JP2012017761A - 一軸偏心ねじポンプに用いられるメカニカルシール及び一軸偏心ねじポンプ - Google Patents

一軸偏心ねじポンプに用いられるメカニカルシール及び一軸偏心ねじポンプ Download PDF

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Kazutomo Hayashimoto
和智 林元
Jun Taneichi
準 種市
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Abstract

【課題】スプリングを使用せずにメカニカルシールを構成する回転環の摺動シール面と固定環の摺動シール面の面圧を確保するとともに、回転環と回転軸との間のシール部及び固定環とフレームとの間のシール部にデットスペースを生じないようにし、さらに、回転軸が回転軸線方向に対して直交する方向に振れた場合であっても液漏れを確実に回避することができるメカニカルシール及び一軸偏心ねじポンプを提供する。
【解決手段】メカニカルシール20を構成する回転環21と回転軸3bとの間にエラストマーを材料とする回転環側弾性材23を配設し、固定環22とフレーム11との間にエラストマーを材料とする固定環側弾性材24を配設する。回転環側弾性材23と固定環側弾性材24との弾性力により回転環21の摺動シール面21aと固定環22の摺動シール面22aとの面圧を確保するとともに、回転環側弾性材23により回転環21と回転軸3bとの間を封止し、固定環側弾性材24により固定環22とフレーム11との間を封止する。
【選択図】図2

Description

本発明は、食品原料、化学原料、下水汚泥などの粘性液を定量圧送する一軸偏心ねじポンプに用いられるメカニカルシール及びそのメカニカルシールを用いた一軸偏心ねじポンプに関する。
従来のこの種の一軸偏心ねじポンプとして、例えば、特許文献1に示すものが知られている。この特許文献1の一軸偏心ねじポンプは、雌ねじ状の内面をもつ固定されたステータに雄ねじ状のロータを内装し、そのロータを、フレキシブルシャフトを介して駆動軸にに連結された回転軸に連結している。この一軸偏心ねじポンプによれば、その駆動軸をモータによって回転させることにより、ステータの軸心に対してロータが回転しつつ偏心運動を行うことによって流体を吸入側から吐出側へ圧送することができる。そして、この特許文献1の一軸偏心ねじポンプにおいては、吸入側に吸入された流体がモータ側に漏れ出るのを防止するために駆動軸に連結された回転軸にサニタリー性を有するメカニカルシールを装着し、軸封するようにしている。
また、この種のメカニカルシールを有する一軸偏心ねじポンプの一例として、例えば、図3に示すものが知られている。
図3に示す一軸偏心ねじポンプ101は、横置き型で、モータ(図示せず)に連結された駆動軸102が収容されるフレーム111と、このフレームに装着されたハウジング110とを備えている。このハウジング110は、吸込側に位置する吸込部110aと、吐出側に位置する吐出部110bとを備えている。ハウジング110の吸込部110aには圧送流体の吸込口113が形成されており、また、吐出部110bには圧送流体の吐出口114が形成されている。ハウジング110を構成する吸込部110aと吐出部110bとの間には、雌ねじ状の内面をもつステータ112が設けられ、このステータ112内には雄ねじ状のロータ103が設けられている。
一方、フレーム111内には、モータに接続された駆動軸102が軸受ユニット107により回転自在に支承されている。駆動軸102の先端側には駆動軸102とともに回転する軸部202aが連結されている。ロータ103は、ハウジング110を構成する吸込部110a内において、ロータ103の後端に連結されたユニバーサルジョイント105、軸部102aの先端に連結されたユニバーサルジョイント104、及び双方のユニバーサルジョイント105,104を連結するコネクティングロッド106を介して駆動軸102に連結されている。ロータ103の回転軸線は、駆動軸102の回転軸線に対して所定の偏心量だけ偏心するよう配置され、これにより、ステータ112の軸線に対しても所定の偏心量だけ偏心する配置となっている。ステータ112は、金属製のステータ外筒112aと、このステータ外筒112a内に配置されたゴム製のステータ内筒112bとからなる。ステータ内筒112bは、ロータ103の2倍のピッチからなる横断面長円形の雌ねじ孔が螺旋状に形成されている。
そして、回転する軸部102aとフレーム111との間には、メカニカルシール120が設けられている。このメカニカルシール120は、吸込口113から流入した圧送流体が軸部102aとフレーム111との間の隙間を通ってフレーム111内に流入するのを阻止する機能を有する。
