチレングリコール 5.0g
(水相成分)
水抽出物(調製例1) 0.1g
グリセリン 5.0g
フェノキシエタノール 0.3g
クエン酸 0.1g
クエン酸ナトリウム 0.2g
エタノール 8.0g
精製水 適量
全量 100g
油相成分及び水相成分をそれぞれ均一に溶解し、油相を水相に攪拌しながら加え、化粧水を作製する。
上記の「(調製例2)試料bの調製例」に記載した方法に従って調製された50%エタノール抽出物を用いて、次の処方で、常法により乳液(100g)を作製する。
ヤシ油 8.00g
エタノール 5.00g
ベヘニルアルコール 0.50g
クエン酸 0.10g
クエン酸ナトリウム 0.20g
50%エタノール抽出物(調製例2) 1.50g
1,3−ブチレングリコール 4.00g
パラオキシ安息香酸エステル 0.10g
エデト酸2ナトリウム 0.01g
精製水 適量
全量 100g
上記素材を攪拌・混合して乳液を作製する。
上記の「(調製例3)試料cの調製例」に記載した方法に従って調製された80%エタノール抽出物を用いて、次の処方で、常法により美容液(100g)を作製する。
80%エタノール抽出物(調製例3) 1.50g
カルボキシビニルポリマー 0.50g
グリセリン 6.50g
1,3−ブチレングリコール 7.50g
フェノキシエタノール 0.30g
水酸化カリウム 0.20g
ヒアルロン酸ナトリウム 0.25g
スクワラン 0.50g
ビタミンEアセテート 0.05g
ステアリン酸 0.20g
精製水 適量
全量 100g
上記素材を攪拌・混合・溶解して美容液を作製する。
Claims (14)
- サウスレア(Saussurea)属に属する植物からの抽出物を有効成分として含有するグルタチオン産生促進剤。
- 前記サウスレア(Saussurea)属に属する植物が、サウスレア・インボルクラタ(Saussurea involucrata (Kar.et Kir.) Sch.Blp.)、サウスレア・メデュサ(Saussurea medusa Maxim.)及びサウスレア・ラニセプス(Saussurea laniceps Hand.-Mazz.)からなる群より選択される1種以上の植物である請求項1に記載のグルタチオン産生促進剤。
- サウスレア(Saussurea)属に属する植物からの抽出物を30%(V/V)メタノールに溶解させた溶液を、多孔質ポリスチレン樹脂を担体とするカラムに通したときに、前記多孔質ポリスチレン樹脂に吸着される成分を有効成分として含有するグルタチオン産生促進剤。
- 前記サウスレア(Saussurea)属に属する植物が、サウスレア・インボルクラタ(Saussurea involucrata (Kar.et Kir.) Sch.Blp.)、サウスレア・メデュサ(Saussurea medusa Maxim.)及びサウスレア・ラニセプス(Saussurea laniceps Hand.-Mazz.)からなる群より選択される1種以上の植物である請求項3に記載のグルタチオン産生促進剤。
- サウスレア(Saussurea)属に属する植物からの抽出物を30%(V/V)メタノールに溶解させた溶液を、多孔質ポリスチレン樹脂を担体とするカラムに通し、その後、50%(V/V)メタノールを前記カラムに通したときに、前記多孔質ポリスチレン樹脂に吸着される成分を有効成分として含有するグルタチオン産生促進剤。
- 前記サウスレア(Saussurea)属に属する植物が、サウスレア・インボルクラタ(Saussurea involucrata (Kar.et Kir.) Sch.Blp.)、サウスレア・メデュサ(Saussurea medusa Maxim.)及びサウスレア・ラニセプス(Saussurea laniceps Hand.-Mazz.)からなる群より選択される1種以上の植物である請求項5に記載のグルタチオン産生促進剤。
- サウスレア(Saussurea)属に属する植物からの抽出物を30%(V/V)メタノールに溶解させた溶液を、多孔質ポリスチレン樹脂を担体とするカラムに通し、その後、50%(V/V)メタノールを前記カラムに通し、さらにその後、メタノールを前記カラムに通したときに、前記メタノールにより前記カラムから溶出される成分を有効成分として含有するグルタチオン産生促進剤。
- 前記サウスレア(Saussurea)属に属する植物が、サウスレア・インボルクラタ(Saussurea involucrata (Kar.et Kir.) Sch.Blp.)、サウスレア・メデュサ(Saussurea medusa Maxim.)及びサウスレア・ラニセプス(Saussurea laniceps Hand.-Mazz.)からなる群より選択される1種以上の植物である請求項7に記載のグルタチオン産生促進剤。
- 請求項1又は2に記載のグルタチオン産生促進剤を含有する、グルタチオン産生促進作用を有する医薬品、食品又は化粧料。
- 請求項3又は4に記載のグルタチオン産生促進剤を含有する、グルタチオン産生促進作用を有する医薬品、食品又は化粧料。
- 請求項5又は6に記載のグルタチオン産生促進剤を含有する、グルタチオン産生促進作用を有する医薬品、食品又は化粧料。
- 請求項7又は8に記載のグルタチオン産生促進剤を含有する、グルタチオン産生促進作用を有する医薬品、食品又は化粧料。
- 請求項9に記載のグルタチオン産生促進剤を含有する、グルタチオン産生促進作用を有する医薬品、食品又は化粧料。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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