JP2012020616A - 乗員保護装置カバー構造 - Google Patents

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JP2012020616A JP2010158531A JP2010158531A JP2012020616A JP 2012020616 A JP2012020616 A JP 2012020616A JP 2010158531 A JP2010158531 A JP 2010158531A JP 2010158531 A JP2010158531 A JP 2010158531A JP 2012020616 A JP2012020616 A JP 2012020616A
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Toshiki Kageyama
敏規 蔭山
Hiroyuki Fujiki
裕之 藤木
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Abstract

【課題】カバー部材を連結する連結部材が、車体側に完全に連結されていることを容易に確認できる乗員保護装置カバー構造を提供する。
【解決手段】車両用シート2の背面側2aに設けられて、車両1の横転を予知または検知した際に、車体上方へ向けて突出するロールバー4を有する乗員保護装置3が設けられている。
ロールバー4の上方への移動に伴って外れるカバー部材5及び被連結部8aとの間を連結して、ロールバー4の摺接により、カバー部材5を車両後方へ待避させる連結部材10を設けている。
連結部材10の端部には、車体側に設けられた被連結部8aに締結されるボタン部材13と、締結を解除する方向に対して、分離方向を合わせた分離部17を設けたタグ部材16とを有し、分離部17を介してタグ片本体18を連結部材10から分離させる際の力をボタン部材13の完全締結力よりも小さく、ボタン部材13の半締結力よりも大きく設定した。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車の乗員座席近傍に設けられる乗員保護装置で、特に、車両の横転を予知または検知した際に、突出するロールバーが設けられた乗員保護装置カバー構造に関するものである。
従来、自動車の乗員が着座するシートの背面側には、車両の横転を予知または検知した際に、車両上方へ向けて、突出するロールバーを有する乗員保護装置が設けられているものが知られている(特許文献1等参照)。
このような乗員保護装置では、前記ロールバーの上部を覆うカバー部材が、このシートを構成するシートバック部の上部のヘッドレストの後面部に設けられた車体側被装着部に装着されている。
また、このカバー部材と、前記車体側に設けられた被連結部としてのロッド部材との間は、非伸縮性の長尺状部材で構成された連結部材によって、連結されている。
次に、この乗員保護装置カバー構造の作用効果について説明する。
このように構成された従来の乗員保護装置カバー構造では、前記車両の横転が、予知または検知されると、車両上方へ向けて前記ロールバーが突出して、前記連結部材に摺接されながら、上方へ向けて押し上げることにより、前記カバー部材が、前記ヘッドレストの後側面の車体側被装着部から外れて、車両後方へ向けて待避する。
この為、前記カバー部材は、前記ロールバーに干渉することなく、ロールバーの突出による乗員保護動作が妨げられる虞が無いと共に、前記連結部材の他方の端部が、車体側の前記ロッド部材に連結されているので、このカバー部材が車体から、分離してしまう虞がない。
特開2010−100168号
しかしながら、このような従来の乗員保護装置カバー構造では、前記連結部材によって、前記カバー部材が、車体側に設けられた前記ロッド部材に完全に連結されていない場合、前記ロールバーの突出動作によって、このカバー部材が、車体側から外れてしまう虞があった。
そこで、この発明は、カバー部材を連結する連結部材が、車体側に完全に連結されていることを容易に確認できる乗員保護装置カバー構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の乗員保護装置カバー構造では、車両用シートの背面側に設けられて、車両の横転を予知または検知した際に、車体上方へ向けて突出する突出部材を有する乗員保護装置が設けられている。