メカニカルシール120は、軸部102aの周囲に配設された回転環121と、回転環121に対して軸部102aの回転軸線方向に対向配置され、フレーム111に固定された固定環122とを備えている。回転環121は、軸部102aとともに回転するように軸部102aの外周に装着されている。固定環122は、フレーム111に固定ピン126によって固定されている。軸部102aの回転環121よりもロータ103側の周囲には、フランジ部材124が固定ピン125により固定さている。フランジ部材124と回転環121との間には、回転環121を軸部102aの回転軸線方向であって固定環122に向かう方向に付勢し、回転環121を固定環122に対して押圧するスプリング123が配設されている。これにより、回転環121の摺動シール面と固定環122の摺動シール面とが周方向に摺動可能に接触し、所定の面圧が確保され、回転環121と固定環122との間が封止される。また、回転環121と軸部102aとの間にはOリング127が設けられ、これにより、回転環121と軸部102aとの間が封止される。更に、固定環122とフレーム111との間には、Oリング128が設けられ、これにより、固定環122とフレーム111との間が封止されるようになっている。
また、この種のメカニカルシールを有する一軸偏心ねじポンプの他の例として、例えば、図4に示すものも知られている。
図4に示す一軸偏心ねじポンプ201は、モータ(図示せず)に連結された駆動軸202が収容されるフレーム211を有しており、このフレーム211には、ハウジング210が装着されている。このハウジング210は、吸込側(同図の右側)から順に、吸込部210a、本体部210b及び吐出部210cを備えて構成されている。ハウジング210の吸込部210aには圧送流体の吸込口212が形成されており、また、吐出部210cには圧送流体の吐出口213が形成されている。そして、この一軸偏心ねじポンプ201は、ハウジング210内に、雄ねじ状のロータ203と、雌ねじ状の内面をもつステータ204とを備えている。
一方、フレーム211内には、モータに接続された駆動軸202が軸受ユニット207により回転自在に支承されている。ロータ203は、先端側の螺旋部203aと、後端側の基端部203bとから構成されている。基端部203bは、直線状に形成され、後端側で自在継手(ユニバーサルジョイント)を用いることなく駆動軸202に連結される。ロータ203の螺旋部203aは、自身の回転軸線に対して偏心した長円形断面を有し、雌ねじ状の内面を形成したステータ204に内装されている。そして、ロータ203の回転軸線は、駆動軸202の回転軸線と同一であるが、ステータ204の回転軸線に対して、所定の偏心量だけ偏心するように配置されている。
ステータ204は、その両端が、すべり軸受としての、円環状の自己潤滑軸受205および自己潤滑軸受206を介してハウジング210に回転自在に支承されている。このステータ204は、金属製のステータ外筒204aと、このステータ外筒204a内に配置されたゴム製のステータ内筒204bとからなる。ステータ内筒204bには、ロータ203の2倍のピッチからなる横断面長円形の雌ねじ孔が螺旋状に形成されている。
そして、駆動軸202に連結されたロータ203の基端部203bとフレーム211との間には、サニタリー性を有するメカニカルシール220が設けられている。このメカニカルシール220は、吸込口212から流入した圧送流体が基端部203bとフレーム211との間の隙間を通ってフレーム211内に流入するのを阻止する機能を有する。
メカニカルシール220は、図3に示したメカニカルシール120と同様の構成で、ロータ203の基端部203bの周囲に配設された回転環221と、回転環221に対してロータ203の回転軸線方向に対向配置され、フレーム211に固定された固定環222とを備えている。回転環221は、基端部203bとともに回転するように基端部203bの外周に装着されている。固定環222は、フレーム211に固定ピン226によって固定されている。基端部203bの回転環221よりも螺旋部203a側の周囲には、フランジ部材224が固定ピン225により固定さている。フランジ部材224と回転環221との間には、回転環221をロータ203の回転軸線方向であって固定環222に向かう方向に付勢し、回転環221を固定環222に対して押圧するスプリング223が配設されている。これにより、回転環221の摺動シール面と固定環222の摺動シール面とが周方向に摺動可能に接触し、面圧が確保され、回転環221と固定環222との間が封止される。また、回転環221と基端部203bとの間にはOリング227が設けられ、これにより、回転環221と基端部203bとの間が封止される。更に、固定環222とフレーム211との間には、Oリング228が設けられ、これにより、固定環222とフレーム211との間が封止されるようになっている。