また、該突出部材を覆うように装着されて、該突出部材の上方への移動に伴って、該被装着部から外れるカバー部材及び前記車体の間を連結して、前記突出部材の摺接により、前記カバー部材を車両後方へ待避させる連結部材とを設けている。
そして、前記連結部材は、車体側に設けられた被連結部に、半締結力よりも大きな完全締結力で締結される締結部を有し、該締結部は、分離する際に前記締結部の締結を解除する方向に、力が作用するタグ部材とを有し、該タグ部材を分離する力を、前記完全締結力より小さく、前記半締結力より大きくなるように設定している乗員保護装置カバー構造を特徴としている。
本発明によれば、該タグ部材を分離させる際に、該タグ部材を引っ張る力が、前記締結部の完全締結力より小さく、しかも、該締結部の半締結力よりも大きな力であると、該タグ部材が、前記分離部から、容易に切り離される。
このため、前記締結部によって、前記連結部材の端部が、車体側の前記被連結部に、完全締結されていれば、前記分離部に加わる分離に必要となる力で、前記締結が解除されること無く、該タグ部材を切り離すことが出来る。
また、前記締結部によって、前記連結部材の端部が、車体側の前記被連結部に、未締結若しくは、半締結等の不完全締結状態であると、前記分離部に加える分離に必要となる力で、該タグ部材を切り離すことが出来ない。
従って、カバー部材を連結する連結部材が、車体側に完全に連結されていることを容易に確認できる。
本発明の実施の形態の乗員保護装置カバー構造で、要部の構成を説明する組立途中状態での斜視図である。 実施の形態の乗員保護装置カバー構造が適用されるコンバーチブルタイプの車両の模式的な斜視図である。 実施の形態の乗員保護装置カバー構造で、乗員保護装置が装着されるシートバック上部及びヘッドレストの分解斜視図である。 実施の形態の乗員保護装置カバー構造で、図3中A−A線に沿った位置での断面図である。 実施の形態の乗員保護装置を取り外した状態で、カバー部材の内側の構成を説明する分解斜視図である。 実施の形態の乗員保護装置カバー構造で、カバー部材を車両斜め後方から見た斜視図である。 実施の形態の乗員保護装置カバー構造で、カバー部材を外した分解斜視図である。 実施の形態の乗員保護装置カバー構造で、図3中B−B線に沿った位置での断面図である。 実施の形態の乗員保護装置カバー構造で、連結部材を連結する様子を示す模式的な斜視図である。 実施の形態の乗員保護装置カバー構造で、連結部材を連結した様子を示す模式的な斜視図である。 実施の形態の乗員保護装置カバー構造で、連結部材からタグ部材のタグ片本体を切り離す工程を説明する模式的な斜視図である。 実施の形態の乗員保護装置カバー構造で、タグ片本体が、記録簿に保管される様子を示す模式的な斜視図である。 実施の形態の乗員保護装置カバー構造で、連結部材に、タグ部材をミシン糸によって縫い付けた様子を説明する平面図である。 実施の形態の乗員保護装置カバー構造で、連結部材から、縫製糸が切断されて、タグ部材が分離された様子を説明する平面図である。 実施の形態の一実施例の乗員保護装置カバー構造で、タグ部材のミシン目によって、タグ片本体が分離された様子を説明する平面図である。 実施の形態の乗員保護装置カバー構造で、車両組付工程が完了した様子を説明する図8に対応する位置での断面図である。 実施の形態の乗員保護装置カバー構造で、乗員保護装置のロールバーが、上昇を開始した様子を説明する図8に対応する位置での断面図である。 実施の形態の乗員保護装置カバー構造で、乗員保護装置のロールバーの上昇に伴って、カバー部材が、被装着部から外れた様子を説明する図8に対応する位置での断面図である。 実施の形態の乗員保護装置カバー構造で、乗員保護装置のロールバーの上昇に伴い、カバー部材が後傾を開始した様子を説明する図8に対応する位置での断面図である。 実施の形態の乗員保護装置カバー構造で、乗員保護装置のロールバーの上昇に伴い、カバー部材が車両後方へ向けて待避する様子を説明する図8に対応する位置での断面図である。
以下、本発明の実施の形態の乗員保護装置カバー構造を図面に基づいて説明する。
まず、図1乃至図8を用いて、全体の構成から説明すると、この実施の形態の乗員保護装置カバー構造では、図2に示す様な自動車としてのコンバーチブルタイプの車両1のうち、乗員が着座する車両用シートとしてのシート2の背面側2aには、車両1の横転を予知または検知した際に、車両1上方へ向けて、突出するロールバー4を有する乗員保護装置3が設けられている。
この実施の形態の乗員保護装置3のロールバー4は、図1に示すように、主に、筒状部材を略円弧状に湾曲形成したロールバー本体4aと、このロールバー本体4aのうち車幅方向に沿って延設される上縁部を覆う保護部4bとを有して構成されている。
また、この実施の形態では、図3に示すようなヘッドレスト6のクッション部6cの内側に位置する略門型の支持部材6bによって、板状のプレート体7bが、上,下方向にスライド自在となるように支持されていて、前記クッション部6cと共に車両上下方向の位置を調整可能としている。
更に、このプレート体7bの後面側7cには、前記乗員保護装置3の車体側被装着部7が形成されていて、このプレート体7bに沿って、前記ロールバー4が近接配置されていると共に、前記車両1の横転が、予知または検知されると、このロールバー4が、ポップアップ動作により車両上方へ向けて上昇するように構成されている。
この車体側被装着部7には、前記プレート体7bの車幅方向略中央の上縁部にクリップ部7aが突設形成されている。
また、前記ロールバー4の上部を覆うカバー部材5が、図9に示すように設けられていて、このシート2を構成するシートバック部2bの上部2cのヘッドレスト6の後面側に形成された車体側被装着部7に、着脱自在となるように装着される際、図16に示すように、このクリップ部7aに、上縁部内側縁を上方から係止させている。
また、このカバー部材5の内側で、図示省略の前記ロールバー4の周囲には、車体側に設けられた被連結部としてのロッド部材8が設けられている。
このロッド部材8は、金属ロッド材が、上面視略環状を呈する様に屈曲されて形成されていて、両端部8b,8bが、前記プレート体7bに各々固定されていると共に、車幅方向に沿って延設される丸棒状の中間部には、断面円形状の被連結部8aが形成されている。
更に、前記カバー部材5は、前側内側面を凹状として、前記ロールバー4を収納可能な収納空間部5bを有すると共に、上面部内側に、左,右一対のビス部材9,9が固定される取付座面5a,5aが一体に形成されている。
この取付座面5a,5aには、非伸縮性の長尺状部材で構成された連結部材10の上端部を構成する一方の上帯体11が、アーチ状に掛け渡されていて、各端部11a,11aが、前記ビス部材9,9によって、各々固定されている。
また、この上帯体11の中間部11bには、下帯体12の上端部12aが、連結固定されている。
更に、この連結部材10の下帯体12の端部としての下端部12b近傍には、締結部としてのボタン部材13が設けられている。
このボタン部材13は、主に、前記被連結部8aに巻付けられた状態で、端縁近傍に固着されているボタン凹部13aと、このボタン凹部13aに係合及び離反可能となるように、下帯体12上の長手方向略中間位置に離間して固着されているボタン凸部13bとを有して構成されている。
このボタン部材13は、下端部12bを、前記被連結部8aのロッドに環状に巻付けて、これらのボタン凹部13aと、ボタン凸部13bとの間を係合することにより、連結環部21が形成されるように構成されている。
そして、この下帯体12の端部を構成する下端部12bのボタン部材13が係合されている部分の近傍で、巻付け締結された前記下帯体12上には、図13に示す様な分離部17を介して、タグ部材16が、設けられている。
このタグ部材16の分離部17は、前記ボタン部材13の締結を解除する方向に対して、分離方向を合わせて、前記タグ片本体18が、取り付けられるように構成されている。
このボタン部材13を締結する力は、半締結力よりも大きな完全締結力で締結されるように構成されている。
また、前記タグ片本体18を前記下帯体12から分離させる際に、前記分離部17に加わる分離に必要となる力が、このボタン部材13の締結を解除する方向に作用すると共に、この分離に必要となる力が、前記ボタン部材13の完全締結力よりも小さく、しかも、このボタン部材13の半締結力よりも大きくなるように設定されている。
そして、前記ボタン部材13の締結部分に、前記ボタン部材13の完全締結力よりも小さく、半締結力よりも大きな力が加わった場合、完全に締結している場合は、締結が解除されず、締結が不十分な場合には、締結が解除されるように構成されている。
この実施の形態の分離部17は、タグ部材16のタグ片本体18の一部が、縫製糸15によって縫製されることにより、前記連結部材10に接続されて、この縫製糸15の強度を変更することにより、分離に必要となる力を調整可能としている。
次に、この実施の形態の乗員保護装置カバー構造の作用効果について説明する。
まず、この実施の形態の乗員保護装置カバー構造の組立順序に沿って、図9乃至図12を用いて説明する。