特開平9−264264号公報
しかしながら、特許文献1に記載された一軸偏心ねじポンプに用いられるメカニカルシール、図3に記載されたメカニカルシール120及び図4に記載されたメカニカルシール220にあっては以下の問題点があった。
即ち、スプリング123,223(特許文献1に記載されたメカニカルシールも同様)を用いて回転環121、221を固定環122、222に向けて付勢するようにしているため、吸込口113、212から流入した圧送流体がスプリング123,223に付着してしまう。圧送流体がスプリング123,223に付着すると、清掃時においてその流体を洗浄する必要があるが、その洗浄がしづらいという問題があった。
また、回転環121,221と軸部102a又は基端部203bとの間を封止するためにOリング127,227を使用し、固定環122,222とフレーム111,211との間を封止するためにOリング128,228を使用している。このため、図3及び図4に示すように、回転環121,221と軸部102a又は基端部203bとの間のシール部にOリング127,227を挿入するための凹形状の挿入部を形成する必要があり、また、固定環122,222とフレーム111,211との間のシール部にOリング128,228を挿入するための凹形状の挿入部を形成する必要がある。これら挿入部に圧送流体が付着すると、清掃時においてその流体を洗浄する必要があるが、これら挿入部はその角部がデットスペースとなって洗浄が困難であるという問題があった。
更に、図3に記載された一軸偏心ねじポンプ101においては、圧送時に駆動軸102が回転するとロータ103及びコネクティングロッド106が偏心運動をするため、遠心ポンプやギヤポンプ、ロータリーポンプなどと比較して駆動軸102に連結された軸部102aが軸部102aの回転軸線に対して直交する方向に振れやすい。また、図4に記載した一軸偏心ねじポンプ201においては、圧送時に駆動軸202が回転すると、ロータ203はその回転軸線を中心として回転し、ロータ203の螺旋部203aの動きに伴ってステータ204もその回転軸線を中心としてロータ203の回転と同期して従動回転することにより、圧送流体を吸込口212から吐出口213へ圧送する。この際、ロータ203の螺旋部203aには回転軸線方向だけではなくその回転軸線に対して直交する方向にも力がかかるため、遠心ポンプやギヤポンプ、ロータリーポンプなどと比較してロータ203の基端部203bが基端部203bの回転軸線に対して直交する方向に振れやすい。
このように、軸部102a又はロータの基端部203bが軸部102a又はロータ203の回転軸線に対して直交する方向に振れるので、その振れが大きくなった場合には、メカニカルシール120,220を構成する回転環121,221の摺動シール面と固定環122,222の摺動シール面との間から液漏れが発生するといった問題があった。
従って、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、その目的は、スプリングを使用せずにメカニカルシールを構成する回転環の摺動シール面と固定環の摺動シール面の面圧を確保するとともに、回転環と駆動軸に連結されて駆動軸とともに回転する軸部あるいはロータの基端部などの回転軸との間のシール部及び固定環とフレームとの間のシール部にデットスペースを生じないようにし、さらに、回転軸が回転軸線方向に対して直交する方向に振れた場合であっても液漏れを確実に回避することができる、一軸偏心ねじポンプに用いられるメカニカルシール及びそのメカニカルシールを用いた一軸偏心ねじポンプを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のうち請求項1に係る一軸偏心ねじポンプに用いられるメカニカルシールは、フレームと、モータに連結されるとともに前記フレーム内に回転可能に支承された駆動軸と、該駆動軸に連結されて前記駆動軸とともに回転する回転軸とを備えた一軸偏心ねじポンプに用いられるメカニカルシールであって、前記回転軸と前記フレームとの間に設けられたメカニカルシールにおいて、前記回転軸とともに回転するように前記回転軸の外周に固定された環状の回転環と、該回転環に対して前記回転軸の回転軸線方向に対向配置され、前記回転環の摺動シール面に対して摺動する摺動シール面を有するとともに、前記フレームに固定された固定環とを備え、前記回転環と前記回転軸との間にはエラストマーを材料とする回転環側弾性材を配設し、前記固定環と前記フレームとの間にはエラストマーを材料とする固定環側弾性材を配設し、前記回転環側弾性材と前記固定環側弾性材との弾性力により前記回転環の摺動シール面と前記固定環の摺動シール面との面圧を確保するとともに、前記回転環側弾性材により前記回転環と前記回転軸との間を封止し、さらに、前記固定環側弾性材により前記固定環と前記フレームとの間を封止することを特徴としている。