この実施の形態の乗員保護装置カバー構造では、前記ヘッドレスト6の後面側に形成された車体側被装着部7に、前記カバー部材5が、着脱自在となるように装着される。
この際、図9に示すように、前記カバー部材5から延設される前記連結部材10のうち、下帯体12の下端部12bを、前記ロッド部材8の被連結部8aに巻付ける。
そして、図10に示すように、前記ボタン部材13のボタン凹部13aを、この下帯体12上の長手方向略中間位置に離間して固着されているボタン凸部13bに対して係合させて、締結させる。
この実施の形態のボタン部材13では、下端部12bが、予め車体側に固定された前記ロッド部材8の被連結部8aに巻付けられて、前記ボタン凹部13a及び、ボタン凸部13b間が係合されることにより、容易に環状の連結環部21を構成出来る。
従って、この連結環部21を用いて、容易に前記連結部材10の下端部12bを、車体側のロッド部材8に締結固定させることが出来、更に、組立作業性が良好である。
次に、図11に示すように、前記タグ部材16の分離部17の分離方向に合わせて、車両斜め下向きに、前記ボタン部材13の締結を解除する方向に、前記タグ片本体18を引っ張って、前記タグ片本体18を引きちぎる。
この実施の形態では、図13に示す様に、前記連結部材10の下帯体12に固着されたタグ部材16から、タグ片本体18を分離させる際に、このタグ部材16のタグ片本体18を引っ張る力が、前記ボタン部材13の完全締結力より小さく、しかも、このボタン部材13の半締結力よりも大きな力であると、図14に示す様に前記縫製糸15が、ちぎれて、このタグ部材16のタグ片本体18が、前記分離部17から、容易に切り離される。
このため、前記ボタン部材13によって、前記連結部材10の下帯体12の端部が、車体側の前記ロッド部材8の被連結部8aに、完全締結されていれば、前記分離部17に加わる分離に必要な力で、前記締結が解除されること無く、このタグ部材16のタグ片本体18が切り離される。
また、前記ボタン部材13によって、前記連結部材10の下帯体12の端部が、車体側の前記被連結部8aに、未締結若しくは、半締結等の不完全締結状態であると、前記分離部17に加える分離に必要な力で、前記ボタン部材13のボタン凹部13aが、ボタン凸部13bから外れる。
この為、分離に必要となる力が、前記分離部17に加わらず、タグ部材16からタグ片本体18を切り離すことが出来ない。
従って、カバー部材5を連結する連結部材10が、車体側に完全に連結されていることを容易に確認できる。
そして、図12に示す様に、切り離された前記タグ片本体18が、記録簿20に保管される。
このため、図4に示す様に、カバー部材5の車両組付工程が、完了した状態で、ロッド部材8の被連結部8aの締結部分が、このカバー部材5に覆われて見えなくても、完全に連結部材10によって、車体側のロッド部材8と、前記カバー部材5とが連結されていることを、この記録簿20に、該当する車両1のタグ片本体18が保管されているか否かで確認できる。
次に、図16乃至図20を用いて、前記乗員保護装置が、通常状態からポップアップ動作により、前記ロールバー4を上昇作動させる様子を説明する。
図16に示す様に、前記ロールバー4が、前記車体側被装着部7に装着されたカバー部材5によって覆われて、前記収納空間部5b内に納められている通常状態では、前記連結部材10は、何れの方向からも作用する力が無く、弛んでいる。
そして、図17に示す様に、前記車両1の横転が、予知または検知されると、このロールバー4が、ポップアップ動作により車両上方へ向けて上昇を開始する。
前記ロールバー4の保護部4bは、先ず、収納空間部5b内で上昇して、前記連結部材10の上帯体11に当接して、この連結部材10と共に、前記カバー部材5を、車両上方方向へ押し上げる。
また、この実施の形態では、前記ロールバー4の保護部4bは、前記連結部材10の上帯体11に当接される際に、車両前側側面に摺接されながら、前記カバー部材5全体が、図中白抜き矢印に示す様に車両上方に向けて、押し上げられて、このカバー部材5の上昇に伴い、前記プレート体7bの前記クリップ部7aの係止が、解除される。
前記プレート体7bの前記クリップ部7aによるカバー部材5の上縁部の係止が外れることにより、カバー部材5の上部には、車両後方へ向けての移動が許容されて、ロールバー4の移動軌跡内からの待避が可能となる。
すなわち、前記連結部材10には、前記ロールバー4の保護部4bの摺接による上昇力が、伸長方向への張力として作用されながら、図18に示す様に、図中白抜き矢印に示す様にカバー部材5の上部が、車両後方へ向けて、回転移動させる力として伝達される。