このメカニカルシールによれば、回転環と回転軸との間にはエラストマーを材料とする回転環側弾性材を配設し、固定環とフレームとの間にはエラストマーを材料とする固定環側弾性材を配設し、回転環側弾性材と固定環側弾性材との弾性力により回転環の摺動シール面と固定環の摺動シール面との面圧を確保するので、スプリングを使用せずにメカニカルシールを構成する回転環の摺動シール面と固定環の摺動シール面の面圧を確保することができる。
また、このメカニカルシールによれば、回転環と回転軸との間にはエラストマーを材料とする回転環側弾性材を配設し、固定環とフレームとの間にはエラストマーを材料とする固定環側弾性材を配設し、回転環側弾性材により回転環と回転軸との間を封止し、さらに、固定環側弾性材により固定環とフレームとの間を封止するので、回転環と回転軸との間のシール部及び固定環とフレームとの間のシール部にOリング等のシール材を挿入するためのデットスペースとなる挿入箇所が不要となり、当該シール部にデットスペースを生じないようにすることができる。
更に、このメカニカルシールシールによれば、回転環側弾性材がエラストマーを材料とし、固定環側弾性材がエラストマーを材料としているから、回転環側弾性材及び固定環側弾性材は回転軸の回転軸線方向のみならず当該回転軸線方向に対して直交する方向の動きに対しても追従が可能となり、回転軸が回転軸線方向に対して直交する方向に振れた場合であっても液漏れを確実に回避することができる。
また、本発明のうち請求項2に係る一軸偏心ねじポンプは、請求項1記載のメカニカルシールを備えたことを特徴としている。
上述のように、本発明に係る一軸偏心ねじポンプに用いられるメカニカルシール及び一軸偏心ねじポンプによれば、スプリングを使用せずにメカニカルシールを構成する回転環の摺動シール面と固定環の摺動シール面の面圧を確保するとともに、回転環と回転軸との間のシール部及び固定環とフレームとの間のシール部にデットスペースを生じないようにし、さらに、回転軸が回転軸線方向に対して直交する方向に振れた場合であっても液漏れを確実に回避することができる。
本発明に係る一軸偏心ねじポンプの一実施形態の側面図であり、同図では要部を軸線に沿った断面にて図示している。 図1における矢印A部分の拡大図である。 従来例の一軸偏心ねじポンプの側面図であり、同図では要部を軸線に沿った断面にて図示している。 従来の他の例の一軸偏心ねじポンプの側面図であり、同図では要部を軸線に沿った断面にて図示している。
以下、本発明の実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。
図1に示すように、一軸偏心ねじポンプ1は、モータ(図示せず)に連結された駆動軸2が収容されるフレーム11を有しており、このフレーム11には、ハウジング10が装着されている。このハウジング10は、吸込側(同図の右側)から順に、吸込部10a、本体部10bおよび吐出部10cを備えて構成されている。ハウジング10の吸込部10aには圧送流体の吸込口12が形成されており、また、吐出部10cには圧送流体の吐出口13が形成されている。
そして、この一軸偏心ねじポンプ1は、このハウジング10内に、雄ねじ状のロータ3と、雌ねじ状の内面をもつステータ4とを備えている。
ロータ3は、先端側の螺旋部3aと、後端側の基端部3bとから構成されている。基端部3bは、フレーム11内に直線状に延び、自在継手(ユニバーサルジョイント)を用いることなく駆動軸2に連結される。ロータ3の基端部3bは、駆動軸2に連結されて駆動軸2とともに回転するよう構成され、請求項1における「回転軸」を構成する。一方、螺旋部3aは、自身の回転軸線L2に対して偏心した長円形断面を有しており、この螺旋部3aが、雌ねじ状の内面を形成したステータ4に内装されている。そして、このステータ4の回転軸線L1に対して、ロータ2の回転軸線L2は、所定の偏心量Eだけ偏心するように配置されている。
ステータ4は、その両端が、すべり軸受としての、円環状の自己潤滑軸受5および自己潤滑軸受6を介してハウジング10内に回転自在に支承されている。このステータ4は、金属製のステータ外筒4aと、このステータ外筒4a内に配置されたゴム製のステータ内筒4bとからなる。ステータ内筒4bには、ロータ3の螺旋部3aの2倍のピッチからなる横断面長円形の雌ねじ孔が螺旋状に形成されている。