また、前記連結部材10の上帯体11の端部11a,11aが、前記クリップ部7aに近接した取付座面5a,5aに対して、前記ビス部材9,9を用いて固定されていると共に、前記ロッド部材8の被連結部8aに対して、この連結部材10の下端部12bが、前記ボタン部材13によって、確実に締結されている。
従って、これらの連結部材10に加わる力で、車体に対する前記カバー部材5との間の連結が、解除される虞がない。
よって、前記ロールバー4の保護部4bの上面は、前記上帯体11に摺接されながら円滑に上昇し、前記カバー部材5の上部を、斜め後方へ向けて待避するように移動させることが出来る。
そして、図19に示す様に、前記連結部材10が、前記取付座面5a,5aと、前記ロッド部材8の被連結部8aとの間で、張設される。
この実施の形態の連結部材10に用いられている上帯体11及び下帯体12は、非伸縮性の長尺状部材で構成されているので、一定寸法以上伸長することがない。
また、前記ボタン部材13は、前記ボタン凹部13a及びボタン凸部13b間が外れて、前記連結環部21による締結が解除されることなく、前記連結部材10による連結状態が保持される。
従って、図20に示す様に、ロールバー4が上昇を停止させる位置まで到達して、ポップアップ動作が終了して、このロールバー4の移動軌跡と干渉しない位置まで車両後方へ前記カバー部材5が移動しても、前記連結部材10による連結状態が、維持されて、図中白抜き矢印で示す方向への移動を停止させた後傾状態で、車体から分離されて飛散することが無い。
上述してきた様に、前記タグ部材16のタグ片本体18を分離部17によって、前記連結部材10から分離させる際に、このタグ片本体18を引っ張る力が、前記ボタン部材13の完全締結力より小さく、しかも、このボタン部材13の半締結力よりも大きな力であると、タグ片本体18が、前記分離部17から、図11に示す様に容易に切り離される。
このため、前記ボタン部材13によって、前記連結部材10の下帯体12が、車体側の前記ロッド部材8の被連結部8aに、完全締結されていれば、前記分離部17に加える分離に必要となる力で、このボタン部材13のボタン凹部13a及びボタン凸部13bとの間の締結が解除されること無く、タグ部材16を切り離すことが出来る。
また、前記ボタン部材13によっても、前記下帯体12の端部が、車体側の前記被連結部8aに、不完全締結若しくは、未締結等の半締結状態であると、前記分離部17に加える分離に必要となる力で、このタグ部材16から前記タグ片本体18を切り離すことが出来ない。
この場合は、再度、前記ボタン部材13のボタン凹部13a及びボタン凸部13bの間を係合させる連結工程を行ってから、前記タグ片本体18を引っ張る確認作業を繰り返す。
従って、カバー部材5が車体側被装着部7に装着された後であっても、分離されたタグ片本体18を保管する記録簿20を閲覧することにより、前記カバー部材5を連結する連結部材10が、車体側に完全に連結されていることを容易に確認できる。
また、この実施の形態では、前記タグ部材16の分離部17が、縫製糸15の強度を調整することにより、分離させる力を調整可能としている。
このため、分離部17による分離に必要とされる力を、前記ボタン部材13の完全締結力より小さく、しかも、このボタン部材13の半締結力よりも大きな力であるように容易に調整出来る。
図15は、この発明の実施の形態の実施例の乗員保護装置カバー構造を示すものである。
尚、前記実施の形態と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
この実施例の分離部27は、タグ部材16のタグ片本体18の一部が、縫製糸15によって縫製されて固定されていることにより、縫製で形成されるミシン目14…が脆弱部として用いられている。
次に、この実施例の乗員保護装置カバー構造の作用効果について説明する。
この実施例では、前記実施の形態の乗員保護装置カバー構造の作用効果に加えて、更に、前記タグ部材16の分離部27が、縫製糸15を縫製する際に形成されるミシン目14であるので、このミシン目14の大きさや間隔等を調整することにより、分離させる力を調整可能としている。
このため、分離部27による分離に必要とされる力を、前記ボタン部材13の完全締結力より小さく、しかも、このボタン部材13の半締結力よりも大きな力であるように容易に調整出来る。