そして、図2に詳細に示すように、駆動軸2に連結されたロータ3の基端部3bとフレーム11との間には、サニタリー性を有するメカニカルシール20が設けられている。このメカニカルシール20は、吸込口12から流入した圧送流体が基端部3bとフレーム11との間の隙間を通ってフレーム11内に流入するのを阻止する機能を有する。
メカニカルシール20は、回転軸を構成する基端部3bとともに回転するように基端部3bの外周に固定された回転環21と、回転環21に対して基端部3bの回転軸線L2方向に対向配置された固定環22とを備えている。
回転環21は、略円環状に形成され、外周面及び段差付きの内周面21cを有するとともに、固定環22に対向する摺動シール面21aと、摺動シール面21と反対側の端面21bとを有する。回転環21は、段差付き内周面21c側で固定ピン25によって基端部3bに固定されている。
一方、固定環22は、略円環状に形成され、段差付きの外周面22c及び内周面を有するとともに、回転環21の摺動シール面21aに対して摺動する摺動シール面22aと、摺動シール面22aと反対側の端面とを有する。固定環22は、当該端面側で固定ピン26によってフレーム11に固定されている。
そして、回転環21と基端部3bとの間には食品衛生法に適合したエラストマーを材料とする回転環側弾性材23を配設している。具体的には、回転環21の端面21bと基端部3bに設けられたフランジ部3cの側面3dとの間の隙間及び回転環21の段差付き内周面21cと基端部3bの外周面3eとの間の隙間を封止するように環状の回転環側弾性材23が配設される。
また、固定環22とフレーム11との間には食品衛生法に適合したエラストマーを材料とする固定環側弾性材24を配設している。具体的には、固定環22の段差付き外周面22cとフレーム11に形成された内周面11bとの間の隙間及び固定環22の外周面22cに交差する段差面22bとフレーム11の端面11aとの間の隙間を封止するように環状の固定環側弾性材24が配設される。
そして、互いに摺動する回転環21の摺動シール面21aと固定環22の摺動シール面22aとの面圧は、回転環側弾性材23と固定環側弾性材24との弾性力により、確保される。
このように構成され一軸偏心ねじポンプ1において、モータの駆動軸2が回転するとロータ3は基端部3bを含めてその回転軸線L2を中心として回転し、ロータ2の螺旋部2aの動きに伴ってステータ4もその回転軸線L1を中心としてロータ3の回転と同期して従動回転することにより、圧送流体は吸込口12から吐出口13へ圧送される。
その一方、吸込口12から流入した圧送流体は、駆動軸2に連結されたロータ3の基端部3bとフレーム11との間に設けられたメカニカルシール20により、基端部3bとフレーム11との間の隙間を通ってフレーム11内に流入するのが阻止される。
ここで、回転環21と基端部3bとの間にはエラストマーを材料とする回転環側弾性材23を配設し、固定環22とフレーム11との間にはエラストマーを材料とする固定環側弾性材24を配設し、回転環側弾性材23と固定環側弾性材24との弾性力により回転環21の摺動シール面21aと固定環22の摺動シール面22aとの面圧を確保している。このため、圧送流体が回転環21の摺動シール面21aと固定環22の摺動シール面22aとの間を通ってフレーム11内に流入することはない。また、回転環側弾性材23と固定環側弾性材24との弾性力により回転環21の摺動シール面21aと固定環22の摺動シール面22aとの面圧を確保しているため、スプリングを使用せずにメカニカルシール20を構成する回転環21の摺動シール面21aと固定環22の摺動シール面22aの面圧を確保することができる。
そして、回転環21とロータ3の基端部3bとの間にエラストマーを材料とする回転環側弾性材21を配設して回転環側弾性材21により回転環21と基端部3bとの間の隙間を封止している。このため、圧送流体が回転環21と基端部3bとの間を通ってフレーム11内に流入することはない。
また、固定環22とフレーム11との間にエラストマーを材料とする固定環側弾性材24を配設して固定環側弾性材24により固定環22とフレーム11との間の隙間を封止している。このため、このため、圧送流体が固定環22とフレーム11との間を通ってフレーム11内に流入することはない。