また、ミシン目14は、縫製糸15縫製する際に、必ず形成されるので、別途脆弱部を形成する必要が無く、製造工程の増大を抑制出来る。
他の構成、及び作用効果については、前記実施の形態と同一乃至均等であるので、説明を省略する。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態の乗員保護装置カバー構造に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
即ち、前記実施の形態の乗員保護装置カバー構造では、連結部材10を締結する締結部として、
ボタン凹部13a及びボタン凸部13bの間を係合させるボタン部材13を用いて説明してきたが、特にこれに限らず、例えば、係合フック部材等、前記カバー部材5と車体との間を連結する連結部材10を、被連結部8aに締結させるものであれば、形状、数量及び材質が特に限定されるものではなく、また、前記被連結部8aの位置も、前記ロッド部材8の車幅方向中央部に限定されるものではない。
また、前記実施の形態では、分離部17として、縫製糸15が、また、前記実施例では、縫製で形成されるミシン目14…が、脆弱部として用いられているが、特にこれに限らず、例えば、タグ片本体18に、生地の薄い部分若しくは細い幅の部分を形成して脆弱部として用いたり、或いは、異なる材質で分離可能な分離部17を構成しても良く、前記タグ片本体18を前記連結部材10から分離させる際に、前記分離部17に加わる力を、前記ボタン部材13の完全締結力よりも小さく、しかも、ボタン部材13の半締結力よりも大きくなるように設定するものであれば、形状、数量及び材質が特に限定されるものではない。
前記実施の形態では、乗員保護装置カバー構造が適用される構成の一例として、自動車のヘッドレスト6付近のロールバー4を覆うカバー部材5を有する乗員保護装置カバー構造を示して説明してきたが、特にこれに限らず、乗員保護装置が設けられた車両1であれば、コンバーチブルタイプの自動車に限らず、例えば、電気自動車、ハイブリッドカー等、どのような自動車の乗員保護装置カバー構造に用いてもよい。
1 車両
2 シート(車両用シート)
2a 背面側
3 乗員保護装置
4 ロールバー(突出部材)
5 カバー部材
7 車体側被装着部
8a 被連結部
10 連結部材
11a,11a 端部
12b 下端部
13 ボタン部材(締結部)
13a ボタン凹部
13b ボタン凸部
14 ミシン目
15 縫製糸
16 タグ部材
17,27 分離部
18 タグ片本体
20 記録簿

Claims (4)

  1. 車両用シートの背面側に設けられて、車両の横転を予知または検知した際に、車体上方へ向けて突出する突出部材を有する乗員保護装置と、該突出部材を覆うように装着されて、該突出部材の上方への移動に伴って、被装着部から外れるカバー部材と、該カバー部材と車体とを連結して、前記突出部材の摺接により、前記カバー部材を車両後方へ待避させる連結部材とを設けた乗員保護装置カバー構造であって、
    前記連結部材は、車体側に設けられた被連結部に、半締結力よりも大きな完全締結力で締結される締結部を有し、該締結部は、分離する際に前記締結部の締結を解除する方向に、力が作用するタグ部材とを有し、該タグ部材を分離する力を、前記完全締結力より小さく、前記半締結力より大きくなるように設定したことを特徴とする乗員保護装置カバー構造。
  2. 前記タグ部材は、前記連結部材に縫製糸を用いた縫製によって接続され、前記縫製糸の強度を変更することにより、前記タグ部材が、前記連結部材から分離させる力を調整することを特徴とする請求項1記載の乗員保護装置カバー構造。
  3. 前記タグ部材は、ミシン目で構成される脆弱部の強度を調整することにより、分離させる力を調整することを特徴とする請求項1記載の乗員保護装置カバー構造。
  4. 前記タグ部材は、分離された後、作業工程の完了を記録する記録簿に保管されることを特徴とする請求項1乃至3のうち、何れか一項記載の乗員保護装置カバー構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021037927A (ja) * 2019-08-29 2021-03-11 トヨタ紡織株式会社 Arbカバー取付構造
JP2022011317A (ja) * 2020-06-30 2022-01-17 トヨタ紡織株式会社 被締結部材の締結構造

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