このように、回転環21とロータ3の基端部3bとの間にエラストマーを材料とする回転環側弾性材21を配設して回転環側弾性材21により回転環21と基端部3bとの間の隙間を封止し、また、固定環22とフレーム11との間にエラストマーを材料とする固定環側弾性材24を配設して固定環側弾性材24により固定環22とフレーム11との間の隙間を封止しているので、回転環21と基端部3bとの間のシール部及び固定環22とフレーム11との間のシール部にOリング等のシール材を挿入するためのデットスペースとなる挿入箇所が不要となり、当該シール部にデットスペースを生じないようにすることができる。
また、このメカニカルシール20によれば、回転環側弾性材21がエラストマーを材料とし、固定環側弾性材22がエラストマーを材料としているから、回転環側弾性材21及び固定環側弾性材22は基端部3bの回転軸線L2方向のみならず当該回転軸線L2方向に対して直交する方向の動きに対しても追従が可能となり、基端部3bが回転軸線L2方向に対して直交する方向に振れた場合であっても液漏れを確実に回避することができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに種々の変更、改良を行うことができる。
例えば、一軸偏心ねじポンプ1において、メカニカルシール20は、駆動軸2に連結されたロータ3の基端部3bとフレーム11との間に設けられているが、ロータ3の基端部3bとフレーム11との間に限らず、駆動軸に連結されて駆動軸とともに回転する回転軸とフレームとの間に設ければよい。例えば、図3に示したユニバーサルジョイント104,15を用いてロータ103と駆動軸102に連結された軸部102aとを連結する一軸偏心ねじポンプ101の場合、メカニカルシール20を、駆動軸102に連結されて駆動軸102とともに回転する軸部(回転軸)102aとフレーム111との間に設ければよい。
この場合、メカニカルシール20を、軸部(回転軸)102aとともに回転するように軸部(回転軸)102aの外周に固定された環状の回転環と、回転環に対して軸部(回転軸)102aの回転軸線方向に対向配置され、回転環の摺動シール面に対して摺動する摺動シール面を有するとともに、フレーム111に固定された固定環とを備えて構成し、回転環と軸部(回転軸)102aとの間にエラストマーを材料とする回転環側弾性材を配設し、固定環とフレーム111との間にはエラストマーを材料とする固定環側弾性材を配設し、回転環側弾性材と固定環側弾性材との弾性力により回転環の摺動シール面と固定環の摺動シール面との面圧を確保するとともに、回転環側弾性材により回転環と軸部(回転軸)102aとの間を封止し、さらに、固定環側弾性材により固定環とフレーム111との間を封止するようにする。
1 一軸偏心ねじポンプ
2 駆動軸
3 ロータ
3a 螺旋部
3b 基端部(回転軸)
3c フランジ部
3d フランジ部の側面
3e 基端部の外周面
4 ステータ
4a ステータ外筒
4b ステータ内筒
5 自己潤滑軸受
6 自己潤滑軸受
7 軸受ユニット
10 ハウジング
10a 吸込部
10b 本体部
10c 吐出部
11 フレーム
11a フレームの端面
11b フレームの内周面
12 吸込口
13 吐出口
20 メカニカルシール
21 回転環
21a 回転環の摺動シール面
21b 回転環の端面
21c 回転環の段差付き内周面
22 固定環
22a 固定環の摺動シール面
22b 固定環の段差面
22c 固定環の外周面
23 回転環側弾性材
24 固定環側弾性材

Claims (2)

  1. フレームと、モータに連結されるとともに前記フレーム内に回転可能に支承された駆動軸と、該駆動軸に連結されて前記駆動軸とともに回転する回転軸とを備えた一軸偏心ねじポンプに用いられるメカニカルシールであって、前記回転軸と前記フレームとの間に設けられたメカニカルシールにおいて、
    前記回転軸とともに回転するように前記回転軸の外周に固定された環状の回転環と、該回転環に対して前記回転軸の回転軸線方向に対向配置され、前記回転環の摺動シール面に対して摺動する摺動シール面を有するとともに、前記フレームに固定された固定環とを備え、
    前記回転環と前記回転軸との間にはエラストマーを材料とする回転環側弾性材を配設し、前記固定環と前記フレームとの間にはエラストマーを材料とする固定環側弾性材を配設し、
    前記回転環側弾性材と前記固定環側弾性材との弾性力により前記回転環の摺動シール面と前記固定環の摺動シール面との面圧を確保するとともに、前記回転環側弾性材により前記回転環と前記回転軸との間を封止し、さらに、前記固定環側弾性材により前記固定環と前記フレームとの間を封止することを特徴とする一軸偏心ねじポンプに用いられるメカニカルシール。
  2. 請求項1記載のメカニカルシールを備えたことを特徴とする一軸偏心ねじポンプ。
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